説明

マルチコアファイバ用ファンナウト部品

【課題】高精度なコア位置あわせが可能となり、均一かつ低損失な光接続を実現することができ、および低コストに作製することができるマルチコアファイバ(MCF)用ファンナウト部品を提供する。
【解決手段】本発明のMCF用ファンナウト部品は、複数本の細径ファイバと、該複数本の細径ファイバの相対位置がMCFの各コアの相対位置とおおよそ一致するように配置かつ保持するためのガイド部品とを備える。各細径ファイバの先端のコア部分に突起または窪みを形成し、MCFの端面の各コア部分に窪みまたは突起を形成し、細径ファイバをガイド部品の端面から長さMだけ突き出させ、たわませることにより、各細径ファイバの先端のコア部分の突起または窪みとMCFの端面の各コア部分の窪みまたは突起とを嵌合させて接続することにより、MCFに対して、各コアに個別に光を入出力することを実現する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチコアファイバ用ファンナウト部品に関し、より詳細には、光ファイバの一種であって、1本の媒体に平行に配置された複数のコアを有するマルチコアファイバの前記複数のコアに対して、個別に光を入力/出力するためのマルチコアファイバ用ファンナウト部品に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ネットワーク需要の急速な拡大に伴い、光通信システムにおいて伝送容量の大幅な拡大が求められている。これに伴い、光ファイバ1本あたりの伝送容量拡大が必要とされている。しかし、1本の光ファイバに伝送できる容量は耐パワー性や非線形性の観点から限界に近づきつつある。これを解決する手段の一つとして、同一ファイバ内に複数のコアを有するマルチコアファイバ(以後、MCFと略す)を利用し、空間利用効率を向上させる方法が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
MCFの構造の例を図1〜図4に示す。これらの図では、コアとクラッドのみ示し、被覆等は省略している。図1はコア数が7つの場合、図2はコア数が3個の場合、図3はコア数が13個の場合、図4はコア数が19個の場合の例を示している。MCFにおける各々のコアの間隔dは等しく設定され、その値は30μm〜50μm程度である。これらのクラッド径は単一のコアを有する光ファイバ(φ125μm程度)と同程度の径、あるいはそれより若干大きい径である。ただし、MCFのクラッド径を250μm以上に太くすると、MCFを曲げたときに、破断する確率は高くなる。また、MCFの複数のコアは、長手方向について平行に配置される。基本的には、各コアに沿って、別々の光信号が伝送される。そのため、1本の光ファイバに複数の伝送路を有していると考えることができ、同一波長の異なる光信号を同時に伝送することもできる。
【0004】
MCFにおいて、コアごとに別々の信号を伝送させるためには、MCFの複数のコアを、単一のコアで125μmφ程度のクラッド径を有する光ファイバ(以下、通常の光ファイバと定義する)複数本と個別に光を入出力させる必要があり、これを可能とするMCF用ファンナウト部品が必要となる(以下、この光の入出力を可能とする接続を「光接続」と定義する)。
【0005】
図5はMCFのファンナウトの形態を示す例である。ファンナウト部品20により、MCF10と複数本の通常の光ファイバ30とが光接続される。通常の光ファイバ30には、光コネクタ・プラグ40を設けており、これを光部品付きの光ファイバと接続することで、信号を入力/出力/増幅などをさせてMCF内に伝送させる。しかし、通常の光ファイバでは、前記MCFのコア間隔d(30μm〜50μm)に比べてファイバ径が大きいため、MCFの各コアと個別に光接続させることが困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平5−333232号公報
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】B.Zhu, T.F.Taunay, M.F.Yan, J.M.Fini, M.Fishteyn, E.M.Monberg, and F.V.Dimarcello, "Seven-core multicore fiber transmissions for passive optical network", OPTICS EXPRESS, Vol.18, No.11, pp.11117-11122, 24 May 2010
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
これを解決する手段として、前記コア間隔dと同程度かそれ以下(20μm〜50μm)までクラッド径を細径化した複数本の細径ファイバ(以下、上記クラッド径の光ファイバを単に「細径ファイバ」と定義する)を用いたファンナウト部品が考えられる。
