ポリシーおよび設定を管理する方法およびシステム
コンピュータにより実施される方法は、第1のユーザの第1の移動計算装置の装置設定ポリシーへのアクセスを管理者に提供することを含み得る。この方法は、管理者から移動計算装置の第1の装置設定ポリシーを受信すること、および管理者から第1の物理的ロケーションの識別情報を受信することも含み得る。この方法は、第1の移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にあることを検出すること、および第1の移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にあることを検出した後、第1の装置設定ポリシーを移動計算装置に対して実施することを含み得る。さらなる方法、システム、およびコンピュータ可読媒体も開示される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
通信および情報を即座に交換する時代において、ポータブル装置の設定の管理は、個人および企業にとって大きな問題であり得る。ネットワーク装置の設定は、ネットワークおよびネットワーク装置の複雑性が増大しつつあることから、管理が困難であり得る。単一の装置を管理する個人(例えば、子供の装置を制御する親)から、企業ネットワークを管理する専門家までの任意の人を含み得る装置管理者は、従来のポリシー管理を通してネットワーク装置の設定を管理しようとし得る。しかし、従来のポリシー管理は、ポータブル計算装置の管理には不十分であり得る。
【背景技術】
【0002】
従来のポリシー管理は、ポリシー定義およびポリシー実施の両方を含み得る。ポリシー定義は、ネットワーク装置をどのように制御し得るかを管理者が定義できるようにするツールまたは技法を指し得る。従来のポリシー管理の第2の構成要素−ポリシー実施は、ポリシー定義を実施するツールまたは技法を指し得る。ポリシー実施の自動性により、管理者がネットワークまたはネットワーク装置の監視に費やす時間および労力を低減することができる。
【0003】
管理者は、固定ポリシー実施を通して従来のポリシー管理を実施し得る。固定ポリシー実施を実施するために、ネットワーク管理者は、ネットワーク装置の固定ポリシーセットを定義し得る。固定ポリシーセットは、ネットワーク装置の場所または状態に関係なく、ネットワーク管理者がポリシー変更を行わない限り、変更されない。固定ポリシー実施は、少数の非ポータブルネットワーク装置を有する小規模ネットワークではいくらか効果的であり得るが、ポータブルネットワーク装置を管理する管理者にとってはそれ程有用ではないことがある。
【0004】
固定ポリシー実施の制限に対処しようとする1つのポリシー管理技法は、ネットワークロケーションアウェアネス(NLA:Network Location Awareness)である。NLAは、装置がネットワークを変更した場合、装置のポリシー定義を変更し得る。NLAは、装置がネットワークを検出し、そのネットワークのポリシー定義セットを受信し、次に、装置に対してポリシーを実施できるようにする技術を含み得る。例えば、NLAを有するラップトップは、ホームネットワークに対応するポリシー定義セットおよびワークネットワークに対応する別の定義セットを含み得る。NLAは、ポータブル計算ネットワーク装置の管理に際して固定ポリシーに勝るいくらかの柔軟性を提供するが、ネットワーク環境およびポータブル装置の使用の成長および拡大により、固定ポリシーもNLAも対処することができない問題が呈され得る。
【0005】
NLAおよび他の従来のネットワークポリシー管理技法は、従来のネットワークにおいて限られた性能を有し得、大規模で複雑なネットワークまたはポータブルネットワーク装置を有する環境では、その効率はさらに劣り得る。例えば、NLAは、ネットワーク装置が複数の物理的ロケーションにあり得るが、それでも単一のネットワークに接続され得る場合(例えば、自治体ネットワーク(municipal network)または3Gネットワーク)、非効率的であり得る。したがって、管理者は、ネットワーク装置のアクセスを管理すると共に、従来のネットワークおよび将来のネットワークの両方を制御するより効率的なツールを必要とし得る。ロケーションの所有者および管理者が、各自のロケーション内のネットワーク装置を制御するより効率的なツールを必要とする可能性もある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示の実施形態は、従来技術によるネットワーク装置管理に伴う様々な欠点および問題に対処し得ると共に、様々な他の利点および特徴も提供し得る。例えば、いくつかの実施形態では、管理者が移動計算装置にロケーションベースの装置設定ポリシーを設定することができる。特定の実施形態は、管理者が設定およびロケーション情報を入力することができるインターネットベースのインタフェースを提供することができる。様々な実施形態では、管理者は、地理的小区域を定義し、それら小区域に設定を関連付けることもできる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述したように、本開示のいくつかの実施形態は、管理者に移動計算装置の装置設定ポリシーへのアクセスを提供することができる。例えば、コンピュータにより実施される方法が、ユーザの移動計算装置の装置設定ポリシーへのアクセスを管理者に提供することができる。この方法は、管理者から第1の物理的ロケーションの識別情報および移動計算装置の第1の装置設定ポリシーを受信することを含むこともできる。次に、ユーザが移動計算装置を第1の物理的ロケーションに携帯した場合、検出機構が、移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にあることを検出することができる。第1の移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にあることを検出した後、第1の装置設定ポリシーを移動計算装置に対して実施することができる。
【0008】
いくつかの実施形態によれば、装置設定ポリシー、ロケーション識別子(例えば、地理的座標、物理的住所等)、および移動装置識別子をデータベースに記憶することができる。装置設定ポリシーに、ロケーション識別子および移動装置を関連付けることができる。装置設定ポリシーは、呼び出し音設定、照明設定、電力設定、またはサウンド設定を含み得るが、これらに限定されない。移動装置は、携帯電話、ラップトップ、または個人情報端末装置を含み得るが、これらに限定されない。
【0009】
本開示の様々な実施形態は、移動計算装置の装置設定ポリシーへのアクセスを管理者に提供するシステムを含むことができる。このシステムは、第1のユーザの第1の移動計算装置の装置設定ポリシーへのアクセスを管理者に提供するように構成されたインタフェースを含むことができる。このインタフェースは、ウェブベースのインタフェースを通して移動装置に実装してもよく、または他の任意の適した計算装置の部分として実装してもよい。インタフェースは、管理者から、移動計算装置の第1の装置設定ポリシーを受信するように構成することもできる。インタフェースは、管理者から、第1の物理的ロケーションの識別情報を受信するようにさらに構成することもできる。システムは、ドロップダウンメニュー、テキストボックス、ラジオボタン選択、または他の任意の適した入力機構を通して管理者から入力を受信することができる。
【0010】
いくつかの実施形態では、システムは、第1の移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にあることを検出するように構成される検出モジュールを備えることができる。システムは、第1の移動計算装置が第1のロケーション内にあることを検出した後、第1の装置設定ポリシーを第1の移動計算装置に対して実施するように構成される実施モジュールを備えることもできる。
【0011】
本開示の実施形態は、管理者が移動装置の設定を管理できるようにする様々な方法、システム、およびコンピュータ可読媒体を提供する。いくつかの実施形態は、改良された移動装置管理・制御機能を提供することができる。特定の実施形態は、移動計算装置のロケーションベースの設定を入力する能力を管理者に提供することができる。少なくとも1つの実施形態は、インターネットベースのインタフェースを管理者に提供することができる。
【0012】
いくつかの実施形態は、ソースが、物理的ロケーションの移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することを検証することができる。少なくとも1つの実施形態では、ソースが、物理的ロケーションの移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することを検証することは、データベースにアクセスして、ソースが第1の物理的ロケーションの第1のポリシーを提供する権限を有することを検証することを含むことができる。他の実施形態では、ソースが、第1の物理的ロケーションの第1のポリシーを提供する権限を有することを検証することは、ソースが、物理的ロケーションの移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することの確認を受信することを含むことができる。
【0013】
特定の実施形態は、ソースが、物理的ロケーションの移動計算装置ポリシーの作成および変更を行う権限を有することの第三者による検証を提供し得る。このような検証により、ソース(例えば、管理者)は、インターネットインタフェースを通して中央制御サーバにアクセスすることにより、それぞれのロケーションの移動装置ポリシーを制御することができる。
【0014】
少なくとも1つの実施形態では、コンピュータにより実施される方法は、ソースが、第1の物理的ロケーションの移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することの検証を受信することを含むことができる。この方法は、第1の移動計算装置ポリシーを受信すること、第1の物理的ロケーションを識別すること、および第1の移動計算装置ポリシーに第1の物理的ロケーションを関連付けることを含むこともできる。方法は、検証に基づいて、第1の物理的ロケーションにおいて第1の移動計算装置ポリシーを実施することをさらに含むこともできる。
【0015】
少なくとも1つの実施形態では、ソースはロケーションポリシー管理者であることができ、ロケーションポリシー管理者によるロケーションの第1のポリシーの提供を許可することができる。様々な実施形態では、第1の移動計算装置ポリシーを受信することは、第1の移動計算装置ポリシーをロケーションポリシー管理者から受信することを決定することを含む。
【0016】
本開示の実施形態は、ソースが物理的ロケーションの移動装置設定を管理できるようにする様々な方法、システム、およびコンピュータ可読媒体を提供する。いくつかの実施形態は、ロケーション所有者に関する改良された移動装置管理・制御機能を提供することができる。様々な実施形態は、ソースが、物理的ロケーションの移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することを検証することができる。様々な実施形態は、これらの特徴のうちのいくつかまたはすべてを結合してもよく、かつ/または代替もしくは追加の特徴を提供してもよい。
【0017】
添付図面は、いくつかの例示的な実施形態を示し、本明細書の一部をなす。以下の説明と共に、これら図面は本開示の様々な原理を実証し説明する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】特定の実施形態による移動装置設定ポリシー管理の例示的な方法の流れ図である。
【図2】特定の実施形態による例示的なポリシー管理システムのブロック図である。
【図3】特定の実施形態による例示的なポリシー管理システムの別のブロック図である。
【図4】特定の実施形態による移動装置設定管理の例示的な方法の流れ図である。
【図5】少なくとも1つの実施形態によるソースからの検証を受信するように構成されるシステムのブロック図である。
【図6】特定の実施形態による、ソースが移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することの検証を受信可能なコンピュータにより実施される方法の流れ図である。
【図7】特定の実施形態による、ソースが物理的ロケーションの移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することの検証を受信するコンピュータにより実施される方法の流れ図である。
【図8】少なくとも1つの実施形態による、複数のポリシーを受信し、複数のロケーションを識別するコンピュータにより実施される方法の流れ図である。
【図9】追加の実施形態による、複数の小区域のポリシーを受信し実施するコンピュータにより実施される方法の流れ図である。
【図10】特定の実施形態による物理的ロケーションを定義する地理的座標のブロック図である。
【図11】特定の実施形態による物理的ロケーション内の小区域のブロック図である。
【図12】特定の実施形態による移動計算装置ポリシーを実施するコンピュータにより実施される例示的な方法の流れ図である。
【図13】本明細書において説明され、かつ/または図示される実施形態のうちの1つまたは複数を実施可能な例示的な計算システムのブロック図である。
【図14】本明細書において説明され、かつ/または図示される実施形態のうちの1つまたは複数を実施可能な例示的な計算ネットワークのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図面全体を通して、同一の参照文字および説明は、同様であるが、必ずしも同一とは限らない要素を示す。本明細書において説明する例示的な実施形態には、様々な変更および代替の形態が可能であるが、特定の実施形態を例として図面に示しており、本明細書において詳細に説明する。しかし、本明細書において説明する例示的な実施形態は、開示される特定の形態への限定を意図しない。むしろ、本開示は、添付の特許請求の範囲内にあるすべての変更、均等物、および代替を包含する。
【0020】
以下は、様々な例示的な実施形態の詳細な説明の提供を意図し、決して限定として解釈されるべきではない。ロケーションベースの移動装置ポリシーにアクセスする能力を管理者に提供する様々な例示的な方法およびシステムが、本明細書において開示される。例えば、本開示は、管理者から、移動計算装置のロケーションベースのポリシーを受信する方法およびシステムを提示する。ユーザが移動計算装置を事前定義ロケーションに携帯した場合、管理者により識別されるポリシーをその移動計算装置に対して実施することができる。本開示の実施形態は、様々なコンピュータならびにネットワーク装置およびシステムに適用される。さらに詳細に後述するように、本開示の実施形態は、移動計算装置のより効率的かつより効果的な管理を提供することができる。
【0021】
図1は、管理者が移動計算装置の装置設定ポリシーを管理できるようにする方法100を示す。管理モジュールが、第1のユーザの第1の移動計算装置の装置設定ポリシーへのアクセスを管理者に提供し得る(ステップ110)。管理者に装置設定ポリシーへのアクセスを提供することは、管理者が、特定の移動計算装置(例えば、第1の移動計算装置)または移動計算装置セットに対して1つまたは複数の装置設定ポリシーを設定できるようにすることを含み得る。管理者に装置設定ポリシーへのアクセスを提供することは、装置ベースまたはインターネットベースのインタフェースへのアクセスを管理者に提供することも含み得る。少なくとも1つの実施形態では、管理者に装置設定ポリシーへのアクセスを提供することは、管理者が移動計算装置のポリシーを入力または変更できるようにするアカウントを管理者に提供することも含み得る。いくつかの実施形態では、装置設定ポリシーへのアクセスを管理者に提供することは、管理者が移動計算装置の設定を設定または他の様式で変更できるようにする他の任意の適した機構を含んでもよい。
【0022】
管理モジュールは、管理者から移動計算装置の第1の装置設定ポリシーを受信し得る(ステップ120)。管理モジュールは、設定選択または他の設定入力を管理者から受信することにより、装置設定ポリシーを受信し得る。管理者は、第1の装置設定ポリシーを移動計算装置自体に、インターネットインタフェースに、または他の任意の適したインタフェースに入力し得る。第1の装置設定ポリシーは、図2と併せて考察するように、呼び出し音設定、照明設定、電力設定、サウンド設定、または他の任意の適した設定を含み得る。
【0023】
管理モジュールは、管理者から第1の物理的ロケーションの識別情報も受信し得る(ステップ130)。いくつかの実施形態では、第1の物理的ロケーションの識別情報を受信することは、管理者から、第1の物理的ロケーションの地理的座標を受信することを含み得る。様々な実施形態では、第1の物理的ロケーションの識別情報を受信することは、第1の物理的ロケーションの境界を管理者から受信することを含み得る。そして、少なくとも1つの実施形態では、第1の物理的ロケーションの識別情報を受信することは、第1の物理的ロケーションの住所を受信することを含み得る。このような実施形態では、管理モジュールは、住所を第1の物理的ロケーションの地理的座標または他の任意の適した境界定義(boundary definition)に変換することを含み得る。
【0024】
移動計算装置の第1の装置設定ポリシーおよび第1の物理的ロケーションの識別情報を受信した後、管理モジュールは、第1の装置設定ポリシーおよび第1の物理的ロケーションの識別情報を、第1の移動計算装置と関連付けてレコード内に記憶し得る。レコードは、データベースまたは他の任意の適した記憶機構内に記憶し得る。
【0025】
第1の移動計算装置が、第1の物理的ロケーションに入る場合、管理モジュールは、第1の移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にあることを検出し得る(ステップ140)。次に、第1の装置設定ポリシーを移動計算装置に対して実施し得る(ステップ150)。いくつかの実施形態では、第1の装置設定ポリシーを実施することは、第1の移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にある間に、第1の移動計算装置の第1の設定を変更することを含み得る。設定は、第1の装置設定ポリシーに関連し得る。例えば、設定は音量設定であり得、第1の装置設定ポリシーは音量レベル「3」であり得る。第1の装置設定ポリシーを実施することは、音量レベルがまだ「3」に設定されていない場合、装置の音量レベルを「3」に変更することを含み得る。音量レベルが「3」にすでに設定されている場合、移動計算装置は、音量レベルが装置設定ポリシーに一致することを検証し得る(例えば、移動計算装置は、確認データを管理モジュールに送信し得る)。他の実施形態では、移動計算装置は、音量レベルがすでに装置設定ポリシーに一致している場合、何もしなくてもよい。
【0026】
図2は、移動計算装置の装置設定ポリシーへのアクセスを管理者に提供する例示的なポリシー管理システム200を示す。ポリシー管理システム200は、インタフェース210、データベース220、検出モジュール230、および実施モジュール240を含み得る。インタフェース210は、管理者入力モジュール212を含み得る。いくつかの実施形態では、インタフェース210、データベース220、検出モジュール230、および実施モジュール240はすべて、単一のシステム(例えば、移動計算装置のポリシー管理システム)の部分であり得る。他の実施形態では、ポリシー管理システム200内に示す要素のうちの1つまたは複数は、ネットワーク環境または他の任意の適した計算装置に実装し得る。図3は、ポリシー管理システムの構成要素をどのようにして異なる装置に実装し得るかの一例を示す。
【0027】
インタフェース210は、第1のユーザの第1の移動計算装置の装置設定ポリシーへのアクセスを管理者に提供するように構成し得る。本明細書において使用する用語「管理者」は一般に、別の人(例えば、上述した「第1のユーザ」)に属し、かつ/または別の人により使用される移動計算装置のポリシーへのアクセスを有する個人を指し得る。「ユーザ」は、移動計算装置を所有し、かつ/または移動計算装置の使用許可を有する任意の個人であり得る。
【0028】
語句「装置設定ポリシー」は一般に、装置設定に対する1つまたは複数のポリシーを指し得る。このようなポリシーには、携帯電話照明輝度、呼び出し音の大きさ、呼び出し音のトーン、電力設定、電子メール設定、ボイスメール設定、ネットワーク設定、通知設定(例えば、電子メール受信時に装置がどのように応答するか)、警告設定(例えば、締め切りが迫っているタスクまたは将来の会議の警告)、電力設定(例えば、スタンバイ、オン、オフ、休止等の電力モード設定)、カメラ設定、全地球測位システム設定、ブルートゥース設定、赤外線データ協会(IrDA)設定、インストールされるアプリケーションの設定、内蔵アプリケーション設定、および他の任意の適した装置設定等の様々な設定を関連付け得る。装置設定は一般に、移動計算装置がどのように機能するかに影響する任意の設定であり得るが、発呼制限、電子メール制限、またはテキストメッセージング制限等のデータ使用制限を含まない。
【0029】
インタフェース210は、移動計算装置の第1の装置設定ポリシーを受信するように構成し得る。インタフェース210は、第1の物理的ロケーションの識別情報を受信するように構成し得る。したがって、インタフェース210は、管理者(ユーザではなく)が移動計算装置の1つまたは複数の設定を制御し操作できるようにし得る。いくつかの実施形態では、管理者は、子供のポータブル電子装置を制御し管理したい親であり得る。他の実施形態では、管理者は、従業員のポータブル電子装置を制御し管理したいマネージャであり得る。管理者は、別の人の移動計算装置のポリシーへのアクセスを有する他の任意の個人であってもよい。
【0030】
上述したように、移動計算装置は、携帯電話、ラップトップ、または個人情報端末であり得る。語句「移動計算装置」は一般に、ネットワークへの無線接続を有し得る他の任意のポータブル装置も指し得る。移動計算装置は、ブルートゥース装置、802.11装置、無線信号装置、衛星装置、カメラ、GPS装置、メッセージング装置、IrDA装置、および様々な他の種類の移動装置を含み得る。
【0031】
様々な実施形態では、物理的ロケーションは一般に、現実世界の場所を指し得る。例えば、物理的ロケーションは病院、学校、映画館、街区、町、居住地、土地の区画、または他の任意の適した現実世界の場所であり得る。物理的ロケーションの識別情報を受信することは、地理的座標(例えば、緯度および経度の座標)または他の任意の適した地理的座標を受信することを含み得る。物理的ロケーションの識別情報を受信することは、現実世界の場所の住所、郵便番号、または他の任意の識別情報を受信することを含んでもよい。
【0032】
上述したように、ポリシー管理システム200は検出モジュール230を備えることもできる。検出モジュール230は、第1の移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にあることを検出するように構成し得る。検出モジュール230は、様々な機構を利用して、第1の移動計算装置が第1の物理的ロケーションに入ったときを決定し得る。いくつかの実施形態では、検出モジュール230はサーバ上にあり得る。このような実施形態では、移動計算装置は、そのロケーションについてのロケーションデータをサーバに(例えば、無線接続を介して)送信し得る。ロケーションデータは、地理的座標、住所、または他の任意の適したロケーション識別子を含み得る。検出モジュール230は、移動計算装置からのロケーションデータを、第1の物理的ロケーションに対応するロケーションデータと比較し得る。検出モジュール230は、移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にあることを決定した場合、この情報を実施モジュール240に通信し得る。いくつかの実施形態では、移動計算装置は、検出モジュール230を含み得る。検出モジュール230および実施モジュール240が両方とも、移動計算装置またはサーバ上の同じソフトウェアアプリケーションの部分であってもよい。
【0033】
実施モジュール240は、第1の移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にあると検出された後、第1の装置設定ポリシーを移動計算装置に対して実施するように構成し得る。装置設定ポリシーを実施することは、装置設定ポリシーを移動計算装置に対して実施することを含み得る。他の実施形態では、装置設定ポリシーを実施することは、移動計算装置のユーザに、ユーザが、第1の物理的ロケーション内での移動計算装置の機能継続を望む場合、移動計算装置上の設定を変更する必要があり得ることの通知を提供することを含み得る。少なくとも1つの実施形態によれば、装置設定ポリシーを実施することは、移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にある間、移動計算装置に対して装置設定ポリシーを実施する非強制的な要求をユーザに送信することを含み得る。例えば、ユーザが、移動計算装置を携帯して会議室に入ろうとしている従業員である場合、実施モジュール240は、会議室内にいるときに計算装置の音量設定または呼び出し音プロファイルを変更して欲しいことをユーザに告げる警告をユーザに提供し得る。
【0034】
実施モジュール240は、移動計算装置上に直接配置されてもよく、または移動計算装置と通信する遠隔サーバに配置されてもよい。実施モジュール240が移動計算装置から遠隔に配置される実施形態では、第1の装置ポリシーを実施することは、ポリシーを移動計算装置に送信すること、警告または通知を移動計算装置に送信すること、あるいは他の任意の適した実施プロセスを含み得る。実施モジュール240が移動計算装置上に直接配置される実施形態では、装置設定ポリシーを実施することは、移動計算装置の設定を変更することを含み得る。このような実施形態では、装置設定ポリシーを実施することは、警告または通知をユーザに提供することを含んでもよい。
