説明

プラスチックパウチの製造・充填方法

【課題】 効率良くプラスチックパウチを製造し、内容部欝を充填することができるプラスチックパウチの製造・充填方法を提供すること。
【解決手段】 プラスチックフィルム21の幅方向両縁部を、折返し部13とその先端13aのシール部14cとを形成可能に重ね合わせ、この重ね合わせ部分24の先端部のみをピローシール25して略筒状体26とした後、重ね合わせ部分24の基端を折り曲げるとともに、両端を接着剤28で固定して折返し部13を形成し、略筒状体26の先端を閉じる先端シール31を行って内容物32を充填し、さらに後端を閉じる後端シール34を行った後切断するようにする。
これにより、折返し部13とその両端13aを固定したパウチを製造しながら内容物を充填することもでき、効率的に製造・充填を行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はプラスチックパウチの製造・充填方法に関し、液状物や固形物、あるいはこれらの混合物、特にレトルト食品などの容器として好適なパウチを効率的に製造しながら内容物を充填できるようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
液状物や固形物、あるいはこれらの混合物、例えばレトルト食品や冷凍食品などの容器の1つとしてプラスチックフィルムの周縁部をヒートシールしたプラスチックパウチが用いられており、そのまま電子レンジでの加熱調理用として利用することも多い。
【0003】
このようなプラスチックパウチを電子レンジで加熱すると、加熱にともなって発生する水蒸気などで内部の圧力が上昇し、パウチが破裂する恐れがあり、予め部分的に開封したり、穴を開けて使用する方法をとる必要があるが、消費者にとっては、煩雑である。
【0004】
そこで、内圧上昇で自動的に開口する機構を備えたパウチも提案されている(例えば特許文献1、2、3)。
【特許文献1】特開2002−249176号公報
【特許文献2】特開2003−192042号公報
【特許文献3】特開2003−170930号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、自動開口部をパウチの高い位置に保持しておかないと、開口後、内容物が噴き出したり、漏れ出したりするため、適用できるパウチとしては、自立性のあるスタンディングパウチに自動開口機構を設けたり、自立性のない平パウチには、箱などの補助具を備えて自動開口部を高い位置に保つようにしなければならないという問題がある。
【0006】
そこで、平パウチであってもそのまま電子レンジで加熱でき、自動開口部を備えていても高い位置に保つことができる平パウチタイプのプラスチックパウチについて、本願発明者等によってすでに提案しているが、このパウチを効率よく製造し、内容物を効率的に充填できる方法の開発が望まれている。
【0007】
この発明は、上記従来技術の課題と要望に鑑みてなされたもので、効率良くプラスチックパウチを製造し、内容物を充填することができるプラスチックパウチの製造・充填方法を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、すでに提案しているプラスチックパウチでは、平パウチの一方の面材の途中に内部と連通する幅方向の折返し部を形成しておき、この折返し部を内圧で膨らませることで幅直角方向の面材を長くして起き上がるようにすることで、自動開口部を備える場合でも高い位置に保持できるようにするものである。
【0009】
このプラスチックパウチでは、自動開口部を高い位置に確実に保持できるようにするため折返し部のヒートシールからの破損を防止したり、自動開口部を設ける必要がない場合でも内容物の充填の際や充填後の流通の際に折返し部が外側に突き出して邪魔にならないようにするため、折返し部の幅方向外側両端をパウチに固定しておくことが一層有効であることがわかり、このようなプラスチックパウチを効率的に製造し、内容物を充填できる方法を完成したものであり、具体的構成は以下の通りである。
【0010】
上記従来技術の有する課題を解決するためこの発明の請求項1記載のプラスチックパウチの製造・充填方法は、表裏面部材の一方に内部と連通する幅方向の折返し部を備えるとともに、この折返し部の幅方向両端を前記表裏面部材と固定したプラスチックパウチを製造し内容物を充填するに際し、プラスチックフィルムの幅方向両端部を、前記折返し部とその先端のシール部とを形成可能に重ね合わせ、この重ね合わせ部分の先端部のみをピローシールして略筒状体とした後、当該重ね合わせ部分の基端を折り曲げるとともに、両端を固定して前記折返し部を形成し、次いでこの略筒状体の先端を閉じる先端シールを行って内容物を充填し、さらに略筒状体の後端を閉じる後端シールを行った後切断するようにしたことを特徴とするものである。
