説明

ブラックカラント又はボイセンベリーを含む栄養補助食品

本発明は、1種又は複数の加工された丸ごとのブラックカラント、加工された丸ごとのボイセンベリー、ブラックカラントから抽出した1種又は複数の天然成分、及びボイセンベリーから抽出した1種又は複数の天然成分を含む栄養補助食品に関する。この栄養補助食品は、特に動物に対して適するが、全く動物に対してだけではない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、栄養補助食品、特に動物に対して適するが全く動物に対してだけではない栄養補助食品に関する。
【背景技術】
【0002】
筋活動は、体内に多数の代謝性変化及び生理的変化をもたらし、その多くは、持久力、運動能力及び運動後速やかに回復する能力に対して悪影響を有し得る。
【0003】
例えば、激しい運動は、運動に関連する疲労における重要因子である血流中を循環する乳酸の濃度の増加をもたらし得る。血流から乳酸が取り除かれるまで筋肉は効果的に働くことができない。
【0004】
加えて、筋肉の炎症及び損傷は、運動中に起こって痛みとさらなる疲労とをもたらし得る。激しい運動後の関連する筋損傷の程度によって、損傷した組織が回復してやっと高レベルの訓練を再開することができるまで、長さが数日から数週間であり得る訓練及び競争の中断をとることがしばしば必要である。
【0005】
高められた心拍数は運動と関連する。心拍数は、それが余計なストレスのもとに置かれないように、運動後可及的速やかに休息レベルを取り戻すことが有利であると考えられる。運動後の心拍数の低下の遅れは、心臓及び体を余計なストレス状態にして、筋損傷を増大させ、回復を遅らせる可能性がある。
【0006】
医薬品、食品、及び栄養補助食品を含めた多数の製品が、身体的能力を高める可能性と共に、運動に対する負の代謝的及び生理的反応のいくつかを弱めるのに有利になることが示されている。しかし、そのような製品に関連する問題がしばしば存在する。例えば、それらは、それら自体の副作用(例えば胃部不快感を含む)を有する場合があり、求められる効果を得るための十分な量を消費するのが困難である場合があり、配合の問題が活性成分のバイオアベイラビリティーを減少又は阻害する場合があり、そして、その製品は口当たりがよくないことがある。特に動物用の栄養補助食品の場合、口当たりの外に活性成分の望ましい量又は濃度の送達も確保するためのその製品の配合は、困難であり得る。さらに、既存の製品は、運動の特定の代謝的又は生理学的副作用には対処することができるが、性能は1つ又は複数のその他の副作用によって依然として影響され得る。
【0007】
食物抗酸化剤は、運動によって引き起こされる酸化的ストレスを抑え、ヒトにおける炎症の事象を調節して短期間運動中の明白な利点を提供することができる。しかし、長期間の運動中のその抗酸化剤の影響は明らかでない。
【0008】
食用肉又は卵の生産のために育てられるトリは、特に高温及び/又は高湿度条件において時々死に至る抑制された免疫系応答、嗜眠、食欲不振及び流体の拒絶を含めたストレスに関連する状態になる傾向がある。
【0009】
トリの卵及び肉の生産は、同様に、監禁状態、気温の変動、湿度の変動及び食餌不足からのトリに対するストレスの影響によってしばしば妨害される。観察される悪影響としては、増加した疾患死亡率、耐病性の喪失、産卵率の減少、茶色又は着色卵の場合の卵殻の完全性及び色の劣化、産卵寿命の短縮、肉からの水分の損失、及び筋肉の肉の強靭化が挙げられる。
【0010】
肉生産のための動物は、一般に、それらを屠殺する前に飼育場から食肉処理場に輸送される。動物の食肉処理場への輸送のストレスは、しばしば、肉の品質を低下させ得る。
【0011】
植物は、病気を治療し、健康を改善するために歴史的に使用されてきた。ある場合には健康の利得は、植物内部の個別化合物のためである。しかし、そのような化合物は、多くの場合、植物中に含まれているのは非常に少量である。加えて、不安定な性質のために、その化合物の生物学的に活性な量のレベルは、収穫後の貯蔵時間と共に減少し得る。さらにまた、動物の体内へのその化合物の吸収のレベルは、非常に低い可能性があり、又は、一旦消費されると、その化合物は生物学的に活性な形態ではないように変性される可能性がある。その結果、有効量を得るために消費される必要のある植物の量はしばしば非常に大きく、動物が現実的に消費することができる量を超える。この植物は量を減らして、所望の化合物の濃度を増すように処理することができ、その植物の特定の成分の抽出物を調製することができる。
【0012】
しかし、その際に多数の問題が起こり得る。例えば、植物全体の有価成分は、失われる場合があり、製品の保管寿命は短縮する場合があり、その活性化合物は変性を受ける場合があり、その製品の風味及び/又は質感はそれがもはや口当たりがよくないように変化する場合があり、体内に吸収されるその化合物の能力は低下する場合があり、その製品は消費されるとき多数の望ましくない副作用を生ずることがある。これは、多くの場合、未処理の植物を消費するよりも実用性が低く、価値が低い製品を生じる結果となり得る。一般的には競合しているそのような問題に適切に対処して、生物学的にもそして商業的にも両方共に実用的な製品を提供することは非常に困難であり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の目的は、従来技術の不都合の少なくとも1つを克服又は改良する少なくとも1つの栄養補助食品及び/又は方法(1種又は複数)を提供するか或いはせめて役立つ代替物を世間に提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
1つの広い態様において、本発明は、1種又は複数の加工された丸ごとのブラックカラント、加工された丸ごとのボイセンベリー、ブラックカラントから抽出された1種又は複数の天然成分、及びボイセンベリーから抽出された1種又は複数の天然成分を含む組成物を提供する。
【0015】
1つの特定の実施形態において、本発明は、加工された丸ごとのブラックカラント及びブラックカラント抽出物の混合物を含む組成物を提供する。
【0016】
別の特定の実施形態において、該組成物は、ブラックカラント抽出物及び加工された丸ごとのボイセンベリーを含む。
【0017】
別の実施形態において、該組成物は、加工された丸ごとのブラックカラント及び加工された丸ごとのボイセンベリーを含む。
【0018】
好ましい実施形態において、この加工された丸ごとのブラックカラントは、種子入りのブラックカラントのピューレを含む。好ましい実施形態において、このピューレは、乾燥されており、より好ましくは凍結乾燥されている。好ましくはこの乾燥されているピューレは、粉砕されており、より好ましくは粗く粉砕されている。
【0019】
別の実施形態において、この加工された丸ごとのブラックカラントは、冷凍されたブラックカラントを含む。1つの好ましい実施形態において、この冷凍されたブラックカラントは、粉砕されており、より好ましくは粗く粉砕されている。
【0020】
好ましい実施形態において、ブラックカラント抽出物は、ブラックカラントの皮、種子及び/又は果肉の抽出物である。1つの好ましい実施形態において、この抽出物は、ブラックカラントの搾りかすである。1つの好ましい実施形態において、このブラックカラント抽出物は、乾燥されており、より好ましくは凍結乾燥されている。好ましくはこの乾燥されている抽出物は、粉砕されており、より好ましくは粗く粉砕されている。別の好ましい実施形態において、この抽出物は、冷凍されており、好ましくは自由流れである搾りかすである。
【0021】
1つの実施形態において、このブラックカラント抽出物は、ブラックカラント濃縮物粉末である。
【0022】
好ましい実施形態において、この加工された丸ごとのボイセンベリーは、冷凍されたボイセンベリーを含む。1つの好ましい実施形態において、この冷凍されたボイセンベリーは粉砕されており、より好ましくは粗く粉砕されている。
【0023】
別の実施形態において、この加工された丸ごとのボイセンベリーは、種子入りのボイセンベリーのピューレを含む。好ましい実施形態において、このピューレは乾燥されており、より好ましくは凍結乾燥されている。好ましくはこの乾燥されたピューレは粉砕されており、より好ましくは粗く粉砕されている。
【0024】
好ましい実施形態において、このボイセンベリー抽出物は、ボイセンベリーの皮、種子及び/又は果肉の抽出物である。1つの好ましい実施形態において、この抽出物は、ボイセンベリーの搾りかすである。1つの好ましい実施形態において、このボイセンベリー抽出物は、乾燥されており、より好ましくは凍結乾燥されている。好ましくはこの乾燥された抽出物は粉砕されており、より好ましくは粗く粉砕されている。別の好ましい実施形態において、この抽出物は、冷凍されており、好ましくは自由流れである搾りかすである。1つの実施形態において、このボイセンベリー抽出物は、粉末である。
【0025】
1つの好ましい実施形態において、この組成物は、凍結乾燥したブラックカラント抽出物粉末と凍結乾燥したブラックカラントのピューレとを約3対2から約1対24までの比率(重量比)で含む。好ましくは、この組成物は、凍結乾燥したブラックカラント抽出物粉末と凍結乾燥したブラックカラントのピューレとを約1対3の比率(重量比)で含む。
【0026】
別の好ましい実施形態において、この組成物は、ブラックカラント濃縮物粉末と種子入りのブラックカラントのピューレ粉末とを約3対2から約24対1までの比率(重量比)で含む。好ましくは、この組成物は、ブラックカラント濃縮物粉末と種子入りのブラックカラントのピューレ粉末とを約3対1からの比率(重量比)で含む。
【0027】
別の好ましい実施形態において、この組成物は、冷凍したブラックカラントの搾りかす(好ましくは自由流れ)と凍結乾燥したブラックカラントとを約1対1から約9対1までの比率(重量比)で含む。好ましくは、この組成物は、冷凍したブラックカラントの搾りかすと凍結乾燥したブラックカラントとを約8対1からの比率(重量比)で含む。
【0028】
1つの好ましい実施形態において、この組成物は、冷凍したブラックカラントの搾りかす(好ましくは自由流れ)と凍結乾燥したボイセンベリーとを約1対1から約11対1までの比率(重量比)で含む。好ましくは、この組成物は、冷凍したブラックカラントの搾りかすと凍結乾燥したボイセンベリーとを約9対1からの比率(重量比)で含む。
【0029】
1つの好ましい実施形態において、この組成物は、冷凍した、空気乾燥又は凍結乾燥したブラックカラントの搾りかす(好ましくは自由流れ)と凍結乾燥したブラックカラント抽出物粉末とを約1対1から約100対1までの比率(重量比)で含む。好ましくは、この組成物は、空気乾燥したブラックカラントの搾りかすと凍結乾燥したブラックカラント抽出物粉末とを約20対1の比率(重量比)で含む。
【0030】
別の好ましい実施形態において、この組成物は、冷凍した、空気乾燥又は凍結乾燥したブラックカラントの搾りかす(好ましくは自由流れ)と冷凍した、凍結乾燥又は空気乾燥したブラックカラントとを約1対1から約50対1までの比率(重量比)で含む。好ましくは、この組成物は、冷凍したブラックカラントの搾りかすと空気乾燥したブラックカラントとを約10対1からの比率(重量比)で含む。
【0031】
好ましい実施形態において、本発明の組成物は、約1%から約35%までのアントシアニン(重量比)を含む。別の好ましい実施形態において、本発明の組成物は、約0.2%から約1%までのアントシアニン(重量比)を含む。
【0032】
別の好ましい実施形態において、該組成物の単一用量は、約1mgから約1,500mgまでのアントシアニン(1種又は複数)を含む。1つの好ましい実施形態において、該組成物の単一用量は、約1mgから約15mgまでのアントシアニン(1種又は複数)を含む。1つの好ましい実施形態において、該組成物の単一用量は、約4.5mgのアントシアニン(1種又は複数)を含む。1つの好ましい実施形態において、該組成物の単一用量は、約800mgから約1,500mgまでのアントシアニン(1種又は複数)を含む。1つの好ましい実施形態において、該組成物の単一用量は、約1,000mgのアントシアニン(1種又は複数)を含む。
【0033】
別の広い態様において、本発明は、ブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、ボイセンベリー抽出物、及び/又は本明細書でこれまでに記載した組成物を含む動物飼料を提供する。1つの好ましい実施形態において、この動物飼料は、飼料1kg当り約2,000mgから約60,000mgのアントシアニン(1種又は複数)のアントシアニン含量を有する。1つの好ましい実施形態において、この動物飼料は、飼料1kg当り50,000mgのアントシアニン(1種又は複数)のアントシアニン含量を有する。1つの好ましい実施形態において、この動物飼料は、飼料1kg当り4,000mgのアントシアニン(1種又は複数)のアントシアニン含量を有する。
【0034】
別の広い態様において、本発明は、動物における運動中の乳酸の産生及び/又は増加を防止又は最小限に抑えるための方法であって、動物にブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、ボイセンベリー抽出物、及び/又は本明細書でこれまでに記載した組成物を投与することを含む上記方法を提供する。
【0035】
別の広い態様において、本発明は、動物における運動によって引き起こされる筋損傷及び/又は疲労を防止又は最小限に抑えるための方法であって、動物にブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、ボイセンベリー抽出物、及び/又は本明細書でこれまでに記載した組成物を投与することを含む上記方法を提供する。
【0036】
別の広い態様において、本発明は、動物における運動後の回復を改善又は支援するための方法であって、動物にブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、ボイセンベリー抽出物、及び/又は本明細書でこれまでに記載した組成物を投与することを含む上記方法を提供する。
【0037】
別の広い態様において、本発明は、動物における運動後の心拍数回復時間を短縮するための方法であって、動物にブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、ボイセンベリー抽出物、及び/又は本明細書でこれまでに記載した組成物を投与することを含む上記方法を提供する。
【0038】
別の広い態様において、本発明は、動物におけるスタミナ及び/又は持久力を改善するための方法であって、動物にブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、ボイセンベリー抽出物、及び/又は本明細書でこれまでに記載した組成物を投与することを含む上記方法を提供する。
【0039】
好ましくはこの動物は、ウマ、ラクダ、ウシ科の動物、又はイヌである。
【0040】
別の広い態様において、本発明は、動物における血管疾患を治療及び/又は予防するための方法であって、動物にブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、ボイセンベリー抽出物、及び/又は本明細書でこれまでに記載した組成物を投与することを含む上記方法を提供する。好ましくは、この血管疾患は、蹄葉炎である。好ましくは、この動物は、有蹄動物である。
