説明

ベースコネクタ及びコネクタ

【課題】リード部間の沿面距離を確保するとともに、部品点数の増加を抑制する。
【解決手段】ベースコネクタ1は、ベースハウジング2と、2つのベースコンタクト3,4とを有している。2つのベースコンタクト3,4は、接触部21,25と、リード部22,26とを有している。ベースコンタクト3のリード部22はベースハウジング2の後端部に配置され、ベースコンタクトのリード部26はベースハウジング2の前端部に配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板の表面に実装されるベースコネクタ、及び、このベースコネクタと当該ベースコネクタに嵌合可能なソケットコネクタとを有するコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ベースハウジングと、ベースハウジングに設けられた2つのピンコンタクトとを有するベースコネクタが記載されている。このベースコネクタにおいて、入力側のピンコンタクトは、ベースハウジングの中央近傍であってハウジング底面に沿って前方へ延びるはんだ付け部(リード部)を有している。一方、出力側のピンコンタクトは、ベースハウジングの後端であってハウジング底面に沿って後方へ延びるはんだ付け部を有している。これらはんだ付け部は、ハウジングの両側(前後方向と直交する方向の両側)において、前後方向に位置をずらして配置されている。このため、ハウジングの幅方向の小スペース化を図りつつ、両はんだ付け部間の沿面距離を確保して、耐電圧性能を高めることができる。また、ベースハウジングの前端部には、両側壁の下側部に嵌装され、基板にはんだ付けされる補強金具が設けられている。これにより、ベースコネクタの基板に対する接合強度が向上する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−164110号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載のベースコネクタの補強金具は、ピンコンタクトとは別部材から構成されている。このため、ベースコネクタを構成する部品点数が増加し、製造コストが増加する問題がある。
【0005】
そこで、本発明の目的は、リード部間の沿面距離を確保するとともに、部品点数の増加を抑制することが可能なベースコネクタ及びコネクタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のベースコネクタは、基板の表面に実装される表面実装型のベースコネクタにおいて、前記表面に沿った一方向に向かって開口した凹部を有する絶縁性のベースハウジングと、前記ベースハウジングに収容された2つの導電性のベースコンタクトとを備えている。そして、前記ベースコンタクトが、前記一方向に沿って前記凹部内に突出する接触部と、前記基板に半田付けされるリード部とを有し、前記一方向に関して、一方の前記ベースコンタクトの前記リード部が前記ベースハウジングの一端部に配置され、他方の前記ベースコンタクトの前記リード部が前記ベースハウジングの他端部に配置されている。
【0007】
これによると、リード部がベースハウジングの一端部及び他端部に配置されていることで、リード部間の絶縁に必要な沿面距離を確保することができるとともに、リード部とは別の補強リブを設ける必要がなくなり、部品点数の増加を抑制することができ、ベースコネクタの製造コストを減少させることができる。また、リード部がベースハウジングの一端部及び他端部に配置されていることで、ソケットコネクタをベースコネクタに嵌合したときに、一端部及び他端部のいずれかに配置されたリード部がソケットコネクタによって覆われ、リード部がソケットコネクタによって保護されることになる。
【0008】
本発明において、前記リード部の少なくとも一方が、前記一方向と交差する方向の長さが前記一方向における長さよりも長く延在した延在部を有していることが好ましい。これにより、リード部間の絶縁に必要な沿面距離を確保しつつ半田による基板に対するベースコネクタの接合強度を向上させることが可能となる。
【0009】
また、本発明において、前記2つのベースコンタクトのリード部が、前記延在部をそれぞれ有していることが好ましい。これにより、基板に対するベースコネクタの接合強度を効果的に向上させることができる。
【0010】
また、本発明において、前記延在部が、前記一方向と直交する方向に関する前記ベースハウジングの両側面によって規定された範囲内に配置されていることが好ましい。これにより、ベースコネクタ間に隙間を形成させずに、基板上に複数のベースコネクタを並列に隣接配置することができる。
【0011】
また、本発明において、前記延在部には、前記交差する方向と直交する幅方向に窪んだ少なくとも1以上の凹部が形成されていることが好ましい。これにより、延在部における半田の付着距離が長くなる。そのため、基板に対するベースコネクタの接合強度を向上させることが可能となる。
【0012】
また、本発明において、前記延在部には、厚み方向に貫通した少なくとも1以上の貫通部が形成されていることが好ましい。これにより、延在部における半田の付着距離が長くなる。そのため、基板に対するベースコネクタの接合強度を向上させることが可能となる。
【0013】
また、本発明において、前記ベースハウジングの前記一端部及び前記他端部の少なくともいずれか一方には、前記一方向に突出した前記延在部を保護する保護部が形成されていることが好ましい。これにより、延在部を保護することができる。
