説明

プロフィール情報管理システム

【課題】ユーザのプロフィール情報の管理を簡易にする。
【解決手段】プロフィール情報管理システム100は、第1のユーザのプロフィール情報を含む第1のプロフィールを記憶するプロフィール情報記憶部130と、第2のユーザから当該第2のユーザが提供する特定のサービスの利用条件として他のユーザから求める必要なプロフィール情報として設定された項目の指定とともに第1のプロフィールの提供要請があった場合、当該第2のユーザから指定された項目に対応するプロフィール情報が第1のプロフィールに含まれない場合に、第1のユーザから、当該項目に対応するプロフィール情報の入力を受け付け、当該プロフィール情報をプロフィール情報記憶部130に記憶するプロフィール情報入力受付部122と、第2のユーザに、第1のプロフィールのうち指定された必要な項目に対応するプロフィール情報を提供するプロフィール情報提供部124とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロフィール情報管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット等のネットワーク上には、様々なウェブサイトが存在する。このようなウェブサイトを利用する際、ユーザ情報等のプロフィール情報の入力が求められることがある。従来、各ウェブサイトでプロフィール情報を登録する場合、それぞれ個別に入力する必要があった。
【0003】
特許文献1(特開2004−185449号公報)には、ユーザの複数の個人情報を記憶する個人情報記憶手段と、個人情報記憶手段に記憶された複数の個人情報のそれぞれの公開範囲が、閲覧を希望するユーザの全員であるのか、または、閲覧を希望するユーザのうち所定のユーザであるのかを記憶する公開範囲記憶手段と、所定のユーザの所定の個人情報の公開範囲が、閲覧を希望するユーザの全員である場合には、第1の公開処理を行ない、所定のユーザの所定の個人情報の公開範囲が、閲覧を希望するユーザのうち所定のユーザである場合には、公開が許可されたとして管理されているユーザに公開する第2の公開処理を行なう個人情報公開手段とを有するサイト管理者側システムが記載されている。
【0004】
特許文献2(特開2001−75887号公報)には、複数のユーザをグループとしてグループ管理データベースへ登録し管理するユーザ情報管理装置が、グループ管理データベースの登録情報の更新に関する通知情報を生成する通知情報生成手段と、通知情報をグループ管理データベースに登録されているユーザへ自動的に配信する情報送信手段とを備えた構成が記載されている。この装置において、新たなユーザの登録、ユーザプロフィールの変更やユーザ登録の抹消等のグループを構成するメンバー情報が変更になった場合、これらの登録情報の更新に関する情報を電子メールとしてグループメンバーへ自動的に配信することにより告知するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−185449号公報
【特許文献2】特開2001−75887号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、従来のようにウェブサイト毎にプロフィール情報を入力するのは手間だった。また、このようにウェブサイト毎にプロフィール情報を登録していると、プロフィール情報に変更があった場合に全部のプロフィールをそれぞれ更新しなければならず管理が煩雑だった。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ユーザのプロフィール情報の管理を簡易にする技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、
複数の項目それぞれに対応する第1のユーザのプロフィール情報を含む第1のプロフィールを記憶するプロフィール情報記憶部と、
第2のユーザから、当該第2のユーザの識別情報、および当該第2のユーザが提供する特定のサービスの利用条件として他のユーザから求める必要なプロフィール情報として設定された項目の指定とともに前記第1のプロフィールの提供要請があった場合であって、当該第2のユーザから指定された前記項目に対応するプロフィール情報が前記第1のプロフィールに含まれない場合に、前記第1のユーザから、当該項目に対応するプロフィール情報の入力を受け付け、当該プロフィール情報を前記プロフィール情報記憶部に記憶するプロフィール情報入力受付部と、
前記第2のユーザから、当該第2のユーザが提供する特定のサービスの利用条件として他のユーザから求める必要なプロフィール情報として設定された項目の指定とともに前記第1のプロフィールの提供要請があった場合に、前記プロフィール情報記憶部を参照して、前記第2のユーザに、前記第1のプロフィールのうち前記指定された必要な項目に対応するプロフィール情報を提供するプロフィール情報提供部と、
を含むプロフィール情報管理システムが提供される。
【0009】
この構成によれば、ユーザは、プロフィール情報記憶部に自己のプロフィールを登録しておけば、他のサービスを利用する場合でも、個別にプロフィール情報を入力することなく、他のサービスを利用することができる。また、他のサービスを利用する際に新たな項目のプロフィール情報を入力した場合、その内容が、プロフィール情報記憶部のプロフィールにも記憶されるので、自分のプロフィールを充実させていくこともできる。
【0010】
本発明によれば、
複数の項目それぞれに対応する第1のユーザのプロフィール情報を、前記項目毎に複数種類のプロフィールのいずれに含ませるかを示す情報とともに当該第1のユーザの識別情報に対応づけて記憶するプロフィール情報記憶部と、
前記プロフィールの種類毎に当該プロフィールに含まれる前記第1のユーザのプロフィール情報を提供可能な他のユーザの識別情報を、当該第1のユーザの識別情報に対応づけて記憶する提供可能ユーザ情報記憶部と、
第2のユーザから、前記第1のユーザのいずれかの種類の前記プロフィールの提供要請があると、当該第2のユーザの識別情報に基づき、前記提供可能ユーザ情報記憶部を参照して、当該第2のユーザに対して前記第1のユーザの当該種類の前記プロフィールの提供が可能か否かを判断し、可能な場合に、前記プロフィール情報記憶部を参照して、当該第2のユーザに、当該種類の前記プロフィールに含まれる前記プロフィール情報を提供するプロフィール情報提供部と、
を含むプロフィール情報管理システムが提供される。
【0011】
この構成によれば、ユーザは、たとえばプライベート用とビジネス用とそれぞれについて、個別のIDを取得して個別にプロフィール情報を登録することなく、使い分けを行うことができる。
【0012】
本発明によれば、
複数の項目それぞれに対応する第1のユーザのプロフィール情報を含むプロフィールまたはアドレス帳が更新されたときに、前記第1のユーザのプロフィール情報に関し、当該プロフィールまたはアドレス帳の更新に伴い、同期させて更新する下位のプロフィールまたはアドレス帳の設定を記憶する更新関係情報記憶部と、
いずれかのプロフィールまたはアドレス帳に含まれる前記第1のユーザのプロフィール情報が更新されると、前記更新関係情報記憶部を参照して、当該プロフィールまたはアドレス帳の更新に伴い、同期させて更新する下位のプロフィールまたはアドレス帳が設定されている場合、当該下位のプロフィールまたはアドレス帳に含まれる第1のユーザのプロフィール情報を、上位の前記プロフィールまたはアドレス帳の前記更新された項目に対応する前記プロフィール情報で更新する情報更新部と、
を含むプロフィール情報管理システムが提供される。
【0013】
この構成によれば、自分のプロフィールを更新すると、同期設定した他のユーザのアドレス帳中の自分のアドレス情報も更新することができ、管理を簡易にすることができる。
【0014】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ユーザのプロフィール情報の管理を簡易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施の形態におけるプロフィール情報管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】ユーザID情報記憶部の内部構成の一例を示す図である。
【図3】プロフィール情報記憶部の内部構成の一例を示す図である。
【図4】プロフィール情報提供部により、ユーザの端末のディスプレイに表示されるプロフィールを模式的に示す図である。
【図5】提供可能ユーザ情報記憶部の内部構成の一例を示す図である。
【図6】プロフィール項目記憶部の内部構成の一例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に含まれるプロフィール情報管理システムのサービス提供処理部の構成を示すブロック図である。
【図8】ユーザに提供されるプロフィール項目のフォーマットの一例を示す図である。
【図9】ユーザに提供されるプロフィール項目のフォーマットの他の例を示す図である。
【図10】サービス提供処理部およびプロフィール情報管理部の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態におけるプロフィール情報管理システムの構成の他の例を示すブロック図である。
【図12】更新関係情報記憶部の内部構成の一例を示す図である。
【図13】図12に示したように設定されている場合に、各プロフィールやアドレス帳が更新される状態を示すイメージ図である。
【図14】アドレス情報記憶部の内部構成の一例を示す図である。
【図15】アドレス情報提供部により、ユーザの端末のディスプレイに表示されるアドレス帳を模式的に示す図である。
【図16】図4を参照して説明したユーザの端末のディスプレイに表示されるプロフィールの他の例を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態において、各ユーザが、一つのプロフィールで、複数のサイトやサービスに参加可能な構成を示す概念図である。
【図18】プロフィール情報記憶部に個人プロフィールが記憶されているユーザがあるサイトの利用申込をする際の処理手順を示すフローチャートである。
【図19】中間管理テーブルの内部構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様の構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0018】
上述したように、従来、種々のウェブサイトを利用する際に、各ウェブサイトでプロフィール情報を登録する場合、それぞれ個別に入力する必要があり、ウェブサイト毎にプロフィール情報を入力するのは手間だった。本実施の形態において、プロフィール情報管理システムは、複数のウェブサイトで利用するプロフィール情報を共通して管理する構成を有する。しかし、IDやパスワード等とは異なり、種々のウェブサイトで必要なプロフィール情報は、ウェブサイト毎に異なる。そのため、本実施の形態において、既に登録されているプロフィール情報は、他のウェブサイトでも利用可能とするとともに、新たに必要な項目が生じた場合には、ユーザに入力を求め、ユーザから入力されたプロフィール情報を蓄積していくようにする。
【0019】
本実施の形態において、プロフィール情報管理システムは、ユーザに自己のプロフィールを登録させ、所定の条件下でプロフィールを他のユーザに提供するサービスを提供する。ユーザ情報管理システムのサービスは、たとえば以下の内容を含むことができる。
(1)プロフィール情報管理システムの管理下にプロフィールを登録しておけば、プロフィールの登録が必要な他のサービスを利用する際に、既に登録されているプロフィール情報は、個別にプロフィール情報を入力することなく、他のウェブサイトでも利用可能とするとともに、新たに必要な項目が生じた場合には、ユーザに入力を求め、ユーザから入力されたプロフィール情報を蓄積していくようにする。
【0020】
また、このようにプロフィール情報を順次蓄積していくと、プロフィール情報が膨大となり、管理が困難になる。そこで、本実施の形態において、ユーザ情報管理システムは、プロフィールの提供方法や更新方法を工夫している。
