説明

プレガバリンの新規な製造方法

本発明は、けいれん性疾患、疼痛および精神障害の予防および治療に有用なプレガバリン{(S)−3−(アミノメチル)−5−メチルヘキサン酸}の製造方法に関する。本発明によれば、鏡像異性体を分割または精製する段階を経ることなく、99%以上の高い鏡像異性体過剰率を有するプレガバリンを製造することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、神経因性疼痛の治療および予防用抗けいれん剤として広く知られている、下記化学式1の(S)−3−(アミノメチル)−5−メチルヘキサン酸の製造方法に関する。
【0002】
【化1】

【背景技術】
【0003】
(S)−(+)−3−(アミノメチル)−5−メチルヘキサン酸は、一般に、(S)−プレガバリンとして知られており、(S)−(+)−β−イソブチル−γ−アミノ酪酸、(S)−3−イソブチル−GABAまたはCI−1008と呼ばれる。商品名LYRICAとしても広く知られている(S)−プレガバリンは、 神経伝達調節剤であって、神経因性疼痛、癲癇および全般性不安障害の治療に効果的であり、作用の開始が迅速で使用が便利である。これにより、(S)−プレガバリンは各疾患に対する既存の治療剤と比較して症状を著しく改善することができるものと知られている(特許文献1)。
【0004】
多様な慢性疼痛症候群は、過度な神経活性に起因するもので、神経伝達物質の濃度を減らすことにより治療することができると知られている。ガバペンチノイド(Gabapentinoid)系薬物の一種であるプレガバリン(Pregabalin)は、神経疾患と精神疾患の治療における作用メカニズムが独特である。プレガバリンは、中枢神経系において電圧差によって開閉されるカルシウムチャネルを調節し、内生の抑制性神経伝達物質γ−アミノ酪酸またはGABA(gamma-aminobutyric acid)の濃度を高めることにより、神経疾患、疼痛および精神疾患を治療する(非特許文献1)。
【0005】
ラセミイソブチル−GABAの抗けいれん効果は、主に、(S)−鏡像異性体としてのプレガバリンに起因するため(非特許文献2)、(S)−プレガバリンのみを高い鏡像異性体過剰率(enantiomeric excess、以下「ee」という。)で製造する効果的な方法が要求される。
【0006】
プレガバリンを製造する典型的な方法は、3−(アミノメチル)−5−メチル−ヘキサン酸のラセミ混合物を合成した後、その(R)−および(S)−鏡像異性体を分割することである。このような方法としては、アジド中間体(非特許文献3)、マロネート中間体(非特許文献4)を用いる方法、またはホフマン合成法(非特許文献5)などがある。これらの方法では、古典的なラセミ体分割方法を用いて所望の(S)−鏡像異性体のみを分割および精製する。このために、キラル分割剤を含む塩の製造工程および費用がさらに必要であり、前記分割剤は部分的にのみリサイクルが可能なので、関連した廃棄物が発生するという問題点がある。しかも、ラセミ体の半分のみが所望の製品なので、(R)−鏡像異性体は結局廃棄され、プレガバリンの最大理論収率は50%である。すなわち、商業的製造工程において与えられた反応器の体積で合成できる目的物質の量である有効処理量が50%以下に低くて非経済的である。
【0007】
プレガバリンの他の合成方法としては、(4R、5S)−4−メチル−5−フェニル−2−オキサゾリジノンをキラル補助剤として用いた立体選択的合成法(非特許文献6)がある。これらの方法によれば、鏡像異性体過剰率の高いプレガバリンを製造することができるが、要求される作業温度を合わせるために、極低温装備および取り使い難い試薬が必要なので、大規模の商業的製薬製品の合成には適しない。
【0008】
他の合成方法としては、触媒を用いた非対称反応を利用したものがある。これに関連して、特許文献2は、キラルロジウム触媒を用いた非対称水素化反応によって出発物質としてのシアノ置換オレフィンを(S)−3−(アミノメチル)−5−メチルヘキサン酸のキラルシアノ前駆体として作り、前記前駆体を還元させてプレガバリンを合成する方法について開示している。ところが、前記方法では、出発物質としてのシアノ置換オレフィンを製造する過程で高圧一酸化炭素ガスを使用するため、商業的規模の合成では深刻な安定性問題を引き起こすおそれがある。また、別の方法としては、アルミニウム−サレン(Al-(Salen))触媒を用いた非対称シアン化反応によってもプレガバリンを合成することができる(非特許文献7)。ところが、前記方法は、鏡像異性体過剰率が96%eeと低いうえ、例えばシアン化酸(HCN)などの毒性の非常に強い試薬、および高圧の水素(500psi)処理が必要なので、やはり大量生産に適しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】米国特許第5,563,175号明細書
【特許文献2】米国特許出願第2003/0212290号明細書
【非特許文献】
【0010】
【非特許文献1】Nature Reviews Drug Discovery 2005, 4, 455.
