説明

ヘアスタイリング組成物

i)側鎖に尿素部分を含むアミノ酸、ii)成分i)の溶媒を含むヘアスタイリング組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘアスタイリング組成物およびスタイリング方法に関する。本発明は、毛髪直毛化に関して特に有利である。
【背景技術】
【0002】
現在の毛髪市場には広範囲にわたるスタイリング製品がある。特定のヘアスタイルを保持する一般的な方法は、ヘアスプレー、ムース、ジェル、ローション、またはワックスを適用することである。良好な保持力はこのようなスタイリング製品に消費者が求める1つの特性であり、毛髪の自然な感触も同様である。これらの組成物のスタイリング材料は、一般に皮膜形成剤、樹脂、ゴム、および/または粘着性ポリマーである。
【0003】
スタイリング市場は、所望のスタイリング効果に基づいて様々なサブセットに分類することができ、このようなサブセットの1つは毛髪を直毛化するための製品である。
【0004】
直毛化した毛髪の問題は、ひとたび直毛化処理が行われると、毛髪はボリュームが増し、ふわふわとして見える傾向のあることであり、これは特に湿潤条件において厄介な問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、直毛化した毛髪に耐湿性を付与し、このようにして毛髪のスタイルを保持するために、ある種のアミノ酸を含有する組成物を使用できることをここに見出した。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、
i)側鎖に尿素部分を含むアミノ酸、
ii)成分i)の溶媒を含む非永続的ヘアスタイリング組成物に関する。
【0007】
本発明はまた、上記組成物を毛髪に適用することによって、非永続的に毛髪をスタイリングする方法に関する。
【0008】
本発明の組成物は、下式を有するアミノ酸またはこの塩から好ましくは選択される直毛化活性剤を含み、
【0009】
【化1】

式中、Xは適切なカチオン、好ましくはHである。
【0010】
nは、1から8の数、より好ましくは2から4の数、もっとも好ましくは3であり、直毛化活性剤はシトルリンである。
【0011】
全製剤に存在する直毛化化合物のレベルは、0.01重量%から20重量%、より好ましくは0.1重量%から10重量%、もっとも好ましくは0.8重量%から5重量%である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明による組成物は、毛髪の結合を切断できる化合物を好ましくは含まない。このような化合物は、還元剤またはパーマ剤として既知であり得る。
【0013】
本発明の組成物は、直毛化化合物の溶媒を含む。
【0014】
好ましい溶媒は、有機酸およびこの塩、より好ましくはα−ヒドロキシ酸およびこの塩であり、特に対象となるのはビス(α−ヒドロキシ酸)および/またはこれらの塩である。
【0015】
α−ヒドロキシ酸は、1つ以上のカルボン酸基を含むことができ、これらのカルボン酸基の少なくとも1つはα−ヒドロキシ基を有するべきである。
【0016】
本発明で用いるためにもっとも重要であるα−ヒドロキシ酸は、クエン酸、および酒石酸、および/またはこれらの塩である。
【0017】
溶媒の量は、好ましくは全製剤において0.1から20重量%、より好ましくは0.5から15重量%、もっとも好ましくは1から10重量%である。
【0018】
直毛化化合物と溶媒の重量比は、好ましくは5:1から1:100、好ましくは3:1から1:10、もっとも好ましくは1:1から1:5である。
【0019】
本発明の多くの態様において、組成物がさらにスタイリング助剤を含むことが非常に望ましい。
【0020】
本発明でスタイリング助剤として特に有用であるのは、ヘアスタイリングポリマーである。ヘアスタイリングポリマーは周知の商品であり、ポリマーを本質的にカチオン性、アニオン性、両性、または非イオン性にする部分を含有するこのような多くのポリマーが市販され入手可能である。これらのポリマーは合成または天然由来であってよい。
【0021】
ビニルポリマー、特にブロックコポリマーなどのスタイリング助剤が好ましい。
【0022】
ヘアスタイリングポリマーの量は、組成物の全重量に対して0.1から10重量%、好ましくは0.5から8重量%、より好ましくは0.75から6重量%の範囲であってよい。
【0023】
アニオン性ヘアスタイリングポリマーの例は以下のものである。
【0024】
ビニルアセタートおよびクロトン酸のコポリマー;
