説明

プリントシステム及びテレビ装置

【課題】簡単な構成で、一般ユーザにとって簡単な操作で、テレビ装置で表示させた色と同じと感じる色でプリントする。
【解決手段】テレビ装置10は、入力画像を、入力画像のカラープロファイルと表示デバイスの特性と設定されている色調整値とから、表示用色空間にマッピングし表示デバイスに出力する画像処理手段と、プリントするための入力画像のプリント用画像とプリント用カラープロファイルとをプリンタ20に伝送する伝送手段と、このプリント用カラープロファイルとして、プリンタ20で、表示デバイスで入力画像を表示させた色と同等の色でプリント用画像をプリントするためのプロファイルを生成するプロファイル生成手段とを有する。プリンタ20は、伝送されたプリント用画像を伝送されたプリント用カラープロファイルに従ってPCS色空間にマッピングし、プリンタ用のカラープロファイルに従ってプリント用色空間にマッピングしてプリントする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビ装置とプリンタとを備えたプリントシステム、及びそのテレビ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
DTP(Desktop publishing)の分野においては、カラーマネジメントシステムにより、入力デバイス、表示デバイス、プリントデバイスのカラープロファイルが作成され、このプロファイルを参照することで、どのデバイスでも正しい色で、同じ色に表現できるようになっている。これは、入力画像を、一旦カラープロファイルを用いて機器(デバイス)に依存しない色空間に正しくマッピングし、この色が正しく再現されるようデバイスのカラープロファイルを使ってそのデバイスに適した色に再度マッピングし直すことで、実現している。デバイスに依存しない空間を、以下、PCS色空間(Profile Connection Space)と呼ぶ。PCS色空間としては、例えばLab空間、XYZ空間、CIECAM02(Commission Internationale de l'Eclairage Color Appearance Model 2002)空間などが挙げられる。
【0003】
図4は、このようなDTPシステムの構成例を示すブロック図で、図中、100は入力デバイスの一例としてのスキャナ、110はパーソナルコンピュータ(PC)、120は表示デバイスの一例としてのモニタ、130はプリントデバイスの一例としてのプリンタである。スキャナ100は、原稿を光学的に読み取ることで得た画像データを、スキャナ100用のICC(International Color Consortium)プロファイル(scnr)と共にPC100へ伝送する。PC100は、Device>PCS変換部111がその画像データを、そのICCプロファイル(scnr)に従ってPCS色空間にマッピングすることで変換する。PC110は、その画像データをモニタ120に表示させる際に、PCS色空間にマッピングした画像データをPCS>Device(mntr)変換部112によりモニタ120用のICCプロファイル(mntr)に従って変換して、モニタ120に出力する。また、PC110は、その画像データをプリンタ130にプリントさせる際に、PCS色空間にマッピングした画像データをPCS>Device(prtr)変換部113によりプリンタ130用のICCプロファイル(prtr)に従って変換して、プリンタ130に出力する。
【0004】
ここで、ICCプロファイル(mntr)は、PCS色空間にマッピングされた色がモニタ120に正確に表示されるように決められており、またICCプロファイル(prtr)も、PCS色空間にマッピングされた色がプリンタ130で正確にプリントされるように決められているため、モニタ120やプリンタ130でも同じ色で表現することが可能になる。
【0005】
しかし、モニタ120では、モニタ120本体又はPC110側のグラフィックスカードによって、視聴者の好みを反映させるために色調整が可能となっており、モニタ120においてこのような色調整を行った場合には、その色調整の内容(色調整値)がプリント画像には反映されず、モニタ120で視聴した画像とは違った色合いの画像がプリントされて出力される。なお、PC110にインストールされた画像編集アプリケーションやプリンタ130に付属の印刷アプリケーションなどでの画像の色調整は、プリンタ130でのプリント時に反映されることとなるが、モニタ120での色調整が施された場合にはモニタ120とプリンタ130とで再現色の色合いが異なることに変わりはない。
【0006】
特許文献1には、写真処理装置により作成された写真プリントの色再現領域をモニタ画面で反映させることのできる写真プリント作成システムが開示されている。このシステムでは、画像データを用いて写真プリントを作成するプリンタ部と第1モニタとを備えた写真処理装置と、第2モニタを備えたPCとを、ネットワークにより接続して構成されており、写真処理装置がPCにより取得された画像データに基づいて写真プリントを作成する。PCにインストールされるプリンタドライバは、プリントデータを設定するプリントデータ設定手段と、プリンタ部のプロファイルと、第1モニタのプロファイルを獲得するプロファイル獲得手段と、これらのプロファイルを用いてカラーマネジメント処理を行うカラーマネジメント手段とを備え、写真プリントの色再現領域を第2モニタにプレビュー表示させる。