【0021】
たとえば、膨大なプロフィール情報を整理して、用途に応じて必要なプロフィール情報のみを他のユーザ等に提供できるよう、用途の異なる複数種類のプロフィールを準備する。種々のウェブサイトを利用する場合、同一人物であっても、プライベート用やビジネス用等、利用シーン毎に必要となるプロフィール情報は異なる。しかし、従来、一つのIDに対して、複数種類のプロフィールが提供されるサービスがなかった。そのため、ユーザは、たとえばプライベート用とビジネス用とそれぞれについて、個別のIDを取得して個別にプロフィール情報を登録する必要があった。
【0022】
また、たとえば他のユーザに自己のプロフィールを公開する場合にも、他のユーザとの関係によって、異なる種類のプロフィール情報を公開したいことがある。たとえば、ビジネス上の付き合いしかない相手には、ビジネス用のプロフィールのみを公開したい場合がある。また、たとえば同じ会社の社員等、あるグループ内のメンバー用のプロフィールをメンバーにのみ公開するようにしたい場合もある。しかし、従来、複数種類のプロフィールを準備できるサービスがなかったために、利用シーンに応じたプロフィールの公開設定をすることができなかった。たとえば、特許文献1には、ユーザの個人情報を、不特定多数のユーザに公開するかまたは一部の所定のユーザにのみ公開するかを設定して、異なる公開処理を行うことが記載されている。しかし、このような方法では、個人情報毎に公開可能なユーザを設定する必要があり、管理が煩雑となる。
【0023】
そこで、本実施の形態において、ユーザ情報管理システムのサービスは、たとえば以下の内容を含むことができる。
(2)各ユーザは、一つのIDに対して複数種類のプロフィールを持つ。
つまり、ユーザ情報管理システムは、ユーザ毎に、用途の異なる複数種類のプロフィールを提供する。つまり、ユーザは1つのユーザIDに対して、複数種類のプロフィールを持つことができる。本実施の形態において、用途の異なる複数種類のプロフィールは、たとえば、「社内用」、「社外用」、「プライベート用」等とすることができる。
【0024】
また、従来、ウェブサイト毎にプロフィール情報を登録していると、自分のプロフィール情報に変更があった場合に、すべてのサイトの情報を変更する必要があり、管理が煩雑だった。また、自分のプロフィール情報に変更があった場合に、知人に変更を連絡する必要もある。特許文献2には、グループとして管理されたメンバーの情報が更新されると、グループメンバーに配信される構成が記載されている。しかし、この場合も、連絡を受けたメンバーが自分のアドレス帳を更新しなければ、古い情報のままとなってしまう。
【0025】
そこで、本実施の形態において、ユーザ情報管理システムのサービスは、たとえば以下の内容を含むことができる。
(3)同じユーザのプロフィール情報を含むプロフィールやアドレス帳のいずれかにおいて、当該ユーザのプロフィール情報が更新されたときに、同期させて更新するよう設定された他のプロフィールやアドレス帳の対応するプロフィール情報も更新することができる。
これにより、たとえば、あるプロフィールのユーザが自分のプロフィール情報を変更するだけで、同期設定された知人等のアドレス帳の自分の情報が変更されるようにすることができる。
【0026】
まず、(1)のプロフィール情報管理システムの管理下にプロフィールを登録しておけば、プロフィールの登録が必要な他のサービスを利用する際に、既に登録されているプロフィール情報は、個別にプロフィール情報を入力することなく、他のウェブサイトでも利用可能とするとともに、新たに必要な項目が生じた場合には、ユーザに入力を求め、ユーザから入力されたプロフィール情報を蓄積していくようにする機能と、
(2)の一つのIDに対して、複数種類のプロフィールを持つ機能と、を説明する。
【0027】
図1は、本実施の形態におけるプロフィール情報管理システム100の構成の一例を示すブロック図である。
プロフィール情報管理システム100は、ユーザ認証処理部110と、プロフィール情報管理部120と、サービス提供処理部160とを含む。ユーザ認証処理部110は、ユーザ認証部112と、ユーザID情報記憶部114とを含む。また、プロフィール情報管理部120は、プロフィール情報入力受付部122と、提供可能ユーザ設定受付部123と、プロフィール情報提供部124と、プロフィール項目管理部128と、プロフィール情報記憶部130と、提供可能ユーザ情報記憶部131と、プロフィール項目記憶部132とを含む。
【0028】
ユーザ認証処理部110は、プロフィール情報管理システム100のユーザを認証する処理を行う。ユーザ認証部112は、プロフィール情報管理システム100のユーザの識別情報等を記憶する。プロフィール情報管理システム100を利用するユーザは、ユーザ認証処理部110による認証を受ける必要がある。プロフィール情報管理システム100内の処理において、認証を受けたユーザには、プロフィール情報管理システム100内で用いられる内部IDが対応づけられ、内部IDに基づきユーザが識別された状態で処理が行われる。
【0029】
図2は、ユーザID情報記憶部114の内部構成の一例を示す図である。ユーザID情報記憶部114は、ログインID欄と、パス欄と、内部ID欄と、プロフィールID欄と、アドレス帳ID欄とを含む。
【0030】
ログインIDは、プロフィール情報管理システム100が提供するサービスを利用するために、各ユーザがログインする際にユーザを識別する識別情報である。ログインIDは、たとえば、ユーザのメールアドレス等とすることができる。パスは、ログインIDと対応づけられてユーザを認証するためのパスワードである。ユーザがプロフィール情報管理システム100を利用する際は、ユーザ認証部112は、ユーザにログインIDおよびパスワードの入力を求める。ユーザがログインIDおよびパスワードを入力すると、ユーザ認証部112は、ユーザID情報記憶部114を参照してユーザを認証する。
【0031】
また、本実施の形態において、ユーザは、プロフィール情報管理システム100外部の他の認証システムでの認証を経て、プロフィール情報管理システム100の管理下にログインする構成とすることもできる。たとえば、ログインID「xyz−99」は、このような外部の認証システムでの認証を経てログインするユーザのログインIDとすることができる。そのため、プロフィール情報管理システム100では、ユーザのパスワード情報は管理していない。この場合、ユーザ認証部112は、他の認証システムに認証依頼を行い、当該認証システムから認証結果を取得することにより、ユーザを認証する。
【0032】
内部IDは、プロフィール情報管理システム100内でユーザを識別するための内部的な識別情報で、プロフィール情報管理システム100のユーザに一意に割り当てられる。また、各ユーザには、それぞれ、プロフィールID、およびアドレス帳IDが割り当てられる。また、プロフィールの種類毎にそれぞれプロフィールIDが割り当てられる。なお、後述するように、プロフィール情報管理システム100は、アドレス帳を提供したり各アドレス帳に含まれるアドレス情報を記憶したりするアドレス情報管理部140を含む。アドレス帳IDは、各アドレス帳に割り当てられるが、詳細は後述する。
【0033】
図1に戻り、プロフィール情報記憶部130は、複数の項目それぞれに対応する各ユーザのプロフィール情報を、項目毎に複数種類のプロフィールのいずれに含ませるかを示す情報とともに各ユーザの識別情報に対応づけて記憶する。プロフィール情報入力受付部122は、ユーザから、プロフィール情報の入力を受け付ける。ユーザは、自分の端末の操作部等を用いて、プロフィール情報を入力する。また、ユーザは、「社内用」、「社外用」、「プライベート用」等の中からいずれかを選択して、プロフィール毎に異なる項目を設定したり、異なる情報を入力することができる。プロフィール情報入力受付部122が受け付けたプロフィール情報は、プロフィール情報記憶部130に記憶される。
【0034】
提供可能ユーザ情報記憶部131は、プロフィールの種類毎に、各プロフィールに含まれるプロフィール情報を提供可能な他のユーザの識別情報に対応づけて記憶する。提供可能ユーザ設定受付部123は、プロフィールの作成者であるユーザから、そのプロフィールを提供可能な他のユーザの識別情報の入力を受け付ける。提供可能ユーザ設定受付部123が受け付けた他のユーザの識別情報は、提供可能ユーザ情報記憶部131に記憶される。
【0035】
プロフィール情報提供部124は、プロフィール情報入力受付部122が受け付けたプロフィール情報やプロフィール情報記憶部130に記憶されたプロフィール情報をユーザの端末のディスプレイに表示する処理や、プロフィール情報記憶部130に記憶されたプロフィール情報を他の機能ブロックに提供する処理を行う。プロフィール情報提供部124は、いずれかのユーザから、そのユーザの内部IDおよびプロフィールIDの指定とともに、プロフィールの提供要請があると、提供可能ユーザ情報記憶部131を参照して、指定されたプロフィールIDのプロフィールに含まれるプロフィール情報がそのユーザに提供可能と設定されているか否かを判断する。プロフィール情報提供部124は、プロフィール情報が提供可能と設定されている場合に、そのユーザに、プロフィール情報記憶部130から該当するプロフィールIDのプロフィールに含まれるプロフィール情報を提供する。
【0036】
プロフィール項目記憶部132は、各プロフィールに含むべき項目を、各項目を識別する項目コードに対応づけて記憶する。また、プロフィール項目記憶部132は、各プロフィールに含むべき項目を、類似した項目毎に分類されたグループ毎に記憶することができる。
【0037】
プロフィール項目管理部128は、プロフィールの項目の追加や削除等がある場合に、項目を分類してプロフィールが見やすくなるようにする管理を行う。たとえば、プロフィール項目管理部128は、新たな項目の設定を受け付ける際に、新たな項目が含まれるグループの指定も受け付ける。後述するように、プロフィールの項目は、最初に準備された項目だけでなく、適宜追加されていくことがある。その場合、追加された項目を既にあるプロフィールの項目の下に追加していくと、全く関係のない項目が並び、管理がしにくかったり、見づらくなったりする。プロフィール項目管理部128は、追加される項目が類似する項目のグループに分類されるように支援する。
【0038】
図3は、プロフィール情報記憶部130の内部構成の一例を示す図である。
ここでは、内部ID「0001」のユーザのプロフィール情報を例として示す。プロフィール情報記憶部130は、プロフィールID欄と、項目コード欄と、項目名欄と、内容欄と、同期欄とを含む。
【0039】
ここで、プロフィールID「PB−0001」はこのユーザの基本プロフィールのID、プロフィールID「PN−0001」はこのユーザの社内プロフィールのID、プロフィールID「PG−0001」はこのユーザの社外プロフィールのID、プロフィールID「PP−0001」はこのユーザのプライベートプロフィールのIDをそれぞれ示す。
【0040】
項目コードは、プロフィールに含まれる複数の項目それぞれに割り当てられ、各項目を識別する。ここで、たとえば、氏名に関しては、基本プロフィール、社内プロフィール、社外プロフィール、プライベートプロフィールのいずれにも含まれている。また、氏名は、いずれのプロフィールにおいても、同じ内容である可能性が高い。本実施の形態において、項目コードは、複数種類のプロフィールにそれぞれ含まれる項目のうち、他の種類のプロフィールにおいても同じプロフィール情報が入力され得る項目を互いに対応づけ可能に設定される。たとえば、ここでは、末尾の数字「0001」等が共通となるように設定している。また、他の例として、プロフィール情報管理システム100は、項目同士の対応づけを記憶したテーブルを含む構成とすることもできる。
【0041】
項目名は、各項目に対応する情報の内容を示す名称である。ここで、理解のために示しているが、プロフィール情報記憶部130は、項目名欄を含まない構成とすることもできる。内容は、各項目に対応して、各ユーザから入力されたプロフィール情報である。
【0042】