ビニルアセタート、クロトン酸、およびビニルネオデカノアートなどのα分岐飽和脂肪族モノカルボン酸のビニルエステルのターポリマー;
メチルビニルエーテルおよび無水マレイン酸のコポリマー(モル比約1:1)であって、このようなコポリマーは、エタノールまたはブタノールなどの1から4個の炭素原子を含有する飽和アルコールで50%エステル化されている;
アニオン性基含有部分としてアクリル酸またはメタクリル酸を他のモノマー[アクリル酸またはメタクリル酸と、1から22個の炭素原子を有する1種以上の飽和アルコールとのエステル(メチルメタクリラート、エチルアクリラート、エチルメタクリラート、n−ブチルアクリラート、t−ブチルアクリラート、t−ブチルメタクリラート、n−ブチルメタクリラート、n−ヘキシルアクリラート、n−オクチルアクリラート、ラウリルメタクリラート、およびベヘニルアクリラートなど);1から6個の炭素原子を有するグリコール(ヒドロキシプロピルメタクリラートおよびヒドロキシエチルアクリラートなど);スチレン;ビニルカプロラクタム;ビニルアセタート;アクリルアミド;アルキル基に1から8個の炭素原子を有するアルキルアクリルアミドおよびメタクリルアミド(メタクリルアミド、t−ブチルアクリルアミド、およびn−オクチルアクリルアミドなど);ならびに他の適合性不飽和モノマーなど]と共に含有するアクリルコポリマー。
【0025】
ポリマーはまた、ポリジメチルシロキサンなどのグラフトシリコーンを含有することができる。
【0026】
適切なアニオン性ヘアスタイリングポリマーの具体的な例は以下のものである。
【0027】
National Starchから入手可能なRESYN(登録商標)28−2930(ビニルアセタート/クロトン酸/ビニルネオデカノアートコポリマー);
BASFから入手可能なULTRAHOLD(登録商標)8(CTFA(米国化粧品工業会)名アクリラート/アクリルアミドコポリマー);
ISP Corporationから入手可能なGANTREZ(登録商標)ESシリーズ(メチルビニルエーテルと無水マレイン酸のエステル化コポリマー)。
【0028】
他の適切なアニオン性ヘアスタイリングポリマーには、カルボキシル化ポリウレタンが含まれる。カルボキシル化ポリウレタン樹脂は、ペンダントカルボキシル基を有する直鎖ヒドロキシル末端コポリマーである。これらのカルボキシル化ポリウレタン樹脂は、少なくとも1つの末端がエトキシ化および/またはプロポキシ化されていてもよい。カルボキシル基は、カルボン酸基、またはエステル基のアルキル部分に1から3個の炭素原子を含有するエステル基であることができる。カルボキシル化ポリウレタン樹脂はまた、CFTA名PVP/ポリカルバミルポリグリコールエステルを有するポリウレタンおよびポリビニルピロリドンのコポリマーであることもできる。適切なカルボキシル化ポリウレタン樹脂は、EP−A−0619111およびUS Patent No.5,000,955に開示されている。他の適切な親水性ポリウレタンが、US Patent No.3,822,238、US Patent No.4,156,066、US Patent No.4,156,067、US Patent No.4,255,550、およびUS Patent No.4,743,673に開示されている。
【0029】
t−ブチルアミノエチルメタクリラートなどのモノマー由来のカチオン基、ならびにアクリル酸またはメタクリル酸などのモノマー由来のカルボキシル基を含有できる両性ヘアスタイリングポリマーも本発明に用いることができる。両性ヘアスタイリングポリマーの具体的な例の1つは、National Starch and Chemical Corporationから販売されているAmphomer(登録商標)(オクチルアクリルアミド/アクリラート/ブチルアミノエチルメタクリラートコポリマー)である。
【0030】
ノニオン性ヘアスタイリングポリマーの例は、N−ビニルピロリドンのホモポリマー、およびビニルアセタートなどの適合性ノニオン性モノマーとN−ビニルピロリドンのコポリマーである。様々な重量平均分子量のN−ビニルピロリドンを含有するノニオン性ポリマーがISP Corporationから市販され入手可能であり、このような材料の具体的な例は、PVP K−90の名称で販売されている平均分子量約630000を有するN−ビニルピロリドンのホモポリマー、およびPVP K−120の名称で販売されている平均分子量約1000000を有するN−ビニルピロリドンのホモポリマーである。
【0031】