【0007】
ところで、近年、テレビ装置においてもキャプチャ画像などをプリンタで印刷するシステムが要望されている。図5は、従来のテレビ装置にプリンタを接続してなるプリントシステムの構成を示すブロック図で、図中、140は従来のテレビ装置、150はプリンタである。
【0008】
テレビ装置140では、TV放送信号を受信して得た画像に対して、画像処理部141で各種画像処理を施した後、LCD(Liquid Crystal Display)モジュールで例示する表示デバイスに出力し、そのLCDモジュール142が画像表示を実行している。テレビ装置140では、TV放送信号の放送規格に基づき規定された色が必ずしも視聴者に好まれるわけではない。従って、テレビ装置140では、メーカや視聴者によって色調整が可能となっており、画像処理部141においてその設定値(色調整値)に基づき画像に対して色調整が施される。これにより、テレビ装置140の画面には、好ましい肌色、好ましい赤、青空、木々の緑など、視聴者の好みに合うように調整された色で画像が表示される。
【0009】
このようなテレビ装置140にプリンタ150を接続したプリントシステムでは、まず、TV放送信号を受信して得た画像のうちキャプチャされた画像を、プリント用画像としてプリンタ150に伝送する。続いて、プリンタ150側で、そのプリント用画像に対して印刷処理部151が印刷処理を施してプリントモジュール152に出力し、プリントモジュール152がプリントを実行する。
【0010】
このとき、望ましくは、プリントされた画像がテレビ装置140で視聴した画像と同じと視聴者が感じる色合いになるべきである。しかしながら、テレビ装置140に表示させた画像をプリンタ150でプリントすると、仮に予めテレビ装置140とプリンタ150とのセットとして同じ色合いをもたせるように調整していた場合であっても、テレビ装置140において好みで色調整された内容(色調整値)がプリント画像には反映されず、テレビ装置140で視聴した画像とは違った色合いの画像がプリントされて出力される。
【特許文献1】特開2003−244468号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
上述のごとく、テレビ装置とプリンタとを備えたプリントシステムでは、テレビ装置で表現できる色とプリンタで表現できる色が違っているために、テレビ装置に表示させた画像をプリンタでプリントするとテレビ装置で視聴した色調整済みの画像とは違った色合いの画像がプリントされて出力される。
【0012】
テレビ装置ではメーカやユーザにより色調整がなされることが多いことを鑑みて、上述のごとき色合いの違いの問題を解決するために、特許文献1に記載の技術をテレビ装置に適用することも考えられる。
【0013】
しかしながら、このシステムを利用するには大きな処理能力が必要で一般的にはPCが必要になるなど、システムが複雑になり且つコストが嵩んでしまう。より具体的には、テレビ装置140は、汎用性をもたせるためにプリンタ150のメーカや機種の違いに対応しておくことが好ましいが、そのためには、テレビ装置140に図4のシステムにおけるPC110を具備するか、或いは、それと同等の構成を採用してプリンタ150に合ったドライバのインストールを可能に構成する必要が生じる。後者の場合には、ネットワーク経由でドライバを得るか或いはテレビ装置140に通常具備されないCD等の記録媒体用の駆動装置を具備する必要が生じる。いずれの構成を採用したとしても、システム構成も煩雑となり且つコスト高となる。
【0014】
さらに、いずれの構成を採用したとしても、民生用機器としてのテレビ装置は一般の人が使用するため、PCの知識の無いユーザはドライバのインストールが容易にできない。つまり、引用文献1に記載の技術では、色を正確に表示するために、第1モニタ、第2モニタ、プリンタ部のプロファイルを入手し、それをPCに入力してカラーマネジメントを行う必要があるが、これらデータの入手、PCへの入力についても一般ユーザにとっては難しい。そして、PCをテレビ装置に置き換えたシステムやテレビ装置に組み込んだシステムでは、殊更困難となる。また、各機器をネットワークで接続しているがネットワーク接続をした機器を正しく動作させるためにはネットワーク接続の専門的な知識が必要とされ、これも一般の人が扱うには難しい。
【0015】
このように、特許文献1に記載の技術をテレビ装置に適用することは、簡単にはできず、且つ一般ユーザにとっては使用し難い構成となってしまう。
【0016】