同期欄には、他の種類のプロフィールに含まれる同様の項目に対応するプロフィール情報を同期するか否かの設定が記憶される。ここでは、「レ」と示しているのが、互いに同期された状態を示す。たとえば、項目名「氏名」について、基本プロフィールの項目コード「ip−b−0001」は、プライベートプロフィール(PP)と同期すると設定されている。この場合、プライベートプロフィールの対応する項目コード「ip−p−0001」のプロフィール情報として、項目コード「ip−b−0001」に対応して記憶されたプロフィール情報の内容「××××」が記憶されたのと同様とすることができる。このような構成とすることにより、同じプロフィール情報を入力する場合に、各プロフィールにそれぞれ入力する必要がなくなる。また、いずれかのプロフィールのある項目のプロフィール情報を変更すると、同期された他のプロフィールの項目のプロフィール情報も同時に更新されるようにすることができる。
【0043】
一方、たとえば、項目名「氏名」でも、ビジネスでは旧姓を用いる場合等、ビジネスシーンとプライベートシーンとで異なる情報を用いる場合もある。このような場合は、項目名「氏名」について、基本プロフィールの項目コード「ip−b−0001」は、社内プロフィール(PN)や社外プロフィール(PG)とは同期しないと設定することができる。一方、項目名「氏名」について、社内プロフィールの「ip−n−0001」は、社外プロフィール(PG)と同期すると設定することができる。この場合、社外プロフィールの対応する項目コード「ip−g−0001」のプロフィール情報として、項目コード「ip−n−0001」に対応して記憶されたプロフィール情報の内容「×○××」が記憶されたのと同様とすることができる。
【0044】
図4は、プロフィール情報提供部124により、ユーザの端末のディスプレイに表示されるプロフィールを模式的に示す図である。
ユーザのプロフィールには、プロフィールの種類毎に異なるIDが付与されている。たとえば、図4(a)に示すように、このユーザの社内プロフィール304には、「PN−0001」というIDが付されている。また、たとえば、図4(b)に示すように、このユーザの社外プロフィール306には、「PG−0001」というIDが付されている。
【0045】
また、ユーザが「基本」、「プライベートプロフィール」、「追加」等と記載されたタブを選択すると、それぞれ、基本プロフィール302、プライベートプロフィール308、追加ページ310が表示される。基本プロフィール302は、ユーザがプロフィール情報を入力するためのページとすることができ、ユーザは、氏名や生年月日等、いずれのプロフィールでも共通するような基本的な情報を基本プロフィール302のページから入力することができる。追加ページ310では、たとえば新たな種類のプロフィールを追加する設定を行うことができる。なお、各プロフィールを閲覧しているユーザは、「取得ボタン320」を押すことにより、そのプロフィールに含まれるプロフィール情報を自己のアドレス帳等に取り込むことができる。この処理の詳細については、後述する。
【0046】
図4(a)の社内プロフィール304としては、「名前」、「名前(フリガナ)」、「メールアドレス」、「内線」、「所属部署」等が表示されている。図4(b)の社外プロフィール306としては、「名前」、「名前(フリガナ)」、「メールアドレス」、「電話番号(代表)」、「電話番号(直通)」等が表示されている。各プロフィールに含まれる項目は、それぞれ設定することができる。
【0047】
図5は、提供可能ユーザ情報記憶部131の内部構成の一例を示す図である。提供可能ユーザ情報記憶部131は、プロフィールID欄と、提供可能ユーザ欄とを含む。
【0048】
たとえば、プロフィールID「PN−0001」のプロフィールについては、内部ID「0002」のユーザ等、プロフィールID「PG−0001」のプロフィールについては、内部ID「0003」のユーザ等、プロフィールID「PP−0001」のプロフィールについては、内部ID「0004」のユーザ等が提供可能なユーザとして設定されている。
【0049】
図6は、プロフィール項目記憶部132の内部構成の一例を示す図である。
プロフィール項目記憶部132は、プロフィール種類欄と、分類欄と、小分類欄と、コード欄と、項目名欄とを含む。ここでは、プロフィールの種類毎に項目が設定されている例を示す。各プロフィールの種類に対応して、各項目が、類似する内容毎に分類されている。また、各項目には、項目コードが付されている。このように、類似する項目をグループ分けしておくことにより、後にプロフィール画面に表示される際に、見やすくすることができる。また、ここでは図示していないが、プロフィール項目記憶部132は、各項目名に対して入力される項目の内容の入力フォーマット等の指定も記憶することができる。たとえば「氏名」という項目名に対しては入力フォーマットとして「全角」、「電話番号」という項目名に対しては入力フォーマットとして「半角数字」等の指定を記憶することができる。これにより、ユーザが入力する内容を統一化することができる。
【0050】
次に、図1から図6を参照して、プロフィールを登録する手順を説明する。
ユーザは、プロフィール情報管理システム100を利用するためにユーザ登録する際、少なくとも一種のプロフィールの登録が求められる。また、プロフィールを作成したい場合、プロフィール情報管理システム100にユーザ登録する必要がある。
【0051】
ユーザからプロフィールの登録依頼があると、プロフィール情報提供部124は、図4に示したようなプロフィール入力画面をユーザの端末のディスプレイに表示させる。プロフィール情報入力受付部122は、ユーザからのプロフィール情報の入力を受け付ける。ここで、たとえば、ユーザは、基本プロフィール302のページから、プロフィール情報を入力することもできる。また、いずれかのプロフィールのページから入力したプロフィール情報を他のプロフィールの対応する項目の情報として同期させるか否かの設定も受付可能とすることができる。プロフィール情報入力受付部122が受け付けた情報は、プロフィール情報記憶部130に記憶される。
【0052】
提供可能ユーザ設定受付部123は、ユーザがプロフィールを作成すると、プロフィールの種類毎に、当該プロフィールを公開する他のユーザの設定を受け付ける。提供可能ユーザ設定受付部123が受け付けた情報は、提供可能ユーザ情報記憶部131に記憶される。
【0053】
以上の構成により、ユーザは、一つのIDに対して、複数種類のプロフィールを持つことができ、用途に応じて、プロフィールを提供可能とする他のユーザを選択することができる。
【0054】
図7は、サービス提供処理部160の構成を示すブロック図である。
サービス提供処理部160は、要求項目設定受付部162と、サービス提供部164と、ユーザ情報取得部166と、サービス利用ユーザ情報記憶部168と、要求項目記憶部170と、サービス情報記憶部172とを含む。
【0055】
本実施の形態において、サービス提供部164の管理者も、プロフィール情報管理システム100のユーザであり、ユーザID情報記憶部114に各種ID等が登録されているものとすることができる。
【0056】
サービス提供部164は、特定のサービスを提供する。ここで、特定のサービスとは、たとえばアプリケーションや情報(サイト等)の提供やショッピングサイト等の商品の販売等とすることができる。たとえば、サービス提供部164が、ショッピングサイト等商品の提供サービス等を行う場合、管理者は、ユーザ情報を顧客等の管理に用いる。この場合は、通常、このサイトのサービスを利用したい不特定多数のユーザが、サービス提供部164にサービスの提供を申し込む。また、サービス提供部164が、たとえば、ある会社の社内プロジェクトや保育園の父母会等、共有する情報を提供するような場合、管理者は、予め、このサービスを利用し得るメンバーの設定をしておき、各メンバーにサービス提供部164へのアクセスを招待することもできる。
【0057】
サービス情報記憶部172には、サービス提供部164がサービスを提供するために必要なアプリケーション等の情報が記憶されている。
【0058】
ユーザ情報取得部166は、サービス提供部164が提供するサービスを利用するユーザのユーザ情報を取得する。サービス利用ユーザ情報記憶部168は、ユーザ情報取得部166が取得したユーザ情報を、各ユーザの識別情報に対応づけて記憶する。本実施の形態において、サービス提供部164は、サービスの利用申込をしたユーザから必要な項目のユーザ情報が取得できた場合にのみ、サービスの利用を許可する。
【0059】
サービス提供部164の管理者は、特定のサービスの利用条件として、ユーザから求める必要なユーザ情報の項目を設定する。本実施の形態において、サービス提供部164の管理者は、プロフィール情報管理部120のプロフィール項目記憶部132に記憶された項目と項目コードを参照して、必要なユーザ情報の項目を項目コードで特定して設定する。また、サービス提供部164の管理者は、複数種類のプロフィールのうち、どの種類のプロフィールを求めるかの設定もすることができる。要求項目設定受付部162は、管理者からの設定を受け付ける。要求項目記憶部170は、要求項目設定受付部162が受け付けた必要な項目の項目コードを記憶する。
【0060】
いずれかのユーザから、ユーザの識別情報の指定とともに特定のサービスの利用申込があると、サービス提供部164は、サービス利用ユーザ情報記憶部168を参照して、そのユーザについて、サービスの利用条件として設定された項目のユーザ情報が既に登録されているか否かを判断する。そのユーザのユーザ情報が登録されていない場合またはサービスの利用条件として設定された項目のうち必須項目がない場合、サービス提供部164は、ユーザ情報取得部166にそのユーザのユーザ情報を取得させる。
【0061】
ユーザ情報取得部166は、管理者の識別情報、サービスの利用申込をしたユーザの識別情報、および必要な項目の項目コードの指定とともに、プロフィール情報管理部120のプロフィール情報提供部124に、サービスの利用申込をしたユーザのプロフィールの提供を要請する。
【0062】
プロフィール情報提供部124は、提供可能ユーザ情報記憶部131を参照して、管理者の識別情報と、サービスの利用申込をしたユーザの識別情報とに基づき、そのユーザのプロフィールを提供可能か否かを判断して可能な場合に指定された項目コードで特定される項目のプロフィール情報を提供する。
【0063】
ユーザ情報取得部166は、プロフィール情報提供部124から必要なプロフィール情報が取得できない場合、ユーザに、プロフィールの登録または提供のための承認を求める。たとえば、特定のサービスの利用申込をしたユーザが識別情報を有していなかったり、プロフィールを登録していないような場合は、そのユーザがプロフィール情報管理システム100のサービスを利用するように招待するようにすることもできる。
【0064】
また、ユーザ情報取得部166は、プロフィール情報提供部124からユーザのプロフィール情報が提供されても、必要な項目のプロフィール情報が取得できない場合、ユーザにその項目のプロフィール情報の入力を促す。
【0065】
次に、項目を設定する処理を説明する。
サービス提供処理部160の管理者であるユーザから必要項目の設定指示があると、要求項目設定受付部162は、ユーザに、プロフィールの種類を指定させる。次いで、要求項目設定受付部162は、プロフィール情報管理部120のプロフィール項目管理部128に、指定されたプロフィールの種類を通知する。プロフィール項目管理部128は、プロフィール項目記憶部132から、プロフィールの種類の項目のフォーマットを読み出し、要求項目設定受付部162に提供する。ユーザは、フォーマットに従い、必要な項目を選択する。このとき、ユーザは、各項目について、「必須」、「必須」かつ内容合致、「任意」のいずれかを選択することができる。「必須」が選択された項目のプロフィール情報が入力されていると、このサービスの提供を受けることができない。また、「必須」かつ内容合致が選択された項目のプロフィール情報は、予め管理者が設定した内容と合致しなければ、このサービスの提供を受けることができない。たとえば、サービス提供処理部160の管理者は、合致すべき内容として、ユーザのプロフィールIDを指定することもできる。このようにすれば、予め、利用を許可するユーザを設定しておくことができる。「任意」が選択された項目のプロフィール情報は、入力されていなくてもサービスを受けることができる。
