ペプチドエポキシケトンプロテアーゼ阻害剤結晶及びアミノ酸ケトエポキシドの調製
本発明は、ペプチドケトエポキシド化合物の結晶、その調製方法及び関連する薬学的組成物に関するものである。本発明は、また、アミノ酸ケトエポキシドを調製する方法に関するものである。具体的には、アリルケトン化合物が立体選択的に所望のケトエポキシド化合物に変換される。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(II):
【化38】
の化合物の結晶を調製する方法であって、
(i)有機溶媒で式(II)の化合物の溶液を調製するステップ;
(ii)前記溶液を過飽和にし、結晶を析出させるステップ;及び
(iii)前記結晶を単離するステップ
を含む、方法。
【請求項2】
前記有機溶媒が、アセトニトリル、メタノール、エタノール、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、メチルエチルケトン、及びアセトン、又はあらゆるそれらの組み合わせから選ばれる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記有機溶媒が、アセトニトリル、メタノール、エタノール、酢酸エチル、及びメチルエチルケトンから選ばれる、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記溶液を過飽和にするステップが、非溶媒を添加するステップ、前記溶液を冷却するステップ、前記溶液の体積を減少させるステップ又はあらゆるそれらの組み合わせを含む、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の方法。
【請求項5】
前記溶液を過飽和にするステップが、非溶媒を添加するステップ、前記溶液を周囲の温度に冷却するステップ、及び前記溶液の体積を減少させるステップを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記非溶媒が水である、請求項4又は5に記載の方法。
【請求項7】
前記結晶を洗浄するステップをさらに含む、請求項1乃至6のいずれか一つに記載の方法。
【請求項8】
前記洗浄ステップが、非溶媒、アセトニトリル、メタノール、エタノール、酢酸エチル、メチルエチルケトン、アセトン、又はそれらの組み合わせから選ばれる液体で洗浄するステップを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記洗浄ステップが、非溶媒及び前記有機溶媒の組み合わせで洗浄するステップを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記非溶媒が水である、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記結晶を単離するステップが、前記結晶を濾過するステップを含む、請求項1乃至10のいずれか一つに記載の方法。
【請求項12】
前記結晶を減圧下で乾燥するステップを更に含む、請求項1乃至11のいずれか一つに記載の方法。
【請求項13】
式(II):
【化39】
の構造を有する化合物の結晶。
【請求項14】
実質的に図1に示されるようなDSCサーモグラムを有する、請求項13に記載の化合物の結晶。
【請求項15】
約205℃から約215℃の融点を有する、請求項13に記載の化合物の結晶。
【請求項16】
約211℃から約213℃の融点を有する、請求項13に記載の化合物の結晶。
【請求項17】
実質的に図2に示されるようなXRPDパターンを有する、請求項13乃至16に記載の化合物の結晶。
【請求項18】
2θ値6.10;8.10;9.32;10.10;11.00;12.14;122.50;13.64;13.94;17.14;17.52;18.44;20.38;21.00;22.26;
23.30;24.66;25.98;26.02;27.84;28.00;28.16;29.98;30.46;32.98;33.22;34.52;39.46を有する、請求項13乃至16のいずれか一つに記載化合物の結晶。
【請求項19】
式(II):
【化40】
〔式中、前記塩が、クエン酸塩、酒石酸塩、トリフルオロ酢酸塩、メタンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩から選ばれる。〕の化合物の塩の結晶を調製する方法であって、
(i)有機溶媒で式(II)の化合物の溶液を調製するステップ;
(ii)クエン酸、酒石酸、トリフロオロ酢酸、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、塩酸及び臭化水素酸から選ばれる酸を添加するステップ;
(iii)前記溶液を過飽和にし、結晶を析出させるステップ;及び
(iv)前記結晶を単離するステップ
を含む、方法。
【請求項20】
前記有機溶媒が、ジエチルエーテル、THF、アセトニトリル、及びMTBE、又はあらゆるそれらの組み合わせから選ばれる、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記有機溶媒が、THF及びアセトニトリルの混合物である、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記溶液を過飽和にするステップが、非溶媒を添加するステップ、前記溶液を周囲の温度に冷却するステップ、及び前記溶液の体積を減少させるステップ、又はあらゆるそれらの組み合わせを含む、請求項19乃至21のいずれか一つに記載の方法。
【請求項23】
前記溶液を過飽和にするステップが、前記溶液を周囲の温度以下に冷却するステップを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記結晶を洗浄するステップをさらに含む、請求項19乃至23のいずれか一つに記載の方法。
