説明

プリンタ

【課題】用紙の横引張りに起因する紙詰まりを確実に防止することができるプリンタを提供する。
【解決手段】排出中の用紙が排紙方向Fに直交する紙幅方向Wに逸れたことを検出する横引張りセンサ(21a、21b、41)を有している。横引張りセンサの検出信号に基づいて用紙の搬送を停止するように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロール紙タイプの用紙に印字を行うプリンタに関する。
【背景技術】
【0002】
図1(a)および(b)を参照すると、この種のプリンタは、印字済みの用紙(ロール紙)Sを排紙方向Fに排出中に、排出口13の前にユーザの手などの障害物が置かれて用紙Sの排出が遮られたとき、プリンタの内部、即ち、下フレーム11と上フレーム12との間の用紙搬送路において、図1(b)に示されるように、用紙を搬送するための搬送ローラ14に用紙Sが巻き付いて紙詰まりを引き起こす可能性がある。
【0003】
このような紙詰まりを防止する策として、図1(c)に示されるように構成された用紙排出装置がある。図1(c)を参照すると、このプリンタにおいては、用紙搬送路に連通するように用紙Sの逃げ場を形成しておくと共に、撓んで逃げ場に入り込んだ用紙Sを検出する撓みセンサ16を設けている。そして、撓みセンサ16の検出信号に基づいて搬送ローラ14の回転を停止制御することにより、用紙Sの排出動作を緊急停止する。その後、排出口13の前の障害物が取り除かれ、プリンタは再稼動される。
【0004】
ところで、紙詰まりは、上述のように障害物によって用紙の排出が阻害される場合のほか、用紙の排紙方向(搬送方向と同一方向)が紙幅方向に逸れた(逸脱した)場合にも起こる。例えば、図2(a)〜(c)に示されたプリンタにおいて、図2(b)に示されるように用紙Sの排出中(用紙Sの排紙方向後端が搬送ローラに接している段階)に、ユーザによって図2(c)に示されるように用紙Sが排紙方向Fに直交する紙幅方向Wに逸れて引っ張られ(このことを、横引張りとも呼ぶ)たとき、用紙Sが紙幅方向Wに逸れた状態で搬送ローラが回転し続けると、用紙Sが搬送ローラに巻き付いて紙詰まりを引き起こす。
【0005】
尚、用紙が横引張りされたときは、排出口の前に障害物がある場合とは異なり、用紙搬送路において用紙の撓みは生じないか、あるいは、僅かな撓みしか生じない。このため、撓みセンサを用いる図1(c)に示されたような構成によっても、用紙Sの搬送が停止されず、図1(d)に示されるように紙詰まりを起こしてしまう。つまり、図1(c)に示されたような構成では、用紙の横引張りに起因する紙詰まりを確実に防ぐことはできない。
【0006】
用紙の横引張りに起因する紙詰まりを防止する策として、用紙が紙幅方向に逸れないように制限するガイド手段を用紙の排出口付近に設ける技術がある。例えば、図2(a)〜(c)に示されたプリンタにおいては、図2(a)に示されるように、対のガイド片68が正規の排紙方向Fに排出されるときの用紙Sの幅寸法に応じた間隔を置いて形成されている。
【0007】
この種のガイド手段を有するプリンタは、図2(a)〜(c)に示されたもの以外にも、例えば、特許文献1および2に開示されている。特許文献1に開示された技術においては、ガイドと呼ぶ部材に形成されたガイド孔が用紙の幅寸法に応じた開口寸法を持つことにより、用紙が紙幅方向に逸れないようにある程度は制限できるように見受けられる。また、特許文献2に開示された技術においては、ガイド部材に形成されたガイド壁がロール紙の幅寸法に応じた対向寸法を持つことによりロール紙が紙幅方向に逸れないようにある程度は制限可能に見受けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開昭59−155082号公報
【特許文献2】特開平11−208048号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、図2(a)〜(c)に示された例や特許文献1および2に開示された例などのガイド手段においては、用紙が横引張りされたときに、図2(c)に示されるように、用紙の紙幅方向の撓みを招来するため、用紙が紙幅方向に逸れることを許してしまう。つまり、図2(a)〜(c)に示された例や特許文献1および2に開示された例は、用紙の横引張りに起因する紙詰まりを確実に防止することはできない。
【0010】
それ故、本発明の課題は、用紙の横引張りに起因する紙詰まりを確実に防止することができるプリンタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明によれば、ロール紙タイプの用紙を搬送方向(排紙方向)に搬送し、印字を行うプリンタにおいて、排出中の用紙が排紙方向に直交する紙幅方向に逸れたことを検出する横引張りセンサを有し、前記横引張りセンサの検出信号に基づいて用紙の搬送を停止するように構成したことを特徴とするプリンタが得られる。
【0012】
前記横引張りセンサは、用紙が前記紙幅方向の一方および他方に変位したときにそれぞれ変位する対の可動片と、前記可動片の変位を用紙が前記紙幅方向に逸れたこととして検出するセンサ部とを有していてもよい。
【0013】
前記対の可動片は、前記紙幅方向外側にて対向するガイド部をそれぞれ備えていると共に、前記ガイド部同士が用紙の幅寸法に応じた間隔を置くように前記紙幅方向の内側に向けて付勢手段によって付勢されており、前記付勢手段の付勢力は、用紙が排出される力よりも大きくてもよい。
【0014】
プリンタの内部を覆うべく、プリンタの排出口が形成された前面に取り外し可能に取り付けられるフロントカバーをさらに有し、前記対の可動片および前記センサ部は、前記フロントカバーの内側に搭載されていてもよい。
【0015】
前記対の可動片は、互いに連動するように結合されており、前記センサ部は、対の可動片に対して兼用に設けられてもよい。
【0016】
前記対の可動片は、互いに連動するように結合されており、前記付勢手段は、対の可動片に対して兼用に設けられてもよい。
【0017】
前記センサ部は、光センサ、磁気センサ、機械的スイッチのうちのいずれかであってもよい。
【0018】
前記付勢手段は、コイルバネ、板バネ、錘のいずれかであってもよい。
【0019】
用紙搬送路に連通するように用紙の厚さ方向に形成された用紙の逃げ場と、前記逃げ場に設けられ、排出が阻害されることによって該逃げ場に入り込んだ用紙を検出する撓みセンサとをさらに有し、前記横引張りセンサの検出信号または前記撓みセンサの検出信号に基づいて用紙の搬送を停止するように構成してもよい。
【0020】
用紙の搬送を停止したときに、その旨をユーザに報知する手段をさらに有していてもよい。
【発明の効果】
【0021】
本発明によるプリンタは、用紙の横引張りに起因する紙詰まりを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】(a)〜(d)は、本発明の関連技術によるプリンタの構成と動作を説明するための概略的な断面図である。
【図2】(a)〜(c)は、本発明の関連技術によるプリンタの動作を説明するための斜視図である。
【図3】本発明の実施例によるプリンタの構成を示す概略的な断面図である。
【図4】本発明の実施例1によるプリンタの要部を示す斜視図である。
