説明

プロポリス組成物及びその健康食品

【課題】より広範囲に強い生理活性を有するプロポリス組成物及びその健康食品を提供すること。
【解決手段】プロポリス組成物は、主成分がベンゾフェノン類であるプロポリスと、主成分が桂皮酸誘導体であるプロポリス及び主成分がフラボノイド類であるプロポリスのうち少なくとも一種とを含有するものである。主成分の異なる3タイプのプロポリスを全て含有し、且つその割合は等量であるプロポリス組成物であることが好ましい。また、主成分の異なるプロポリスはいずれも、親水性有機溶媒抽出液又は顆粒形態であるプロポリス組成物であることが好ましい。さらに、健康食品はプロポリス組成物を含有するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロポリスの産地が異なることで、主成分及びその生理活性が異なるプロポリスをブレンドしてなる、より広範囲に強い生理活性を有するプロポリス組成物及びその健康食品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
プロポリスは、セイヨウミツバチの巣の巣壁を構成する樹脂状ないしは蝋状の物質である。このプロポリスは、ミツバチが周辺の植物から採取してきた樹脂や植物体であって、多種多様な成分を含有している。
【0003】
プロポリスは、ヨーロッパにおいては医薬品或いは健康食品の素材として古くから用いられてきたが、1985年以降から日本においても健康食品や化粧品の素材として多くの製品に使用されるようになった。プロポリスの主要な生理活性としては、抗酸化作用及び免疫賦活作用が知られており、健康食品の素材としての効能を裏付けている。また、抗炎症作用や鎮痛作用、抗アレルギー作用や広い範囲の病原菌に対する抗菌作用も知られている。中でも著しい抗癌・抗腫瘍作用があることが学会において報告され、複数の新しい殺癌物質が成分中から発見報告されたことからプロポリスの優れた効能が一躍世の注目を集めることとなった。このように広範な生理作用を有することから、多くの疾病の改善及び予防、或いは健康維持に利用されている。
【0004】
プロポリス中に含まれる有効成分としては、極性の高い有機酸、フラボノイド類、ポリフェノール類、さらには極性の低いテルペノイド類等非常に多様な種類の有効成分が確認されている。これら多様な種類の有効成分の生理活性が複雑に作用しあって、プロポリスの優れた生理活性を形成しているものと考えられる。
【0005】
近年、多くの研究者により産地別プロポリスの含有成分に関する研究が進められている。例えば、ブラジル産プロポリスの主成分として、p−クマル酸、アルテピリンC、ドゥルパニンなどの桂皮酸誘導体が多く検出される。一方、中国産、日本産、オーストラリア産などのプロポリスの主成分として、クリシン、ガランギンなどのフラボノイド類が多く検出される。これらの主成分の違いから、ブラジル産プロポリスは桂皮酸誘導体中心のタイプであり、中国産など他のプロポリスはフラボノイド中心のタイプであることが定性的に示されている(例えば、非特許文献1を参照)。
【0006】
これまでにブラジル産プロポリスと中国産など他のプロポリスに含まれる成分が異なることに着目して、これら産地の異なるプロポリスをブレンドしたプロポリス組成物が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
【特許文献1】特開2004−159563号公報(第2頁、第4頁及び第10頁)
【非特許文献1】田澤茂実ら:生薬学雑誌、54(6), 306−313, 2000
【非特許文献2】S.EODRIGUEZら:Pharmacological Research, Vol.35, No.1,1-4, 1997
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
近年、前記従来の桂皮酸誘導体タイプ及びフラボノイドタイプのどちらにも属さない、グティフェロンE、キサントチモールを主成分とする新たなプロポリスが確認されている。該プロポリスとしては、例えば、キューバ産プロポリスのエタノール抽出物があり、肝保護作用などが報告されている(例えば、非特許文献2を参照)。
【0008】
一口にプロポリスと称してもその成分は多様であり、それらの生理活性作用も異なっている。しかし、実際にはどこの産地のプロポリスであっても、含有される主成分が異なっていても、一緒にしてプロポリスという大きな概念で扱われている状況である。従って、消費者が目的をもってプロポリス製品を購入する場合、どれを選択するのかが困難であるとともに、選択を誤ると目的に沿わない可能性もあるという問題点がある。そこで、広範囲な生理活性を示すプロポリスがあれば非常に有用である。
【0009】
