説明

プロポフォール含有口腔内極性及び非極性スプレー

口腔粘膜で急速に吸収されて効果がすぐに現れるプロポフォールを備える極性もしくは非極性溶媒を用いた口腔エアロゾルスプレーが開発されている。本発明の口腔内極性組成物は、処方1:プロポフォール、極性溶媒及び任意の風味料、処方2:プロポフォール、極性溶媒、噴射剤及び任意の風味料、処方3:プロポフォール、非極性溶媒及び任意の風味料、処方4:プロポフォール、非極性溶媒、噴射剤及び任意の風味料、処方5:プロポフォール、極性溶媒と非極性溶媒との混合物及び任意の風味料、処方6:プロポフォール、極性溶媒と非極性溶媒との混合物、噴射剤、任意の風味料を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連する出願の相互参照)
本願は、1997年10月1日出願の米国指定段階のPCT/US97/17899の部分継続出願である2000年3月29日出願の特許願第09/537,118号の部分継続出願である2002年8月29日出願の特許願第10/230,006号の部分継続出願であり、これらの内容を本明細書に参照により援用する。
【背景技術】
【0002】
ある種の生物学的活性化合物が口腔粘膜を通した方が、胃もしくは腸を通した他の投与経路よりもよく吸収されることが知られている。しかも、後者の経路による投与に適した処方には、それ自身問題がある。例えば、生物学的活性化合物は、噴射剤、溶媒等のような調合物の他の成分と適合しなければならない。これまでそうした多くの処方が提案されてきた。例えば、特許文献1には、ポリエーテルアルコールの混合物に溶解した抗心臓発作薬ニフェジピンの投与用ゼラチン軟カプセルが記載されている。特許文献2には、ニフェジピンを含有するチュアブルゼラチン硬カプセルが記載されている。薬剤の溶液もしくは分散液を含有するチュアブルゼラチンカプセルが特許文献3に記載されている。特許文献4及び特許文献5には、ニトログリセリン、エタノール及びその他の成分を含む口腔粘膜への投与用ニトログリンセリンスプレーが記載されている。経口投与用ポンプスプレーが特許文献6に記載されている。炭化水素噴射剤と粘膜表面への投与用薬剤を含有するエアロゾル組成物が特許文献7、特許文献8、特許文献9及び特許文献10に記載されている。これらの文献は、膜を通じてというよりむしろ吸入により投与される溶液の生体利用能について議論していることに留意すべきである。
【0003】
【特許文献1】米国特許第4,689,233号
【特許文献2】米国特許第4,755,389号
【特許文献3】米国特許第4,935,243号
【特許文献4】米国特許第4,919,919号
【特許文献5】米国特許第5,370,862号
【特許文献6】米国特許第5,186,925号
【特許文献7】英国特許第2,082,457号
【特許文献8】米国特許第3,155,574号
【特許文献9】米国特許第5,011,678号
【特許文献10】米国特許第5,128,132号
【0004】
口腔粘膜で急速に吸収されて効果がすぐに現れる生物学的に活性化合物を備える極性もしくは非極性溶媒を用いた口腔エアロゾルスプレーもしくは噛むゼラチン軟カプセルが開発されている。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0005】
薬学的に許容される非極性溶媒に可溶な薬学的に活性な化合物の経粘膜投与用の本発明の口腔内エアロゾルスプレー組成物は、全体組成に対して質量%で、薬学的に許容される噴射剤5−80%、非極性溶媒19−85%、活性化合物0.05−50%を備え、更に風味料0.01−10%を適宜含む。好ましい組成物は、噴射剤10−70%、非極性溶媒25−89.9%、活性化合物0.01−40%、風味料1−8%を備え、より好ましいものは、噴射剤20−70%、非極性溶媒25−74.75%、活性化合物0.25−35%、風味料2−7.5%を備える。
【0006】
また、薬学的に許容される極性溶媒に可溶な薬学的に活性な化合物の経粘膜投与用の本発明の口腔内エアロゾルスプレー組成物を、噴射剤により生じるエアロゾルの形で投与する。この場合、該組成物は、全体組成に対する質量%で、水性極性溶媒10−97%、活性化合物0.1−25%を備え、更に全体組成に対し風味料0.05−10質量%と噴射剤2−10質量%を適宜含む。好ましい組成物は、非極性溶媒20−97%、活性化合物0.1−15%、風味料0.1−5%及び噴射剤2−5%を備え、より好ましいものは、極性溶媒25−97%、活性化合物0.2−25%、風味料0.1−2.5%及び噴射剤2−4%を備える。
【0007】
薬学的に許容される非極性溶媒中に可溶な薬学的に活性な化合物の経粘膜投与用の本発明の口腔内ポンプスプレー組成物、すなわち噴射剤無しの組成物は、全体組成に対する質量%で、非極性溶媒30−99.69%、活性化合物0.005−55%を備え、風味料0.1−10%を適宜含む。
【0008】
薬学的に許容される極性溶媒中に可溶な薬学的に活性な化合物の経粘膜投与用の本発明の口腔内ポンプスプレー組成物、すなわち噴射剤無しの組成物は、全体組成に対する質量%で、水性極性溶媒30−99.69%、活性化合物0.001−60%を備え、更に風味料を全体組成の0.1−10%で適宜含む。好ましい組成物は、極性溶媒37−98.58%、活性化合物0.005−55%、味覚マスク剤及び/又は風味料0.5−8%を備え、より好ましいものは、極性溶媒60.9−97.06%、活性化合物0.01−40%、風味料0.75−7.5%を備える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
一つの実施態様において、プロポフォールの経粘膜投与用の本発明の口腔内ポンプスプレー組成物、すなわち噴射剤無しの組成物は、プロポフォールを全体組成の約0.1から約99.8質量%の量、極性溶媒を全体組成の約0.05から約98.7質量%の量で備える。状況に応じて、該組成物は味覚マスク及び/又は風味料を全体組成の約0.01から約5質量%の量で含むことができる。好ましい組成物は、プロポフォールを全体組成の約1から約95質量%の量、極性溶媒を全体組成の約1から約75質量%の量、味覚マスク及び/又は風味料を全体組成の約0.5から約4質量%の量で備える。該組成物中においては、プロポフォールが全体組成の約5から約90質量%の量で存在し、極性溶媒が全体組成の約5から約60質量%の量で存在し、味覚マスク及び/又は風味料が全体組成の約1から約2質量%の量で存在していることがより好ましい。
【0010】
一つの実施態様において、プロポフォール投与用の本発明の噴射剤口腔内極性ポンプスプレーは、プロポフォールを全体組成の約1から約85質量%、極性溶媒を全体組成の約1から約85質量%、及び噴射剤を全体組成の約10から約90質量%で備え、この場合噴射剤はC−Cである直鎖もしくは分枝鎖構造の炭化水素である。状況に応じて、該組成物は味覚マスク及び/又は風味料を全体組成の約0.01から約5質量%で備える。好ましくは、該組成物は、プロポフォールを全体組成の約5から約75質量%の量、極性溶媒を全体組成の約5から約75質量%の量、噴射剤を全体組成の約10から約85質量%の量、味覚マスク及び/又は風味料を全体組成の約0.5から約4質量%の量で備える。該組成物においては、プロポフォールが全体組成の約10から約70質量%の量で存在し、極性溶媒が全体組成の約10から約60質量%の量で存在し、噴射剤が全体組成の約15から約65質量%の量で存在し、味覚マスク及び/又は風味料が全体組成の約1から約2質量%の量で存在していることがより好ましい。
【0011】
一つの実施態様において、プロポフォールの経粘膜投与用の本発明の口腔内非極性ポンプスプレー組成物、すなわち噴射剤無しの組成物は、プロポフォールを全体組成の約0.1から約99.8質量%の量、非極性溶媒を全体組成の約0.05から約98.7質量%の量で備える。状況に応じて、該組成物は味覚マスク及び/又は風味料を全体組成の約0.01から約5質量%含む。プロポフォールを全体組成の約1から約95質量%の量、非極性溶媒を全体組成の約1から約75質量%の量、味覚マスク及び/又は風味料を全体組成の約0.5から約4質量%の量で備えることが好ましい。該組成物においては、プロポフォールが全体組成の約5から約90質量%の量で存在し、非極性溶媒が全体組成の約5から約60質量%の量で存在し、味覚マスク及び/又は風味料が全体組成の約1から約2質量%の量で存在していることがより好ましい。
【0012】
一つの実施態様において、プロポフォールの経粘膜投与用の本発明の噴射剤入り口腔内非極性ポンプスプレーの組成物は、プロポフォールを全体組成の約1から約85質量%の量、非極性溶媒を全体組成の約1から約85質量%の量、及びC−Cである直鎖もしくは分枝鎖構造の炭化水素からなる噴射剤を全体組成の約10から約90質量%の量で備える。状況に応じて、該組成物は味覚マスク及び/又は風味料を全体組成の約0.01から約5質量%含む。プロポフォールが全体組成の約5から約75質量%の量、非極性溶媒を全体組成の約5から約75質量%の量、噴射剤を全体組成の約10から約85質量%の量、味覚マスク及び/又は風味料を全体組成の約0.5から約質量4%の量で備えることが好ましい。プロポフォールが全体組成の約10から約70質量%の量で存在し、非極性溶媒が全体組成の約10から約60質量%の量で存在し、噴射剤が全体組成の約15から約65質量%の量で存在し、味覚マスク及び/又は風味料が全体組成の約1から約2質量%の量で存在していることがより好ましい。