【請求項25】
前記洗浄ステップが、ジエチルエーテル、THF、アセトニトリル、及びMTBE、又はそれらのあらゆる組み合わせから選ばれる液体で洗浄するステップを含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記洗浄ステップが、アセトニトリルで洗浄するステップを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記結晶を単離するステップが、前記結晶を濾過するステップを含む、請求項19乃至26のいずれか一つに記載の方法。
【請求項28】
前記結晶を減圧下で乾燥するステップを更に含む、請求項19乃至27のいずれか一つに記載の方法。
【請求項29】
式(II):
【化41】
の構造を有する化合物の塩の結晶〔ここにおいて、前記塩がクエン酸塩である。〕。
【請求項30】
実質的に図11に示されるようなDSCサーモグラムを有する、請求項29に記載の化合物の結晶。
【請求項31】
約180℃から約190℃の融点を有する、請求項29に記載の化合物の結晶。
【請求項32】
約184℃から約188℃の融点を有する、請求項31に記載の化合物の結晶。
【請求項33】
実質的に図12に示されるようなXRPDパターンを有する、請求項29乃至32に記載の化合物の結晶。
【請求項34】
2θ値4.40;7.22;9.12;
12.36;13.35;14.34;15.54;16.14;16.54;17.00;18.24;
18.58;19.70;19.90;20.30;20.42;21.84;22.02;23.34;23.84;24.04;24.08;24.48;24.76;25.48;26.18;28.14;28.20;28.64;29.64;31.04;31.84;33.00;33.20;34.06;34.30;34.50;35.18;37.48;37.90;39.48を有する、請求項29乃至32のいずれか一つに記載化合物の結晶。
【請求項35】
式(III):
【化42】
〔式中、Xが適切なあらゆるカウンターイオンである。〕の化合物の結晶の調製のための方法であって、
(i)有機溶媒中で式(IV):
【化43】
〔式中、PGが適切な保護基である。〕の化合物の溶液を調製するステップ;
(ii)適切な酸を加えるステップ;
(iii)前記の溶液を過飽和にし、結晶を析出させるステップ;及び
(iv)前記結晶を単離するステップ
を含む、方法。
【請求項36】
PGが、Boc及びCbzから選ばれ、かつXがトリフルオロアセテートである、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記の有機溶媒が、ジクロロメタン、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸イソブチル、酢酸ブチル、酢酸プロピル、ジエチルエーテル、メチルt−ブチルエーテル(MTBE)又はあらゆるそれらの組み合わせから選ばれる、請求項35又は36に記載の方法。
【請求項38】
前記の有機溶媒が、ジクロロメタン、酢酸エチル、メチルt−ブチルエーテル(MTBE)又はあらゆるそれらの組み合わせから選ばれる、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記溶液を過飽和にするステップが、非溶媒を添加するステップ、前記溶液を周囲の温度に冷却するステップ、及び前記溶液の体積を減少させるステップ、又はあらゆるそれらの組み合わせを含む、請求項35乃至38のいずれか一つに記載の方法。
【請求項40】
前記溶液を過飽和にするステップが、非溶媒を添加するステップ、前記溶液を周囲の温度以下に冷却するステップ、及び前記の溶液の体積を減少させるステップを含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記非溶媒がヘキサン又はヘプタンである、請求項39又は40に記載の方法。
【請求項42】
前記の結晶を洗浄するステップを更に含む、請求項35乃至41のいずれか一つに記載の方法。
【請求項43】
前記洗浄ステップが、非溶媒、ジクロロメタン、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸イソブチル、酢酸ブチル、酢酸プロピル、ジエチルエーテル、及びメチルt−ブチルエーテル、又はあらゆるそれらの混合物から選ばれた液体で洗浄するステップを含む、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
洗浄ステップが、非溶媒で洗浄するステップを含む、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記非溶媒がヘキサン又はヘプタンである、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記結晶を単離するステップが、前記結晶を濾過するステップを含む、請求項35乃至45のいずれか一つに記載の方法。
【請求項47】
前記結晶を減圧下で乾燥するステップを更に含む、請求項35乃至46のいずれか一つに記載の方法。
【請求項48】
式(III):
【化44】
〔式中、Xがトリフルオロアセテートである。〕の構造を有する化合物の結晶。
【請求項49】
実質的に図9に示されるようなDSCサーモグラムを有する、請求項48に記載の化合物の結晶。
【請求項50】
実質的に図10に示されるようなXRPDパターンを有する、請求項48又は49に記載の化合物の結晶。
【請求項51】