他の適切なノニオン性ヘアスタイリングポリマーは、架橋シリコーン樹脂またはゴムである。具体的な例には、EP−A−0240350に記載されているものなどの硬質シリコーンポリマー、およびWO96/31188に記載されているものなどの架橋シリコーンゴムが含まれる。
【0032】
カチオン性ヘアスタイリングポリマーの例は、低級アルキルアミノアルキルアクリラートなどのアミノ官能性アクリラートモノマー、またはジメチルアミノエチルメタクリラートなどのメタクリラートモノマーと、N−ビニルピロリドン、ビニルカプロラクタム、アルキルメタクリラート(メチルメタクリラートおよびエチルメタクリラートなど)、およびアルキルアクリラート(エチルアクリラートおよびn−ブチルアクリラートなど)などの適合性モノマーとのコポリマーである。
【0033】
適切なカチオン性ヘアスタイリングポリマーの具体的な例は以下のものである。
【0034】
ISP CorporationからCopolymer845、Copolymer937、およびCopolymer958として入手可能なN−ビニルピロリドンおよびジメチルアミノエチルメタクリラートのコポリマー;
ISP CorporationからStyleze(登録商標)CC10として入手可能なN−ビニルピロリドンおよびジメチルアミノプロピルアクリルアミドまたはメタクリルアミドのコポリマー;
N−ビニルピロリドンおよびジメチルアミノエチルメタクリラートのコポリマー;
ビニルカプロラクタム、N−ビニルピロリドン、およびジメチルアミノエチルメタクリラートのコポリマー;
ポリクオタニウム−4(ジアリルジモニウムクロリドおよびヒドロキシエチルセルロースのコポリマー);
ISPからGafquat(登録商標)734、755、および755Nとして、ならびにBASFからLuviquat(登録商標)PQ11として入手可能なポリクオタニウム−11(ビニルピロリドンおよびジメチルアミノエチルメタクリラートのコポリマーと硫酸ジエチルの反応によって形成);
BASFからLuviquat(登録商標)FC370、FC550、FC905、およびHM−552として入手可能なポリクオタニウム−16(メチルビニルイミダゾリウムクロリドおよびビニルピロリドンから形成);
BASFからLuviquat(登録商標)Holdとして入手可能なポリクオタニウム−46(ビニルカプロラクタムおよびビニルピロリドンとメチルビニルイミダゾリウムメトスルファートとの反応によって調製)。
【0035】
適切な天然由来のヘアスタイリングポリマーの例には、シェラック、アルギン酸塩、ゼラチン、ペクチン、セルロース誘導体、およびキトサン、またはこれらの塩および誘導体が含まれる。市販され入手可能である例には、Kytamer(登録商標)(Amercholから)、およびAmaze(登録商標)(National Starchから)が含まれる。
【0036】
同様に本発明の組成物に任意の成分として用いるのに適しているのは、WO93/03703に記載されているイオン性コポリマー、WO93/23446に開示されているポリシロキサングラフトポリマー、WO95/00106またはWO95/32703に記載されているシリコーン含有ポリカルボン酸コポリマー、WO95/01383、WO95/06078、WO95/06079、およびWO95/01384に記載されている熱可塑性エラストマーコポリマー、WO95/04518またはWO95/05800に開示されているシリコーングラフト粘着性ポリマー、WO96/21417に教示されているシリコーンマクログラフトコポリマー、WO96/32918のシリコーンマクロマー、WO98/48770またはWO98/48771またはWO98/48772またはWO98/48776の粘着性ポリマー、WO98/51261のグラフトポリマー、ならびにWO98/51755に記載されているグラフトコポリマーである。
【0037】
上記の幾つかのポリマーでは、溶解性/分散性を高めるために、幾つかの酸性基を中和する必要のある可能性がある。適切な中和剤の例には、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール(AMPD)、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール(AEPD)、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP)、2−アミノ−1−ブタノール(AB)、モノエタノールアミン(MEA)、ジエタノールアミン(DEA)、トリエタノールアミン(TEA)、モノイソプロパノールアミン(MIPA)、ジイソプロパノールアミン(DIPA)、トリイソプロパノールアミン(TIPA)、およびジメチルステアラミン(DMS)が含まれる。US 4,874,604に記載されているように、ステアラミドプロピルジメチルアミンまたはラウラミドプロピルジメチルアミンなどの長鎖アミン中和剤を用いることができる。同様に適しているのは無機中和剤であり、この例には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、およびホウ砂が含まれる。上記の任意の中和剤の混合物を用いることができる。中和剤の量は、全組成物の約0.001から約10重量%の範囲となる。
