説明

ボールジョイント

本発明、ボールジョイントであって、ピボット開口(12)を有するハウジング(4)と、ジョイントボール(2)を有するボールピボット(3)とが設けられており、該ボールピボット(3)は、ジョイントボール(2)を用いて可動にハウジング(4)内に支承されていて、かつピボット開口(12)を貫いてハウジング(4)から外に延びている形式のものに関する。このような形式のボールジョイントにおいて、本発明ではジョイントボール(2)が、平らでない調整面(7)を有していて、該調整面(7)が、ハウジング(4)に設けられた当接部材(8)と接触している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボールジョイントであって、ピボット開口を有するハウジングと、ジョイントボールを有するボールピボットとが設けられており、該ボールピボットは、ジョイントボールを用いて可動にハウジング内に支承されていて、かつピボット開口を貫いてハウジングから外に延びている形式のものに関する。
【0002】
しばしば、タンブリング運動とも呼ばれる横揺れ回転運動(Taumelbewegung)を実施することができるジョイントにおいて、特に、ただ1つの自由度をもって空間的に横揺れ回転運動する運動軌道が必要になる。そのためには、3つの回転自由度を備えたボールジョイントが提供され、しかしながらこの場合3つの回転自由度のうちの2つは、意識的に機能しないようにしなくてはならない。横揺れ回転運動を可能にするために使用されるボールジョイントでは、例えば、そのジョイントボールの表面に、互いに無関係なもしくは独立した2つの溝が設けられており、この両方の溝には、ジョイントハウジングに支承されかつ固定された2つのピン又はローラが係合している。これらのピン又はローラによってジョイントボールは、運動時に所定の運動軌道に沿って運動することを強いられ、その結果、ジョイントボールに結合された部分もしくは部材に、所望の空間的な運動を与えることができる。
【0003】
しかしながらこの解決策は、極めて高価である。それというのは、フライス加工及び場合によっては研削もしくは研磨による溝の形成、並びにガイドフィンガの製造及び組付けは高コストだからである。さらに二重の強制案内は、狭い範囲の製造誤差を必要とする。
【0004】
ゆえに本発明の課題は、ボールジョイントのボールピボットを強制案内するための可能性を、特に大量生産において安価に得ることができるようにすることである。
【0005】
この課題を解決するために本発明の構成では、冒頭に述べた形式のボールジョイントにおいて、ジョイントボールが、平らでない調整面を有していて、該調整面が、ハウジングに設けられた当接部材と接触しているようにした。
【0006】
本発明の別の有利な構成は、請求項2以下に記載されている。
【0007】
本発明によるボールジョイント、特に車両用のボールジョイントは、ピボット開口を備えたハウジングと、ジョイントボールを有するボールピボットとを有しており、このボールピボットはジョイントボールを用いて可動に、特に回転可能及び旋回可能に、ハウジング内に支承されていて、かつピボット開口を貫いてハウジングから外に延びており、そしてジョイントボールは、平らでない調整面(Regelflaeche)を有していて、この調整面は、ハウジングに設けられた当接部材(Anlage)と接触している。
【0008】
調整面と当接部材との共働によって、ボールピボットの強制案内が達成され、この強制案内はボールピボットの運動自由度を制限する。有利には調整面の形状付与によって、空間的な運動軌道が規定され、この運動軌道に沿ってボールピボットは、ボールピボットがその長手方向軸線を中心にして回転する又は回転させられる場合に、運動することができる。調整面の形状付与によって、特に、長手方向軸線を中心にしたボールピボットの回転と、ボールピボットの長手方向軸線に対して斜め又は垂直に方向付けられた少なくとも1つの別の軸線(旋回軸線)を中心にしたボールピボットの側方への振れもしくは偏位との間における関係が得られる。前記少なくとも1つの別の軸線は有利には、ボールジョイントの長手方向軸線と交差しており、この場合交点は有利にはジョイントボールの中心に位置している。特に、調整面と当接部材との共働によって、ボールピボットはその長手方向軸線を中心にした回転時に側方に偏位させられる。調整面の形成は例えば冷間プレスによって行われ、このような加工法は、生産個数が大量の場合に極めて安価に可能である。調整面というのは、数学的にいえば特に次のような面、すなわち空間内における1つの直線の移動によって生ぜしめることができる面のことである(I. N. Bronstein und K. A. Semendjajew, Taschenbuch der Mathematik, 25. Auflage 1991, B. G. Teubner Verlagsgesellschaft, Stuttgart, Seite 605 参照)。
