説明

ボトル用セキュリティ装置

ボトル用セキュリティ装置のシステムと装置が開示されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願によって、2004年12月7日出願の米国特許出願60/633,81号「改良されたEASセキュリティ・タグ」、及び、2005年5月23日出願の米国特許出願第60/683,657号「改良されたEASセキュリティ・タグ」の全体を引用してこの出願と一体とし、これを基礎として優先権を主張する。
【0002】
関連する出願
アメリカ合衆国を指定してされたこの国際特許出願は、以下に示すアメリカ合衆国を指定してなされた特許出願と関連する。
【0003】
(1)磁気的可動ロック機構とこれに関連するセキュリティ装置
(2)磁気的可動ロック機構を有する光ディスク・セキュリティ装置
(3)拘束された細長い要素を有する商品用のセキュリティ装置
(4)ケーブルを有するセキュリティ装置
これらの関連する特許出願は同時に出願されたものであり、それ全体が引用されることによって一体とされる。
【背景技術】
【0004】
セキュリティ・タグ・システムは、管理された区画から物品が許可なく持ち出されることを防止するために設けられる。例えば、典型的な電子式物品監視(EAS)システムは、監視システムと、単独又は複数からなるセキュリティ・タグから構成される。監視システムでは、管理区画に至る通路に監視領域が設けられる。セキュリティ・タグは、監視対象物である、スポーツ用品、眼鏡、宝石、ボトル、その他同様のものの固形の品物に固定されたセキュリティ装置に内包される。もし、監視対象の物品が監視領域に入れば、許可なく持ち出されたことを示す警報装置が起動される。
【0005】
セキュリティ装置は様々な種類の物品に固定されうる。セキュリティ装置は、権限があれば商品からはずすことができる一方で、権限無くはずすことは比較的困難であることが望ましい。このような事情から、一般的に、セキュリティ装置の技術の改良、及び、個々の商品にセキュリティ装置を固定する技術の改良に対する要望があるといえる。
【発明の開示】
【0006】
発明の詳細な説明
実施態様としては、例えばボトルの様な商品と、セキュリティ・タグを対にするための器具、システム、方法などが考えられる。
【0007】
例えば、ある実施態様は、ロック機構、セキュリティ・タグ、筐体から構成されるセキュリティ装置を含む。ロック機構は、磁気的可動ラッチ、および磁気可動ラッチをロック位置に押しつける弾性要素、ロック位置にある磁気的可動ラッチの少なくとも一部分と噛み合うラッチ結合要素によって構成される。ここで使われる「ロック位置」とは、磁気的可動ラッチが部分的にあるいは全体として、ラッチ結合要素の切り欠きに入り、あるいは、ラッチ結合要素と密着し、一体となり、その他の態様で、結合する位置をいう。筐体は、ロック機構、セキュリティ・タグ、ラッチ結合要素、及び商品を、部分的あるいは全体として収容し、内包し、その他の態様で筐体に固定するように構成された構造物である。固定されれば、磁気的可動ラッチはラッチ結合要素とロック位置で噛み合うことによって筐体をロックし、その結果として、筐体に固定されているセキュリティ装置が商品にロックされる。筐体がロックされた場合、筐体を商品から分離しようとしても、セキュリティ装置はそれを防止し、あるいは、抵抗することになる。他の実施態様は、セキュリティ装置と磁石を内包する分離器から構成されるセキュリティ・システムを含む。分離器は、磁気的可動ラッチに磁力を及ぼしてロック位置から移動させ、筐体を解錠するために使用される。
【0008】
明細書において、「ある実施態様」と述べる場合、その実施態様に関連して記述された、個別の特性、構造、特徴は、少なくとも一つの実施態様に含まれていることを意味する。明細書の複数箇所に記載される「ある実施態様において」との表現は、必ずしも全て同一の実施態様について言及するものではない。
【0009】
多くの具体的な詳細は、実施態様の完全な理解のために記述される。しかしながら、当業者であれば当然、これらの具体的な詳細がなくても実施態様を実施することができると考えられる。他の事例では、周知の方法、手順、部品は詳細には記述されていないが、これは、実施態様を曖昧にすることを避けるためである。ここに記述した個々の構造的あるいは機能的詳細は、実施態様の典型例であって、実施態様の範囲を限定するものではない。
【0010】
ここで図面を参照しながら説明するが、図面中に示される装置の各部分はそれぞれ同一の支持番号で示される。図1にはある実施態様におけるセキュリティ・システム1およびセキュリティ装置2が示される。この実施態様では、セキュリティ・システム1はセキュリティ装置2と分離器40を含む。セキュリティ装置2は、ロック機構10、セキュリティ・タグ20、筐体30を含む。
【0011】
ロック機構10は磁気的可動ロック機構であり、磁気的可動ラッチ12、弾性要素16、ラッチ結合要素18を含む。
【0012】
磁気的可動ラッチ12は、基盤部端13Aと側面13B、13Cとからなる基盤部13、およびラッチ部端14Aを含むラッチ部14、中央部15を含む。
【0013】

磁気的可動ラッチ12は実質的には長方形の面を有しており、基盤部13の幅はラッチ部14と中央部15のそれぞれの幅と同じである。従って、基盤部13の幅、ないし側面13Bと13Cの距離は、ラッチ部14と中央部15の対応する幅と同じである。他の実施態様では、基盤部13、ラッチ部14、中央部15の幅は異なりうる。磁気的可動ラッチ12は細長い一定の形の断面をしている。
【0014】
しかしながら、磁気的可動ラッチ12の構成は自由であり、一つ又は複数の部品から構成することもできるし、いかなる点、線、面に対して、対称にも、非対称にもすることができる。例えば、様々な実施態様において、磁気的可動ラッチ12は「I」型、「T」型、曲線、その他の形の外観をとることができ、長方形、もしくは、円形、肉厚、中空、その他の形態の腔、一定でない形の断面をとることもできるし、さらにここで他の磁気的可動ラッチ1512の実施態様に関連して述べるようにすることもできる。その他の実施形態では、磁気的可動ラッチ12のラッチ部端14Aには、ここで記述する磁気的可動ラッチ1512の実施態様にしたがって、一つ又は複数の歯、リブ、切り込み、ギザギザ、尖端部、曲面、空洞、その他の形状をとることができ、同時に基盤部端13Aも平面にすることもできるし他の形態をとることもできる。加えて、基盤部端13Aを連続的なものにも非連続的なものにもすることができる。磁気的可動ラッチ1512は、ここで述べるように、ラッチ部14のような少なくとも磁気的可動ラッチの一部分が、ラッチ結合要素18に当接し、収納され、差し込まれ、またはその他の態様で結合するように構成される。
【0015】
ある実施態様では、セキュリティ装置2には複数の磁気的可動ラッチ12があって、セキュリティ装置2の同一あるいは異なった部位に、それぞれ他の弾性要素16とラッチ結合要素18と一緒に配置される。例えば、ある実施態様では、複数の磁気的可動ラッチ12がセキュリティ装置2の他の部分と共同して、商品を固定する部分、セキュリティ・タグ20を固定する部分をロックすることができる。
【0016】
磁気的可動ラッチ12は、鉄、ニッケル、コバルト、または、鉄、ニッケル、コバルトの合金等によって構成され、あるいは形成される。ある実施態様では、磁気的可動ラッチ12は一つ又は複数の磁性素材を含みうるし、一つ又は複数の非磁性の素材を含みうる。
【0017】
弾性要素16は、直方体、楕円形、巻線状、その他、弾性要素1516の実施態様に関連してここで述べるようなその他の形状を自由にとることができ、一つ又は複数の部品から構成してもよく、磁気的可動ラッチ12と接合し、あるいは、一体的に成形してもよい。ある実施態様では、弾性要素16は、例えば、リーフ・スプリングの様な片持ちアームの形式であってもよい。弾性要素16は、圧縮に対し抵抗する力を生じ、圧縮する力が取り除かれれば、圧縮されていない状態の形態に部分的あるいは完全に回復する様な、軽く、多孔性の、半剛性の、弾力性がある、ガス状の、又は海綿状の素材によって構成され、あるいは形成されてもよい。例えば、多くの実施形態では、弾性要素16は気泡ゴム、もしくは、多孔性ポリマー、多孔性セラミック、その他の泡状の物質、ゴム、その他の素材によって構成され、または、形成される。弾性要素16は圧縮されたときに、抵抗する力を提供するようも構成される。例えば、多くの実施例では、弾性要素16は、金属、高分子化合物、セラミック、その他の素材からなる巻線、バネ板またはそれ以外の片持ちアームの形式の腕、その他のスプリング、その他の類似の部材によって構成される。弾性要素16はいかなる質量のものであってもよい。
