説明

ブロック型玩具

【課題】所望する様々な遊び方を創造又は工夫して遊ぶことができると共に、玩具として高い安全性が得られるブロック型玩具を提供する。
【解決手段】所定のブロック形状に復元可能な復元力と、所望する形状に変形可能な柔軟性とを有する材質又は構造のブロック型玩具1…の対向辺に形成した突起3…と孔部4…とを回転が許容される状態に係止して、平面的及び立体的に連結するか、その組み合わせたものを互いに連結する。また、単体又は複数のブロック型玩具1を1組として取り扱うか、複数のブロック型玩具1…を平面的及び立体的に組み合わせたものを吊り下げるか、立体的に組み合わせたものを所望する場所に置くか、連結及び分離を何回も繰り返す等して、様々な遊び方を創造又は工夫して遊ぶ。また、ブロック型玩具1…を平面的及び立体的に組み合わせて、複数に分割された表示内容Aを一つに繋ぎ合わせるようなジグソーパズルとして遊ぶこともできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば単体又は複数のブロック体を1組として取り扱うか、複数のブロック体を平面的及び立体的に組み合わせるか、その組み合わせたもの互いに連結するか、連結及び分離を何回も繰り返す等して、所望する様々な遊び方を創造又は工夫して遊ぶことができるブロック型玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、上述の玩具としては、例えばスポンジ板を打抜いて成る本体の各辺中央それぞれに円形凸部と円形凹部との何れかを設け、その円形凸部と円形凹部とを互いに嵌め合せて立体的に組み立てる特許文献1のパズルキューブがあるが、各本体に形成した凹部及び凸部は、各本体を所定の位置関係に結合するためのもので、各本体の角度及び方向を自由に変更することが不可能であり、予め定められた位置関係だけしか組み付けることができず、パズルのみに用途が限られる。
【特許文献1】実開平3−9787号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この発明は上記問題に鑑み、所定のブロック形状に復元可能な復元力と、所望する形状に変形可能な柔軟性とを有する材質又は構造の各ブロック体の対向辺に形成した突起と孔部とを互いに係止することにより、連結及び分離を何回も繰り返す等して、所望する様々な遊び方を創造又は工夫して遊ぶことができると共に、玩具として高い安全性が得られるブロック型玩具の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この発明は、互いに係止される突起と孔部とを、略同一形状を有する複数のブロック体の隣り合う又は対向する各辺に形成し、上記ブロック体を、所定のブロック形状に復元可能な復元力と、所望する形状に変形可能な柔軟性とを有する材質で形成又は構造に形成すると共に、上記突起と孔部とを互いに差し込み及び抜き取りが許容される状態に変形可能に設けたブロック型玩具であることを特徴とする。
【0005】
上述のブロック体は、例えばスポンジやウレタン、ゴム等の所定のブロック形状に復元可能な復元力と、所望する形状に変形可能な柔軟性とを有する単一又は複合したクッション材で形成又は中空断面構造に形成することができ、例えば幼児や子供等の力の弱い人でも変形が可能であり、その変形を解除すると、所定のブロック形状に復元する。その復元力でもって、平面的及び立体的に組み合わせた状態を維持することができる。また、柔軟性を有するブロック体の一部又は全体を変形させるか、突起及び孔部の少なくとも一方を変形させる等して、連結及び分離を容易にすることができる。なお、実施例では、ブロック体を、正面視略正方形に形成しているが、例えば略三角形や略長方形、略五角形、略六角形、略楕円形、略円形等の所望する形状に形成することもできる。
【0006】