【0009】
図6は、細径ファイバ複数本を用いたMCF用ファンナウト部品例を示す構成図である。図7は、図6のMCF用ファンナウト部品例のA−A’断面図である。このファンナウト部品では、MCF10のコア数と同数本の細径ファイバ50を、細径ファイバ50の各コアとMCF10の各コアの位置をおおよそ一致させる(以下、「相対的位置合わせ」とする)ことで、各コアでの光接続を実現させる部品である。ここで、MCF10は、図1と同様に7個のコアを有する。相対的位置合わせの構造としては、図7(a)のように、細径ファイバ径の整数倍の孔径を有するフェルール6を用いて、複数本の細径ファイバ50をフェルールの孔6aに最密充填するように挿入する構造が提案されている。また、他の構造として、図7(b)のように、細径ファイバ径と同程度の径をもつ孔7aを、MCFコア位置に合わせて複数個有する成形部品7を用いて、各孔7aに細径ファイバ50を挿入する構造が考えられる。以下、前記記載のフェルールや成形部品を総称して、「ガイド部品」と定義することとする。
【0010】
この相対的位置合わせの後に、前記ガイド部品とMCF10とを調心し、細径ファイバ50の各コアとMCF10の各コアの詳細な位置を一致させる必要がある(以下、「絶対的位置合わせ」とする)。この絶対的な位置合わせの際には、MCF10の長手方向をz軸、それに直角な方向をx、y軸とし、z軸を軸とした回転方向をθz方向と定義すると、これらxyz軸及びθz軸の調心を行う必要がある。
【0011】
図8には7コアを有するMCFを例に、MCFとxyz軸、θz軸の関係を示しており、(a)はMCF側面、(b)はMCF端面を示している。絶対的位置合わせの手段としては例えば、細径ファイバから光を入力して、MCF側の出力強度をモニタしながら位置合わせを行う方法(アクティブアライメント)が考えられる。また、偏波保持光ファイバの接続方法を利用して、ガイド部品内の細径ファイバ端面のコア位置と、MCF端面のコア位置(或いはファイバにもうけた位置合わせ用マーク)を観察し、お互いのコアが一致するよう所定の角度で固定して、位置合わせを行う方法などが考えられる。
【0012】
しかしながら、ガイド部品に細径ファイバを挿入してMCFコアとの相対的な位置合わせを行う際、実際にはガイド部品には内径誤差や孔位置の誤差、あるいは細径ファイバのクラッド径誤差等があるために、各コアの相対位置に誤差が生じる。また、MCF自体にも、各コアの設計位置からのズレといった作製誤差がある。これらxy軸およびθz軸の誤差はMCF内のコア数が多い(7個程度以上)ほど、顕著である。
【0013】
上記の誤差があるために、アクティブアライメントなどで絶対的な位置合わせを行う際に高精度に調心したとしても、MCFの各コア位置と細径ファイバの各コア位置が一致しない。一方、MCFのファンナウト部品では、全てのコアで同程度の接続特性(均一な接続特性)を有している必要がある。また、シングルモード型光ファイバ同士の場合、1μmのコアの位置ずれで接続損失は0.2dB程度増加するため、全てのコアで低損失に接続するためには、全てのコアの位置が高精度に一致している必要がある。その結果、上記の誤差に起因して、低損失かつ均一な光接続が実現できない。
【0014】
なお、ガイド部品や細径ファイバ、MCF自体を寸法誤差が少なく(1μm以下の精度)作製することは非常に困難であり、かつ、部品作製における歩留まりの低下、検査工程時間の増大を招き、低コストにファンナウト部品を作製することができない。
【0015】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、高精度なコア位置あわせが可能となり、均一かつ低損失な光接続を実現することができ、および低コストに作製することができるMCF用ファンナウト部品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、2つ以上のコアを有するマルチコアファイバに対して、前記各コアに個別に光を入出力するために、前記マルチコアファイバにおいて隣り合うコア同士の間隔とほぼ同一または前記間隔より小さい外径を有する複数本の細径ファイバの先端を前記マルチコアファイバの先端の前記各コアにそれぞれ対向させて配置することにより、前記各細径ファイバと前記マルチコアファイバの前記各コアとを光接続するマルチコアファイバ用ファンナウト部品であって、前記複数本の細径ファイバの相対位置が前記マルチコアファイバの前記各コアの相対位置とおおよそ一致するように配置かつ保持するガイド部品を備え、前記複数本の細径ファイバの先端のコア部分には、突起または窪みを有し、前記マルチコアファイバの先端の前記コア部分には、前記複数本の細径ファイバの先端のコア部分における前記突起または窪みと嵌合することができる窪みまたは突起を有し、前記複数本の細径ファイバは、前記ガイド部品の端面から突き出して前記複数本の細径ファイバの先端から前記ガイド部品の端面までの間隔が0.5mm以上になるように前記ガイド部品に保持され、前記突き出しの部分は前記嵌合の際に撓むことができることを特徴とする。