本発明は、上述のごとき実状に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、且つ一般ユーザにとっても簡単な操作で、テレビ装置で表示させた色と同じと感じる色でプリントすることが可能なプリントシステムを提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上述の課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、入力画像を表示する表示デバイスを有するテレビ装置と、プリンタとを備えたプリントシステムにおいて、該テレビ装置は、前記入力画像を、前記入力画像のカラープロファイルと前記表示デバイスの特性と前記テレビ装置で設定されている色調整値とから、表示用色空間にマッピングし、前記表示デバイスに出力する画像処理手段と、前記プリンタでプリントするための前記入力画像のプリント用画像とプリント用カラープロファイルとを、前記プリンタに伝送する伝送手段と、該伝送手段で伝送する前記プリント用カラープロファイルとして、前記プリンタで、前記表示デバイスで前記入力画像を表示させた色と同等の色で前記プリント用画像をプリントするためのプロファイルを生成するプロファイル生成手段とを有し、前記プリンタは、前記伝送されたプリント用画像を、前記伝送されたプリント用カラープロファイルに従ってデバイスインデペンデントな色空間にマッピングすることで変換する第1変換手段と、該第1変換手段で変換されたプリント用画像を、前記プリンタ用のカラープロファイルに従ってプリント用色空間にマッピングすることで変換する第2変換手段と、該第2変換手段で変換されたプリンタ用画像をプリントするプリント手段とを有することを特徴としたものである。
【0018】
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記プロファイル生成手段は、前記プリント用カラープロファイルとして、前記入力画像を前記表示デバイスでの表示色と同等の色となるようにデバイスインデペンデントな色空間にマッピングするためのプロファイルを生成し、前記伝送手段は、前記プリント用画像として前記入力画像を、前記プリンタに伝送することを特徴としたものである。
【0019】
第3の技術手段は、第1の技術手段において、前記プロファイル生成手段は、前記プリント用カラープロファイルとして、前記入力画像に前記色調整値を反映させた画像を、前記表示デバイスでの表示色と同等の色となるようにデバイスインデペンデントな色空間にマッピングするためのプロファイルを生成し、前記伝送手段は、前記プリント用画像として、前記入力画像に前記色調整値を反映させた画像を、前記プリンタに伝送することを特徴としたものである。
【0020】
第4の技術手段は、第1の技術手段において、前記プロファイル生成手段は、前記プリント用カラープロファイルとして、デバイスインデペンデントな色空間であることを示すプロファイルを生成し、前記伝送手段は、前記プリント用画像として、前記入力画像に前記色調整値を反映させた画像をさらにデバイスインデペンデントな色空間にマッピングした画像を、伝送することを特徴としたものである。
【0021】
第5の技術手段は、第1〜第4のいずれかの技術手段のプリントシステムにおけるテレビ装置である。
【発明の効果】
【0022】
本発明に係るプリントシステムによれば、簡単な構成で、且つ一般ユーザにとっても簡単な操作で、テレビ装置で表示させた色と同じと感じる色でプリントすることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明に係るプリントシステムは、入力画像を表示する表示デバイス及び画像処理手段を有するテレビ装置と、プリンタとを備えたシステムである。この画像処理手段は、入力画像を、入力画像のカラープロファイルと表示デバイスの特性とテレビ装置で設定されている色調整値とから、表示用色空間(表示デバイス用の色空間)にマッピングし、表示デバイスに出力する。
【0024】
そして、本発明の主たる特徴として、テレビ装置は次のプロファイル生成手段及び伝送手段を備える。プロファイル生成手段は、表示デバイスで入力画像を表示させた色と同等の色で、プリンタでプリントするためのプリント用カラープロファイル、すなわちプリント用画像を適切にプリントするためのプリント用カラープロファイルを生成する。伝送手段は、プリンタでプリントするための入力画像のプリント用画像とプロファイル生成手段で生成されたプリント用カラープロファイルとを、プリンタに伝送する。つまり、テレビ装置は、カラープロファイル生成(作成)機能をもち、プリント用画像とそのプリント用画像を適切にプリントするためのプリント用カラープロファイルとをプリンタに伝送するよう構成している。
【0025】
一方、プリンタは、次の第1変換手段、第2変換手段、及びプリント手段を備える。第1変換手段は、伝送されたプリント用画像を、伝送されたプリント用カラープロファイルに従ってデバイスインデペンデントな色空間(PCS色空間)にマッピングすることで変換する。第2変換手段は、第1変換手段で変換されたプリント用画像を、プリンタ用のカラープロファイル(プリント手段用のカラープロファイル)に従ってプリント用色空間にマッピングすることで、プリンタの特性に合うように変換する。プリント手段は、第2変換手段で変換されたプリンタ用画像をプリントする。つまり、プリンタは、入力されたプリント用画像と、プリント用カラープロファイルと、プリントする特性から、テレビ装置で表示された色と同等の色になるようマッピングしプリントする。
【0026】
