説明

プログラム可能なサービスを有するプログラム可能なマルチメディアコントローラ

統合化されたマルチメディア、エンターテイメント、通信、及び制御システム。該システムは、汎用コンピュータに基づくものであり、広範なオーディオ、ビデオ、電気通信、データ通信、又はその他の装置と接続し、該装置を制御し、又は管理することができるものである。該システムは、従来別々のスタンドアロン装置として動作していた幾つかの装置の特徴又は機能を組み込むことが可能なサービス又はユーザ経験を生成するためのプログラミング環境を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般にマルチメディア及び通信の分野に関し、特に家庭用、業務用、プロ用のオーディオ又はビデオ、放送、又は映画スタジオ、セキュリティ、オートメーション、又は、広範なオーディオ、ビデオ、電気通信、データ通信、及びその他の装置と接続し、かかる装置を制御し、及び管理することができる他の用途のための、プログラム可能なマルチメディアコントローラに関するものである。
【背景技術】
【0002】
関連出願
本出願は、2005年12月20日付けで出願された本出願人の「System and Method fo a Programmable Multimedia Controller」と題する同時係属中の出願(Cesari and McKennaファイル番号104215-0003)に関連するものである。
【0003】
消費者向け電子装置の市場での提供は、電子ハードウェアのコストの低下及び新たなメディアの導入に応じて劇的に拡張された。例えば、たったの数年で、コンパクトディスク(CD)技術は、最適な音楽記録媒体としてビニル製のレコード及び磁気テープにほぼ取って代わるものとなったが、次いでMP技術に移行することとなった。同様に、DVD(Digital Versatile disk)技術が最適なビデオ記録媒体としてビデオテープにほぼ取って代わる一方で、ディジタルカメラが事実上フィルムカメラに取って代わることとなった。新たな技術及びメディアの出現、及びそれに対応した最近の進歩に基づく製品に関する消費者の需要により、メーカーは、新製品を迅速に導入するようになる。その結果として、極めて多くの製品タイプ及びモデルが市場に広がっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
多くの消費者にとって存続している長期にわたる1つの問題は、一般に統合化されたシステムの一部としてではなく別々に販売される様々な電子機器の相互接続に伴う複雑性である。例えば、消費者は、オーディオレシーバ、ケーブルTVボックス、テレビ、DVDプレーヤ、及びサラウンドサウンドシステムを、異なるメーカーから入手する可能性がある。一連のケーブルにより一群の要素を相互接続するという基本的な問題が、多くのユーザにとって難題であり、正しく用いた場合にそれら要素を共に最良に作動させて最も楽しめるエンターテイメント経験を生じさせるものとなる様々な態様の動作及び機能を十分に理解することは言うまでもない。
【0005】
もう1つの長期にわたる問題は、異種の要素を統合するための、全てでなくとも殆どの以前の取り組みが、高級コンピュータ言語で書かれたソフトウェアで動作するタイプの中央コントローラを使用することであることにある。第一に、メーカーが、ソースコードをユーザに対して入手可能としないことにより、システムをカスタマイズすることを望むユーザがこれを実行することを事実上防止することはほぼ確実である。第二に、ソースコードが入手可能となる場合であっても、圧倒的多数のユーザは、ソースコードを書き又は修正する技術的な専門知識、時間、又は意向を有さない。第三に、メーカーによる新たな装置の導入は、中央コントローラがかかる装置と互換性を有するようにすべくソースコードを修正することをほぼ確実に必要とするものである。
【0006】
更に別の長期にわたる問題は、消費者向け電子機器のための制御インタフェイスに関して広く適用できる工業規格が存在しないことにある。メーカーは、様々な通信プロトコルを組み込み、その殆どは事実上独自のものであり、如何なる規格にも準拠せず、及び極めて詳細なソースコードで実施される。この規格の欠如は、広範な消費者向け電子機器が共に動作し且つ技術的な専門知識を事実上有さない平均的なユーザによって管理されるようにかかる電子機器の統合及び中央制御を如何に行うかという問題を非常に複雑にする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
要するに、本発明は、プログラム可能なサービスを有するプログラム可能なマルチメディアコントローラを提供するものである。該マルチメディアコントローラは、特殊な埋込型コンピュータシステムを制御する汎用コンピュータに基づくものである。該汎用コンピュータは、第2の汎用コンピュータと協働して冗長性を提供することが可能である。該マルチメディアコントローラは、広範なオーディオ、ビデオ、電気通信、データ通信、又はその他の装置と接続し、該装置を制御し、又は管理することができるものである。
【0008】
該マルチメディアコントローラは、従来別々のスタンドアロン装置として動作していた幾つかの装置の特徴又は機能を組み込むことが可能なサービス又はユーザ経験を生成するためのプログラミング環境を含む。かかるサービスの複雑さは、単純な制御機能から、高性能オーディオ及びビデオを汎用コンピュータのグラフィクス能力、ウェブベースのサービス、及び電気通信と組み合わせたマルチメディア経験に及ぶものである。
【0009】
サービスは、より大きな物理的空間内の様々な領域に従って実施することが可能である。例えば、ユーザは、各部屋で利用することができる要素又はユーザの嗜好に応じて、自宅のファミリールームで特定のサービスが利用可能となる一方、キッチンでは異なるサービスが利用可能となることを指定することが可能である。サービスはまた、嗜好や制限(例えばペアレンタルコントロール)等を指定するユーザプロファイルに関連して各ユーザ毎に実施することが可能である。
【0010】
前記プログラミング環境は、要素プロファイルのライブラリ含む。要素プロファイルは、基礎をなすデータ構造の所望の属性に基づいて多数の態様で実施することが可能である。一好適実施形態では、要素プロファイルは、要素(DVDプレーヤ、テレビ、アンプ、又は本発明のシステムと接続することができる他のあらゆるタイプの要素等)の特定の属性を記述したXML(Extensible Markup Language)ファイルとして実施される。要素プロファイルは、典型的には、要素の物理的特性(例えば、要素の背部に配置された入出力コネクタ)、要素の構成(例えば、モジュール式レシーバのスロット又はベイ内に存在することが可能な全ての考え得るタイプのモジュール)、要素が認識する一組のコマンド(例えば、電源オン、電源オフ、ディスクトレイのオープン)、並びに要素が実行することができる機能(例えば、再生、一時停止、停止)のうちの少なくとも幾つかを記述する。
【0011】
要素プロファイルのためのXMLファイルの使用、並びに以下で説明する本発明の他の特徴は、特に将来市場に導入される新たな要素について要素プロファイルを作成する容易さを含む幾つかの利点を提供する。更に、XMLの使用は、既存の要素プロファイルの編集を介したカスタマイズプロセスを、ソースコードの記述及び修正と比べて極めて単純なものとする。したがって、本発明は、カスタム要素プロファイルを作成すること又はライブラリ内の利用可能なプロファイルを修正することを望むインストール実施者又はユーザを支援するためのプログラミングツールを含む。
【0012】
要素プロファイルのライブラリは、本システムの物理的な一部であり又はネットワークその他の通信リンクを介して本システムに対して利用可能となるハードディスクドライブ他の記憶メディアに格納することが可能である。1つ又は2つ以上の要素プロファイル、又はライブラリ全体であっても、指定されたウェブサイトにインターネットを介してアクセスし、及び適当なファイルをダウンロードすることにより、取得し、又は必要に応じて更新することが可能である。要素プロファイルライブラリの更新は、自動処理として、又はユーザが該プロセスを開始させ又は制御するものとして、実施することが可能である。
【0013】
要素プロファイルのライブラリを使用して、本発明は、特定のインストールを実際に如何に配線するかをユーザがオンスクリーン・チュートリアルを介して対話的に記述することを可能にする。新たなインストールが行われる場合に、本発明は、該インストールの配線を如何に行うかについての推薦をユーザに対して行うことが可能である。配線が確立されると、本発明は、利用可能なサービスについてユーザに知らせることが可能である。
【0014】
前記プログラミング環境はまた、ゾーン設定を含み、これもまた好適にはXMLファイルとして実施される。ゾーン設定は、基本的には、特定の部屋その他の空間内に存在する要素、モジュール式要素内に実際に存在するモジュール、それらの要素が相互接続される態様、及び該空間でユーザに対して利用可能となるコントローラのタイプの仕様、の識別を含む記述である。
【0015】
前記プログラミング環境はまた、接続設定を含み、これもまた好適にはXMLファイルとして実施される。接続設定は、基本的には、上述したインストール配線情報を格納したファイルであり、該ファイルは、特定のインストールによってサポートすることができるサービスを判定するのに使用される。
【0016】
前記プログラミング環境はまた、サービスルールを含む。サービスルールは、好適には、XMLファイルとして実施され、基本的には、特定のサービスを実施するために必要な要素、及び該サービスを提供するために特定の一要素又は一群の要素が対話する態様を規定する。
【0017】
該プログラミング環境において、要素プロファイル、ゾーン設定、接続設定、及びサービスルールは全て、設定コンパイラへ入力として提供され、該設定コンパイラがサービスインプリメンテーション(これもまた好適にはXMLファイルとして実施される)を提供する。次いで、該サービスインプリメンテーションがワークフロージェネレータへ入力として供給され、該ワークフロージェネレータがサービスインプリメンテーションの実行可能フォーム並びに該実行可能フォームのグラフィカル表現を生成する。該グラフィカル表現は、汎用コンピュータを用いて表示し編集することが可能な便利で使い易いフォーマットを有利に提供するものとなる。該グラフィカル表現を編集することにより、ユーザは、対応する実行可能フォームを直接効果的に修正する。このようにして、プログラミング専門知識を殆ど又は全く有さないユーザが、プログラム可能なサービスを必要に応じて作成しカスタマイズすることが可能となる。
【0018】