【0041】
別の広い態様において、本発明は、動物における肉の味覚、柔らかさ及び/又は色を改良する方法であって、動物にブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、ボイセンベリー抽出物、及び/又は本明細書でこれまでに記載した組成物を投与することを含む上記方法を提供する。好ましくは、この動物は、ウシ科の動物又はトリである。
【0042】
別の広い態様において、本発明は、動物の健康を改善又は支援し、免疫系応答及び/又は機能を増進又は支援し、疾患死亡率を減少させ、抗生物質への依存度を低減し、ストレスの回復を援助又は支援し、閉じ込められた集団(特に、例えば、過剰な個体数、高い気温及び/又は高い空気湿度の場合)におけるストレスの影響及び/又は死亡率を減少させ、肉品質に対するストレスの影響を減少させ、肉の水分含量及び柔らかさを改善し、且つ/或いは動物の肉、脂肪及び皮の不快臭を除去するための方法であって、動物にブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、ボイセンベリー抽出物、及び/又は本明細書でこれまでに記載した組成物を投与することを含む上記方法を提供する。
【0043】
好ましくは、この動物は、トリ又はウシ科の動物である。
【0044】
別の広い態様において、本発明は、トリにおいて、卵質及び/又は多産な産卵寿命を改善又は支援し、卵殻の完全性の劣化を防止し、産卵能力、卵質及び色、卵白及び卵黄の質感、栄養価及び/又は臭気を高め、且つ/或いは卵中のポリフェノール含量を増加させるための方法であって、トリにブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、ボイセンベリー抽出物、及び/又は本明細書でこれまでに記載した組成物を投与することを含む上記方法を提供する。
【0045】
好ましくは、この方法は、卵殻強度、卵殻の完全性、卵白の堅固さ、卵白の一貫性、ビタミンA含量、A等級卵の産卵数及びトリの産卵寿命中の卵殻の色の維持の1つ又は複数を改良するためのものである。
【0046】
1つの特定の実施形態において、ブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、ボイセンベリー抽出物、及び/又は組成物は、1日に動物1kg当り、約0.5から約5mgのアントシアニン(1種又は複数)の用量を提供するのに十分な量で動物に投与される。好ましい実施形態において、この用量は、約1.5mg/kg/日である。
【0047】
別の広い態様において、本発明は、ブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、及び/又はボイセンベリー抽出物の使用であって、動物の運動中の乳酸の産生及び/又は増加を防止又は最小限に抑えるための薬剤又は栄養補助食品の製造における上記使用を提供する。
【0048】
別の広い態様において、本発明は、ブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、及び/又はボイセンベリー抽出物の使用であって、動物において、運動によって引き起こされる筋損傷及び/又は疲労を防止又は最小限に抑えるための薬剤又は栄養補助食品の製造における上記使用を提供する。
【0049】
別の広い態様において、本発明は、ブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、及び/又はボイセンベリー抽出物の使用であって、動物の運動後の回復を改善又は支援するための薬剤又は栄養補助食品の製造における上記使用を提供する。
【0050】
別の広い態様において、本発明は、ブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、及び/又はボイセンベリー抽出物の使用であって、動物の運動後の心拍数回復時間を短縮するための薬剤又は栄養補助食品の製造における上記使用を提供する。
【0051】
別の広い態様において、本発明は、ブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、及び/又はボイセンベリー抽出物の使用であって、動物のスタミナ及び/又は持久力を改善するための薬剤又は栄養補助食品の製造における上記使用を提供する。
【0052】
好ましくは、この動物は、ウマ、ラクダ、ウシ科の動物、又はイヌである。
【0053】
別の広い態様において、本発明は、ブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、及び/又はボイセンベリー抽出物の使用であって、動物の血管疾患を治療及び/又は予防するための薬剤又は栄養補助食品の製造における上記使用を提供する。好ましくは、この血管疾患は、蹄葉炎である。好ましくは、この動物は、有蹄動物である。
【0054】
別の広い態様において、本発明は、ブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、ボイセンベリー抽出物の使用であって、動物の肉の味覚、柔らかさ及び/又は色を改良するための薬剤又は栄養補助食品の製造における上記使用を提供する。好ましくは、この動物は、ウシ科の動物又はトリである。
【0055】
別の広い態様において、本発明は、ブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、及び/又はボイセンベリー抽出物の使用であって、動物の健康を改善又は支援し、免疫系応答及び/又は機能を増進又は支援し、疾患死亡率を減少させ、抗生物質への依存度を低減し、ストレスの回復を援助又は支援し、閉じ込められた集団(特に、例えば、過剰な個体数、高い気温及び/又は高い空気湿度の場合)におけるストレスの影響及び/又は死亡率を減少させ、肉品質に対するストレスの影響を減少させ、肉の水分含量及び柔らかさを改善し、且つ/或いは動物の肉、脂肪及び皮の不快臭を除去するための薬剤又は栄養補助食品の製造における上記使用を提供する。
【0056】
好ましくは、この動物は、トリ又はウシ科の動物である。
【0057】
別の広い態様において、本発明は、ブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、及び/又はボイセンベリー抽出物の使用であって、卵質及び/又は多産な産卵寿命を改善又は支援し、卵殻の完全性の劣化を防止し、産卵能力を高め、卵質及び色を改善し、卵白及び卵黄の質感を改善し、ポリフェノール含量を増加させ、且つ/或いはトリの卵の栄養価及び/又は臭気を改善するための薬剤又は栄養補助食品の製造における上記使用を提供する。好ましくは、この使用は、卵殻強度、卵白の堅固さ、卵白の一貫性、ビタミンA含量、A等級卵の産卵数及びトリの産卵寿命中の卵殻の色の維持の1つ又は複数を改良するための薬剤又は栄養補助食品を製造するためのものである。
【0058】
別の広い態様において、本発明は、動物に投与するための薬剤又は栄養補助食品の製造における1種又は複数のアントシアニンの使用であって、運動中の乳酸の産生及び/又は増加を防止又は最小限に抑え、運動によって引き起こされる筋損傷及び/又は疲労を防止又は最小限に抑え、運動後の回復を改善又は支援し、運動後の心拍数回復時間を短縮し、スタミナ及び/又は持久力を改善し、血管疾患を治療及び/又は予防し、肉の味覚、柔らかさ及び/又は色を改良し、動物の健康を改善又は支援し、免疫系応答及び/又は機能を増進又は支援し、疾患死亡率を減少させ、抗生物質への依存度を低減し、ストレスの回復を援助又は支援し、閉じ込められた集団(特に、例えば、過剰な個体数、高い気温及び/又は高い空気湿度の場合)におけるストレスの影響及び/又は死亡率を減少させ、肉品質に対するストレスの影響を減少させ、肉の水分含量及び柔らかさを改善し、且つ/又は肉、脂肪及び皮の不快臭を除去し、並びに/或いは卵質及び/又は多産な産卵寿命を改善又は支援し、卵殻の完全性の劣化を防止し、産卵能力を高め、卵質及び色を改善し、卵白及び卵黄の質感を改善し、ポリフェノール含量を増加させ、且つ/或いはトリの卵の栄養価及び/又は臭気を改善するための上記使用を提供する。好ましくは、動物が有蹄動物である場合、血管疾患は、蹄葉炎である。
【0059】
動物における運動中の乳酸の産生及び/又は増加を防止又は最小限に抑えるために使用するブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、ボイセンベリー抽出物、及び/又は本明細書でこれまでに記載した組成物。
【0060】
動物における運動によって引き起こされる筋損傷及び/又は疲労を防止又は最小限に抑えるために使用するブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、ボイセンベリー抽出物、及び/又は本明細書でこれまでに記載した組成物。
【0061】
動物における運動後の回復を改善又は支援するために使用するブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、ボイセンベリー抽出物、及び/又は本明細書でこれまでに記載した組成物。
【0062】
動物における運動後の心拍数回復時間を短縮するために使用するブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、ボイセンベリー抽出物、及び/又は本明細書でこれまでに記載した組成物。
【0063】
動物におけるスタミナ及び/又は持久力を改善するために使用するブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、ボイセンベリー抽出物、及び/又は本明細書でこれまでに記載した組成物。
【0064】
好ましくは、この動物は、ウマ、ラクダ、ウシ科の動物、又はイヌである。
【0065】
動物における血管疾患を治療及び/又は予防するために使用するブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、ボイセンベリー抽出物、及び/又は本明細書でこれまでに記載した組成物。好ましくは、この血管疾患は、蹄葉炎である。好ましくは、この動物は、有蹄動物である。
【0066】
動物における肉の味覚、柔らかさ及び/又は色を改良するために使用するブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、ボイセンベリー抽出物、及び/又は本明細書でこれまでに記載した組成物。好ましくは、この動物は、ウシ科の動物又はトリである。
【0067】
動物の健康を改善又は支援し、免疫系応答及び/又は機能を増進又は支援し、疾患死亡率を減少させ、抗生物質への依存度を低減し、ストレスの回復を援助又は支援し、閉じ込められた集団(特に、例えば、過剰な個体数、高い気温及び/又は高い空気湿度の場合)におけるストレスの影響及び/又は死亡率を減少させ、肉品質に対するストレスの影響を減少させ、肉の水分含量及び柔らかさを改善し、且つ/或いは動物の肉、脂肪及び皮の不快臭を除去するために使用するブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、ボイセンベリー抽出物、及び/又は本明細書でこれまでに記載した組成物。
【0068】
好ましくは、この動物は、トリ又はウシ科の動物である。
【0069】
卵質及び/又は多産な産卵寿命を改善又は支援し、卵殻の完全性の劣化を防止し、産卵能力を高め、卵質及び色を改善し、卵白及び卵黄の質感を改善し、ポリフェノール含量を増加させ、且つ/或いはトリの卵の栄養価及び/又は臭気を改善するために使用するブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、ボイセンベリー抽出物、及び/又は本明細書でこれまでに記載した組成物。好ましくは、この使用は、卵殻強度、卵白の堅固さ、卵白の一貫性、ビタミンA含量、A等級卵の産卵数及びトリの産卵寿命中の卵殻の色の維持の1つ又は複数を改良するためのものである。
【0070】
運動中の乳酸の産生及び/又は増加を防止又は最小限に抑え、運動によって引き起こされる筋損傷及び/又は疲労を防止又は最小限に抑え、運動後の回復を改善又は支援し、運動後の心拍数回復時間を短縮し、スタミナ及び/又は持久力を改善し、血管疾患を治療及び/又は予防し、肉の味覚、柔らかさ及び/又は色を改良し、動物の健康を改善又は支援し、免疫系応答及び/又は機能を増進又は支援し、疾患死亡率を減少させ、抗生物質への依存度を低減し、ストレスの回復を援助又は支援し、閉じ込められた集団(特に、例えば、過剰な個体数、高い気温及び/又は高い空気湿度の場合)におけるストレスの影響及び/又は死亡率を減少させ、肉品質に対するストレスの影響を減少させ、肉の水分含量及び柔らかさを改善し、且つ/又は肉、脂肪及び皮の不快臭を除去し、並びに/或いは卵質及び/又は多産な産卵寿命を改善又は支援し、卵殻の完全性の劣化を防止し、産卵能力を高め、卵質及び色を改善し、卵白及び卵黄の質感を改善し、ポリフェノール含量を増加させ、且つ/或いはトリの卵の栄養価及び/又は臭気を改善するために使用する、1種又は複数のアントシアニン。好ましくは、この動物が、有蹄動物である場合、血管疾患は、蹄葉炎である。
【0071】
別の広い態様において、本発明は、運動中の乳酸の産生及び/又は増加を防止又は最小限に抑え、運動によって引き起こされる筋損傷及び/又は疲労を防止又は最小限に抑え、運動後の回復を改善又は支援し、運動後の心拍数回復時間を短縮し、スタミナ及び/又は持久力を改善し、血管疾患を治療及び/又は予防し、肉の味覚、柔らかさ及び/又は色を改良し、健康を改善又は支援し、免疫系応答及び/又は機能を増進又は支援し、疾患死亡率を減少させ、抗生物質への依存度を低減し、ストレスの回復を援助又は支援し、閉じ込められた集団(特に、例えば、過剰な個体数、高い気温及び/又は高い空気湿度の場合)におけるストレスの影響及び/又は死亡率を減少させ、肉品質に対するストレスの影響を減少させ、肉の水分含量及び柔らかさを改善し、肉、脂肪及び皮の不快臭を除去し、卵質及び/又は多産な産卵寿命を改善又は支援し、卵殻の完全性の劣化を防止し、産卵能力を高め、卵質及び色を改善し、卵白及び卵黄の質感を改善し、ポリフェノール含量を増加させ、且つ/或いは動物の卵の栄養価及び/又は臭気を改善するための方法であって、動物に、1種又は複数のアントシアニン或いは1種又は複数のアントシアニンを含む組成物を投与することを含む上記方法を提供する。好ましくは、この動物が、有蹄動物である場合、血管疾患は、蹄葉炎である。
【0072】
好ましくは、このアントシアニンは、ボイセンベリー及び/又はブラックカラントから抽出される。
【0073】
好ましくは、ボイセンベリーから抽出されるアントシアニンは、シアニジン−3−グルコシド、シアニジン−3−ルチノシド、シアニジン−3−ソホロシド、シアニジン−3−ルチノシド−5−グルコシドを含めた群から選択される。好ましくは、ブラックカラントから抽出されるアントシアニンは、デルフィニジン−3−グルコシド、デルフィニジン−3−ルチノシド、シアニジン−3−グルコシド及びシアニジン−3−ルチノシドを含めた群から選択される。