このように、本発明に係るプリントシステムは、テレビ装置で調節された好みの色合いが反映された状態で、画像とカラープロファイルがプリンタに送出され、このプロファイルに基づいてプリンタがテレビ装置で表示されたものと同じ色合いになるようにマッピングしてからプリントを実行する。従って、本発明に係るプリントシステムでは、テレビ装置で見たのと同じ色でプリントができ、また一般ユーザにも通常のプリント操作と同じ簡単な操作でこのような色を合わせたプリントが実行でき、さらにプリンタに送る画像作成、プロファイルの作成、必要な画像処理において、処理負荷が軽減されるようにしているので容易に搭載することができる。
【0027】
以下、本発明に係るプリントシステムについて、各実施形態を挙げて、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0028】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るプリントシステムの構成例を示すブロック図で、図中、10はテレビ装置、20はプリンタである。
【0029】
図1で例示するプリントシステム(以下、本システムという)は、テレビ装置10とプリンタ20とを備え、上述の伝送手段により少なくともテレビ装置10からプリンタ20へデータ伝送可能に構成される。例えば、テレビ装置10とプリンタ20とを、USB(Universal Serial Bus)ケーブルや、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)1284ケーブルなどの有線接続により構成するか、或いは無線通信デバイスによる無線接続により構成するとよい。或いは、各種可搬記録媒体の読取装置をテレビ装置10とプリンタ20の双方に具備し、テレビ装置10から可搬記録媒体へデータを書き込み、プリンタ20でそのデータを読み出す構成を採用してもよい。勿論、プリンタ20側からテレビ装置10への例えば印刷結果等のデータの伝送を可能に構成してもよい。
【0030】
本システムにおけるテレビ装置10は、画像処理手段の一例としての画像処理部11、Device>PCS変換部12、及びLCD用PCS>Device変換部13と、表示デバイスの一例としてのLCDモジュール14と、プロファイル生成手段の一例としてのカラープロファイル生成部15とを備える。また、本システムにおけるプリンタ20は、第1変換手段の一例としてのDevice>PCS変換部21と、第2変換手段の一例としてのプリンタ用PCS>Device変換部22と、プリント手段の一例としてのプリントモジュール23とを備える。
【0031】
まず、テレビ装置10における画像の表示について説明する。テレビ装置10の入力信号の主なものはテレビ放送(TV放送)であり、そのTV放送信号を復号した画像が入力画像となる。現在のTV放送にはカラープロファイルは付随していないが、TV放送は規格で使用する色空間が決められており、これをもとに入力画像のカラープロファイルを決定できる。将来的にはカラープロファイルが付随した放送も考えられ、そのような放送では入力画像のカラープロファイルも放送から取得できることになる。
【0032】
また、テレビ装置10に図示しないレコーダやプレーヤ等の外部機器が接続されていた場合には、それら外部機器からの出力信号を入力信号とすることができる。このときも、カラープロファイルを外部機器から得たり、その入力信号に推奨される色空間規格をもとにテレビ装置10内でカラープロファイルを決定したり、テレビ装置10で別途入力したりすればよい。また、テレビ装置10にはデジタルカメラ等からの静止画が入力される場合もある。カラープロファイルが付随した静止画はこれを利用すればよい。カラープロファイルが付随しない場合でも、デジタルカメラで撮影された静止画には推奨される色空間規格があり、これをもとにカラープロファイルが決定できる。また、デジタルカメラで撮影した画像を入力画像とする場合にも、そのカラープロファイルをテレビ装置10で別途入力してもよい。また、入力画像がその他の画像であった場合にも、何らかの手段でカラープロファイルを決定或いは入力すればよい。
【0033】
画像処理部11は、好みの色に調節する色調整機能を有しており、入力画像に対して、色調整を含む各種画像処理を施す。この色調整は、テレビ装置10のメーカが出荷時に意図的に施す場合もあるし、別途、或いはそれに加えて、テレビ装置10のユーザが好みで調整する場合もある。いずれの色調整においても、入力画像の色に変更を加える処理である。
【0034】
この色調整処理は、例えば次の3×3マトリクス演算で実現できる。入力画像の信号をR0,G0,B0、補正後の信号をR1,G1,B1として、下式で表される。
【0035】
【数1】

【0036】
ここで、M1,M2,M3,M4,M5,M6,M7,M8,M9は変換係数である。ユーザ等は実際の画面を見ながら間接的にこの変換係数を適切に選ぶことで色調節を行い、その変換係数(色調整値)が記憶され、実際の色調整時にその変換係数を読み出すことができる。
【0037】
Device>PCS変換部12は、このような色調整後の画像をPCS色空間に変換する。PCS色空間は、デバイスに依存しない色空間(デバイスインデペンデントな色空間)であり、例えばCIEで規格化されているXYZ空間、Lab空間、CIECAM02空間などが用いられる。以下、PCS色空間として、XYZ空間を採用した例を挙げる。