本システムの使い易さ及びプログラム可能性を向上させる本発明の別の態様は、ユーザインタフェイスであり、これは、好適な一実施形態では、広く入手可能なDVDオーサリングソフトウェアと相まったDVDプレーヤの機能に基づくものである。この態様では、本発明は、2つの重要な考慮事項、すなわち、DVDプレーヤ(すなわちビデオデコーダチップで実施されるようなDVDプレーヤの機能)が極めて安価であること、及び表示されているメニューからアイテムを選択するためのDVDプレーヤの操作をユーザが一般に熟知していることを利用したものである。したがって、非常に安価でありながら、大多数のユーザが容易に理解することができるユーザインタフェイスを、市販のDVDオーサリングソフトウェアを使用して実施することが可能である。かかるソフトウェアを使用して、リモコン、ポータブルDVDプレーヤ、タッチスクリーン、又は本発明によりサポートされる多数の他の制御装置を使用してユーザが対話することになる情報、メニュー、又は選択肢を再生時に提示するビデオを作成することが可能である。システム構成及び設定の一部として、1つのかかるビデオを使用して、1つ又は2つ以上のユーザプロファイルを作成するために必要な情報を収集することが可能である。
【0019】
本発明のもう一つの態様は、拡張性である。多数のマルチメディアコントローラを相互接続して大きなシステムを形成することが可能であり、該システムでは、任意の入力オーディオ又はビデオ信号を、同じ又は異なるコントローラの任意の出力へ切り換えることが可能である。かかる拡張されたシステムでは、異なるサービスを提供するよう異なるコントローラをプログラミングすることが可能である。例えば、ビデオ関連サービスを提供するよう1つのコントローラをプログラミングする一方で、オーディオ関連サービスを提供するよう第2の相互接続されたコントローラをプログラミングすることが可能である。
【0020】
本発明が実施することが可能なサービスは多様でその数は膨大である。例えば、ユーザが、DVDプレーヤ、テレビ、及び電話回線に接続された本発明のシステムを有しているものと仮定する。これら要素を用いて、単純なサービスを定義して、ユーザがDVDムービーを見ており且つ電話を受けた際に、一時停止して発呼者IDをテレビのビデオフレーム内に表示させるように本発明のシステムがDVDプレーヤに自動的に命令するようにすることが可能である。その結果として、該ユーザは、電話のところに物理的に移動すること又はDVDプレーヤを手動で制御することなしに、電話に出るか否かを決めることが可能となる。電話に出る場合には、DVDプレーヤは一時停止したままとなる。電話に出ない場合、又は電話に出た後に切った場合には、ユーザによりプログラミングすることが可能な一定時間の経過後にムービーが自動的に再開する。
【0021】
本発明が実施することができる単純なサービスの別の一例は、テレビとインターネットへのアクセスとの組み合わせを伴うものである。本発明を使用して、インターネットからの情報(株価、スポーツスコア、又は天気情報等)にアクセスし、該情報をTV画面上のビデオイメージ内のどこかに表示し、又は、代替的にユーザが所望のTV番組を見ている際にイメージの底部に沿って移動する「ティッカー」として表示することが可能である。
【0022】
本発明が実施することができるサービスの更に別の例は、テレビと無線(携帯電話)の組み合わせを伴うものである。本発明を使用して、携帯電話によるショートメッセージサービス(SMS)テキストメッセージの到着を検出して、該テキストメッセージをテレビにより表示されているイメージ上にオーバーレイとして表示することが可能である。このようにして、ユーザは、携帯電話を操作することなくテキストメッセージを見ることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下の説明では添付図面を参照する。
【0024】
図1は、本発明の実例となる一実施形態による、多数の装置に相互接続されたプログラム可能なマルチメディアコントローラ100のブロック図である。用語「プログラム可能なマルチメディアコントローラ」は、様々な電子装置(オーディオ、ビデオ、電話、データ、セキュリティ、モータ作動式、リレー作動式、及び/又はその他のタイプの電子装置等)の制御、それら電子装置間でのデータの切り換え、及び/又はそれら電子装置との相互動作を行うことができる装置として広く解釈されるべきである。これら装置と相互に作用することにより、該プログラム可能なマルチメディアコントローラ100は、統合化されたマルチメディア制御ソリューションを実施することが可能である。
【0025】
実例となる一実施形態では、該プログラム可能なマルチメディアコントローラ100は、広範なオーディオ/ビデオ要素(例えば、コンパクトディスク(CD)プレーヤ105、DVD(Digital Versatile Disc)プレーヤ110、オーディオ/ビデオレシーバ115、テレビ120、パーソナルメディアプレーヤ125、スピーカ122、マイク123、及び/又はビデオカメラ124)に接続される。該プログラム可能なマルチメディアコントローラはまた、電話網130及び電話ハンドセット132等の電話装置に接続することが可能である。電話網130は、公衆交換電話網(PSTN)、ISDN(Integrated Services Digital Network)、又はその他の通信網とすることが可能である。
【0026】
更に、該プログラム可能なマルチメディアコントローラは、様々な照明及び/又はホームオートメーションシステム135と相互に通信することが可能である。これらの装置は、Pico Electronicsにより開発されたX10プロトコル、SmartHome, Inc.により開発されたINSTEON(R)プロトコル、CEBus Industry Councilにより管理されているCEBus規格、又はその他の周知のホームオートメーション又は制御プロトコルを介して動作することが可能である。同様に、該コントローラは、例えば、暖房・換気・空調(HVAC)システム、灌漑システム、自動シェード又はブラインドシステム、電子ドアロック、又はその他のタイプの装置を含む、モータ及び/又はリレー作動式の装置137に接続することが可能である。
【0027】
インターネット140等のコンピュータネットワークが、該プログラム可能なマルチメディアコントローラに接続される。更に、パーソナルコンピュータ(PC)145、ビデオゲームシステム150、家庭用レコーディング機器165、又はその他の装置を接続することも可能である。更に、該コントローラの機能を管理するために、及び/又は該コントローラに接続された装置を制御するために、1つ又は2つ以上のリモートコントロールユニット170を配設することが可能である。かかるリモートコントロールユニットは、有線ネットワーク接続、赤外線リンク、無線リンク、Bluetooth(R)リンク、ZigBee(R)リンク、又はその他の適当なデータ接続を介して、該コントローラへ相互接続することが可能である。
【0028】
広範な装置に対する相互接続を提供することに加えて、本プログラム可能なマルチメディアコントローラは、様々なデータ形式を組み合わせ、合成し、及びその他の処理を行って、ユーザのための統合化されたマルチメディアソリューションを実施することが可能である。
【0029】
上記の相互接続及び処理を容易にするために、本プログラム可能なマルチメディアコントローラ100は、モジュール式に構成することが可能である。例えば、一実施形態では、本プログラム可能なマルチメディアコントローラ100は、12の別個の入力及び出力モジュールを有するよう構成され、その各モジュールは多数の接続ポートを有する。該入力及び出力モジュールは、プログラム可能なマルチメディアコントローラ100の複数のスロット又はモジュールベイ内に挿入される。それらモジュールは、システムの残りの部分に対する接続を提供するミッドプレーンと接続する。モジュール方式を採用することにより、ユーザが所望の特定のモジュールを選択することが可能となり、及び特定の用途に合うようにシステムをカスタマイズすることが可能となる。更に、ユーザが、能力が制限された基本構成を購入し、次いで追加モジュールを購入してシステムに追加することを可能とすることにより、入門レベルの価格設定を下げることが可能となる。モジュールの幾つかの例を図4ないし図10、図12、及び図13を参照して以下で説明する。広範な追加のモジュールを提供することが可能であることが明らかに意図されており、従って、本開示は、かかる他の考え得る構成も包含するものと解釈されるべきである。また、幾つかのプログラム可能なマルチメディアコントローラを相互接続して一層大きなシステムを形成することが可能であることが意図されており、実際にはモジュール式ソリューションがコントローラレベルで実施される。かかる相互接続及び拡張に関する更なる詳細は、図18及び図19に関して以下で見出すことができる。
【0030】
図2は、プログラム可能なマルチメディアコントローラの高レベルのハードウェアアーキテクチャを示す概略的なブロック図である。図示の様々な要素は、該コントローラの「マザーボード」上に、又はバックプレーン(図示せず)により相互接続された複数のカード上に、配置することが可能である。マイクロコントローラ210は、システムの全般的な動作を管理する。実例となる一実施形態では、マイクロコントローラは、Freescale Semiconductor Inc.から入手可能な32ビットモデルのMCF5234マイクロコントローラである。マイクロコントローラ210は、バス218を介してオーディオスイッチ215及びビデオスイッチ220に接続される。該オーディオスイッチ215及びビデオスイッチ220は好適には、多数の接続を同時に切り換えることができるクロスポイントスイッチである。しかし、ディジタル信号を切り換えることができる多くの他のタイプのスイッチ(例えば、時分割多重(TDM)スイッチ)を使用することが可能である。これらスイッチについての更なる説明は、図3及び図11に関して以下で見出すことができる。
【0031】
ミッドプレーン235は、様々な入力及び出力モジュール(例えば、HDMIを有するディジタルビデオ入力モジュール600、HDMIを有するビデオ出力モジュール1000、ディジタルオーディオ入力モジュール400、及びディジタルオーディオ出力モジュール900等)に対してスイッチその他の装置を相互接続する。該ミッドプレーン235は更に、10BaseT、100BaseT、又はGigabyte Ethernet信号の切り替えを可能とするEthernetスイッチ230へ接続される。該Ethernetスイッチ230は、Ethernetポート232及び処理サブシステム240をマイクロコントローラ210へ相互接続する。一実施形態では、該処理サブシステム240は、冗長動作及び/又は負荷平衡を提供する複数のスモールフォームファクタの汎用パーソナルコンピュータを含む。実施形態によっては、処理サブシステム240は、例えばディジタルメディアを格納するための拡張された記憶容量を提供するためにパーソナルコンピュータの外部に1つ又は2つ以上の記憶装置を含むことが可能である。データ処理サブシステム240の様々な実施形態の更なる議論については、図14ないし図16に関して以下で見出すことができる。
【0032】