【0074】
好ましくは、フラボノイドエピガロカテキンが、ブラックカラントからの抽出物中に存在する。
【0075】
本発明は、本出願の明細書に述べられ、又は示されている部分、要素及び機能において、前記部分、要素又は機能のいずれか、又は2つ以上のすべての組合せで、個別に又は集合的に成り立つことを幅広く言うこともでき、本発明が関係する技術分野において既知の同等物を有する特定の完全体が本明細書で述べられている場合、かかる既知の同等物はあたかも個別に説明されるように本明細書に組み込まれるものとみなされる。
【0076】
本発明のすべてのその新たな態様の中で考えるべきであるこれら及びその他の態様は、添付の図面を参照しながらほんの例としてのみ与えられる以下の説明から明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明の栄養補助食品をとったウマ対対照群のウマの、160kmイベントのレース前とレース後のクレアチンキナーゼレベルを報告している図である。
【図2】本発明の栄養補助食品をとったウマ対対照群のウマの、160kmイベントのレース前とレース後のアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼレベルを報告している図である。
【図3】本発明の栄養補助食品をとったウマ対対照群のウマの、160kmイベントのレース前とレース後の血中乳酸塩濃度を報告している図である。
【図4】本発明の栄養補助食品をとったウマ対対照群のウマの、160kmイベントのレース前とレース後の心拍数回復時間を報告している図である。
【発明を実施するための形態】
【0078】
下記は、本発明の説明であり、一般用語で示されているその好ましい実施形態を含む。本発明は、本発明を裏付ける実験データを提供する本明細書の以下の「実施例」の見出しのもとで与えられている開示からさらに明らかにされる。
【0079】
本発明者等は、意外にも、ウマ、特に耐久イベントにおいて競争するウマにおいて、ブラックカラント及び/又はブラックカラントの抽出物を含む組成物が、運動と関連する筋損傷及び疲労の予防を助けるのに役立ち、そしてまた、運動中の乳酸の増加を低下する助けとなり、心拍数が運動後休息中の速度に回復する時間を減少させることを確認した。それ故、本発明者等は、運動に関連する筋損傷及び疲労を防止し、運動中のスタミナ及び持久力を増大させ、そして運動(例えば、競争及び訓練)及び負傷からの回復を支援するのに役立つ栄養補助食品としてこの組成物を使用することに価値があるものと確信する。これは、競争又は負傷の後のトレーニング量を減らす時間を最小限にするか、又は競争の前の猛訓練の影響を減少させる助けとなり得、例えば、競走馬においてはかなりの経済的利益となり得よう。
【0080】
加えて、本発明者等は、この栄養補助食品が、運動と関連する損傷及び疲労を防止し、運動後の回復、特に耐久イベントと関連する損傷、疲労及び回復を支援することに役立つことを確認すると同時に、本発明者等は、この栄養補助食品を動物の健康のその他の領域を支援するために使用することを目論んでいる。例えば、ストレスの回復、高められた免疫系応答、並びに卵質及び多産な産卵寿命(例えば、ニワトリ等の産卵するトリ)である。特に、本発明者等は、本発明の組成物を与えられたニワトリで先行試験を行い、卵の質及び量の著しい向上を観察した。本発明者等は、特に標準的な産卵寿命の後期(例えば、18〜24ヶ月の月齢)に産卵された卵の質と量の向上が顕著であることを観察した。一例として、本発明者等は、増加した卵殻強度、改良された卵白の堅固さ、改良された卵白の一貫性、ニワトリの産卵寿命を通した卵殻色の持続、及びこの栄養補助食品をとらなかったメンドリからの卵の約3倍のレベルのビタミンAを観察した。本発明者等は、この組成物を与えられなかったニワトリ(18〜24ヶ月の月齢)と対比して最大約4倍の数の第一級の卵がこの組成物を与えられたものにおいては産卵されることを観察した。
【0081】
加えて、本発明者等は、この栄養補助食品が、肉の味覚、柔らかさ及び/又は色を改良するのに役立つことを見出した。特に、本発明者等は、本発明の組成物を与えられたアンガス牛で先行試験を行い、改良された肉の味覚及び柔らかさを観察した。加えて、本発明の組成物を与えられた動物の肉は、鮮やかな赤色を有した。
【0082】
本発明の栄養補助食品は、動物におけるおびただしい飼育試験の後に開発された。該組成物の配合において、本発明者等は、多数の重要な問題と、用量サイズ、活性成分の所要量の送達、嗜好性、保存寿命、生物学的利用能及び副作用を含めたしばしば競合する必要条件とを克服しなければならなかった。
【0083】
下記の本文は、ウマ及び/又はニワトリにおいて使用するための栄養補助食品に関して本発明を記載し得る。しかし、当然のことながら、本発明は、さまざまなその他の動物、例えば、イヌ(例えば、猟犬又はショードッグ、特にグレーハウンドを含む)及びラクダ、及びウシ科の動物を含めた特に哺乳類及び鳥類に適用することができる。
【0084】
概括的に言えば、本発明は、さまざまな健康上の利益を動物に提供するための栄養補助食品及び方法を提供する。概して、この栄養補助食品は、加工された丸ごとのブラックカラント、ブラックカラントから抽出した1種又は複数の天然成分、加工された丸ごとのボイセンベリー、及び/又はボイセンベリーから抽出した1種又は複数の天然成分を含む。好ましい実施形態において、本発明の栄養補助食品は、少なくとも加工された丸ごとのブラックカラント及び/又はブラックカラントから抽出した1種又は複数の天然成分を含む。1つの実施形態において、本発明の栄養補助食品は、加工された丸ごとのブラックカラント及びブラックカラントの抽出物を含む。別の好ましい実施形態において、栄養補助食品は、ブラックカラント抽出物及び加工された丸ごとのボイセンベリーを含む。別の実施形態において、栄養補助食品は、加工された丸ごとのブラックカラント及び加工された丸ごとのボイセンベリーを含む。
【0085】
本発明の栄養補助食品中のそれぞれの成分の比率は、動物に送達されることが必要な用量、その栄養補助食品の望ましい量、各成分中に存在するアントシアニン(1種又は複数)の濃度、嗜好性及び保存寿命等の事柄によって変動し得る。この点を念頭に置き、本明細書に含まれている情報に基づいて、当業者であれば、この栄養補助食品中で使用する成分の適切な比率を計算することができるであろう。さらにまた、特定の用途に対しては、この栄養補助食品は、加工された丸ごとのブラックカラント、加工された丸ごとのボイセンベリー、ブラックカラント抽出物又はボイセンベリー抽出物の1つだけを含むことができる。
【0086】
本発明で使用するブラックカラントは、好ましくは100gの果実当り約200mgから100g当り約400〜500mgまでのアントシアニン濃度を有する。本発明の特に好ましい実施形態において、このブラックカラントは、以下の品種:ベンアード(Ben Ard)、ベンルア(Ben Rua)及びマグナス(Magnus)の1つ又は複数から選択される。
【0087】
本発明で使用するボイセンベリーは、好ましくは100gの果実当り約100mgから100g当り約200mgまでのアントシアニン濃度を有する。本発明の特に好ましい実施形態において、このボイセンベリーは、以下の品種:リワカ(Riwaka)、タスマン(Tasman)、マプア(Mapua)、LDE2及びRS4の1つ又は複数から選択される。好ましくは、ボイセンベリーから抽出されるアントシアニンは、シアニジン−3−グルコシド、シアニジン−3−ルチノシド、シアニジン−3−ソホロシド、シアニジン−3−ルチノシド−5−グルコシドを含めた群から選択される。
【0088】
本明細書で使用される「加工された丸ごとのブラックカラント」とは、果実の任意の部分の除去又は損失が最低限、好ましくはなしで、何らかの方法で処理されているブラックカラントである。このブラックカラントは、その中に存在するアントシアニン(1種又は複数)の活性又は利点のかなりの割合を保持する方法で好ましくは加工される。このブラックカラントは、例えば、乾燥するか又はピューレにすることができる。
【0089】
本明細書で使用される「加工された丸ごとのボイセンベリー」という語句は、果実の任意の部分の除去又は損失が最低限、好ましくはなしで、何らかの方法で処理されているボイセンベリーを指すことが意図されている。このボイセンベリーは、その中に存在するアントシアニン(1種又は複数)の活性又は利点のかなりの割合を保持する方法で好ましくは加工される。このボイセンベリーは、例えば、乾燥するか又はピューレにすることができる。
【0090】
本発明で使用するためにブラックカラント及びボイセンベリーを加工するやり方は、当技術分野における一般的な熟練者にはより容易に理解されよう。けれども、具体例を本明細書において後で提供する。
【0091】
ブラックカラント及び/又はボイセンベリーから抽出される「天然成分」としては、1種又は複数のアントシアニン(1種又は複数)等の単一の化合物、及び果実中に含まれている化合物、組織及び/又は流動体のより複雑な混合物が挙げられ、並びにブラックカラント又はボイセンベリーの抽出物が挙げられる。
【0092】
本明細書で使用される用語の「ブラックカラント抽出物」又は同類の用語は、1種又は複数の丸ごとの果実の天然成分から分離されたブラックカラントから誘導される生成物を指すことが意図されている。この抽出物は、1つ又は複数の化合物又は成分を含むことができ、好ましくは1種又は複数のアントシアニンを含む。この抽出物は、場合によって1種又は複数のポリフェノール及び/又はビタミンCも含み得る。この抽出物は、果実の皮、果肉及び/又は種子から好ましくは得られる。最も好ましくは、この抽出物は、皮を含めた材料から得られる。一例として、1つの好ましい実施形態において、この抽出物は、ブラックカラントの搾りかすであり、別の好ましい実施形態において、この抽出物は、ブラックカラントの搾りかすから得られる抽出物である。別の実施形態におけるさらなる例として、この抽出物は、果実の圧搾ジュースの濃縮物である。
本明細書で使用される用語の「ボイセンベリー抽出物」は、1種又は複数の丸ごとの果実の天然成分から分離されたボイセンベリーから誘導される生成物を指すことが意図されている。この抽出物は、1つ又は複数の化合物又は成分であり得、好ましくは1種又は複数のアントシアニンを含む。好ましくは、ブラックカラントから抽出されるこのアントシアニンは、デルフィニジン−3−グルコシド、デルフィニジン−3−ルチノシド、シアニジン−3−グルコシド及びシアニジン−3−ルチノシドを含めた群から選択される。好ましくは、フラボノイドエピガロカテキンが、ブラックカラントからの抽出物中には存在する。この抽出物は、場合によって、1種又は複数のポリフェノール及び/又はビタミンCも含み得る。この抽出物は、果実の皮、果肉及び/又は種子から好ましくは得られる。最も好ましくは、この抽出物は、皮を含めた材料から得られる。一例として、この抽出物は、ボイセンベリーの搾りかすから得られる抽出物であり得る。別の実施形態におけるさらなる例として、この抽出物は、果実の圧搾ジュースの濃縮物である。
【0093】
本発明で使用されるブラックカラント又はボイセンベリーは、技術的に知られている任意の適切な方法を用いて、新鮮な又は冷凍した丸ごとの果実から調製することができる。しかし、例示的な方法を本明細書において後で提供する。
【0094】
本発明の栄養補助食品の単一用量は、約1mgから約1,500mgまでのアントシアニン(1種又は複数)を好ましくは含む。1つの好ましい実施形態において、この組成物の単一用量は、約1,000mgのアントシアニン(1種又は複数)を含み、これはウマに対して適切である。1つの好ましい実施形態において、この組成物の単一用量は、約4.5mgのアントシアニン(1種又は複数)を含み、これはニワトリに対して適切である。
【0095】
好ましい実施形態において、本発明の栄養補助食品は、約1%から約35%までのアントシアニン(重量比)を含む。好ましい実施形態において、本発明の栄養補助食品は、約0.2%から約1%までのアントシアニン(重量比)を含む。
【0096】
当然のことながら、本発明による栄養補助食品は、本明細書に述べられているもの以外の成分を含めることができる。例えば、それらは、充填剤、担体、増量剤、うまみ調味料、着色剤、保存寿命を増す化合物、果実エキスを含めたその他の果実、及び/又はさらなる健康上の利益を提供することができる化合物を含めることができる。好ましくはこの栄養補助食品はフラボノイドも含む。1つの特に好ましい実施形態において、この栄養補助食品は、フラボノイドエピガロカテキンを含む。
【0097】
本発明の栄養補助食品が、複数の成分を含む場合、その各種の成分は、任意の既知のやり方を用いて所望の比率で組み合わせ又は混合することができる。
【0098】
使用において、本発明の栄養補助食品は、動物に任意の適切な方法で投与することができる。1つの好ましい実施形態において、栄養補助食品は、好ましくは、それを動物の通常の飼料に加え、それを混合することによって動物に与えられる。この栄養補助食品は、任意の時間と頻度で動物に提供することができる。その動物は、栄養補助食品の定期保守プログラムに則っていることが望ましい。
【0099】
好ましい実施形態において、該動物は、その栄養補助食品を体重1kg当り約0.5mgから体重1kg当り約4mgまでの1日量を達成するように定期的に与えられる。1つの実施形態において、該動物は、その栄養補助食品を体重1kg当り約1.5mgの1日量を得るように定期的に与えられる。好ましくは、その栄養補助食品は、該動物にそれぞれのその通常食と共に提供される。この栄養補助食品は、所要の1日量を達成するために、単回投与、又はいくつかの分割投与で提供され得る。該動物には、飼料と混合した単回投与で提供することができ、それを動物は24時間にわたって断続的に食べる。必要に応じて、この栄養補助食品は、毎日よりはむしろ2日以上毎に1回動物に与えることができる。場合によっては、動物に与えるこの栄養補助食品の用量は、増加することができる。
【0100】
本発明は、食品生産物、特に、加工された丸ごとのブラックカラント、ブラックカラント抽出物、加工された丸ごとのボイセンベリー及び/又はボイセンベリー抽出物、並びに好ましくは1種又は複数の食品成分と組み合わされている本明細書に記載の栄養補助食品を含む動物飼料を包含するものと考えるべきである。好ましい実施形態において、この食品生産物は、この食品生産物の約0.1%から12.5%までの本発明の栄養補助食品(重量比)を含み、それは、例えば、ニワトリに適する。好ましい実施形態において、この食品生産物は、この食品生産物の約0.1%から5%までの本発明の栄養補助食品(重量比)を含み、それは、例えば、ウマに適する。その1種又は複数の食品成分は、所望の動物による消費に適する任意の食品成分であり得る。例として、その1種又は複数の食品成分は、加工された又は丸ごとの穀物、加工された又は加工されていない植物性物質、干し草、血粉及び骨粉又は魚粉、糖蜜並びにふすま又はもみ殻を含めた群から選択することができる。
【0101】