【非特許文献2】Bioorg. Med. Chem. Lett., 1994, 4, 823
【非特許文献3】Richard Silverman et al.,Synthesis, 1989, 953., US Patent No. 5,563,175
【非特許文献4】Grote et al., US Patent Nos. 6,046,353, 5,840,956, and 5,637,767
【非特許文献5】Huckabee and Sobieray, US Patent Nos. 5,629,447, and5,616,793
【非特許文献6】Richard Silverman et al., US Patent Nos. 6,359,169, 6,028,214, 5,847,151, 5,710,304, 5,684,189, 5,608,090, and5,599,973
【非特許文献7】Jacobsen et al., J. Am. Chem. Soc. 2003, 125, 4442
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
従来の合成方法より全体収率および鏡像異性体過剰率が高いうえ、経済的で大量生産が容易である、プレガバリンの新規合成方法の開発が要求される。
【課題を解決するための手段】
【0012】
そこで、本発明の目的は、3−(アミノメチル)−5−メチルヘキサン酸(3-(aminomethyl)-5-methylhexanoic acid)の(S)鏡像異性体、すなわちプレガバリンを高純度で製造する新規方法を提供することにある。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係るプレガバリンの新規な製造方法によれば、キラル二環式ラクトンから、各段階の収率が70%以上で総収率が50%以上の高い収率で鏡像異性体過剰率の高いプレガバリンを簡単に製造することができる。
【0014】
また、本発明によれば、当量のキラル剤または古典的な分割方法を必要とする従来の方法に比べて、そのような分割段階なしで鏡像異性体過剰率(ee)99%以上の高純度のプレガバリンを製造することができる。すなわち、所望しないR−鏡像異性体を除去する工程が不要であり、所望の(S)−異性体のみが純粋に得られる。
【0015】
また、本発明によれば、危険なニトロ化合物や高価のキラル補助剤、高圧ガスなどの物質、または極低温の反応条件などが要求される従来の方法に比べて、簡単な方法でけいれん性疾患、疼痛および精神障害の予防および治療に有用なプレガバリンを商業的に生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係るプレガバリン製造の全体反応工程を示す。
【図2】実施例1で製造された化合物のキラルGC分析結果である。
【図3】実施例1で製造された化合物のH NMRスペクトルである。
【図4】実施例1で製造された化合物の13C NMRスペクトルである。
【図5】実施例2で製造された化合物のH NMRスペクトルである。
【図6】実施例2で製造された化合物の13C NMRスペクトルである。
【図7】化合物3のH NMRスペクトルである。
【図8】化合物3の13C NMRスペクトルである。
【図9】実施例4で製造された化合物のH NMRスペクトルである。
【図10】実施例4で製造された化合物の13C NMRスペクトルである。
【図11】実施例5で製造された化合物のH NMRスペクトルである。
【図12】実施例5で製造された化合物の13C NMRスペクトルである。
【図13】実施例5で製造された化合物のキラルGC分析結果である。
【図14】化合物4のH NMRスペクトルである。
【図15】化合物4の13C NMRスペクトルである。
【図16】化合物1のH NMRスペクトルである。
【図17】化合物1の13C NMRスペクトルである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の目的に関連し、下記<反応式1>に示すように、本発明は、
1)下記化学式2の二環式ラクトン化合物(化合物2)とイソプロピル銅酸化物の求核性添加反応によるシクロプロパン開環反応および脱炭酸反応によって下記化学式3のラクトン化合物(化合物3)を製造する段階と、
2)下記化学式3のラクトン化合物(化合物3)からハロゲン化、アジド化および加水分解反応を順次経てラクトン開環反応による下記化学式4の化合物(化合物4)を製造する段階と、
3)下記化学式4の化合物(化合物4)を還元させて下記化学式1のプレガバリン(化合物1)を製造する段階とを含む、化学式1のプレガバリンを製造する方法を提供する:
【0018】
【化2】

【0019】
前記反応式1および前記化学式2において、Rは1〜6つの炭素原子を有する直鎖状または分岐状の炭化水素であって、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチルおよびn−ヘキシルなどのアルキルであり、好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、t−ブチルなどを含む低級アルキルである。