また、処理サブシステム240との相互接続のために複数のUSB(Universal Serial Bus)ポート242がUSBハブ243に相互接続される。メモリカードインタフェイス225もまた該USBハブ243に接続される。該インタフェイスは、1つ又は2つ以上の周知のメモリカード形式(例えば、コンパクトフラッシュ(R)カード、メモリスティック(R)カード、SD(Secure Digital)(R)カード、又はその他の形式)を受容する。存在し得る多数の処理要素間のUSBリンクを切り換えるためにUSBスイッチ244が用いられる。同様に、複数のIEEE1394(FireWire(R))ポート246がIEEE1394ハブ247及びIEEE1394スイッチ248と相互接続される。
【0033】
マイクロコントローラ210は更に、シリアル・ペリフェラル・インタフェイス(SPI)及びI2C(Inter-Integrated Circuit)分配回路250(比較的低いデータ転送速度の装置に対するシリアル通信インタフェイスを提供するもの)に接続される。該SPI/I2Cコントローラ250は、ミッドプレーンコネクタ235に接続され、これにより、前記マイクロコントローラ210から前記プログラム可能なマルチメディアコントローラ100内のモジュールその他の装置へ制御コマンドが提供される。該SPI/I2Cコントローラ250からの更なる接続は、システムの熱特性を管理して過熱を防止する、ファンコントローラ251、温度センサ252、及び出力管理回路253等の装置に対して提供される。
【0034】
マイクロコントローラ210はまた、外部装置との相互接続を可能にする赤外線(IR)インタフェイス260、RS232インタフェイス265、及びRFインタフェイス267に接続される。かかる相互作用は、プログラム可能なマルチメディアコントローラ100が外部装置を制御することを可能にする。更に、それらインタフェイスは、プログラム可能なマルチメディアコントローラ自体の動作を制御する制御信号を受容することが可能である。様々な他のインタフェイス(Wi-Fi、Bluetooth(R)、ZigBee(R)、及びその他の有線及び無線インタフェイスを含む)を該マルチメディアコントローラ100と共に使用することが可能であることが明確に意図されている。かかるインタフェイスについての更なる議論は、図17に関して以下で見出すことができる。
【0035】
更に、補助オーディオ/ビデオポート700が、1つ又は2つ以上のビデオゲームシステム、カムコーダ、コンピュータ、カラオケ機、又はその他の装置と相互接続を行うために配設されている。電話インタフェイス270は、公衆交換電話網又はプライベートネットワークとの接続、及び電話ハンドセットとの接続を行うために配設されている。更に、装置制御インタフェイス275は、照明、ホームオートメーション、及びモータ及び/又はリレー作動式の装置と通信を行うために配設されている。以下で詳述するように、拡張ポート280は、幾つかのプログラム可能なマルチメディアコントローラを共に接続して拡張されたシステムを形成するために配設されている。最後に、フロントパネルディスプレイ1150は、状態、設定、及び/又はその他の情報をユーザへ提示することを可能にするものである。一実施形態では、該フロントパネルは、該システムに接続された任意の入力ソースを出所とするビデオデータを表示することが可能であり、これにより、ユーザがそのディスプレイ上でビデオコンテンツをプレビューすることが可能となる。別の実施形態では、フロントパネルディスプレイ1150は、タッチセンサ式スクリーンを含むことが可能であり、ユーザは、該スクリーン上のアイコンを選択することにより制御の選択を入力することが可能となる。
【0036】
図3は、コントローラ100の高レベルソフトウェアアーキテクチャのブロック図である。該ソフトウェアアーキテクチャは、システム制御プレーン302、ユーザインタフェイス(UI)プレーン304、制御アプリケーションプログラミングインタフェイス(API)アクセス306、サービスプレーン308、メディアプレーン310、要素制御プレーン312、及び構成/設定プレーン314を含む一連のプレーンとして構成することが可能である。
【0037】
システム制御プレーン302は、システムマネージャ316、システムランチャ318、冗長性マネージャ320、ウェブサーバ322、タッチスクリーン/PDAサーバ324、リモートシステムアクセスマネージャ326、及びシステムログ328の機能を含む。UIプレーン304は、UIサーバ330をサービスプレーン308と共有する。サービスプレーン308は、サービスコントローラ332の機能を含み、該サービスコントローラ332自体は、Automatorランタイム334を含む。サービスプレーン308はまた、Macディスプレイコントローラ336、オンスクリーン・ディスプレイ(OSD)アプリケーション338、サードパーティアプリケーション340、Macアプリケーション342、及びオーディオ/ビデオ要素コントローラ344の機能を含む。Automatorランタイム334を介して、サービスコントローラ332は、iTunes、iChat、iPhoto、及びiDVDを含むMacアプリケーション(アプリケーション間制御を可能にするApplescriptをサポートするもの)を制御することが可能である。同様に、Automatorランタイム334を介して、サービスコントローラ332は、Applescriptをサポートする他のサードパーティアプリケーションを制御することが可能である。
【0038】
メディアプレーン310は、サポートする全てのフォーマット(すなわち、DVI、Ethernet、FireWire(R)、USB等)でMac入出力(I/O)の機能を含む。要素制御プレーン312は、オーディオ/ビデオ要素348を制御する機能を含む。
【0039】
構成/設定プレーン314は、ユーザ構成アプリケーション350、構成コンパイラ352、ユーザサービス制御アプリケーション354、ワークフロージェネレータ356、及びサービス制御ワークフローブラウザ/サーチエンジン/カスタマイゼーションアプリケーション358の機能を含む。構成/設定プレーン314はまた、システム構成360、Automatorワークフロー362、サービス定義364、要素プロファイル366、及びMac設定368を含む幾つかのタイプの情報をUIプレーン304及びサービスプレーン308へ送る。図5ないし図11に関して以下で詳述するように、好適な実施形態では、システム構成360、Automatorワークフロー362、サービス定義364、及び要素プロファイル366を表現するために、XMLファイルが使用される。
【0040】
ここで、図3に示す様々なプレーンの全体的な機能上の責務について説明する。一般に、システム制御プレーン302は、高レベルシステムタスク及びプロセスに関する責務を有する。冗長性マネージャ320は、マルチメディアコントローラ100において有利に使用することができる冗長構成に関する全般的な責務を有する。例えば、処理サブシステム240を上述したような2つのMac Mini(R)コンピュータを使用して実施することが可能である。2つのコンピュータを使用することにより、負荷分散能力とそれらコンピュータの一方が故障した場合における1レベルの冗長性との両方が提供される。
【0041】
該2つのコンピュータが両方とも正しく動作している場合、並びにその一方が故障した場合に、該2つのコンピュータを正しく機能させるために、それらコンピュータの一方によって通常アクセスされるハードディスクドライブ上に格納されているデータを同期させなければならない。これは、好適には、rsync(OS Xオペレーティングシステムの一部である一機能)を使用して行われる。更に、マルチメディアコントローラ100の電源投入時に行われるアービトレーションに基づいて、一方のコンピュータが「プライマリ」として指定されることになる。「セカンダリ」コンピュータは、該プライマリコンピュータに対して従属的な役割を果たすものとなる。
【0042】
アービトレーションの一例は、各コンピュータがその存在をBonjourネームサービスを使用して広告することから始まる。あるコンピュータは、別のコンピュータを発見した際に該別のコンピュータに接続することになる。両方のコンピュータがプライマリになる候補である場合には、より高いメディアアクセス制御Ethernetアドレスを有する方がプライマリとなる。各コンピュータは、接続をオープンし、及び互いに「ping」し続けることになる。プライマリコンピュータがpingに応えなかった場合には、セカンダリコンピュータがプライマリコンピュータの役割を担うことになる。
【0043】
プライマリコンピュータは、それ自体と「セカンダリ」コンピュータとの間でストリーミングリソースの割り当てを行う責務を有する。挿入可能/除去可能メディア(例えば、FireWire又はUSBドライブ、カメラ、iPod)がプライマリコンピュータへ接続される。かかる装置からプライマリコンピュータにより収集されたデータは、共有マウントポイント又はその他の技術によりセカンダリコンピュータへ送ることが可能である。
【0044】
制御APIアクセス306は、ウェブ対応装置、RFリモートコントロールタイプ装置、タッチスクリーン、PDA、又は携帯電話の使用を選択することが可能なユーザがマルチメディアコントローラ100を制御することを可能にするAPIに関する責務を有する。UIプレーン304は、マルチメディアコントローラ100に対するユーザインタフェイスに関する機能上の責務を有する。サービスプレーン308は、上述したようにサービスを実施するための機能上の責務を有する。Automatorランタイム334は、ユーザから要求又はコマンドを受信してそれらを特定のサービスのためのワークフローにマッピングする責務を有する。
【0045】
メディアプレーン310は、Mac I/O、並びにマルチメディアコントローラ100によりサポートされるその他の内部的及び外部的な通信インタフェイスに関する機能上の責務を有する。要素制御プレーン312は、マルチメディアコントローラ100と接続することが可能なオーディオ又はビデオ要素の動作を制御するための機能上の責務を有する。構成/設定プレーン314は、ユーザが、マルチメディアコントローラ100の構成、サービスの選択・作成・又は修正、及び要素プロファイルの選択・作成・又は修正を行うことを可能にするための機能上の責務を有する。
【0046】
図4を参照すると、図3に示す特定の機能ユニット間の論理的関係が一層詳細に示されている。マルチメディアコントローラ100のシステム内部に格納され又は外部ソース(例えば、要素プロファイルのライブラリを有する指定されたウェブサイト)から取得された収集データは符号402で示されている。収集データ402は、要素プロファイル、メディアタイプ、及びサービスルールを(好適には既述のようにXMLファイル形式で)含む。第2の収集データは、ユーザにより提供され、符号404で示されている。収集データ404は、接続構成及びシステム構成情報を含み、これもまた好適にはXMLファイル形式を有するものとなる。
【0047】
