説明

ペプチドデホルミラーゼ阻害剤としての新規ヒドロキサム酸誘導体及びその製造方法

本発明はペプチドデホルミラーゼの阻害剤として強力な抗菌活性を持つ新規ヒドロキサム酸誘導体に関する。本発明は更に、医学的に許容されるその塩や、処方工程、及び活性成分としてそれらを含んでいる薬剤化合物に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペプチドデホルミラーゼ阻害剤としての抗菌活性を潜在的に有する新規抗菌性化合物に関する。本発明はさらに、薬剤として使用される塩とその調合方法、及び活性成分としてそれらを含む医薬組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
細菌、菌類および他の寄生生物による感染症によって、世界中の何億もの人々が感染し、毎年何百万もの人々が死に至っている。一般に病原菌はグラム陽性若しくはグラム陰性の病原体に分類される。グラム陽性、グラム陰性両方の病原体に対して抗菌活性がある複合抗生物質は、多種多様な活性を持つと一般的に見なされる。本発明の化合物は、グラム陽性の病原体に対して特に強い活性が見られたため、主としてグラム陽性の病原体に対して効果があると考えられる。
【0003】
近年発表された文献には、細菌がバンコマイシンやリネゾリドなどの新物質を含む既知の抗生物質に対して急速に耐性を持つようになっていることが示唆されている。(バンコマイシン耐性の黄色ブドウ球菌、米国、2002年、MMWR(2002年)vol.51(No.26):p565‐567;リネゾリド耐性臨床分離株の黄色ブドウ球菌、Lancet(2001年)vol.358(No.9277):p207‐208)
【0004】
したがって、新しい作用を備えた抗生物質を早急に見いだすことが求められている。
【0005】
細菌性蛋白生合成および成熟に含まれる本質的な酵素であるペプチドデホルミラーゼ(PDF)は、現在抗菌薬の設計を研究している数少ない新規対象物のうちの1つである。PDFは特異なメタロペプチダーゼ(metallopeptidase)で、鉄イオン(Fe2+)を活用してアミド結合加水分解に触媒作用を及ぼす。細菌内でたんぱく合成がN‐ホルミルメチオニン(fMet)で始まり、その結果新しく合成されたポリペプチドはホルミル(formylated)N末端を保持する。PDFの触媒作用は続いて多くのポリペプチドからホルミル基を分離し、ポリペプチドの多くは更にメチオニンアミノペプチダーゼ(MAP)によりN末処理が施され成熟タンパク質を生成する。真核生物中の蛋白合成は開始時にはN‐フォルミルメチオニン(fMet)によって行なわれるものではないので、PDF阻害剤が抗菌剤・抗菌物質の新しいクラスの役割を果たすと思われる。多数のPDF阻害剤が近年報告されており、基本的にすべて金属キレート剤である。キレート剤構造によって、チオール、ヒドロキサム酸、N‐ホルミルヒドロキシルアミンの3つの異なる型に分類することができる。
【0006】
PDF阻害剤のいくつかは文献中で報告されており、いくつかをここで紹介する。
【0007】
ヒドロキサム酸誘導体:WO99/59568、WO00/44373、WO01/44178、WO01/44179、WO02/28829およびWO02/081426
【0008】
N‐ホルミルヒドロキシルアミン誘導体:WO01/85160、WO01/85170、WO02/070540、WO02/070541、WO 02/070653、WO 02/070654、WO 02/098901、WO03/101442、WO0035440、WO99/39704、WO00/35440、WO00/58294、WO0035440、WO00/61134、WO01/10834、WO01/10835、WO03/089412、WO2004/033441
【0009】
先行技術に記述された種々様々の化合物はペプチドデホルミラーゼの阻害剤として開発されているが、臨床的に使用できる化合物とはならなかった。
【0010】
多様な阻害剤があるが、そのような病気を扱うことができる強力なペプチドデホルミラーゼ阻害剤は継続的に必要とされる。
【0011】
本発明はこの必要性を満たすものである。
【特許文献1】WO99/59568
【特許文献2】WO00/44373
【特許文献3】WO01/44178
【特許文献4】WO01/44179
【特許文献5】WO02/28829
【特許文献6】WO02/081426
【特許文献7】WO01/85160
【特許文献8】WO01/85170
【特許文献9】WO02/070540
【特許文献10】WO02/070541
【特許文献11】WO 02/070653
【特許文献12】WO 02/070654
【特許文献13】WO 02/098901
【特許文献14】WO03/101442
【特許文献15】WO0035440
【特許文献16】WO99/39704
【特許文献17】WO00/58294
【特許文献18】WO00/61134
【特許文献19】WO01/10834
【特許文献20】WO01/10835
【特許文献21】WO03/089412
【特許文献22】WO2004/033441
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明はペプチドデホルミラーゼの阻害剤として強力な抗菌活性を持つ新規ヒドロキサム酸誘導体に関する。本発明は更に、その準備処理やその準備に有用な中間体及び活性成分としてそれらを含んでいる薬剤化合物に関し、
【化1】

Aは‐C(=O)NHOHあるいは‐N(CHO)OHの基から選択され;
は水素、C1−3アルキル、C4−6シクロアルキル、ハロゲンまたは水酸基を示し;
は水素、直鎖若しくは分枝鎖C1−6アルキル、直鎖若しくは分枝鎖C1−6アルケニル、C4−6シクロアルキル、窒素または酸素を含むC4−6複素環またはベンジル基を示し;
は水素、メチル、直鎖若しくは分枝鎖C1−6アルキル、直鎖若しくは分枝鎖C1−6アルケニル、C4−6シクロアルキル、フェニル基あるいはベンジル基を示し;
は水素、直鎖若しくは分枝鎖C1−4アルキル、C1−4アルケニル、水酸基置換C4−6シクロアルキル基を示し、
Yは、式(IIa)または(IIb)または(IIc)の基を示し、
【化2】

nは個々に0若しくは1であり、
、R、R、R、Rはそれぞれ個々に、水素または、直鎖若しくは分枝鎖C1−6アルキル、ヒドロキシ、アルコキシル、アシル、アシルオキシ、ハロゲン(フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨード)シアノ、ニトロ、アミノ、N,N‐ジメチルアミノ、フェニル、モルホニリル基、若しくはホルミル基である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明は、ペプチドデホルミラーゼの阻害剤として強力な抗菌活性を持つ新規ヒドロキサム酸誘導体に関する。本発明は更に、その準備処理やその準備に有用な中間体及び活性成分としてそれらを含んでいる薬剤化合物に関し、
【化3】

Aは‐C(=O)NHOHあるいは‐N(CHO)OHの基から選択され;
は水素、C1−3アルキル、C4−6シクロアルキル、ハロゲンまたは水酸基を示し;
は水素、直鎖若しくは分枝鎖C1−6アルキル、直鎖若しくは分枝鎖C1−6アルケニル、C4−6シクロアルキル、窒素または酸素を含むC4−6複素環またはベンジル基を示し;
は水素、メチル、直鎖若しくは分枝鎖C1−6アルキル、直鎖若しくは分枝鎖C1−6アルケニル、C4−6シクロアルキル、フェニル基あるいはベンジル基を示し;
は水素、直鎖若しくは分枝鎖C1−4アルキル、C1−4アルケニル、水酸基置換C4−6シクロアルキル基を示し、
Yは、式(IIa)または(IIb)または(IIc)の基を示し、
【化4】

nは個々に0若しくは1であり、
、R、R、R、Rはそれぞれ個々に、水素または、直鎖若しくは分枝鎖C1−6アルキル、水酸基、アルコキシル、アシル、アシルオキシ、ハロゲン(フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨード)シアノ、ニトロ、アミノ、N,N‐ジメチルアミノ、フェニル、モルホニリル基、若しくはホルミル基である。
【0014】
この発明の化合物は、不斉炭素原子が存在するため不斉中心を1以上有する。したがって、本発明にはそのようなラセミ化合物の混合物、光学異性体及びジアステレオ異性体が全て含まれる。
【0015】
本発明の化合物は、医薬的に許容される塩、水和物あるいは溶媒和物の形式で投与するとよい。塩には、塩化水素酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、リン酸、酢酸、ピルビン酸、クエン酸、コハク酸、乳酸、酒石酸、フマル酸、マレイン酸、ステアリン酸およびサリチル酸で形成される、酸性の追加塩が含まれる。塩は、ナトリウム、カリウム、マグネシウムおよびカルシウム塩で形成してもよい。
【0016】
本発明は式(I)、若しくは医学的に許容される塩、水和物或いは溶媒和物の調合方法を提供する。
【0017】
そこでAが‐C(=O)NHOH基である発明の化合物は、式(III)の化合物をヒドロキシルアミン若しくはN‐及び/またはO‐保護ヒドロキシルアミンと反応させて、その後N‐またはO‐保護基を除いて調合してもよく、
【化5】

、R、R、R及びYは上記したものと同じである。
【0018】
式(III)とヒドロキシルアミン若しくはN‐及び/またはO‐保護ヒドロキシルアミンとの反応は、標準のペプチド結合条件に基づいて行なわれるようにしてもよい。
【0019】
適切な溶剤(例えばテトラヒドロフラン、ジクロロメタン、N,N‐ジメチルホルムアミドなど)の中で、カップリング剤(例えば、ペンタフルオロフェノール、N,O‐ジメチルヒドロキシアミン、4‐(ジメチルアミノ)ピリジン(DMAP)/1‐エチル‐3‐(3‐ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDCI)、EDCI/1‐ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)/N‐メチルモルホリン(NMM)など)の存在下で通常反応を行う。
【0020】
ベンジル基の脱保護反応は水素化触媒の存在下で行ってもよく、好ましくはパラジウム触媒(例えば炭素上のパラジウムまたはパラジウム黒)の存在下で行う。水素大気下で約2〜24時間かけて反応させる。
【0021】
tert‐ブトキシカルボニル基の脱保護反応は、塩化水素酸またはトリフルオロ酢酸のような適切な酸の存在下で実行する。約2〜24時間かきまぜて反応させる。
【0022】
式(III)の化合物は式(IV)の化合物を式(Va)(若しくはVb、Vc)の化合物または塩と反応させて作ってもよい。
【0023】
式(Va)(あるいはVb、Vc)または塩と式(III)との反応は標準のペプチド結合条件に従って行う。
【0024】
適切な溶剤(例えばテトラヒドロフラン、ジクロロメタン、N,N‐ジメチルホルムアミドなど)中にカップリング剤(例えばペンタフルオロフェノール、N,O‐ジメチルヒドロキシアミン、DMAP/EDCI、EDCI/HOBt/NMMなど)を存在させて通常反応を行い、
【化6】

上式において、R、R、R、R、R、R、R、R、Rおよびnは、上に定義したものと同じでR10はメチル、エチル、ターシャル(tert)‐ブチル、ベンジル基のような水酸基の保護基である。
【0025】
式(IV)のカルボン酸は、文献に記載される様々な方法で準備可能である。
【0026】
また、本発明のAが‐N(CHO)OH基である化合物は、式(VI)と式(Va)(若しくはVb、Vc)あるいは塩を反応させて得られる。
【0027】
式(Va)(あるいはVb、Vc)または塩と式(VI)との反応は標準のペプチド結合条件に従って行う。
【0028】
通常、適切な溶剤(例えばテトラヒドロフラン、ジクロロメタン、N,N‐ジメチルホルムアミドなど)中にカップリング剤(例えばペンタフルオロフェノール、N,O‐ジメチルヒドロキシアミン、DMAP/EDCI、EDCI/HOBt/NMMなど)を存在させて反応を行う。
【0029】
ベンジル基の脱保護反応は水素化触媒の存在下で行ってもよく、好ましくはパラジウム触媒(例えば炭素またはパラジウムブラック上のパラジウム)の存在下で行う。水素大気下で約2〜24時間かけて反応させる。
【0030】
tert‐ブトキシカルボニル基の脱保護反応は、塩化水素酸またはトリフルオロ酢酸のような適切な酸の存在下で実行する。約2〜24時間かきまぜて反応させ、
【化7】

上式において、R、R、R10は、上に記載したものと同じ物である。
【0031】
式(IV)のカルボン酸は、文献に記載される様々な方法で準備可能である。
【0032】
式(Va)(あるいはVb、Vc)または塩の化合物は式(VII)と(VIIIa)(若しくはVIIIb、VIIIc)または塩の化合物を反応させて得られる。
【0033】
適切な溶剤(例えばテトラヒドロフラン、ジクロロメタン、N,N‐ジメチルホルムアミドなど)中にカップリング剤(例えばペンタフルオロフェノール、N,O‐ジメチルヒドロキシアミン、DMAP/EDCI、EDCI/HOBt/NMMなど)を存在させて通常反応を行い、
【化8】

