説明

マイクロ波用ポップコーン製品、パッケージ、及び方法

マイクロ波ポップコーン製品が提供される。このポップコーン製品は、ポップコーン組成物の入ったパッケージを具え,このポップコーン組成物は、ポップコーン種子と、移転脂肪の無いものか或いは移転脂肪の少ない油/脂肪成分と、風味料等の任意の成分を含んでいる。ポップコーン組成物の少なくとも一部は、前記パッケージ内の封入用内部パッケージに保持されている。この封入用パッケージは、ポップコーン組成物の液状又は半固体状組成物のための容器を提供している。通常、破裂促進成分ががこの容器と共に使用され、この破裂促進成分は水、その他の形態の水分である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マイクロ波用ポップコーン製品及びマイクロ波用ポップコーン製品のパッケージに関する。特に、本発明は、外部パッケージ、外部パッケージ内のポップコーン組成物及び外部パッケージの中に入った封入用内部パッケージを含むポップコーン製品のパッケージに関し、この封入用内部パッケージはポップコーン組成物の少なくとも一部を保持するように構成されている。
【背景技術】
【0002】
可撓性の袋等のマイクロ波によってポップコーンを弾けさせるためのパッケージは普及している。この袋に共通の特長は、充分にしなやかで、その中に入ったポップコーン種子がマイクロ波オーブンの中でマイクロ波のエネルギーに曝されると発生する蒸気圧の下で都合よく開いて膨張する紙材料で作られていることである。この包装材料は充分にしなやかであって、例えば連続的な袋製造工程においてシートから折り畳まれた構造に形成される。このタイプのポップコーンを弾けさせるための袋は、例えば米国特許第5044777号明細書、米国特許第5081330号明細書、米国特許第5195829号明細書、米国特許第6049072号明細書、米国特許第6396036号明細書に記載されている。ポップコーンを弾けさせるための袋は、特許文献米国特許第4904488号明細書、米国特許第4973810号明細書、米国特許第4982064号明細書にも記載されている。
【特許文献1】米国特許第5044777号明細書
【特許文献2】米国特許第5081330号明細書
【特許文献3】米国特許第5195829号明細書
【特許文献4】米国特許第6049072号明細書
【特許文献5】米国特許第6396036号明細書
【特許文献6】米国特許第4904488号明細書
【特許文献7】米国特許第4973810号明細書
【特許文献8】米国特許第4982064号明細書
【0003】
多くのマイクロ波用ポップコーン製品は、弾けていないポップコーンの種子と、脂肪/油(即ちグリース)と、風味料(例えば食塩)を包装の内部に有している。貯蔵又は輸送の際、特に環境が比較的高温の場合、袋内に貯蔵されている材料が液化して袋構造から漏れることがある。このような漏れを防ぐために、比較的高い溶融又は軟化温度(代表的には約90〜115°F)を有する固体の脂肪/油が使用される。これに加えて、又はこれの代わりに、或る袋は二枚重ねの紙や、グラシン紙や、グリースを透さないコーティング紙等の高価な材料で作られている。
【0004】
マイクロ波によるポップコーンのための包装が望まれている。
【発明の開示】
【0005】
〔発明の概要〕
【0006】
本発明の第1の形態において、マイクロ波用ポップコーン製品が提供され、その製品は外部パッケージ内にポップコーン組成物を有している。このポップコーン組成物の少なくとも一部は、外部パッケージ内に位置する封入用内部パッケージに入っている。この封入用内部パッケージは、特に、ポップコーン組成物の液体又は非固体部分、即ち液体又は非固体成分を入れて保持するのに適している。封入用内部パッケージ内には、固体成分もいっしょに又は別個に入っていてもよい。
【0007】
封入用内部パッケージは、ポップコーン組成物の少なくとも一部を入れる内部容積を有している。封入用パッケージは、マイクロ波加熱処理の際にそこに入ったポップコーン組成物の一部を解放するように構成されている。別の例では、封入用パッケージは、マイクロ波加熱処理の前に手動で破られ、又は破裂できるように構成されている。封入用パッケージは液状又は半固体成分を保持するように構成され、耐油性紙や耐液材料の外部パッケージの必要性を少なくし、かつ更に湿気を防ぐパッケージの覆いの必要性を少なくしている。
【0008】
好ましいポップコーン製品は、封入用内部パッケージ内に入れられたポップコーン組成物の油/脂肪成分の少なくとも一部を含む。封入用内部パッケージ内に油/脂肪成分を入れることによって、液状又は半固体状の油及び/又は脂肪をポップコーン製品に使用することが可能になる。
【0009】
本発明のもう一つの形態においては、移転脂肪が少なく(low-trans fat)又は移転脂肪が無く(no-trans fat)て、液状の油/脂肪成分を有するマイクロ波ポップコーン製品が提供され、この液状油/脂肪成分は、外部パッケージ内に位置する封入用内部パッケージの中に入って保持されている。
【0010】
本発明によれば、別の好適なマイクロ波ポップコーン製品は、膨張可能に構成された可撓性のマイクロ波膨張可能袋と、この袋に入った可食性成分とを有している。この可食性成分は、弾けていないポップコーンの種子と油/脂肪成分を有している。油/脂肪成分は液状又は半固体成分を含んでいる。封入用内部パッケージは、可食性成分の少なくとも一部を封入用内部パッケージ内に入れた状態で、膨張可能な袋の中に位置決めされ、この封入用内部パッケージは、マイクロ波加熱処理の際に内部の圧力が高まることによって、そこに入った可食性成分を破裂させ、解放するように構成配置されている。
【0011】
本発明によれば、更に別のマイクロ波ポップコーン製品は、マイクロ波と相互作用を行う感受体を有するパッケージと、移転脂肪のレベルが低い可食性成分とを含み、この成分は弾ける前のポップコーン種子と油/脂肪成分を含む。
【0012】
別の好適なマイクロ波ポップコーン製品は、剛性なマイクロ波用容器とこの容器に入った可食性成分とを含む。可食性成分は弾けていないポップコーン種子と油/脂肪成分であり、後者は室温で液状部分を有する。この容器内には、油/脂肪成分の少なくとも一部が入った封入用内部パッケージが位置しており、この封入用内部パッケージは、マイクロ波加熱処理の際に内部圧力が増大することによって、収容されたポップコーン成分を破裂させ、解放するように構成配置されている。
【0013】
更にマイクロ波ポップコーン製品を弾けさせる方法が開示されており、一つの好ましい方法は、膨張源を含むポップコーン製品をマイクロ波エネルギーに暴露し、マイクロ波エネルギーに曝することによってこの膨張源の体積を増大させ、封入用パッケージを破裂させて封入用パッケージ内の油/脂肪と膨張源とを解放し、ポップコーンを弾けさせる工程を含む。ポップコーン製品は、膨張可能なパッケージと、この膨張可能なパッケージ内の封入用内部パッケージとを含む。封入用内部パッケージは、マイクロ波加熱処理の際に内部圧力が増大することによって、その内容物を破裂させ、解放するように構成配置されている。
【0014】