【図5】(a)〜(c)は、本発明の実施例1によるプリンタの要部の構成と動作を説明するための概略的な断面図である。
【図6】(a)〜(c)は、本発明の実施例2によるプリンタの要部の構成と動作を説明するための概略的な断面図である。
【図7】(a)、(b)、(c)は、本発明の実施例3、4、5によるプリンタの要部の構成を示す概略的な断面図である。
【図8】(a)、(b)、(c)、(d)は、本発明の実施例6、7、8、9によるプリンタの要部の構成を示す概略的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明によるプリンタは、ロール紙に印字を行うプリンタである。
【0024】
特に、本発明によるプリンタは、排出中の用紙が排紙方向に直交する紙幅方向に逸れたことを検出する横引張りセンサを有し、横引張りセンサの検出信号に基づいて用紙の搬送を停止するように構成されている。
【0025】
より具体的には、横引張りセンサは、用紙が紙幅方向の一方および他方に変位したときにそれぞれ変位する対の可動片と、可動片の変位を用紙が紙幅方向に逸れたこととして検出するセンサ部とを含んでいる。
【0026】
本発明によるプリンタは、上記構成により、用紙の横引張りがなされた時点で用紙の搬送を停止するため、用紙の横引張りに起因する紙詰まりを確実に防止することができる。
【0027】
以下の複数の実施例において、図1、図2に示された関連技術と同一部または同様部については、図において同様または同一の符号を付すか、あるいは、図示や詳細な説明を省略し、必要に応じて関連技術の図示や詳細な説明を援用することとする。
【実施例1】
【0028】
以下、図面を参照して、本発明によるプリンタの実施例を説明する。
【0029】
図3を参照すると、本発明の実施例1のプリンタは、用紙(ロール紙)Sを搬送しながら印字を行うプリンタに搭載され、印字された用紙Sを排出口13から排紙方向F(搬送方向と同一方向)に排出する。
【0030】
実施例1によるプリンタは、ロール状の用紙Sのホルダを備えた下フレーム11と、下フレーム11に開閉可能に取り付けられた上フレーム12と、プリンタの内部を覆うべく、下フレーム11に取り外し可能に取り付けられたフロントカバー17と、用紙ロールのホルダと排出口13との間の用紙搬送路に順番に設けられた印字ヘッド(図示せず)、用紙Sを搬送する搬送ローラ14、用紙Sを切断する固定刃と可動刃ユニットから成るオートカッタ15(図中、可動刃のみ図示)とを有している。
【0031】
本発明によるプリンタは、排出中の用紙Sが排紙方向Fに直交する紙幅方向Wに逸れたことを検出する横引張りセンサを有し、横引張りセンサの検出信号に基づいて用紙の搬送を停止するように構成されている。
【0032】
図4ならびに図5(a)〜(c)をさらに参照すると、横引張りセンサは、対の可動片21a、21bと、センサ部としての光センサ41とによって構成されている。対の可動片21a、21bと、センサ部としての光センサ41とは、フロントカバー17の内側(プリンタの内部に臨む側)に搭載されている。尚、フロントカバー17は、オートカッタ15の用紙Sの噛み込み解消やプリンタの内部の紙粉(切断の際に生じる)の清掃などメインテナンスの際に開けられる、いわばプリンタの筐体壁の一部である。よって、フロントカバー17の内側(プリンタの内部に臨む側)は、紙粉に曝される可能性がある。このため、横引っ張りセンサの可動片やセンサ部をフロントカバー17の内側に搭載する場合には、可動片の動作やセンサ部の機能が阻害されないように、これらを紙粉から保護する防塵カバーを設けてもよい。また、横引っ張りセンサの可動片やセンサ部をフロントカバー17に搭載してなるアセンブリは、既存のプリンタのフロントカバーと交換する形で適用できるようにしてもよい。その場合は、後述するセンサ部からの検出信号の配線手段も適宜設定することとする。
【0033】
可動片21a、21bはそれぞれ、略L字状を呈し、フロントカバー17の内側に支点201を中心に回動可能に取り付けられている。可動片21aは用紙Sが紙幅方向Wの一方(Wa)に変位したときに変位する一方、可動片21bは用紙Sが紙幅方向Wの他方(Wb)に変位したときに変位するものであるが、後述するように、両可動片が互いに連結されているため、連動して変位するようになっている。
【0034】
可動片21a、21bそれぞれのL字の一端付近においては、長孔とスタッドとの組み合わせから成るスライド軸204によって可動片21a、21bが互いに連結している。
【0035】
可動片21a、21bそれぞれのL字の他端は、フロントカバー17の上側面に形成された長孔から突出し、ガイド部202を成している。両ガイド部202は、フロントカバー17がプリンタに取り付けられたとき、排出口13の直後にて、排出される用紙Sを紙幅方向Wに挟むように位置する。可動片21a、21bのうちの少なくとも各ガイド部202は、摩擦の小さい材質および表面仕上げとなっている。
【0036】
可動片21a、21bの連結部分には、両可動片のガイド部202が紙幅方向Wの内側に向かう方向に付勢する付勢手段としてのコイルバネ31が、可動片21aおよび21bに対して兼用に取り付けられている。付勢手段としてのコイルバネ31は、ガイド部202同士が用紙Sの幅寸法に応じた間隔を置くように紙幅方向Wの内側に向けて可動片21a、21bを付勢している。付勢手段としてのコイルバネ31の付勢力は、用紙Sが搬送ローラ14によって排出される力よりも大きく設定されている。よって、排出口13から排出方向Fに排出される用紙Sは、紙幅方向Wに逸れないようにある程度制限される。尚、付勢手段は、コイルバネに限らず、板バネであってもよい。
【0037】
さらに、可動片21a、21bの一方(本例においては、可動片21b)の一端には、センサ部としての光センサ41に向かって延びるように延在部203が形成されている。可動片21bの延在部203は、スライド軸204によって可動片21a、21bが互い連結しているため、可動片21bの変位時のみならず、可動片21aの変位時にも変位するようになっている。
【0038】
センサ部としての光センサ41は、対向する検出光の光源と受光素子とを含み、可動片21bの延在部203によって検出光が遮断されるか否かに基づいて、可動片21a、21bの変位を用紙Sが紙幅方向Wに逸れた、即ち、用紙Sの横引張りがなされたこととして検出する。図示の例では、検出光が遮断されているときは正常な排出状態であり、検出光が通過したときは横引張りがなされたことを表わす。
【0039】
本横引張りセンサは、用紙Sの排出中に、ユーザが用紙Sを付勢手段としてのコイルバネ31の付勢力に打ち勝つ強さ以上の力で横引張りしたとき、引っ張られた側の可動片のガイド部が紙幅方向Wの外側に倒され、図5(b)に示されるように、連結した両可動片21a、21bが変位し、延在部203が光センサ41から離脱するように変位する。センサ部としての光センサ41は、延在部203によって遮光されていた検出光が通過となったことにより、用紙Sが紙幅方向Wに逸れた、即ち、用紙Sの横引張りがなされた旨を示す検出信号を出力する。そして、この検出信号に基づき、搬送ローラ14の回転が停止される。尚、本発明によるプリンタの図示しない制御部が、用紙Sの横引張りがなされた旨を示す検出信号を受けて、搬送ローラ14の回転を停止させる。