【0017】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のマルチコアファイバ用ファンナウト部品であって、前記複数の細径ファイバと前記マルチコアファイバの長手軸方向において過度な押し込みを防ぐために、前記ガイド部品と前記マルチコアファイバとの間に、押さえ部品をさらに備え、前記押さえ部品は、断面が前記マルチコアファイバのクラッド径以上の大きさの穴を有するリング状をしており、長さが前記複数本の細径ファイバにおける前記突き出し部分の長さと前記複数本の細径ファイバにおける前記突起または窪みの長さとの差よりわずかに小さく設定されていることを特徴とする。
【0018】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のマルチコアファイバ用ファンナウト部品であって、前記マルチコアファイバの先端付近、かつ前記複数本の細径ファイバの周囲は、屈折率整合剤として、前記マルチコアファイバのコアの屈折率にほぼ等しい屈折率を有する樹脂が充填されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明のMCF用ファンナウト部品では、MCFと、MCFコア数と同数の細径ファイバのコアを突起と窪みにより勘合させることで高精度に一致させ、MCF用ファンナウト部品において低損失な光接続を実現できる。
【0020】
また、ガイド部品や細径ファイバ、MCFの作製誤差に起因してMCFの各コアとガイド部品内の細径ファイバの各コアに相対位置誤差があったとしても、低損失な光接続を実現するMCF用ファンナウト部品を作製できる。これはガイド部品や細径ファイバ、MCFの作製において歩留まり及び作製効率を向上させることができ、低コストにファンナウト部品を作製できる。
【0021】
上記効果は特に、コア数が多い(7個以上)MCF用ファンナウト部品作製の際に有効となる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】コアを7個有するMCFの構成を示す構成図である。
【図2】コアを3個有するMCFの構成を示す構成図である。
【図3】コアを13個有するMCFの構成を示す構成図である。
【図4】コアを19個有するMCFの構成を示す構成図である。
【図5】本発明におけるMCFのファンナウトの形態を示す構成図である。
【図6】細径ファイバ複数本を用いたMCF用ファンナウト部品例を示す構成図である。
【図7】細径ファイバ複数本の相対的位置合わせを行うための構造例を示す構成図である。
【図8】7つのコアを有するMCFとxyz軸、θz軸の関係を示す図である。
【図9】本発明の実施形態に係るMCF用ファンナウト部品を用いたMCFファンナウトの全体を示す構成図である。
【図10】本発明の実施形態に係るMCF用ファンナウト部品における、ガイド部品の固定部を示す構成図である。
【図11】本発明の実施形態に係るMCF用ファンナウト部品の接続箇所における突起と窪みの勘合を示す構成図である。
【図12】本発明の実施形態に係るMCF用ファンナウト部品の構成図である。
【図13】本発明の実施形態に係る細径ファイバおよび、細径ファイバ端面の突起と窪みの形成工程を示す図である。
【図14】本発明の実施形態に係るエッチング液により形成された細径ファイバ端面の突起形状を示す図である。
【図15】本発明の実施例1に係るMCF用ファンナウト部品における、接続部を示す構成図である。
【図16】本発明の実施例2に係るMCF用ファンナウト部品における、接続部を示す構成図である。
【図17】本発明の実施例3に係るMCF用ファンナウト部品における、接続部を示す構成図である。
【図18】本発明の実施例4に係るMCF用ファンナウト部品における、偏波保持光ファイバ用コネクタの軸周りの固定構造を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0024】
図9は、本発明の実施形態に係るMCF用ファンナウト部品20を用いたMCFファンナウトの全体を示す構成図である。図9に示すように、MCF10と、複数(MCF10のコア数と同数)の細径ファイバ50の各コアと前記MCF10の各コアを突起と窪みの勘合により位置あわせて、各コアでの光接続を実現させるように構成されたMCF用ファンナウト部品20と、前記複数の細径ファイバ50と、本数が細径ファイバ50の本数と同じである複数の通常の光ファイバ30と、前記複数の通常ファイバ30と他の光部品や光ファイバとを接続するための複数の光コネクタ・プラグ40とが順次に接続されている。ここで、MCF10は7個のコアを有する。また、MCF用ファンナウト部品20において、筐体1は細径ファイバおよびMCFを固定するためのガイド部品4および4’の固定部として用いられる。
