説明

ポインティングデバイス

【課題】 プレゼンテーションに好適であり、操作性が良好なポインティングデバイスを提供する。
【解決手段】 このポインティングデバイス1は、側面が掌握される柱状の筐体10と、筐体10の上面に並べて設けられた第1及び第2のトラックボール11、12と、第1及び第2のトラックボール11、12の回転を検出する第1及び第2の回転検出器13、14と、第1及び第2のトラックボール11、12の押下を検出する第1及び第2の押下検出器15、16と、第1及び第2の回転検出器13、14からの検出信号と第1及び第2の押下検出器15、16からの検出信号に応じて操作信号を送出する無線送信制御器17と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パソコンの画面に映し出されるポインタの移動や所定の動作を行わせるポインティングデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、パソコンの画面に映し出されるポインタを所望の位置に移動させたり所定の動作を行わせるために、マウス、トラックボール、タッチパッドなどのポインティングデバイスが用いられている。
【0003】
パソコン本体と分離されたポインティングデバイスとしては、マウスが一般的であり、これまでにさまざまな機能のものが提案されている。例えば特許文献1には、トラックボールを組み込んだマウスが記載されている。また、近年、マウスの移動を滑らかにするために、パソコン本体との間で通信を媒介するコードを省いたワイヤレス(コードレス)のマウスが普及しつつある。
【0004】
一方、携帯用のパソコンでは、トラックボール、タッチパッドなどのポインティングデバイスが、パソコン本体に一体的に組み込まれている。タッチパッドは携帯用のパソコンの厚みを薄くするのに適し、トラックボールはマウスの操作性に近いという利点がある。
【0005】
近年、携帯用のパソコンをプロジェクタと組み合わせ、スクリーンにパソコン画面を映してビジュアルなプレゼンテーションを行うことが増えている。この場合、プレゼンタは、パソコンに記憶させた電子データを呼び出して画面に映すなどの操作をポインティングデバイスを使って行う。このポインティングデバイスは、パソコン本体と一体に組み込まれたもの、あるいはパソコン本体と分離されたマウス、いずれを使用してもよい。
【0006】
【特許文献1】特開平11−3173号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記の場合、パソコンはスクリーンから離れた位置にある演台又はテーブルに置かれている。したがって、プレゼンタは、スクリーンに映し出された画面を説明するとき、指し棒あるいはレーザポインタを用いてスクリーン上の適宜箇所を示しながら比較的スクリーンの近くに位置することがある。そして、ポインティングデバイスを操作するときはパソコンが置かれた演台などに移動する。このようなプレゼンタの動作は、プレゼンテーションの流れを中断することとなり、プレゼンタにもプレゼンテーションを受ける側にも好ましいものではない。更に、ポインティングデバイスの操作性が良くない場合は、好ましくない状況が増大する。
【0008】
本発明は、係る事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、プレゼンテーションに好適であり、操作性が良好なポインティングデバイスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、請求項1に記載のポインティングデバイスは、パソコン画面上のポインタを操作する操作信号を送出するポインティングデバイスにおいて、側面が掌握される柱状の筐体と、筐体の上面に回転自在な状態で並べて設けられた第1及び第2のトラックボールと、第1及び第2のトラックボールの回転を検出してその検出信号を出力する第1及び第2の回転検出器と、第1及び第2のトラックボールの押下を検出してその検出信号を出力する第1及び第2の押下検出器と、第1及び第2のトラックボールの回転の検出信号と押下の検出信号に応じて操作信号を無線にて送出する無線送信制御器と、を備えてなることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載のポインティングデバイスは、請求項1に記載されたポインティングデバイスにおいて、前記無線送信制御器は、第1のトラックボールの回転の検出信号に応じてポインタのみを移動し、その押下の検出信号に応じてポインタが示すアイコンを選択する操作信号を送出し、かつ、第2のトラックボールの押下の検出信号に応じてポインタが示すアイコンを選択してドラッグを開