【0035】
装置設定ポリシーおよびそれに対応するロケーションは、移動計算装置にローカルに記憶してもよく、またはサーバもしくは他の任意の適した計算装置にリモートに記憶してもよい。装置設定ポリシーがリモートに記憶される実施形態では、移動計算装置は、装置設定ポリシーを実施する前に、装置設定ポリシーをダウンロードするか、送信されるか、または他の様式で装置設定ポリシーにアクセスする必要があり得る。装置設定ポリシーがローカルに記憶される実施形態では、移動計算装置は、ポリシー実施時にポリシーに直接アクセスし得る。
【0036】
いくつかの実施形態では、移動計算装置は、ユーザにより第1の物理的ロケーション内に携帯されたとき、設定を変更し得る。ユーザが第1の物理的ロケーションを出たとき、設定は元の設定(すなわち、装置設定ポリシーが実施される前の設定)に戻り得る。他の実施形態では、一旦変更されると、設定は、ユーザにより手動で変更されるまで、または別の装置設定ポリシーにより変更されるまで、変更されないままであってもよい。
【0037】
ポリシー管理システム200をどのように実施し得るかの一例として、親が子供の携帯電話の設定を制御したいことがある。その親は、子供が学校にいるときに、子供の携帯電話の電源を切りたいことがある。親は、子供の電話の管理者の制御インタフェースにアクセスし得る。管理者の制御インタフェースは、電話の装置設定ポリシーへのアクセスを親に提供し得る。親は、インタフェースに電源切り設定を入力し得る(すなわち、電話は電源切りポリシーを親から受信し得る)。親は、学校の識別情報(例えば、住所または地理的座標)を入力することもできる。電話は、学校の識別情報に電源切りポリシーを関連付け得る。したがって、子供が電話を学校内に携帯した場合、電話は学校内にいることを検出し、シャットダウンすることにより、電源切りポリシーを実施し得る。
【0038】
別の例では、企業が、呼び出し音音量設定を従業員の携帯電話に適用したいことがある。企業の管理者は、管理者が従業員の電話の装置設定ポリシーにアクセスできるようにするインターネットベースのインタフェースにアクセスし得る。管理者は、電話が会議室内にある場合、従業員の電話の呼び出し音を無音化させるポリシーを定義し得る。
【0039】
インタフェース210、データベース220、検出モジュール230、および実施モジュール240は、様々な異なる方法で相互接続し得る。例えば、これら要素のそれぞれは、移動計算装置上の1つまたは複数のアプリケーションの部分として、移動計算装置に配置してもよい。他の実施形態では、インタフェース210、データベース220、検出モジュール230、および実施モジュール240のそれぞれは、移動計算装置から離れたサーバ上に配置されてもよい。そして、様々な実施形態では、インタフェース210、データベース220、検出モジュール230、および/または実施モジュール240を移動計算装置と遠隔サーバとの間で分けてもよい。図3は、ネットワーク環境内で実施されるポリシー管理システムの様々な構成要素の一例を示す。
【0040】
図3は、本開示の様々な実施形態を実施可能なネットワーク300を示す。ネットワーク300は、サーバ310、ネットワーク320、および移動計算装置330を含み得る。サーバ310は、インタフェース312、データベース316、および検出モジュール318を含み得る。インタフェース312は、設定およびロケーション入力を管理者から受信するように構成される管理者入力モジュール314を含み得る。データベース316は、設定データ、ロケーションデータ、ならびに/あるいは設定データ、ロケーションデータ、および移動計算装置間の関連を記憶するように構成し得る。移動計算装置330は実施モジュール332を含み得る。移動計算装置330およびサーバ310は、ネットワーク320を介して通信することができ、ネットワーク320は、インターネット、携帯電話網、ローカルエリアネットワーク、第3世代(3G)ネットワーク、自治体ネットワーク、または他の任意の通信ネットワークであり得る。
【0041】
図4は、ロケーションベースの装置設定ポリシーへのアクセスを管理者に提供する方法を示す。管理モジュールは、移動計算装置のセットの装置設定ポリシーへのアクセスを管理者に提供し得る(ステップ410)。移動計算装置のセットは、第1の移動計算装置を含み得る。いくつかの実施形態では、管理者は、ポリシーが移動計算装置のセット内の各装置に適用されるように、移動計算装置のセットのポリシーを変更、追加、または削除し得る。他の実施形態では、管理者は、移動計算装置のセット内の個々の各移動計算装置のポリシーを追加、変更、または削除し得る。
【0042】
次に、管理モジュールは、第1の物理的ロケーションの識別情報を管理者から受信し得る(ステップ420)。管理者は、第1の装置設定ポリシーを移動計算装置に提供することもできる(ステップ430)。いくつかの実施形態では、管理者は、第1の物理的ロケーションの単一のポリシーを移動計算装置に提供し得る。他の実施形態では、管理者は、第1の物理的ロケーションの複数のポリシーを移動計算装置に提供し得る。
【0043】
管理モジュールは、第1の装置設定ポリシーに第1の物理的ロケーションを関連付け得る(ステップ440)。次に、管理者は、第2の装置設定ポリシーを第2の移動計算装置に提供し得る(ステップ450)。移動計算装置のセットは、第2の移動計算装置を含み得る。管理モジュールは、第2の装置設定ポリシーに第2の物理的ロケーションを関連付け得る(ステップ460)。第1および第2の装置設定ポリシーは、上述したように移動計算装置に対して実施し得る。
【0044】
本開示は、ソースが、物理的ロケーションの移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することの検証を受信する方法およびシステムも提示する。ロケーション所有者は、自分の所有地に入る移動計算装置の使用を規制するより効率的かつより効果的な技術を必要とし得、本開示は、このような問題に対処し解消する方法として、以下の例および図を提供する。
【0045】
従来の技術は、個人の装置所有者にある程度の装置制御を提供し得るが、個人の装置管理を超える問題には、ロケーションレベルで装置の使用を規制可能な技術が必要であり得る。現在のツールおよび技術によっては、ロケーション所有者にある程度の制御を与えようとし得るものもあるが、ロケーションのソース(例えば、ロケーション所有者)がポリシーを提供する権限を有することを検証する方法を適用せずして、移動計算装置の使用に関するポリシーを定義することは困難であり得る。ソースが使用ポリシーを定義できるようにするより直観的で効率的な方法も必要であり得る。例えば、インターネットベースのインタフェースは、ポリシーおよびロケーション識別子を受信する直観的で効率的な方法を提供し得る。
【0046】
移動計算装置に対してポリシーを実施する地理的エリアを定義することは、現在の技術に対して別の問題を生じさせる恐れがある。ポリシーを実施すべき地理的エリアを創造的かつ直観的に識別できるようにする方法は、時間および金銭を節減し得る。例えば、ロケーション所有者は、他の建物の近傍にある建物を管理することがある。このような近傍性は、より高い正確性および特定性でポリシーエリアを定義することができる技術を必要とし得る。
【0047】
上述した上の問題、懸案事項、および解決策は、非限定的であり、例示的な性質のものであり、本開示の範囲を限定する意図はない。以下の説明は非限定的に、上記ならびに他の問題に対処する。
【0048】
図5は、ソースから検証を受信し、その検証に基づいて移動計算装置ポリシーを実施する例示的なシステム500の図である。例えば、図書館が、例示的なシステム500と同様のサーバベースのシステムを利用して、図書館構内で移動計算装置ポリシーをよりよく規制し得る。システム500は、ライブラリ管理者が図書館に関する移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することを検証する機能を実行し得る。例えば、独立した相手が、図書館管理者がポリシーの責任者であり、その図書館に関するポリシーを提供する権限を有することを検証し得る。
【0049】
例示的なシステム500は、計算装置502を含み得る。計算装置502は、ポリシーモジュール504、ロケーションモジュール506、ポリシーロケーション情報データベース508、実施モジュール510、および検証機構512を含み得る。計算装置502は、本開示の様々な実施形態を実行するように動作可能なコンピュータコードを含み得る。
【0050】
ポリシーモジュール504は、第1の移動計算装置ポリシーを受信するように構成し得、ロケーションモジュール506は、第1の物理的ロケーションを識別するように構成し得る。ポリシーモジュール504は、単一のポリシーまたは複数のポリシーを受信し、ポリシーをポリシーロケーション情報データベース508に記憶し得る。同様に、ロケーションモジュール506は、単一または複数の物理的ロケーションを識別し、ロケーションをポリシーロケーション情報データベース508に記憶し得る。ポリシーロケーション情報データベース508は、図6において考察するように、第1の移動計算装置ポリシー、第1の物理的ロケーション、および/またはポリシーとロケーションとの関連に関する他のデータも記憶し得る。
【0051】
実施モジュール510は、第1の移動計算装置ポリシーを第1の物理的ロケーションに対して実施するように構成し得る。いくつかの実施形態では、実施モジュール510は、移動計算装置に配置し得る。様々な実施形態では、実施モジュール510は、サーバベースのソフトウェアであってもよく、あるいはサーバおよび/または移動計算装置の部分であってもよい。移動計算装置は、ラップトップ、携帯電話、または個人情報端末を含み得るが、これらに限定されない。
【0052】
検証機構512は、ソースの許可を検証するように構成し得る。例えば、検証機構512は、学校でのポリシーを管理する権限を有すると主張する人物が実際にそうする権限を有することの検証を担当し得る。いくつかの実施形態では、検証機構512は、計算装置502とは別個の要素を含み得る。例えば、検証機構512は、装置に手紙を第1の物理的ロケーションの物理的住所に送信するように告げるソフトウェアを含み得る。検証機構512は、手紙自体を送信してもよく、または手紙を送信させてもよい。
【0053】
図6は、ソースが、第1の物理的ロケーションに関する移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することの検証を受信し、次に、その検証に基づいて、第1の物理的ロケーションで第1の移動計算装置ポリシーを実施する方法600を示す。方法600は、例示的なシステム500と同様のシステムを使用して実施し得る。方法の各ステップは、計算装置502等の計算装置により実施し得、方法600のステップは、図6に示す順序と異なる順序で行われてもよい。
【0054】
ステップ610において、いくつかの実施形態では、検証機構は、ソースが第1の物理的ロケーションの移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することの検証を受信し得る。検証を受信することは、ソースが権限を有することの検証を受信することを含み得る。検証を受信することは、ソースが権限を有することを検証することを含んでもよい。例えば、一実施形態では、検証機構は、病院の所有者とコンタクトをとり、病院所有者がその病院に関する移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することを検証することにより、ソースが権限を有することを検証し得る。いくつかの実施形態では、ソースが権限を有することを検証するプロセスを検証機構とは別個に実行し、検証機構は単純に、検証を受信するだけでもよい。代替の実施形態では、検証機構は、データベースにアクセスして、ソースが物理的ロケーションに関するポリシーを提供する権限を有することを検証してもよい。例えば、第三者が、病院所有者が病院に関するポリシーを提供する権限を有することを検証し、その情報をデータベースに記憶してもよい。次に、検証機構は、データベースにアクセスして探索し、病院所有者が病院に関するポリシーを提供し得ることを検証し得る。
【0055】
語句「移動計算装置ポリシー」は一般に、複数のポリシーを含み得る、第1の物理的ロケーションの移動計算装置ポリシー全体を指し得る。いくつかの実施形態では、この語句はポリシーを実施する領域を指してもよい。例えば、病院所有者は、病院の物理的ロケーションならびに物理的ロケーション内で実施すべきポリシーを定義する権限を有し得る。いくつかの実施形態では、病院所有者は、実施すべき移動計算装置ポリシーに関する物理的ロケーションを定義する以外は何もしなくてもよい。
【0056】
ステップ620において、図5の計算装置502等の計算装置は、第1の移動計算装置ポリシーを受信し得る。第1の移動計算装置ポリシーは、1つまたは複数の設定ポリシーならびに/あるいは1つまたは複数の使用ポリシーを含み得る。ポリシーの例としては、呼び出し音設定、照明設定、着呼設定、発呼設定、電力設定、電子メール設定、ボイスメール設定、サウンド設定、ネットワーク設定、ネットワークアクセス設定、ネットワーク使用設定、カメラ設定、全地球測位システム設定、メッセージング設定、ブルートゥース設定、赤外線データ協会設定、インストールされるアプリケーションの設定、内蔵アプリケーションの設定、および/または通信設定を含み得るが、これらに限定されない。様々な実施形態では、第1の移動計算装置ポリシーは、上記例のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0057】
いくつかの実施形態では、ポリシーは、インターネットベースのインタフェースを通してソースから受信し得る。例えば、病院所有者は、インターネットを介して、計算装置502と同様のサーバにアクセスし得る。ポリシーモジュール504は、ポリシーを入力するグラフィカルユーザインタフェースを病院所有者に提供するように構成されるサーバベースのソフトウェアであり得る。いくつかの実施形態では、病院所有者は、事前定義ポリシーセットからポリシーを選択し得る。次に、ポリシーモジュール504は、ポリシーを他の関連情報またはポリシーに関連するデータと共に、ポリシーロケーション情報データベース508と同様のデータベースに記憶し得る。
【0058】
図6のステップ630において、図5の計算装置502等の計算装置は、第1の物理的ロケーションを識別し得る。様々な実施形態では、物理的ロケーションは一般に、現実世界の場所を指し得る。例えば、病院の現実世界の物理的場所を第1の物理的ロケーションと呼び得る。識別するプロセスは、非限定的な様々な実施形態で実行し得る。一実施形態では、第1の物理的ロケーションを識別することは、ソースから第1の物理的ロケーションの地理的座標を受信することを含み得る。いくつかの実施形態では、第1の物理的ロケーションを識別することは、ソースから、第1の物理的ロケーションの境界を受信することを含み得る。別の実施形態では、第1の物理的ロケーションを識別することは、ソースから、第1の物理的ロケーションの住所を受信することを含み得る。第1の物理的ロケーションを識別する上記実施形態について、図8〜図11に対応する説明を使用してさらに詳細に後述する。
【0059】
第1の物理的ロケーションの識別情報は、ポリシーロケーション情報データベース508と同様のデータベースに記憶し得る。例えば、病院の境界を識別する地理的座標を、ポリシー情報と共にデータベースに記憶し得る。方法600のステップ640において、図5の計算装置502と同様の計算装置は、第1の移動計算装置ポリシーに第1の物理的ロケーションを関連付け、これら関連を、ポリシーロケーション情報データベース508と同様のデータベースに記憶し得る。
【0060】
ステップ650において、図5の計算装置502と同様の計算装置は、検証に基づいて、第1の移動計算装置ポリシーを第1の物理的ロケーションで実施し得る。移動計算装置ポリシーを実施する方法およびシステムについて、図12と併せてさらに詳述する。
【0061】
いくつかの実施形態では、ソースは、第1のロケーションに関する第1のポリシーを提供する権限を有するロケーションポリシー管理者であり得る。ロケーションポリシー管理者の例としては、レストラン所有者、学校校長、病院所有者、教会の管理者もしくは所有者、空港管理者、映画館所有者、またはそれぞれのロケーションに関するポリシーを提供する権限を有する他の任意の人物もしくはグループを含み得るが、これらに限定されない。
【0062】
様々な実施形態では、第1の移動計算装置ポリシーを受信することは、第1の移動計算装置ポリシーをロケーションポリシー管理者から受信することを識別することを含み得る。例えば、学校の校長は、ロケーションに関するポリシーを受信可能なインターネットベースのインタフェースにアクセスするために、ログインユーザ名およびパスワードを提供する必要があり得る。
【0063】
以下の考察は、図5および図6の原理をどのように実施し得るかの一例を提供する。学校の校長は、学校のグラウンドでの移動計算装置の使用を規制したいことがある。この校長は、携帯電話の呼び出し音設定をオフにするポリシーを提供したいことがある。図6のステップ610において、図5の計算装置502と同様の計算装置が、校長が学校の移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することを検証し得る。校長は、この例では、第三者により権限者としてすでに検証されており、検証機構はこの検証を受信している。
【0064】
ステップ620において、ポリシーモジュールは、学校校内にある間、すべての携帯電話の呼び出し音設定をオフにすべきであることを定義するポリシーを校長から受信し得る。ステップ630において、ロケーションモジュールは、校長から学校の住所を受信し得る。いくつかの実施形態では、ロケーションモジュールは、住所および識別情報を受信し、住所に基づいて、学校の物理的ロケーション(例えば、地理的座標または境界)を受信するように構成し得る。ステップ640において、携帯電話の呼び出し音なし設定を学校境界に関連付け、ポリシーロケーション情報データベース508と同様のデータベースに記憶し得る。ステップ650において、実施モジュールは、移動計算装置ポリシーを学校境界内で実施し得る。
【0065】
特定の実施形態では、計算装置は、特定の物理的ロケーションに事前定義ポリシーを含み得る。例えば、計算装置は、全学校の事前定義ポリシーを含み得る。計算装置は、ロケーションが学校であることを発見すると、事前定義ポリシーを、学校に対応する地理的座標に関連付け得る。したがって、校長が指定する必要があるのは、第1の物理的ロケーションが学校であることのみであってよく、学校に関連付けられた事前定義ポリシーを自動的に適用し得る。
【0066】
図7は、ソースが第1の物理的ロケーションに関する移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することの検証を受信する例示的な方法700を示す。方法700は、ソース702と検証機構704との例示的な通信を示す。いくつかの実施形態では、ソース702はクライアント装置あるいはロケーション所有者、ロケーションポリシー管理者、または物理的ロケーションに関するポリシーを提供する権限を有する任意の人物もしくはソースがアクセス可能な端末であり得る。例えば、レストランのマネージャは、第1の物理的ロケーション(例えば、レストラン)のポリシーを定義する権限を有するソースであり得る。
【0067】
いくつかの実施形態では、検証機構704は、通知をソースに送信し、確認をソースから受信し、かつ/またはソースが移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することを検証するように構成される任意の機構であり得る。例えば、検証機構704は、ソースの検証がいつ必要であるかを識別可能なソフトウェアであり得、ソースの物理的住所に手紙を送信するように促し得る。この手紙は、ポリシー管理者アカウントのパスワードまたはソースが手紙を受け取り、かつ/または物理的ロケーションのポリシーを提供する権限を有することを確認するためにソースが使用し得る他の情報を含み得る。いくつかの実施形態では、この手紙は、ソースに検証用電話番号に電話を掛けるか、または手紙を検証の管理者に郵送することにより返信するように指示し得る。
【0068】
確認機構704は、確認の手紙がいつ返信されたか、またはソースがいつ電話を介して検証されたかを識別可能なソフトウェアを含むこともできる。例えば、学校のロケーション管理者は、通知確認を返送してもよく、または電話を掛け、電話を介して検証してもよい。検証管理者は、検証情報を、計算装置502等の計算装置が検証情報を検索できるように構成されたデータベースに記憶し得る。
【0069】
ステップ710において、検証機構704は、通知を上述した任意の方法でソース702に送信し得る。ステップ720において、ソースは、通知内に含まれる確認情報を受信し得る。確認情報は、権限付与プロセスを完了するためにソースにより返信または検証される必要がある任意の情報であり得る。確認情報は、個人識別番号(PIN)、パスワード、識別情報、確認番号、または検証プロセスを完了するためにソースにより返信または提供され得る他の任意の適した情報を含み得るが、これらに限定されない。
【0070】
ステップ730において、検証機構704は、ソースから確認を受信し得る。特定の実施形態では、確認は、郵送、電子メール、第三者検証、または電話検証を含む任意の適した方法を介して受信し得る。確認情報を受信した後、検証機構は確認情報を記憶し得る(ステップ740)。
【0071】
前例に記したように、学校の校長は、携帯電話の使用を規制したいことがある。一実施形態では、校長は、学校のポリシーを提供する権限を有するソースとして検証される前に、ポリシーおよびロケーション情報を提供し得る。ポリシーおよびロケーション情報を受信すると、検証機構は、学校のポリシーを実施する前に、検証プロセスを開始し得る。いくつかの実施形態では、検証機構704は、データベース(例えば、ポリシーロケーション情報データベース508)をポーリングして、校長が学校のポリシーを提供する権限を有するか否かを決定し得る。他の実施形態では、検証機構は、上述したように、通知を学校の物理的住所に送信し得る。
【0072】
図8は、複数のポリシーを受信し、複数のロケーションを識別する例示的な方法800を示す。例示的なシステム500と同様のシステムを、図8のステップのうちの1つまたは複数を実施するために使用し得る。ステップ810において、検証機構は、ソースが第1の物理的ロケーションの移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することの検証を受信し得る。ステップ820において、ポリシーモジュールは、第1の移動計算装置ポリシーを受信し得る。ステップ830において、ロケーションモジュールは、第1の物理的ロケーションを識別し得る。次に、計算装置502と同様の計算装置は、第1の移動計算装置ポリシーに第1の物理的ロケーションを関連付け得る(ステップ840)。
【0073】
ステップ850において、ロケーションモジュールは、第1の物理的ロケーション内の小区域に対応する地理的座標のセットを受信し得る。例えば、ロケーションモジュールは、学校(第1の物理的ロケーション)の境界を定義する5つ1セットの座標を受信し、次に、学校内の図書館エリア(小区域)を定義する4つ1セットの座標を受信し得る。ステップ860において、ポリシーモジュールは第2の移動計算装置ポリシーを受信し得る。例えば、校長は、第1のポリシーに「呼び出し音なし」設定を選び、第2のポリシーに「着呼なし」設定を選び得る。ステップ870において、計算装置は、第2の移動計算装置ポリシーに小区域を関連付け得る。ステップ880において、実施モジュールは、検証に基づいて、第1の移動計算装置ポリシーおよび/または第2の移動計算装置ポリシーを第1の物理的ロケーションにおいて実施し得る。
【0074】
多くのシナリオにおいて、第1の物理的ロケーション内の複数の小区域に対するポリシーを定義することが有利であり得る。例えば、ロケーション管理者は、自分のロケーションの各部分をより厳しく制御して規制可能であり得る。図9は、複数の小区域に対するポリシーを受信し実施する方法を示す。ステップ910において、検証機構は、ソースが第1の物理的ロケーションの移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することの検証を受信し得る。次に、ポリシーモジュールは、第1の移動計算装置ポリシーを受信し得る(ステップ920)。ステップ930において、ロケーションモジュールは、第1の物理的ロケーション内の第1の小区域に対応する地理的座標の第1のセットを受信し得る。ステップ940において、ロケーションモジュールは、第1の物理的ロケーション内の第2の小区域に対応する地理的座標の第2のセットを受信し得る。ステップ950において、計算装置502と同様の計算装置は、第1の移動計算装置ポリシーに第1の小区域を関連付け得、ステップ960において、計算装置は、第2の移動計算装置に第2の小区域を関連付け得る。ステップ970において、実施モジュールは、検証に基づいて、第1の物理的ロケーションにおいて第1の計算装置ポリシーを実施し得る。
【0075】
いくつかの例示的な実施形態では、本明細書における方法で説明される物理的ロケーションは、建物および/または保有地境界に対応し得る。特定の実施形態では、小区域は物理的ロケーション内で識別し得る。図10は、第1の物理的ロケーション1000および第1の物理的ロケーション内にある小区域を示す。境界1002は、建物1004を包含するように定義し得る。小区域1012は、建物1004内の部屋1014を包含するように定義し得る。一例では、建物1004は学校であり得、部屋1014は学校の図書館であり得る。第1のポリシーは、子供の携帯電話が学校内で静音呼び出し音設定であるべきであることを定義し得る。したがって、第1のポリシーに境界1002を関連付け得る。第2のポリシーに下位境界1012を関連付け得、第2のポリシーは、携帯電話の無音呼び出し音設定を定義し得る。