【0020】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0021】
本発明の方法は、既存の方法とは異なり、二環式ラクトンのシクロプロパン開環反応を用いて前記化学式3のβ−置換されたγ−ブチロラクトン中間体を製造することを特徴とする。また、本発明の製造方法は、鏡像異性体過剰率の高い化学式2の二環式ラクトンを出発物質として用い、3−(アミノメチル)−5−メチルヘキサン酸のβ炭素が(S)配位を有する異性体としてのプレガバリンを製造することを特徴とする。
【0022】
本発明の段階1)では、下記反応式2に示すように、i−PrMgXで表示されるイソプロピルマグネシウムハライド、およびCuYで表示される銅化合物を含む反応溶液中で直接(インサイチュにて)製造されたイソプロピル銅酸化物を化学式2の二環式ラクトン化合物(化合物2)に求核性添加反応させて化学式5の化合物(化合物5)を製造した後、脱炭酸反応によって70%以上の収率で化学式3の化合物(化合物3)を製造する:
【0023】
【化3】

【0024】
前記化学式5において、Rは化学式2での定義と同様に定義される。
【0025】
前記反応の出発物質である、化学式2で表される二環式ラクトン化合物(化合物2)は、鏡像異性体過剰率が99%ee以上であることが好ましい。
【0026】
前記反応式2の求核性添加反応に使用されるイソプロピルマグネシウムハライドを示す前記化学式i−PrMgXにおいて、i−Prはイソプロピル基であり、Xは塩素(Cl)、臭素(Br)およびヨウ素(I)のいずれか一つであり、好ましくはClである。また、銅化合物を示す前記化学式CuYにおいて、Yは塩素(Cl)、臭素(Br)、ヨウ素(I)およびシアン化基(CN)のいずれか一つであり、好ましくはヨウ素(I)である。
【0027】
求核性添加反応の溶媒としては、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ヘキサンおよびヘプタンを含む無水溶媒から選ばれる単一溶媒、または前記単一溶媒の2つ以上を配合した混合溶媒を使用することができる。また、反応の温度は、使用される溶媒によって異なるが、−50〜0℃であり、好ましくは−50〜−40℃であり、反応時間は反応温度と使用溶媒によって異なるが、1〜18時間である。また、銅化合物(CuY)およびイソプオピルマグネシウムハライド(i−PrMgX)を化学式2の二環式ラクトン化合物に対してそれぞれ0.05〜0.95当量および1.1〜10当量使用することが好ましい。
【0028】
脱炭酸反応は、一般な脱炭酸反応条件の下で反応容器を加熱することにより達成することができ、好ましくは100〜150℃で反応容器を加熱して行い、さらに好ましくはLiCl/水/DMSOの混合溶媒で行う。
【0029】
下記反応式3に示すように、本発明の段階2では、 段階1)で得た化学式3の化合物(化合物3)から順次(a)ハロゲン化、(b)アジド化および(c)加水分解反応の3段階を経て化学式4の化合物(化合物4)を得る。すなわち、段階2)では、前記化学式3の化合物(化合物3)が下記化学式6の化合物(化合物6)および下記化学式7の化合物(化合物7)を経て前記化学式4の化合物(化合物4)に変換される。
【0030】
【化4】

【0031】
前記反応式3において、トリメチルシリルハライドを示すTMS−Xにおいて、TMSはトリメチルシリル基((CHSi−)であり、XはBrまたはIを含むハライドであり、好ましくはBrである。また、アルコールを示す前記化学式ROHにおいて、Rはアルキルまたはアリールであり、好ましくは前記アルコールはエタノールである。MNはアジド化合物を示し、この際、MはNaおよびKを含むIA族化合物であり、好ましくはNaである。
【0032】
また、前記化学式6および7において、Rは化学式2での定義と同様に定義される。
【0033】
本発明の段階2)に含まれる3段階の反応を、前記反応式3を参照して段階別に説明すると、次のとおりである。
【0034】
(a)ハロゲン化反応
本発明の段階(a)は、段階1)で得た前記化学式3の化合物を、ROHで表示されるアルコールおよびトリメチルシリルハライド(TMS−X)と反応させ、前記化学式6のハロゲン化合物を形成する。
【0035】
トリメチルシリルハライドのハライドが化学式3の化合物(化合物3)のラクトン環のγ位置に置換されて入り込むことによりラクトン環が開き、この段階の収率は90%以上である。この際、化学式3の化合物に対してアルコール1〜10当量とトリメチルシリルハライド1〜10当量を使用することが好ましい。
【0036】
(b)アジド化反応
本発明の段階(b)では、段階(a)で得た化学式6のハロゲン化合物(化合物6)をアジド化合物(MN)と反応させて前記化学式7の化合物(化合物7)を得る。この際、化学式6の化合物に対してアジド化合物1〜10当量を使用することが好ましい。
【0037】
(c)加水分解反応