【0011】
このプラスチックパウチの製造・充填方法によれば、表裏面部材の一方に内部と連通する幅方向の折返し部を備えるとともに、この折返し部の幅方向両端を前記表裏面部材と固定したプラスチックパウチを製造し内容物を充填するに際し、プラスチックフィルムの幅方向両端部を、前記折返し部とその先端のシール部とを形成可能に重ね合わせ、この重ね合わせ部分の先端部のみをピローシールして略筒状体とした後、当該重ね合わせ部分の基端を折り曲げるとともに、両端を固定して前記折返し部を形成し、次いでこの略筒状体の先端を閉じる先端シールを行って内容物を充填し、さらに略筒状体の後端を閉じる後端シールを行った後切断するようにしており、プラスチックフィルムの幅方向両端部を重ね合わせてピローシールで折返し部とその先端のシールを行うことで、折返し部を備えたパウチを製造でき、先端シールと後端シールとの間に内容物を充填することで、パウチを製造しながら充填もできるようになる。
【0012】
また、この発明の請求項2記載のプラスチックパウチの製造・充填方法は、請求項1記載の構成に加え、前記折返し部の両端の固定を、前記重ね合わせ部分の折り曲げ前に接着剤を塗布して行うようにしたことを特徴とするものである。
【0013】
このプラスチックパウチの製造・充填方法によれば、前記折返し部の両端の固定を、前記重ね合わせ部分の折り曲げ前に接着剤を塗布して行うようにしており、折返し部の両端の固定が接着剤を塗布した後折り曲げることで簡単にできるようにしている。
【0014】
さらに、この発明の請求項3記載のプラスチックパウチの製造・充填方法は、請求項1記載の構成に加え、前記折返し部の両端の固定を、前記重ね合わせ部分を折り曲げたのち、機械的固定あるいは溶着で行うようにしたことを特徴とするものである。
【0015】
このプラスチックパウチの製造・充填方法によれば、前記折返し部の両端の固定を、前記重ね合わせ部分を折り曲げたのち、機械的固定あるいは溶着で行うようにしており、折り曲げた折返し部をホッチキスやリベットなどの機械的固定、あるいは超音波シールなどの溶着で簡単に固定できるようにしている。
【0016】
また、この発明の請求項4記載のプラスチックパウチの製造・充填方法は、請求項1〜3のいずれかに記載の構成に加え、前記先端シールおよび前記後端シールを、先行の前記略筒状体の後端シールと後行の前記略筒状体の先端シールとを同時に行うようにしたことを特徴とするものである。
【0017】
このプラスチックパウチの製造・充填方法によれば、前記先端シールおよび前記後端シールを、先行の前記略筒状体の後端シールと後行の前記略筒状体の先端シールとを同時に行うようにしており、先端シールと後端シールとを同時に行うことで、1台のシール装置で効率よく製造できるようになる。
【0018】
さらに、この発明の請求項5記載のプラスチックパウチの製造・充填方法は、請求項1〜4のいずれかに記載の構成に加え、前記表裏部材に内部の蒸気圧で開口し得る自動開口部を形成するようにしたことを特徴とするものである。
【0019】
このプラスチックパウチの製造・充填方法によれば、前記表裏部材に内部の蒸気圧で開口し得る自動開口部を形成するようにしており、自動開口部を形成することで、電子レンジで加熱しても内部圧力の上昇を開口部から自動的に逃がすことができるようになる。
【0020】
また、この発明の請求項6記載のプラスチックパウチの製造・充填方法は、請求項5記載の構成に加え、前記自動開口部を、前記先端シールと前記後端シールとのシールと同時にヒートシール部を形成した後、このヒートシール部に貫通孔を開けて形成するようにしたことを特徴とするものである。
【0021】
このプラスチックパウチの製造・充填方法によれば、前記自動開口部を、前記先端シールと前記後端シールとのシールと同時にヒートシール部を形成した後、このヒートシール部に貫通孔を開けて形成するようにしており、先端シールと後端シールとのシールと同時にヒートシール部を形成して貫通孔を形成することで、簡単に自動開口部を形成できるようになる。
【発明の効果】
【0022】