【0076】
物理的ロケーションは、任意の形状またはサイズの境界により定義し得る。いくつかの実施形態では、境界枠は、2つの地理的座標(例えば、緯度および経度の座標)を使用して定義し得る。境界は、3つ以上の地理的座標を使用して定義してもよく、これは、物理的ロケーションの様々な形状に固有の境界を作成するに当たって有用であり得る。いくつかの実施形態では、第1の物理的ロケーションを識別することは、少なくとも3つの座標を受信することを含む。様々な異なる形状およびサイズの境界を、3つ以上の地理的座標により定義し得る。
【0077】
特定の例示的な実施形態では、物理的ロケーションおよび小区域は、インターネットベースのインタフェースにより識別し得る。インターネットベースのインタフェースは、ロケーションモジュールにより提供し得る。このインタフェースは、ロケーションポリシー管理者が、第1の物理的ロケーションおよび小区域を定義する、異なる形状および境界を引き、かつ/または定義できるようにするツールを提供し得る。例えば、ソフトウェアは、図5の計算装置502と同様の計算装置に提供して、親が学校の境界を識別できるようにし得る。インターネットベースのインタフェースは、学校の形状および/または学校内の教室に合う固有の形状の作成を支援するツールを親に提供し得る。
【0078】
いくつかの実施形態では、第1の物理的ロケーションは、2つ以上の小区域を含み得る。図11は、複数の小区域を有する例示的なロケーションを示す。図11は現実世界ロケーション1100を示す。現実世界ロケーション1100は、建物1104の周囲に定義される境界1102を含み得る。下位境界1112をエリア1114の周囲に定義し得、下位境界1122をエリア624の周囲に定義し得る。
【0079】
一実施形態では、現実世界ロケーション1100は都市内にあってもよい。建物1104は教会であり得、エリア1114は教会内の礼拝堂であり得、エリア1124は教会内のコミュニティセンターであり得る。教会1102は物理的ロケーションと呼ぶことができる。下位境界1112および下位境界1122は第1および第2の小区域と呼ぶことができる。この例では、牧師が、礼拝堂内の会衆メンバの携帯電話をオフにし、コミュニティセンター内で許可される携帯電話の使用を制限するポリシーを定義したいであろう。牧師はまた、教会内の他のあらゆる場所(例えば、廊下、トイレ、ロビー)での携帯電話の自由な使用を許可したいであろう。境界1102は、教会全体であり、いかなるポリシーも関連付けなくてよい。下位境界1112には、礼拝堂の「携帯電話使用なし」ポリシーを関連付け得る。下位境界1122には、コミュニティセンターの「携帯電話使用制限」ポリシーを関連付け得る。
【0080】
いくつかの実施形態では、第1の移動計算装置ポリシーを実施することは、移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にあることを決定することを含む。図12は、検証に基づいて、第1の物理的ロケーションにおいて第1の移動計算装置ポリシーを実施する例示的な方法1200の図である。方法1200は、実施モジュール1210と移動計算装置1220との例示的な通信を示す。ステップ1230において、移動計算装置1220は、ロケーション情報を実施モジュール1210に送信し得る。例えば、携帯電話が、GPS座標を送信してもよく、または他の任意の三角測量もしくは位置特定技術を使用して、携帯電話がどこにあるのかを特定してもよい。ステップ1232において、実施モジュール1210はロケーション情報を受信し得る。ステップ1234において、実施モジュール1210は、ロケーション情報に移動計算装置ポリシーを関連付け得る。ステップ1236において、実施モジュール1236は、ポリシーを移動計算装置に送信し得る。ステップ1238において、ポリシーを移動計算装置に対して実施(例えば、施行)し得る。
【0081】
図12は、図11の例示的な実施形態に対応し得る。例えば、教会の牧師の携帯電話が、5秒毎にGPS信号を実施モジュールサーバに送信し得る。牧師が教会に入ると、携帯電話はGPS座標を実施モジュールに送信し得る。実施モジュールは、牧師の携帯電話座標を受信し、関連付けられたポリシーを探してデータベースを探索し得る。建物1104に関連付けられたポリシーがないため、ポリシーは牧師の携帯電話に送信されない。教会の牧師がエリア1114に入ると、携帯電話はGPSを再び実施モジュール1210に送信し得る。実施は、牧師の携帯電話のロケーション情報に下位境界1112のポリシー(礼拝堂のポリシー)を関連付け得る。ステップ1236において、このポリシーを次に、牧師の携帯電話に送信し得、ステップ1238において、携帯電話が、礼拝堂内にある間は携帯電話をオフにすることにより、ポリシーを実施し得る。
【0082】
様々な実施形態によれば、ソースが移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することの検証を受信することは、ソースが物理的ロケーションに関連する1つまたは複数の移動計算装置ポリシーを作成または変更する権限を有することの検証を受信することを含み得る。様々な実施形態では、第1の移動計算装置ポリシーを受信することは、ロケーション管理者が、特定の移動計算装置または移動計算装置セットに対する1つまたは複数の装置設定ポリシーを設定または選択できるようにすることを含み得る。いくつかの実施形態では、ロケーション管理者に、管理者が移動計算装置のポリシーを入力または変更することができるアカウントを提供し得る。ロケーション管理者は、インターネットベースのインタフェースまたは他の任意の適したインタフェースを通して、移動計算装置ポリシーを入力し得る。
【0083】
様々な実施形態によれば、第1の物理的ロケーションを識別することは、管理者から、第1の物理的ロケーションの地理的座標を受信することを含み得る。上述したように、第1の物理的ロケーションを識別することは、管理者から、第1の物理的ロケーションの境界を受信することを含み得る。少なくとも1つの実施形態では、第1の物理的ロケーションを識別することは、第1の物理的ロケーションの住所を受信することを含み得る。このような実施形態では、住所は、第1の物理的ロケーションの地理的座標または他の任意の適した境界定義に変換し得る。
【0084】
移動計算装置の移動計算装置ポリシーおよび第1の物理的ロケーションの識別情報を受信した後、管理モジュールは、移動計算装置および第1の物理的ロケーションの識別情報をレコードに記憶し得る。レコードは、データベースまたは他の任意の適した記憶機構に記憶し得る。
【0085】
移動計算装置が第1の物理的ロケーションに入ると、実施モジュールは、移動計算装置ポリシーを移動計算装置に対して実施し得る。いくつかの実施形態では、移動計算装置ポリシーを実施することは、第1の移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にある間、第1の移動計算装置の第1の設定を変更することを含み得る。設定には、第1の移動計算装置ポリシーを関連付け得る。例えば、設定は音量設定であり得、移動計算装置ポリシーは音量レベル「3」であり得る。第1の移動計算装置ポリシーを実施することは、音量レベルがまだ「3」に設定されていない場合、装置の音量レベルを「3」に変更することを含み得る。音量レベルがすでに「3」に設定されていた場合、移動計算装置は、音量レベルが移動計算装置ポリシーに一致することを検証し得る。他の実施形態では、移動計算装置は、音量レベルがすでに移動計算装置ポリシーに一致している場合、何もしなくてもよい。
【0086】
図13は、本明細書において説明し、かつ/または図示する実施形態のうちの1つまたはいくつかを実施可能な例示的な計算システム1310のブロック図である。計算システム1310は広く、コンピュータ可読命令を実行可能な任意のシングルプロセッサまたはマルチプロセッサの計算装置またはシステムを表す。計算システム1310の例としては、ワークステーション、ラップトップ、クライアント側端末、サーバ、分散計算システム、ハンドヘルド装置、または他の任意の計算システムもしくは装置が挙げられるが、これらに限定されない。その最も基本的な構成では、計算システム1310は、少なくとも1つのプロセッサ1314およびシステムメモリ1316を含み得る。
【0087】
プロセッサ1314は一般に、データを処理可能であるか、または命令を解釈し実行可能な任意の種類または形態の処理ユニットを表す。特定の実施形態では、プロセッサ1314は、ソフトウェアアプリケーションまたはモジュールから命令を受信し得る。これら命令は、本明細書において説明し、かつ/または図示する例示的な実施形態のうちの1つまたは複数のうちの機能をプロセッサ1314に実行させ得る。例えば、プロセッサ1314は、単独で、または他の要素と併せて、本明細書において説明する提供するステップ、受信するステップ、検出するステップ、実施するステップ、変更するステップ、関連付けるステップ、施行するステップ、および/または送信するステップのうちの1つまたは複数を実行してもよく、かつ/またはそれを実行する手段であってもよい。プロセッサ1314は、本明細書において説明し、かつ/または図示する他の任意のステップ、方法、またはプロセスを実行してもよく、かつ/またはそれを実行する手段であってもよい。
【0088】
システムメモリ1316は一般に、データおよび/または他のコンピュータ可読命令を記憶可能な任意の種類または形態の揮発性または不揮発性の記憶装置または記憶媒体を表す。システムメモリ1316の例としては、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、または他の任意の適したメモリ装置が挙げられるが、これらに限定されない。必須ではないが、特定の実施形態では、計算装置1310は、揮発性メモリユニット(例えば、システムメモリ1316等)および不揮発性記憶装置(例えば、詳細に後述するような一次記憶装置1332等)の両方を備え得る。
【0089】
特定の実施形態では、例示的な計算システム1310は、プロセッサ1314およびシステムメモリ1316に加えて、1つまたは複数の構成要素または要素も備え得る。例えば、図13に示すように、計算システム1310は、メモリコントローラ1318、入出力(I/O)コントローラ1320、および通信インタフェース1322を備え得、これらのそれぞれは通信基盤1312を介して相互接続し得る。通信基盤1312は一般に、計算装置の1つまたは複数の構成要素間の通信を助けることが可能な任意の種類または形態の基盤を表す。通信基盤1312の例としては、通信バス(ISA、PCI、PCIe、または同様のバス等)およびネットワークが挙げられるが、これらに限定されない。
【0090】
メモリコントローラ1318は一般に、メモリもしくはデータを処理可能であるか、または計算システム1310の1つもしくは複数の構成要素間の通信を制御可能な任意の種類または形態の装置を表す。例えば、特定の実施形態では、メモリコントローラ1318は、通信基盤1312を介するプロセッサ1314、システムメモリ1316、およびI/Oコントローラ1320の間の通信を制御し得る。特定の実施形態では、メモリコントローラは、単独で、または他の要素と併せて、提供、受信、検出、実施、変更、関連付け、施行、および/または送信等の本明細書において説明し、かつ/または図示するステップまたは特徴のうちの1つまたは複数を実行してもよく、かつ/またはそれ(ら)を実行する手段であってもよい。
【0091】
I/Oコントローラ1320は一般に、計算装置の入力機能および出力機能を調整し、かつ/または制御することが可能な任意の種類または形態のモジュールを表す。例えば、特定の実施形態では、I/Oコントローラは、プロセッサ1314、システムメモリ1316、通信インタフェース1322、ディスプレイアダプタ1326、入力インタフェース1330、およびストレージインタフェース1334等の計算システム1310の1つまたは複数の要素間のデータの転送を制御または助け得る。I/Oコントローラ1320は、例えば、単独で、または他の要素と併せて、本明細書において説明する提供するステップ、受信するステップ、検出するステップ、実施するステップ、変更するステップ、関連付けるステップ、施行するステップ、および/または送信するステップのうちの1つまたは複数を実行するため、かつ/またはそれ(ら)を実行する手段として、使用し得る。I/Oコントローラ1320は、本開示内に記される他のステップおよび特徴を実行するため、かつ/またはそれ(ら)を実行する手段として使用してもよい。
【0092】
通信インタフェース1322は広く、例示的な計算システム1310と1つまたは複数の追加の装置との通信を助けることが可能な任意の種類または形態の通信装置またはアダプタを表す。例えば、特定の実施形態では、通信インタフェース1322は、計算装置1310と追加の計算システムを含む私設または公衆ネットワークとの通信を助け得る。通信インタフェース1322の例としては、有線ネットワークインタフェース(ネットワークインタフェースカード等)、無線ネットワークインタフェース(無線ネットワークインタフェースカード等)、モデム、および他の任意の適したインタフェースが挙げられるが、これらに限定されない。少なくとも1つの実施形態では、通信インタフェース1322は、インターネット等のネットワークへの直接リンクを介して遠隔サーバへの直接接続を提供し得る。通信インタフェース1322は、例えば、ローカルエリアネットワーク(イーサネットネットワーク等)、パーソナルエリアネットワーク(ブルートゥースネットワーク等)、電話回線網もしくはケーブル回線網、セルラ電話接続、衛星データ接続、または他の任意の適した接続を通して、このような接続を間接的に提供してもよい。
【0093】
特定の実施形態では、通信インタフェース1322は、外部バスまたは通信チャネルを介して、計算装置1310と1つまたは複数の追加のネットワークまたは記憶装置との通信を助けるように構成されるホストアダプタを表すこともできる。ホストアダプタの例としては、SCSIホストアダプタ、USBホストアダプタ、IEEE1394ホストアダプタ、SATAおよびeSATAホストアダプタ、ATAおよびPATAホストアダプタ、ファイバチャネルインタフェースアダプタ、イーサネットアダプタ等が挙げられるが、これらに限定されない。通信インタフェース1322は、計算システム1310が分散計算または遠隔計算に携われるようにもし得る。例えば、通信インタフェース1322は、命令を遠隔装置から受信し、または命令を遠隔装置に送信して実行させ得る。特定の実施形態では、通信インタフェース1122は、単独で、または他の要素と併せて、本明細書において開示する提供するステップ、受信するステップ、検出するステップ、実施するステップ、変更するステップ、関連付けるステップ、施行するステップ、および/または送信するステップのうちの1つまたは複数を実行してもよく、かつ/またはそれ(ら)を実行する手段であってもよい。通信インタフェース1322は、本開示内に記される他のステップおよび特徴を実行するため、かつ/またはそれ(ら)を実行する手段としても使用し得る。
【0094】
図13に示すように、計算システム1310は、ディスプレイアダプタ1326を介して通信基盤1312に結合された少なくとも1つの表示装置1324を備えてもよい。表示装置1324は一般に、ディスプレイアダプタ1326により転送された情報を視覚的に表示可能な任意の種類または形態の装置を表す。同様に、ディスプレイアダプタ1326は一般に、グラフィックス、テキスト、および他のデータを通信基盤1312から(または当該技術分野において既知のように、フレームバッファから)表示装置1324上に表示するために転送するように構成された任意の種類または形態の装置を表す。
【0095】
図13に示すように、例示的な計算システム1310は、入力インタフェース1330を介して通信基盤1312に結合された少なくとも1つの入力装置1328を備えることもできる。入力装置1328は一般に、コンピュータ生成または人間により生成された入力を例示的な計算システム1310に提供可能な任意の種類または形態の入力装置を表す。入力装置1328の例としては、キーボード、ポインティングデバイス、音声認識装置、または他の任意の入力装置が挙げられるが、これらに限定されない。少なくとも1つの実施形態では、入力装置1328は、単独で、または他の要素と併せて、本明細書において開示する提供するステップ、受信するステップ、検出するステップ、実施するステップ、変更するステップ、関連付けるステップ、施行するステップ、および/または送信するステップのうちの1つまたは複数を実行してもよく、かつ/またはそれを実行する手段であってもよい。入力装置1328は、本開示内に記される他のステップおよび特徴を実行するため、かつ/またはそれ(ら)を実行する手段として使用してもよい。
【0096】
図13に示すように、例示的な計算システム1310は、ストレージインタフェース1334を介して通信基盤1312に結合された一次記憶装置1332およびバックアップ記憶装置1333を備えることもできる。記憶装置1332および1333は一般に、データおよび/または他のコンピュータ可読命令を記憶可能な任意の種類または形態の記憶装置または媒体を表す。例えば、記憶装置1332および1333は、磁気ディスクドライブ(例えば、いわゆるハードドライブ)、フロッピーディスクドライブ、磁気テープドライブ、光ディスクドライブ、フラッシュドライブ等であり得る。ストレージインタフェース1334は一般に、記憶装置1332および1333と計算システム1310の他の構成要素との間でデータを転送する任意の種類または形態のインタフェースまたは装置を表す。
【0097】
特定の実施形態では、記憶装置1332および1333は、コンピュータソフトウェア、データ、または他のコンピュータ可読情報を記憶するように構成されたリムーバブル記憶ユニットに対する読み出しおよび/または書き込みを行うように構成し得る。適したリムーバブル記憶ユニットの例としては、フロッピーディスク、磁気テープ、光ディスク、フラッシュメモリ装置等が挙げられるが、これらに限定されない。記憶装置1332および1333は、コンピュータソフトウェア、データ、または他のコンピュータ可読命令を計算システム1310にロードすることができる他の同様の構造または装置を含んでもよい。例えば、記憶装置1332および1333は、ソフトウェア、データ、または他のコンピュータ可読情報の読み書きを行うように構成し得る。記憶装置1332および1333は、計算システム1310の部分であってもよく、または他のインタフェースシステムを通してアクセスされる別個の装置であってもよい。
【0098】
特定の実施形態では、本明細書において開示する例示的なファイルシステムは、一次記憶装置1332に記憶し得る一方で、本明細書において開示する例示的なファイルシステムバックアップは、バックアップ記憶装置1333に記憶し得る。記憶装置1332および1333は、例えば、単独で、または他の要素と併せて、本明細書において開示される提供するステップ、受信するステップ、検出するステップ、実施するステップ、変更するステップ、関連付けるステップ、施行するステップ、および/または送信するステップのうちの1つまたは複数を実行するため、かつ/またはそれ(ら)を実行する手段として使用してもよい。記憶装置1332および1333は、本開示内に記される他のステップおよび特徴を実行するため、かつ/またはそれ(ら)を実行する手段として使用してもよい。
【0099】
多くの他の装置またはサブシステムを計算システム1310に接続し得る。逆に、本明細書において説明し、かつ/または図示する実施形態を実施するために、図13に示す構成要素および装置のすべてが存在する必要はない。上で参照された装置およびサブシステムは、図13に示される方法とは異なる方法で相互接続されてもよい。計算システム1310は、任意の数のソフトウェア、ファームウェア、および/またはハードウェア構成を利用し得る。例えば、本明細書において開示する例示的な実施形態のうちの1つまたは複数は、コンピュータ可読媒体上のコンピュータプログラム(コンピュータソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、コンピュータ可読命令、またはコンピュータ制御論理とも呼ばれる)として符号化し得る。語句「コンピュータ可読媒体」は一般に、コンピュータ可読命令を記憶または担持可能な任意の形態の装置、担持体、または媒体を指す。コンピュータ可読媒体の例としては、搬送波等の伝送型媒体および磁気記憶媒体(例えば、ハードディスクドライブおよびフロッピーディスクドライブ)、光学記憶媒体(例えば、CD−ROMまたはDVD−ROM)、電子記憶媒体(例えば、固体状態ドライブおよびフラッシュメディア)、および他の配布システム等の物理的媒体が挙げられるが、これらに限定されない。
【0100】
コンピュータプログラムを含むコンピュータ可読媒体は、計算システム1310にロードし得る。次に、コンピュータ可読媒体に記憶されたコンピュータプログラムのすべてまたは部分を、システムメモリ1316および/または記憶装置1332および1333の様々な部分に記憶し得る。プロセッサ1314により実行されると、計算システム1310にロードされたコンピュータプログラムは、プロセッサ1314に、本明細書において説明し、かつ/または図示する例示的な実施形態のうちの1つまたは複数の機能を実行させ、かつ/またはそれを実行する手段にさせる。追加または代替として、本明細書において説明し、かつ/または図示する例示的な実施形態のうちの1つまたは複数は、ファームウェアおよび/またはハードウェアで実施してもよい。例えば、計算システム1310は、本明細書において開示する例示的な実施形態のうちの1つまたは複数を実施するように構成された特定用途向け集積回路(ASIC)として構成し得る。
【0101】
図14は、クライアントシステム1410、1420、および1430ならびにサーバ1440および1445をネットワーク1450に結合し得る例示的なネットワークアーキテクチャ1400のブロック図である。クライアントシステム1410、1420、および1430は一般に、図13の例示的な計算システム1310等の任意の種類または形態の計算装置またはシステムを表す。同様に、サーバ1440および1445は一般に、様々なデータベースサービスを提供し、かつ/または特定のソフトウェアアプリケーションを実行するように構成された、アプリケーションサーバまたはデータベースサーバ等の計算装置またはシステムを表す。ネットワーク1450は一般に、任意の通信ネットワークまたはコンピュータネットワークを表し、例えば、イントラネット、広域ネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、またはインターネットを含む。
【0102】
図14に示すように、1つまたは複数の記憶装置1460(1)〜(N)は、サーバ1440に直接取り付け得る。同様に、1つまたは複数の記憶装置1490(1)〜(N)は、サーバ1445に直接取り付け得る。記憶装置1460(1)〜(N)および記憶装置1490(1)〜(N)は一般に、データおよび/または他のコンピュータ可読命令を記憶可能な任意の種類または形態の記憶装置または媒体を表す。特定の実施形態では、記憶装置1460(1)〜(N)および記憶装置1490(1)〜(N)は、NFS、SMB、またはCIFS等の様々なプロトコルを使用してサーバ1440および1445と通信するように構成されたネットワーク接続ストレージ(NAS)装置を表し得る。
【0103】
サーバ1440および1445は、ストレージエリアネットワーク(SAN)ファブリック1480にも接続し得る。SANファブリック1480は一般に、複数の記憶装置間の通信を助けることが可能な任意の種類または形態のコンピュータネットワークまたはアーキテクチャを表す。SANファブリック1480は、サーバ1440および1445、複数の記憶装置1490(1)〜(N)、および/またはインテリジェントストレージアレイ1495の間の通信を助け得る。SANファブリック1480は、装置1490(1)〜(N)およびアレイ1495がクライアントシステム1410、1420、および1430にローカルに取り付けられた装置として見えるように、ネットワーク1450ならびにサーバ1440および1450を介して、クライアントシステム1410、1420、および1430、記憶装置1490(1)〜(N)、ならびに/あるいはインテリジェントストレージアレイ1495間の通信も助け得る。記憶装置1460(1)〜(N)および記憶装置1470(1)〜(N)と同様に、記憶装置1490(1)〜(N)およびインテリジェントストレージアレイ1495は一般に、データおよび/または他のコンピュータ可読命令を記憶可能な任意の種類または形態の記憶装置または媒体を表す。
【0104】
図13の例示的な計算システム1310を参照すると、特定の実施形態では、図13の通信インタフェース1322等の通信インタフェースを使用して、クライアントシステム1410、1420、および1430、ならびにネットワーク1450のそれぞれ間に接続を提供し得る。クライアントシステム1410、1420、および1430は、例えば、ウェブブラウザまたは他のクライアントソフトウェアを使用して、サーバ1440または1445上の情報にアクセス可能であり得る。このようなソフトウェアは、クライアントシステム1410、1420、および1430が、サーバ1440、サーバ1445、記憶装置1460(1)〜(N)、記憶装置1470(1)〜(N)、記憶装置1490(1)〜(N)、またはインテリジェントストレージアレイ1495によりホストされるデータにアクセスできるようにし得る。図14は、データの交換にネットワーク(インターネット等)を使用することを示すが、本明細書に説明し、かつ/または図示する実施形態はインターネットに基づく環境または特定のいかなるネットワークに基づく環境にも限定されない。