2θ値8.84;15.18;15.32;16.20;16.82;17.66;18.26;19.10;21.20;22.58;23.06;23.52;25.32;26.58;28.60;30.08;30.48;30.84;32.20;36.14;37.12を有する、請求項48乃至50のいずれか一つに記載の化合物の結晶。
【請求項52】
式(II):
【化45】
の化合物の結晶の調製のための方法であって、
(i)式(IV):
【化46】
〔式中、PGが適切な保護基である。〕の化合物の溶液を第一の有機溶媒で調製するステップ、
(ii)適切な酸を添加するステップ、
(iii)前記の溶液を過飽和にし、結晶を析出させるステップ、及び
(iv)前記の結晶を単離し、式(III)の化合物の結晶を提供するステップ、
(v)式(III):
【化47】
〔式中、Xが適切なカウンターイオンである。〕の化合物の結晶を、
式(v):
【化48】
の化合物と第二の有機溶媒中で反応させるステップ、
(vi)前記第二の有機溶媒中で式(II)の化合物を調製するステップ、
(vii)前記溶液を過飽和にし、結晶を析出させるステップ、及び
(viii)前記結晶を単離し、式(II)の化合物の結晶を提供するステップ、
を含む、方法。
【請求項53】
アミノ酸ケト−エポキシドを合成する方法であって、
スキーム(I):
【化49】
〔式中、R1が、それ自体任意に置換されていてもよい、保護基又は更なるアミノ酸鎖から選ばれ、
R2が、水素及びC1-6アルキルから選ばれ、又は
R3が、水素、C1-6アルキル、C1-6アルコキシアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、C1-6ヘテロアラルキル、及びC1-6アラルキルから選ばれ、及び
前記の方法が、ピリジン、アセトニトリル、DMF、DMSO、NMP、DMA、THF及びニトロメタンから選ばれる共溶媒の存在下で次亜塩素酸ナトリウム水溶液又は次亜塩素酸カルシウム水溶液による、立体選択的エポキシ化を含む。〕に従いアミノ酸ケト−エポキシドを合成する、方法。
【請求項54】
R1が保護基である、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
R1が電子吸引性保護基である、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
R1が、t−ブトキシカルボニル(Boc)、ベンゾイル(Bz)、トリクロロエトキシカルボニル(Troc)及びベンジルオキシカルボニル(Cbz)から選ばれる、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
R1がBocである、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
R2が水素である、請求項53乃至57のいずれか一つに記載の方法。
【請求項59】
R3が水素、C1-6アルキル、C1-6アルコキシアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、C1-6ヘテロアラルキル及びC1-6アラルキルから選ばれる、請求項53乃至59のいずれか一つに記載の方法。
【請求項60】
R3がC1-6アルキルである、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
R3がイソブチルである、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
R3がC1-6アラルキルである、請求項59に記載の方法。
【請求項63】
R3がフェニルメチル、4-ヒドロキシフェニルメチル及び2-フェニルエチルである、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記共溶媒がNMP及びピリジンから選ばれる、請求項53乃至63のいずれか一つに記載の方法。
【請求項65】
前記共溶媒がピリジンである、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
前記生成物がジアステレオマーとして98%以上の純度であるように、前記エポキシ化が実施される、請求項53乃至65のいずれか一つに記載の方法。
【請求項67】
スキーム(I)における前記化合物が以下の立体化学を有する、請求項53乃至66のいずれか一つに記載の方法。
【化50】
【請求項68】
必要ならば、前記保護基を除去するステップ及びアミノ酸鎖と結合させるステップをさらに含む、請求項53乃至67のいずれか一つに記載の方法。
【請求項69】
前記アミノ酸鎖が3個のアミノ酸を含む、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
前記アミノ酸鎖が2個のアミノ酸を含む、請求項68に記載の方法。
【請求項71】
癌、自己免疫疾患、移植片又はトランスプラント関連の障害、神経系変性疾患(neurodegenerative disease)、線維症関連障害、虚血関連障害、感染症(ウイルス、寄生虫、原核生物)及び骨の喪失に関連する疾患から選ばれる疾患又は障害を治療する方法であって、請求項13の化合物の結晶を投与するステップを含む、方法。
【請求項1】
式(II):
【化38】
の化合物の結晶を調製する方法であって、
(i)有機溶媒で式(II)の化合物の溶液を調製するステップ;
(ii)前記溶液を過飽和にし、結晶を析出させるステップ;及び
(iii)前記結晶を単離するステップ
を含む、方法。
【請求項2】