始し、その回転の検出信号に応じて選択したアイコンを移動し、その再度の押下の検出信号に応じてアイコンの選択を解除すると共にドラッグを確定する操作信号を送出することを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載のポインティングデバイスは、請求項2に記載されたポインティングデバイスにおいて、前記無線送信制御器は、第2のトラックボールの押下の検出信号が入力される前及び再度の押下の検出信号が入力された後は、その回転の検出信号に応じてパソコン画面をスクロールする操作信号を送出することを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載のポインティングデバイスは、請求項2又は3に記載されたポインティングデバイスにおいて、前記無線送信制御器は、第2のトラックボールの押下の検出信号が入力され、その回転の検出信号が入力されることなく再度の押下の検出信号が入力されると、操作メニューを表示する操作信号を送出することを特徴とする。
【0013】
請求項5に記載のポインティングデバイスは、請求項1乃至4に記載されたポインティングデバイスにおいて、第1又は第2のトラックボールは、第2又は第1のトラックボールよりも大きくかつ突出していることを特徴とする。
【0014】
請求項6に記載のポインティングデバイスは、請求項1乃至5のいずれかに記載されたポインティングデバイスにおいて、筐体の上面又はその近傍に設けられたレーザポインタ用のレーザダイオードを更に備えてなることを特徴とする。
【0015】
請求項7に記載のポインティングデバイスは、請求項6に記載されたポインティングデバイスにおいて、レーザダイオードの使用可能又は不可能の状態を切り換える切り換えスイッチを更に備え、第2のトラックボールがレーザダイオードのオン・オフ用のスイッチとしても機能することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係るポインティングデバイスは、第1及び第2のトラックボールを親指により動かすことでパソコン画面上のポインタを遠隔操作できるので、操作性が良好であり、プレゼンタが操作のためにプレゼンテーションを中断することがなくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の最良の実施形態に係るポインティングデバイスを図面を参照しながら説明する。図1はこのポインティングデバイス1の外形を示すものであり、(a)は上面図、(b)は第1側面図、(c)は第2側面図である。ポインティングデバイス1は、パソコン画面上のポインタを操作する操作信号を送出する。図2は、ポインティングデバイス1と、ポインティングデバイス1から無線で操作信号を受ける受信ユニット2と、持ち運ぶときに受信ユニット2のパソコン側のコネクタ21を保護するカバーケース3と、を合体させた状態を示すものであり、(a)は第1側面図、(b)は第2側面図である。図3は、図2の状態からそれぞれを分離した状態を示すもので、(a)は第1側面図、(b)は第2側面図である。
【0018】
ポインティングデバイス1は、所要の部材を収容する筐体10を有する。筐体10は、掌と4本の指でその側面がしっかり握られて(掌握されて)その上面に親指が置かれるように、その外形は柱状である。筐体10の上面には2個のトラックボール、すなわち第1及び第2のトラックボール11、12が回転自在な状態で並べて設けられている。第1のトラックボール11は、第2のトラックボール12よりも大きくかつ突出している。これは、掌握されたときに、親指の先側に位置する第1のトラックボール11と、親指の付け根側に位置する第2のトラックボール12とが、いずれも操作され易いようにするためである。すなわち、第1のトラックボール11を操作するときには親指の関節をほぼ伸ばしても第2のトラックボール12が妨げにならないように、第2のトラックボール12を操作するときには親指の関節を曲げて操作することを容易にしている。また、第1側面視における左右側面には凹所13、13を設けている。ポインティングデバイス1の更なる詳細は後述する。
【0019】
受信ユニット2は、その筐体20の上部側に、ポインティングデバイス1の底部側を差し込んで合体させるための差し込み口21が設けられている。差し込み口21には弾性を有する凸部22、22が設けてあり、ポインティングデバイス1の底部側を差し込むと、この凸部22、22とポインティングデバイス1の凹所13、13とが弾性的に係合するようになっている。受信ユニット2の底面には、パソコンと直接接続するためのコネクタ23、具体的には凸型のUSBコネクタが設けられている。また、この受信ユニット2も、第1側面視における左右側面には凹所24、24を設けている。