本発明の段階(c)では、段階(b)で得た化学式7の化合物(化合物7)を塩基存在の下に適当な溶媒内で加水分解して前記化学式4のアジド化合物(化合物4)を得る。この際、溶媒としては、メタノールおよびエタノールなどのアルコール類および/または水と混合されるテトラヒドロフラン(THF)などの水溶性溶媒を使用し、好ましくはTHF、メタノールおよび水の混合溶媒を使用する。塩基としては、カルボン酸のアルカリ塩の形態によって異なるが、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物を使用し、好ましくは水酸化リチウムを使用する。
【0038】
また、化学式4の化合物(化合物4)をカルボン酸として得るために、酢酸または1〜6Nの塩酸水溶液を添加することができる。
【0039】
本発明の段階3)では、段階2)で得た化学式4のアジド化合物のアジド作用基をアミン基に還元させて目標物質としてのプレガバリンを得る。還元反応は公知の多様な方法を使用することができる。好ましくは、還元反応はメタノールなどの適当な溶媒でパラジウム−炭素(Pd/C)触媒を用いる。この際、キラルDEXβ−DMカラム(130℃、1.41kgf/cm)を用いたキラルGC分析の結果、化学式1のプレガバリンに対する鏡像異性体過剰率(ee)は99%以上である。
【0040】
本発明は、化学式2の二環式ラクトン化合物を出発物質として、β−置換されたγ−ブチロラクトン中間体を経てプレガバリンを合成することを特徴とする。前記化学式2の二環式ラクトン化合物は、本願の発明者が同日付で提出した出願{二環式ラクトンの結晶型およびその製法}に記載された方法によって製造できる。この方法によれば、化学式2の化合物は、下記反応式4に示すように、化学式8の(S)−エピクロルヒドリン(epichlorohydrin)と化学式9のマロン酸エステル(化合物9)とを反応させた後、反応混合物を真空蒸留して溶媒および未反応のマロン酸ジアルキルを除去し、低温に維持させることにより、99%ee以上の純粋な結晶として得ることができる:
【0041】
【化5】

【0042】
前記反応式4および前記化学式9において、Rは化学式2での定義と同様に定義される。
【0043】
この際、好ましくは、前記マロン酸エステル(化学式9の化合物)はマロン酸ジエチルである。
【0044】
したがって、本発明の製造方法によれば、鏡像異性体過剰率の高い二環式ラクトンを用いて、β−置換されたγ−ブチロラクトン中間体を経て、鏡像異性体過剰率の高いプレガバリンを製造することができる。このような本発明に係る方法のプレガバリン製造の全体反応工程を図1に示す。
【0045】
本願において引用または参照している全ての文献が開示している事項は参考として本発明に含まれる。本発明は、本明細書の実施例に記述された特定様態の範囲に制限されない。これらの実施例は例示のためのものに過ぎない。機能的に均等な化合物および方法は明白に本願発明の範囲内にある。
【0046】
また、当業者であれば、本明細書に特に記述された以外にも、本発明の変形または修正を加え得ることを理解することができる。本発明は、このような全ての変形および修正を含むものと理解されるべきである。また、本発明は、本明細書で言及または開示された成分、組成物、特徴、段階を単独で、或いは2つ以上任意に組み合わせて使用することができる。
【実施例】
【0047】
〔発明の様態〕
以下、本発明に係るプレガバリンおよびプレガバリンの製造過程の各段階で得られる化合物の製造方法を実施例によって詳細に説明する。ところが、本発明の範囲はこれらの説明に拘束されず、以下の例示以外に対しても、本発明の趣旨から外れない範囲内で適切に実施することができる。
【0048】
〔実施例1:(1R、5S)−エチル2−オキソ−3−オキサ−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−カルボン酸塩((1R, 5S)-ethyl 2-oxo-3-oxa-bicyclo[3.1.0]hexane-1-carboxylate)の製造〕
ナトリウム断片(3.09g、134mmoL)を無水エタノール(250mL)に仕込み、ナトリウムが全て溶解するまで30分間攪拌してエトキシド溶液を得た。前記エトキシド溶液を0℃に冷却した後、マロン酸ジエチル21.4mL(141.0mmoL)をゆっくり滴加した。その後、常温に昇温した後、(S)−エピクロルヒドリン10mL(127.9mmoL)をシリンジポンプを用いて徐々に滴加し、反応混合物を36時間75℃で加熱した。前記反応混合物が透明になるまで、蒸留水を丁寧に添加した。反応混合物溶液が透明になったとき、減圧の下でエタノールを除去した。水層を塩化メチレンで抽出した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、残渣を減圧の下で濃縮した。前記濃縮物を1.5mmHgで真空下に蒸留し、生成されたオイルを次の過程によって精製して、標題化合物((1R、5S)−エチル2−オキソ−3−オキサ−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−カルボン酸塩)を得た。