【0038】
Device>PCS変換部12では、その変換処理に入力画像のカラープロファイルを使用する。このカラープロファイルにはDevice>PCS変換部12での変換処理に必要なデータが記載されており、より具体的には次の内容になる。テレビ装置10の入力画像をテレビ規格ITU−R BT.709であると仮定すると、BT.709規格から、この信号をPCS色空間に変換するカラープロファイルAが決定できる。その主な内容としては、入力信号の白色点(XYZ値)、γ値、R,G,BからXYZへの変換係数、PCSの白色点が含まれる。
【0039】
カラープロファイルAによるDevice>PCS変換部12での変換処理例は、次のようになる。すなわち、ITU−R BT.709のRGB信号は非線形処理が施されており、これを線形信号に戻す処理を施す。より具体的には、γ値を用い、入力をR′,G′,B′(入力が色調整後である場合にはそれぞれ上述のR1,G1,B1が該当する)として、まず次式の変換を行う。
【0040】
R=R′^γ
G=G′^γ
B=B′^γ
【0041】
続いて、次式のように、3×3マトリクス処理でPCS色空間のXYZに変換する。ここで、K1,K2,K3,K4,K5,K6,K7,K8,K9はR,G,BからXYZへの変換係数であり、上述したカラープロファイルAに含まれている。
【0042】
【数2】

【0043】
このようにして、色調整が施された画像がPCS色空間に変換される。つまり、好みの色調整を施した画像を、入力画像のカラープロファイルを使ってDevice>PCS変換部12で変換処理を実行すれば、好みの色調整が反映された画像がPCS色空間にマッピングされる。
【0044】
また、上述のR′,G′,B′からX,Y,Zへの変換の式は、好みの色調整を全く行わない場合にも同様に適用できる。つまり、R′,G′,B′(入力画像R0,G0,B0)に対してカラープロファイルAを使ってDevice>PCS変換部12での変換処理を実施すれば、入力画像そのものがBT.709規格の色空間からPCS色空間に変換できる。
【0045】
PCS色空間の画像は、次にLCD用PCS>Device変換部13で、LCDモジュール14を駆動する信号に変換され、LCDモジュール14に出力される。より具体的には、LCD用PCS>Device変換部13は、PCS色空間で表された色が正しくLCDモジュール14で表示されるように、LCDモジュール14のカラープロファイルを用いてPCS色空間の画像を変換する。このようにして、LCDモジュール14では、画像処理部11での色調整の結果を反映した画像が表示される。
【0046】
以上の処理により、入力画像が色調節され、その結果が反映された色がPCS色空間にマッピングされ、LCDモジュール14を駆動するための信号に変換されることで、PCS色空間の画像の内容が正しくLCDモジュール14に表示される。なお、通常、Device>PCS変換部12及びLCD用PCS>Device変換部13は画像処理部11に組み込まれており、さらに実際には画像をPCS色空間にマッピングする必要はなく直接LCDモジュール14を駆動するための信号に変換すればよいため、図1においてはこれらを仮想的に点線枠内に表している。
【0047】
次に、本実施形態におけるプリント処理について説明する。テレビ装置10は、伝送手段によりプリンタ20へプリントする画像(プリント用画像)とカラープロファイル(プリント用カラープロファイル)とを送る。本実施形態における伝送手段は、プリント用画像として、入力画像そのままをプリンタ20へ伝送する。例えば、入力信号を復号した画像のうち、ユーザ操作により画像キャプチャ処理がなされた画像(入力画像)をそのまま、プリント用画像としてプリンタ20に伝送する。
【0048】
そして、伝送手段は、入力画像と共に、カラープロファイル生成部15で生成されたプリント用カラープロファイルをプリンタ20に伝送する。本実施形態におけるカラープロファイル生成部15は、プリント用カラープロファイルとして、入力画像をLCDモジュール14での表示色(勿論、色調整後の画像の表示色)と同等の色となるようにPCS色空間にマッピングするためのプロファイルを生成する。
【0049】
より具体的には、テレビ装置10の入力画像をテレビ規格BT.709であると仮定すると、上述のごとくBT.709規格からこの信号をPCS色空間に変換するカラープロファイルAが決定できる。そして、本実施形態では、LCDモジュール14での表示の際にPCS色空間にマッピングされる画像は、上述のごとく入力画像に色調整処理を施した画像である。従って、テレビ装置10の入力画像をPCS色空間にマッピングするためのプリント用カラープロファイルは、BT.709規格の入力画像をPCS色空間にマッピングするカラープロファイルAに、好みの色調整の内容を加えたカラープロファイルBとなる。
【0050】
上述したように、好みの色調整処理は3×3マトリクス演算で実現できる。そして、カラープロファイルAの処理には上述したように3×3マトリクス演算が含まれる。このことを利用すると、実は、RGBからXYZへの変換係数を変更することで、好みの色調整処理を反映できるのである。従って、カラープロファイル生成部15で生成するプリント用カラープロファイルとしてのカラープロファイルBは、カラープロファイルAのRGBからXYZへの変換係数を適切に変更したものでよい。
