説明

マイクロニードル用貼付剤の貼付補助具

【課題】マイクロニードルを用いた、薬効成分の新たな投与方法とそれに使用するアプリケータを提供する。
【解決手段】マイクロニードルと貼付剤を適切に配置したアプリケータを作製することによって、マイクロニードルの穿刺箇所の皮膚穿刺穴に簡便に貼付剤を貼付できるようになった。これにより、薬効成分が皮膚の穿刺穴から浸透し、経皮吸収性が良くないもの(タンパクや高分子量の化合物)であっても、容易に経皮吸収が可能となった。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚を穿刺し、薬用成分を経皮吸収させるための剣山型マイクロニードル用
貼付剤の貼付補助具に関するものである。特に皮膚にマイクロニードルを穿刺後、穿刺した部位に貼付剤を的確に皮膚に貼付するための補助器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ヒトの皮膚は、3層構造で表面から表皮、真皮と皮下組織に分けられる。表皮は、皮膚の最も外側にあり、非常に薄く、平均して200μmの厚みである。真皮は、表皮の下に位置し、主に繊維細胞の乳頭層と網状層からなる厚い層である。乳頭層は表皮に食い込んだ真皮のことで、毛細血管、リンパ管や末梢神経の末端が位置し、網状層には、毛細血管、リンパ管、神経、皮脂腺、汗腺などの付属器官が存在し、皮膚の重要な働きを司っている。また、皮下組織は皮膚の土台であって、皮下脂肪があり、体の保護、体温維持やエネルギー貯蔵などを担っている。
【0003】
表皮はヒトの保護バリアであり、角質層、顆粒層、有棘層と基底層で構成される。基底層は真皮に接し、波状に並び、表皮細胞が生まれる細胞層である。その基底層の上層には、表皮の大部分を占める有棘層があり、リンパ液や組織液が流れ、栄養分が補給されている。また、その上層には、顆粒層が位置し、酸やアルカリからヒトの体内を守るよう機能している。更に、表皮の最上部(最外部)には角質層が存在して、保護バリアの最前線として黴菌や毒物などの汚染から生体を守っている。
【0004】
上記保護システムを有するヒトの表皮を経由して薬効成分を非侵襲的に投与・浸透させるために、一般には貼付剤が使用される。しかし、貼付剤は、皮膚(表皮)バリアを経由するため、薬効成分が低分子量であればよいが、薬効成分が高分子量の場合には、皮膚バリアを透過することはなかなか困難であった。
【0005】
そこで、皮膚バリアを透過することが困難な薬効成分を、効率良く、且つ、筋肉注射や皮下注射のように使用時に痛みや恐怖心を惹起することを回避して、皮下に投入する方法が求められている。この要請に則って、マイクロニードルと呼ばれる微小針を持つ剣山型のチップが開発されている。そして、この剣山型のマイクロニードルを用いた貼付剤が開発検討されている(特許文献1、特許文献2、特許文献3)。
【0006】
マイクロニードルを用いた貼付剤の場合、薬効成分を体内へ注入する方法として、薬効成分をマイクロニードルに塗布する方法や、生分解性のマイクロニードルに混ぜ込む方法、中空のマイクロニードルの中空穴から薬液を挿入する方法などが検討されている。しかしながら、それぞれの方法では、薬効成分を含有させることができる量がわずかであり、適用できる薬効成分は限られている。従って、マイクロニードルを用いる貼付剤の場合には、用量の多い薬効成分を体内へ注入することはシステム的に難しいと考えられていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特表2008−543528
【特許文献2】特表2008−520367
【特許文献3】特表2008−535587
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、マイクロニードルを用いた貼付剤に関するものであり、薬効成分の新たな投与方法とそれに使用するアプリケータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、これまでマイクロニードルを皮膚に垂直に挿入するためのアプリケータやデバイスの検討を行い、これらアプリケータを手で押圧するだけで皮膚にマイクロニードルを簡単にできることを見出している(特願2008−051335、特願2009−184683、特願2009−202328、特願2010−012620)。
そこで更に検討を進め、上記アプリケータ等に、例えば図1のように薬効成分を含有する貼付剤を設置し、上記アプリケータを図10の方法で使用することによって、マイクロニードルで穿刺した部位を貼付剤で被覆することができることを見出した。これにより、穿刺された皮膚の穿刺穴より貼付剤の薬剤成分が流入浸透できるようになった。