【0049】
42〜43℃で未反応のマロン酸ジエチルを除去した後、110〜112℃で標題化合物を透明なオイル(12.23g、59%)として収得した。前記オイルを−20℃で保管してオイル状態の実施例1の標題化合物を針状の結晶に固体化させた。鏡像異性体過剰率(ee)は、キラルDEX β−DMカラム(130℃、1.41kgf/cm=16.88)を用いたキラルGC分析の結果、99%以上であり、これを図2に示した。これによれば、[α]20は+166.39(c 1.22、EtOH)、[α]25は+134.81(c 1.00、CHCl)(>97%eeに対する[α]25文献値は+145.48(c 1.22、EtOH)であった。
【0050】
標題化合物のH NMR(400MHz、CDCl)分析結果は次のとおりである:δ4.33 (1H, dd, J = 4.73 Hz and 9.42 Hz), 4.23 (2H, q, J= 7.14 Hz), 4.16 (1H, d, J = 9.43 Hz), 2.70 (1H, m), 2.05 (1H, dd, J= 4.77 Hz and 7.98 Hz), 1.35 (1H, t, J= 5.14 Hz), 1.28 (3H, t, J = 7.13 Hz)。これを図3に示した。
【0051】
標題化合物の13C NMR(100MHz、CDCl)分析結果は次のとおりである:δ170.5, 166.7, 67.0, 62.0, 29.3, 27.9, 20.7, 14.1。これを図4に示した。
【0052】
HRMS(EI)(C10)の結果は次のとおりである:計算値=170.0579、測定値=170.0571。
【0053】
〔実施例2:(4S)−エチルテトラヒドロ−4−イソブチル−2−オキソフラン−3−カルボン酸塩((4S)-ethyl tetrahydro-4-isobutyl-2-oxofuran-3-carboxylate)の製造〕
−45℃で無水THF(20mL)にCuI(0.63g、3.31mmoL)を添加し、懸濁液を攪拌した。その後、前記攪拌された懸濁液にイソプロピルマグネシウムクロライド(THF溶媒、2.0M、8.23mL、16.46mmoL)をゆっくり滴加した。無水THF(20mL)に溶解した、実施例1で製造された化合物((1R、5S)−エチル2−オキソ−3−オキサ−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−カルボン酸塩)1.12g(6.58mmoL)を−45℃で前記懸濁液にカニューレを介して加えた。前記反応混合物を30分間−15℃となるように徐々に攪拌し、飽和塩化アンモニウム溶液で急冷した。その後、常温でジエチルエーテルを適量添加し、7〜8時間攪拌した。エーテル層を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。前記2つの有機層を化合させた後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧の下で濃縮させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物((4S)−エチルテトラヒドロ−4−イソブチル−2−オキソフラン−3−カルボン酸塩)を無色オイル(1.34g、95%)として得た。
【0054】
精製前の標題化合物のHNMR(400MHz、CDCl)結果は次のとおりである:δ4.49 (1H, dd, J= 8.80 Hz and 7.82 Hz), 4.23 (2H, q, J = 7.11 Hz), 3.85 (1H, t, J= 8.68 Hz), 3.18 (1H, d, J = 9.39 Hz), 3.03 (1H, m), 1.53 (1H, m), 1.42 (1H, m), 1.38 (1H, m), 1.31 (3H, t, J = 8.96 Hz), 0.90 (6H, t, J= 6.62 Hz)。これを図5に示した。
【0055】
精製前の標題化合物の13 NMR(100MHz、CDCl)結果は次のとおりである:δ172.1, 167.8, 72.2, 62.1, 52.9, 41.7, 38.3, 26.0, 22.6, 22.4, 14.1。これを図6に示した。
【0056】
HRMS(EI)(C1118)の結果は次のとおりである:計算値=214.1205、測定値=214.1208。
【0057】
〔実施例3:(S)−ジヒドロ−4−イソブチルフラン−2(3H)−オン((S)-dihydro-4-isobutylfuran- 2(3H)-one)(化合物3)の製造〕
実施例2で製造された化合物((4S)−エチルテトラヒドロ−4−イソブチル−2−オキソフラン−3−カルボン酸塩)(991mg、4.63mmoL)とLiCl(392mg、9.25mmoL)をDMSO(50mL)に溶解させた後、蒸留水(1mL)を添加し、140℃で18時間攪拌した。反応が完了した後、水を加えて混合液を酢酸エチルで3回抽出した。有機層を飽和塩化アンモニウム溶液と塩水でそれぞれ1回ずつ洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧の下で濃縮させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して化合物3((S)−ジヒドロ−4−イソブチルフラン−2(3H)−オン)を無色オイル(520mg、79.1%)として得た。
