説明

ポンプの押下ヘッド

【課題】上方付勢状態で上下動可能に突出したステムの上端に押下ヘッドを備え、押下ヘッドを上下動させることで、装着した容器体内の収納液を噴出口より噴出する如く構成したポンプの押下ヘッドであって、ノズル内の残泡を上流側へ吸引してノズル先端からの液垂れ等を防止できるポンプの押下ヘッドを提案する。
【解決手段】ステムの外周上端部に液密摺動可能に嵌合させた摺動筒を頂板より垂設したヘッド本体D4aと、頂板上に起伏可能に設け、伏臥状態でステム内と連通し且つ起立状態で非連通のノズルとを備え、ステムに対して上方付勢状態で所定幅の押込みが可能に構成し、ステムに対するヘッド本体の押下抗力がステム自体の押下抗力よりも小である如く構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はポンプの押下ヘッドに関する。
【背景技術】
【0002】
容器体に装着してその収容液を液状や霧状、或いは泡状に噴出する如く構成した押下ヘッド式のポンプが種々知られている。これらのポンプでは、噴出用の押下ヘッドを液や泡の流路となるステムの上端に装着した作動部材を上下動可能に設けており、該作動部材を上下動することでポンプを機能させる如く構成している。一例として、装着した容器体内の液と外気とを混合・起泡して泡として噴出するフォーマーポンプが提案されている(例えば,特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1のフォーマーポンプは、内部を第1ピストンが摺動する液用シリンダと、内部を第2ピストンが摺動する空気用シリンダと、噴出口が設けられるとともに、第1ピストン及び第2ピストンに連係し両ピストンを駆動せしめるポンプヘッドと、液用シリンダから送出された液体と空気用シリンダから送出された空気とが合流する気液混合室と、前記噴出口と気液混合室との間に設置された発泡部材とを備え、ポンプヘッドを押し下げることにより容器体内の液体と外気とを気液混合室で合流せしめ、発泡部材を通して発泡させ、噴出口から泡の状態で噴出する如く構成している。
【0004】
また、これらのフォーマーポンプでは、泡噴出が終わるとノズル管内の残泡を自動的に内部に逆流させてノズル管の目詰まりを防止する機構を備えたものも提案されている。(例えば特許文献2参照)
【0005】
上記特許文献2のフォーマーポンプは、液体シリンダー底部開口に設けられる吸込み弁にこのシリンダー軸芯部を立ち上がり先端が排液管(ステム)内下部に摺接して入り込む棒体を設け、排液管(ステム)が泡噴出時に押し下げられたときに棒体の挿入量を増大して内容積が減縮し、上昇する復帰時に棒体の挿入量が低減して内容積が増大して負圧化し、この負圧化でノズル管内の残泡を内部に吸引させている。
【特許文献1】特開平09−118351号公報
【特許文献1】特開平09−193953号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明はこの様なポンプ、特にフォーマーポンプへの採用に好適な押下ヘッドを提案するものであり、ノズル先端部の残液,残泡を上流側へ吸引してノズル先端からの液垂れ等を防止できる押下ヘッドを提案する。特に噴出対象が泡の場合には吸引された泡が時間の経過とともに液状化する傾向があり、それらがポンプ容器の取り扱い状態で再びノズル先端に逆流するのを防止できる押下ヘッドを提案する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の手段として、以下の通り構成した。即ち、上方付勢状態で上下動可能に突出したステムD2の上端に押下ヘッドD4を備え、押下ヘッドD4を上下動させることで、装着した容器体内収納液を押下ヘッドD4の噴出口75より噴出する如く構成したポンプの押下ヘッドD4であって、ステムD2の外周上端部に液密摺動可能に嵌合させた摺動筒60を頂板61より垂設したヘッド本体D4a と、頂板61上に起伏可能に設けるとともに、伏臥状態でステムD2内と連通し且つ起立状態で非連通のノズルD4b とを備え、ステムD2に対して上方付勢状態で所定幅の押込みが可能に構成し、ステムD2に対するヘッド本体D4a の押下抗力がステム自体の押下抗力よりも小であることを特徴とする。