【0025】
図10は、筐体1を示す拡大図である。図10に示すように、ガイド部品4および4’は筐体1に固定される。図10に示す筐体1は、単心光コネクタの固定に用いる割りスリーブ9とフランジ13,13’を用いているが、このほかに光スプリッタなどに用いるV溝基板や金型部品などといった汎用の部品を筐体として用いてもよい。
【0026】
図11に本発明のMCF用ファンナウト部品による突起と窪みの勘合の例を示しており、(a)は勘合前、(b)は勘合後を示す。本発明においては、実際は多数本の細径ファイバ50がMCF10の各コアと光接続されるが、図11では、細径ファイバ50一本とMCF10の一つのコアの勘合部分を拡大して示している。図11に示すように、細径ファイバ50の先端のコア部分に突起(凸部)を形成し、MCFの端面のコア部分に窪み(凹部)を形成し、細径ファイバ50をガイド部品4の端面から長さMだけ突き出させ、たわませることにより、細径ファイバ50の先端のコア部分の突起とMCFの端面のコア部分の窪みとを嵌合させて接続する。突き出させた細径ファイバのたわみと細径ファイバ端面及びMCF端面の凹凸の勘合構造を利用して、絶対的な位置合わせの際の前記寸法誤差を許容させることができる。
【0027】
図12に本発明のMCF用ファンナウト部品の構成を示す。本発明のMCF用ファンナウト部品は、先端のコア部分に突起を形成した複数本の細径ファイバ50の相対位置がMCF(図12に図示せず)の各コアの相対位置とおおよそ一致するように配置かつ保持するためのガイド部品4を含む。細径ファイバ50はガイド部品4の端面から長さMだけ突き出している。細径ファイバ50の突き出し部分をたわませて、各細径ファイバ50の先端のコアとMCFの端面の各コアとを突起と窪みにより勘合させることによって、各コアでの光接続を実現し、MCFに対して、各コアに個別に光を入出力することを実現する。ここで、細径ファイバ50の本数はMCFのコア数と同じであるが、細径ファイバの本数とMCFのコア数は、同じとは限らない。例えば、MCF(7コア)の中央のコアが省略される場合に、細径ファイバの本数は、位置決めのために、7本必要になる。
【0028】
また、本発明のMCF用ファンナウト部品におけるガイド部品4は、図7(a)におけるフェルールに最密充填させ接着剤で固める構造と図7(b)における成形品に細径ファイバに対応する複数個の孔を設けて各々の孔に細径ファイバを挿入する構造のどちらを用いてもよい。あるいは、相対的位置合わせを可能とする他の構造でもよい。
【0029】
図11および12において、細径ファイバ端面に突起を形成し、MCF端面に窪みを形成した構造を示しているが、細径ファイバとMCFの突起/窪みの組合せは、両者が勘合する組合せであればどちらでもよい。また、細径ファイバ端面とMCF端面の突起及び窪みは、化学エッチングにより作製することができる(例えば、特許文献1参照)。細径ファイバの突起または窪みはファイバ細径化の際に同時に形成される。突起形状と窪み形状のどちらを形成させるかはエッチング液により選択でき、突起長Lは同様にエッチング液の濃度及びエッチング時間により制御可能である。本発明においては、突起長Lは5μm以上あることが好ましい。
【0030】
図9における細径ファイバ50は、通常の光ファイバをエッチング液に浸漬することにより作製されている。細径ファイバ50のエッチング液に浸漬していない部分は、クラッドが細径化されていないため、通常の光ファイバ30そのものである。従って、この場合に細径ファイバ50と通常ファイバ30との接続部分は存在しない。
【0031】
図13は通常の光ファイバ30から端面にこれら突起と窪みが形成された細径ファイバ50を作製する工程を示す図である。まず、通常の光ファイバをエッチング液に浸漬することにより、クラッドを溶かし、細径ファイバを作製する。この細径化の際、一般に、光ファイバをフッ酸水溶液(フッ化水素HFと純水H20の混合液)でウェットエッチングすることにより、コアが先に溶け、ファイバ端面においてコアに窪みを持たせることが可能である。一方、光ファイバを適量比率のバッファードフッ酸水溶液(フッ化水素HFとフッ化アンモニウムNH4Clと純水H20の混合液、例えばHF:NH4Cl:H20=1:7:10)でウェットエッチングすることにより、クラッドが先に溶け、コアに突起を持たせることが可能である。この技術を利用し、エッチング液を選択することで、細径ファイバ端面のコア部分に、突起(凸部)または窪み(凹部)を形成させる。
【0032】
図14はエッチングにより、細径ファイバ50の端面に形成された突起の形状の例を示す。クラッドのエッチングレートがコアのエッチングレートより高い場合に、コアが凸形状になるが、前記両エッチングレートの差が小さいと、図14左に示すように、コアの凸形状3aは鋭くなる。前記両エッチングレートが大きい場合は、図14右に示すように、コアの凸形状3bは鈍くなる(コアのエッチングレートがゼロの場合は、コアの凸形状は、円錐ではなく、円筒形状になることを参照)。