本発明は、以上のような従来技術の問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、より広範囲に強い生理活性を有するプロポリス組成物及びその健康食品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明のプロポリス組成物は、主成分がベンゾフェノン類であるプロポリスと、主成分が桂皮酸誘導体であるプロポリス及び主成分がフラボノイド類であるプロポリスのうち少なくとも一種とを含有することを特徴とするものである。
【0011】
請求項2に記載の発明のプロポリス組成物は、請求項1に係る発明において、主成分の異なる3タイプのプロポリスを全て含有することを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明のプロポリス組成物は、請求項2に係る発明において、主成分の異なる3タイプのプロポリスを等量ずつ含有することを特徴とするものである。
【0012】
請求項4に記載の発明のプロポリス組成物は、請求項1から請求項3のいずれか一項に係る発明において、主成分の異なるプロポリスはいずれも、プロポリス原塊を親水性有機溶媒中で抽出したプロポリスの親水性有機溶媒抽出液であることを特徴とするものである。
【0013】
請求項5に記載の発明のプロポリス組成物は、請求項1から請求項3のいずれか一項に係る発明において、主成分の異なるプロポリスはいずれも、顆粒形態であることを特徴とするものである。
【0014】
請求項6に記載の発明の健康食品は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のプロポリス組成物を含有することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、次のような効果を発揮することができる。
請求項1に記載の発明のプロポリス組成物は、主成分がベンゾフェノン類であるプロポリスと、主成分が桂皮酸誘導体であるプロポリス及び主成分がフラボノイド類であるプロポリスのうち少なくとも一種とを含有するものである。従って、主成分の異なるプロポリスが有する生理活性の相補効果が発揮されるので、従来の主成分がベンゾフェノン類であるプロポリスよりも、より広範囲に強い生理活性を有する。
【0016】
請求項2に記載の発明のプロポリス組成物は、主成分の異なる3タイプのプロポリスを全て含有するものである。従って、有効成分の種類が豊富なので、請求項1に記載の発明の効果に加えて、より一層広範囲に強い生理活性を有する。
【0017】
請求項3に記載の発明のプロポリス組成物は、主成分の異なる3タイプのプロポリスを等量ずつ含有するものである。従って、有効成分のバランスがよく、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、最も効果的に生理活性の相補効果を発揮することができる。
【0018】
請求項4に記載の発明のプロポリス組成物は、主成分の異なるプロポリスはいずれも、プロポリス原塊を親水性有機溶媒中で抽出したプロポリスの親水性有機溶媒抽出液である。従って、体内での吸収が早いので、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、最も効果的に生理活性を発揮することができる。
【0019】
また、プロポリスの親水性有機溶媒抽出液をブレンドして得られた前記プロポリス組成物を、水へ滴下して利用する場合、従来の主成分がベンゾフェノン類であるプロポリスの親水性有機溶媒抽出液に比べて、ヤニの原因となる成分含量が少ないので、ヤニが発生しづらい。従って、プロポリス固形分量の高いエキス製品を製造することが可能である。
【0020】
請求項5に記載の発明のプロポリス組成物は、主成分の異なるプロポリスはいずれも顆粒形態である。従って、粉末に比べて外気との接触面積が少なく、吸湿性が低いので、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、保存安定性がよいという効果を奏する。また、顆粒形態で表面積が少ないため、独特な味を感じにくく、経口摂取しやすいという効果も奏する。
【0021】
請求項6に記載の発明の健康食品は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のプロポリス組成物を含有するものである。従って、従来の主成分がベンゾフェノン類であるプロポリスを含有する健康食品よりも独特な味が緩和されて経口摂取しやすく、また主成分の異なるプロポリスのもつ生理活性の相補効果により広範囲に強い生理活性を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の最良と思われる実施形態について詳細に説明する。