【0014】
また、本発明において、前記2つのベースコンタクトの前記接触部が、前記基板の前記表面に対して垂直な方向に並べられていることが好ましい。これにより、基板の表面に沿った方向であって一方向と直交する方向に関して、ベースコネクタの幅を小さくすることが可能となる。
【0015】
また、本発明において、前記2つのベースコンタクトの前記接触部が、前記一方向に沿って互いにずれて配置されていることが好ましい。これにより、ベースコンタクト間の沿面距離を大きくすることが可能となる。また、2つのベースコンタクトの接触部が基板の表面に対して垂直な方向に並べられていても、両接触部の状態(変形や損傷があるか否か)をユーザが容易にチェックすることが可能となる。
【0016】
また、本発明において、前記ベースハウジングの上壁部には、前記凹部の開口から前記一方向に延在した切欠部が形成されていることが好ましい。これにより、上壁部に切欠部が形成されているので、ベースコネクタが小さくてもソケットコネクタの一端部をベースコネクタの凹部の開口に合わせやすくなり、ユーザが当該ベースコネクタとソケットコネクタとを嵌合しやすくなる。また、ベースコネクタの凹部の開口側にある延在部と基板との半田による接合状況をユーザがベースコネクタの上壁部側から確認することができる。
【0017】
本発明のコネクタは、上述のベースコネクタと、前記ベースハウジングと嵌合可能な絶縁性のソケットハウジング、及び、当該ソケットハウジングと前記ベースハウジングとの嵌合時に前記接触部がそれぞれ挿入されるように前記ソケットハウジングに収容された2つの導電性のソケットコンタクトを有するソケットコネクタとを備えている。
【0018】
これによると、リード部間の絶縁に必要な沿面距離を確保しつつ、部品点数の増加を抑制することが可能なベースコネクタ、及び、このベースコネクタに嵌合可能なソケットコネクタを有するコネクタとなる。また、ベースコネクタとソケットコネクタとが嵌合したときに、一端部及び他端部のいずれかに配置されたリード部がソケットコネクタによって覆われ、リード部がソケットコネクタによって保護される。
【発明の効果】
【0019】
本発明のベースコネクタによると、リード部がベースハウジングの一端部及び他端部に配置されていることで、リード部間の絶縁に必要な沿面距離を確保することができるとともに、リード部とは別の補強リブを設ける必要がなくなり、部品点数の増加を抑制することができ、ベースコネクタの製造コストを減少させることができる。また、リード部がベースハウジングの一端部及び他端部に配置されていることで、ソケットコネクタをベースコネクタに嵌合したときに、一端部及び他端部のいずれかに配置されたリード部がソケットコネクタによって覆われ、リード部がソケットコネクタによって保護されることになる。
本発明のコネクタによると、リード部間の絶縁に必要な沿面距離を確保しつつ、部品点数の増加を抑制することが可能なベースコネクタ、及び、このベースコネクタに嵌合可能なソケットコネクタを有するコネクタとなる。また、ベースコネクタとソケットコネクタとが嵌合したときに、一端部及び他端部のいずれかに配置されたリード部がソケットコネクタによって覆われ、リード部がソケットコネクタによって保護される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施形態によるコネクタを示しており、基板に実装されたベースコネクタにソケットコネクタが接続される前の状況を示す拡大斜視図である。
【図2】図1に示すベースコネクタの斜視図である。
【図3】図2に示すベースハウジングの側面図、平面図、正面図、及び、背面図である。
【図4】図1に示すベースコネクタの断面図である。
【図5】図4に示す一方のベースコンタクトの斜視図である。
【図6】図5に示すベースコンタクトを示しており、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。
【図7】図4に示す他方のベースコンタクトの斜視図である。
【図8】図7に示すベースコンタクトを示しており、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。
【図9】図1に示すベースコネクタとソケットコネクタとが嵌合したときの断面図である。
【図10】図1に示すソケットコネクタの斜視図である。
【図11】図10に示すコネクタハウジングの側面図、平面図、正面図、及び、背面図である。
【図12】図1に示すソケットコネクタの断面図である。
【図13】一方のベースコネクタの第1変形例を示し、リード部の斜視図である。
【図14】他方のベースコネクタの第1変形例を示し、リード部の斜視図である。
【図15】一方のベースコネクタの第2変形例を示し、リード部の斜視図である。
【図16】他方のベースコネクタの第2変形例を示し、リード部の斜視図である。
【図17】一方のベースコネクタの第3変形例を示し、リード部の斜視図である。
【図18】他方のベースコネクタの第3変形例を示し、リード部の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0022】