この発明の請求項1記載のプラスチックパウチの製造・充填方法によれば、表裏面部材の一方に内部と連通する幅方向の折返し部を備えるとともに、この折返し部の幅方向両端を前記表裏面部材と固定したプラスチックパウチを製造し内容物を充填するに際し、プラスチックフィルムの幅方向両端部を、前記折返し部とその先端のシール部とを形成可能に重ね合わせ、この重ね合わせ部分の先端部のみをピローシールして略筒状体とした後、当該重ね合わせ部分の基端を折り曲げるとともに、両端を固定して前記折返し部を形成し、次いでこの略筒状体の先端を閉じる先端シールを行って内容物を充填し、さらに略筒状体の後端を閉じる後端シールを行った後切断するようにしたので、プラスチックフィルムの幅方向両端部を重ね合わせてピローシールで折返し部とその先端のシールを行うことで、折返し部を備えたパウチを製造することができ、さらに先端シールと後端シールとの間に内容物を充填することで、パウチを製造しながら内容物を充填することもでき、効率的に製造・充填を行うことができる。
【0023】
また、この発明の請求項2記載のプラスチックパウチの製造・充填方法によれば、前記折返し部の両端の固定を、前記重ね合わせ部分の折り曲げ前に接着剤を塗布して行うようにしたので、折返し部の両端の固定が接着剤を塗布した後折り曲げることで簡単に行うことができる。
【0024】
さらに、この発明の請求項3記載のプラスチックパウチの製造・充填方法によれば、前記折返し部の両端の固定を、前記重ね合わせ部分を折り曲げたのち、機械的固定あるいは溶着で行うようにしたので、折り曲げた折返し部をホッチキスやリベットなどの機械的固定、あるいは超音波シールなどの溶着で簡単に固定することができる。
【0025】
また、この発明の請求項4記載のプラスチックパウチの製造・充填方法によれば、前記先端シールおよび前記後端シールを、先行の前記略筒状体の後端シールと後行の前記略筒状体の先端シールとを同時に行うようにしたので、先端シールと後端シールとを同時に行うことで、1台のシール装置で効率よく製造・充填することができる。
【0026】
さらに、この発明の請求項5記載のプラスチックパウチの製造・充填方法によれば、前記表裏部材に内部の蒸気圧で開口し得る自動開口部を形成するようにしたので、自動開口部を形成することで、電子レンジで加熱しても内部圧力の上昇を開口部から自動的に逃がすことができる。
【0027】
また、この発明の請求項6記載のプラスチックパウチの製造・充填方法によれば、前記自動開口部を、前記先端シールと前記後端シールとのシールと同時にヒートシール部を形成した後、このヒートシール部に貫通孔を開けて形成するようにしたので、先端シールと後端シールとのシールと同時にヒートシール部を形成して貫通孔を形成することで、簡単に自動開口部を形成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、この発明の一実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
まず、この発明のプラスチックパウチの製造・充填方法が適用されるプラスチックパウチについて、図2により説明する。
【0029】
図2はプラスチックパウチにかかり、(a)はフィルム材の斜視図、(b)は組立状態の底面図、(c)は電子レンジでの加熱状態の斜視図である。
【0030】
このプラッチックパウチ10は、例えば図2に示すように、縦長の平形パウチとされて長辺を縦方向に、短辺を横方向にして使用されるもので、ここでは、幅方向が短辺方向と平行となる。
【0031】
このプラスチックパウチ10は、フィルム材11で構成され、フィルム材11の中間部に幅方向の折返し部13が設けられ、フィルム材11を幅直角方向途中(フイルム材11の長手方向途中)で略Z字状に折り込むことで形成してあり、周縁部の先端シール14aおよび折返し部13のシール部14cでヒートシールされてシール部14とされている。
【0032】
さらに、このプラスチックパウチ10では、折返し部13のシール部14の外側の幅方向両端13aがフィルム材11に固定してある。
【0033】
また、電子レンジで加熱する必要がある内容物を充填するパウチとする場合など必要に応じて内圧上昇で自動開口する自動開口部16がヒートシール部17を貫通する貫通孔として形成され、例えばヒートシール部17をパウチ周縁部のヒートシール部14とは別に形成し、この部分に自動開口部16が形成してある。
【0034】
このようなプラスチックパウチ10では、平パウチのフィルム材11の途中に内部と連通する幅方向の折返し部13が形成してあるので、この折返し部13を内圧で膨らませることで幅直角方向のフィルム材11を長くして起き上がるようにすることで、自動開口部16を備える場合でも高い位置に保持することができる(図2(c)参照)。
【0035】
次に、このようなプラスチックパウチ10の製造とともに、内容物を充填する製造・充填方法について、図1により説明する。
