説明

プロジェクター

【課題】既存の画像表示装置と組合せることで、立体視可能な画像を表示できるプロジェクターを提供すること。
【解決手段】プロジェクター5は、所定の領域に表示される画像を形成する光の偏光方向を検出する偏光方向検出手段52と、偏光光により形成される画像を所定の領域に投射する画像投射手段51と、偏光方向検出手段52により検出された偏光方向に基づいて、画像投射手段51により投射される画像を形成する光の偏光方向を変換する変換手段(波長板514、偏光方向調整部541)と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロジェクターに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光源装置と、当該光源装置から出射された光束を変調して画像情報に応じた画像を形成し、当該画像をスクリーン等の被投射面上に拡大投射する投射光学装置とを有するプロジェクターが知られている。
近年、立体画像を視認可能な画像表示装置の要望が高くなっている。このような要望に対して、立体視眼鏡を用いて、右目用画像及び左目用画像を観察者の右目及び左目にそれぞれ個別に入射させることで、視差により立体画像を視認させる立体画像表示装置が提案されている。このような立体画像表示装置として、前述のプロジェクターを2基備えた立体視装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
具体的に、特許文献1に記載の立体視装置は、スクリーンに対して右目用画像を投影する右目用のプロジェクターと、左目用画像を投影する左目用プロジェクターと、右目用及び左目用の液晶シャッター(以下「シャッター」と略す場合がある)をそれぞれ有する立体視眼鏡と、同期パルス発生器とを備える。これらのうち、同期パルス発生器は、各プロジェクターによる右目用画像及び左目用画像の投影と、右目用シャッター及び左目用シャッターの開閉とを同期させている。このような立体視装置では、右目用画像が投影されるタイミングで右目用及び左目用シャッターがそれぞれ開状態及び閉状態となることで、当該右目用画像が観察者の右目により観察される。また、左目用画像が投影されるタイミングで、右目用及び左目用シャッターがそれぞれ閉状態及び開状態となることで、当該左目用画像は観察者の左目により観察される。これにより、観察者は視差による立体画像を認識することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−125042号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前述の特許文献1に記載の立体視装置では、2基のプロジェクターを要するため、製造コストが大きいという問題がある。
ここで、液晶ディスプレイや液晶プロジェクターなど、単体では立体視可能な画像を表示することはできないものの、一種類の偏光光により形成された画像を表示する画像表示装置が広く普及している。このため、このような既存の画像表示装置を利用して立体視可能な画像を表示できる構成が要望されてきた。
【0006】
本発明の目的は、既存の画像表示装置と組合せることで、立体視可能な画像を表示できるプロジェクターを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記した目的を達成するために、本発明は、プロジェクターであって、所定の領域に表示される画像を形成する光の偏光方向を検出する偏光方向検出手段と、偏光光により形成される画像を前記所定の領域に投射する画像投射手段と、前記偏光方向検出手段により検出された偏光方向に基づいて、前記画像投射手段により投射される画像を形成する光の偏光方向を変換する変換手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
なお、所定の領域は、他の画像表示装置により画像が表示される画像表示領域を挙げることができ、例えば、液晶ディスプレイの画像表示領域や、液晶プロジェクターによる画像の投射領域を挙げることができる。また、画像を形成する光としては、直線偏光及び円偏光を挙げることができる。
【0009】
本発明によれば、所定の領域に表示される画像(以下「表示画像」という場合がある)を形成する光の偏光方向に基づいて、変換手段により、画像投射手段により投射される画像(以下「投射画像」という場合がある)を形成する光の偏光方向が変換される。
これによれば、例えば、表示画像が直線偏光により形成されている場合には、当該直線偏光の偏光方向とは異なる偏光方向に投射画像を変換することで、表示画像と投射画像とを偏光方向により分離できる。
【0010】
一方、表示画像を形成する光が円偏光により形成されている場合には、当該円偏光の偏光方向(回転方向)と同じ方向の円偏光に投射画像の光を変換することで、所定の領域に投射されて反射された投射画像の光の偏光方向が表示画像の反対方向となる。これにより、これら投射画像と表示画像とを分離できる。
そして、これら表示画像及び投射画像を視差画像である右目用画像及び左目用画像とし、観察者の右目及び左目に入射される光の偏光方向がそれぞれ異なる偏光素子を有する立体視眼鏡等を用いて、当該右目用画像及び左目用画像を観察することで、立体視可能な画像を視認できる。
