説明

ボンネットカバー用ウエザーストリップ

【課題】 見栄えとシール性に優れるボンネットカバー用のウエザーストリップを提供する。
【解決手段】 自動車のボンネットカバー2の内面側に取付けられ、直線部Sとコーナー部Cを押出成形によって連続的に形成したウエザーストリップであり、略平坦状でボンネットカバー2に固定される取付基部10と、取付基部10に一体成形された中空状で、ボディパネルに弾接する中空シール部20と、を備える。コーナー部Cにおいて、取付基部10の中空シール部20に接する部分に、長手方向に沿って第一切欠部11を形成し、取付基部10の残部に、第一切欠部11の中心部から、折曲げた際に、左右両端が接し、あるいは重合する末広がり状の第二切欠部12を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のボンネットカバーの内面側に取付けられ、ボディパネルに弾接するウエザーストリップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
図1乃至図5を参照して説明する。自動車のエンジンルーム4はボンネットカバー2によって覆われており、このボンネットカバー2の内面側(エンジンルーム4の側)の周端部には、ボディパネルに弾接して、エンジンルーム4のシール性を確保するためのウエザーストリップ(パーティングシール)30が取付けられている。
【0003】
このウエザーストリップ30は、直線部Sとコーナー部Cを備え、また、平坦状でボンネットカバー2にクリップ5で固定される取付基部10と、ボディパネルに弾接する中空シール部20とを備える。
【0004】
従来のボンネットカバー用のウエザーストリップ30は、直線部Sとコーナー部Cを含む全体を押出成形によって形成し(それ以前は、コーナー部Cを型成形していた)、コーナー部Cの取付基部10を矩形状に切欠くことによって、折り曲げていた(図4a参照)。従って、折り曲げた状態では、大きな空隙部(大空隙部)Gが形成され、そこからボディパネルが露出していた(同(b)参照)。
【0005】
近年、ボンネットカバー用のウエザーストリップは、ボンネットカバー2を閉じた状態の見栄えだけでなく、ボンネットカバー2を開けた状態での見栄えも要求されつつあり、大空隙部Gを発生する従来のウエザーストリップ30には改善の余地がある。
【0006】
こうした大空隙部Gの発生を防止するために、図5に示すように、取付基部10を三角状に切欠くことが考えられる。取付基部10を三角状に切欠くことは、例えば、特許文献1に記載されている。
【特許文献1】特開2002−96695号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、取付基部10を三角状に切欠くことによって大空隙部Gの発生を防止することはできるものの、折曲げた際に、中空シール部20の、三角状の頂点部Vに接する部分に折曲げ応力が集中するため、その部分が集中的に折れ曲がって潰れてしまい、見栄えと共にシール性も低下するといった問題が発生する。
【0008】
本発明はこうした問題に鑑み創案されたもので、見栄えとシール性に優れるボンネットカバー用のウエザーストリップを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
図1乃至3および図6乃至図9を参照して説明する。請求項1に記載のボンネットカバー用ウエザーストリップ1は、自動車のボンネットカバー2の内面側に取付けられ、直線部Sとコーナー部Cを押出成形によって連続的に形成したウエザーストリップであって、略平坦状で前記ボンネットカバー2に固定される取付基部10と、前記取付基部10に一体成形された中空状で、ボディパネルに弾接する中空シール部20と、を備えるものである。
【0010】
また、前記コーナー部Cにおいて、前記取付基部10の前記中空シール部20に接する部分に、長手方向に沿って第一切欠部11を形成し、前記取付基部10の残部に、前記第一切欠部11の中心部から、折曲げた際に、左右両端が接し、あるいは重合する末広がり状の第二切欠部12を形成する。
【0011】
請求項2に記載のボンネットカバー用ウエザーストリップ1は、請求項1に記載の発明において、第二切欠部12を、その左右両端の延長線Lの交点Pが、中空シール部20の中心線Mと垂直に交わる直交線N上に位置するように形成したものである。