ブラックカラント、ボイセンベリー、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー抽出物、又は食品生産物中の栄養補助食品の量は、その動物によって消費される食物の量、その動物が特定期間に給餌される回数、及び特定期間にわたってその動物に与えられる必要のある栄養補助食品(又はアントシアニン)の望ましい投与量によって変動し得る。しかし、一例として、該動物は、体重1kg当り約1.5mgの1日量を達成するようにこの栄養補助食品を規則正しく給餌される。
【0102】
本発明は、本明細書の他のどこかに記載されているさまざまな目的のための薬剤及び組成物の製造における本発明の栄養補助食品、ブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、及び/又はボイセンベリー抽出物の使用も包含する。このブラックカラント及び/又はボイセンベリーは、加工された又は加工されていない丸ごとの果実、好ましくは加工された丸ごとの果実であり得る。
【0103】
加えて、本発明は、動物を治療するための方法(本明細書前部の「課題を解決するための手段」において要点が述べられている)、動物にブラックカラント、ボイセンベリー、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー抽出物、及び/又は本発明の栄養補助食品を投与することを含む方法を包含する。このブラックカラント及び/又はボイセンベリーは、加工された又は加工されていない丸ごとの果実、好ましくは加工された丸ごとの果実であり得る。適切な投与又は給餌の形態は、本明細書の他の場所に記載されている。
【0104】
次は、本発明の第一の好ましい栄養補助食品の説明である。本発明者等は、この好ましい栄養補助食品がウマに投与するのに特に適していることを見出した。しかし、当然のことながら、それはその他の動物に適用することができ、特にラクダ、ウシ科の動物及びイヌ(例えば、猟犬又はショードッグ、特にグレーハウンドを含む)に対して適切である。
【0105】
この実施形態において、該栄養補助食品は、加工された丸ごとのブラックカラント及びブラックカラント抽出物の混合物を含む。しかし、当然のことながら、加工された丸ごとのブラックカラント又はブラックカラント単独から抽出された天然化合物の使用が予想される。
【0106】
好ましくは、該丸ごとのブラックカラントは、種子入りのブラックカラントのピューレを提供するように加工される。このピューレは、好ましくは凍結乾燥される。その上、この凍結乾燥されたピューレは、粉砕(又は破砕)することができ、より好ましくは粗く粉砕することができる。好ましくは、この凍結乾燥したピューレは、ブラックカラントの種子を破壊又は破裂するのを最小限にするか又は防止するやり方でその大きさに粉砕する。ほんの一例として、粉砕された生成物中の粒子の大きさは、約400ミクロンから約4mmまでであり得る。
【0107】
この実施形態におけるブラックカラント抽出物は、好ましくはブラックカラント抽出物の粉末である。1つの好ましい実施形態において、このブラックカラント抽出物の粉末は冷凍乾燥される。この冷凍乾燥されたブラックカラント抽出物の粉末は、好ましくは粉砕することができ、より好ましくは、粗く粉砕することができる。1つの好ましい実施形態において、それは、上記の凍結乾燥した種子入りブラックカラントのピューレに対するものと実質的に同様の大きさまで粉砕する。
【0108】
この実施形態において使用されるブラックカラントは、100gの果実当り約200mgから100g当り約400〜500mgのアントシアニン濃度を好ましくは有する。
【0109】
本明細書で前に述べたように、加工された丸ごとのブラックカラント対ブラックカラント抽出物の比率は、動物に送達させるために必要な用量、該栄養補助食品の望ましい量、それぞれに存在するアントシアニン(1種又は複数)の濃度、嗜好性、及び保存寿命等の事柄によって変動し得る。この点に考慮し、そして本明細書に含まれている情報に基づいて、当業者であれば、該栄養補助食品中で使用される丸ごとのブラックカラント対ブラックカラント抽出物の適切な比率を見積もることができよう。特定の用途に対しては、この栄養補助食品は、1つだけの加工された丸ごとのブラックカラント又はブラックカラント抽出物を含むことができる。1つの好ましい実施形態において、この組成物は、凍結乾燥したブラックカラント抽出物粉末及び凍結乾燥したブラックカラントのピューレを、約3対2から約1対24の比率(重量比)で含む。好ましくは、該組成物は、凍結乾燥したブラックカラント抽出物粉末及び凍結乾燥したブラックカラントのピューレを約1対3の比率(重量比)で含む。
【0110】
1つの好ましい実施形態において、該栄養補助食品が凍結乾燥したブラックカラント抽出物粉末及び凍結乾燥したブラックカラントのピューレを含む場合、この凍結乾燥した抽出物は、凍結乾燥したブラックカラントのピューレと比較して少なくとも約5倍から少なくとも約35倍多いアントシアニン(重量比)を含む。1つの実施形態において、この凍結乾燥した抽出物は、凍結乾燥したブラックカラントのピューレと比較して少なくとも約10倍多いアントシアニン(重量比)を含む。
【0111】
本発明のこの実施形態の栄養補助食品の単回投与は、約1mgから約1,500mgまでのアントシアニン(1種又は複数)を好ましくは含む。1つの好ましい実施形態において、該組成物の単回投与は、約1,000mgのアントシアニン(1種又は複数)を含む。
【0112】
好ましい実施形態において、この実施形態の栄養補助食品は、約1%から約35%までのアントシアニン(重量比)を含む。
【0113】
本発明のこの実施形態の例示的な栄養補助食品は、
【表1】


を含み、ここで、各成分のアントシアニン濃度は、以下の通りである。
【表2】

【0114】
特に好ましい栄養補助食品は、約5gの粗く砕いた凍結乾燥したブラックカラント抽出物粉末及び約15gの粗く砕いた凍結乾燥した種子入りブラックカラントのピューレを含む約20gの用量を含む。
【0115】
本発明での使用に適するブラックカラントのピューレは、ピューレにする、凍結乾燥する及び粉砕するための方法を含めた当技術分野で知られている任意の適切なプロセスを用いて、新鮮な、又は冷凍した丸ごとのブラックカラントから調製することができる。しかし、1つの実施形態においては、以下のやり方を使用する:
1.丸ごとの果実の浸軟。
2.約65℃未満での果実の直接の蒸気加熱と混合。
3.約0.75mmの間隙率のふるいを有する整流器によるふるい分け。
4.適切な容器中への詰め込み及び約−40℃で最低限約6時間の急速冷凍。
5.トレーに置くのに十分なまで解凍し、約6%の水分含量を下回るまで凍結乾燥。
6.ブラックカラントの種子が破壊又は破裂することを回避するやり方で、その生成物を粗く砕く。
【0116】
本明細書で前に述べたように、本発明で使用されるブラックカラント抽出物は、当技術分野で知られている任意の適切なプロセスを用いて、新鮮な、又は冷凍した丸ごとのブラックカラントから調製することができる。しかし、1つの実施形態においては、以下のやり方を使用する:
1.種子が残っているか残っていないブラックカラントの搾りかす(ジュース除去後に残る副産物)を用意する。ジュース化プロセスにおいて該ブラックカラントは、ジュース及び糖の除去を助けるために酵素及び/又は熱により処理することができる。
2.温度制御されたエタノール又はその他の溶媒による搾りかすの向流抽出。その他の工業用の抽出方法を使用することができる。生成したエタノール液抽出物は、名目的には体積で約2%から7%の間のアントシアニンを含む。
3.この抽出物は、元の体積の約10%まで蒸発させて、エタノールを回収し、凍結乾燥用の抽出物を調製する。
4.その濃縮した生成物をトレーに入れて、約6%を下回る水分含量まで凍結乾燥させる。
5.その凍結乾燥した生成物を、粗く砕いた凍結乾燥した種子入りのブラックカラントのピューレ(上記)の質感と合致するように粗く粉砕する。
【0117】
そのブラックカラント抽出物及びブラックカラントのピューレを、次に、望ましい量で、任意のさらなる随意的成分と共に混合して該栄養補助食品を形成する。
【0118】
この栄養補助食品は、好ましくは、ガスバリヤーを提供する容器中に詰め込む。好ましい実施形態において、この容器は、ガスバリヤー性ホイルの袋である。この栄養補助食品は、アントシアニン(1種又は複数)の酸化又は光分解を防止する不活性ガス置換包装によるかよらない容器中に詰め込むことができる。1つの実施形態において、この栄養補助食品は、運動後の回復を改善又は支援するために使用される。別の実施形態において、この栄養補助食品は、運動中の筋損傷及び/又は疲労を防止又は最小限に抑えるために使用される。別の実施形態において、この栄養補助食品は、スタミナ及び/又は持久力を改善するために使用される。1つの特定の実施形態において、この栄養補助食品は、運動中の乳酸の産生及び/又は増加を防止又は最小限に抑えるため及び/又は心拍数が運動後休息中の速度に回復する時間の長さを短縮するために使用される。別の実施形態において、この栄養補助食品は、血管疾患を治療及び/又は予防するために使用される。好ましくは、動物が有蹄動物である場合、血管疾患は、蹄葉炎である。
【0119】
1つの特定の実施形態において、この栄養補助食品は、30分を超え、好ましくは少なくとも約45分、又は少なくとも約60分の実質的に連続した時間の一運動に関して上記の目的のために使用される。
【0120】
他の実施形態において、この栄養補助食品は、肉の味覚、柔らかさ及び/又は色を改良するため、健康を改善又は支援するため、免疫系応答及び/又は機能を増進又は支援するため、疾患死亡率を減少させるため、抗生物質への依存度を低減するため、ストレスの回復を援助又は支援するため、閉じ込められた集団(特に、例えば、過剰な個体数、高い気温及び/又は高い空気湿度の場合)におけるストレスの影響及び/又は死亡率を減少させるため、卵質及び/又は多産な産卵寿命を改善又は支援するため、卵殻の完全性の劣化を防止するため、産卵能力を高めるため、卵殻の質及び色を改善するため、卵白及び卵黄の質感、色、栄養価及び/又は臭気を改善するため、ポリフェノール含量を増加させるため、肉品質に対するストレス(例えば屠殺する前の輸送によるストレス)の影響を減少させるため、及び/又は、肉の水分含量及び柔らかさを改善し、且つ/又は肉、脂肪及び皮の不快臭を除去するために使用され得る。特定の実施形態において、この栄養補助食品は、卵殻強度、卵白の堅固さ、卵殻の完全性、卵白の一貫性、ビタミンA含量、A等級卵の産卵数及びトリの産卵寿命中の卵殻の色の維持の1つ又は複数を改良するために使用することができる。
【0121】
この栄養補助食品は、任意の時間と頻度で動物に提供することができる。その動物は、訓練及び競争を含めた一運動の前と後の栄養補助食品の定期保守プログラムに則っていることが望ましい。好ましい実施形態において、該動物は、その栄養補助食品を体重1kg当り約0.5mgから体重1kg当り約4mgまでの1日量を達成するように定期的に与えられる。1つの実施形態において、該動物は、その栄養補助食品を体重1kg当り約1.5mgの1日量を達成するように定期的に与えられる。好ましくは、その栄養補助食品は、該動物にそれぞれのその通常食と共に提供される。この栄養補助食品は、所要の1日量を達成するために、単回投与、又はいくつかの分割投与で提供され得る。該動物には、飼料と混合した単回投与で提供することができ、それを動物は24時間にわたって断続的に食べる。必要に応じて、この栄養補助食品は、毎日よりはむしろ2日以上毎に1回動物に与えることができる。場合によっては、例えば、激しい又は長期間の一運動の後は、動物に与えるこの栄養補助食品の用量は、さらに回復を助けるために増加することができる。加えて、その用量は、競技イベントにつながる1日又は数日及び当該イベントの後の1日又は2日にわたって、増加(例えば、1日2回に)することができる。本発明者等は、適切な場合にはイベント中の投与も考えている。
【0122】
本発明の第二の好ましい栄養補助食品について以下に説明する。本発明者等は、この好ましい栄養補助食品は、ウマへの投与に特に適していることを見出した。しかし、当然のことながら、それは、その他の動物に適用することができ、特に、ラクダ、ウシ科の動物及びイヌ(例えば、猟犬又はショードッグ、特にグレーハウンドを含む)に対して適する。
【0123】
この実施形態において、該栄養補助食品は、加工された丸ごとのブラックカラント及びブラックカラント抽出物の混合物を含む。
【0124】
好ましくは、この丸ごとのブラックカラントは、種子入りのブラックカラントのピューレ、好ましくは種子入りのブラックカラントのピューレの粉末を提供するように加工される。このピューレは、好ましくは、凍結乾燥する。その上、この凍結乾燥したピューレは、粉砕(又は破砕)、より好ましくは粗く粉砕することができる。好ましくは、この凍結乾燥したピューレは、ブラックカラントの種子を破壊又は破裂するのを最小限にするか又は防止するやり方でその大きさに粉砕する。ほんの一例として、粉砕された生成物中の粒子の大きさは、約400ミクロンから約4mmまでであり得る。
【0125】
この実施形態におけるブラックカラント抽出物は、好ましくは、ブラックカラント濃縮物、好ましくはブラックカラント濃縮物の粉末である。好ましくはこのブラックカラント濃縮物の粉末は、凍結乾燥したブラックカラント濃縮物を粉砕することによって形成される。ブラックカラント濃縮物の使用は、栄養補助食品にビタミンCを提供する利点を有し、それによって追加の健康及び治療への有用性を提供することができる。
【0126】
この実施形態で使用するブラックカラントは、好ましくは、第一の好ましい実施形態について述べたようなアントシアニン濃度を有する。同様に、加工された丸ごとのブラックカラント対ブラックカラント抽出物の比率は、第一の好ましい実施形態について論じたように変動し得る。
【0127】
別の好ましい実施形態において、この組成物は、ブラックカラント濃縮物粉末と種子入りのブラックカラントのピューレ粉末とを約3対2から約24対1までの比率(重量比)で含む。好ましくは、この組成物は、ブラックカラント濃縮物粉末と種子入りのブラックカラントのピューレ粉末とを約3対1からの比率(重量比)で含む。
【0128】
好ましい実施形態において、この栄養補助食品が、ブラックカラント濃縮物粉末及び種子入りブラックカラントのピューレ粉末を含む場合、その濃縮物粉末は、種子入りブラックカラントのピューレ粉末と比較して、少なくとも約1.5倍多いアントシアニン(重量比)を含む。別の好ましい実施形態において、この濃縮物粉末は、種子入りブラックカラントのピューレ粉末と比較して、少なくとも約2倍多いアントシアニン(重量比)を含む。
【0129】
この実施形態において、本発明の栄養補助食品の単一用量は、約1mgから約1,500mgまでのアントシアニン(1種又は複数)を好ましくは含む。1つの好ましい実施形態において、この組成物の単一用量は、約1,000mgのアントシアニン(1種又は複数)を含む。
【0130】
好ましい実施形態において、この実施形態の栄養補助食品は、約1%から約35%までのアントシアニン(重量比)を含む。
【0131】
本発明のこの実施形態の例示的な栄養補助食品は、
【表3】


を含み、ここで、各成分のアントシアニン濃度は、以下の通りである。
【表4】

【0132】
特に好ましい栄養補助食品は、55gであり、15gの該種子入りピューレ粉末及び40gの該濃縮物粉末を含む。
【0133】