【0013】
一つの実施態様において、プロポフォールの経粘膜投与用の本発明の口腔内ポンプスプレー組成物、すなわち噴射剤無しの組成物は、プロポフォールを全体組成の約0.1から約99.8質量%の量、極性溶媒を全体組成の約0.05から約98.7質量%の量、非極性溶媒を全体組成の約0.1から約80質量%の量で備え、極性溶媒と非極性溶媒の比を約1:99から約99:1の範囲とすることができる。状況に応じて、該組成物は味覚マスク及び/又は風味料を全体組成の約0.01から約5質量%含む。プロポフォールを全体組成の約1から約95質量%の量、極性溶媒を全体組成の約1から約75質量%の量、非極性溶媒を全体組成の約0.5から約75質量%の量、味覚マスク及び/又は風味料を全体組成の約0.5から約4質量%の量で備えることが好ましい。プロポフォールが全体組成の約5から約90質量%の量で存在し、極性溶媒が全体組成の約5から約60質量%の量で存在し、非極性溶媒が全体組成の約1から約60質量%の量で存在し、味覚マスク及び/又は風味料が全体組成の約1から約質量2%の量で存在していることがより好ましい。
【0014】
一つの実施態様において、プロポフォールの経粘膜投与用の本発明の噴射剤入り口腔内ポンプスプレーの組成物は、プロポフォールを全体組成の約1から約80質量%の量、極性溶媒を全体組成の約2から約80質量%の量、非極性溶媒を全体組成の約1から約80質量%の量で備え、極性溶媒と非極性溶媒の比を約1:99から約99:1の範囲とすることができ、かつC−Cである直鎖もしくは分枝鎖構造の炭化水素からなる噴射剤を全体組成の約10から約90質量%の量含む。状況に応じて、該組成物は味覚マスク及び/又は風味料を全体組成の約0.01から約5質量%含む。プロポフォールが全体組成の約5から約75質量%の量、極性溶媒を全体組成の約5から約75質量%の量、非極性溶媒を全体組成の約2から約75質量%の量、噴射剤を全体組成の約10から約85質量%の量、味覚マスク及び/又は風味料を全体組成の約0.5から約4質量%の量で備えることが好ましい。プロポフォールが全体組成の約10から約60質量%の量で存在し、極性溶媒が全体組成の約10から約60質量%の量で存在し、非極性溶媒が全体組成の約10から約60質量%の量で存在し、噴射剤が全体組成の約15から約65質量%の量て存在し、味覚マスク及び/又は風味料が全体組成の約1から約2質量%の量で存在していることがより好ましい。
【0015】
薬学的に許容される非極性溶媒に少なくとも部分的に可溶な薬学的に活性な化合物の経粘膜投与用の本発明の噛むゼラチン軟カプセルに供給した充填組成物は、全体組成に対する質量%で、非極性溶媒4−99.99%、乳化剤0−20%、活性化合物0.1−80%を備え、ただし該充填剤組成物が10%未満の水を含有し、更に風味料0.01−10%を適宜含む。好ましい噛むゼラチン軟カプセルは、非極性溶媒21.5−99.975%、乳化剤0−15%、活性化合物0.025−70%、風味料1−8%を備え、より好ましいものは、非極性溶媒28.5−97.9%、乳化剤0−10%、活性化合物0.1−65.0%、風味料2−6%を備える。
【0016】
薬学的に許容される極性溶媒に少なくとも部分的に可溶な薬学的に活性な化合物の経粘膜投与用の本発明の噛むゼラチン軟カプセルに供給した組成物は、全体組成の質量%で、極性溶媒25−99.89%、乳化剤0−20%、活性化合物0.01−65%を備え、ただし該組成物が10%未満の水を含有し、更に風味料0.1−10質量%を適宜含む。好ましい噛むゼラチン軟カプセルは、極性溶媒37−96.925%、乳化剤0−15%、活性化合物0.025−55%、風味料1−8%を備え、より好ましいものは、極性溶媒44−96.925%、乳化剤0−10%、活性化合物0.075−50%、風味料2−6%を備える。
【0017】
本発明の目的は、活性化合物含有スプレーの非常に細かい飛沫又は噛むカプセルからの溶液もしくはペーストで粘膜を覆うことである。
【0018】
また、本発明の目的は、哺乳動物、好ましくはヒトの口腔粘膜に所定量の生物学的活性化合物をスプレーもしくは噛むカプセルにより、又はゼラチン軟カプセルから投与することである。
【0019】
更なる目的は、非極性もしくは極性のエアロゾルスプレー処方の組成物を備えた密閉エアロゾルスプレー容器、及び該容器から所定量の組成物を放出するのに適した計量バルブである。
【0020】
エアロゾルバルブの作動後に噴射剤が蒸発すると、溶媒と活性化合物を含む細かい飛沫の霧が形成される。
【0021】
噴射剤は非フロンの物質、好ましくは直鎖もしくは分枝鎖構造のC3−8炭化水素である。噴射剤は実質的に非水溶性とすべきである。噴射剤はエアロゾル容器内に圧力を生じ、これは予期した通常の使用下でバルブを作動させた時に溶媒を容器から噴射するのに十分な圧力であるが、容器及びバルブ栓を破損するほど過剰な圧力ではない。
【0022】
非極性溶媒は、非極性炭化水素、好ましくはC7−18の直鎖もしくは分枝鎖構造の炭化水素、脂肪酸エステル、及びミグリオールのようなトリグリセリドである。該溶媒は活性化合物を溶解し、また噴射剤と混ざらなければならない。すなわち、溶媒と噴射剤は0−40℃の温度かつ1−3気圧の圧力範囲で単一相を形成する必要がある。
【0023】
本発明の極性及び非極性のエアロゾルスプレー組成物は、密閉した加圧容器から投与することを意図している。作動の度に容器内に空気が入ってしまうポンプスプレーと異なり、本発明のエアロゾル容器は製造時に密封される。この容器の内容物は、作動の度に大気中のガスの流入を許可しない計量バルブの作動により放出される。かかる容器は市販されている。
【0024】
更なる目的は、ポンプスプレー処方の組成物を含有するポンプスプレー容器、及び該容器から前記組成物の所定量を放出するのに適した計量バルブである。
【0025】
更なる目的は、前述の組成物を含有する噛むゼラチン軟カプセルである。処方は、活性化合物を含有する粘性溶液もしくはペーストでよい。溶液が好ましいけれども、選択した溶媒に活性化合物が溶解しないかもしくは部分的に溶解する場合にはペースト充填物を使用してもよい。水を用いてペースト組成物の一部を形成する場合、水はその10%を超えるべきではない(特記しない限り、%は質量換算である)。
【0026】
極性もしくは非極性の溶媒を、ゼラチンの殻及び活性化合物に適合するように選択する。溶媒は活性化合物を溶解するのが好ましい。しかし、活性化合物を溶解しないか又はわずかに溶解する他の成分を使用してペースト充填物を形成してもよい。
【0027】
ゼラチン軟カプセルは当業界で周知である。例えば、特許文献3にかかるカプセルが教示されている。本発明のカプセルは、噛む事により低粘性の溶液もしくはペーストを放出し、口腔粘膜を活性化合物で被覆することを意図している。全体を飲み込むか又は噛んでから飲み込む代表的なカプセルは活性化合物を胃に供給し、このことにより最大血中レベルに達する前に非常に大きな遅延時間を生じ、又は化合物に初回通過効果を施す。口腔粘膜による化合物のより一層の吸収と初回通過効果の機会がないため、本発明の噛むカプセルの使用はひどい遅延時間を解消して生物学的効果の開始を促進する。本発明のゼラチン軟カプセルの殻は、例えばゼラチン50−75%、グリセリン20−30%、着色料0.5−1.5%、水5−10%及びソルビトール2−10%とすることができる。
【0028】
活性化合物としては、生物学的に活性なペプチド、中枢神経系活性化アミン、スルホニル尿素、抗体、抗真菌剤、抗ウイルス剤、睡眠導入剤、抗喘息剤、気管支拡張剤、抗嘔吐剤、ヒスタミンH-2受容体拮抗薬、バルビツール酸塩、プロスタグランジン及び栄養補助食品が挙げることができる。
【0029】
また、活性化合物としては、抗ヒスタミン薬、アルカロイド、ホルモン、ベンゾジアゼピン系薬及び麻薬性鎮痛剤を挙げることができる。限定しないが、これら活性化合物は非極性ポンプスプレーの処方及び用途に特に適している。
【0030】
更に、活性化合物は、p−FOX(脂肪酸酸化剤)阻害剤、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤、神経刺激阻害剤、抗コリン作用性剤、抗痙攣剤、抗精神剤、抗不安薬、ドーパミン代謝阻害剤、脳梗塞後後遺症の治療薬、神経保護薬、アルツハイマー病治療薬、神経伝達物質、神経伝達物質拮抗薬、鎮痛剤、多動性症候群治療薬、ナルコレプシー治療薬、主要な副腎拮抗薬、抗鬱剤、パーキンソン病治療薬、ベンゾジアゼピン拮抗薬、覚醒剤、神経伝達物質拮抗薬、精神安定剤もしくはこれらの混合物とすることができる。
【0031】
(好ましい実施態様の説明)