従って、本発明のプロジェクターを既存の画像表示装置と組み合わせることで、立体視可能な画像を表示できる。
【0011】
本発明では、前記所定の領域に表示された画像の輝度を検出する輝度検出手段と、前記輝度検出手段により検出された輝度に応じて、前記画像投射手段により投射される画像の輝度を調整する輝度調整手段と、を備えることが好ましい。
ここで、画像表示装置等により所定の領域に表示される表示画像の輝度と、プロジェクターによる投射画像の輝度とは異なる場合があり、この場合には、表示画像及び投射画像として観察される右目用画像及び左目用画像の輝度差により、一方の画像が視認しづらくなるという問題がある。
これに対し、本発明では、輝度検出手段により検出された表示画像の輝度に応じて、投射画像の輝度が調整されるので、これら各画像の輝度差を低減できる。従って、右目用画像及び左目用画像を視認しやすくすることができる。
【0012】
本発明では、前記所定の領域の位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段により検出された前記所定の領域の位置に応じて、前記画像投射手段により投射される画像の位置を調整する投射位置調整手段と、を備えることが好ましい。
例えば、投射位置調整手段の構成としては、鏡筒内に配置された複数のレンズにより画像を投射する投射光学装置をプロジェクターが備える場合には、当該投射光学装置の位置を調整して、当該画像の投射位置を調整する調整機構が挙げられる。
本発明によれば、位置検出手段により、表示画像が表示される所定の領域の位置が検出され、当該所定の領域の位置に応じて、投射位置調整手段により、画像投射手段による画像の投射位置が調整される。これによれば、表示画像が表示される所定の領域に投射画像を投射できるので、当該所定の領域にて表示画像と投射画像とを確実に表示できる。従って、これら表示画像及び投射画像として右目用画像及び左目用画像を表示することにより、立体視可能な画像をより確実に観察できる。
【0013】
本発明では、前記変換手段は、前記画像投射手段により投射される画像を形成する光の光路に対して挿抜される波長板と、前記偏光方向検出手段による検出結果に基づいて、前記光路に対して前記波長板を挿抜させる偏光方向調整手段と、を備えることが好ましい。
【0014】
例えば、波長板としては、入射される直線偏光の偏光方向を90°回転させて出射する半波長板(λ/2板)や、入射される直線偏光を円偏光に変換する1/4波長板(λ/4板)を挙げることができる。これらのうち、表示画像を形成する光が一種類の直線偏光(P偏光又はS偏光)である場合には、波長板として半波長板を採用でき、また、当該光が一種類の円偏光(右円偏光又は左円偏光)である場合には、波長板として1/4波長板を採用できる。
本発明によれば、偏光方向検出手段による検出結果に基づいて、波長板が光路に挿抜されるので、必要に応じて当該波長板を光路上に挿入することで、表示画像の偏光方向とは異なる偏光方向、或いは、同じ回転方向を有する偏光光に変換できる。従って、立体視可能な画像を確実に表示できる。
なお、表示画像を形成する光が円偏光である場合には、波長板とともに反射板を用いることで、投射画像を形成する光を当該円偏光と同じ回転方向の円偏光に変換できる。
【0015】
本発明では、前記偏光方向検出手段は、所定の偏光方向を有する光を透過する偏光素子と、前記偏光素子を透過した光を検出する光検出素子と、を有することが好ましい。
本発明によれば、表示画像を形成する光が直線偏光である場合に、当該光が偏光素子を透過するか否か、すなわち、光検出素子が当該光を検出したか否かにより、当該光の偏光方向を確実に検出できる。従って、当該光の偏光方向に基づいて、投射画像を形成する光の偏光方向を上記のように確実に変換できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態に係る表示システムの構成を示す図。
【図2】前記実施形態における表示システムの構成を示す図。
【図3】前記実施形態におけるプロジェクターの構成を示すブロック図。
【図4】前記実施形態における駆動制御部の構成を示すブロック図。
【図5】前記実施形態におけるプロジェクターによる投射準備処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0017】
〔表示システムの全体構成〕
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1及び図2は、本実施形態に係る表示システム1の構成を示す図である。このうち、図1は、画像表示装置4とプロジェクター5とを離間して配置した状態の表示システム1を示す図であり、図2は、画像表示装置4の画像表示領域DAと、プロジェクター5による画像の投射領域PAとを一致させた状態の表示システム1を示す図である。なお、図1及び図2においては、画像表示領域DA及び投射領域PAに表示及び投射される画像の偏光方向を、それぞれ矢印で示している。