前記有機溶媒が、アセトニトリル、メタノール、エタノール、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、メチルエチルケトン、及びアセトン、又はあらゆるそれらの組み合わせから選ばれる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記有機溶媒が、アセトニトリル、メタノール、エタノール、酢酸エチル、及びメチルエチルケトンから選ばれる、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記溶液を過飽和にするステップが、非溶媒を添加するステップ、前記溶液を冷却するステップ、前記溶液の体積を減少させるステップ又はあらゆるそれらの組み合わせを含む、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の方法。
【請求項5】
前記溶液を過飽和にするステップが、非溶媒を添加するステップ、前記溶液を周囲の温度に冷却するステップ、及び前記溶液の体積を減少させるステップを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記非溶媒が水である、請求項4又は5に記載の方法。
【請求項7】
前記結晶を洗浄するステップをさらに含む、請求項1乃至6のいずれか一つに記載の方法。
【請求項8】
前記洗浄ステップが、非溶媒、アセトニトリル、メタノール、エタノール、酢酸エチル、メチルエチルケトン、アセトン、又はそれらの組み合わせから選ばれる液体で洗浄するステップを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記洗浄ステップが、非溶媒及び前記有機溶媒の組み合わせで洗浄するステップを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記非溶媒が水である、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記結晶を単離するステップが、前記結晶を濾過するステップを含む、請求項1乃至10のいずれか一つに記載の方法。
【請求項12】
前記結晶を減圧下で乾燥するステップを更に含む、請求項1乃至11のいずれか一つに記載の方法。
【請求項13】
式(II):
【化39】
の構造を有する化合物の結晶。
【請求項14】
実質的に図1に示されるようなDSCサーモグラムを有する、請求項13に記載の化合物の結晶。
【請求項15】
約205℃から約215℃の融点を有する、請求項13に記載の化合物の結晶。
【請求項16】
約211℃から約213℃の融点を有する、請求項13に記載の化合物の結晶。
【請求項17】
実質的に図2に示されるようなXRPDパターンを有する、請求項13乃至16に記載の化合物の結晶。
【請求項18】
2θ値6.10;8.10;9.32;10.10;11.00;12.14;122.50;13.64;13.94;17.14;17.52;18.44;20.38;21.00;22.26;
23.30;24.66;25.98;26.02;27.84;28.00;28.16;29.98;30.46;32.98;33.22;34.52;39.46を有する、請求項13乃至16のいずれか一つに記載化合物の結晶。
【請求項19】
式(II):
【化40】
〔式中、前記塩が、クエン酸塩、酒石酸塩、トリフルオロ酢酸塩、メタンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩から選ばれる。〕の化合物の塩の結晶を調製する方法であって、
(i)有機溶媒で式(II)の化合物の溶液を調製するステップ;
(ii)クエン酸、酒石酸、トリフロオロ酢酸、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、塩酸及び臭化水素酸から選ばれる酸を添加するステップ;
(iii)前記溶液を過飽和にし、結晶を析出させるステップ;及び
(iv)前記結晶を単離するステップ
を含む、方法。
【請求項20】
前記有機溶媒が、ジエチルエーテル、THF、アセトニトリル、及びMTBE、又はあらゆるそれらの組み合わせから選ばれる、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記有機溶媒が、THF及びアセトニトリルの混合物である、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記溶液を過飽和にするステップが、非溶媒を添加するステップ、前記溶液を周囲の温度に冷却するステップ、及び前記溶液の体積を減少させるステップ、又はあらゆるそれらの組み合わせを含む、請求項19乃至21のいずれか一つに記載の方法。
【請求項23】
前記溶液を過飽和にするステップが、前記溶液を周囲の温度以下に冷却するステップを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記結晶を洗浄するステップをさらに含む、請求項19乃至23のいずれか一つに記載の方法。
【請求項25】
前記洗浄ステップが、ジエチルエーテル、THF、アセトニトリル、及びMTBE、又はそれらのあらゆる組み合わせから選ばれる液体で洗浄するステップを含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記洗浄ステップが、アセトニトリルで洗浄するステップを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記結晶を単離するステップが、前記結晶を濾過するステップを含む、請求項19乃至26のいずれか一つに記載の方法。
【請求項28】
前記結晶を減圧下で乾燥するステップを更に含む、請求項19乃至27のいずれか一つに記載の方法。
【請求項29】
式(II):
【化41】
の構造を有する化合物の塩の結晶〔ここにおいて、前記塩がクエン酸塩である。〕。
【請求項30】
実質的に図11に示されるようなDSCサーモグラムを有する、請求項29に記載の化合物の結晶。
【請求項31】
約180℃から約190℃の融点を有する、請求項29に記載の化合物の結晶。
