説明

フレキシブル管およびその製造方法

【課題】屈曲性に富み、かつ断熱性能に富むとともに、安価に成形性よく製造することができるフレキシブル管およびその製造方法を提供することを目的としている。
【解決手段】熱可塑性樹脂からなり、コルゲート管状をした中間管状体層と、熱可塑性樹脂からなり、前記中間管状体層の内側に設けられ、壁面の一部が中間管状体層の壁面の一部と一体化されて、中間管状体層との間に独立した複数の第1空気層を形成する内側管状体層と、ポリオレフィン系エラストマーからなり、中間管状体層との間に第2空気層を形成するように、中間管状体層を外側から囲繞し、平滑管状をした外側管状体層とを備えることを特徴としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、屈曲性に富み、かつ断熱性能に富むフレキシブル管およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
屈曲性に富み、かつ断熱性能に富むフレキシブル管として、図7および図8に示すようなフレキシブル管100がすでに提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
このフレキシブル管100は、図8に示すように外側管状体層110と、中間管状体層120と、内側管状体層130とを備えている。
外側管状体層110は、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリスチレン,ポリメタクリル酸メチル,ナイロン (ポリアミド),ポリエステル,ポリカーボネート,ポリアセタール,酢酸セルロース等の熱可塑性樹脂によって、断面波形、いわゆるコルゲート管状に形成されている。
【0004】
中間管状体層120は、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー等の熱可塑性エラストマーの発泡体によって、外側管状体層110との間に独立した多数の空気層140を形成するように設けられている。
【0005】
内側管状体層130は、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー等の熱可塑性エラストマーの発泡体によって形成され、中間管状体層120を内側から覆うように設けられて、内面が平滑な管状をしている。
【0006】
このフレキシブル管100は、コルゲート管状の外側管状体層110と、熱可塑性エラストマー性の中間管状体層120および内側管状体層130とから形成されているので、屈曲性に富んでいるとともに、中間管状体層120が発泡体によって形成されているとともに、外側管状体層110と、中間管状体層120とによって多数の空気層140を形成されているので、断熱性能に富んでいる。
【0007】
しかしながら、上記フレキシブル管の場合、次のような問題があった。すなわち、屈曲性を向上するために、外側管状体層110の波の高さを十分に確保する必要がある、断熱性能は発泡層が受け持ち、有る程度の厚さが必要であるため、管の総肉厚が厚くなり、不経済であるという問題がある。
【0008】
また、内側管状体層130の内面が平滑であるため、エラストマー以外では屈曲性は得られない。したがって、樹脂の選択性に乏しく、製造コストが嵩む虞がある。
さらに、上記フレキシブル管100の場合、図9に示すように、内部に3種類の樹脂流路201,202,203を備えた金型200を用いて連続的に成形する様になっているが、内部に3種類の樹脂流路201,202,203を確保するためには、金型構造が複雑にならざるを得ない。しかも、成型しにくいという問題がある。
【0009】
【特許文献1】特開2004−322583号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みて、屈曲性に富み、かつ断熱性能に富むとともに、安価に成形性よく製造することができるフレキシブル管およびその製造方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載のフレキシブル管(以下、「請求項1のフレキシブル管」と記す)は、熱可塑性樹脂からなり、コルゲート管状をした中間管状体層と、熱可塑性樹脂からなり、前記中間管状体層の内側に設けられ、壁面の一部が中間管状体層の壁面の一部と一体化されて、中間管状体層との間に独立した複数の第1空気層を形成する内側管状体層と、ポリオレフィン系エラストマーからなり、中間管状体層との間に第2空気層を形成するように、中間管状体層を外側から囲繞し、平滑管状をした外側管状体層とを備えることを特徴としている。