つまり、所定のブロック形状に復元可能な復元力と、所望する形状に変形可能な柔軟性とを有する材質又は構造の各ブロック体の対向辺に形成した突起と孔部とを互いに係止するとき、突起を、孔部に対して差し込みが許容される大きさ及び形状に圧縮変形させて差し込み、孔部を、突起の差し込みが許容される大きさ及び形状に拡張変形させて互いに係止すると共に、平面的及び立体的に組み合わせるか、その組み合わせたものを互いに連結するか、立体的に組み合わせたものを所望する場所に置くか、連結及び分離を何回も繰り返す等して、様々な遊び方を創造又は工夫して遊ぶ。
【0007】
実施の形態として、上記ブロック体を、該ブロック体に付与される衝撃が吸収及び緩和されるような厚みを有するクッション材で形成又は中空断面構造に形成することができる。例えばスポンジやウレタン、ゴム等のクッション材で形成すれば、人や動物、植物、物品等にブロック体が接触又は当接したとき、ブロック体が変形して、接触時及び当接時の衝撃を吸収・緩和するため、人や動物、植物、物品等に与える影響が少なく、人や動物、植物等が怪我するか、食器や置物、装飾品等の物品が破損するのを防止することができ、玩具として高い安全性が得られる。又は、例えば所定のブロック形状に復元可能な復元力と、所望する形状に変形可能な柔軟性とを有する中空断面構造にブロー成形するか、気体を充填してブロック形状に膨らませるような袋状の中空断面構造に形成するか、柔軟性を有する繊維を海綿状に交絡してなる海綿構造に形成するか、複数の中空室を蜂の巣状に形成してなるハニカム構造に形成する等してもよい。
【0008】
また、上記突起と孔部とを互いの回転が許容される状態に係止可能に設けることができる。つまり、突起と孔部との係止する角度及び方向が規制されず、各ブロック体を所望する角度及び方向に連結することができる。
【0009】
また、上記ブロック体が吊り下げられる吊り下げ手段を、該ブロック体の孔部に対して連結可能に設けることができる。例えばストラップ、チェーン、ベルト、クリップ、紐等の吊り下げ具を、ブロック型玩具の孔部に繋ぐ又は連結すれば、単体又は複数のブロック型玩具や、複数のブロック型玩具を平面的及び立体的に組み合わせたものを、アクセサリーとして吊り下げるか、持ち歩くか、装飾品等として遊ぶことができる。
【0010】
また、上記ブロック体の単一面又は複数面に、所望する表示内容を付設することができる。例えば単一面は、ブロック体の表面又は裏面、複数面は、ブロック体の表裏両面や左右両面、上下両面等で構成することができる。その表示内容は、例えば様々なキャラクターや写真、模様、文字、図柄、宣伝、案内、商品名、価格、カレンダー、メッセージ、その他の内容等で構成することができる。
【0011】
また、上記各ブロック体を平面的及び立体的に組み合わせたとき、一つに繋ぎ合わされるような表示内容を複数のブロック体に分割して付設することができる。つまり、複数のブロック体に分割して付設した表示内容を平面的及び立体的に繋ぎ合わせて、一つの表示内容を完成させるようなジグソーパズルとして遊ぶこともできる。
【発明の効果】
【0012】
この発明によれば、所定のブロック形状に復元可能な復元力と、所望する形状に変形可能な柔軟性とを有する材質又は構造の各ブロック体の対向辺に形成した突起と孔部とを互いに係止して連結するので、連結数に制限がなく、無制限に連結することができる。また、連結する角度及び方向も規制がなく、平面的及び立体的に組み合わせるか、その組み合わせたもの互いに連結するか、連結及び分離を何回も繰り返す等して、所望する様々な遊び方を創造又は工夫して遊ぶことができると共に、ブロック型玩具全体が柔らかく、衝撃を吸収・緩和する材質又は構造であるため、玩具として高い安全性が得られる。
【0013】
また、単体又は複数束ねたブロック型玩具、平面的及び立体的に組み合わせたブロック型玩具を、アクセサリーとして吊り下げるか、持ち歩くか、装飾品等として遊ぶことができる。また、複数のブロック型玩具に付設された表示内容を互いに繋ぎ合わせるようなジグソーパズルとして遊ぶことができ、特定の遊び方のみに限定されず、使用者独自の遊び方を年齢に関係なく創造することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