【0033】
なお、勘合を容易に行うために、細径ファイバ50はガイド部品4の端面から長さMだけ突き出している。この突き出し部分が勘合の際にたわむ構造となっており、突き出し長Mは十分なたわみをもたせるために、0.5mm以上の長さを有している。このたわむ構造、ならびに細径ファイバ端面及びMCF端面の凹凸の勘合構造を利用して、絶対的な位置合わせの際の寸法誤差を許容させることができる。
【0034】
以下、さらに詳細に説明する。ガイド部品4とMCF10の端面に形成された窪み(凹部)または突起(凸部)とが、相対位置に誤差があっても、勘合することができる。図11のように、コア位置にずれがある際も、ひとたび勘合すれば、お互いのコア位置が一致するように勘合する。この際、ガイド部品4とMCF10の位置は、図11(a)、(b)でz軸上以外は移動しないが、ガイド部品4から長さMだけ突き出した細径ファイバ部分がたわむことにより、xy軸、θz軸の誤差を吸収することが出来る(ここで、「吸収」とは「コア位置が一致するよう勘合すること」を意味する)。特に、このファンナウト部品では細径ファイバを用いているために、通常の光ファイバに比べて剛性が小さく、前記凹凸の勘合の際に容易にたわむ。さらに、クラッドを細径化すると最小曲げ半径が小さくなるため、たわみによる細径ファイバの破断も起こりにくい。突起(凸部)底面の半径(≒細径ファイバのコアの半径)に相当するコアの相対位置誤差は、吸収できる。例えばシングルモード型細径ファイバの場合はコア半径rが4〜5μm程度であるため、このコア半径rと同程度の相対位置誤差であれば、吸収が可能である。この吸収のための構造は、xy軸の他にθz軸の位置合わせを行う必要があるMCF用ファンナウト部品に有効に作用する。
【0035】
実際に勘合を行う際には、ガラス部材などを用いて、細径ファイバの勘合後のz軸への過度な押し込みを防ぐ押さえ部品11を用いることが好ましい。押さえ部品11は、MCF10のクラッド径以上の大きさの穴を有するリング状ガラス成形部品を用いることができる。押さえ部品11のMCF長手軸方向の寸法は、たわませるのに十分かつ、細径ファイバが破断しないように、M−L((突き出し長M)−(突起長さL))よりわずかに小さい長さに設定される。押さえ部品11はガイド部品4とMFCとの間に配置され、ガイド部品4とMFCとの接着の際に、押さえ部品11もまとめて接着される。
【0036】
また接続の際、反射による戻り光および散乱を防ぐため、突起と窪みの勘合部には細径ファイバ(或いはMCF)のコアの屈折率と整合させた屈折率整合剤8が充填させてあり、絶対的位置合わせの際に、屈折率整合剤8を介して勘合する。
【0037】
以上の作用により、本発明のMCF用ファンナウト部品において、高精度なコア位置合わせを可能とし、均一かつ低損失な光接続を実現することができる。また、ガイド部品や細径ファイバ、MCFの作製誤差に起因するコア位置の相対的な位置誤差を、突き出し部により吸収できるため、ファンナウト部品の構成要素である前記ガイド部品/細径ファイバ/MCFの作製における歩留まりや作製効率を向上させることができる。突起(凸部)または窪み(凹部)の作製工程は、細径ファイバを作製する際に同時に形成させているため、作製工程上の負担にはならない。言い換えると、低コストにファンナウト部品を作製することができる。
【0038】
さらに、この凹凸勘合ののちに、光学接着剤12で固定、または機械的な固定構造を用いて低損失な光接続状態を維持した状態でガイド部品4とMCF10(またはMCF用ガイド部品4’)とを保持することにより、本ファンナウト部品は構成される。前記機械的な固定構造は、例えば、光コネクタにおける割りスリーブを用いた固定構造や、メカニカルスプライスにおけるV溝とクサビの構造などとすることができる。接着に用いる接着剤は、光コネクタや光スプリッタ、ファイバガイドにおける接着用途で使用実績のある、温度・湿度変動や長期間の使用に対して、安定な熱硬化型接着剤や紫外線硬化型接着剤を用いることが好ましい。
【0039】
なお、本発明はシングルモード型だけでなく、マルチモード型についても同様に適用可能である。
【実施例1】
【0040】
図15は本発明の実施例1に係るMCF用ファンナウト部品の構成図(接続直前)を示している。本実施例では、図1と同様のコア配置をもち、クラッド径φ190μm、コア間隔d40μmの7コアMCF用ファンナウト部品の構成である。また、フェルール106は、ガイド部品として、7本の細径ファイバ150を固定しており、フェルール106’は、MCF用ガイド部品として、MCFを固定している。細径ファイバ150の先端のコア部分には、突起を有する。MCFの先端のコア部分には、細径ファイバの前記突起と嵌合することができる窪みを有する。ガイド部品、細径ファイバ、およびMCFの先端付近が、本実施例のMCF用ファンナウト部品に含まれる。