上式において、R、R、R、R、R、R、Rおよびnは、上に記載されるのと同じ物であり、R11は、tert‐ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニルあるいはトリフェニルメチル基のようなアミノ保護基である。
【0034】
式(VIIIa)(またはVIIIb、VIIIc)若しくはその塩の化合物は式(IX)若しくはその塩の化合物と、ZがCl(C=O)基である式(X)で示す化合物とを反応させることにより得られる。また、式(IX)若しくはその塩の化合物と、ZがNH2基である式(X)で示す化合物との反応はトリフォスゲン(triphosgen)あるいは1,1’‐カルボニルジイミダゾールのような試薬の存在下で行ってもよい。
【0035】
式(IX)とその塩の化合物と式(X)で示す化合物との反応は、N,N−ジイソプロピルアミン、トリエチルアミン、N‐メチルモルホリンのような塩基の存在下で、ジクロロメタン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、トルエンのような有機溶媒で行われることが好ましく、
【化9】

上式において、R、R、R、R、R、Rは上に定義されるのと同じであり、R12はtert‐ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、トリフェニルメチル基のようなアミノ保護基であり、ZはCl(C=O)、Cl(C=O)CH2、ClS(=O)2、NH2またはO=C=Nから成る基より選択する。
【0036】
以下の例は、発明の実施例を示すものであるが、発明の範囲を限定する趣旨ではない。
【0037】
[基本手順I]
N‐[1‐((S)‐2‐アミノ−3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐4‐フルオロ−ベンズアミド塩酸(図式1)
【化10】

ステップ1:4‐ベンジルアミノ‐ピペリジン‐1‐カルボン酸tert‐ブチルエステル(I‐b)
無水メタノール(600mL)にtert−ブチル−オキソ−1−ピペリジンカルボン酸(25g、125.47mmol)を溶かした溶液にトリエチルアミン(26.23mL、188.20mmol)とベンジルアミン(20.56mL、188.20mmol)を加えた。反応混合液は、数回に分けてシアノホウ化水素ナトリウム(15.77g、250.94mmol)を加える前に5時間、65度まで熱した。そして、混合物を48時間かき混ぜ、セライト(Celite)によってろ過した。濾液は乾燥するまで蒸発させ、酢酸エチルを加えた。有機相は飽和含水炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)で洗浄した後、蒸留水で洗浄し、硫酸マグネシウム(MgSO)で乾燥されて、減圧して蒸発させることで乾燥させる。残留物はカラムクロマトグラフィーによって精製して青白い黄色固形物(30g、82%)として表題化合物を得た。
1H‐NMR(CDCl3):δ7.22‐7.35(m、5H)、3.95‐4.10(m、2H)、3.82(s、2H)、2.75‐2.83(m、2H)、2.61‐2.71(m、1H)、1.84‐1.88(m、2H)、1.45(s、9H)、1.24‐1.39(m、2H)
【0038】
ステップ2:4‐アミノ‐ピペリジン‐1‐カルボン酸‐tert‐ブチルエステル(I‐c)
化合物I‐b(25g、86.09mmol)のエタノール(500mL)溶液に10%パラジウム炭(8.62g)を加えた。混合物は7atmの水素に晒して出発物質を全て消滅させた。炭は濾過によって取り除き、濾液は凝縮して白い結晶固形物(17g、98%)として表題化合物を得た。
1H‐NMR(CDCl3):δ3.90‐4.10(m、2H)、2.66‐2.79(m、3H)、1.69‐1.73(m、2H)、1.38(s、9H)、1.10‐1.21(m、2H)
【0039】
ステップ3:4‐(4‐フルオロ‐ベンゾイルアミノ)‐ピペリジン‐1‐カルボン酸tert‐ブチルエステル(I‐e)
ジクロロメタン(50mL)中化合物I‐c(5g、24.96mmol)とトリエチルアミン(4.7mL、33.70mmol)溶液を0℃まで冷却した。ジクロロメタン(30mL)中化合物I‐d(R5=R6=R8=R9=H、R7=F、n=0、5.1g、32.1mmol)溶液を、上記反応液へゆっくり加える。室温で12時間かきまぜた後に、混合物を蒸留水へ注ぎ、ジクロロメタンで抽出した。有機層は飽和含水炭酸水素ナトリウムおよび塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧して溶媒を除去した後、残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して白い結晶の固形物(7g、87%)として表題化合物を得た。
1H‐NMR(CDCl3):δ7.75‐7.80(m、2H)、7.07‐7.27(m、2H)、4.05‐4.19(m、3H)、2.85‐2.93(m、2H)、1.97‐2.04(m、2H)、1.46(s、9H)、1.39‐1.44(m、2H)
【0040】
ステップ4:4‐フルオロ‐N‐ピペリジン‐4‐イル‐ベンズアミド塩酸塩(I‐f)
化合物I‐e(5g、15.51mmol)を酢酸エチル(30mL)で溶かして塩化水素の気体で飽和させた。また、反応混合物は出発物質が全て消滅するまで攪拌した。混合物を凝縮して、次のステップで更なる精製なしで使用する白い結晶固形物(3.8g、95%)としてアミン塩酸塩を得た。
1H‐NMR(D2O):δ7.57‐7.64(m、2H)、7.01‐7.11(m、2H)、3.93‐4.03(m、1H)、3.34‐3.41(m、2H)、2.92‐3.07(m、2H)、2.02‐2.11(m、2H)、1.61‐1.75(m、2H)
【0041】
ステップ5:{(S)‐1‐[4‐(4‐フルオロ‐ベンゾイルアミノ)‐ピペリジン‐1‐カルボニル]‐2,2‐ジメチル‐プロピル}‐カルバミン酸tert‐ブチルエステル(I‐h)
0℃のジクロロメタン(60mL)中I‐g(R3=tert‐ブチル、3g、12.97mmol)溶液に、化合物I‐f(3.7g、14.30mmol)、4‐ジメチルアミノピリジン(DMAP)(3.32g、27.17mmol)及び1‐エチル‐3‐(3‐ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDCI)(2.74g、14.30mmol)を連続的に加えた。混合物は、室温で一晩攪拌した。混合物は飽和含水炭酸水素ナトリウム及び塩水で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥した。真空内で溶剤を除去した後に、残渣はカラムクロマトグラフィーによって精製して白い固形物(5g)として表題化合物を得た。
1H‐NMR(CDCl):δ7.76‐7.82(m、2H)、7.07‐7.13(m、2H)、4.52‐4.68 (m、2H)、4.09‐4.25(m、2H)、3.15‐3.32(m、1H)、2.72‐2.85(m、1H)、2.02‐2.21(m、2H)、1.35‐1.52(m、11H)、0.96‐0.98(d、9H)
【0042】
ステップ6:N‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐4‐フルオロ‐ベンズアミド塩酸塩(I‐i)
化合物I‐h(3g、6.936mmol)は酢酸エチル(40mL)に溶かして塩化水素の気体で飽和させた。また、反応混合物は出発物質が全て消滅するまで攪拌した。混合物を凝縮して、次のステップで更なる精製なしで使用する白い結晶の固形物(2.4g、93%)としてアミン塩酸塩を得た。
1H‐NMR(D2O):δ7.57‐7.62(m、2H)、7.02‐7.09(m、2H)、4.20‐4.35(m、1H)、3.93‐4.01(m、3H)、3.16‐3.30(m、1H)、2.77‐2.95(m、1H)、1.82‐1.95(m、2H)、1.35‐1.53(m、2H)、0.93‐0.96(d、9H)
【0043】
[基本手順II]
1‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐3‐(4‐フルオロフェニル)‐尿素塩酸塩の合成(図式II)
【化11】

【0044】
ステップ1:4‐[3‐(4‐フルオロ‐フェニル)‐ウレイド]‐ピペリジン‐1‐カルボン酸tert‐ブチルエステル(II‐b)
テトラヒドロフラン(60mL)中の化合物I‐c(5g、24.96mmol)溶液に化合物II‐a(R5=R6=R8=R9=H、R7=F、4.35g、27.43mmol)を加えた。反応混合液は、1〜2時間室温で攪拌した。真空内で溶剤を除去した後に、残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して白い固形物(6g、71%)として表題化合物を得た。
1H‐NMR(CDCl3):δ7.75‐7.81(m、2H)、7.08‐7.27(m、2H)、4.09‐4.22(m、3H)、2.85‐2.95(m、2H)、1.98‐2.04(m、2H)、1.47(s、9H)、1.41‐1.45(m、2H)
【0045】
ステップ2:1‐(4‐フルオロ‐フェニル)‐3‐ピペリジン‐4‐イル‐尿素塩酸塩(II‐c)
化合物II‐b(4g、11.85mmol)を、酢酸エチル(50mL)で溶かして、塩化水素の気体で飽和させ、反応混合液は出発物質が全て消滅するまで攪拌した。混合物を凝縮して、次のステップで更なる精製なしで使用する白い結晶の固形物(3.1g、96%)としてアミン塩酸塩塩を得た。
1H‐NMR(DO):δ7.59‐7.68(m、2H)、7.01‐7.13(m、2H)、3.98‐4.10(m、1H)、3.35‐3.44(m、2H)、2.94‐3.07(m、2H)、2.05‐2.14(m、2H)、1.62‐1.75(m、2H)
【0046】
ステップ3:((S)‐1‐{4‐[3‐(4‐フルオロフェニル)‐ウレイド]‐ピペリジン‐1‐カルボニル}‐2,2‐ジメチル‐プロピル)‐カルバミン酸‐tert‐ブチルエステル(II‐d)
0℃のジクロロメタン(40mL)中のI‐g(R3=tert‐ブチル、2g、8.647mmol)溶液へ化合物II‐c(2.6g、9.498mmol)、4‐ジメチルアミノピリジン(DMAP)(2.2g、18.007mmol)、1‐エチル‐3‐(3‐ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDCI)(1.8g、9.498mmol)を連続的に加えた。混合物は、室温で一晩攪拌した。混合物は飽和含水炭酸水素ナトリウムおよび塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。真空内で溶剤を除去した後に、残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して白い固形物(3.5g、90%)として表題化合物を得た。
1H‐NMR(CDCl3):δ7.77‐7.85(m、2H)、7.09‐7.13(m、2H)、4.55‐4.69(m、2H)、4.11‐4.26(m、2H)、3.18‐3.32(m、1H)、2.75‐2.86(m、1H)、2.04‐2.22(m、2H)、1.35‐1.54(m、11H)、0.96‐0.99(d、9H)
【0047】
ステップ4:1‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐3‐(4‐フルオロ‐フェニル)‐尿素塩酸塩(II‐e)
化合物II‐d(2.5g、5.549mmol)を酢酸エチル(35mL)に溶かして気体HClで飽和させ、反応混合液は出発物質が全て消滅するまで攪拌した。混合物は凝縮して、次のステップで使用する更なる精製なしで使用される白い結晶の固形物(2.1g、98%)としてアミン塩酸塩を得た。
1H‐NMR(D2O):δ7.58‐7.65(m、2H)、7.04‐7.09(m、2H)、4.25‐4.38(m、1H)、3.95‐4.01(m、3H)、3.18‐3.32(m、1H)、2.79‐2.95(m、1H)、1.83‐1.95(m、2H)、1.37‐1.54(m、2H)、0.94‐0.96(d、9H)
【0048】
[基本手順III]
N‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐4‐フルオロ‐ベンゼンスルホンアミド塩酸塩(図式III)
【化12】