【0009】
ボールピボットの運動自由度の補足的な制限又はボールピボットの補足的な強制案内は、付加的な案内装置によって行うことができ、この案内装置を用いてボールピボットは案内され、特に所定の運動軌道に沿うように強いられる。付加的な案内装置は、特にボールピボットの可能な側方への偏位を制限し、例えば、ボールピボットによって貫通されるスロットのような滑子案内によって形成されることができる。有利には付加的な案内装置は、ピボット開口によって形成されている。付加的な案内装置又はピボット開口は有利には縦長、特に楕円形に形成されており、これは比較的安価に交換可能である。ピボット開口によって、かつ調整面と当接部材との共働によって、ボールピボットの運動可能性は有利に、特に横揺れ回転運動を実施するための、1つの空間的な運動軌道に制限される。
【0010】
ボールピボットは有利には、ジョイントボールと堅く結合されたピボットを有しており、この場合調整面は例えば、ジョイントボールの、該ピボットとは反対の側に設けられている。特に調整面は、ボールピボットの、前記ピボットとは反対側に位置する端面を形成している。調整面が、ボールピボットの長手方向軸線に対してほぼ垂直に方向付けられていると、有利であり、この場合「ほぼ」というのは、調整面が平らでないことを考慮している。本発明の別の構成では、ジョイントボールが、その高さのほぼ2/3のところに平らな面取り部を備えていて、該面取り部に調整面が形成されている。調整面の形成の前に、平らな面取り部は有利には、ボールピボットの長手方向軸線に対して垂直にかつ平らに方向付けられている。調整面は特に、有利にはボールピボットの長手方向中心軸線を取り囲む環状の縁部を有している。
【0011】
ハウジングとボールピボットとの間には有利には保護ベローズ又はシールベローズが配置されており、このようなベローズは、ボールジョイントの内部への汚れ又は水分の侵入を阻止する。ボールピボットのピボットは特にねじ山付ピボットとして形成されている。
【0012】
調整面と当接部材との間の接触領域は有利には線形であり、特に一直線上に位置している。これによってボールピボットの最適な案内が可能である。それというのは、調整面は数学的な観点において、空間における一直線の運動によって生ぜることができるからである。有利には当接部材は、ハウジングと堅くつまり不動に結合され、かつ/又はハウジングに支承されている。本発明の1実施形態では、当接部材が、ハウジングに支承されたピンとして形成されている。当接部材の周面は有利には、1つの直線又は母線に沿って、調整面と接触している。当接部材は特にハウジングに回転可能に支承されており、このようになっていると、摩擦を減じることができる。回転可能な支承は例えば、少なくとも1つのニードル軸受ブシュを用いて行うことができる。さらに当接部材は特に、その長手方向軸線を中心にして回転可能にハウジングに支承されている。
【0013】
本発明の別の構成では、ボールジョイントが、ボールピボットをその運動軌道の終端位置においてロックする又はロック可能なロック機構を有している。特にジョイントボールはそのために少なくとも1つの横孔を有していて、該横孔において少なくとも1つの係止ボールが可動に案内されていて、該係止ボールが、ハウジングに設けられた係止切欠きに係合する又は係合可能である。係止ボールが係止切欠きに係合していると、ジョイントボールはハウジングにおいてロックされている。係止ボールは有利にはばねによって、特にハウジング又は係止切欠きに向かって予負荷もしくはプレロードされており、このように構成されていると、終端位置に達した場合に自動的にロックが行われる。
【0014】
本発明の別の有利な構成では、ボールピボットに、横孔に対して斜めに又は垂直に方向付けられた長手方向孔が設けられており、該長手方向孔にロック解除ピンがばね弾性的に支承されていて、該ロック解除ピンが係止ボールを係止切欠き内に押圧する又は押圧可能である。ばね力に抗したロック解除ピンの運動によって、係止切欠きに向かって作用する係止ボールの予負荷を排除することができ、これによってジョイントボールは解放され、ボールピボットは終端位置から外に運動することができる。
【0015】