【0012】
本発明の請求項2に記載のフレキシブル管(以下、「請求項2のフレキシブル管」と記す)は、請求項1のフレキシブル管において、中間管状体層がポリエチレン系樹脂によって形成され、内側管状体層がポリオレフィン系エラストマーによって平滑管状に形成されていることを特徴としている。
【0013】
本発明の請求項3に記載のフレキシブル管(以下、「請求項3のフレキシブル管」と記す)は、請求項1のフレキシブル管において、中間管状体層がポリエチレン系樹脂によって形成され、内側管状体層がポリエチレン系樹脂によって、コルゲート管状に形成されていることを特徴としている。
【0014】
本発明の請求項4に記載のフレキシブル管の製造方法(以下、「本発明のフレキシブル管の製造方法」と記す)は、請求項1〜請求項3のいずれかのフレキシブル管を製造するにあたり、第1金型から中間管状体層と内側管状体層とが一体成形された中間成形体を連続的に押し出し、第1金型から押し出された中間成形体を冷却固化させたのち、第2金型に連続的に投入し、第2金型内で中間成形体の外側に外側管状体層を成形する工程を備えることを特徴としている。
【0015】
本発明において、中間管状体層を形成する熱可塑性樹脂としては、特に限定されないが、ポリエチレン系樹脂,ポリプロピレン系樹脂,ポリスチレン系樹脂,アクリル系樹脂,ポリアミド系樹脂,ポリエステル系樹脂等が挙げられ、請求項2および請求項3のフレキシブル管のように、ポリオレフィン系樹脂が好適に用いられる。
【0016】
内側管状体層を形成する熱可塑性樹脂としては、中間管状体層を形成する熱可塑性樹脂と相溶性があり、フレキシブル管として求められる可撓性を十分に確保できるものであれば特に限定されないが、ポリエチレン系樹脂,ポリプロピレン系樹脂,ポリスチレン系樹脂,アクリル系樹脂,ポリアミド系樹脂,ポリエステル系樹脂等が挙げられ、請求項2のフレキシブル管のように、中間管状体層がポリエチレン系樹脂やポリプロピレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂で形成され、内側管状体層が平滑管状になっている場合、可撓性を確保するために、ポリオレフィン系エラストマーで形成されることが好ましい。また、請求項3のフレキシブル管のように、中間管状体層がポリオレフィン系樹脂で形成され、内側管状体層がコルゲート管状に形成されているになっている場合、ポリオレフィン系樹脂が好適に用いられる。
【0017】
外側管状体層を形成するポリオレフィン系エラストマーとしては、特に限定されないが、たとえば、ポリプロピレンエラストマー、ポリエチレンエラストマー等が挙げられる。
【0018】
本発明においてコルゲート管状とは、管軸方向に拡径部と、縮径部とが交互に繰り返され、管軸に沿って切断したときに、断面が略波形をしているものを意味する。
【発明の効果】
【0019】
本発明にかかるフレキシブル管は、以上のように、熱可塑性樹脂からなり、コルゲート管状をした中間管状体層と、熱可塑性樹脂からなり、前記中間管状体層の内側に設けられ、壁面の一部が中間管状体層の壁面の一部と一体化されて、中間管状体層との間に独立した複数の第1空気層を形成する内側管状体層と、ポリオレフィン系エラストマーからなり、中間管状体層との間に第2空気層を形成するように、中間管状体層を外側から囲繞し、平滑管状をした外側管状体層とを備えるので、屈曲性に富み、かつ断熱性能に富むとともに、安価に成形性よく製造することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下に、本発明を、その実施の形態をあらわす図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1は、本発明にかかるフレキシブル管の第1の実施の形態をあらわしている。