本実施形態のプロポリス組成物は、主成分がベンゾフェノン類であるプロポリスと、主成分が桂皮酸誘導体であるプロポリス及び主成分がフラボノイド類であるプロポリスのうち少なくとも一種類とを含有するものである。
【0023】
前記主成分がベンゾフェノン類であるプロポリスとは、主成分としてグティフェロンE及びキサントチモールを含有するプロポリスのことを意味する。例えば、キューバ、ベネズエラ、パナマ、ブラジル北部地方などの熱帯地域から産出される赤〜茶褐色のプロポリスが挙げられる。その機能としては、抗癌作用、肝保護作用、抗酸化作用等が挙げられる。
【0024】
また、前記主成分が桂皮酸誘導体であるプロポリスとは、主成分としてp−クマル酸、アルテピリンC、ドゥルパニン及びバッカリンを含有するプロポリスのことを意味する。例えば、ブラジル南東地方から産出される緑〜暗緑色のプロポリスが挙げられる。その機能としては、抗アレルギー作用、抗酸化作用、抗癌作用、抗菌作用、免疫賦活作用、抗炎症作用等が挙げられる。
【0025】
さらに、前記主成分がフラボノイド類であるプロポリスとは、主成分としてクリシン、ガランギン及びピノセンブリンを含有するプロポリスのことを意味する。例えば、中国、ヨーロッパ、北アメリカ、ウルグアイ、アルゼンチン、ロシア、オーストラリア、日本、ブラジル南部地方などの温帯地域から産出される茶〜黒色のプロポリスが挙げられる。その機能としては、抗酸化作用、抗アレルギー作用等が挙げられる。
【0026】
本実施形態のプロポリス組成物は、主成分がベンゾフェノン類であるプロポリスと、主成分が桂皮酸誘導体であるプロポリス及び主成分がフラボノイド類であるプロポリスの少なくとも一種とを含有する2タイプのプロポリス組成物、又は3タイプのプロポリス組成物のいずれも好ましい。それらの中でも、有効成分の種類が豊富であり、一層広範囲に強い生理活性を有することから、主成分の異なる3タイプのプロポリスを全て含有しているプロポリス組成物が好ましい。
【0027】
また、主成分の異なるプロポリスをブレンドする割合は、用途及び目的により適宜調整すればよい。その中でも有効成分のバランスが良く、最も効果的に生理活性の相補効果が得られ、一層広範囲に強い生理活性を有することから、主成分の異なるプロポリスを等量ずつブレンドすることが特に好ましい。
【0028】
さらに、本実施形態のプロポリス組成物を構成する主成分の異なるプロポリスの形態は特に制限されず、例えばプロポリス原塊、その粉砕物、超臨界抽出物、水或いは親水性有機溶媒による抽出物、前記抽出物を粉末化した粉末、該粉末を造粒した顆粒形態であってもよい。中でも親水性有機溶媒抽出液は、プロポリスの有効成分が短時間で効率的に、バランスよく抽出されたものであり、またスケールアップをする場合に大規模な設備が不要であるので最適である。前記親水性有機溶媒としては、水に溶解する性質を有するエタノール、メタノール、イソプロパノール等の低級アルコールのほか、アセトンやメチルエチルケトン等のケトン類を適宜選択して使用することができる。中でも、前記プロポリス組成物を経口摂取することを考えればエタノールが最も好ましい。
【0029】
例えば、親水性有機溶媒としてエタノールを用いる場合、その濃度は、好ましくは60〜100容量%、より好ましくは70〜100容量%である。エタノール濃度が60容量%未満の場合には、有効成分の抽出率が悪いので好ましくない。一方、エタノールの使用容量は、プロポリス原塊の質量に対して好ましくは1〜20倍量、より好ましくは2〜10倍量、さらに好ましくは3〜8倍量である。エタノールの使用容量が1倍量未満の場合には、有効成分の抽出率が悪いので好ましくない。逆にエタノールの使用容量が20倍量を超える場合には、不必要に大きな装置が必要となるばかりでなく、濃縮等の工程に時間を要し、作業性が著しく低下するので好ましくない。
【0030】
また、前記親水性有機溶媒としてエタノールを用いて抽出する場合、抽出温度は5〜30℃であることが好ましい。抽出温度が5℃未満の場合には、有効成分の抽出率が悪いので好ましくない。逆に抽出温度が30℃を超える場合には、ロウ成分が抽出されて、抽出後の濾過性が悪くなるので好ましくない。なお、抽出操作は、前記抽出温度で攪拌しながら4時間以上行えばよい。そして、上記の抽出条件で有効成分を十分に抽出した後、濾紙濾過、珪藻土濾過などの濾過処理を行うことにより主成分の異なるプロポリスの親水性有機溶媒抽出物を得ることができる。
【0031】
前記親水性有機溶媒抽出液の形態のプロポリスをブレンドしてなるプロポリス組成物は、従来の主成分がベンゾフェノン類であるプロポリスの親水性有機溶媒抽出液に比べて、ヤニの原因となる成分含量が少ないので、ヤニが発生しづらいという利点を有している。また、前記親水性有機溶媒抽出液の形態のプロポリスは、必要に応じて凍結乾燥やスプレードライなどの常法により粉末としてもよく、さらに該粉末に造粒処理を施して、顆粒形態としてもよい。
【0032】