【0049】
ステップ1:4‐(4‐フルオロ‐ベンゼンスルホニルアミノ)‐ピペリジン‐1‐カルボン酸tert‐ブチルエステル(III‐b)
アセトン/蒸留水(4/1、250mL)中の化合物I‐c(10g、49.93mmol)溶液に化合物III‐a(R5=R6=R8=R9=H、R7=F、9.72g、49.93mmol)を加えた。蒸留水中トリエチルアミン(6.96mL、49.93mmol)溶液を加えて反応液を5時間室温で攪拌した。溶剤を真空内で取り出して残渣を酢酸エチルに溶かした。有機層を分離して、水相を酢酸エチルで抽出した。結合有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥して濾過し、溶剤は真空内で取り出して粗生成物を得た。粗生成物はカラムクロマトグラフィーで精製して白色固形物(16g、89%)として表題化合物を得た。
1H‐NMR(CDCl3):δ7.75‐7.81(m、2H)、7.08‐7.19(m、2H)、4.09‐4.22(m、2H)、3.02‐3.21(m、1H)、2.85‐2.95(m、2H)、1.98‐2.04(m、2H)、1.47(s、9H)、1.41‐1.45(m、2H)
【0050】
ステップ2:4‐フルオロ‐N‐ピペリジン‐4‐イル‐ベンゼンスルホンアミド塩酸塩(III‐c)
化合物III‐b(10g、27.899mmol)を酢酸エチル(120mL)で溶かして塩化水素の気体で飽和させ、反応混合物を出発物質が全て消滅するまで攪拌した。混合物は凝縮されて、次のステップで更なる精製なしで使用される白色結晶の固形物(8g、97%)としてアミン塩酸塩塩を得た。
1H‐NMR(D2O):δ7.61‐7.68(m、2H)、7.10‐7.17(m、2H)、3.34‐3.44(m、2H)、3.01‐3.15(m、1H)、2.93‐3.09(m、2H)、2.04‐2.15(m、2H)、1.63‐1.75(m、2H)
【0051】
ステップ3:{(S)‐1‐[4‐(4‐フルオロ‐ベンゼンスルホニルアミノ)‐ピペリジン‐1‐カルボニル]‐2,2‐ジメチル‐プロピル}‐カルバミン酸tert‐ブチルエステル(III‐d)
0℃のジクロロメタン(90mL)中I‐g(R3=tert‐ブチル、4.5g、19.456mmol)溶液に、化合物III‐c(5.86g、21.407mmol)、4‐ジメチルアミノピリジン(DMAP)(4.99g、40.845mmol)、1‐エチル‐3‐(3‐ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDCI)(4.1g、21.407mmol)を連続的に加えた。混合物は、室温で一晩攪拌した。混合物は飽和含水炭酸水素ナトリウムおよび塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。真空内で溶剤を取りだした後、残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して白色固形物(8g、87%)として表題化合物を得た。
1H‐NMR(CDCl3):δ7.81‐7.86(m、2H)、7.09‐7.14(m、2H)、4.56‐4.66(m、2H)、4.10‐4.27(m、2H)、3.01‐3.12(m、1H)、2.74‐2.88(m、1H)、2.04‐2.19(m、2H)、1.36‐1.54(m、11H)、0.95‐0.97(d、9H)
【0052】
ステップ4:N‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル‐ピペリジン‐4‐イル)‐4‐フルオロ‐ベンゼンスルホンアミド塩酸塩(III‐e)
化合物III‐d(6g、12.723mmol)は酢酸エチル(80mL)で溶かして塩化水素の気体で飽和させた。また、反応混合液は出発物質が全て消滅するまで攪拌した。混合物を凝縮して、次のステップで更なる精製なしで使用される白色結晶固形物(5g、96%)としてアミン塩酸塩塩を得た。
1H‐NMR(D2O):δ7.69‐7.73(m、2H)、7.02‐7.05(m、2H)、4.19‐4.34(m、1H)、3.88‐4.00(m、3H)、3.11‐3.31(m、1H)、2.74‐2.92(m、1H)、1.82‐1.91(m、2H)、1.34‐1.51(m、2H)、0.93‐0.97(d、9H)
【0053】
[基本手順IV]
(R)‐2‐ブチルN1‐{(S)‐1‐[4‐(4‐フルオロ‐ベンゼンスルホニルアミノ)‐ピペリジン‐1‐カルボニル]‐2、2‐ジメチル‐プロピル}‐N4‐ヒドロキシコハク酸アミドの合成(図式IV)
【化13】

【0054】
ステップ1:(R)‐3‐{(S)‐1‐[4‐(4‐フルオロ‐ベンゼンスルホニルアミノ)‐ピペリジン‐1‐カルボニル]‐2,2‐ジメチル‐プロピルカルバモイル}‐ヘプタン酸tert‐ブチルエステル(IV‐b)
0℃のジクロロメタン(25mL)中IV‐a(R2=n‐ブチル、0.5g、2.171mmol)溶液に、化合物III‐e(R3=tert‐ブチル、R7=F、R5=R6=R8=R9=H、1.06g、2.598mmol)、4‐ジメチルアミノピリジン(DMAP)(0.66g、5.402mmol)、1‐エチル‐(3‐ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDCI)(0.5g、2.605mmol)を連続的に加えた。混合物は、室温で一晩攪拌した。混合物は、0.5N塩酸、飽和含水炭酸水素ナトリウムおよび塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。真空内で溶剤を取り除いた後に、残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して白色固形物(1g、79%)として表題化合物を得た。
1H‐NMR(CDCl3):δ7.72‐7.79(m、2H)、7.07‐7.14(m、2H)、4.90‐4.94(m、1H)、4.51‐4.70(m、1H)、4.19‐4.25(m、2H)、3.19‐3.31(m、1H)、2.72‐2.81(m、1H)、2.53‐2.63(m、2H)、2.30‐2.38(m、1H)、2.09‐2.23(m、2H)、1.25‐1.71(m、19H)、0.99‐1.00(d、9H)、0.83‐0.89(m、3H)
【0055】
ステップ2:(R)‐3‐{(S)‐1‐[4‐(4‐フルオロ‐ベンゼンスルホニルアミノ)‐ピペリジン‐1‐カルボニル]‐2,2‐ジメチル‐プロピルカルバモイル}‐ヘプタン酸(IV‐c)
化合物IV‐b(500mg、0.856mmol)を酢酸エチル(10mL)に溶かして塩化水素の気体で飽和させ、反応液を出発物質が全て消滅するまで攪拌した。混合物を凝縮して、次のステップで更なる精製なしで使用される白色結晶の固形物(430mg、96%)として遊離酸を得た。
1H‐NMR(CDCl3):δ7.87‐7.93(m、2H)、7.23‐7.30(m、2H)、4.76‐4.83(m、1H)、4.27‐4.40(m、1H)、3.91‐4.18(m、2H)、3.12‐3.22(m、1H)、2.69‐2.81(m、2H)、2.46‐2.49(m、1H)、2.38‐2.43(m、1H)、2.18‐2.25(m、1H)、1.75‐1.81(m、2H)、1.12‐1.52(m、8H)、0.90‐0.94(d、9H)、0.77‐0.81(m、3H)
【0056】
ステップ3:(R)‐N4‐ベンジルオキシ‐2‐ブチル‐N1‐{(S)‐1‐[4‐(4‐フルオロ‐ベンゼンスルホニルアミノ)‐ピペリジン‐1‐カルボニル]‐2,2‐ジメチル‐プロピル}‐コハク酸アミド(IV‐d)
0℃のジクロロメタン(10mL)中のIV‐c(100mg、0.189mmol)溶液に、O‐ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(36.3mg、0.227mmol)、4‐ジメチルアミノピリジン(DMAP)(57.9mg、0.473mmol)及び1‐エチル‐3‐(3‐ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDCI)(43.6mg、0.227mmol)を連続的に加えた。混合液は、室温で一晩攪拌した。混合物は0.5N塩酸、飽和含水炭酸水素ナトリウムおよび塩水で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥した。真空内で溶剤を取り出した後に、残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して白色固形物(100mg、84%)としての表題化合物を得た。
1H‐NMR(CDCl3):δ7.74‐7.78(m、2H)、7.26‐7.37(m、5H)、7.06‐7.14(m、2H)、4.81‐4.89(m、3H)、4.51‐4.70(m、1H)、4.20‐4.25(m、2H)、3.11‐3.35(m、1H)、2.72‐2.80(m、2H)、1.90‐1.31(m、4H)、1.25‐1.53(m、8H)、0.99‐1.00(d、9H)、0.85‐0.89(m、3H)
【0057】
ステップ4:(R)‐2‐ブチル‐N1‐{(S)‐1‐[4‐(4‐フルオロ‐ベンゼンスルホニルアミノ)‐ピペリジン]‐カルボニル}‐2,2‐ジメチル‐プロピル}‐N4‐ヒドロキシコハク酸アミド(IV‐e)
エタノール(5mL)中の化合物IV‐d(50mg、0.079mmol)溶液に、10%パラジウム炭(8.5mg)を加えた。反応液を水素バルーン(balloon)下で、8時間攪拌した。炭は濾過により取り除かれ、濾液を凝縮して粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製して青白い黄色の固形物(30mg、70%)として表題化合物を得た。
1H‐NMR(DMSO‐d6):δ7.91(m、2H)、7.26(dt、2H)、4.78(t、1H)、4.37(m、1H)、4.10(m、2H)、3.15(t、1H)、2.74(m、2H)、2.02‐2.14(m、2H)、1.83(br s、2H)、1.16‐1.38(m、8H)、0.77‐0.95(m、12H)
【0058】
[基本手順V]
N‐(1‐{(S)‐2‐[(R)2‐シクロペンチルメチル‐3‐(ホルミル‐ヒドロキシ‐アミノ)‐プロピオニルアミノ]‐3,3‐ジメチル‐ブチリル}‐ピペリジン4‐イル)‐4‐フルオロ‐ベンズアミド(図式V)
【化14】

【0059】
ステップ1:N‐(1‐{(S)‐2‐[(R)‐3‐(ベンジルオキシ‐ホルミル‐アミノ)‐2‐シクロペンチルメチル‐プロピオニルアミノ]‐3,3‐ジメチル‐ブチリル}‐ピペリジン4‐イル)‐4‐フルオロ‐ベンズアミド(V‐b)
0℃のCH2Cl2(25mL)中V‐a(R2=シクロペンチルメチル、638mg、2.090mmol)溶液に、化合物I‐i(R3=tert‐ブチル、R5=R6=R8=R9=H、R7=F、n=0、855mg、2.299mmol)、4‐ジメチルアミノピリジン(DMAP)(562mg、4.599mmol)、1‐エチル‐3‐(3‐ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDCI)(440mg、2.299mmol)を連続的に加えた。混合物は、室温で一晩攪拌した。混合物は、0.5N塩酸、飽和含水炭酸水素ナトリウムおよび塩水で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥した。真空内で溶剤を取り出した後に、残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して白色固形物(950mg、73%)として表題化合物を得た。
1H‐NMR(CDCl3):δ8.11(s、0.3H)、7.75‐7.79(m、2.7H)、7.37(m、5H)、7.06‐7.13(m、2H)、4.78‐4.90(m、1H)、4.49‐4.65(m、1H)、4.00‐4.15(m、3H)、3.56‐3.82(m、1H)、3.14‐3.23(m、1H)、2.67‐2.85(m、2H)、1.23‐2.18(m、13H)、0.92‐1.11(m、11H)
【0060】
ステップ2:N‐(1‐{(S)‐2‐[(R)‐2‐シクロペンチルメチル‐3‐(ホルミル‐ヒドロキシ‐アミノ)‐プロピオニルアミノ]‐3,3‐ジメチル‐ブチリル}‐ピペリジン4‐イル)‐ 4‐フルオロ‐ベンズアミド(V‐c)
エタノール(5mL)中化合物V‐b(100mg、0.160mmol)溶液に、10%のパラジウム炭(17.2mg)を加えた。反応液を水素バルーン(balloon)下で、8時間攪拌した。炭は濾過して取り除き、濾液を凝縮して粗生成物を得た。粗生成物はカラムクロマトグラフィーによって精製して、青白い黄色の固形物(55mg、64%)として表題化合物を得た。
1H‐NMR(CDCl3):δ8.33(s、0.3H)、7.79‐7.82(m、2.7H)、7.07‐7.12(m、2H)、4.82‐4.96(m、1H)、4.61‐4.65(m、1H)、4.00‐4.15(m、3H)、3.57‐3.81(m、1H)、3.16‐3.25(m、1H)、2.64‐2.87(m、2H)、1.24‐2.18(m、13H)、0.97‐1.11(m、11H)
【実施例1】
【0061】
(R)‐N1‐[(S)‐1‐(4‐ベンゾイルアミノ‐ピペリジン‐1‐カルボニル)‐2,2‐ジメチル‐プロピル]‐2‐ブチルN4‐ヒドロキシコハク酸アミド
【化15】