【0051】
プリンタ20は、Device>PCS変換部21及びプリンタ用PCS>Device変換部22で例示するように、入力されたプリント用カラープロファイル(ここではカラープロファイルB)に基づいてプリント用画像をマッピングする機能を持ち、これをプリントモジュール23がプリントする。次にこの処理を具体的に説明する。
【0052】
まずプリンタ20では、プリント用画像である入力画像とカラープロファイルBとを受け取り、Device>PCS変換部21がカラープロファイルBを使って入力画像をPCS色空間にマッピングする。ここで、プリンタ20の入力画像はテレビ装置10の入力画像であり、またカラープロファイルBはテレビ装置10の入力画像に好みの色調整を加えた画像をPCS色空間にマッピングするためのプロファイルであるため、プリンタ20内のPCS色空間には、テレビ装置10のPCS色空間と同じデータがマッピングされることになる。
【0053】
次にプリンタ20では、プリンタ用PCS>Device変換部22がPCS色空間の画像をプリントモジュール(プリントデバイス)23を駆動する信号に変換する。つまり、プリンタ用PCS>Device変換部22は、PCS色空間で表された色が正しくプリントモジュール23でプリントされるように、プリントモジュール23のカラープロファイルに基づき画像を変換する。そして、プリントモジュール23が変換後の画像をプリントする。
【0054】
従って、テレビ装置10はPCS色空間の色を正しく表示し、プリンタ20はPCS色空間の色を正しくプリントし、テレビ装置10とプリンタ20のPCS色空間は同じデータであるから、プリントした色はテレビ装置10の色と同じ色となる。
【0055】
また、本実施形態では、プリンタ20に送る画像は入力画像であるため、プリンタ20に送るための特別な画像処理は必要ない。また、プリンタ20に送るプリント用カラープロファイルは入力画像に好みの色調整を加えた画像をPCS色空間にマッピングするプロファイルであるが、表示処理について説明した通りテレビ装置10の中で実際に画像をPCS色空間にマッピングする必要はなく、プリント用カラープロファイルが作成できればよい。従って、本実施形態では、テレビ装置10内での画像処理を軽減することができる。
【0056】
また、好みの色調整処理は、ユーザによって何時実施されるか特定はできない。そして、この色調整の内容はプリンタ20に送るプリント用カラープロファイルに反映させなければならない。従って、本実施形態では、プリンタ20に画像を送る場合には、必ずそれとセットでプリント用カラープロファイルを送る必要がある。
【0057】
<第2の実施形態>
図2は、本発明の第2の実施形態に係るプリントシステムの構成例を示すブロック図で、図中、30はテレビ装置、40はプリンタである。図2で例示するプリントシステムは、テレビ装置30とプリンタ40とを備え、図1のシステムと同様に少なくともテレビ装置30からプリンタ40へデータ伝送可能に構成される。
【0058】
本実施形態におけるテレビ装置30は、画像処理手段の一例としての画像処理部31、Device>PCS変換部32、及びLCD用PCS>Device変換部33と、表示デバイスの一例としてのLCDモジュール34と、プロファイル生成手段の一例としてのカラープロファイル生成部35とを備える。また、本実施形態におけるプリンタ40は、第1変換手段の一例としてのDevice>PCS変換部41と、第2変換手段の一例としてのプリンタ用PCS>Device変換部42と、プリント手段の一例としてのプリントモジュール43とを備える。これらの各部31〜33,41〜43は、第1の実施形態における同名の各部11〜13,21〜23と以下の点で異なるだけである。
【0059】
本実施形態が第1の実施形態と異なるのは、プリンタ40に送る画像(プリント用画像)を、好みの色調整処理を施した後の画像にしていることである。そして、これに従って、プリンタ40に送るプリント用カラープロファイル、すなわちカラープロファイル生成部35で生成されるプリント用カラープロファイルも変わる。
【0060】
つまり、カラープロファイル生成部35は、プリント用カラープロファイルとして、入力画像に色調整値を反映させた画像を、LCDモジュール34での表示色(勿論、色調整後の画像の表示色)と同等の色となるようにPCS色空間にマッピングするためのプロファイルを生成する。そして、伝送手段が、プリント用画像として、入力画像に色調整値を反映させた画像をプリンタ40に伝送すると共に、生成されたプリント用カラープロファイルをプリンタ40に伝送する。
【0061】
テレビ装置30の入力画像に好みの色調整処理を施した画像を、LCDモジュール34での表示色と同等の色となるようにPCS色空間に変換するプリント用カラープロファイルは、第1の実施形態で説明したように、BT.709規格からこの信号をPCS色空間に変換するカラープロファイルAでよい。従って、BT.709規格の入力画像に対しては、カラープロファイル生成部35はカラープロファイルAを生成(実際には決定)すれば済み、伝送手段は、Device>PCS変換部32で使用するカラープロファイルAをそのままプリンタ40へ伝送すればよい。これは、好みの色調整の内容が伝送するプリント用画像の方に反映されているためである。