この実施形態で使用するブラックカラントの種子入りピューレは、第一の好ましい実施形態に記載されているようにして調製することができる。
【0134】
本発明で使用するブラックカラント濃縮物粉末は、当技術分野で知られている任意の適切なプロセスを用いて、新鮮な、又は冷凍した丸ごとのブラックカラントから調製することができる。しかし、1つの実施形態においては、以下のやり方を使用する:
1.丸ごとの果実の摩砕。
2.酵素を添加又は添加しないマッシュ加熱。
3.果肉及び皮の圧搾/濾過と圧搾した果肉及び皮の除去。
4.遠心分離。
5.濾過。
6.蒸発。
7.無菌充填又は非無菌充填。この充填が、非無菌充填である場合、その生成物は、約−40℃で最低限約6時間の急速冷凍をする。
8.トレーに置くのに十分なまで解凍し、約6%の水分含量を下回るまで凍結乾燥。
9.最終生成物を、粉塵の形成を防ぐため300ミクロンより細かくならないように粉砕。
【0135】
この成分は、次に、望ましい量で任意の追加の随意的成分と共に混合して該栄養補助食品を形成する。
【0136】
この栄養補助食品は、好ましくは、第一の好ましい実施形態に関して記載したのと同様に容器中に詰め込む。
【0137】
この実施形態の栄養補助食品は、第一の好ましい実施形態に関して記載した目的のために使用することができる。同様に、この栄養補助食品は、第一の好ましい実施形態に関して要点を述べたように、任意の時間と頻度で動物に送達することができる。
【0138】
本発明の第三の好ましい栄養補助食品について以下に説明する。本発明者等は、この好ましい栄養補助食品は、肉及び卵の生産のために使用するトリ類(例えば、ニワトリ)への投与に特に適していることを見出した。しかし、当然のことながら、それは、その他の動物に適用することができる。
【0139】
1つの好ましい実施形態において、この栄養補助食品は、ブラックカラント抽出物及び加工された丸ごとのブラックカラント及び/又は加工された丸ごとのボイセンベリーを含む。しかし、当然のことながら、これら成分(或いはブラックカラント又はボイセンベリーから抽出した天然成分)の任意の1つの単独での使用が考えられる。別の実施形態において、この栄養補助食品は、加工された丸ごとのブラックカラント及び加工された丸ごとのボイセンベリーの混合物を含む。
【0140】
好ましくは、この丸ごとのブラックカラントは、凍結乾燥した丸ごとのブラックカラントを提供するように加工される。好ましくは、この凍結乾燥した丸ごとのブラックカラントは、粉砕(又は破砕)され、より好ましくは粗く粉砕される。好ましくは、この凍結乾燥したブラックカラントは、ブラックカラントの種子を破壊又は破裂するのを最小限にするか又は防止するやり方でその大きさに粉砕する。ほんの一例として、粉砕された生成物中の粒子の大きさは、約400ミクロンから約4mmまでであり得る。
【0141】
好ましくは、該丸ごとのボイセンベリーは、凍結乾燥した丸ごとのボイセンベリーを提供するように加工される。好ましくは、この凍結乾燥した丸ごとのボイセンベリーは、粉砕(又は破砕)され、より好ましくは粗く粉砕される。好ましくは、この凍結乾燥したボイセンベリーは、ボイセンベリーの種子を破壊又は破裂するのを最小限にするか又は防止するやり方でその大きさに粉砕する。ほんの一例として、粉砕された生成物中の粒子の大きさは、約400ミクロンから約4mmまでであり得る。
【0142】
この実施形態において、該ブラックカラント抽出物は、好ましくは、ブラックカラントの搾りかすである。好ましい実施形態において、この抽出物は、冷凍した搾りかすであり、より好ましくは、自由流れの凍結又は空気乾燥した搾りかすである。
【0143】
この実施形態で使用するブラックカラントは、好ましくは、100gの果実当り約80mgから100g当り約400〜500mgまでのアントシアニン濃度を有する。この実施形態で使用するボイセンベリーは、好ましくは、100gの果実当り約50mgから100g当り約300mgまでのアントシアニン濃度を有する。
【0144】
本明細書で前に述べたように、加工された丸ごとのブラックカラント対ブラックカラント抽出物の比率は、動物に送達されることが必要な用量、その栄養補助食品の望ましい量、それぞれの中に存在するアントシアニン(1種又は複数)の濃度、嗜好性及び保存寿命等の事柄によって変動し得る。この点を念頭に置き、本明細書に含まれている情報に基づいて、当業者であれば、この栄養補助食品中で使用する丸ごとのブラックカラント対ブラックカラント抽出物の適切な比率を計算することができるであろう。特定の用途に対しては、この栄養補助食品は、加工された丸ごとのブラックカラント、加工された丸ごとのボイセンベリー、又はブラックカラント抽出物の1つだけを含むことができる。しかし、好ましい実施形態において、この組成物は、冷凍したブラックカラントの搾りかす(好ましくは自由流れ)と凍結乾燥したブラックカラントとを約1対1から約9対1までの比率(重量比)で含む。より好ましくは、この組成物は、冷凍したブラックカラントの搾りかすと凍結乾燥したブラックカラントとを約8対1からの比率(重量比)で含む。
【0145】
好ましい実施形態において、該栄養補助食品が、ブラックカラントの自由流れの冷凍搾りかす及び粗く粉砕した凍結乾燥した種子入りブラックカラントを含む場合、その搾りかすは、凍結乾燥した種子入りブラックカラントと比較して、少なくとも約2倍から少なくとも約15倍多いアントシアニン(重量比)を含む。1つの好ましい実施形態において、この凍結乾燥した種子入りブラックカラントは、ブラックカラントの自由流れの冷凍した搾りかすと比較して、少なくとも約3倍多いアントシアニン(重量比)を含む。
【0146】
別の好ましい実施形態において、該栄養補助食品が、ブラックカラントの自由流れの冷凍搾りかす及び粗く粉砕した凍結乾燥した種子入りボイセンベリーを含む場合、その搾りかすは、凍結乾燥した種子入りボイセンベリーと比較して、少なくとも約6倍多いアントシアニン(重量比)を含む。1つの実施形態において、この搾りかすは、凍結乾燥した種子入りボイセンベリーと比較して、少なくとも約8倍多いアントシアニン(重量比)を含む。
【0147】
1つの好ましい実施形態において、この組成物は、冷凍したブラックカラントの搾りかす(好ましくは自由流れ)と凍結乾燥したボイセンベリーとを約1対1から約11対1までの比率(重量比)で含む。好ましくは、この組成物は、冷凍したブラックカラントの搾りかすと凍結乾燥したボイセンベリーとを約9対1からの比率(重量比)で含む。
【0148】
この栄養補助食品の単回投与は、約1mgから約50mgまでのアントシアニン(1種又は複数)を好ましくは含む。1つの好ましい実施形態においては、この栄養補助食品をニワトリに適用し、その組成物の単回投与は、約4.5mgまでのアントシアニン(1種又は複数)を含む。
【0149】
好ましい実施形態において、本発明の栄養補助食品は、約1%から約35%までのアントシアニン(重量比)を含む。
【0150】
本発明の好ましい実施形態の典型的栄養補助食品としては、
【表5】


が挙げられ、それぞれの成分のアントシアニン濃度は、次の通りである:
【表6】

【0151】
この実施形態の特に好ましい栄養補助食品は、約1.10gであり、約0.98gの自由流れのブラックカラントの搾りかす及び約0.12gの粗く砕いた凍結乾燥した種子入りボイセンベリーを含む。
【0152】
本発明での使用に適するブラックカラントの自由流れの搾りかすは、凍結乾燥及び粉砕のための方法を含めた当技術分野で知られている任意の適切なプロセスを用いて、新鮮な又は冷凍した丸ごとのブラックカラントから調製することができる。しかし、1つの実施形態においては次のやり方が使用される:
出発材料:ブラックカラントの搾りかす、工業的果汁抽出の副産物
1)この搾りかすは、圧搾から新鮮のまま取り、IQF冷凍システム(例えば、Octofrost AB)を通過させ、約−18℃より低温で自由流れを凍結して保存する。
又は別法では:
1)この搾りかすは、圧搾から新鮮のまま取り、20kgのプラスチック袋に詰め込み、それを次に木箱に入れて、静的に冷凍し、その後約−18℃より低温で冷凍保存する。
2)その冷凍した搾りかすを袋から取り出し、4mmのふるいを有するハンマーミル又はその他の粉砕ミルを通して自由流れにする。
又は別法では、
1)この搾りかすは、圧搾から新鮮のまま取るか又は冷凍保存から解凍し、直ちに、アントシアニン含量を維持するための制御された条件下で約6%の水分含量を下回るまで空気乾燥する。
【0153】
粗く砕いた凍結乾燥した種子入りブラックカラントも、当技術分野で知られている任意の適切なプロセスを用いて、新鮮な又は冷凍した丸ごとのブラックカラントを用いて調製することができる。しかし、1つの実施形態においては次のやり方が使用される:
出発材料:新鮮な又は冷凍した丸ごとのブラックカラント
1)ブラックカラントを、トレーに置けるように十分に解凍し(冷凍されている場合)、約6%の水分含量を下回るまで凍結乾燥させる。
2)凍結乾燥したブラックカラントを、ブラックカラントの種子を破壊又は破裂することを防ぐやり方で粗く砕く。
【0154】
粗く砕いた凍結乾燥した種子入りボイセンベリーも、当技術分野で知られている任意の適切なプロセスを用いて、新鮮な又は冷凍した丸ごとのボイセンベリーを用いて調製することができる。しかし、1つの実施形態においては次のやり方が使用される:
出発材料:新鮮な又は冷凍した丸ごとのボイセンベリー
1)ボイセンベリーを、トレーに置けるように十分に解凍し(冷凍されている場合)、約6%の水分含量を下回るまで凍結乾燥させる。
2)凍結乾燥したボイセンベリーを、ボイセンベリーの種子を破壊又は破裂することを防ぐやり方で粗く砕く。
【0155】
このブラックカラントの搾りかす及び粗く砕いた凍結乾燥したブラックカラント又は粗く砕いた凍結乾燥したボイセンベリーを、次に、任意のさらなる随意的成分と共に望ましい量で混合して該栄養補助食品を形成する。この栄養補助食品は、好ましくは自由流れの冷凍した形で通常は裏打ちした工業用の紙器中に詰め込む。別法では、空気乾燥又は凍結乾燥した成分のみが使用される場合、その栄養補助食品は、気密性光バリヤー梱包材中に詰め込まれ、室温で保持され得る。栄養補助食品を包装する紙器又は容器は、好ましくはガスバリヤーを提供する。この栄養補助食品は、アントシアニン(1種又は複数)の酸化又は光分解を防止するための不活性ガス置換包装有り又は無しの容器中に詰め込むことができる。
【0156】
1つの特定の実施形態において、この栄養補助食品は、健康を改善又は支援するため、免疫系応答及び/又は機能を増進又は支援するため、疾患死亡率を減少させ、抗生物質への依存度を低減するため、ストレスの回復を援助又は支援するため、閉じ込められた集団(特に、例えば、過剰な個体数、高い気温及び/又は高い空気湿度の場合)におけるストレスの影響及び/又は死亡率を減少させるため、肉品質に対するストレス(例えば屠殺する前の輸送によるストレス等)の影響を減少させるため、卵質及び/又は多産な産卵寿命を改善又は支援するため、産卵能力を高めるため、卵殻の質及び色を改善するため、卵殻の完全性の劣化を防止し、卵白及び卵黄の質感、色、栄養価及び/又は臭気を改善するため、ポリフェノール含量を増加させるため、そして/或いは、肉の水分含量及び柔らかさを改善し、且つ又は、肉、脂肪及び皮の不快臭を除去するために使用される。好ましい実施形態において、この栄養補助食品は、卵殻の強度、完全性、卵白の堅固さ、卵白の一貫性、ビタミンA含量、A等級卵の産卵数及びトリの産卵寿命中の卵殻の色の維持の1つ又は複数を改良するために使用される。
【0157】
他の実施形態において、この栄養補助食品は、以下、すなわち、動物の肉の味覚、柔らかさ及び/又は色を改良すること、運動後の回復を改善又は支援すること、運動中の筋損傷及び/又は疲労を防止又は最小限に抑えること、スタミナ及び/又は持久力を改善すること、運動中の乳酸の産生及び/又は増加を防止又は最小限に抑えること、心拍数が運動後休息中の速度に回復する時間の長さを短縮すること、並びに/或いは、血管疾患を治療及び/又は予防することの1つ又は複数のために使用することができる。好ましくは、動物が有蹄動物である場合、その血管疾患は、蹄葉炎である。
【0158】
この栄養補助食品は、任意の時間と頻度で動物に提供することができる。その動物は、栄養補助食品の定期保守プログラムに則っていることが望ましい。好ましい実施形態において、該動物は、その栄養補助食品を体重1kg当り約1mgから約20mgまでの1日量を達成するように定期的に与えられる。1つの実施形態において、該動物は、その栄養補助食品を約4.5mgのアントシアニンの1日量を得られるように定期的に与えられる。好ましくは、その栄養補助食品は、該動物にそれぞれのその通常食と共に提供される。この栄養補助食品は、所要の1日量を達成するために、単回投与、又はいくつかの分割投与で提供され得る。該動物には、飼料と混合した単回投与で提供することができ、それを動物は24時間にわたって断続的に食べる。1つの実施形態においては、約8kgのこの栄養補助食品が、1メートルトンの合計ブレンド飼料重量中に混合され、それぞれのメンドリが1日当り137グラムの餌を与えられる。必要に応じて、この栄養補助食品は、毎日よりはむしろ2日以上毎に1回動物に与えることができる。加えて、この用量は、特定の健康問題に対処するために、1日又は数日間、増やすことができる。
【0159】
以下に、本発明の別の好ましい栄養補助食品の説明を提供する。本発明者等は、この好ましい栄養補助食品は、肉牛への投与に特に適していることを見出した。しかし、当然のことながら、それは、他の動物、例えば、ラクダ又はイヌ又はウマ、或いは特にその他のウシ科の動物、より詳しくは、食肉生産用の多数の種類のウシ科の動物のうちのいずれか1つに適用することができる。
【0160】
この実施形態においては、その栄養補助食品は、冷凍した、空気乾燥又は凍結乾燥したブラックカラントの搾りかす(好ましくは自由流れ)と、凍結乾燥したブラックカラント抽出物又は冷凍した、凍結乾燥若しくは空気乾燥したブラックカラントのいずれかとの混合物を含む。
【0161】
1つの好ましい実施形態において、この組成物は、冷凍した、空気乾燥又は凍結乾燥したブラックカラントの搾りかす(好ましくは自由流れ)と凍結乾燥したブラックカラント抽出物粉末とを約1対1から約100対1までの比率(重量比)で含む。好ましくは、この組成物は、空気乾燥したブラックカラントの搾りかすと凍結乾燥したブラックカラント抽出物粉末とを約20対1の比率(重量比)で含む。
【0162】
別の好ましい実施形態において、この組成物は、冷凍した、空気乾燥又は凍結乾燥したブラックカラントの搾りかす(好ましくは自由流れ)と冷凍した、凍結乾燥又は空気乾燥したブラックカラントとを約1対1から約50対1までの比率(重量比)で含む。好ましくは、この組成物は、冷凍したブラックカラントの搾りかすと空気乾燥したブラックカラントとを約10対1からの比率(重量比)で含む。
【0163】
1つの実施形態において、この栄養補助食品は、動物の肉の味覚、柔らかさ及び/又は色を改良するために使用することができる。好ましくは、その動物は、ウシ科の動物である。しかし、それは、本発明の他の好ましい栄養補助食品に関して本明細書でこれまでに概要を述べた目的のいずれか1つのために使用することもできる。
【実施例】
【0164】
