説明

プリント装置および測色装置

【課題】開閉部材の開閉操作に応じて測色部の位置設定を適切に行うことが可能な操作性に優れたプリント装置および測色装置の提供を目的とする。
【解決手段】プリント装置には、プリント部9および測色部12を覆うことが可能な外装部材3〜7が設けられている。外装部材は、外部空間に露呈させる開位置P2とプリント部を覆う閉位置P1との間を移動可能な開閉部材7を含む。測色部は、開閉部材が閉位置にあるとき、プリント部によってプリントされた部分の測色を行う測色位置に存在し、開閉部材が開位置にあるときには測色位置から退避した退避位置へと移動することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリント部によりプリントされた画像の測色を行う測色部を備えたプリント装置および測色装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カラーの画像を形成するプリント装置においては、同一画像を同一の色材を用いてプリントしたとしても、プリントを行う際の環境などの変化に伴って、画像の色身などに差が生じることがある。特にインクジェットプリント装置では、同一のインクおよびシートを用い、同一のプリントモードでプリントを行ったとしても、プリント装置周辺の温度や湿度などの環境条件によって、プリントされる画像の色味に差が生じることがある。
【0003】
しかし、商業用のプリント物を作成する印刷現場では、異なる時にプリントを行っても常に同じ色味の画像を得ることが求められる。そこで特許文献1に開示のプリント装置では、得ようとする画像をプリントする前に各色のインクをプリントヘッドから吐出してカラーパッチをプリントし、そのカラーパッチを測色装置で読み取った結果に基づいてプリント装置のキャリブレーションを行っている。これによれば、プリントを行う際の環境が変化していたとしても、測色結果に基づくキャリブレーションによって一定の色味で画像のプリントを行うことが可能になる。
【0004】
また、特許文献1のように測色器を備えたプリント装置では、プリント装置の外殻をなす本体カバーの内方に測色装置を収納している。このように、外装カバーで外光を遮断することにより、測色結果への外光の影響を回避することができると共に、可動部分に手が触れるのを防止することが可能になり、また、塵埃の侵入を防止することができる。また、この本体カバーは、一般に、プリント部および測色部から離間した位置で開閉可能な開閉部を有する構成を備えている。開閉部を開いて内部を露呈させ得るように構成することにより、プリント部のプリントヘッドの交換、プリント部および測色器付近の搬送経路に詰まったシートの除去、およびプリント部や測色器のメンテナンスなどの作業を容易に行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−281549号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来のプリント装置では、シートの搬送経路に詰まったシートの除去、プリント部や測色部のメンテナンスなどの作業を行う場合、まず、本体カバーの開閉部を開け、その後、測色装置を測色位置から退避させるという操作が必要となる。また、処理を終え、元の状態に戻す時には、測色装置を測色位置にセットした後、本体カバーの開閉部を閉めるという作業が必要となる。このように従来の装置では搬送経路に詰まったシートの除去あるいは測色装置やプリント部のメンテナンスを行う際に、本体カバーの開閉部の開閉作業の外に測色位置または退避位置への測色装置の移動を行う操作が必要であり、操作性が低いという課題がある。
【0007】
本発明は、上記のような従来の技術における課題を解決するものであり、開閉部材の開閉操作のみで測色部の位置設定を行うことができる操作性に優れたプリント装置および測色装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明は次のような構成を有する。
【0009】
すなわち、本発明の第1の形態は、シートに対してプリントを行うプリント部と、該プリント部によってプリントされた部分の測色を行う測色部と、前記プリント部および測色部を覆うことが可能な外装部材と、を備えたプリント装置において、前記外装部材は、前記プリント部を外部に開放する開位置と前記プリント部を覆う閉位置との間を移動可能な開閉部材を備え、前記測色部は、前記開閉部材が前記閉位置にあるとき、前記プリント部によってプリントされた部分の測色を行う測色位置に位置し、前記開閉部材が前記開位置にあるときには前記測色位置から退避した退避位置へと移動することを特徴とする。