この発明は、所望する様々な遊び方を創造又は工夫して遊ぶことができると共に、玩具として高い安全性が得られるという目的を、所定のブロック形状に復元可能な復元力と、所望する形状に変形可能な柔軟性とを有する材質又は構造の各ブロック体の対向辺に形成した突起と孔部とを係止することで達成できる。
【実施例】
【0015】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は、所望する様々な遊び方を創造又は工夫して遊ぶことがブロック型玩具を示し、図1に於いて、このブロック型玩具1は、所定のブロック形状に復元可能な復元力と、所望する形状に変形可能な柔軟性とを有する材質のクッション材で正面視略正方形に形成したブロック体2の隣り合う各辺の中央部に、他の隣り合う各辺に形成した略丸形状の孔部4に対して係止される状態に変形可能な突起3をそれぞれ形成し、ブロック体2の他の隣り合う各辺の中央部に、上記突起3が係止される状態に変形可能な孔部4をそれぞれ形成している。なお、実施例では、ブロック型玩具1を、正面視略正方形に形成しているが、例えば略三角形や略長方形、略五角形、略六角形、略楕円形、略円形等の所望する形状に形成することもでき、異なる形状のブロック型玩具1を組み合わせれば、平面的及び立体的な組み合わせパターンが多くなる。
【0016】
上述のブロック体2は、図2にも示すように、所定のブロック形状に復元可能な復元力と、所望する形状に変形可能な柔軟性とを有する単一又は複合した材質のクッション材で形成され、ブロック体2に付与される衝撃が吸収及び緩和されるような大きさ及び形状、厚みに形成すると共に、突起3を孔部4に差し込む連結動作と、突起3を孔部4から抜き取る分離動作とを繰り返しても、破損しないような柔らかさ及び厚みに形成している。また、例えば幼児や子供等の力の弱い人でも変形が可能であり、その変形を解除すると、所定のブロック形状に復元する。その復元力でもって、平面的及び立体的に組み合わせた状態を維持することもできる。
【0017】
つまり、例えばスポンジやウレタン、ゴム等のクッション材で形成すれば、人や動物、植物、物品等にブロック体2が接触又は当接したとき、ブロック体2が変形して、接触時及び当接時の衝撃を吸収・緩和するため、人や動物、植物、物品等に与える影響が少なく、人や動物、植物等が怪我するか、食器や置物、装飾品等の物品が破損するのを防止することができる。
【0018】
また、ブロック体2を、図3に示すような所定のブロック形状に復元可能な復元力と、所望する形状に変形可能な柔軟性とを有する厚みの中空断面構造にブロー成形してもよい。また、その他の構造として、例えば気体を充填してブロック形状に膨らませるような袋状の中空断面構造に形成するか、柔軟性を有する繊維を海綿状に交絡してなる海綿構造、複数の中空室を蜂の巣状に形成してなるハニカム構造等の中空断面構造に形成することもできる。
【0019】
また、ブロック体2の各角部を滑らかな曲面形状に形成している。例えば人や動物、植物、物品等にブロック体2が接触又は当接したとき、例えば扇形状や円弧形状、半円形状等の滑らかな曲面形状(アール形状)に形成した角部の方が、鋭角形状の角部よりも接触面積が広く、その接触又は当接したときに付与される衝撃が曲面に沿って分散又は拡散されるので、怪我や破損等が起きにくく、玩具として高い安全性が得られる。
【0020】
また、ブロック体2は、例えば手の上で連結及び分離するのに適した掌サイズに形成しているが、幼児や子供等の人が乗ったり、座ったりすることが可能な大きさ及び形状、厚みに形成すれば、クッションとして用いることもできる。
【0021】
且つ、突起3及び孔部4は、図4、図5、図6に示すように、例えば上下方向、左右方向、前後方向等の所望する方向に対して正逆回転が許容される大きさに及び形状に形成され、相互の差し込み及び抜き取りが許容される状態に変形可能に設けている。なお、孔部4は、例えばストラップ、チェーン、ベルト、クリップ、紐等の吊り下げ具5を繋ぐ及び連結するのにも利用することができる。また、突起3及び孔部4の配列数を、例えば2個、3個、4個等の複数に変更することもできる。