これらの実施例で使用された栄養補助食品は、ニュージーランド地域のティマルーのはるか南のネルソン/タスマン及びカンタベリーで育った漿果成分(ブラックカラント)を含んでいた。しかし、使用される品種を供給する特異的地域的変異はない。
【0165】
(例1)
競走馬における競走及び訓練と関連する運動によって誘導される疲労及び筋損傷からの回復を助ける本発明の栄養補助食品の有効性を試験する調査が完了した。
【0166】
これを達成するため、疲労及び筋損傷の指標を、長さが160kmの試験イベントの前と後の本発明の製品を補われたウマ対補われなかったウマにおいて観測した。ほぼ間違いなく、この160kgのイベントは、どのようなウマの訓練であっても最も体力的にストレスが多く、心身を疲れさせる競技の1つである。この調査ではこの距離を利用して、該製品の長所を試験するために必要な疲労及び筋損傷の兆候を発生させた。
【0167】
代謝及び生理的パラメーター
この試験で監視した代謝及び生理的パラメーターは、血漿乳酸、クレアチンキナーゼ、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ、及び心拍数回復であった。
【0168】
筋活動は、血液系で循環する乳酸塩のレベルの増大をもたらす。乳酸塩の生成は、無気呼吸の結果であり、運動に関連する疲労に対する要因として認められている。乳酸塩の運動後のベースライン値への復帰は、回復の機能に対するインデックスとして用いることができる。心拍数に関しては、運動によって誘発された高心拍数が運動前の休憩時の速度に戻る早さも回復の指標として使用することができる。
【0169】
クレアチンキナーゼ(CK)は、最も敏感な筋創傷の指標である。この酵素は、特に筋細胞中に発生し、筋肉収縮のためのエネルギー源であるATP合成の触媒である。血液系中のCKのレベルの上昇は、筋損傷又は少なくとも増加した筋細胞膜透過性を示す。血清のCKのレベルは、損傷の6時間以内で頂点に達するが、正常に戻るのは通常2〜3日の範囲内である。アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)は、他方で、筋組織に局部集中するだけではなく(例えば、それは脳及び肝臓にも見出される)、それがその最大濃度で発生するのは筋組織中である。ASTは、アミノ酸代謝における鍵酵素であり、CKのようにそれは損傷した筋組織から漏れるが、相対的に循環する血流中により長期間にわたって、損傷後約24時間でピークとなって検出可能なまま留まり、最大5週間後まで高いレベルで存在し得るために筋損傷の有用なマーカーを形成する。
【0170】
方法
160kmレースに参加した8頭のウマを監視した。これらのウマの4頭は栄養補助食品を与え、しかし一方対照的に4頭は対照として保持して栄養補助食品を与えなかった。4頭の栄養補助食品を与えたウマのうちのウマ2頭は、レースの前の4週間にわたって1日当り70gの割合で栄養補助食品を与え、その量をレースの前とレースの後の3日間は、1日当り100gに増やした。残りの2頭の栄養補助食品を与えたウマについては、栄養補助食品の供給をレースの1週間前に1日当り100gの割合で開始した。これらのウマは、レース後も栄養補助食品を与え続けた。
【0171】
この試験で使用した栄養補助食品は、その動物の通常の飼料と混合した凍結乾燥したブラックカラントのピューレを含んだ。その栄養補助食品は、72gの栄養補助食品当り約1,000mgのアントシアニン、すなわち1,382mg/100gを含んだ。
【0172】
血液の試料をそれらのウマから得て、AST、CK、及び乳酸塩のレベルを、ニュージーランドのハミルトンにある民間試験所により標準的な方法を用いて測定した。心拍数は、標準的な方法を用いて記録した。
【0173】
結果
その結果は、その栄養補助食品が競走の成績及び運動後の回復を後押しすることの両方ともを助けることに明確な役割を支えるいくつかの興味深い傾向を示している。これらの結果は、図1〜4に提供されている。
【0174】
血液CK濃度に関しては、栄養補助食品を与えたウマと与えなかったウマの両方からレース完了の1時間以内(レース後<1hr)に集めた試料中の上昇値を測定した。相対的に、栄養補助食品を与えなかった群は、栄養補助食品を与えた群のそれより約3倍高い上昇した血液CKレベルを有しており、栄養補助食品を与えなかったウマにおいてはより大きな度合いの筋損傷又は透過性を示していた(図1)。この結果は、2番目に観察された筋肉酵素、ASTに対して得られた結果によってさらに支持されており、それは図2に示されているように、栄養補助食品を与えなかった群におけるレース後の上昇が、栄養補助食品を与えた群におけるASTレベルより濃度が約3倍高いことを示している。
【0175】
レース後の2日までに、両方の群の中のCKレベルはレース前のベースラインに向かって低下して戻ったが(図1)、一方対照的に、ASTレベルは上昇し続けている(図2)。この結果は、CKのレベルが創傷後6時間以内に最大となり、2〜3日以内に基準レベルまで低下して戻ることが知られており、しかし一方ASTレベルは、筋損傷の約24時間後に最大となり、上昇したレベルで数週間長引くことが予想される血液系における酵素の異なる滞留期間を反映している。
【0176】
栄養補助食品を与えなかったウマのデータの中の大きな標準誤差は、測定されたパラメーターCK及びASTに関してのこの群におけるより広い応答の変動性を示している。これは、ウマ間の異なるレベルの適応度等の多数の要因によって影響され得る。本発明者等は、この栄養補助食品を与えたウマにおいてはこのあまりはっきりしない変動性が、ある程度まで、栄養補助食品を与えることによって克服された可能性を提唱する。
【0177】
血中乳酸塩レベルの測定は、栄養補助食品を与えたウマと栄養補助食品を与えなかった群との間でレースの完了時点での乳酸濃度に著しい違いを示している(レース後<1時間の期間の試料、図3)。栄養補助食品を与えたウマによる約25%少ない乳酸塩産生のこの違いは、レースの間に栄養補助食品を与えたウマは、より少ない乳酸を発生したか、そうではなくて、栄養補助食品を与えなかった群と比較してそれらの血流からより早く乳酸塩を除去することができたかのいずれかであることを示唆している。このデータは、レースの前(レース前)、又はレース2日後(レース後+2日)の血中乳酸塩レベルに関する2つの群の間に著しい違いがなく、レース2日後サンプリング時期に乳酸塩レベルが両方の群について上昇したままであったことを示している。これら乳酸塩の結果は、レース中又は少なくともレース完了の1時間以内のこの栄養補助食品についての好ましい効果を示唆している。
【0178】
心拍数回復のデータも、栄養補助食品に引き起こされた反応を示している(図4)。この反応は、しかし、160kmの距離の終わりまで明らかではない。レースの大部分を通して、それぞれの個々のウマの心拍数が必須の安静時の64bpmより下に低下する平均の時間は、3分と7分の間であり、これは栄養補助食品を与えたウマと与えなかったウマの両方について類似していた(図4)。しかし、160kmの記録では、栄養補助食品を与えなかったウマの心拍数が64bpmより下まで低下する平均時間は、約12分に増加し、一方対照的に、BCの栄養補助食品を与えたウマの回復速度は、約7分で留まった。この結果は、乳酸塩の結果に関して見たとき、レースが終了した時に、栄養補助食品を与えなかったウマは、それらの栄養補助食品を与えられた対応するウマに対してより高いレベルの循環する乳酸塩及びより遅い心拍数の回復速度によって示されるより大きい度合いの疲労に苦しんでいたことを示唆している。AST及びCKの結果もまた、この群がより高度のレースに誘発された筋損傷に苦しんだことを示している。
【0179】
この結果は、本発明の栄養補助食品が、訓練と関連する筋損傷及び疲労の予防における補助として、その上競争及び損傷からの回復のための援助として有効性を有することを示唆している。結果はまた、スタミナ及び能力を高めるために必須である運動中の乳酸の増加を低下するのに役立つ本発明の栄養補助食品の使用を支持している。特に、この結果は、激しい一運動及び/又は耐久イベントの場合のような長期の運動に関する上記の目的に対するこの栄養補助食品の有効性を実証している。運動後の心拍数回復時間削減におけるこの栄養補助食品の使用は、心臓へのストレスを低下する利点を有する。加えて、馬術の耐久イベントにおいて、ウマの心拍数は、そのイベントの主要段階で観測される。そのウマは停止してその心拍数をチェックしなければならず、その心拍数が基準レベルまで回復するまでレースを再び始めることができない。この時間の間中そのウマは依然時間を計測中である。本発明の栄養補助食品は、レースにおけるこのようなチェックポイント中に失われる時間を減らすのに役立ち得る。
【0180】
この結果は、ウマにおける有効性を実証しているが、本発明者等は、この栄養補助食品は、その他の動物においても同様に役立ち得るものと確信する。
【0181】
この栄養補助食品が、禁止物質を含んでおらず、それ故、さまざまなスポーツ及び商業の舞台、例えばレース及び総合馬術競技会のウマで合法的に使用することができることは有利である。
【0182】
(例2)
調査1
産卵鶏に対して産卵率を改良し、死亡率を減少させるこの製品の有効性を試験する調査が完了した。
【0183】
方法
日本における商業用卵農家の厳密に管理された条件下で、約1,600羽の個体数の産卵鶏に、メンドリ1羽当りの1日当りの用量当り約4.5mgのアントシアニンを提供する約0.98グラムのブラックカラントの搾りかす及び0.12グラムの凍結乾燥した種子入りボイセンベリーに相当する好ましい形の栄養補助食品を給餌した。実際の意味でこれを達成するため、6.9kgのこの栄養補助食品を最終的な量が960kgになるニワトリの餌の中に混合した。この栄養補助食品は、それ故、全体のニワトリの餌の0.7%を構成した。メンドリ1羽当りの平均の飼料消費量は、1日当り137グラムであった。所定量の栄養補助食品を含む給餌を、ニワトリに対して高められたストレスを引き起こす夏季中の4.5ヶ月にわたって毎日行った。
【0184】
結果
【表7】


【表8】


この結果は、産卵率の促進及び死亡率の減少の両方におけるこの栄養補助食品の明確な支援の役割を示している。
【0185】
表1及び2に示したように、前年の同じ時期と比較して、死亡率はこの栄養補助食品を与えたメンドリにおいては夏季を通して大きく減少し、この栄養補助食品を与えたメンドリにおいては産卵率が著しく増加した。
【0186】
この栄養補助食品は、ストレスに関連する状態を減少させることが分かり、産卵中のニワトリ個体数における夏季の死亡率が1週間当り1,000羽当り3〜9羽から1週間当り1,000羽当り2羽未満まで減少した。
【0187】
平均の気温及び湿度は、前年よりもこの栄養補助食品が与えられたときの夏の間は実際に両方ともより高かった。気温及び湿度がより高いほど、一般に、産卵率及び死亡率に対して悪い影響がある。
【0188】
調査2
卵質改良におけるこの製品の有効性を測定するために、さらなる調査を30羽の産卵メンドリ個体群によりニュージーランドで行った。一般的解析を、栄養補助食品投与の前と後の混成の卵の試料について行った。
【0189】
方法
ニュージーランドにおいて30羽の産卵メンドリ個体群に、メンドリ1羽当りの1日当りの用量当り約4.5mgのアントシアニンを提供する約0.98グラムのブラックカラントの搾りかす及び0.12グラムの凍結乾燥した種子入りボイセンベリーに相当する好ましい形の栄養補助食品を給餌した。実際の意味でこれを達成するため、6.9kgのこの栄養補助食品を最終的な量が960kgになるニワトリの餌の中に混合した。この栄養補助食品は、それ故、全体のニワトリの餌の0.7%を構成した。メンドリ1羽当りの平均の飼料消費量は、1日当り137グラムであった。所定量の栄養補助食品を含む給餌を、4週間にわたって毎日行った。
【0190】
混成の卵の試料を分析し、その脂肪含量、アントシアニン含量、コレステロール含量、全フェノール含量及びビタミンA(レチノールとしての)含量をすべて査定した。
【0191】
結果
【表9】


この結果は、卵の品質改良におけるこの栄養補助食品の明確な支援の役割を示している。
【0192】
表3に示したように、4週間にわたって栄養補助食品を与えた後の全フェノールに3倍を越える増加があった。本発明者等は、これは、卵の抗酸化能力を高めることの証拠であり得ると確信する。
【0193】
この栄養補助食品が実際の卵の中のアントシアニン含量に最小の影響を有したことも明白である。
【0194】
物質的相違
卵の品質における物質的相違の所見としては、栄養補助食品を与えた後の卵におけるはるかに堅固な卵白、少し濃い黄身の色及び生卵と調理した卵の卵中の低下した臭気が挙げられる。
この結果は、ニワトリにおける有効性を実証しているが、本発明者等は、この栄養補助食品が、その他の動物においても同様に役立ち得るものと確信する。
本発明は、読者が必要以上の実験をすることなく本発明を実行することを可能にするためにいくらかの好ましい実施形態に関して本明細書に記載してきた。しかし、当技術分野における通常の技術を有する人は、多くの成分及びパラメーターを、本発明の範囲から逸脱することなくある程度変更若しくは修正するか、又は、既知の同等物と置き換えることができることが容易に分かるであろう。当然のことながら、かかる修正及び同等物は、あたかも個別に説明されているかのように本明細書に組み込まれている。本発明は、また、この明細書に付託され、又は、示されているすべての段階、機能、組成物及び化合物を個別に又は集合的に、そして前記段階又は機能の任意の2つ以上の任意の及びすべての組合せを含む。
【0195】
表題、見出し、又は同種のものは、この書類の読者の理解を高めるために提供されており、本発明の範囲を限定するものとして読まれるべきではない。
【0196】
上文及び下文に引用されているすべての出願、特許及び出版物の完全な開示が、もしあれば、参照により本明細書に組み込まれる。しかし、本明細書中のいかなる出願、特許及び出版物への言及も、それらが有効な先行技術を構成するか又は世界のいずれかの国における共通の一般知識の一部を形成することの承認又は何らかの形の示唆と解釈すべきではない。
【0197】
この明細書を通して、この文脈が、別段要求しない限りは、単語の「含む(comprise)」、「含む(comprising)」及び同種のものは、排他的意味とは対照的な包含的な意味、換言すると、「〜を含めるが〜を限定しない」という意味と解釈すべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1種又は複数の加工された丸ごとのブラックカラント(blackcurrant)、加工された丸ごとのボイセンベリー(boysenberry)、ブラックカラントから抽出された1種又は複数の天然成分、及びボイセンベリーから抽出された1種又は複数の天然成分を含む組成物。
【請求項2】
加工された丸ごとのブラックカラント及びブラックカラント抽出物の混合物を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
ブラックカラント抽出物及び加工された丸ごとのボイセンベリーを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