上述のように、本発明は、外部パッケージと、該パッケージ内のポップコーン組成物とを含むポップコーン製品に関し、この組成物は弾けていないポップコーンの種子と、油/脂肪と、任意の風味料とを含んでいる。本発明は、この外部パッケージ内に入れられる内部封入用パッケージを提供するものであり、その中にはポップコーン組成物の少なくとも一部が入っている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図面を参照して、第1のパッケージ構造を説明する。図1は、内部空間15を有する外部パッケージ12を具えたポップコーン製品10を模式的に示している。内部空間15の中には、これに限定されるものではないが、弾けていないポップコーンの種子18と油/脂肪組成物19とを含むポップコーン組成物が入っている。ポップコーン製品10は、外部パッケージ12内に封入用内部パッケージ20を含み、このポップコーン組成物の少なくとも一部はこの封入用内部パッケージ20内に入った。好ましくは、そして代表的には、代表的室温で液状又は半液状であるポップコーン組成物の少なくとも幾つかの成分が、封入用内部パッケージ20内に入っている。固形成分は、封入用内部パッケージ20内に入っていても、入っていなくてもよい。図1において、油/脂肪組成物19がこのパッケージ20内に示されている。
【0016】
〔封入用内部パッケージ〕
封入用内部パッケージ20は、マイクロ波加熱処理の前にポップコーンの成分又は組成物を保持するためのパッケージである。特に、このパッケージ20は、ポーチ、バイアル、容器等の内部空間を有するパッケージである。このパッケージ20、特に内部空間15′は、ポップコーン組成物をその中に入れて保持するように構成される。好ましくは、パッケージ20、特に内部空間15′は、液体、半液体、又は非固体成分や組成物を入れて保持するように構成される。封入用内部パッケージ20は非通気性であり、即ちパッケージ20が破裂する前には、顕微鏡的な又は原子レベル以外ではパッケージ20から空気が殆ど又は全く入れ代わらない。
【0017】
封入用内部パッケージ20は少なくともこれを通じて又はこれから流体が漏れないようになっている。即ち、パッケージ20は全体として側パネル、側壁、シール又は綴じ目を有して、漏れを防ぐ。好ましくは、パッケージ20は、全体として、これを通じて又はこれから漏れが生じないように液体に対して不透過性である。「液体に対して不透過性」なる用語及びその変形の使用によって、通常の製品寿命(一般的に2年)にわたって、蒸発、漏れ、滲み出し等によってパッケージ20から出て行く可食物質の量が、パッケージ20に保持されている全体量の10%を超えないことを意味している。
【0018】
図1は、総体的な封入用内部パッケージ20を示す。図1の封入用パッケージ20は、側縁20a、20b、20c及び20dによって描かれている。本発明の封入用内部パッケージ20は、図1に示されている側縁を持たなくてもよい。図1は、封入用内部パッケージ20が外部パッケージ12の内部空間15に存在していることを示しているにすぎない。封入用内部パッケージ20は、正方形、円形、三角形、六角形、その他の任意の面積を持ってよい。封入用内部パッケージ20の種々の構造と構成を以下に述べる。
【0019】
封入用パッケージ20の第1の構造は、可撓性の概ね平坦なポーチである。図1Aは、図1の5−5線に沿って切断された図1の封入用内部パッケージ20である可撓性のほぼ平坦なポーチの断面図を示している。この封入用パッケージ20、特に封入用内部パッケージ20′は、封入用パッケージ20′の内部空間15′を画定する第1側壁11と第2側壁13とによって形成されている。側壁11と13は縁20a、20bで共にシールされている。このシールは、ヒートシール、超音波シール、接着剤の使用等の任意の適宜な手段によって行われる。一変形においては、パッケージ20′は一方の縁20a、20bに折り返し部を有し、他方の縁20a、20bで共にシールされている。少なくとも一つの縁20a、20b、20c及び20dは、マイクロ波加熱の際に、内部空間15′内の内容物が解放されるように破裂する領域を具えている。この解放又は破裂領域については、更に以下に説明する。
【0020】
封入用内部パッケージ20の側壁11、13のために好適な材料例は,ポリマーフィルム(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、セロファン、マイラー、酸化シリコン被覆フィルム、酸化アルミ被覆フィルム、ポリエステル、ナイロン)、金属箔、金属蒸着ポリマーフィルム、処理紙、それらの積層製品である。これらの材料は、漏れ防止シールを側壁11、13相互間に作ることができるものである。側壁11、13のための好ましい材料の一つは、デュポン・帝人フィルムから入手可能な150ゲージのOLフィルムである。これらの材料及び結果としての封入用パッケージ20′は相当に可撓性である。封入用内部パッケージ20′及びこのパッケージ20′の製造方法に関する更なる詳細を以下に述べる。
【0021】
封入用パッケージ20の第2の構成は、測定可能な長さ、幅、厚さを有する相当に剛性な容器である。図1Bは、封入用内部パッケージ20である剛性で、ほぼ三次元の封入パッケージ20″の図1の5−5線に沿った断面図を示す。封入用パッケージ20、特に封入用内部パッケージ20″は最上壁11′、ベース13′、縁20aに沿った第1縁壁7及び縁20bに沿った第2縁壁9で形成され、これらは共に封入用パッケージ20″の内部空間15′を画定する。封入用内部パッケージ20″は、円筒形、立方体形、ブロック状、球形、半円形、或いはその他の三次元形状であってよい。封入用内部パッケージ20″は、代表的に封入用パッケージ20′の上述の可撓性ポリマー材料よりも可撓性が少ない、相対的に剛性の高い材料で作られている。封入用パッケージ20″のための好適材料例として、ワックス、セルロース、ゼラチン等が挙げられる。好ましくは、これらの材料は、非毒性であって食品グレードのものである。封入用内部パッケージ20″は、特に手動破裂型の封入用パッケージとして適している。
【0022】
封入用パッケージ20(封入用パッケージ20′又は封入用パッケージ20″のいずれであっても)はパッケージ12の内側に位置決めされている。この封入用内部パッケージ20は、パッケージ12の側パネルや端部綴じ目等の内面に取付けられ、又は固定されてよい。パッケージ20を内面に固定するのに、接着剤を用いてよい。これに加えて、又はこれに代えて、パッケージ20は、パッケージ12の製造の際にパッケージ12の端又は側シーム内にシールされたり取付けられたりしてもよい。又は、パッケージ20は外部パッケージ12の内面に取付けられなくてよい。始めに外部パッケージ12の内部空間15に取付け又は固定されていない内部パッケージ20は、加熱活性接着剤を含み、マイクロ波加熱の際に内部パッケージ20は内部空間15に接着する。
【0023】
封入用パッケージ20はポップコーン種子18の近くに位置決めされることが好ましく、幾つかの構成において、封入用パッケージ20の一部がパッケージ15の外に出ているが、封入用パッケージ20全体が内部空間内に入っていることが好ましい。
【0024】
上述のように、封入用パッケージ20は、弾ける前の種子18、油/脂肪19、風味料、添加物、その他のポップコーン組成物の幾つか又はすべてを含んでいる。
【0025】
〔ポップコーン種子〕
弾ける前のポップコーン種子18は、マイクロ波用ポップコーン製品に使用される公知の殻を剥かれた又は殻付きのままのポップコーン種子である。この種子は、入手可能な大、中、小、白、黄、味付け、その他のタイプの入手可能な種子である。通常、ポップコーン種子は約11〜16%の内部湿度レベルを有している。
【0026】
〔油/脂肪成分〕
油/脂肪成分19は、ポップコーン種子18の弾ける前及び弾ける際に、種子18に熱を均等に分配することを助ける。油/脂肪成分19は、更に、それ自体と任意の風味料を飛び散らし、注ぎ込み、散布し、吹き込み等して弾けたポップコーンのフレーク全体に分布させることによって、ポップコーンへの風味料の分布を促進する。ポップコーン組成物中に存在する場合に、油/脂肪成分19は種子18から概ね分離した成分である。即ち、油/脂肪成分19は、感知し得るほどには種子18の内部に吸収されたり、存在することはない。
