説明

ホスフィナートルテニウム錯体

式(I)のルテニウム錯体及びその製造方法が本明細書に提供される。メタセシス触媒としてのその使用方法も提供される。
【化1】


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iのルテニウム錯体:
【化1】

(式中、
Lは中性配位子であり;
R1は、C1-12アルキル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、又は-NR3bR3cであり;
R2は、H、C1-12アルキル、C3-10シクロアルキル、又はC6-14アリールであり;
R3は、ハロ、シアノ、ニトロ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-7シクロアルキル、C6-14アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、-C(O)R3a、-C(O)OR3a、-C(O)NR3bR3c、-OR3a、-NR3bR3c、-NR3aC(O)R3b、-NR3aC(O)OR3b、-NR3aS(O)2R3b、-PR3aR3b、-P(OR3a)R3b、-P(OR3a)(OR3b)、-P(O)R3aR3b、-P(O)(OR3a)R3b、-P(O)(OR3a)(OR3b)、-S(O)2R3a、又は-SO2NR3bR3cであり、
R4は、C1-12アルキル、C3-10シクロアルキル、C7-15アラルキル、又は-C(R4aR4b)C(O)NR4cR4dであり;
R5は、水素、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C3-10シクロアルキル、又はC6-14アリールであり;
R3a及びR3dのそれぞれは、独立に、水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-7シクロアルキル、C6-14アリール、ヘテロアリール、又はヘテロシクリルであり;
R3b及びR3cのそれぞれは、独立に、水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-7シクロアルキル、C6-14アリール、ヘテロアリール、又はヘテロシクリルであり;或いはR3bとR3cとはN原子とともにヘテロアリール又はヘテロシクリルを形成し;
R4a及びR4bは、それぞれ独立に、水素、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-14アリール、又はC7-15アラルキルであり;かつ
R4c及びR4dは、それぞれ独立に、水素、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-14アリール、又はC7-15アラルキルであり;或いはR4cとR4dとはN原子とともにヘテロシクリルを形成し;
X1及びX2は、それぞれ独立に、アニオン性配位子であり;
Yは、結合又は-NRb-であり;
Zは、O又はSであり;かつ
nは、0、1、2、又は3の整数であり;
式中、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、及びヘテロアリールのそれぞれは、それぞれ独立に下記から選択される1つ以上の基により任意に置換されている:(a)シアノ、ハロ、もしくはニトロ;(b)それぞれ1つ以上の、一実施態様において、1、2、3、もしくは4つの置換基Qにより任意に置換されているC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-7シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロシクリル;又は(c)-C(O)Ra、-C(O)ORa、-C(O)NRbRc、-C(NRa)NRbRc、-ORa、-OC(O)Ra、-OC(O)ORa、-OC(O)NRbRc、-OC(=NRa)NRbRc、-OS(O)Ra、-OS(O)2Ra、-OS(O)NRbRc、-OS(O)2NRbRc、-NRbRc、-NRaC(O)Rd、-NRaC(O)ORd、-NRaC(O)NRbRc、-NRaC(=NRd)NRbRc、-NRaS(O)Rd、-NRaS(O)2Rd、-NRaS(O)NRbRc、-NRaS(O)2NRbRc、-PRaRd、-P(ORa)Rd、-P(ORa)(ORd)、-P(O)RaRd、-P(O)(ORa)Rd、-P(O)(ORa)(ORd)、-SRa、-S(O)Ra、-S(O)2Ra、もしくは-SO2NRbRc;式中、Ra、Rb、Rc、及びRdのそれぞれは、独立に、水素;それぞれ1つ以上の、一実施態様において、1、2、3、もしくは4つの置換基Qにより任意に置換されているC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-7シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロシクリルであり;或いはRbとRcとはそれらが結合しているN原子とともに、1つ以上の、一実施態様において、1、2、3、もしくは4つの置換基Qにより任意に置換されているヘテロシクリルを形成し;
式中、Qのそれぞれは、独立に、下記からなる群から選択される:(i)シアノ、ハロ、もしくはニトロ;(ii)C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-7シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロシクリル;又は(iii)-C(O)Re、-C(O)ORe、-C(O)NRfRg、-C(NRe)NRfRg、-ORe、-OC(O)Re、-OC(O)ORe、-OC(O)NRfRg、-OC(=NRe)NRfRg、-OS(O)Re、-OS(O)2Re、-OS(O)NRfRg、-OS(O)2NRfRg、-NRfRg、-NReC(O)Rh、-NReC(O)ORh、-NReC(O)NRfRg、-NReC(=NRh)NRfRg、-NReS(O)Rh、-NReS(O)2Rh、-NReS(O)NRfRg、-NReS(O)2NRfRg、-PReRh、-P(ORe)Rh、-P(ORe)(ORh)、-P(O)ReRh、-P(O)(ORe)Rh、-P(O)(ORe)(ORh)、-SRe、-S(O)Re、-S(O)2Re、もしくは-S(O)2NRfRg;式中、Re、Rf、Rg、及びRhのそれぞれは独立に、水素;C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-7シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、又はヘテロシクリルであり;或いはRfとRgとはそれらが結合しているN原子とともにヘテロシクリルを形成する)。
【請求項2】
式Iaを有する、請求項1記載のルテニウム錯体:
【化2】