本実施形態に係る表示システム1は、図1及び図2に示すように、立体視眼鏡2と、PC(Personal Computer)等の画像送信装置3と、画像表示装置4と、プロジェクター5とを備える。この表示システム1は、図2に示すように、画像表示装置4の画像表示領域DAと、プロジェクター5による画像の投射領域PAとを一致させた状態で、画像送信装置3から受信される視差画像のうち、右目用画像を当該画像表示領域DAにて表示させ、左目用画像を画像表示領域DAに投射させて、当該各画像を立体視眼鏡2を介して観察させることにより、立体画像を視認させるものである。
【0018】
〔立体視眼鏡の構成〕
立体視眼鏡2は、所定の偏光方向を有する偏光光により形成された右目用画像を右目に入射させるとともに、当該所定の偏光方向とは異なる偏光方向を有する偏光光により形成された左目用画像を左目に入射させるものである。
このような立体視眼鏡2は、図1及び図2に示すように、右目用画像を透過させる右目用偏光素子21と、左目用画像を透過させる左目用偏光素子22とを有する。これら右目用偏光素子21及び左目用偏光素子22は、それぞれ右目及び左目に入射される光の光路上に配置される。なお、本実施形態では、右目用偏光素子21は、P偏光を透過させ、S偏光を吸収する偏光素子により構成され、また、左目用偏光素子22は、S偏光を透過させ、P偏光を吸収する偏光素子により構成されている。
【0019】
〔画像送信装置の構成〕
画像送信装置3は、画像表示装置4及びプロジェクター5に右目用画像及び左目用画像の画像データをそれぞれ送信し、当該右目用画像及び左目用画像を表示及び投射させる。これら右目用画像及び左目用画像は、当該各画像を立体視眼鏡2を介して観察した際に立体画像となる視差画像である。また、画像送信装置3は、プロジェクター5により画像表示領域DAの位置、及び、当該画像表示領域DAに表示される画像(以下「表示画像」という場合がある)の輝度を検出する際に、当該画像表示装置4にテスト画像の画像データを送信して、当該テスト画像を表示させる。このようなテスト画像としては、白画像を例示できる。
【0020】
〔画像表示装置の構成〕
画像表示装置4は、一般的な液晶ディスプレイにより構成され、画像送信装置3から受信される右目用画像及びテスト画像を表示する。この画像表示装置4は、詳しい図示を省略するが、制御手段と、当該制御手段による制御の下、画像送信装置3から受信される画像データに応じた画像を表示する表示手段とを有する。
これらのうち、表示手段は、光源装置としてのバックライトと、当該バックライトから出射された光束を変調する光変調装置としての液晶パネルと、当該液晶パネルに対してバックライトとは反対側に位置する偏光素子とを有する。このような構成により、画像表示装置4は、略一種類の偏光方向を有する偏光光により形成された表示画像を、液晶パネルの画像形成領域に応じた画像表示領域DAにて表示する。なお、本実施形態では、当該表示画像を形成する偏光光はP偏光としているが、S偏光としてもよい。
【0021】
〔プロジェクターの構成〕
図3は、プロジェクター5の構成を示すブロック図である。
プロジェクター5は、画像送信装置3から受信される左目用画像を形成し、当該左目用画像を画像表示領域DAのサイズ及び位置に一致させるようにして投射する。また、プロジェクター5は、後述する投射準備処理において、テスト画像を投射する。
このようなプロジェクター5は、図3に示すように、画像投射手段51、偏光方向検出手段52、撮像手段53、駆動手段54及び制御手段55を有する。
【0022】
〔画像投射手段の構成〕
画像投射手段51は、後述する制御手段55による制御の下、当該制御手段55から入力される駆動信号に応じた画像を形成及び投射する。このような画像投射手段51は、光源装置511、調光装置512、光変調装置513、波長板514及び投射光学装置515を備える。
【0023】
光源装置511は、高圧水銀ランプ等の光源ランプ及び反射鏡であるリフレクター、或いはLED等の固体光源を備え、光変調装置513に光束を照射する。この光源装置511の発光輝度(発光光量)は、制御手段55により制御される。
調光装置512は、後述する輝度調整543及び輝度制御部5576とともに本発明の輝度調整手段を構成する。この調光装置512は、光源装置511から出射されて光変調装置513に入射される光の光量を調整し、表示画像の輝度を調整する。この調光装置512は、図示を省略するが、光源装置511から出射される光束の光路上に挿抜される一対の遮光板を有する。これら遮光板の移動量、すなわち、当該遮光板による遮光量は、制御手段55により制御される。
【0024】
光変調装置513は、光源装置511から出射された光束を変調して、前述の駆動信号に応じた画像を形成する。この光変調装置513は、本実施形態では、液晶パネルと、当該液晶パネルを挟む一対の偏光素子とを備え、当該光変調装置513は、出射される光(画像を形成する光)がS偏光となるように構成されている。
【0025】