【0012】
請求項3に記載のボンネットカバー用ウエザーストリップ1は、請求項1または2に記載の発明において、第一切欠部11を矩形状または楕円状とし、折曲げた際に、前記第一切欠部11が僅かな微小空隙部gを形成するのみとしたものである。
【0013】
請求項4に記載のボンネットカバー用ウエザーストリップ1は、請求項1または2に記載の発明において、第一切欠部11を、第二切欠部12と相反する逆末広がり状とし、折曲げた際に、その左右両端が中空シール部20にほぼあるいは完全に接し、前記第一切欠部11が、殆どあるいは全く微小空隙部gを形成しないように設定したものである。
【0014】
なお、例えば、第一切欠部11の左右両端を直線状の直線面11aとすることで、殆ど微小空隙部gが形成されないようにすることができ、また、円弧状の円弧面11bとすることで、全く微小空隙部gが形成されないようにすることができる。
【0015】
請求項5に記載のボンネットカバー用ウエザーストリップ1は、自動車のボンネットカバー2の内面側に取付けられ、直線部Sとコーナー部Cを押出成形によって連続的に形成したウエザーストリップであって、略平坦状で前記ボンネットカバー2に固定される取付基部10と、前記取付基部10に一体成形された中空状で、ボディパネルに弾接する中空シール部20と、を備えてなるものである。
【0016】
また、前記コーナー部Cにおいて、前記取付基部10の前記中空シール部20に接する部分に、長手方向に沿って第一切欠部11を形成し、前記取付基部10の残部に、前記第一切欠部11の中心部から、折曲げた際に、左右両端が接し、あるいは重合する末広がり状の第二切欠部12を形成している。
【0017】
また、前記第二切欠部12を、その左右両端の延長線Lの交点Pが、前記中空シール部20の中心線Mと垂直に交わる直交線N上に位置するように形成している。さらに、前記第一切欠部11を矩形状または長円状とし、折曲げた際に、前記第一切欠部11が僅かな微小空隙部gを形成するのみとしている。
【0018】
請求項6に記載のボンネットカバー用ウエザーストリップ1は、自動車のボンネットカバー2の内面側に取付けられ、直線部Sとコーナー部Cを押出成形によって連続的に形成したウエザーストリップであって、略平坦状で前記ボンネットカバー2に固定される取付基部10と、前記取付基部10に一体成形された中空状で、ボディパネルに弾接する中空シール部20と、を備えてなるものである。
【0019】
また、前記コーナー部Cにおいて、前記取付基部10の前記中空シール部20に接する部分に、長手方向に沿って第一切欠部11を形成し、前記取付基部10の残部に、前記第一切欠部11の中心部から、折曲げた際に、左右両端が接し、あるいは重合する末広がり状の第二切欠部12を形成している。
【0020】
また、前記第二切欠部12を、その左右両端の延長線Lの交点Pが、前記中空シール部20の中心線Mと垂直に交わる直交線N上に位置するように形成している。さらに、前記第一切欠部11を、前記第二切欠部12と相反する逆末広がり状とし、折曲げた際に、その左右両端が前記中空シール部20にほぼあるいは完全に接し、前記第一切欠部11が、殆どあるいは全く微小空隙部gを形成しないように設定している。
【発明の効果】
【0021】
請求項1に記載のボンネットカバー用ウエザーストリップ1は、コーナー部Cにおいて、取付基部10の中空シール部20に接する部分に、長手方向に沿って第一切欠部11を形成し、また、同じコーナー部Cにおいて、取付基部10の残部に、第一切欠部11の中心部から、折曲げた際に、左右両端が接し、あるいは重合する末広がり状の第二切欠部12を形成したので、従来のような大空隙部Gは形成されない。従って、ボンネットカバー2を開けた際に、ウエザーストリップ1からボンネットカバー3が大きく露出して視覚されることがなく、見栄えの向上を図ることができる。
【0022】
また、第一切欠部11を、取付基部10の中空シール部20に接する部分に長手方向に沿って形成したので、折曲げた際の応力が中空シール部20に局部的に集中することがない。これにより、中空シール部20は潰れることなく、円滑に折り曲げられるので、見栄えと共に、シール性を高めることができる。
【0023】