ボールピボットの強制案内はこれによって、ジョイントボールのボール面における溝によってではなく、本発明によれば、特にボール端面においてピボットとは反対側に設けられた調整面によって達成される。ボールの極面は有利にはボール高さの約2/3の所で平らに面取りされており、この場合この面取り部に調整面が形成される。そしてこの調整面によってボールピボットは、回転時に強制的に側方に旋回させられる。調整面に対する対応面もしくは当接部材としては、ハウジングに支承されているピンを使用することができ、このピンはそのただ1つの母線で、ジョイントボールと接触している。これによって特に、ピン軸線に対して垂直な方向におけるジョイントボールの旋回が阻止される。摩擦を減じるために、ピンはさらにニードル軸受ブシュを介してハウジングに支承されていることができる。有利には、楕円形のハウジング開口が、ボールピボットの第2の又は付加的な案内を引き受ける。
【0016】
本発明の別の構成では、ボールジョイントは付加的に1つのロック機構を有していることができ、このように構成されていると、ボールピボットをその横揺れ回転運動の終端位置においてロックすることができる。このことは例えばジョイントボールにおける複数の横孔によって可能であり、これらの横孔には小さな係止ボールが挿入されており、これらの係止ボールは、ばね付加されたロック解除ピンによって半径方向で予負荷されており、このロック解除ピンは、ボールピボットに設けられた長手方向孔内に位置していて、この長手方向孔は、ボールピボットの中心線に沿って延びていて、特に横孔に対して垂直に方向付けられている。係止ボール中心がジョイントボールの表面とハウジング内面との間に位置している場合に、ボールピボットはロックされている。ボールピボットのロック解除のためにはロック解除ピンはばね力に抗して、例えばボタン、ボーデンケーブル、電動機、液圧シリンダ及び/又は空気力シリンダを用いて、解放ポジションに移動させられることができる。
【0017】
本発明はさらに、車両の車両ボディに対する車両部分の運動、特に横揺れ回転運動を実施するための、本発明によるボールジョイントの使用にも関する。
【0018】
次に図面を参照しながら、本発明の有利な1実施形態を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の1実施形態によるボールジョイントの一部を破断して示す斜視図である。
【図2】ボールピボットの0°ポジションにおけるボールジョイントを示す断面図である。
【図3】ボールピボットの30°ポジションにおけるボールジョイントを示す断面図である。
【図4】ボールピボットの60°ポジションにおけるボールジョイントを示す断面図である。
【図5】ボールピボットの90°ポジションにおけるボールジョイントを示す断面図である。
【図6】ボールピボットの120°ポジションにおけるボールジョイントを示す断面図である。
【図7】ボールピボットの150°ポジションにおけるボールジョイントを示す断面図である。
【図8】ボールピボットの180°ポジションにおけるボールジョイントを示す断面図である。
【0020】
図1には、本発明の1実施形態によるボールジョイント1が、一部破断されて斜視図で示されており、この場合ジョイントボール2を備えたボールピボット3が、そのジョイントボール2によって、ボールジョイントハウジング4内に回転可能及び旋回可能に支承されている。ハウジング4にはフランジ5が設けられており、このフランジ5を用いてハウジング4は車両部分に固定されることができる。さらにボールピボット3は車両ボディに固定されることができ、その結果車両部分はボディに対して相対運動することができる。
【0021】
ボールピボット3は、ジョイントボール2と堅く結合されたねじ山付ピボット6を有していて、ハウジング4から外に延びている。ジョイントボール2には、ねじ山付ピボット6とは反対の側に、調整面7が設けられていて、この調整面7はボールピボット3の1つの端面を形成している。調整面7は平らではなく、強制ガイドピン8に接触しており、この強制ガイドピン8は、ハウジング4内に設けられた孔22内に位置していて、ニードル軸受ブシュ9を用いて、その長手方向軸線を中心にして回転可能にハウジング4に支承されている。ボールピボット3は汎用の形式で、ボールシェル10を介して、ハウジング4の内室11内に支承されており、この内室11には、楕円形に形成されたピボット開口12を介して接近可能であり、このピボット開口12を貫いてボールピボット3は延びている。ハウジング4は閉鎖リング19を有しており、この閉鎖リング19にハウジング開口12は設けられている。ボールピボット3は一方では、調整面7とピン8との共働によって、かつ他方では楕円形のハウジング開口12によって強制案内され、これによってボールピボット3はハウジング4に対して単に、所定の運動軌道に沿ってだけ運動できるようになっており、この所定の運動軌道は、ボールピボット3の横揺れ回転運動を生ぜしめる。