【0066】
図8は、ユーザに提供されるプロフィールの項目のフォーマットの一例を示す図である。図8(a)は設定前、図8(b)は設定後の状態を示す。ここでは、プロフィールの種類欄と、必要項目欄とが表示される。必要項目欄は、項目名欄と、項目コード欄と、表示名欄と、入力形式欄と、条件欄とを含む。ここでは、プロフィールの種類として、社内プロフィールが選択されており、社内プロフィール用のフォーマットが表示されている。
【0067】
サービス提供処理部160の管理者は、条件欄に「必須」、「任意」、「不要」等を入力していく。また、「必須」かつ内容合致とする項目には、合致すべき内容を入力する。ここでは、プロジェクトIDについて、「ab233」と入力されている。これにより、プロジェクトIDが「ab233」のユーザのみ、サービス提供処理部160が提供するサービスを受けることができる。
【0068】
また、たとえば表示名欄の情報は、項目名に対応する名称がデフォルト設定されているが、管理者が変更することもできる。たとえば、図8(a)では、項目コード「ip−n−0001」の表示名が、デフォルトで項目名と同じ「氏名」と記入されている。図8(b)に示すように、管理者は、この項目を画面に表示させるときの表示名を「名前」に変更することができる。
【0069】
図9は、ユーザに提供されるプロフィールの項目のフォーマットの他の例を示す図である。図9(a)は設定中、図9(b)は設定後の状態を示す。ここでは、プロフィールの種類として、プライベートプロフィールが選択されており、プライベートプロフィール用のフォーマットが表示されている。
【0070】
図9(a)に示した状態で、たとえば、管理者が、フォーマットにない、表示名が「ゴルフのスコア」である新たな項目を設定する場合の処理を説明する。たとえば、管理者が項目を設定する画面には「新たな項目を設定」等のボタンが表示された構成とすることができる。ユーザがそのボタンを押すと、プロフィール情報管理部120のプロフィール項目管理部128は、管理者であるユーザから新たな項目の項目名の入力を受け付ける。ここで、プロフィール項目管理部128は、管理者に、項目の分類、小分類を順次選ばせることができる。これにより、管理者が適切な分類内に新たな項目を登録することができる。また、たとえば、プロフィール項目管理部128は、「ゴルフ」等の文字に基づき、既に登録されている項目名の中から、「ゴルフ」を含む他の項目名を表示するようにすることもできる。これにより、同じような内容の項目が重複登録されるのを防ぐことができる。
【0071】
新たな項目が登録されると、プロフィール項目管理部128は、新たな項目コードを生成し、その項目の項目情報に対応づけてプロフィール項目記憶部132に記憶する。また、新たな項目コードは、要求項目設定受付部162にも通知される。要求項目記憶部170には、新たに生成された項目コードと、項目名、表示名等が記憶される。
【0072】
次に、本実施の形態において、ユーザがサービス提供処理部160のサービスの利用申込をした場合のプロフィール情報管理システム100の処理を説明する。図10は、サービス提供処理部160およびプロフィール情報管理部120の処理手順を示すフローチャートである。
【0073】
ユーザから利用申込があると(ステップS200)、サービス提供部164は、そのユーザのユーザ情報がサービス利用ユーザ情報記憶部168に登録済であるか否かを判断する(ステップS202)。ユーザ情報が登録済でない場合(ステップS202のNO)、サービス提供部164は、要求項目記憶部170を参照して、必要なプロフィールの種類、および必要な項目をプロフィール情報管理部120のプロフィール情報提供部124に通知する。プロフィール情報提供部124は、プロフィール情報記憶部130を参照して、必要な種類のプロフィールが登録されているか否かを判断する(ステップS204)。
【0074】
必要な種類のプロフィールが登録されている場合(ステップS204のYES)、プロフィール情報提供部124は、通知された項目のうち、必須項目に対応するプロフィール情報が登録されているか否かを判断する(ステップS206)。必須項目が登録されていない場合(ステップS206のNO)、プロフィール情報提供部124は、ユーザにその項目のプロフィール情報を入力させる(ステップS208)。プロフィール情報が入力されると(ステップS210のYES)、プロフィール情報提供部124は、各プロフィール情報をそれぞれ項目コードに対応づけてユーザ情報取得部166に通知する。ユーザ情報取得部166は、これらのプロフィール情報を取得し、必須項目のうち、合致条件が設定された項目が合致するか否かを判断する(ステップS212)。合致する場合(ステップS212のYES)、取得したプロフィール情報をユーザ情報としてサービス利用ユーザ情報記憶部168に登録し(ステップS214)、サービスの利用を許可する(ステップS218)。また、ステップS210で新たなプロフィール情報が入力された場合は、そのプロフィール情報をプロフィール情報記憶部130にも登録する。
【0075】
一方、ステップS204で、必要な種類のプロフィールが登録されていない場合(ステップS204のNO)、ユーザにプロフィールの登録を要請する(ステップS230)。プロフィールが登録されると(ステップS232のYES)、ステップS206に進み、同様の処理が行われる。また、ステップS202において、ユーザ情報が登録されている場合(ステップS202のYES)、そのユーザ情報の登録が行われた後に、必要項目に変更があったか否かを判断する(ステップS240)。必要項目に変更があった場合(ステップS240のYES)、ステップS206に進み、同様の処理が行われる。一方、ステップS240において、必要項目に変更がなかった場合(ステップS240のNO)、ステップS218に進み、サービスの利用を許可する。一方、ステップS212で必須項目のうち、合致条件が設定された項目が合致しない場合(ステップS212のNO)、ユーザに再入力を要請する(ステップS224)。再入力がされると(ステップS226のYES)、ステップS212に進み、同様の処理が行われる。また、ステップS226で再入力がされない場合(ステップS226のNO)、利用不可とされる(ステップS234)。
【0076】
なお、以上のステップS230において、たとえば、特定のサービスの利用申込をしたユーザが識別情報を有していなかったり、プロフィールを登録していないような場合は、ユーザにプロフィールの登録を要請して、そのユーザがプロフィール情報管理システム100のサービスを利用するように招待するようにすることもできる。また、サービス提供部164の管理者は、自己が提供するサービスの利用者の候補を設定し、利用者の候補が識別情報を有していなかったり、プロフィールを登録していないような場合は、その候補にプロフィールの登録を要請して、その候補がプロフィール情報管理システム100のサービスを利用するように招待するようにすることもできる。
【0077】
以上の構成により、ユーザは、プロフィール情報管理部120のプロフィール情報記憶部130に自己のプロフィールを登録しておけば、他のサービスを利用する場合でも、当該サービスの管理者もプロフィール情報管理システム100のユーザとして設定されていれば、個別にプロフィール情報を入力することなく、他のサービスを利用することができる。また、他のサービスを利用する際に新たな項目のプロフィール情報を入力した場合、その内容が、プロフィール情報記憶部130のプロフィールにも記憶されるので、自分のプロフィールを充実させていくこともできる。
【0078】
なお、サービス提供処理部160の構成の全部または一部の構成は、プロフィール情報管理システム100の管理者の管理下外に設定された構成とすることができる。
【0079】
次に、(3)の同じユーザのプロフィール情報を含むプロフィールやアドレス帳のいずれかにおいて、当該ユーザのプロフィール情報が更新されたときに、同期させて更新するよう設定された他のプロフィールやアドレス帳の対応するプロフィール情報も更新することができる機能を説明する。
【0080】
図11は、本実施の形態におけるプロフィール情報管理システム100の他の例を示す図である。
プロフィール情報管理システム100は、図1を参照して説明したユーザ認証処理部110およびプロフィール情報管理部120に加えて、さらに、アドレス情報管理部140と、情報更新部150と、更新関係情報記憶部152とを含む構成とすることができる。
【0081】
本実施の形態において、プロフィール情報管理システム100は、ユーザ毎に、用途の異なる複数種類のアドレス帳を提供する。つまり、ユーザは1つのユーザIDに対して、複数種類のアドレス帳を持つことができる。ここで、用途の異なる複数種類のアドレス帳は、たとえば、「社内用」、「社外用」、「プライベート用」等とすることができる。たとえば、ユーザは、同一人物のアドレス情報を複数種類のアドレス帳それぞれで管理することもできる。ここで、図2に示したように、アドレス帳の種類毎にそれぞれアドレス帳IDが割り当てられる。
【0082】
アドレス情報管理部140は、アドレス情報入力受付部142と、アドレス情報提供部144と、アドレス情報記憶部148とを含む。
【0083】
アドレス情報記憶部148は、各アドレス帳に含まれるアドレス情報を記憶する。アドレス情報入力受付部142は、ユーザから、アドレス帳に含めるアドレス情報の入力を受け付ける。ユーザは、自分の端末の操作部等を用いて、アドレス情報を入力することができる。アドレス情報入力受付部142が受け付けたアドレス情報は、アドレス情報記憶部148に記憶される。
【0084】
アドレス情報提供部144は、アドレス情報入力受付部142が受け付けたアドレス情報やアドレス情報記憶部148に記憶されたアドレス情報をユーザの端末のディスプレイに表示する処理等を行う。
【0085】
また、アドレス情報管理部140は、ユーザの指示に基づき、複数のユーザのアドレス帳を統合してこれらのアドレス帳のユーザで共有するようにする機能をさらに含むことができる。このとき、アドレス情報記憶部148は、各アドレス情報につき、もとの所有者であるユーザを識別する情報を対応づけて記憶することができる。
【0086】
更新関係情報記憶部152は、複数の項目それぞれに対応するあるユーザのプロフィール情報を含むプロフィールまたはアドレス帳が更新されたときに、そのユーザのプロフィール情報に関し、当該プロフィールまたはアドレス帳の更新に伴い、同期させて更新する下位のプロフィールまたはアドレス帳の設定を記憶する。情報更新部150は、いずれかのプロフィールまたはアドレス帳に含まれるいずれかのユーザのプロフィール情報が更新されると、更新関係情報記憶部152を参照して、当該プロフィールまたはアドレス帳の更新に伴い、同期させて更新する下位のプロフィールまたはアドレス帳が設定されている場合、当該下位のプロフィールまたはアドレス帳に含まれるそのユーザのプロフィール情報を、上位のプロフィールまたはアドレス帳の更新された項目に対応するプロフィール情報で更新する。ただし、情報更新部150は、いずれかのユーザのプロフィール情報が更新された場合でも、情報が削除される等して、対応する項目の情報がない(たとえばnull)場合は、情報の更新があったと扱わず、下位のプロフィールまたはアドレス帳の更新も行わないようにすることができる。
【0087】
図12は、更新関係情報記憶部152の内部構成の一例を示す図である。
ここでは、たとえば、プロフィールID毎に、同期させて更新する下位のプロフィールまたはアドレス帳のIDが記憶されている。なお、本実施の形態において、後述するように、アドレス帳の項目がプロフィールIDを含む構成とすることができる。そのため、プロフィールIDに基づき、各アドレス帳の各登録対象者の情報とプロフィール情報との対応関係を把握することができる。
【0088】
たとえば、上位ID「PN−0001」のプロフィールに対して、下位ID「AN−0002」や「AN−0003」が対応づけられている。また、上位ID「AN−0002」や「AN−0003」に対して、それぞれ、下位ID「AN−0101」が対応づけられている。ここで、たとえば、ID「AN−0101」のアドレス帳は、ID「AN−0002」のアドレス帳とID「AN−0003」のアドレス帳とを統合してこれらのアドレス帳のユーザで共有されるアドレス帳とすることができる。このような設定としておくことにより、統合前のアドレス帳が更新された場合、統合されたアドレス帳の情報を同期して更新することができる。