【0040】
図3に示されるように、本発明によるプリンタは、排出口13の手前の用紙搬送路に連通するように用紙の厚さ方向に形成された用紙の逃げ場と、この逃げ場に設けられ、排出が阻害されることによって逃げ場に入り込んだ用紙Sを検出する撓みセンサ16とをさらに有している。尚、撓みセンサ16としては、光センサや機械的スイッチ等が用いられる。この場合、横引張りセンサの検出信号だけではなく、撓みセンサの検出信号によっても用紙Sの搬送を停止するように構成する。これにより、用紙の排出が障害物によって阻害される場合と、用紙が横引張りされる場合のどちらに対しても、紙詰まりを防止できる。
【0041】
ところで、前記制御部は、プリンタの動作全般を制御する制御部とは個別に備えられてもよいし、プリンタの動作全般を制御する制御部の一部として備えられてもよい。
【0042】
また、制御部が搬送ローラの動作を停止したときに、その旨をユーザに報知する音声手段および/または表示手段をさらに有していてもよい。
【実施例2】
【0043】
本発明の実施例2は、横引張りセンサのセンサ部のタイプおよび位置と、可動片の付勢手段の構造が、実施例1と異なる。
【0044】
図6(a)〜(c)を参照すると、本発明の実施例2によるプリンタは、実施例1と同様に、図3に示されるように、印字された用紙Sを排出口13から排紙方向Fに排出する。
【0045】
実施例2によるプリンタは、排出中の用紙Sが排紙方向Fに直交する紙幅方向Wに逸れたことを検出する横引張りセンサを有し、横引張りセンサの検出信号に基づいて用紙の搬送を停止するように構成されている。
【0046】
実施例2の横引張りセンサは、対の可動片21a、21bと、センサ部としての光センサ41とによって構成されている。対の可動片21a、21bと、センサ部としての光センサ41とは、フロントカバー17の内側(プリンタの内部に臨む側)に搭載されている。
【0047】
可動片21a、21bはそれぞれ、略L字状を呈し、フロントカバー17の内側に支点201を中心に回動可能に取り付けられている。可動片21aは用紙Sが紙幅方向Wの一方(Wa)に変位したときに変位する一方、可動片21bは用紙Sが紙幅方向Wの他方(Wb)に変位したときに変位するものであるが、後述するように、両可動片が互いに連結されているため、連動して変位するようになっている。
【0048】
可動片21a、21bそれぞれのL字の一端付近においては、長孔とスタッドとの組み合わせから成るスライド軸204によって可動片21a、21bが互いに連結している。
【0049】
可動片21a、21bそれぞれのL字の他端は、フロントカバー17の上側面に形成された長孔から突出し、ガイド部202を成している。両ガイド部202は、フロントカバー17がプリンタに取り付けられたとき、排出口13の直後にて、排出される用紙Sを紙幅方向Wに挟むように位置する。可動片21a、21bのうちの少なくとも各ガイド部202は、摩擦の小さい材質および表面仕上げとなっている。
【0050】
可動片21a、21bにはそれぞれ、各ガイド部202が紙幅方向Wの内側に向かう方向に付勢する付勢手段としてのコイルバネ32a、32bが、可動片21aおよび21bに対して個別に取り付けられている。付勢手段としてのコイルバネ32a、32bは、ガイド部202同士が用紙Sの幅寸法に応じた間隔を置くように紙幅方向Wの内側に向けて可動片21a、21bを付勢している。付勢手段としてのコイルバネ31の付勢力は、用紙Sが搬送ローラ14によって排出される力よりも大きく設定されている。よって、排出口13から排出方向Fに排出される用紙Sは、紙幅方向Wに逸れないようにある程度制限される。
【0051】
さらに、可動片21a、21bの一方(本例においては、可動片21b)の一端には、センサ部としての光センサ41に向かって延びるように延在部203が形成されている。可動片21bの延在部203は、スライド軸204によって可動片21a、21bが互い連結しているため、可動片21bの変位時のみならず、可動片21aの変位時にも変位するようになっている。
【0052】
センサ部としての光センサ41は、対向する検出光の光源と受光素子とを含み、可動片21bの延在部203によって検出光が遮断されるか否かに基づいて、可動片21a、21bの変位を用紙Sが紙幅方向Wに逸れた、即ち、用紙Sの横引張りがなされたこととして検出する。図示の例では、検出光が通過されているときは正常な排出状態であり、検出光が遮断したときは横引張りがなされたことを表わす。
【0053】
本横引張りセンサは、用紙Sの排出中に、ユーザが用紙Sを付勢手段としてのコイルバネ32a、32bの付勢力に打ち勝つ強さ以上の力で横引張りしたとき、引っ張られた側の可動片のガイド部が紙幅方向Wの外側に倒され、図6(b)に示されるように、連結した両可動片21a、21bが変位し、延在部203が光センサ41に入り込むように変位する。センサ部としての光センサ41は、通過されていた検出光が延在部203によって遮光されることにより、用紙Sが紙幅方向Wに逸れた、即ち、用紙Sの横引張りがなされた旨を示す検出信号を出力する。そして、この検出信号に基づき、搬送ローラ14の回転が停止される。尚、本発明によるプリンタの図示しない制御部が、用紙Sの横引張りがなされた旨を示す検出信号を受けて、搬送ローラ14の回転を停止させる。
【0054】
実施例2によるプリンタも、図3に示されるように、用紙の逃げ場と、この逃げ場に入り込んだ用紙Sを検出する撓みセンサ16とをさらに有している。したがって、横引張りセンサの検出信号だけではなく、撓みセンサの検出信号によっても用紙Sの搬送を停止する。これにより、用紙の排出が障害物によって阻害される場合と、用紙が横引張りされる場合のどちらに対しても、紙詰まりを防止できる。
【0055】
ところで、プリンタの動作全般を制御する制御部とは個別に備えられてもよいし、プリンタの動作全般を制御する制御部の一部として備えられてもよい。また、制御部が搬送ローラの動作を停止したときに、その旨をユーザに報知する音声手段および/または表示手段をさらに有していてもよい。
【実施例3】
【0056】
本発明の実施例3は、横引張りセンサのセンサ部のタイプが、実施例1、2と異なる。このため、実施例1、2と同一または同様の部分については、詳細な説明は省略する。
【0057】
図7(a)を参照すると、本発明の実施例3によるプリンタは、実施例1、2と同様に、図3に示されるように、印字された用紙Sを排出口13から排紙方向Fに排出する。実施例3によるプリンタは、排出中の用紙Sが排紙方向Fに直交する紙幅方向Wに逸れたことを検出する横引張りセンサを有し、横引張りセンサの検出信号に基づいて用紙の搬送を停止するように構成されている。
【0058】
実施例3の横引張りセンサは、対の可動片21a、21bと、センサ部としての磁気センサ42とによって構成されている。対の可動片21a、21bと、センサ部としての磁気センサ42とは、フロントカバー17の内側(プリンタの内部に臨む側)に搭載されている。
【0059】