【0036】
この製造・充填方法では、図1に示すように、図2で説明したプラスチックパウチ10の長辺を上下に、短辺を左右に配置した状態で連続的に送り、パウチを製造しながら内容物を充填するようにしており、折返し部13は、送り方向に沿って形成されることになる。
【0037】
この製造・充填方法では、図1に示すように、内面が熱接着性を有するプラスチックフィルム積層体21が巻き戻されて複数の繰り出しロール22を経てフォーマ23に導かれ、このフォーマ23を通過する間に筒状に湾曲されてフィルムの両側縁部が重ね合わされて重ね合わせ部分24が形成される。
【0038】
この重ね合わせ部分24は、後工程でその基端を折り曲げるようにするが、この折り曲げの基端からの長さLが、図1(b)に示すように、プラスチックパウチ10での折返し部13の長さL1と、この製造工程で必要となる折返し部13の先端を閉じてシールするために必要なシール部14cの長さL2を加えた長さとされ、通常のピロー包装の場合の重ね合わせ部分の長さに比べて折返し部13の分L1だけ長く重ね合わせてある。
【0039】
そして、重ね合わせ部分24がピローシール装置25に送られると、重ね合わせ部分24の先端のみがピローシールされて連続した略筒状体26となる。
【0040】
この後、略筒状体26の重ね合わせ部分24で、後工程でその基端から折り曲げられて内側となるプラスチックパウチ10の折返し部13の両端13aに接着剤塗布装置27で接着剤28として、例えばホットメルトが塗布され、ここでは、プラスチックパウチ10の使用状態での幅に相当する間隔をあけて接着剤28を塗布することになる。
【0041】
この後、略筒状体26の重ね合わせ部分24が送られて押えロール29でその基端から接着剤28の塗布面を内側に折り曲げるように押さえることで、折返し部13の両端13aが接着固定される。
【0042】
こうして折返し部13を備えるとともに、その両端13aが固定された連続した略筒状体26が成形された後、この略筒状体26の先端がヒートシール装置30で先端シール31がなされ、プラスチックパウチ10の先端シール14aの一方となる。
【0043】
この後、先端が先端シール31で塞がれた略筒状体26の内部に内容物32が内容物充填装置33で充填されたのち、この略筒状体26の後端がヒートシール装置30で後端シール34がなされ、プラスチックパウチ10の先端シール14aの他方とされ、プラスチックパウチ10は内容物を充填した状態で密封された状態となる。
【0044】
この後、カッターユニット35で後端シール34の後方で切断して個々のプラスチックパウチ10に切り離される。
【0045】
なお、このような連続したプラスチックパウチ10の製造および内容物の充填を行う場合には、先行するプラスチックパウチ10の後端シール34と後行するプラスチックパウチ10の先端シール31とが同一のヒートシール装置30で同時に行われる。
【0046】
また、このプラスチックパウチ10では、プラスチックフィルム積層体21にパウチ10の内部の蒸気圧で開口し得る自動開口部16を形成するようにしてあり、先端シール31と後端シール34とのシールと同時にヒートシール装置30でヒートシール部17を形成した後、このヒートシール部17にパンチ装置36で貫通孔を開けて自動開口部16を形成するようにしている。
【0047】
これにより、自動開口部16を形成することで、電子レンジで加熱しても内部圧力の上昇を開口部16から自動的に逃がすことができる。
【0048】
以上、詳細に説明したように、このプラスチックパウチの製造・充填方法によれば、プラスチックフィルム21の幅方向両縁部を重ね合わせてピローシール装置25で折返し部13とその先端のシール部14cのシールを行うことで、折返し部13を備えたパウチ10を製造することができ、さらに先端シール31と後端シール34との間に内容物32を充填することで、プラスチックパウチ10を製造しながら内容物32を充填することもでき、効率的に製造・充填を行うことができる。
【0049】
また、このプラスチックパウチの製造・充填方法によれば、折返し部13の両端13aの固定を、重ね合わせ部分24の折り曲げ前に接着剤28を塗布して行うようにしたので、折返し部13の両端13aの固定が接着剤28を塗布した後、折り曲げることで簡単に行うことができる。
【0050】
さらに、このプラスチックパウチの製造・充填方法によれば、先端シール31および後端シール34を、先行の略筒状体26の後端シール34と後行の略筒状体26の先端シール31とを同時に行うようにしたので、1台のヒートシール装置30で効率よく製造・充填することができる。
【0051】