【請求項32】
約184℃から約188℃の融点を有する、請求項31に記載の化合物の結晶。
【請求項33】
実質的に図12に示されるようなXRPDパターンを有する、請求項29乃至32に記載の化合物の結晶。
【請求項34】
2θ値4.40;7.22;9.12;
12.36;13.35;14.34;15.54;16.14;16.54;17.00;18.24;
18.58;19.70;19.90;20.30;20.42;21.84;22.02;23.34;23.84;24.04;24.08;24.48;24.76;25.48;26.18;28.14;28.20;28.64;29.64;31.04;31.84;33.00;33.20;34.06;34.30;34.50;35.18;37.48;37.90;39.48を有する、請求項29乃至32のいずれか一つに記載化合物の結晶。
【請求項35】
式(III):
【化42】
〔式中、Xが適切なあらゆるカウンターイオンである。〕の化合物の結晶の調製のための方法であって、
(i)有機溶媒中で式(IV):
【化43】
〔式中、PGが適切な保護基である。〕の化合物の溶液を調製するステップ;
(ii)適切な酸を加えるステップ;
(iii)前記の溶液を過飽和にし、結晶を析出させるステップ;及び
(iv)前記結晶を単離するステップ
を含む、方法。
【請求項36】
PGが、Boc及びCbzから選ばれ、かつXがトリフルオロアセテートである、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記の有機溶媒が、ジクロロメタン、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸イソブチル、酢酸ブチル、酢酸プロピル、ジエチルエーテル、メチルt−ブチルエーテル(MTBE)又はあらゆるそれらの組み合わせから選ばれる、請求項35又は36に記載の方法。
【請求項38】
前記の有機溶媒が、ジクロロメタン、酢酸エチル、メチルt−ブチルエーテル(MTBE)又はあらゆるそれらの組み合わせから選ばれる、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記溶液を過飽和にするステップが、非溶媒を添加するステップ、前記溶液を周囲の温度に冷却するステップ、及び前記溶液の体積を減少させるステップ、又はあらゆるそれらの組み合わせを含む、請求項35乃至38のいずれか一つに記載の方法。
【請求項40】
前記溶液を過飽和にするステップが、非溶媒を添加するステップ、前記溶液を周囲の温度以下に冷却するステップ、及び前記の溶液の体積を減少させるステップを含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記非溶媒がヘキサン又はヘプタンである、請求項39又は40に記載の方法。
【請求項42】
前記の結晶を洗浄するステップを更に含む、請求項35乃至41のいずれか一つに記載の方法。
【請求項43】
前記洗浄ステップが、非溶媒、ジクロロメタン、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸イソブチル、酢酸ブチル、酢酸プロピル、ジエチルエーテル、及びメチルt−ブチルエーテル、又はあらゆるそれらの混合物から選ばれた液体で洗浄するステップを含む、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
洗浄ステップが、非溶媒で洗浄するステップを含む、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記非溶媒がヘキサン又はヘプタンである、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記結晶を単離するステップが、前記結晶を濾過するステップを含む、請求項35乃至45のいずれか一つに記載の方法。
【請求項47】
前記結晶を減圧下で乾燥するステップを更に含む、請求項35乃至46のいずれか一つに記載の方法。
【請求項48】
式(III):
【化44】
〔式中、Xがトリフルオロアセテートである。〕の構造を有する化合物の結晶。
【請求項49】
実質的に図9に示されるようなDSCサーモグラムを有する、請求項48に記載の化合物の結晶。
【請求項50】
実質的に図10に示されるようなXRPDパターンを有する、請求項48又は49に記載の化合物の結晶。
【請求項51】
2θ値8.84;15.18;15.32;16.20;16.82;17.66;18.26;19.10;21.20;22.58;23.06;23.52;25.32;26.58;28.60;30.08;30.48;30.84;32.20;36.14;37.12を有する、請求項48乃至50のいずれか一つに記載の化合物の結晶。
【請求項52】
式(II):
【化45】
の化合物の結晶の調製のための方法であって、
(i)式(IV):
【化46】
〔式中、PGが適切な保護基である。〕の化合物の溶液を第一の有機溶媒で調製するステップ、
(ii)適切な酸を添加するステップ、
(iii)前記の溶液を過飽和にし、結晶を析出させるステップ、及び
(iv)前記の結晶を単離し、式(III)の化合物の結晶を提供するステップ、
(v)式(III):
【化47】
〔式中、Xが適切なカウンターイオンである。〕の化合物の結晶を、
式(v):
【化48】
の化合物と第二の有機溶媒中で反応させるステップ、
(vi)前記第二の有機溶媒中で式(II)の化合物を調製するステップ、
(vii)前記溶液を過飽和にし、結晶を析出させるステップ、及び
(viii)前記結晶を単離し、式(II)の化合物の結晶を提供するステップ、
を含む、方法。
【請求項53】
アミノ酸ケト−エポキシドを合成する方法であって、