波長板514は、本発明の変換手段を構成し、入射された光の偏光方向を略90°回転させて出射する半波長板で構成されている。この波長板514は、S偏光が入射された場合にはP偏光に変換して出力し、P偏光が入射された場合にはS偏光に変換して出力する。このような波長板514は、後述する制御手段55により制御される駆動手段54により、光変調装置513から投射光学装置515に入射される光束の光路上に挿抜される。このため、波長板514が当該光路上に介装される場合には、投射画像の光はP偏光に変換され、当該波長板514が介装されない場合には、当該投射画像の光はS偏光のままとなる。
【0026】
投射光学装置515は、光変調装置513により形成された画像を投射する。この投射光学装置515は、鏡筒と、当該鏡筒内に収納される複数のレンズとを備えた組レンズとして構成されている。このようなレンズとして、投射光学装置515は、ズームレンズ及びフォーカスレンズ等を有する。これらズームレンズ及びフォーカスレンズの調整(すなわち、ズーム量及びフォーカス位置の調整)は、後述する駆動手段54により行われる。更に、投射光学装置515は、駆動手段54により上下左右に位置調整可能に構成されている。そして、これらの調整操作により、投射画像の投射領域PAの位置が調整され、当該投射画像は、画像表示領域DAに投射される。
【0027】
〔偏光方向検出手段の構成〕
偏光方向検出手段52は、画像表示領域DAから入射される光、すなわち、表示画像を形成する光の偏光方向を検出する。この偏光方向検出手段52は、偏光素子521及びフォトセンサー522を有する。
このうち、偏光素子521は、一定方向の偏光光のみを透過し、他方向の偏光光を吸収する。この偏光素子521は、本実施形態では、S偏光を透過して、P偏光を吸収する構成となっている。
フォトセンサー522は、本発明の光検出素子に相当し、後述する制御手段55の制御の下、偏光素子521を透過した光を検出する。このフォトセンサー522は、当該光の検出結果を示す制御信号を制御手段55に出力する。
【0028】
〔撮像手段の構成〕
撮像手段53は、本発明の輝度検出手段及び投射位置検出手段を構成する。この撮像手段53は、画像表示領域DAを含む領域を撮像して得た画像(撮像画像)を制御手段55に出力する。この撮像手段53による撮像画像には、表示画像の輝度情報が含まれる。このような撮像手段53は、本実施形態ではCCD(Charge Coupled Device)を備えて構成されているが、これに限らず、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)デバイスを備える構成としてもよい。
【0029】
〔駆動手段の構成〕
駆動手段54は、後述する制御手段55による制御の下、前述の各構成を動作させるモーター等により構成される。この駆動手段54は、偏光方向調整部541、投射位置調整部542及び輝度調整部543を有する。
偏光方向調整部541は、後述する偏光方向制御部5572とともに本発明の偏光方向調整手段を構成し、前述の光路に波長板514を挿抜する。
【0030】
投射位置調整部542は、後述する投射位置制御部5574とともに本発明の投射位置調整手段を構成し、投射光学装置515を移動させて、投射領域PAの位置調整を行う。また、投射位置調整部542は、投射光学装置515のズームレンズ及びフォーカスレンズを移動させて、当該投射光学装置515のズーム量及びフォーカス位置の調整を行う。
輝度調整部543は、後述する輝度制御部5576とともに本発明の輝度調整手段を構成し、調光装置512の前述の遮光板を移動させ、当該遮光板による遮光量を調整する。
【0031】
〔制御手段の構成〕
制御手段55は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等の回路素子が実装された回路基板として構成され、プロジェクター5全体を制御する。このような制御手段55は、映像処理部551、偏光方向取得部552、撮像画像取得部553、領域位置取得部554、投射位置取得部555、APL算出部556、駆動制御部557及び記憶部558を有する。
このうち、記憶部558は、図示を省略するが、映像処理部551による画像生成に利用されるフレームメモリー、並びに、プロジェクター5の動作に必要な各種プログラム及びデータを記憶するフラッシュメモリー等を有する。そして、当該フレームメモリーは、少なくとも1画面分の画像データを記憶可能に構成されている。
【0032】
映像処理部551は、画像送信装置3から受信される画像データを処理して、当該画像データに応じた画像(例えば、前述の左目用画像)を記憶部558のフレームメモリー上に生成し、当該画像に応じた駆動信号を画像投射手段51に出力する。この際、映像処理部551は、ガンマ補正等の所定の補正処理を行う。
また、映像処理部551は、後述する駆動制御部557の制御の下、投射領域PAの位置検出時、及び、投射画像の輝度検出時にテスト画像を生成し、当該テスト画像に応じた駆動信号を画像投射手段51に出力する。このテスト画像は、画像表示装置4により表示されるテスト画像と同じテスト画像であることが好ましい。これは、各テスト画像のAPL(平均輝度レベル:Average Picture Level)が一致するように、後述する輝度制御部5576が輝度調整部543を制御するためである。なお、本実施形態では、当該テスト画像として白画像が生成される。