【0041】
図15に示すように、細径ファイバ150は約φ120μmの孔径(40μmの細径ファイバ7本が最密充填する径)を有するフェルール106に挿入されて、突き出し長Mは0.7mmとして、接着剤を用いて固定される。各細径ファイバ150は、通常の光ファイバをバッファードフッ酸水溶液でエッチングし、クラッド径をMCFコア間隔dと同径に約φ40μmまで細径化している。同時に、細径ファイバ端面に突起長約10μmを有する突起(凸部)が形成される。フェルール106の外郭形状は円筒形である。フェルール106の外郭(最大)寸法は、孔の長手軸方向に直角な方向については、10mm以下、孔の長手軸方向について15mm以下である。この際、フェルール106内に最密に充填された細径ファイバ150は、コアの位置が7コアの前記MCF110の各コアの位置とおおよそ一致するよう固定されている。
【0042】
また、前記MCF110の端面をフッ酸水溶液でエッチングすることにより、細径ファイバの突起(凸部)に対応する窪み(凹部)を形成する。このMCF110はφ190μmの孔径を有するフェルール106’に挿入され、接着剤で固定されている。MCF110はフェルール106’からの突き出し長はゼロである。フェルール106’は、フェルール106と同じように、外郭形状が円筒形であり、外郭寸法は、孔の長手軸方向および孔の長手軸方向に直角な方向についてフェルール106と同じである。
【0043】
これらお互いのフェルールは孔端面が長手軸に直角に配置され、また細径ファイバ150とMCF110は各々のコア端面が向かい合うよう配置される。これらの細径ファイバ150とMCF110との絶対的な位置合わせによる接続(各細径ファイバ150のコアとMCF110の各コアとの突き合わせ)は、次のように実現される。
【0044】
先ず、フェルール106,106’の端面同士を対向させた状態でフェルールとのコア位置をx軸、y軸、z軸(両端面のギャップ長)、θz軸方向について位置決めし、次に、勘合部に、細径ファイバ150のコアの屈折率と一致させた屈折率整合剤を充填した上で、両フェルールの間を接着剤により接着させることにより、フェルール同士を固定する。この際、突き出し長部分の複数本の細径ファイバ150もまとめて接着剤で固められる。これにより、突き出し長部分のファイバの破断防止や外部環境からの保護がなされる。屈折率整合剤はMTコネクタやメカニカルスプライス等の光接続用途に用いられているものと同様のものを用いる。同様に、ここで用いる接着剤は、細径ファイバ150のコアの屈折率と整合させたものを用いる。なお、MCF110とフェルール106’、細径ファイバ150とフェルール106、フェルール106,106’同士の接着に用いる接着剤は、光コネクタや光スプリッタ、ファイバガイドにおける接着用途で使用実績のある、温度・湿度変動や長期間の使用に対して、安定な熱硬化型接着剤や紫外線硬化型接着剤を用いる。お互いのフェルールの上記位置決め(調心)手段として、アクティブアライメント(例えば、細径ファイバ150からMCF110に光を入力し、MCF110の逆端から出射する光のパワーをモニタしながら調心を行う)を用いることができる。
【0045】
また、本実施例において、細径ファイバ150とMFC10の長手軸方向において過度な押し込みを防ぐための押さえ部品は、MCF110のクラッド径以上の大きさの穴を有するリング状ガラス成形部品を用いている。押さえ部品11のMCF長手軸方向の寸法は、M−L((突き出し長M)−(突起長さL))よりわずかに小さい。前記接着の際は、押さえ部品もまとめて接着される。本技術により、細径ファイバ150のコア半径rと同程度(4.5μm程度)の誤差は、細径ファイバ150に設けた突起(凸部)および突き出し長Mの効果により吸収されて、低損失な光接続がなされる。図1のような形状を有するMCFの場合、軸周りθzに関する許容誤差Δθzはコア間隔d、コア半径rを用いると、下記のように近似できる。
【0046】
Δθz≒sin-1(r/d)
本実施例では、d=40μm、r=4.5μmとすると、Δθz≒6.4度の軸周り角度誤差であれば、吸収できる。
【0047】
なお、図10と同じように、押さえ部品111とフェルール106,106’を筐体に組み込んで、7コアMCF用ファンナウト部品が構成される。
【0048】
本実施例における構成は、用途に応じて、適宜変えてもよい。突起(凸部)と窪み(凸部)の組合せは本構成と逆(MCFが凸、細径ファイバが凹)でもよい。またMCFのコア数やコア間隔d、MCFのクラッド径などに応じて、細径ファイバの径、細径ファイバ用フェルール、およびMCF用フェルールの孔径を変えることで、異なるコア数、コア形状のMCFにも適用可能である。
【実施例2】
【0049】