【0105】
少なくとも1つの実施形態では、本明細書に開示する例示的な実施形態のうちの1つまたは複数のすべてまたは部分は、コンピュータプログラムとして符号化し、サーバ1440、サーバ1445、記憶装置1460(1)〜(N)、記憶装置1470(1)〜(N)、記憶装置1490(1)〜(N)、インテリジェントストレージアレイ1495、またはこれらの任意の組み合わせにロードし、これらにより実行され得る。本明細書において開示する例示的な実施形態のうちの1つまたは複数のすべてまたは部分は、コンピュータプログラムとして符号化し、サーバ1440に記憶され、サーバ1445により実行され、ネットワーク1450を介してクライアントシステム1410、1420、および1430に分散してもよい。したがって、ネットワークアーキテクチャ1400は、単独で、または他の要素と併せて、本明細書において開示する提供するステップ、受信するステップ、検出するステップ、実施するステップ、変更するステップ、関連付けるステップ、施行するステップ、および/または送信するステップのうちの1つまたは複数を実行してもよく、かつ/またはそれを実行する手段であってもよい。ネットワークアーキテクチャ1400は、本開示内に記される他のステップおよび特徴を実行するため、かつ/またはそれ(ら)を実行する手段として使用してもよい。
【0106】
例えば、特定の実施形態では、本明細書に開示される例示的なファイルシステムは、クライアントシステム1410、1420、および/または1430に記憶し得る。同様に、本明細書に開示する例示的なファイルシステムバックアップは、サーバ1440、サーバ1445、記憶装置1460(1)〜(N)、記憶装置1470(1)〜(N)、記憶装置1490(1)〜(N)、インテリジェントストレージアレイ1495、またはこれらの任意の組み合わせに記憶してもよい。
【0107】
様々な代替の実施形態では、コンピュータにより実施される方法は、第1のユーザの第1の移動計算装置の装置設定ポリシーへのアクセスを管理者に提供すること、移動計算装置の第1の装置設定ポリシーを管理者から受信すること、第1の物理的ロケーションの識別情報を管理者から受信すること、および第1の移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にあることが検出された後、第1の装置設定ポリシーを移動計算装置に対して実施することを含み得る。
【0108】
例示的な様々な実施形態では、方法は、第2の移動計算装置の第2の装置設定ポリシーを管理者から受信することをさらに含み得る。移動計算装置のセットは、第2の移動計算装置を含み得る。方法は、第2の移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にあることを検出すること、および第2の移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にあることが検出された後、第2の装置設定ポリシーを第2の移動計算装置に対して実施することも含み得る。特定の実施形態では、第1の装置設定ポリシーを実施することは、第1の装置設定ポリシーを第1の移動計算装置に対して実施することを含み得る。特定の実施形態では、第1の移動計算装置は、携帯電話、ラップトップ、または個人情報端末装置を含み得る。
【0109】
いくつかの実施形態では、コンピュータにより実施される方法は、第1の物理的ロケーション内の小区域に対応する地理的座標のセットを受信すること、第1の移動計算装置の第2の装置設定ポリシーを受信すること、第1の移動計算装置が小区域内にあることを検出すること、および第1の移動計算装置が小区域内にあることを検出した後、第2の装置設定ポリシーを移動計算装置に対して実施することをさらに含み得る。
【0110】
様々な実施形態では、第1の物理的ロケーションの識別情報を受信することは、管理者から、第1の物理的ロケーションの地理的座標、第1の物理的ロケーションの境界、および第1の物理的ロケーションの住所を受信することを含み得る。
【0111】
いくつかの実施形態では、装置設定ポリシーは、呼び出し音設定、照明設定、電力設定、および/またはサウンド設定を含み得る。様々な実施形態では、第1の装置設定ポリシーは、第1の移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にある間、第1の移動計算装置の第1の設定を変更することを含み得る。第1の設定には、第1の装置設定ポリシーを関連付け得る。
【0112】
様々な実施形態では、管理者に第1の移動計算装置の装置設定ポリシーへのアクセスを提供することは、第1の移動計算装置の第1の装置設定ポリシーを提供する許可を管理者に提供することを含み得る。
【0113】
少なくとも1つの実施形態では、管理者に第1の移動計算装置の装置設定ポリシーへのアクセスを提供することは、移動計算装置のセットの装置設定ポリシーへのアクセスを管理者に提供することを含み得る。移動計算装置のセットは、第1の移動計算装置を含み得る。
【0114】
代替の様々な実施形態では、第1の物理的ロケーションを識別することは、管理者に関連するインターネットベースのインタフェースを通して、第1の物理的ロケーションに対応する第1のロケーション識別子を受信することを含み得る。第1の装置設定ポリシーを受信することは、インターネットベースのインタフェースを通して、第1の装置設定ポリシーを受信することを含み得る。いくつかの実施形態では、第1の物理的ロケーションの識別情報を受信することは、少なくとも3つの地理的座標のセットを受信することを含み得る。特定の実施形態では、第1の物理的ロケーションの識別情報を受信することは、第1の物理的ロケーション内の第1の小区域に対応する地理的座標の第1のセットを受信すること、第1の物理的ロケーション内の第2の小区域に対応する地理的座標の第2のセットを受信すること、第1の装置設定ポリシーを第1の小区域に関連付けること、および第2の装置設定ポリシーを第2の小区域および第1の移動計算装置に関連付けることを含み得る。
【0115】
特定の実施形態によれば、コンピュータにより実施される方法は、ソースが第1の物理的ロケーションの移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することの検証を受信することを含み得る。この方法は、第1の移動計算装置ポリシーを受信すること、第1の物理的ロケーションを識別すること、および第1の移動計算装置ポリシーを第1の物理的ロケーションに関連付けることも含み得る。方法は、検証に基づいて、第1の物理的ロケーションにおいて第1の移動計算装置ポリシーを実施することをさらに含み得る。
【0116】
いくつかの実施形態では、ソースは、ロケーションポリシー管理者であり得、ロケーションポリシー管理者は、ロケーションの第1のポリシーを提供する権限を有し得る。様々な実施形態によれば、第1の移動計算装置ポリシーを受信することは、第1の移動計算装置ポリシーがロケーションポリシー管理者から受信されることを識別することを含み得る。特定の実施形態では、第1の物理的ロケーションを識別することは、ソースから、第1の物理的ロケーションの地理的座標を受信すること、ソースから、第1の物理的ロケーションの境界を受信すること、ソースから、第1の物理的ロケーションの住所を受信することのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0117】
少なくとも1つの実施形態では、検証を受信することは、データベースにアクセスして、ソースが第1の物理的ロケーションの第1のポリシーを提供する権限を有することを検証することを含み得る。様々な実施形態では、検証を受信することは、ソースが第1の物理的ロケーションの第1のポリシーを提供する権限を有することの確認を受信することを含み得る。いくつかの実施形態では、第1の移動計算装置ポリシーを実施することは、移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にあることを決定することを含み得る。少なくとも1つの実施形態によれば、第1の移動計算装置ポリシーを、携帯電話、ラップトップ、および/または個人情報端末装置のうちの少なくとも1つに対して実施し得る。いくつかの実施形態では、検証を受信することは、第1の物理的ロケーションに関連する物理的住所に通知を送信すること、およびソースから、通知からの情報を含む確認を受信することを含み得る。
【0118】
少なくとも1つの実施形態によれば、第1の物理的ロケーションを識別することは、インターネットベースのインタフェースを通して、第1の物理的ロケーションに対応する第1のロケーション識別子を受信することを含む。いくつかの実施形態では、第1の移動計算装置ポリシーを受信することは、インターネットベースのインタフェースを通して、第1の移動計算装置ポリシーを受信することを含み得る。
【0119】
いくつかの実施形態では、方法は、第1の物理的ロケーション内の小区域に対応する地理的座標のセットを受信すること、第2の移動計算装置ポリシーを受信すること、および第2の移動計算装置ポリシーを小区域に関連付けることを含み得る。特定の実施形態によれば、第1の物理的ロケーションを識別することは、第1の物理的ロケーション内の第1の小区域に対応する地理的座標の第1のセットを受信すること、および第1の物理的ロケーション内の第2の小区域に対応する地理的座標の第2のセットを受信することを含み得る。
【0120】
少なくとも1つの実施形態によれば、第1の移動計算装置ポリシーを第1の物理的ロケーションに関連付けることは、第1の移動計算装置ポリシーを第1の小区域に関連付けること、および第2の移動計算装置ポリシーを第2の小区域に関連付けることを含み得る。様々な実施形態では、第1の物理的ロケーションを識別することは、少なくとも3つの座標を受信することを含み得る。
【0121】
いくつかの実施形態では、移動計算装置ポリシーは、呼び出し音設定、照明設定、着呼設定、発呼設定、電力設定、電子メール設定、ボイスメール設定、サウンド設定、ネットワーク設定、ネットワークアクセス設定、ネットワーク使用設定、通信設定、カメラ設定、全地球測位システム設定、メッセージング設定、ブルートゥース設定、赤外線データ協会設定、インストールされるアプリケーションの設定、および/または内蔵アプリケーション設定のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0122】
特定の実施形態によれば、システムは、ソースの権限を検証するように構成される検証機構と、第1の移動計算装置ポリシーを受信するように構成されるポリシーモジュールと、第1の物理的ロケーションを識別するように構成されるロケーションモジュールと、ポリシー情報を記憶するように構成されるポリシーロケーション情報データベースと、ソースが権限を有することに基づいて、第1の移動計算装置ポリシーを第1の物理的ロケーションにおいて実施するように構成される実施モジュールとを含み得る。
【0123】
少なくとも1つの実施形態では、請求項13に記載のシステムはサーバを含み得、サーバは、検証機構と、ポリシーモジュールと、ロケーションモジュールと、ポリシーロケーション情報データベースと、実施モジュールとを含み得る。いくつかの実施形態では、システムは、移動計算装置を含むこともでき、移動計算装置は実施モジュールを含み得る。様々な実施形態では、実施モジュールは、ロケーション情報を送信するように構成される移動計算装置と、移動計算装置からロケーション情報を受信するように構成される装置ロケーション機構と、ロケーション情報が、移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にあることを示すか否かを決定するように構成される決定モジュールと、第1の移動計算装置ポリシーを移動計算装置に送信するように構成される送信機構と、第1の移動計算装置ポリシーを移動計算装置に対して実施するように構成される実施モジュールとを含み得る。
【0124】
少なくとも1つの実施形態では、検証機構は、第1の物理的ロケーションに関連する物理的住所に通知を送信するように構成される通知機構を含み得る。検証機構は、ソースから確認を受信するように構成される確認機構も含み得る。特定の実施形態では、検証機構は、ソース権限データを記憶するように構成される権限データベースと、ソース権限データを探して権限データベースを探索するように構成される権限探索モジュールとを含み得る。
【0125】
特定の実施形態によれば、コンピュータ可読媒体は、ソースが第1の物理的ロケーションの移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することの検証を受信するように動作可能な第1のコンピュータ実行可能命令、第1の移動計算装置ポリシーを受信するように動作可能な第2のコンピュータ実行可能命令、第1の物理的ロケーションを識別するように動作可能な第3のコンピュータ実行可能命令、第1の移動計算装置ポリシーを第1の物理的ロケーションに関連付けるように動作可能な第4のコンピュータ実行可能命令、検証に基づいて、第1の移動計算装置ポリシーを第1の物理的ロケーションに対して実施するように動作可能な第5のコンピュータ実行可能命令を含み得る。
【0126】
いくつかの実施形態では、第3のコンピュータ実行可能命令は、第1の物理的ロケーション内の小区域に対応する地理的座標のセットを受信し、第2の移動計算装置ポリシーを受信し、第2の移動計算装置ポリシーを小区域に関連付けるように動作可能であり得る。
【0127】
上記開示において、特定のブロック図、フローチャート、および例を使用して様々な実施形態を説明したが、本明細書に説明し、かつ/または図示する各ブロック図構成要素、フローチャートステップ、動作、および/または構成要素は、個々に、かつ/または集合的に、広範囲のハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェア(またはこれらの任意の組み合わせ)の構成を使用して実施し得る。さらに、他の構成要素内に含まれる構成要素のいかなる開示も、同じ機能を達成するために他の多くのアーキテクチャを実施することも可能なため、例示的な性質のものであると考えられるべきである。
【0128】
本明細書において説明し、かつ/または図示するプロセスパラメータおよび一連のステップは、単なる例として与えられ、所望に応じて変更可能である。例えば、本明細書において説明し、かつ/または図示するステップは、特定の順序で図示または考察し得るが、これらステップは必ずしも、図示または考察される順序で実行される必要はない。本明細書において説明し、かつ/または図示する様々な例示的な方法は、本明細書において説明されるか、または図示されるステップのうちの1つまたは複数を省いてもよく、または開示されるものの他に、追加のステップを含んでもよい。
【0129】
さらに、様々な実施形態を完全に機能する計算システムの文脈の中で本明細書において説明し、かつ/または図示したが、これら例示的な実施形態のうちの1つまたは複数は、配布を実際に実行するために使用されるコンピュータ可読媒体の具体的な種類に関係なく、様々な形態でプログラム製品として配布し得る。本明細書において開示する実施形態は、特定のタスクを実行するソフトウェアモジュールを使用して実施してもよい。これらソフトウェアモジュールは、コンピュータ可読記憶媒体または計算システムに記憶し得るスクリプト、バッチ、または他の実行可能ファイルを含み得る。いくつかの実施形態では、これらソフトウェアモジュールは、本明細書において開示する例示的な実施形態のうちの1つまたは複数を実行するように計算システムを構成し得る。
【0130】
上記説明は、当業者が本明細書において開示する例示的な実施形態の様々な態様を最良に利用できるようにするために提供された。この例示的な説明は、網羅的であることを意図せず、すなわち、開示されるいかなる厳密な形態への限定を意図しない。本開示の趣旨および範囲から逸脱せずに、多くの変更および変形が可能である。本明細書に開示する実施形態は、限定ではなく、すべての点で例示的であるものとして考えられるべきである。本開示の範囲を決定するには、添付の特許請求の範囲およびその均等物を参照されたい。
【技術分野】
【0001】
通信および情報を即座に交換する時代において、ポータブル装置の設定の管理は、個人および企業にとって大きな問題であり得る。ネットワーク装置の設定は、ネットワークおよびネットワーク装置の複雑性が増大しつつあることから、管理が困難であり得る。単一の装置を管理する個人(例えば、子供の装置を制御する親)から、企業ネットワークを管理する専門家までの任意の人を含み得る装置管理者は、従来のポリシー管理を通してネットワーク装置の設定を管理しようとし得る。しかし、従来のポリシー管理は、ポータブル計算装置の管理には不十分であり得る。
【背景技術】
【0002】
従来のポリシー管理は、ポリシー定義およびポリシー実施の両方を含み得る。ポリシー定義は、ネットワーク装置をどのように制御し得るかを管理者が定義できるようにするツールまたは技法を指し得る。従来のポリシー管理の第2の構成要素−ポリシー実施は、ポリシー定義を実施するツールまたは技法を指し得る。ポリシー実施の自動性により、管理者がネットワークまたはネットワーク装置の監視に費やす時間および労力を低減することができる。
【0003】
管理者は、固定ポリシー実施を通して従来のポリシー管理を実施し得る。固定ポリシー実施を実施するために、ネットワーク管理者は、ネットワーク装置の固定ポリシーセットを定義し得る。固定ポリシーセットは、ネットワーク装置の場所または状態に関係なく、ネットワーク管理者がポリシー変更を行わない限り、変更されない。固定ポリシー実施は、少数の非ポータブルネットワーク装置を有する小規模ネットワークではいくらか効果的であり得るが、ポータブルネットワーク装置を管理する管理者にとってはそれ程有用ではないことがある。
【0004】
固定ポリシー実施の制限に対処しようとする1つのポリシー管理技法は、ネットワークロケーションアウェアネス(NLA:Network Location Awareness)である。NLAは、装置がネットワークを変更した場合、装置のポリシー定義を変更し得る。NLAは、装置がネットワークを検出し、そのネットワークのポリシー定義セットを受信し、次に、装置に対してポリシーを実施できるようにする技術を含み得る。例えば、NLAを有するラップトップは、ホームネットワークに対応するポリシー定義セットおよびワークネットワークに対応する別の定義セットを含み得る。NLAは、ポータブル計算ネットワーク装置の管理に際して固定ポリシーに勝るいくらかの柔軟性を提供するが、ネットワーク環境およびポータブル装置の使用の成長および拡大により、固定ポリシーもNLAも対処することができない問題が呈され得る。
【0005】
NLAおよび他の従来のネットワークポリシー管理技法は、従来のネットワークにおいて限られた性能を有し得、大規模で複雑なネットワークまたはポータブルネットワーク装置を有する環境では、その効率はさらに劣り得る。例えば、NLAは、ネットワーク装置が複数の物理的ロケーションにあり得るが、それでも単一のネットワークに接続され得る場合(例えば、自治体ネットワーク(municipal network)または3Gネットワーク)、非効率的であり得る。したがって、管理者は、ネットワーク装置のアクセスを管理すると共に、従来のネットワークおよび将来のネットワークの両方を制御するより効率的なツールを必要とし得る。ロケーションの所有者および管理者が、各自のロケーション内のネットワーク装置を制御するより効率的なツールを必要とする可能性もある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示の実施形態は、従来技術によるネットワーク装置管理に伴う様々な欠点および問題に対処し得ると共に、様々な他の利点および特徴も提供し得る。例えば、いくつかの実施形態では、管理者が移動計算装置にロケーションベースの装置設定ポリシーを設定することができる。特定の実施形態は、管理者が設定およびロケーション情報を入力することができるインターネットベースのインタフェースを提供することができる。様々な実施形態では、管理者は、地理的小区域を定義し、それら小区域に設定を関連付けることもできる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述したように、本開示のいくつかの実施形態は、管理者に移動計算装置の装置設定ポリシーへのアクセスを提供することができる。例えば、コンピュータにより実施される方法が、ユーザの移動計算装置の装置設定ポリシーへのアクセスを管理者に提供することができる。この方法は、管理者から第1の物理的ロケーションの識別情報および移動計算装置の第1の装置設定ポリシーを受信することを含むこともできる。次に、ユーザが移動計算装置を第1の物理的ロケーションに携帯した場合、検出機構が、移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にあることを検出することができる。第1の移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にあることを検出した後、第1の装置設定ポリシーを移動計算装置に対して実施することができる。
【0008】
いくつかの実施形態によれば、装置設定ポリシー、ロケーション識別子(例えば、地理的座標、物理的住所等)、および移動装置識別子をデータベースに記憶することができる。装置設定ポリシーに、ロケーション識別子および移動装置を関連付けることができる。装置設定ポリシーは、呼び出し音設定、照明設定、電力設定、またはサウンド設定を含み得るが、これらに限定されない。移動装置は、携帯電話、ラップトップ、または個人情報端末装置を含み得るが、これらに限定されない。
【0009】
本開示の様々な実施形態は、移動計算装置の装置設定ポリシーへのアクセスを管理者に提供するシステムを含むことができる。このシステムは、第1のユーザの第1の移動計算装置の装置設定ポリシーへのアクセスを管理者に提供するように構成されたインタフェースを含むことができる。このインタフェースは、ウェブベースのインタフェースを通して移動装置に実装してもよく、または他の任意の適した計算装置の部分として実装してもよい。インタフェースは、管理者から、移動計算装置の第1の装置設定ポリシーを受信するように構成することもできる。インタフェースは、管理者から、第1の物理的ロケーションの識別情報を受信するようにさらに構成することもできる。システムは、ドロップダウンメニュー、テキストボックス、ラジオボタン選択、または他の任意の適した入力機構を通して管理者から入力を受信することができる。
【0010】
いくつかの実施形態では、システムは、第1の移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にあることを検出するように構成される検出モジュールを備えることができる。システムは、第1の移動計算装置が第1のロケーション内にあることを検出した後、第1の装置設定ポリシーを第1の移動計算装置に対して実施するように構成される実施モジュールを備えることもできる。
【0011】
本開示の実施形態は、管理者が移動装置の設定を管理できるようにする様々な方法、システム、およびコンピュータ可読媒体を提供する。いくつかの実施形態は、改良された移動装置管理・制御機能を提供することができる。特定の実施形態は、移動計算装置のロケーションベースの設定を入力する能力を管理者に提供することができる。少なくとも1つの実施形態は、インターネットベースのインタフェースを管理者に提供することができる。
【0012】
いくつかの実施形態は、ソースが、物理的ロケーションの移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することを検証することができる。少なくとも1つの実施形態では、ソースが、物理的ロケーションの移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することを検証することは、データベースにアクセスして、ソースが第1の物理的ロケーションの第1のポリシーを提供する権限を有することを検証することを含むことができる。他の実施形態では、ソースが、第1の物理的ロケーションの第1のポリシーを提供する権限を有することを検証することは、ソースが、物理的ロケーションの移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することの確認を受信することを含むことができる。
【0013】
特定の実施形態は、ソースが、物理的ロケーションの移動計算装置ポリシーの作成および変更を行う権限を有することの第三者による検証を提供し得る。このような検証により、ソース(例えば、管理者)は、インターネットインタフェースを通して中央制御サーバにアクセスすることにより、それぞれのロケーションの移動装置ポリシーを制御することができる。
【0014】
少なくとも1つの実施形態では、コンピュータにより実施される方法は、ソースが、第1の物理的ロケーションの移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することの検証を受信することを含むことができる。この方法は、第1の移動計算装置ポリシーを受信すること、第1の物理的ロケーションを識別すること、および第1の移動計算装置ポリシーに第1の物理的ロケーションを関連付けることを含むこともできる。方法は、検証に基づいて、第1の物理的ロケーションにおいて第1の移動計算装置ポリシーを実施することをさらに含むこともできる。
【0015】
少なくとも1つの実施形態では、ソースはロケーションポリシー管理者であることができ、ロケーションポリシー管理者によるロケーションの第1のポリシーの提供を許可することができる。様々な実施形態では、第1の移動計算装置ポリシーを受信することは、第1の移動計算装置ポリシーをロケーションポリシー管理者から受信することを決定することを含む。