可動片21a、21bはそれぞれ、略L字状を呈し、フロントカバー17の内側に支点201を中心に回動可能に取り付けられている。可動片21aは用紙Sが紙幅方向Wの一方(Wa)に変位したときに変位する一方、可動片21bは用紙Sが紙幅方向Wの他方(Wb)に変位したときに変位するものであるが、後述するように、両可動片が互いに連結されているため、連動して変位するようになっている。
【0060】
可動片21a、21bそれぞれのL字の一端付近においては、長孔とスタッドとの組み合わせから成るスライド軸204によって可動片21a、21bが互いに連結している。可動片21a、21bそれぞれのL字の他端は、フロントカバー17の上側面に形成された長孔から突出し、ガイド部202を成している。両ガイド部202は、フロントカバー17がプリンタに取り付けられたとき、排出口13の直後にて、排出される用紙Sを紙幅方向Wに挟むように位置する。可動片21a、21bのうちの少なくとも各ガイド部202は、摩擦の小さい材質および表面仕上げとなっている。可動片21a、21bにはそれぞれ、各ガイド部202が紙幅方向Wの内側に向かう方向に付勢する付勢手段としてのコイルバネ32a、32bが、可動片21aおよび21bに対して個別に取り付けられている。付勢手段としてのコイルバネ32a、32bは、ガイド部202同士が用紙Sの幅寸法に応じた間隔を置くように紙幅方向Wの内側に向けて可動片21a、21bを付勢している。付勢手段としてのコイルバネ32a、32bの付勢力は、用紙Sが搬送ローラ14によって排出される力よりも大きく設定されている。よって、排出口13から排出方向Fに排出される用紙Sは、紙幅方向Wに逸れないようにある程度制限される。
【0061】
さらに、可動片21a、21bの一方(本例においては、可動片21b)の一端には、センサ部としての磁気センサ42に向かって突出するように永久磁石205が取り付けられている。可動片21bに取り付けられた永久磁石205は、スライド軸204によって可動片21a、21bが互い連結しているため、可動片21bの変位時のみならず、可動片21aの変位時にも変位するようになっている。
【0062】
センサ部としての磁気センサ42は、可動片21bに取り付けられた永久磁石205の接近によって所定値以上の磁束が検知されるか否かに基づいて、可動片21a、21bの変位を用紙Sが紙幅方向Wに逸れた、即ち、用紙Sの横引張りがなされたこととして検出する。図示の例では、所定値以上の磁束が検知されていないときは正常な排出状態であり、所定値以上の磁束が検知されたときは横引張りがなされたことを表わす。
【0063】
本横引張りセンサは、用紙Sの排出中に、ユーザが用紙Sを付勢手段としてのコイルバネ32a、32bの付勢力に打ち勝つ強さ以上の力で横引張りしたとき、引っ張られた側の可動片のガイド部が紙幅方向Wの外側に倒され、図7(a)に示されるように、連結した両可動片21a、21bが変位し、永久磁石205が磁気センサ42に近付くように変位する。センサ部としての磁気センサ42は、所定値以上の磁束が検知されたことにより、用紙Sが紙幅方向Wに逸れた、即ち、用紙Sの横引張りがなされた旨を示す検出信号を出力する。そして、この検出信号に基づき、搬送ローラ14の回転が停止される。尚、本発明によるプリンタの図示しない制御部が、用紙Sの横引張りがなされた旨を示す検出信号を受けて、搬送ローラ14の回転を停止させる。
【0064】
実施例3によるプリンタも、図3に示されるように、用紙の逃げ場と、この逃げ場に入り込んだ用紙Sを検出する撓みセンサ16とをさらに有している。したがって、横引張りセンサの検出信号だけではなく、撓みセンサの検出信号によっても用紙Sの搬送を停止する。これにより、用紙の排出が障害物によって阻害される場合と、用紙が横引張りされる場合のどちらに対しても、紙詰まりを防止できる。
【0065】
ところで、前記制御部は、プリンタの動作全般を制御する制御部とは個別に備えてもよいし、プリンタの動作全般を制御する制御部の一部として備えられてもよい。また、制御部が搬送ローラの動作を停止したときに、その旨をユーザに報知する音声手段および/または表示手段をさらに有していてもよい。
【実施例4】
【0066】
本発明の実施例4は、横引張りセンサのセンサ部のタイプが、実施例1〜3と異なる。このため、実施例1〜3と同一または同様の部分については、詳細な説明は省略する。
【0067】
図7(b)を参照すると、本発明の実施例4によるプリンタは、実施例1〜3と同様に、図3に示されるように、印字された用紙Sを排出口13から排紙方向Fに排出する。実施例4によるプリンタは、排出中の用紙Sが排紙方向Fに直交する紙幅方向Wに逸れたことを検出する横引張りセンサを有し、横引張りセンサの検出信号に基づいて用紙の搬送を停止するように構成されている。
【0068】
実施例4の横引張りセンサは、対の可動片21a、21bと、センサ部としての機械的スイッチ43とによって構成されている。対の可動片21a、21bと、センサ部としての機械的スイッチ43とは、フロントカバー17の内側(プリンタの内部に臨む側)に搭載されている。
【0069】
可動片21a、21bはそれぞれ、略L字状を呈し、フロントカバー17の内側に支点201を中心に回動可能に取り付けられている。可動片21aは用紙Sが紙幅方向Wの一方(Wa)に変位したときに変位する一方、可動片21bは用紙Sが紙幅方向Wの他方(Wb)に変位したときに変位するものであるが、後述するように、両可動片が互いに連結されているため、連動して変位するようになっている。
【0070】
可動片21a、21bそれぞれのL字の一端付近においては、長孔とスタッドとの組み合わせから成るスライド軸204によって可動片21a、21bが互いに連結している。可動片21a、21bそれぞれのL字の他端は、フロントカバー17の上側面に形成された長孔から突出し、ガイド部202を成している。両ガイド部202は、フロントカバー17がプリンタに取り付けられたとき、排出口13の直後にて、排出される用紙Sを紙幅方向Wに挟むように位置する。可動片21a、21bのうちの少なくとも各ガイド部202は、摩擦の小さい材質および表面仕上げとなっている。可動片21a、21bにはそれぞれ、各ガイド部202が紙幅方向Wの内側に向かう方向に付勢する付勢手段としてのコイルバネ32a、32bが、可動片21aおよび21bに対して個別に取り付けられている。付勢手段としてのコイルバネ32a、32bは、ガイド部202同士が用紙Sの幅寸法に応じた間隔を置くように紙幅方向Wの内側に向けて可動片21a、21bを付勢している。付勢手段としてのコイルバネ32a、32bの付勢力は、用紙Sが搬送ローラ14によって排出される力よりも大きく設定されている。よって、排出口13から排出方向Fに排出される用紙Sは、紙幅方向Wに逸れないようにある程度制限される。
【0071】
さらに、可動片21a、21bの一方(本例においては、可動片21b)の一端には、センサ部としての機械的スイッチ43に向かって延在する延在部203が形成されている。可動片21bに形成された延在部203は、スライド軸204によって可動片21a、21bが互い連結しているため、可動片21bの変位時のみならず、可動片21aの変位時にも変位するようになっている。
【0072】
センサ部としての機械的スイッチ43は、可動片21bに形成された延在部203に押されることにより、可動片21a、21bの変位を用紙Sが紙幅方向Wに逸れた、即ち、用紙Sの横引張りがなされたこととして検出する。図示の例では、延在部203に押されていないときは正常な排出状態であり、延在部203に押されたときは横引張りがなされたことを表わす。
