説明

フリーフローコンベア装置

【課題】簡単な構造で部品点数が少なく被搬送物を確実に搬送することができ、また作業性、生産性を向上させることができるようにしたフリーフローコンベア装置を提供する。
【解決手段】レンズラックを搬送するための搬送路の両側にそれぞれ所定の間隔をおいて複数個の駆動プーリー31を配設し、その軸部34に従動ローラ35を嵌装する。また、プーリ1つおきに摩擦部材36を駆動プーリ31と従動ローラ35との間に介装し、駆動プーリ31と従動ローラ35との間の摩擦力を1つおきに異ならせる。これにより、摩擦力が大きい従動ローラ35にはレンズラックの搬送と支持を受け持たせ、摩擦部材36が介装されず摩擦力が小さい従動ローラ35にはレンズラックの支持のみを受け持たせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パレット、ラック等の被搬送物を搬送するフリーフローコンベア装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
眼鏡レンズの製作工程においては、遮光性、防眩性、調光性、耐擦傷性等を向上させるために、眼鏡レンズの表面にその目的に応じた材質のコーティング被膜を形成することが行われている。このようなコーティング被膜を自動的に形成するコーティング装置は、眼鏡レンズを連続的に搬送するコンベア装置の一種として、フリーフローコンベア装置を用いている。
【0003】
フリーフローコンベア装置は、搬送路に沿って配設した複数個のローラ、プーリー、ベルト等を備え、製品や部品等が載置されるかまたは収納するパレット、ラック(被搬送物)等を搬送するコンベアであって、駆動側の回転部材と従動側の回転部材との間に滑り伝達手段を介在させることにより、コンベア自体の走行動作を停止することなく搬送中の被搬送物を任意の箇所で停止させることができるように構成されている(例えば、特許文献1〜5参照)。
【0004】
図7は、従来のフリーフローコンベア装置の一例を示す断面図であり、1はモータの回転が無端状の送りベルト2を介して伝達される駆動プーリー、3は駆動プーリー1の軸部4Aに摩擦部材5を介して回転可能に取付けられた従動ローラで、これらによってフリーフローコンベア装置6を構成している。7は被搬送物としてのレンズラックで、眼鏡レンズ8を収納すると、従動ローラ3上に載置される。従動ローラ3は、通常駆動プーリー1の回転が摩擦部材5を介して伝達されることにより、従動的に回転しレンズラック7を搬送する。
【0005】
レンズラック7は所定の作業位置に搬送されるとストッパに当たって停止し、内部のレンズ8がコーティング溶液の塗布、硬化処理のために取り出される。レンズラック7がストッパに当たって停止すると、駆動プーリー1と従動ローラ3との間には滑りが生じ、駆動側に従動側の負荷が掛からないようにしている。したがって、レンズラック7を傷つけたりするおそれはない。そして、ストッパによるレンズランク7の係止状態が解除されると、従動ローラ3は駆動プーリー1の回転が伝達されることにより、再び従動的に回転しレンズラック7を次の作業位置に搬送する。
【0006】
【特許文献1】特開2004−269254号公報
【特許文献2】特開平10−045224号公報
【特許文献3】特開平10−310236号公報
【特許文献4】特開平5−319527号公報
【特許文献5】特願平7−125831号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、図7に示したような従来のフリーフローコンベア装置は、全ての駆動プーリー1と従動ローラ3との間に摩擦部材5を介装して駆動プーリー1と従動ローラ3間の摩擦力を一定になるようにしているので、摩擦部材5を駆動プーリー1と従動ローラ3の数だけ必要とし、部品点数および摩擦部材5の組付け作業工数が増加するという問題があった。
【0008】