本発明の好ましい活性化合物は、イオン化した塩もしくはその薬学的に許容される塩の遊離塩基である(ただし、エアロゾルもしくはポンプスプレー組成物に関しては、スプレー溶媒に可溶である)。これら化合物は、実用的な濃度で本発明の非極性溶媒に可溶であるか、もしくは実用的な濃度でペーストとして調製することができる。口腔粘膜により化合物の吸収が促進されるので、これらの濃度を化合物の標準的な許容投与量以下にすることができる。本発明のこの特徴は、初回通過効果が大きい時(40−99.99%)、特に重要である。
【0032】
非極性スプレー用噴射剤として、プロパン、N-ブタン、イソブタン、N-ペンタン、イソペンタン、ネオペンタン及びそれらの混合物を使用することができる。単一ガスとしてのN−ブタン及びイソブタンが好ましい噴射剤である。噴射剤は0.2%以下、通常0.1−0.2%の含水量を有することができる。ここで、特記しない限り、すべての割合は質量%である。また、活性化合物に有害な汚染物を最小化するように噴射剤を合成することが好ましい。かかる汚染物としては酸化剤、還元剤、ルイス酸又は塩基及び水が挙げられる。これらのそれぞれの濃度は、水が0.2%以下でよいのを除いて、0.1%未満にすべきである。
【0033】
カプセル及び非極性スプレー用に適した非極性溶媒としては、C−C24の脂肪酸のC-Cのエステル、C−C18の(直鎖もしくは分枝鎖構造の)炭化水素、C-Cのアルカノイルエステル及びこれら対応する酸のトリグリセリド、例えばC-Cのカルボン酸が挙げられる。カプセル充填物がペーストである場合、他の液体成分を上記低分子量溶媒の代わりに使用することができる。これは、大豆油、とうもろこし油、他の植物油である。
【0034】
極性カプセルもしくはスプレー用の溶媒として、400−1000Mw(好ましくは400−600)の低分子量ポリエチレングリコール(PEG)、低分子量の(C−C)モノ及びポリオール並びにC−C18の直鎖もしくは分枝鎖炭化水素のアルコールを使用することができる。また、グリセリンが存在してもよく、水もスプレーに使用してもよいが、カプセルには限定的な量で使用してもよい。
【0035】
ゼラチンの殻を作るのに用いたグリセリン及び水のいくらかが殻の硬化中に該殻から充填物に移行することが予期される。同様に、硬化している間及びカプセルの寿命の間に、いくらかの成分が充填物から殻に移行する場合がある。
【0036】
したがって、ここに記載した値は調製した組成物に対するものであり、小さな変化が起こることは本発明の範囲内である。
【0037】
好ましい風味料は合成もしくは天然のハッカ油、スペアミント油、シトラス油、果実の風味料、甘味料(砂糖、アスパルテーム、サッカリン等)及びこれらの組み合わせである。
【0038】
更に上記組成物は味覚マスクを含んでもよい。ここで用いる「味覚マスク」という用語は、苦味もしくは酸味等の不快な風味を隠せるもしくは最小化できる薬剤を意味する。代表的な味覚マスクは、バニリン、エチルバニリン、マルトール、イソアミルアセテート、エチルオキシハイドレート、アニスアルデヒド及びプロピレングリコールの組み合わせ(「PFC 9885 Bitter Mask」としてPharmaceutical Flavor Clinic of Camden, NJにより市販されている)である。活性化合物がアルカロイドである場合、アルカロイドはしばしば苦味を持っているので、風味料と組み合わせた味覚マスクは特に有利である。
【0039】
また、本発明の組成物は吸収促進薬及び酸化防止剤等の付加的な成分を含んでもよい。吸収促進剤に適したものの例としては、限定しないがオレイン酸、23−ラウリルエーテル、アプロチニン、アゾン、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、シクロデキストリン、硫酸デキストラン、ラウリル酸、ラウリル酸/プロピレングリコール、リゾフォスファチジルコリン、メントール、メトキシサリチル酸、メチルオレイン酸、フォスファチジルコリン、ポリオキシエチレン、ポリソルベート80、EDTAナトリウム(エチレンジアミン4酢酸)、グリココール酸ナトリウム、グリコデオキシコール酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウム、タウロコール酸ナトリウム、タウロデオキシコール酸ナトリウム、スルホキシド及び各種アルキルグリコシドが挙げられる。本発明の組成物中に含みうる吸収促進剤の量は約0.01から約5質量%であり、好ましくは約0.5から約4質量%、更に好ましくは約1から約2質量%である。酸化防止剤に適したものの例は、限定しないがアスコルビン酸パルミテート、アルファトコフェノール、ブチル化ヒドロキシアニソール及びフマル酸である。本発明の組成物中に含みうる酸化防止剤の量は約0.01から約20質量%であり、好ましくは約0.5から約10質量%もしくは約0.5から約4質量%、更に好ましくは約1から約2質量%である。
【0040】
活性な物質としては、シクロスポリン、セルモレリン、酢酸オクトレオチド、カルシトニン−サーモン、インスリン リスプロ、コハク酸プロポフォール、クロゼピン(clozepine)、シクロベンザプリン、塩酸デキシフェンフルラミン、グリブリド、ジドブジン、エリスロマイシン、シプロフロキサシン、塩酸オンダンセトロン、ジメンヒドリネート、塩酸シメチジン、ファモチジン、フェニトインナトリウム、フェニトイン、カルボプロストトロメタミン、カルボプロスト、塩酸ジフェンヒドラミン、塩酸イソプロテレノール、硫酸テルブタリン、テルブタリン、テオフィリン、硫酸アルブテロール、及び栄養補助食品、特に限定しないが、すなわちカルニチン、バレリアン、エキナシア、及びその類似物のような薬理作用の栄養素からなる群より選択された活性化合物が挙げられる。
【0041】
別の実施態様では、活性化合物がp−FOX(脂肪酸酸化)阻害剤、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤、神経インパルス阻害剤、抗コリン作用剤、抗痙攣薬、向精神病薬、抗不安薬、ドーパミン代謝阻害剤、脳梗塞後遺症治療薬、神経保護剤、アルツハイマー病治療薬、神経伝達物質アゴニスト、鎮痛剤、注意欠陥障害治療薬、ナレコレプシー治療薬、中枢副腎拮抗薬、抗鬱剤、パーキンソン病治療薬、ベンゾジアゼピン拮抗薬、覚醒剤、神経伝達物質拮抗薬、精神安定剤、もしくはこれらの混合物である。
【0042】
一つの実施態様では、活性化合物はp−FOX阻害剤である。本発明の口腔スプレーの使用に適するp−FOX阻害剤としては、特に限定しないが、ラノラジン(ranolazine)が挙げられる。
【0043】
一つの実施態様では、活性化合物がアセチルコリンエステラーゼ阻害剤である。本発明の口腔スプレーの使用に適したアセチルコリンエステラーゼ阻害剤としては、特に限定しないが、ガランタミン、ネオスチグミン、フィゾスチグミン及びエドロホニウムが挙げられる。
【0044】
一つの実施態様では、活性化合物が神経インパルス阻害剤である。本発明の口腔スプレーの使用に適した神経インパルス阻害剤としては、特に限定しないが、レボブピバカイン、リドカイン、プリロカイン、メピバカイン、プロポフォール、臭化ラパクロニウム、ロピバカイン、ツボクラリン、アトラクリウム、ドキサクリウム、ミバクリウム、パンクロニウム、ベクロニウム、ピペクロニウム及びロクロニウムが挙げられる。
【0045】
一つの実施態様では、活性化合物が抗コリン作用性剤である。本発明の口腔スプレーの使用に適した抗コリン作用製剤としては、特に限定しないが、アマンタジン、イプラトロピウム、オキシトロピウム及びジシクロベリンが挙げられる。
【0046】
一つの実施態様では、活性化合物が抗痙攣薬である。本発明の口腔スプレーの使用に適した抗痙攣薬としては、特に限定しないが、アセタゾラミド、カルバマゼピン、クロナゼパム、ジアゼパム、ジバルプロエックス(バルプロイック酸)、エトスクシミド、ラモトリグニン酸(lamotrignine acid)、リベトリアセタム(levetriacetam)、オキシカルバゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン、プレガバリン、プリミドン、レマセミド(remacemide)、トリメタジオン、トピラメイト、ビガバトリン及びゾニサミドが挙げられる。
【0047】
一つの実施態様では、活性化合物が向精神薬である。本発明の口腔スプレーの使用に適した向精神薬としては、特に限定しないが、アミスルプリド、アリピプラゾール ビフェメラン、ブロモペリドール、クロザピン、クロルプロマジン、ハロペリドール、イロペリドン、ロペリドン、オランザピン、クエチアピン、フルフェナジン、フマル酸塩、リスペリドン、チオチキセン、チオリダジン、スルプリド及びジプラシドン(ziprasidone)が挙げられる。
【0048】
一つの実施態様では、活性化合物が抗不安薬である。本発明の口腔スプレーの使用に適した抗不安薬としては、特に限定しないが、アミトリプチリン、アトラクリウム、ブスピロン、クロルゾキサゾン、クロラゼパート、シサトラキュリウム(cisatracurium)、シクロベンザプリン、エペリゾン、エソピクロン(esopiclone)、ヒドロキシジン、ミルタザピン、ミバクリウム、パゴクロン、スルペリド、ザレプロン及びゾピクロンが挙げられる。
【0049】