【0027】
油/脂肪成分19は、主としてグリセロールの3−脂肪酸エステルである物質を言う。脂肪は、室温では固体状の天然脂質物質である。油は同じように脂肪であるが、室温で液状をなしている。「油/脂肪」なる用語は、油、脂肪(天然の又は改質された)、及びそれらの任意の混合物を意味する。「油/脂肪成分」は、室温で固体状、液状または半固体状であってもよい。油/脂肪成分19の多くのものは、弾け処理以前には室温において実質的固体であり、マイクロ波によるポップコーンの弾け処理の際に溶融しやすい。「液状」、「半固体状」、「非固体状」、その他の用語が使用される場合には、室温において流動し、型その他の構造体に保持されていない場合には、一時間で三次元形状を保持しなくなる油/脂肪成分であることを意味する。即ち、液状、半固体状、又は非固体状油/脂肪成分19は、1時間以内に形が崩れるか、形を失うであろう。
【0028】
油/脂肪成分19に使用されるのに好適油は、水素化されていない及び/又は一部が水素化された植物油である。好適油は、ひまわり油、紅花油、菜種油、綿実油、とうもろこし油、亜麻仁油、ピーナッツ油、大豆油である。その他の好適な油は、ナッツ油(アーモンド、ブラジルくるみ、ココナッツ、ヘーゼルナッツ、ペカン、ピーナッツ、ウォールナッツ)、オリーブ油、椰子油、胡麻油、亜麻仁油である。オレストラ(olestra;例えば Oleanの商品名で市販されている)等の非脂肪系油も使用に適している。
【0029】
弾けていないポップコーン種子に対する油/脂肪成分19の量は、約50重量%よりも多くなく、好ましくは約40重量%よも多くない。油/脂肪10の量は通常は少なくとも1重量%、代表的には少なくとも5重量%である。
【0030】
〔風味料〕
本発明のポップコーン製品10は、最終製品が持つべき特別な特徴及び/又は風味に応じて、適宜タイプの風味料を有している。代表例において、この製品10は種々の風味料、着色料、その他のポップコーン組成物の補助材を含む。ポップコーン組成物に含まれる好ましい成分は、食塩とバターの香りである。他の好適風味は、甘味、酸味、砂糖、塩味、辛味(tart) 、スパイス、果物の香り等である。特別な香りの例は、それに限定されるものではないが、バター、チーズ、サワークリーム及びねぎ、芹、ハーブ、たまねぎ、にんにく、胡椒、ベーコン、ピザ、トマト、塩及びビネガー、バーベキュー、タコス、シナモン、ナツメグ、ヒッコリ、煙である。これらの風味料は液体或いは固体として存在し、封入用内部パッケージ20のセル内に入れられたり、外部パッケージ12の内部空間15内の封入用内部パッケージ20の外側に位置している。弾ける前のポップコーン組成物及び弾けた後の製品に存在している風味料の量は、使用される特別な風味料に大きく依存する。
【0031】
〔膨張源〕
封入用パッケージ20の一例において、パッケージ20内に入った成分を解放するために、封入用パッケージ20はその中に、パッケージ20を破裂又は開放する膨張源を含む。この膨張源は一般的には液体水等の水分源であるが、弾ける前のポップコーン18等の他の成分に含まれている水分でもよい。一定量の水分又は他の膨張源は、封入用パッケージ20を破裂させ又は貫通するために、この封入用パッケージ20内に入っていることが望ましい。大部分の油/脂肪成分はマイクロ波加熱の際に質量的にはあまり膨張しないが、水を含んだエマルジョンその他の油/脂肪成分、例えばマーガリン・エマルジョンは加熱によって水を解放して蒸気を拡げ、封入用パッケージを破裂させる。水は室温(約20℃)からその沸騰温度(100℃)まで加熱されると、その質量は(同一圧力で)約1200倍に膨張する。
【0032】
封入用内部パッケージ20内に存在する水分源は、通常、800〜1200ワットの従来型の家庭用マイクロ波(即ち、電子レンジ)オーブンからのマイクロ波の放射の初期から約15〜45秒以内に充分に膨張して、パッケージ20を破裂させる。封入用内部パッケージ20はポップコーン18が弾ける前に破裂することが好ましい。
【0033】
図2〜図9を参照すると、封入用パッケージ20の種々の形態が図示されている。図2から図6までは複数のセルや室を有する封入用パッケージを示し、図7から図9までは単一のセルや室を有する封入用パッケージを示している。図2〜図9に示された形態は、ポリマー・フィルムで作られた概ね可撓性の、かなり平らなパッケージであり、これらの形態は図1Aの封入用パッケージ20′と類似している。
【0034】
〔複数のセル〕
図2の封入用パッケージ20は、第1セル21aと第2セル21bとを有する特別な封入用パッケージ21である。この第1セル21aは膨張源即ち水17と、選択的であるが好ましくは食塩とを保持し、第2セル21bは油/脂肪19を保持している。
【0035】
図3の封入用パッケージ20は、第1セル22aと第2セル22bとを有する特別な封入用パッケージ22である。図2の封入用パッケージ21と同様に、図3の第1セル22aは一定量の水17と、好ましくは食塩とを保持し、第2セル22bは油/脂肪19を保持している。
【0036】
パッケージ21と22は、図2の封入用パッケージ21と異なり、第1セル21aと第2セル21bがそれぞれパッケージ21の側縁を貫通して破裂するように構成されている。第1セル21aは第1破裂領域31aを有し、第2セル21bは第2破裂領域31bを有している。各破裂領域31aと31bは、それぞれ、セル21a、21bから延在し、破裂又は破れた場合にはセル21a、21bから側縁20cを通過して封入用パッケージ21の外まで通じる通路を提供する。図2の実施形態では、セル21a内の圧力が増加すると、両方の領域31aと31bとが破裂する。
【0037】
破裂領域31aと31b及びここに述べられているその他は、セル内の圧力増加によって破裂して内部空間15′から圧力を解放するように設計された、封入用パッケージ20の内のパッケージ20の弱部又は他の構造である領域である。この破裂領域は縁20c等の側縁に設けられた弱めシール、穿孔領域、スリット、切り欠き、その他の手段であり、構造を弱めて弱め点を形成している。
【0038】
図3のパッケージ22において、第1セル22aは第1破裂領域32aを有し、第2セル22bは第2破裂領域32bを有している。図2のパッケージ21と異なり、破裂領域32aは、第1セル22aの内容物、即ち水17が第2セル22bへ飛び出すように設計される。水17と油/脂肪19の混合物は、次に第2セル22bから飛び出して、領域32bを経て側縁20aから出て行く。第1破裂領域32aと第2破裂領域32bの破れは同時或いは順次に起こる。
【0039】
上述のように、図2の封入用パッケージ21と図3の封入用パッケージ22は、膨張源の水17と、場合によっては好ましくは第1セル21a、22aには食塩を、第2セル21b、22bには油/脂肪19を有している。パッケージ21又はパッケージ22のいずれかを組み込んだ図1に示されたようなポップコーン製品10は、パッケージ21、22の外側の内部空間15に一定量のポップコーン18を含む。したがって、パッケージ21又は22のいずれかを有するポップコーン製品のマイクロ波加熱の際に、封入用パッケージ21、22は破裂して、油/脂肪19でポップコーン18を被覆してその弾けを容易にする。幾らかの液体水17がポップコーン18に降りかかるけれども、水17は典型的には水蒸気として封入用パッケージ21、22から解放される。
【0040】
図4には、複数のセルからなる封入用パッケージ20のもう一つの形態が示されている。特に、図4は第1セル23aと第2セル23bを有する封入用パッケージ23を示す。この封入用パッケージ23は、第1セル23aから第2セル23bへ延びた第1破裂領域33aと、第2セル23bから側壁20aへ延びた第2破裂領域33bを有する。