また、被搬送物をストッパによって搬送路中に停止させると、後続の被搬送物が停止している先行の被搬送物に衝突するという問題があった。このため、従来は、衝突を和らげるために緩衝手段を設けているが、搬送路中に被搬送物を停止させると、後続の被搬送物に載置または収納されている製品、部品等については、先行の被搬送物が移動するまで待機していなければならないため、作業性、生産性が低いという問題もあった。特に、レンズ度数が異なった各種の眼鏡レンズのコーティング処理を連続的に行う場合は、生産性を上げるために複数のコーティング装置を所定範囲のレンズ度数毎に複数台配設して行うことがあるため、搬送路中に先行の被搬送物を一時停止させたとき、これに伴い後続の被搬送物までも停止させることは好ましくない。
【0009】
本発明は上記したような従来の問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、簡単な構造で部品点数が少なく被搬送物を確実に搬送することができ、また作業性、生産性を向上させることができるようにしたフリーフローコンベア装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために本発明は、被搬送物を搬送するフリーフローコンベア装置において、搬送路の両側にそれぞれ所定の間隔をおいて配設された複数個の駆動側回転部材と、これらの駆動側回転部材を回転させる駆動装置と、この駆動装置の回転を前記各駆動側回転部材に伝達する回転伝達手段と、前記各駆動側回転部材の軸にそれぞれ回転可能に取付けられ前記被搬送物を搬送する複数個の従動側回転部材とを備え、前記駆動側回転部材と前記従動側回転部材との間の摩擦力を所要個数の従動側回転部材毎に異ならせ、摩擦力が大きい従動側回転部材には被搬送物の搬送と支持を受け持たせ、摩擦力が小さい従動側回転部材には被搬送物の支持を受け持たせたものである。
【0011】
また、本発明は、前記搬送路が、前記被搬送物を一時停止させるストッパ機構と、このストッパ機構によって停止した前記被搬送物を持ち上げ、搬送路の上方に持ち上げる持ち上げ機構とを備えているものである。
【0012】
また、本発明は、前記搬送路が、前記被搬送物を一時停止させるストッパ機構と、このストッパ機構によって停止した前記被搬送物を持ち上げ、搬送路の上方に持ち上げる持ち上げ機構とを備えているものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明においては、駆動側回転部材と従動側回転部材との間の摩擦力を所要個数毎に異ならせたので、摩擦力が小さく設定される駆動側回転部材と従動側回転部材との間には摩擦部材を介在させる必要がなく、摩擦部材の使用個数および」組付けのための作業工数を削減することができる。この場合、駆動側回転部材と従動側回転部材間における摩擦力が大きい従動側回転部材には被搬送物の搬送と支持を受け持たせ、摩擦力が小さい従動側回転部材には被搬送物の搬送を受け持たせる必要がなく、専ら支持のみを受け持たせることができる。
ストッパ機構は被搬送物を所定の作業位置に停止させる。
持ち上げ機構は、ストッパ機構によって停止した被搬送物を持ち上げて搬送路の上方に移動させる。したがって、上方に搬送された被搬送物の下方を後続の被搬送物が通過させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を図面に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明を眼鏡レンズのコーティング装置に用いられるフリーフローコンベア装置に適用した一実施の形態を示す同コンベア装置の要部の外観斜視図、図2は同フリーフローコンベア装置の断面図、図3は同フリーフローコンベア装置の側断面図、図4は駆動プーリーと従動ローラの取付構造を示す一部を分解した斜視図、図5は摩擦力が大きい駆動プーリーと従動ローラの断面図、図6は摩擦力が小さい駆動プーリーと従動ローラの断面図である。
【0015】