請求項2に記載のボンネットカバー用ウエザーストリップ1は、請求項1に記載の発明と同様の効果を発揮する。また、第二切欠部12を、その左右両端の延長線Lの交点Pが、中空シール部20の中心線Mと垂直に交わる直交線N上に位置するように形成したので、折曲げた際に、中空シール部20はその中心線を軸として折り曲がる。従って、折曲げ応力が局部的に集中せず、折れ皺が発生しない。これによって、さらに見栄えとシール性を高めることができる。
【0024】
請求項3に記載のボンネットカバー用ウエザーストリップ1は、請求項1および2に記載の発明と同様の効果を発揮する。また、第一切欠部11を矩形状または楕円状とし、折曲げた際に、当該第一切欠部11が僅かな微小空隙部gを形成するのみとしたので、ウエザーストリップ1からボディパネル3が大きく露出することがない。これによって、見栄えの向上を図ることができる。
【0025】
請求項4に記載のボンネットカバー用ウエザーストリップ1は、請求項1および2に記載の発明と同様の効果を発揮する。また、第一切欠部11を、第二切欠部12と相反する逆末広がり状とし、折曲げた際に、その左右両端が中空シール部20にほぼあるいは完全に接し、第一切欠部11が、殆どあるいは全く微小空隙部gを形成しないように設定したので、ウエザーストリップ1からボディパネルを殆どあるいは全く露出させない。これによって、見栄えをさらに高めることができる。
【0026】
請求項5に記載のボンネットカバー用ウエザーストリップ1は、請求項1乃至3に記載の発明と同様の効果を発揮する。また、請求項6に記載のボンネットカバー用ウエザーストリップ1は、請求項1、2および4に記載の発明と同様の効果を発揮する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明に係るボンネットカバー用ウエザーストリップ1の第一実施形態を、図1乃至3および図6に示す。このウエザーストリップ1は、自動車のエンジンルーム4を覆うボンネットカバー2の内面側に取付けられ、直線部Sとコーナー部Cを押出成形によって連続的に形成したもので、取付基部10と中空シール部20を備える。
【0028】
取付基部10は、ほぼ平坦状であり、その基端部がボンネットカバー2にクリップ5によって固定される。中空シール部20は、取付基部10に一体成形された中空状で、ボディパネルに弾接して、エンジンルーム4のシール性を確保するものである。
【0029】
そして、コーナー部Cにおいて、取付基部10の中空シール部20に接する部分に、長手方向に沿って第一切欠部11を形成している。この第一切欠部11は矩形状(長方形状)とし、折曲げた際に、この第一切欠部11によって僅かな微小空隙部gのみが形成されるようにしている。また、同じコーナー部Cにおいて、取付基部10の残部に、第一切欠部11の中心部から連続して、折曲げた際に、左右両端が接する末広がり状の第二切欠部12を形成している。この第二切欠部12は、その左右両端が接するので、空隙を形成しない。
【0030】
また、第二切欠部12を、その左右両端の延長線Lの交点Pが、中空シール部20の中心線Mと垂直に交わる直交線N上に位置するように形成している。なお、図6では中心線M上にも位置させている(以下の実施形態においても同様)。また好ましくは、中空シール部20より下であり、取付基部10上にあることが望ましい。なお、第二切欠部12は、第一切欠部11の中心部から末広がり状に形成しているので、当然ながら、その上端部の長さは、第一切欠部11の長さより短い(以下の実施形態においても同様)。
【0031】
本実施形態に係るボンネットカバー用ウエザーストリップ1は、ボンネットカバー2の内面側に取付けられ、コーナー部Cを折曲げた状態では、第一切欠部11のみが僅かな微小空隙部gを形成し、第二切欠部12は空隙を形成しない。従って、このウエザーストリップ1から露出するボディパネルの範囲はきわめて小さい。従って、ボンネットカバー2を開けた際の見栄えを向上させることができる。
【0032】
また、第一切欠部11を、中空シール部20に接する部分に長手方向に沿って長方形状に形成しているので、折曲げた際に発生する応力が、中空シール部20に局部的に集中せず、分散される。従って、中空シール部20のコーナー部Cは部分的に潰れることなく、その全体が円弧状に円滑に折り曲げられる。従って、優れた見栄えとシール性を発揮することができる。
【0033】