主成分の異なるプロポリスの親水性有機溶媒抽出液又はそれをブレンドしたプロポリス組成物を凍結乾燥やスプレードライなどの常法により粉末化する場合、粉末中に含まれる親水性有機溶媒抽出液の固形分量は、5〜50質量%であることが好ましい。親水性有機溶媒抽出液の固形分量が5質量%未満の場合には、粉末中に充分な量の有効成分を含有させることができないので好ましくない。逆に親水性有機溶媒抽出液の固形分量が50質量%を超える場合には、うまく乾燥が進行せず、粉末化しにくいので好ましくない。また、粉末化するとき、必要に応じて乳糖、デキストリン等の賦形剤を加えてもよい。
【0033】
本実施形態において、顆粒形態のプロポリス組成物を得る方法は特に限定されない。例えば、主成分の異なるプロポリス抽出物を混合し、常法により粉末化した後に、造粒処理を施す方法、或いは、精製白糖やトウモロコシデンプン等の他の原料を予め造粒した顆粒の表面に、主成分の異なるプロポリス抽出物の混合液を噴霧する方法、或いは、主成分の異なるプロポリス各々を顆粒とした後、所定の割合で顆粒を混合する方法が挙げられる。どの方法であってもよいが、中でも主成分の異なるプロポリス間で分離が生じることがなく、外観の色彩が鮮やかで、長期保存安定性がよいことから、各々のプロポリスを顆粒とした後、所定の割合で顆粒を混合する方法によってプロポリス組成物を得ることが特に好ましい。前記顆粒形態のプロポリス組成物は、粉末に比べて外気との接触面積が少ないため、吸湿性が低く、保存安定性がよいという利点を有している。また、顆粒形態のプロポリス組成物は表面積が少ないので、独特な味を感じにくく、経口摂取しやすいという利点も有している。
【0034】
ちなみに、上記様々な方法によって得られる顆粒形態のプロポリス組成物の表面には、デキストリン又はコーンスターチ等のコーティング剤をコーティングすることによって、コーティング顆粒の形態とすることが望ましい。この操作により、外気に直接晒されなくなるので、保存時における吸湿がより一層防止され、さらに保存安定性がよくなると共に、さらに経口摂取しやすくなる。また、主成分の異なるプロポリス抽出物から得た各々の顆粒においては、有効成分の体内での分散時期及び吸収時期を適宜コントロールすることも可能である。
【0035】
前記プロポリス組成物のコーティング顆粒におけるコーティング剤の固形分質量比は、コーティング前の顆粒質量に対して0.2〜0.4であることが好ましい。コーティング剤の固形分質量比が0.2未満の場合には、胃内で崩壊しやすいために胃液にさらされる時間が長くなり、顆粒に含有されている成分が凝集しやすくなる。その結果、胆汁酸による乳化作用を受け難くなって体内への吸収率が低下するので好ましくない。逆にコーティング剤の固形分質量比が0.4を超える場合には、胃内で充分に崩壊されないことから、有効成分の吸収が悪く好ましくない。
【0036】
なお、前記造粒処理において、造粒方法は用途に応じて適宜選択すればよく、流動層造粒であっても、攪拌造粒であっても、押し出し造粒であってもよい。また、造粒に使用するバインダーは特に制限されず、例えば水、デンプンやグアガム等の糊剤を溶解した水溶液、水とエタノールの混合溶液が挙げられる。
【0037】
本実施形態のプロポリス組成物は、健康食品、医薬部外品、及び化粧品等に含有されて利用される。例えば、プロポリス組成物を健康食品に含有させて利用する場合、含有成分の生理活性を損なわない範囲内で、賦形剤、光沢剤、ゲル化剤、増粘剤、甘味剤、乳化剤、香味料、色素、pH調整剤等を添加してもよい。なお、具体的には、賦形剤としては、デキストリン、セルロース、乳糖、還元麦芽糖水飴、コーンスターチが、光沢剤としては、カルナバロウ、シェラック、ミツロウが、ゲル化剤としては、ペクチン、カルボキシメチルセルロース、カンテン、デンプンが、増粘剤としてはアルギン酸、カラギナン、キサンタンガム、キトサンが、甘味料としては、砂糖、蜂蜜、カンゾウ抽出物、ステビア、サッカリンナトリウム、オリゴ糖、エリスリトール、水飴、異性化糖が、乳化剤としては、キラヤ抽出物、レシチン、グリセリン、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、大豆サポニンが、香味料としてはシナモン精油、ジャスミン精油、ローズマリー精油、ライム精油が、色素としてはカラメル、アカキャベツ、クチナシ、ムラサキイモ、ブドウ、ウコンが、pH調整剤としては、乳酸、乳酸塩、クエン酸、リンゴ酸、炭酸ナトリウムが挙げられる。
【0038】
健康食品の形態としては、特に限定されず、液状、粉末状、ゲル状、固形状のいずれであってもよく、また剤形としては、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、ドリンク剤のいずれであってもよい。その中でも、吸湿性が抑えられ、独特な味を感じることなく摂取可能であることから、カプセル剤であることが好ましい。