【0022】
ボールピボット3は規定された位置において、ハウジング4に係止されることができ、そのためにロック機構(Verriegelungsmechanismus)が設けられており、このロック機構は、ジョイントボール2の内室内に設けられた横孔13内に設けられた複数の係止ボール14を有しており、これらの係止ボール14は、横孔13に沿って運動可能であり、かつ内室11を画定するハウジング4の内壁に設けられた係止切欠き15に、係合することができる。この場合、係止ボール14が係止切欠き15に係合している時に、ボールピボット3はハウジング4に係止されている。係止ボール14は、ロック解除ピン16を用いて、半径方向外側に係止切欠き15に向かって押圧され、この場合ロック解除ピン16は、ボールピボット3に設けられた長手方向孔17内において摺動可能に案内されていて、ばね18を用いて軸方向でジョイントボール2に向かってプレロードもしくは予負荷されている。従って、不操作状態においてロック解除ピン16は係止ボール14を半径方向外側にハウジング内壁に向かって押圧している。ボールピボット3のロック解除のために、ロック解除ピン16はばね18の力に抗して軸方向でジョイントボール2から離反運動させられることができ、その結果係止ボール14は横孔13に沿ってボールピボット3の内部に移動し、ひいてはロックを中止することができる。このロック解除された状態は図1に示されている。係止切欠き15のところにボールシェル10は複数の孔を有しており、これらの孔を通して係止ボール14は係止切欠き15内に係合することができる。
【0023】
図2〜図8にはボールジョイント1が断面図で示されており、この場合図面を見易くするためにロック機構は図示を省かれている。図2〜図8においてボールピボット3はその運動軌道の異なったポジションにおいて示されており、この場合図2ではボールピボット3は、その長手方向軸線20を中心にして0°の角度だけハウジング4に対して回動させられている。従って図2ではボールピボット3の長手方向軸線20は、少なくともほぼ、ハウジング4又はジョイント1の長手方向軸線21と合致しているので、図2には長手方向軸線21だけが示されている。同様なことは図8に対しても言える。図3では、ボールピボット3がその長手方向軸線20を中心にして回動させられている回転角は、30度であり、図4では60°、図5では90°、図6では120°、図7では150°、そして図8では180°である。図2〜図8に示されているように従ってボールピボット3はその長手方向軸線20を中心にして30°のステップで回転する。図3〜図7においてボールピボット3は側方に振れもしくは偏位しており、この場合振れもしくは偏位は、両長手方向軸線20,21の間の角度によって記載される。調整面7とピン8との共働及びピボット開口12を貫く案内によって、回転角と振れもしくは偏位との間における関連が明確に所定されている。この場合ピボット開口12は振れもしくは偏位の方向を決定し、これに対して調整面7とピン8との共働は、それぞれの振れもしくは偏位に、規定された回転角を対応させる。
【符号の説明】
【0024】
1 ボールジョイント、 2 ジョイントボール、 3 ボールピボット、 4 ボールジョイントハウジング、 5 フランジ、 6 ねじ山付ピボット、 7 調整面、 8 強制ガイドピン、 9 ニードル軸受ブシュ、 10 ボールシェル、 11 内室、 12 ピボット開口、 13 横孔、 14 係止ボール、 15 係止切欠き、 16 ロック解除ピン、 17 長手方向孔、 18 ばね、 19 閉鎖リング、 20 ボールピボットの長手方向軸線/長手方向中心軸線、 21 ハウジングの長手方向軸線、 22 ハウジング孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボールジョイントであって、ピボット開口(12)を有するハウジング(4)と、ジョイントボール(2)を有するボールピボット(3)とが設けられており、該ボールピボット(3)は、ジョイントボール(2)を用いて可動にハウジング(4)内に支承されていて、かつピボット開口(12)を貫いてハウジング(4)から外に延びている形式のものにおいて、ジョイントボール(2)が、平らでない調整面(7)を有していて、該調整面(7)が、ハウジング(4)に設けられた当接部材(8)と接触していることを特徴とするボールジョイント。