本実施形態のコネクタ100は、図1及び図9に示すように、半田102によってリード部22,26(後述する)が基板101に接合されることによって基板101上に実装されたベースコネクタ1と、ベースコネクタ1に対して嵌合可能なソケットコネクタ6とを含んでいる。基板101は、一列に配列された複数のLED素子103と、各LED素子103とベースコネクタ1とを電気的に接続する配線パターン(不図示)とを有している。この基板101は、図1に示すように、液晶表示パネルの背面に配置された導光板105のエッジ106と、複数のLED素子103とが対向するように配置されている。これにより、導光板105のエッジ106から導入されたLED素子103の光が、導光板105内で一様に拡散し、液晶表示パネルを一様に照明することが可能となる。このように本実施形態におけるコネクタ100は、液晶表示パネルのバックライトユニットの一部を構成する基板101に実装されるベースコネクタ1と、これに対応するソケットコネクタ6とで構成される。なお、ベースコネクタ1は、この基板101に限らず、あらゆる基板に実装可能である。
【0023】
ベースコネクタ1は、図2〜図4に示すように、四角筒状のベースハウジング2と、ベースハウジング2に収容された2つのベースコンタクト3,4とを含んでいる。なお、ベースコネクタ1の説明の便宜上、図2及び図4に示すように、ベースコネクタ1の左端部を後端部(一端部)とし、右端部を前端部(他端部)として以下に説明する。
【0024】
ベースハウジング2は、絶縁性を有する合成樹脂から構成されている。また、ベースハウジング2は、図4に示すように、前方(一方向であって図中右方向)に向かって開口した凹部11を有し、後端壁12から凹部11内であって前方に向かって突出した隔壁13が設けられている。隔壁13は、図3に示すように、後端壁12の中央に形成されている。つまり、凹部11内には、隔壁13によって上下に分かれた2つの空間部11a,11bが形成されている。これら2つの空間部11a,11bは、ソケットコネクタ6の2つの支持部31,35(後述する)が嵌合可能な形状となっている。また、隔壁13は、図4に示すように、2つのベースコンタクト3,4の接触部21,25(後述する)間に配置されている。つまり、2つの空間部11a,11bのうち、一方の空間部11aには接触部21が配置され、他方の空間部11bには接触部25が配置されている。隔壁13は、その先端が接触部25の先端近傍であって、当該接触部25の先端よりも後方に配置されている。つまり、隔壁13の先端は、接触部21の先端よりも前方に配置されている。
【0025】
ベースハウジング2には、図2に示すように、ベースハウジング2の後端であってベースハウジング2の前後方向と直交する幅方向(水平方向)の両側壁の後端には、後方に向かって突出した二対の突起14,15が形成されている。一対の突起14は、上下方向に関して、両側壁の上端から中央にかけて形成されている。もう一対の突起(保護部)15は、両側壁の下端部に形成されている。
【0026】
ベースハウジング2の両側壁の前端には、図2及び図3に示すように、前方に突出した一対の突起(保護部)16が形成されている。一対の突起16は、両側壁の下端部に形成されている。これら各対の突起15,16間には、後述するベースコンタクト3,4のリード部22,26(延在部22a,26a)が配置される。これにより、リード部22,26に外部から衝撃が加わりにくくなって、リード部22,26を保護することができる。
【0027】
空間部11aを画定するベースハウジング2の上壁部17の前方部分には、上壁部17の一部が欠設されることで構成された切欠部18が形成されている。切欠部18は、凹部11の開口から後方に向かって上壁部17の中央にまで延在している。これにより、ベースコネクタ1が小さくても、ベースコネクタ1に対応するソケットコネクタ6の前端部をベースコネクタ1の凹部11の開口に視覚的に合わせやすくなり、ユーザが当該ベースコネクタ1とソケットコネクタ6とを嵌合しやすくなる。また、ベースコネクタ1の凹部11の開口側にある延在部26aと基板101との半田102による接合状況をユーザがベースコネクタ1の上壁部17側から確認することができる。
【0028】
また、ベースハウジング2の上壁部17の後方部分にも、上壁部17の一部が欠設されることで構成され、後述のソケットハウジング7に設けられたフック51が係止可能な引っ掛け部19が形成されている。この引っ掛け部19は、上壁部17の後端から前方に向かって延在している。
【0029】
2つのベースコンタクト3,4のうちの一方のベースコンタクト3は、導電性を有する金属板を打ち抜き曲げ加工して製造され、図4〜図6に示すように、接触部21と、基板101に半田付けされるリード部22と、ベースコンタクト3をベースハウジング2に固定する2つの固定部23a,23bと、接触部21、リード部22及び固定部23a,23bを繋ぎ上下方向に延在した繋ぎ部24とを有している。
【0030】
接触部21は、図5に示すように、繋ぎ部24の延在方向(上下方向)と直交する幅方向に沿って当該繋ぎ部24の上端部から延在し、その先端部が前方に突出するように途中部位が90°曲げられることで構成されている。また、接触部21は、図4及び図9に示すように、隔壁13よりも上方であって基板101の表面101aから遠い位置に配置された一方の空間部11a内に配置されている。つまり、接触部21は、ベースコンタクト3がベースハウジング2に固定されたときに、後端壁12の孔12aから空間部11a内に突出するように、前後方向に沿って延在している。また、接触部21は、前後方向に関して、先端がベースハウジング2の中央近傍に配置されるような長さを有している。また、接触部21には、図4〜図6に示すように、孔12aの内面に形成された凹部12cに係止される係止部21aを有している。このため、接触部21を孔12aに挿入した際に係止部21aが凹部12cに係止され、ベースハウジング2に対するベースコンタクト3の固定に寄与する。なお、本実施形態の接触部21の形状は板状であるが、角柱、円柱及び中空など、どのような形状であってもよい。