【0073】
本横引張りセンサは、用紙Sの排出中に、ユーザが用紙Sを付勢手段としてのコイルバネ32a、32bの付勢力に打ち勝つ強さ以上の力で横引張りしたとき、引っ張られた側の可動片のガイド部が紙幅方向Wの外側に倒され、図7(b)に示されるように、連結した両可動片21a、21bが変位し、延在部203が機械的スイッチ43を押すように変位する。センサ部としての機械的スイッチ43は、延在部203に押されたことにより、用紙Sが紙幅方向Wに逸れた、即ち、用紙Sの横引張りがなされた旨を示す検出信号を出力する。そして、この検出信号に基づき、搬送ローラ14の回転が停止される。尚、本発明によるプリンタの図示しない制御部が、用紙Sの横引張りがなされた旨を示す検出信号を受けて、搬送ローラ14の回転を停止させる。
【0074】
実施例4によるプリンタも、図3に示されるように、用紙の逃げ場と、この逃げ場に入り込んだ用紙Sを検出する撓みセンサ16とをさらに有している。したがって、横引張りセンサの検出信号だけではなく、撓みセンサの検出信号によっても用紙Sの搬送を停止する。これにより、用紙の排出が障害物によって阻害される場合と、用紙が横引張りされる場合のどちらに対しても、紙詰まりを防止できる。
【0075】
ところで、前記制御部は、プリンタの動作全般を制御する制御部とは個別に備えられてもよいし、プリンタの動作全般を制御する制御部の一部として備えられてもよい。また、制御部が搬送ローラの動作を停止したときに、その旨をユーザに報知する音声手段および/または表示手段をさらに有していてもよい。
【実施例5】
【0076】
本発明の実施例5は、横引張りセンサの対の可動片への付勢手段が、実施例1〜4と異なる。このため、実施例1〜4と同一または同様の部分については、詳細な説明は省略する。
【0077】
図7(c)を参照すると、本発明の実施例5によるプリンタは、実施例1〜4と同様に、図3に示されるように、印字された用紙Sを排出口13から排紙方向Fに排出する。実施例5によるプリンタは、排出中の用紙Sが排紙方向Fに直交する紙幅方向Wに逸れたことを検出する横引張りセンサを有し、横引張りセンサの検出信号に基づいて用紙の搬送を停止するように構成されている。
【0078】
実施例5の横引張りセンサは、対の可動片21a、21bと、センサ部としての光センサ41とによって構成されている。対の可動片21a、21bと、センサ部としての光センサ41とは、フロントカバー17の内側(プリンタの内部に臨む側)に搭載されている。
【0079】
可動片21a、21bはそれぞれ、略L字状を呈し、フロントカバー17の内側に支点201を中心に回動可能に取り付けられている。可動片21aは用紙Sが紙幅方向Wの一方(Wa)に変位したときに変位する一方、可動片21bは用紙Sが紙幅方向Wの他方(Wb)に変位したときに変位するものであるが、後述するように、両可動片が互いに連結されているため、連動して変位するようになっている。
【0080】
可動片21a、21bそれぞれのL字の一端付近においては、長孔とスタッドとの組み合わせから成るスライド軸204によって可動片21a、21bが互いに連結している。可動片21a、21bそれぞれのL字の他端は、フロントカバー17の上側面に形成された長孔から突出し、ガイド部202を成している。両ガイド部202は、フロントカバー17がプリンタに取り付けられたとき、排出口13の直後にて、排出される用紙Sを紙幅方向Wに挟むように位置する。可動片21a、21bのうちの少なくとも各ガイド部202は、摩擦の小さい材質および表面仕上げとなっている。可動片21a、21bにはそれぞれ、各ガイド部202が紙幅方向Wの内側に向かう方向に付勢する付勢手段としての錘33a、33bが、可動片21aおよび21bに対して個別に取り付けられている。付勢手段としての錘33a、33bは、ガイド部202同士が用紙Sの幅寸法に応じた間隔を置くように紙幅方向Wの内側に向けて可動片21a、21bを付勢している。付勢手段としての錘33a、33bの付勢力は、用紙Sが搬送ローラ14によって排出される力よりも大きく設定されている。よって、排出口13から排出方向Fに排出される用紙Sは、紙幅方向Wに逸れないようにある程度制限される。
【0081】
さらに、可動片21a、21bの一方(本例においては、可動片21b)の一端には、センサ部としての光センサ41に向かって延在する延在部203が形成されている。可動片21bに形成された延在部203は、スライド軸204によって可動片21a、21bが互い連結しているため、可動片21bの変位時のみならず、可動片21aの変位時にも変位するようになっている。
【0082】
センサ部としての光センサ41は、対向する検出光の光源と受光素子とを含み、可動片21bの延在部203によって検出光が遮断されるか否かに基づいて、可動片21a、21bの変位を用紙Sが紙幅方向Wに逸れた、即ち、用紙Sの横引張りがなされたこととして検出する。図示の例では、検出光が通過されているときは正常な排出状態であり、検出光が遮断したときは横引張りがなされたことを表わす。
【0083】
本横引張りセンサは、用紙Sの排出中に、ユーザが用紙Sを付勢手段としての錘33a、33bの付勢力に打ち勝つ強さ以上の力で横引張りしたとき、引っ張られた側の可動片のガイド部が紙幅方向Wの外側に倒され、連結した両可動片21a、21bが変位し、延在部203が光センサ41に入り込むように変位する。センサ部としての光センサ41は、通過されていた検出光が延在部203によって遮光されることにより、用紙Sが紙幅方向Wに逸れた、即ち、用紙Sの横引張りがなされた旨を示す検出信号を出力する。そして、この検出信号に基づき、搬送ローラ14の回転が停止される。尚、本発明によるプリンタの図示しない制御部が、用紙Sの横引張りがなされた旨を示す検出信号を受けて、搬送ローラ14の回転を停止させる。
【0084】
実施例5によるプリンタも、図3に示されるように、用紙の逃げ場と、この逃げ場に入り込んだ用紙Sを検出する撓みセンサ16とをさらに有している。したがって、横引張りセンサの検出信号だけではなく、撓みセンサの検出信号によっても用紙Sの搬送を停止する。これにより、用紙の排出が障害物によって阻害される場合と、用紙が横引張りされる場合のどちらに対しても、紙詰まりを防止できる。
【0085】
ところで、前記制御部は、プリンタの動作全般を制御する制御部とは個別に備えられてもよいし、プリンタの動作全般を制御する制御部の一部として備えられてもよい。また、制御部が搬送ローラの動作を停止したときに、その旨をユーザに報知する音声手段および/または表示手段をさらに有していてもよい。
【実施例6】
【0086】
本発明の実施例6は、横引張りセンサの対の可動片の構造が、実施例1〜5と異なる。このため、実施例1〜5と同一または同様の部分については、詳細な説明は省略する。
【0087】
図8(a)を参照すると、本発明の実施例6によるプリンタは、実施例1〜5と同様に、図3に示されるように、印字された用紙Sを排出口13から排紙方向Fに排出する。実施例6によるプリンタは、排出中の用紙Sが排紙方向Fに直交する紙幅方向Wに逸れたことを検出する横引張りセンサを有し、横引張りセンサの検出信号に基づいて用紙の搬送を停止するように構成されている。