【0039】
さて、本実施形態における作用について説明すると、本実施形態のプロポリス組成物は、例えば主成分がベンゾフェノン類であるプロポリス、主成分が桂皮酸誘導体であるプロポリス及び主成分がフラボノイド類であるプロポリスの各親水性有機溶媒抽出液を等量ずつブレンドすることにより得られる。得られるプロポリス組成物として、主成分がベンゾフェノン類であるプロポリスが有している優れた抗癌作用に加え、主成分が桂皮酸誘導体であるプロポリスが有している優れた抗アレルギー作用と、主成分がフラボノイド類であるプロポリスが有している優れた抗酸化作用とが、相補うように作用する。従って、プロポリス組成物は、有効成分のバランスが良く、生理活性の発現される範囲が拡大される。
【0040】
前記実施形態によって発揮される効果について、以下にまとめて記載する。
・ 本実施形態のプロポリス組成物は、主成分がベンゾフェノン類であるプロポリスと、主成分が桂皮酸誘導体であるプロポリス及び主成分がフラボノイド類であるプロポリスのうち少なくとも一種とを含有するものである。従って、主成分の異なるプロポリスが有する生理活性の相補効果が発揮されるので、従来の主成分がベンゾフェノン類であるプロポリスよりも、より広範囲に強い生理活性を有する。
【0041】
・ 本実施形態のプロポリス組成物は、主成分の異なる3タイプのプロポリスを全て含有するものである。従って、有効成分の種類が豊富なので、より一層広範囲に強い生理活性を有する。
【0042】
・ 本実施形態のプロポリス組成物は、主成分の異なる3タイプのプロポリスを等量ずつ含有するものである。従って、有効成分のバランスがよく、最も効果的に生理活性の相補効果を発揮することができる。
【0043】
・ 本実施形態のプロポリス組成物は、主成分の異なるプロポリスはいずれも、プロポリス原塊をエタノール中で抽出したプロポリスのエタノール抽出液である。従って、体内での吸収が早いので、最も効果的に生理活性を発揮することができる。
【0044】
また、プロポリスのエタノール抽出物をブレンドして得られた前記プロポリス組成物を、水へ滴下して利用する場合、従来の主成分がベンゾフェノン類であるプロポリスの親水性有機溶媒抽出液に比べて、ヤニの原因となる成分含量が少ないので、ヤニが発生しづらい。従って、プロポリス固形分量の高いエキス製品を製造することが可能である。
【0045】
・ 本実施形態のプロポリス組成物は、主成分の異なるプロポリスはいずれもコーティングした顆粒形態である。従って、外気に直接晒されなくなるので、保存時における吸湿がより一層防止され、さらに保存安定性がよいという効果を奏する。また、コーティングした顆粒形態であるために直接味を感じにくく、経口摂取しやすいという効果も奏する。
【0046】
・ 本実施形態のプロポリス組成物は、主成分の異なるプロポリスを各々顆粒形態とした後、等量ずつ混合したものである。前記主成分の異なるプロポリスの顆粒は各々色が異なる。従って、色の異なる顆粒の混合体であるので、外観の色彩が鮮やかである。
【0047】
・ 本実施形態の健康食品は、等量の主成分の異なる3タイプのプロポリスから構成されるプロポリス組成物を含有するハードカプセルである。従って、独特な味を感じることなく経口摂取でき、また従来の主成分がベンゾフェノン類であるプロポリスを含有するハードカプセルよりも広範囲に強い生理活性を有する。
【実施例】
【0048】
以下に実施例及び比較例を挙げ、前記実施形態をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(比較例1)
キューバ産のプロポリス原塊の粉砕物5kgに、95容量%エタノール15リットルを加えて室温で24時間攪拌して抽出した。そして、前記プロポリス粉砕物の攪拌抽出液を濾紙(アドバンテック東洋(株)製のNo.2)で濾過して残渣を除去することによって、主成分がベンゾフェノン類であるプロポリス抽出液17.5kg(固形分7.6質量%)を得た。該抽出液をエバポレーターにて固形分が20質量%になるまで減圧濃縮し、主成分がベンゾフェノン類であるプロポリス抽出液5.25kgを得た。
【0049】
(比較例2)
ブラジル南東地方産のプロポリス原塊の粉砕物6kgに、95容量%エタノール18リットルを加えて室温で24時間攪拌して抽出した。そして、前記プロポリス粉砕物の攪拌抽出液に珪藻土(中央シリカ(株)製のシリカ600S)を添加後、濾紙(アドバンテック東洋(株)製のNo.2)で濾過して残渣を除去することによって、主成分が桂皮酸誘導体であるプロポリス抽出液27.7kg(固形分9.4質量%)を得た。該抽出液をエバポレーターにて固形分が20質量%になるまで減圧濃縮し、主成分が桂皮酸誘導体であるプロポリス抽出液8.31kgを得た。
【0050】
(比較例3)
