説明

フルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置

【課題】 生産性がよく、重勤作業から解放でき、各本溶接機にリムとディスクの芯出し治具を設ける必要がなく、かつ、リム、ディスクの位置出し精度が高い、フルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置の提供。
【解決手段】(1)リム1とディスク2とを本溶接する本溶接機11よりワーク流れ方向上流側に配置され、ディスク2の搬入、リム1の搬入、仮付けされたリム・ディスク7の搬出がロボット12、13で行われる、フルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置10。(2)リム・ディスク仮付け溶接装置10が、ディスクとリムとをセンタリングし固定するセンタリング治具20と、ディスクとリムとを仮付け溶接する仮付け溶接トーチ30と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置に関する。
【背景技術】
【0002】
乗用車用フルフェイスホイールは、フルフェイスディスクの背面に片側フランジレスリムのフランジレス側端部を当接し、溶接接合したホイールである。(特開平08−318701号公報)。
フルフェイスホイールにおけるリムとディスクの溶接は、通常のホイールのようにディスクの軸方向立ち上がり部をリムのドロップ部またはビードシート部の内径面に嵌合してリムとディスクを相対的に位置合わせ、固定した状態で溶接することができないので、従来は、図4に示すように、リム1とディスク2を当接した時に専用の治具100を用いてリムとディスク相対的に位置合わせ、固定した状態で溶接していた。
【0003】
従来のフルフェイスホイールにおけるリムとディスクの溶接は、リムとディスクの仮付け溶接を行わずに、直接、本溶接を行っていた。
そして、従来のフルフェイスホイールにおけるリムとディスクの本溶接は、図4において、つぎの手順で行っていた。
(i) ディスク2のハブ穴3を治具100のテーブル101のセンターピン102に嵌めてディスク中心位置を出し、ボルト穴4をボルト穴位置決めピン103に嵌めてディスクの周方向位置出しを行い、ディスク2を治具100上の規定の位置にセットする。
(ii) リム1のバルブ穴5をバルブ穴位置決めピン14に嵌めてリム1の周方向位置出しを行い、リム1のフランジレス側の端部をディスク2の背面に当てて、リム1をディスク2上に、セットする。
(iii) 上方から治具リング105をリム1内に挿入し、治具リング105の内周穴をセンターピン102に嵌めるとともに、治具リング105の外周テーパ面をリム1の内周面に挿入して、リム1とディスク2の中心を合わせる。
(iv) ハンドル106を回転させてリム1をディスク2に押し付けて固定する。ワークの治具100への搬入、前記(i) 〜(iv)の本溶接、治具100からの搬出までは、すべて作業者による手作業で行う。
(v) この状態で、仮付け溶接せずに、直接、リム1とディスク2を全周溶接する。溶接はトーチをリム1とディスク2の半径方向外側から溶接部に近づけ、ワークを軸芯まわりに1周回転させて行う。
【特許文献1】特開平08−318701号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来法によるフルフェイスホイールのリム・ディスクの溶接にはつぎの課題がある。
(イ)自動化が困難なため、生産性が悪い。
(ロ)ワークの治具への搬入・セット、治具からの取り出し、治具リングのセットおよび取り外しが手作業で行われ、重勤作業である。
(ハ)1つのリムの搬送ラインおよび1つのディスクの搬送ラインに対して、溶接に時間がかかるため、本溶接機が複数(たとえば、6台)設けられるが、各本溶接機に、芯出し固定治具を設けなければならず、コストがかかり過ぎる。
(ニ)リム、ディスクの治具のピンへの挿入、あるいは治具からの取り外しを容易にするには、リム、ディスクと治具のピンとの間のクリアランスを適宜に大きく設定しなければならず、クリアランスを大きく設定すると、リム、ディスクの治具への取付け精度を出せない。
【0005】
本発明の目的は、生産性がよく、重勤作業から解放でき、各本溶接機にリムとディスクの芯出し治具を設ける必要がなく、かつ、リム、ディスクの位置出し精度が高い、フルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) リムとディスクとを本溶接する本溶接機よりワーク流れ方向上流側に配置され、 ディスクの搬入、リムの搬入、仮付けされたリム・ディスクの搬出がロボットで行われる、フルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置。
(2) リム・ディスク仮付け溶接装置が、ディスクとリムとをセンタリングし固定するセンタリング治具と、ディスクとリムとを仮付け溶接する仮付け溶接トーチと、を備えている(1)記載のフルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置。
(3) リム・ディスク仮付け溶接装置が、テーブルと、テーブルに対して上下動する上型とを有し、センタリング治具がディスク芯出し部およびリム芯出し部を有し、センタリング治具のディスク芯出し部およびリム芯出し部は上型側に設けられている(2)記載のフルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置。
(4) 仮付け溶接トーチが、溶接トーチ本体と、溶接トーチ本体をリム・ディスクの半径方向外側からリム・ディスクに進退動させるアクチュエータと、溶接トーチ本体のリム・ディスクに対する位置を検出するスタイラスピンと、を有する(2)記載のフルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置。
【発明の効果】
【0007】