【0020】
カバーケース3は、その筐体30の上部側に、受信ユニット2の底部側又はポインティングデバイス1の底部側を差し込んで合体させるための差し込み口31が設けられている。差し込み口31には弾性を有する凸部32、32が設けてあり、受信ユニット2の底部側又はポインティングデバイス1の底部側を差し込むと、この凸部32、32と受信ユニット2の凹所24、24又はポインティングデバイス1の凹所13、13とが弾性的に係合するようになっている。また、カバーケース3は、筐体30の底部近傍に、ストラップを取り付けるために貫通孔33が設けられている。
【0021】
ポインティングデバイス1と受信ユニット2とを持ち運ぶ場合は、図2(a)、(b)に示すように、ポインティングデバイス1と受信ユニット2とカバーケース3とを、順次各底部側を差し込み口21、31に差し込んで合体させる。また、ポインティングデバイス1を使用する場合、ポインティングデバイス1単体の状態、又はポインティングデバイス1とカバーケース3を合体させた状態で使用する。後者の状態では、カバーケース3が紛失する機会を少なくすることができたり、カバーケース3にストラップを取り付けて首から提げられるようにする利点がある。なお、ポインティングデバイス1を動作させるための電力は、ポインティングデバイス1自体又はカバーケース3に内蔵された一次電池又は充電池が供給する。
【0022】
次に、ポインティングデバイス1について詳細を説明する。図4はポインティングデバイス1の構成を模式的に示すものである。ポインティングデバイス1は、筐体10の内部に、第1のトラックボール11の回転、詳しくは回転方向と回転量を検出して検出信号を出力する第1の回転検出器13と、第2のトラックボール12の回転を検出して検出信号を出力する第2の回転検出器14と、第1のトラックボール11の押下を検出して検出信号を出力する第1の押下検出器15と、第2のトラックボール12の押下を検出して検出信号を出力する第2の押下検出器16と、が設けられている。また、筐体の内部には、第1及び第2のトラックボール11、12の回転の検出信号と押下の検出信号に応じて受信ユニット2に操作信号を無線にて送出する無線送信制御器17が設けられている。この無線送信制御器17は、微弱な電波に重畳させて無線で操作信号を受信ユニット2に送出する。
【0023】
このポインティングデバイス1における第1のトラックボール11の回転及び押下は、それぞれ通常のマウスのボールの回転と左ボタンスイッチの押下(クリック)と同様の機能を果たす。すなわち、無線送信制御器17は、第1のトラックボール11の回転の検出信号に応じてパソコン画面上のポインタのみを移動させる操作信号を送出し、その押下の検出信号に応じてポインタが示すアイコンを選択する操作信号を送出する。なお、第1のトラックボール11の連続押下に対しては、通常のマウスの左ボタンスイッチの連続押下(ダブルクリック)と同様の操作信号を送出する。
【0024】
パソコン画面上のドラッグ操作は第2のトラックボール12を用いる。通常のマウスでは左ボタンスイッチを押下したままボールを回転させることによりドラッグ操作が行われるが、ポインティングデバイス1における第1のトラックボール11の回転及び押下は、親指のみによって行われるため、同時に行うのは困難であるからである。無線送信制御器17は、先ず、第2のトラックボール12の押下の検出信号に応じてパソコン画面上のポインタが示すアイコンを選択してドラッグを開始する操作信号を送出する。次に、その回転の検出信号に応じて選択したアイコンを移動する操作信号を送出する。次に、その再度の押下の検出信号に応じてアイコンの選択を解除すると共にドラッグを確定する操作信号を送出する。
【0025】
また、第2のトラックボール12は、次のような操作にも用いられる。すなわち、無線送信制御器17は、第2のトラックボール12の押下の検出信号が入力される前及び再度の押下の検出信号が入力された後は、その回転の検出信号に応じてパソコン画面をスクロールする操作信号を送出する。また、第2のトラックボール12の押下の検出信号が入力され、その回転の検出信号が入力されることなく再度の押下の検出信号が入力されると、通常のマウスの右ボタンスイッチの押下(クリック)と同様に、操作メニューを表示する操作信号を送出する。
【0026】
以上説明した第1及び第2のトラックボール11、12の回転及び押下の機能は、操作のし易さから考慮されたものであるが、無線送信制御器17の回路構成又はファームウェアを変えることで、適宜変更することも可能である。例えば、パソコン画面をスクロールする方向が上下左右でなく上下のみの場合は、スクロールする方向に対して垂直の方向に第2のトラックボール12を回転させると操作メニューを表示するようにすることもできる。