【0089】
図13は、図12に示したように設定されている場合に、各プロフィールやアドレス帳が更新される状態を示すイメージ図である。
たとえば、「PN−0001」のプロフィールが更新されると、情報更新部150は、同期させて更新するよう設定された下位のアドレス帳ID「AN−0002」、アドレス帳ID「AN−0003」、およびアドレス帳ID「AN−0101」の「PN−0001」で特定される登録対象者の対応する項目の情報を更新する。
【0090】
一方、たとえば、アドレス帳ID「AN−0101」のアドレス帳において、「PN−0001」で特定される登録対象者のいずれかの項目の情報が更新された場合でも、情報更新部150は、上位のアドレス帳ID「AN−0002」、アドレス帳ID「AN−0003」、およびプロフィールID「PN−0001」を更新しない。
【0091】
図14は、アドレス情報記憶部148の内部構成の一例を示す図である。
アドレス情報記憶部148は、アドレス帳ID欄と、アドレス番号欄と、項目コード欄と、項目名欄と、内容欄と、同期状況欄とを含む。アドレス帳ID「AN−0002」はこのユーザの社内アドレス帳のIDを示す。
【0092】
項目コードは、アドレス帳に含まれる複数の項目それぞれに割り当てられ、各項目を識別する。ここで、たとえば、氏名に関しては、プロフィールおよびアドレス帳のいずれにも含まれる。また、氏名は、プロフィールおよびアドレス帳のいずれにおいても同じ内容である可能性が高い。本実施の形態において、項目コードは、プロフィールおよびアドレス帳にそれぞれ含まれる項目のうち、いずれにおいても同じ情報が入力され得る項目を互いに対応づけ可能に設定される。たとえば、ここでは、末尾の数字「0001」等が共通となるように設定している。また、他の例として、プロフィール情報管理システム100は、項目同士の対応づけを記憶したテーブルを含む構成とすることもできる。
【0093】
項目名は、各項目に対応する情報の内容を示す名称である。ここで、理解のために示しているが、アドレス情報記憶部148は、項目名欄を含まない構成とすることもできる。
【0094】
内容は、各項目に対応して、各ユーザから入力されたアドレス情報である。本実施の形態において、アドレス帳の項目には、「プロフィールID」が含まれる。アドレス帳のユーザが、登録対象者のプロフィールIDを入力すると、このアドレス情報と、入力されたプロフィールIDで特定されるプロフィールとを同期させるための設定を行うことができる。このような設定をした場合、更新関係情報記憶部152において、プロフィールIDの下位IDとして、このアドレス帳のアドレス帳IDが対応づけて記憶される。
【0095】
同期状況欄には、プロフィールと同期されているか否か、また同期可能か否か等を示す情報が記憶される。たとえば、アドレス番号「1.」の登録対象者については、プロフィールIDとして「PN−0001」が入力されており、同期状況は「設定中」となっている。これは、このアドレス情報が、登録対象者のプロフィールID「PN−0001」で特定されるプロフィールと同期設定されていることを示す。
【0096】
一方、アドレス番号「2.」の登録対象者については、プロフィールIDとして「PN−0005」が入力されており、「設定可」となっている。これは、このアドレス情報が、登録対象者のプロフィールID「PN−0005」で特定されるプロフィールと同期可能であるが、同期設定されていないことを示す。
【0097】
プロフィール情報記憶部130に記憶されたいずれかのプロフィールが更新されると、プロフィール情報提供部124は、情報更新部150に更新されたプロフィールのプロフィールIDを通知する。情報更新部150は、更新関係情報記憶部152を参照する。更新されたプロフィールのプロフィールIDに下位IDが対応づけられていると、情報更新部150は、プロフィール情報提供部124から、そのプロフィールIDの更新された項目の項目コード、および当該項目コードに対応するプロフィール情報を取得する。
【0098】
情報更新部150は、プロフィール情報提供部124から取得した下位IDに基づき、更新対象のアドレス帳の登録対象者のアドレス情報を特定する。次いで、情報更新部150は、項目コードに基づき、更新対象の項目を特定し、その項目のアドレス情報を更新されたプロフィール情報で更新する。本実施の形態において、各項目には項目コードが付されており、同じ情報が入力され得る項目は、互いに対応づけ可能に設定されている。そのため、アドレス情報とプロフィール情報との対応する項目を把握することができる。
【0099】
また、アドレス帳のユーザは、プロフィールと同期設定している場合でも、アドレス情報入力受付部142を介してアドレス情報を自分で入力してさらに更新することもできる。ただし、本実施の形態において、アドレス帳IDが下位IDと設定されているので、アドレス情報が更新されても、情報更新部150は、同期設定されたプロフィールのプロフィール情報は更新しない。
【0100】
本実施の形態において、アドレス帳のユーザは、アドレス情報を入力したい登録対象者のアドレス情報を、登録対象者のプロフィールから取得することもできる。たとえば、アドレス帳のユーザが登録対象者のプロフィールを閲覧可能な場合、図4に示した登録対象者のプロフィールを閲覧中に、取得ボタン320を押すことにより、そのプロフィールのプロフィール情報を取得して、自己のアドレス帳に取り込むことができる。取得ボタン320が押されると、プロフィール情報管理部120のプロフィール情報提供部124は、そのプロフィールのプロフィール情報を、情報更新部150に提供する。情報更新部150は、プロフィール情報提供部124から取得したプロフィール情報をアドレス情報として、アドレス情報記憶部148に書き込む。ここで、取得ボタン320が押された場合、プロフィールのユーザに、アドレス帳のユーザの識別情報等を表示して、そのユーザのアドレス帳と同期設定をしてよいか否かを確認し、プロフィールのユーザの承認が得られてから同期設定をするようにすることもできる。
【0101】
また、たとえば、アドレス帳のユーザが、登録対象者のプロフィールIDを知っている場合、自分のアドレス帳のプロフィールID欄にプロフィールIDを入力することにより、アドレス帳に、同期設定ボタンが表示されるようにすることもできる。また、プロフィールのユーザが、知人に自己のプロフィールIDを通知して、自己のプロフィールと同期設定するよう促すこともできる。
【0102】
図15は、アドレス情報提供部144により、ユーザの端末のディスプレイに表示されるアドレス帳を模式的に示す図である。
ユーザのアドレス帳には、アドレス帳毎に異なるIDが付与されている。たとえば、図15(a)に示すように、このユーザの社内アドレス帳404には、「AN−0002」というIDが付されている。また、たとえば、図15(b)に示すように、このユーザの社外アドレス帳406には、「AG−0002」というIDが付されている。
【0103】
また、ユーザが「基本」、「プライベートアドレス帳」、「追加」等と記載されたタブを選択すると、それぞれ、基本アドレス帳402、プライベートアドレス帳408、追加ページ410が表示される。基本アドレス帳402は、ユーザがアドレス情報を入力するためのページとすることができ、ユーザは、各登録対象者の氏名や生年月日等、いずれのアドレス帳でも共通するような基本的な情報を基本アドレス帳402のページから入力することができる。追加ページ410では、たとえば新たな種類のアドレス帳を追加する設定を行うことができる。
【0104】
図15(a)の社内アドレス帳404では、各登録番号のアドレス情報として、それぞれ、「名前」、「メールアドレス」、「内線」、「プロフィールID」等が表示されている。図15(b)の社外アドレス帳406では、各登録番号のアドレス情報として、それぞれ、「名前」、「メールアドレス」、「電話番号(代表)」、「プロフィールID」等が表示されている。
【0105】
また、社内アドレス帳404および社外アドレス帳406の双方において、各登録番号のアドレス情報の横には、詳細ボタン420が設けられている。詳細ボタン420を押すと、登録対象者の詳細なアドレス情報を閲覧することができる。
【0106】
また、社内アドレス帳404および社外アドレス帳406の双方において、各登録番号のアドレス情報の横には、同期解除ボタン422、同期設定ボタン424、同期設定ボタン426が設けられている。ここで、図15(a)の登録番号「1」のアドレス情報については、同期解除ボタン422が表示されており、その下に「同期中です」と示されている。これは、登録番号「1」のアドレス情報は、現在登録対象者のプロフィールと同期されていることを示す。ユーザが同期解除ボタン422を押すと、同期状態が解除される。
【0107】
また、図15(a)の登録番号「2」のアドレス情報については、同期設定ボタン424が表示されている。これは、登録番号「2」のアドレス情報は、登録対象者のプロフィールと同期されていないが、同期可能であることを示す。ユーザが同期設定ボタン424を押すと、このアドレス情報が、登録対象者のプロフィールと同期される。図15(b)の登録番号「2」のアドレス情報も同様である。
【0108】
一方、図15(b)の登録番号「1」のアドレス情報については、同期設定ボタン426が塗りつぶされている。これは、登録番号「1」のアドレス情報は、登録対象者のプロフィールと同期されておらず、このままでは同期設定もできないことを示す。同期設定ボタン426の下に、「同期するには?」とのリンク情報が示されている。ユーザがこの文字をクリックすると、同期するための方法が表示される。たとえば、登録対象者がアドレス帳のユーザに自分のプロフィールを提供可能とする設定としていない場合は、登録対象者にプロフィールを提供可能とする設定を促すためのメールやメッセージを送信するための手順が示される。また、登録対象者がプロフィール情報管理システム100のサービスを利用していない場合は、登録対象者にプロフィール情報管理システム100のサービス利用のための登録、プロフィールの作成、およびプロフィールを提供可能とする設定を促すためのメールやメッセージを送信するための手順が示される。
【0109】
以上の構成により、自分のプロフィールを更新すると、同期設定した他のユーザのアドレス帳中の自分のアドレス情報も更新することができ、管理を簡易にすることができる。
【0110】
各図に示したプロフィール情報管理システム100の各構成要素は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。プロフィール情報管理システム100の各構成要素は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶ユニット、ネットワーク接続用インタフェースを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。また、プロフィール情報管理システム100の各構成要素は、たとえばインターネット等の外部ネットワークや、LAN等の内部ネットワーク等を介してデータの送受信を行う構成とすることができる。
【0111】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0112】
以上の実施の形態においては、個人がプロフィールやアドレス帳を登録する場合を例として示したが、プロフィールやアドレス帳は、会社やサークル等のグループが登録する構成とすることもできる。たとえば、ある会社がプロフィールやアドレス帳を登録する場合、社内アドレス帳には、社員のプロフィール情報を記憶しておくことができる。また、社外アドレス帳には、取引先のプロフィール情報を記憶しておくことができる。
【0113】