【0008】
第2の手段として、以下の通り構成した。即ち、第1の手段に於いて、ヘッド本体D4a 上への起立状態から先端をヘッド本体D4a より突設した伏臥状態へのノズルD4b の起伏が可能に構成し、ノズルD4b の起立状態でのみ嵌合が可能なカバーキャップFを着脱可能に嵌合させた。
【0009】
第3の手段として、以下の通り構成した。即ち、第1の手段又は第2の手段のいずれかの手段に於いて、上記ポンプが、押下ヘッドD4を上下動させることで、液と空気を混合・起泡して押下ヘッドD4の噴出口75より泡として噴出する如く構成したフォーマーポンプである。
【0010】
第4の手段として、以下の通り構成した。即ち、第1の手段乃至第3の手段のいずれかの手段に於いて、ステムD2外周所定位置に、押下ヘッドD4の下端部が係止されるフランジ状部43を突設した。
【発明の効果】
【0011】
本発明の押下ヘッドD4は、ポンプ内容物の噴出後にノズルD4b 内の残液或いは残泡を内部に吸引でき、ノズルD4b からの液垂れ等を防止できるとともに、ノズルD4b 内に於ける液、泡等が固化して噴出路74を狭くする等の不都合を防止できる。しかも、使用後はノズルD4b を起立して噴出路74を閉塞することができるため、液垂れ等をより確実に防止できる。
【0012】
ヘッド本体D4a 上への起立状態から先端をヘッド本体D4a より突設した伏臥状態へのノズルD4b の起伏が可能に構成し、ノズルD4b の起立状態でのみ嵌合が可能なカバーキャップFを着脱可能に嵌合させた場合には、ノズルD4b を起立させて噴出路74を閉塞しなければカバーキャップFが装着できないため、無意識に噴出路74の閉塞ができる等の利点がある。
【0013】
上記ポンプが、押下ヘッドD4を上下動させることで、液と空気を混合・起泡して押下ヘッドD4の噴出口75より泡として噴出する如く構成したフォーマーポンプである場合には、泡は特に吸引し易いため、十分な吸引力を得られることにより泡をステムD2内上部に吸引することができる。また、ノズルD4b を起立させれば外部と非連通なステム内上端部に泡が収納されるため、ポンプを装着した容器を寝かす等しても漏出を防止でき、特に、時間の経過とともに液状化した泡であっても確実に漏出を防止できる。
【0014】
ステムD2外周所定位置に、押下ヘッドD4の下端部が係止されるフランジ状部43を突設した場合には、押下ヘッドD4のステムD2に対する押し下げ幅を特定でき、その結果、ステムD2外周の摺動部44の摺動幅を特定できるため、常時所定量の吸引を行える利点がある。また、摺動部44がヘッド本体頂板61に衝突して変形する等の不都合を防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施例の形態を図面を参照して説明する。
【0016】
図1乃至図5はフォーマーポンプ1を示すもので、フォーマーポンプ1は、装着キャップAと、シリンダ部材Bと、パイプCと、作動部材Dと、ポペット弁体Eと、カバーキャップFとを備えている。
【0017】
装着キャップAは、フォーマーポンプ1を容器体100 に固定するためのもので、容器体100 の口頸部101 外周に内周下部を螺合させた周壁10の上端縁より、中央に作動部材Dを貫通させる窓孔を開口した頂壁11を延設している。周壁10の上部外周はカバーキャップFを嵌合するための小径部に形成している。
【0018】
シリンダ部材Bは、大径の空気用シリンダ20の下部に、小径の液用シリンダ21を同心円状に延設し、上端部を装着キャップA内上部に嵌着して装着キャップAに固定している。空気用シリンダ20は、周壁部の下端縁より底壁部を延設し、底壁部の内周縁に液用シリンダ21の上端縁を一体に連結して構成している。また、周壁部の外周上部には容器体100 にパッキンを介して圧接させるフランジ22を突設している。
【0019】
液用シリンダ21は、空気用シリンダ20の底壁部内周縁に周壁部の上端縁を連結して下方へ垂設し、底壁部の中央開口縁より下方へパイプ嵌合筒23を一体に垂設している。パイプ嵌合筒23には吸い上げ用のパイプCの上端を嵌着し、その下端を容器体100 内下端部に垂下させている。