【0062】
表題化合物は基本手順IVに従って(R)‐2‐ブチル‐コハク酸4‐tert‐ブチルエステル、IV‐a(R2=n‐ブチル)及びN‐[1‐((S)2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R7=R8=R9=H)で準備する。
1H‐NMR(DMSO‐d6):δ7.73‐7.83(m、2H)、7.43‐7.51(m、3H)、4.78(t、1H)、4.37(t、1H)、4.00‐4.15(m、2H)、3.15(t、1H)、2.75(m、2H)、1.98‐2.20(m、2H)、1.82(br s、2H)、1.14‐1.55(m、8H)、0.77‐0.95
【実施例2】
【0063】
(R)‐N1‐{(S)‐1‐[4‐(4‐ブロモ‐ベンゾイルアミノ)‐ピペリジン‐1‐カルボニル]‐2,2‐ジメチル‐プロピル}‐2‐ブチル‐N4‐ヒドロキシコハク酸アミド
【化16】

表題化合物は基本手順IVに従って、(R)‐2‐ブチル‐コハク酸4‐tert‐ブチルエステルIV‐a(R2=n‐ブチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐4‐臭素‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=Br)で準備した。
1H‐NMR(DMSO‐d6):δ7.73‐7.83(m、2H)、7.44‐7.50(m、2H)、4.78(t、1H)、4.37(t、1H)、4.03‐4.11(m、2H)、3.14(t、1H)、2.75(m、2H)、1.98‐2.20(m、2H)、1.82(br s、2H)、1.16‐1.34(m、8H)、0.77‐0.95(m、12H)
【実施例3】
【0064】
(R)‐2‐ブチル‐N1‐{(S)‐2、2‐ジメチル‐1‐[4‐(4‐トリフルオロメチル‐ベンゾイルアミノ)‐ピペリジン‐1‐カルボニル]‐プロピル}‐N4‐ヒドロキシコハク酸アミド
【化17】

表題化合物は(R)‐2‐ブチル‐コハク酸4‐tert‐ブチルエステルIV‐a(R2=n‐ブチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐4‐トリフルオロメチル‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=CF3)で基本手順IVに従って準備する。
1H‐NMR(DMSO‐d6):δ8.03(d、2H)、7.82(d、2H)、4.78(t、1H)、4.31‐4.42(m、1H)、4.03‐4.11(m、2H)、3.13(t、1H)、2.71‐2.74(m、2H)、2.14‐2.20(m、1H)、1.97‐2.04(m、1H)、1.85(br s、2H)、1.16‐1.35(m、8H)、0.76‐0.95(m、12H).
【実施例4】
【0065】
(R)‐2‐ブチルN1‐[(S)‐2、2‐ジメチル‐1‐(4‐フェニルアセチルアミノ‐ピペリジン‐1‐カルボニル)‐プロピル]‐N4‐ヒドロキシ‐コハク酸アミド
【化18】

表題化合物は(R)‐2‐ブチル‐コハク酸4‐tert‐ブチルエステルIV‐a(R2=n‐ブチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4イル]‐2‐フェニル‐アセトアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=l、R5=R6=R7=R8=R9=H)により基本手順IVに従って準備する。
1H‐NMR(DMSO‐d6):δ7.22‐7.27(m、5H)、4.76(m、1H)、4.03(m、3H)、3.35(d、2H)、3.16(m、1H)、2.77(m、2H)、1.98‐2.12(m、2H)、1.72(br s、2H)、1.16(m、8H)、0.76‐0.93(m、12H)
【実施例5】
【0066】
(R)‐N1‐[(S)‐1‐(4‐ベンゾイルアミノ‐ピペリジン‐1‐カルボニル)‐2、2‐ジメチル‐プロピル]‐N4‐ヒドロキシ‐2‐イソブチル‐コハク酸アミド
【化19】

表題化合物を(R)‐2‐イソブチル‐コハク酸4‐tert‐ブチルエステルIV‐a(R2=イソ‐ブチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R7=R8=R9=H)によって基本手順IVに従って準備する。
1H‐NMR(DMSO‐d6):δ7.69‐7.80(m、2H)、7.34‐7.46(m、3H)、4.71(t、1H)、4.23‐4.35(m、1H)、3.91‐4.02(m、2H)、3.07(t、1H)、2.58‐2.77(m、2H)、1.89‐2.15(m、2H)、1.74(m、2H)、1.28‐1.48(m、4H)、1.00‐1.03(m、1H)、0.70‐0.88(m、15H)
【実施例6】
【0067】
(R)‐N1‐{(S)‐1‐[4‐(4‐ブロモ‐ベンゾイルアミノ)‐ピペリジン‐1‐カルボニル]‐2,2‐ジメチル‐プロピル}‐N4‐ヒドロキシ‐2‐イソブチル‐コハク酸アミド
【化20】

表題化合物を(R)‐2‐イソブチル‐コハク酸4‐tert‐ブチルエステルIV‐a(R2=イソ‐ブチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3、3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐4‐臭素‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=Br)によって基本手順IVに従って準備する。
1H‐NMR(DMSO‐d6):δ7.68‐7.79(m、2H)、7.34‐7.46(m、2H)、4.71(t、1H)、4.22‐4.35(m、1H)、3.91‐4.02(m、2H)、3.07(m、1H)、2.59‐2.77(m、2H)、1.89‐2.09(m、2H)、1.74‐1.83(m、2H)、1.15‐1.65(m、4H)、1.00‐1.04(m、1H)、0.70‐0.88(m、15H)
【実施例7】
【0068】
(R)‐N1‐[(S)‐2,2‐ジメチル‐1‐(4‐フェニルアセチルアミノ‐ピペリジン‐1‐カルボニル)‐プロピル]‐N4‐ヒドロキシ‐2‐イソブチル‐サクシンアミド
【化21】

表題化合物は(R)‐2‐イソブチル‐コハク酸4‐tert‐ブチルエステルIV‐a(R2=イソ‐ブチル)またN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3、3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐2‐フェニル‐アセトアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=1、R5=R6=R7=R8=R9=H)により基本手順IVに従って準備した。
1H‐NMR(DMSO‐d6):δ7.14‐7.20(m、5H)、4.67(t、1H)、3.93‐4.18(m、2H)、3.67(br s、1H)、3.28(d、2H)、3.04(m、1H)、2.62‐2.74(m、2H)、1.91‐2.02(m、2H)、1.67(m、2H)、1.03‐1.33(m、5H)、0.68‐0.86(m、15H)
【実施例8】
【0069】
(R)‐N1‐[(S)‐1‐(4‐ベンゾイルアミノ‐ピペリジン‐1‐カルボニル)‐2,2‐ジメチル‐プロピル]‐2‐シクロペンチルメチル‐N4‐ヒドロキシ‐コハク酸アミド
【化22】

表題化合物は(R)‐2‐シクロペンチルメチル‐コハク酸4‐tert‐ブチルエステルIV‐a(R2=シクロペンチルメチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3、3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R7=R8=R9=H)により基本手順IVに従って準備する。
1H‐NMR(CDCl3):δ7.78(d、2H)、7.41‐7.52(m、3H)、4.83‐4.90(m、1H)、4.56(dd、1H)、4.11‐4.23(m、2H)、3.18‐3.30(m、1H)、2.70‐2.89(m、2H)、2.31(d、2H)、2.05(m、2H)、1.39‐1.72(m、11H)、1.00(m、11H)
【実施例9】
【0070】
(R)‐N1‐{(S)‐1‐[4‐(4‐ブロモ‐ベンゾイルアミノ)‐ピペリジン‐1‐カルボニル]‐2,2‐ジメチル‐プロピル}‐2‐シクロペンチルメチル‐N4‐ヒドロキシ‐コハク酸アミド
【化23】

表題化合物は(R)‐2‐シクロペンチルメチル‐コハク酸4‐tert‐ブチルエステルIV‐a(R2=シクロペンチルメチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐4‐ブロモ‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=Br)により基本手順IVに従って準備する。
1H‐NMR(CDCl3):δ7.78(d、2H)、7.40‐7.52(m、2H)、4.83‐4.90(m、1H)、4.56(dd、1H)、4.11‐4.22(m、2H)、3.17‐3.30(m、1H)、2.70‐2.83(m、2H)、2.31‐2.42(m、2H)、2.05(m、2H)、1.51‐1.72(m、11H)、0.99(m、11H)
【実施例10】
【0071】
(R)‐2‐シクロペンチルメチル‐N1‐[(S)‐2、2‐ジメチル‐1‐(4‐フェニルアセチルアミノ‐ピペリジン‐1‐カルボニル)‐プロピル]‐N4‐ヒドロキシ‐コハク酸アミド
【化24】

表題化合物は(R)‐2‐シクロペンチルメチル‐コハク酸4‐tert‐ブチルエステルIV‐a(R2=シクロペンチルメチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3、3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン4‐イル]‐2‐フェニル‐アセトアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=1、R5=R6=R7=R8=R9=H)により基本手順IVに従って準備する。
1H‐NMR(DMSO‐d6):δ7.24‐7.27(m、5H)、4.79(t、1H)、4.03‐4.30(m、2H) 、3.73(m、1H)、3.36(d、2H)、3.13‐3.17(m、1H)、2.69‐2.80(m、2H)、2.02‐2.10(m、2H)、1.27‐1.74(m、13H)、0.90‐0.94(m、11H)
【実施例11】
【0072】
(R)‐N1‐{(S)‐1‐[4‐(4‐シアノ‐ベンゾイルアミノ)‐ピペリジン‐1‐カルボニル]‐2,2‐ジメチル‐プロピル}‐N4‐ヒドロキシ‐2‐イソブチル‐コハク酸アミド
【化25】

表題化合物は(R)‐2‐イソブチル‐コハク酸4‐tert‐ブチルエステルIV‐a(R2=イソ‐ブチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐4‐シアノ‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R8=R9=H(R7=CN)により基本手順IVに従って準備する。
1H‐NMR(DMSO‐d6):δ7.75(d、2H)、7.25(d、2H)、4.79(t、1H)、4.25‐4.50(m、1H)、3.90‐4.20(m、2H)、3.16‐3.18(m、1H)、2.86(m、2H)、1.99‐2.13(m、2H)、1.81(m、2H)、1.42(m、4H)、1.10(m、1H)、0.79‐0.96(m、15H)
【実施例12】
【0073】
(R)‐N1‐{(S)‐2,2‐ジメチル‐1‐[4‐(4‐トリフルオロメチル‐ベンゾイルアミノ)‐ピペリジン‐1‐カルボニル]‐プロピル}‐N4‐ヒドロキシ‐2‐イソブチル‐コハク酸アミド
【化26】

表題化合物は(R)‐2‐イソブチル‐コハク酸4‐tert‐ブチルエステルIV‐a(R2=イソ‐ブチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐4‐トリフルオロメチル‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=CF3)により基本手順IVに従って準備する。
1H‐NMR(DMSO‐d6):δ8.04(d、2H)、7.84(d、2H)、4.80(t、1H)、4.25‐4.50(m、1H)、3.90‐4.20(m、2H)、3.16(m、1H)、2.72‐2.86(m、2H)、1.99‐2.14(m、2H)、1.87(br s、2H)、1.40(m、4H)、1.10(m、1H)、0.79‐0.96(m、15H)
【実施例13】
【0074】
(R)‐2‐シクロペンチルメチル‐N1‐{(S)‐2,2‐ジメチル‐1‐[4‐(4‐トリフルオロメチル‐ベンゾイルアミノ)‐ピペリジン‐1‐カルボニル]‐プロピル}‐N4‐ヒドロキシ‐コハク酸アミド
【化27】

表題化合物は(R)‐2‐シクロペンチルメチル‐コハク酸4‐tert‐ブチルエステルIV‐a(R2=シクロペンチルメチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐4‐トリフルオロメチル‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=CF3)により基本手順IVに従って準備する。
1H‐NMR(CDCl3):δ7.82‐7.91(m、2H)、7.66(d、2H)、4.85‐4.94(m、1H)、4.50‐4.67(m、1H)、4.11‐4.23(m、2H)、3.16‐3.29(m、1H)、2.64‐2.89(m、2H)、2.34‐2.43(m、2H)、2.05(m、3H)、1.26‐1.67(m、10H)、0.97(m、11H)
【実施例14】
【0075】
(R)‐N1‐{(S)‐1‐[4‐(4‐シアノ‐ベンゾイルアミノ)‐ピペリジン‐1‐カルボニル]‐2、2‐ジメチル‐プロピル}‐2‐シクロペンチルメチル‐N4‐ヒドロキシ‐コハク酸アミド
【化28】