【0058】
化合物3のH NMR(400MHz、CDCl)結果は次のとおりである:δ4.39 (1H, t, J = 8.53 Hz), 3.86 (1H, t, J = 8.74 Hz), 2.60 (2H, m), 2.13 (1H, m), 1.55 (1H, m), 1.34 (2H, t, J = 6.95 Hz), 0.89 (6H, t, J = 6.21 Hz)。これを図7に示した。
【0059】
13 NMR(100MHz、CDCl)結果は次のとおりである:δ177.2, 73.5, 42.2, 34.8, 33.8, 26.3, 22.6, 22.4。これを図8に示した。
【0060】
HRMS(EI)(C14)の結果は次のとおりである:計算値=142.0994、測定値=142.0990。
【0061】
〔実施例4:(S)−エチル3−(ブロモメチル)−5−メチルヘキサン酸塩((S)-ethyl 3-(bromomethyl)-5-methylhexanoate)の製造〕
実施例3で製造された化合物3(1.11g、7.81mmoL)とエタノール(2.28mL、39.0mmoL)を無水塩化メチレン(40mL)と混合した後、攪拌した。混合物に0℃でブロモトリメチルシラン(3.03mL、23.4mmoL)をゆっくり滴加した。反応混合物を常温で18時間攪拌し、蒸留水を加えて急冷し、5分間攪拌した。有機層を分離した後、5%チオ硫酸ナトリウムで洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧の下に濃縮させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物((S)−エチル3−(ブロモメチル)−5−メチルヘキサン酸塩)を無色オイル(1.77g、90.3%)として得た。
【0062】
標題化合物のH NMR(400MHz、CDCl)結果は次のとおりである:δ4.11 (2H, q, J = 7.12 Hz), 3.54 (1H, dd, J = 10.22 Hz and 3.72 Hz), 3.44 (1H, dd, J = 10.20 Hz and 4.97 Hz), 2.45 (1H, dd, J= 15.81 Hz and 7.19 Hz), 2.29 (1H, dd, J = 15.76 Hz and 5.72 Hz), 2.22 (1H, m), 1.60 (1H, m), 1.32 (1H, m), 1.24 (3H, t, J = 7.12 Hz), 1.15 (1H, m), 0.88 (6H, d, J=6.58 Hz)。これを図9に示した。
【0063】
標題化合物の13C NMR(100MHz、CDCl)結果は次のとおりである:δ172.3, 60.4, 41.8, 38.98, 37.7, 34.1, 25.0, 22.9, 22.2, 14.2。これを図10に示した。
【0064】
HRMS(EI)(C1019BrO)の結果は次のとおりである:計算値=250.0568、測定値=250.0565。
【0065】
〔実施例5:(S)−エチル3−(アジドメチル)−5−メチルヘキサン酸塩((S)-ethyl-3-(azidomethyl)-5-methylhexanoate)の製造〕
実施例4で製造された化合物((S)−エチル3−(ブロモメチル)−5−メチルヘキサン酸塩)(876mg、3.49mmoL)、アジド化ナトリウム(907mg、13.95mmoL)を無水DMF(10mL)と混合し、常温で4時間攪拌した。その後、減圧の下でDMFを除去した。蒸留水と塩化メチレンを残渣に加えた。水層を塩化メチレンで3回抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧の下で濃縮させた。濃縮された残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物((S)−エチル3−(アジドメチル)−5−メチルヘキサン酸塩)を無色オイル(691mg、92.9%)として得た。
【0066】
標題化合物のH NMR(400MHz、CDCl)結果は次のとおりである:δ4.11 (2H, q, J = 7.16 Hz), 3.34 (1H, dd, J = 12.18 Hz and 4.97 Hz), 3.26 (1H, dd, J = 12.12 Hz and 6.14 Hz), 2.29 (2H, m), 2.14 (1H, m), 1.60 (1H, m), 1.24 (3H+1H, m), 1.13 (1H, m), 0.87 (6H, dd, J= 6.56 Hz and 2.44 Hz)。これを図11に示した。
【0067】