【0033】
更に、映像処理部551は、後述する投射位置制御部5574の制御の下、必要に応じて、投射領域PAと画像表示領域DAとを一致させるように、フレームメモリーにおいて1画面分の画像が生成及び記憶される領域での投射画像の生成位置を調整する。これにより、光変調装置513の画像形成領域における画像の形成位置が調整され、当該画像の投射位置が調整される。
【0034】
偏光方向取得部552は、偏光方向検出手段52から入力される制御信号に基づいて、表示画像を形成する光の偏光方向を取得する。
撮像画像取得部553は、撮像手段53による撮像画像を取得する。
領域位置取得部554は、取得された撮像画像から画像表示装置4により表示されたテスト画像を検出して、当該テスト画像の表示位置、すなわち、画像表示領域DAの位置を取得する。
【0035】
投射位置取得部555は、取得された撮像画像から画像投射手段51により投射されたテスト画像を検出して、当該テスト画像の表示位置、すなわち、現在の投射領域PAの位置を取得する。
APL算出部556は、本発明の輝度検出手段を構成する。このAPL算出部556は、領域位置取得部554により取得された画像表示領域DAの位置に基づいて、取得された撮像画像に含まれるテスト画像(当該画像表示装置4により表示されたテスト画像)のAPLを算出する。また、画像表示領域DAに対する投射領域PAの位置調整がされた後、映像処理部551により生成されたテスト画像が画像投射手段51により当該画像表示領域DAに投射された際に、APL算出部556は、当該テスト画像のAPLを算出する。
【0036】
〔駆動制御部の構成〕
図4は、駆動制御部557の構成を示すブロック図である。
駆動制御部557は、駆動手段54の各調整部541〜543を制御するほか、制御手段55の各機能部551〜556の動作を制御する。この駆動制御部557は、図4に示すように、偏光方向判定部5571、偏光方向制御部5572、投射位置判定部5573、投射位置制御部5574、APL判定部5575及び輝度制御部5576を有する。
【0037】
偏光方向判定部5571は、偏光方向取得部552により取得された偏光方向と、投射画像を形成する光の偏光方向とが一致しているか否かを判定する。なお、本実施形態では、光変調装置513から出射される光はS偏光であるので、偏光方向判定部5571は、取得された偏光方向がS偏光であるか否かを判定することにより、当該投射画像と表示画像との偏光方向が一致するか否かを判定する。
【0038】
偏光方向制御部5572は、偏光方向判定部5571により一致すると判定された場合に、前述の偏光方向調整部541を制御して、光変調装置513から投射光学装置515に入射される画像の光路に対して波長板514を挿抜させる。この際、波長板514が当該光路上に挿入されている状態で、偏光方向判定部5571により一致すると判定された場合には、偏光方向制御部5572は当該波長板514を光路上から外すように偏光方向調整部541を制御する。また、波長板514が光路から外れている状態で、偏光方向判定部5571により一致すると判定された場合には、偏光方向制御部5572は当該波長板514を光路上に挿入するように偏光方向調整部541を制御する。これにより、表示画像の偏光方向と、投射画像の偏光方向とが異なるようになる。
【0039】
投射位置判定部5573は、領域位置取得部554により取得された画像表示領域DAの位置と、投射位置取得部555により取得された投射領域PAの位置とが一致するか否かを判定する。
投射位置制御部5574は、投射位置判定部5573により領域DA,PAの位置が一致しないと判定された場合に、投射位置調整部542を制御して、当該各領域DA,PAを一致させる。この際、投射位置制御部5574は、投射位置調整部542により、投射光学装置515の位置、ズーム量及びフォーカス位置を調整させる。このほか、投射位置制御部5574は、必要に応じて、映像処理部551で生成される画像のフレームメモリー上の位置を調整する。これらにより、投射位置制御部5574は、画像表示領域DAと、投射領域PAとを一致させる。
【0040】
APL判定部5575は、APL算出部556により算出された表示画像であるテスト画像のAPLと、画像表示領域DAに投射された投射画像であるテスト画像のAPLとが一致するか否かを判定する。
輝度制御部5576は、APL判定部5575により各画像のAPLが一致しないと判定された場合に、これら各画像のAPLが一致するように、輝度調整部543を制御して、調光装置512の遮光板による遮光量を調整する。このほか、輝度制御部5576は、光源装置511の発光輝度を調整し、また、光変調装置513の使用階調を設定して、投射画像の輝度を調整する。これにより、表示画像及び投射画像のAPLを一致させることができる。
【0041】
〔投射準備処理〕
図5は、プロジェクター5による投射準備処理を示すフローチャートである。
以上の構成を有するプロジェクター5は、画像表示装置4とともに立体視可能な画像を表示する際に、以下に示す投射準備処理を行う。この投射準備処理は、記憶部558に記憶された投射準備プログラムを制御手段55が実行することにより行われる。なお、投射準備処理を行う際には、画像表示装置4により、画像送信装置3から受信されるテスト画像を表示させる。