【0018】
ラッチ結合要素18の構成は自由であって、例えば、一つ又は複数の穴や、切り欠き、リブ、歯、突起部、その他の形のものがあってもよい。ラッチ結合要素18は、ここに記述されているように、一つ又は複数の部品を含み、筐体30と別体であっても、一体化されていてもよい。ラッチ結合要素18は、磁気的可動ラッチ12の少なくとも一部分と当接、収納、挿入、その他の態様で結合するよう構成される。例えば、磁気的可動ラッチ12が長方形の面を持つ細長い部材であるような実施態様では、ラッチ結合要素18は切り欠きを含むように構成され、磁気的可動ラッチ12のラッチ部14またはその一部が、ここで記述されているように、ロック位置に挿入される。磁気的可動ラッチ12のラッチ部材端14Aに歯があるような実施態様では、ラッチ結合要素18はリブ状をしており、ロック位置において歯と噛み合うように構成することができる。
【0019】
セキュリティ・タグ20は、他のセキュリティ用のタグやラベルと同様に、取り外しができる装置またはシステムである。例えば、多くの実施態様では、セキュリティ・タグ20は、あらゆる形式のEASタグ(例えば、無線周波数(RF)タグ、もしくは、音響磁気タグ、またはそれらの組み合わせ)、無線周波数識別(RFID)タグ、スマート・タグ、またはその他の窃盗防止用のタグ、その他のタグである。セキュリティ・タグ20は、音響磁気検知器、電磁的検知器、無線周波数検知器、その他の検知器など、セキュリティ用タグまたはラベルの形式に対応した検知システムまたは検知装置によって検知されうる。
【0020】
図1の実施態様に一部が示されている筐体30は、ロック機構10およびセキュリティ・タグ20、ロック機構10がロック位置にあり結果として筐体がロックされているときは商品を、含み、覆い、包含し、添付し、連結し、その他の方法で固定する被覆またはその他の構造物である。このようにして、筐体30とロック機構10は共同して商品を筐体30に固定しあるいはロックし、同時にセキュリティ装置2も固定しあるいはロックすることになる。筐体30の構成は自由であって、ロック機構10、及び、セキュリティ・タグ20、これを固定する商品の形に基づいて、例えば、ここで記述されている筐体1530及び1730の実施態様に関連して記述されるような形状をとることもできる。筐体30はラッチ結合要素18を含有するように構成してもよく、該ラッチ結合要素18は筐体30と一体となっていてもよい。あるいは、筐体30はラッチ結合要素18と対になっていてもよい。筐体30は高分子化合物や、他の素材であってもよい。
【0021】
セキュリティ装置2に含まれている部品は、以下にセキュリティ装置の実施態様に関連して述べるように、セキュリティ装置2が商品にロックできるように構成される。セキュリティ・タグ2は再使用ができてもよいし、一回限り使用できるものであってもよい。
【0022】
図1A−1Dは、ある実施態様における図1に示した分離器40の、斜視図、平面図、正面図、側面図である。分離器40は磁石42を含み、内蔵する装置である。磁石42は、たとえば永久磁石や電磁石などの、どのような種類の磁石であってもよい。セキュリティ・システム1についてみると、分離器40はセキュリティ装置2とともに用いられて、セキュリティ装置2を商品から解錠するために使用される。分離器40は、セキュリティ装置2の磁気的可動ラッチ12から適当な距離に置かれ、磁気的可動ラッチ12をロック位置から離す方向に磁力を及ぼす。このようにして、セキュリティ装置2の筐体30は、筐体30が固定されていた商品から取り外すことができる。
【0023】
多くの実施態様では、分離器40はさまざまな磁石42を含みうる。たとえば、分離器40の磁石42は、磁気的可動ラッチ12をロック位置から移動させるために必要な磁力に基づいて選択することができ、その結果として、セキュリティ装置2を解錠することができるのである。この磁力は、移動に抵抗する力を相殺した力を上回る力が必要である。このような抵抗する力は、例えば、弾性要素16が磁気的可動ラッチ12によって圧縮されて生じた抵抗力、磁気的可動ラッチ12の移動にともなって筐体30その他の要素と接触することによって発生する摩擦力、その他の力を含む。またある実施態様では、分離器40は異なった構成をもつセキュリティ装置に使われ、磁石42が解錠用の磁石としてはもっとも強いものが要求される場合、それに十分な磁石が選択される。
【0024】
ある実施態様では、セキュリティ装置2は一回限りの使用のために構成される。例えば、図1E−1Fに示される実施態様では、セキュリティ装置2の磁気的可動ラッチ12は、通路3の内側に位置し、ロック位置でラッチ結合要素18と当接する。一つまたは複数のリーフ・スプリング、または、片持ちアーム4及び5のようなその他の片持ちアームは、バネ仕掛けを用いた構成で通路3に配置される。
【0025】
例えば、図1Eは、片持ちアーム4の負荷のかかっていない位置を示している。片持ちアームは、側面4Aを通路壁3Aに近接するように曲げることができ、このようにして、バネ仕掛けの負荷をかけることができる。磁気的可動ラッチ12は、他の面4Bに近接するようにして、通路3内のロック位置に配置され、このことによって片持ちアーム4が移動することを防ぎ、バネによる負荷を維持することができる。片持ちアーム5も同様な位置をとる。磁気的可動ラッチ12が分離器40によってロック位置からはずされれば、片持ちアーム4、5は磁気的可動ラッチ12による拘束から解放され、負荷のかかっていない位置にはね戻り、又はその他の態様で復帰する。それらの位置で、片持ちアーム4、5が通路3に伸びて、磁気的可動ラッチ12の基盤部13がそれらを越えて移動することを阻止し、磁気的可動ラッチ12はロック位置に復帰することができない。その結果、セキュリティ装置を、ロックすることはできなくなる。
【0026】
他の実施態様では、片持ちアーム4と5のうち、一方だけを含むことができる。他の多くの実施態様では、他の弾性のある要素、例えば巻線や、その他のスプリング、ゴム、発泡体が通路3または筐体の部分に使用され、セキュリティ装置が再使用されることを防止する。
【0027】
図1G−1Jに示されるような実施態様では、ロック機構10と筐体30は、磁気的可動ラッチがロック位置から移動してはずれる毎に、磁気的可動ラッチ12はロック位置に再設定する必要がある。例えば、磁気的可動ラッチ12は、通路6内でその基盤端13Aを凹部7に近接させて、配置される。凹部7は、磁気的可動ラッチ12にバイアスが加えられロック位置の外に位置している場合に、少なくとも磁気可動ラッチ12の一部が凹部7に挿入されるか、あるいはその他の方法でそこに係合するように加圧されている。凹部の輪郭は壁8で構成され、壁8は磁気的可動ラッチ12がロック位置に戻ろうとする動きを制限している。この実施態様では、例えば磁石を使用することによって磁気的可動ラッチ12を凹部から移動させ、磁気的可動ラッチ12が配置されているセキュリティ装置を使用可能になるように再設定することができる。
【0028】
他の実施態様においては、例えば図2−14の実施態様に関連して記述されているボトル用セキュリティ装置1502は、別々の部品であるボトル・ハット1570、ベルト・アセンブリ1550を含む。
【0029】
図2−5は、ある実施態様におけるボトル・ハット1570の斜視図であり、図示する要素が説明されている場所で当該図面に言及する。ボトル・ハット1570は、例えば、ワイン、リカー、ビール、香水、化粧品、その他のボトル、またはその端に口もしくは開口部を有する首のような形状の構造をもつ容器などのボトルの、少なくとも一部に形状と大きさが一致する。ボトル・ハット1570にはカップ1572が含まれる。カップ1572は、側壁1574と基盤(頂壁)1576を有し、この両者によってカップ開口部1578が決定される。ある実施態様では、側壁1574は円筒形であり、頂壁1576は側壁1574の横断面と一致する位置に設けられ、カップ開口部1578の輪郭は実質的に円筒形となる。
【0030】
しかしながら、実施態様によっては、側壁1574と基盤1576は様々な形や大きさでもよく、カップ1572は、少なくとも、ボトルの口とこれに近接したキャップ、コルク、その他のボトルの口を覆うもの、または、ボトルの口に似た形状の要素とこれに近接した覆いを収容できる大きさに構成される。例えば、ある実施態様では、カップ172は、ドームのような形状をしていて、基盤1576を含んでいない。さらにすすんで、カップ1572は、ボトルの首の一部または全部を含むように構成されて、それを通して中の液体を放出できるようにすることもできる。