図16は本発明の実施例2に係るMCF用ファンナウト部品の構成図を示している。本実施例では、図3と同様のコア配置をもち、クラッド径φ200μm、コア間隔d35μmの13コアMCF用ファンナウト部品の構成である。実施例1と同様に、まず、13本の通常の光ファイバをフッ酸水溶液でエッチングし、クラッド径を13コアMCF310のコア間隔dと同径に約φ35μmまで細径化することにより、細径ファイバ250を作製する。同時に、細径ファイバ250の端面に窪み長さ15μmを有する窪み202(凹部)が形成される。
【0050】
この細径ファイバ径に対応する13個の孔をMCF310の長手軸(z軸)方向に有するガイド部品204を用い、前記13本の細径ファイバ250を各々の孔に挿入する。ガイド部品204の外郭(最大)寸法は、孔の長手軸方向に直角な方向については、30mm以下、ガイド孔の長手軸方向について25mm以下である。あらかじめ、13個の孔の配置は13コアMCF310の配置とおおまかに一致するよう作製されている。ガイド部品204からの突き出し長Mは3mmとして接着剤を用いて固定される。この際、ガイド部品204内に挿入された細径ファイバ250は各々の孔で前記MCF310とコアの位置がおおよそ一致するよう固定されている。
【0051】
また、前記MCF310の端面をバッファードフッ酸水溶液でエッチングすることにより、細径ファイバ250に設けた窪み202(凹部)と対応するよう各コア端面に突起203(凸部)が形成される。これらの細径ファイバ250とMCF310との絶対的な位置合わせによる接続(各細径ファイバ250のコアとMCF310の各コアとの突き合わせ)は、次のように実現される。先ず、MCF310は光学微動台と微動台上のファイバホルダにより固定される。細径ファイバ250を含むガイド部品204は光学用微動台により固定される。これらMCF310及びガイド部品204は互いのコア端面が向かい合うよう配置され、ガイド部品204内の細径ファイバ250のコア位置をx軸、y軸、z軸(両端面のギャップ長)、θz軸方向について位置決めする。その後、勘合部に屈折率整合剤を、両端面間に接着剤を、それぞれ充填し、接着剤を硬化させることにより、MCF310とガイド部品204とを固定する。ここで用いる屈折率整合剤及び接着剤は、実施例1と同様のものを用いる。MCF310とガイド部品204の上記位置決め(調心)手段としては、実施例1のアクティブアライメントを用いる。
【0052】
本実施例では、細径ファイバ250のコア半径rと同程度(4〜5μm程度)の誤差は、細径ファイバ250に設けた窪み(凹部)および突き出し長の効果により吸収されて、低損失な光接続がなされる。これを実施例1と同様に筐体に組み込むことで、13コアMCF用のファンナウト部品が構成される。
【実施例3】
【0053】
図17は本発明の実施例3に係るMCF用ファンナウト部品の構成図を示している。本実施例では、図4と同様のコア配置をもち、19コアMCF用ファンナウト部品の構成である。19本の細径ファイバ350は25μmまで細径化し、同時にそのコア端面に突起を設けてある。このとき、突起長さLを800μmとする。図4に示すような19コアMCF410にも同様に、突起に対応するようコアに窪みを設ける。窪みと突起の形成方法は実施例1、2と同様にエッチングを用いる。実施例2と同様に、MCF410のコア位置と一致するよう25μmの孔を19個長手方向に有しているガイド部品304に挿入され、固定される。突き出し長Mは1mmとする。MCF410はMCFのクラッド径と同じ孔径を1つ有するガイド部品(図17に図示せず)に挿入し、固定される。実施例1、2よりも突起長を長くとることで、位置誤差の吸収をより、容易にしている。これらの細径ファイバ350とMCF410との絶対的な位置合わせによる接続(各細径ファイバ350のコアとMCF410の各コアとの突き合わせ)は、実施例1,2と同様の手段を用いて実現される。
【実施例4】
【0054】
本発明の実施例4として、(脱着可能な)光コネクタとしての形態をのべる。本実施例で用いるMCF、細径ファイバ、ガイド部品の構成及び相対位置合わせの構造は実施例1と同様である。つまり7つのコアを有するMCF用のファンナウト部品であり、ガイド部品としては、フェルールを用いる。この際、絶対的な位置合わせについては、偏波保持光ファイバ用コネクタの技術を利用して、以下のように実施される。
【0055】
まず、偏波保持光ファイバ用コネクタに用いられるフランジ413(軸回り合わせのキー溝414を有する)を用い、細径ファイバ用フェルール406の端面(細径ファイバ端面)を観察することで、フランジ413に対して細径ファイバを所定の位置に位置決めする(図18(a))。このようにして、軸回りについて、フランジ413に対する細径ファイバの位置が定められる。MCFについても同様にキー溝を有するフランジに対して、所定の位置に定められる(図18(a)、(b)に図示せず)。細径ファイバ用フェルールとMCF用フェルールを割スリーブで固定したのち(xy軸合わせ)、実施例1と同様に、押さえ基板を介して接続させる。接続の際には、フランジはキー構造を有していることより、ハウジング内の中間部材416によって、所定の軸回り角度でハウジング内に組み込まれる(図18(b))。これにより、両フェルールの角度が所定の角度に定められ、ハウジング内で細径ファイバとMCFのコア位置が、一致することになる。なお、ここでは、脱着を可能とするため、両フェール間の接着は行わない。