更には、図2〜4のアプリケータを作製し、図11〜15のように使用することによって、同様に効果的にマイクロニードル穿刺面を貼付剤で被覆できることを見出した。本発明は、以上の知見に基づいて研究を重ねることによって達成され、完成された。
【0010】
本発明の要旨は以下の通りである。
(1)マイクロニードルと薬効成分を含有した貼付剤が、それぞれ接触しないようにアプリケータの異なる部位に設置されていることを特徴とする、マイクロニードル用のアプリケータ。
(2)上記貼付剤は,薬効成分を含有する部分と含有しない部分に分かれていることを特徴とする、上記(1)に記載のマイクロニードル用のアプリケータ。
(3)アプリケータが下駄型であることを特徴とする、上記(1)または(2)記載のマイクロニードル用のアプリケータ。
(4)アプリケータが屋根型(インゴット状)であることを特徴とする、上記(1)または(2)記載のマイクロニードル用のアプリケータ。
(5)アプリケータがワッペン型(凹状)であることを特徴とする、上記(1)または(2)記載のマイクロニードル用のアプリケータ。
(6)貼付剤の薬効成分を含有する部分がマイクロニードルの皮膚穿刺部分を被覆するように設計・設置されていることを特徴とする、上記(1)〜(5)のいずれか一つに記載のマイクロニードル用のアプリケータ。
(7)上記貼付剤が、支持体同士が重なるように2つに折られており、粘着剤で接着されていることを特徴とする、上記(1)〜(5)記載のマイクロニードル用のアプリケータ。
(8)上記貼付剤において、薬効成分を含有する部分がアプリケータに付着し、薬効成分を含有しない部分の一部が保護シートに付着していることを特徴とする、上記(1)〜(5)記載のマイクロニードル用のアプリケータ。
(9)上記貼付剤の一部を皮膚に接着させ、これを起点としてアプリケータを移動・回転させ、薬剤成分を含有する貼付剤部分が上記皮膚穿刺部分に来るように、貼付剤が設定されていることを特徴とする、上記(8)に記載のマイクロニードル用のアプリケータ。
(10)上記貼付剤の支持体が2つに折られて両面テープで接着されており、上記皮膚穿刺部分を貼付剤の薬効成分を含有する部分が被覆するように、貼付剤が設定されていることを特徴とする、上記(7)記載のマイクロニードル用のアプリケータ。
【0011】
(11)上記(1)〜(10)記載のアプリケータを用いて、マイクロニードルの穿刺箇所の皮膚穿刺穴に薬効成分を含有する貼付剤を貼付する方法であって、
上記アプリケータの保護シートを除去し、皮膚に設置する工程、
設置されたアプリケータを皮膚に押し込むことで、皮膚にマイクロニードルで穿刺穴を開口する工程、
上記皮膚穿刺部分の穿刺穴に薬効成分を含有する貼付剤が設置されるように、アプリケータを移動又は回転させる工程、
を含むことを特徴とする、アプリケータを用いた貼付剤を貼付する方法。
(12)上記(8)又は(9)のアプリケータの上記保護シートに接着していた貼付剤の一部を皮膚に接着させ、これを起点としてアプリケータを移動・回転させ、薬剤成分を含有する貼付剤部分で皮膚穿刺部分を被覆させることを特徴とする、上記(11)に記載のアプリケータを用いた貼付剤を貼付する方法。
(13)上記の皮膚に接着させた貼付剤の一部を起点としてアプリケータを回転させ、薬剤成分を含有する貼付剤部分で皮膚穿刺部分を被覆させることを特徴とする、上記(12)に記載のアプリケータを用いた貼付剤を貼付する方法。
(14)上記の皮膚に接着させた貼付剤の一部を起点としてアプリケータを移動させ、薬剤成分を含有する貼付剤部分で皮膚穿刺部分を被覆させることを特徴とする、上記(12)に記載のアプリケータを用いた貼付剤を貼付する方法。
(15)上記(7)又は(10)記載のアプリケータを皮膚に押し込み、皮膚に接着する貼付剤を起点としてアプリケータを移動させ、薬剤成分を含有する貼付剤部分で皮膚穿刺部分を被覆させることを特徴とする、上記(11)に記載のアプリケータを用いた貼付剤を貼付する方法。
【発明の効果】
【0012】
本発明のアプリケータは、マイクロニードルと薬効成分を含有した貼付剤が接触しないように別々に設置されており、アプリケータを指で押圧すると、マイクロニードルが皮膚を穿刺し、アプリケータを取り除くと貼付剤が穿刺面を覆うように貼付できる構成のものである。そのため、貼付剤に含まれた薬剤が、マイクロニードルにより穿刺された穿刺穴より、体内へ多量に注入・移行できるようになった。本発明のマイクロニードルと貼付剤が設置されているアプリケータは極めて簡易な構造で小型化ができるため、携帯し易く、医師や看護師の手を煩わせなくとも自己投与が可能となっている。このように、本発明のアプリケータは携帯が容易で、しかも皮膚への穿刺および穿刺部分に対して貼付剤の貼付が簡単であることから、これまで皮下注射等が必要であった例えばインシュリンやインフルエンザワクチン等の薬剤に関して、本発明のアプリケータを用いた、新たな投与方法が創出できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明のマイクロニードルと貼付剤を包含する屋根型アプリケータの断面図の一例である。