【0031】
ボトル・ハット1570は、ベルト・アセンブリ1580を受けるように構成された受け構造体1580も含む。受け構造体1580は、カップ1572の基盤1576とは反対側の端縁1573から伸びている。ある実施態様では、この受け構造体1580は一つまたは複数の脚を持つ。ある実施態様では、この受け構造体1580には端縁1573から延びている3本の脚1581−1583があり、少なくともボトルの首の一部を覆うような大きさと形状をしている。脚1581−1583はそれぞれ同様の構造をもち、カップ1572から同様に延びているのであるから、ここでは脚1581についてのみ記述する。しかしながら、様々な実施態様では、一つまたは複数の脚1581−1583は異なった形状をとり得るし、欠けてもよい。その他の実施態様では、連続した構造体またはその他の構造体でベルト・アセンブリ1550を受けることによって、一つまたは複数の脚1581−1583に代えることもできる。
【0032】
脚1581は側壁を延長した部分であって、断面弧形とすることもできる。側壁1574が円筒形であるような実施態様では、脚1581は側壁1574の中心軸を中心として弧を描き、中心軸に対する側壁1574の半径と同じか実質的に同じ半径を持つことになる。
【0033】
ある実施態様においては、脚1581はベルト受け通路壁1586Aと1586Bを持つ受け通路1586を含み、側壁1574の中心軸を中心として環状になっている。
【0034】
ベルト受け通路1586は、内に溝1590を含み、以下に述べるように、ベルト・アセンブリ1550の少なくとも一部分が溝1590の中に延びるように設けられている。ある実施態様では、溝1590はベルト受け通路1586に沿ってのびており、ベルト受け通路壁1586Aと1586Bから等位置に配置される。ある実施態様では、溝の断面はV字型をしている。他の様々な実施態様では、溝1590の断面と位置は異なっていてもよく、以下に述べるように、断面と位置はベルト・アセンブリ1550の少なくとも一部分を受けるようになっていればよい。
【0035】
ボトル・ハット1570はプラスティック、その他の素材、これらの素材の組み合わせによって作られる。ある実施態様では、ボトル・ハット1570は堅いプラスティックから作られる。また、他の実施態様では、ボトル・ハットは、ボトル・ネックの形状に合わせて、または、ボトル・ネックのまわりに合うように変形するような弾力性のある素材、例えば、ゴム、その他の素材から作られる。
【0036】
図6−9は、ある実施態様における、ボトル・ハット1570の、平面図、正面図、側面図、底面図である。側壁1574とボトル・ハット1570が円筒形であるような実施態様では、図に示したように、脚1581−1583がもしあるとすれば、その内径は側壁1574の内径と同じである。
【0037】
図10−14は、ある実施態様における、ベルト・アセンブリ1550、またはその一部分の斜視図である。ベルト・アセンブリ1550は、ロック機構1510、セキュリティ・タグ20、筐体1530、セキュリティ・ベルト1560を含む。
【0038】
ロック機構1510は、以下に示すように、磁気的可動ラッチ1512、弾性要素1516、ラッチ結合要素1518を含む。
【0039】
はじめに図12と図14について触れる。図12は、ある実施態様における、ベルト・アセンブリ1550の斜視図であって、ロック機構1510の磁気的可動ラッチ1512と弾性要素1516がロック機構収納フレーム1531内に配置されている様子を示している。図14は、ある実施態様における、磁気的可動ラッチ1512と弾性要素1516を含む筐体の一部分の斜視図である。
【0040】
図12及び図14において、磁気的可動ラッチ1512は磁性体、または、図1の磁気的可動ラッチ12に関連して記述された一つまたは複数の素材から作られる。磁気的可動ラッチ1512は、基盤部端1513Aおよび基盤部側面1513B、1513Cを含む基盤部1513、および、ラッチ部端1514Aを含むラッチ部1514、中央部1515からなる。
【0041】
磁気的可動ラッチ1512は少なくとも部分的には「I」字型または「T」字型またはその他の形状をしている。このようにして、基盤部側壁1513B及び1513Cは平行であって、少なくとも実質的に直線である。基盤部1513の幅、すなわち基盤部側壁1513Bと1513Cの間の距離は、中央部1515の対応する幅より広いが、ラッチ部1514の対応する幅にほぼ等しい。基盤部端1513Aは平面であって、実質的には、基盤部側面1513B、1513Cに対して垂直である。磁気的可動ラッチ1512の厚さは薄い。
【0042】
磁気的可動ラッチ1512には一つまたは複数の突起部1551がある。一つまたは複数の突起部1551の少なくとも一部分は磁気的可動ラッチ1512のラッチ部1514内に位置し、その端はラッチ部端1514Aに接する。
【0043】
ある実施態様では、一つまたは複数の突出部1551は、一つまたは複数の歯を持つ。例えば、ある実施態様では、突出部1551には五本の歯1552−1556がある。一つまたは複数の歯は、図19の実施例でも見ることができる。この実施例では、歯1552−1556は同じ構造をもち、磁気的可動ラッチ1512内に同じように配置される。それゆえ、以下、歯1552についてのみ、詳細に述べる。しかしながら、実施態様によっては、一つまたは複数の歯1552は異なった構造をとることもできるし、存在しなくても構わない。
【0044】
歯1552には、側面1552Aと側面1552Bがあり、これらは相互に向かって傾斜していて、歯端1552Cで収斂し、あるいは、歯端1552C付近で終了する。このため、歯端1552Cはとがっている。
【0045】
側面1552Aは歯1553−1556の対応する側面とは少なくとも実質的に平行であり、側面1552Bと1553−1556の対応する側面についても同様である。側壁1552Aは、基盤部1513の基盤部側壁1513B−1513C、もしくは、磁気的可動ラッチ1512のラッチ部1514と中央部1515の対応する側面の一方または双方に対して角度がつけられる。側面1552Bは、基盤部1513の基盤部側壁1513B−1513C、およびラッチ部1514と中央部1515の対応する側壁に対して、実質的に垂直であるか、または、(側面1552Aに比べて)角度が小さい。歯1552―1556は等間隔に配置されていてもよいし、不均一な間隔で配置されていてもよい。ある実施態様では、歯の側面1552Aと1552Bの角度は、歯によって異なってもよく、いかなる角度の組み合わせを使うこともできる。
【0046】
しかしながら、一つまたは複数の突起部1551は他の構成となることもできる。例えば、一つまたは複数の突起部1551は、一つまたは複数のリブ、ノッチ、ギザギザ、点、曲線、切り欠きから構成されてもよい。一つまたは複数の突起部1551は、少なくとも一部分がラッチのラッチ部1514に置かれてもよいし、ラッチ部端1514Aから構成されてもよい。一つまたは複数の突起部1551は、以下に述べるように、ロック位置でラッチ結合要素1518と噛み合うように設定される。
【0047】
多くの実施態様では、図1に示した磁気的可動ラッチ1512に関連してここで述べたように、磁気的可動ラッチ1512は他の構成をとることもできる。
【0048】
弾性要素1516は、柔軟な素材から構成され、あるいは形成され、図1に示した弾性要素16に関連して記述された素材を用いることができる。ある実施態様では、弾性要素1516は、側壁1516Aの幅が1516Bの幅よりも広いような、実質的には直方体の形状にすることもできるし、他の形状にすることもできる。他の様々な実施態様では、弾性要素1516は、図1の磁気的可動ラッチ12に関連して述べた巻線、スプリングなどの、一つまたは複数の素材を用いて作られ、あるいは構成されてもよい。
【0049】
ラッチ結合要素1518はセキュリティ・ベルト1560に内包され、筐体1530と分離できるようになっていても、一体化していても構わない。ここで述べるように、ある実施態様においては、ラッチ結合要素1518はセキュリティ・ベルト1560に沿って延びることもできる。ある実施態様においては、ラッチ結合要素1518は一つまたは複数の切り欠き1590を含むことができる。ある実施態様においては、一つまたは複数の歯またはその他の突起部1551が一つまたは複数の切り欠き1590の中に延びているときに、磁気的可動ラッチ1512はロック位置でラッチ結合要素1518と噛み合う。
【0050】