【0031】
固定部23aは、図5に示すように、繋ぎ部24の延在方向の中央から当該繋ぎ部24の幅方向に沿って延在し、先端部が接触部21と同じ方向に突出するように途中部位が90°曲げられることで構成されている。また、固定部23bは、固定部23aと形状が若干異なるものの、同様に、繋ぎ部24の中央から幅方向に沿って延在し先端部が接触部21と同じ方向に突出するように途中部位が90°曲げられることで構成されている。これら固定部23a,23bの先端部の上下面には、図6に示すように、後端壁12に形成された2つの孔12bに当該先端部を挿入した際に、孔12bの内面に形成された凹部(不図示)に係止される8つの係止部23cが形成されている。これにより、ベースコンタクト3をベースハウジング2に固定することができる。
【0032】
リード部22は、ベースハウジング2の幅方向に沿って延在するとともに下面及びその周縁が半田によって基板101に接合される延在部22aと、延在部22aと繋ぎ部24の下端とを繋ぐ湾曲部22bとを有している。湾曲部22bは、延在部22aの下面における面内方向に接触部21の突出方向と平行な方向が含まれるように、繋ぎ部24の下端から90°後方に曲げられている。
【0033】
延在部22aは、その延在方向の両端から後方に突出した2つの突出部22cを有している。つまり、延在部22aの延在方向の中央には、延在部22aの幅方向(延在方向と直交する方向であって前後方向)に窪んだ凹部22dが形成されている。このように、延在部22aに凹部22dが形成されていることで、延在部22aの周長が凹部22dが形成されていないものと比して長くなり、延在部22aにおける半田102の付着距離が長くなる。そのため、基板101に対するベースコネクタ1の接合強度を向上させることが可能となる。
【0034】
また、延在部22aの延在方向の長さは、図2、図4及び図5に示すように、当該延在部22aの延在方向と直交する幅方向(前後方向)の長さよりも長く、且つ当該延在部22aが一対の突起15間に配置可能な長さとなっている。つまり、延在部22aは、ベースハウジング2の幅方向の両側面によって規定された範囲内に配置されている。これにより、基板上に複数のベースコネクタ2を並列に配置させるときに、互いに密着するように隣接配置しても、延在部22a同士が接触しなくなる。したがって、ベースコネクタ1間に隙間を形成させずに、基板101上に複数のベースコネクタ2を並列に隣接配置させることができる。また、延在部22aが一対の突起15間に配置されていることで、ベースハウジング2の幅方向に関して、ベースハウジング2の両側面と延在部22aの両端との距離が比較的離れる。このため、延在部22aを基板101に接合する半田102が延在部22aの周囲に若干広がっても、隣接する延在部22a同士が短絡するのを抑制することができる。
【0035】
他方のベースコンタクト4も、ベースコンタクト3と同様に導電性を有する金属板を打ち抜き曲げ加工して製造され、図4、図7及び図8に示すように、接触部25と、基板101に半田付けされるリード部26と、ベースコンタクト4をベースハウジング2に固定する固定部27と、接触部25、リード部26及び固定部27を繋ぐ繋ぎ部28とを有している。繋ぎ部28の下端には、ベースハウジング2の幅方向に一端湾曲し、その後、前方に向かってさら湾曲しリード部26と繋がる湾曲部28aが形成されている。
【0036】
接触部25は、繋ぎ部28の上端部から前方に突出するように形成されている。また、接触部25は、図4及び図9に示すように、隔壁13よりも下方であって基板101の表面101aに近い位置に配置された他方の空間部11b内に配置されている。つまり、接触部25は、ベースコンタクト4がベースハウジング2に固定されたときに、前後方向に沿って空間部11b内に突出している。
【0037】
具体的には、接触部25は、前後方向に関してベースハウジング2の中央近傍から前方に向かって延在している。また、接触部25は、空間部11b内において、隔壁13の先端よりも前方に突出可能な長さを有している。このようにベースコンタクト4の接触部25は、空間部11b内において、ベースコンタクト3の接触部21よりも前方に配置されている。換言すると、接触部21は、空間部11a内において、接触部25よりも後方(ベースコネクタ1に対するソケットコネクタ6の嵌合方向)に凹んだ位置に配置されている。つまり、両接触部21,25は、前後方向に互いにずれて配置されている。これにより、凹部11内における両接触部21,25間の沿面距離を大きくすることが可能となる。また、両接触部21,25が、上下方向、すなわち、基板101の表面101aに対して垂直な方向に並べられている。これにより、両接触部21,25の状態(変形や損傷があるか否か)をユーザが容易にチェックすることが可能となる。また、両接触部21,25が上下に並べられているので、基板101の表面101aに沿った方向であってベースハウジング2の幅方向に関して、ベースコネクタ1の幅を小さくすることが可能となる。また、後述するソケットコネクタ6においても、ベースコネクタ1に対応しているので、ソケットコンタクト8,9が上下方向に並べられており、ベースコネクタ1と同様に幅を小さくすることが可能となる。このように両コネクタ1,6の幅を小さくすることが可能になることで、図1に示すように、基板101の幅も小さくすることが可能となる。基板101の幅を小さくすることが可能になると、幅の小さなLED素子103や厚みの小さな導光板105を採用することが可能となって、バックライトユニット全体の厚みを薄くすることが可能となる。なお、本実施形態の接触部25も、接触部21と同様に、角柱、円柱及び中空など、どのような形状であってもよい。