ユーザ構成アプリケーション350(好適にはオンスクリーン対話型チュートリアルという形で実施される)と対話するユーザが、収集データ404に収容されるデータを生成することになる。該チュートリアルは、フロントパネルディスプレイ1150(図1)上、またはマルチメディアコントローラ100に接続されたテレビその他のディスプレイ上に表示することが可能である。更に、マルチメディアコントローラ100に接続されたマイク及びスピーカを使用し、及びMac OS Xオペレーティングシステムの一部であるスピーチ認識/合成能力を利用することにより、視覚的障害を有するユーザのために該オンスクリーン・チュートリアルを改善することが可能である。このようにして、オンスクリーン・プロンプトの代わりに、スピーチ合成によりユーザに質問をし、ユーザが単にその答えを話すことが可能である。
【0048】
代替的に、ユーザ構成アプリケーション350は、マルチメディアコントローラ100に必ずしも接続されていないMacコンピュータその他の装置上で実行することが可能な「オフライン」プログラムという形で実施することが可能である。この実施形態は、コントローラの物理的な設置に先立って構成を準備しておきたいプロのインストール実施者にとって有利なものとなる。
【0049】
ユーザ構成アプリケーション350は、上述したユーザプロファイルを作成するために使用することが可能である。ユーザプロファイルは、マルチメディアコントローラ100がユーザに対して提示することになるオンスクリーン・ディスプレイのための該ユーザ自身のシステム設定、スタイル、色等を各ユーザがパーソナライズすることを可能にする。ユーザプロファイルはまた、サービスの制限を含むことが可能である。例えば、子供用のユーザプロファイルは、アダルトビデオ又はケーブルテレビへのアクセスをブロックする情報を含むことが可能である。ユーザプロファイルはまた、アクセスを必要とするシステムの他の特徴と互換性を有するXMLファイルその他のデータファイル形式又は構造で実施することが可能である。
【0050】
要素プロファイルツール400と対話するユーザは、マルチメディアコントローラ100のライブラリで入手可能な要素プロファイルからそれを効果的に選択し、指定されたウェブサイトその他のソースから必要なプロファイルをダウンロードするように、又は場合によっては既存のプロファイルを修正し若しくは必要に応じて全く新しいプロファイルを作成するように、該コントローラに命令することになる。要素プロファイルツール400はまた、従来のリモートコントロールにより送信されるIR又はRFコマンドを「学習する」機能を含むことが可能である。このため、リモートコントロールを有する要素のための新たな要素プロファイルを作成しているユーザは、該リモートコントロールのコマンドセットを要素プロファイルツール400に対して迅速に教えることが可能である。
【0051】
要素プロファイルツール400はまた、要素のシャシ又は場合によっては要素のパッケージ上に配置されるメーカーのバーコードをユーザがスキャンすることを可能にするペン型スキャナ(図示せず)と連携して機能することが可能である。バーコードがスキャンされると、要素プロファイルツール400は、要素プロファイルライブラリ中で一致するものの探索を試行し、又は指定されたウェブサイトその他のソースの適当なプロファイルの探索を試行する。
【0052】
収集データ402はまた、サービスの一部としてサードパーティアプリケーション(例えば、iTunes、iChat)を制御するためのアプリケーションプロファイル(これもまた好適にはXMLファイルとして実施される)を含むことが可能である。好適な一実施形態では、アプリケーションプロファイルは、基本的にはApplescriptを実行することにより実行されるアクションのリストとして実施することが可能である。しかし、アプリケーションプロファイルは、本書で説明する他の構成と同様に様々な態様で実施することが可能である。
【0053】
収集データ402,404は、構成コンパイラ352への入力として供給され、これに応じて、該構成コンパイラ352は、サービスインプリメンテーションを生成する。次いで、該サービスインプリメンテーションが、サービス定義364への入力として供給される。ユーザサービス制御アプリケーション354は、ユーザが実施されたサービスを再検討し及びその修正又は除去を行うことを可能にする。サービス定義364は、サービスコントローラ332及びワークフロージェネレータ356へサービス定義を提供する。サービス定義は、如何なるゾーン、サービス、及び要素がシステム構成にあるかについての仕様を含む。サービスコントローラ332は、サービス定義に応じてゾーン、サービス、及び要素を管理するための内部状態及びオブジェクトを作成する。サービスコントローラ332はまた、サービス定義を使用して、如何なるAutomatorワークフローセットが存在することになるかを識別するのを助ける。
【0054】
サービス定義に含まれる情報を使用して、ワークフロージェネレータ356は、初期の「デフォルト」ワークフローセットを実行可能形式及びグラフィカル表現の両者で生成する。サービス定義における各ゾーン及びサービスは、該サービスが実施する各要求毎に実施されるワークフローを有する。実行可能形式のワークフローはサービスコントローラ332により実行される(図3)。
【0055】
ワークフローブラウザ/サーチエンジン/カスタマイゼーションアプリケーション358は、グラフィカル表現のワークフローの表示、検査、及び修正を行うために使用することが可能である。ユーザがグラフィカル表現を編集すると、該ユーザの編集に応じて、対応する実行可能形式が自動的に変更される。その結果、ユーザは、グラフィカルプログラミング環境でワークフローを容易に作業しカスタマイズすることが可能となると共に、根底にある実行可能ファイルの複雑なロジック及び細部を回避することが可能となる。更に、視覚障害者に対する援助として、Mac OS X オペレーティングシステムの一部であるスピーチ認識/合成能力を、ワークフローブラウザ/サーチエンジン/カスタマイゼーションアプリケーション358と共に又はその代わりに使用することが可能である。
【0056】
図5Aないし図5Mは、好適な実施形態でXMLファイルとして実施された要素プロファイルの一例を示している。該要素プロファイル並びに本書に記載する他の構成は、標準的なクエリ言語を介してアクセスすることが可能なデータベース、クローズドバイナリ表現、テキストファイル、スプレッドシート、HTMLファイル、又はその他のファイルベースのデータ格納方法を含む、周知の技術、言語、及びデータ構造を用いて、様々な態様で実施することが可能である、ということが当業者には理解されよう。より詳細には、図5Aないし図5Mは、IntegraモデルDPS-5.5 DVDプレーヤのための要素プロファイルを示している。符号500で示すセクションは、該DVDプレーヤが該プレーヤの制御に使用することができるRS232シリアル通信ポートを有していることを指定している。セクション502は、該DVDプレーヤが同軸コネクタ並びに光コネクタで利用できるディジタルオーディオ出力を有することを指定している。セクション504は、該DVDプレーヤがBNCコネクタ並びに同軸コネクタの両方で利用できるコンポーネントビデオ出力を有すること、及びコンポジット及びS-ビデオ(左及び右)出力が利用可能であることを指定している。
【0057】
セクション506は、該DVDプレーヤが「スタンバイ、再生、ポーズ、停止、及び不明」をレポートすることができる、幾つかの考え得るステータス条件を指定している。同様に、セクション508は、DVDプレーヤにロードされた「DVD、VCD、CD、DATA、又は不明(UNKNOWN)」を該プレーヤが報告することができる、幾つかのメディアタイプを指定している。これらの報告のうちの任意のものを所与のサービスにマッピングして、マルチメディアコントローラ100による何らかのアクションのためのトリガイベントとして使用することが可能である。例えば、DVDがプレーヤにロードされたことの報告は、ユーザがDVDの鑑賞を欲していることを見越してテレビ(又はその他の指定された表示装置)並びにサラウンドサウンドシステムに対する電源投入をコントローラ100に行わせることが可能である。セクション510は、DVDプレーヤのシャシ上に物理的に存在する入出力ラベルを指定している。
【0058】
セクション512は、DVDプレーヤのRS232ポートへ送られた際に電源を投入させるものとなるコマンドを指定している。逆に、セクション514は電源を遮断させるコマンドを指定している。セクション516は、再生するためのコマンドを指定している。図5Cないし図5Mの残りのセクションは、この特定のDVDプレーヤが応答することになる他のRS232コマンドを指定している。
【0059】
図6は、IntegraモデルDTR-10.5レシーバをゾーンマスタとして使用する「Lab」と命名されたゾーンのための、XMLファイルとして実施されたゾーン構成を示している。該ゾーンはまた、NEC px-42xr3aプラズマスクリーンモニタ、Motorola 62000ケーブルレシーバ、Integra DPS-5.5 DVD/CDプレーヤ、及びBay Audioサラウンドサウンドスピーカも含み、それら全てはセクション606により指定されている。セクション600は、該レシーバ内に設置された物理的な入出力モジュール(及び各々が占有するスロット)を指定している。セクション602は、「DVD」と呼ばれるレシーバにより定義された入力の形式を記述している。この特定のIntegraレシーバは、割り当て可能な入力を有しているため、ユーザは、該入力に単純な名称を与えることが可能である。このため、セクション602,604は、ユーザが実際にレシーバに対して入力を如何に割り当てたかを本発明の構成機能に知らせるために必要である。
【0060】
該構成は、オーディオ用の「Stereo IN 1」及びビデオ用の「Component IN 2」と命名された入力に対応するために割り当て可能な入力名「DVD」がレシーバに割り当てられていることを示している。セクション604は、「Video 1」と呼ばれるレシーバにより定義される入力の形式を指定している。該構成は、ユーザが、オーディオ用の「Stereo IN 2」及びビデオ用の「Component IN 2」へマッピングされるように「Video 1」入力を割り当てていることを示している。
【0061】
図7Aないし図7Cは、IntegraモデルDTR-10.5レシーバのための接続構成の一例を示している。セクション700は、Integra DVDプレーヤからのアナログオーディオ出力(RCAコネクタ)が、IntegraレシーバのStereo IN 1(RCAコネクタ)に接続されることを指定している。セクション702は、Motorolaケーブルテレビボックスからのオーディオ出力(RCAコネクタ)がIntegraレシーバのStereo IN 2(RCAコネクタ)に接続されることを指定している。セクション704は、Integra DVDプレーヤからのコンポーネントビデオ出力(同軸コネクタ)がIntegraレシーバのComponent IN 1(同軸コネクタ)へ接続されることを指定している。セクション706は、Motorolaケーブルテレビボックスからのビデオ出力(同軸コネクタ)がIntegraレシーバのComponent IN 2(同軸コネクタ)へ接続されることを指定している。
【0062】