アドレス帳も、アドレス帳の種類毎に、他のユーザに公開、非公開の設定とすることができる。また公開対象も、ユーザの制限なく公開したり、プロフィールと同期している他のユーザに対してのみ公開等の設定とすることができる。たとえば、上記のように、ある会社がアドレス帳を登録する場合、社外アドレス帳に、社員の社外用のプロフィール情報を記憶しておくことができる。このようなアドレス帳を取引先等に提供する設定としておくことにより、取引先のユーザが、この会社の社員のプロフィール情報を簡易に閲覧することができる。一方、社外アドレス帳に、取引先のプロフィール情報も記憶されている場合、このような情報は他のユーザに提供しない設定とすることが好ましい。以上から、アドレス帳について、登録対象者毎に、他のユーザに提供する設定や、全員に公開する設定等適宜設定するようにしたり、たとえば社員コードが含まれる場合等、所定の条件を満たす場合にのみ公開する設定等、適宜設定可能とすることができる。
【0114】
なお、情報更新部150は、各ユーザのプロフィールの属性に基づき、その属性にあった他のユーザのプロフィール情報を、当該ユーザのアドレス帳に記入することができる。たとえば、住所に基づき、当該ユーザの家の近くの病院や店舗のプロフィール情報をアドレス帳に追加することができる。アドレス帳のユーザは、自分のアドレス帳に不要なアドレス情報が追加された場合、適宜削除することができる。
【0115】
なお、以上の形態で説明した図7のサービス利用ユーザ情報記憶部168として、図11に示したアドレス情報記憶部148に記憶されたアドレス帳と同様の機能を有するものを用いることもできる。このようにすれば、サービス利用ユーザ情報記憶部168に登録されたユーザのプロフィールが更新された場合に、サービス利用ユーザ情報記憶部168に記憶された当該ユーザのユーザ情報も同期して更新することができる。
【0116】
また、以上では、サービス提供処理部160の管理者がフォーマットにない新たな項目を設定する場合を例として説明したが、プロフィールのユーザが自己のプロフィールに追加するために、新たな項目を入力するようにすることもできる。これにより、プロフィールのユーザが、自分のプロフィールを充実させることができる。この場合も、プロフィール項目管理部128は、上記と同様の処理を行うことができる。
【0117】
また、プロフィール情報提供部124は、プロフィール項目管理部128がプロフィールに含むべき新たな項目の設定を受け付けて、当該項目をプロフィールに含むべき項目としてプロフィール項目記憶部132に記憶した場合に、当該新たな項目が追加されたことを既にプロフィール情報記憶部130にプロフィールを記憶している各ユーザに提示することができる。図16は、図4を参照して説明したユーザの端末のディスプレイに表示されるプロフィールの他の例を示す図である。ここでは、図4に示したタブに加えて、さらに「新着情報」というタブ(新着情報ページ312)が設けられている。新着情報ページ312には、システム管理者等から、このプロフィールのユーザへの連絡やお知らせ等が表示される。
【0118】
プロフィール項目記憶部132に、新たなプロフィールに含むべき新たな項目が追加されると、その情報が新着情報ページ312に表示されるようにすることができる。ここで、プロフィール項目記憶部132に、新たなプロフィールに含むべき新たな項目が追加された場合に、すべてのユーザにこの情報を提示してもよく、一部のユーザにのみ提示してもよい。一部のユーザにのみ提示する例としては、たとえば、表示名が「ゴルフのスコア」である新たな項目が設定された場合は、趣味として「ゴルフ」を記入しているユーザ等、関連の高そうなユーザの新着情報ページ312にのみ表示するようにすることができる。また、一部のユーザにのみ提示する他の例としては、たとえば、プロフィールのユーザの一人が新たなプロフィールに含むべき新たな項目を追加した場合は、そのユーザのプロフィールやアドレス帳と情報が同期設定されているユーザ等、ユーザ同士の関連がある他のユーザの新着情報ページ312にのみ表示するようにすることができる。
【0119】
新着情報ページ312において、「新規プロフィール項目」として表示された項目のボックスにユーザがチェックを入れて選択して、「この項目を追加」というボタン330を押すと、当該ユーザのプロフィールに、この項目を取り込むことができる。これにより、ユーザは、新たに取り込まれた項目に対するプロフィール情報を入力することができる。プロフィール情報入力受付部122は、ユーザの入力を受け付け、当該プロフィール情報を当該ユーザのプロフィールの一部としてプロフィール情報記憶部130に記憶することができる。これにより、各ユーザが、簡易な手順で自分のプロフィールを充実させていくことができる。
【0120】
以上の実施の形態において、たとえば図8および図9を参照して、管理者がプロフィールの項目を設定する手順を説明したが、プロフィールのユーザが項目を追加することもできる。
【0121】
また、プロフィールのユーザが設定する場合でも、サービス提供処理部160の管理者であるユーザが設定する場合でも、ユーザが任意にプロフィールの項目を追加できるようにすると、たとえば同じ項目名の項目が複数設定されたり、ユーザが入力する項目の項目名が異なるために、実際には同様の項目であっても異なる項目として複数の項目が追加され、必要以上の項目が設定されて管理が困難になる可能性がある。たとえば、既に内容を全角で入力することが設定された「氏名」という項目名の項目がある場合に、他のユーザが、新たに内容を半角カタカナで入力することを設定した「氏名」という項目名の項目を設定してしまうと、同じ項目名に対して異なるルールで入力されたデータが存在することになり、データを統一的に管理できなくなってしまう。
【0122】
また、たとえば、プロフィール項目記憶部132に既に「好きなミュージック」という項目が設定されているにもかかわらず、ユーザが「好きな音楽」という項目を入力した場合に、この入力を無制限に受け付けると、「好きなミュージック」と「好きな音楽」という同様の項目が存在することになってしまう。
【0123】
そこで、プロフィール項目管理部128は、ユーザが「新たな項目を設定」等のボタンを選択して、任意の項目名を入力すると、プロフィール項目記憶部132に記憶された既に設定済の項目名の中から、同様のものを検索して、その候補をユーザに提示する処理を行うことができる。たとえば、ユーザが「新たな項目を設定」等のボタンを選択して、「氏名」と入力すると、「既に「氏名」という項目が存在します。この項目に必要な情報を入力して下さい。」等のメッセージをユーザに提示することができる。また、ユーザが「新たな項目を設定」等のボタンを選択して、「好きな音楽」と入力した場合、「好きなミュージック」という項目や、「好きな○○」という類似の項目を提示して、ユーザに既にプロフィール項目記憶部132に記憶されている類似の項目を提示する処理を行うことができる。これに対して、ユーザが提示された項目を選択した場合は、その項目がユーザのプロフィールの項目として設定されるようにすることができる。
【0124】
また、プロフィール項目管理部128は、ユーザが「新たな項目を設定」等のボタンを選択して、任意の項目名を入力してプロフィール項目記憶部132に記憶された既に設定済の項目名の中から、同様のものを検索する際、すでにそのユーザのプロフィールに含まれる項目名は、候補として提示しないようにすることもできる。たとえば、ユーザが既に「好きな音楽」という項目のプロフィール情報を登録している場合、ユーザが「新たな項目を設定」等のボタンを選択して、たとえば「好きな芸能人」と入力すると、プロフィール項目管理部128は、「好きな○○」という類似の項目をユーザに提示するが、その際、「好きな音楽」という項目は提示しないようにすることができる。これにより、ユーザが同じ項目名のプロフィール情報を二重登録しないようにすることができる。
【0125】
さらに、以上の実施の形態においては、各ユーザが、「社内用」、「社外用」、「プライベート用」等複数のプロフィールを有する構成を記載したが、各ユーザは、一つのプロフィールのみを有する構成とすることもできる。この場合も、各ユーザは、一つのプロフィールで、複数のサイトやサービスに参加可能な構成とすることができる。
【0126】
図17は、この構成を示す概念図である。ここで、ユーザX、Y、Zは、それぞれ個人プロフィールを有している。各ユーザX、Y、Zのプロフィールには識別情報が付されており、識別情報で区別される。ここでは、各ユーザX、Y、Zの個人プロフィールの識別情報をそれぞれ「X」、「Y」、「Z」とする。一方、A社、およびB社は、それぞれインターネット上で、所定のサイトを提供している。ここで、従来は、ユーザXがたとえばA社のサイトに参加するためには、ユーザXがA社のサイトにプロフィール情報を登録する必要があった。そして、ユーザXのプロフィール情報は、A社のサイト内に記憶されていた。そのため、A社のサイトが閉じられてしまうと、ユーザXのプロフィール情報もユーザXからアクセス不能なってしまっていた。
【0127】
しかし、本実施の形態の構成によれば、各個人のプロフィールは、個人が登録しておき、サイトを提供する提供者は、個人のプロフィールの中から、必要なプロフィール項目の情報のみを束ねる(アグリゲートする)だけの構成とすることができる。図17に示した例では、たとえば、ユーザXおよびユーザZがA社のサイトに参加している。この場合、A社には、ユーザXの個人プロフィールのうち、A社で必要なプロフィール項目のみを含むプロフィール情報Xが提供される。また、ユーザXは、個人プロフィールを一つ準備するだけで、A社のサイトおよびB社のサイトに参加することができる。このとき、A社のサイトには、A社で必要なプロフィール項目のみを含むプロフィール情報Xが提供されるが、B社のサイトには、B社で必要なプロフィール項目のみを含むプロフィール情報Xが提供される。これにより、サイトの提供者側の処理が簡単になるとともに、プロフィールのユーザは、自分でプロフィールを管理することができるとともに、一つのプロフィールのみで複数のサイトに参加することができる。
【0128】
このような仕組みは、以下の手順で管理することができる。ここでは、図1に示したプロフィール情報管理部120がこの管理を行うことができる。プロフィール情報管理部120は、図1に示した提供可能ユーザ情報記憶部131に変えて、または提供可能ユーザ情報記憶部131に加えて、さらに中間管理テーブル500を含むことができる。中間管理テーブル500は、プロフィール情報管理部120に含まれる構成とすることができる。中間管理テーブル500の構成は後述する。
【0129】
図18は、プロフィール情報記憶部130に個人プロフィールが記憶されているユーザがあるサイトの利用申込をする際の処理手順を示すフローチャートである。まず、ユーザは、自分のプロフィールIDと、参加したいサイトのタグ(ID)とを指定して参加申込を行う(ステップS300)。IDの指定は、たとえば、ユーザが参加したいサイトのログインボタンを押すと、そのサイトのIDとユーザのプロフィールIDとがプロフィール情報管理部120に自動的に通知されるようにすることができる。プロフィール情報管理部120は、ユーザに、そのサイトに参加するために、そのサイトの管理者に対して開示する必要のあるプロフィール項目を提示する。サイトの管理者は、自己のサイトを利用するために必須のプロフィール項目と任意のプロフィール項目とを設定しておくことができる。ユーザが、少なくともそのサイトで必須と設定されたプロフィール項目の情報を提供することを承認した場合(ステップS302のYES)は、プロフィール情報管理部120は、ユーザのプロフィールIDとサイトのIDとの対応付けを中間管理テーブル500に記憶する(ステップS304)。
【0130】
図19は、中間管理テーブル500の内部構成の一例を示す図である。中間管理テーブル500は、プロフィールID欄と、サイトタグ(ID)欄と、追加項目承認欄とを含む。図18のステップS302でユーザが承認した場合は、追加項目承認欄に「承認済」と記憶される。
【0131】