中国産のプロポリス原塊の粉砕物5kgに、95容量%エタノール15リットルを加えて室温で24時間攪拌して抽出した。そして、前記プロポリス粉砕物の攪拌抽出液を濾紙(アドバンテック東洋(株)製のNo.2)で濾過して残渣を除去することによって、主成分がフラボノイド類であるプロポリス抽出液17.7kg(固形分6.0質量%)を得た。該抽出液をエバポレーターにて固形分が20質量%になるまで減圧濃縮し、主成分がフラボノイド類であるプロポリス抽出液4.31kgを得た。
【0051】
(実施例1)
比較例1で得られた主成分がベンゾフェノン類であるプロポリス抽出液100gと、比較例2で得られた主成分が桂皮酸誘導体であるプロポリス抽出液100gとを混合して、プロポリス組成物200gを得た。
【0052】
(実施例2)
比較例1で得られた主成分がベンゾフェノン類であるプロポリス抽出液100gと、比較例3で得られた主成分がフラボノイド類であるプロポリス抽出液100gとを混合して、プロポリス組成物200gを得た。
【0053】
(実施例3)
比較例1で得られた主成分がベンゾフェノン類であるプロポリス抽出液100gと、比較例2で得られた主成分が桂皮酸誘導体であるプロポリス抽出液100gと、比較例3で得られた主成分がフラボノイド類であるプロポリス抽出液100gとを混合しプロポリス組成物300gを得た。
【0054】
<ラジカル捕捉能試験>
プロポリスの生理活性作用の一つである抗酸化作用をラジカル捕捉能試験によって比較した。
【0055】
比較例1〜3及び実施例1〜3の各プロポリス組成物を無水エタノール中に各々0.001質量%の濃度で溶解させて試料溶液を調製した。前記各試料溶液2mlに、170μMのDPPH(1,1-diphenyl-2-picrylhydrazyl)エタノール溶液2mlを加えて混合し、DPPHエタノール試料溶液とした後、室温で15分間反応させた。そして、分光光度計(UV-1200、島津製作所製)を用いて、各DPPHエタノール試料溶液の光の波長519nmにおける吸光度を測定した。なお、対照としてエタノールを用いて同操作を行い、そのときの吸光度を100%として各DPPHエタノール試料溶液のラジカル捕捉活性率(%)を求めた。そして、検量線を作成して50%阻害濃度IC50(g/ml)を算出した(試験はn=3で測定)。その結果を表1に示す。なお、表1においてIC50の値が低いほど抗酸化作用が強いことを示している。
【0056】
【表1】

その結果、比較例1の組成物と比較して、主成分の異なるプロポリスを含有する実施例1〜3のプロポリス組成物は、抗酸化作用が高まり、生理活性を相補し合うことが確認された。
【0057】
<ヒアルロニダーゼ阻害活性試験>
次に、プロポリスの生理活性作用の一つである抗アレルギー作用を、アレルギー発現の機作の一つであるヒアルロニダーゼ作用を阻害する活性の強さ、ヒアルロニダーゼ阻害活性試験によって比較した。
【0058】
比較例1〜3及び実施例1〜3の各組成物を、1質量%DMSO入り0.1M酢酸緩衝液(pH3.5)に各々0.003〜0.03質量%の各種濃度で溶解させた試料溶液を調製した。次に、予めヒアルロニダーゼを0.125ml(1590ユニット(U)/ml)ずつ分注し、37℃で20分間保温しておいた溶液中に前記各試料溶液を加え、37℃で20分間加温して反応させた。続いて酵素活性化液(Compound48/80)を加えて37℃20分間加温して反応させた後、ヒアルロン酸カリウム(1.5mg/ml)を含む酢酸緩衝液を加えて、さらに37℃で40分間反応させた。反応停止後に、各試料の光の波長585nmにおける吸光度を測定し、ヒアルロニダーゼ活性阻害率(%)を下記式1により求めた。なお、対照として0.1M酢酸緩衝液を用いて同操作を行い、コントロールとした。そして、前記各種濃度の試料溶液で算出されたヒアルロニダーゼ活性阻害率の値を用いて、ヒアルロニダーゼ活性を50%阻害する濃度IC50(質量%)を求めた。その結果を上記表1に示す。
【0059】
(式1)ヒアルロニダーゼ活性阻害率=((コントロールの吸光度)−(サンプルの吸光度))/(コントロールの吸光度)×100
その結果、比較例1の組成物と比較して、主成分の異なるプロポリスを含有する実施例1〜3のプロポリス組成物は、ヒアルロニダーゼ阻害効果が高まり、生理活性を相補し合うことが確認された。
【0060】
<抗癌試験>
さらに次に、プロポリスの生理活性作用の一つである抗癌作用を以下の試験によって比較した。
【0061】