この投射準備処理では、図5に示すように、まず、偏光方向取得部552が、偏光方向検出手段52により検出された表示画像の偏光方向を取得する(ステップS01)。
【0042】
この後、偏光方向判定部5571が、取得された偏光方向と、画像投射手段51により投射される投射画像の偏光方向とが一致するか否かを判定する(ステップS02)。この判定処理にて、一致しないと判定された場合、すなわち、表示画像の偏光方向と、投射画像の偏光方向とが異なると判定された場合には、制御手段55は、ステップS04に処理を進める。
一方、偏光方向判定部5571により一致すると判定されると、偏光方向制御部5572が偏光方向調整部541により前述の光路に対して波長板514を挿抜させて、投射画像の偏光方向を調整する(ステップS03)。これにより、表示画像と投射画像とで、それぞれの画像を形成する光の偏光方向が異なるようになる。
【0043】
このステップS03の後、撮像画像取得部553が、画像表示領域DAを含む領域を撮像した撮像画像を撮像手段53から取得する(ステップS04)。
そして、領域位置取得部554が、取得された撮像画像から、画像表示領域DAに表示されたテスト画像の位置を検出し、当該画像表示領域DAの位置を取得する(ステップS05)。また、APL算出部556が、撮像画像中のテスト画像のAPLを算出する(ステップS06)。
【0044】
次に、画像表示装置4によるテスト画像の表示が中断(バックライトが消灯)されると、映像処理部551がテスト画像を生成し、当該テスト画像を画像投射手段51が投射する(ステップS07)。
そして、撮像画像取得部553が、当該テスト画像が含まれる撮像画像を撮像手段53から取得する(ステップS08)。
この後、投射位置取得部555が、取得された撮像画像から、投射されたテスト画像の位置を検出して、当該テスト画像が投射されている投射領域PAの位置を取得する(ステップS09)。
【0045】
そして、投射位置判定部5573が、取得された投射領域PAの位置と、ステップS05にて取得された画像表示領域DAの位置とが一致するか否かを判定する(ステップS10)。ここで、各領域PA,DAの位置が一致すると判定された場合には、制御手段55は、ステップS12に処理を進める。
一方、各領域PA,DAの位置が一致しないと判定された場合には、投射位置制御部5574が、前述のように、当該各領域PA,DAの位置を一致させるように、投射位置調整部542を制御する(ステップS11)。
これらステップS08〜S11は、当該各領域PA,DAの位置が一致するまで繰り返し実行される。
【0046】
ステップS12では、APL算出部556が、撮像画像に含まれるテスト画像、すなわち、画像表示領域DAに投射された投射画像であるテスト画像のAPLを算出する(ステップS12)。
次に、APL判定部5575が、ステップS06にて算出された表示画像であるテスト画像のAPLと、プロジェクター5により投射された投射画像であるテスト画像のAPLとが一致するか否かを判定する(ステップS13)。
【0047】
ここで、各テスト画像のAPLが一致しないと判定されると、輝度制御部5576が、前述のように輝度調整部543を制御して、各テスト画像のAPLを一致させる(ステップS14)。そして、撮像画像取得部553が、撮像画像を再度取得し(ステップS15)、制御手段55は、ステップS12に処理を戻す。
また、ステップS13にて、各テスト画像のAPLが一致すると判定されると、制御手段55は、投射準備処理を終了する。
なお、上記の各ステップの順序は、適宜変更可能である。例えば、先に投射領域PAの位置調整を行い、画像表示領域DAに表示される画像の偏光方向とは異なる偏光方向に投射画像の偏光方向を変換した後、当該投射画像の輝度調節を行うようにしてもよい。
【0048】
このような投射準備処理の実行後、画像表示装置4及びプロジェクター5が、画像送信装置3から受信される右目用画像及び左目用画像をそれぞれ表示及び投射することにより、画像表示領域DAにて右目用画像及び左目用画像が表示される。そして、これら各画像を前述の立体視眼鏡2で観察することにより、立体画像を視認できる。
【0049】
以上説明した本実施形態に係る表示システム1によれば、以下の効果がある。
画像表示領域DAに表示される表示画像の偏光方向と、画像投射装置51による投射画像の偏光方向とが異なる場合に、偏光方向制御部5572により制御される偏光方向調整部541が、光変調装置513から投射光学装置515に入射される光の光路上に波長板514を挿抜する。これによれば、表示画像と画像投射装置51による投射画像とがそれぞれ同じ偏光方向を有する光により形成される場合に、波長板514を介装することで、表示画像と投射画像とで偏光方向を変えることができる。また、表示画像と投射画像とがそれぞれ異なる偏光方向を有する光により形成される場合に、波長板514を前記光路から外すことにより、同様に、表示画像と投射画像とで偏光方向を変えることができる。そして、これら表示画像及び投射画像として、画像表示装置4及びプロジェクター5により視差画像である右目用画像及び左目用画像を表示及び投射し、立体視眼鏡2を介してこれら各画像を観察することで、立体視可能な画像を視認できる。