【0088】
実施例6の横引張りセンサは、対の可動片22a、22bと、センサ部としての光センサ41とによって構成されている。対の可動片22a、22bと、センサ部としての光センサ41とは、フロントカバー17の内側(プリンタの内部に臨む側)に搭載されている。
【0089】
可動片22a、22bはそれぞれ、略L字状を呈し、フロントカバー17の内側に支点201を中心に回動可能に取り付けられている。可動片22aは用紙Sが紙幅方向Wの一方(Wa)に変位したときに変位する一方、可動片22bは用紙Sが紙幅方向Wの他方(Wb)に変位したときに変位する。
【0090】
可動片22a、22bそれぞれのL字の他端は、フロントカバー17の上側面に形成された長孔から突出し、ガイド部202を成している。両ガイド部202は、フロントカバー17がプリンタに取り付けられたとき、排出口13の直後にて、排出される用紙Sを紙幅方向Wに挟むように位置する。可動片22a、22bのうちの少なくとも各ガイド部202は、摩擦の小さい材質および表面仕上げとなっている。可動片22a、22bにはそれぞれ、各ガイド部202が紙幅方向Wの内側に向かう方向に付勢する付勢手段としてのコイルバネ32a、32bが取り付けられている。付勢手段としてのコイルバネ32a、32bは、ガイド部202同士が用紙Sの幅寸法に応じた間隔を置くように紙幅方向Wの内側に向けて可動片22a、22bを付勢している。付勢手段としてのコイルバネ32a、32bの付勢力は、用紙Sが搬送ローラ14によって排出される力よりも大きく設定されている。よって、排出口13から排出方向Fに排出される用紙Sは、紙幅方向Wに逸れないようにある程度制限される。
【0091】
さらに、可動片22a、22bのそれぞれの一端には、センサ部としての光センサ41に向かって延在する延在部203a、203bが形成されている。
【0092】
センサ部としての光センサ41は、対向する検出光の光源と受光素子とを含み、可動片22aまたは22bの、延在部203aまたは203bによって検出光が遮断されるか否かに基づいて、可動片22a、22bの変位を用紙Sが紙幅方向Wに逸れた、即ち、用紙Sの横引張りがなされたこととして検出する。図示の例では、検出光が通過されているときは正常な排出状態であり、検出光が遮断したときは横引張りがなされたことを表わす。
【0093】
本横引張りセンサは、用紙Sの排出中に、ユーザが用紙Sを付勢手段としてのコイルバネ32a、32bの付勢力に打ち勝つ強さ以上の力で横引張りしたとき、引っ張られた側の可動片のガイド部が紙幅方向Wの外側に倒され、可動片22a、22bのどちらか一方が変位し、延在部203aまたは203bが光センサ41に入り込むように変位する。センサ部としての光センサ41は、通過されていた検出光が延在部203aまたは203bによって遮光されることにより、用紙Sが紙幅方向Wに逸れた、即ち、用紙Sの横引張りがなされた旨を示す検出信号を出力する。そして、この検出信号に基づき、搬送ローラ14の回転が停止される。尚、本発明によるプリンタの図示しない制御部が、用紙Sの横引張りがなされた旨を示す検出信号を受けて、搬送ローラ14の回転を停止させる。
【0094】
実施例6によるプリンタも、図3に示されるように、用紙の逃げ場と、この逃げ場に入り込んだ用紙Sを検出する撓みセンサ16とをさらに有している。したがって、横引張りセンサの検出信号だけではなく、撓みセンサの検出信号によっても用紙Sの搬送を停止する。これにより、用紙の排出が障害物によって阻害される場合と、用紙が横引張りされる場合のどちらに対しても、紙詰まりを防止できる。
【0095】
ところで、前記制御部は、プリンタの動作全般を制御する制御部とは個別に備えられてもよいし、プリンタの動作全般を制御する制御部の一部として備えられてもよい。また、制御部が搬送ローラの動作を停止したときに、その旨をユーザに報知する音声手段および/または表示手段をさらに有していてもよい。
【実施例7】
【0096】
本発明の実施例7は、横引張りセンサのセンサ部が2個ある点が、実施例6と異なる。このため、実施例6と同一または同様の部分については、詳細な説明は省略する。
【0097】
図8(b)を参照すると、本発明の実施例7によるプリンタは、実施例6と同様に、図3に示されるように、印字された用紙Sを排出口13から排紙方向Fに排出する。実施例7によるプリンタは、排出中の用紙Sが排紙方向Fに直交する紙幅方向Wに逸れたことを検出する横引張りセンサを有し、横引張りセンサの検出信号に基づいて用紙の搬送を停止するように構成されている。
【0098】
実施例7の横引張りセンサは、対の可動片22a、22bと、センサ部としての光センサ41a、41bとによって構成されている。対の可動片22a、22bと、センサ部としての光センサ41a、41bとは、フロントカバー17の内側(プリンタの内部に臨む側)に搭載されている。
【0099】
可動片22a、22bはそれぞれ、略L字状を呈し、フロントカバー17の内側に支点201を中心に回動可能に取り付けられている。可動片22aは用紙Sが紙幅方向Wの一方(Wa)に変位したときに変位する一方、可動片22bは用紙Sが紙幅方向Wの他方(Wb)に変位したときに変位する。
【0100】
可動片22a、22bそれぞれのL字の他端は、フロントカバー17の上側面に形成された長孔から突出し、ガイド部202を成している。両ガイド部202は、フロントカバー17がプリンタに取り付けられたとき、排出口13の直後にて、排出される用紙Sを紙幅方向Wに挟むように位置する。可動片22a、22bのうちの少なくとも各ガイド部202は、摩擦の小さい材質および表面仕上げとなっている。可動片22a、22bにはそれぞれ、各ガイド部202が紙幅方向Wの内側に向かう方向に付勢する付勢手段としてのコイルバネ32a、32bが取り付けられている。付勢手段としてのコイルバネ32a、32bは、ガイド部202同士が用紙Sの幅寸法に応じた間隔を置くように紙幅方向Wの内側に向けて可動片22a、22bを付勢している。付勢手段としてのコイルバネ32a、32bの付勢力は、用紙Sが搬送ローラ14によって排出される力よりも大きく設定されている。よって、排出口13から排出方向Fに排出される用紙Sは、紙幅方向Wに逸れないようにある程度制限される。
【0101】
さらに、可動片22a、22bのそれぞれの一端には、センサ部としての光センサ41a、41bそれぞれに向かって延在する延在部203a、203bが形成されている。
【0102】
センサ部としての光センサ41a、41bは、それぞれ対向する検出光の光源と受光素子とを含み、可動片22a、22bの203a、203bによって検出光が遮断されるか否かに基づいて、可動片22a、22bの変位を用紙Sが紙幅方向Wに逸れた、即ち、用紙Sの横引張りがなされたこととして検出する。図示の例では、検出光が通過しているときは正常な排出状態であり、検出光が遮断されたときは横引張りがなされたことを表わす。
【0103】