【0041】
図3の封入用パッケージ22と同様に、図4の第1セル23aは水17を保持し、更に場合によっては食塩を保持することが好ましく、第2セル23bは油/脂肪19を保持する。第2セル23bは一定量のポップコーン18を保持している。別の構成において、或る量の油/脂肪19と共に又はそれ無しに第1セル23a内にポップコーン18が存在し、第2セル23b内に付加的な油/脂肪19が入っている。この構成において、ポップコーン18内の水分が第1セル23aを破裂させるのに必要な水分を提供する。パッケージ12の内部空間15には、付加的ポップコーン18が入っていてもいなくてもよい。
【0042】
図5は上述の複数のセルを有する封入用パッケージ21、22及び23の変形を示す。図5は、「サンドイッチ」式と呼ばれることの多い複数のセルを有する封入用パッケージを示す。即ち、パッケージ21、22、23のように第1セルと第2セルが隣接して位置決めされる代わりに、図5の形態では、第1セルと第2セルとが積み重ねられている。その詳細は図5を参照して以下に説明される。
【0043】
特に、図5の封入用パッケージ20は、第1セル24aと第2セル24bとを有する封入用パッケージ24である。第1セル24aには水17が入り、場合によっては食塩も入ったことが好ましく、第2セル24bには油/脂肪19が入った。
【0044】
第1セル24aと第2セル24bはセル壁41、43、45によって画定され、特に第1セル24aは壁41と45によって画定され、第2セル24bは壁43と45によって画定されている。これらの壁41、43、45は縁20aと20bで合致し、シールされている。この封入用パッケージ24は、第1セル24aから延在する第1破裂領域34aと、第2セル24bから延在する第2破裂領域34bを有する。縁20bに位置する各破裂領域34a、34bは、各セル壁相互間を破裂させ又は解放するように構成される。即ち、第1破裂領域34aは壁41と45の間を破裂させ、第2破裂領域34bは壁43と45の間を破裂させる。破裂領域34aと34bは、破裂領域31aと31bと同様であり、これらの領域はセル24a内の圧力の増大によって領域34aと34bを破裂させるように構成されている。
【0045】
図6には、複数のセルを有する封入用パッケージ20の一変形、特に第2セル25bの中に第1セル25aを有する封入用内部パッケージ25が示されている。第1セル25aは第2セル25b内に自由浮遊状態又は非固定状態にあり、或いは第1セル25aは第2セル25b内に固定される。固定された第1セル25aは、側壁を第2セル25bと共有している。第2セル25b内に位置している第1セル25aには、水17が入り、かつ選択的かつ好適には食塩が入ることが好ましく、第2セル25bには油/脂肪19が入った。第1セル25aは第1破裂領域35aを有し、第2セル25bは第2破裂領域35bを有している。第1セル25a内の圧力が増大すると、破裂領域35aが解放され、これが第2セル25b内の圧力を増大させて、破裂領域35bを破壊する。第2破裂領域35bは第1破裂領域35aと同時に、或いはこれに引き続いて壊れる。
【0046】
〔単一のセル〕
図7から図9までを参照すると、単一セル又は室を有する封入用パッケージ20が示されている。特に、図7は封入用パッケージ26を、図8は封入用パッケージ27を、図9は封入用パッケージ28を示す。上述の封入用パッケージ21、22、23、24、25と同様に、図7〜図9の封入用パッケージ26、27、28には油/脂肪19と水分源が入っているが、しかし図7〜図9の封入用パッケージ26、27、28は、油/脂肪と水分源の両方を保持するための一つのセルを有している。
【0047】
図7の封入用パッケージ26は、水17と、場合によっては好ましくは食塩と、そして油/脂肪19を保持するセル26aを有する。破裂領域36はセル26aから側縁20cまで延びている。水17は油/脂肪19と親密に混合して、例えばエマルジョンを形成する。殆どの構成において、水17と油/脂肪19は非混和性であり、エマルジョンが好ましい。
【0048】
封入用パッケージ26の一変形においては、油/脂肪19は、水17が存在しないセル26a内に入っている。膨張源が存在しないので、セル26aは消費者によって提供される介入がなければ破裂しない。即ち、ポップコーンのパッケージをマイクロ波オーブンに入れる前に、消費者は例えば手の圧力によって封入用パッケージ26を破裂させ、油/脂肪19を解放する。どの封入用パッケージ20でも、必要に応じて手で破裂可能である。
【0049】
図8の封入用パッケージ27は、水分源を入れたエマルジョン等の改質された油/脂肪19′を保持している点を除いて、セル27aとこのセル27aから側縁20cへ延びた破裂領域37を有する点で図7の封入用パッケージ27と同様である。セル27a内には液体水は入っていない。
【0050】
同じように、図9の封入用パッケージ28は、セル28aとこのセル28aから側縁20cへ延びた破裂領域38とを有する点で図8のパッケージ27と同様である。封入用パッケージ28はセル28a内に液体水を有しておらず、代わりに、セル28aは油/脂肪19とポップコーン種子18を保持している。セル28a内のポップコーン18は充分な水分を提供してセル28aを膨張・破裂させる。
【0051】
上述の各種封入用パッケージ20は、通常は液体或いは通常の室温で流動可能な成分が漏れたり、流れ出したりしないように、この成分の保持場所を提供する。室温で通常は液体である成分は、脂肪と油を含む。水17、ポップコーン18及び油/脂肪19のみが封入用パッケージ20内に存在するものとして説明されたが、風味料その他の補助剤、特に任意の風味料や補助剤がパッケージ20内に保持されてよい。
【0052】
〔膨張源(再出)〕
前述のように、膨張源の存在は封入用パッケージ20の開放と破裂を助け、内側に保持された油/脂肪19を解放するために望ましい。好ましくは、この膨張源は、液体水等の水分源である。
【0053】
水分量は、マイクロ波加熱によって生じる水分の体積増加が、水17その他の水分源が入ったセルのシールや破裂領域を破裂させ又は破壊するのに充分なように選ばれている。この水分量は、セルの寸法、セル内の他の要素、例えば油/脂肪19、ポップコーン18、風味料、空気の存在に応じる。約99グラムの可食成分を有する好ましいポップコーン製品の場合には、膨張源として、約1〜2グラムの食塩水(6.25重量%のNaClを含む)が使用される。
【0054】
油/脂肪19と水17が別々に入った複数のセルを有する封入用パッケージ20の場合には、水17の量は、油/脂肪19に対する比として、少なくとも1:250である。油/脂肪19に対する水17の量の比は、1:5より多くはなく、普通は1:6.25より多くはない。好ましくは、油/脂肪19に対する水の比は1:50〜1:15である。水:油/脂肪の比は1:16.7が好ましい。
【0055】
油/脂肪19と水17とが同じセル内に存在する単一のセルを有する封入用パッケージ20の場合には、油/脂肪19に対する水17の比は、少なくとも1:250である。油/脂肪19に対する水17の量の比は、1:5より多くなく、普通は1:6.25より多くない。好ましくは、油/脂肪19に対する水17の比は、1:50〜1:15である。水:油/脂肪の比率=1:16.7が一つの好適比率である。
【0056】
油/脂肪中に水の入ったエマルジョン等の改質された油/脂肪19′を有する実施形態の場合には、油/脂肪19′中の水17の量は少なくとも0.05重量%であり、油/脂肪19′中の水の量は概ね25重量%より多くない。幾つかの実施形態では、水溶液内に油/脂肪が分散し25重量%より多い水分を含有する、「リバースド・エマルジョン」を使用することができる。