一つまたは複数の切り欠き1590は、突起部1551に関連してここで述べられる突起部である一つまたは複数の突起1592によって、輪郭が形成される。突起部1592は図15および図17−19の実施態様においてもみられる。ある実施態様においては、一つまたは複数の突起部1592は、平行ではない突起側面1594および1596によって構成される。例えば、ある実施態様では、突起側面1594は、ラッチ結合要素1518の長さ方向の接線に対して、実質的に垂直か、ほぼ垂直であり、その一方で、突起側面1596は、この長さ方向に対して鋭い角度、例えば45度をとることができる。そのような構成を取ることによって、ある方向に、ラッチ結合要素1518を筐体1530にベルト・通路1536に沿って容易により深く挿入することができ、以下に述べるように他の反対方向には容易ではなくなる。
【0051】
しかしながら、ラッチ結合素子1518は他の構成をとることもでき、例えば、一つまたは複数のリブや、ノッチ、ギザギザ、点、曲線、切り欠きがあって、磁気的可動ラッチ1512とロック位置で噛み合うようにすることもできる。例えば、ある実施態様では、ラッチ結合要素1518は、磁気的可動ラッチ1512の一つまたは複数の突起部1551と同じ形状か、あるいは、ある程度似ている一つまたは複数の切り欠き1590から構成しうる。その結果、少なくとも一つの切り欠き1590は、少なくとも一つの突起部1551またはその一部分を受け、以下の述べるように、ラッチ結合要素1518がベルト通路1536に沿って動き、ベルト通路壁1540の端1540B、ひいてはベルト通路1536からはずれるのを防止し、抑制する。
【0052】
ある実施態様では、ラッチ結合要素1518は変形可能であって、例えば、プラスティックやゴムから作られる。このような変形可能という特性によって、以下に述べるように、ラッチ結合要素1518が磁気的可動ラッチ1512に逆らって移動することができるようになる。
【0053】
その他の実施態様では、ラッチ結合要素1518は弾性変形して陥没することができる素材、例えば、ゴムや柔らかいプラスティックから作られ、磁気的可動ラッチ1512は鋭い歯のような突起部1551を含む。磁気的可動ラッチ1512がロック位置にあるときは、これらの突起部はラッチ結合要素1518内に沈み込んで、その結果、ラッチ結合要素1518が、ベルト通路1536の端1540Bからはずれようとする力に対して抵抗できるようになるのである。
【0054】
図10及び図11はベルト・アセンブリ1550の斜視図を示しており、筐体1530は1個以上のロック機構収納フレーム1531、セキュリティ・タグ室1532、ロック機構カバー1534、ベルト通路1536を有し、これらは、それぞれ順に、ロック機構1510の一部を収納し、セキュリティ・タグ1520を収納し、ロック機構収納フレーム1531を被覆し、セキュリティ・ベルト1560を収納する。
【0055】
ロック機構収納フレーム1531は、ロック機構1510の磁気的可動ラッチ1512と弾性要素1516をそれぞれ受け入れることができるよう形成される。ある実施態様では、ロック機構収納フレーム1531は、ベルト・アセンブリ1550に固定され、そこから延びている。ロック機構収納フレーム1531はベルト通路1536または筐体1530の他の一部分と一体化され、さもなければ、例えば、溶接、融合、のり付け、スナップ式結合、締まりばめ等の方法によってそれらに固定される。
【0056】
ベルト・アセンブリ1550のロック機構収納フレーム1531は、ロック機構1510の磁気的可動ラッチ1512と弾性要素1516がその中で隣接して配置されるように、作られる。その結果、磁気的可動ラッチ1512の基盤部端1513Aは、弾性要素1516の付近に、もしくは、これに接して配置される。このように構成すれば、磁気的可動ラッチ1512と弾性要素1516の動作は一つまたは複数の方向に制限される。
【0057】
例えば、ロック機構収納フレーム1531は通路1564を含み、通路1564は通路端壁1565および通路壁1566、1568によって限定される。通路壁1566、1568は、相互に実質的に平行な部分を含み、それぞれ、基盤部側面1513Bと1513C、および、中央およびラッチ部1515と1514の側面において、磁気的可動ラッチ1512に近接し、あるいは、接触して配置され、その結果として、磁気的可動ラッチ1512の動作を通路1564に沿った、実質的には直線的な動作に制限している。
【0058】
様々な他の実施態様では、磁気的可動ラッチ912は、回転方向に、あるいは、回転方向と直線方向を組み合わせた方向、その他任意の方向に移動する。これらの実施態様では、一つまたは複数の通路964、弾性要素916、ラッチ結合要素918は、磁気的可動ラッチ912をその通路の方向に導くような形に成形され、構成される。
【0059】
弾性要素1516が通路端壁1565に接して配置されることによって、磁気的可動ラッチ1512には弾性要素1516に向かってロック位置から遠ざける方向に力が働くときは、弾性要素1516は磁気的可動ラッチ1512の力と通路端壁1565の耐力によって圧縮される。弾性要素1516には、磁気的可動ラッチ1512の動作に対抗して、そのような圧縮に対する耐力が生じる。
【0060】
上に述べたように、様々な実施態様においては、磁気的可動ラッチ1512は他の形をとることもでき、そのような場合には、通路1564、従って通路壁1566、1568は、そのような磁気的可動ラッチ1512を収容できるように構成され、可能な限り、磁気的可動ラッチ1512の動作を一つまたは複数の方向に制限することになる。これらの実施態様では、弾性要素1516は通路1564の内側の大きさに適合するように構成される。
【0061】
その結果、磁気的可動ラッチ1512の歯1552−1556、または、一つまたは複数の突起部1551が、ベルト・アセンブリ1550のベルト通路1536内に配置されたラッチ結合要素1518の部分である突起1592に噛み合っている場合、ロック機構1510の弾性要素1516は磁気的可動ラッチ1512をロック位置に押し付ける。このような構成にすることによって、ラッチ結合要素1518がベルト通路1536から、従ってセキュリティ装置1502からはずれるような動作を防ぎ、抵抗することになる。
【0062】
例えば、ある実施態様では、磁気的可動ラッチ1512の歯1552が二つの突起1592の間のロック位置に置かれている場合、接触している突起側面1594は、歯の側面1552Bに対して、実質的には平行か、あるいは、比較的少ない角度をとる。しかし、突起側面1594と歯の側面1552Bは、ラッチ結合要素1518がベルト通路1536内をベルト通路壁1540に制限されて動く方向に対して、実質的には垂直か、垂直に近い角度をとる。その結果、ラッチ結合要素1518にベルト通路1536から引き抜く方向に力が加えられた場合、突起壁1594と歯の側面1552Bが接触し双方に実質的に等しい垂直抗力が生じるまでラッチ結合要素1518は移動する。この場合、ラッチ結合要素1518は、ベルト通路1536から引き抜かれるのが防止され、阻止される。
【0063】
しかしながら、ある実施態様においては、このような構成は、ラッチ結合要素1518がベルト・アセンブリ1550のベルト通路1536にそって挿入されることに対して、それを防止しないし、より少ない耐力しか発生しない。その結果、歯の壁1552Aとそれに接触する突起側面1596は、ベルト通路1536に沿うラッチ結合要素1518の動く方向に対して、角度がつけられる。ラッチ結合要素1518に対してベルト通路1536に沿って挿入される方向に力が加えられれば、ラッチ結合要素1518は、突起側面1596と歯の壁1522Aが接触するまで移動する。そのような場合、突起側面1596は、歯の側面1552A、従って歯1552と磁気的可動ラッチ1512をロック位置から離す方向に押しつけ、ラッチ結合要素1518をベルト通路に沿って移動することを容易にする。
【0064】
加えて、突起側面1596と歯の側面1552Aが接触すれば、突起側面1594と歯の側面1552Bの場合に比べて、より少ない反対の垂直抗力が生じ、もし、ラッチ結合要素1518の外側の素材がここで記述されるように変形可能なものであった場合、ラッチ結合要素1518はより簡単に移動することができる。移動は、垂直抗力に上に述べた力を加えた力を越える力によって引き起こされる。
【0065】