【0016】
本開示の実施形態は、ソースが物理的ロケーションの移動装置設定を管理できるようにする様々な方法、システム、およびコンピュータ可読媒体を提供する。いくつかの実施形態は、ロケーション所有者に関する改良された移動装置管理・制御機能を提供することができる。様々な実施形態は、ソースが、物理的ロケーションの移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することを検証することができる。様々な実施形態は、これらの特徴のうちのいくつかまたはすべてを結合してもよく、かつ/または代替もしくは追加の特徴を提供してもよい。
【0017】
添付図面は、いくつかの例示的な実施形態を示し、本明細書の一部をなす。以下の説明と共に、これら図面は本開示の様々な原理を実証し説明する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】特定の実施形態による移動装置設定ポリシー管理の例示的な方法の流れ図である。
【図2】特定の実施形態による例示的なポリシー管理システムのブロック図である。
【図3】特定の実施形態による例示的なポリシー管理システムの別のブロック図である。
【図4】特定の実施形態による移動装置設定管理の例示的な方法の流れ図である。
【図5】少なくとも1つの実施形態によるソースからの検証を受信するように構成されるシステムのブロック図である。
【図6】特定の実施形態による、ソースが移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することの検証を受信可能なコンピュータにより実施される方法の流れ図である。
【図7】特定の実施形態による、ソースが物理的ロケーションの移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することの検証を受信するコンピュータにより実施される方法の流れ図である。
【図8】少なくとも1つの実施形態による、複数のポリシーを受信し、複数のロケーションを識別するコンピュータにより実施される方法の流れ図である。
【図9】追加の実施形態による、複数の小区域のポリシーを受信し実施するコンピュータにより実施される方法の流れ図である。
【図10】特定の実施形態による物理的ロケーションを定義する地理的座標のブロック図である。
【図11】特定の実施形態による物理的ロケーション内の小区域のブロック図である。
【図12】特定の実施形態による移動計算装置ポリシーを実施するコンピュータにより実施される例示的な方法の流れ図である。
【図13】本明細書において説明され、かつ/または図示される実施形態のうちの1つまたは複数を実施可能な例示的な計算システムのブロック図である。
【図14】本明細書において説明され、かつ/または図示される実施形態のうちの1つまたは複数を実施可能な例示的な計算ネットワークのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図面全体を通して、同一の参照文字および説明は、同様であるが、必ずしも同一とは限らない要素を示す。本明細書において説明する例示的な実施形態には、様々な変更および代替の形態が可能であるが、特定の実施形態を例として図面に示しており、本明細書において詳細に説明する。しかし、本明細書において説明する例示的な実施形態は、開示される特定の形態への限定を意図しない。むしろ、本開示は、添付の特許請求の範囲内にあるすべての変更、均等物、および代替を包含する。
【0020】
以下は、様々な例示的な実施形態の詳細な説明の提供を意図し、決して限定として解釈されるべきではない。ロケーションベースの移動装置ポリシーにアクセスする能力を管理者に提供する様々な例示的な方法およびシステムが、本明細書において開示される。例えば、本開示は、管理者から、移動計算装置のロケーションベースのポリシーを受信する方法およびシステムを提示する。ユーザが移動計算装置を事前定義ロケーションに携帯した場合、管理者により識別されるポリシーをその移動計算装置に対して実施することができる。本開示の実施形態は、様々なコンピュータならびにネットワーク装置およびシステムに適用される。さらに詳細に後述するように、本開示の実施形態は、移動計算装置のより効率的かつより効果的な管理を提供することができる。
【0021】
図1は、管理者が移動計算装置の装置設定ポリシーを管理できるようにする方法100を示す。管理モジュールが、第1のユーザの第1の移動計算装置の装置設定ポリシーへのアクセスを管理者に提供し得る(ステップ110)。管理者に装置設定ポリシーへのアクセスを提供することは、管理者が、特定の移動計算装置(例えば、第1の移動計算装置)または移動計算装置セットに対して1つまたは複数の装置設定ポリシーを設定できるようにすることを含み得る。管理者に装置設定ポリシーへのアクセスを提供することは、装置ベースまたはインターネットベースのインタフェースへのアクセスを管理者に提供することも含み得る。少なくとも1つの実施形態では、管理者に装置設定ポリシーへのアクセスを提供することは、管理者が移動計算装置のポリシーを入力または変更できるようにするアカウントを管理者に提供することも含み得る。いくつかの実施形態では、装置設定ポリシーへのアクセスを管理者に提供することは、管理者が移動計算装置の設定を設定または他の様式で変更できるようにする他の任意の適した機構を含んでもよい。
【0022】
管理モジュールは、管理者から移動計算装置の第1の装置設定ポリシーを受信し得る(ステップ120)。管理モジュールは、設定選択または他の設定入力を管理者から受信することにより、装置設定ポリシーを受信し得る。管理者は、第1の装置設定ポリシーを移動計算装置自体に、インターネットインタフェースに、または他の任意の適したインタフェースに入力し得る。第1の装置設定ポリシーは、図2と併せて考察するように、呼び出し音設定、照明設定、電力設定、サウンド設定、または他の任意の適した設定を含み得る。
【0023】
管理モジュールは、管理者から第1の物理的ロケーションの識別情報も受信し得る(ステップ130)。いくつかの実施形態では、第1の物理的ロケーションの識別情報を受信することは、管理者から、第1の物理的ロケーションの地理的座標を受信することを含み得る。様々な実施形態では、第1の物理的ロケーションの識別情報を受信することは、第1の物理的ロケーションの境界を管理者から受信することを含み得る。そして、少なくとも1つの実施形態では、第1の物理的ロケーションの識別情報を受信することは、第1の物理的ロケーションの住所を受信することを含み得る。このような実施形態では、管理モジュールは、住所を第1の物理的ロケーションの地理的座標または他の任意の適した境界定義(boundary definition)に変換することを含み得る。
【0024】
移動計算装置の第1の装置設定ポリシーおよび第1の物理的ロケーションの識別情報を受信した後、管理モジュールは、第1の装置設定ポリシーおよび第1の物理的ロケーションの識別情報を、第1の移動計算装置と関連付けてレコード内に記憶し得る。レコードは、データベースまたは他の任意の適した記憶機構内に記憶し得る。
【0025】
第1の移動計算装置が、第1の物理的ロケーションに入る場合、管理モジュールは、第1の移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にあることを検出し得る(ステップ140)。次に、第1の装置設定ポリシーを移動計算装置に対して実施し得る(ステップ150)。いくつかの実施形態では、第1の装置設定ポリシーを実施することは、第1の移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にある間に、第1の移動計算装置の第1の設定を変更することを含み得る。設定は、第1の装置設定ポリシーに関連し得る。例えば、設定は音量設定であり得、第1の装置設定ポリシーは音量レベル「3」であり得る。第1の装置設定ポリシーを実施することは、音量レベルがまだ「3」に設定されていない場合、装置の音量レベルを「3」に変更することを含み得る。音量レベルが「3」にすでに設定されている場合、移動計算装置は、音量レベルが装置設定ポリシーに一致することを検証し得る(例えば、移動計算装置は、確認データを管理モジュールに送信し得る)。他の実施形態では、移動計算装置は、音量レベルがすでに装置設定ポリシーに一致している場合、何もしなくてもよい。
【0026】
図2は、移動計算装置の装置設定ポリシーへのアクセスを管理者に提供する例示的なポリシー管理システム200を示す。ポリシー管理システム200は、インタフェース210、データベース220、検出モジュール230、および実施モジュール240を含み得る。インタフェース210は、管理者入力モジュール212を含み得る。いくつかの実施形態では、インタフェース210、データベース220、検出モジュール230、および実施モジュール240はすべて、単一のシステム(例えば、移動計算装置のポリシー管理システム)の部分であり得る。他の実施形態では、ポリシー管理システム200内に示す要素のうちの1つまたは複数は、ネットワーク環境または他の任意の適した計算装置に実装し得る。図3は、ポリシー管理システムの構成要素をどのようにして異なる装置に実装し得るかの一例を示す。
【0027】
インタフェース210は、第1のユーザの第1の移動計算装置の装置設定ポリシーへのアクセスを管理者に提供するように構成し得る。本明細書において使用する用語「管理者」は一般に、別の人(例えば、上述した「第1のユーザ」)に属し、かつ/または別の人により使用される移動計算装置のポリシーへのアクセスを有する個人を指し得る。「ユーザ」は、移動計算装置を所有し、かつ/または移動計算装置の使用許可を有する任意の個人であり得る。
【0028】
語句「装置設定ポリシー」は一般に、装置設定に対する1つまたは複数のポリシーを指し得る。このようなポリシーには、携帯電話照明輝度、呼び出し音の大きさ、呼び出し音のトーン、電力設定、電子メール設定、ボイスメール設定、ネットワーク設定、通知設定(例えば、電子メール受信時に装置がどのように応答するか)、警告設定(例えば、締め切りが迫っているタスクまたは将来の会議の警告)、電力設定(例えば、スタンバイ、オン、オフ、休止等の電力モード設定)、カメラ設定、全地球測位システム設定、ブルートゥース設定、赤外線データ協会(IrDA)設定、インストールされるアプリケーションの設定、内蔵アプリケーション設定、および他の任意の適した装置設定等の様々な設定を関連付け得る。装置設定は一般に、移動計算装置がどのように機能するかに影響する任意の設定であり得るが、発呼制限、電子メール制限、またはテキストメッセージング制限等のデータ使用制限を含まない。
【0029】
インタフェース210は、移動計算装置の第1の装置設定ポリシーを受信するように構成し得る。インタフェース210は、第1の物理的ロケーションの識別情報を受信するように構成し得る。したがって、インタフェース210は、管理者(ユーザではなく)が移動計算装置の1つまたは複数の設定を制御し操作できるようにし得る。いくつかの実施形態では、管理者は、子供のポータブル電子装置を制御し管理したい親であり得る。他の実施形態では、管理者は、従業員のポータブル電子装置を制御し管理したいマネージャであり得る。管理者は、別の人の移動計算装置のポリシーへのアクセスを有する他の任意の個人であってもよい。
【0030】
上述したように、移動計算装置は、携帯電話、ラップトップ、または個人情報端末であり得る。語句「移動計算装置」は一般に、ネットワークへの無線接続を有し得る他の任意のポータブル装置も指し得る。移動計算装置は、ブルートゥース装置、802.11装置、無線信号装置、衛星装置、カメラ、GPS装置、メッセージング装置、IrDA装置、および様々な他の種類の移動装置を含み得る。
【0031】
様々な実施形態では、物理的ロケーションは一般に、現実世界の場所を指し得る。例えば、物理的ロケーションは病院、学校、映画館、街区、町、居住地、土地の区画、または他の任意の適した現実世界の場所であり得る。物理的ロケーションの識別情報を受信することは、地理的座標(例えば、緯度および経度の座標)または他の任意の適した地理的座標を受信することを含み得る。物理的ロケーションの識別情報を受信することは、現実世界の場所の住所、郵便番号、または他の任意の識別情報を受信することを含んでもよい。
【0032】
上述したように、ポリシー管理システム200は検出モジュール230を備えることもできる。検出モジュール230は、第1の移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にあることを検出するように構成し得る。検出モジュール230は、様々な機構を利用して、第1の移動計算装置が第1の物理的ロケーションに入ったときを決定し得る。いくつかの実施形態では、検出モジュール230はサーバ上にあり得る。このような実施形態では、移動計算装置は、そのロケーションについてのロケーションデータをサーバに(例えば、無線接続を介して)送信し得る。ロケーションデータは、地理的座標、住所、または他の任意の適したロケーション識別子を含み得る。検出モジュール230は、移動計算装置からのロケーションデータを、第1の物理的ロケーションに対応するロケーションデータと比較し得る。検出モジュール230は、移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にあることを決定した場合、この情報を実施モジュール240に通信し得る。いくつかの実施形態では、移動計算装置は、検出モジュール230を含み得る。検出モジュール230および実施モジュール240が両方とも、移動計算装置またはサーバ上の同じソフトウェアアプリケーションの部分であってもよい。
【0033】
実施モジュール240は、第1の移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にあると検出された後、第1の装置設定ポリシーを移動計算装置に対して実施するように構成し得る。装置設定ポリシーを実施することは、装置設定ポリシーを移動計算装置に対して実施することを含み得る。他の実施形態では、装置設定ポリシーを実施することは、移動計算装置のユーザに、ユーザが、第1の物理的ロケーション内での移動計算装置の機能継続を望む場合、移動計算装置上の設定を変更する必要があり得ることの通知を提供することを含み得る。少なくとも1つの実施形態によれば、装置設定ポリシーを実施することは、移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にある間、移動計算装置に対して装置設定ポリシーを実施する非強制的な要求をユーザに送信することを含み得る。例えば、ユーザが、移動計算装置を携帯して会議室に入ろうとしている従業員である場合、実施モジュール240は、会議室内にいるときに計算装置の音量設定または呼び出し音プロファイルを変更して欲しいことをユーザに告げる警告をユーザに提供し得る。
【0034】
実施モジュール240は、移動計算装置上に直接配置されてもよく、または移動計算装置と通信する遠隔サーバに配置されてもよい。実施モジュール240が移動計算装置から遠隔に配置される実施形態では、第1の装置ポリシーを実施することは、ポリシーを移動計算装置に送信すること、警告または通知を移動計算装置に送信すること、あるいは他の任意の適した実施プロセスを含み得る。実施モジュール240が移動計算装置上に直接配置される実施形態では、装置設定ポリシーを実施することは、移動計算装置の設定を変更することを含み得る。このような実施形態では、装置設定ポリシーを実施することは、警告または通知をユーザに提供することを含んでもよい。
【0035】
装置設定ポリシーおよびそれに対応するロケーションは、移動計算装置にローカルに記憶してもよく、またはサーバもしくは他の任意の適した計算装置にリモートに記憶してもよい。装置設定ポリシーがリモートに記憶される実施形態では、移動計算装置は、装置設定ポリシーを実施する前に、装置設定ポリシーをダウンロードするか、送信されるか、または他の様式で装置設定ポリシーにアクセスする必要があり得る。装置設定ポリシーがローカルに記憶される実施形態では、移動計算装置は、ポリシー実施時にポリシーに直接アクセスし得る。
【0036】
いくつかの実施形態では、移動計算装置は、ユーザにより第1の物理的ロケーション内に携帯されたとき、設定を変更し得る。ユーザが第1の物理的ロケーションを出たとき、設定は元の設定(すなわち、装置設定ポリシーが実施される前の設定)に戻り得る。他の実施形態では、一旦変更されると、設定は、ユーザにより手動で変更されるまで、または別の装置設定ポリシーにより変更されるまで、変更されないままであってもよい。
【0037】
ポリシー管理システム200をどのように実施し得るかの一例として、親が子供の携帯電話の設定を制御したいことがある。その親は、子供が学校にいるときに、子供の携帯電話の電源を切りたいことがある。親は、子供の電話の管理者の制御インタフェースにアクセスし得る。管理者の制御インタフェースは、電話の装置設定ポリシーへのアクセスを親に提供し得る。親は、インタフェースに電源切り設定を入力し得る(すなわち、電話は電源切りポリシーを親から受信し得る)。親は、学校の識別情報(例えば、住所または地理的座標)を入力することもできる。電話は、学校の識別情報に電源切りポリシーを関連付け得る。したがって、子供が電話を学校内に携帯した場合、電話は学校内にいることを検出し、シャットダウンすることにより、電源切りポリシーを実施し得る。
【0038】
別の例では、企業が、呼び出し音音量設定を従業員の携帯電話に適用したいことがある。企業の管理者は、管理者が従業員の電話の装置設定ポリシーにアクセスできるようにするインターネットベースのインタフェースにアクセスし得る。管理者は、電話が会議室内にある場合、従業員の電話の呼び出し音を無音化させるポリシーを定義し得る。
【0039】
インタフェース210、データベース220、検出モジュール230、および実施モジュール240は、様々な異なる方法で相互接続し得る。例えば、これら要素のそれぞれは、移動計算装置上の1つまたは複数のアプリケーションの部分として、移動計算装置に配置してもよい。他の実施形態では、インタフェース210、データベース220、検出モジュール230、および実施モジュール240のそれぞれは、移動計算装置から離れたサーバ上に配置されてもよい。そして、様々な実施形態では、インタフェース210、データベース220、検出モジュール230、および/または実施モジュール240を移動計算装置と遠隔サーバとの間で分けてもよい。図3は、ネットワーク環境内で実施されるポリシー管理システムの様々な構成要素の一例を示す。
【0040】
図3は、本開示の様々な実施形態を実施可能なネットワーク300を示す。ネットワーク300は、サーバ310、ネットワーク320、および移動計算装置330を含み得る。サーバ310は、インタフェース312、データベース316、および検出モジュール318を含み得る。インタフェース312は、設定およびロケーション入力を管理者から受信するように構成される管理者入力モジュール314を含み得る。データベース316は、設定データ、ロケーションデータ、ならびに/あるいは設定データ、ロケーションデータ、および移動計算装置間の関連を記憶するように構成し得る。移動計算装置330は実施モジュール332を含み得る。移動計算装置330およびサーバ310は、ネットワーク320を介して通信することができ、ネットワーク320は、インターネット、携帯電話網、ローカルエリアネットワーク、第3世代(3G)ネットワーク、自治体ネットワーク、または他の任意の通信ネットワークであり得る。
【0041】
図4は、ロケーションベースの装置設定ポリシーへのアクセスを管理者に提供する方法を示す。管理モジュールは、移動計算装置のセットの装置設定ポリシーへのアクセスを管理者に提供し得る(ステップ410)。移動計算装置のセットは、第1の移動計算装置を含み得る。いくつかの実施形態では、管理者は、ポリシーが移動計算装置のセット内の各装置に適用されるように、移動計算装置のセットのポリシーを変更、追加、または削除し得る。他の実施形態では、管理者は、移動計算装置のセット内の個々の各移動計算装置のポリシーを追加、変更、または削除し得る。
【0042】
次に、管理モジュールは、第1の物理的ロケーションの識別情報を管理者から受信し得る(ステップ420)。管理者は、第1の装置設定ポリシーを移動計算装置に提供することもできる(ステップ430)。いくつかの実施形態では、管理者は、第1の物理的ロケーションの単一のポリシーを移動計算装置に提供し得る。他の実施形態では、管理者は、第1の物理的ロケーションの複数のポリシーを移動計算装置に提供し得る。
【0043】
管理モジュールは、第1の装置設定ポリシーに第1の物理的ロケーションを関連付け得る(ステップ440)。次に、管理者は、第2の装置設定ポリシーを第2の移動計算装置に提供し得る(ステップ450)。移動計算装置のセットは、第2の移動計算装置を含み得る。管理モジュールは、第2の装置設定ポリシーに第2の物理的ロケーションを関連付け得る(ステップ460)。第1および第2の装置設定ポリシーは、上述したように移動計算装置に対して実施し得る。
【0044】
本開示は、ソースが、物理的ロケーションの移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することの検証を受信する方法およびシステムも提示する。ロケーション所有者は、自分の所有地に入る移動計算装置の使用を規制するより効率的かつより効果的な技術を必要とし得、本開示は、このような問題に対処し解消する方法として、以下の例および図を提供する。
【0045】
従来の技術は、個人の装置所有者にある程度の装置制御を提供し得るが、個人の装置管理を超える問題には、ロケーションレベルで装置の使用を規制可能な技術が必要であり得る。現在のツールおよび技術によっては、ロケーション所有者にある程度の制御を与えようとし得るものもあるが、ロケーションのソース(例えば、ロケーション所有者)がポリシーを提供する権限を有することを検証する方法を適用せずして、移動計算装置の使用に関するポリシーを定義することは困難であり得る。ソースが使用ポリシーを定義できるようにするより直観的で効率的な方法も必要であり得る。例えば、インターネットベースのインタフェースは、ポリシーおよびロケーション識別子を受信する直観的で効率的な方法を提供し得る。
【0046】
移動計算装置に対してポリシーを実施する地理的エリアを定義することは、現在の技術に対して別の問題を生じさせる恐れがある。ポリシーを実施すべき地理的エリアを創造的かつ直観的に識別できるようにする方法は、時間および金銭を節減し得る。例えば、ロケーション所有者は、他の建物の近傍にある建物を管理することがある。このような近傍性は、より高い正確性および特定性でポリシーエリアを定義することができる技術を必要とし得る。
【0047】
上述した上の問題、懸案事項、および解決策は、非限定的であり、例示的な性質のものであり、本開示の範囲を限定する意図はない。以下の説明は非限定的に、上記ならびに他の問題に対処する。
【0048】
図5は、ソースから検証を受信し、その検証に基づいて移動計算装置ポリシーを実施する例示的なシステム500の図である。例えば、図書館が、例示的なシステム500と同様のサーバベースのシステムを利用して、図書館構内で移動計算装置ポリシーをよりよく規制し得る。システム500は、ライブラリ管理者が図書館に関する移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することを検証する機能を実行し得る。例えば、独立した相手が、図書館管理者がポリシーの責任者であり、その図書館に関するポリシーを提供する権限を有することを検証し得る。
【0049】
例示的なシステム500は、計算装置502を含み得る。計算装置502は、ポリシーモジュール504、ロケーションモジュール506、ポリシーロケーション情報データベース508、実施モジュール510、および検証機構512を含み得る。計算装置502は、本開示の様々な実施形態を実行するように動作可能なコンピュータコードを含み得る。
【0050】
ポリシーモジュール504は、第1の移動計算装置ポリシーを受信するように構成し得、ロケーションモジュール506は、第1の物理的ロケーションを識別するように構成し得る。ポリシーモジュール504は、単一のポリシーまたは複数のポリシーを受信し、ポリシーをポリシーロケーション情報データベース508に記憶し得る。同様に、ロケーションモジュール506は、単一または複数の物理的ロケーションを識別し、ロケーションをポリシーロケーション情報データベース508に記憶し得る。ポリシーロケーション情報データベース508は、図6において考察するように、第1の移動計算装置ポリシー、第1の物理的ロケーション、および/またはポリシーとロケーションとの関連に関する他のデータも記憶し得る。
【0051】
実施モジュール510は、第1の移動計算装置ポリシーを第1の物理的ロケーションに対して実施するように構成し得る。いくつかの実施形態では、実施モジュール510は、移動計算装置に配置し得る。様々な実施形態では、実施モジュール510は、サーバベースのソフトウェアであってもよく、あるいはサーバおよび/または移動計算装置の部分であってもよい。移動計算装置は、ラップトップ、携帯電話、または個人情報端末を含み得るが、これらに限定されない。
【0052】
検証機構512は、ソースの許可を検証するように構成し得る。例えば、検証機構512は、学校でのポリシーを管理する権限を有すると主張する人物が実際にそうする権限を有することの検証を担当し得る。いくつかの実施形態では、検証機構512は、計算装置502とは別個の要素を含み得る。例えば、検証機構512は、装置に手紙を第1の物理的ロケーションの物理的住所に送信するように告げるソフトウェアを含み得る。検証機構512は、手紙自体を送信してもよく、または手紙を送信させてもよい。
【0053】