【0057】
図1Bに封入用内部パッケージ20″として示された実施形態を有する前述の「手動破裂」パッケージ20において、パッケージ20は消費者の手によって、又は物理的手段によって破壊されるので、油/脂肪19を解放するのに水分は不要である。この手動破裂パッケージ20が可撓性であれば、掌を転がす等の圧力の付与によりパッケージ20を充分に破裂できる。剛性手動破裂パッケージ20は手で折ったり、割ったりすればよい。
【0058】
弾ける前のポップコーン種子18は、また、良好な水分源である。通常、ポップコーン種子18は約11〜16%の含水率を有し、ポップコーン18の量とセルの寸法に応じて、この水分が膨張すればセルのシールを破裂させるのに概ね充分である。
【0059】
水の蒸発、即ち水蒸気は水に塩もしくは食塩を加えることによって更に促進される。「塩」なる用語は、塩化物及び沃化物の可食性塩、最も一般的には塩化ナトリウムを指している。水17の中には幾らかの塩が入ったことが好ましい。塩が存在する場合には、水に添加される塩の量は水100部に対して少なくとも0.5部であって、約0.5%の食塩水を作る。好ましくは、水に添加される塩の量は水100部に対して約15部(約13%の食塩水)より多くなく、更に好ましくは、水に添加される塩の量は、水100部に対して約10部(約9%の食塩水)より多くない。食塩:水の好適且つ普通の範囲は1:100〜5:100(約1%〜約5%の食塩水)である。水に添加される塩は、弾けたポップコーンに或る程度の風味を与えるであろう。しかし、殆どの場合、製品10内の他の箇所に、例えば脂肪/油19やポップコーン種子18と共に塩が付加的に存在するであろう。
【0060】
使用される塩は、代表例として塩化ナトリウム(普通の食卓塩又は海塩)である。しかし、他の塩、例えば塩化カリウム、沃化カリウム、沃化ナトリウム、塩化カルシウム等も適している。任意の寸法の塩が使用できる。塩の普通の寸法は、食卓塩や粉末食塩として知られているものの寸法である。
【0061】
次表は、可食成分全体に基づく弾ける前の好ましいポップコーン組成物の定義である。
【表1】

【0062】
移転脂肪 (trans-fat)の無い又は少ないポップコーン製品
前述のように、封入用パッケージ20は、ポップコーン組成物の液状成分の一部又は全てを保持し、収容するのに適した便利なパッケージを提供する。多くの油/脂肪19、特に移転脂肪を持たない又は移転脂肪のレベルが低い油/脂肪は室温で液状をなしている。移転脂肪は、普通、「移転脂肪酸」或いはその変種とも称される。移転脂肪が無い或いは低移転脂肪と考えられる油及び/又は脂肪の例は、ひまわり油、菜種油、コーン油、オリーブ油、大豆油、ピーナッツ油、椰子油、ココナッツ油等である。
【0063】
典型的な移転脂肪の無い油/脂肪は、室温で液状又は非固体状なので、移転脂肪の無い油/脂肪は、油/脂肪19又は油/脂肪19′として封入用パッケージ20の内部に保持されることが好ましい。本発明のポップコーン製品は、封入用パッケージ20内には入れられていないがパッケージ12′の内部空間15には存在している油/脂肪の源を含んでいる。好ましくは、封入用パッケージ20の外部に存在している油/脂肪は室温で固体状又は半固体状をなす。
【0064】
この出願においては、「移転脂肪を持たない」ポップコーン製品は、100グラムの可食製品に対して5グラムより多くない移転脂肪を持っている。「移転脂肪の少ない」製品は、100グラムの可食製品に対して10グラムより多くない移転脂肪を持っている。
【0065】
好ましい製品構成において、パッケージ20内に油/脂肪19及び任意の他の油/脂肪を含む全可食成分は、5重量%より多くない移転脂肪を、好ましくは1.5重量%より多くない移転脂肪を含んでいる。移転脂肪は同じセル内又は別々のセル内に存在し、或いは移転脂肪はパッケージ20の外部に存在していることもある。部分的に水素化された或る量の大豆油等の移転脂肪をポップコーン製品に付加して、弾けた製品の味を改変し、付加的な食塩及び/又は風味料を含ませ、及び/又は製品荷重を感受体(susceptor)上に保持することが望ましい。しかし、移転脂肪の量は油/脂肪成分の全体の約10重量%より多くないことが好ましく、約5重量%より多くないことが更に好ましい。
【0066】
次表は、可食成分全体に基づく弾ける前の移転脂肪の無い、又は少ない好ましいポップコーン組成物の定義である。
【表2】

【0067】
〔封入用パッケージ(再出)〕
前述の封入用パッケージ20に戻ると、パッケージ20は、移転脂肪物質の無い又は少ない油/脂肪19を含む油/脂肪19等の液状成分を保持して、ポップコーン製品10の典型的な保管および使用状態の下でこれらの成分が製品10から漏れないようにする保管器、受器、または他の容器を提供するための機構である。
【0068】
典型的には、封入用パッケージ20は、水17、油/脂肪19及びその他の成分が滲み出さないような材料で作られた二次元的、即ち平らなポーチである。パッケージ20のための好適材料例は、ポリマー・フィルム(例えばポリエチレン、ポリプロピレン、マイラー、酸化シリコン被覆フィルム、酸化アルミ被覆フィルム、その他の金属被覆フィルム、ポリエステル、ナイロン、その他の分子樹脂材料等)、金属箔、処理紙、それらの積層製品である。これらの材料は、漏れ防止用シールが材料相互の重なった箇所に施される必要がある。好適なシール法としては、接着剤、熱シール(例えば、加熱と加圧によるシール)或いは超音波シールがある。
【0069】
封入用パッケージ20は種々の方法で作ることが可能である。このパッケージ20を作る一つの好ましい方法は、ポリマー材料等の2枚のシートを重ね、三辺(例えば、図1の側縁20a、20b、20d)とセル相互間の任意の内部シールをヒートシールし、セルを充填し、そして最後の辺(例えば側縁20c)をシールするものである。別の好ましい方法は、ポリマー材料のシートを折り重ねて第1縁20dを形成し、側縁20a、20b及び内部シールをヒートシールし、セルを充填し、側縁20cを封止するものである。更に別の方法は、材料の管(側縁20aと20bを形成している管)を用いて、側縁20d及び内部シールを封止し、セルを充填し、かつ側縁20cを封止するものである。
【0070】
封入用パッケージ20の全体の寸法は、適当にセルを保持し、セルの周囲に適当なシールを提供できるものである。例えば、或るパッケージ20の場合には、5/8インチの厚さ(約1.6cmの厚さ)のヒートシールがパッケージ20のすべての縁に設けられる。
【0071】
封入用パッケージ20のセルの寸法は、油/脂肪19、水17、ポップコーン18、及びパッケージ20内に保持されるべきその他の成分の量を入れるのに適したものである。図2、3、4のパッケージ21、22、23等の二つのセルを有するパッケージの場合、各セルは膨張前には少なくとも2cm3 の容積を持っている。セルの容積はその内容物によって決まる。例えば、22グラムの油/脂肪19がセル内に保持される場合には、セルの容積は約25〜60cm3 が好ましい。1.5グラムの水又は食塩水の場合には、セルの容積は約2〜20cm3 が好ましい。セルの中にポップコーン18が存在する場合には、このセルは、ポップコーン18、油/脂肪19及びその他の成分の全てを保持できる充分に大きなものである。
【0072】