また、このウエザーストリップ1は、第二切欠部12を、その左右両端の延長線Lの交点Pが、中空シール部20の中心線Mと垂直に交わる直交線N上に位置するように形成しているので、中空シール部20は折れ皺を発生させることなく円滑に折り曲げられる。これにより、さらに優れた見栄えとシール性を発揮することができる。
【0034】
なお、図6(a)に示すように、第二切欠部12の左右両端で形成するテーパー角度αを、同(b)に示す中空シール部20の折曲げ角度β以下にすることで、ウエザーストリップ1から露出するボディパネル3の範囲を小さくすることができる(以下の実施形態も同様)。なお、テーパー角度αを前記折曲げ角度βと等しくすると、第二切欠部12の左右両端同士を正確に接触させることができ、両者が大きく重合したり、両者間に空隙が形成されるのを防止することができる。
【0035】
本発明に係るボンネットカバー用ウエザーストリップ1の第二実施形態を、図1乃至3および図7に示す。このウエザーストリップ1の特徴は、第一切欠部11を長手方向に沿った楕円状とし、かつ、第一切欠部11と第二切欠部12の左右両端の連接部分を、丸みを持たせた湾曲面Fとしたことである。第一切欠部11を楕円状とし、かつ湾曲面Fを形成したことによって、第一切欠部11および第二切欠部12を一体的に切り抜く刃物に丸みを持たせることができるので、刃物の成形加工が容易となり、その耐久性も高めることができるといった利点がある。
【0036】
本発明に係るボンネットカバー用ウエザーストリップ1の第三実施形態を、図1乃至図3および図8に示す。このウエザーストリップ1の特徴は、第一切欠部11を、第二切欠部12と相反する逆末広がり状とし、その左右両端を直線面11aとし、折曲げた際に、この第一切欠部11が殆ど微小空隙部gを形成しないようにしたことである。従って、ウエザーストリップ1からボディパネルは殆ど露出せず、これによって、見栄えを大きく向上させることができる。
【0037】
本発明に係るボディパネル用ウエザーストリップ1の第四実施形態を、図1乃至図3および図9に示す。このウエザーストリップ1の特徴は、第一切欠部11を、第二切欠部12と相反する逆末広がり状とし、その左右両端を、丸みを持たせた円弧面11bに形成したことである。これによって、折曲げた際に、各円弧面11bが、中空シール部20の円弧状の内周面に密に接するので、微小空隙部gは形成されない。従って、ボディパネルは全く視覚されず、見栄えを、より大きく高めることができる。
【0038】
なお、第一切欠部11が微小空隙部gを形成しないようにするための手段としては、その左右両端を円弧面11bに形成することのみならず、例えば、取付基部10の中空シール部20に接する部分に、長手方向に沿ってスリットを形成することが考えられる(第二切欠部12は、上記同様に末広がり状に形成する)。これにより、取付基部10の中空シール部20に隣接する部分が、中空シール部20に重合するものの、空隙の形成を防止することができる。
【0039】
なお、上記全ての実施形態においては、第二切欠部12の左右両端の延長線Lを、中空シール部20の中心線M上に位置するように形成しているが、本発明はこれに限定されず、交点Pを、中心線M上から外れた位置に設定することもできる。また、いずれの実施形態においても、第二切欠部12の左右両端が接するようにしているが、相互に重合するように形成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】ボンネットカバー用ウエザーストリップを取付けた自動車を示す平面図である。
【図2】図1のX−X線断面図である。
【図3】図1に示す自動車のボンネットカバーの内面側を示す平面図である。
【図4】従来例に係るウエザーストリップを示すもので、(a)は取付け前、(b)は取付け後の状態(図3のY部)を示す平面図である。
【図5】他の従来例に係るウエザーストリップの取付け前の状態を示す平面図である。
【図6】本発明の第一実施形態に係るウエザーストリップを示すもので、(a)は取付け前、(b)は取付け後の状態(図3のY部)を示す平面図である。
【図7】本発明の第二実施形態に係るウエザーストリップを示すもので、(a)は取付け前、(b)は取付け後の状態(図3のY部)を示す平面図である。
【図8】本発明の第三実施形態に係るウエザーストリップを示すもので、(a)は取付け前、(b)は取付け後の状態(図3のY部)を示す平面図である。