表題化合物は(R)‐2‐シクロペンチルメチル‐コハク酸4‐tert‐ブチルエステルIV‐a(R2=シクロペンチルメチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン4‐イル]‐4‐シアノ‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=CN)により基本手順IVに従って準備する。
1H‐NMR(CDCl3):δ7.61‐7.70(m、2H)、7.20(d、2H)、4.82‐4.94(m、1H)、4.57(dd、1H)、4.11‐4.22(m、2H)、3.15‐3.33(m、1H)、2.64‐2.88(m、2H)、2.38(m、2H)、1.28‐2.18(m、13H)、0.97(m、11H)
【実施例15】
【0076】
(R)‐2‐シクロペンチルメチル‐N1‐{(S)‐1‐[4‐(4‐フルオロ‐ベンゾイルアミノ)‐ピペリジン‐1‐カルボニル]‐2,2‐ジメチル‐プロピル}‐N4‐ヒドロキシ‐コハク酸アミド
【化29】

表題化合物が(R)‐2‐シクロペンチルメチル‐コハク酸4‐tert‐ブチルエステルIV‐a(R2=シクロペンチルメチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐4‐フルオロ‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=F)により基本手順IVに従って準備される。
1H‐NMR(CDCl3):δ7.78(m、2H)、7.04‐7.10(m、2H)、4.86‐4.89(m、1H)、4.48‐4.66(m、1H)、4.11‐4.18(m、2H)、3.18‐3.23(m、1H)、2.64‐2.92(m、2H)、2.05‐2.44(m、4H)、1.26‐1.68(m、11H)、0.96(m、11H)
【実施例16】
【0077】
(R)‐2‐ブチル‐N1‐{(S)‐1‐[4‐(4‐フルオロ‐ベンゾイルアミノ)‐ピペリジン‐1‐カルボニル]‐2,2‐ジメチル‐プロピル}‐N4‐ヒドロキシ‐コハク酸アミド
【化30】

表題化合物は(R)‐2‐ブチル‐コハク酸4‐tert‐ブチルエステルIV‐a(R2=n‐ブチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐4‐フルオロ‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=F)により基本手順IVに従って準備される。
1H‐NMR(DMSO‐d6):δ7.91(m、2H)、7.26(dt、2H)、4.78(t、1H)、4.37(m、1H)、4.10(m、2H)、3.15(t、1H)、2.74(m、2H)、2.02‐2.14(m、2H)、1.83(br s、2H)、1.16‐1.38(m、8H)、0.77‐0.95(m、12H)
【実施例17】
【0078】
(R)‐N1‐{(S)‐1‐[‐4‐(4‐フルオロ‐ベンゾイルアミノ)‐ピペリジン‐1‐カルボニル]‐2,2‐ジメチル‐プロピル}‐N4‐ヒドロキシ‐2‐イソブチル‐コハク酸アミド
【化31】

表題化合物を(R)‐2‐イソブチル‐コハク酸4‐tert‐ブチルエステルIV‐a(R2=イソ‐ブチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐4‐フルオロ‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=F)により基本手順IVに従って準備される。
1H‐NMR(DMSO‐d6):δ7.91(m、2H)、7.26(t、2H)、4.78(t、1H)、4.37(m、1H)、4.11(m、2H)、3.14(t、1H)、2.70‐2.84(m、2H)、1.97‐2.13(m、2H)、1.83(br s、2H)、1.39(m、4H)、1.09(m、1H)、0.77‐0.95(m、15H)
【実施例18】
【0079】
(R)‐2‐ブチル‐N1‐{(S)‐2,2‐ジメチル‐1‐[4‐(4‐メチル‐ベンゾイルアミノ)‐ピペリジン‐1‐カルボニル]‐プロピル}‐N4‐ヒドロキシ‐コハク酸アミド
【化32】

表題化合物を(R)‐2‐ブチル‐コハク酸4‐tert‐ブチルエステル、IV‐a(R2=n‐ブチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐4‐メチルベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=CH3)により基本手順IVに従って準備される。
1H‐NMR(CD3OD):δ7.72(t、2H)、7.25(d、2H)、4.89‐4.94(m、1H)、4.54(dd、1H)、4.08‐4.26(m、2H)、3.21‐3.31(m、1H)、2.74‐2.86(m、2H)、2.37(s、3H)、2.17‐2.41(m、2H)、2.01(t、2H)、1.21‐1.64(m、8H)、0.86‐1.04(m、12H)
【実施例19】
【0080】
(R)‐2‐ブチル‐N4‐ヒドロキシ‐N1‐{(S)‐1‐[4‐(4‐メトキシ‐ベンゾイルアミノ)‐ピペリジン‐1‐カルボニル]‐2,2‐ジメチル‐プロピル}‐サクシンアミド
【化33】

表題化合物を(R)‐2‐ブチルコハク酸4‐tert‐ブチルエステル、IV‐a(R2=n‐ブチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐4‐メトキシ‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=OCH3)により基本手順IVに従って準備される。
1H‐NMR(CD3OD):δ7.79(t、2H)、6.96(d、2H)、4.88‐4.94(m、1H)、4.53(dd、1H)、4.08‐4.26(m、2H)、3.83(s、3H)、3.21‐3.31(m、1H)、2.74‐2.86(m、2H)、2.19‐2.40(m、2H)、2.01(t、2H)、1.21‐1.63(m、8H)、0.86‐1.04(m、12H)
【実施例20】
【0081】
(R)‐2‐シクロペンチルメチル‐N1‐{(S)‐2,2‐ジメチル‐1‐[4‐(4‐メチル‐ベンゾイルアミノ)‐ピペリジン‐1‐カルボニル]‐プロピル}‐N4‐ヒドロキシ‐コハク酸アミド
【化34】

表題化合物を(R)‐2‐シクロペンチルメチル‐コハク酸4‐tert‐ブチルエステルIV‐a(R2=シクロペンチルメチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン4‐イル]‐4‐メチル‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=CH3)により基本手順IVに従って準備される。
1H‐NMR(DMSO‐d6):δ7.74(t、2H)、7.23(d、2H)、4.80(t、1H)、4.29‐4.42(m、2H)、4.00‐4.10(m、2H)、3.13(t、1H)、2.68‐2.80(m、2H)、2.33(s、3H)、1.97‐2.12(m、2H)、1.08‐1.81(m、13H)、0.93(d、11H)
【実施例21】
【0082】
(R)‐2‐シクロペンチルメチル‐N4‐ヒドロキシ‐N1‐{(S)‐1‐[4‐(4‐メトキシ‐ベンゾイルアミノ)‐ピペリジン‐1‐カルボニル]‐2,2‐ジメチル‐プロピル}‐コハク酸アミド
【化35】

表題化合物を(R)‐2‐シクロペンチルメチル‐コハク酸4‐terf‐ブチルエステルIV‐a(R2=シクロペンチルメチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン4‐イル]‐4‐メトキシ‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=OCH3)により基本手順IVに従って準備される。
1H‐NMR(DMSO‐d6):δ7.81(dd、2H)、6.96(dd、2H)、4.80(t、1H)、4.29‐4.42(m、1H)、4.00‐4.10(m、2H)、3.78(s、3H)、3.13(t、1H)、2.67‐2.80(m、2H)、1.97‐2.12(m、2H)、1.13‐1.81(m、13H)、0.93(d、11H、J=11.5Hz)
【実施例22】
【0083】
N‐[1‐((S)‐2‐{(R)‐2‐[(ホルミル‐ヒドロキシ‐アミノ)‐メチル]‐ヘキサノイルアミノ}‐3,3‐ジメチル‐ブチリル‐ピペリジン‐4‐イル)‐ベンズアミド
【化36】

表題化合物を(R)‐2‐[(ベンジルオキシ‐ホルミル‐アミノ)‐メチル]‐ヘキサン酸V‐a(R=n‐ブチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン4‐イル]‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R7=R8=R9=H)により基本手順IVに従って準備される。
1H‐NMR(CDCl3):δ8.35(s、0.3H)、7.75‐7.82(m、2.7H)、7.40‐7.52(m、3H)、4.84‐4.96(m、1H)、4.59(dd、1H)、3.96‐4.28(m、2H)、3.53‐3.80(m、2H)、3.17‐3.26(m、1H)、2.70‐2.87(m、2H)、2.05‐2.10(m、2H)、1.32‐1.59(m、8H)、0.85‐1.00(m、12H)
【実施例23】
【0084】
4‐ブロモ‐N‐[1‐((S)‐2‐{(R)‐2‐[(ホルミル‐ヒドロキシ‐アミノ)‐メチル]‐ヘキサノイルアミノ}‐3,3‐ジメチル‐ブチリル‐ピペリジン‐4‐イル)‐ベンズアミド
【化37】

表題化合物を(R)‐2‐[(ベンジルオキシ‐ホルミル‐アミノ)‐メチル]‐ヘキサン酸V‐a(R=n‐ブチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐4‐ブロモ‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=Br)により基本手順Vに従って準備される。
1H‐NMR(CDCl3):δ7.75‐7.82(m、2H)、7.41‐7.51(m、2H)、4.89‐4.96(m、1H)、4.62(dd、1H)、4.21(m、2H)、3.46‐3.73(m、1H)、3.11‐3.30(m、2H)、2.59‐2.85(m、2H)、2.05‐2.11(m、2H)、1.29‐1.58(m、8H)、0.85‐1.01(m、12H)
【実施例24】
【0085】
(R)‐2‐[(ホルミル‐ヒドロキシ‐アミノ)‐メチル]‐ヘキサン酸[(S)‐2,2‐ジメチル‐1‐(4‐フェニルアセチルアミノ‐ピペリジン‐1‐カルボニル化合物)プロピル]‐アミド
【化38】

表題化合物を(R)‐2‐[(ベンジルオキシ‐ホルミル‐アミノ)‐メチル]‐ヘキサン酸V‐a(R2=n‐ブチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン4‐イル]‐2‐フェニル‐アセトアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=1、R5=R6=R7=R8=R9=H)により基本手順Vに従って準備される。
1H‐NMR(CDCl3):δ8.25(s、0.3H)、7.77(s、0.7H)、7.22‐7.36(m、5H)、4.88(d、1H)、4.44(dd、1H)、4.04(m、2H)、3.45‐3.75(m、4H)、3.08‐3.17(m、1H)、2.62‐2.80(m、2H)、1.93(m、2H)、1.25‐1.55(m、8H)、0.79‐0.96(m、12H)
【実施例25】
【0086】
N‐(1‐{(S)‐2‐[(R)‐2‐シクロペンチルメチル‐3‐(ホルミル‐ヒドロキシ‐アミノ)‐プロピオニルアミノ]‐3,3‐ジメチル‐ブチリル}‐ピペリジン‐4‐イル)‐ベンズアミド
【化39】

表題化合物は(R)‐3‐(ベンジルオキシ‐ホルミル‐アミノ)‐2‐シクロペンチルメチル‐プロピオン酸V‐a(R2=シクロペンチルメチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R7=R8=R9=H)により基本手順Vに従って準備される。
1H‐NMR(DMSO‐d6):δ8.22(s、0.3H)、7.75‐7.86(m、2.7H)、7.44‐7.51(m、3H)、4.86(t、1H)、4.28‐4.44(m、1H)、3.99‐4.13(m、2H)、3.54‐3.67(m、1H)、3.12‐3.43(m、2H)、2.67‐2.92(m、2H)、1.15‐2.50(m、13H)、0.90‐0.94(m、11H)
【実施例26】
【0087】
4‐ブロモ‐N‐(1‐{(S)‐2‐[(R)2‐シクロペンチルメチル‐3‐(ホルミル‐ヒドロキシ‐アミノ)‐プロピオニルアミノ]‐3,3‐ジメチル‐ブチリル}‐ピペリジン‐4‐イル)‐ベンズアミド
【化40】

表題化合物は(R)‐3‐(ベンジルオキシ‐ホルミル‐アミノ)‐2‐シクロペンチルメチル‐プロピオン酸V‐a(R2=シクロペンチルメチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)ピペリジン‐4‐イル]‐4‐ブロモ‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=Br)により基本手順Vに従って準備される。
1H‐NMR(CDCl3):δ7.77(d、2H)、7.40‐7.53(m、2H)、4.70(br s、1H)、4.43(m、1H)、4.08‐4.27(m、2H)、3.80(m、1H)、2.74‐3.16(m、2H)、2.04‐2.18(m、4H)、1.43‐1.75(m(1つの1H))、0.94‐1.07(m、11H)
【実施例27】
【0088】
(R)‐2‐シクロペンチルメチル‐N‐[(S)‐2,2‐ジメチル‐1‐(4‐フェニルアセチルアミノ‐ピペリジン‐1‐カルボニル)‐プロピル]‐3‐(ホルミル‐ヒドロキシ‐アミノ)‐プロピオンアミド
【化41】