【0038】
本発明の組成物は、ヘアケア組成物、特にヘアスタイリングを主張する製品に製剤化される。これらの組成物は、好ましくはヒトの毛髪のスタイリングに用いられ、より好ましくはこのように包装され、ラベルを付けられる。
【0039】
これらの製品は適用後、毛髪に残留させたままで、すぐに洗い流されない(適用30分以内)ことが好ましい。このような製品は「リーブオン」製剤と呼ばれる。
【0040】
好ましい製品形態は、ジェル、ムース、スプレー、およびエアロゾルなどのリーブオン製剤である。
【0041】
組成物の30℃でのpHは、2.5から9、より好ましくは4超、もっとも好ましくは5から8であることが好ましい。
【0042】
本発明のヘアケア組成物は、毛髪への適用に適している担体、またはこのような担体の混合物を含むことができる。これらの担体は、組成物の約0.5%から約99.5%、好ましくは約5.0%から約99.5%、より好ましくは約10.0%から約98.0%存在する。本明細書において、「毛髪への適用に適している」という句は、この担体が毛髪の美観を損なわない、もしくは悪影響を与えない、またはこの下の皮膚を刺激しないことを意味する。
【0043】
本発明による組成物は、緩衝剤またはpH調整剤を含む。好ましい緩衝剤またはpH調整剤には、グリシン/水酸化ナトリウム、クエン酸、乳酸、コハク酸、酢酸、およびこれらの塩などの弱酸および弱塩基が含まれる。クエン酸ナトリウムおよびクエン酸などの緩衝系の混合物がしばしば用いられる。
【0044】
本発明のヘアケア組成物で用いるのに適した担体には、例えばヘアスプレー、ムース、トニック、ウォーター、クリーム、ジェル、シャンプー、コンディショナー、およびリンスの製剤に用いられるものが含まれる。適切な担体の選択は、製剤化される特定の製品によって決まることになる。本明細書で用いられる担体は、ヘアケア組成物に従来用いられる広範な成分を含むことができる。担体は、用いられるスタイリング化合物を溶解または分散する溶媒を含有でき、水、C−Cアルコール、低級アルキルアセタート、およびこれらの混合物が好ましい。担体はまた、アセトン、炭化水素(イソブタン、ヘキサン、デセンなど)、ハロゲン化炭化水素(フレオンなど)、およびシクロメチコンなどの揮発性シリコーンなどの多様な追加材料も含有できる。
【0045】
ヘアケア組成物がヘアスプレー、トニック、ジェル、またはムースであるとき、好ましい溶媒には水、エタノール、揮発性シリコーン誘導体、およびこれらの混合物が含まれる。このような混合物に用いられる溶媒は、互いに混和性または不混和性であってよい。ムースおよびエアロゾルヘアスプレーはまた、泡(ムースの場合)または微細な均一スプレー(エアロゾルヘアスプレーの場合)として材料を送達するために、任意の従来の噴射剤を用いることもできる。適切な噴射剤の例には、トリクロロフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、ジフルオロエタン、ジメチルエーテル、プロパン、n−ブタン、またはイソブタンなどの材料が含まれる。低粘度のトニックまたはヘアスプレー製品は乳化剤を用いることもできる。適切な乳化剤の例には、非イオン、カチオン、アニオン界面活性剤、またはこれらの混合物が含まれる。このような乳化剤が用いられる場合、好ましくは組成物の全重量に対して約0.01重量%から約7.5重量%のレベルで存在する。噴射剤のレベルは必要に応じて調節できるが、一般にムース組成物の場合、全重量に対して約3重量%から約30重量%、エアロゾルヘアスプレー組成物の場合、全重量に対して約15重量%から約50重量%である。
【0046】
ヘアスタイリングクリームまたはジェルはまた、典型的に0.01重量%から10重量%の量で、典型的に構造化剤(structurant)または増粘剤を含有する。
【0047】
適切なスプレー容器は当分野で周知であり、従来の非エアロゾルポンプ式スプレー、即ち「アトマイザー」、上記の噴射剤を有するエアロゾル容器または缶、および噴射剤として圧縮空気を利用するポンプ式エアロゾル容器が含まれる。