NCI(米国国立癌センター)の方法に従い抗癌試験を行った。即ちNCI−H460(肺がん細胞、7.5×10cells/well)は70%コンフルエントの状態までRPMI−1640培地(牛胎児血清10質量%添加)で培養した。トリプシン−EDTAによる処理後、それぞれの細胞を5000cells/mlになるようにRPMI−1640に懸濁した。培養液をマルチウェルプレート(96ウェル)に100μlずつ分注し、37℃(5%容量CO)で1日培養した。1日培養した細胞に対して、比較例1〜3及び実施例1〜3の各組成物をRPMI−1640で1/2系列希釈した液を100μl添加し37℃(5容量%CO)で2日培養した。マルチプレート中の細胞を10質量%トリクロロ酢酸により固定し、SRB法(スルホローダミンB蛋白染色法)により染色し、10mMのTris200μlに溶解した後、プレートリーダーで光の波長515nmにおける吸光度(A515)を測定した。
【0062】
上記で得られた吸光度A515を用いて下記の式2及び式3により癌細胞増殖抑制率を求めて、用量応答曲線としてプロットした。そして、EC50(50%癌細胞増殖抑制濃度)を算定した。その結果を上記表1に示す。
【0063】
(式2)Ti>Tz 癌細胞増殖抑制率=(Ti-Tz)×100/(C-Tz)
(式3)Ti<Tz 癌細胞増殖抑制率=(Ti-Tz)×100/Tz
Tz:サンプル添加時のA515
C:サンプルを添加しない場合のA515
Ti:サンプルを添加した場合のA515
その結果、比較例1の組成物は高い癌細胞増殖抑制を示した。一方、主成分の異なるプロポリスを含有する実施例1〜3のプロポリス組成物は、比較例1よりは若干癌細胞増殖抑制が低くなるものの、互いに生理活性を相補し合うことが確認された。
【0064】
<プロポリスのエタノール抽出液を水へ滴下した時のヤニ析出試験>
水道水100mLに比較例1〜3及び実施例1〜3の乳化したプロポリスのエタノール抽出液1mLを各々添加して、水面にヤニ膜が析出しない限界のプロポリスのエタノール抽出液の固形分量を調べた。なお、添加するプロポリスのエタノール抽出液は、固形分量の異なるサンプルを順次調整することにより作製した。また、乳化処理はプロポリス抽出液中の固形分量の半分の乳化剤(丸善化成(株)製のキラヤニンS−100)を添加した後、水酸化ナトリウムによりpH7に調整して行った。その結果を表2に示す。
【0065】
【表2】

その結果、主成分がベンゾフェノン類であるプロポリスと、主成分が桂皮酸誘導体であるプロポリス及び主成分がフラボノイド類であるプロポリスのうち少なくとも一種とをブレンドすることにより、ヤニ膜が析出しにくくなるという結果であった。
【0066】
(実施例4)
遠心流動型コーティング造粒装置(フロイント産業(株)製)を用い、回転数200rpm、80℃の条件下で、精製白糖及びトウモロコシデンプンからなる原料顆粒(フロイント産業(株)製ノンパレル−101:商標登録)4kgに、比較例1の主成分がベンゾフェノン類であるプロポリス抽出液2kgをドライエアーで乾燥しながら徐々に噴霧した。次いで、5質量%コーンスターチ水溶液0.26kgを噴霧し、前記原料顆粒表面に主成分がベンゾフェノン類であるプロポリス抽出液及びコーンスターチをコーティングした形のプロポリス顆粒3.7kgを得た。
【0067】
(実施例5)
比較例2の主成分が桂皮酸誘導体であるプロポリス抽出液、比較例3の主成分がフラボノイド類であるプロポリス抽出液についても実施例4と同様に行い、主成分が桂皮酸誘導体であるプロポリス顆粒3.76kg、主成分がフラボノイド類であるプロポリス顆粒3.8kgをそれぞれ得た。そして、前記主成分がベンゾフェノン類であるプロポリス顆粒1kgと、主成分が桂皮酸誘導体であるプロポリス顆粒1kgと、主成分がフラボノイド類であるプロポリス顆粒1kgとを混合して顆粒形態のプロポリス組成物とした。
【0068】
<官能評価試験>
実施例1〜5で製造したプロポリス組成物の飲みやすさについて、18人のモニター(成人男性8人、成人女性10人)を用いて官能試験を行った。なお、実施例1〜3のエタノール抽出液の形態のプロポリス組成物の比較対照として、比較例1で製造した主成分がベンゾフェノン類であるプロポリスのエタノール抽出液を、一方実施例5の顆粒形態のプロポリス組成物の比較対照として、実施例4の主成分がベンゾフェノン類のプロポリス顆粒を併せて試験した。試験は、抽出液も顆粒もプロポリス有効成分の固形分量が10質量%となるように調整して行った。また、顆粒は溶かさず顆粒形態のまま経口摂取した。その結果を表3に示す。
【0069】
【表3】

その結果、比較対照の比較例1では主成分がベンゾフェノン類であるプロポリスに独特な味があり、飲みやすいと回答した者はいなかった。しかし、主成分の異なる3タイプのプロポリスを含有する実施例3のエタノール抽出液の形態のプロポリス組成物及び実施例5の顆粒形態のプロポリス組成物では、飲みやすいと回答した者が多かった。また、回答は抽出液よりも顆粒の方が飲みやすいと回答する傾向が見られた。さらに、主成分の異なる2タイプの抽出液を含有する実施例1及び実施例2においても、実施例3及び実施例5ほどではないが、比較例1と比べて飲みやすいと回答する者が多かった。