一つの実施態様では、活性化合物がドーパミン代謝阻害剤である。本発明の口腔スプレーの使用に適したドーパミン代謝阻害剤としては、特に限定しないが、エンタカポン、ラゼベミド(lazebemide)、セレジリン及びトルカポンが挙げられる。
【0050】
一つの実施態様では、活性化合物が脳梗塞後遺症治療薬である。本発明の口腔スプレーの使用に適した脳梗塞後遺症治療薬としては、特に限定しないが、グラチラマー、インターフェロン ベータ1A、インターフェロン ベータ1B、エストラジオール及びプロゲステロンが挙げられる。
【0051】
一つの実施態様では、活性化合物が神経保護剤である。本発明の口腔スプレーの使用に適した神経保護剤としては、特に限定しないが、ドネペジル、メマニン、ニモジピン、リルゾール、リバスチグミン、タクリン、TAK147及びザリプロデン(xaliproden)が挙げられる。
【0052】
一つの実施態様では、活性化合物がアルツハイマー病治療薬である。本発明の口腔スプレーの使用に適したアルツハイマー病治療薬としてはは、特に限定しないが、カルビドーパ、レボドーパ、タクリン、ドネゼピル、リバスチグミン及びガランタミンが挙げられる。
【0053】
一つの実施態様では、活性化合物が神経伝達物質である。本発明の口腔スプレーの使用に適した神経伝達物質としては、特に限定しないが、アセチルコリン、セロトニン、5−ヒドロキシトリプタミン(5−HT)、GABA、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩、グリシン、ヒスタミン、エピネフリン、ノルエピネフリン、ドーパミン、アデノシン、ATP及び一酸化窒素が挙げられる。
【0054】
一つの実施態様では、活性化合物が神経伝達物質拮抗薬である。本発明の口腔スプレーの使用に適した神経伝達物質拮抗薬としては、特に限定しないが、アルモトリプタン、アニラセタム、アトモキセチン、ベンセラジド、ブロモクリプチン、ブプロピオン、カベルゴリン、シタロプラム、クロミプラミン、デシプラミン、ジアゼパム、ジヒドロエルゴタミン、ドキセピン デュロキセチン、エレトリプタン、エスシタロプラム、フロボキサミン、ガバペンチン、イミプラミン、モクロベミド、ナラトリプタン、ネファゾドン、ネフィラセタム、アカンプロセート、ニセルゴリン、ノルトリプチリン、パロキセチン、ペルゴリド、プラミペキソール、リザトリプタン、ロピニロール、セルトラリン、シブトラミン、チアガビン、トラゾドン、ベンラファキシン及びゾルミトリプタンが挙げられる。
【0055】
一つの実施態様では、活性化合物が鎮痛薬である。本発明の口腔内スプレーの使用に適した鎮痛薬としては、特に限定しないが、デキサメデトミジン、エスゾピクロン、インジプロン、ゾルピデム及びザレプロンが挙げられる。
【0056】
一つの実施態様では、活性化合物が多動性症候群治療薬である。本発明の口腔内スプレーの使用に適した多動性症候群治療薬としては、特に限定しないが、アンフェタミン、デキシトロアンフェタミン、メチルフェニデート及びペモリンが挙げられる。
【0057】
一つの実施態様では、活性化合物がナレコレプシー治療薬である。本発明の口腔内スプレーに適したナレコレプシー治療薬としては、特に限定しないが、モダフィニル及びマジンドールが挙げられる。
【0058】
一つの実施態様では、活性化合物が中枢副腎拮抗薬である。本発明の口腔内スプレーに適した中枢副腎拮抗薬としては、特に限定しないが、メソリダジンが挙げられる。
【0059】
一つの実施態様では、活性化合物が抗鬱剤である。本発明の口腔内スプレーに適した抗鬱剤としては、特に限定しないが、アミトリプチリン、アモキサピン、ブプロピン、クロミプラミン、クロルジリン、デシプラミン、ドキセピン、フルオキセチン、イミプラミン、イソカルボキサジド、マプロチリン、ミルタザピン、ネファゾドン、ノルトリプチリン、パロキセチン、フェネルジン、プロトリプチリン、セルトラリン、トラニルシプロミン、トラゾドン及びベンラファキシンが挙げられる。
【0060】
一つの実施態様では、活性化合物がパーキンソン病治療薬である。本発明の口腔内スプレーに適したパーキンソン病治療薬としては、特に限定しないが、アマンタジン、ブロモクリプチン、カルビドーパ、レボドーパ、ペルゴリド及びセレギリンが挙げられる。
【0061】
一つの実施態様では、活性化合物がベンゾジアゼピン拮抗薬である。本発明の口腔内スプレーに適したベンゾジアゼピン拮抗薬としては、特に限定しないが、フルマゼニルが挙げられる。
【0062】
一つの実施態様では、活性化合物が神経伝達物質拮抗薬である。本発明の口腔内スプレーに適した神経伝達物質拮抗薬としては、特に限定しないが、デラムシクラン(deramciclane)が挙げられる。
【0063】
一つの実施態様では、活性化合物が覚醒剤である。本発明の口腔内スプレーに適した覚醒剤としては、特に限定しないが、アンフェタミン、デキシトリアンフェタミン、ジノプロストン、メチルフェニデート、メチルフェニデート、モダフィニル及びペモリンが挙げられる。
【0064】
一つの実施態様では、活性化合物が精神安定剤である。本発明の口腔内スプレーに適した精神安定剤としては、特に限定しないが、メソリダジンが挙げられる。
【0065】
一つの実施態様では、該組成物の活性化合物がプロポフォールである。一般に、活性化合物がプロポフォールである場合、口腔内スプレー組成物は、組成物の約0.1から約99.8質量%(w%)のプロポフォール、好ましくは約1から95w%のプロポフォール、また更に好ましくは約5から90w%のプロポフォールを含む。また、プロポフォールの量は、約1から約80w%、約1から約85w%、約5から約75w%、約10から約60w%もしくは約10から約70w%の範囲にできる。
【0066】
更に、口腔内スプレー組成物が活性化合物としてプロポフォールを含む場合、該組成物に使用する溶媒は極性溶媒、非極性溶媒もしくはこれらの混合物とすることができる。また、口腔内スプレー組成物を噴射剤なしもしくは噴射剤入りにできる。加えて、活性化合物としてプロポフォールを含む口腔内スプレー組成物は、風味料及び/又は味覚マスクを含んでもよい。
【0067】
更に、本発明はプロポフォールを含む口腔内スプレー組成物を哺乳動物の口腔内に噴霧することにより、哺乳動物にプロポフォールを投与する方法に関する。
【0068】
本発明の処方には、活性化合物もしくはその薬学的に許容される塩を備える。「薬学的に許容される塩」という用語は、有機及び無機の酸もしくは塩基を含む薬学的に許容される無毒の酸もしくは塩基から調製した塩を指す。
【0069】
本発明の活性化合物が酸性である場合、塩を薬学的に許容される無毒の塩基から調製してもよい。あらゆる安定な無機塩基から誘導される塩としては、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅、鉄、リチウム、マグネシウム、マンガン、カリウム、ナトリウム、亜鉛等が挙げられる。とりわけ、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、カリウム及びナトリウムの塩が好ましい。薬学的に許容される有機の無毒の塩基から誘導される塩としては、アルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N,N−ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチルモルフォリン、N−エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、イソプロピルアミン、リジン、メチルグルコサミン、モルフォリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン等のような、一級、二級及び三級アミン、天然の置換アミンを含む置換アミン、環状アミン及び塩基性イオン交換樹脂の塩が挙げられる。
【0070】
本発明の活性化合物が塩基性である場合、塩を薬学的に許容される無毒な酸から調製してもよい。かかる酸としては、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンホルスルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、硝酸、パモン酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、p-トルエンスルホン酸等が挙げられる。とりわけ、クエン酸、臭化水素酸、マレイン酸、リン酸、硫酸及び酒石酸が好ましい。
【0071】
治療方法を議論するとき、活性化合物はその薬学的に許容される塩を含むことを意味する。ある種の処方をここで述べているけれども、哺乳動物もしくはヒトに投与すべき実際の量は治療している医師が決めなければならない。
【0072】
本発明は後述する例を参照することによって更に規定されるが、これらに限定されるものではない。
【0073】
以下は特定の類の例である。特記しない限り、すべての値は質量%である。
【0074】
例1
ペプチドホルモンを含む生物学的に活性なペプチド
【0075】