セクション708は、IntegraレシーバのComponent Video OUT(コンポーネントビデオ出力)(同軸コネクタ)がNECプラズマテレビのコンポーネントビデオ入力(同軸コネクタ)に接続されることを指定している。セクション710は、一組のサラウンド7.1スピーカがIntegraレシーバの「スピーカA」端子に接続されることを指定している。セクション712は、Integraレシーバが、その制御に使用することができるRS232ポートを有することを指定している。同様に、セクション714は、NECプラズマテレビがその制御に使用することができるRS232ポートを有することを指定している。
【0063】
図8Aないし図8Hは、所望のデコーディング又はエフェクトのためにディジタル信号プロセッサにより処理することが可能なラジオ放送を聞くためのサービスルールを示している。セクション800は、このサービスを実施するために必要なリソース、すなわち、「ラジオソース、(入力オーディオ信号を出力装置(スピーカ)へ切り換えるための)オーディオスイッチ機能、サラウンドサウンドプロセッサ機能、及びサラウンドサウンドスピーカ」、又は「ラジオソース、オーディオスイッチ機能、ボリュームコントロール機能、アンプ機能、及びステレオスピーカ」を指定している。
【0064】
セクション802は、2つの一般的な要求、すなわち、電源オン及び電源オフを指定している。セクション804は、ミュートオン及びミュートオフを含むボリュームコントロール要求を指定している。セクション806は、サラウンドサウンド処理オプションに関する一連の要求を指定している。セクション808は、周波数選択、プリセット選択、表示、及びスキャンを含むラジオ制御に関する要求を指定している。
【0065】
図9ないし図9Hは、DVDプレーヤでCDを再生するためのサービスインプリメンテーションを示しており、この場合、該DVDプレーヤは、サラウンドサウンド処理を行うことができるレシーバに接続されている。セクション900は、サービスを実施するために必要な後続の(オーディオ)要素、すなわち、IntegraモデルDPS-5.5 DVDプレーヤ、IntegraモデルDTR-10.5レシーバ(サラウンドサウンド処理能力を含むもの)、及び一組のサラウンドサウンドスピーカを指定している。セクション902は、DVDプレーヤ及びレシーバが認識することとなる全てのユーザ要求又はコマンドを指定している。
【0066】
図10は、Apple Computer, IncのAutomatorアプリケーションを使用して見た場合のワークフローの一例を示すスクリーンショットである。Automatorアプリケーションは、Mac OS Xオペレーティングシステムの一部として供給されるものであり、単純なグラフィカルプログラミング能力を提供する。かかる環境は、本発明を使用して作成されたワークフローを参照し修正するための便利で使い易い環境を提供する。しかし、他のサードパーティ製のグラフィカルプログラミング環境を本発明と共に使用し又は本発明と共に使用するよう適応させることが可能であり、又はかかる環境をマルチメディアコントローラ100と共に使用するよう特別に作成することが可能である、ということが当業者には理解されよう。
【0067】
図10において、符号1000,1002が付されたパネルは、連続して実行されるべき別個のアクションを表している。例えば、パネル1000では、指定されたアクションは、IntegraモデルDPS-5.5 DVDプレーヤの電源をオンにすることである。パネル1002では、指定されたアクションは、IntegraモデルDTR-10.5レシーバの電源をオンにすることである。
【0068】
図11は、図1のコントローラのためのアプリケーションプログラミングインタフェイス(API)に関するメッセージ構造の図である。各メッセージはヘッダ部1100を含み、該ヘッダ部1100は、Ethernet、IP、TCP、又はUDPヘッダのうちの任意のものを使用して実施することが可能である。ヘッダ部1100の次にはペイロード部1102がくる。該ペイロード部1102は、ゾーン、サービス、イベント、及びイベントタイプを識別する情報を含む。ペイロード部1102は、単純に可変長のASCII文字列として実施することが可能であるが、任意の様々な他の周知のデータタイプ又は構造を使用して実施することが可能である。
【0069】
図12は、Mac OS Xを実行している装置が、図11のAPIと如何に対話し、及びマルチメディアコントローラ100の動作を制御するために如何に使用されるかを示すフロー図である。Mac OS Xを実行している装置は符号1200で示されている。好適な一実施形態では、装置1200は、OS Xの一部であるBonjourネームサービスのサーチブロードキャスト1202によりサーバ(すなわちインタフェイスサーバ330(図3))の自動検出を最初に試行することになる。ユーザインタフェイスサーバ330はBonjour名前登録1204を含む。Bonjourサービス発見メッセージ1206が、装置1200により発行され、及びユーザインタフェイスサーバ330により受信される。続いて登録要求1208が行われ、該登録要求が、Bonjour名前登録1204により処理され、及び登録確認メッセージ1210によりその肯定応答が行われる。
【0070】
装置1200が登録されると、その後、ユーザがボタン1212を押し(例えばテレビのボリュームを増大させ)、これにより、コマンド指示1214がユーザインタフェイスサーバ330へ発行される。コマンド指示1214、並びにコマンド要求1220、コマンド確認1222、及びコマンド指示1226は、一般に、図12に示すメッセージ構造に従って構成されることになる。
【0071】
ユーザインタフェイスサーバ330は、コマンド指示1214を制御コマンド又は要求として認識し、これに応じてサービスコントローラ332(図3)へ送信コマンドメッセージを発行し、該サービスコントローラ332が適用可能なサービスインプリメンテーションに従って反応してテレビのボリュームを上昇させる。
【0072】
ユーザインタフェイスサーバ330からのデータを必要とする対話型コマンド1218の場合(例えば、ユーザがアルバムカバーアートを見ることを希望する場合)には、装置1200によりユーザインタフェイスサーバ330に対してコマンド要求1220が発行される。ユーザインタフェイスサーバ330は、要求されたデータを装置1200へ返すコマンド確認1222で応答する。
【0073】
未請求型の対話型コマンド1224の場合(例えば、ユーザがDVDをDVDプレーヤにロードし、又は要素の接続を取り外した場合)には、ユーザインタフェイスサーバ330は、単純に該イベントを装置1200に知らせるためのコマンド指示1226を発行する。
【0074】
図13は、無線(RF)コマンドを送信するリモートコントロール等の装置1300が図11のAPIと対話する態様を示すメッセージフロー図である。「未加工の」RFコマンド1302が装置1300により最初に送信される。該RFコマンドを受信したユーザインタフェイスサーバ330は、該RFコマンドを図11に示すようなゾーン/サービス/イベント/イベントタイプメッセージへ変換する。次いで、該変換されたメッセージがサービスコントローラ332へ送信され(1306)、該サービスコントローラ332が適用可能なサービスインプリメンテーションに従って反応する。
【0075】
図14は、S/PDIF(Sony/Philips Digital Interconnect Format)出力を有するDVDプレーヤを使用して図11のAPIを有する装置を制御する態様を示すメッセージフロー図である。従来のDVDプレーヤ(又はDVDプレーヤの基本機能を実施した単なるビデオデコーダチップ)1400に、例えば一連のメニュー、システム「コントロールパネル」、又はユーザへの同様のコントロールオプションを表示する、対話型又はメニュー作動型ビデオを含むことが可能な特殊なDVDが供給される。上記で引用した同時係属中の出願で詳述されているように、ユーザが制御オプションを選択すると、DVDプレーヤ1400は、それに応じて制御情報が埋め込まれた出力オーディオストリームを生成する。S/PDIF出力サウンドファイルは、アダプタ1402によりWiFi S/PDIFミュージック1408へ変換されて、マルチメディアコントローラ100(図1)の一部であるS/PDIFレシーバ1404へ無線送信される。該レシーバ1404は、受信したS/PDIFミュージック1408をコマンド1410へ変換し、該コマンドがユーザインタフェイスサーバ330へ送られる。
・サービスの実例
ここで、本発明を使用して実施することができるサービスの典型的な実例について説明する。以下の説明は単なる例示であり、本発明は、本書で説明する特定の実例よりも種類及び量ともに遙かに多くのサービスを提供することが可能である、ということが当業者には理解されよう。
・ビデオ関連サービス
本発明を用いてビデオ会議(多グループビデオ会議を含む)を提供するサービスを作成し使用することが可能である。ビデオ会議のためのビデオ信号及びオーディオ信号は、マルチメディアコントローラ100に接続されたインターネット140(図1)、PSTN 130、又はその他のソースから発することが可能である。必要に応じて、ビデオ信号をインターネットを介して伝送する一方で、それに対応するオーディオ信号をPSTNにより伝送することが可能である。この構成は、オーディオ信号がインターネットを介して伝送されるビデオ会議と比較して優れたオーディオ品質を提供するものとなる。
【0076】
本発明がサポートする別のサービスは、ビデオチャット(他グループチャットを含む)である。かかるサービスは、iChat又はサードパーティから入手することができるそれに類似した機能に全面的に又は部分的に基づくものとすることが可能である。
【0077】
本発明がサポートする別のサービスは、ビデオメールであり、これは、コンテンツがテキスト又はグラフィクスであるのに対してビデオであるE-mailと考えることができる。
【0078】
本発明がサポートする別のサービスは、電話機能が統合されたビデオである。かかるサービスは、かかってきた電話に関する発呼者IDその他の情報を示すためのテレビその他の表示装置上の「ピクチャ・イン・ピクチャ」表示を提供する。かかるサービスはまた、テキストメッセージの表示を提供すること、又はユーザがE-mail、ビデオメール、ボイスメールその他を受信することになる単一の受信箱を介したユニファイド・メッセージングを提供することが可能である。
【0079】
本発明がサポートする別のサービスは、高品位又は標準品位でのビデオ・オン・デマンド(VoD)又はビデオポッドキャスティングである。
【0080】
本発明がサポートする別のサービスは、次の複数の機能のうちの1つ又は2つ以上を含むビデオ処理である:色空間変換、フレキシブル入力キャプチャサイズ、調節可能ガンマ変換、キーイング、モーション処理、ゾーニング、対角補正、マルチライブ入力、3Dノイズリダクション、アルファブレンディング、インテリジェントイメージシャープニング、シームレススイッチング、ビデオアップコンバージョン、ビデオスケーリング及びリサイジング、HD-DVDレコーディング・再生・編集、DVD再生、DVR/PVR機能、MPEGデコーディング/エンコーディング、ビデオトランスコーディング、及びサラウンドサウンドデコーディング(すなわち、Dolby及びDTS)。