【0048】
この製剤は、界面活性剤、毛髪に適したカチオン性コンディショナー、第四級シリコーンポリマー、シリコーンをベースとするコンディショナーおよびこれらのエマルション、ならびにアミノ官能性シリコーンおよびこれらのエマルションなどのコンディショニング材料を含むことができる。
【0049】
すべての製品形態に適したさらなる一般的な成分には、日焼け防止剤、ふけ防止活性剤、ヘアシャンプーおよびコンディショナー組成物用のカルボン酸ポリマー増粘剤、本発明の組成物の種々の担体成分を乳化するための乳化剤が含まれる。
【0050】
本発明の組成物はまた、ヘアケアに適した添加剤を含有することができる。一般にこのような成分は、個々に全組成物の2重量%まで、好ましくは1重量%までの量で含まれる。適切なヘアケア添加剤には、アミノ酸、糖、およびセラミドが含まれる。
【0051】
本発明の方法は、毛髪に本発明の組成物を適用することを含み、好ましくは加熱ステップが続く。毛髪は、温度100℃超、好ましくは150℃超、より好ましくは180℃超に加熱されるべきである。
【0052】
以下の非限定的な実施例は、本発明の好ましい実施形態をさらに例示する。実施例および本明細書を通じて言及されるすべてのパーセントは他に指示のないかぎり、全重量に対する重量によるものである。
【実施例】
【0053】
ヘアピース(hair switch)を下に列挙する溶液に1時間浸漬するか、または注射器を用いて製品をヘアピースに投与した。次いで処理したヘアピースを、湿潤乾燥ホットアイロンを用いてスタイリングした。最後にアイロンを通した後、ヘアピースを少なくとも5回くしですいた。ヘアピースを30℃、相対湿度80%で3時間放置した。結果を表1に示す。
【0054】
【表1】

【0055】
シトルリンを用いた本発明の実施例が、クエン酸または水を含有する比較例より良好な直毛化を示すことを、これらの結果は示している。さらに、pH3と比較して、pH6でより良好な直毛化が達成される。
【0056】
本発明による製剤を以下に記載する。
【0057】
【表2】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
i)側鎖に尿素部分を含むアミノ酸、
ii)成分i)の溶媒を含む非永続的ヘアスタイリング組成物。
【請求項2】
直毛化活性剤i)が下式を有するアミノ酸またはこの塩であり、
【化1】

式中、nは1から8の数であり、およびXはHまたは適切なカチオンである、請求項1に記載のヘアスタイリング組成物。
【請求項3】
直毛化活性剤がシトルリンである、請求項1または2に記載のヘアスタイリング組成物。
【請求項4】
溶媒ii)が有機酸である、請求項1から3のいずれかに記載のヘアスタイリング組成物。
【請求項5】
有機酸がクエン酸である請求項3に記載のヘアスタイリング組成物。
【請求項6】
直毛化活性剤i)のレベルが全組成物の0.01から5重量%である、請求項1から5のいずれかに記載のヘアスタイリング組成物。
【請求項7】
溶媒ii)のレベルが全組成物の0.1から20重量%である、請求項1から6のいずれかに記載のヘアスタイリング組成物。
【請求項8】
30℃でpH5から8を有する、請求項1から7のいずれかに記載のヘアスタイリング組成物。
【請求項9】
さらにヘアスタイリングポリマーを含む、請求項1から8のいずれかに記載のスタイリング組成物。
【請求項10】
請求項1から9のいずれかに記載の組成物を毛髪に適用するステップを含む、非永続的に毛髪をスタイリングする方法。
【請求項11】
i)請求項1から9のいずれかに記載の組成物を毛髪に適用するステップ、続いて
ii)毛髪を温度100℃超に加熱するステップをさらに含む、請求項10に記載の毛髪をスタイリングする方法。
【請求項12】
毛髪を温度150℃超に加熱する、請求項10および11のいずれかに記載の方法。

【公表番号】特表2010−531834(P2010−531834A)
【公表日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−513839(P2010−513839)
【出願日】平成20年6月11日(2008.6.11)
【国際出願番号】PCT/EP2008/057316
【国際公開番号】WO2009/003808
【国際公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【出願人】(590003065)ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ (494)
【Fターム(参考)】