標題化合物の13C NMR(100MHz、CDCl)結果は次のとおりである:δ172.4, 60.4, 55.0, 41.1, 37.0, 33.3, 25.1, 22.6, 22.5, 14.2。これを図12に示した。
【0068】
HRMS(EI)(C1019)の結果は次のとおりである:計算値=213.1477、測定値=213.1475。
【0069】
標題化合物の鏡像異性体過剰率(ee)を測定するために、本実施例で製造された標題化合物(10mg)、無水トリフルオロ酢酸(0.5mL)および10% Pd/C(10mg)を酢酸エチル(1mL)に加え、水素風船の下で3時間攪拌した。10%Pd/Cをセライトフィルターで除去した後、濾液を減圧の下で濃縮させた。濃縮された残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(40%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して無色オイルを得た。キラルDEXβ−DMカラム(130℃、1.41kgf/cm、tr=51.17)を用いたキラルGC分析を行った。その結果、鏡像異性体過剰率(ee)は99%以上であった。前記GC分析結果を図13に示した。
【0070】
〔実施例6:化合物4の製造〕
THF、MeOHおよび水の混合溶媒(THF:MeOH:水=6:3:1、30mL)に、実施例5で製造された化合物((S)−エチル3−(アジドメチル)−5−メチルヘキサン酸塩)(748mg、3.51mmoL)を溶解させた後、水酸化リチウム一水和物(736mg、17.5mmoL)を添加した。反応混合物を15分間還流させた後、有機溶媒を減圧の下で除去した。水層は6N HCl水溶液で酸性化させた後、塩化メチレンで3回抽出した。化合された有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧の下で濃縮させて化合物4((S)−3−(アジドメチル)−5−メチルヘキサン酸)を無色オイル(590.4mg、90.9%)として得た。
【0071】
化合物4のH NMR(400MHz、CDCl)結果は次のとおりである:δ11.24 (1H, br), 3.39 (1H, dd, J = 12.24 Hz and 4.92 Hz), 3.29 (1H, dd, J= 12.24 Hz and 6.28 Hz), 2.36 (2H, m), 2.15 (1H, m), 1.60 (1H, m), 1.24 (1H, m), 1.18 (1H, m), 0.89 (6H, dd, J = 6.58 Hz and 2.20 Hz)。これを図14に示した。
【0072】
化合物4の13C NMR(100MHz、CDCl)結果は次のとおりである:δ179.1, 54.8, 41.1, 36.7, 33.0, 25.1, 22.6, 22.4。これを図15に示した。
【0073】
HRMS(EI)(C15)の結果は次のとおりである:計算値=185.1164、測定値=185.1167。
【0074】
〔実施例7:プレガバリン(化合物1)の製造〕
実施例5で製造された化合物4(569.7mg、3.08mmoL)と10%Pd/C(90mg)をメタノール(30mL)に加え、水素風船の下で3時間攪拌した。10%Pd/Cはセライトフィルターで除去した後、溶媒を減圧の下で蒸発させて化合物1、すなわちプレガバリン((S)−3−(アミノメチル)−5−メチルヘキサン酸)を白色固体(485mg、99.0%)として得た。
【0075】
得られた前記固体(化合物1)の融点は182〜183℃であり、[α]20は+6.0(c 0.54、HO)であった。
【0076】
本実施例で得られた化合物1のH NMR(400MHz、CDOD)結果は次のとおりである:δ2.95 (1H, dd, J = 12.84 Hz and 3.54 Hz), 2.82 (1H, dd, J= 12.82 Hz and 7.94 Hz), 2.44 (1H, dd, J = 15.73 Hz and 3.37 Hz), 2.25 (1H, dd, J = 15.70Hz and 8.76 Hz), 2.06(1H, m), 1.69 (1H, m), 1.23 (2H, m), 0.92 (6H, t, J= 6.42 Hz)。これを図16に示した。
【0077】
また、前記化合物1の13 NMR(100MHz、CDOD)結果は次のとおりである:δ180.6, 45.9, 43.4, 43.1, 33.2, 26.2, 23.2, 22.6。これを図17に示した。
【0078】
HRMS(EI)(C17NO)の結果は次のとおりである:計算値=159.1259、測定値=159.1259。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1)下記化学式2の二環式ラクトン化合物からイソプロピル銅酸化物の求核性添加反応によるシクロプロパン開環反応および脱炭酸反応によって下記化学式3のラクトン化合物を製造する段階と、