【0038】
固定部27は、繋ぎ部28の上端部から後方に突出するように形成されている。また、固定部27の上面には、図4に示すように、隔壁13の下面に形成された2つの凹部13aに係止される2つの係止部27aが形成されている。これにより、ベースコンタクト4をベースハウジング2に固定することができる。
【0039】
リード部26は、ベースハウジング2の幅方向に沿って延在するとともに下面及びその周縁が半田102によって基板101に接合される延在部26aと、延在部26aと繋ぎ部28の湾曲部28aとを繋ぐ湾曲部26bとを有している。湾曲部26bは、延在部26aの下面における面内方向に接触部25の突出方向と平行な方向が含まれるように、湾曲部28aから湾曲して延在した形状を有している。
【0040】
延在部26aは、その延在方向の両端から前方に突出した2つの突出部26cを有している。つまり、延在部26aの延在方向の中央には、延在部26aの幅方向(延在方向と直交する方向であって前後方向)に窪んだ凹部26dが形成されている。このように、延在部26aに凹部26dが形成されていることで、延在部26aにおける半田102の付着距離が長くなる。そのため、基板101に対するベースコネクタ1の接合強度をさらに向上させることが可能となる。
【0041】
また、延在部26aの延在方向の長さは、当該延在部26aの延在方向と直交する幅方向(前後方向)の長さよりも長く、且つ当該延在部26aが一対の突起16間に配置可能な長さとなっている。つまり、延在部26aも、ベースハウジング2の幅方向の両側面によって規定された範囲内に配置されている。したがって、上述と同様に、基板上に複数のベースコネクタ2を並列に隣接配置(側面同士を接触させて配置)することができる。また、延在部26aが一対の突起16間に配置されていることで、ベースハウジング2の幅方向に関して、ベースハウジング2の両側面と延在部26aの両端との距離が比較的離れる。このため、延在部26aを基板101に接合する半田102が延在部26aの周囲に若干広がっても、隣接する延在部26a同士が短絡するのを抑制することができる。
【0042】
続いて、ベースコネクタ1の凹部11に嵌合可能なソケットコネクタ6について、図9〜図12を参照しつつ以下に説明する。ソケットコネクタ6は、図9〜図12に示すように、凹部11に挿入して嵌合されるソケットハウジング7と、2本の電線10に接続され、ソケットハウジング7に収容された2つのソケットコンタクト8,9とを含んでいる。ソケットコンタクト8,9は、ソケットハウジング7とベースハウジング2との嵌合時に接触部21,25がそれぞれ挿入されるようにソケットハウジング7に収容されている。また、ソケットコンタクト8,9は、両コネクタ1,6の嵌合時において、接触部21,25を挿入可能な形状を有しておれば、どのような形状であってもよい。なお、ソケットコネクタ6においては、説明の便宜上、図10及び図12に示すように、ソケットコネクタ6の左端部を前端部とし、右端部を後端部として以下に説明する。
【0043】
ソケットハウジング7は、絶縁性を有する合成樹脂から構成されている。また、ソケットハウジング7は、図10〜図12に示すように、ソケットコンタクト8,9の周囲を取り囲みつつ当該ソケットコンタクト8,9をそれぞれ支持する筒状の2つの支持部31,35を有している。これら支持部31,35には、ソケットハウジング7の後端側から電線10に接続されたソケットコンタクト8,9が挿入され、支持部31,35に収容される。また、支持部31,35の前端壁32,36には、両コネクタ1,6の嵌合時において、接触部21,25が通過する開口33,37が形成されている。
【0044】
これら支持部31,35のうち、支持部31が上方に配置され、支持部35が支持部31の下方であって支持部31の前後方向の中央から後端にかけて一体的に形成されている。つまり、基板101に実装されたベースコネクタ1にソケットコネクタ6を嵌合させた状態において、基板101の表面101aから遠い位置に配置された一方の支持部31の先端(前端)が、ベースハウジング2に対するソケットハウジング7の嵌合方向(図9中右から左へ向かう方向)に沿って、他方の支持部35の先端(前端)よりも突出して配置され、両支持部31,35が空間部11a,11bに対応して嵌合方向(前後方向)にずれて配置されている。さらに、ソケットコンタクト8,9も接触部21,25の位置関係に併せて嵌合方向(前後方向)にずれて配置されている。このように上方にある支持部31が支持部35よりも嵌合方向前方に突出するようにずれて配置されていることで、視覚的にソケットコネクタ6をベースコネクタ1に嵌合させやすくなる。また、ベースハウジング2に支持部31,35に対応した2つの空間部11a,11bが形成され、接触部21が接触部25よりも後方に凹んだ位置に配置されていることで、よりソケットコネクタ6をベースコネクタ1に嵌合させやすくなる。