【図9】本発明の第四実施形態に係るウエザーストリップを示すもので、(a)は取付け前、(b)は取付け後の状態(図3のY部)を示す平面図である。
【符号の説明】
【0041】
1 ウエザーストリップ
2 ボンネットカバー
3 ボディパネル
4 エンジンルーム
5 クリップ
10 取付基部
11 第一切欠部
11a 直線面
11b 円弧面
12 第二切欠部
20 中空シール部
30 ウエザーストリップ
C コーナー部
F 湾曲面
G 大空隙部
g 微小空隙部
L 延長線
M 中心線
N 直交線
P 交点
S 直線部
V 頂点部
α テーパー角度
β 折曲げ角度

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車のボンネットカバーの内面側に取付けられ,直線部とコーナー部を押出成形によって連続的に形成したウエザーストリップであって、略平坦状で前記ボンネットカバーに固定される取付基部と、前記取付基部に一体成形された中空状で,ボディパネルに弾接する中空シール部と、を備えてなり、前記コーナー部において,前記取付基部の前記中空シール部に接する部分に,長手方向に沿って第一切欠部を形成し,前記取付基部の残部に,前記第一切欠部の中心部から,折曲げた際に,左右両端が接し,あるいは重合する末広がり状の第二切欠部を形成したことを特徴とするボンネットカバー用ウエザーストリップ。
【請求項2】
第二切欠部を,その左右両端の延長線の交点が,中空シール部の中心線と垂直に交わる直交線上に位置するように形成したことを特徴とする請求項1に記載のボンネットカバー用ウエザーストリップ。
【請求項3】
第一切欠部を矩形状または楕円状とし,折曲げた際に,前記第一切欠部が微小空隙部を形成するのみとしたことを特徴とする請求項1または2に記載のボンネットカバー用ウエザーストリップ。
【請求項4】
第一切欠部を,第二切欠部と相反する逆末広がり状とし,折曲げた際に、その左右両端が中空シール部にほぼあるいは完全に接し,前記第一切欠部が,殆どあるいは全く微小空隙部を形成しないように設定したことを特徴とする請求項1または2に記載のボンネットカバー用ウエザーストリップ。
【請求項5】
自動車のボンネットカバーの内面側に取付けられ,直線部とコーナー部を押出成形によって連続的に形成したウエザーストリップであって、略平坦状で前記ボンネットカバーに固定される取付基部と、前記取付基部に一体成形された中空状で,ボディパネルに弾接する中空シール部と、を備えてなり、前記コーナー部において,前記取付基部の前記中空シール部に接する部分に,長手方向に沿って第一切欠部を形成し,前記取付基部の残部に,前記第一切欠部の中心部から,折曲げた際に,左右両端が接し,あるいは重合する末広がり状の第二切欠部を形成し、前記第二切欠部を,その左右両端の延長線の交点が,前記中空シール部の中心線と垂直に交わる直交線上に位置するように形成し、前記第一切欠部を矩形状または楕円状とし,折曲げた際に,前記第一切欠部が僅かな微小空隙部を形成するのみとしたことを特徴とするボンネットカバー用ウエザーストリップ。
【請求項6】
自動車のボンネットカバーの内面側に取付けられ,直線部とコーナー部を押出成形によって連続的に形成したウエザーストリップであって、略平坦状で前記ボンネットカバーに固定される取付基部と、前記取付基部に一体成形された中空状で,ボディパネルに弾接する中空シール部と、を備えてなり、前記コーナー部において,前記取付基部の前記中空シール部に接する部分に,長手方向に沿って第一切欠部を形成し,前記取付基部の残部に,前記第一切欠部の中心部から,折曲げた際に,左右両端が接し,あるいは重合する末広がり状の第二切欠部を形成し、前記第二切欠部を,その左右両端の延長線の交点が,前記中空シール部の中心線と垂直に交わる直交線上に位置するように形成し、前記第一切欠部を,前記第二切欠部と相反する逆末広がり状とし,折曲げた際に,その左右両端が前記中空シール部にほぼあるいは完全に接し,前記第一切欠部が,殆どあるいは全く微小空隙部を形成しないように設定したことを特徴とするボンネットカバー用ウエザーストリップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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