加工された丸ごとのブラックカラント及び加工された丸ごとのボイセンベリーを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
加工された丸ごとのブラックカラントが、種子入りのブラックカラントのピューレを含む、請求項1又は請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
ピューレが乾燥されている、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
ピューレが凍結乾燥されている、請求項5又は請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
乾燥したピューレが粉砕されている、請求項6又は請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
乾燥したピューレが粗く粉砕されている、請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
加工された丸ごとのブラックカラントが、冷凍されたブラックカラントを含む、請求項1又は請求項4に記載の組成物。
【請求項11】
冷凍されたブラックカラントが、粉砕されている、請求項10に記載の組成物。
【請求項12】
冷凍されたブラックカラントが、粗く粉砕されている、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
ブラックカラント抽出物が、ブラックカラントの皮、種子及び/又は果肉の抽出物である、請求項1から3までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項14】
ブラックカラント抽出物が、ブラックカラントの搾りかすである、請求項1から3まで又は13のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項15】
ブラックカラント抽出物が、乾燥されている、請求項1から3まで又は13又は14のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項16】
ブラックカラント抽出物が、凍結乾燥されている、請求項14又は請求項15に記載の組成物。
【請求項17】
乾燥した抽出物が、粉砕されている、請求項15又は請求項16に記載の組成物。
【請求項18】
乾燥した抽出物が、粗く粉砕されている、請求項17に記載の組成物。
【請求項19】
抽出物が、冷凍された搾りかすである、請求項14に記載の組成物。
【請求項20】
冷凍された搾りかすが、自由流れである、請求項19に記載の組成物。
【請求項21】
ブラックカラント抽出物が、ブラックカラント濃縮物粉末である、請求項1から3まで又は13から20までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項22】
加工された丸ごとのボイセンベリーが、冷凍されたボイセンベリーを含む、請求項1、3又は4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項23】
冷凍されたボイセンベリーが、粉砕されている、請求項22に記載の組成物。
【請求項24】
冷凍されたボイセンベリーが、粗く粉砕されている、請求項23に記載の組成物。
【請求項25】
加工された丸ごとのボイセンベリーが、種子入りのボイセンベリーのピューレを含む、請求項1、3又は4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項26】
ピューレが乾燥されている、請求項25に記載の組成物。
【請求項27】
ピューレが凍結乾燥されている、請求項25又は請求項26に記載の組成物。
【請求項28】
乾燥したピューレが粉砕されている、請求項26又は請求項27に記載の組成物。
【請求項29】
乾燥したピューレが粗く粉砕されている、請求項28に記載の組成物。
【請求項30】
ボイセンベリー抽出物が、ボイセンベリーの皮、種子及び/又は果肉の抽出物である、請求項1に記載の組成物。
【請求項31】
抽出物が、ボイセンベリーの搾りかすである、請求項1又は請求項30に記載の組成物。
【請求項32】
ボイセンベリー抽出物が、乾燥されている、請求項1、請求項30又は請求項31に記載の組成物。
【請求項33】
ボイセンベリー抽出物が、凍結乾燥されている、請求項31又は請求項32に記載の組成物。
【請求項34】
乾燥した抽出物が粉砕されている、請求項32又は請求項33に記載の組成物。
【請求項35】
乾燥した抽出物が粗く粉砕されている、請求項34に記載の組成物。
【請求項36】
抽出物が冷凍されている搾りかすである、請求項31に記載の組成物。
【請求項37】
冷凍した搾りかすが、自由流れである、請求項36に記載の組成物。
【請求項38】
ボイセンベリー抽出物が粉末である、請求項1又は請求項30から37までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項39】
凍結乾燥したブラックカラント抽出物粉末と凍結乾燥したブラックカラントのピューレとを約3対2から約1対24までの比率(重量比)で含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項40】
凍結乾燥したブラックカラント抽出物粉末と凍結乾燥したブラックカラントのピューレとを約1対3の比率(重量比)で含む、請求項39に記載の組成物。
【請求項41】
ブラックカラント濃縮物粉末と種子入りのブラックカラントのピューレ粉末とを約3対2から約24対1までの比率(重量比)で含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項42】
ブラックカラント濃縮物粉末と種子入りのブラックカラントのピューレ粉末とを約3対1の比率(重量比)で含む、請求項41に記載の組成物。
【請求項43】
冷凍したブラックカラントの搾りかす(好ましくは自由流れ)と凍結乾燥したブラックカラントとを約1対1から約9対1までの比率(重量比)で含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項44】
冷凍したブラックカラントの搾りかすと凍結乾燥したブラックカラントとを約8対1の比率(重量比)で含む、請求項43に記載の組成物。
【請求項45】
冷凍したブラックカラントの搾りかす(好ましくは自由流れ)と凍結乾燥したボイセンベリーとを約1対1から約11対1までの比率(重量比)で含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項46】
冷凍したブラックカラントの搾りかすと凍結乾燥したボイセンベリーとを約9対1の比率(重量比)で含む、請求項45に記載の組成物。
【請求項47】
冷凍した、空気乾燥又は凍結乾燥したブラックカラントの搾りかす(好ましくは自由流れ)と凍結乾燥したブラックカラント抽出物粉末とを約1対1から約100対1までの比率(重量比)で含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項48】
空気乾燥したブラックカラントの搾りかすと凍結乾燥したブラックカラント抽出物粉末とを約20対1の比率(重量比)で含む、請求項47に記載の組成物。
【請求項49】
冷凍した、空気乾燥又は凍結乾燥したブラックカラントの搾りかす(好ましくは自由流れ)と冷凍した、凍結乾燥又は空気乾燥したブラックカラントとを約1対1から約50対1までの比率(重量比)で含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項50】
冷凍したブラックカラントの搾りかすと空気乾燥したブラックカラントとを約10対1の比率(重量比)で含む、請求項49に記載の組成物。
【請求項51】
約1%から約35%までのアントシアニン(重量比)を含む、請求項1から50までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項52】
約0.2%から約1%までのアントシアニン(重量比)を含む、請求項1から50までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項53】
組成物の単一用量が、約1mgから約1,500mgまでのアントシアニン(1種又は複数)を含む、請求項1から52までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項54】
組成物の単一用量が、約1mgから約15mgまでのアントシアニン(1種又は複数)を含む、請求項1から53までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項55】
組成物の単一用量が、約4.5mgのアントシアニン(1種又は複数)を含む、請求項54に記載の組成物。
【請求項56】
組成物の単一用量が、約800mgから約1,500mgまでのアントシアニン(1種又は複数)を含む、請求項1から53までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項57】
組成物の単一用量が、約1,000mgのアントシアニン(1種又は複数)を含む、請求項56に記載の組成物。
【請求項58】
ブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、ボイセンベリー抽出物、及び/又は請求項1から57までのいずれか一項に記載の組成物を含む動物飼料。
【請求項59】
飼料1kg当り約2,000mgから約60,000mgのアントシアニン(1種又は複数)のアントシアニン含量を有する、請求項58に記載の動物飼料。
【請求項60】
飼料1kg当り50,000mgのアントシアニン(1種又は複数)のアントシアニン含量を有する、請求項59に記載の動物飼料。
【請求項61】
動物飼料が、飼料1kg当り4,000mgのアントシアニン(1種又は複数)のアントシアニン含量を有する、請求項59に記載の動物飼料。
【請求項62】
動物における運動中の乳酸の産生及び/又は増加を防止又は最小限に抑えるための方法であって、動物にブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、ボイセンベリー抽出物、及び/又は請求項1から57までのいずれか一項に記載の組成物を投与することを含む上記方法。
【請求項63】
動物における運動によって引き起こされる筋損傷及び/又は疲労を防止又は最小限に抑えるための方法であって、動物にブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、ボイセンベリー抽出物、及び/又は請求項1から57までのいずれか一項に記載の組成物を投与することを含む上記方法。
【請求項64】
動物の運動後の回復を改善又は支援するための方法であって、動物にブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、ボイセンベリー抽出物、及び/又は請求項1から57までのいずれか一項に記載の組成物を投与することを含む上記方法。
【請求項65】
動物における運動後の心拍数回復時間を短縮するための方法であって、動物にブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、ボイセンベリー抽出物、及び/又は請求項1から57までのいずれか一項に記載の組成物を投与することを含む上記方法。
【請求項66】
動物におけるスタミナ及び/又は持久力を改善するための方法であって、動物にブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、ボイセンベリー抽出物、及び/又は請求項1から57までのいずれか一項に記載の組成物を投与することを含む上記方法。
【請求項67】
動物が、ウマ、ラクダ、ウシ科の動物、又はイヌである、請求項62から66までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項68】
動物における血管疾患を治療及び/又は予防するための方法であって、動物にブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、ボイセンベリー抽出物、及び/又は請求項1から57までのいずれか一項に記載の組成物を投与することを含む上記方法。
【請求項69】
血管疾患が蹄葉炎である、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
動物が、有蹄動物である、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
動物における肉の味覚、柔らかさ及び/又は色を改良する方法であって、動物にブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、ボイセンベリー抽出物、及び/又は請求項1から57までのいずれか一項に記載の組成物を投与することを含む上記方法。
【請求項72】
動物が、ウシ科の動物又はトリである、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
動物の健康を改善又は支援し、免疫系応答及び/又は機能を増進又は支援し、疾患死亡率を減少させ、抗生物質への依存度を低減し、ストレスの回復を援助又は支援し、閉じ込められた集団(特に、例えば、過剰な個体数、高い気温及び/又は高い空気湿度の場合)におけるストレスの影響及び/又は死亡率を減少させ、肉品質に対するストレスの影響を減少させ、肉の水分含量及び柔らかさを改善し、且つ/或いは動物の肉、脂肪及び皮の不快臭を除去するための方法であって、動物にブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、ボイセンベリー抽出物、及び/又は請求項1から57までのいずれか一項に記載の組成物を投与することを含む上記方法。
【請求項74】
動物が、トリ又はウシ科の動物である、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
トリにおいて、卵質及び/又は多産な産卵寿命を改善又は支援し、卵殻の完全性の劣化を防止し、産卵能力、卵質及び色、卵白及び卵黄の質感、栄養価及び/又は臭気を高め、且つ/或いはトリの卵中のポリフェノール含量を増加させるための方法であって、トリにブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、ボイセンベリー抽出物、及び/又は請求項1から57までのいずれか一項に記載の組成物を投与することを含む上記方法。
【請求項76】
卵殻強度、卵殻の完全性、卵白の堅固さ、卵白の一貫性、ビタミンA含量、A等級卵の産卵数及びトリの産卵寿命中の卵殻の色の維持の1つ又は複数を改良するためである、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
ブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、ボイセンベリー抽出物、及び/又は組成物が、1日に動物1kg当り、約0.5から約5mgのアントシアニン(1種又は複数)の用量を提供するのに十分な量で動物に投与される、請求項62から76のいずれか一項に記載の方法。