封入用パッケージ20は、前述のように、破裂領域31a、31b、32a、32b等を有することが望ましい。これらの破裂領域はセル相互間又はその周囲のシール内の弱部であったり、シール内に形成された切り欠き、スリット、孔、その他の弱部であってもよい。破裂領域の機能は、パッケージ20が破裂箇所を誘導することである。破裂領域はパッケージ20のどの側縁に位置していてもよい。好適な破裂領域の一例は、シールに設けられた三角形状の切り欠きである。シールのスリットも破裂領域として適している。通常、破裂領域がシールに入り込んでいる距離は、シールの幅の90%より大きくなく、典型的には約75%より大きくない。好ましくは、シールの少なくとも0.25インチ(1インチ≒2.54cm)が破裂領域を設けずに残されている。破裂領域の深さ又は長さは、0.062インチ程度に小さい。
【0073】
ポップコーン組成物の少なくとも一部がパッケージ20内に保持されるポップコーン組成物とパッケージ20は、他のパッケージ中に位置決めされる。図1に示された実施形態において、弾けていないポップコーン種子18がパッケージ20の外側の内部空間15に存在し、油/脂肪が封入用パッケージ20内に存在する。パッケージ12は、膨張可能な袋又は容器等の任意のタイプのマイクロ波用ポップコーン・パッケージである。封入用パッケージ20は、パッケージ12の内部空間15にマイクロ波加熱の際にパッケージ12の膨張を妨げないように位置決めされている。好ましくは、パッケージ20は、内部空間15に自由に位置決めされるのではなくて、パッケージ12に取付けられ、又は固定される。ここで「取付け」、「固定」等の用語は、封入用内部パッケージ20の少なくとも一部が外部パッケージ12の内部空間15に対して固定されて、動かないことを意味している。「取付けられない」、「固定されない」、「自由に位置決めされる」等の用語は、封入用内部パッケージが、外部パッケージ12の内部空間15に対して動き得ることを意味している。
【0074】
更に、封入用パッケージ20は、固定されていようがいまいが、ポップコーン18がマイクロ波と相互作用を行うパッケージ12内の感受体の近くに位置するように、パッケージ12内に位置決めされることが好ましい。前述のように、ポップコーン種子18を有する単一セル型の封入用内部パッケージの実施形態において、ポップコーン18は感受体と封入用内部パッケージ20との間には存在しないで、パッケージ20内に入っているが、パッケージ20の特定構造とその中に入った組成物に応じて、ポップコーン18は感受体と封入用パッケージ20との間に存在する。封入用内部パッケージ20は外部パッケージ12の内部空間15の任意箇所に位置決めできる。
【0075】
封入用パッケージ20はパッケージ12の製造の際にパッケージ12に取付けられる。特定の好適パッケージ12の例を次に述べる。
【0076】
〔ポップコーン製品用パッケージ〕
上述したように、マイクロ波で調理可能な弾ける前のポップコーン組成物は、パッケージ12内に存在している形で提供されて、ポップコーン製品10を形成している。一般に、このようなパッケージは、米国特許第5044777号明細書 (Watkins 他) 、第560853号明細書(Jackson 他) 、第5650084号明細書(Bley) 、第6049072号明細書(Olson 他) に開示されたような膨張可能な可撓性の袋、又は米国特許第5008024号明細書 (Watkins ) 、第5834046号明細書(Turpin他) に開示されたような剛性容器である。好適実施形態において、このマイクロ波パッケージは、マイクロ波と相互作用可能な構造又は支持台を具えて弾け作用を助けている。このような支持台は、米国特許第5149396号明細書 (Wilson) 、第5175031号明細書(Ochocki)、第5338911号明細書(Branenberg他) 、第5285040号明細書(Branenberg他) に述べられている。
【0077】
図10〜14に注目する。図10には、マイクロ波ポップコーン用の可撓性の袋101が、貯蔵状態で実質的に直立した形で示されている。袋101は、貯蔵のために外被103内に収納された三つ折り構造102で示されている。図11には、ポップコーンを弾けさせるためにマイクロ波オーブン内に置かれる向きで収容されているが、まだ膨張する前のポップコーン用袋101の平面図が拡げられた状態で模式的に示されている。「可撓性」と云う用語は、使用の際に袋の膨張に好ましくない妨害を与えない程度の硬質または剛性でない袋および袋の材料に関することを意味する。別の言い方をすれば、この用語は、容易に折り畳まれたり、拡げられることできる袋に関して使用されている。
【0078】
図11において、線111と112は、この構成の中心領域113を画定する折り畳み線を示している。中心領域113における袋の内側には、弾けていないポップコーン18と封入用パッケージ20が、マイクロ波と相互作用を行う構造体(感受体)が位置する袋の一部分の上方を向いて位置決めされている。「マイクロ波と相互作用を行う」と云う用語は、マイクロ波オーブン内でマイクロ波のエネルギーに曝された場合に加熱される材料に関することを意味する。代表的なマイクロ波相互作用構造体は、袋101内に位置する金属被覆ポリマー成分(例えばアルミ被覆製品)である。
【0079】
弾け作用の際に、水等の膨張源はマイクロ波エネルギーを吸収して膨張し、封入用パッケージ20のセルを破裂させて油/脂肪19を解放する。この水分は、また、弾け作用と袋101の膨張のために充分な蒸気と熱を発生する。更に、マイクロ波と相互作用を行う材料もマイクロ波エネルギーを吸収して、ポップコーン組成物に熱を放散する。
【0080】
図11の線12−12に沿った断面である図12に注目する。図12において、袋101は、第1及び第2のガセットもしくはマチ122と123によって結合された第1、第2パネル120と121を画定する二重壁(又は二枚重ねの層146、147)構造を具えている。ガセット122と123は、概ね、ポップコーンの袋101を第1及び第2の膨張可能な管128と129に分離している。ポップコーン種子118は、管128の中に実質的に位置し、且つ実質的に保持されている。袋101は、ポップコーン種子118の下に、マイクロ波と相互作用を行う構造、即ち感受体145を具えている。図10に示されている例等において、感受体145は、可撓性の袋101の折畳み層146と147との間に設けられている。封入用パッケージ20は膨張可能な管129内に位置し、好ましくは層147に接着される。こうして、図12に示された構造において、感受体145と封入用パッケージ20との間にポップコーン種子118が位置する。
【0081】
図13Aには、パネル160が示されている。このパネル160は袋101の可撓性折り畳み材料のシートである。このパネル160は点パターンで示された種々のシーラント域161、162、163を含み、得られた折り畳み袋101に所望の特長を与えている。シーラント域161、162は、米国特許第5650084号明細書に述べられているように、端ガセットを有するパッケージを提供する。シーラント域163はマイクロ波感受体をパネル160に接着するのに使用される。一実施形態において、このシーラント域163は約6.5インチ×5.625インチである。
【0082】
パネル160は典型的には、図12に示されているように、相互に積層された二層の紙146、147で形成される。図13Bには、好ましい積層接着剤パターンがパネル160上に示されている。図13Bに示されている接着剤パターンは二層間にあり、シーラント域161、162、163を有する上述のパネル160を形成するのに使用される。図13Bにはパネル160上に種々のシーラント域165、167、169が存在している。シーラント域165はパネル160の中央部にあり、接着剤で覆われた連続した領域を構成している。マイクロ波と相互作用を行う感受体はシーラント域165内に存在している。同様に接着剤で覆われた連続した領域であるシーラント域167はパネル160の両端に位置している。シーラント域169は接着剤の交差した線を含み、接着剤で被覆されないパネル160の部分を有する。パネル160の表面の約55%が接着剤で覆われている。