【0022】
且つ、ブロック体2の表面又は裏面の単一面には、例えば様々なキャラクターや写真、模様、文字、図柄、宣伝、案内、商品名、価格、カレンダー、メッセージ、その他の内容等の所望する表示内容Aを単体又は複数組み合わせて印刷している。また、表示内容Aを、ブロック体2の表裏両面や左右両面、上下両面等の複数面に印刷することもできる。上記印刷以外の方法として、例えば刻設、貼着等して付設することもできる。
【0023】
且つ、ブロック体2の一部又は全体を、例えば赤色、青色、黄色、緑色、茶色、その他の色等の中から選択した所望する単一色又は複合色の着色料を、ブロック体2を構成する材質に所定量混入して製造するか、所望する色の塗料をブロック体2に塗布又は吹き付けるか、ブロック体2の一部又は全体を塗料に浸漬する等して着色する。
【0024】
且つ、複数のブロック型玩具1…を互いに連結する場合、図4の仮想線に示すように、一方のブロック型玩具1に形成した突起3を、孔部4に対して差し込みが許容される大きさ及び形状に圧縮変形させて、他方のブロック型玩具1に形成した孔部4に差し込むと共に、孔部4を、突起3の差し込みが許容される大きさ及び形状に拡張変形させる。突起3の両側段部を孔部4の両側縁部に係止すると、突起3及び孔部4が互いに抜止めされ、ブロック型玩具1,1の組み付け及び連結を維持することができる。一方、ブロック型玩具1…を分離又は分解する場合、突起3及び孔部4の少なくとも一方を、相互の分離及び抜き取りが許容される形状に変形させるか、突起3を孔部4から強制的に抜き取る等して、単体ブロック体に分離する。
【0025】
また、ブロック型玩具1…を連結及び組み合わせる場合、隣り合うブロック型玩具1…の各辺を対向して、第1のブロック型玩具1に形成した突起3を、第2のブロック型玩具1に形成した孔部4に差し込み、その突起3の両側段部を、孔部4の両側縁部に係止して一体的に連結及び組み合わせる。つまり、ブロック型玩具1…の対向辺に形成した突起3及び孔部4の少なくとも一方を、相互の差し込みが許容される形状に変形させるか、突起3を孔部4に対して強制的に差し込む等して、ブロック型玩具1…を、例えば左右方向や上下方向、前後方向、斜め方向等に向けて略直列に複数連結することができる。
【0026】
図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下、ブロック型玩具1…による遊び方を説明する。
【0027】
先ず、ブロック型玩具1…の平面的な連結例として、例えば図7に示すように、第1のブロック型玩具1の下辺に形成した突起3を、第2のブロック型玩具1の上辺に形成した孔部4に差し込み、第2のブロック型玩具1の下辺に形成した突起3を、第3のブロック型玩具1の上辺に形成した孔部4に差し込んで、3枚のブロック型玩具1…を上下方向に向けて略直列又は略直線に連結する。
【0028】
且つ、例えばストラップ、チェーン、ベルト、クリップ、糸、紐、針金、金具等の吊り下げ具5を、ブロック型玩具1に形成した孔部4に繋ぐ又は連結すれば、単体又は複数のブロック型玩具1と、後述するブロック型玩具1…を平面的及び立体的に組み合わせたものを、アクセサリーとして吊り下げるか、持ち歩くか、装飾品等として遊ぶこともできる。
【0029】
他の平面的な連結例及び組み合わせ例として、例えば図8に示すように、略直列に連結した第1群のブロック型玩具1…と、第2群のブロック型玩具1…とを、相互の対向辺に形成した突起3…及び孔部4…を互いに係止して、複数群のブロック型玩具1…を上下方向又は左右方向に向けて平面的に並列連結することもできるので、ブロック型玩具1…の連結枚数には制限がなく、例えば最小の2枚から、4枚、5枚、6枚等の無制限に連結することができ、様々な形状に組み合わせて遊ぶことができる。
【0030】
次に、立体的な連結例及び組み合わせ例として、例えば図9に示すように、例えば3枚のブロック型玩具1…の対向辺に形成した突起3…及び孔部4…を互いに係止して、三角形状立方体に組付けることができる。また、図10に示すように、図9の三角形状立方体を上下に連結及び組み合わせて、三角柱状立方体に組付けることもできる。