【0020】
作動部材Dは、シリンダ部材Bに対して上方付勢状態で上下動可能に組み付けしたもので、液用ピストンD1と、ステムD2と、空気用ピストンD3と、押下ヘッドD4とを備えている。
【0021】
液用ピストンD1はステムD2外周下部に上端を嵌着した筒部30の下端外周より外方へスカート状の摺動部31を突設し、摺動部31を液用シリンダ21内周に液密摺動可能に嵌合させている。また、筒部30内の上下方向中間部に於いて突条形態の逆止弁用の弁座を形成し、ポペット弁体Eの上端部とで逆止弁32を形成している。そして、液用ピストンD1内の逆止弁用の弁座下面と、液用シリンダ21内下部に周方向複数突設した各係止リブ33の上向き段部との間にコイルスプリングs1を介在させて作動部材Dを常時上方へ付勢させている。
【0022】
ステムD2は、上下端を開口した筒状をなし、本例では上部材D2a と下部材D2b の二部材で構成している。液用シリンダ21に摺動する液用ピストンD1を下部外周に突設するとともに、空気用シリンダ20内を摺動する空気用ピストンD3を外周に連係させて、液用シリンダ21内及び空気用シリンダ20内を上下動可能に装着されている。ステムD2内上下中間部には吐出弁40を形成しており、また、空気用シリンダ20内から吐出弁40直上部位に至る空気通路41を設けており、この空気通路41の開口部分のステムD2内を気液が合流する気液混合室Rに形成している。また、気液混合室R下流のステムD2内上端部には起泡部材42を設けている。この場合の起泡部材42は、メッシュを張設した筒体を一対用意して、メッシュが上端及び下端になる如くステムD2内に嵌着させて構成している。更に、外周上下中間部所定位置には、フランジ状部43を突設し、上端部には逆スカート状の摺動部44を立設している。
【0023】
空気用ピストンD3は、内周縁の筒状弁部50をステムD2外周に小幅の上下動が可能に嵌合させ、筒状弁部50外周より延設した階段状壁部51を介して、空気用シリンダ20の内周に液密摺動可能に嵌合した上下スカート状の摺動部52を延設して構成している。また、ステムD2の外周に突設したフランジ状の空気吐出弁用の弁座と筒状弁部50とで空気吐出弁53を構成している。この空気吐出弁53は、図1に示す作動部材Dが最上方へ押し上げられている場合には閉塞しており、作動部材Dを押し下げた際には開弁し、更に、押し下げ状態から上方付勢力により上昇する際には閉塞する如く構成している。また、空気用ピストンD3の階段状壁部51には外気を導入するための外気導入弁54を設けている。外気導入弁54は、下降した作動部材Dが上昇する際に空気用シリンダ20内が負圧となることで開弁し、外気を導入する。
【0024】
押下ヘッドD4は、図4に拡大図で示す如く、ヘッド本体D4a と、ノズルD4b とを備えている。ヘッド本体D4a は、ステムD2の上端外周に液密摺動可能に嵌合させた摺動筒60を頂板61裏面より垂設し、頂板61周縁部から二重筒状に周壁部62を垂設している。また、頂板61左右中央部の後部から先端部に亘り、前面及び上面を開口した帯状の凹部63を凹設しており、摺動筒60内の凹部63底面に摺動筒60内と連通する連通孔64を穿設している。摺動筒60の内周上部はステムD2の摺動部44が液密摺動する円滑面に形成し、円滑面の下方には第1段部65を介して大径に形成し、更に、その下方には第2段部66を介して更に大径に形成している。そして、第2段部66とステムD2外周に突設したフランジ状部43の上面とにコイルスプリングs2を介在させてヘッド本体D4a をステムD2に対して上方に付勢させている。また、周壁部62の外面に縦設した突条67を、装着キャップAの頂壁11内周縁部に設けた凹溝12に上下動可能に嵌合してノズルD4b の回転防止を図っている。これにより、パイプCの先端開口とノズルD4b の噴出口75との方向を位置合わせでき、収納液を最後まで効率よく噴出することができる。
【0025】