上記(1)のフルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置では、リムとディスクとの本溶接機よりワーク流れ方向上流側に配置され、ディスクの搬入、リムの搬入、仮付けされたリム・ディスクの搬出がロボットで行われるので、ワークのセンタリング、仮溶接、本溶接機への搬送が自動化でき、生産性がよい。また、ディスクの搬入、リムの搬入、仮付けされたリム・ディスクの搬出がロボットで行われるので、作業員は、重勤作業から解放される。また、リムとディスクとの相対的な位置出しは、フルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置で行われて、本溶接機では行われないので、各本溶接機にリムとディスクの芯出し治具を設ける必要がなく、従来の各本溶接機にリムとディスクの芯出し治具を設けていた場合に比べて、コストダウンすることができる。また、ロボットによるワークの搬入、搬出のため、リム、ディスクと治具のピンとのクリアランスを大きくして精度が出なかった従来に比べて、リムとディスクのセンタリングを高精度に行うことができる。
上記(2)のフルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置では、リム・ディスク仮付け溶接装置が、ディスクとリムとをセンタリングし固定するセンタリング治具を備えているので、予め周方向の位置決めをしておいたディスクとリムとをロボットでリム・ディスク仮付け溶接装置に搬入することにより、リム・ディスク仮付け溶接装置ではディスクとリムとをセンタリングし固定するだけでよく、周方向位置出しとセンタリングの両方を行う場合に比べて、リム・ディスク仮付け溶接装置でのディスクとリムとのセンタリング治具の構造の単純化、位置出し時間の短縮をはかることができる。その結果、複数の本溶接機に対してリム・ディスク仮付け溶接装置を1台設ければ済み、設備のコストダウンをはかることができる。
上記(3)のフルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置では、センタリング治具のディスク芯出し部およびリム芯出し部が上型側に設けられているので、一方を上型に他方をテーブルに設けていた従来に比べて、ディスク芯出し部とリム芯出し部との芯合わせがよくなり、その分、ディスクとリムを相対的に高精度にセンタリングすることができる。
上記(4)のフルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置では、仮付け溶接トーチがスタイラスピンを有するので、トーチ本体を溶接部に対して高精度に位置決めすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明のフルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置を、図1〜図3を参照して、説明する。ホイールは、乗用車用ホイールである。ここで、フルフェイスホイールとは、片側フランジレスのリム1をフルフェイスのディスク2の背面に当接し溶接接合したホイールのことである。
【0009】
本発明のフルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置10は、図3に示すように、リム1とディスク2とを本溶接する本溶接機11よりホイール製造ラインにおけるワーク流れ方向上流側に配置されている。ディスク2のフルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置10への搬入、リム1のフルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置10への搬入、仮付けされたリム・ディスク7のフルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置10からの搬出が第1、第2のロボット12、13で行われる。
ロボット12、13は6以上の自由度をもつ汎用関節型ロボットである。
【0010】
フルフェイスのディスク2はディスク搬送ライン14上を搬送され、ディスク搬送ライン14の下流端部に設けたディスク周方向位置決め部15で、ボルト穴4、飾り穴6(飾り穴6はリムのバルブ穴5との関係で周方向に位置決めされる必要がある)基準で、周方向に位置決めされる。
片側フランジレスリム1はリム搬送ライン16上を搬送され、リム搬送ライン16の下流端部に設けたリム周方向位置決め部17で、バルブ穴5基準で、周方向に位置決めされる。リム1は先にセットされているフルフェイスのディスク2の上にセットされる。
【0011】
第1のロボット12は、ディスク周方向位置決め部15で予め周方向位置決めされたディスク2を掴んでフルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置10に搬入し、かつ仮付け溶接されたリム・ディスク7をロボットの先端でフルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置10から、本溶接機11へのリム・ディスク搬送ライン18上に押し出す。
第2のロボット13は、リム周方向位置決め部17で予め周方向位置決めされたリム1を掴んでフルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置10に、ディスク2上に、搬入する。
【0012】
第1、第2のロボット12、13によるディスク、リムの搬入はロボット搬送のため、フルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置10に搬入された後のディスク2とリム1は周方向位置を出された状態が維持されている。したがって、フルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置10でディスク2とリム1のセンタリングが行われれば、ディスク2とリム1とは周方向にもセンタリングも位置出しされることになる。
【0013】
フルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置10は、ディスク2とリム1とをセンタリングし固定するセンタリング治具20と、ディスク2とリム1とを点溶接にて複数箇所、仮付け溶接する仮付け溶接トーチ30と、を備えている。
【0014】
フルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置10は、テーブル21と、テーブル21の上方でテーブル21に対して上下動する上型22とを有する。上型22はサーボモータ26により上下動される。センタリング治具20は、ディスク芯出し部23およびリム芯出し部24を有し、センタリング治具のディスク芯出し部23およびリム芯出し部24は上型22側に設けられており、上型22とともに上下動する。ディスク芯出し部23とリム芯出し部24とは互いに同芯である。リム芯出し部24に対してスプリング25が設けられており、ディスク芯出し部23が先にディスク2を芯出しし、さらにリム芯出し部24を下降させて(ディスク芯出し部23はそのまま、スプリング25があるので、ディスク芯出し部23とリム芯出し部24は相対動できる)、スプリング25の付勢力でリム芯出し部24を下方に押し、リム芯出し部24がリム1を芯出しする。
【0015】
ディスク芯出し部23は、下方に向かって径が縮小するテーパコーンから構成され、下降されディスク2のハブ穴3に進入してディスク2をハブ穴3基準で芯出しする。
リム芯出し部24は、下方に向かって径が縮小するテーパ面をもつ円盤状部材からなり、下降されリム1のフランジ有り側のビードシート部に進入してリム1をリムの内径基準で芯出しする。
【0016】
仮付け溶接トーチ30は、点溶接の溶接トーチ本体31と、溶接トーチ本体31をリム・ディスクの半径方向外側からリム・ディスクに進退動させるアクチュエータ32と、溶接トーチ本体31のリム・ディスクに対する位置を検出するスタイラスピン33と、を有する。
仮付け溶接トーチ30は、リム・ディスクの外側に、ホイール周方向に複数箇所(図示例では4ヵ所)設けられ、各仮付け溶接トーチ30の溶接トーチ本体31がアクチュエータ32によって、リム・ディスクの半径方向に、リム・ディスクに対して進退動する。
点溶接のため、トーチ本体31の狙い位置がずれると、リム・ディスク当接部を溶接することができないので、トーチ本体位置を出すために、スタリラスピン33が設けられる。
【0017】
本発明のフルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置10による仮付け溶接方法は、つぎの手順で行われる。
仮付け溶接は、製造ラインにおいて、ワーク流れ方向に、本溶接の上流側で実行される。
ディスク周方向位置決め部15で予め周方向位置決めされたディスク2を、第1のロボット12で掴んで、フルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置10のテーブル21上に置く。ディスク2は背面側を上にしてテーブル21上に置かれる。ロボット搬送のため、ディスク2はテーブル21上でも周方向位置を維持している。また、第1のロボット12がディスク2をテーブル21上に搬送する時、先に仮付け溶接されてテーブル21上に位置している先のリム・ディスク7をリム・ディスク搬送ライン18上に押し出す。
【0018】
つぎに、リム周方向位置決め部17で予め周方向位置決めされたリム1を、第2のロボット13で掴んで、フルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置10のテーブル21上にセットされているディスク2上に置く。リム1はフランジレス側端をディスク2に向けてディスク2に置かれる。ロボット搬送のため、リム1はディスク2上でも周方向位置を維持している。したがって、リム1とディスク2は周方向には互いに位置が合った状態にあり、後はリム1とディスク2を互いに芯出しするだけの状態となる。
【0019】
ついで、リム1のバルブ穴5の位置ズレ無し(ディスクの飾り穴と合っていること)を、たとえばピン挿入方式などにより、確認する。
ついで、ディスク2とリム1をセンタリング治具20でセンタリングし、リム・ディスクをテーブル21に押し付けてリム・ディスクを固定する。
この状態で、溶接トーチ30を溶接すべき部位に前進させ、4点でTig溶接の点溶接にて、リム1とディスク2を仮付け溶接する。リム1とディスク2は、周方向に位置決めされ互いにセンタリングされた状態で、仮付け溶接される。
【0020】
つぎの、ディスク2のフルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置10への搬入時にロボット12で押し出された、仮付け溶接されているリム・ディスク7は本溶接機11への搬送ライン18上に押し出され、本溶接機11に搬送され、6台の本溶接機11に配分されて本溶接される。
【0021】
つぎに、本発明の作用・効果を説明する。
本発明のフルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置10は、リムとディスクとを本溶接する本溶接機11よりワーク流れ方向上流側に配置され、ディスク2の搬入、リム1の搬入、仮付けされたリム・ディスク7の搬出がロボット12、13で行われるので、ワーク1、2、7のセンタリング、仮溶接、本溶接機11への搬送を、従来の手作業から、ロボット12、13による搬送、リム・ディスク仮付け溶接装置10によるセンタリングに機械化、自動化でき、生産性がよい。
また、ディスク2の装置10への搬入、リム1の装置10への搬入、仮付けされたリム・ディスク7の装置10からの搬出がロボット12、13で行われるので、作業員は、重勤作業から解放される。