【0010】
本発明の第2の形態は、プリント装置のプリント部によってプリントされた画像の測色を行う測色部を備えた測色装置であって、前記測色部は、前記プリント装置の外殻をなす外装部材に設けられた開閉部材が、前記プリント部を外部に開放する開位置にあるとき、前記プリント部によってプリントされた部分の測色を行う測色位置に位置し、前記開閉部材が前記開位置にあるときには前記測色位置から退避した退避位置へと移動することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明においては、外装部材に設けられた開閉部材が開位置にあるときには測色部が測色位置に、閉位置にあるときには測色部が退避位置へと移動するため、開閉部材の開閉操作のみで測色部の位置設定を行うことができ、良好な操作性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態としてのインクジェットプリント装置を示す斜視図である。
【図2】図1に示したインクジェットプリント装置の内部構造を概略的に示す縦断側面図である。
【図3】図1に示した測色部の構成を示す斜視図である。
【図4】本実施例における制御系の概略構成を示すブロック図である。
【図5】図1に示す開閉カバーを開位置へと移動した状態を表す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態におけるインクジェットプリント装置1を示す斜視図である。図1に示すように、インクジェットプリント装置には、シートを供給する媒体供給部が設けられている。本実施形態の媒体供給部2には供給するシートとして、連続したシートをロール状に捲装してなるロールシートRSがセットされており、ここから連続したシートSが繰り出される。また、インクジェットプリント装置1には、その外殻をなす樹脂製の外装部材が設けられている。この外装部材は、シートSを搬送する搬送経路を構成する搬送ガイド6と、固定カバー3、4、5と、開閉カバー7(開閉部材)とを含む。このうち、固定カバー3は装置の左側部を形成し、固定カバー4は装置の右側部を形成し、固定カバー5はインクジェットプリント装置の後部上面部および背面部を形成する。また、開閉カバー7は、回動中心軸7aを中心に回動可能に保持されており、シートSの搬送経路の上方空間を外部から遮断する閉位置P1(図1および図2参照)と、外部に開放する開位置P2(図5参照)とに選択的に保持させることができる。
【0014】
図2は図1に示すインクジェットプリント装置1の縦断側面図である。図2に示すように、搬送ガイド6の上面部分にはロールシートRSから繰り出された連続シートを搬送する搬送ローラ対8が配置されている。この搬送ローラ対8は、図2には示されていないシート搬送モータの駆動力により正転、逆転が可能となっており、正転時にはシートSを順搬送方向(X1方向)へと搬送し、逆転時にはシートSを逆搬送方向(X2方向)へと搬送する。なお、以下の説明において、ある任意の点よりロールシートRS側(図2では左側)を下流側と称し、逆搬送方向側(図2では右側)を上流側と称す。また、説明の都合上、順搬送方向と逆搬送方向をまとめて、単に搬送方向(X方向)とも言う。なお、本実施形態では、搬送ローラ対8による順搬送方向X1へのシートの搬送は間欠的に行われる。
【0015】
搬送ローラ対8の上流側には、搬送方向と交差する方向(図2では搬送方向との直交方向)に沿って往復走査を行ないつつインクを吐出してプリントを行うプリント部が設けられている。プリント部8は、図外のキャリッジモータにより搬送方向との直交方向に往復移動するキャリッジと、このキャリッジに搭載されたプリントヘッド、およびプリントヘッドに色材としてのインクを供給するインクタンク(いずれも図示せず)などを備える。プリントヘッドは、インクを吐出する吐出口を配列した吐出口列が、シアン、イエロー、マゼンタ、ブラックなどの複数色のインクそれぞれに対応して設けられている。なお、本実施形態のインクジェットプリント装置1は、プリント部9を走査させつつインクを吐出するプリント走査と、プリントヘッドの走査と走査の間にシートを搬送する搬送動作と、を繰り返して画像を形成する、所謂シリアル型のインクジェットプリント装置となっている。
【0016】