【0081】
一般に、上述その他のビデオ関連サービスは何れも、MPEG-2、MPEG-4 AVC、DivX、イメージ用のJPEG、BMP、及びPNGを含む、任意の主なディジタルビデオエンコーディング規格と共に機能するよう作成することが可能である。
・メッセージング関連サービス
インスタントメッセージングを提供するサービスが本発明によりサポートされる。かかるサービスは、ショートメッセージサービス(SMS)を提供することも可能である。
・オーディオ関連サービス
本発明がサポートするサービスは、以下のラジオ機能のうちの1つ又は2つ以上を提供する:インターネットラジオ、高品位ラジオ、FM、AM、及び衛星ラジオ。
【0082】
本発明がサポートする別のサービスは、ユーザ嗜好に基づいて「スマート」プレイリストを作成する能力を含むディジタルジュークボックスである。かかるサービスは、アーティスト及びタイトルに関するメタデータの構成及び表示、並びにかかるメタデータのインターネットを介した自動的な読み出し(例えば、Gracenote(R) MusicIDその他のサービス)を含むことが可能である。
【0083】
本発明がサポートする別のサービスはカラオケであり、これは有線マイク又はワイヤレスマイクを用いて実施することが可能である。
【0084】
本発明がサポートする別のサービスは、スピーチ認識/合成であり、その基本的な機能は、Mac OS Xオペレーティングシステムの一部である。かかるサービスはまた、マルチメディアコントローラ100との互換性を有するサードパーティ製のスピーチ認識/合成に全面的に又は部分的に基づくものとすることが可能である。
・ゲーム関連サービス
本発明がサポートする一サービスは、オンラインゲーム及びホールハウスゲームを含む対話型ゲームである。
・ホームオートメーション及びセキュリティ関連サービス
本発明がサポートする一サービスは、インターネットを介したリモート監視、インテリジェントセキュリティ、アラームシステム制御、照明制御、HVAC制御、スプリンクラーシステム制御、及びセキュリティ録画のためのDVR/PVRの使用を含む、セキュリティである。
【0085】
本発明はまた、ユーザの健康状態のリモート監視及び検出並びに遠隔治療のためのサービスをサポートする。
・構成、管理、及び制御関連サービス
上記で詳述したように、本発明は、オンスクリーンチュートリアル等を介してマルチメディアコントローラ100の構成に関して多大な支援及び便宜をユーザに提供する。システムが最初に構成され実行されると、本発明がサポートするサービスは、ディジタルメディアを含むことが可能なコンピュータその他の装置がマルチメディアコントローラ100に接続された場合に必ず、該コンピュータ又は装置の指定されたフォルダ又は領域をスキャンして、必ずしもコントローラにとって利用可能とはならない新たなメディアを探す。任意の新たなメディアを該コントローラへ自動的にダウンロードし、ユーザにより指定されたライブラリその他の構成に従って該メディアを格納することが可能である。
【0086】
同様に、本発明がサポートする一サービスでは、マルチメディアコントローラ100が、常にオンとなり/常に監視を行い、及び新たな要素が該コントローラに接続された際に該要素を自動的に発見し識別する。更に、新たな要素が識別されると、かかるサービスは、オンスクリーン情報、E-mail、又はその他の媒体を介して、該要素が認識されたことをユーザにアドバイスし、更に、該要素を利用するためにアクティブにすることをユーザが所望し得る新たなサービスをアドバイスすることが可能である。
【0087】
本発明がサポートする別のサービスは、生テレビ及びビデオ録画を含む録画済テレビの制御である。
【0088】
本発明がサポートする別のサービスは、ポータブルオーディオ及びビデオプレーヤ、PDA、及びコンピュータ等を含むポータブル装置のリモート同期である。同様に、本発明がサポートするサービスでは、リモートコンテンツが、DVD/PVR上での読み出し及び格納のためにスケジューリングされる。
・ディジタルミュージック関連サービス
本発明は、オーディオを生で又は別のソースから記録するためのサービスをサポートする。かかるサービスは、Apple Computer製のGarageBandに全面的に又は部分的に基づくものとすることが可能である。
【0089】
本発明がサポートする別のサービスは、iTunesミュージックストア、Napster ToGo、及びYahoo! Music等を含むミュージック購入サービスとの統合である。
【0090】
本発明がサポートする別のサービスは、以下の機能のうちの1つ又は2つ以上を含む、DJミキシングプラットフォームである:ワンクリックビートマッチング、シームレスルーピング、自動BMPカウンタ、スクラッチ・ピッチ・リバース再生を含むレコード盤シミュレーション、セパレートヘッドホン出力及びソング・プリリスニング、及びミックスレコーディング。
【0091】
本発明がサポートする別のサービスは、以下の機能のうちの1つ又は2つ以上を含む、e-musicスタジオである:経路指定、マップ、フィルタ、変換、表示、リアルタイムでのMIDIメッセージの入出力。
【0092】
本発明がサポートする別のサービスは、内部的なドラムマシン及びループジェネレータである。
【0093】
本発明がサポートする別のサービスは、対話型オンスクリーン表示コードブックジェネレータである。
【0094】
本発明がサポートする別のサービスは、以下の機能のうちの1つ又は2つ以上を含む、統合型ミュージシャンツールである:ギターチューナ、半音階及び音階、代替チューニングエディタ、コードライブラリ、タブラチュア式楽譜オーガナイザ、ジャムマシン、及びメトロノーム。かかるサービスはまた、eJamming(R)又はその他のサードパーティ製ソフトウェアに全面的に又は部分的に基づくものとすることが可能なミュージックコラボレーション及び演奏を含む。
・ディジタルメディアサーバ関連サービス
本発明は、統合型ディジタルメディアアダプタを有するディジタルメディアハブを提供するサービスをサポートする。かかるサービスはまた、ビデオ、オーディオ、ディジタル写真、データ、及び音声を提供することが可能であると共にMP3、AAC、Apple Lossless Compression、FLAC、Ogg Vorbis、及びMonkey's Audioを含む主なオーディオ圧縮技術をサポートする、ディジタルメディアサーバを提供することが可能である。
・ホールハウスディジタルメディア配布関連サービス
本発明は、以下の機能のうちの1つ又は2つ以上を提供するサービスをサポートする:マルチゾーンホールハウスオーディオ配布を含むホールハウスオーディオ、マルチゾーンホールハウスビデオ配布を含むホールハウスビデオ、マルチゾーンホールハウスゲーム配布を含むホールハウスゲーム、及び異なるミュージック(オーディオ)コンテンツを別個に再生する異なるゾーン(部屋)へ異なるビジュアル化手段を配布するためのホールハウスビジュアル化手段。かかるサービスはまた、リマインダの表示又は自動タスクの実行;ディジタルジュークボックス(QuickTime/iTunes)との統合;メディアファイル、ウェブ放送、及びCD/DVDの再生;インターネットラジオ、MP3、及びディジタルジュークボックスプレイリストを含むユーザにより指定されたディジタルメディアコンテンツを用いた目覚まし及びリマインダプロンプト;及びビデオメールリマインダを含むE-mailの自動構成/送信を含む、ホールハウスディジタルアラームクロック及びリマインダ機能を提供することが可能である。
・VoIP/電話/IP PBX関連サービス
本発明は、統合されたATA(Analog Telephony Adapter)、IP PBX(Private Branch exchange)、及びIPキーシステムを含む、VoIP(Voice over IP)能力を提供するサービスをサポートする。かかるサービスはまた、インテリジェント通話スクリーニング、音声起動式ダイアル、色と呼出音の統合、フォロー・ミー/ファインド・ミーサービス、及び入出呼管理を提供することが可能である。
【0095】
外部からかかってきた電話を操作するために、発呼者ID情報を収集するサービスを実施することが可能である(この能力は、同時係属中の出願で説明するように、FXOインタフェイスを含む電話インタフェイス270(図2)内に存在する)。該サービスは、必要に応じて1つ又は2つ以上のユーザインタフェイスへ発呼者ID情報を報告し又は表示することが可能である。更に、発呼者ID情報を使用してユーザのアドレス帳を参照して、その発呼者がそこにリストアップされているか否かを判定することが可能である。該アドレス帳に一致するものが存在する場合には、マルチメディアコントローラ100は、そのユーザインタフェイスに該発呼者の名称、写真、又はその他の情報を、電話番号の代わりに又は電話番号に加えて表示することが可能である。有利なことに、ユーザは、電話機をいつもの態様で操作すること以外、何も行う必要がない。
【0096】
外部へかける電話を操作するために、受話器が外されてユーザがダイヤルし始めた際に、数字を収集することが可能である(DTMFトーン検出能力は、FXSインタフェイスを含む電話インタフェイス270内に存在する)。この場合も、ユーザのアドレス帳を参照して、該発呼が該アドレス帳にリストアップされている者に対して行われているか否かを判定することになる。該発呼が該アドレス帳にリストアップされている者に対して行われている場合には、該発呼を完了させるために、該発呼の相手に関する特定のオプションをユーザに提供することが可能である(該オプションは、ユーザに対して単に電話を介して通知し又はビデオディスプレイ上に表示することが可能である)。例えば、該発呼の相手がビデオ電話能力、Skypeアカウント、iChat、又はそれらに類似したサービスを有することをアドレス帳が示す場合には、ユーザは、それらの任意のオプションを選択して該発呼を完了させることが可能である。ユーザは、単に電話機のボタンを押すことにより、タッチスクリーン上で選択を行うことにより、又は本発明によりサポートされる多数の他のユーザインタフェイスのうちの任意のものを介して、発呼完了オプションを選択することが可能である。この場合も、ユーザは、特殊なコマンド又は複雑な操作ステップを全く知る必要がない。これは、該ユーザが単に慣習的な態様で電話機を使用するからである。
【0097】
他のサービスを実施することも可能であり、この場合、ユーザは電話機を通常の態様で操作するが、門、車庫の戸、及び窓等の開閉が可能となる。
・オンライン関連サービス
本発明は、家庭その他の環境内のエンターテイメント関連その他の情報の取得、編成、及び表示を行うためのパーソナルアシスタント又はコンシェルジュサービスを提供するサービスをサポートする。かかるサービスは、天気、スポーツ、株式、オンラインチケット購入、オンライン予約、E-mail、ショッピングリスト生成及びPDAその他のポータブル装置との同期、レシピ、及びビデオを含むトラフィック・レポートに関するオンスクリーン表示その他のユーザ指定によるメディア情報の提供を行うことが可能である。