セキュリティ・ベルト1560のラッチ結合要素1518をベルト通路1536にそって挿入するときの力は、ラッチ結合要素1518をベルト通路1536から引き抜こうとする力より少なく、また、かなり少なくてもよい。このようにすれば、例えば、ある実施態様では、簡単により少ない力で、ラッチ結合要素1518をかたく締めて、その結果として、ベルト・アセンブリ1550のベルト通路壁1540をボトルの首の回りに締め付けることができる。磁気的可動ラッチ1512が複数の突起部1551を持っていたり、ラッチ結合要素1518が複数の突起1592または他の一つまたは複数の突起を持っているような実施態様では、接触している突起部1551と突起1592によって作り出される反対の力に打ち勝つ必要がある。この力は、人が簡単にラッチ結合要素1518をベルト通路1536に沿って挿入方向にさらに移動させることでできる程度のものである。
【0066】
図13はベルト・アセンブリ1550の一部分の斜視図であって、セキュリティ・タグ1520を示している。図10−12とともに図13を参照すると、筐体のセキュリティ・タグ室1532は、図示のセキュリティ・タグ1520のようなセキュリティ・タグを収納できるような形をしている。ある実施態様では、セキュリティ・タグ1520は薄く細長い形をしており、セキュリティ・タグ室1532の周囲の壁は、セキュリティ・タグ1520をぴったりと収納できるような形の空洞を形成している。しかしながら、他の多くの実施態様では、セキュリティ・タグ室1532は、図示のセキュリティ・タグ1520、または、他の形のセキュリティ・タグを、収納しあるいは固定する様々な構成を有する。
【0067】
セキュリティ・タグ室1532は、ロック機構収納フレーム1531に関連して上述したような方法で、ベルト通路壁1540に固定されているか、さもなければ、筐体1530の他の部分に固定される。ある実施態様では、セキュリティ・タグ室1532は、ベルト通路壁1540にスライドできるように取り付けられている。固定されれば、セキュリティ・タグ室1532はセキュリティ・タグ1520を筐体1530から、ひいては、ボトル・セキュリティ装置1502が固定されているボトルから取り外すことを防止し、あるいは、難しくする。
【0068】
図10−11に示されるような、ロック機構カバー1534は、ロック機構収納フレーム1531上にあって、弾性要素1516と、磁気的可動ラッチ1512の少なくとも一部分、例えば露出された部分、を覆うように構成された構造体からなる。ロック機構カバー1534は、ロック機構収納フレーム1531に関連してすでに述べたあらゆる方法や、ここで述べる別の方法で、ベルト・アセンブリ1550に固定される。固定されると、ロック機構カバー1534は、磁気的可動ラッチ1512を筐体1530から取り外すことを防止し、あるいは、困難にする。
【0069】
ある実施態様では、ロック機構収納フレーム1531とロック機構カバー1534は固定されているので、ロック機構室と呼ばれる。ロック機構室は、ロック機構1510の磁気的可動ラッチ1512と弾性要素1516の少なくとも一部分を内包し、従って、これらをボトル・セキュリティ装置1502に固定している。
【0070】
図10―14によれば、ベルト通路1536はベルト通路壁1540と、ベルト通路壁1540によって限定されるベルト通路1536によって構成される。ベルト通路壁1540は、ベルト通路壁1540がボトルの首またはその他の商品を締め付け、従って、ボトルを筐体1530と、結果として、ボトル・セキュリティ装置1502に固定できるような、形状と素材からなっている。ある実施態様では、ベルト通路壁1540はセキュリティ・ベルト1560の一部分を含んでもよい。
【0071】
ある実施態様では、ボトル・セキュリティ装置1502によって保護されているボトルに接触するベルト通路壁1540の部分は、ボトル固定面1542である。ある実施態様では、ボトル固定面1542は、ボトル・ベルト通路1568に適合し、ボトル・ネックの円形もしくはその他の曲がった形状のまわりにボトル・ハット1570を締めることができるような、環状、もしくは、その他の曲がった形状の、少なくとも一部分を有している。ある実施態様では、ボトル固定面1542は直接ボトル・ネックを締め付け、ボトル・ハット1570を使わない。
【0072】
ある実施態様では、ベルト通路壁1540は、柔軟な、もしくは、引き延ばすことができる、変形可能な、その他締め付けることができるような、プラスティックまたはその他の素材で構成される。
【0073】
ある実施態様では、ベルト通路壁1540は、そのような締め付けができ、少なくともある程度弾性のある素材で作られる。このように構成することによって、ベルト通路壁1540は締め付けられていない時の形状、あるいは、よく似た形状に復帰し得るので、ボトル・セキュリティ装置を再使用することができる。
【0074】
ベルト通路壁1540は、ここで記述するセキュリティ・ベルト1560を受ける形状にも形成される。ある実施態様では、ベルト通路壁1540は、環状、さもなければ、曲がっていて、実質的には均一の厚さであるベルト通路1536によって限定される。ある実施態様では、このベルト通路1536は、ベルト通路壁1540の外部と、実質的には同じ湾曲をしている。しかしながら、他の実施態様では、ベルト通路壁1540は、様々な厚み、配置をとりうる。ボトル固定面1542の形状を変えることなく、ベルト通路壁1540の一つまたは複数の表面の構成を変更することによって、このような様々な厚みと配置をとることができる。
【0075】
ある実施態様では、ベルト通路壁1540は、ボトルの少なくとも一部分を取り囲み、その結果として、ボトルのまわりを締め付けるように構成されるボトル・ハット1570のまわりを締め付ける。このような構成をとることによって、ボトルをボトル・ハット1570とベルト通路壁1540、ひいては、ボトル・セキュリティ装置1502に固定することができる。ボトル固定面1542は、一つまたは複数の脚1581−1583の一つまたは複数のベルト受け通路(例えば、脚1581の1586)の中に部分的に配置できるような形をしている。ある実施態様では、ボトル固定面1542は、脚1581−1583の一つまたは複数の溝(例えば、脚1581の1590)の中に延びるうね1544を持っており、ボトル・ハット1570のまわりに配置したときに、ボトル固定面1542の位置決めをする。
【0076】
ベルト通路壁1540には二つの端部1540Aと1540Bがある。ある実施態様では、取っ手1546、1547が二つの端部1540Aと1540Bから延びていて、ベルトを締めることを容易にする。
【0077】
セキュリティ・ベルト1560は、ベルト通路にそって差し込むことができるような形状をしている。ある実施態様では、セキュリティ・ベルト1560は本来の状態で湾曲した細長い要素である。ある実施態様では、セキュリティ・ベルト1560は、ベルト通路1536の同じ形か、もしくは、類似した形で湾曲しており、ベルト通路1560に沿って動きやすくなっている。
【0078】
様々な実施態様では、セキュリティ・ベルト1560は、一つまたは複数の素材をどのような組み合わせで構成してもよい。例えば、ある実施態様では、セキュリティ・ベルト1560はプラスティックの外層と金属の内層から構成される。金属とプラスティックの部品は分離可能であってもよいし、分離ができなくてもいい。例えば、メタルとプラスティックの部品は、接着され、もしくは、圧入され、供押出成形し、はめ込まれ、塗装されてもよい。金属部分はセキュリティ・ベルト1560を強化し、セキュリティ・ベルト1560の一部分が破壊され、または分離することを防止し、その結果として、ボトル・セキュリティ装置1502を、それが固定されているボトルから解放されることを防止する。金属は、数珠状でも、より糸状でも、フラット・ワイアー状でも、部分的に円筒形でもよく、その他、セキュリティ・ベルト1560を強化し、同時に柔軟性を与えるような形状にすることができる。
【0079】
セキュリティ・ベルト1560は、ベルト・アセンブリ1550と一体化し、あるいは、その他の態様で取り付けられている。例えば、ある実施態様では、ベルト通路1536内でセキュリティ・ベルト1560の一端がベルト通路壁1540と一体化し、あるいは取り付けられることによって、セキュリティ・ベルト1560は、ベルト・アセンブリ1550と一体化し、あるいは、取り付けられている。この実施態様では、セキュリティ・ベルト1560は、取り付けられた端部から、ベルト通路1536の端部1540Aを通って外に出て、端部1540Aでベルト通路1536の中に戻る。このように、セキュリティ・ベルト1560は二つの端部1540Aと1540Bをもち、ベルト通路壁1540とセキュリティ・ベルト1560は連続して、例えばネックのような、ボトルの一部分を取り囲むことになる。しかしながら、実施態様によっては、二つの端部1540Aと1540Bはベルト・アセンブリ1550の外周部のいかなる点に設けることもできる。例えば、端部1540Aはロック機構収納フレーム1531の側面を含み、若しくは、これに接することもできるし、1540Aは反対側、あるいはその付近に配置することもできる。