図6は、ソースが、第1の物理的ロケーションに関する移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することの検証を受信し、次に、その検証に基づいて、第1の物理的ロケーションで第1の移動計算装置ポリシーを実施する方法600を示す。方法600は、例示的なシステム500と同様のシステムを使用して実施し得る。方法の各ステップは、計算装置502等の計算装置により実施し得、方法600のステップは、図6に示す順序と異なる順序で行われてもよい。
【0054】
ステップ610において、いくつかの実施形態では、検証機構は、ソースが第1の物理的ロケーションの移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することの検証を受信し得る。検証を受信することは、ソースが権限を有することの検証を受信することを含み得る。検証を受信することは、ソースが権限を有することを検証することを含んでもよい。例えば、一実施形態では、検証機構は、病院の所有者とコンタクトをとり、病院所有者がその病院に関する移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することを検証することにより、ソースが権限を有することを検証し得る。いくつかの実施形態では、ソースが権限を有することを検証するプロセスを検証機構とは別個に実行し、検証機構は単純に、検証を受信するだけでもよい。代替の実施形態では、検証機構は、データベースにアクセスして、ソースが物理的ロケーションに関するポリシーを提供する権限を有することを検証してもよい。例えば、第三者が、病院所有者が病院に関するポリシーを提供する権限を有することを検証し、その情報をデータベースに記憶してもよい。次に、検証機構は、データベースにアクセスして探索し、病院所有者が病院に関するポリシーを提供し得ることを検証し得る。
【0055】
語句「移動計算装置ポリシー」は一般に、複数のポリシーを含み得る、第1の物理的ロケーションの移動計算装置ポリシー全体を指し得る。いくつかの実施形態では、この語句はポリシーを実施する領域を指してもよい。例えば、病院所有者は、病院の物理的ロケーションならびに物理的ロケーション内で実施すべきポリシーを定義する権限を有し得る。いくつかの実施形態では、病院所有者は、実施すべき移動計算装置ポリシーに関する物理的ロケーションを定義する以外は何もしなくてもよい。
【0056】
ステップ620において、図5の計算装置502等の計算装置は、第1の移動計算装置ポリシーを受信し得る。第1の移動計算装置ポリシーは、1つまたは複数の設定ポリシーならびに/あるいは1つまたは複数の使用ポリシーを含み得る。ポリシーの例としては、呼び出し音設定、照明設定、着呼設定、発呼設定、電力設定、電子メール設定、ボイスメール設定、サウンド設定、ネットワーク設定、ネットワークアクセス設定、ネットワーク使用設定、カメラ設定、全地球測位システム設定、メッセージング設定、ブルートゥース設定、赤外線データ協会設定、インストールされるアプリケーションの設定、内蔵アプリケーションの設定、および/または通信設定を含み得るが、これらに限定されない。様々な実施形態では、第1の移動計算装置ポリシーは、上記例のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0057】
いくつかの実施形態では、ポリシーは、インターネットベースのインタフェースを通してソースから受信し得る。例えば、病院所有者は、インターネットを介して、計算装置502と同様のサーバにアクセスし得る。ポリシーモジュール504は、ポリシーを入力するグラフィカルユーザインタフェースを病院所有者に提供するように構成されるサーバベースのソフトウェアであり得る。いくつかの実施形態では、病院所有者は、事前定義ポリシーセットからポリシーを選択し得る。次に、ポリシーモジュール504は、ポリシーを他の関連情報またはポリシーに関連するデータと共に、ポリシーロケーション情報データベース508と同様のデータベースに記憶し得る。
【0058】
図6のステップ630において、図5の計算装置502等の計算装置は、第1の物理的ロケーションを識別し得る。様々な実施形態では、物理的ロケーションは一般に、現実世界の場所を指し得る。例えば、病院の現実世界の物理的場所を第1の物理的ロケーションと呼び得る。識別するプロセスは、非限定的な様々な実施形態で実行し得る。一実施形態では、第1の物理的ロケーションを識別することは、ソースから第1の物理的ロケーションの地理的座標を受信することを含み得る。いくつかの実施形態では、第1の物理的ロケーションを識別することは、ソースから、第1の物理的ロケーションの境界を受信することを含み得る。別の実施形態では、第1の物理的ロケーションを識別することは、ソースから、第1の物理的ロケーションの住所を受信することを含み得る。第1の物理的ロケーションを識別する上記実施形態について、図8〜図11に対応する説明を使用してさらに詳細に後述する。
【0059】
第1の物理的ロケーションの識別情報は、ポリシーロケーション情報データベース508と同様のデータベースに記憶し得る。例えば、病院の境界を識別する地理的座標を、ポリシー情報と共にデータベースに記憶し得る。方法600のステップ640において、図5の計算装置502と同様の計算装置は、第1の移動計算装置ポリシーに第1の物理的ロケーションを関連付け、これら関連を、ポリシーロケーション情報データベース508と同様のデータベースに記憶し得る。
【0060】
ステップ650において、図5の計算装置502と同様の計算装置は、検証に基づいて、第1の移動計算装置ポリシーを第1の物理的ロケーションで実施し得る。移動計算装置ポリシーを実施する方法およびシステムについて、図12と併せてさらに詳述する。
【0061】
いくつかの実施形態では、ソースは、第1のロケーションに関する第1のポリシーを提供する権限を有するロケーションポリシー管理者であり得る。ロケーションポリシー管理者の例としては、レストラン所有者、学校校長、病院所有者、教会の管理者もしくは所有者、空港管理者、映画館所有者、またはそれぞれのロケーションに関するポリシーを提供する権限を有する他の任意の人物もしくはグループを含み得るが、これらに限定されない。
【0062】
様々な実施形態では、第1の移動計算装置ポリシーを受信することは、第1の移動計算装置ポリシーをロケーションポリシー管理者から受信することを識別することを含み得る。例えば、学校の校長は、ロケーションに関するポリシーを受信可能なインターネットベースのインタフェースにアクセスするために、ログインユーザ名およびパスワードを提供する必要があり得る。
【0063】
以下の考察は、図5および図6の原理をどのように実施し得るかの一例を提供する。学校の校長は、学校のグラウンドでの移動計算装置の使用を規制したいことがある。この校長は、携帯電話の呼び出し音設定をオフにするポリシーを提供したいことがある。図6のステップ610において、図5の計算装置502と同様の計算装置が、校長が学校の移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することを検証し得る。校長は、この例では、第三者により権限者としてすでに検証されており、検証機構はこの検証を受信している。
【0064】
ステップ620において、ポリシーモジュールは、学校校内にある間、すべての携帯電話の呼び出し音設定をオフにすべきであることを定義するポリシーを校長から受信し得る。ステップ630において、ロケーションモジュールは、校長から学校の住所を受信し得る。いくつかの実施形態では、ロケーションモジュールは、住所および識別情報を受信し、住所に基づいて、学校の物理的ロケーション(例えば、地理的座標または境界)を受信するように構成し得る。ステップ640において、携帯電話の呼び出し音なし設定を学校境界に関連付け、ポリシーロケーション情報データベース508と同様のデータベースに記憶し得る。ステップ650において、実施モジュールは、移動計算装置ポリシーを学校境界内で実施し得る。
【0065】
特定の実施形態では、計算装置は、特定の物理的ロケーションに事前定義ポリシーを含み得る。例えば、計算装置は、全学校の事前定義ポリシーを含み得る。計算装置は、ロケーションが学校であることを発見すると、事前定義ポリシーを、学校に対応する地理的座標に関連付け得る。したがって、校長が指定する必要があるのは、第1の物理的ロケーションが学校であることのみであってよく、学校に関連付けられた事前定義ポリシーを自動的に適用し得る。
【0066】
図7は、ソースが第1の物理的ロケーションに関する移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することの検証を受信する例示的な方法700を示す。方法700は、ソース702と検証機構704との例示的な通信を示す。いくつかの実施形態では、ソース702はクライアント装置あるいはロケーション所有者、ロケーションポリシー管理者、または物理的ロケーションに関するポリシーを提供する権限を有する任意の人物もしくはソースがアクセス可能な端末であり得る。例えば、レストランのマネージャは、第1の物理的ロケーション(例えば、レストラン)のポリシーを定義する権限を有するソースであり得る。
【0067】
いくつかの実施形態では、検証機構704は、通知をソースに送信し、確認をソースから受信し、かつ/またはソースが移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することを検証するように構成される任意の機構であり得る。例えば、検証機構704は、ソースの検証がいつ必要であるかを識別可能なソフトウェアであり得、ソースの物理的住所に手紙を送信するように促し得る。この手紙は、ポリシー管理者アカウントのパスワードまたはソースが手紙を受け取り、かつ/または物理的ロケーションのポリシーを提供する権限を有することを確認するためにソースが使用し得る他の情報を含み得る。いくつかの実施形態では、この手紙は、ソースに検証用電話番号に電話を掛けるか、または手紙を検証の管理者に郵送することにより返信するように指示し得る。
【0068】
確認機構704は、確認の手紙がいつ返信されたか、またはソースがいつ電話を介して検証されたかを識別可能なソフトウェアを含むこともできる。例えば、学校のロケーション管理者は、通知確認を返送してもよく、または電話を掛け、電話を介して検証してもよい。検証管理者は、検証情報を、計算装置502等の計算装置が検証情報を検索できるように構成されたデータベースに記憶し得る。
【0069】
ステップ710において、検証機構704は、通知を上述した任意の方法でソース702に送信し得る。ステップ720において、ソースは、通知内に含まれる確認情報を受信し得る。確認情報は、権限付与プロセスを完了するためにソースにより返信または検証される必要がある任意の情報であり得る。確認情報は、個人識別番号(PIN)、パスワード、識別情報、確認番号、または検証プロセスを完了するためにソースにより返信または提供され得る他の任意の適した情報を含み得るが、これらに限定されない。
【0070】
ステップ730において、検証機構704は、ソースから確認を受信し得る。特定の実施形態では、確認は、郵送、電子メール、第三者検証、または電話検証を含む任意の適した方法を介して受信し得る。確認情報を受信した後、検証機構は確認情報を記憶し得る(ステップ740)。
【0071】
前例に記したように、学校の校長は、携帯電話の使用を規制したいことがある。一実施形態では、校長は、学校のポリシーを提供する権限を有するソースとして検証される前に、ポリシーおよびロケーション情報を提供し得る。ポリシーおよびロケーション情報を受信すると、検証機構は、学校のポリシーを実施する前に、検証プロセスを開始し得る。いくつかの実施形態では、検証機構704は、データベース(例えば、ポリシーロケーション情報データベース508)をポーリングして、校長が学校のポリシーを提供する権限を有するか否かを決定し得る。他の実施形態では、検証機構は、上述したように、通知を学校の物理的住所に送信し得る。
【0072】
図8は、複数のポリシーを受信し、複数のロケーションを識別する例示的な方法800を示す。例示的なシステム500と同様のシステムを、図8のステップのうちの1つまたは複数を実施するために使用し得る。ステップ810において、検証機構は、ソースが第1の物理的ロケーションの移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することの検証を受信し得る。ステップ820において、ポリシーモジュールは、第1の移動計算装置ポリシーを受信し得る。ステップ830において、ロケーションモジュールは、第1の物理的ロケーションを識別し得る。次に、計算装置502と同様の計算装置は、第1の移動計算装置ポリシーに第1の物理的ロケーションを関連付け得る(ステップ840)。
【0073】
ステップ850において、ロケーションモジュールは、第1の物理的ロケーション内の小区域に対応する地理的座標のセットを受信し得る。例えば、ロケーションモジュールは、学校(第1の物理的ロケーション)の境界を定義する5つ1セットの座標を受信し、次に、学校内の図書館エリア(小区域)を定義する4つ1セットの座標を受信し得る。ステップ860において、ポリシーモジュールは第2の移動計算装置ポリシーを受信し得る。例えば、校長は、第1のポリシーに「呼び出し音なし」設定を選び、第2のポリシーに「着呼なし」設定を選び得る。ステップ870において、計算装置は、第2の移動計算装置ポリシーに小区域を関連付け得る。ステップ880において、実施モジュールは、検証に基づいて、第1の移動計算装置ポリシーおよび/または第2の移動計算装置ポリシーを第1の物理的ロケーションにおいて実施し得る。
【0074】
多くのシナリオにおいて、第1の物理的ロケーション内の複数の小区域に対するポリシーを定義することが有利であり得る。例えば、ロケーション管理者は、自分のロケーションの各部分をより厳しく制御して規制可能であり得る。図9は、複数の小区域に対するポリシーを受信し実施する方法を示す。ステップ910において、検証機構は、ソースが第1の物理的ロケーションの移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することの検証を受信し得る。次に、ポリシーモジュールは、第1の移動計算装置ポリシーを受信し得る(ステップ920)。ステップ930において、ロケーションモジュールは、第1の物理的ロケーション内の第1の小区域に対応する地理的座標の第1のセットを受信し得る。ステップ940において、ロケーションモジュールは、第1の物理的ロケーション内の第2の小区域に対応する地理的座標の第2のセットを受信し得る。ステップ950において、計算装置502と同様の計算装置は、第1の移動計算装置ポリシーに第1の小区域を関連付け得、ステップ960において、計算装置は、第2の移動計算装置に第2の小区域を関連付け得る。ステップ970において、実施モジュールは、検証に基づいて、第1の物理的ロケーションにおいて第1の計算装置ポリシーを実施し得る。
【0075】
いくつかの例示的な実施形態では、本明細書における方法で説明される物理的ロケーションは、建物および/または保有地境界に対応し得る。特定の実施形態では、小区域は物理的ロケーション内で識別し得る。図10は、第1の物理的ロケーション1000および第1の物理的ロケーション内にある小区域を示す。境界1002は、建物1004を包含するように定義し得る。小区域1012は、建物1004内の部屋1014を包含するように定義し得る。一例では、建物1004は学校であり得、部屋1014は学校の図書館であり得る。第1のポリシーは、子供の携帯電話が学校内で静音呼び出し音設定であるべきであることを定義し得る。したがって、第1のポリシーに境界1002を関連付け得る。第2のポリシーに下位境界1012を関連付け得、第2のポリシーは、携帯電話の無音呼び出し音設定を定義し得る。
【0076】
物理的ロケーションは、任意の形状またはサイズの境界により定義し得る。いくつかの実施形態では、境界枠は、2つの地理的座標(例えば、緯度および経度の座標)を使用して定義し得る。境界は、3つ以上の地理的座標を使用して定義してもよく、これは、物理的ロケーションの様々な形状に固有の境界を作成するに当たって有用であり得る。いくつかの実施形態では、第1の物理的ロケーションを識別することは、少なくとも3つの座標を受信することを含む。様々な異なる形状およびサイズの境界を、3つ以上の地理的座標により定義し得る。
【0077】
特定の例示的な実施形態では、物理的ロケーションおよび小区域は、インターネットベースのインタフェースにより識別し得る。インターネットベースのインタフェースは、ロケーションモジュールにより提供し得る。このインタフェースは、ロケーションポリシー管理者が、第1の物理的ロケーションおよび小区域を定義する、異なる形状および境界を引き、かつ/または定義できるようにするツールを提供し得る。例えば、ソフトウェアは、図5の計算装置502と同様の計算装置に提供して、親が学校の境界を識別できるようにし得る。インターネットベースのインタフェースは、学校の形状および/または学校内の教室に合う固有の形状の作成を支援するツールを親に提供し得る。
【0078】
いくつかの実施形態では、第1の物理的ロケーションは、2つ以上の小区域を含み得る。図11は、複数の小区域を有する例示的なロケーションを示す。図11は現実世界ロケーション1100を示す。現実世界ロケーション1100は、建物1104の周囲に定義される境界1102を含み得る。下位境界1112をエリア1114の周囲に定義し得、下位境界1122をエリア624の周囲に定義し得る。
【0079】
一実施形態では、現実世界ロケーション1100は都市内にあってもよい。建物1104は教会であり得、エリア1114は教会内の礼拝堂であり得、エリア1124は教会内のコミュニティセンターであり得る。教会1102は物理的ロケーションと呼ぶことができる。下位境界1112および下位境界1122は第1および第2の小区域と呼ぶことができる。この例では、牧師が、礼拝堂内の会衆メンバの携帯電話をオフにし、コミュニティセンター内で許可される携帯電話の使用を制限するポリシーを定義したいであろう。牧師はまた、教会内の他のあらゆる場所(例えば、廊下、トイレ、ロビー)での携帯電話の自由な使用を許可したいであろう。境界1102は、教会全体であり、いかなるポリシーも関連付けなくてよい。下位境界1112には、礼拝堂の「携帯電話使用なし」ポリシーを関連付け得る。下位境界1122には、コミュニティセンターの「携帯電話使用制限」ポリシーを関連付け得る。
【0080】
いくつかの実施形態では、第1の移動計算装置ポリシーを実施することは、移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にあることを決定することを含む。図12は、検証に基づいて、第1の物理的ロケーションにおいて第1の移動計算装置ポリシーを実施する例示的な方法1200の図である。方法1200は、実施モジュール1210と移動計算装置1220との例示的な通信を示す。ステップ1230において、移動計算装置1220は、ロケーション情報を実施モジュール1210に送信し得る。例えば、携帯電話が、GPS座標を送信してもよく、または他の任意の三角測量もしくは位置特定技術を使用して、携帯電話がどこにあるのかを特定してもよい。ステップ1232において、実施モジュール1210はロケーション情報を受信し得る。ステップ1234において、実施モジュール1210は、ロケーション情報に移動計算装置ポリシーを関連付け得る。ステップ1236において、実施モジュール1236は、ポリシーを移動計算装置に送信し得る。ステップ1238において、ポリシーを移動計算装置に対して実施(例えば、施行)し得る。
【0081】
図12は、図11の例示的な実施形態に対応し得る。例えば、教会の牧師の携帯電話が、5秒毎にGPS信号を実施モジュールサーバに送信し得る。牧師が教会に入ると、携帯電話はGPS座標を実施モジュールに送信し得る。実施モジュールは、牧師の携帯電話座標を受信し、関連付けられたポリシーを探してデータベースを探索し得る。建物1104に関連付けられたポリシーがないため、ポリシーは牧師の携帯電話に送信されない。教会の牧師がエリア1114に入ると、携帯電話はGPSを再び実施モジュール1210に送信し得る。実施は、牧師の携帯電話のロケーション情報に下位境界1112のポリシー(礼拝堂のポリシー)を関連付け得る。ステップ1236において、このポリシーを次に、牧師の携帯電話に送信し得、ステップ1238において、携帯電話が、礼拝堂内にある間は携帯電話をオフにすることにより、ポリシーを実施し得る。
【0082】
様々な実施形態によれば、ソースが移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することの検証を受信することは、ソースが物理的ロケーションに関連する1つまたは複数の移動計算装置ポリシーを作成または変更する権限を有することの検証を受信することを含み得る。様々な実施形態では、第1の移動計算装置ポリシーを受信することは、ロケーション管理者が、特定の移動計算装置または移動計算装置セットに対する1つまたは複数の装置設定ポリシーを設定または選択できるようにすることを含み得る。いくつかの実施形態では、ロケーション管理者に、管理者が移動計算装置のポリシーを入力または変更することができるアカウントを提供し得る。ロケーション管理者は、インターネットベースのインタフェースまたは他の任意の適したインタフェースを通して、移動計算装置ポリシーを入力し得る。
【0083】
様々な実施形態によれば、第1の物理的ロケーションを識別することは、管理者から、第1の物理的ロケーションの地理的座標を受信することを含み得る。上述したように、第1の物理的ロケーションを識別することは、管理者から、第1の物理的ロケーションの境界を受信することを含み得る。少なくとも1つの実施形態では、第1の物理的ロケーションを識別することは、第1の物理的ロケーションの住所を受信することを含み得る。このような実施形態では、住所は、第1の物理的ロケーションの地理的座標または他の任意の適した境界定義に変換し得る。
【0084】
移動計算装置の移動計算装置ポリシーおよび第1の物理的ロケーションの識別情報を受信した後、管理モジュールは、移動計算装置および第1の物理的ロケーションの識別情報をレコードに記憶し得る。レコードは、データベースまたは他の任意の適した記憶機構に記憶し得る。
【0085】
移動計算装置が第1の物理的ロケーションに入ると、実施モジュールは、移動計算装置ポリシーを移動計算装置に対して実施し得る。いくつかの実施形態では、移動計算装置ポリシーを実施することは、第1の移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にある間、第1の移動計算装置の第1の設定を変更することを含み得る。設定には、第1の移動計算装置ポリシーを関連付け得る。例えば、設定は音量設定であり得、移動計算装置ポリシーは音量レベル「3」であり得る。第1の移動計算装置ポリシーを実施することは、音量レベルがまだ「3」に設定されていない場合、装置の音量レベルを「3」に変更することを含み得る。音量レベルがすでに「3」に設定されていた場合、移動計算装置は、音量レベルが移動計算装置ポリシーに一致することを検証し得る。他の実施形態では、移動計算装置は、音量レベルがすでに移動計算装置ポリシーに一致している場合、何もしなくてもよい。
【0086】
図13は、本明細書において説明し、かつ/または図示する実施形態のうちの1つまたはいくつかを実施可能な例示的な計算システム1310のブロック図である。計算システム1310は広く、コンピュータ可読命令を実行可能な任意のシングルプロセッサまたはマルチプロセッサの計算装置またはシステムを表す。計算システム1310の例としては、ワークステーション、ラップトップ、クライアント側端末、サーバ、分散計算システム、ハンドヘルド装置、または他の任意の計算システムもしくは装置が挙げられるが、これらに限定されない。その最も基本的な構成では、計算システム1310は、少なくとも1つのプロセッサ1314およびシステムメモリ1316を含み得る。
【0087】
プロセッサ1314は一般に、データを処理可能であるか、または命令を解釈し実行可能な任意の種類または形態の処理ユニットを表す。特定の実施形態では、プロセッサ1314は、ソフトウェアアプリケーションまたはモジュールから命令を受信し得る。これら命令は、本明細書において説明し、かつ/または図示する例示的な実施形態のうちの1つまたは複数のうちの機能をプロセッサ1314に実行させ得る。例えば、プロセッサ1314は、単独で、または他の要素と併せて、本明細書において説明する提供するステップ、受信するステップ、検出するステップ、実施するステップ、変更するステップ、関連付けるステップ、施行するステップ、および/または送信するステップのうちの1つまたは複数を実行してもよく、かつ/またはそれを実行する手段であってもよい。プロセッサ1314は、本明細書において説明し、かつ/または図示する他の任意のステップ、方法、またはプロセスを実行してもよく、かつ/またはそれを実行する手段であってもよい。
【0088】
システムメモリ1316は一般に、データおよび/または他のコンピュータ可読命令を記憶可能な任意の種類または形態の揮発性または不揮発性の記憶装置または記憶媒体を表す。システムメモリ1316の例としては、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、または他の任意の適したメモリ装置が挙げられるが、これらに限定されない。必須ではないが、特定の実施形態では、計算装置1310は、揮発性メモリユニット(例えば、システムメモリ1316等)および不揮発性記憶装置(例えば、詳細に後述するような一次記憶装置1332等)の両方を備え得る。
【0089】