また、このプラスチックパウチの製造・充填方法によれば、プラスチックパウチ10に内部の蒸気圧で開口し得る自動開口部16を形成するようにしたので、電子レンジで加熱しても内部圧力の上昇を開口部16から自動的に逃がすことができる。
【0052】
さらに、このプラスチックパウチの製造・充填方法によれば、自動開口部16を、先端シール31と後端シール34と同時にヒートシール装置30でヒートシール部17を形成した後、このヒートシール部17にパンチ装置36で貫通孔を開けて形成するようにしたので、簡単に自動開口部16を形成することができる。
【0053】
なお、上記実施の形態では、折返し部13の両端13aの固定を接着剤28で行うようにしたが、これに限らず、重ね合わせ部分24を折り曲げたのち、折り曲げた折返し部13の両端13aをホッチキスやリベットなどで機械的に固定したり、あるいは超音波シールなどの溶着で固定するようにしても良く、これらによっても簡単に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】この発明のプラスチックパウチの製造・充填方法の一実施の形態にかかる製造ラインの概略構成図および部分拡大図である。
【図2】図2はプラスチックパウチにかかり、(a)はフィルム材の斜視図、(b)は組立状態の底面図、(c)は電子レンジでの加熱状態の斜視図である。
【符号の説明】
【0055】
10 プラスチックパウチ
11 フィルム材
13 折返し部
13a 幅方向端部
14 ヒートシール部
14a 先端シール
14c シール部
15 充填口
16 自動開口部
17 シール部
21 プラスチックフィルム積層体
22 繰り出しロール
23 フォーマ
24 重ね合わせ部分
25 ピローシール装置
26 略筒状体
27 接着剤塗布装置
28 接着剤
29 押えロール
30 ヒートシール装置
31 先端シール
32 内容物
33 内容物充填装置
34 後端シール
35 カッターユニット
36 パンチ装置
L 重ね合わせ部分の長さ
L1 折返し部の長さ
L2 シール部の長さ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
表裏面部材の一方に内部と連通する幅方向の折返し部を備えるとともに、この折返し部の幅方向両端を前記表裏面部材と固定したプラスチックパウチを製造し内容物を充填するに際し、
プラスチックフィルムの幅方向両端部を、前記折返し部とその先端のシール部とを形成可能に重ね合わせ、この重ね合わせ部分の先端部のみをピローシールして略筒状体とした後、当該重ね合わせ部分の基端を折り曲げるとともに、両端を固定して前記折返し部を形成し、次いでこの略筒状体の先端を閉じる先端シールを行って内容物を充填し、さらに略筒状体の後端を閉じる後端シールを行った後切断するようにしたことを特徴とするプラスチックパウチの製造・充填方法。
【請求項2】
前記折返し部の両端の固定を、前記重ね合わせ部分の折り曲げ前に接着剤を塗布して行うようにしたことを特徴とする請求項1記載のプラスチックパウチの製造・充填方法。
【請求項3】
前記折返し部の両端の固定を、前記重ね合わせ部分を折り曲げたのち、機械的固定あるいは溶着で行うようにしたことを特徴とする請求項1記載のプラスチックパウチの製造・充填方法。
【請求項4】
前記先端シールおよび前記後端シールを、先行の前記略筒状体の後端シールと後行の前記略筒状体の先端シールとを同時に行うようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のプラスチックパウチの製造・充填方法。
【請求項5】
前記表裏部材に内部の蒸気圧で開口し得る自動開口部を形成するようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のプラスチックパウチの製造・充填方法。
【請求項6】
前記自動開口部を、前記先端シールと前記後端シールとのシールと同時にヒートシール部を形成した後、このヒートシール部に貫通孔を開けて形成するようにしたことを特徴とする請求項5記載のプラスチックパウチの製造・充填方法。


【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−8485(P2007−8485A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−188352(P2005−188352)
【出願日】平成17年6月28日(2005.6.28)
【出願人】(000003768)東洋製罐株式会社 (1,150)
【Fターム(参考)】