ノズルD4b は、頂板61上に起伏可能に設けたもので、伏臥状態でステムD2内と連通し、且つ、起立状態で非連通に構成している。ノズルD4b は、横円柱状の回動基部70を備え、回動基部70から筒状部71を延設している。筒状部71の先端は、図2に示す如く伏臥状態ではヘッド本体D4a から大きく突出し、この状態ではカバーキャップFの嵌合が不能に構成している。また、回動基部70の両側からそれぞれ突設した回転軸72を凹部63両側の各側面部に凹設した軸受73に回転可能に嵌合させて起伏可能にヘッド本体D4a に装着している。更に、回動基部70には、ノズルD4b の伏臥状態でヘッド本体D4a の連通孔64と一端を連通し、他端を筒状部71の基端と連通する連通路を設け、該連通路と筒状部71の内部通路とで噴出路74を構成し、その先端を噴出口75として開口している。
【0026】
また、押下ヘッドD4は、ステムD2に対するヘッド本体D4a の押下抗力がステム自体の押下抗力より小になる様に構成している。この様に構成するためには、基本的にはステムD2を上方付勢させるためのコイルスプリングs1よりも、押下ヘッドD4を上方付勢させるためのコイルスプリングs2の弾発力を小さく選択すれば良く、その他に摺動部44摩擦力や液用ピストン摺動部31或いは空気用費摺動部52の摩擦力等を考慮してこれらを選択すれば良い。
【0027】
ポペット弁体Eは、下端部外面に、それぞれ液用シリンダ21の係止リブ33間に位置させる、周方向複数の係止突部80を突設しており、液用シリンダ21内からステムD2内下部に至る長さを有している。下面周縁部はテーパ状に形成して液用シリンダ21底壁部上面の吸込み弁用の弁座とで吸込み弁81を形成しており、吸込み弁用の弁座と下面が当接する位置から、各係止突部80がコイルスプリングs1下面に当接する位置までの上下動が可能に装着している。上端にはテーパ筒状に拡開する逆止弁体を形成し、この逆止弁体と逆止弁用の弁座とで上記逆止弁32を形成している。
【0028】
カバーキャップFは、装着キャップAの外周上部から頂部にわたり嵌合する袴部分90を備え、袴部分90の内周縁からヘッド本体D4a 外周に位置する周壁91を延設し、周壁91上端縁より頂壁92を延設して構成しており、着脱自在に装着キャップAに嵌合させている。このカバーキャップFは、図2に示すノズルD4b の伏臥状態では装着が不可能で、図1に示す如きノズルD4b の起立状態でのみ嵌合が可能に構成している。
【0029】
上記フォーマーポンプ1は、図1の状態からカバーキャップFを外して図2の状態にノズルD4b を回動伏臥させ、その状態から押下ヘッドD4を押し下げると、ステムD2自体の押下抗力の方が押下ヘッドD4のステムD2に対する押下抗力より大きい為、最初ステムD2は下がらず、ステムD2に対してヘッド本体D4a が下降し、ヘッド本体D4a の周壁部62の下端がフランジ状部43上面に当接するまで下降する。次いでステムD2が下降し、その際空気用ピストンがステムD2に対して相対的に上昇して空気吐出弁53が開き、下降する空気用ピストンD3により空気用シリンダ20内の空気が加圧されて空気通路41を介して気液混合室R内に導入される。一方、液用シリンダ21が下降してポペット弁体Eを吸込み弁用の弁座に当接させるまで下降させるとともに、ポペット弁体EがステムD2に対して相対的に上昇して逆止弁32が開き、液用シリンダ21内の加圧液を空気吐出弁53を介して気液混合室に導入させ、ここで、気液を混合する。この際ポペット弁体Eはその逆止弁体がステムD2内周の各縦突条内面に摺動してステムD2に対して相対的に上昇する。気液混合室で混合された気液は、起泡部材42を通過して発泡し、噴出口75より泡として噴出される。
【0030】
押下ヘッドD4の押圧を解除すると、コイルスプリングs1の付勢力により作動部材Dが上昇し、ステムD2の上方付勢力により押下ヘッドD4も同様に上昇するが、この際、例えば押下ヘッドD4上面を押圧した手が離れないうちにステムD2の上昇が行われる。その際空気用ピストンD3がステムD2に対して相対的に下降して空気吐出弁53が閉じ、空気用シリンダ20内の負圧化によって外気導入弁54が開いて外気が空気用シリンダ20内に導入される。一方、ステムD2の上昇によりポペット弁体Eは、逆止弁体とステム内周の各縦突条との摩擦力で上昇し、吸込み弁81が開いて負圧化した液用シリンダ21内に容器体100 内の液が導入され、その際空気吐出弁53は閉じる。ポペット弁体Eはその係止突部80がコイルスプリングs1の下面に当接するまで上昇するが、その後はステムD2に対して、逆止弁体が逆止弁用の弁座に当接するまで相対的に下降する。