本横引張りセンサは、用紙Sの排出中に、ユーザが用紙Sを付勢手段としてのコイルバネ32a、32bの付勢力に打ち勝つ強さ以上の力で横引張りしたとき、引っ張られた側の可動片のガイド部が紙幅方向Wの外側に倒され、可動片22a、22bのどちらか一方が変位し、延在部203aまたは203bが光センサ41aまたは41bに入り込むように変位する。センサ部としての光センサ41aまたは41bは、通過されていた検出光が延在部203aまたは203bによって遮光されることにより、用紙Sが紙幅方向Wに逸れた、即ち、用紙Sの横引張りがなされた旨を示す検出信号を出力する。そして、この検出信号に基づき、搬送ローラ14の回転が停止される。尚、本発明によるプリンタの図示しない制御部が、用紙Sの横引張りがなされた旨を示す検出信号を受けて、搬送ローラ14の回転を停止させる。
【0104】
実施例7によるプリンタも、図3に示されるように、用紙の逃げ場と、この逃げ場に入り込んだ用紙Sを検出する撓みセンサ16とをさらに有している。したがって、横引張りセンサの検出信号だけではなく、撓みセンサの検出信号によっても用紙Sの搬送を停止する。これにより、用紙の排出が障害物によって阻害される場合と、用紙が横引張りされる場合のどちらに対しても、紙詰まりを防止できる。
【0105】
ところで、前記制御部は、プリンタの動作全般を制御する制御部とは個別に備えられてもよいし、プリンタの動作全般を制御する制御部の一部として備えられてもよい。また、制御部が搬送ローラの動作を停止したときに、その旨をユーザに報知する音声手段および/または表示手段をさらに有していてもよい。
【実施例8】
【0106】
本発明の実施例8は、横引張りセンサのセンサ部のタイプが、実施例6と異なる。このため、実施例6と同一または同様の部分については、詳細な説明は省略する。
【0107】
図8(c)を参照すると、本発明の実施例8によるプリンタは、実施例6と同様に、図3に示されるように、印字された用紙Sを排出口13から排紙方向Fに排出する。実施例8によるプリンタは、排出中の用紙Sが排紙方向Fに直交する紙幅方向Wに逸れたことを検出する横引張りセンサを有し、横引張りセンサの検出信号に基づいて用紙の搬送を停止するように構成されている。
【0108】
実施例8の横引張りセンサは、対の可動片22a、22bと、センサ部としての磁気センサ42とによって構成されている。対の可動片22a、22bと、センサ部としての磁気センサ42とは、フロントカバー17の内側(プリンタの内部に臨む側)に搭載されている。
【0109】
可動片22a、22bはそれぞれ、略L字状を呈し、フロントカバー17の内側に支点201を中心に回動可能に取り付けられている。可動片21aは用紙Sが紙幅方向Wの一方(Wa)に変位したときに変位する一方、可動片21bは用紙Sが紙幅方向Wの他方(Wb)に変位したときに変位する。
【0110】
可動片22a、22bそれぞれのL字の他端は、フロントカバー17の上側面に形成された長孔から突出し、ガイド部202を成している。両ガイド部202は、フロントカバー17がプリンタに取り付けられたとき、排出口13の直後にて、排出される用紙Sを紙幅方向Wに挟むように位置する。可動片22a、22bのうちの少なくとも各ガイド部202は、摩擦の小さい材質および表面仕上げとなっている。可動片22a、22bにはそれぞれ、各ガイド部202が紙幅方向Wの内側に向かう方向に付勢する付勢手段としてのコイルバネ32a、32bが取り付けられている。付勢手段としてのコイルバネ32a、32bは、ガイド部202同士が用紙Sの幅寸法に応じた間隔を置くように紙幅方向Wの内側に向けて可動片22a、22bを付勢している。付勢手段としてのコイルバネ32a、32bの付勢力は、用紙Sが搬送ローラ14によって排出される力よりも大きく設定されている。よって、排出口13から排出方向Fに排出される用紙Sは、紙幅方向Wに逸れないようにある程度制限される。
【0111】
さらに、可動片22a、22bのそれぞれの一端には、センサ部としての磁気センサ42に向かって突出するように永久磁石205a、205bが取り付けられている。
【0112】
センサ部としての磁気センサ42は、可動片22aまたは22bに取り付けられた永久磁石205aまたは205bの接近によって所定値以上の磁束が検知されるか否かに基づいて、可動片22a、22bの変位を用紙Sが紙幅方向Wに逸れた、即ち、用紙Sの横引張りがなされたこととして検出する。図示の例では、所定値以上の磁束が検知されていないときは正常な排出状態であり、所定値以上の磁束が検知されたときは横引張りがなされたことを表わす。
【0113】
本横引張りセンサは、用紙Sの排出中に、ユーザが用紙Sを付勢手段としてのコイルバネ32a、32bの付勢力に打ち勝つ強さ以上の力で横引張りしたとき、引っ張られた側の可動片のガイド部が紙幅方向Wの外側に倒され、可動片22a、22bのどちらか一方が変位し、永久磁石205または205bが磁気センサ42に近付くように変位する。センサ部としての磁気センサ42は、所定値以上の磁束が検知されたことにより、用紙Sが紙幅方向Wに逸れた、即ち、用紙Sの横引張りがなされた旨を示す検出信号を出力する。そして、この検出信号に基づき、搬送ローラ14の回転が停止される。尚、本発明によるプリンタの図示しない制御部が、用紙Sの横引張りがなされた旨を示す検出信号を受けて、搬送ローラ14の回転を停止させる。
【0114】
実施例8によるプリンタも、図3に示されるように、用紙の逃げ場と、この逃げ場に入り込んだ用紙Sを検出する撓みセンサ16とをさらに有している。したがって、横引張りセンサの検出信号だけではなく、撓みセンサの検出信号によっても用紙Sの搬送を停止する。これにより、用紙の排出が障害物によって阻害される場合と、用紙が横引張りされる場合のどちらに対しても、紙詰まりを防止できる。
【0115】
ところで、前記制御部は、プリンタの動作全般を制御する制御部とは個別に備えられてもよいし、プリンタの動作全般を制御する制御部の一部として備えられてもよい。また、制御部が搬送ローラの動作を停止したときに、その旨をユーザに報知する音声手段および/または表示手段をさらに有していてもよい。
【実施例9】
【0116】
本発明の実施例9は、横引張りセンサのセンサ部が2個ある点が、実施例8と異なる。このため、実施例8と同一または同様の部分については、詳細な説明は省略する。
【0117】
図8(d)を参照すると、本発明の実施例9によるプリンタは、実施例8と同様に、図3に示されるように、印字された用紙Sを排出口13から排紙方向Fに排出する。実施例9によるプリンタは、排出中の用紙Sが排紙方向Fに直交する紙幅方向Wに逸れたことを検出する横引張りセンサを有し、横引張りセンサの検出信号に基づいて用紙の搬送を停止するように構成されている。
【0118】
実施例9の横引張りセンサは、対の可動片22a、22bと、センサ部としての磁気センサ42a、42bとによって構成されている。対の可動片22a、22bと、センサ部としての磁気センサ42a、42bとは、フロントカバー17の内側(プリンタの内部に臨む側)に搭載されている。
【0119】
可動片22a、22bはそれぞれ、略L字状を呈し、フロントカバー17の内側に支点201を中心に回動可能に取り付けられている。可動片21aは用紙Sが紙幅方向Wの一方(Wa)に変位したときに変位する一方、可動片21bは用紙Sが紙幅方向Wの他方(Wb)に変位したときに変位する。
【0120】