【0021】
図1に示すように、このフレキシブル管1aは、中間管状体層2と、内側管状体層3aと、外側管状体層4とを備えている。
中間管状体層2は、ポリオレフィン系樹脂によって形成され、管軸方向に向かって拡径部21と、縮径部22とが交互に繰り返し形成されたコルゲート管形状をしている。
【0022】
内側管状体層3aは、ポリオレフィン系樹脂によって中間管状体層2の内側に形成され、中間管状体層2と同じピッチで、管軸方向に向かって拡径部31と、縮径部32とが交互に繰り返し形成された波の振幅が中間管状体層2より小さいコルゲート管形状をしているとともに、縮径部32が中間管状体層2の縮径部22とに環状に融着一体化されている。そして、各拡径部31と拡径部21との間には、縮径部22と縮径部32との融着部によって独立状態に仕切られた第1空気層5が形成されている。
【0023】
外側管状体層4は、ポリオレフィン系樹脂エラストマーによって中間管状体層2の最大径とほぼ同径の内径を平滑管状に形成され、中間管状体層2を外側から囲繞し、中間管状体層2の拡径部21が一部で内壁面に融着している。
また、外側管状体層4と中間管状体層2との間には、複数の第2空気層6が形成されている。
【0024】
第2空気層6は、中間管状体層2と、外側管状体層4との融着部によって隣接する第2空気層6同士が独立していても、中間管状体層2と、外側管状体層4とが一部で融着していて、第2空気層6同士が連通していても構わない(なお、全てが連通状態でも構わないし、一部が独立していても構わない。)。
【0025】
つぎに、このフレキシブル管1aの製造方法の1つの実施の形態を図2〜図4を参照しつつ詳しく説明する。
すなわち、このフレキシブル管1aは、図2に示すように、中間管状体層2形成用ポリオレフィン系樹脂および内側管状体層3a形成用ポリオレフィン系樹脂を、製造装置7の中間管状体層2用の押出機71および内側管状体層3a用の押出機72から第1金型73内にそれぞれ押し出す。
【0026】
そして、図3に示すように、第1金型73の第1流路73aを通って第1金型73から押し出された中間管状体層2形成用ポリオレフィン系樹脂P1は、コルゲータ74にてコルゲート管形状に成形される。
すなわち、第1金型73から押し出された中間管状体層2形成用ポリオレフィン系樹脂P1は、コルゲータ74側からの真空吸引と、第1金型73の第1エアー供給路73bから供給されるエアーの圧力によってコルゲータ74の型形状に成形され、中間管状体層2となるコルゲート管状の第1中間成形体8aになる。
【0027】
また、第1金型73の第2流路73cを通って第1金型73から押し出された内側管状体層3a形成用ポリオレフィン系樹脂P2は、第2エアー供給路73dから供給されるエアーの圧力によって外側に第1中間成形体8aの縮径部22に一部が環状に融着され、拡径部21にあたる部分が拡径して、拡径部21側に入り込み、独立した第1空気層5が融着部と融着部との間に形成され、中間管状体層2および内側管状体層3aが一体化された第2中間成形体8bが形成される。
【0028】
つぎに、この第2中間成形体8bが図2に示すように、冷却水槽75を通り、冷却固化されたのち、第2金型76に連続的に導入される。
第2金型76では、図4に示すように、押出機77から供給された外側管状体層4形成用ポリオレフィン系樹脂エラストマーP3が、樹脂流路76aを通って、第2金型76の出口からほぼ第2中間成形体8bの最大径部とほぼ同じ内径の平滑管状に押し出され、第2中間成形体8bの最大径部に一部が融着されてフレキシブル管1aが得られる。
【0029】
そして、図2に示すように、第2金型76から押し出されたフレキシブル管1aが引き取り機78によって引き取られたのち、巻き取り機79によって連続的に巻き取られる。
【0030】
上記フレキシブル管1aは、以上のように、第1空気層5と第2空気層6とを備えているので、断熱性に優れている。また、中間管状体層2および内側管状体層3aがコルゲート管状をしているとともに、外側管状体層4がポリオレフィン系樹脂エラストマーで形成されているので、可撓性にも富んでいる。さらに、内側管状体層3aがコルゲート管状になっているので、たとえば、ホース等のさや管等として使用する場合、ホース等を内部に通す際に摩擦抵抗が少なくなり、挿通作業が容易となる。