【0076】

【0077】

【0078】

【0079】

【0080】

【0081】

【0082】

【0083】
例2
中枢神経系活性化アミン及びその塩:特に限定しないが、トリシクロアミン、GABA類似体、チアジド、フェノチアジン誘導体、セロトニン類似体及びセロトニン再吸収阻害剤を含む
【0084】

【0085】

【0086】

【0087】

【0088】

【0089】

【0090】

【0091】
例3
スルホニル尿素
【0092】

【0093】

【0094】
例4
抗真菌抗生物質及び抗ウイルス抗生物質
【0095】

【0096】

【0097】

【0098】

【0099】
例5
抗嘔吐剤
【0100】

【0101】

【0102】

【0103】
例6
ヒスタミンH−2受容体拮抗薬
【0104】

【0105】

【0106】

【0107】
例7
バルビツール酸塩
【0108】

【0109】

【0110】
例8
プロスタグランジン
【0111】

【0112】

【0113】
例9
栄養補助食品
【0114】

【0115】

【0116】

【0117】

【0118】
例10
睡眠導入剤(同様に中枢神経系活性化アミン)
【0119】

【0120】
例11
抗喘息気管支拡張剤
【0121】

【0122】

【0123】

【0124】

【0125】

【0126】
例12
噴射剤を用いた極性溶媒の処方:
【0127】

【0128】

【0129】

【0130】

【0131】
例13
プロポフォールを含む口腔内スプレーの処方:
【0132】

【0133】

【0134】

【0135】

【0136】

【0137】

【0138】

【0139】

【0140】
口腔内スプレー処方物のサンプルを、促進化した安定状態のみならず長期安定状態にサンプルを露曝することによってサンプルの化学的及び物理的性質が影響を受けるかどうか確かめるために試験した。該サンプルを、単回投与用作動装置を用いて試験した。長期安定状態を摂氏25±2度及び相対湿度60±5%と定義した。促進化した安定状態を摂氏40±2度及び相対湿度75±5%と定義した。該サンプルを縦の方向及び横の方向の両方で貯蔵した。該サンプルのスプレーの量、内容物、均一性、形態、角度及び液滴直径分布は、サンプルを長期安定状態と促進化した安定状態の両方に1ヶ月おいた後に決定した。液滴直径分布の分析を15回行ったのを除き、それぞれの検定を5回行った。該スプレーのパラメーターは、係数のベースラインからの変化が5%又はそれ未満であれば、規格内にあることが確認された。試験した物理的及び化学的性質はサンプルを長期安定状態及び促進化した安定状態に曝した後でも規格内にあることを確認した。
【0141】