【0031】
且つ、図11に示すように、6面のブロック型玩具1…を連結及び組み合わせて、箱状立方体(又は正立方体)に組付けることもできる。また、その他の組付け方として、図11に示すような立体的な(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)形態に組付けることもできる。例えば図11の箱状立方体を2個組み合わせて(a)形態に組付けるか、複数個組み合わせて(b)形態に組付けることもできる。
【0032】
且つ、5面のブロック型玩具1…を連結及び組み合わせて、一面を開放した(c)形態に組付けることもできる。また、(c)形態を有する箱状立方体の開放側上辺部に、2枚のブロック型玩具1,1を三角の屋根形状に組み付けたまま連結及び組み合わせて、ハウス型の(d)形態に組付けることもできる。また、(a)形態又は(c)形態を有する箱状立方体の対向辺を互いに連結して、2個又は複数個の箱状立方体を連結してなる(e)形態に組付けることもできる。つまり、上述のような立体形状に組み合わせた場合、安定性が良く、単体でも自立可能であるため、例えば机や棚等の所望する場所に置くか、ケースや陳列棚等の所望する場所に陳列又は展示して遊ぶこともできる。
【0033】
且つ、表裏2枚のブロック型玩具1,1の対向辺(例えば2辺、3辺、4辺)を互いに連結して、袋状の(f)形態に組付けることもできる。そのブロック型玩具1,1の対向面間に、例えば写真や絵、紙等のシート状表示物を挟み込んで遊ぶこともできる。
【0034】
上記平面的及び立体的な連結例以外のその他の例として、例えば図13に示すように、ブロック型玩具1…の対向辺を互いに連結して、様々な角度に変形可能な形態に組み付けることもできる。また、図14に示すように、複数枚のブロック型玩具1…をリング状又はベルト状に連結することもできる。
【0035】
且つ、平面的及び立体的に組み合わせるジグソーパズルの例として、例えば図15に示すように、複数枚のブロック型玩具1…の片面又は両面に、これらブロック型玩具1…を平面的及び立体的に組み合わせたとき一つに繋ぎ合わされるようなキャラクターや文字、図形等の表示内容Aを分割して表示印刷することもできる。つまり、ブロック型玩具1…を平面的又は立体的に組み合わせると共に、ブロック型玩具1…に分割して印刷されたキャラクターや文字、図形等の表示内容Aの一部を互いに繋ぎ合わせて、一つの表示内容Aを完成させるような平面的又は立体的なジグソーパズルとして遊ぶこともできる。
【0036】
以上のように、所定のブロック形状に復元可能な復元力と、所望する形状に変形可能な柔軟性とを有する材質又は構造のブロック型玩具1…の対向辺に形成した突起3…と孔部4…とを回転が許容される状態に係止して連結するので、連結数に制限がなく、例えば最小の2枚から、4枚、5枚、6枚等の無制限に連結することができる。また、連結する角度及び方向も規制がなく、平面的及び立体的に組み合わせるか、その組み合わせたもの互いに連結するか、連結及び分離を何回も繰り返す等して、所望する様々な遊び方を創造又は工夫して遊ぶことができると共に、ブロック型玩具1全体が柔らかく、衝撃を吸収・緩和する材質又は構造であるため、玩具として高い安全性が得られる。
【0037】
また、吊り下げ具5を、ブロック型玩具1に形成した孔部4に連結すれば、単体又は複数束ねたブロック型玩具1を1組とするものと、複数のブロック型玩具1…を平面的及び立体的に組み合わせたものを、アクセサリーとして吊り下げるか、持ち歩くか、装飾品等として遊ぶこともできる。
【0038】
また、複数のブロック型玩具1…を平面的及び立体的に組み合わせて、ブロック型玩具1…に分割して印刷されたキャラクターや文字、図形等の表示内容Aを平面的及び立体的に繋ぎ合わせて、一つの表示内容Aを完成させるジグソーパズルとして遊ぶことができる。
【0039】