【0070】
(実施例6)
実施例5で製造した顆粒形態のプロポリス組成物を用いて、常法に従って、下記の組成の混合末を充填したハードカプセルを製造した。
【0071】
(組成) 配合(質量%)
プロポリス組成物顆粒(実施例5で製造) 40
コーンスターチ 20
ビール酵母 40
(実施例7)
実施例5で製造した顆粒形態のプロポリス組成物を用いて、常法に従って、下記の組成の錠剤を製造した。
【0072】
(組成) 配合(質量%)
プロポリス組成物顆粒(実施例5で製造) 30
セルロース 20
乳糖 20
還元麦芽糖水飴 20
コーンスターチ 10
なお、本実施形態は、次のように変更して実施することも可能である。
【0073】
・ 例えば、プロポリス抽出液とプロポリス顆粒といった異なる形態のプロポリスをブレンドしてプロポリス組成物とすることも可能である。
・ 抽出に用いるプロポリスは、プロポリス原塊そのものであってもよい。
【0074】
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
・ 前記主成分がベンゾフェノン類であるプロポリスがキューバ産のもので、主成分が桂皮酸誘導体であるプロポリスがブラジル南東地方産のもので、主成分がフラボノイド類であるプロポリスが中国産のものであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のプロポリス組成物。このように構成した場合、各プロポリス中の有効成分含量が豊富なので、より強い抗癌作用、抗アレルギー作用及び抗酸化作用の効果を発揮することができる。
【0075】
・ 前記プロポリス組成物は、主成分の異なるプロポリスを各々顆粒形態とした後、混合したものであることを特徴とする請求項5に記載のプロポリス組成物。このように構成した場合、主成分の異なるプロポリスの顆粒は各々色が異なり、その色の異なる顆粒の混合体であるので、外観の色彩が鮮やかである。
【0076】
・ 前記健康食品の形態はハードカプセルであることを特徴とする請求項6に記載の健康食品。このように構成した場合、カプセルに包まれることによって、吸湿性が抑えられ保存安定性が良くなると共に、プロポリス独特な味を感じなくなるため、摂取しやすい。
【0077】
・ 主成分がベンゾフェノン類であるプロポリスと、主成分が桂皮酸誘導体であるプロポリスとを含有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のプロポリス組成物。このように構成した場合、主に抗癌作用の強い成分が含有されるため、特に抗癌作用を高めることができる。
【0078】
・ 主成分がベンゾフェノン類であるプロポリスと、主成分が桂皮酸誘導体であるプロポリスとを等量ずつ含有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のプロポリス組成物。このように構成した場合、主に抗癌作用の強い成分が豊富に含有されるため、最も強い抗癌作用を発揮することができる。また、ヤニの原因となる成分含量が少ないので、ヤニが発生しづらいという効果も奏する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主成分がベンゾフェノン類であるプロポリスと、主成分が桂皮酸誘導体であるプロポリス及び主成分がフラボノイド類であるプロポリスのうち少なくとも一種とを含有することを特徴とするプロポリス組成物。
【請求項2】
前記主成分の異なる3タイプのプロポリスを全て含有することを特徴とする請求項1に記載のプロポリス組成物。
【請求項3】
前記主成分の異なる3タイプのプロポリスを等量ずつ含有することを特徴とする請求項2に記載のプロポリス組成物。
【請求項4】
前記主成分の異なるプロポリスはいずれも、プロポリス原塊を親水性有機溶媒中で抽出したプロポリスの親水性有機溶媒抽出液であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のプロポリス組成物。
【請求項5】
前記主成分の異なるプロポリスはいずれも、顆粒形態であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のプロポリス組成物。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のプロポリス組成物を含有することを特徴とする健康食品。

【公開番号】特開2008−11806(P2008−11806A)
【公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−187794(P2006−187794)
【出願日】平成18年7月7日(2006.7.7)
【出願人】(591045471)アピ株式会社 (59)
【Fターム(参考)】