【0142】

【図面の簡単な説明】
【0143】
【図1】図1は、哺乳動物の系における薬学的に活性な物質の吸収及び処理の経路の概念図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロポフォールの経粘膜投与用の噴射剤なしの口腔内スプレー組成物で、プロポフォールが全体組成の約0.1−約99.8質量%の量及び極性溶媒が全体組成の約0.05−約98.7質量%の量で備えることを特徴とする噴射剤無しの口腔内スプレー組成物。
【請求項2】
更に味覚マスク及び/又は風味料を全体組成の約0.01−約5質量%の量で含む請求項1記載の組成物。
【請求項3】
プロポフォールが全体組成の約1−約95質量%の量、極性溶媒が全体組成の約1−約75質量%の量。味覚マスク及び/又は風味料が全体組成の約0.5−約4質量%の量で存在する請求項2記載の組成物。
【請求項4】
プロポフォールが全体組成の約5−約90質量%の量、極性溶媒が全体組成の約5−約60質量%の量、味覚マスク及び/又は風味料が全体組成の約1−約2質量%の量で存在する請求項3記載の組成物。
【請求項5】
溶媒が、400−1000の分子量を有するポリエチレングリコール、C−Cのモノ及びポリアルコール並びにC−C18である直鎖もしくは分枝鎖構造のアルコールからなる群より選択される請求項1記載の組成物。
【請求項6】
極性溶媒がポリエチレングリコールである請求項1記載の組成物。
【請求項7】
溶媒がエタノールである請求項1記載の組成物。
【請求項8】
風味料が、合成もしくは天然物のハッカ油、スペアミント油、シトラス油、果実の風味料、甘味料及びこれらの混合物である請求項2記載の組成物。
【請求項9】
吸収促進剤を全体組成の約0.01−約5質量%の量で含む請求項1記載の組成物。
【請求項10】
吸収促進剤を全体組成の約0.5−約4質量%の量で含む請求項3記載の組成物。
【請求項11】
吸収促進剤を全体組成の約1−約2質量%の量で含む請求項4記載の組成物。
【請求項12】
吸収促進剤がオレイン酸、23−ラウリルエーテル、アプロチニン、アゾン、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、シクロデキストリン、硫酸デキストラン、ラウリル酸、ラウリル酸/プロピレングリコール、リゾフォスファチジルコリン、メントール、メトキシサリチル酸、メチルオレイン酸、フォスファチジルコリン、ポリオキシエチレン、ポリソルベート80、EDTAナトリウム(エチレンジアミン4酢酸)、グリココール酸ナトリウム、グリコデオキシコール酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウム、タウロコール酸ナトリウム、タウロデオキシコール酸ナトリウム、スルホキシド及び各種アルキルグリコシドである請求項9記載の組成物。
【請求項13】
更に酸化防止剤を全体組成の約0.01−約20質量%含む請求項1記載の組成物。
【請求項14】
更に酸化防止剤を全体組成の約0.5−約10質量%含む請求項3記載の組成物。
【請求項15】
更に酸化防止剤を全体組成の約1−約2質量%含む請求項4記載の組成物。
【請求項16】
酸化防止剤がアスコルビン酸パルミテート、アルファトコフェノール、ブチル化ヒドロキシアニソール及びフマル酸である請求項13記載の組成物。
【請求項17】
請求項1記載の組成物を哺乳動物の口腔粘膜に噴霧することを備える哺乳動物にプロポフォールを投与する方法。
【請求項18】
噴霧量が規定量である請求項17記載の方法。
【請求項19】
プロポフォールの経粘膜投与用の噴射剤無しの口腔内スプレー組成物で、プロポフォールが全体組成の約1−約85質量%の量、極性溶媒が全体組成の約1−約85質量%の量、及びC−Cである直鎖もしくは分枝鎖構造の炭化水素である噴射剤が全体組成の約10−約90質量%の量であることを特徴とする口腔内スプレー組成物。
【請求項20】
更に味覚マスク及び/又は風味料を全体組成の約0.01−約5質量%の量で含む請求項19記載の組成物。
【請求項21】
プロポフォールが全体組成の約5−約75質量%の量、極性溶媒が全体組成の約5から約75質量%の量、噴射剤を全体組成の約10−約85質量%の量、味覚マスク及び/又は風味料が全体組成の約0.5−約4質量%の量で備える請求項23記載の組成物。
【請求項22】
プロポフォールが全体組成の約10−約70質量%の量で存在し、極性溶媒が全体組成の約10−約60質量%の量で存在し、噴射剤が全体組成の約15−約65質量%の量で存在し、味覚マスク及び/又は風味料が全体組成の約1−約2質量%の量で存在す請求項21記載の組成物。
【請求項23】
溶媒が分子量400−1000のポリエチレングリコール、(C−C)モノ及びポリオール並びにC−C18の直鎖もしくは分枝鎖炭化水素のアルコールである請求項19記載の組成物。
【請求項24】
溶媒がポリエチレングリコールである請求項23記載の組成物。
【請求項25】
溶媒がエタノールである請求項23記載の組成物。
【請求項26】
風味料が合成もしくは天然のハッカ油、スペアミント油、シトラス油、果実の風味料、甘味料及びこれらの混合物である請求項20記載の組成物。
【請求項27】
噴射剤がプロパン、N−ブタン、イソブタン、N−ペンタン、イソペンタン、ネオペンタン及びそれらの混合物である請求項19記載の組成物。
【請求項28】
吸収促進剤を全体組成の約0.01−約5質量%の量で含む請求項19記載の組成物。
【請求項29】
吸収促進剤を全体組成の約0.5−約4質量%の量で含む請求項21記載の組成物。
【請求項30】
吸収促進剤を全体組成の約1−約2質量%の量で含む請求項22記載の組成物。
【請求項31】
吸収促進剤が、オレイン酸、23−ラウリルエーテル、アプロチニン、アゾン、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、シクロデキストリン、硫酸デキストラン、ラウリル酸、ラウリル酸/プロピレングリコール、リゾフォスファチジルコリン、メントール、メトキシサリチル酸、メチルオレイン酸、フォスファチジルコリン、ポリオキシエチレン、ポリソルベート80、EDTAナトリウム(エチレンジアミン4酢酸)、グリココール酸ナトリウム、グリコデオキシコール酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウム、タウロコール酸ナトリウム、タウロデオキシコール酸ナトリウム、スルホキシドもしくはアルキルグリコシドである請求項28記載の組成物。
【請求項32】
更に酸化防止剤を全体組成の約0.01−約20質量%の量で含む請求項19記載の組成物。
【請求項33】
酸化防止剤を全体組成の約0.5−約10質量%の量で含む請求項21記載の組成物。
【請求項34】
酸化防止剤を全体組成の約1−約2質量%の量で含む請求項22記載の組成物。
【請求項35】
酸化防止剤がアスコルビン酸パルミテート、アルファトコフェノール、ブチル化ヒドロキシアニソールもしくはフマル酸である請求項32記載の組成物。
【請求項36】
請求項19記載の組成物を哺乳動物の口腔粘膜に噴霧することを備える哺乳動物にプロポフォールを投与する方法。
【請求項37】
噴霧量が規定量である請求項36記載の方法。
【請求項38】
プロポフォールを全体組成の約0.1−約99.8質量%の量、非極性溶媒を全体組成の約0.05−約98.7質量%の量で含むプロポフォールの経粘膜投与用の噴射剤無しの口腔内ポンプスプレー組成物。
【請求項39】
味覚マスク及び/又は風味料を全体組成の約0.01−約5質量%の量で含む請求項38記載の組成物。
【請求項40】