また、類似又は酷似する表示内容Aが印刷されたブロック型玩具1をコレクションする楽しみ方と、集めたブロック型玩具1を、独自の組み合わせ方で、独自の平面形状及び立体形状に組み立てて遊ぶことが可能である。なお、異なる絵柄の表示内容Aが印刷されたブロック型玩具1を多数枚作ると、様々な種類のものをコレクションして遊ぶことができる。つまり、特定の遊び方に限定されず、使用者独自の遊び方を年齢に関係なく創造することができる。
【0040】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の吊り下げ手段は、実施例の吊り下げ具5に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0041】
図16は、ブロック型玩具1の他の例を示し、突起3を、ブロック体2の対向する各辺の中央部に形成し、その突起3が係止される孔部4を、ブロック体2の対向する各辺の中央部に形成することもでき、上述のように連結及び組み合わせた場合、上記実施例と略同等の作用及び効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】ブロック型玩具の単体形状を示す正面図。
【図2】ブロック型玩具の中実断面構造を示す断面斜視図。
【図3】ブロック型玩具の中空断面構造を示す断面図。
【図4】ブロック型玩具の連結状態を示す正面図。
【図5】ブロック型玩具の水平回動状態を示す斜視図。
【図6】ブロック型玩具の垂直回動状態を示す斜視図。
【図7】ブロック型玩具の直列連結状態を示す正面図。
【図8】ブロック型玩具の並列連結状態を示す正面図。
【図9】ブロック型玩具を三角形状の立方体に組み合わせた例を示す斜視図。
【図10】三角柱状の立方体を連結した例を斜視図。
【図11】ブロック型玩具を箱状立方体に組み合わせた例を示す斜視図。
【図12】(a)〜(f)はその他の組付け例を示す斜視図。
【図13】ブロック型玩具を様々な角度に連結した例を示す斜視図。
【図14】ブロック型玩具をリング状に連結した例を示す斜視図。
【図15】ブロック型玩具をパズルとして組み合わせる例を示す正面図。
【図16】突起及び孔部を対向する各辺に形成した例を示す正面図。
【符号の説明】
【0043】
A…表示内容
1…ブロック型玩具
2…ブロック体
3…突起
4…孔部
5…吊り下げ具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに係止される突起と孔部とを、略同一形状を有する複数のブロック体の隣り合う又は対向する各辺に形成し、
上記ブロック体を、所定のブロック形状に復元可能な復元力と、所望する形状に変形可能な柔軟性とを有する材質で形成又は構造に形成すると共に、
上記突起と孔部とを互いに差し込み及び抜き取りが許容される状態に変形可能に設けた
ブロック型玩具。
【請求項2】
上記ブロック体を、該ブロック体に付与される衝撃が吸収及び緩和されるような厚みを有するクッション材で形成又は中空断面構造に形成した
請求項1記載のブロック型玩具。
【請求項3】
上記突起と孔部とを互いの回転が許容される状態に係止可能に設けた
請求項1記載のブロック型玩具。
【請求項4】
上記ブロック体が吊り下げられる吊り下げ手段を、該ブロック体の孔部に対して連結可能に設けた
請求項1又は2記載のブロック型玩具。
【請求項5】
上記ブロック体の単一面又は複数面に、所望する表示内容を付設した
請求項1又は2記載のブロック型玩具。
【請求項6】
上記各ブロック体を平面的及び立体的に組み合わせたとき、一つに繋ぎ合わされるような表示内容を複数のブロック体に分割して付設した
請求項1又は2記載のブロック型玩具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2006−539(P2006−539A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−182148(P2004−182148)
【出願日】平成16年6月21日(2004.6.21)
【出願人】(391034765)中井銘鈑株式会社 (29)
【Fターム(参考)】