特定の実施形態では、例示的な計算システム1310は、プロセッサ1314およびシステムメモリ1316に加えて、1つまたは複数の構成要素または要素も備え得る。例えば、図13に示すように、計算システム1310は、メモリコントローラ1318、入出力(I/O)コントローラ1320、および通信インタフェース1322を備え得、これらのそれぞれは通信基盤1312を介して相互接続し得る。通信基盤1312は一般に、計算装置の1つまたは複数の構成要素間の通信を助けることが可能な任意の種類または形態の基盤を表す。通信基盤1312の例としては、通信バス(ISA、PCI、PCIe、または同様のバス等)およびネットワークが挙げられるが、これらに限定されない。
【0090】
メモリコントローラ1318は一般に、メモリもしくはデータを処理可能であるか、または計算システム1310の1つもしくは複数の構成要素間の通信を制御可能な任意の種類または形態の装置を表す。例えば、特定の実施形態では、メモリコントローラ1318は、通信基盤1312を介するプロセッサ1314、システムメモリ1316、およびI/Oコントローラ1320の間の通信を制御し得る。特定の実施形態では、メモリコントローラは、単独で、または他の要素と併せて、提供、受信、検出、実施、変更、関連付け、施行、および/または送信等の本明細書において説明し、かつ/または図示するステップまたは特徴のうちの1つまたは複数を実行してもよく、かつ/またはそれ(ら)を実行する手段であってもよい。
【0091】
I/Oコントローラ1320は一般に、計算装置の入力機能および出力機能を調整し、かつ/または制御することが可能な任意の種類または形態のモジュールを表す。例えば、特定の実施形態では、I/Oコントローラは、プロセッサ1314、システムメモリ1316、通信インタフェース1322、ディスプレイアダプタ1326、入力インタフェース1330、およびストレージインタフェース1334等の計算システム1310の1つまたは複数の要素間のデータの転送を制御または助け得る。I/Oコントローラ1320は、例えば、単独で、または他の要素と併せて、本明細書において説明する提供するステップ、受信するステップ、検出するステップ、実施するステップ、変更するステップ、関連付けるステップ、施行するステップ、および/または送信するステップのうちの1つまたは複数を実行するため、かつ/またはそれ(ら)を実行する手段として、使用し得る。I/Oコントローラ1320は、本開示内に記される他のステップおよび特徴を実行するため、かつ/またはそれ(ら)を実行する手段として使用してもよい。
【0092】
通信インタフェース1322は広く、例示的な計算システム1310と1つまたは複数の追加の装置との通信を助けることが可能な任意の種類または形態の通信装置またはアダプタを表す。例えば、特定の実施形態では、通信インタフェース1322は、計算装置1310と追加の計算システムを含む私設または公衆ネットワークとの通信を助け得る。通信インタフェース1322の例としては、有線ネットワークインタフェース(ネットワークインタフェースカード等)、無線ネットワークインタフェース(無線ネットワークインタフェースカード等)、モデム、および他の任意の適したインタフェースが挙げられるが、これらに限定されない。少なくとも1つの実施形態では、通信インタフェース1322は、インターネット等のネットワークへの直接リンクを介して遠隔サーバへの直接接続を提供し得る。通信インタフェース1322は、例えば、ローカルエリアネットワーク(イーサネットネットワーク等)、パーソナルエリアネットワーク(ブルートゥースネットワーク等)、電話回線網もしくはケーブル回線網、セルラ電話接続、衛星データ接続、または他の任意の適した接続を通して、このような接続を間接的に提供してもよい。
【0093】
特定の実施形態では、通信インタフェース1322は、外部バスまたは通信チャネルを介して、計算装置1310と1つまたは複数の追加のネットワークまたは記憶装置との通信を助けるように構成されるホストアダプタを表すこともできる。ホストアダプタの例としては、SCSIホストアダプタ、USBホストアダプタ、IEEE1394ホストアダプタ、SATAおよびeSATAホストアダプタ、ATAおよびPATAホストアダプタ、ファイバチャネルインタフェースアダプタ、イーサネットアダプタ等が挙げられるが、これらに限定されない。通信インタフェース1322は、計算システム1310が分散計算または遠隔計算に携われるようにもし得る。例えば、通信インタフェース1322は、命令を遠隔装置から受信し、または命令を遠隔装置に送信して実行させ得る。特定の実施形態では、通信インタフェース1122は、単独で、または他の要素と併せて、本明細書において開示する提供するステップ、受信するステップ、検出するステップ、実施するステップ、変更するステップ、関連付けるステップ、施行するステップ、および/または送信するステップのうちの1つまたは複数を実行してもよく、かつ/またはそれ(ら)を実行する手段であってもよい。通信インタフェース1322は、本開示内に記される他のステップおよび特徴を実行するため、かつ/またはそれ(ら)を実行する手段としても使用し得る。
【0094】
図13に示すように、計算システム1310は、ディスプレイアダプタ1326を介して通信基盤1312に結合された少なくとも1つの表示装置1324を備えてもよい。表示装置1324は一般に、ディスプレイアダプタ1326により転送された情報を視覚的に表示可能な任意の種類または形態の装置を表す。同様に、ディスプレイアダプタ1326は一般に、グラフィックス、テキスト、および他のデータを通信基盤1312から(または当該技術分野において既知のように、フレームバッファから)表示装置1324上に表示するために転送するように構成された任意の種類または形態の装置を表す。
【0095】
図13に示すように、例示的な計算システム1310は、入力インタフェース1330を介して通信基盤1312に結合された少なくとも1つの入力装置1328を備えることもできる。入力装置1328は一般に、コンピュータ生成または人間により生成された入力を例示的な計算システム1310に提供可能な任意の種類または形態の入力装置を表す。入力装置1328の例としては、キーボード、ポインティングデバイス、音声認識装置、または他の任意の入力装置が挙げられるが、これらに限定されない。少なくとも1つの実施形態では、入力装置1328は、単独で、または他の要素と併せて、本明細書において開示する提供するステップ、受信するステップ、検出するステップ、実施するステップ、変更するステップ、関連付けるステップ、施行するステップ、および/または送信するステップのうちの1つまたは複数を実行してもよく、かつ/またはそれを実行する手段であってもよい。入力装置1328は、本開示内に記される他のステップおよび特徴を実行するため、かつ/またはそれ(ら)を実行する手段として使用してもよい。
【0096】
図13に示すように、例示的な計算システム1310は、ストレージインタフェース1334を介して通信基盤1312に結合された一次記憶装置1332およびバックアップ記憶装置1333を備えることもできる。記憶装置1332および1333は一般に、データおよび/または他のコンピュータ可読命令を記憶可能な任意の種類または形態の記憶装置または媒体を表す。例えば、記憶装置1332および1333は、磁気ディスクドライブ(例えば、いわゆるハードドライブ)、フロッピーディスクドライブ、磁気テープドライブ、光ディスクドライブ、フラッシュドライブ等であり得る。ストレージインタフェース1334は一般に、記憶装置1332および1333と計算システム1310の他の構成要素との間でデータを転送する任意の種類または形態のインタフェースまたは装置を表す。
【0097】
特定の実施形態では、記憶装置1332および1333は、コンピュータソフトウェア、データ、または他のコンピュータ可読情報を記憶するように構成されたリムーバブル記憶ユニットに対する読み出しおよび/または書き込みを行うように構成し得る。適したリムーバブル記憶ユニットの例としては、フロッピーディスク、磁気テープ、光ディスク、フラッシュメモリ装置等が挙げられるが、これらに限定されない。記憶装置1332および1333は、コンピュータソフトウェア、データ、または他のコンピュータ可読命令を計算システム1310にロードすることができる他の同様の構造または装置を含んでもよい。例えば、記憶装置1332および1333は、ソフトウェア、データ、または他のコンピュータ可読情報の読み書きを行うように構成し得る。記憶装置1332および1333は、計算システム1310の部分であってもよく、または他のインタフェースシステムを通してアクセスされる別個の装置であってもよい。
【0098】
特定の実施形態では、本明細書において開示する例示的なファイルシステムは、一次記憶装置1332に記憶し得る一方で、本明細書において開示する例示的なファイルシステムバックアップは、バックアップ記憶装置1333に記憶し得る。記憶装置1332および1333は、例えば、単独で、または他の要素と併せて、本明細書において開示される提供するステップ、受信するステップ、検出するステップ、実施するステップ、変更するステップ、関連付けるステップ、施行するステップ、および/または送信するステップのうちの1つまたは複数を実行するため、かつ/またはそれ(ら)を実行する手段として使用してもよい。記憶装置1332および1333は、本開示内に記される他のステップおよび特徴を実行するため、かつ/またはそれ(ら)を実行する手段として使用してもよい。
【0099】
多くの他の装置またはサブシステムを計算システム1310に接続し得る。逆に、本明細書において説明し、かつ/または図示する実施形態を実施するために、図13に示す構成要素および装置のすべてが存在する必要はない。上で参照された装置およびサブシステムは、図13に示される方法とは異なる方法で相互接続されてもよい。計算システム1310は、任意の数のソフトウェア、ファームウェア、および/またはハードウェア構成を利用し得る。例えば、本明細書において開示する例示的な実施形態のうちの1つまたは複数は、コンピュータ可読媒体上のコンピュータプログラム(コンピュータソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、コンピュータ可読命令、またはコンピュータ制御論理とも呼ばれる)として符号化し得る。語句「コンピュータ可読媒体」は一般に、コンピュータ可読命令を記憶または担持可能な任意の形態の装置、担持体、または媒体を指す。コンピュータ可読媒体の例としては、搬送波等の伝送型媒体および磁気記憶媒体(例えば、ハードディスクドライブおよびフロッピーディスクドライブ)、光学記憶媒体(例えば、CD−ROMまたはDVD−ROM)、電子記憶媒体(例えば、固体状態ドライブおよびフラッシュメディア)、および他の配布システム等の物理的媒体が挙げられるが、これらに限定されない。
【0100】
コンピュータプログラムを含むコンピュータ可読媒体は、計算システム1310にロードし得る。次に、コンピュータ可読媒体に記憶されたコンピュータプログラムのすべてまたは部分を、システムメモリ1316および/または記憶装置1332および1333の様々な部分に記憶し得る。プロセッサ1314により実行されると、計算システム1310にロードされたコンピュータプログラムは、プロセッサ1314に、本明細書において説明し、かつ/または図示する例示的な実施形態のうちの1つまたは複数の機能を実行させ、かつ/またはそれを実行する手段にさせる。追加または代替として、本明細書において説明し、かつ/または図示する例示的な実施形態のうちの1つまたは複数は、ファームウェアおよび/またはハードウェアで実施してもよい。例えば、計算システム1310は、本明細書において開示する例示的な実施形態のうちの1つまたは複数を実施するように構成された特定用途向け集積回路(ASIC)として構成し得る。
【0101】
図14は、クライアントシステム1410、1420、および1430ならびにサーバ1440および1445をネットワーク1450に結合し得る例示的なネットワークアーキテクチャ1400のブロック図である。クライアントシステム1410、1420、および1430は一般に、図13の例示的な計算システム1310等の任意の種類または形態の計算装置またはシステムを表す。同様に、サーバ1440および1445は一般に、様々なデータベースサービスを提供し、かつ/または特定のソフトウェアアプリケーションを実行するように構成された、アプリケーションサーバまたはデータベースサーバ等の計算装置またはシステムを表す。ネットワーク1450は一般に、任意の通信ネットワークまたはコンピュータネットワークを表し、例えば、イントラネット、広域ネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、またはインターネットを含む。
【0102】
図14に示すように、1つまたは複数の記憶装置1460(1)〜(N)は、サーバ1440に直接取り付け得る。同様に、1つまたは複数の記憶装置1490(1)〜(N)は、サーバ1445に直接取り付け得る。記憶装置1460(1)〜(N)および記憶装置1490(1)〜(N)は一般に、データおよび/または他のコンピュータ可読命令を記憶可能な任意の種類または形態の記憶装置または媒体を表す。特定の実施形態では、記憶装置1460(1)〜(N)および記憶装置1490(1)〜(N)は、NFS、SMB、またはCIFS等の様々なプロトコルを使用してサーバ1440および1445と通信するように構成されたネットワーク接続ストレージ(NAS)装置を表し得る。
【0103】
サーバ1440および1445は、ストレージエリアネットワーク(SAN)ファブリック1480にも接続し得る。SANファブリック1480は一般に、複数の記憶装置間の通信を助けることが可能な任意の種類または形態のコンピュータネットワークまたはアーキテクチャを表す。SANファブリック1480は、サーバ1440および1445、複数の記憶装置1490(1)〜(N)、および/またはインテリジェントストレージアレイ1495の間の通信を助け得る。SANファブリック1480は、装置1490(1)〜(N)およびアレイ1495がクライアントシステム1410、1420、および1430にローカルに取り付けられた装置として見えるように、ネットワーク1450ならびにサーバ1440および1450を介して、クライアントシステム1410、1420、および1430、記憶装置1490(1)〜(N)、ならびに/あるいはインテリジェントストレージアレイ1495間の通信も助け得る。記憶装置1460(1)〜(N)および記憶装置1470(1)〜(N)と同様に、記憶装置1490(1)〜(N)およびインテリジェントストレージアレイ1495は一般に、データおよび/または他のコンピュータ可読命令を記憶可能な任意の種類または形態の記憶装置または媒体を表す。
【0104】
図13の例示的な計算システム1310を参照すると、特定の実施形態では、図13の通信インタフェース1322等の通信インタフェースを使用して、クライアントシステム1410、1420、および1430、ならびにネットワーク1450のそれぞれ間に接続を提供し得る。クライアントシステム1410、1420、および1430は、例えば、ウェブブラウザまたは他のクライアントソフトウェアを使用して、サーバ1440または1445上の情報にアクセス可能であり得る。このようなソフトウェアは、クライアントシステム1410、1420、および1430が、サーバ1440、サーバ1445、記憶装置1460(1)〜(N)、記憶装置1470(1)〜(N)、記憶装置1490(1)〜(N)、またはインテリジェントストレージアレイ1495によりホストされるデータにアクセスできるようにし得る。図14は、データの交換にネットワーク(インターネット等)を使用することを示すが、本明細書に説明し、かつ/または図示する実施形態はインターネットに基づく環境または特定のいかなるネットワークに基づく環境にも限定されない。
【0105】
少なくとも1つの実施形態では、本明細書に開示する例示的な実施形態のうちの1つまたは複数のすべてまたは部分は、コンピュータプログラムとして符号化し、サーバ1440、サーバ1445、記憶装置1460(1)〜(N)、記憶装置1470(1)〜(N)、記憶装置1490(1)〜(N)、インテリジェントストレージアレイ1495、またはこれらの任意の組み合わせにロードし、これらにより実行され得る。本明細書において開示する例示的な実施形態のうちの1つまたは複数のすべてまたは部分は、コンピュータプログラムとして符号化し、サーバ1440に記憶され、サーバ1445により実行され、ネットワーク1450を介してクライアントシステム1410、1420、および1430に分散してもよい。したがって、ネットワークアーキテクチャ1400は、単独で、または他の要素と併せて、本明細書において開示する提供するステップ、受信するステップ、検出するステップ、実施するステップ、変更するステップ、関連付けるステップ、施行するステップ、および/または送信するステップのうちの1つまたは複数を実行してもよく、かつ/またはそれを実行する手段であってもよい。ネットワークアーキテクチャ1400は、本開示内に記される他のステップおよび特徴を実行するため、かつ/またはそれ(ら)を実行する手段として使用してもよい。
【0106】
例えば、特定の実施形態では、本明細書に開示される例示的なファイルシステムは、クライアントシステム1410、1420、および/または1430に記憶し得る。同様に、本明細書に開示する例示的なファイルシステムバックアップは、サーバ1440、サーバ1445、記憶装置1460(1)〜(N)、記憶装置1470(1)〜(N)、記憶装置1490(1)〜(N)、インテリジェントストレージアレイ1495、またはこれらの任意の組み合わせに記憶してもよい。
【0107】
様々な代替の実施形態では、コンピュータにより実施される方法は、第1のユーザの第1の移動計算装置の装置設定ポリシーへのアクセスを管理者に提供すること、移動計算装置の第1の装置設定ポリシーを管理者から受信すること、第1の物理的ロケーションの識別情報を管理者から受信すること、および第1の移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にあることが検出された後、第1の装置設定ポリシーを移動計算装置に対して実施することを含み得る。
【0108】
例示的な様々な実施形態では、方法は、第2の移動計算装置の第2の装置設定ポリシーを管理者から受信することをさらに含み得る。移動計算装置のセットは、第2の移動計算装置を含み得る。方法は、第2の移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にあることを検出すること、および第2の移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にあることが検出された後、第2の装置設定ポリシーを第2の移動計算装置に対して実施することも含み得る。特定の実施形態では、第1の装置設定ポリシーを実施することは、第1の装置設定ポリシーを第1の移動計算装置に対して実施することを含み得る。特定の実施形態では、第1の移動計算装置は、携帯電話、ラップトップ、または個人情報端末装置を含み得る。
【0109】
いくつかの実施形態では、コンピュータにより実施される方法は、第1の物理的ロケーション内の小区域に対応する地理的座標のセットを受信すること、第1の移動計算装置の第2の装置設定ポリシーを受信すること、第1の移動計算装置が小区域内にあることを検出すること、および第1の移動計算装置が小区域内にあることを検出した後、第2の装置設定ポリシーを移動計算装置に対して実施することをさらに含み得る。
【0110】
様々な実施形態では、第1の物理的ロケーションの識別情報を受信することは、管理者から、第1の物理的ロケーションの地理的座標、第1の物理的ロケーションの境界、および第1の物理的ロケーションの住所を受信することを含み得る。
【0111】
いくつかの実施形態では、装置設定ポリシーは、呼び出し音設定、照明設定、電力設定、および/またはサウンド設定を含み得る。様々な実施形態では、第1の装置設定ポリシーは、第1の移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にある間、第1の移動計算装置の第1の設定を変更することを含み得る。第1の設定には、第1の装置設定ポリシーを関連付け得る。
【0112】
様々な実施形態では、管理者に第1の移動計算装置の装置設定ポリシーへのアクセスを提供することは、第1の移動計算装置の第1の装置設定ポリシーを提供する許可を管理者に提供することを含み得る。
【0113】
少なくとも1つの実施形態では、管理者に第1の移動計算装置の装置設定ポリシーへのアクセスを提供することは、移動計算装置のセットの装置設定ポリシーへのアクセスを管理者に提供することを含み得る。移動計算装置のセットは、第1の移動計算装置を含み得る。
【0114】
代替の様々な実施形態では、第1の物理的ロケーションを識別することは、管理者に関連するインターネットベースのインタフェースを通して、第1の物理的ロケーションに対応する第1のロケーション識別子を受信することを含み得る。第1の装置設定ポリシーを受信することは、インターネットベースのインタフェースを通して、第1の装置設定ポリシーを受信することを含み得る。いくつかの実施形態では、第1の物理的ロケーションの識別情報を受信することは、少なくとも3つの地理的座標のセットを受信することを含み得る。特定の実施形態では、第1の物理的ロケーションの識別情報を受信することは、第1の物理的ロケーション内の第1の小区域に対応する地理的座標の第1のセットを受信すること、第1の物理的ロケーション内の第2の小区域に対応する地理的座標の第2のセットを受信すること、第1の装置設定ポリシーを第1の小区域に関連付けること、および第2の装置設定ポリシーを第2の小区域および第1の移動計算装置に関連付けることを含み得る。
【0115】
特定の実施形態によれば、コンピュータにより実施される方法は、ソースが第1の物理的ロケーションの移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することの検証を受信することを含み得る。この方法は、第1の移動計算装置ポリシーを受信すること、第1の物理的ロケーションを識別すること、および第1の移動計算装置ポリシーを第1の物理的ロケーションに関連付けることも含み得る。方法は、検証に基づいて、第1の物理的ロケーションにおいて第1の移動計算装置ポリシーを実施することをさらに含み得る。
【0116】
いくつかの実施形態では、ソースは、ロケーションポリシー管理者であり得、ロケーションポリシー管理者は、ロケーションの第1のポリシーを提供する権限を有し得る。様々な実施形態によれば、第1の移動計算装置ポリシーを受信することは、第1の移動計算装置ポリシーがロケーションポリシー管理者から受信されることを識別することを含み得る。特定の実施形態では、第1の物理的ロケーションを識別することは、ソースから、第1の物理的ロケーションの地理的座標を受信すること、ソースから、第1の物理的ロケーションの境界を受信すること、ソースから、第1の物理的ロケーションの住所を受信することのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0117】
少なくとも1つの実施形態では、検証を受信することは、データベースにアクセスして、ソースが第1の物理的ロケーションの第1のポリシーを提供する権限を有することを検証することを含み得る。様々な実施形態では、検証を受信することは、ソースが第1の物理的ロケーションの第1のポリシーを提供する権限を有することの確認を受信することを含み得る。いくつかの実施形態では、第1の移動計算装置ポリシーを実施することは、移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にあることを決定することを含み得る。少なくとも1つの実施形態によれば、第1の移動計算装置ポリシーを、携帯電話、ラップトップ、および/または個人情報端末装置のうちの少なくとも1つに対して実施し得る。いくつかの実施形態では、検証を受信することは、第1の物理的ロケーションに関連する物理的住所に通知を送信すること、およびソースから、通知からの情報を含む確認を受信することを含み得る。
【0118】
少なくとも1つの実施形態によれば、第1の物理的ロケーションを識別することは、インターネットベースのインタフェースを通して、第1の物理的ロケーションに対応する第1のロケーション識別子を受信することを含む。いくつかの実施形態では、第1の移動計算装置ポリシーを受信することは、インターネットベースのインタフェースを通して、第1の移動計算装置ポリシーを受信することを含み得る。
【0119】
いくつかの実施形態では、方法は、第1の物理的ロケーション内の小区域に対応する地理的座標のセットを受信すること、第2の移動計算装置ポリシーを受信すること、および第2の移動計算装置ポリシーを小区域に関連付けることを含み得る。特定の実施形態によれば、第1の物理的ロケーションを識別することは、第1の物理的ロケーション内の第1の小区域に対応する地理的座標の第1のセットを受信すること、および第1の物理的ロケーション内の第2の小区域に対応する地理的座標の第2のセットを受信することを含み得る。
【0120】
少なくとも1つの実施形態によれば、第1の移動計算装置ポリシーを第1の物理的ロケーションに関連付けることは、第1の移動計算装置ポリシーを第1の小区域に関連付けること、および第2の移動計算装置ポリシーを第2の小区域に関連付けることを含み得る。様々な実施形態では、第1の物理的ロケーションを識別することは、少なくとも3つの座標を受信することを含み得る。
【0121】
いくつかの実施形態では、移動計算装置ポリシーは、呼び出し音設定、照明設定、着呼設定、発呼設定、電力設定、電子メール設定、ボイスメール設定、サウンド設定、ネットワーク設定、ネットワークアクセス設定、ネットワーク使用設定、通信設定、カメラ設定、全地球測位システム設定、メッセージング設定、ブルートゥース設定、赤外線データ協会設定、インストールされるアプリケーションの設定、および/または内蔵アプリケーション設定のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0122】
