説明

ベンゾジアゼピノン化合物およびそれを使用する治療方法

本発明は、1,4−ベンゾジアゼピノン化合物、薬学的組成物、ならびに自己免疫障害、慢性炎症性疾患、および過剰増殖性疾患を治療する方法を提供する。例えば、1,4−ベンゾジアゼピノン化合物および薬学的組成物は、関節リウマチ、移植片対宿主病、および炎症性大腸炎等の治療に有用であることが企図される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iによって表される化合物であって、
【化1】

その薬学的に許容される塩を含み、式中、
が、ClまたはFであり、
が、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、メチル、またはエチルであり、
が、水素、C−Cアルキル、ヒドロキシエチル、またはヒドロキシプロピルであり、
が、
【化2】

または
【化3】

であり、
およびRが独立して、水素、C−Cアルキル、またはZであるが、但し、RおよびRの両方ともが水素ではないこと、ならびにRおよびRの両方ともがZではないことを条件とし、
が、各事例において独立して、ハロゲン、トリフルオロメチル、またはC−Cアルキルを表し、
が、各事例において独立して、水素またはC−Cアルキルを表し、
ZがC−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)N(R、または−ORと置換されたC−Cアルキルであり、
nが1または2であり、
式Iによって表される化合物における立体中心の立体化学配置が、R、S、またはそれらの混合である、化合物。
【請求項2】
がClである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
が水素またはハロゲンである、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
が水素である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
がC−Cアルキルである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】

【化4】

である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
がハロゲンである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
がクロロである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
nが1である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】

【化5】

である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
およびRが独立して、水素またはC−Cアルキルであるが、但し、RおよびRの両方ともが水素でないことを条件とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
が水素であり、Rがメチル、エチル、またはプロピルである、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
がメチル、エチル、またはプロピルであり、Rが水素である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項14】
前記化合物は、式IAによって表され、
【化6】

その薬学的に許容される塩を含み、式中、
が水素、メチル、またはエチルであり、
が、
【化7】

または
【化8】

であり、
およびRが独立して、水素、メチル、エチル、プロピル、ブチル、またはZであるが、但し、RおよびRの両方ともが水素ではないこと、ならびにRおよびRの両方ともがZではないことを条件とし、
が、各事例において独立して、ClまたはFを表し、
Zがヒドロキシエチル、ヒドロキシルプロピル、またはヒドロキシブチルであり、
nが1または2であり、
式IAによって表される化合物における立体中心の立体化学配置が、R、S、またはそれらの混合である、請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
が、
【化9】

である、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
およびRが独立して、水素、メチル、エチル、またはプロピルであるが、但し、RおよびRの両方ともが水素でないことを条件とする、請求項14または15に記載の化合物。
【請求項17】
がClであり、nが1である、請求項14〜16のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項18】
式IIによって表される化合物であって、
【化10】

その薬学的に許容される塩を含み、式中、
Xが、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、メチル、またはエチルであり、
が、水素、C−Cアルキル、ヒドロキシエチル、またはヒドロキシプロピルであり、
が、
【化11】

または
【化12】

であり、
が、各事例において独立して、ハロゲン、トリフルオロメチル、またはC−Cアルキルを表し、
nが1または2であり、
式IIによって表される化合物の立体中心における立体化学配置が、R、S、またはそれらの混合である、化合物。
【請求項19】
Xが水素である、請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
が水素またはC−Cアルキルである、請求項18または19に記載の化合物。
【請求項21】

【化13】

である、請求項18〜20のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項22】
がハロゲンである、請求項18〜21のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項23】
がClである、請求項18〜21のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項24】
nが1である、請求項18〜23のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項25】

【化14】

である、請求項18〜20のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項26】
式IIIによって表される化合物であって、
【化15】

その薬学的に許容される塩を含み、式中、
がCl、F、またはCFであり、
が水素、ハロゲン、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、メチル、またはエチルであり、
が水素、C−Cアルキル、ヒドロキシエチル、またはヒドロキシプロピルであり、
が、各事例において独立して、ハロゲン、トリフルオロメチル、またはC−Cアルキルを表し、
が、各事例において独立して、C−Cアルキル、C−Cアルキレン−CO、またはC−Cアルキレン−C(O)N(Rを表し、
が、水素またはハロゲンであり、
が、各事例において独立して、水素またはC−Cアルキルを表し、
mおよびnが独立して、1または2であり、
式IIIによって表される化合物の立体中心における立体化学配置が、R、S、またはそれらの混合である、化合物。
【請求項27】
がClである、請求項26に記載の化合物。
【請求項28】
が水素である、請求項26または27に記載の化合物。
【請求項29】
が水素である、請求項26〜28のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項30】
がC−Cアルキルである、請求項26〜28のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項31】
がトリフルオロメチルである、請求項26〜30のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項32】
がハロゲンである、請求項26〜30のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項33】
がCLまたはFである、請求項26〜30のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項34】
がC−Cアルキルである、請求項26〜33のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項35】
がメチルである、請求項26〜33のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項36】
nが1である、請求項26〜35のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項37】
nが2である、請求項26〜35のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項38】
mが1である、請求項26〜37のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項39】
表1〜4に列挙される化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項40】
請求項1〜39にいずれか1項に記載の化合物、および薬学的に許容される担体を含む、薬学的組成物。
【請求項41】
関節リウマチ、乾癬、移植片対宿主病、クローン病、炎症性大腸炎、多発性硬化症、乾癬、全身性エリテマトーデス、セリアック病、特発性血栓性血小板減少性紫斑病、重症筋無力症、シェーグレン症候群、強皮症、潰瘍性大腸炎、ぜんそく、表皮過形成、循環器疾患、骨髄腫、リンパ腫、癌、および細菌感染から成る群から選択される疾患を治療する方法であって、前記疾患の症状を改善するためにそれを必要とする患者に、請求項1〜39のいずれか1項に記載の治療有効量の化合物を投与することを含む、方法。
【請求項42】
前記疾患が、クローン病、炎症性大腸炎、多発性硬化症、移植片対宿主病、全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、または乾癬である、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記疾患が、関節リウマチ、移植片対宿主病、または炎症性大腸炎である、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
前記患者がヒトである、請求項41〜43のいずれか1項に記載の方法。
【請求項45】
−ATPアーゼを阻害する方法であって、前記F−ATアーゼを阻害するために、F−ATPアーゼを請求項1〜39のいずれか1項に記載の化合物へ曝露することを含む、方法。
【請求項46】
前記F−ATPアーゼが、ミトコンドリアF−ATPアーゼである、請求項45に記載の方法。

【公表番号】特表2013−505258(P2013−505258A)
【公表日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−529929(P2012−529929)
【出願日】平成22年9月17日(2010.9.17)
【国際出願番号】PCT/US2010/049282
【国際公開番号】WO2011/035124
【国際公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【出願人】(506277410)ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ ミシガン (19)
【Fターム(参考)】