【0045】
また、ソケットハウジング7には、支持部31の下壁部及び支持部35の上壁部の部分であって、2つのソケットコンタクト8,9間に隔壁30が形成されている。この隔壁30は、図9に示すように、両コネクタ1,6が嵌合した際に、ベースハウジング2の隔壁13と嵌合方向(前後方向:一方向)に関して互いに重なるように形成されている。
【0046】
また、支持部31を構成するソケットハウジング7の上壁部41の後方部分には、図9及び図12に示すように、切欠部42が形成されている。切欠部42は、嵌合方向に関して、上壁部41の後端から中央近傍にかけて延在している。このように切欠部42が形成されていることで、支持部31に電線10に接続されたソケットコンタクト8を配置(挿入)しやすくなる。
【0047】
また、ソケットハウジング7の上壁部41の上面には、図9に示すように、ソケットコネクタ6とベースコネクタ1との嵌合時において、ベースハウジング2の引っ掛け部19に係止可能なフック51が設けられている。これにより、両コネクタ1,6を嵌合させたときに、互いに外れないようにロックすることが可能となる。また、フック51は、図12に示すように、前後方向に関して、中央よりやや後方部分と上壁部41とが一体的に接続されている。フック51は、この接続部分を支点として上下に揺動可能となっている。このため、両コネクタ1,6の嵌合時において、引っ掛け部19に係止されたフック51の後端を上壁部41に近づく方向に押圧することで、フック51の前端が上壁部41から離れる方向に揺動し、フック51の引っ掛け部19に対する係止が解除される。こうして、両コネクタ1,6の嵌合を解除することが可能となる。
【0048】
以上のように、本実施形態のベースコネクタ1によると、ベースハウジング2の前端部(他端部)にリード部26が配置され、ベースハウジング2の後端部(一端部)にリード部22が配置されているため、リード部22,26間の絶縁に必要な沿面距離を確保することができる。また、ベースコンタクト3,4の一部を構成するリード部22,26であって、基板101に半田付けされるリード部22,26がベースハウジング2の前端部及び後端部に配置されていることで、リード部22,26とは別の補強リブをベースコネクタ1に設ける必要がなくなる。このため、部品点数の増加を抑制することができ、ベースコネクタ1の製造コストを減少させることができる。また、リード部22,26がベースハウジング2の前端部及び後端部に配置されていることで、ソケットコネクタ6をベースコネクタ1に嵌合したときに、図9に示すように、ベースハウジング2の前端部に配置されたリード部26がソケットコネクタ6によってその上部が覆われる。換言すると、リード部26は、両コネクタ1,6が嵌合したときに、ソケットコネクタ6によってその上部が覆われる位置に配置されている。このため、リード部26がソケットコネクタ6によって保護されることになる。さらに、ソケットコネクタ6によるリード部26の保護が、両コネクタ1,6の嵌合作業と兼用になる。
【0049】
また、リード部22,26が延在部22a,26aを有していることで、リード部22,26間の絶縁に必要な沿面距離を確保しつつ半田102による基板101に対するベースコネクタ1の接合強度を向上させることが可能となる。さらに、リード部22,26の両方が延在部22a,26aを有しているので、基板101に対するベースコネクタ1の接合強度を効果的に向上させることができる。
【0050】
本実施形態のコネクタ100は、上述の効果を有するベースコネクタ1と、このベースコネクタ1の対となるソケットコネクタ6とを有した構成となる。また、両ハウジング2,7には、両コネクタ1,6を嵌合した際に、一方のベースコンタクト3及びソケットコンタクト8と、他方のベースコンタクト4及びソケットコンタクト9との間であって嵌合方向に関して互いに重なる隔壁13,30が設けられ、一方のベースコンタクト3及びソケットコンタクト8と、他方のベースコンタクト4及びソケットコンタクト9とが嵌合方向に関してずれて配置されている。このように一方のコンタクト3,8と他方のコンタクト4,9とが嵌合方向(一方向)に沿ってずれて配置されていることで、隔壁13,30の嵌合方向の長さを比較的短くすることが可能となる。具体的には、隔壁13,30の嵌合方向の長さは、一方のコンタクト3,8と他方のコンタクト4,9と沿面距離を確保する長さであって、図9に示すように、隔壁13,30の嵌合方向に関する重なり量が一方のベースコンタクト3(又はソケットコンタクト8)と他方のベースコンタクト4(又はソケットコンタクト9)との嵌合方向のズレ量よりも小さい量となる程度の長さとなる。このため、嵌合方向に関してコネクタ100を小型化することが可能となる。さらに、コネクタ100は、一方のコンタクト3,8と他方のコンタクト4,9との間であって隔壁13,30の境界部分において絶縁に必要な沿面距離が確保されていることで、耐電圧性能が向上し、一方及び他方のコンタクト間で短絡しにくくなる。
【0051】
上述の実施形態におけるリード部22,26は、延在方向に直交する方向に窪んだ凹部22d,26dが形成された延在部22a,26aを有していたが、リード部は特にこの形状を限られるものではない。以下に、図13〜図18を参照しつつ、各リード部22,26の第1〜第3変形例について説明する。