特定の実施形態によれば、システムは、ソースの権限を検証するように構成される検証機構と、第1の移動計算装置ポリシーを受信するように構成されるポリシーモジュールと、第1の物理的ロケーションを識別するように構成されるロケーションモジュールと、ポリシー情報を記憶するように構成されるポリシーロケーション情報データベースと、ソースが権限を有することに基づいて、第1の移動計算装置ポリシーを第1の物理的ロケーションにおいて実施するように構成される実施モジュールとを含み得る。
【0123】
少なくとも1つの実施形態では、請求項13に記載のシステムはサーバを含み得、サーバは、検証機構と、ポリシーモジュールと、ロケーションモジュールと、ポリシーロケーション情報データベースと、実施モジュールとを含み得る。いくつかの実施形態では、システムは、移動計算装置を含むこともでき、移動計算装置は実施モジュールを含み得る。様々な実施形態では、実施モジュールは、ロケーション情報を送信するように構成される移動計算装置と、移動計算装置からロケーション情報を受信するように構成される装置ロケーション機構と、ロケーション情報が、移動計算装置が第1の物理的ロケーション内にあることを示すか否かを決定するように構成される決定モジュールと、第1の移動計算装置ポリシーを移動計算装置に送信するように構成される送信機構と、第1の移動計算装置ポリシーを移動計算装置に対して実施するように構成される実施モジュールとを含み得る。
【0124】
少なくとも1つの実施形態では、検証機構は、第1の物理的ロケーションに関連する物理的住所に通知を送信するように構成される通知機構を含み得る。検証機構は、ソースから確認を受信するように構成される確認機構も含み得る。特定の実施形態では、検証機構は、ソース権限データを記憶するように構成される権限データベースと、ソース権限データを探して権限データベースを探索するように構成される権限探索モジュールとを含み得る。
【0125】
特定の実施形態によれば、コンピュータ可読媒体は、ソースが第1の物理的ロケーションの移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することの検証を受信するように動作可能な第1のコンピュータ実行可能命令、第1の移動計算装置ポリシーを受信するように動作可能な第2のコンピュータ実行可能命令、第1の物理的ロケーションを識別するように動作可能な第3のコンピュータ実行可能命令、第1の移動計算装置ポリシーを第1の物理的ロケーションに関連付けるように動作可能な第4のコンピュータ実行可能命令、検証に基づいて、第1の移動計算装置ポリシーを第1の物理的ロケーションに対して実施するように動作可能な第5のコンピュータ実行可能命令を含み得る。
【0126】
いくつかの実施形態では、第3のコンピュータ実行可能命令は、第1の物理的ロケーション内の小区域に対応する地理的座標のセットを受信し、第2の移動計算装置ポリシーを受信し、第2の移動計算装置ポリシーを小区域に関連付けるように動作可能であり得る。
【0127】
上記開示において、特定のブロック図、フローチャート、および例を使用して様々な実施形態を説明したが、本明細書に説明し、かつ/または図示する各ブロック図構成要素、フローチャートステップ、動作、および/または構成要素は、個々に、かつ/または集合的に、広範囲のハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェア(またはこれらの任意の組み合わせ)の構成を使用して実施し得る。さらに、他の構成要素内に含まれる構成要素のいかなる開示も、同じ機能を達成するために他の多くのアーキテクチャを実施することも可能なため、例示的な性質のものであると考えられるべきである。
【0128】
本明細書において説明し、かつ/または図示するプロセスパラメータおよび一連のステップは、単なる例として与えられ、所望に応じて変更可能である。例えば、本明細書において説明し、かつ/または図示するステップは、特定の順序で図示または考察し得るが、これらステップは必ずしも、図示または考察される順序で実行される必要はない。本明細書において説明し、かつ/または図示する様々な例示的な方法は、本明細書において説明されるか、または図示されるステップのうちの1つまたは複数を省いてもよく、または開示されるものの他に、追加のステップを含んでもよい。
【0129】
さらに、様々な実施形態を完全に機能する計算システムの文脈の中で本明細書において説明し、かつ/または図示したが、これら例示的な実施形態のうちの1つまたは複数は、配布を実際に実行するために使用されるコンピュータ可読媒体の具体的な種類に関係なく、様々な形態でプログラム製品として配布し得る。本明細書において開示する実施形態は、特定のタスクを実行するソフトウェアモジュールを使用して実施してもよい。これらソフトウェアモジュールは、コンピュータ可読記憶媒体または計算システムに記憶し得るスクリプト、バッチ、または他の実行可能ファイルを含み得る。いくつかの実施形態では、これらソフトウェアモジュールは、本明細書において開示する例示的な実施形態のうちの1つまたは複数を実行するように計算システムを構成し得る。
【0130】
上記説明は、当業者が本明細書において開示する例示的な実施形態の様々な態様を最良に利用できるようにするために提供された。この例示的な説明は、網羅的であることを意図せず、すなわち、開示されるいかなる厳密な形態への限定を意図しない。本開示の趣旨および範囲から逸脱せずに、多くの変更および変形が可能である。本明細書に開示する実施形態は、限定ではなく、すべての点で例示的であるものとして考えられるべきである。本開示の範囲を決定するには、添付の特許請求の範囲およびその均等物を参照されたい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータにより実施される方法であって、
第1のユーザの第1の移動計算装置の装置設定ポリシーへのアクセスを管理者に提供すること、
前記管理者から前記移動計算装置の第1の装置設定ポリシーを受信すること、
前記管理者から第1の物理的ロケーションの識別情報を受信すること、
前記第1の移動計算装置が前記第1の物理的ロケーション内にあることを検出すること、
前記第1の移動計算装置が前記第1の物理的ロケーション内にあることを検出した後、前記第1の装置設定ポリシーを前記移動計算装置に対して実施すること
を含む、方法。
【請求項2】
前記装置設定ポリシーは、
呼び出し音設定、
照明設定、
電力設定、
電子メール設定、
ボイスメール設定、
ネットワーク設定、
サウンド設定、
カメラ設定、
全地球測位システム設定、
メッセージング設定、
ブルートゥース設定、
赤外線データ協会設定、
インストールされるアプリケーションの設定、
内蔵アプリケーション設定
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のコンピュータにより実施される方法。
【請求項3】
前記第1の移動計算装置の装置設定ポリシーへのアクセスを前記管理者に提供することは、前記第1の移動計算装置の前記第1の装置設定ポリシーを提供する許可を前記管理者に提供することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の移動計算装置の装置設定ポリシーへのアクセスを前記管理者に提供することは、移動計算装置のセットの装置設定ポリシーへのアクセスを前記管理者に提供することを含み、前記移動計算装置のセットは前記第1の移動計算装置を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記管理者から第2の移動計算装置の第2の装置設定ポリシーを受信することであって、前記移動計算装置のセットは、前記第2の移動計算装置を含む、受信すること、
第2の移動計算装置が前記第1の物理的ロケーション内にあることを検出すること、
前記第2の移動計算装置が前記第1の物理的ロケーション内にあることを検出した後、前記第2の装置設定ポリシーを前記第2の移動計算装置に対して実施すること
をさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の装置設定ポリシーを実施することは、
前記第1の移動計算装置が前記第1の物理的ロケーション内にある間、前記第1の移動計算装置の第1の設定を変更することを含み、前記第1の設定は前記第1の装置設定ポリシーに関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の装置設定ポリシーを実施することは、前記第1の装置設定ポリシーを前記第1の移動計算装置に対して実施することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
第1の物理的ロケーションの識別情報を受信することは、
前記管理者から、前記第1の物理的ロケーションの地理的座標を受信すること、
前記管理者から、前記第1の物理的ロケーションの境界を受信すること、
前記管理者から、前記第1の物理的ロケーションの住所を受信すること
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の移動計算装置は、
携帯電話、
ラップトップ、
個人情報端末装置
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の物理的ロケーションを識別することは、
前記管理者に関連するインターネットベースのインタフェースを通して、前記第1の物理的ロケーションに対応する第1のロケーション識別子を受信することを含み、
前記第1の装置設定ポリシーを受信することは、
前記インターネットベースのインタフェースを通して、前記第1の装置設定ポリシーを受信することを含む、請求項1に記載のコンピュータにより実施される方法。
【請求項11】
前記第1の物理的ロケーション内の小区域に対応する地理的座標のセットを受信すること、
前記第1の移動計算装置の第2の装置設定ポリシーを受信すること、
前記第1の移動計算装置が前記小区域内にあることを検出すること、
前記第1の移動計算装置が前記小区域内にあることを検出した後、前記第2の装置設定ポリシーを前記移動計算装置に対して実施すること
をさらに含む、請求項1に記載のコンピュータにより実施される方法。
【請求項12】
前記第1の物理的ロケーションの識別情報を受信することは、
前記第1の物理的ロケーション内の第1の小区域に対応する地理的座標の第1のセットを受信すること、
前記第1の物理的ロケーション内の第2の小区域に対応する地理的座標の第2のセットを受信すること、
前記第1の装置設定ポリシーを前記第1の小区域に関連付けること、
第2の装置設定ポリシーを前記第2の小区域および前記第1の移動計算装置に関連付けること
を含む、請求項1に記載のコンピュータにより実施される方法。
【請求項13】
前記第1の物理的ロケーションの識別情報を受信することは、少なくとも3つの地理的座標のセットを受信することを含む、請求項1に記載のコンピュータにより実施される方法。
【請求項14】
前記管理者が前記第1の物理的ロケーションの移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することの検証を受信することをさらに含む、請求項1に記載のコンピュータにより実施される方法。
【請求項15】
検証を受信することは、データベースにアクセスして、前記管理者が前記第1の物理的ロケーションの移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することを検証することを含む、請求項14に記載のコンピュータにより実施される方法。
【請求項16】
検証を受信することは、前記管理者が前記第1の物理的ロケーションの移動計算装置を提供する権限を有することの確認を受信することを含む、請求項14に記載のコンピュータにより実施される方法。
【請求項17】
検証を受信することは、
前記第1の物理的ロケーションに関連する物理的住所に通知を送信すること、
前記管理者から、前記通知からの情報を含む確認を受信すること
をさらに含む、請求項14に記載のコンピュータにより実施される方法。
【請求項18】
インタフェースであって、
第1のユーザの第1の移動計算装置の装置設定ポリシーへのアクセスを管理者に提供し、
前記管理者から、前記移動計算装置の第1の装置設定ポリシーを受信し、
前記管理者から、第1の物理的ロケーションの識別情報を受信する
ように構成されるインタフェースと、
前記第1の移動計算装置が前記第1の物理的ロケーション内にあることを検出するように構成される検出モジュールと、
前記第1の移動計算装置が前記第1の物理的ロケーション内にあることを検出した後、前記移動計算装置に対して前記第1の装置設定ポリシーを実施するように構成される実施モジュールと
を備える、システム。
【請求項19】
前記インタフェースは、
第1の設定オプションおよび第2の設定オプションを含むドロップダウンメニューであって、前記装置設定ポリシーは前記第1の設定オプションを含む、ドロップダウンメニュー、
前記管理者から入力を受信するように構成されるテキストボックス、
前記管理者が、前記第1の設定オプションおよび前記第2の設定オプションから選択できるようにするように構成されるボタン
のうちの少なくとも1つを含む、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記第1の装置設定ポリシーを前記第1の物理的ロケーションに関連付ける設定データベースをさらに備える、請求項18に記載のシステム。
【請求項21】
前記インタフェースは、
携帯電話上のインタフェース、
ウェブベースのインタフェース
のうちの少なくとも1つである、請求項18に記載のシステム。
【請求項22】
前記装置設定ポリシーは、
呼び出し音設定、
照明設定、
電力設定、
電子メール設定、
ボイスメール設定、
ネットワーク設定、
サウンド設定、
カメラ設定、
全地球測位システム設定、
メッセージング設定、
ブルートゥース設定、
赤外線データ協会設定、
インストールされるアプリケーションの設定、
内蔵アプリケーション設定
のうちの少なくとも1つを含む、請求項18に記載のシステム。
【請求項23】
第1のユーザの第1の移動計算装置の装置設定ポリシーへのアクセスを管理者に提供するように動作可能な第1のコンピュータ実行可能命令と、
前記管理者から、前記移動計算装置の第1の装置設定ポリシーを受信するように動作可能な第2のコンピュータ実行可能命令と、
前記管理者から、第1の物理的ロケーションの識別情報を受信するように動作可能な第3のコンピュータ実行可能命令と、
前記第1の移動計算装置が前記第1の物理的ロケーション内にあることを検出するように動作可能な第4のコンピュータ実行可能命令と、
前記第1の移動計算装置が前記第1の物理的ロケーション内にあることを検出した後、前記移動計算装置に対して前記第1の装置設定ポリシーを実施するように動作可能な第5のコンピュータ実行可能命令と
を含む、コンピュータ可読媒体。
【請求項24】
前記第1のコンピュータ実行可能命令は、前記第1の移動計算装置の前記第1の装置設定ポリシーを提供する許可を前記管理者に提供するように動作可能である、請求項23に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項1】
コンピュータにより実施される方法であって、
第1のユーザの第1の移動計算装置の装置設定ポリシーへのアクセスを管理者に提供すること、
前記管理者から前記移動計算装置の第1の装置設定ポリシーを受信すること、
前記管理者から第1の物理的ロケーションの識別情報を受信すること、
前記第1の移動計算装置が前記第1の物理的ロケーション内にあることを検出すること、
前記第1の移動計算装置が前記第1の物理的ロケーション内にあることを検出した後、前記第1の装置設定ポリシーを前記移動計算装置に対して実施すること
を含む、方法。
【請求項2】
前記装置設定ポリシーは、
呼び出し音設定、
照明設定、
電力設定、
電子メール設定、
ボイスメール設定、
ネットワーク設定、
サウンド設定、
カメラ設定、
全地球測位システム設定、
メッセージング設定、
ブルートゥース設定、
赤外線データ協会設定、
インストールされるアプリケーションの設定、
内蔵アプリケーション設定
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のコンピュータにより実施される方法。
【請求項3】
前記第1の移動計算装置の装置設定ポリシーへのアクセスを前記管理者に提供することは、前記第1の移動計算装置の前記第1の装置設定ポリシーを提供する許可を前記管理者に提供することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の移動計算装置の装置設定ポリシーへのアクセスを前記管理者に提供することは、移動計算装置のセットの装置設定ポリシーへのアクセスを前記管理者に提供することを含み、前記移動計算装置のセットは前記第1の移動計算装置を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記管理者から第2の移動計算装置の第2の装置設定ポリシーを受信することであって、前記移動計算装置のセットは、前記第2の移動計算装置を含む、受信すること、
第2の移動計算装置が前記第1の物理的ロケーション内にあることを検出すること、
前記第2の移動計算装置が前記第1の物理的ロケーション内にあることを検出した後、前記第2の装置設定ポリシーを前記第2の移動計算装置に対して実施すること
をさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の装置設定ポリシーを実施することは、
前記第1の移動計算装置が前記第1の物理的ロケーション内にある間、前記第1の移動計算装置の第1の設定を変更することを含み、前記第1の設定は前記第1の装置設定ポリシーに関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の装置設定ポリシーを実施することは、前記第1の装置設定ポリシーを前記第1の移動計算装置に対して実施することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
第1の物理的ロケーションの識別情報を受信することは、
前記管理者から、前記第1の物理的ロケーションの地理的座標を受信すること、
前記管理者から、前記第1の物理的ロケーションの境界を受信すること、
前記管理者から、前記第1の物理的ロケーションの住所を受信すること
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の移動計算装置は、
携帯電話、
ラップトップ、
個人情報端末装置
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の物理的ロケーションを識別することは、
前記管理者に関連するインターネットベースのインタフェースを通して、前記第1の物理的ロケーションに対応する第1のロケーション識別子を受信することを含み、
前記第1の装置設定ポリシーを受信することは、
前記インターネットベースのインタフェースを通して、前記第1の装置設定ポリシーを受信することを含む、請求項1に記載のコンピュータにより実施される方法。
【請求項11】
前記第1の物理的ロケーション内の小区域に対応する地理的座標のセットを受信すること、
前記第1の移動計算装置の第2の装置設定ポリシーを受信すること、
前記第1の移動計算装置が前記小区域内にあることを検出すること、
前記第1の移動計算装置が前記小区域内にあることを検出した後、前記第2の装置設定ポリシーを前記移動計算装置に対して実施すること
をさらに含む、請求項1に記載のコンピュータにより実施される方法。
【請求項12】
前記第1の物理的ロケーションの識別情報を受信することは、
前記第1の物理的ロケーション内の第1の小区域に対応する地理的座標の第1のセットを受信すること、
前記第1の物理的ロケーション内の第2の小区域に対応する地理的座標の第2のセットを受信すること、
前記第1の装置設定ポリシーを前記第1の小区域に関連付けること、
第2の装置設定ポリシーを前記第2の小区域および前記第1の移動計算装置に関連付けること
を含む、請求項1に記載のコンピュータにより実施される方法。
【請求項13】
前記第1の物理的ロケーションの識別情報を受信することは、少なくとも3つの地理的座標のセットを受信することを含む、請求項1に記載のコンピュータにより実施される方法。
【請求項14】
前記管理者が前記第1の物理的ロケーションの移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することの検証を受信することをさらに含む、請求項1に記載のコンピュータにより実施される方法。
【請求項15】
検証を受信することは、データベースにアクセスして、前記管理者が前記第1の物理的ロケーションの移動計算装置ポリシーを提供する権限を有することを検証することを含む、請求項14に記載のコンピュータにより実施される方法。
【請求項16】
検証を受信することは、前記管理者が前記第1の物理的ロケーションの移動計算装置を提供する権限を有することの確認を受信することを含む、請求項14に記載のコンピュータにより実施される方法。
【請求項17】
検証を受信することは、
前記第1の物理的ロケーションに関連する物理的住所に通知を送信すること、
前記管理者から、前記通知からの情報を含む確認を受信すること
をさらに含む、請求項14に記載のコンピュータにより実施される方法。
【請求項18】
インタフェースであって、
第1のユーザの第1の移動計算装置の装置設定ポリシーへのアクセスを管理者に提供し、
前記管理者から、前記移動計算装置の第1の装置設定ポリシーを受信し、
前記管理者から、第1の物理的ロケーションの識別情報を受信する
ように構成されるインタフェースと、
前記第1の移動計算装置が前記第1の物理的ロケーション内にあることを検出するように構成される検出モジュールと、
前記第1の移動計算装置が前記第1の物理的ロケーション内にあることを検出した後、前記移動計算装置に対して前記第1の装置設定ポリシーを実施するように構成される実施モジュールと
を備える、システム。
【請求項19】
前記インタフェースは、
第1の設定オプションおよび第2の設定オプションを含むドロップダウンメニューであって、前記装置設定ポリシーは前記第1の設定オプションを含む、ドロップダウンメニュー、
前記管理者から入力を受信するように構成されるテキストボックス、
前記管理者が、前記第1の設定オプションおよび前記第2の設定オプションから選択できるようにするように構成されるボタン
のうちの少なくとも1つを含む、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記第1の装置設定ポリシーを前記第1の物理的ロケーションに関連付ける設定データベースをさらに備える、請求項18に記載のシステム。
【請求項21】
前記インタフェースは、
携帯電話上のインタフェース、
ウェブベースのインタフェース
のうちの少なくとも1つである、請求項18に記載のシステム。
【請求項22】
前記装置設定ポリシーは、
呼び出し音設定、
照明設定、
電力設定、
電子メール設定、
ボイスメール設定、
ネットワーク設定、
サウンド設定、
カメラ設定、
全地球測位システム設定、
メッセージング設定、
ブルートゥース設定、
赤外線データ協会設定、
インストールされるアプリケーションの設定、
内蔵アプリケーション設定
のうちの少なくとも1つを含む、請求項18に記載のシステム。
【請求項23】
第1のユーザの第1の移動計算装置の装置設定ポリシーへのアクセスを管理者に提供するように動作可能な第1のコンピュータ実行可能命令と、
前記管理者から、前記移動計算装置の第1の装置設定ポリシーを受信するように動作可能な第2のコンピュータ実行可能命令と、
前記管理者から、第1の物理的ロケーションの識別情報を受信するように動作可能な第3のコンピュータ実行可能命令と、
前記第1の移動計算装置が前記第1の物理的ロケーション内にあることを検出するように動作可能な第4のコンピュータ実行可能命令と、
前記第1の移動計算装置が前記第1の物理的ロケーション内にあることを検出した後、前記移動計算装置に対して前記第1の装置設定ポリシーを実施するように動作可能な第5のコンピュータ実行可能命令と
を含む、コンピュータ可読媒体。
【請求項24】
前記第1のコンピュータ実行可能命令は、前記第1の移動計算装置の前記第1の装置設定ポリシーを提供する許可を前記管理者に提供するように動作可能である、請求項23に記載のコンピュータ可読媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公表番号】特表2011−522445(P2011−522445A)
【公表日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−540921(P2010−540921)
【出願日】平成20年12月29日(2008.12.29)
【国際出願番号】PCT/US2008/088410
【国際公開番号】WO2009/088823
【国際公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
2.フロッピー
【出願人】(501113353)シマンテック コーポレーション (78)
【氏名又は名称原語表記】Symantec Corporation
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年12月29日(2008.12.29)
【国際出願番号】PCT/US2008/088410
【国際公開番号】WO2009/088823
【国際公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
2.フロッピー
【出願人】(501113353)シマンテック コーポレーション (78)
【氏名又は名称原語表記】Symantec Corporation
【Fターム(参考)】
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