【0027】
このポインティングデバイス1は、携帯用のパソコンとプロジェクタを組み合わせ、スクリーンにパソコン画面を映してビジュアルなプレゼンテーションを行う場合、特に有効である。すなわち、プレゼンタは、比較的スクリーンの近くに位置し、ポインティングデバイス1の筐体10の側面を掌と4本の指で握り、その上面に設けられ、マウスの操作性に近い2個のトラックボールを親指で動かしてパソコン画面上のポインタ、すなわちスクリーン上のポインタを遠隔操作する。それにより、プレゼンタが操作のためにプレゼンテーションを中断することがなく、非常に効率的なプレゼンテーションが可能になる。
【0028】
一方、車両の座席など狭い場所でパソコンに向かって作業をする場合は、カバーケースの貫通孔にストラップを取り付けてポインティングデバイスを首から提げれば、キーボードの操作から短時間でポインティングデバイスの操作に移ることができる。また、バンドを用いてポインティングデバイスを掌に装着するようにすることもできる。そのためには、ポインティングデバイスの筐体の上面近傍にバンドを取り付けるためのもう1個の貫通孔又は切欠きを設けることになる。
【0029】
なお、ポインティングデバイス1と受信ユニット2とは無線で通信を行うが、予備的にケーブルで通信可能にすることもできる。これにより、内蔵された電池が消耗したときにパソコンから電力供給を受けて暫定的にポインティングデバイス1を使用することや、内蔵された電池が充電池の場合にパソコンから電力供給を受けて充電することが可能になる。
【0030】
次に、本発明の別の実施形態に係るポインティングデバイスを説明する。このポインティングデバイス4は、携帯用のパソコンとプロジェクタを組み合わせ、スクリーンにパソコン画面を映してビジュアルなプレゼンテーションを行う場合、更に有効なものとなる。図5にポインティングデバイス4の構成を模式的に示す。ポインティングデバイス4は、ポインティングデバイス1の構成に加えて、レーザポインタ用のレーザダイオード18とスライドスイッチ19が設けられている。レーザダイオード18は、第1のトラックボール11の近傍で、第2のトラックボール12に向かって反対側に設けられているが、位置はこれに限定されるものではない。ただし、筐体10の側面は通常掌握されているので、筐体10の上面又はその近傍に取り付けられるのが望ましい。
【0031】
スライドスイッチ19は、誤って人間の目へ長時間レーザが照射される危険性を抑止するために、レーザポインタを用いないときは常にレーザダイオード18がオフされる(使用不可能の状態になる)ようにする切り換えスイッチである。このスライドスイッチ19は、掌握されたときに掌又は指が常時密着することのない側面に設けられている。なお、スライドスイッチ19を省略するために、カバーケース3とポインティングデバイス4との嵌合を2段階とすることで、カバーケース3を切り換えスイッチとして用いることもできる。例えば、カバーケース3の奥までポインティングデバイス4を差し込んだときには使用不可能の状態になり、少し離したらレーザダイオード18が使用可能の状態になるようにすることもできる。
【0032】
また、ポインティングデバイス4がスライドスイッチ19のような切り換えスイッチを有すると、第2のトラックボール12がレーザダイオードのオン・オフ用のスイッチとしても機能するようにすることもできる。すなわち、切り換えスイッチによりレーザポインタが使用可能の状態になると、第2のトラックボール12の押下によりレーザダイオードがオンするようにすることもできる。このとき、ドラッグ操作などはできないが、プレゼンテーションにおいてはドラッグ操作などは通常行われないので不便にはならない。レーザダイオードのオン・オフ用の専用のボタンスイッチを筐体10のいずれかの箇所に設けることでも可能であるが、第2のトラックボール12を用いると、専用のボタンスイッチが不要になりポインティングデバイスの小型化及び低価格化が可能になる。
【0033】
以上、本発明の実施形態であるポインティングデバイスについて説明したが、本発明は、実施形態に記載したものに限られることなく、特許請求の範囲に記載した事項の範囲内でのさまざまな設計変更が可能である。例えば、特許請求の範囲に記載した第1のトラックボールと第2のトラックボールがそれぞれ実施形態の第1のトラックボール11と第2のトラックボール12に相当するように説明したが、第1のトラックボール11と第2のトラックボール12の回転及び押下による上述の操作を互いに逆にし、特許請求の範囲に記載した第1のトラックボールと第2のトラックボールがそれぞれ実施形態の第2のトラックボール12と第1のトラックボール11に相当するようにすることも可能である。また、筐体10は、ポインティングデバイスを受信ユニットやカバーケースと合体させる必要がないような場合、側面の凹所13、13を設ける必要がないこと、底部側の形状は適宜に変更できること、等はいうまでもないことである。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施形態に係るポインティングデバイスを示すもので、(a)は上面図、(b)は第1側面図、(c)は第2側面図である。