【請求項78】
用量が、約1.5mg/kg/日である、請求項77に記載の方法。
【請求項79】
動物の運動中の乳酸の産生及び/又は増加を防止又は最小限に抑えるための薬剤又は栄養補助食品の製造におけるブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、及び/又はボイセンベリー抽出物の使用。
【請求項80】
動物において、運動によって引き起こされる筋損傷及び/又は疲労を防止又は最小限に抑えるための薬剤又は栄養補助食品の製造におけるブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、及び/又はボイセンベリー抽出物の使用。
【請求項81】
動物の運動後の回復を改善又は支援するための薬剤又は栄養補助食品の製造におけるブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、及び/又はボイセンベリー抽出物の使用。
【請求項82】
動物の運動後の心拍数回復時間を短縮するための薬剤又は栄養補助食品の製造におけるブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、及び/又はボイセンベリー抽出物の使用。
【請求項83】
動物のスタミナ及び/又は持久力を改善するための薬剤又は栄養補助食品の製造におけるブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、及び/又はボイセンベリー抽出物の使用。
【請求項84】
動物が、ウマ、ラクダ、ウシ科の動物、又はイヌである、請求項79から83までのいずれか一項に記載の使用。
【請求項85】
動物の血管疾患を治療及び/又は予防するための薬剤又は栄養補助食品の製造におけるブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、及び/又はボイセンベリー抽出物の使用。
【請求項86】
血管疾患が蹄葉炎である、請求項85に記載の使用。
【請求項87】
動物が、有蹄動物である、請求項86に記載の使用。
【請求項88】
動物の肉の味覚、柔らかさ及び/又は色を改良するための薬剤又は栄養補助食品の製造におけるブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、ボイセンベリー抽出物の使用。
【請求項89】
動物が、ウシ科の動物又はトリである、請求項88に記載の使用。
【請求項90】
動物の健康を改善又は支援し、免疫系応答及び/又は機能を増進又は支援し、疾患死亡率を減少させ、抗生物質への依存度を低減し、ストレスの回復を援助又は支援し、閉じ込められた集団(特に、例えば、過剰な個体数、高い気温及び/又は高い空気湿度の場合)におけるストレスの影響及び/又は死亡率を減少させ、肉品質に対するストレスの影響を減少させ、肉の水分含量及び柔らかさを改善し、且つ/或いは動物の肉、脂肪及び皮の不快臭を除去するための薬剤又は栄養補助食品の製造におけるブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、及び/又はボイセンベリー抽出物の使用。
【請求項91】
動物が、トリ又はウシ科の動物である、請求項90に記載の使用。
【請求項92】
卵質及び/又は多産な産卵寿命を改善又は支援し、卵殻の完全性の劣化を防止し、産卵能力を高め、卵質及び色を改善し、卵白及び卵黄の質感を改善し、ポリフェノール含量を増加させ、且つ/或いはトリの卵の栄養価及び/又は臭気を改善するための薬剤又は栄養補助食品の製造におけるブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、及び/又はボイセンベリー抽出物の使用。
【請求項93】
卵殻強度、卵白の堅固さ、卵白の一貫性、ビタミンA含量、A等級卵の産卵数及びトリの産卵寿命中の卵殻の色の維持の1つ又は複数を改良するための薬剤又は栄養補助食品を製造するためである、請求項92に記載の使用。
【請求項94】
動物に投与するための薬剤又は栄養補助食品の製造における1種又は複数のアントシアニンの使用であって、運動中の乳酸の産生及び/又は増加を防止又は最小限に抑えること、運動によって引き起こされる筋損傷及び/又は疲労を防止又は最小限に抑えること、運動後の回復を改善又は支援すること、運動後の心拍数回復時間を短縮すること、スタミナ及び/又は持久力を改善すること、血管疾患を治療及び/又は予防すること、肉の味覚、柔らかさ及び/又は色を改良すること、動物の健康を改善又は支援すること、免疫系応答及び/又は機能を増進又は支援すること、疾患死亡率を減少させること、抗生物質への依存度を低減すること、ストレスの回復を援助又は支援すること、閉じ込められた集団(特に、例えば、過剰な個体数、高い気温及び/又は高い空気湿度の場合)におけるストレスの影響及び/又は死亡率を減少させること、肉品質に対するストレスの影響を減少させること、肉の水分含量及び柔らかさを改善すること、及び/又は肉、脂肪及び皮の不快臭を除去すること、並びに/或いは卵質及び/又は多産な産卵寿命を改善又は支援すること、卵殻の完全性の劣化を防止すること、産卵能力を高めること、卵質及び色を改善すること、卵白及び卵黄の質感を改善すること、ポリフェノール含量を増加させること、並びに/或いはトリの卵の栄養価及び/又は臭気を改善することのための上記使用。
【請求項95】
動物が有蹄動物であり、血管疾患が蹄葉炎である、血管疾患を予防するための、請求項94に記載の使用。
【請求項96】
動物における運動中の乳酸の産生及び/又は増加を防止又は最小限に抑えるために使用する、請求項1から57までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項97】
動物における運動によって引き起こされる筋損傷及び/又は疲労を防止又は最小限に抑えるために使用する、請求項1から57までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項98】
動物における運動後の回復を改善又は支援するために使用する、請求項1から57までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項99】
動物における運動後の心拍数回復時間を短縮するために使用する、請求項1から57までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項100】
動物におけるスタミナ及び/又は持久力を改善するために使用する、請求項1から57までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項101】
動物が、ウマ、ラクダ、ウシ科の動物、又はイヌである、請求項96から100までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項102】
動物における血管疾患を治療及び/又は予防するために使用する、請求項1から57までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項103】
血管疾患が、蹄葉炎である、請求項102に記載の組成物。
【請求項104】
動物が、有蹄動物である、請求項103に記載の組成物。
【請求項105】
動物における肉の味覚、柔らかさ及び/又は色を改良するために使用する、請求項1から57までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項106】
動物が、ウシ科の動物又はトリである、請求項105に記載の組成物。
【請求項107】
動物の健康を改善又は支援し、免疫系応答及び/又は機能を増進又は支援し、疾患死亡率を減少させ、抗生物質への依存度を低減し、ストレスの回復を援助又は支援し、閉じ込められた集団(特に、例えば、過剰な個体数、高い気温及び/又は高い空気湿度の場合)におけるストレスの影響及び/又は死亡率を減少させ、肉品質に対するストレスの影響を減少させ、肉の水分含量及び柔らかさを改善し、且つ/或いは動物の肉、脂肪及び皮の不快臭を除去するために使用する、請求項1から57までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項108】
動物が、トリ又はウシ科の動物である、請求項107に記載の組成物。
【請求項109】
卵質及び/又は多産な産卵寿命を改善又は支援し、卵殻の完全性の劣化を防止し、産卵能力を高め、卵質及び色を改善し、卵白及び卵黄の質感を改善し、ポリフェノール含量を増加させ、且つ/或いはトリの卵の栄養価及び/又は臭気を改善するために使用する、請求項1から57までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項110】
卵殻強度、卵白の堅固さ、卵白の一貫性、ビタミンA含量、A等級卵の産卵数及びトリの産卵寿命中の卵殻の色の維持の1つ又は複数を改良するためのものである、請求項109に記載の組成物。
【請求項111】
運動中の乳酸の産生及び/又は増加を防止又は最小限に抑え、運動によって引き起こされる筋損傷及び/又は疲労を防止又は最小限に抑え、運動後の回復を改善又は支援し、運動後の心拍数回復時間を短縮し、スタミナ及び/又は持久力を改善し、血管疾患を治療及び/又は予防し、肉の味覚、柔らかさ及び/又は色を改良し、動物の健康を改善又は支援し、免疫系応答及び/又は機能を増進又は支援し、疾患死亡率を減少させ、抗生物質への依存度を低減し、ストレスの回復を援助又は支援し、閉じ込められた集団(特に、例えば、過剰な個体数、高い気温及び/又は高い空気湿度の場合)におけるストレスの影響及び/又は死亡率を減少させ、肉品質に対するストレスの影響を減少させ、肉の水分含量及び柔らかさを改善し、且つ/又は肉、脂肪及び皮の不快臭を除去し、並びに/或いは卵質及び/又は多産な産卵寿命を改善又は支援し、卵殻の完全性の劣化を防止し、産卵能力を高め、卵質及び色を改善し、卵白及び卵黄の質感を改善し、ポリフェノール含量を増加させ、且つ/或いはトリの卵の栄養価及び/又は臭気を改善するために使用する1種又は複数のアントシアニン。
【請求項112】
動物が有蹄動物であり、血管疾患が蹄葉炎である、血管疾患を予防するために使用する、請求項111に記載の1種又は複数のアントシアニン。
【請求項113】
運動中の乳酸の産生及び/又は増加を防止又は最小限に抑え、運動によって引き起こされる筋損傷及び/又は疲労を防止又は最小限に抑え、運動後の回復を改善又は支援し、運動後の心拍数回復時間を短縮し、スタミナ及び/又は持久力を改善し、血管疾患を治療及び/又は予防し、肉の味覚、柔らかさ及び/又は色を改良し、健康を改善又は支援し、免疫系応答及び/又は機能を増進又は支援し、疾患死亡率を減少させ、抗生物質への依存度を低減し、ストレスの回復を援助又は支援し、閉じ込められた集団(特に、例えば、過剰な個体数、高い気温及び/又は高い空気湿度の場合)におけるストレスの影響及び/又は死亡率を減少させ、肉品質に対するストレスの影響を減少させ、肉の水分含量及び柔らかさを改善し、肉、脂肪及び皮の不快臭を除去し、卵質及び/又は多産な産卵寿命を改善又は支援し、卵殻の完全性の劣化を防止し、産卵能力を高め、卵質及び色を改善し、卵白及び卵黄の質感を改善し、ポリフェノール含量を増加させ、且つ/或いは動物の卵の栄養価及び/又は臭気を改善するための方法であって、動物に、1種又は複数のアントシアニン或いは1種又は複数のアントシアニンを含む組成物を投与することを含む上記方法。
【請求項114】
動物が有蹄動物であり、血管疾患が蹄葉炎である、血管疾患を予防するための、請求項113に記載の方法。
【請求項115】
アントシアニンが、ボイセンベリー及び/又はブラックカラントから抽出される、請求項113又は請求項114に記載の方法。
【請求項116】
ボイセンベリーから抽出されるアントシアニンが、シアニジン−3−グルコシド、シアニジン−3−ルチノシド、シアニジン−3−ソホロシド、シアニジン−3−ルチノシド−5−グルコシドを含めた群から選択される、請求項115に記載の方法。
【請求項117】
ブラックカラントから抽出されるアントシアニンが、デルフィニジン−3−グルコシド、デルフィニジン−3−ルチノシド、シアニジン−3−グルコシド及びシアニジン−3−ルチノシドを含めた群から選択される、請求項115に記載の方法。
【請求項118】
フラボノイドエピガロカテキンが、ブラックカラントからの抽出物中に存在する、請求項113から117までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項119】
実施例のうちのいずれか1つに特に関連して本明細書で実質的に記載したように、1種又は複数の加工された丸ごとのブラックカラント、加工された丸ごとのボイセンベリー、ブラックカラントから抽出された1種又は複数の天然成分、及びボイセンベリーから抽出された1種又は複数の天然成分を含む組成物。
【請求項120】
実施例のうちのいずれか1つに特に関連して本明細書で実質的に記載したようなブラックカラント、ブラックカラント抽出物、ボイセンベリー、及び/又はボイセンベリー抽出物の使用。
【請求項121】
実施例のうちのいずれか1つに特に関連して本明細書で実質的に記載したようなアントシアニンの使用。
【請求項122】
運動中の乳酸の産生及び/又は増加を防止又は最小限に抑え、運動によって引き起こされる筋損傷及び/又は疲労を防止又は最小限に抑え、運動後の回復を改善又は支援し、運動後の心拍数回復時間を短縮し、スタミナ及び/又は持久力を改善し、血管疾患を治療及び/又は予防し、肉の味覚、柔らかさ及び/又は色を改良し、健康を改善又は支援し、免疫系応答及び/又は機能を増進又は支援し、疾患死亡率を減少させ、抗生物質への依存度を低減し、ストレスの回復を援助又は支援し、閉じ込められた集団(特に、例えば、過剰な個体数、高い気温及び/又は高い空気湿度の場合)におけるストレスの影響及び/又は死亡率を減少させ、肉品質に対するストレスの影響を減少させ、肉の水分含量及び柔らかさを改善し、肉、脂肪及び皮の不快臭を除去し、卵質及び/又は多産な産卵寿命を改善又は支援し、卵殻の完全性の劣化を防止し、産卵能力を高め、卵質及び色を改善し、卵白及び卵黄の質感を改善し、ポリフェノール含量を増加させ、且つ/或いは動物の卵の栄養価及び/又は臭気を改善するための方法であって、実施例のうちのいずれか1つに特に関連して本明細書で実質的に記載したような上記方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公表番号】特表2012−528148(P2012−528148A)
【公表日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−512994(P2012−512994)
【出願日】平成22年5月28日(2010.5.28)
【国際出願番号】PCT/NZ2010/000100
【国際公開番号】WO2010/138003
【国際公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【出願人】(508135677)ギブ・ホールディングス・(ネルソン)・リミテッド (1)
【Fターム(参考)】