【0098】
本発明の特定の実施形態を、Mac OS Xオペレーティングシステムにより提供される様々な機能(例えば、Automator、Applescript)を利用して上記で説明したが、本発明は、該特定のオペレーティングシステムをどうしても必要とするものではない。本発明は、特に本発明のプログラム可能なサービスという側面を含めて、Windows及びLinuxを含む(但しこれらには限定されない)任意の所望のオペレーティングシステムと連携して実施することが可能である。
【0099】
上記説明は、本発明の特定の実施形態に関するものである。しかし、上記実施形態に対して他の変更及び修正を加えてそれら実施形態の利点の一部又は全てを達成することが可能であることは明らかである。更に、前記手順又は処理は、ハードウェア、プログラム命令を有するコンピュータにより読み出しを行うことが可能な媒体として実施されたソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの組み合わせで実施することが可能である。よって、請求項の目的は、かかる変更及び修正の全てを本発明の真の思想及び範囲内にあるものとして包含することにある。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】本発明の実例となる一実施形態による、多数の装置に相互接続された家庭用マルチメディアコントローラ100のブロック図である。
【図2】図1のシステムの高レベルハードウェアアーキテクチャを示す概略的なブロック図である。
【図3】図1のシステムの高レベルソフトウェアアーキテクチャを示す概略的なブロック図である。
【図4】図1のシステムにより実行することが可能な生成サービスに関与する主なソフトウェア要素を示すブロック図である。
【図5A】DVDプレーヤのための要素プロファイルを示している。
【図5B】DVDプレーヤのための要素プロファイルを示している。
【図5C】DVDプレーヤのための要素プロファイルを示している。
【図5D】DVDプレーヤのための要素プロファイルを示している。
【図5E】DVDプレーヤのための要素プロファイルを示している。
【図5F】DVDプレーヤのための要素プロファイルを示している。
【図5G】DVDプレーヤのための要素プロファイルを示している。
【図5H】DVDプレーヤのための要素プロファイルを示している。
【図5I】DVDプレーヤのための要素プロファイルを示している。
【図5J】DVDプレーヤのための要素プロファイルを示している。
【図5K】DVDプレーヤのための要素プロファイルを示している。
【図5L】DVDプレーヤのための要素プロファイルを示している。
【図5M】DVDプレーヤのための要素プロファイルを示している。
【図6】レシーバのためのゾーン設定を示している。
【図7A】レシーバのための接続設定を示している。
【図7B】レシーバのための接続設定を示している。
【図7C】レシーバのための接続設定を示している。
【図8A】ラジオ放送を聞くためのサービスルールを示している。
【図8B】ラジオ放送を聞くためのサービスルールを示している。
【図8C】ラジオ放送を聞くためのサービスルールを示している。
【図8D】ラジオ放送を聞くためのサービスルールを示している。
【図8E】ラジオ放送を聞くためのサービスルールを示している。
【図8F】ラジオ放送を聞くためのサービスルールを示している。
【図8G】ラジオ放送を聞くためのサービスルールを示している。
【図8H】ラジオ放送を聞くためのサービスルールを示している。
【図9A】サラウンドサウンドスピーカにも接続されたレシーバに接続されたDVDプレーヤでCDを再生するためのサービスインプリメンテーションを示している。
【図9B】サラウンドサウンドスピーカにも接続されたレシーバに接続されたDVDプレーヤでCDを再生するためのサービスインプリメンテーションを示している。
【図9C】サラウンドサウンドスピーカにも接続されたレシーバに接続されたDVDプレーヤでCDを再生するためのサービスインプリメンテーションを示している。
【図9D】サラウンドサウンドスピーカにも接続されたレシーバに接続されたDVDプレーヤでCDを再生するためのサービスインプリメンテーションを示している。
【図9E】サラウンドサウンドスピーカにも接続されたレシーバに接続されたDVDプレーヤでCDを再生するためのサービスインプリメンテーションを示している。
【図9F】サラウンドサウンドスピーカにも接続されたレシーバに接続されたDVDプレーヤでCDを再生するためのサービスインプリメンテーションを示している。
【図9G】サラウンドサウンドスピーカにも接続されたレシーバに接続されたDVDプレーヤでCDを再生するためのサービスインプリメンテーションを示している。
【図9H】サラウンドサウンドスピーカにも接続されたレシーバに接続されたDVDプレーヤでCDを再生するためのサービスインプリメンテーションを示している。
【図10】Automatorワークフローのスクリーンショットである。
【図11】図1のコントローラのためのAPI(Application Programming Interface)のためのメッセージ構造の図である。
【図12】Mac OS Xを実行している装置が図11のAPIと対話する態様を示すメッセージフロー図である。
【図13】無線(RF)コマンドを送信するリモートコントロールが図11のAPIと対話する態様を示すメッセージフロー図である。
【図14】S/PDIF出力を有するDVDプレーヤが図11のAPIを有する制御装置を使用する態様を示すメッセージフロー図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
統合化されたマルチメディア、エンターテイメント、通信、及び制御システムであって、該システムにより実行されるべきプログラム可能なサービスを作成するための環境を有するシステムであって、
該システムと接続することが可能な所定の要素の物理的特性と、該要素が認識する1つ又は2つ以上のコマンドと、該要素が実行することができる1つ又は2つ以上の機能とに関する情報を含む、少なくとも1つの要素プロファイルと、
1つ又は2つ以上の所定のゾーン内に存在する要素の識別、それら要素が相互接続される態様、及び前記所定のゾーン内でユーザに対して利用可能となるコントローラの1つ又は2つ以上のタイプに関する情報を含む、少なくとも1つのゾーン構成と、
前記要素が相互接続される態様に関する情報を含む接続構成と、
所定のプログラム可能なサービスを実施するために必要な要素の機能、及び該機能を提供する特定の1つの要素又は1グループの要素が前記所定のサービスを提供するために相互に作用する態様に関する情報を含む、少なくとも1つのサービスルールと、
前記少なくとも1つの要素プロファイル、ゾーン構成、接続構成、及びサービスルールに応じてサービスインプリメンテーションを生成する、構成コンパイラと
を含むシステム。
【請求項2】
前記少なくとも1つの要素プロファイルが、一要素の1つ又は2つ以上の物理的な入力又は出力の記述を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記1つ又は2つ以上の物理的な入力又は出力の記述が、コネクタ形式及び信号形式に関する情報を含む、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記少なくとも1つの要素プロファイルが、前記要素がアクション又はステータスを報告するために生成することができる1つ又は2つ以上のメッセージの記述を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記少なくとも1つの要素プロファイルが、前記要素内に収容することができる取り外し可能なモジュールに関する情報を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記少なくとも1つの要素プロファイルが、前記要素が実行することができる1つ又は2つ以上の機能に関する情報を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記少なくとも1つのゾーン構成が、前記所定のゾーン内に存在する要素に関するユーザにより指定されるオプションの記述を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記接続構成が、少なくとも1つの要素の1つ又は2つ以上の入力又は出力と、プログラム可能なマルチメディアコントローラの1つ又は2つ以上の入力又は出力との間の、1つ又は2つ以上の物理的な接続の記述を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記接続構成が、少なくとも2つの要素の1つ又は2つ以上の入力又は出力間の1つ又は2つ以上の物理的な接続の記述を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記少なくとも1つの要素プロファイルがXML(Extensible Markup Language)ファイルからなる、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記少なくとも1つのゾーン構成がXMLファイルからなる、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記接続構成がXMLファイルからなる、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記少なくとも1つのサービスルールがXMLファイルからなる、請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記サービスインプリメンテーションに応じて、サービスコントローラにより実行することができるグラフィカルなワークフローを生成する、ワークフロー生成手段を更に含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
1つ又は2つ以上の要素と相互接続することができるマルチメディアコントローラのプログラミング方法であって、
マルチメディアコントローラと相互接続することができる1つ又は2つ以上の要素の1つ又は2つ以上の物理的な属性をXML(Extensible Markup Language)を用いて記述し、
前記マルチメディアコントローラと相互接続された1つ又は2つ以上の要素と連携して該コントローラにより実行することができる1つ又は2つ以上のサービスをXMLを用いて記述し、
前記マルチメディアコントローラの1又は2以上のユーザに関する1つ又は2つ以上の特徴をXMLを用いて記述する、
という各ステップを含む方法。
【請求項16】