【0062】
このように、本実施形態では、プリンタ用画像は生成しなければならないが、その代わりにプリンタ40への伝送専用にプリント用カラープロファイルを新たに生成する必要はなく、テレビ装置30内で使用するカラープロファイルと兼用できる。さらに、好みの色調整の内容が伝送するプリント用画像の方に反映されているため、プリンタ40に伝送するプリント用カラープロファイルは、プリント用画像を伝送する毎に同じものを伝送してもよいが、プリント用画像毎に送る必要はない。なお、例えばデジタルカメラなどに入力ソースが切り替わることで、入力画像のカラープロファイルが変わったときには、プリント用カラープロファイルも伝送するとよい。
【0063】
また、本実施形態においても、通常、Device>PCS変換部32及びLCD用PCS>Device変換部33は画像処理部31に組み込まれており、さらに実際には画像をPCS色空間にマッピングする必要はなく直接LCDモジュール34を駆動するための信号に変換すればよいため、図2においてはこれらを仮想的に点線枠内に表している。つまり、プリンタ40に送るプリント用カラープロファイルは、入力画像に好みの色調整を加えた画像をLCDモジュール34での表示色と同等の色となるようにPCS色空間にマッピングするプロファイルであるが、本実施形態でもテレビ装置30の中で実際に画像をPCS色空間にマッピングする必要はない。
【0064】
<第3の実施形態>
図3は、本発明の第3の実施形態に係るプリントシステムの構成例を示すブロック図で、図中、50はテレビ装置、60はプリンタである。図3で例示するプリントシステムは、テレビ装置50とプリンタ60とを備え、図1のシステムと同様に少なくともテレビ装置50からプリンタ60へデータ伝送可能に構成される。
【0065】
本実施形態におけるテレビ装置50は、画像処理手段の一例としての画像処理部51、Device>PCS変換部52、及びLCD用PCS>Device変換部53と、表示デバイスの一例としてのLCDモジュール54と、プロファイル生成手段の一例としてのカラープロファイル生成部55とを備える。また、本実施形態におけるプリンタ60は、第1変換手段の一例としてのDevice>PCS変換部61と、第2変換手段の一例としてのプリンタ用PCS>Device変換部62と、プリント手段の一例としてのプリントモジュール63とを備える。これらの各部51〜53,61〜63は、第1の実施形態における同名の各部11〜13,21〜23と以下の点で異なるだけである。
【0066】
本実施形態が第1の実施形態と異なるのは、プリンタ60に送る画像(プリント用画像)を、PCS色空間にマッピングした後の画像にしていることである。そして、これに従って、プリンタ60に送るプリント用カラープロファイル、すなわちカラープロファイル生成部55で生成されるプリント用カラープロファイルも変わる。
【0067】
つまり、カラープロファイル生成部55は、プリント用カラープロファイルとして、PCS色空間であることを示す内容のプロファイルを生成するだけでよい。そして、伝送手段が、プリント用画像として、入力画像に色調整値を反映させた画像をさらにPCS色空間にマッピングした画像を、プリンタ60に伝送すると共に、生成されたプリント用カラープロファイルをプリンタ60に伝送する。
【0068】
プリンタ60では、受け取るプリント用画像が既にPCS色空間の画像であるため、Device>PCS変換部61では実際の画像処理は施さなくて済み、受け取ったプリント用カラープロファイルを解釈してそのままプリント用画像をプリンタ用PCS>Device変換部62に送ってプリントモジュール63でプリントさせればよい。
【0069】
本実施形態では、PCS色空間にマッピングされた画像を送るので、プリンタ60におけるDevice>PCS変換処理が軽減できる。但し、テレビ装置50内では、実際にPCS色空間にマッピングされた画像を作成しなければならない。また、本実施形態では、プリンタ60に伝送するプリント用カラープロファイルは画像毎に送る必要はなく、また同じものを伝送してもよい。
【0070】
また、本実施形態においても、通常、Device>PCS変換部52及びLCD用PCS>Device変換部53は画像処理部51に組み込んで構成される。また、本実施形態では、プリンタ60へ伝送するためにだけ画像をPCS色空間にマッピングすればよいため、画像処理部51は、表示用には直接LCDモジュール54を駆動するための信号に変換してLCDモジュール54へ出力してもよい。
【0071】
以上、第1〜第3の実施形態について説明したが、各実施形態は優劣を競うものではなく、負荷を軽減できる箇所(処理場所)に特長がある。いずれを採用するかはシステムを実現する上でテレビ装置の処理内容とプリンタの処理内容とのバランスで決めればよい。
【0072】
以上、各実施形態を挙げて説明したように、本発明に係るプリントシステムは、テレビ装置とプリンタのみで構成されており、システム構成が簡単である。また、テレビ装置とプリンタとはネットワーク接続を行ってもよいが、システム構成を簡素化するためにはネットワーク接続を採用しないことが好ましい。また、本発明に係るプリントシステムでは、カラープロファイルを入手し、後から入力する必要はない。従って、一般ユーザが容易に使えるような、テレビ装置で見た色と同じと感じる色でプリントできるシステムが実現できる。