【0031】
また、上記製造方法によれば、外側管状体層4が一旦成形された第2中間成形体8b、被覆されるように成形されるので、外側管状体層4と中間管状体層2の融着度合いを自由にコントロールすることができる。
すなわち、融着度合いを大きくするには、中間管状体層2と外側管状体層4とが同系列のポリオレフィン系樹脂で形成するとともに、第2中間成形体8bを第2金型76前に予備加熱する工程が設けるようにすればよい。一方、融着度合いを小さくするには、中間管状体層2と外側管状体層4とを異なる系列のポリオレフィン系樹脂(例えば、外側管状体層4はポリプロピレン系エラストマー、中間管状体層2はポリエチレン)で形成するとともに、第2中間成形体8bを第2金型76前に予備加熱しないようにする。
【0032】
図5は、本発明にかかるフレキシブル管の第1の実施の形態をあらわしている。
図5に示すように、このフレキシブル管1bは、内側管状体層3bを平滑管状にするとともに、ポリオレフィン系エラストマーで形成するようにした以外は、上記フレキシブル管1aと同様になっている。
【0033】
すなわち、このフレキシブル管1bは、内側管状体層3bがコルゲート管状になっていないが、ポリオレフィン系エラストマーで形成されているので、十分な可撓性を備えている。しかも、内側管状体層3bが平滑管状をしているので、内部に流体を流すような場合、流体がスムーズに流れる。
【0034】
本発明は、上記の実施の形態に限定されない。たとえば、上記の実施の形態では、第2中間成形体が連続して第2金型に導入され、いわゆるインラインで本発明のフレキシブル管が得られるようになっているが、一旦、第2中間成形体を巻き取り機に巻き取り、この巻き取られた第2中間成形体を別ラインに設けられた第2金型に導入するいわゆるオフラインで製造するようにしても構わない。
【0035】
以下に、本発明の実施例を説明する。
【0036】
(実施例1)
中間管状体層2がポリエチレン、内側管状体層3aがポリエチレン、外側管状体層4がポリプロフィレン系エラストマーでそれぞれ形成され、各部の寸法が、以下のとおりの図1に示すようなフレキシブル管1aを得た。
中間管状体層2の最大径:22.2mm
中間管状体層2の最小径:18mm
中間管状体層2の肉厚:0.25mm
中間管状体層2のコルゲートピッチ:4.1mm
内側管状体層3aの最小径:17.7mm
内側管状体層3aの肉厚:0.28mm
外側管状体層4の肉厚:0.2mm
【0037】
(断熱特性評価)
上記実施例1で得られたフレキシブル管1a内に呼び径**mmの架橋PE管(図示せず)を通した状態で、4本の架橋PE管を図6に示すような管路9に組込んだ。
そして、この管路9を5℃に調整された室内にセットして管路9内に42℃の温水を通水したのち、管路9の各架橋PE管の両端近傍に設けられたバルブ91を閉じて5分後、10分後、15分後の架橋PE管内の温水の温度変化を管路9にセットした熱電対92によって測定し、その結果を、比較例1として、フレキシブル管1aに代えて架橋PE管を厚さ5mmの発泡スチレン樹脂製断熱材で囲んだ場合の温水の温度変化と合わせて表1に示した。
【0038】
【表1】

【0039】
上記表1から、実施例1で得られたフレキシブル管1aは厚さ5mmの発泡スチレン樹脂製断熱材以上の断熱性能があることがよくわかる。
【0040】
(屈曲性評価)
曲げ半径30mmでも手で容易に曲げることが出来、管の座屈も認められなかった。
【0041】
(継手接続)
外側管状体層4は、成形時、中間管状体層2の一部と融着により一体化されていたが、無理矢理剥離すると中間管状体層2から分割された。したがって、管端の外側管状体層4を剥離すれば、コルゲート管用の継手を用いて接続が容易に行えた。
【0042】
(実施例2)
中間管状体層2がポリエチレン、内側管状体層3bがポリプロフィレン系エラストマー、外側管状体層4がポリプロフィレン系エラストマーでそれぞれ形成され、各部の寸法が、以下のとおりの図2に示すようなフレキシブル管1bを得た。
中間管状体層2の最大径:22.2mm
中間管状体層2の最小径:18mm