【0080】
ある実施態様では、取っ手1546と1547は当接して、相互に押し合うにように偏力が加えられることによって、取り付けられたセキュリティ・ベルト1560がベルト通路1536に沿って内方向に移動させ、ボトル・ネックまたはその他の部位のまわりのベルト通路壁1540を締め付ける。以下に述べるように、この方向に移動するとき、セキュリティ・ベルト1560を含むラッチ結合要素1518の各部分で磁気的可動ラッチ1512に接触しても、それを越えるには大きな抵抗はない。しかしながら、反対方向への動きは防止され、あるいは、より大きな抵抗に遭い、取っ手1546と取っ手1547が解放された後も、ベルト通路壁1540は締め付けられた位置にとどまる。このようにして、セキュリティ・ベルト1560とベルト通路壁1540は共同してボトルの口と首の一部分をボトル・セキュリティ装置1502に固定する。ある実施態様では、ボトル・セキュリティ装置1502をボトルから取り外す力は、例えば、ボトルがガラス製である場合などでは、ボトルを壊す力より大きいので、設置されたボトル・セキュリティ装置1502を強制的に取り外すと、ボトルを壊すことになる。
【0081】
図15−19は、ある実施態様における、ボトル・セキュリティ装置1602の斜視図、平面図、側面図、分解図である。セキュリティ装置1602は筐体1630と同様な構成をしているが、すでに述べたベルト・アセンブリ1550のセキュリティ・タグ室1532に対応する位置に、ベルト・アセンブリ1650のセキュリティ・タグ室1632が横向きに配置されている。ベルト・アセンブリ1650は、筐体底部1650Aと筐体上部1650Bから構成され、これらは、溶接され、融合し、圧入され、又は、一体として固定され、それが開放されることを防止する。
【0082】
図20−31は、ある実施態様における、ボトル・セキュリティ装置1702またはその一部分の斜視図であり、図32はその平面図、正面図、側面図を示している。セキュリティ装置1702は、上に述べた、ボトル・ハット1570およびベルト・アセンブリ1550もしくは1650と同様の要素をもっている。しかしながら、例えば、ボトル・セキュリティ装置1702は、溶接、融合、のり付け、圧入、締まりばめ、もしくは、その他の固定方法で固定された、インテグラル・ベルト・アセンブリ1750とボトル・ハット1770からなる筐体1730を有する。
【0083】
加えて、ベルト・アセンブリ1750とセキュリティ・ベルト1760は、他の構成をとりうる。ある実施態様では、セキュリティ・ベルト1760は、すでに述べたベルトに接触する面1542を持つベルト通路壁1540のようなベルト通路壁に代えて、ベルト・アセンブリ1750の内壁1740Aを含む。ある実施態様では、セキュリティ・ベルト1760はコイルの形状をしていて、一つまたは複数の箇所でベルト・アセンブリ1750に一体化され、あるいは固定される。例えば、ある実施態様では、セキュリティ・ベルト1760の端部1760Aと1760B、あるいはその近くの部分は、ベルト・アセンブリ1750の基盤1747と輪(図に示していない)に、それぞれ、一体化され、又は固定される。輪はセキュリティ・ベルト1760と外壁1740Bの間に配置されてよい。末端部1760Aと1760Bは、ボトルの口及び首、または外形の類似する要素の少なくとも一部分のまわりに締め付けられていれば、重なり合い巻線状の形を作る。巻線状を形成することによって、コイルの内側の空間の直径が小さくなり、あるいは断面部の空間が少なくなり、それによってセキュリティ・ベルト1760が締め付けられるのである。
【0084】
図33は、ある実施態様における、ボトル・セキュリティ装置1702の分解図である。ここに示すとおり、輪1745は突起1592から構成されるラッチ結合要素1518を有し、突起1592がラッチ結合要素12の突起部1551と噛み合うことによって、ボトル・セキュリティ装置1702をロックする。
【0085】
様々な実施態様では、ケーブル式セキュリティ装置は、図2−33に関連してここで述べられたボトル・セキュリティ装置1502、1602、1702のうちの一つ、及び、図1に関連してここで述べられた分離器40を含む。例えば、ケーブル式セキュリティ装置1502の実施態様では、弾性要素1516が分離器40と磁気的可動ラッチ1512の間に配置されて、分離器40がケーブル式セキュリティ装置の磁気的可動ラッチ1512のそばに置かれた場合、分離器40は磁気的可動ラッチ1512をロック位置からはずす方向、すなわち、弾性要素1516を加圧する方向に磁力を及ぼす。もし、この磁力が、弾性要素1516の抗力その他磁気的可動ラッチ1512の動きに逆らう力より大きければ、磁気的可動ラッチ1512はロック位置からはずれる。このような場合、ここで述べたように、セキュリティ・ベルト1560は、何ら妨害されることなく、ベルト通路1536から完全にはずれ得る。その一方で、ベルト通路壁1540は締め付けられていない場合の形状、すなわちその末端部1540Aと1540Bが分離するような形に戻ろうとする傾向があり、そのことによって、セキュリティ・ベルトはベルト通路1536からはずれる。このことによって、ボトルは、ボトル・セキュリティ装置1502から解錠され、ボトルをそれから自由にはずすことができるようになる。
【0086】
様々な実施態様では、セキュリティ装置1502と1602は解錠しても破壊される部分がないので、セキュリティ装置を再使用することができる。その他の実施態様では、セキュリティ装置1502と1602のうち片方もしくは双方が、使い捨てもしくは再設定可能な磁気的可動ラッチ1512を用いる。
【0087】
ある実施態様では、EASボトル締め具セキュリティ装置の付属物であるボトル・カバーセキュリティ装置は、典型的なワインまたはリカー・ボトルを許可なく開封することを防止するために使われるEAS装置をもつようなセキュリティ装置を備えている。ボトル・カバーセキュリティ装置は、万引きが酒のボトルを開封して、内容物をタグの付いていない容器に移し替え、店を出ることを防ぐことができる。
【0088】
ボトル盗難予防の例が、米国特許第5,602,530号で公開されている。この特許で公開される装置は、二つの端部の間にある内部ソケットに関して移動することができる外部ソケットを有している。複数の固定器具が外部ソケットの内側の表面に分散して配置されている。外部ソケットがロックされた位置にあるときは、固定器具は内部ソケット内に進入する。この固定器具は、典型的にはボトルの首に配置されているビードの下側で、ボトルに係合する。このようにして、磁気キーによって外向きに力を加えない限り、固定器具は装置をボトルから取り去ることを防止する。この製品は高価に過ぎ、首には長すぎる場合がある。
【0089】
ある実施態様では、ボトル・カバーセキュリティ装置は、EASタグ装備ロック・ストラップおよび磁気機構を含んでいる。ある実施態様では、ボトル・カバーセキュリティ装置は、通常の大きさのビール、ワイン、酒類のボトルのためのEASタグ装備ロック・ストラップおよび磁気機構を取り付けることができる。ある実施態様では、ボトル・カバーセキュリティ装置は、一体成形プラスティックの部材から作られるので、比較的安価に大量生産することができる。
【0090】
他の実施態様では、ボトル・カバーセキュリティ装置は、様々な形と大きさのボトルに固定できるようになっている。ある実施態様では、ボトル・カバーセキュリティ装置は、安価かつ簡単に作成、使用ができ、小売業の作業員によって簡単にかつ繰り返し使用することができる。ある実施態様では、ボトル・カバーセキュリティ装置は頑丈なプラスティックを用いて成型して、破壊、引き裂き、その他使用不能にすることをきわめて困難にすることができる。ある実施態様では、ボトル・カバーセキュリティ装置は、一般的にボトルのネックにあるビードやその他の構造と共同して、それ自身をボトルのネックにロックする。ある実施態様では、ボトル・カバーセキュリティ装置は、EASタグ装備ストラップともに、磁気機構を用いてボトルのネックにロックされ、ボトルのセキュリティ装置をとりはずし、あるいは、ボトルを破壊することなく、ボトルの内容物を取り出すことを防止する。ある実施態様では、ボトル・セキュリティ装置はロック部材を持っていて、簡単には万引きによって盗まれないようにできる。ある実施態様では、ボトル・セキュリティ装置は、万引きがこの装置を簡単にはボトルのネックから取り外すことができないようにする輪を有している。ある実施態様では、ボトル・セキュリティ装置は単純な構造をしていて、単純で、効率的、安価に取り扱うことができる。