【0052】
一方のベースコンタクト3の第1変形例によるリード部122は、図13に示すように、ベースハウジング2の幅方向に沿って延在するとともに下面及びその周縁が半田によって基板に接合される延在部122aと、湾曲部22bとを有している。延在部122aは、その延在方向の両端及び中央から後方に突出した3つの突出部122cを有している。つまり、延在部122aの中央にある突出部122cを挟む位置には、延在部122aの幅方向(延在方向と直交する方向であって前後方向)に窪んだ2つの凹部122dが形成されている。このように、延在部122aに2つの凹部122dが形成されていることで、延在部122aにおける半田の付着距離が長くなる。そのため、基板に対するベースコネクタ1の接合強度を向上させることが可能となる。
【0053】
また、他方のベースコンタクト4の第1変形例によるリード部126は、図14に示すように、ベースハウジング2の幅方向に沿って延在するとともに下面及びその周縁が半田によって基板に接合される延在部126aと、湾曲部26bとを有している。延在部126aは、その延在方向の両端及び中央から前方に突出した3つの突出部126cを有している。つまり、延在部126aの中央にある突出部126cを挟む位置には、延在部126aの幅方向(延在方向と直交する方向であって前後方向)に窪んだ2つの凹部126dが形成されている。このように、延在部126aに2つの凹部126dが形成されていることで、延在部126aにおける半田の付着距離が長くなる。そのため、基板に対するベースコネクタ1の接合強度をさらに向上させることが可能となる。なお、本変形例における延在部122a,126aの延在方向の長さも、幅方向の長さよりも長くなっている。また、延在部122a,126aには、凹部122d,126dが3以上形成されていてもよい。また、凹部122d,126dが、延在部122a,126aの延在方向に沿って千鳥状に形成されていてもよい。
【0054】
一方のベースコンタクト3の第2変形例によるリード部222は、図15に示すように、ベースハウジング2の幅方向に沿って延在するとともに下面及びその周縁が半田によって基板に接合される延在部222aと、湾曲部22bとを有している。延在部222aは、その延在方向の中央に厚み方向に貫通した貫通部222cを有している。このように、延在部222aに貫通部222cが形成されていることで、延在部222aにおける半田の付着距離が長くなる。そのため、基板に対するベースコネクタ1の接合強度を向上させることが可能となる。
【0055】
また、他方のベースコンタクト4の第2変形例によるリード部226は、図16に示すように、ベースハウジング2の幅方向に沿って延在するとともに下面及びその周縁が半田によって基板に接合される延在部226aと、湾曲部26bとを有している。延在部226aは、その延在方向の中央に厚み方向に貫通した貫通部226cを有している。このように、延在部226aに貫通部226cが形成されていることで、延在部226aにおける半田の付着距離が長くなる。そのため、基板に対するベースコネクタ1の接合強度をさらに向上させることが可能となる。なお、本変形例における延在部222a,226aの延在方向の長さも、幅方向の長さよりも長くなっている。また、本変形例においては、貫通部222c,226cが延在部222a,226aの延在方向に長い長孔形状を有している。このため、より半田の付着距離が長くなる。また、延在部222a,226aには、2以上の貫通部が形成されていてもよい。これにおいても、半田の付着距離が長くなる。
【0056】
一方のベースコンタクト3の第3変形例によるリード部322は、図17に示すように、ベースハウジング2の幅方向に沿って延在するとともに下面及びその周縁が半田によって基板に接合される延在部322aと、湾曲部22bとを有している。延在部322aは、その延在方向の中央から後方に突出した突出部322cを有している。つまり、延在部322aの中央にある突出部322cを挟む位置には、延在部322aの幅方向(延在方向と直交する方向であって前後方向)に窪んだ2つの窪み(凹部)322dが形成されている。このように、延在部322aに2つの窪み322dが形成されていることで、延在部322aにおける半田の付着距離が長くなる。そのため、基板に対するベースコネクタ1の接合強度を向上させることが可能となる。
【0057】
また、他方のベースコンタクト4の第3変形例によるリード部326は、図18に示すように、ベースハウジング2の幅方向に沿って延在するとともに下面及びその周縁が半田によって基板に接合される延在部326aと、湾曲部26bとを有している。延在部326aは、その延在方向の中央から前方に突出した突出部326cを有している。つまり、延在部326aの中央にある突出部326cを挟む位置には、延在部326aの幅方向(延在方向と直交する方向であって前後方向)に窪んだ2つの窪み(凹部)326dが形成されている。このように、延在部326aに2つの窪み326dが形成されていることで、延在部326aにおける半田の付着距離が長くなる。そのため、基板に対するベースコネクタ1の接合強度をさらに向上させることが可能となる。なお、本変形例における延在部322a,326aの延在方向の長さも、幅方向の長さよりも長くなっている。