図18に戻り、中間管理テーブル500に、プロフィールIDとサイトタグ(ID)とが対応付けられており、追加項目承認欄で、「承認済」となっている場合、そのユーザの対応するサイトの利用が許可される(ステップS306)。しかし、この後、たとえばサイトの管理者が、自己のサイトを利用するために必須のプロフィール項目や任意のプロフィール項目を追加する場合がある。サイトでプロフィール項目の追加があった場合(ステップS308のYES)、ユーザがこのサイトを次に利用する際等に、追加されたプロフィール項目の内容をそのサイトの管理者に提供可能とするか否かをユーザに問い合わせる(ステップS310)。ユーザが追加されたプロフィール項目の情報を提供することを承認した場合(ステップS310のYES)、ステップS306に戻り、ユーザのそのサイトの利用を許可することができる。一方、ユーザが追加されたプロフィール項目の情報を提供することを承認しない場合(ステップS310のNO)、ユーザのこのサイトの利用を不可とする(ステップS312)。この場合、プロフィール情報管理部120は、中間管理テーブル500から、そのユーザとそのサイトとの対応付け情報を削除することもできる。なお、このような処理は、サイトで必須として設定されたプロフィール項目の場合のみの処理とすることができる。任意と設定されたプロフィール項目については、ユーザが承認した場合は、サイトに提供されるが、ユーザが承認しない場合は、サイトには提供されないようにすることができる。しかし、この場合でも、ユーザがサイトを利用可能な状態を保ったままとすることができる。
【0132】
ステップS302において、ユーザが必須とされたプロフィール項目の情報を提供することを承認しない場合(ステップS302のNO)も、ユーザのそのサイトの利用は不可とされる(ステップS312)。
【0133】
また、以上では、ユーザが必須のプロフィール項目の情報を提供することを承認した場合には、ユーザがそのサイトを利用可能とする例を示したが、このような処理は、サイト側からの承認を得た後に行うこともできる。たとえば、図19に示した中間管理テーブル500には、「サイト承認」欄をさらに設け、サイト側が承認したか否かも記憶し、ユーザとサイトとの両方が互いに承認した場合に、サイトを利用可能とするようにすることができる。
【0134】
さらに、ユーザは、ユーザがサイトに提供可能と承認したプロフィール項目のうち、そのサイトで、公開可能なプロフィール項目を選択することができる。以上の処理において、ユーザがサイトに提供可能と承認したプロフィール項目は、サイトの管理者には開示される。しかし、その情報をさらにサイト内で公表して、他のユーザにも開示可能とするか否かは、ユーザが別途選択することができる。プロフィール情報管理部120は、ユーザのプロフィールのプロフィールIDとサイトのIDとの組合せ毎に、サイトの管理者に提供可能なプロフィール項目と、そのサイト内で他のユーザに公開可能なプロフィール項目との設定を記憶した記憶部をさらに含むことができる。
【0135】
以上の構成により、ユーザは、自分の個人プロフィールを一つ有しておけば、複数のサイトを利用する際に、いちいちプロフィール情報を入力することなく、他のサイトを利用することができるようになる。また、自分の情報を各サイトで公開したいような場合にも、各サイト毎に、公開する情報を設定することができる。また、以上の処理により、各サイトは、タグ(ID)で紐付いたユーザのプロフィールを束ねて管理することができる。
【0136】
本発明は、以下の態様も含む。
(項目a1)
複数の項目それぞれに対応する第1のユーザのプロフィール情報を、前記項目毎に複数種類のプロフィールのいずれに含ませるかを示す情報とともに当該第1のユーザの識別情報に対応づけて記憶するプロフィール情報記憶部と、
前記プロフィールの種類毎に当該プロフィールに含まれる前記第1のユーザのプロフィール情報を提供可能な他のユーザの識別情報を、当該第1のユーザの識別情報に対応づけて記憶する提供可能ユーザ情報記憶部と、
第2のユーザから、前記第1のユーザのいずれかの種類の前記プロフィールの提供要請があると、当該第2のユーザの識別情報に基づき、前記提供可能ユーザ情報記憶部を参照して、当該第2のユーザに対して前記第1のユーザの当該種類の前記プロフィールの提供が可能か否かを判断し、可能な場合に、前記プロフィール情報記憶部を参照して、当該第2のユーザに、当該種類の前記プロフィールに含まれる前記プロフィール情報を提供するプロフィール情報提供部と、
を含むプロフィール情報管理システム。
(項目a2)
項目a1に記載のプロフィール情報管理システムにおいて、
前記プロフィール情報記憶部は、前記プロフィール情報を、前記複数種類のプロフィール毎に準備された各前記項目をそれぞれ識別する項目コードに対応づけて記憶し、
前記項目コードは、他の種類のプロフィールにおいても同じプロフィール情報が入力され得る項目を互いに対応づけ可能に設定されたプロフィール情報管理システム。
(項目a3)
項目a2に記載のプロフィール情報管理システムにおいて、
前記第1のユーザから、一の種類の前記プロフィールの前記項目へのプロフィール情報の入力を受け付けると、当該項目の前記項目コードに基づき、他の一の種類の前記プロフィールの同じプロフィール情報が入力され得る対応する項目にも当該プロフィール情報を対応づけるか否かを前記第1のユーザに確認し、前記第1のユーザから対応づける指示があった場合、前記他の一の種類の前記プロフィールの対応する項目にも当該プロフィール情報を対応づけて前記プロフィール情報記憶部に記憶するプロフィール情報入力受付部をさらに含むプロフィール情報管理システム。
(項目a4)
項目a1から項目a3いずれかに記載のプロフィール情報管理システムにおいて、
第1のアドレス帳に含まれ、複数の項目それぞれに対応する前記第1のユーザのアドレス情報を、当該第1のアドレス帳の識別情報に対応づけて記憶するアドレス情報記憶部と、
前記第1のユーザの一の種類の前記プロフィールと前記第1のアドレス帳とを同期するか否かの設定を示す情報を記憶する更新関係情報記憶部と、
前記第1のユーザの前記一の種類のプロフィールと前記第1のアドレス帳とが同期する設定となっている場合、前記第1のユーザの前記一の種類のプロフィールに含まれる前記プロフィール情報が更新されると、前記第1のアドレス帳の前記第1のユーザのアドレス情報を、前記第1のユーザの前記一の種類のプロフィールの前記更新された項目に対応する前記プロフィール情報で更新する情報更新部と、
をさらに含むプロフィール情報管理システム。
(項目a5)
項目a4に記載のプロフィール情報管理システムにおいて、
前記第1のアドレス帳は、第2のユーザが管理するものであって、
前記提供可能ユーザ情報記憶部の設定に基づき、前記第2のユーザに対して前記第1のユーザの前記一の種類のプロフィールの提供が可能か否かを判断し、可能な場合に、前記第1のアドレス帳に、当該第1のアドレス帳と前記第1のユーザの前記一の種類のプロフィールとの同期設定が可能であることを示す情報を提示するアドレス情報提供部をさらに含むプロフィール情報管理システム。
(項目a6)
項目a4または項目a5に記載のプロフィール情報管理システムにおいて、
前記プロフィール情報提供部は、第2のユーザに、前記第1のユーザの前記一の種類のプロフィールに含まれる前記プロフィール情報を提供する際、当該第2のユーザに、当該第2のユーザのアドレス帳に、前記第1のユーザの前記一の種類のプロフィールに含まれる前記プロフィール情報を取込可能であることを示す情報を提示するプロフィール情報管理システム。
(項目a7)
コンピュータを、
複数の項目それぞれに対応する第1のユーザのプロフィール情報を、前記項目毎に複数種類のプロフィールのいずれに含ませるかを示す情報とともに当該第1のユーザの識別情報に対応づけて記憶するプロフィール情報記憶手段、
前記プロフィールの種類毎に当該プロフィールに含まれる前記第1のユーザのプロフィール情報を提供可能な他のユーザの識別情報を、当該第1のユーザの識別情報に対応づけて記憶する提供可能ユーザ情報記憶手段、
第2のユーザから、前記第1のユーザのいずれかの種類の前記プロフィールの提供要請があると、当該第2のユーザの識別情報に基づき、前記提供可能ユーザ情報記憶手段を参照して、当該第2のユーザに対して前記第1のユーザの当該種類の前記プロフィールの提供が可能か否かを判断し、可能な場合に、前記プロフィール情報記憶手段を参照して、当該第2のユーザに、当該種類の前記プロフィールに含まれる前記プロフィール情報を提供するプロフィール情報提供手段、
として機能させるプロフィール情報管理プログラム。
【符号の説明】
【0137】
100 プロフィール情報管理システム
110 ユーザ認証処理部
112 ユーザ認証部
114 ユーザID情報記憶部
120 プロフィール情報管理部
122 プロフィール情報入力受付部
123 提供可能ユーザ設定受付部
124 プロフィール情報提供部
128 プロフィール項目管理部
130 プロフィール情報記憶部
131 提供可能ユーザ情報記憶部
132 プロフィール項目記憶部
140 アドレス情報管理部
142 アドレス情報入力受付部
144 アドレス情報提供部
148 アドレス情報記憶部
150 情報更新部
152 更新関係情報記憶部
160 サービス提供処理部
162 要求項目設定受付部
164 サービス提供部
166 ユーザ情報取得部
168 サービス利用ユーザ情報記憶部
170 要求項目記憶部
172 サービス情報記憶部
302 基本プロフィール
304 社内プロフィール
306 社外プロフィール
308 プライベートプロフィール
310 追加ページ
312 新着情報ページ
320 取得ボタン
330 ボタン
402 基本アドレス帳
404 社内アドレス帳
406 社外アドレス帳
408 プライベートアドレス帳
410 追加ページ
420 詳細ボタン
422 同期解除ボタン
424 同期設定ボタン
426 同期設定ボタン
500 中間管理テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の項目それぞれに対応する第1のユーザのプロフィール情報を含む第1のプロフィールを記憶するプロフィール情報記憶部と、
第2のユーザから、当該第2のユーザの識別情報、および当該第2のユーザが提供する特定のサービスの利用条件として他のユーザから求める必要なプロフィール情報として設定された項目の指定とともに前記第1のプロフィールの提供要請があった場合であって、当該第2のユーザから指定された前記項目に対応するプロフィール情報が前記第1のプロフィールに含まれない場合に、前記第1のユーザから、当該項目に対応するプロフィール情報の入力を受け付け、当該プロフィール情報を前記プロフィール情報記憶部に記憶するプロフィール情報入力受付部と、
前記第2のユーザから、当該第2のユーザが提供する特定のサービスの利用条件として他のユーザから求める必要なプロフィール情報として設定された項目の指定とともに前記第1のプロフィールの提供要請があった場合に、前記プロフィール情報記憶部を参照して、前記第2のユーザに、前記第1のプロフィールのうち前記指定された必要な項目に対応するプロフィール情報を提供するプロフィール情報提供部と、
を含むプロフィール情報管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載のプロフィール情報管理システムにおいて、
プロフィールに含むべき項目を記憶するプロフィール項目記憶部と、
前記第2のユーザから指定された前記項目に対応する項目がプロフィールに含むべき項目として前記プロフィール項目記憶部に記憶されていない場合に、当該項目を新たな項目の設定として受け付けて、当該項目をプロフィールに含むべき項目として前記プロフィール項目記憶部に記憶するプロフィール項目管理部と、
をさらに含むプロフィール情報管理システム。
【請求項3】
請求項2に記載のプロフィール情報管理システムにおいて、
前記プロフィール項目記憶部は、前記項目を類似した項目毎に分類されたグループ毎に記憶し、
前記プロフィール項目管理部は、前記新たな項目の設定を受け付ける際に、当該新たな項目が含まれるグループの指定も受け付けるプロフィール情報管理システム。
【請求項4】
請求項2または3に記載のプロフィール情報管理システムにおいて、
前記プロフィール項目管理部は、前記新たな項目の設定を受け付ける際に、当該項目の項目名の入力も受け付け、
新たな項目の項目名が入力されると、当該項目名に含まれる文字列と、既に登録済の他の項目の文字列との類似度に基づき、類似する既に登録済の他の項目の項目名を抽出してユーザに提示するプロフィール情報管理システム。
【請求項5】