プロポフォールが全体組成の約1−約95質量%の量で存在し、非極性溶媒が全体組成の約1−約75質量%の量で存在し、味覚マスク及び/又は風味料が全体組成の約0.5−約4質量%の量で存在する請求項39記載の組成物。
【請求項41】
プロポフォールが全体組成の約5−約90質量%の量で存在し、非極性溶媒が全体組成の約5−約60質量%の量で存在し、及び味覚マスク及び/又は風味料が全体組成の約1−約2質量%の量で存在する請求項40記載の組成物。
【請求項42】
溶媒が、(C-C24)脂肪酸(C-C) エステル、C-C18の直鎖もしくは分枝鎖構造の炭化水素、C-CのアルカノイルエステルもしくはC-Cのカルボン酸のトリグリセリドである請求項38記載の組成物。
【請求項43】
溶媒がC-Cのカルボン酸のトリグリセリドである請求項42記載の組成物。
【請求項44】
風味料が、合成もしくは天然物のハッカ油、スペアミント油、シトラス油、果実の風味料、甘味料及びこれらの混合物である請求項39記載の組成物。
【請求項45】
更に吸収促進剤を全体組成の約0.01−約5質量%の量で含む請求項38記載の組成物。
【請求項46】
更に吸収促進剤を全体組成の約0.5−約4質量%の量で含む請求項40記載の組成物。
【請求項47】
吸収促進剤を全体組成の約1−約2質量%の量で含む請求項41記載の組成物。
【請求項48】
吸収促進剤がオレイン酸、23−ラウリルエーテル、アプロチニン、アゾン、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、シクロデキストリン、硫酸デキストラン、ラウリル酸、ラウリル酸/プロピレングリコール、リゾフォスファチジルコリン、メントール、メトキシサリチル酸、メチルオレイン酸、フォスファチジルコリン、ポリオキシエチレン、ポリソルベート80、EDTAナトリウム(エチレンジアミン4酢酸)、グリココール酸ナトリウム、グリコデオキシコール酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウム、タウロコール酸ナトリウム、タウロデオキシコール酸ナトリウム、スルホキシドもしくはアルキルグリコシドである請求項45記載の組成物。
【請求項49】
更に酸化防止剤を全体組成の約0.01−約20質量%の量で含む請求項38記載に組成物。
【請求項50】
更に酸化防止剤を全体組成の約0.5−約10質量%の量で含む請求項40記載の組成物。
【請求項51】
酸化防止剤を全体組成の約1−約2質量%の量で含む請求項41記載の組成物。
【請求項52】
酸化防止剤がアスコルビン酸パルミテート、アルファトコフェノール、ブチル化ヒドロキシアニソール及びフマル酸である請求項49記載の組成物。
【請求項53】
請求項38記載の組成物を哺乳動物の口腔粘膜に噴霧することを備える哺乳動物にプロポフォールを投与する方法。
【請求項54】
噴霧量が規定量である請求項53記載の方法
【請求項55】
プロポフォールの経粘膜投与用の口腔内スプレー組成物が、プロポフォールを全体組成の約1−約85質量%の量、非極性溶媒を全体組成の約1−約85質量%の量、C−Cである直鎖もしくは分枝鎖構造の炭化水素である噴射剤を全体組成の約10−約90質量%の量で含むことを特徴とする口腔内スプレー組成物。
【請求項56】
更に味覚マスク及び/又は風味料を全体組成の約0.01−約5質量%の量で含む請求項55記載の組成物。
【請求項57】
プロポフォールが全体組成の約5−約75質量%の量で存在し、非極性溶媒が全体組成の約5−約75質量%の量で存在し、噴射剤が全体組成の約10−約85質量%で存在し、味覚マスク及び/又は風味料が全体組成の約0.5−約4質量%の量で存在する請求項56記載の組成物。
【請求項58】
プロポフォールが全体組成の約10から約70質量%の量で存在し、非極性溶媒が全体組成の約10から約60質量%の量で存在し、噴射剤が全体組成の約15から約65質量%の量で存在し、味覚マスク及び/又は風味料が全体組成の約1から約2質量%の量で存在する請求項57記載の組成物。
【請求項59】
溶媒が、(C-C24)脂肪酸(C-C) エステル、C-C18の直鎖もしくは分枝鎖構造の炭化水素、C-CのアルカノイルエステルもしくはC-Cのカルボン酸のトリグリセリドである請求項55記載の組成物。
【請求項60】
溶媒がC-Cのカルボン酸のトリグリセリドである請求項59記載の組成物。
【請求項61】
風味料が、合成もしくは天然物のハッカ油、スペアミント油、シトラス油、果実の風味料、甘味料及びこれらの混合物である請求項56記載の組成物。
【請求項62】
噴射剤が、プロパン、n-ブタン、イソブタン、n-ペンタン、イソペンタン、ネオペンタン及びそれらの混合物である請求項55記載の組成物。
【請求項63】
噴射剤が、n-ブタンもしくはイソブタンであり、0.2%以下の含水量及び0.1%未満の酸化剤、還元剤、ルイス酸及びルイス塩基の濃度を有する請求項62記載の組成物。
【請求項64】
更に吸収促進剤を全体組成の約0.01−約5質量%の量で含む請求項55記載の組成物。
【請求項65】
更に吸収促進剤を全体組成の約0.5−約4質量%の量で含む請求項57記載の組成物。
【請求項66】
更に吸収促進剤を全体組成の約1−約2質量%の量で含む請求項58記載の組成物。
【請求項67】
吸収促進剤が、オレイン酸、23−ラウリルエーテル、アプロチニン、アゾン、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、シクロデキストリン、硫酸デキストラン、ラウリル酸、ラウリル酸/プロピレングリコール、リゾフォスファチジルコリン、メントール、メトキシサリチル酸、メチルオレイン酸、フォスファチジルコリン、ポリオキシエチレン、ポリソルベート80、EDTAナトリウム(エチレンジアミン4酢酸)、グリココール酸ナトリウム、グリコデオキシコール酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウム、タウロコール酸ナトリウム、タウロデオキシコール酸ナトリウム、スルホキシドもしくはアルキルグリコシドである請求項64記載の組成物。
【請求項68】
更に酸化防止剤を全体組成の約0.01−約20質量%の量で含む請求項55記載の組成物。
【請求項69】
更に酸化防止剤を全体組成の約0.5−約10質量%の量で含む請求項57記載の組成物。
【請求項70】
更に酸化防止剤を全体組成の約1−約2質量%の量で含む請求項58記載の組成物。
【請求項71】
酸化防止剤がアスコルビン酸パルミテート、アルファトコフェノール、ブチル化ヒドロキシアニソール及びフマル酸である請求項68記載の組成物。
【請求項72】
請求項55記載の組成物を哺乳動物の口腔粘膜に噴霧することを備える哺乳動物にプロポフォールを投与する方法。
【請求項73】
噴霧量が規定量である請求項72記載の方法。
【請求項74】
プロポフォールを全体組成の約0.1から約99.8質量%の量、極性溶媒を全体組成の約0.5から約98.7質量%の量、非極性溶媒を全体組成の約0.1から約80質量%の量で含むことを特徴とするプロポフォールの経粘膜投与用の噴射剤無しの口腔内スプレー組成物。
【請求項75】
極性溶媒と非極性溶媒の比が約1:99から約99:1である請求項74記載の組成物。
【請求項76】
味覚マスク及び/又は風味料を全体組成の約0.01から約5質量%の量で含む請求項74記載の組成物。
【請求項77】
プロポフォールを全体組成の約1から約95質量%の量、極性溶媒を全体組成の約1から約75質量%の量、非極性溶媒を全体組成の約0.5から約75質量%の量、味覚マスク及び/又は風味料を全体組成の約0.5から約4質量%の量で備える請求項76記載の組成物。
【請求項78】