【請求項2】
調整面(7)と当接部材(8)との共働によって、ボールピボット(3)の側方への振れが、ボールピボット(3)の長手方向軸線(20)を中心にした該ボールピボット(3)の回転に関連している、請求項1記載のボールジョイント。
【請求項3】
調整面(7)と当接部材(8)との間における接触領域が、線形に形成されていて、一直線上に位置している、請求項1又は2記載のボールジョイント。
【請求項4】
ボールピボット(3)が、ジョイントボール(2)と堅く結合されたピボット(6)を有していて、調整面(7)がジョイントボール(2)の、該ピボット(6)とは反対の側に設けられている、請求項1から3までのいずれか1項記載のボールジョイント。
【請求項5】
調整面(7)が、ボールピボット(3)の長手方向軸線(20)に対してほぼ垂直に方向付けられている、請求項1から4までのいずれか1項記載のボールジョイント。
【請求項6】
ジョイントボール(2)が、その高さのほぼ2/3のところに平らな面取り部を備えていて、該面取り部に調整面(7)が形成されている、請求項1から5までのいずれか1項記載のボールジョイント。
【請求項7】
調整面(7)が冷間プレスによって製造されている、請求項1から6までのいずれか1項記載のボールジョイント。
【請求項8】
当接部材(8)が、ハウジング(4)に支承されたピンとして形成されていて、該ピンの周面が1つの直線に沿って調整面(7)と接触している、請求項1から7までのいずれか1項記載のボールジョイント。
【請求項9】
ピン(8)が、その長手方向軸線を中心にして回転可能にハウジング(4)に支承されている、請求項8記載のボールジョイント。
【請求項10】
ピン(8)が、少なくとも1つのニードル軸受ブシュ(9)を用いて、ハウジング(4)に回転可能に支承されている、請求項8又は9記載のボールジョイント。
【請求項11】
付加的なガイドが設けられていて、該ガイドが、ボールピボット(3)の側方への振れもしくは偏位可能性を制限している、請求項1から10までのいずれか1項記載のボールジョイント。
【請求項12】
ピボット開口(12)が楕円形に形成されていて、ボールピボット(3)のための付加的なガイドを形成している、請求項11記載のボールジョイント。
【請求項13】
ボールピボット(3)をその運動軌道の終端位置においてロックする又はロック可能なロック機構が設けられている、請求項1から12までのいずれか1項記載のボールジョイント。
【請求項14】
ジョイントボール(2)が少なくとも1つの横孔(13)を有していて、該横孔(13)において少なくとも1つの係止ボール(14)が可動に案内されていて、該係止ボール(14)が、ハウジング(4)に設けられた係止切欠き(15)に係合する又は係合可能である、請求項1から13までのいずれか1項記載のボールジョイント。
【請求項15】
ボールピボット(3)に、横孔(13)に対して垂直に方向付けられた長手方向孔(17)が設けられており、該長手方向孔(17)にロック解除ピン(16)がばね弾性的に支承されていて、該ロック解除ピン(16)が係止ボール(14)を係止切欠き(15)内に押圧する又は押圧可能である、請求項14記載のボールジョイント。
【請求項16】
ボールピボットのロック解除が、ボタン、ボーデンケーブル、空気力装置、液圧装置又は電動機を用いて実施可能である、請求項13から15までのいずれか1項記載のボールジョイント。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2011−522186(P2011−522186A)
【公表日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−511973(P2011−511973)
【出願日】平成21年5月27日(2009.5.27)
【国際出願番号】PCT/DE2009/050029
【国際公開番号】WO2009/146699
【国際公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【出願人】(506054589)ツェットエフ フリードリヒスハーフェン アクチエンゲゼルシャフト (151)
【氏名又は名称原語表記】ZF Friedrichshafen AG
【住所又は居所原語表記】D−88038 Friedrichshafen,Germany
【Fターム(参考)】