プリント部9の下流側には、プリント部9によってプリントされた連続シートを切断するカッタ10が設けられている。図示のカッタ10は、カッタモータの駆動により搬送方向(X方向)と直交する方向に移動することで連続シートSを切断するものであるが、他の形式のカッタを用いることも可能である。例えば、せん断方式で切断する方式のカッタも適用可能である。
【0017】
一方、開閉カバー7の内面には、プリント部9によってプリントされた画像の測色を行う測色装置11が設けられている。測色装置は、例えば、インクジェットプリント装置のキャリブレーションを行うために、各色のインクをプリントヘッドから吐出してプリントされたカラーパッチを測色する場合などに用いられる。測色装置11には、シートSに付与されたインクを乾燥させることによってシートに定着させる乾燥部(定着部)13と、乾燥部13によって乾燥されたプリント画像の測色を行う測色部12と、が設けられている。
【0018】
図2に示す構成において、プリント部9でシートS上にプリントへのカラーパッチのプリントが終了すると、最後にプリントされたカラーパッチ部が乾燥部13の下部の吹き出し口13aまで搬送される。すると、乾燥部13に設けられた不図示の乾燥ファンが駆動され、矢印方向に送風が開始され、乾燥部13の下部の吹き出し口13aからシートSに向かって風が吹き付けられる。この後、カラーパッチがプリントされたシートSは、プリント動作中とは逆方向(X2方向)に搬送される。この間に、乾燥部13からの送風で乾燥したカラーパッチを、測色部12で順々に測色していく。
【0019】
図3は測色部12の構成を示す斜視図である。測色部12には、プリント部9の走査方向(Y方向)と平行する方向を長手方向として延在する測色ベース13,14が設けられている。測色ベース13と14との間には、それらの長手方向に沿って延在するスリット15が介在している。また、測色部12には、測色ベース13,14上をその長手方向に沿って移動可能な測色キャリッジ16と、測色キャリッジ16を移動させる移動機構25と、が設けられている。
【0020】
測色キャリッジ16は、基台17、測色センサ18、4個のコロ19、ベルト押え20から構成されている。基台17には回転可能な4個のコロ19が設けられており、この4個のコロの回転によって測色ベース13、14の上に移動可能に支持されている。移動機構25は、測色駆動モータ21と、測色駆動モータ21の回転軸と一体的に回転する駆動プーリ22と、アイドラプーリ23と、両プーリ22、23に架け渡されたタイミングベルト(駆動ベルト)とを備える。このタイミングベルト24の一部には、基台17に設けられたベルト押え20と連結されている。
【0021】
測色駆動モータ21は、正、逆両方向に回転可能であり、測色駆動モータ21が正方向に回転すると、駆動プーリ22を介して駆動ベルト24が直線運動をする。これにより、駆動ベルト24とベルト押え20を介して連結されている測色キャリッジ16も同方向に直線運動を行う。この際、測色キャリッジ16に保持されている測色センサ18がシートSの幅方向に形成されているカラーパッチの測色を行う。測色センサ18は、不図示の投光部および受光部を有する。投光部はスリット15の間からカラーパッチへと光を照射し、カラーパッチからスリット15を通過して来た光を受光部で受光することによって測色を行う。全てのカラーパッチの測色が終了すると、シートSはプリント動作時と同様に順搬送方向X1へと搬送され、カッタ10によって切断された後、機外に排出される。
【0022】
図4は本実施例における制御系の概略構成を示すブロック図である。図4において、CPU51は、ROM52に記憶された制御プラグラムに従って、演算、判別などの処理および、プリント、乾燥、測色などをはじめとするインクジェットプリント装置全体の制御を行う。CPU51には、ホストコンピューター53から、プリントデータやプリントモード設定情報等が入力インターフェイス54を介して入力される。また、CPU51は、プリントデータやその他のデータのRAM55への書込み、及びRAM55からのデータの読出しを行う。CPU51はホストコンピューター53からのプリントデータ、プリントモード情報、測色センサ18からの測色データ、及びカバーセンサ(開閉検出手段)61からの出力信号などに基づいて各部の制御を行う。例えば、CPU51はシート搬送モータ56、キャリッジモータ57、プリントヘッド58、カッタモータ59、測色駆動モータ21、乾燥ファン60などの制御を行う。なお、カバーセンサ61は、開閉カバー7が図5に示す開位置にあるときのみオン信号(開成信号)を出力し、その他の状態ではオフ信号を出力するようになっている。
【0023】