中間管状体層2の肉厚:0.25mm
中間管状体層2のコルゲートピッチ:4.1mm
内側管状体層3bの肉厚:0.25mm
外側管状体層4の肉厚:0.2mm
【0043】
(断熱特性評価)
外気温度30℃、相対湿度70%の雰囲気中で、上記実施例2で得られたフレキシブル管1bに15℃の空調ドレン排水を流したところ、外側管状体層4の外壁に結露水が付着することはなかった。また、ドレン排水も管内をスムーズに流れた。
【0044】
(屈曲性評価)
曲げ半径30mmでも手で容易に曲げることが出来、管の座屈も認められなかった。
【0045】
(継手接続)
外側管状体層4は、成形時、中間管状体層2の一部と融着により一体化されていたが、無理矢理剥離すると中間管状体層2から分割された。したがって、管端の外側管状体層4を剥離すれば、コルゲート管用の継手を用いて接続が容易に行えた。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明にかかるフレキシブル管は、特に限定されないが、例えば、家電製品(エアコン、洗濯機等)、自動販売機、浄水器、医療機器等のフレキシブルホース、保温用さや管、あるいは、ガスや水道の既設配管が老朽化した場合、地面等を掘削して配管を新しく交換する代わりに、既設配管内に挿入されて新しい配管として使用される。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明にかかるフレキシブル管の第1の実施の形態をあわわす断面図である。
【図2】図1のフレキシブル管の製造装置の1つの実施の形態を模式的にあわわす説明図である。
【図3】図2の製造装置の第1金型部分の断面図である。
【図4】図2の製造装置の第2金型部分の断面図である。
【図5】本発明にかかるフレキシブル管の第2の実施の形態をあわわす断面図である。
【図6】実施例で用いた
【図7】公知のフレキシブル管の断面図である。
【図8】図7のフレキシブル管の拡大断面図である。
【図9】図7のフレキシブル管の押出金型の断面図である。
【符号の説明】
【0048】
1a,1b フレキシブル管
2 中間管状体層
3a,3b 内側管状体層
4 外側管状体層
5 第1空気層
6 第2空気層
7 製造装置
73 第1金型
76 第2金型
8a 第1中間成形体
8b 第2中間成形体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱可塑性樹脂からなり、コルゲート管状をした中間管状体層と、
熱可塑性樹脂からなり、前記中間管状体層の内側に設けられ、壁面の一部が中間管状体層の壁面の一部と一体化されて、中間管状体層との間に独立した複数の第1空気層を形成する内側管状体層と、
ポリオレフィン系エラストマーからなり、中間管状体層との間に第2空気層を形成するように、中間管状体層を外側から囲繞し、平滑管状をした外側管状体層とを備えることを特徴とするフレキシブル管。
【請求項2】
中間管状体層がポリオレフィン系樹脂によって形成され、内側管状体層がポリオレフィン系エラストマーによって平滑管状に形成されている請求項1に記載のフレキシブル管。
【請求項3】
中間管状体層がポリオレフィン系樹脂によって形成され、内側管状体層がポリオレフィン系樹脂によって、コルゲート管状に形成されている請求項1に記載のフレキシブル管。
【請求項4】
第1金型から中間管状体層と内側管状体層とが一体成形された中間成形体を連続的に押し出し、第1金型から押し出された中間成形体を冷却固化させたのち、第2金型に連続的に投入し、第2金型内で中間成形体の外側に外側管状体層を成形する工程を備える請求項1〜請求項3のいずれかに記載のフレキシブル管の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−107599(P2007−107599A)
【公開日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−298665(P2005−298665)
【出願日】平成17年10月13日(2005.10.13)
【出願人】(000002174)積水化学工業株式会社 (5,781)
【Fターム(参考)】