また、リム1とディスク2との相対的な位置出しは、センタリングがフルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置10で行われ、周方向位置出しはディスク周方向位置決め部15、リム周方向位置決め部17で行われて、本溶接機11では行われないので、各本溶接機に従来のようなリムとディスクの芯出し治具100を設ける必要がなく、従来の各本溶接機にリムとディスクの芯出し治具100を設けていた場合に比べて、設備費のコストダウンをはかることができる。
また、ロボット12、13によるワークの搬入、搬出のため、搬送の位置精度が高く、かつ、力も人力に比べて大であるので、リム、ディスクと治具のピンとのクリアランスを大きくして精度が出なかった従来に比べて、リム1とディスク2のセンタリングを高精度に行うことができる。
【0022】
また、リム・ディスク仮付け溶接装置10が、ディスク2とリム1とをセンタリングし固定するセンタリング治具20を備えているので、ディスク周方向位置決め部15、リム周方向位置決め部17で予め周方向の位置決めをしておいたディスク2とリム1とをロボット12、13でリム・ディスク仮付け溶接装置10に搬入することにより、リム・ディスク仮付け溶接装置10ではディスク2とリム1とをセンタリングし固定するだけでよく、周方向位置出しとセンタリングの両方を行う場合(たとえば、従来の本溶接機で行っていた位置出し)に比べて、リム・ディスク仮付け溶接装置10でのディスクとリムとのセンタリング治具の構造の単純化(周方向位置出し構造が不要のためその分単純化できる)、位置出し時間の短縮(上型を下降させるだけでセンタリング可能)をはかることができる。その結果、複数の本溶接機11に対してリム・ディスク仮付け溶接装置10を上流に1台設ければ済み(1台で6台の本溶接機のための、仮付け溶接を処理できる)、設備のコストダウンをはかることができる。
【0023】
フルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置10では、センタリング治具20のディスク芯出し部23およびリム芯出し部24が上型22側に設けられているので、一方を上型に他方をテーブルに設けていた従来に比べて、ディスク芯出し部23とリム芯出し部24との芯合わせの精度がよくなり、その分、ディスク2とリム1を相対的に高精度にセンタリングすることができる。
また、フルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置10では、仮付け溶接トーチ30がスタイラスピン33を有するので、トーチ本体31をワークの溶接すべき部位に対して高精度に位置決めすることができ、狙いの位置から外れないで点溶接を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明のフルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置の断面図である。
【図2】本発明のフルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置の仮付け溶接トーチ部位の概略側面図である。
【図3】本発明のフルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置を配置したフルフェイスホイール製造ラインのレイアウト図である。
【図4】従来のフルフェイスホイール用リム・ディスク本溶接機用の、リムとディスクの位置出し、固定治具の断面図である。
【符号の説明】
【0025】
1 リム
2 ディスク
3 ハブ穴
4 ボルト穴
5 バルブ穴
6 飾り穴
7 仮付け溶接されたリム・ディスク
10 フルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置
11 本溶接機
12 第1のロボット
13 第2のロボット
14 ディスク搬送ライン
15 ディスク周方向位置決め部
16 リム搬送ライン
17 リム周方向位置決め部
18 リム・ディスク搬送ライン
20 センタリング治具 21 テーブル
22 上型
23 ディスク芯出し部
24 リム芯出し部
25 スプリング
26 サーボモータ
30 溶接トーチ
31 トーチ本体
32 アクチュエータ
33 スタイラスピン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リムとディスクとを本溶接する本溶接機よりワーク流れ方向上流側に配置され、
ディスクの搬入、リムの搬入、仮付けされたリム・ディスクの搬出がロボットで行われる、フルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置。
【請求項2】
リム・ディスク仮付け溶接装置が、ディスクとリムとをセンタリングし固定するセンタリング治具と、ディスクとリムとを仮付け溶接する仮付け溶接トーチと、を備えている請求項1記載のフルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置。
【請求項3】
リム・ディスク仮付け溶接装置が、テーブルと、テーブルに対して上下動する上型とを有し、センタリング治具がディスク芯出し部およびリム芯出し部を有し、センタリング治具のディスク芯出し部およびリム芯出し部は上型側に設けられている請求項2記載のフルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置。
【請求項4】
仮付け溶接トーチが、溶接トーチ本体と、溶接トーチ本体をリム・ディスクの半径方向外側からリム・ディスクに進退動させるアクチュエータと、溶接トーチ本体のリム・ディスクに対する位置を検出するスタイラスピンと、を有する請求項2記載のフルフェイスホイール用リム・ディスク仮付け溶接装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−122929(P2006−122929A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−311711(P2004−311711)
【出願日】平成16年10月27日(2004.10.27)
【出願人】(000110251)トピー工業株式会社 (255)
【Fターム(参考)】