【0091】
ある実施態様では、ボトル・セキュリティ装置は、EASタグ装備ロック・ストラップが取り付けられ、磁気機構によってボトルの上部の首に固定されるボトル・カバーセキュリティ装置、および、三本の脚を持つカバー、三本の脚を取り囲みEASタグ装備ロック・ストラップが取り付けられる通路、磁気機構を含む。ある実施態様では、カバーの部材はボトルのネックのまわりに合うように作られ、カバーのまわりを取り巻いてボトルのネックをロックする、EASタグ装備ロック・ストラップと磁気機構を有している。
【0092】
様々な実施態様における、ボトル・カバーに関連して上に述べられた実施態様は、ボトル・ベルト・セキュリティ装置とボトル・ハット・セキュリティ装置の各実施態様に対応する。
【0093】
ある実施態様における、関連するボトル・カバーセキュリティ装置は添付の図面に示されている。ある実施態様では、ボトル・カバーセキュリティ装置には、三本の脚があって、脚のまわりには磁気機構を有するEASタグ装備ロック・ストラップを保持する通路があり、これらが共同してボトルのネックでロックされる。ある実施態様では、ボトル・カバーセキュリティ装置は、利用者がそれと磁気機構を解錠するまでは、ボトル・ネック上でロックされたままである。ある実施態様では、ボトル・カバーセキュリティ装置は添付の図面に示されており、三本の脚の部材がり、三本の脚のまわりにはEASタグ(ボトル締め具タグ)を保持する通路があって、共同してボトルのネックでロックする。ある実施態では、ボトル・カバーセキュリティ装置は、利用者が分離用磁石を用いてそれと磁気機構を解錠するまでは、ボトル・ネック上でロックされたままである。
【0094】
ある実施態様では、ボトル・ベルト・セキュリティ装置はEASタグ装備ロック・ストラップを付属物(ボトル・カバーセキュリティ装置)とともに磁気機構によって取り付けることができ、当該付属物であるボトル・カバー・セキュリティ装置はEASタグ装備ロック・ストラップを取り付けるためのボトル上部のネック、三本の脚を有するカバー、および三本の脚のまわりの通路を、磁気機構を用いて固定する。
【0095】
ある実施態様では、ボトルのネックの外周の形状に合わせたベルト部材を含んでおり、磁気機構で作動するEASタグ装備ロック・ストラップがベルト部材を取り囲み、ボトルのネックをロックする。
【0096】
ある実施態様では、ボトル・ベルト・セキュリティ装置はEASタグを含んでいて、磁気機構を用いてロック・ストラップをそれに取り付け、共同して典型的なボトルのネックをロックする。ある実施態様では、ボトル・ベルト・セキュリティ装置は、使用者が分離用の磁石を用いて装置を解錠するまでは、ボトル・ネック上にロックされたままである。
【0097】
ある実施態様は、ボトル・ハット・セキュリティ装置は、磁気機構とともにEASタグを装備することができ、ボトルの上部のネックをロックすることができる。ある実施態様では、ボトル・ハット・セキュリティ装置には、EASラベル、および、内部部材(ベルト)、外部部材(取っ手)を保持する上部及び底部筐体があって、これらは共同して発泡体を伴うラッチ機構を用いてボトル・セキュリティ装置をボトルのネックにロックする。内部部材(ベルト)はさらに歯を含んでいて、発泡物質によって支えられている歯のあるラッチの機構の中を通るチャンネル上、および上部及び下部筐体の間の通路の内側を回転する。
【0098】
ある実施態様では、ボトル・ハット・セキュリティ装置は磁気機構を用いて、EASタグを保持することができ、ボトルの上部のネックを固定することができる。ある実施態様において、ボトル・ハット・セキュリティ装置は、EASラベル、内部部材(ベルト)、外部部材(取っ手)を保持する、上部及び下部筐体を含み、これらは共同して発泡物質をもつラッチの機構を通してボトルのネックに、ボトル・ハット・セキュリティ装置をロックする。内部部材(ベルト)はさらに歯を含んでいて、発泡物質によって支えられている歯のあるラッチの機構の中を通るチャンネル上、および上部及び下部筐体の間の通路の内側を回転する。
【0099】
以上、実施態様の特定の特徴を記述したが、技術に熟練した者は改良、代用、変更、同等物を容易に想到することであろう。それゆえ、付記する特許請求の範囲は、これらの全ての改良、変更を実施態様の範囲内に含むものであると理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0100】
実施態様としてみなされる発明主題は、明細書の結論部に、個別に指摘し、明確に請求の範囲として主張する。しかしながら、構造および操作方法は、添付の図面を参照しながら以下に示す詳細な記述を読むことによって、最もよく理解できる。
【図1】図1はある実施態様におけるセキュリティ装置およびシステムの構成部品、
【図1A】図1Aは、ある実施態様における分離器の斜視図、
【図1B】図1Bは、ある実施態様における分離器の平面図、
【図1C】図1Cは、ある実施態様における分離器の正面図、
【図1D】図1Dは、ある実施態様における分離器の側面図、
【図1E】図1Eは、一回限り使用のために構成されたセキュリティ装置の一部分の斜視図、
【図1F】図1Fは、一回限り使用のために構成されたセキュリティ装置の一部分の平面図、
【図1G】図1Gは、再設定できるように構成されたセキュリティ装置の一部分の斜視図、
【図1H】図1Hは、一回限り使用のために構成されたセキュリティ装置の一部分の斜視図、
【図1I】図1Iは、一回限り使用のために構成されたセキュリティ装置の一部分の平面図、
【図1J】図1Jは、一回限り使用のために構成されたセキュリティ装置の一部分の正面図、
【図2】図2は、ある実施態様におけるボトル・カバーの斜視図、
【図3】図3は、ある実施態様におけるボトル・カバーの斜視図、
【図4】図4は、ある実施態様におけるボトル・カバーの斜視図、
【図5】図5は、ある実施態様におけるボトル・カバーの斜視図、
【図6】図6は、ある実施態様におけるボトル・カバーの平面図、
【図7】図7は、ある実施態様におけるボトル・カバーの正面図、
【図8】図8は、ある実施態様におけるボトル・カバーの側面図、
【図9】図9は、ある実施態様におけるボトル・カバーの底面図、
【図10】図10は、ある実施態様におけるベルト・アセンブリの斜視図、
【図11】図11は、ある実施態様におけるベルト・アセンブリの斜視図、
【図12】図12は、ある実施態様におけるベルト・アセンブリの一部分の斜視図、
【図13】図13は、ある実施態様におけるベルト・アセンブリの一部分の斜視図、
【図14】図14は、ある実施態様における磁気的可動ラッチと弾性要素を含むベルト・アセンブリ、の一部分を示し、
【図15】図15は、ある実施態様におけるベルト・アセンブリの斜視図、
【図16】図16は、ある実施態様におけるベルト・アセンブリの平面図、
【図17】図17は、ある実施態様におけるベルト・アセンブリの正面図、
【図18】図18は、ある実施態様におけるベルト・アセンブリの側面図、
【図19】図19は、ある実施態様におけるベルト・アセンブリの分解図、
【図20】図20は、ある実施態様におけるボトル・セキュリティ装置の斜視図、
【図21】図21は、ある実施態様におけるボトル・セキュリティ装置の斜視図、
【図22】図22は、ある実施態様におけるボトル・セキュリティ装置の底部の斜視図、
【図23】図23は、ある実施態様におけるボトル・セキュリティ装置の底部の斜視図、
【図24】図24は、ある実施態様におけるボトル・セキュリティ装置の底部の斜視図、
【図25】図25は、ある実施態様におけるボトル・セキュリティ装置の底部の斜視図、
【図26】図26は、ある実施態様におけるボトル・セキュリティ装置の斜視図、
【図27】図27は、ある実施態様におけるボトル・セキュリティ装置の斜視図、
【図28】図28は、ある実施態様におけるボトル・セキュリティ装置の斜視図、
【図29】図29は、ある実施態様におけるボトル・セキュリティ装置の斜視図、
【図30】図30は、ある実施態様におけるボトル・セキュリティ装置の斜視図、
【図31】図31は、ある実施態様におけるボトル・セキュリティ装置の斜視図、
【図32】図32は、ある実施態様におけるボトル・セキュリティ装置の平面図、側面図、側面図、