従って、既存の画像表示装置4とプロジェクター5とを組み合わせて、立体視可能な画像を表示できる。
【0050】
撮像手段53による撮像画像に基づいて、APL算出部556が表示画像及び投射画像のAPLをそれぞれ算出する。そして、当該各APLに基づいて、輝度制御部5576が、輝度調整部543により、調光装置512により画像形成に利用される光量の調節を行うほか、光源装置511の発光輝度の調節、及び、光変調装置513の使用階調の設定等を行う。これによれば、表示画像の輝度と投射画像の輝度とを略一致させることができるので、当該表示画像と投射画像との輝度差を低減することができる。従って、右目用画像及び左目用画像により構成される立体視可能な画像を観察しやすくすることができる。
【0051】
撮像手段53による撮像画像に基づいて、領域位置取得部554により画像表示領域DAの位置が取得され、また、投射位置取得部555により投射領域PAの位置が取得される。そして、これら領域DA,PAの位置に基づいて、投射位置制御部5574が、投射位置調整部542及び映像処理部551により、投射領域PAを画像表示領域DAと一致させる。これによれば、表示画像の位置と投射画像の位置とを確実に一致させることができる。従って、これら表示画像及び投射画像として右目用画像及び左目用画像を表示することにより、立体視可能な画像をより確実に表示できる。
【0052】
偏光方向検出手段52による検出結果に基づいて、波長板514が投射光学装置515に入射される光(投射画像を形成する光)の光路に挿抜される。これによれば、前述のように、表示画像と投射画像とで偏光方向を変えることができる。従って、偏光方向が異なる偏光光により形成された右目用画像及び左目用画像を確実に分離することができ、立体視眼鏡2で観察することで、立体視可能な画像を確実に視認できる。
【0053】
偏光方向検出手段52が、偏光素子521と、当該偏光素子521を透過した光を検出するフォトセンサー522とを有することにより、表示画像を形成する光が直線偏光である場合に、当該光の偏光方向を確実に検出できる。従って、当該光の偏光方向に基づいて、投射画像を形成する光の偏光方向を上記のように確実に変換できる。
【0054】
〔実施形態の変形〕
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、波長板514は半波長板(1/2波長板)で構成され、入射された直線偏光の偏光方向を90°回転させて出射するとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、画像表示装置による表示画像を形成する光が円偏光である場合には、プロジェクターにより投射され、かつ、直線偏光により形成された画像の光路上に挿抜される波長板は、当該表示画像を形成する光の回転方向と同じ回転方向に、入射される光の回転方向を変換する1/4波長板により構成してもよい。この場合、立体視眼鏡が有する右目用偏光素子及び左目用偏光素子を、それぞれ透過する光(右円偏光及び左円偏光)の回転方向が異なる偏光素子により構成すればよい。
【0055】
前記実施形態では、画像表示装置4及びプロジェクター5により表示されるテスト画像は、それぞれ白画像であるとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、画像表示領域DA及び投射領域PAの各位置を取得可能であれば、他の画像でもよい。また、当該各領域DA,PAの位置の取得時、及び、表示画像及び投射画像の各輝度レベルの算出時に、それぞれ異なるテスト画像を表示するようにしてもよい。更に、他の構成により、画像表示領域DA及び投射領域PAの位置を検出するように構成してもよい。
【0056】
前記実施形態では、画像表示装置4による表示画像の輝度レベルと、プロジェクター5による投射画像の輝度レベルとを一致させるために、調光装置512による調光、光源装置511の発光輝度の調整、及び、光変調装置513の使用階調の設定等を行ったが、本発明はこれに限らない。すなわち、これらのうち、いずれか1つを実行するものでもよく、或いは、他の構成により当該各輝度レベルを一致させるようにしてもよい。更には、撮像画像に基づいて、表示画像の彩度及び明度等のパラメーターに合わせるように、映像処理部551が生成する画像を補正してもよい。
【0057】
前記実施形態では、波長板514が光路に対して挿抜される位置は、光変調装置513と投射光学装置515との間としたが、本発明はこれに限らない。例えば、投射光学装置515の光路後段に、波長板を配置するようにしてもよい。すなわち、投射領域PAに投射される投射画像の偏光方向を変換可能な位置であれば、波長板の配置位置は問わない。
【0058】