プロポフォールが全体組成の約5から約90質量%の量で存在し、極性溶媒が全体組成の約5から約60質量%の量で存在し、非極性溶媒が全体組成の約1から約60質量%の量で存在し、味覚マスク及び/又は風味料が全体組成の約1から約2質量%の量で存在する請求項77記載の組成物。
【請求項79】
極性溶媒が分子量400−1000のポリエチレングリコール、(C−C)モノ及びポリオール、もしくはC−C18の直鎖もしくは分枝鎖炭化水素のアルコール及び非極性溶媒は(C-C24)脂肪酸(C-C) エステル、C−C18の直鎖もしくは分枝鎖構造の炭化水素、C-CのアルカノイルエステルもしくはC-Cのカルボン酸のトリグリセリドである請求項74記載の組成物。
【請求項80】
風味料が合成もしくは天然のハッカ油、スペアミント油、シトラス油、果実の風味料、甘味料もしくはこれらの組み合わせである請求項76記載に組成物。
【請求項81】
更に吸収促進剤を全体組成の約0.01−約5質量%の量で含む請求項74記載の組成物。
【請求項82】
更に吸収促進剤を全体組成の約0.5−約4質量%の量で含む請求項77記載の組成物。
【請求項83】
吸収促進剤を全体組成の約1−約2質量%の量で含む請求項78記載の組成物。
【請求項84】
吸収促進剤がオレイン酸、23−ラウリルエーテル、アプロチニン、アゾン、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、シクロデキストリン、硫酸デキストラン、ラウリル酸、ラウリル酸/プロピレングリコール、リゾフォスファチジルコリン、メントール、メトキシサリチル酸、メチルオレイン酸、フォスファチジルコリン、ポリオキシエチレン、ポリソルベート80、EDTAナトリウム(エチレンジアミン4酢酸)、グリココール酸ナトリウム、グリコデオキシコール酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウム、タウロコール酸ナトリウム、タウロデオキシコール酸ナトリウム、スルホキシドもしくはアルキルグリコシドである請求項81記載の組成物。
【請求項85】
更に酸化防止剤を全体組成の約0.01−約20質量%の量で含む請求項74記載の組成物。
【請求項86】
更に酸化防止剤を全体組成の約0.5−約10質量%の量で含む請求項77記載の組成物。
【請求項87】
酸化防止剤を全体組成の約1−約2質量%の量で含む請求項78記載の組成物。
【請求項88】
酸化防止剤がアスコルビン酸パルミテート、アルファトコフェノール、ブチル化ヒドロキシアニソールもしくはフマル酸である請求項85記載の組成物。
【請求項89】
請求項74記載の組成物を哺乳動物の口腔粘膜に噴霧することを備える哺乳動物にプロポフォールを投与する方法。
【請求項90】
噴霧量が規定量である請求項89記載の方法。
【請求項91】
プロポフォールを全体組成の約1から約80質量%の量、極性溶媒を全体組成の約2から約80質量%の量、非極性溶媒を全体組成の約1から約80質量%の量、C−Cである直鎖もしくは分枝鎖構造の炭化水素からなる噴射剤を約10から約90質量%の量で含むことを特徴とするプロポフォールの経粘膜投与用の口腔内スプレー組成物。
【請求項92】
極性溶媒と非極性溶媒の比が約1:99から約99:1である請求項91記載の組成物。
【請求項93】
更に味覚マスク及び/又は風味料を全体組成の約0.01から約5質量%の量で含む請求項91記載の組成物。
【請求項94】
プロポフォールが全体組成の約5から約75質量%の量、極性溶媒を全体組成の約5から約75質量%の量、非極性溶媒を全体組成の約2から約75質量%の量、噴射剤を全体組成の約10から約85質量%の量、味覚マスク及び/又は風味料を全体組成の約0.5から約4質量%の量で含む請求項93記載の組成物。
【請求項95】
プロポフォールが全体組成の約10から約60質量%の量で存在し、極性溶媒が全体組成の約10から約60質量%の量で存在し、非極性溶媒が全体組成の約10から約60質量%の量で存在し、噴射剤が全体組成の約15から約65質量%の量で存在し、味覚マスク及び/又は風味料が全体組成の約1から約2質量%の量で存在する請求項94記載の組成物。
【請求項96】
極性溶媒が分子量400−1000のポリエチレングリコール、(C−C)モノ及びポリオール、もしくはC−C18の直鎖もしくは分枝鎖炭化水素のアルコール、及び非極性溶媒は(C-C24)脂肪酸(C-C) エステル、C-C18の直鎖もしくは分枝鎖構造の炭化水素、C-CのアルカノイルエステルもしくはC-Cのカルボン酸のトリグリセリドである請求項91記載の組成物。
【請求項97】
風味料が合成もしくは天然のハッカ油、スペアミント油、シトラス油、果実の風味料、甘味料もしくはこれらの混合物である請求項93記載の組成物。
【請求項98】
噴射剤がプロパン、n-ブタン、イソブタン、n-ペンタン、イソペンタン、ネオペンタンもしくはこれらの混合物である請求項91記載の組成物。
【請求項99】
噴射剤が、n-ブタンもしくはイソブタンであり、0.2%以下の含水量及び0.1%未満の酸化剤、還元剤、ルイス酸及びルイス塩基の濃度を有する請求項98記載の組成物。
【請求項100】
更に吸収促進剤を全体組成の約0.01−約5質量%の量で含む請求項91記載の組成物。
【請求項101】
更に吸収促進剤を全体組成の約0.5−約4質量%の量で含む請求項94記載の組成物。
【請求項102】
更に吸収促進剤を全体組成の約1−約2質量%の量で含む請求項95記載の組成物。
【請求項103】
吸収促進剤が、オレイン酸、23−ラウリルエーテル、アプロチニン、アゾン、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、シクロデキストリン、硫酸デキストラン、ラウリル酸、ラウリル酸/プロピレングリコール、リゾフォスファチジルコリン、メントール、メトキシサリチル酸、メチルオレイン酸、フォスファチジルコリン、ポリオキシエチレン、ポリソルベート80、EDTAナトリウム(エチレンジアミン4酢酸)、グリココール酸ナトリウム、グリコデオキシコール酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウム、タウロコール酸ナトリウム、タウロデオキシコール酸ナトリウム、スルホキシドもしくはアルキルグリコシドである請求項100記載の組成物。
【請求項104】
酸化防止剤を全体組成の約0.01−約20質量%の量で含む請求項91記載の組成物。
【請求項105】
酸化防止剤を全体組成の約0.5−約10質量%の量で含む請求項94記載の組成物。
【請求項106】
酸化防止剤を全体組成の約1−約2質量%の量で含む請求項95記載の組成物。
【請求項107】
酸化防止剤がアスコルビン酸パルミテート、アルファトコフェノール、ブチル化ヒドロキシアニソールもしくはフマル酸である請求項104記載の組成物。
【請求項108】
請求項91に記載の組成物を哺乳動物の口腔粘膜に噴霧することを備える哺乳動物にプロポフォールを投与する方法。
【請求項109】
噴霧量が規定量である請求項108記載の方法。

【図1】
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【公表番号】特表2007−534766(P2007−534766A)
【公表日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−510897(P2007−510897)
【出願日】平成17年4月26日(2005.4.26)
【国際出願番号】PCT/US2005/014309
【国際公開番号】WO2005/105042
【国際公開日】平成17年11月10日(2005.11.10)
【出願人】(506105928)ノヴァデル ファーマ インコーポレイテッド (7)
【Fターム(参考)】