【図2】本発明のマイクロニードルと貼付剤を包含する屋根型アプリケータの断面図の一例である。
【図3】本発明のマイクロニードルと貼付剤を包含するアプリケータの断面図の一例である。
【図4】本発明のマイクロニードルと貼付剤を包含するアプリケータの断面図の一例である。
【図5】図1および2に記載の屋根型アプリケータの斜視図である。
【図6】図3のアプリケータに使用できるワッペン型アプリケータの斜視図である。
【図7】図3のアプリケータに使用できる下駄型アプリケータの斜視図である。
【図8】図4のアプリケータに使用できるワッペン型アプリケータの斜視図である。
【図9】図4のアプリケータに使用できる下駄型アプリケータの斜視図である。
【図10】本発明のマイクロニードルと剥離シートに付着した貼付剤を包含するアプリケータの断面図の一例である。
【図11】図1記載のアプリケータの使用方法を表わす概略図である。
【図12】図2記載のアプリケータの使用方法を表わす概略図である。
【図13】図3記載のアプリケータの使用方法を表わす概略図である。
【図14】図4記載のアプリケータの使用方法を表わす概略図である。
【図15】図10記載のアプリケータの使用方法を表わす概略図である。
【図16】実施例1で製造したアプリケータの斜視図(写真)である。
【図17】実施例5で製造したアプリケータの斜視図(写真)である。
【図18】実施例3で製造したアプリケータの斜視図(写真)である。
【図19】実施例3で製造したアプリケータの斜視図(写真)である。図18の反対側からの斜視図(写真)である。
【図20】実施例7で製造したアプリケータの斜視図(写真)である。
【図21】実施例1で製造したアプリケータの使用方法を経時的に表示した図(写真)である。
【図22】実施例3で製造したアプリケータの使用方法を経時的に表示した図(写真)である。
【図23】実施例7で製造したアプリケータの使用方法を経時的に表示した図(写真)である。
【図24】実施例2で製造したアプリケータの斜視図(写真)である。
【図25】実施例2で製造したアプリケータの斜視図(写真)である。図24の反対側からの斜視図(写真)である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を、添付図面に示された好ましい態様を参照して更に詳細に説明する。
図1〜4は、本発明で使用するアプリケータの一例を示す断面図であり、マイクロニードルを設置する硬質樹脂平板と、硬質樹脂製の皮膚固定部材(ガイド)で構成されている。
本発明の「硬質樹脂平板」は、指で押圧してもあまり変形しない硬質の部材を使用することが望ましく、硬質の部材としては、公知の種々の材質のものを使用することができる。例えば一定以上の厚みの合成樹脂であれば、特に限定されるものではなく、材質としては例えばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトル・ブタジエン・スチレン共重合体、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、フッ素樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂等の硬質樹脂を使用することが挙げられる。
アプリケータの皮膚固定部材(ガイド)としては、材質の点で特に限定されないが、加工性の点で、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、アクリル、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体、ポリカーボネート、ポリアミド、フッ素樹脂、ポリブチレンテレフタレート等の樹脂が好適である。
上記硬質樹脂平板の形状は、特に限定が無く、マイクロニードルを設置収納することが出来れば十分であり、マイクロニードルのサイズに合わせて適宜調整できる。例えば、それぞれ縦横が3〜7cmの範囲の四角形や直径が3〜7cmの円形のものを使用することができる。例えば、図1、2、5に示されるような3×4cmの四角形や図6、8に示される円形の凹部を持つ一辺が約3cm〜5cmの四角形の形状のものや図7に示される一辺が約3×5cmの四角形の形状のものが使用できる。
本発明の「下駄型アプリケータ」とは、平板に2つの皮膚接触部材が設置されたアプリケータを言い、例えば図7と図9に示されるものを挙げることができる。更には、特願2009−184683に記載されているものを挙げることができる。