2)前記1)段階で得られた化学式3のラクトン化合物からハロゲン化、アジド化および加水分解反応を経てラクトン開環反応による下記化学式4の化合物を製造する段階と、
3)前記2)段階で得られた化学式4の化合物を還元させて下記化学式1のプレガバリンを製造する段階とを含んでなることを特徴とする、下記化学式1のプレガバリンの製造方法:
【化1】

(前記化学式2において、Rは1〜6つの炭素原子を有する直鎖状または分岐状のアルキル基である。)。
【請求項2】
段階1)のイソプロピル銅酸化物は、化学式i−PrMgX(前記化学式i−PrMgXにおいて、i−Prはイソプロピル基、Mgはマグネシウム、Xは塩素(Cl)、臭素(Br)またはヨウ素(I)である)で表されるイソプロピルマグネシウムハライドと化学式CuY(前記化学式CuYにおいて、Cuは銅、Yは塩素(Cl)、臭素(Br)、ヨウ素(I)またはシアン(CN)基である。)で表される銅化合物を含む反応器内でインサイチュにて製造されることを特徴とする、請求項1に記載のプレガバリンの製造方法。
【請求項3】
段階1)の求核性添加反応によるシクロプロパン開環反応および脱炭酸反応が、下記反応式2によって化学式5の化合物を経由して起こることを特徴とする、請求項1に記載のプレガバリンの製造方法:
【化2】

(前記反応式2、化学式2および化学式5において、Rは1〜6つの炭素原子を有する直鎖状または分岐状のアルキル基である。)。
【請求項4】
段階2)でハロゲン化反応によって化学式6の化合物を得、化学式6の化合物をアジド化反応させて化学式7の化合物を得、化学式7の化合物を加水分解して化学式4の化合物を得ることを特徴とする、請求項1に記載のプレガバリンの製造方法:
【化3】

(前記化学式6および化学式7において、Rは1〜6つの炭素原子を有する直鎖状または分岐状のアルキル基である。)
【請求項5】
ハロゲン化反応は、化学式3の化合物を化学式TMS−X(前記化学式TMS−Xにおいて、TMSはトリメチルシリル基((CH−Si−)であり、Xは臭素(Br)またはヨウ素(I)である。)で表示されるトリメチルシリルハライドと反応させて化学式6の化合物を製造することを特徴とする、請求項4に記載のプレガバリンの製造方法。
【請求項6】
前記アジド化反応は、化学式6の化合物を化学式MN(前記化学式MNにおいて、Mはナトリウム(Na)およびカリウム(K)を含むIA族元素グループから選ばれるものであり、Nは窒素である。)で表されるアジド化合物と反応させて化学式7の化合物を製造することを特徴とする、請求項4に記載のプレガバリンの製造方法。
【請求項7】
前記加水分解反応は塩基の存在下に行われることを特徴とする、請求項4に記載のプレガバリンの製造方法。
【請求項8】
塩基は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムよりなるアルカリ金属水酸化物群から選ばれることを特徴とする、請求項7に記載のプレガバリンの製造方法。
【請求項9】
前記加水分解反応は、メタノールおよびエタノールを含むアルコール類および/または水と混合可能なテトラヒドロフラン(THF)を含む水溶性溶媒内で行うことを特徴とする、請求項7に記載のプレガバリンの製造方法。
【請求項10】
段階3)における還元はパラジウム−炭素触媒を用いて行うことを特徴とする、請求項1に記載のプレガバリンの製造方法。
【請求項11】
段階1)で使用される化学式2の化合物は、化学式8の(s)−エピクロルヒドリンと化学式9のマロン酸エステルとを反応させて製造されることを特徴とする、請求項1に記載のプレガバリンの製造方法:
【化4】

(前記化学式9において、Rは1〜6つの炭素原子を有する直鎖状または分岐状のアルキル基である。)。
【請求項12】
マロン酸エステルはマロン酸ジエチルであることを特徴とする、請求項11に記載のプレガバリンの製造方法。
【請求項13】
化学式2の化合物は単一結晶型であることを特徴とする、請求項11に記載のプレガバリンの製造方法。
【請求項14】
化学式2の化合物は、鏡像異性体過剰率(enantimeric excess)が99%ee以上であることを特徴とする、請求項11に記載のプレガバリンの製造方法。
【請求項15】
Rはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピルまたはt−ブチル基であることを特徴とする、請求項1、3または4に記載のプレガバリンの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公表番号】特表2010−535857(P2010−535857A)
【公表日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−520936(P2010−520936)
【出願日】平成20年8月11日(2008.8.11)
【国際出願番号】PCT/KR2008/004672
【国際公開番号】WO2009/022839
【国際公開日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【出願人】(506070590)
【Fターム(参考)】