汎用コンピュータを使用して、前記要素、サービス、及びユーザの前記XMLによる記述に基づき前記マルチメディアコントローラを動作させる、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記要素、サービス、及びユーザの前記XMLによる記述のうちの1つ又は2つ以上を用いてサービスインプリメンテーションを生成する、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
1つ又は2つ以上の要素と相互接続することが可能なマルチメディアコントローラをグラフィカルにプログラミングする方法であって、
1つ又は2つ以上のユーザ嗜好を指定する1つ又は2つ以上のユーザプロファイルをオンスクリーンディスプレイを用いて作成し、
プログラム可能なマルチメディアコントローラと相互接続することが可能な要素を各々が表す1つ又は2つ以上の要素プロファイルのライブラリを含むグラフィカルなプログラミング環境を提供し、
該グラフィカルなプログラミング環境を使用して、一構成において1つ又は2つ以上の選択された要素をマルチメディアコントローラと論理的に相互接続し、
1つ又は2つ以上のサービスルールを前記構成に適用して、複数のプログラム可能なサービスのうちの何れが該構成により実行することができるかを判定し、
前記構成により実行することができる各サービスに対応するグラフィカルなワークフロー、及び該ワークフローの各々に対応する実行可能なプログラムを生成する、
という各ステップを含む方法。
【請求項19】
プログラム可能なマルチメディアコントローラのためのアーキテクチャであって、
プログラム可能なマルチメディアコントローラの1つ又は2つ以上の機能を制御することを可能にするオープンな制御アプリケーションプログラミングインタフェイス(API)であって、ユーザにより操作される制御装置により生成されたデータ及び制御情報を受容することができる、APIと、
該APIと通信可能な関係で接続されたサービスコントローラであって、前記マルチメディアコントローラにより提供される1つ又は2つ以上のプログラム可能なサービスの実行を管理し、該プログラム可能なサービスの各々が、前記APIを介して受容されたデータ及び制御情報に応じたワークフローによって表される、サービスコントローラと
を含むアーキテクチャ。
【請求項20】
プログラム可能なマルチメディアコントローラにより実行すべきサービスを生成する方法であって、
所定の構成で前記プログラム可能なマルチメディアコントローラと相互接続される1つ又は2つ以上の要素と連携して該コントローラにより実行されるべき1つ又は2つ以上のサービスを定義し、
該サービスの各々に対応するグラフィカルなワークフロー及び実行可能なプログラムを生成し、
該グラフィカルなワークフローをユーザが参照し修正することを可能にするグラフィカルなプログラミング環境を提供し、
グラフィカルなワークフローのユーザによる修正に応じて、該修正と一致するよう前記対応する実行可能なプログラムを自動的に変更する、
という各ステップを含む方法。
【請求項21】
前記1つ又は2つ以上のサービスが、ソースコードの作成又は修正を伴うことなく生成される、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記ユーザによる修正が、ソースコードの作成又は修正を伴うことなく行われる、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
プログラム可能なマルチメディアコントローラを動作させる方法であって、
プログラム可能なマルチメディアコントローラを動作させることを所望するユーザからの情報の入力をスピーチ合成手段を用いて対話的に促し、
前記プログラム可能なマルチメディアコントローラの動作に用いるためのデータ又は制御情報を1つ又は2つ以上のオンスクリーンディスプレイを用いてユーザから収集する、
という各ステップを含む方法。
【請求項24】
プログラム可能なマルチメディアコントローラを動作させる方法であって、
プログラム可能なマルチメディアコントローラを動作させることを所望するユーザからの情報の入力をスピーチ合成手段を用いて対話的に促し、
前記プログラム可能なマルチメディアコントローラの動作に用いるためのデータ又は制御情報をスピーチ認識手段を用いてユーザから収集する、
という各ステップを含む方法。
【請求項25】
プログラム可能なマルチメディアコントローラにおいて冗長性を提供する方法であって、
プログラム可能なマルチメディアコントローラ内の処理サブシステムを形成する少なくとも2つの汎用コンピュータを配設し、
前記コンピュータの各々に別個のデータ記憶容量を提供し、
該別個のデータ記憶容量に記憶されている情報を同期させ、
前記コンピュータのうちの第1のコンピュータを、前記コントローラにより提供される1つ又は2つ以上のプログラム可能なサービスを実施するために必要な処理を実行する一次的な責務を有すると共にリソースを割り当てる権限を有するものとして指定し、
前記コンピュータのうちの第2のコンピュータを、前記コントローラにより提供される1つ又は2つ以上のプログラム可能なサービスを実施するために必要な処理を実行する二次的な責務を有するものとして指定し、
前記第1のコンピュータが故障した場合に前記第2のコンピュータが一次的な責務を有することを可能にする、
という各ステップを含む方法。
【請求項26】
1つ又は2つ以上の要素と接続することが可能なプログラム可能なマルチメディアコントローラの動作を制御する方法であって、
第1の汎用コンピュータを含み、又は該第1の汎用コンピュータにより制御することができる、プログラム可能なマルチメディアコントローラを配設し、
前記コントローラと通信可能な関係で接続された前記第1の汎用コンピュータ又は第2の汎用コンピュータ上で実行しているアプリケーションプログラムが、1つ又は2つ以上のプログラム可能なサービスを実行するよう前記コントローラに命令することを可能にする、オープンなアプリケーションプログラミングインタフェイス(API)を、前記プログラム可能なマルチメディアコントローラに設ける、
という各ステップを含む方法。
【請求項27】
統合化されたマルチメディア、エンターテイメント、通信、及び制御システムであって、
インターネットとの接続性、公衆交換電話網との接続性、及び複数のオーディオ又はビデオ装置との相互接続を提供するための複数のインタフェイスを有するプログラム可能なマルチメディアコントローラと、
該コントローラと通信可能な関係で接続され、該コントローラが複数のプログラム可能なサービスを実行することを可能にするアプリケーションプログラムを実行する、汎用コンピュータと
を含むシステム。
【請求項28】
テレビ、電話機、インターネット、及び公衆交換電話網と連携してプログラム可能なマルチメディアコントローラにより実行することができるビデオ会議方法であって、
テレビ、電話機、及びインターネットを、汎用コンピュータを含み又は汎用コンピュータにより制御されるプログラム可能なマルチメディアコントローラと接続し、
前記電話機を使用してユーザにより入力された数字を前記プログラム可能なマルチメディアコントローラを使用して収集し、
該収集した数字に関する電話相手がビデオ電話のための能力を有するか否かを判定し、
両者がビデオ電話のための能力を有する場合に、前記プログラム可能なマルチメディアコントローラを使用して前記ユーザと前記電話相手との間で前記インターネットを介したビデオ電話を確立し、該ビデオ電話が前記テレビを使用して前記電話相手のビデオを前記ユーザに対して表示する、
という各ステップを含む方法。
【請求項29】
前記電話相手がビデオ電話のための能力を有さないと判定された場合に、前記プログラム可能なマルチメディアコントローラを使用して、前記公衆交換電話網を介した音声通話を確立する、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記電話相手がビデオ電話のための能力を有さないと判定された場合に、前記プログラム可能なマルチメディアコントローラを使用して、VoIP(Voice over Internet Protocol)を用いて前記インターネットを介した音声通話を確立する、請求項28に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図5F】
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【図5G】
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【図5H】
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【図5I】
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【図5J】
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【図5K】
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【図5L】
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【図5M】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図8E】
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【図8F】
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【図8G】
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【図8H】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図9D】
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【図9E】
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【図9F】
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【図9G】
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【図9H】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公表番号】特表2009−523272(P2009−523272A)
【公表日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−547508(P2008−547508)
【出願日】平成18年12月20日(2006.12.20)
【国際出願番号】PCT/US2006/048655
【国際公開番号】WO2007/075816
【国際公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ETHERNET
2.WINDOWS
3.Linux
【出願人】(506235812)サバント システムズ エルエルシー (7)
【Fターム(参考)】