本発明の「屋根型(インゴット状)アプリケータ」とは、上記下駄型アプリケータの中に、マイクロニードルの支持台として、屋根型(インゴット状)のものを設置したアプリケータのことである。例えば図5や図16(写真)に示されるものを挙げることができる。更には、特願2010−012620に記載されているものを挙げることができる。
本発明の「ワッペン型(凹状)アプリケータ」とは、平板に凹部が形成されているアプリケータのことを言い、PCT/JP2010/001102に記載されているように、円形に切り抜かれた平板と天板となる平板との重ね合わせで作製することもできる。例えば図6や図8に示されるものを挙げることができる。
【0015】
本発明の「貼付剤」とは、3〜50cmの支持体を有し、アプリケータ(デバイス)を皮膚から取り去るとき、アプリケータから剥離して皮膚に留置される必要がある。支持体の粘着剤は、支持体をアプリケータに保持する役割と支持体を皮膚に固定する役割を有する。また,「貼付剤」には、薬効成分を含有させることができる。薬効成分は,「貼付剤」全体に含有させることができる。或いは、薬効成分を含有する部分を持つこともできる。
本発明の「薬効成分を含有する部分」とは、薬効成分を含有する貼付剤の粘着剤でもよく、あるいは貼付剤の粘着剤の上に形成される薬効成分を包含・含浸させた薬剤保持層でもよい。薬効成分を含有する貼付剤の粘着剤とは、通常の外用貼付剤の作製方法で作製できるものである。また、貼付剤の粘着剤の上に形成される薬効成分を包含・含浸させた薬剤保持層とは、薬効成分を含まない貼付剤の粘着剤の上に、局所的に薬効成分を含有する粘着層を塗布することによって得られる層であり、また、例えばガーゼ等の液体吸収材料に薬効成分を含有する溶液を含浸させ、粘着剤面の局所に設置されているものを言う。薬効成分の物性によって、適切なものを選択することができる。
本発明の「薬効成分を含有しない部分」とは、薬効成分を含まない粘着剤のことである。従って、薬効成分の安定性、放出性に係ることがないので、皮膚への粘着性を基準にして適切な粘着剤を選択することが出来る。
本発明の「支持体」とは、例えば、パルプ、ガラス繊維、綿等の織布、例えばポリウレタン、ポリエステル、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、ポリエチレンテレフタレート等からなるプラスティクフィルムであり、必要に応じて、適宜選択することができる。
マイクロニードルにより穿刺した穴は、その穴の皮膚面を覆うことで、穴が塞がりにくいことが分かっている。その塞がりにくさは、覆う面の気密性により異なる。「支持体」の種類により薬効成分の皮内への移行できる時間をある程度コントロールすることも可能である。例えば、短時間の経皮吸収を設計するなら透過性の高い材質、例えば、パルプ、ガラス繊維、綿等の織布などが望ましく、長時間の経皮吸収を設計するなら透過性の低い材質であるプラスティックフィルムが望ましい。
また貼付剤に用いる「粘着剤」は、公知の医療用の粘着剤のことであり、例えばアクリル系重合体からなるアクリル系粘着剤、例えばスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体等のスチレンブロック共重合体、例えばポリイソプレン、ポリイソブチレン、ポリブタジエン等のゴム系粘着剤、例えばシリコンゴム、ジメチルシロキサンベース、ジフェニルシロキサンベース等のシリコン系粘着剤、例えばポリビニルメチルエーテル、ポリビニルエチルエーテル、ポリビニルイソブチルエーテル等のビニルエーテル系粘着剤、例えば酢酸ビニル−エチレン共重合体等のビニルエステル系粘着剤、例えばジメチルテレフタレート、ジメチルイソフタレート、ジメチルフタレート等のカルボン酸成分とエチレングリコール等の多価アルコール成分からなるポリエステル系粘着剤を挙げることができる。これらの粘着剤は、いずれか1種を使用しても2種以上を配合して用いてもよい。
【0016】
本発明の「マイクロニードル」としては、種々の材質、用途の公知のマイクロニードルを使用できる。例えば、シリコンやセラミックス等のシリコン製、例えば、ステンレス鋼、タングステン鋼、ニッケル合金、モリブデン、クロム、コバルト、チタン及びその合金等の金属製のマイクロニードル;例えば、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、乳酸・グリコール酸共重合体等の脂肪族ポリエステル樹脂に代表される生体内分解性樹脂製のマイクロニードル;例えば、マルトース、ラクトース、スクロース、マンニトール、ソルビトール等の多糖類製のマイクロニードル等を挙げることができる。なかでも、生体内分解性材料である脂肪族ポリエステル樹脂製のマイクロニードルや多糖類製のマイクロニードルは、比較的低強度であり、衝撃に弱く、折れ易い又は曲がり易い傾向にあるが、本発明のアプリケータを使用することで、マイクロニードルの針先の折損を起こすことなく、または、軽減して、皮膚表面にマイクロニードルを確実に穿刺することができる。