【請求項3】
式Ibを有する、請求項1記載のルテニウム錯体:
【化3】


【請求項4】
式Icを有する、請求項1記載のルテニウム錯体:
【化4】


【請求項5】
Lが複素環カルベン又はホスフィンであり、該複素環カルベンが1つ以上の置換基により任意に置換されている、請求項1から4のいずれか一項記載のルテニウム錯体。
【請求項6】
前記複素環カルベンが下記からなる群から選択される、請求項5記載のルテニウム錯体:
【化5】

(式中、R11及びR12は、独立に、C1-6アルキル又はC6-14アリールであり;かつ
R13、R14、R15、及びR16のそれぞれは独立に、水素、シアノ、ニトロ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-7シクロアルキル、C6-14アリール、ヘテロアリール、又はヘテロシクリルであり;
式中、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル、及びヘテロアリールのそれぞれは1つ以上の置換基により任意に置換されている)。
【請求項7】
R13又はR15が、水素又はメチルである、請求項6記載のルテニウム錯体。
【請求項8】
R14又はR16が、水素又はメチルである、請求項6又は7記載のルテニウム錯体。
【請求項9】
R11がC6-14アリールである、請求項6から8のいずれか一項記載のルテニウム錯体。
【請求項10】
R11が、1つ以上のC1-6アルキルにより置換されているC6-14アリールである、請求項6から9のいずれか一項記載のルテニウム錯体。
【請求項11】
R11が、2-メチルフェニル、2,4,6-トリメチルフェニル、又は2,6-ジ(イソプロピル)フェニルである、請求項10記載のルテニウム錯体。
【請求項12】
R12がC6-14アリールである、請求項6から11のいずれか一項記載のルテニウム錯体。
【請求項13】
R12が、1つ以上のC1-6アルキルにより置換されているC6-14アリールである、請求項6から11のいずれか一項記載のルテニウム錯体。
【請求項14】
R12が、2-メチルフェニル、2,4,6-トリメチルフェニル、又は2,6-ジ(イソプロピル)フェニルである、請求項13記載のルテニウム錯体。
【請求項15】
前記複素環カルベンが下記からなる群から選択される、請求項6記載のルテニウム錯体:
【化6】


【請求項16】
前記ホスフィンがPR17R18R19であり、式中R17、R18、及びR19が、それぞれ独立に、それぞれ1つ以上の置換基により任意に置換されているC1-12アルキル又はC6-14アリールである、請求項5記載のルテニウム錯体。
【請求項17】
R17が、フェニル又はシクロヘキシルである、請求項16記載のルテニウム錯体。
【請求項18】
R18が、フェニル又はシクロヘキシルである、請求項16又は17記載のルテニウム錯体。
【請求項19】
R19が、フェニル又はシクロヘキシルである、請求項16から18のいずれか一項記載のルテニウム錯体。
【請求項20】
前記ホスフィンが、トリフェニルホスフィン又はトリシクロヘキシルホスフィンである、請求項16記載のルテニウム錯体。
【請求項21】
X1が、ハライド、-C(O)RX、又は-OC(O)RXであり、式中Rxが、1つ以上のハライドにより任意に置換されているアルキルである、請求項1から20のいずれか一項記載のルテニウム錯体。
【請求項22】
X1が塩化物である、請求項21記載のルテニウム錯体。
【請求項23】
X2が、ハライド、-C(O)Rx、又は-OC(O)Rxであり、式中Rxが、1つ以上のハライドにより任意に置換されているアルキルである、請求項1から22のいずれか一項記載のルテニウム錯体。
【請求項24】
X2が塩化物である、請求項23記載のルテニウム錯体。
【請求項25】
式IIの化合物:
【化7】