図1〜図3において、参照番号10で示すコーティング装置は、2枚一組からなる眼鏡レンズ8の被コーティング面8aに対してコーティング溶液を塗布し、紫外線の照射によって硬化させることによりコーティング被膜を形成する一連の作業を自動的に行う装置である。このコーティング装置10は、2枚一組の眼鏡レンズ8を収納するレンズラック(被搬送物)7を搬送路21に沿って搬送するフリーフローコンベア装置22を備えている。また、コーティング装置10は、前記搬送路21の途中に設けられ、レンズラック7を所定の作業位置に停止させる複数個のストッパ機構23と、レンズラック7を搬送路21の上方のレンズ受け渡し位置に持ち上げる複数の持ち上げ機構24を備えている。さらに、搬送路21の一側には、レンズラック7が所定のレンズ受け渡し位置に持ち上げられると、その内部に収納されている眼鏡レンズ8を保持して取出し、所定の作業位置に搬送する搬送装置25が設けられている。
【0016】
図2において、前記レンズラック7は、上方に開放するプラスチック製の箱体からなり、内部には2枚一組の眼鏡レンズ8がその被コーティング面(凸面)8aを上にしてそれぞれ載置される2つの載置部26が設けられている。
【0017】
前記眼鏡レンズ8は、被コーティング面8aが所定の曲率半径の光学面に研磨仕上げされ、凹面が未加工かまたは光学面に研磨された円形のプラスチックレンズであって、外径が例えば、65mm、70mm、75mm、80mm等の種類がある。また、眼鏡レンズ8のレンズ度数は、眼鏡の装用者毎に異なっている。
【0018】
前記フリーフローコンベア装置22は、前記搬送路21の下部に配設された駆動装置としてのモータ30と、前記搬送路21の両側にレンズラック7の搬送方向に所定の間隔をおいて配設された複数個の駆動プーリー(駆動側回転部材)31と、前記モータ30の回転を各駆動プーリー31に伝達する無端状の送りベルト32(回転伝達手段)と、この送りベルト32に所定のテンションを付与するテンションプーリー33と、前記各駆動プーリー31の軸部34(図4)に回転可能に嵌装された複数個の従動ローラ(従動側回転部材)35と、駆動プーリー31と従動ローラ35を連結し、さらにコンベア本体に固定するねじ部を有するシャフト41、シャフトとコンベア本体を固定する際に用いる六角形状のナット42および止め輪43等で構成されている。
【0019】
前記駆動プーリー31は、隣り合う2つのプーリ間の軸間距離L(図3)がレンズラック7の幅Wの略1/2W(L≒1/2W)になるように搬送方向に並設されている。このような寸法関係に設定しておくと、レンズラック7を従動ローラ35上に載置して搬送するとき、搬送方向に隣り合う前後3つの従動ローラ35によってレンズラック7の底面を支持することができるため、レンズラック7を安定した姿勢でかつ確実に搬送することが可能である。駆動プーリー31の外周面には、送りベルト32が架け渡されるV字状の溝38が形成されている。
【0020】
前記従動ローラ35は、駆動プーリー31の軸部(軸)34に適度な摩擦力をもって嵌装されている。従動ローラ35の外周面は、所要の幅を有し前記レンズラック7の底面側端部を支持する支持面39を形成している。
【0021】
また、駆動プーリー31と従動ローラ35との間の摩擦力は、ローラ1つおきに異なっており、例えばフリーフローコンベア装置22の始端側から数えて奇数番の駆動プーリー31と従動ローラ35との間の摩擦力を偶数番の駆動プーリー31と従動ローラ35との間の摩擦力よりも大きく設定している。このため、奇数番の駆動プーリー31と従動ローラ35との対向する側面間には、図4および図5に示すようにリング状の摩擦部材36が介装されている。この奇数番の駆動プーリー31と従動ローラ35との摩擦力は、軸部34と従動ローラ35の軸孔との摩擦力と、摩擦部材36に対する駆動プーリー31と従動ローラ35の面接触による摩擦力との和である。これに対して、偶数番の駆動プーリー31と従動ローラ35との間の摩擦力は、軸部34と従動ローラ35の軸孔との摩擦力と、駆動プーリー31と従動ローラ35との面接触による摩擦力の和である。
【0022】