アプリケータへの設置方法は特には限定されないが、溶融による融着やアプリケータとマイクロニードルとの間の形状による物理的保持方法、また上記記載の「粘着剤」による設置が挙げられる。
【0017】
マイクロニードルを設置した支持体を、アプリケータから剥離して皮膚へ留置させるためには、本発明では、アプリケータをスライドさせることで、貼付剤をめくるようにして剥離するので、特段困難ではない。よりスムーズに剥離するには、アプリケータと貼付剤との間の粘着力を弱くする方法が挙げられる。例えば、アプリケータと貼付剤の接触面をエンボス加工やシリコン加工を施すことなどが挙げられる。
【0018】
本発明の第一の態様は、貼付剤が、アプリケータの内部に格納された形状である。貼付剤は、アプリケータ内部の天面や斜面部に格納することができ、具体的には、図1、2に示される方法である。
本発明の「アプリケータ」とは、a)貼付剤を接着する平板を有し、b)平板の周辺部に皮膚を固定するための皮膚固定部材(ガイド)を持ち、c)上記固定部材間の距離が5〜70mmでああるデバイスを言う。
本発明のアプリケータは、具体的には例えば図1、5又は図2、5に示されるものであり、平板の周辺部に皮膚を固定するための皮膚固定部材を持ち、上記皮膚固定部材間の距離が5〜70mmであり、上記固定部材が、平板状、角柱状、円柱状、かまぼこ型(半円柱状)、半球状である。
このアプリケータは、例えば図1、2に示されるようにマイクロニードルと貼付剤は別々に設置固定され接触しないようになっている。
本発明のアプリケータを使用するためには、図11、12に示されるように、保護シートを剥離させ、アプリケータを皮膚表面に設置する。アプリケータを皮膚に設置後、指で押し、その後、力を解放する。そして、アプリケータをスライドさせるようすると貼付剤は、皮膚へ移行し、マイクロニードルはアプリケータと共に取り除かれる。
保護シートの材質としては、硬質の合成樹脂シートを使用することができる。硬質の合成樹脂シートとしては市販の汎用のものを適宜選択して使用することができる。
【0019】
本発明の第二の態様は、貼付剤が、アプリケータの上部に格納された形状である。貼付剤は、アプリケータの上部天面に格納することができ、具体的には、図3に示される方法である。 本発明の「アプリケータ」とは、a)貼付剤を接着する平板を有し、b)平板の周辺部に皮膚を固定するための皮膚固定部材(ガイド)を持ち、c)上記固定部材間の距離が5〜70mmでああるデバイスを言う。
本発明のアプリケータは、具体的には例えば図3又は図10に示されるものであり、平板の周辺部に皮膚を固定するための皮膚固定部材を持ち、上記皮膚固定部材間の距離が5〜70mmであり、上記固定部材が、平板状、角柱状、円柱状、かまぼこ型(半円柱状)、半球状である。
このアプリケータは、例えば図3に示されるようにマイクロニードルと貼付剤は別々に設置固定されている。
本発明のアプリケータを使用するためには、図13に示されるように、保護シートを剥離させ、アプリケータを皮膚表面に設置する。アプリケータを皮膚に設置後、指で押し、その後、力を解放する。そして、アプリケータを反転させるようすると貼付剤は、皮膚へ移行し、マイクロニードルはアプリケータと共に取り除かれる。
保護シートの材質としては、硬質の合成樹脂シートを使用することができる。硬質の合成樹脂シートとしては市販の汎用のものを適宜選択して使用することができる。
【0020】
また、図10にしめされるように、剥離シートをくの字型に折り曲げてアプリケータ天面に設置し、貼付剤をその剥離シート天面に設置することもできる。剥離シートは、シリコン加工やエンボス加工など剥離しやすいような加工を全面或いは一部に施すこともできる。
本発明のアプリケータを使用するためには、図15に示されるように、保護シートを剥離させ、アプリケータを皮膚表面に設置する。アプリケータを皮膚に設置後、指で押し、その後、力を解放する。そして、アプリケータを持ち上げようすると貼付剤は、皮膚へ移行し、マイクロニードルはアプリケータと共に取り除かれる
【0021】
本発明の第三の態様は、貼付剤が、アプリケータの下部に格納された形状である。貼付剤は、アプリケータの下部に格納することができ、具体的には、図4に示される方法である。 本発明の「アプリケータ」とは、a)貼付剤を接着する平板を有し、b)平板の周辺部に皮膚を固定するための皮膚固定部材(ガイド)を持ち、c)上記固定部材間の距離が5〜70mmでああるデバイスを言う。
本発明のアプリケータは、具体的には例えば図4、8又は図4、9に示されるものであり、平板の周辺部に皮膚を固定するための皮膚固定部材を持ち、上記皮膚固定部材間の距離が5〜70mmであり、上記固定部材が、平板状、角柱状、円柱状、かまぼこ型(半円柱状)、半球状である。