前記実施形態では、投射領域PAの位置調整に際して、投射位置調整部542は、投射光学装置515を上下左右に移動させるとともに、ズーム量及びフォーカス位置の調整を行い、投射位置制御部5574は、更にフレームメモリーにおける映像処理部551による画像の生成位置を調整するとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、これらのうち、いずれか1つを実行するものでもよく、或いは、他の構成により、投射領域PAと画像表示領域DAとを一致させるようにしてもよい。例えば、投射位置調整部542が、プロジェクター5全体を移動させることで、投射光学装置515による画像の投射位置を調整してもよい。
【0059】
前記実施形態では、撮像手段53による撮像画像に基づいて、APL算出部556が、画像表示領域DAに表示された表示画像のAPL、及び、当該画像表示領域DAに投射された投射画像のAPLを算出し、これらAPLを各画像の輝度として取得するとしたが、本発明はこれに限らない。例えば、各画像の輝度を直接検出可能な輝度計を設ける構成としてもよい。
また、表示画像及び投射画像の輝度としてAPLを算出する構成に限らず、当該表示画像及び投射画像の所定の位置(例えば、当該各画像の中央)の輝度を検出し、当該輝度を、これら表示画像及び投射画像の輝度として取得する構成としてもよい。
【0060】
前記実施形態では、偏光方向検出手段52は、偏光素子521及びフォトセンサー522を有する構成としたが、本発明はこれに限らない。すなわち、表示画像を形成する光の偏光方向及び回転方向を検出可能であれば、偏光方向検出手段として、他の構成を採用してもよい。
【0061】
前記実施形態では、画像表示装置4を液晶ディスプレイで構成したが、本発明はこれに限らない。すなわち、一種類の偏光光により形成された画像を表示するものであれば、液晶プロジェクター等の画像表示装置でもよい。また、表示システムに採用される画像表示装置として、前述のように、円偏光により形成された画像を表示する画像表示装置を採用してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明は、プロジェクターに利用できる。
【符号の説明】
【0063】
5…プロジェクター、51…画像投射手段、52…偏光方向検出手段、53…撮像手段(輝度検出手段、位置検出手段)、514…波長板(変換手段)、521…偏光素子、522…フォトセンサー(光検出素子)、541…偏光方向調整部(偏光方向調整手段、変換手段)、542…投射位置調整部(投射位置調整手段)、543…輝度調整部(輝度調整手段)、554…領域位置取得部(位置検出手段)、556…APL算出部(輝度検出手段)、5572…偏光方向制御部(偏光方向調整手段)、5574…投射位置制御部(投射位置調整手段)、5576…輝度制御部(輝度調整手段)、DA…画像表示領域(所定の領域)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロジェクターであって、
所定の領域に表示される画像を形成する光の偏光方向を検出する偏光方向検出手段と、
偏光光により形成される画像を前記所定の領域に投射する画像投射手段と、
前記偏光方向検出手段により検出された偏光方向に基づいて、前記画像投射手段により投射される画像を形成する光の偏光方向を変換する変換手段と、を備える
ことを特徴とするプロジェクター。
【請求項2】
請求項1に記載のプロジェクターにおいて、
前記所定の領域に表示された画像の輝度を検出する輝度検出手段と、
前記輝度検出手段により検出された輝度に応じて、前記画像投射手段により投射される画像の輝度を調整する輝度調整手段と、を備える
ことを特徴とするプロジェクター。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のプロジェクターにおいて、
前記所定の領域の位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段により検出された前記所定の領域の位置に応じて、前記画像投射手段により投射される画像の位置を調整する投射位置調整手段と、を備える
ことを特徴とするプロジェクター。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載のプロジェクターにおいて、
前記変換手段は、
前記画像投射手段により投射される画像を形成する光の光路に対して挿抜される波長板と、
前記偏光方向検出手段による検出結果に基づいて、前記光路に対して前記波長板を挿抜させる偏光方向調整手段と、を備える
ことを特徴とするプロジェクター。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載のプロジェクターにおいて、
前記偏光方向検出手段は、
所定の偏光方向を有する光を透過する偏光素子と、
前記偏光素子を透過した光を検出する光検出素子と、を有する
ことを特徴とするプロジェクター。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−228765(P2011−228765A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−93759(P2010−93759)
【出願日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】