【0083】
少なくともシーラント域167と破線172で示された領域によって画定された外側境界170が、パネル160の周縁に位置する。好適実施形態において、この境界170は約0.625〜1.125インチの幅を有する。この外側境界170は完全に接着剤で被覆された領域を有する。図13Bに示された例では、境界170の中のシーラント域167の一部が、完全に接着剤で被覆された領域を形成している。更に、境界170の中のシーラント域165の一部は、接着剤で完全に被覆された領域を形成している。境界170内のシーラント域169のこの部分は、接着剤の連続する領域を有する領域を形成している。
【0084】
別の実施形態において、ポップコーン製品10は、例えば図14に模式的に示され、そして米国特許第5384024号明細書に特徴が開示されているような、剛性な容器を有してよい。この容器200の断面が図14に示され、ポップコーン種子218と、マイクロ波と相互作用を行う感受体218と、封入用内部パッケージ20とが入った。ポップコーン種子218は感受体210の近くに、感受体210と封入用パッケージ20との間に位置している。この容器はボール紙又はファイバーボードで作られ、可撓性フィルムがカバーとして使用される。一般的に、この構成の場合には、カバー205が、ポップコーンを弾けさせる作業の際に生じる熱と蒸気によって拡張または膨張する。この例では、封入用パッケージ20はカバー205に取付けられている。容器200は、積み重ねやすく且つ種子218が弾けやすくなるように剛性な逆円錐形側壁構造215を有し、弾けた後には入れ物となり、そしてカバー205を開いて外すことができるようになっている。
【0085】
本発明は、以下の実施例で更に詳しく説明される。これらの実施例は本発明の例示であり、本発明の範囲をこれらに限定することを意図したものではない。すべての部、%、比等は特に断らない限り、重量を基礎にしている。
【実施例1】
【0086】
実施例1は、移転脂肪を含まない油を封入するための単一のセルを有する封入用ポーチを組み入れたポップコーン製品であった。次の材料と方法を用いて、複数(約30個)の封入用ポーチが作られ、テストされた。実施例1に用いられた材料は次の通りであった。
【0087】
既製品のマイクロ波ポップコーンの袋(例えば米国特許第6049072号明細書に示されたもの、但し、本出願の図13Aに示された接着剤パターンと図13Bに示された積層接着剤パターンとを有していた。)。両端はシールされていなかった。
150ゲージのシール可能な「OLマイラー」フィルム、10インチ(25.4cm) 幅のロール(DuPont Teijin から入手可能)、
「Duracet 」熱活性化糊、
水と、コーン油及びNuSun 中オレイン酸ひまわり油の一つ又は両方を含むマーガリンタイプのエマルジョン(このエマルジョンは種々の製油業者から入手可能)、
一部水素化/防寒処置した(winterized)大豆油、
粉末食塩、メッシュサイズ200(75μm)、
一部水素化大豆油、および
マイクロ波ポップコーンの弾ける前の種子。
【0088】
封入用ポーチを、マイラーフィルムを5.0インチ×5.5インチ(12.7cm×14cm)の矩形片に切断して作った。シーラント層の有る表面が相互に向き合うようにこのフィルムの二片を重ねた。これらのフィルム片の二つの幅方向の辺(短い方、5.0インチ(12.7cm))と一つの長手方向の辺(長い方、5.5インチ(14cm))がヒートシーラー(モデル12−ASL、Sencorp Packages Inc. から入手)によってシールした。これらのシールは約0.5インチ(1.3cm)〜0.625インチ(1.6cm)の範囲にあった。シーラーを240°F(115℃)で0.6秒間で硬化し、シールバーの圧力は80PSIであった。
【0089】
ポーチを開いて、第4の将来のシール領域がエマルジョンで汚染されないように注意しながら、22.8グラムのマーガリンタイプのエマルジョンをポーチ内に入れた。次に、他の三つのシールと同じ技術を用いてポーチ上に第4のシールを作った。鋏によって、0.25インチ(0.64cm)のスリットを最後の(長手方向の辺の)シールの中心に作った。Duracet 熱活性化糊の薄いコーティングを、スリットを設けていない長手方向のシールの両側に付与した。
【0090】
Duracet 糊が乾いた後、ポーチの長手方向の(5.5インチ(14cm))辺が袋の端と平行になるように、封入用ポーチを既製品の袋の底に挿入した。スリットを有するポーチの辺を袋の中心に向かって位置決めし、Duracet を有する辺は袋の底部シール領域の近くに位置決めした。封入用ポーチは袋の最上層(感受体の無い方の側)とガセットとの間に、ポーチの縁が袋の底部シール領域の中心に来るように位置決めした。袋の端をヒートシーラーによってシールし、封入用ポーチをその所定位置にシールした。シーラーは300°F(149℃)、80PSIで0.6秒間で硬化した。このシールはシーラーによって2〜3回の活性化した。
【0091】
袋を、作ったばかりの袋の底部シールに平行に、そこから約5.5インチ(約14cm)折り畳んだ。袋を一部折り曲げて両端を持ち上げた状態で、69.5グラムのコーン種子をその最上部を通じて袋に入れた。次に、5グラムの一部水素化大豆油と2グラムの粉末食塩の混合物を袋に加えた。300°F(149℃)、80PSIで0.6秒間、ヒートシーラーを一回作動させて袋の最上部をシールした。
【0092】
1200ワットのマイクロ波オーブン内で調理すると、封入用ポーチはマイクロ波エネルギーに約19〜35秒間暴露した後に破裂し、第1のポップコーン種子は約40〜58秒で弾け、弾け時間の合計は1分57秒〜2分17秒であり、平均の弾け量は3007mlであった。
【0093】
〔比較例〕−市販されているポップコーン製品(Orville Redenbacher のバター風味) の三つの袋を弾いた。最初の種子は46秒で弾け、弾け時間の平均は1分40秒であり、弾け量は平均で3150mlであった。
【実施例2】
【0094】
実施例2は、移転脂肪の無い油とポップコーン種子の入れるための単一のセルを有する封入用ポーチを組み込んだポップコーン製品であった。次の点を除いて実施例1に述べたのと同様の方法と同じ材料を用いて、四つの封入用ポーチを作り、テストした。
【0095】
5.0インチ×5.5インチ(12.7cm×14cm)の封入用ポーチを実施例1と同じ方法で作った。69.5グラムのコーン種子をこのポーチに入れた。次に、22.05グラムの液体油を、この油によってシール領域が汚染されないように注意しながらポーチに加えた。第4のそして最後のシールを前と同じ技術を用いて作った。このシールはスリットされ、反対側には糊が塗られた。
【0096】
この封入用ポーチを、実施例1と同じように袋に位置決めし、固定した。この袋を、今作ったばかりの底部シールに(平行に)そこから約5.5インチ(約14cm)の箇所で折り畳んだ。両端を持ち上げて袋を部分的に保持した状態で、5グラムの一部水素化大豆油と2.75グラムの粉末食塩を最上部を通じて袋に入れた。袋は前述のようにシールされた。
【0097】
二週間経過した袋を中電力(1100ワット)のマイクロ波オーブン内に置いた。平均の弾け時間は2分30秒、平均の弾け量は3088mlであった。風味は飛ばず、弾けたコーンのぱりぱり感は失われていなかった。
【0098】