このアプリケータは、例えば図4に示されるようにマイクロニードルと貼付剤は別々に設置固定されている。
本発明のアプリケータを使用するためには、図14に示されるように、保護シートを剥離させ、アプリケータを皮膚表面に設置する。アプリケータを皮膚に設置後、指で押し、その後、力を解放する。そして、アプリケータを反転させるようすると貼付剤は、皮膚へ移行し、マイクロニードルはアプリケータと共に取り除かれる
保護シートの材質としては、硬質の合成樹脂シートを使用することができる。硬質の合成樹脂シートとしては市販の汎用のものを適宜選択して使用することができる。
【実施例】
【0022】
以下、実施例を示して本発明をより具体的に説明する。但し、本発明は以下の実施例に何等限定されるものではない。
【0023】
(実施例1)貼付剤がアプリケータ内部に収納された屋根型(インゴット状)アプリケータの製造
図5に示されるアプリケータを用いて、貼付剤(プラセボ)として3M製トランスポア1527SP―1(22mm×20mm)を使用し、支持体を2つ折にして接着させるため両面テープ(ナイスタックNW−40)を5×5mmに切り、貼付剤の支持体に設置した。貼付剤はシリコン加工された屋根型(インゴット状)の傾斜面に設置した。マイクロニードルは、屋根型(インゴット状)の水平面に設置し、両面テープ(ナイスタックNW−40)で固定した。
これにより、貼付剤がアプリケータ内部に収納された図1、図16(写真)で示されるアプリケータを製造した。
【0024】
(実施例2)貼付剤が保護シートとアプリケータに接着された屋根型(インゴット状)アプリケータの製造
図5に示されるアプリケータを用いて、貼付剤(プラセボ)として3M製トランスポア1534SP―1(20mm×40mm)を使用し、シリコン加工した屋根型(インゴット状)の傾斜面と保護シート面にまたがって貼付剤を設置した。マイクロニードルは、屋根型(インゴット状)の水平面に設置し、両面テープ(ナイスタックNW−40)でアプリケータに固定した。
これにより、図2、図24に示される貼付剤がアプリケータと保護シートに接着されたアプリケータを製造した。この保護シートの付いたアプリケータを、保護シート側から写した写真が図25である。
【0025】
(実施例3)貼付剤がアプリケータ天板上部に設置されたワッペン型(凹部を有する)アプリケータの製造
図6に示されるワッペン型(凹部を有する)アプリケータを用いて、貼付剤(プラセボ)として3M製トランスポア1534SP―1(25mm×45mm)を使用した。図3に示すように、貼付剤の末端の10mmを保護シートに接着させ、残りの貼付剤をアプリケータの側面からエンボス加工した天板上部にかけて接着させてアプリケータに設置した。マイクロニードルは両面テープ(ナイスタックNW−40)でアプリケータの凹部中央の天板に固定した。
これにより、貼付剤が保護シートからアプリケータ側面、天板上部に設置された図3、図18(写真)で示されるアプリケータを製造した。この保護シートの付いたワッペン型アプリケータを、保護シート側から写した写真が図19である。
【0026】
(実施例4)貼付剤がアプリケータ天板上部に設置された下駄型アプリケータの製造
図7に示されるように、貼付剤(プラセボ)として3M製トランスポア1534SP―1(25mm×45mm)を使用した。貼付剤の末端の10mmを保護シートに接着させ、残りの貼付剤をアプリケータの側面からエンボス加工した天板上部に設置した。マイクロニードルは図7で示される下駄型アプリケータの中央部に両面テープ(ナイスタックNW−40)でアプリケータに固定した。
これにより、貼付剤が保護シートからアプリケータ側面、天板上部に設置された図3で示されるアプリケータを製造した。
【0027】
(実施例5)貼付剤がアプリケータの皮膚接触部位に設置されたワッペン状(凹部を有する)アプリケータの製造
図8に示されるワッペン型(凹部を有する)アプリケータを用いて、貼付剤(プラセボ)として3M製トランスポア1527SP―1(25mm×60mm)を使用した。支持体を2つ折にして接着させるため、接着剤として両面テープ(ナイスタックNW−40)を5×5mmに切り、図4に示されるように使用した。支持体を2つ折にした貼付剤を図4に示されるようにシリコン加工した皮膚接触部位に設置した。マイクロニードルは両面テープ(ナイスタックNW−40)でアプリケータの凹部中央の天板に固定した。
これにより、図4と図17(写真)で示される、貼付剤が2つに折りたたまれて、アプリケータの皮膚接触部位に設置されたワッペン型(凹部を有する)アプリケータを製造した。
【0028】
(実施例6)貼付剤がアプリケータの皮膚接触部位に設置された変形下駄型アプリケータの製造