また、奇数番の駆動プーリー31と従動ローラ35との間の摩擦力は、レンズラック7を搬送するに十分な摩擦力に設定されることにより、奇数番の従動ローラ35にレンズラック7の搬送と支持を受け持たせている。一方、偶数番の駆動プーリー31と従動ローラ35については、、図6に示すように摩擦部材36を介装せず、駆動プーリー31と従動ローラ35の対向側面を軽く接触または離間させているため摩擦力が奇数番の駆動プーリー31と従動ローラ35における摩擦力に比べて小さく、このため、偶数番の従動ローラ35にレンズラック7の支持のみを受け持たせている。なお、従動ローラ35とレンズラック7との間の実際の摩擦力は、レンズラック7と眼鏡レンズ8の重量によって定まる。
【0023】
前記摩擦部材35としては、合成樹脂、フェルト、ゴム等によって形成されている。駆動プーリー31の回転は、軸部34と従動ローラ35の軸孔との接触および摩擦部材35との面接触を介して従動ローラ35に伝達される。
【0024】
前記シャフト41は、駆動プーリー31の中心孔を貫通し、その先端に止め輪43が嵌着されて従動ローラ35の移動、脱落を防止している。ナット42は、シャフト41のねじ部に螺合して駆動プーリー31を従動ローラ35に押圧しており、このナット42の締め込み具合によって駆動プーリー31と従動ローラ35との間の摩擦力が調整される。
【0025】
コーティング装置10による眼鏡レンズ8のコーティング処理に際して、眼鏡レンズ8のレンズ度数は装用者によってそれぞれ異なるので、レンズ度数によってはスピンコートを行う回転皿が1種類であるとレンズ度数が異なる全ての眼鏡レンズ8に対して対応できない場合がある。このような場合、装置の生産効率を上げるために、レンズ度数にそれぞれ対応した複数個の回転皿を設置してレンズ度数の異なる眼鏡レンズ毎にコーティング作業を行うことがある。このため、本コーティング装置10においては、このようなレンズ度数の異なる眼鏡レンズ毎にコーティング作業を行うことができるようにするために、図1に示すように複数のストッパ機構23と持ち上げ機構24を搬送路21にそれぞれ設けている。
【0026】
ストッパ機構23は、搬送路21の途中に上下動自在に設けられたストッパ46と、このストッパ46を昇降させるソレノイド、エアシリンダ等の駆動装置47とを備え、レンズラック7を一時停止させる必要があるときはストッパ46を上昇させてレンズラック7の移動領域内に突出させ、レンズラック7を通過させる際にはストッパ46を下降させてレンズラック7の移動領域外に退避させるように構成されている。
【0027】
レンズラック7がストッパ46に当接して停止すると、レンズラック7の底面を支持している前後3つの従動ローラ35は回転することができず、駆動プーリ31との間に滑りが生じる。一方、これら3つの従動ローラ35に対応する駆動プーリー31は、従動ローラ35との間の滑りによって回転し続ける。したがって、従動側の負荷が駆動プーリ31に加わらず、ストッパ46との衝突によるレンズラック7の破損、ストッパ46上への乗り上げ等を防止することができる。
【0028】
前記持ち上げ機構24は、レンズラック7がストッパ46に当たって停止すると、このレンズラック7を所定高さまで持ち上げて搬送路21の上方位置であるレンズ受け渡し位置に移動させることにより、後続のレンズラック7の通過を可能にしている。持ち上げ機構24によって持ち上げられたレンズラック7内の眼鏡レンズ8は、搬送機構25によってレンズラック7から取り出されると、そのレンズ度数に対応した塗布装置の回転皿上に載置され、コーティング溶液がスピンコートされる。
【0029】
このように、本発明においては、フリーフローコンベア装置22の駆動プーリー31と従動ローラ35との間の摩擦力を、ローラ1つおきに異ならせ、奇数番の駆動プーリー31と従動ロータ35との間の摩擦力を大きく設定してレンズラック7の搬送と支持を受け持たせる一方、偶数番の駆動プーリー31と従動ロータ35との間の摩擦力を小さくしてレンズラック7の支持のみを受け持たせるように構成したので、偶数番の駆動プーリー31と従動ロータ35との間には格別な摩擦部材36を介装する必要がなく、摩擦部材36の使用個数および組付け工数を削減することができる。したがって、フリーフローコンベア装置22を簡素化することができ、また摩擦力が小さい偶数番の駆動プーリー31と従動ロータ35は、奇数番の駆動プーリー31と従動ロータ35とともに、レンズラック7の底面を支持しているので、安定した状態でレンズラック7を搬送することができる。