表題化合物は(R)‐3‐(ベンジルオキシ‐ホルミル‐アミノ)‐2‐シクロペンチルメチル‐プロピオン酸V‐a(R2=シクロペンチルメチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐2‐フェニル‐アセトアミド塩酸塩I‐i(R=tert‐ブチル、n=1、R5=R6=R7=R8=R9=H)により基本手順Vに従って準備される。
1H‐NMR(CDCl3):δ8.25(s、0.4H)、7.77(s、0.6H)、7.21‐7.37(m、5H)、4.78‐4.89(m、1H)、4.30‐4.56(m、1H)、4.02(m、2H)、3.71‐3.79(m、1H)、3.50‐3.57(m、4H)、3.12(m、1H)、2.60‐2.81(m、2H)、1.43‐1.79(m、11H)、0.92‐1.06(m、11H)
【実施例28】
【0089】
N‐(1‐{(S)‐2‐[(R)‐2‐シクロペンチルメチル‐3‐(ホルミル‐ヒドロキシ‐アミノ)‐プロピオニルアミノ]‐3,3‐ジメチル‐ブチリル}‐ピペリジン‐4‐イル)‐4‐トリフルオロメチル‐ベンズアミド
【化42】

表題化合物は(R)‐3‐(ベンジルオキシ‐ホルミル‐アミノ)‐2‐シクロペンチルメチル‐プロピオン酸V‐a(R2=シクロペンチルメチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノの‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐4‐トリフルオロメチル‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=CF3)により基本手順Vに従って準備される。
1H‐NMR(CDCl3):δ8.32(s、0.3H)、7.86‐7.93(m、2H)、7.78(s、0.7H)、7.68(d、2H)、4.82‐4.93(m、1H)、4.61‐4.65(m、1H)、3.98‐4.31(m、3H)、3.58‐3.73(m、1H)、3.21‐3.25(m、1H)、2.63‐2.90(m、2H)、2.04‐2.18(m、3H)、1.26‐1.82(m、10H)、0.97‐1.11(m、11H)
【実施例29】
【0090】
4‐シアノ‐N‐(1‐{(S)‐2‐[(R)‐2‐シクロペンチルメチル‐3‐(ホルミル‐ヒドロキシ‐アミノ)‐プロピオニルアミノ]‐3,3‐ジメチル‐ブチリル}‐ピペリジン‐4‐イル)ベンズアミド
【化43】

表題化合物は(R)‐3‐(ベンジルオキシ‐ホルミル‐アミノ)‐2‐シクロペンチルメチル‐プロピオン酸V‐a(R2=シクロペンチルメチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐4‐シアノ‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=CN)により基本手順Vに従って準備される。
1H‐NMR(CDCl3):δ8.35(s、0.3H)、7.80(s、0.7H)、7.64‐7.73(m、2H)、7.21‐7.27(m、2H)、4.83‐4.96(m、1H)、4.61(dd、1H)、4.16(m、3H)、3.54‐3.74(m、1H)、3.21(m、1H)、2.64‐2.87(m、2H)、1.26‐2.06(m、13H)、0.96‐1.10(m、11H)
【実施例30】
【0091】
N‐(1‐{(S)‐2‐[(R)‐2‐シクロペンチルメチル‐3‐(ホルミル‐ヒドロキシ‐アミノ)‐プロピオニルアミノ]‐3,3‐ジメチル‐ブチリル}‐ピペリジン‐4‐イル)‐4‐フルオロ‐ベンズアミド
【化44】

表題化合物は(R)‐3‐(ベンジルオキシ‐ホルミル‐アミノ)‐2‐シクロペンチルメチル‐プロピオン酸V‐a(R2=シクロペンチルメチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐4‐フルオロ‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=F)により基本手順Vに従って準備される。
1H‐NMR(CDCl3):δ8.33(s、0.3H)、7.79‐7.82(m、2.7H)、7.07‐7.12(m、2H)、4.82‐4.96(m、1H)、4.61‐4.65(m、1H)、4.00‐4.15(m、3H)、3.57‐3.81(m、1H)、3.16‐3.25(m、1H)、2.64‐2.87(m、2H)、1.24‐2.18(m、13H)、0.97‐1.11(m、11H)
【実施例31】
【0092】
N‐[1‐((S)‐2‐{(R)‐2‐[(ホルミル‐ヒドロキシ‐アミノ)‐メチル]‐4‐メチル‐ペンタノイルアミノ}‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐ベンズアミド
【化45】

表題化合物は(R)‐2‐[(ベンジルオキシ‐ホルミル‐アミノ)‐メチル]‐4‐メチル‐ペンタン酸V‐a(R2=イソ‐ブチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R7=R8=R9=H)により基本手順Vに従って準備される。
1H‐NMR(DMSO‐d6):δ8.21(s、0.3H)、7.81‐7.84(m、2H)、7.74(s、0.7H)、7.41‐7.50(m、3H)、4.83(m、1H)、4.34(dd、1H)、4.11(m、2H)、3.54‐3.61(m、1H)、3.11‐3.19(m、2H)、2.60‐3.00(m、2H)、1.81‐1.86(m、2H)、1.24‐1.41(m、4H)、1.10(m、1H)、0.82‐0.93(m、15H)
【実施例32】
【0093】
N‐[1‐((S)‐2‐{(R)‐2‐[(ホルミル‐ヒドロキシ‐アミノ)‐メチル]‐4‐メチル‐ペンタノイルアミノ}‐3、3‐ジメチル‐ブチリル‐ピペリジン‐4‐イル)‐4‐トリフルオロメチル‐ベンズアミド
【化46】

表題化合物は(R)‐2‐[(ベンジルオキシ‐ホルミル‐アミノ)‐メチル]‐4‐メチル‐ペンタン酸V‐a(R2=イソ‐ブチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン4‐イル]‐4‐トリフルオロメチル‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=CF3)により基本手順Vに従って準備される。
1H‐NMR(DMSO‐d6):δ8.21(s、0.4H)、8.02(dd、2H)、7.83(d、2H)、7.74(s、0.6H)、4.83(t、1H)、4.35(dd、1H)、4.12(m、2H)、3.54‐3.61(m、1H)、3.12‐3.32(m、2H)、2.60‐3.00(m、2H)、1.84‐1.98(m、2H)、1.00‐1.44(m、5H)、0.78‐0.93(m、15H)
【実施例33】
【0094】
4‐シアノ‐N‐[1‐((S)‐2‐{(R)‐2‐[(ホルミル‐ヒロドキシ‐アミノ)‐メチル]‐4‐メチル‐ペンタノイルアミノ}‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐ベンズアミド
【化47】

表題化合物は(R)‐2‐[(ベンジルオキシ‐ホルミル‐アミノ)‐メチル]‐4‐メチル‐ペンタン酸V‐a(R2=イソ‐ブチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン4‐イル]‐4‐シアノ‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=CN)により基本手順Vに従って準備される。
1H‐NMR(DMSO‐d6):δ8.21(s、0.2H)、7.74(s、0.8H)、7.74‐8.00(m、5H)、4.82(t、1H)、4.35(dd、1H)、4.11(m、2H)、3.53‐3.69(m、1H)、3.16‐3.36(m、2H)、2.60‐3.00(m、2H)、1.83‐1.93(m、2H)、1.06‐1.41(m、5H)、0.78‐0.92(m、15H)
【実施例34】
【0095】
4‐フルオロ‐N‐[1‐((S)‐2‐{(R)‐2‐[(ホルミル‐ヒロドキシ‐アミノ)‐メチル]‐ヘキサノイルアミノ}‐3,3‐ジメチル‐ブチリル‐ピペリジン‐4‐イル)‐ベンズアミド
【化48】

表題化合物は(R)‐2‐[(ベンジルオキシ‐ホルミル‐アミノ)‐メチル]‐ヘキサン酸V‐a(R2=n‐ブチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐4‐フルオロ‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=F)により基本手順Vに従って準備される。
1H‐NMR(DMSO‐d6):δ8.21(s、0.3H)、7.88‐7.93(m、2H)、7.75(s、0.7H)、7.27(dt、2H)、4.83(t、1H)、4.38(m、1H)、4.00‐4.13(m、2H)、3.49‐3.58(m、1H)、3.11‐3.33(m、2H)、2.71‐3.00(m、2H)、1.83(m、2H)、1.18(m、8H)、0.81‐0.93(m、12H)
【実施例35】
【0096】
4‐フルオロ‐N‐[1‐((S)‐2‐{(R)‐2‐[(ホルミル‐ヒロドキシ‐アミノ)‐メチル]‐4‐メチル‐ペンタノイルアミノ}‐3,3‐ジメチル‐ブチリル‐ピペリジン‐4‐イル)‐ベンズアミド
【化49】

表題化合物は(R)‐2‐[(ベンジルオキシ‐ホルミル‐アミノ)‐メチル]‐4‐メチルペンタン酸V‐a(R2=イソ‐ブチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐4‐フルオロ‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=F)により基本手順Vに従って準備される。
1H‐NMR(DMSO‐d6):δ8.21(s、0.3H)、7.88‐7.92(m、2H)、7.74(s、0.7H)、7.27(dt、2H)、4.82(t、1H)、4.33(dd、1H)、4.01‐4.12(m、2H)、3.54‐3.61(m、1H)、3.15‐3.36(m、2H)、2.70‐3.00(m、2H)、1.82‐1.94(m、2H)、1.41(m、4H)、1.08‐1.19(m、1H)、0.81‐0.93(m、15H)
【実施例36】
【0097】
N‐[1‐((S)‐2‐{(R)‐2‐[(ホルミル‐ヒドロキシ‐アミノ)‐メチル]‐ヘキサノイルアミノ}‐3,3‐ジメチル‐ブチリル‐ピペリジン‐4‐イル)‐4‐メチル‐ベンズアミド
【化50】

表題化合物は(R)‐2‐[(ベンジルオキシ‐ホルミル‐アミノ)‐メチル]‐ヘキサン酸V‐a(R2=n‐ブチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン4‐イル]‐4‐メチル‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=CH3)により基本手順Vに従って準備される。
1H‐NMR(DMSO‐d6):δ8.21(s、0.3H)、7.76(s、0.7H)、7.74(dd、2H)、7.24(dd、2H)、4.83(t、1H)、4.31‐4.42(m、1H)、3.98‐4.15(m、2H)、3.49‐3.63(m、1H)、3.10‐3.33(m、2H)、2.66‐2.90(m、2H)、2.33(s、3H)、1.82‐1.85(m、2H)、1.14‐1.38(m、8H)、0.81‐0.93(m、12H)
【実施例37】
【0098】
N‐[1‐((S)‐2‐{(R)‐2‐[(ホルミル‐ヒドロキシ‐アミノ)‐メチル]‐ヘキサノイルアミノ}‐3,3‐ジメチル‐ブチリル‐ピペリジン‐4‐イル)‐4‐メトキシ‐ベンズアミド
【化51】

表題化合物は(R)‐2‐[(ベンジルオキシ‐ホルミル‐アミノ)‐メチル]‐ヘキサン酸V‐a(R2=n‐ブチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐4‐メトキシ‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=OCH3)により基本手順Vに従って準備される。
1H‐NMR(DMSO‐d6):δ8.21(s、0.3H)、7.81(dd、2H)、7.75(s、0.7H)、6.96(dd、2H)、4.83(t、1H)、4.31‐4.42(m、1H)、3.98‐4.11(m、2H)、3.49‐3.58(m、1H)、3.33(s、3H)、3.10‐3.37(m、2H)、2.66‐2.88(m、2H)、1.81‐1.85(m、2H)、1.14‐1.38(m、8H)、0.81‐0.93(m、12H)
【実施例38】
【0099】
N[1‐{(S)‐2‐[(R)‐2‐シクロペンチルメチル‐3‐(ホルミル‐ヒドロキシ‐アミノ)‐プロピオニルアミノ]‐3,3‐ジメチル‐ブチリル}‐ピペリジン‐4‐イル]‐4‐メチル‐ベンズアミド
【化52】