【図2】同上のポインティングデバイスを受信ユニット、カバーケースとともに合体した状態を示すもので、(a)は第1側面図、(b)は第2側面図である。
【図3】図2の状態から分離した状態を示すもので、(a)は第1側面図、(b)は第2側面図である。
【図4】同上のポインティングデバイスの構成を示す模式図である。
【図5】本発明の別の実施形態に係るポインティングデバイスの構成を示す模式図である。
【符号の説明】
【0035】
1、4 ポインティングデバイス
10 筐体
11 第1のトラックボール
12 第2のトラックボール
13 第1の回転検出器
14 第2の回転検出器
15 第1の押下検出器
16 第2の押下検出器
17 無線送信制御器
18 レーザダイオード
19 スライドスイッチ(切り換えスイッチ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パソコン画面上のポインタを操作する操作信号を送出するポインティングデバイスにおいて、
側面が掌握される柱状の筐体と、
筐体の上面に回転自在な状態で並べて設けられた第1及び第2のトラックボールと、
第1及び第2のトラックボールの回転を検出してその検出信号を出力する第1及び第2の回転検出器と、
第1及び第2のトラックボールの押下を検出してその検出信号を出力する第1及び第2の押下検出器と、
第1及び第2のトラックボールの回転の検出信号と押下の検出信号に応じて操作信号を無線にて送出する無線送信制御器と、
を備えてなることを特徴とするポインティングデバイス。
【請求項2】
請求項1に記載されたポインティングデバイスにおいて、
前記無線送信制御器は、第1のトラックボールの回転の検出信号に応じてポインタのみを移動し、その押下の検出信号に応じてポインタが示すアイコンを選択する操作信号を送出し、かつ、第2のトラックボールの押下の検出信号に応じてポインタが示すアイコンを選択してドラッグを開始し、その回転の検出信号に応じて選択したアイコンを移動し、その再度の押下の検出信号に応じてアイコンの選択を解除すると共にドラッグを確定する操作信号を送出することを特徴とするポインティングデバイス。
【請求項3】
請求項2に記載されたポインティングデバイスにおいて、
前記無線送信制御器は、第2のトラックボールの押下の検出信号が入力される前及び再度の押下の検出信号が入力された後は、その回転の検出信号に応じてパソコン画面をスクロールする操作信号を送出することを特徴とするポインティングデバイス。
【請求項4】
請求項2又は3に記載されたポインティングデバイスにおいて、
前記無線送信制御器は、第2のトラックボールの押下の検出信号が入力され、その回転の検出信号が入力されることなく再度の押下の検出信号が入力されると、操作メニューを表示する操作信号を送出することを特徴とするポインティングデバイス。
【請求項5】
請求項1乃至4に記載されたポインティングデバイスにおいて、
第1又は第2のトラックボールは、第2又は第1のトラックボールよりも大きくかつ突出していることを特徴とするポインティングデバイス。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかに記載されたポインティングデバイスにおいて、
筐体の上面又はその近傍に設けられたレーザポインタ用のレーザダイオードを更に備えてなることを特徴とするポインティングデバイス。
【請求項7】
請求項6に記載されたポインティングデバイスにおいて、
レーザダイオードの使用可能又は不可能の状態を切り換える切り換えスイッチを更に備え、
第2のトラックボールがレーザダイオードのオン・オフ用のスイッチとしても機能することを特徴とするポインティングデバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−189968(P2006−189968A)
【公開日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−382090(P2004−382090)
【出願日】平成16年12月28日(2004.12.28)
【出願人】(505006367)
【Fターム(参考)】