(式中、
R1は、C1-12アルキル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、又は-NR3bR3cであり;
R2は、H、C1-12アルキル、C3-10シクロアルキル、又はC6-14アリールであり;
R3は、ハロ、シアノ、ニトロ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-7シクロアルキル、C6-14アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、-C(O)R3a、-C(O)OR3a、-C(O)NR3bR3c、-OR3a、-NR3bR3c、-NR3aC(O)R3b、-NR3aC(O)OR3b、-NR3aS(O)2R3b、-PR3aR3b、-P(OR3a)R3b、-P(OR3a)(OR3b)、-P(O)R3aR3b、-P(O)(OR3a)R3b、-P(O)(OR3a)(OR3b)、-S(O)2R3a、又は-SO2NR3bR3cであり、
R4は、C1-12アルキル、C3-10シクロアルキル、C7-15アラルキル、又は-C(R4aR4b)C(O)NR4cR4dであり;
R5は、水素、C1-12アルキル、C2-12アルケニル、C2-12アルキニル、C3-10シクロアルキル、又はC6-14アリールであり;
R6及びR7は、独立に、水素又はC1-6アルキルであり;
R3a及びR3dのそれぞれは、独立に、水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-7シクロアルキル、C6-14アリール、ヘテロアリール、又はヘテロシクリルであり;
R3b及びR3cのそれぞれは、独立に、水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-7シクロアルキル、C6-14アリール、ヘテロアリール、又はヘテロシクリルであり;或いはR3bとR3cとはN原子とともにヘテロアリール又はヘテロシクリルを形成し;
R4a及びR4bは、それぞれ独立に、水素、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-14アリール、又はC7-15アラルキルであり;
R4c及びR4dは、それぞれ独立に、水素、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-14アリール、又はC7-15アラルキルであり;或いはR4cとR4dとはN原子とともにヘテロシクリルを形成し;
Yは、結合又は-NRb-であり;
Zは、O又はSであり;
nは、0、1、2、又は3の整数であり;
式中、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、及びヘテロアリールのそれぞれは、それぞれ独立に下記から選択される1つ以上の基により任意に置換されている:(a)シアノ、ハロ、もしくはニトロ;(b)それぞれ1つ以上の、一実施態様において、1、2、3、もしくは4つの置換基Qにより任意に置換されているC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-7シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロシクリル;又は(c)-C(O)Ra、-C(O)ORa、-C(O)NRbRc、-C(NRa)NRbRc、-ORa、-OC(O)Ra、-OC(O)ORa、-OC(O)NRbRc、-OC(=NRa)NRbRc、-OS(O)Ra、-OS(O)2Ra、-OS(O)NRbRc、-OS(O)2NRbRc、-NRbRc、-NRaC(O)Rd、-NRaC(O)ORd、-NRaC(O)NRbRc、-NRaC(=NRd)NRbRc、-NRaS(O)Rd、-NRaS(O)2Rd、-NRaS(O)NRbRc、-NRaS(O)2NRbRc、-PRaRd、-P(ORa)Rd、-P(ORa)(ORd)、-P(O)RaRd、-P(O)(ORa)Rd、-P(O)(ORa)(ORd)、-SRa、-S(O)Ra、-S(O)2Ra、もしくは-SO2NRbRc;式中、Ra、Rb、Rc、及びRdのそれぞれは、独立に、水素;それぞれ1つ以上の、一実施態様において、1、2、3、もしくは4つの置換基Qにより任意に置換されているC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-7シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロシクリルであり;或いはRbとRcとはそれらが結合しているN原子とともに、1つ以上の、一実施態様において、1、2、3、もしくは4つの置換基Qにより任意に置換されているヘテロシクリルを形成し;
式中、Qのそれぞれは、独立に、下記からなる群から選択される:(i)シアノ、ハロ、もしくはニトロ;(ii)C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-7シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロシクリル;又は(iii)-C(O)Re、-C(O)ORe、-C(O)NRfRg、-C(NRe)NRfRg、-ORe、-OC(O)Re、-OC(O)ORe、-OC(O)NRfRg、-OC(=NRe)NRfRg、-OS(O)Re、-OS(O)2Re、-OS(O)NRfRg、-OS(O)2NRfRg、-NRfRg、-NReC(O)Rh、-NReC(O)ORh、-NReC(O)NRfRg、-NReC(=NRh)NRfRg、-NReS(O)Rh、-NReS(O)2Rh、-NReS(O)NRfRg、-NReS(O)2NRfRg、-PReRh、-P(ORe)Rh、-P(ORe)(ORh)、-P(O)ReRh、-P(O)(ORe)Rh、-P(O)(ORe)(ORh)、-SRe、-S(O)Re、-S(O)2Re、もしくは-S(O)2NRfRg;式中、Re、Rf、Rg、及びRhのそれぞれは独立に、水素;C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-7シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、又はヘテロシクリルであり;或いはRfとRgとはそれらが結合しているN原子とともにヘテロシクリルを形成する)。
【請求項26】
式IIaを有する、請求項25記載の化合物:
【化8】