スキーム(I):
【化49】
〔式中、R1が、それ自体任意に置換されていてもよい、保護基又は更なるアミノ酸鎖から選ばれ、
R2が、水素及びC1-6アルキルから選ばれ、又は
R3が、水素、C1-6アルキル、C1-6アルコキシアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、C1-6ヘテロアラルキル、及びC1-6アラルキルから選ばれ、及び
前記の方法が、ピリジン、アセトニトリル、DMF、DMSO、NMP、DMA、THF及びニトロメタンから選ばれる共溶媒の存在下で次亜塩素酸ナトリウム水溶液又は次亜塩素酸カルシウム水溶液による、立体選択的エポキシ化を含む。〕に従いアミノ酸ケト−エポキシドを合成する、方法。
【請求項54】
R1が保護基である、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
R1が電子吸引性保護基である、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
R1が、t−ブトキシカルボニル(Boc)、ベンゾイル(Bz)、トリクロロエトキシカルボニル(Troc)及びベンジルオキシカルボニル(Cbz)から選ばれる、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
R1がBocである、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
R2が水素である、請求項53乃至57のいずれか一つに記載の方法。
【請求項59】
R3が水素、C1-6アルキル、C1-6アルコキシアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、C1-6ヘテロアラルキル及びC1-6アラルキルから選ばれる、請求項53乃至59のいずれか一つに記載の方法。
【請求項60】
R3がC1-6アルキルである、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
R3がイソブチルである、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
R3がC1-6アラルキルである、請求項59に記載の方法。
【請求項63】
R3がフェニルメチル、4-ヒドロキシフェニルメチル及び2-フェニルエチルである、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記共溶媒がNMP及びピリジンから選ばれる、請求項53乃至63のいずれか一つに記載の方法。
【請求項65】
前記共溶媒がピリジンである、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
前記生成物がジアステレオマーとして98%以上の純度であるように、前記エポキシ化が実施される、請求項53乃至65のいずれか一つに記載の方法。
【請求項67】
スキーム(I)における前記化合物が以下の立体化学を有する、請求項53乃至66のいずれか一つに記載の方法。
【化50】
【請求項68】
必要ならば、前記保護基を除去するステップ及びアミノ酸鎖と結合させるステップをさらに含む、請求項53乃至67のいずれか一つに記載の方法。
【請求項69】
前記アミノ酸鎖が3個のアミノ酸を含む、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
前記アミノ酸鎖が2個のアミノ酸を含む、請求項68に記載の方法。
【請求項71】
癌、自己免疫疾患、移植片又はトランスプラント関連の障害、神経系変性疾患(neurodegenerative disease)、線維症関連障害、虚血関連障害、感染症(ウイルス、寄生虫、原核生物)及び骨の喪失に関連する疾患から選ばれる疾患又は障害を治療する方法であって、請求項13の化合物の結晶を投与するステップを含む、方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2010−540637(P2010−540637A)
【公表日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−527995(P2010−527995)
【出願日】平成20年10月3日(2008.10.3)
【国際出願番号】PCT/US2008/011443
【国際公開番号】WO2009/045497
【国際公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【出願人】(510094115)オニキス セラピューティクス, インク. (5)
【氏名又は名称原語表記】ONYX THERAPEUTICS, INC.
【住所又は居所原語表記】333 Allerton Avenue, South San Francisco, CA 94080 (US).
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年10月3日(2008.10.3)
【国際出願番号】PCT/US2008/011443
【国際公開番号】WO2009/045497
【国際公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【出願人】(510094115)オニキス セラピューティクス, インク. (5)
【氏名又は名称原語表記】ONYX THERAPEUTICS, INC.
【住所又は居所原語表記】333 Allerton Avenue, South San Francisco, CA 94080 (US).
【Fターム(参考)】
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