請求項1から4いずれかに記載のプロフィール情報管理システムにおいて、
前記第1のプロフィールに含まれる前記プロフィール情報を提供可能な他のユーザの識別情報を前記第1のプロフィールの識別情報に対応づけて記憶する提供可能ユーザ情報記憶部をさらに含み、
前記プロフィール情報提供部は、第2のユーザから前記第1のプロフィールの提供要請とともに当該第2のユーザの識別情報の指定を受け付け、当該第2のユーザの識別情報に基づき前記提供可能ユーザ情報記憶部を参照して当該第2のユーザに対して当該第1のプロフィールの提供が可能か否かを判断し、可能な場合または可能でない場合でも前記第1のユーザの承認が得られた場合に、前記プロフィール情報記憶部を参照して、前記第2のユーザに、前記第1のプロフィールのうち前記指定された必要な項目に対応するプロフィール情報を提供するプロフィール情報管理システム。
【請求項6】
請求項5に記載のプロフィール情報管理システムにおいて、
前記第2のユーザが提供する特定のサービスの利用条件として他のユーザから求めるプロフィール情報の必要な項目の設定を記憶する要求項目記憶部と、
前記第1のユーザから、当該第1のプロフィールの識別情報の指定とともに前記特定のサービスの利用申込があると、前記第2のユーザの識別情報、前記第1のプロフィールの識別情報および前記設定された項目の指定とともに、前記プロフィール情報提供部に、前記第1のプロフィールの提供を要請するプロフィール情報取得部と、
前記プロフィール情報取得部が前記必要な項目のプロフィール情報を取得した場合に、前記第1のユーザに前記サービスの利用を許可するサービス提供部と、
をさらに含むプロフィール情報管理システム。
【請求項7】
請求項6に記載のプロフィール情報管理システムにおいて、
前記要求項目記憶部は、前記必要な項目として、必須の項目と、必須かつ対応するプロフィール情報が所定の条件に合致する必要がある項目との設定を記憶し、
前記サービス提供部は、前記プロフィール情報取得部が前記必須の項目のプロフィール情報を取得するとともに、前記合致する必要がある項目の前記プロフィール情報が、前記所定の条件と合致した場合に、前記第1のユーザに前記サービスの利用を許可するプロフィール情報管理システム。
【請求項8】
請求項1から7いずれかに記載のユーザ情報管理システムにおいて、
前記第1のプロフィールに含まれる前記プロフィール情報を提供可能な他のユーザの識別情報を前記第1のプロフィールの識別情報に対応づけて記憶する提供可能ユーザ情報記憶部をさらに含み、
前記プロフィール情報記憶部は、前記第1のユーザのプロフィール情報を、前記項目毎に複数種類のプロフィールのいずれに含ませるかを示す情報とともに当該第1のユーザの識別情報に対応づけて記憶し、
前記提供可能ユーザ情報記憶部は、前記プロフィールの種類毎に当該プロフィールに含まれる前記第1のユーザのプロフィール情報を提供可能な他のユーザの識別情報を、当該第1のユーザの識別情報に対応づけて記憶し、
前記プロフィール情報提供部は、第2のユーザから、前記第1のユーザのいずれかの種類の前記プロフィールの提供要請があると、当該第2のユーザの識別情報に基づき、前記提供可能ユーザ情報記憶部を参照して、当該第2のユーザに対して前記第1のユーザの当該種類の前記プロフィールの提供が可能か否かを判断し、可能な場合に、前記プロフィール情報記憶部を参照して、当該第2のユーザに、当該種類の前記プロフィールに含まれる前記プロフィール情報を提供するプロフィール情報管理システム。
【請求項9】
請求項1から8いずれかに記載のユーザ情報管理システムにおいて、
複数の項目それぞれに対応する前記第1のユーザのプロフィール情報を含むプロフィールまたはアドレス帳が更新されたときに、前記第1のユーザのプロフィール情報に関し、当該プロフィールまたはアドレス帳の更新に伴い、同期させて更新する下位のプロフィールまたはアドレス帳の設定を記憶する更新関係情報記憶部と、
いずれかのプロフィールまたはアドレス帳に含まれる前記第1のユーザのプロフィール情報が更新されると、前記更新関係情報記憶部を参照して、当該プロフィールまたはアドレス帳の更新に伴い、同期させて更新する下位のプロフィールまたはアドレス帳が設定されている場合、当該下位のプロフィールまたはアドレス帳に含まれる前記第1のユーザのプロフィール情報を、上位の前記プロフィールまたはアドレス帳の前記更新された項目に対応する前記プロフィール情報で更新する情報更新部と、
を含むプロフィール情報管理システム。
【請求項10】
複数の項目それぞれに対応する第1のユーザのプロフィール情報を含むプロフィールまたはアドレス帳が更新されたときに、前記第1のユーザのプロフィール情報に関し、当該プロフィールまたはアドレス帳の更新に伴い、同期させて更新する下位のプロフィールまたはアドレス帳の設定を記憶する更新関係情報記憶部と、
いずれかのプロフィールまたはアドレス帳に含まれる前記第1のユーザのプロフィール情報が更新されると、前記更新関係情報記憶部を参照して、当該プロフィールまたはアドレス帳の更新に伴い、同期させて更新する下位のプロフィールまたはアドレス帳が設定されている場合、当該下位のプロフィールまたはアドレス帳に含まれる第1のユーザのプロフィール情報を、上位の前記プロフィールまたはアドレス帳の前記更新された項目に対応する前記プロフィール情報で更新する情報更新部と、
を含むプロフィール情報管理システム。
【請求項11】
請求項10に記載のユーザ情報管理システムにおいて、
複数の項目それぞれに対応する第1のユーザのプロフィール情報を含む第1のプロフィールを当該第1のプロフィールの識別情報に対応づけて記憶するプロフィール情報記憶部と、
第1のアドレス帳に含まれ、複数の項目それぞれに対応する前記第1のユーザのアドレス情報を、当該第1のアドレス帳の識別情報に対応づけて記憶するアドレス情報記憶部と、
をさらに含み、
前記更新関係情報記憶部は、前記第1のユーザのプロフィール情報に関し、前記第1のアドレス帳を、前記第1のプロフィールの更新に伴い同期させて更新する下位のアドレス帳とする設定を記憶し、
前記情報更新部は、前記第1のプロフィールに含まれる前記プロフィール情報が更新されると、前記第1のアドレス帳の前記第1のユーザのアドレス情報を、前記第1のプロフィールの前記更新された項目に対応する前記プロフィール情報で更新するプロフィール情報管理システム。
【請求項12】
請求項10に記載のプロフィール情報管理システムにおいて、
複数の項目それぞれに対応する第1のユーザのプロフィール情報を含む第1のプロフィールを当該第1のプロフィールの識別情報に対応づけて記憶するプロフィール情報記憶部と、
第2のユーザが管理する第1のアドレス帳に含まれ、複数の項目それぞれに対応する前記第1のユーザのアドレス情報を、当該第1のアドレス帳の識別情報に対応づけて記憶するアドレス情報記憶部と、
前記第1のプロフィールに含まれる前記プロフィール情報を提供可能な他のユーザの識別情報を、前記第1のプロフィールの識別情報に対応づけて記憶する提供可能ユーザ情報記憶部と、
前記提供可能ユーザ情報記憶部の設定に基づき、前記第2のユーザに対して前記第1のユーザの前記第1のプロフィールの提供が可能か否かを判断し、可能な場合に、前記第1のアドレス帳の前記第1のユーザのアドレス情報を前記第1のプロフィールと同期設定することが可能であることを示す情報を提示するアドレス情報提供部と、
をさらに含むプロフィール情報管理システム。
【請求項13】
請求項10に記載のプロフィール情報管理システムにおいて、
複数の項目それぞれに対応する第1のユーザのプロフィール情報を含む第1のプロフィールを当該第1のプロフィールの識別情報に対応づけて記憶するプロフィール情報記憶部と、
第2のユーザが管理する第1のアドレス帳に含まれ、複数の項目それぞれに対応する前記第1のユーザのアドレス情報を、当該第1のアドレス帳の識別情報に対応づけて記憶するアドレス情報記憶部と、
前記第1のプロフィールに含まれる前記プロフィール情報を提供可能な他のユーザの識別情報を、前記第1のプロフィールの識別情報に対応づけて記憶する提供可能ユーザ情報記憶部と、
前記第2のユーザから、前記第1のユーザの前記第1のプロフィールの提供要請があると、当該第2のユーザの識別情報に基づき、前記提供可能ユーザ情報記憶部を参照して、当該第2のユーザに対して前記第1のプロフィールの提供が可能か否かを判断し、可能な場合に、前記プロフィール情報記憶部を参照して、当該第2のユーザに、前記第1のプロフィールに含まれる前記プロフィール情報を提供するとともに、当該第1のプロフィールに含まれる前記プロフィール情報を提供する際、当該第2のユーザに、当該第2のユーザの前記第1のアドレス帳に前記第1のユーザの前記第1のプロフィールに含まれる前記プロフィール情報を取込可能であることを示す情報を提示するプロフィール情報提供部と、
をさらに含むプロフィール情報管理システム。
【請求項14】
請求項2から4いずれかに記載のプロフィール情報管理システムにおいて、
前記プロフィール情報記憶部は、前記複数の項目それぞれに対応する第3のユーザのプロフィール情報を含む第2のプロフィールも記憶し、
前記プロフィール情報提供部は、前記プロフィール項目管理部がプロフィールに含むべき新たな項目の設定を受け付けて、当該項目をプロフィールに含むべき項目として前記プロフィール項目記憶部に記憶した場合に、当該新たな項目が追加されたことを前記第3のユーザに提示し、
前記プロフィール情報入力受付部は、前記第3のユーザが、前記新たな項目に対応するプロフィール情報を入力した場合に、当該入力を受け付け、当該プロフィール情報を前記第2のプロフィールの一部として前記プロフィール情報記憶部に記憶するプロフィール情報管理システム。
【請求項15】
コンピュータを、
複数の項目それぞれに対応する第1のユーザのプロフィール情報を含む第1のプロフィールを記憶するプロフィール情報記憶手段、
第2のユーザから、当該第2のユーザの識別情報、および当該第2のユーザが提供する特定のサービスの利用条件として他のユーザから求める必要なプロフィール情報として設定された項目の指定とともに前記第1のプロフィールの提供要請があった場合であって、当該第2のユーザから指定された前記項目に対応するプロフィール情報が前記第1のプロフィールに含まれない場合に、前記第1のユーザから、当該項目に対応するプロフィール情報の入力を受け付け、当該プロフィール情報を前記プロフィール情報記憶手段に記憶するプロフィール情報入力受付手段、
前記第2のユーザから、当該第2のユーザが提供する特定のサービスの利用条件として他のユーザから求める必要なプロフィール情報として設定された項目の指定とともに前記第1のプロフィールの提供要請があった場合に、前記プロフィール情報記憶手段を参照して、前記第2のユーザに、前記第1のプロフィールのうち前記指定された必要な項目に対応するプロフィール情報を提供するプロフィール情報提供手段、
として機能させるプロフィール情報管理プログラム。
【請求項16】
複数の項目それぞれに対応する第1のユーザのプロフィール情報を含むプロフィールまたはアドレス帳が更新されたときに、前記第1のユーザのプロフィール情報に関し、当該プロフィールまたはアドレス帳の更新に伴い、同期させて更新する下位のプロフィールまたはアドレス帳の設定を記憶する更新関係情報記憶手段、
いずれかのプロフィールまたはアドレス帳に含まれる前記第1のユーザのプロフィール情報が更新されると、前記更新関係情報記憶手段を参照して、当該プロフィールまたはアドレス帳の更新に伴い、同期させて更新する下位のプロフィールまたはアドレス帳が設定されている場合、当該下位のプロフィールまたはアドレス帳に含まれる第1のユーザのプロフィール情報を、上位の前記プロフィールまたはアドレス帳の前記更新された項目に対応する前記プロフィール情報で更新する情報更新手段、
として機能させるプロフィール情報管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2011−81575(P2011−81575A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−232879(P2009−232879)
【出願日】平成21年10月6日(2009.10.6)
【出願人】(509278922)株式会社コネクティラボ (1)
【Fターム(参考)】