【請求項27】
式IIbを有する、請求項25記載の化合物:
【化9】


【請求項28】
式IIcを有する、請求項25記載の化合物:
【化10】


【請求項29】
R6が水素である、請求項25から28のいずれか一項記載の化合物。
【請求項30】
R7が水素である、請求項25から29のいずれか一項記載の化合物。
【請求項31】
R1が、C1-5アルキル、C5-6シクロアルキル、C6-14アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、又は-NR3bR3cである、請求項1から24のいずれか一項記載のルテニウム錯体又は請求項25から30のいずれか一項記載の化合物。
【請求項32】
R1が、トリフルオロメチル、フェニル、シアノフェニル、フルオロフェニル、ジフルオロフェニル、トリフルオロメチルフェニル、ビス(トリフルオロメチル)フェニル、トリフルオロメチルスルホニルフェニル、トリフルオロアセチルフェニル、ニトロフェニル、ジニトロフェニル、トリフルオロアセトアミドフェニル、メトキシフェニル、ペントフルオロフェニル、ピリジル、トリフルオロメチル-チアゾリル、トリフルオロメチル-ピラゾリル、又はジメチルアミノである、請求項31記載のルテニウム錯体又は化合物。
【請求項33】
R1が、フェニル、4-シアノフェニル、4-フルオロフェニル、3,5-ジフルオロフェニル、4-トリフルオロメチルフェニル、3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル、4-トリフルオロメチルスルホニルフェニル、4-トリフルオロアセチルフェニル、4-ニトロフェニル、3,5-ジニトロフェニル、4-トリフルオロアセトアミドフェニル、4-メトキシフェニル、ペントフルオロフェニル、ピリジル、4-トリフルオロメチルチアゾリル、又は3-トリフルオロメチル-ピラゾリル、又はジメチルアミノである、請求項31記載のルテニウム錯体又は化合物。
【請求項34】
R1が、フェニル、4-フルオロフェニル、3,5-ジフルオロフェニル、4-トリフルオロメチルフェニル、4-メトキシフェニル、又はジメチルアミノである、請求項31記載のルテニウム錯体又は化合物。
【請求項35】
R2が、C1-5アルキル又はC5-6シクロアルキルである、請求項1から24及び31から34のいずれか一項記載のルテニウム錯体又は請求項25から34のいずれか一項記載の化合物。
【請求項36】
R2がエチルである、請求項35記載のルテニウム錯体又は化合物。
【請求項37】
R3が、ハロ、シアノ、ニトロ、-C(O)OR3a、-NR3aS(O)2R3b、-P(O)(OR3a)R3b、又は-SO2NR3bR3cである、請求項1から24及び31から36のいずれか一項記載のルテニウム錯体又は請求項25から36のいずれか一項記載の化合物。
【請求項38】
R4が、C1-5アルキル又はC5-6シクロアルキルである、請求項1から24及び31から37のいずれか一項記載のルテニウム錯体又は請求項25から37のいずれか一項記載の化合物。
【請求項39】
R4がイソプロピルである、請求項38記載のルテニウム錯体又は化合物。
【請求項40】
R5が、水素、C1-5アルキル、又はC5-6シクロアルキルである、請求項1から24及び31から39のいずれか一項記載のルテニウム錯体又は請求項25から39のいずれか一項記載の化合物。
【請求項41】
R5が水素である、請求項40記載のルテニウム錯体又は化合物。
【請求項42】
ZがOである、請求項1から24及び31から41のいずれか一項記載のルテニウム錯体又は請求項25から41のいずれか一項記載の化合物。
【請求項43】
nが0である、請求項1から24及び31から42のいずれか一項記載のルテニウム錯体又は請求項25から42のいずれか一項記載の化合物。
【請求項44】
前記錯体が、下記からなる群から選択される、請求項1記載のルテニウム錯体:
【化11】

(式中
【表1】

)。
【請求項45】
前記化合物が、下記からなる群から選択される、請求項25記載の化合物:
【化12】

(式中
【表2】

)。
【請求項46】
請求項1から25及び31から44のいずれか一項記載のルテニウム錯体をジエンと反応させることを含む、閉環メタセシスの方法。

【公表番号】特表2012−516851(P2012−516851A)
【公表日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−548383(P2011−548383)
【出願日】平成22年2月2日(2010.2.2)
【国際出願番号】PCT/US2010/022798
【国際公開番号】WO2010/090976
【国際公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【出願人】(508186554)イデニク プハルマセウティカルス,インコーポレイテッド (11)
【Fターム(参考)】