図5は開閉カバー7を、回動中心軸7aを中心に略90°回動した状態を表す斜視図である。前述のように、開閉カバー7には測色部12と乾燥部13が一体的に設けられている。このため、図1および図2に示す閉位置P1から、図5に示す開位置P2へと移動させる操作を行うだけでシートSの搬送経路の上方空間を開放することができる。従って、プリントヘッドやインクタンクの交換、またはプリント部9や測色部12に詰まったシートSの除去などの作業を行う場合にも単に開閉カバー7を回転移動させるだけで、測色部12を作業の邪魔にならない退避位置へと移動でき作業性は大幅に向上する。また、上記のようなメンテナンス作業が終了した後は、開閉カバー7を開位置P1から閉位置P2へと移動させることによって、測色部12を測色位置へと移動させることができ、迅速にプリント動作を再開することができる。このように、本実施形態によれば、開閉カバーが内部空間の開放、閉塞を行う蓋体としての機能だけでなく、測色部12を測色位置から退避位置へと移動させる移動機構としても機能する。このため、上記のような作業性の向上に加え、測色部12を設置するための構成をも簡略化することが可能となり、安価に構成することができる。また開閉カバー7は、閉位置においてインクジェットプリント装置の内部空間を外部から遮断し、内部への外光の侵入を抑え得る構成となっている。このため、測色時において測色部に外光が照射されて測色結果に影響を及ぼすのを回避することができる。また、開閉カバー7が閉位置にあるときは、ユーザの手などが装置内部の可動部分に接触するのを防止することができる。
【0024】
さらに、本実施形態では、開閉カバー7が開位置へと移動すると、カバーセンサ61から開成信号が出力され、それを受けたCPU51がキャリッジモータ57を制御し、キャリッジをその移動経路の中央部に移動させるようになっている。これによれば、インクタンクやプリントヘッドの交換作業をより容易に行うことができる。
【0025】
(他の実施形態)
上記実施形態では、開閉カバー7と測色部12及び乾燥部13が、回動中心軸7aを中心に一体的に回転移動するものを例に採り説明したが、開閉カバーの移動は、回転移動に限定されるものではなく、その他の移動を行うようにすることも可能である。例えば、開閉カバーを下流側にスライド可能に構成し、この開閉カバーと一体に、測色装置を移動させるようにしても良い。この場合、スライドは、平面的な移動経路に沿った平行移動であっても良いが、曲面的な移動経路に沿った平行移動であっても良く、開閉部材の移動経路は適宜設定可能である。
【0026】
また上記実施形態では、開閉カバーの内面に測色装置を固定し、開閉カバーと測色装置とが一体的に移動するものとなっているが、測色装置を開閉カバーとは異なる移動部材に取り付けるようにすることも可能である。この場合、移動部材は開閉カバーに連動して移動するように構成する。すなわち、開閉カバーが閉位置にあるときには移動部材が測色装置を測色位置に保持し、開閉カバーが開位置に移動した場合には測色装置を測色位置から退避した退避位置へと移動するように、移動部材を開閉部材に連動させる。これによれば、上記実施形態と同様の効果を得ることができると共に、移動部材の材質、強度、デザインなどを開閉カバーのデザインに拘わりなく定めることができ、開閉カバーの設計を単純化することが可能となる。すなわち、上記実施形態のように開閉カバーに測色装置を取り付ける場合、開閉カバーには外装材としての機能、つまり外観を考慮することが求められると共に、移動部材を保持できる強度も求められる。これに対し、前述のように開閉部材と移動部材とを別個の部材で構成するようにすれば、開閉カバーに対する要求を単純化することができ、設計、製造の簡略化を図ることができる。
【0027】
なお、上記実施形態では、測色装置が測色部と乾燥部とを備える場合を示したが、乾燥部を具備しない測色装置を用いることも可能である。
【0028】
さらに、上記説明では、プリントヘッドをシートの搬送方向と交差する方向へと移動させるようにした、いわゆるシリアル型のインクジェットプリント装置を例に採り説明した。しかし本発明はシリアル型のインクジェットプリント装置に限定されるものではない。例えば、シートの幅(搬送方向と直交する方向における距離)以上の範囲に亘って延在する長尺なプリントヘッドを固定し、連続的に搬送されるシートに対してプリントを行う、所謂フルライン型のインクジェットプリント装置にも本願発明は適用可能である。
【0029】