【0056】
以上により、ハウジング内でMCFと細径ファイバの絶対的な位置合わせが行われる。勘合部には屈折率整合剤が充填される。ここで一般に、偏波保持光ファイバ用のコネクタにおいては、フェルールがハウジング内で浮く(フロートする)構造を有しているために、接続する際に±3°程度のθz方向への回転ずれが生じてしまうことが知られている。上記MCF用ファンナウト部品の接続の際も、同様の回転ずれが生じる可能性がある。しかし、本発明によって、軸周りの角度誤差を許容する(今回のケースではΔθz≒6.4度を許容する)ため、低損失かつ均一な接続特性を有するMCFファンナウト部品用の光コネクタを構成することができる。
【符号の説明】
【0057】
1 筐体
2、102、112、202、302 窪み
3、3a、3b、103、113、203、303 突起
4、4’、204、304 ガイド部品
5 接着剤
6、106、106’、406 フェルール
6a 細径ファイバ用フェルール孔
7 成形品
7a 細径ファイバ挿入孔
8 屈折率整合剤
9 割スリーブ
10、110、210、310、410 マルチコアファイバ(MCF)
10a、110a、210a、310a、410a MCFのクラッド
10b、110b、210b、310b、410b MCFのコア
11、111 押さえ部品
12 光学接着剤
13、13’、413 フランジ
414 キー溝
415 キー
416 中間部材
20、120 ファンナウト部品
30 通常の光ファイバ
30a 通常の光ファイバのクラッド
30b 通常の光ファイバのコア
40 光コネクタ・プラグ
50、150、250、350 細径ファイバ
50a 細径ファイバのクラッド
50b 細径ファイバのコア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つ以上のコアを有するマルチコアファイバに対して、前記各コアに個別に光を入出力するために、前記マルチコアファイバにおいて隣り合うコア同士の間隔とほぼ同一または前記間隔より小さい外径を有する複数本の細径ファイバの先端を前記マルチコアファイバの先端の前記各コアにそれぞれ対向させて配置することにより、前記各細径ファイバと前記マルチコアファイバの前記各コアとを光接続するマルチコアファイバ用ファンナウト部品であって、
前記複数本の細径ファイバの相対位置が前記マルチコアファイバの前記各コアの相対位置とおおよそ一致するように配置かつ保持するガイド部品を備え、
前記複数本の細径ファイバの先端のコア部分には、突起または窪みを有し、
前記マルチコアファイバの先端の前記コア部分には、前記複数本の細径ファイバの先端のコア部分における前記突起または窪みと嵌合することができる窪みまたは突起を有し、
前記複数本の細径ファイバは、前記ガイド部品の端面から突き出して前記複数本の細径ファイバの先端から前記ガイド部品の端面までの間隔が0.5mm以上になるように前記ガイド部品に保持され、前記突き出しの部分は前記嵌合の際に撓むことができることを特徴とするマルチコアファイバ用ファンナウト部品。
【請求項2】
前記複数の細径ファイバと前記マルチコアファイバの長手軸方向において過度な押し込みを防ぐために、前記ガイド部品と前記マルチコアファイバとの間に、押さえ部品をさらに備え、前記押さえ部品は、断面が前記マルチコアファイバのクラッド径以上の大きさの穴を有するリング状をしており、長さが前記複数本の細径ファイバにおける前記突き出し部分の長さと前記複数本の細径ファイバにおける前記突起または窪みの長さとの差よりわずかに小さく設定されていることを特徴とする請求項1に記載のマルチコアファイバ用ファンナウト部品。
【請求項3】
前記マルチコアファイバの先端付近、かつ前記複数本の細径ファイバの周囲は、屈折率整合剤として、前記マルチコアファイバのコアの屈折率にほぼ等しい屈折率を有する樹脂が充填されていることを特徴とする請求項1に記載のマルチコアファイバ用ファンナウト部品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−247545(P2012−247545A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−117953(P2011−117953)
【出願日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】