【0073】
なお、第3の実施形態では、テレビ装置50がプリント用カラープロファイルを生成してプリンタ60に伝送したが、他の実施形態として、プリント用カラープロファイルの生成及び伝送を行わない構成であっても、同様の効果がある。この形態では、プリンタとして、PCS色空間の画像データのみをプリントするPCS色空間専用のプリンタを採用するなどすればよい。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るプリントシステムの構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係るプリントシステムの構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係るプリントシステムの構成例を示すブロック図である。
【図4】DTPシステムの構成例を示すブロック図である。
【図5】従来のテレビ装置にプリンタを接続してなるプリントシステムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0075】
10,30,50…テレビ装置、11,31,51…画像処理部、12,32,52…テレビ装置側のDevice>PCS変換部、13,33,53…LCD用PCS>Device変換部、14,34,54…LCDモジュール、20,40,60…プリンタ、21,41,61…プリンタ側のDevice>PCS変換部、22,42,62…プリンタ用PCS>Device変換部、23,43,63…プリントモジュール。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力画像を表示する表示デバイスを有するテレビ装置と、プリンタとを備えたプリントシステムにおいて、
該テレビ装置は、前記入力画像を、前記入力画像のカラープロファイルと前記表示デバイスの特性と前記テレビ装置で設定されている色調整値とから、表示用色空間にマッピングし、前記表示デバイスに出力する画像処理手段と、前記プリンタでプリントするための前記入力画像のプリント用画像とプリント用カラープロファイルとを、前記プリンタに伝送する伝送手段と、該伝送手段で伝送する前記プリント用カラープロファイルとして、前記プリンタで、前記表示デバイスで前記入力画像を表示させた色と同等の色で前記プリント用画像をプリントするためのプロファイルを生成するプロファイル生成手段とを有し、
前記プリンタは、前記伝送されたプリント用画像を、前記伝送されたプリント用カラープロファイルに従ってデバイスインデペンデントな色空間にマッピングすることで変換する第1変換手段と、該第1変換手段で変換されたプリント用画像を、前記プリンタ用のカラープロファイルに従ってプリント用色空間にマッピングすることで変換する第2変換手段と、該第2変換手段で変換されたプリンタ用画像をプリントするプリント手段とを有することを特徴とするプリントシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のプリントシステムにおいて、
前記プロファイル生成手段は、前記プリント用カラープロファイルとして、前記入力画像を前記表示デバイスでの表示色と同等の色となるようにデバイスインデペンデントな色空間にマッピングするためのプロファイルを生成し、
前記伝送手段は、前記プリント用画像として前記入力画像を、前記プリンタに伝送することを特徴とするプリントシステム。
【請求項3】
請求項1に記載のプリントシステムにおいて、
前記プロファイル生成手段は、前記プリント用カラープロファイルとして、前記入力画像に前記色調整値を反映させた画像を、前記表示デバイスでの表示色と同等の色となるようにデバイスインデペンデントな色空間にマッピングするためのプロファイルを生成し、
前記伝送手段は、前記プリント用画像として、前記入力画像に前記色調整値を反映させた画像を、前記プリンタに伝送することを特徴とするプリントシステム。
【請求項4】
請求項1に記載のプリントシステムにおいて、
前記プロファイル生成手段は、前記プリント用カラープロファイルとして、デバイスインデペンデントな色空間であることを示すプロファイルを生成し、
前記伝送手段は、前記プリント用画像として、前記入力画像に前記色調整値を反映させた画像をさらにデバイスインデペンデントな色空間にマッピングした画像を、伝送することを特徴とするプリントシステム。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のプリントシステムにおけるテレビ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−147613(P2009−147613A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−322041(P2007−322041)
【出願日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】