可動片22a、22bそれぞれのL字の他端は、フロントカバー17の上側面に形成された長孔から突出し、ガイド部202を成している。両ガイド部202は、フロントカバー17がプリンタに取り付けられたとき、排出口13の直後にて、排出される用紙Sを紙幅方向Wに挟むように位置する。可動片22a、22bのうちの少なくとも各ガイド部202は、摩擦の小さい材質および表面仕上げとなっている。可動片22a、22bにはそれぞれ、各ガイド部202が紙幅方向Wの内側に向かう方向に付勢する付勢手段としてのコイルバネ32a、32bが取り付けられている。付勢手段としてのコイルバネ32a、32bは、ガイド部202同士が用紙Sの幅寸法に応じた間隔を置くように紙幅方向Wの内側に向けて可動片22a、22bを付勢している。付勢手段としてのコイルバネ32a、32bの付勢力は、用紙Sが搬送ローラ14によって排出される力よりも大きく設定されている。よって、排出口13から排出方向Fに排出される用紙Sは、紙幅方向Wに逸れないようにある程度制限される。
【0121】
さらに、可動片22a、22bのそれぞれの一端には、センサ部としての磁気センサ42a、42bそれぞれに向かって突出するように永久磁石205a、205bが取り付けられている。
【0122】
センサ部としての磁気センサ42a、42bは、可動片22a、22bに取り付けられた永久磁石205a、205bの接近によって所定値以上の磁束が検知されるか否かに基づいて、可動片22a、22bの変位を用紙Sが紙幅方向Wに逸れた、即ち、用紙Sの横引張りがなされたこととして検出する。図示の例では、所定値以上の磁束が検知されていないときは正常な排出状態であり、所定値以上の磁束が検知されたときは横引張りがなされたことを表わす。
【0123】
本横引張りセンサは、用紙Sの排出中に、ユーザが用紙Sを付勢手段としてのコイルバネ32a、32bの付勢力に打ち勝つ強さ以上の力で横引張りしたとき、引っ張られた側の可動片のガイド部が紙幅方向Wの外側に倒され、可動片22a、22bのどちらか一方が変位し、永久磁石205または205bが磁気センサ42aまたは42bに入り込むように変位する。センサ部としての磁気センサ42a、42bはそれぞれ、所定値以上の磁束が検知されたことにより、用紙Sが紙幅方向Wに逸れた、即ち、用紙Sの横引張りがなされた旨を示す検出信号を出力する。そして、この検出信号に基づき、搬送ローラ14の回転が停止される。尚、本発明によるプリンタの図示しない制御部が、用紙Sの横引張りがなされた旨を示す検出信号を受けて、搬送ローラ14の回転を停止させる。
【0124】
実施例9によるプリンタも、図3に示されるように、用紙の逃げ場と、この逃げ場に入り込んだ用紙Sを検出する撓みセンサ16とをさらに有している。したがって、横引張りセンサの検出信号だけではなく、撓みセンサの検出信号によっても用紙Sの搬送を停止する。これにより、用紙の排出が障害物によって阻害される場合と、用紙が横引張りされる場合のどちらに対しても、紙詰まりを防止できる。
【0125】
ところで、前記制御部は、プリンタの動作全般を制御する制御部とは個別に備えられてもよいし、プリンタの動作全般を制御する制御部の一部として備えられてもよい。また、制御部が搬送ローラの動作を停止したときに、その旨をユーザに報知する音声手段および/または表示手段をさらに有していてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0126】
以上、本発明の実施例について説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本願特許請求の範囲に記載された技術範囲内であれば、種々の変形が可能であることは云うまでもない。
【符号の説明】
【0127】
11 下フレーム
12 上フレーム
13 排出口
14 搬送ローラ
15 オートカッタ
16 撓みセンサ
17 フロントカバー
21a、21b、22a、22b 可動片
31、32a、32b コイルバネ
33a、33b 錘
41、41a、41b 光センサ
42、42a、42b 磁気センサ
43 機械的スイッチ
68 ガイド片
201 支点
202 ガイド部
203、203a、203b 延在部
204 スライド支点
205、205a、205b 永久磁石
S 用紙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロール紙タイプの用紙を搬送し、印字を行うプリンタにおいて、
排出中の用紙が排紙方向に直交する紙幅方向に逸れたことを検出する横引張りセンサを有し、
前記横引張りセンサの検出信号に基づいて用紙の搬送を停止するように構成したことを特徴とするプリンタ。
【請求項2】
前記横引張りセンサは、
用紙が前記紙幅方向の一方および他方に変位したときにそれぞれ変位する対の可動片と、
前記可動片の変位を用紙が前記紙幅方向に逸れたこととして検出するセンサ部とを有する請求項1に記載のプリンタ。
【請求項3】
前記対の可動片は、
前記紙幅方向外側にて対向するガイド部をそれぞれ備えていると共に、
前記ガイド部同士が用紙の幅寸法に応じた間隔を置くように前記紙幅方向の内側に向けて付勢手段によって付勢されており、
前記付勢手段の付勢力は、用紙が排出される力よりも大きい請求項2に記載のプリンタ。
【請求項4】
プリンタの内部を覆うべく、プリンタの排出口が形成された前面に取り外し可能に取り付けられるフロントカバーをさらに有し、
前記対の可動片および前記センサ部は、前記フロントカバーの内側に搭載されている請求項2または3に記載のプリンタ。
【請求項5】
前記対の可動片は、互いに連動するように結合されており、
前記センサ部は、対の可動片に対して兼用に設けられる請求項2乃至4のいずれか一項に記載のプリンタ。
【請求項6】
前記対の可動片は、互いに連動するように結合されており、
前記付勢手段は、対の可動片に対して兼用に設けられる請求項3乃至5のいずれか一項に記載のプリンタ。
【請求項7】
前記センサ部は、光センサ、磁気センサ、機械的スイッチのうちのいずれかである請求項2乃至6のいずれか一項に記載のプリンタ。
【請求項8】
前記付勢手段は、コイルバネ、板バネ、錘のいずれかである請求項3乃至7のいずれか一項に記載のプリンタ。
【請求項9】
用紙搬送路に連通するように用紙の厚さ方向に形成された用紙の逃げ場と、
前記逃げ場に設けられ、排出が阻害されることによって該逃げ場に入り込んだ用紙を検出する撓みセンサとをさらに有し、
前記横引張りセンサの検出信号または前記撓みセンサの検出信号に基づいて用紙の搬送を停止するように構成した請求項1乃至8のいずれか一項に記載のプリンタ。
【請求項10】
用紙の搬送を停止したときに、その旨をユーザに報知する手段をさらに有する請求項1乃至9のいずれか一項に記載のプリンタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−46341(P2012−46341A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−191657(P2010−191657)
【出願日】平成22年8月30日(2010.8.30)
【特許番号】特許第4817155号(P4817155)
【特許公報発行日】平成23年11月16日(2011.11.16)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】