表題化合物を(R)‐3‐(ベンジルオキシ‐ホルミル‐アミノ)‐2‐シクロペンチルメチル‐プロピオン酸V‐a(R2=シクロペンチルメチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐4‐メチル‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=CH3)により基本手順Vに従って準備される。
1H‐NMR(DMSO‐d6):δ8.21(s、0.4H)、7.74(s、0.6H)、7.71‐7.76(m、2H)、7.24(dd、2H)、4.85(t、1H)、4.35(dd、1H)、3.98‐4.12(m、2H)、3.53‐3.66(m、1H)、3.10‐3.43(m、2H)、2.65‐2.91(m、2H)、2.33(s、3H)、1.14‐1.85(m、13H)、0.89‐0.92(m、11H)
【実施例39】
【0100】
N‐(1‐{(S)‐2‐[(R)‐2‐シクロペンチルメチル‐3‐(ホルミル‐ヒドロキシ‐アミノ)‐プロピオニルアミノ]‐3,3‐ジメチル‐ブチリル}‐ピペリジン‐4‐イル)‐4‐メトキシベンズアミド
【化53】

表題化合物は(R)‐3‐(ベンジルオキシ‐ホルミル‐アミノ)‐2‐シクロペンチルメチル‐プロピオン酸V‐a(R2=シクロペンチルメチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐4‐メトキシベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=OCH3)により基本手順Vに従って準備される。
1H‐NMR(DMSO‐d6):δ8.21(s、0.4H)、7.74(s、0.6H)、7.81(dd、2H)、6.96(dd、2H)、4.85(t、1H)、4.35(dd、1H)、3.98‐4.12(m、2H)、3.79(s、3H)、3.57(m、1H)、3.09‐3.33(m、2H)、2.65‐3.00(m、2H)、1.14‐1.85(m、13H)、0.89‐0.93(m、11H)
【実施例40】
【0101】
N‐(1‐{(S)‐2‐[(R)2‐シクロペンチルメチル‐3‐(ホルミルヒドロキシ‐アミノ)‐プロピオニルアミノ]‐3‐フェニル‐プロピオニル}‐ピペリジン‐4‐イル)‐4‐フルオロ‐ベンズアミド
【化54】

表題化合物は(R)‐3‐(ベンジルオキシ‐フォルミル‐アミノ)‐2‐シクロペンチルメチル‐プロピオン酸V‐a(R2=シクロペンチルメチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3‐フェニル‐プロビオニル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐4‐フルオロ‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=ベンジル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=F)により基本手順Vに従って準備される。
1H‐NMR(CDCl3):δ8.33(s、0.3H)、7.79‐7.82(m、2.7H)、7.35‐6.95(m、7H)、4.82‐4.96(m、1H)、4.61‐4.65(m、1H)、4.00‐4.15(m、3H)、3.57‐3.81(m、1H)、3.16‐3.25(m、1H)、3.11‐2.91(m、2H)、2.64‐2.87(m、2H)、1.24‐2.18(m、13H)、0.97‐1.11(m、2H)
【実施例41】
【0102】
4‐シアノ‐N‐(1‐{(S)‐2‐[(R)‐2‐シクロペンチルメチル‐3‐(ホルミル‐ヒドロキシ‐アミノ)‐プロピオニルアミノ]‐3‐メチル‐ブチリル}‐ピペリジン‐4‐イル)‐ベンズアミド
【化55】

表題化合物は(R)‐3‐(ベンジルオキシ‐ホルミル‐アミノ)‐2‐シクロペンチルメチル‐プロピオン酸V‐a(R=シクロペンチルメチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3‐メチルブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐4‐シアノ‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=イソ‐プロピル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=CN)により基本手順Vに従って準備される。
1H‐NMR(CDCl3):δ8.35(s、0.3H)、7.80(s、0.7H)、7.64‐7.73(m、2H)、7.21‐7.27(m、2H)、4.83‐4.96(m、1H)、4.61(dd、1H)、4.16(m、3H)、3.54‐3.74(m、1H)、3.21(m、1H)、2.64‐2.87(m、2H)、1.26‐2.06(m、13H)、0.96‐1.10(m、8H)
【実施例42】
【0103】
N‐(1‐{(S)‐2‐[(R)‐2‐シクロペンチルメチル‐3‐(ホルミル‐ヒドロキシ‐アミノ)‐プロピオニルアミノ]‐2‐フェニ‐アセチル}‐ピペリジン4‐イル)‐4‐トリフルオロメチル‐ベンズアミド
【化56】

表題化合物は(R)‐3‐(ベンジルオキシ‐ホルミルl‐アミノ)‐2‐シクロペンチルメチル‐プロピオン酸V‐a(R2=シクロペンチルメチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐2‐フェニル‐アセチル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐4‐トリフルオロメチル‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=フェニル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=CF3)により基本手順Vに従って準備される。
1H‐NMR(CDCl3):δ8.32(s、0.3H)、7.86‐7.93(m、2H)、7.78(s、0.7H)、7.68(d、2H)、4.82‐4.93(m、1H)、4.61‐4.65(m、1H)、3.98‐4.31(m、3H)、3.58‐3.73(m、1H)、3.21‐3.25(m、1H)、2.63‐2.90(m、2H)、2.04‐2.18(m、3H)、1.26‐1.82(m、10H)、0.97‐1.11(m、2H)
【実施例43】
【0104】
N‐(1‐{(S)‐2‐[(R)2‐シクロペンチルメチル‐3‐(ホルミル‐ヒドロキシ‐アミノ)‐プロピオニルアミノ]‐3,3‐ジメチル‐ブチリル}‐ピペリジン‐4‐イル)−2,4‐ジフルオロ‐ベンズアミド
【化57】

表題化合物は(R)‐3‐(ベンジルオキシ‐ホルミル‐アミノ)‐2‐シクロペンチルメチル‐プロピオン酸V‐a(R2=シクロペンチルメチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐2,4‐ジフルオロ‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=0、R6=R8=R9=H、R5=R7=F)により基本手順Vに従って準備される。
1H‐NMR(CDCl3):δ8.33(s、0.3H)、7.81‐7.92(m、1.7H)、6.99‐7.12(m、2H)、4.82‐4.96(m、1H)、4.61‐4.65(m、1H)、4.00‐4.15(m、3H)、3.57‐3.81(m、1H)、3.16‐3.25(m、1H)、2.64‐2.87(m、2H)、1.24‐2.18(m、13H)、0.97‐1.11(m、11H)
【実施例44】
【0105】
N‐(1‐{(S)‐2‐[(R)‐2‐シクロペンチルメチル‐3‐(ホルミル‐ヒドロキシ‐アミノ)‐プロピオニルアミノ]‐3,3‐ジメチル‐ブチリル}‐ピペリジン‐4‐イル)‐2,4,5‐トリフルオロ‐ベンズアミド
【化58】

表題化合物は(R)‐3‐(ベンジルオキシ‐ホルミル‐アミノ)‐2‐シクロペンチルメチル‐プロピオン酸V‐a(R2=シクロペンチルメチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐2,4,5‐トリフルオロ‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=0、R6=R9=H、R5=R7=R8=F)により基本手順Vに従って準備される。
1H‐NMR(CDCl3):δ8.32(s、0.3H)、7.85(s、0.7H)、7.69‐7.80(m、1H)、6.98‐7.12(m、1H)、4.82‐4.96(m、1H)、4.61‐4.65(m、1H)、4.00‐4.15(m、3H)、3.57‐3.81(m、1H)、3.16‐3.25(m、1H)、2.64‐2.87(m、2H)、1.24‐2.18(m、13H)、0.97‐1.11(m、11H)
【実施例45】
【0106】
N‐(1‐{(S)‐2‐[(R)‐2‐シクロペンチルメチル‐3‐(ホルミル‐ヒドロキシ‐アミノ)‐プロピオニルアミノ]‐3,3‐ジメチル‐ブチリル}‐ピペリジン‐4‐イル)‐3,4,5‐トリメトキシ‐ベンズアミド
【化59】

表題化合物は(R)‐3‐(ベンジルオキシ‐ホルミル‐アミノ)、2‐シクロペンチルメチル‐プロピオン酸V‐a(R2=シクロペンチルメチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐3,4,5‐トリメトキシ‐ベンズアミド塩酸塩I‐i(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R9=H、R6=R7=R8=OCH3)により基本手順Vに従って準備される。
1H‐NMR(CDCl3):δ8.21(s、0.4H)、7.74(s、0.6H)、7.11‐6.96(dd、2H)、4.84(t、1H)、4.35(dd、1H)、3.99‐4.11(m、2H)、3.78(s、3H)、3.57(m、1H)、3.08‐3.33(m、2H)、2.64‐3.00(m、2H)、1.14‐1.85(m、13H)、0.89‐0.93(m、11H)
【実施例46】
【0107】
(R)‐2‐シクロペンチルメチル‐N‐((S)‐1‐{4‐[3‐(4‐フルオロ‐フェニル)‐ウレイド]‐ピペリジン‐1‐カルボニル}‐2,2‐ジメチル‐プロピル)‐3‐(ホルミル‐ヒドロキシ‐アミノ)‐プロピオンアミド
【化60】

表題化合物は(R)‐3‐(ベンジルオキシ‐ホルミル‐アミノ)‐2‐シクロペンチルメチル‐プロピオン酸V‐a(R2=シクロペンチルメチル)及び1‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐3‐(4‐フルオロ‐フェニル)‐尿素塩酸塩II‐e(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=F)により基本手順Vに従って準備される。
1H‐NMR(CDCl3):δ8.31(s、0.3H)、7.79‐7.81(m、2.7H)、7.06‐7.12(m、2H)、4.82‐4.94(m、1H)、4.60‐4.65(m、1H)、4.00‐4.14(m、3H)、3.56‐3.81(m、1H)、3.15‐3.25(m、1H)、2.64‐2.87(m、2H)、1.23‐2.18(m、13H)、0.97‐1.10(m、11H)
【実施例47】
【0108】
(R)‐2‐シクロペンチルメチル‐N‐{(S)‐2,2‐ジメチル‐1‐[4‐(3‐p‐トリル‐ウレイド)‐ピペリジン‐1‐カルボニル]‐プロピル}‐3‐(ホルミル‐ヒドロキシ‐アミノ)‐プロピオンアミド
【化61】

表題化合物は(R)‐3‐(ベンジルオキシ‐ホルミル‐アミノ)‐2‐シクロペンチルメチル‐プロピオン酸V‐a(R2=シクロペンチルメチル)及び1‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐3‐p‐トリル‐尿素塩酸塩II‐e(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=CH3)により基本手順Vに従って準備される。
1H‐NMR(CDCl3):δS 8.20(s、0.4H)、7.73(s、0.6H)、7.70‐7.75(m、2H)、7.24(dd、2H)、4.85(t、1H)、4.34(dd、1H)、3.96‐4.11(m、2H)、3.53‐3.66(m、1H)、3.11‐3.43(m、2H)、2.66‐2.91(m、2H)、2.32(s、3H)、1.14‐1.84(m、13H)、0.89‐0.91(m、11H)
【実施例48】
【0109】
(R)‐2‐シクロペンチルメチル‐N‐((S)‐2,2‐ジメチル‐1‐{4‐[3‐(4‐トリフルオロメチル‐フェニル)‐ウレイド]‐ピペリジン‐1‐カルボニル}‐プロピル)‐3‐(ホルミル‐ヒドロキシ‐アミノ)‐プロピンアミド
【化62】

表題化合物は(R)‐3‐(ベンジルオキシ‐ホルミル‐アミノ)‐2‐シクロペンチルメチル‐プロピオン酸V‐a(R2=シクロペンチルメチル)及び1‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐3‐(4‐トリフルオロメチル‐フェニル)‐尿素塩酸塩II‐e(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=CH3)により基本手順Vに従って準備される。
1H‐NMR(CDCl3):δ8.30(s、0.3H)、7.88‐7.93(m、2H)、7.76(s、0.7H)、7.62(d、2H)、4.81‐4.93(m、1H)、4.60‐4.64(m、1H)、3.99‐4.31(m、3H)、3.56‐3.73(m、1H)、3.20‐3.25(m、1H)、2.62‐2.90(m、2H)、2.03‐2.17(m、3H)、1.25‐1.82(m、10H)、0.95‐1.11(m、11H)
【実施例49】
【0110】
(R)‐2‐シクロペンチルメチル‐N‐{(S)‐1‐[4‐(2、4‐ジフルオロ‐ベンゼンスルホニルアミノ)‐ピペリジン‐1‐カルボニル]‐2,2‐ジメチル‐プロピル}‐3‐(ホルミル‐ヒドロキシ‐アミノ)‐プロピンアミド
【化63】