さらに、本発明はインクジェットプリント装置に限らず、熱転写型のプリント装置、電子写真方式のプリント装置などにも本発明は適用可能である。なお、電子写真方式のプリント装置においては、シートに形成されたトナー像の加熱・加圧を行う定着ローラなどが定着部に相当する。このように、本発明は、プリント部および測色部を収容する外装部材を備えたプリント装置であれば、プリント部のプリント方式については特に限定されない。
【符号の説明】
【0030】
1 インクジェットプリント装置(プリント装置)
1A プリント部
3 外装カバー(外装部材)
7 開閉カバー(開閉部材)
11 測色装置
11a 移動アーム(移動部材)
11b 回動中心軸
12 測色部
13 乾燥部(定着部)
16 測色キャリッジ
18 測色センサ
19 コロ
21 測色駆動モータ
24 駆動ベルト
P1 閉位置
P2 開位置
PA 測色位置
PB 退避位置
S シート(シート)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートに対してプリントを行うプリント部と、
該プリント部によってプリントされた部分の測色を行う測色部と、
前記プリント部および測色部を覆うことが可能な外装部材と、を有し、
前記外装部材は、前記プリント部を外部に開放する開位置と前記プリント部を覆う閉位置との間を移動可能な開閉部材を備え、
前記測色部は、前記開閉部材が前記閉位置にあるとき、前記プリント部によってプリントされたシートの測色を行う測色位置に位置し、前記開閉部材が前記開位置にあるときには前記測色位置から退避した退避位置へと移動することを特徴とするプリント装置。
【請求項2】
前記測色部は、前記開閉部材の内面に保持され、前記開閉部材と共に移動することを特徴とする請求項1に記載のプリント装置。
【請求項3】
前記測色部は、前記開閉部材に連動する移動部材に保持され、前記移動部材は、開閉部材が前記閉位置にあるとき前記測色部を前記測色位置に保持し、前記開閉部材が前記開位置にあるとき前記測色部を前記退位置に保持することを特徴とする請求項1に記載のプリント装置。
【請求項4】
前記開閉部材は、回動中心軸を中心に回動可能に保持され、前記測色部は前記開閉部材と共に、前記回動中心軸を中心に回動することを特徴とする請求項2に記載のプリント装置。
【請求項5】
前記開閉部材は、前記開位置と前記閉位置との間で平行移動を行い得るよう前記外装部材に支持され、前記測色部は、前記開閉部材と共に平行移動することを特徴とする請求項3に記載のプリント装置。
【請求項6】
前記プリント部は、前記搬送手段によって搬送されるシートに対し複数色のインクを吐出してカラーパッチを形成し、
前記測色部は、前記カラーパッチの測色を行うことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のプリント装置。
【請求項7】
前記測色部は、シートの搬送方向と交差する方向に沿って往復移動する測色キャリッジと、前記測色キャリッジに保持された測色センサと、を有し、前記測色キャリッジの移動に伴って前記カラーパッチの測色を行うことを特徴とする請求項6に記載のプリント装置。
【請求項8】
前記プリント部によってシートにプリントされた部分の色材を前記シートに定着させる定着部をさらに備え、
前記定着部は、開閉部材の開閉に伴って前記プリント部と共に移動することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のプリント装置。
【請求項9】
前記プリント部は、インクを前記シートに吐出することによってプリントを行い、
前記定着部は、前記シートに吐出されたインクを乾燥させる乾燥部であることを特徴とする請求項8に記載のプリント装置。
【請求項10】
プリント装置のプリント部によってプリントされた画像の測色を行う測色部を備えた測色装置であって、
前記測色部は、前記プリント装置の外殻をなす外装部材に設けられた開閉部材が、前記プリント部を外部に開放する開位置にあるとき、前記プリント部によってプリントされた部分の測色を行う測色位置に位置し、前記開閉部材が前記開位置にあるときには前記測色位置から退避した退避位置へと移動することを特徴とする測色装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−111750(P2013−111750A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−256929(P2011−256929)
【出願日】平成23年11月25日(2011.11.25)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】