図9に示される変形下駄型アプリケータを用いて、貼付剤(プラセボ)として3M製トランスポア1527SP―1(25mm×60mm)を使用した。支持体を2つ折にして接着させるため、接着剤として両面テープ(ナイスタックNW−40)を5×5mmに切り、図4に示されるように使用した。支持体を2つ折にした貼付剤を図4に示されるようにシリコン加工した皮膚接触部位に設置した。マイクロニードルは両面テープ(ナイスタックNW−40)で変形下駄型アプリケータの中央部に固定した。
これにより、図4で示されるように、貼付剤が2つに折りたたまれて、アプリケータの皮膚接触部位に設置されたアプリケータを製造した。
【0029】
(実施例7)貼付剤がアプリケータ上部に設置された剥離シートに貼付されたワッペン型(凹部を有する)アプリケータの製造
図6に示されるワッペン型(凹部を有する)アプリケータを用いて、貼付剤のプラセボとして3M製トランスポア1534SP―1(25mm×50mm)を使用した。図10に示すように貼付剤の末端10mmを保護シートに接着させ、残りの貼付剤をアプリケータの側面に接着させ、アプリケータの天板上に設置されたL字上のシリコン加工及び一部にエンボス加工した剥離シートの上に貼付した。マイクロニードルは両面テープ(ナイスタックNW−40)でワッペン型(凹部を有する)アプリケータの中央部に固定した。
これにより、アプリケータ天板の上部に設置された剥離シートの上に、貼付剤が接着されている、図10と図20(写真)で示されるアプリケータが製造された。
【0030】
(実施例8)本発明のアプリケータを用いる、マイクロニードルの皮膚穿刺部位への貼付剤の貼付方法
(1)屋根型アプリケータを用いた貼付剤の貼付方法:
図16に示される屋根型アプリケータを用いて、図11と図21に示されるように、上腕部に貼付剤を貼付することを行なった。
まず、上腕部に図16のアプリケータを押し付け、皮膚をマイクロニードル(ダミー:PP板 直径10mm,厚さ1mm)で穿刺する。その後、押圧を解除し、2つ折になった貼付剤の半分を皮膚に接着させた。アプリケータを少し押さえたまま、貼付剤の方向と平行にアプリケータを移動させ、貼付剤をマイクロニードルの穿刺部位に貼付することができた。
同様に、図24に示される屋根型アプリケータを用いて、図12に示されるようにして、貼付剤をマイクロニードルの穿刺部位に貼付することができた。
(2)ワッペン型アプリケータを用いた貼付剤の貼付方法:
図18に示されるワッペン型アプリケータを用いて、図13と図22に示されるように、上腕部に貼付剤を貼付することを行なった。
まず、図18の保護シートを除去し、上腕部にアプリケータを設置し、貼付剤の末端部分約10mmを皮膚に貼付固定した。アプリケータを押し付け、皮膚をマイクロニードル(ダミー:PP板 直径10mm,厚さ1mm)で穿刺する。その後、押圧を解除し、皮膚に接着した貼付剤の端末を固定して、アプリケータを図13、図22に示されるように回転させた。その結果、アプリケータの天板の上部に貼付されていた貼付剤が天板から剥離して、皮膚に接着することになる。このようにして、貼付剤をマイクロニードルの穿刺部位に貼付することができた。
また、図17に示されるワッペン型アプリケータを用いて、図14に示されるようにしてアプリケータを移動させ、貼付剤をマイクロニードルの穿刺部位に貼付することができた。
(3)剥離シート付ワッペン型アプリケータを用いた貼付剤の貼付方法:
図20に示されるワッペン型アプリケータを用いて、図15と図23に示されるように、上腕部に貼付剤を貼付することを行なった。
まず、図20の保護シートを除去し、上腕部にアプリケータを設置し、貼付剤の末端部分約10mmを皮膚に貼付固定した。アプリケータを押し付け、皮膚をマイクロニードル(ダミー:PP板 直径10mm,厚さ1mm)で穿刺する。その後、押圧を解除し、皮膚に接着した貼付剤の端末を固定して、図15、図23に示されるようにアプリケータを上腕部から離した。アプリケータの移動に伴い、アプリケータの天板上に設置された剥離シートが離れ、続いて引き離すことにより、貼付剤からも剥離シートが離れていく。その結果、剥離した貼付剤が皮膚に接着することになる。このようにして、貼付剤をマイクロニードルの穿刺部位に貼付することができた。
【0031】
(試験例1)貼付剤の移行性の確認
実施例1から7で製造したアプリケータを用いて貼付剤の移行性を確認した。
(方法)試験部位は、ヒト前腕とし、アプリケータの使用方法は実施例8に基き行なった。即ち、実施例1のアプリケータは、図11に示されるように、実施例2のアプリケータは、図12に示されるように、実施例3と4のアプリケータは、図13に示されるように、実施例5と6のアプリケータは、図14に示されるように、実施例7のアプリケータは、図15に示されるように人の上腕部に使用された。使用後、移行性(貼付剤がアプリケータから皮膚へ移行したか)と、貼付位置(穿刺部位に貼付剤が貼付されているか)を確認した。マイクロニードルはダミー(PP板 直径10mm,厚さ1mm)を使用した.