【0030】
また、本発明においては、停止位置に停止したレンズラック7を持ち上げ機構24によって上方のレンズ受け渡し位置に移動させるようにしているので、後続のレンズラック7を上方に移動した先行レンズラック7の下方を通過させて別の作業位置に搬送することができる。したがって、搬送路21中にレンズラック7が滞留することがなく、レンズ度数が異なる複数の眼鏡レンズ2に対するコーティング作業を並行して行うことができ、装置の生産性を高めることができる。
【0031】
なお、上記した実施の形態においては、1つおきに駆動プーリー31と従動ローラ35との間の摩擦力を変えるようにした例について説明したが、本発明はこれに何ら特定されるものではなく、駆動プーリー31と従動ローラ35の外径、プーリーの軸間距離等を変えることにより所要個数のローラ毎、例えば2つおきに駆動プーリー31と従動ローラ35との間の摩擦力を変えるようにしてもよい。
【0032】
また、駆動プーリー31と従動ローラ35との間の摩擦力は、摩擦部材36の材質や大きさによっても変えることができる。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、眼鏡レンズ2を収納するレンズラック7の搬送に用いた例を説明したが、これに限らず各種製品、部品等を搬送するために用いられる被搬送物、例えばパレット、治具等の搬送にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明を眼鏡レンズのコーティング装置に用いられるフリーフローコンベア装置に適用した一実施の形態を示す同コンベア装置の要部の外観斜視図である。
【図2】同フリーフローコンベア装置の断面図である。
【図3】同フリーフローコンベア装置の側断面図である。
【図4】駆動プーリーと従動ローラの取付構造を示す一部を分解した斜視図である。
【図5】摩擦力が大きい駆動プーリーと従動ローラの断面図である。
【図6】摩擦力が小さい駆動プーリーと従動ローラの断面図である。
【図7】従来のフリーフローコンベア装置の断面図である。
【符号の説明】
【0035】
7…レンズラック、8…眼鏡レンズ、10…コーティング装置、21…搬送路、22…フリーフローコンベア装置、23…ストッパ機構、24…持ち上げ機構、30…モータ、31…駆動プーリー、32…送りベルト、34…軸部、35…従動ローラ、36…摩擦部材。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
被搬送物を搬送するフリーフローコンベア装置において、
搬送路の両側にそれぞれ所定の間隔をおいて配設された複数個の駆動側回転部材と、これらの駆動側回転部材を回転させる駆動装置と、この駆動装置の回転を前記各駆動側回転部材に伝達する回転伝達手段と、前記各駆動側回転部材の軸にそれぞれ回転可能に取付けられ前記被搬送物を搬送する複数個の従動側回転部材とを備え、
前記駆動側回転部材と前記従動側回転部材との間の摩擦力を所要個数の従動側回転部材毎に異ならせ、摩擦力が大きい従動側回転部材には被搬送物の搬送と支持を受け持たせ、摩擦力が小さい従動側回転部材には被搬送物の支持を受け持たせたことを特徴とするフリーフロー搬送コンベア装置。
【請求項2】
前記搬送路は、前記被搬送物を一時停止させるストッパ機構と、このストッパ機構によって停止した前記被搬送物を持ち上げ、搬送路の上方に持ち上げる持ち上げ機構とを備えていることを特徴とする請求項1記載のフリーフローコンベア装置。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2006−273539(P2006−273539A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−97678(P2005−97678)
【出願日】平成17年3月30日(2005.3.30)
【出願人】(000113263)HOYA株式会社 (3,820)
【Fターム(参考)】