【0031】
次いで押下ヘッドD4がコイルスプリングs2の上方付勢力によりステムD2に対して相対的に上昇し、噴出路74内に残留する泡をステムD2内上端部に引き込む。次にノズルD4b を回動起立させて噴出路74と連通孔64との連通を遮断した後、カバーキャップFを装着する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】ポンプの縦断面図である。(実施例1)
【図2】使用時のポンプの縦断面図である。(実施例1)
【図3】使用時のポンプの平面図である。(実施例1)
【図4】押下ヘッドの要部拡大断面図である。(実施例1)
【図5】ステムに対するヘッドの押下状態の縦断面図である。(実施例1)
【符号の説明】
【0033】
1…フォーマーポンプ
A…装着キャップ
10…周壁,11…頂壁
B…シリンダ部材
20…空気用シリンダ,21…液用シリンダ,22…フランジ,23…パイプ嵌合筒
C…パイプ
D…作動部材
D1…液用ピストン
30…筒部,31…摺動部,32…逆止弁,33…係止リブ,s1…コイルスプリング
D2…ステム(D2a…上部材,D2b …下部材)
40…吐出弁,41…空気通路,42…起泡部材,43…フランジ状部,44…摺動部,
R…気液混合室
D3…空気用ピストン
50…筒状弁部,51…階段状壁部,52…摺動部,53…空気吐出弁,
54…外気導入弁
D4…押下ヘッド
D4a …ヘッド本体
60…摺動筒,61…頂板,62…周壁部,63…凹部,64…連通孔,65…第1段部, 66…第2段部,67…突条
D4b …ノズル
70…回動基部,71…筒状部,72…回転軸,73…軸受,74…噴出路,
75…噴出口,s2…コイルスプリング
E…ポペット弁体
80…係止突部,81…吸込み弁
F…カバーキャップ
90…袴部分,91…周壁,92…頂壁
100…容器体
101…口頸部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方付勢状態で上下動可能に突出したステムD2の上端に押下ヘッドD4を備え、押下ヘッドD4を上下動させることで、装着した容器体内収納液を押下ヘッドD4の噴出口75より噴出する如く構成したポンプの押下ヘッドD4であって、ステムD2の外周上端部に液密摺動可能に嵌合させた摺動筒60を頂板61より垂設したヘッド本体D4a と、頂板61上に起伏可能に設けるとともに、伏臥状態でステムD2内と連通し且つ起立状態で非連通のノズルD4b とを備え、ステムD2に対して上方付勢状態で所定幅の押込みが可能に構成し、ステムD2に対するヘッド本体D4a の押下抗力がステム自体の押下抗力よりも小であることを特徴とするポンプの押下ヘッド。
【請求項2】
ヘッド本体D4a 上への起立状態から先端をヘッド本体D4a より突設した伏臥状態へのノズルD4b の起伏が可能に構成し、ノズルD4b の起立状態でのみ嵌合が可能なカバーキャップFを着脱可能に嵌合させた請求項1記載のポンプの押下ヘッド。
【請求項3】
上記ポンプが、押下ヘッドD4を上下動させることで、液と空気を混合・起泡して押下ヘッドD4の噴出口75より泡として噴出する如く構成したフォーマーポンプである請求項1又は請求項2のいずれかに記載のポンプの押下ヘッド。
【請求項4】
ステムD2外周所定位置に、押下ヘッドD4の下端部が係止されるフランジ状部43を突設した請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のポンプの押下ヘッド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−240853(P2009−240853A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−87651(P2008−87651)
【出願日】平成20年3月28日(2008.3.28)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】