全てのアプリケータで貼付剤の移行性は良好であった。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明のマイクロニードルを包含するアプリケータは、簡便な構造であって、携帯が用意であり、皮膚への穿刺性が優れている。しかも、貼付剤が皮膚穿刺部位に貼付されるため、薬効成分の経皮吸収性が高くなっている。従って、これまで経皮吸収が困難であった薬剤への適用が可能となり、注射剤に代わることが可能である。また、マイクロニードルによる新たな自己投与の形態を創出することができる。更には、インフルエンザワクチン等の皮下接種に関しても、本発明のアプリケータを用いて、容易に自己実施できることになる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マイクロニードルと薬効成分を含有した貼付剤が、それぞれ接触しないようにアプリケータの異なる部位に設置されていることを特徴とする、マイクロニードル用のアプリケータ。
【請求項2】
上記貼付剤は,薬効成分を含有する部分と含有しない部分に分かれていることを特徴とする、上記(1)に記載のマイクロニードル用のアプリケータ。
【請求項3】
アプリケータが下駄型であることを特徴とする、請求項1または2記載のマイクロニードル用のアプリケータ。
【請求項4】
アプリケータが屋根型(インゴット状)であることを特徴とする、請求項1または2記載のマイクロニードル用のアプリケータ。
【請求項5】
アプリケータがワッペン型(凹状)であることを特徴とする、請求項1または2記載のマイクロニードル用のアプリケータ。
【請求項6】
貼付剤の薬効成分を含有する部分がマイクロニードルの皮膚穿刺部分を被覆するように設計・設置されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一つに記載のマイクロニードル用のアプリケータ。
【請求項7】
上記貼付剤が、支持体同士が重なるように2つに折られており、粘着剤で接着されていることを特徴とする、請求項1〜5記載のマイクロニードル用のアプリケータ。
【請求項8】
上記貼付剤として、薬効成分を含有する部分がアプリケータに付着し、薬効成分を含有しない部分の一部が保護シートに付着していることを特徴とする、請求項1〜5記載のマイクロニードル用のアプリケータ。
【請求項9】
上記貼付剤の一部を皮膚に接着させ、これを起点としてアプリケータを移動・回転させ、薬剤成分を含有する貼付剤部分が上記皮膚穿刺部分に来るように、貼付剤が設定されていることを特徴とする、請求項8に記載のマイクロニードル用のアプリケータ。
【請求項10】
上記貼付剤の支持体が2つに折られて両面テープで接着されており、上記皮膚穿刺部分を貼付剤の薬効成分を含有する部分が被覆するように、貼付剤が設定されていることを特徴とする、請求項7記載のマイクロニードル用のアプリケータ。
【請求項11】
上記請求項1〜10記載のアプリケータを用いて、マイクロニードルの穿刺箇所の皮膚穿刺穴に薬効成分を含有する貼付剤を貼付する方法であって、
上記アプリケータの保護シートを除去し、皮膚に設置する工程、
設置されたアプリケータを皮膚に押し込むことで、皮膚にマイクロニードルで穿刺穴を開口する工程、
上記皮膚穿刺部分の穿刺穴に薬効成分を含有する貼付剤が設置されるように、アプリケータを移動又は回転させる工程、
を含むことを特徴とする、アプリケータを用いた貼付剤を貼付する方法。
【請求項12】
上記請求項8又は9に記載のアプリケータの上記保護シートに接着していた貼付剤の一部を皮膚に接着させ、これを起点としてアプリケータを移動・回転させ、薬剤成分を含有する貼付剤部分で皮膚穿刺部分を被覆させることを特徴とする、請求項11に記載のアプリケータを用いた貼付剤を貼付する方法。
【請求項13】
上記の皮膚に接着させた貼付剤の一部を起点としてアプリケータを回転させ、薬剤成分を含有する貼付剤部分で皮膚穿刺部分を被覆させることを特徴とする、請求項12に記載のアプリケータを用いた貼付剤を貼付する方法。
【請求項14】
上記の皮膚に接着させた貼付剤の一部を起点としてアプリケータを移動させ、薬剤成分を含有する貼付剤部分で皮膚穿刺部分を被覆させることを特徴とする、請求項12に記載のアプリケータを用いた貼付剤を貼付する方法。
【請求項15】
上記請求項7又は10に記載のアプリケータを皮膚に押し込み、皮膚に接着する貼付剤を起点としてアプリケータを移動させ、薬剤成分を含有する貼付剤部分で皮膚穿刺部分を被覆させることを特徴とする、請求項11に記載のアプリケータを用いた貼付剤を貼付する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2012−24240(P2012−24240A)
【公開日】平成24年2月9日(2012.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−164719(P2010−164719)
【出願日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【出願人】(302005628)株式会社 メドレックス (35)
【Fターム(参考)】