【図33】図33は、ある実施態様におけるボトル・セキュリティ装置の分解図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁気的可動ロック機構、
ベルト、および
筐体を有し、
磁気的可動ロック機構とベルトは筐体に固定されるように設けられるボトル用セキュリティ装置。
【請求項2】
請求項1のセキュリティ装置において、前記磁気的可動ロック機構は、磁気的可動ラッチ、弾性要素、ラッチ結合要素を有する装置。
【請求項3】
請求項2のセキュリティ装置において、弾性要素および磁気的可動ラッチは一つの部品として結合しているように設けられた装置。
【請求項4】
請求項2のセキュリティ装置において、筐体は、さらに、通路を有し、磁気的可動ラッチと弾性要素は少なくともその一部分がチャネル内に配置されるように設けられた装置。
【請求項5】
請求項2のセキュリティ装置において、前記ベルトはラッチ結合要素を有する装置。
【請求項6】
請求項2のセキュリティ装置において、前記ラッチ結合要素は少なくとも一つの切り欠きを有する装置。
【請求項7】
請求項6のセキュリティ装置において、弾性要素は磁気的可動ラッチに近接した位置にあり、磁気的可動ラッチをロック位置に押しつけ、磁気的可動ラッチの少なくとも一部分は前記切り欠きの中に入り込むように偏力を加えられた装置。
【請求項8】
請求項2のセキュリティ装置において、ラッチ結合要素は少なくとも一つの突起を有する装置。
【請求項9】
請求項8のセキュリティ装置において、磁気的可動ラッチがロック位置にあるとき、少なくとも一つの突起は磁気的可動ラッチと係合しているように設けられた装置。
【請求項10】
請求項2のセキュリティ装置において、磁気的可動ラッチには少なくとも一つのラッチ結合要素と契合する突起部を有する装置。
【請求項11】
請求項10のセキュリティ装置において、ラッチ結合要素は少なくとも一つの切り欠きを有し、少なくとも一つの突起部が、少なくとも一つの切り欠きと契合することによって、少なくとも一つの突起部がラッチ結合要素と契合するように設けられた装置。
【請求項12】
請求項2のセキュリティ装置において、磁気的可動ラッチは、弾性要素とラッチ結合要素の間に位置するように設けられた装置。
【請求項13】
請求項1のセキュリティ装置において、さらにセキュリティ・タグを有する装置。
【請求項14】
請求項13のセキュリティ装置において、セキュリティ・タグは筐体に覆われるように設けられた装置。
【請求項15】
再使用することができるように設けられた請求項13のセキュリティ装置。
【請求項16】
一回限り使用することができるように設けられた請求項13のセキュリティ装置。
【請求項17】
再設定することができるように設けられた請求項13のセキュリティ装置。
【請求項18】
請求項2のセキュリティ装置において、ラッチ結合要素は弾性変形陥没することができる素材であるように設けられた装置。
【請求項19】
請求項7のセキュリティ装置において、磁気的可動ラッチがロック位置にあるとき、ベルトが一方向に移動する方が逆方向に移動するよりも大きい抵抗が生じるように設けられた装置。
【請求項20】
請求項1のセキュリティ装置において、さらに、ボトルの口を被覆し、筐体に固定されるボトル・ハットを有する装置。
【請求項21】
請求項20のセキュリティ装置において、ボトル・ハットは筐体と一体化するように設けられた装置。
【請求項22】
請求項20のセキュリティ装置において、ボトル・ハットと筐体は別体の要素であるように設けられた装置。
【請求項23】
請求項2のセキュリティ装置のロック機構において、磁気的可動ラッチは、磁力によって、ロック位置からはずれる方向に移動するように設けられたロック機構。
【請求項24】
請求項23のロック機構において、磁気的可動ラッチは、実質的に直線状に移動することができるように設けられたロック機構。
【請求項25】
請求項23のロック機構において、磁気的可動ラッチは、実質的に円周方向に移動することができるように設けられたロック機構。
【請求項26】
請求項23のロック機構において、磁気的可動ラッチの移動は、直線方向と円周方向の組み合わせであるように設けられたロック機構。
【請求項27】
磁気的可動ロック機構、
セキュリティ・タグ、
ベルト、および
筐体を有し、
磁気的可動ロック機構、セキュリティ・タグ、ベルトは筐体に固定されるように設けられたボトル用セキュリティ装置。
【請求項28】
請求項27のセキュリティ装置において、筐体はベルト通路壁を有し、ボトルのネックのまわりをベルト通路壁が締め付けることによって、ボトルが筐体に固定されるように設けられた装置。
【請求項29】
請求項28のセキュリティ装置において、ベルト通路壁は二つの端部を有し、端部が相互の方向に押しつけられることによってベルト通路が締め付けられるように設けられた装置。
【請求項30】
請求項29のセキュリティ装置において、二つの端部にはそこから延びる取っ手を有し、二つの取っ手が相互の方向に押しつけられることによってベルト通路が締め付けられるように設けられた装置。
【請求項31】
請求項27のセキュリティ装置において、二つの取っ手が相互の方向に押しつけられるときに、ベルトの少なくとも一部分がベルト通路内に入っていくように設けられた装置。
【請求項32】
請求項27のセキュリティ装置において、筐体はセキュリティ・タグ室を含み、セキュリティ・タグ室はセキュリティ・タグを内包するように設けられた装置。
【請求項33】
請求項27のセキュリティ装置において、筐体はロック機構収納フレームを含み、ロック機構収納フレームはロック機構を内包するように設けられた装置。
【請求項34】
請求項27のセキュリティ装置であって、さらに、ボトルの口を受け、筐体に固定するボトル・ハットを有する装置。
【請求項35】
請求項34のセキュリティ装置において、ボトル・ハットは筐体と一体化しているように設けられた装置。
【請求項36】
請求項34のセキュリティ装置において、ボトル・ハットと筐体は個別の要素であるように設けられた装置。
【請求項37】
ボトル用セキュリティ・システムであって、
筐体、筐体に固定されたベルト、筐体内に配置された磁気的可動ロック機構からなるセキュリティ装置、および
セキュリティ装置を解錠する分離器を有し、
該分離器は磁石からなるように設けられるセキュリティ・システム。
【請求項38】
セキュリティ・タグ
磁気的可動ロック機構、および
セキュリティ・タグと磁気的可動ロック機構を固定する筐体を有する
口つきボトル用セキュリティ装置。

【図1】
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【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図1E】
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【図1F】
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【図1G】
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【図1H】
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【図1I】
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【図1J】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【公表番号】特表2008−523508(P2008−523508A)
【公表日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−545675(P2007−545675)
【出願日】平成17年12月7日(2005.12.7)
【国際出願番号】PCT/US2005/044688
【国際公開番号】WO2006/063262
【国際公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【出願人】(592192642)センサーマティック・エレクトロニクス・コーポレーション (92)
【氏名又は名称原語表記】SENSORMATIC ELECTORONICS CORPORATION
【住所又は居所原語表記】6600 Congress Avenue,Boca Raton,Florida 33487,United State of America
【Fターム(参考)】