実施例と説明によって開示された前述の記載は、本発明の原理を包括する本発明の実施形態についてのものである。これらの実施形態は、種々のタイプの構成を用いて変更し、修正し及び/又は実行することができる。当業者であれば、ここに述べられた実施形態と応用に忠実に準拠せず、しかも特許請求の範囲に記載された本発明の範囲から逸脱せずに、本発明に種々の変更や修正を行うことは容易であろう。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】本発明によるマイクロ波によって調理可能なポップコーン製品の模式的平面図。この製品はパッケージとこのパッケージ内の封入用パッケージの中に弾けていないポップコーン種子を含む成分を有している。
【図1A】図1の封入用パッケージの第1形態の、図1の5−5線に沿った模式的断面図。
【図1B】図1の封入用パッケージの第2形態の、図1の5−5線に沿った模式的断面図。
【図2】図1の封入用パッケージの第3形態の模式的平面図。
【図3】図1の封入用パッケージの第4形態の模式的平面図。
【図4】図1の封入用パッケージの第5形態の模式的平面図。
【図5】図1の封入用パッケージの第6形態の、図1の5−5線に沿った模式的断面図。
【図6】図1の封入用パッケージの第7形態の模式的平面図。
【図7】図1の封入用パッケージの第8形態の模式的平面図。
【図8】図1の封入用パッケージの第9形態の模式的平面図。
【図9】図1の封入用パッケージの第10形態の模式的平面図。
【図10】収納用外被の中に一つの縁を立てて配向されたパッケージを前から見た斜視図。
【図11】図10のパッケージの模式的平面図であり、調理のためにマイクロ波オーブン内に位置決めされたときの、被覆を剥がされ、折り畳みを伸ばされた状態の本発明の封入用パッケージを示している。
【図12】図11の12−12線に沿った断面図。
【図13A】パッケージのシートの模式的平面図であり、シートの第1面の接着剤パターンを示しており、この接着剤は図10〜12の形態のパッケージを作るのに使用されている。
【図13B】パッケージのシートの模式的平面図であり、二枚の材料間の接着剤パターンを示しており、この接着剤は、図10〜12の構成のために二枚の片を積層するのに使用されている。
【図14】本発明の封入用パッケージを具えたボール紙製容器の模式的断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)マイクロ波用容器と、
(b)弾けていないポップコーン種子と、
(c)第1セルと第2セルを有し、前記第1セルは前記第2セルの中に入った、前記マイクロ波用容器内に位置する封入用内部パッケージと、
(d)前記第1セル内に入った水と、
(e)前記第2セル内に入った油/脂肪成分とを含み、前記封入用内部パッケージはマイクロ波による加熱処理の際に発生する圧力の増大によって、その中に入った前記油/脂肪成分を破裂させ、解放するように構成配置されている、
マイクロ波で調理されるポップコーン製品。
【請求項2】
前記弾けていないポップコーン種子が前記封入用内部パッケージの外に存在している請求項1に記載のポップコーン製品。
【請求項3】
前記油/脂肪成分が移転脂肪の無い油/脂肪である請求項1及び2のいずれか1項に記載のポップコーン製品。
【請求項4】
前記油/脂肪成分が、移転脂肪の無い油/脂肪と移転脂肪の油/脂肪とを含み、前記移転脂肪の無い油/脂肪は前記封入用内部パッケージに入り、前記移転脂肪の油/脂肪は前記封入用内部パッケージの外の膨張可能なパッケージ内に存在している請求項3に記載のポップコーン製品。
【請求項5】
前記移転油/脂肪は、油/脂肪成分の10重量%より多くない請求項4に記載のポップコーン製品。
【請求項6】
前記移転油/脂肪は、油/脂肪成分の5重量%より多くない請求項5に記載のポップコーン製品。
【請求項7】
前記ポップコーン種子は、前記封入用内部パッケージの外の前記マイクロ波用容器内に存在している請求項4に記載のポップコーン製品。
【請求項8】
すべてのポップコーン種子が、前記封入用内部パッケージの外に存在している請求項7に記載のポップコーン製品。
【請求項9】
更に、水の中に食塩が入った請求項1〜8のいずれか1項に記載のポップコーン製品。
【請求項10】
食塩と水が、約13%より多くない食塩を含む食塩水として存在している請求項9に記載のポップコーン製品。
【請求項11】
前記マイクロ波用容器が、膨張するように構成されたマイクロ波で調理可能な袋である請求項1〜10のいずれか1項に記載のポップコーン製品。
【請求項12】
前記マイクロ波用容器が、剛性なマイクロ波用容器である請求項1〜10のいずれか1項に記載のポップコーン製品。
【請求項13】
(a)ポップコーン製品をマイクロ波エネルギーに暴露し、
前記ポップコーン製品は、
(i) 弾けていないポップコーン種子の入ったマイクロ波用容器と、
(ii) 前記マイクロ波用容器内の封入用内部パッケージであって、第2セル内に第1セルを具え、マイクロ波加熱処理の際に生じる圧力増大によって、その内容物を破裂させ、解放するように構成配置された封入用内部パッケージと、
(iii) 前記封入用内部パッケージの前記第2セル内の半固体油/脂肪成分と、前記第1セル内に存在する膨張源とを含み、
(b)マイクロ波エネルギーに暴露することによって前記膨張源の体積を増大し、封入用内部パッケージを破裂させ、油/脂肪成分を解放し、かつ
(c)ポップコーンを弾けさせることを含むマイクロ波ポップコーン製品を弾けさせる方法。
【請求項14】
ポップコーン製品をマイクロ波エネルギーに暴露する工程が、
(a)移転油/脂肪レベルが10重量%以下の移転油/脂肪成分を有するポップコーン製品を暴露することを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
ポップコーン製品をマイクロ波エネルギーに暴露する工程が、
(a)移転油/脂肪レベルが5重量%以下の移転油/脂肪成分を有するポップコーン製品を暴露することを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
ポップコーン製品をマイクロ波エネルギーに暴露する工程が、
(a)前記封入用内部パッケージの外部のポップコーン製品内の弾けていないポップコーン種子を含むポップコーン製品を暴露することを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
ポップコーン製品をマイクロ波エネルギーに暴露する工程が、
(a)膨張源として食塩を含むポップコーン製品を暴露することを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記マイクロ波用容器が膨張用に構成されたマイクロ波用袋である、請求項13〜17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
前記マイクロ波用容器がマイクロ波用剛性容器である、請求項13〜17のいずれか1項に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図7】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図14】
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【公表番号】特表2006−506091(P2006−506091A)
【公表日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−553545(P2004−553545)
【出願日】平成15年11月6日(2003.11.6)
【国際出願番号】PCT/US2003/035500
【国際公開番号】WO2004/045308
【国際公開日】平成16年6月3日(2004.6.3)
【出願人】(505183174)コンアグラ フーズ,インコーポレイティド (5)
【Fターム(参考)】