【0058】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、2つのベースコンタクト3,4のリード部22,26が延在部22a,26aを有していなくてもよい。また、2つのベースコンタクト3,4のうちのいずれか一方だけが、延在部22a,26aを有していてもよい。また、延在部は、基板101の表面101aの面内方向(水平方向)であってベースハウジング2の前後方向(嵌合方向)と直交する方向以外の交差方向に延在していてもよい。また、延在部は、ベースハウジング2の幅方向の両側面より外側にはみ出していてもよい。また、ベースハウジング2には、2対の突起15,16が形成されていなくてもよい。また、接触部21,25が上下方向(基板101の表面101aに垂直な方向)に並べられていなくてもよい。また、接触部21,25が、前後方向(嵌合方向)に沿ってずれて配置されていなくてもよい。さらに、接触部25の先端が、ベースハウジング2に対するソケットハウジング7の嵌合方向に沿って、接触部21の先端より凹んだ位置に配置されていてもよい。
【符号の説明】
【0059】
1 ベースコネクタ
2 ベースハウジング
3,4 ベースコンタクト
6 ソケットコネクタ
7 ソケットハウジング
8,9 ソケットコンタクト
11 凹部
15,16 突起(保護部)
17 上壁部
18 切欠部
21,25 接触部
22,26,122,126,222,226,322,326 リード部
22a,26a,122a,126a,222a,226a,322a,326a 延在部
22d,26d,122d,126d 凹部
100 コネクタ
101 基板
101a 表面
222c,226c 貫通部
322d,326d 窪み(凹部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板の表面に実装される表面実装型のベースコネクタにおいて、
前記表面に沿った一方向に向かって開口した凹部を有する絶縁性のベースハウジングと、
前記ベースハウジングに収容された2つの導電性のベースコンタクトとを備えており、
前記ベースコンタクトが、前記一方向に沿って前記凹部内に突出する接触部と、前記基板に半田付けされるリード部とを有し、
前記一方向に関して、一方の前記ベースコンタクトの前記リード部が前記ベースハウジングの一端部に配置され、他方の前記ベースコンタクトの前記リード部が前記ベースハウジングの他端部に配置されていることを特徴とするベースコネクタ。
【請求項2】
前記リード部の少なくとも一方が、前記一方向と交差する方向の長さが前記一方向における長さよりも長く延在した延在部を有していることを特徴とするベースコネクタ。
【請求項3】
前記2つのベースコンタクトのリード部が、前記延在部をそれぞれ有していることを特徴とする請求項2に記載のベースコネクタ。
【請求項4】
前記延在部が、前記一方向と直交する方向に関する前記ベースハウジングの両側面によって規定された範囲内に配置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のベースコネクタ。
【請求項5】
前記延在部には、前記交差する方向と直交する幅方向に窪んだ少なくとも1以上の凹部が形成されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のベースコネクタ。
【請求項6】
前記延在部には、厚み方向に貫通した少なくとも1以上の貫通部が形成されていることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載のベースコネクタ。
【請求項7】
前記ベースハウジングの前記一端部及び前記他端部の少なくともいずれか一方には、前記一方向に突出した前記延在部を保護する保護部が形成されていることを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載のベースコネクタ。
【請求項8】
前記2つのベースコンタクトの前記接触部が、前記基板の前記表面に対して垂直な方向に並べられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のベースコネクタ。
【請求項9】
前記2つのベースコンタクトの前記接触部が、前記一方向に沿って互いにずれて配置されていることを特徴とする請求項8に記載のベースコネクタ。
【請求項10】
前記ベースハウジングの上壁部には、前記凹部の開口から前記一方向に延在した切欠部が形成されていることを特徴とする請求項9に記載のベースコネクタ。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか1項に記載のベースコネクタと、
前記ベースハウジングと嵌合可能な絶縁性のソケットハウジング、及び、当該ソケットハウジングと前記ベースハウジングとの嵌合時に前記接触部がそれぞれ挿入されるように前記ソケットハウジングに収容された2つの導電性のソケットコンタクトを有するソケットコネクタとを備えていることを特徴とするコネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2011−233307(P2011−233307A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−101258(P2010−101258)
【出願日】平成22年4月26日(2010.4.26)
【出願人】(390033318)日本圧着端子製造株式会社 (457)
【Fターム(参考)】