表題化合物は(R)‐3‐(ベンジルオキシ‐ホルミル‐アミノ)‐2‐シクロペンチルメチル‐プロピオン酸V‐a(R2=シクロペンチルメチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐2,4‐ジフルオロ‐ベンゼンスルホンアミド塩酸塩III‐e(R3=tert‐ブチル、n=0、R6=R8=R9=H、R5=R7=F)により基本手順Vに従って準備される。
1H‐NMR(CDCl3):δ8.3(s、0.3H)1、7.80‐7.94(m、1.7H)、6.99‐7.10(m、2H)、4.83‐4.95(m、1H)、4.60‐4.63(m、1H)、3.99‐4.14(m、3H)、3.56‐3.81(m、1H)、3.15‐3.25(m、1H)、2.63‐2.87(m、2H)、1.23‐2.18(m、13H)、0.96‐1.10(m、11H)
【実施例50】
【0111】
(R)‐2‐シクロペンチルメチル‐N‐{(S)‐2,2‐ジメチル‐1‐[4‐(4‐トリフルオロメチル‐ベンゼンスルホニルアミノ)‐ピペリジン‐1‐カルボニル]‐プロピル}‐3‐(ホルミル‐ヒドロキシ‐アミノ)‐プロピオンアミド
【化64】

表題化合物は(R)‐3‐(ベンジルオキシ‐ホルミル‐アミノ)‐2‐シクロペンチルメチル‐プロピオン酸V‐a(R2=シクロペンチルメチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐4‐トリフルオロメチル‐ベンゼンスルホンアミド塩酸塩III‐e(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=CF3)により基本手順Vに従って準備される。
1H‐NMR(CDCl3):δ8.34(s、0.3H)、7.84‐7.91(m、2H)、7.77(s、0.7H)、7.67(d、2H)、4.83‐4.93(m、1H)、4.59‐4.65(m、1H)、3.96‐4.31(m、3H)、3.57‐3.70(m、1H)、3.20‐3.25(m、1H)、2.61‐2.89(m、2H)、2.02‐2.18(m、3H)、1.24‐1.82(m、10H)、0.99‐1.12(m、11H)
【実施例51】
【0112】
(R)‐2‐シクロペンチルメチル‐N‐{(S)‐2,2‐ジメチル‐1‐[4‐(トルエン‐4‐スルホニルアミノ)‐ピペリジン1‐カルボニル]‐プロピル}‐3‐(ホルミル‐ヒドロキシ‐アミノ)‐プロピオンアミド
【化65】

表題化合物は(R)‐3‐(ベンジルオキシ‐ホルミル‐アミノ)‐2‐シクロペンチルメチル‐プロピオン酸V‐a(R2=シクロペンチルメチル)及びN‐[1‐((S)‐2‐アミノ‐3,3‐ジメチル‐ブチリル)‐ピペリジン‐4‐イル]‐4‐メチル‐ベンゼンスルホンアミド塩酸塩III‐e(R3=tert‐ブチル、n=0、R5=R6=R8=R9=H、R7=CH3)により基本手順Vに従って準備される。
1H‐NMR(CDCl3):δ8.19(s、0.4H)、7.73(s、0.6H)、7.69‐7.77(m、2H)、7.21(dd、2H)、4.81(t、1H)、4.31(dd、1H)、3.88‐4.10(m、2H)、3.52‐3.65(m、1H)、3.11‐3.43(m、2H)、2.64‐2.91(m、2H)、2.31(s、3H)、1.11‐1.83(m、13H)、0.88‐0.91(m、11H)
【0113】
本発明は治療に効果がある化学式(I)の量若しくは薬学的に許容されるその塩と、薬学的に許容されるキャリア(carrier)を含む抗菌性組成物に関する。本発明の化合物は対象物に施すことで重症な感染症の処置、予防及び/または緩和する。
【0114】
本化合物は細菌感染症の処置に使用される。したがって、本発明の医薬組成は、通常の方法、例えば経口投与、直腸または非経口投与のように病状に応じて処置に適した方法で投与される。そのために、本発明の化合物は公知の方法によって、例えば錠剤、カプセル、水または油の溶液あるいは懸濁液、(液体)乳液、分散性粉末、坐薬、軟膏、クリーム、エアロゾル(若しくは噴霧)、ドロップ、または無菌の注射可能な水または油の溶液あるいは懸濁液の形態に設計する。
【0115】
経口投与時に活性化される式(I)の組成物及びその薬学的に許容される塩はシロップ、錠剤、カプセル、クリーム及びトローチ剤として形成する。
【0116】
経口投与するための錠剤およびカプセルは単位用量を提示した形でもよいし、従来の賦形剤、崩壊剤あるいは錠剤用滑剤を含んでいてもよい。例えば、シロップ、ゼラチン、ソルビトール、ラクトース、砂糖、トウモロコシデンプン、リン酸カルシウム、タブレット潤滑剤、ステアリン酸マグネシウム、ポリエチレングリコール、じゃが芋澱粉あるいはラウリル硫酸ナトリウムでもよいし、従来の調味料や着色剤であってもよい。
【0117】
標準的な非経口投与用の組成物は無菌の水性または非水性のキャリア中の化合物若しくは塩の溶液若しくは懸濁液で構成され、任意に非経口で許容される油、例えばポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、レシチン、落花生油、ごま油を含んでいる。
【0118】
経口投与用の単位用量はそれぞれ遊離酸として計算した化学式(I)若しくは医学的に許容可能な塩の1~100mg/Kgが好ましく、非経口投与用の単位用量は0.1〜100mg/kgが適当である。
【0119】
本発明の、例えば式(I)の化合物または薬学的に許容可能なその塩は単独で投与してもよいし別の治療薬と共に投与してもよい。そのような治療薬の例として、ペニシリン、セファロスポリン、カルバペネム、フルオロキノロン、クラリスロマイシン、バンコマイシン、リフォマイシン、モノバクタム、リンコサミド(lincosamides)、ホスホマイシン、グリコペプチド、テトラサイクリン、ストレプトグラミン、クロラムフェニコール、オキサゾリジノン、コルチコイド、非ステロイド性抗炎症薬(NASAID)、麻酔性または非麻酔性鎮痛剤があるが、ここに挙げたものに限られない。
【0120】
[実験例]
1.製剤例
以下は化学式(I)の化合物を含む代表的な製剤処方である。
【0121】
例1.錠剤製剤
以下の原料を混ぜて成型抜き加工して圧縮する。
【表1】

【0122】
例2.カプセル製剤
以下の成分を混合して適当な大きさの硬いゼラチンカプセルに詰める。
【表2】

【0123】
例3.注射用製剤
以下の成分を混合して適当な大きさのアンプルに詰める。
【表3】

【0124】
2.抗菌活性テスト
最小抑制濃度(MICs)は96ウェルフォーマットプレート上で微量希釈方法を用いて判定した。化合物の例をそれぞれ、ジメチルスルホキシドに溶かして2mg/mLまで濃縮し、使用するまで4℃で保存した。それらはミューラー・ヒントン・ブロス(MHB)で希釈し、MIC判定のために使用する。テスト濃度範囲は2倍の希釈システムを使用して、64‐0.00625μg/mL最終濃度だった。プレートは37℃で培養し、最小抑制濃度は細菌を24時間培養した後に記録した。最小抑制濃度は培養後に目に見える成長がなかった化合物を最低濃度であると規定した。
リネゾリド及びバンコマイシンを標準の抗生物質として使用した。
【0125】
化合物の例のうちのいくつかの結果を、表4に報告する。
【表4】

【0126】
3.急性毒性
薬剤としての本発明の化合物の有用性を実証するために、マウスの急性毒性試験を行なった。
実施例7、13、18及び47の化合物の急性毒性試験はICRマウスを各々6匹毎のグループとし複数用いて行われた。1回4,000mg/kgの薬剤を各グループのマウスに経口注入して、14日後の体重変化と死亡を観察した。
【0127】
本発明の化合物のためにマウス中のLD50値を、表5に示す。
【表5】

動物:ICRマウス(オス、4週間)
【産業上の利用可能性】
【0128】
例えば、式(I)の本発明の化合物または薬学的に許容可能なその塩などは毒性が少なく、グラム陽性菌、特に様々な抗生物質に抵抗力がある強い微生物に対して抗菌活性を有する。したがって、本発明の化合物は、耐性力を持つ菌による感染に対する抗菌物質として有効である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物、あるいは医学的に許容されるその塩であって、
【化1】

上式において、
Aは‐C(=O)NHOHあるいは‐N(CHO)OH基から選択され;
は水素、C1−3アルキル、C4−6シクロアルキル、ハロゲンまたは水酸基を示し;
は水素、直鎖若しくは分枝鎖C1−6アルキル、直鎖若しくは分枝鎖C1−6アルケニル、C4−6シクロアルキル、窒素または酸素を含むC4−6複素環またはベンジル基を示し;
は水素、メチル、直鎖若しくは分枝鎖C1−6アルキル、直鎖若しくは分枝鎖C1−6アルケニル、C4−6シクロアルキル、フェニル基あるいはベンジル基を示し;
は水素、直鎖若しくは分枝鎖C1−4アルキル、C1−4アルケニル、水酸基置換C4−6シクロアルキル基を示し、
Yは、式(IIa)または(IIb)または(IIc)の基を示し、
【化2】

上式において、
nは個々に0若しくは1であり、
、R、R、R、Rはそれぞれ個々に、水素または、直鎖若しくは分枝鎖C1−6アルキル、ヒドロキシ、アルコキシル、アシル、アシルオキシ、ハロゲン(フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨード)シアノ、ニトロ、アミノ、N,N‐ジメチルアミノ、フェニル、モルホニリル基、若しくはホルミル基であることを特徴とする。
【請求項2】
Aが‐C(=O)NHOH基であり、Rは水素であり、Rはイソ‐ブチル、n‐ブチル、n‐ペンチル、ベンジルまたはシクロペンチルメチルであり、Rはtert‐ブチル、イソ‐プロピル、フェニルまたはベンジルであり、Rは水素であり、nは0若しくは1であり、R、R、R、R、及びRは個々に、水素、メチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、メトキシ、ニトロ、シアノ、またはアミノであることを特徴とする請求項1記載の式(I)の化合物若しくは医学的に許容されるその塩。
【請求項3】
Aが‐N(CHO)OH基であり、Rは水素であり、Rはイソ‐ブチル、n‐ブチル、n‐ペンチル、ベンジルまたはシクロペンチルメチルであり、Rはターシャル‐ブチル、イソ‐プロピル、フェニルまたはベンジルであり、Rは水素であり、nは0または1でり、R、R、R、R、及びRは個々に、水素、メチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、メトキシ、ニトロ、シアノ、またはアミノであることを特徴とする請求項1記載の式(I)の化合物若しくは医学的に許容されるその塩。
【請求項4】
式(III)の化合物とヒドロキシルアミン若しくはN‐及び/またはO‐保護のヒドロキシルアミンとを反応させた後にN‐及び/またはO‐保護基を取り除いて、式(I)の化合物若しくは医学的に許容されるその塩を処方する方法であって、
【化3】

上式においてR、R、R、R、およびYは請求項1に記載のものであることを特徴とする方法。
【請求項5】
式(IV)の化合物と式(Va)若しくは(Vb)若しくは(Vc)とを反応させて請求項4の式(III)の化合物を処方する方法であって:
【化4】

上式において、R、R、R、R、R、R、R、R、Rおよびnは、請求項1に記載のものであり、R10はメチル、エチル、tert‐ブチル、ベンジルのようなヒドロキシ保護基であることを特徴とする方法。
【請求項6】
式(IV)の化合物と式(Va)若しくは(Vb)若しくは(Vc)の化合物とを反応させた後にN‐及び/またはO‐保護基を取り除いて、式(I)の化合物または医学的に許容されるその塩を処方する方法であって、
【化5】

上式において、R、R、R、R、R、R、R、R、Rおよびnは、請求項1に記載のものであり、R10はtert‐ブチル、ベンジル基のようなヒドロキシ保護基であることを特徴とする方法。
【請求項7】
請求項1記載の式(I)の化合物若しくは医学的に許容されるその塩を、治療効果がある分量で含む抗菌性組成物。

【公表番号】特表2008−543732(P2008−543732A)
【公表日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−507555(P2008−507555)
【出願日】平成18年4月21日(2006.4.21)
【国際出願番号】PCT/KR2006/001500
【国際公開番号】WO2006/115353
【国際公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【出願人】(507335104)イル ドング ファーマシュウティカル コーポレーション リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】IL−DONG PHARMACEUTICAL CO.,LTD.
【Fターム(参考)】