説明

マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(MBMS)を提供する移動通信システムにおけるパケットデータを受信するためのセル再選択方法

同一の地域に相互に異なる周波数領域を有して、マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(MBMS)を支援する移動通信システムにおいて、MBMSサービスを受信するために、使用者端末機がセルを選択する方法を提供する。無線網制御器は、MBMSを支援するセルに関する情報を使用者端末機へ送信し、MBMSを支援するセルに関する情報は、MBMSセルへのセル再選択のための優先順位を保障するMBMSオフセットを含む。使用者端末機は、MBMSを支援するセルに関する情報を用いてセル再選択を遂行し、再選択されたセルからMBMSサービスを受信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パケットデータサービスに関し、特に、1つのパケットデータに対して、サービスの支援が可能なセル領域と、サービスの支援が可能でないセル領域とが重複的に存在する場合に、上記パケットデータサービスの支援が可能なセルに関する情報を使用者端末機へ送信して、上記パケットデータサービスを使用者端末機へ提供する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、一般的な移動通信システムの構成を概略的に示す図である。図1を参照すると、上記移動通信システムは、UMTS(Universal Mobile Terrestrial System)移動通信システムであって、コアネットワーク(Core Network:以下、‘CN’と称する)100と、複数の無線ネットワークサブシステム(Radio Network Subsystem:以下、‘RNS’と称する)110、120と、使用者端末機(User Equipment:以下、‘UE’と称する)130とから構成される。RNS110及びRNS120の各々は、無線ネットワーク制御器(Radio Network Controller:以下、‘RNC’と称する)111及び112と複数の基地局(Node B)とから構成される。例えば、RNS110は、RNC111と、基地局113と、基地局115とから構成され、RNS120は、RNC112と、基地局114と、基地局116とから構成される。
【0003】
そして、RNC111及び112は、その動作に応じて、サービングRNC(Serving RNC:以下、‘SRNC’と称する)と、ドリフトRNC(Drift RNC:以下、‘DRNC’と称する)と、制御RNC(Controlling RNC:以下、‘CRNC’と称する)とに分類される。上記SRNCは、各UEに関する情報を管理し、CN100とのデータ送信を制御するRNCである。DRNCは、UEのデータが上記SRNCでない他のRNCを通してSRNCへ送受信される場合に、上記他のRNCとなる。上記CRNCは、各基地局を制御するRNCである。
【0004】
例えば、図1において、UE130に関する情報をRNC111が管理していると、RNC111は、UE130に対するSRNCとして動作し、UE130が移動して、UE130のデータがRNC112を通して送受信されると、RNC112は、UE130のDRNCとなり、UE130と通信している基地局113を制御するRNC111は、基地局113のCRNCとなる。
【0005】
ここで、RNC111及び112は、IubインターQフェースを介してそれぞれの基地局113乃至116に接続されており、RNC111は、Iurインターフェースを介してRNC112に接続されている。図1には図示していないが、上記UE130は、Uuインターフェースを介してUTRANに接続されている。
【0006】
上記RNCは、自身が管理する複数の基地局に無線資源を割り当て、上記各基地局は、上記RNCから割り当てられた無線資源を上記UEへ提供する。このとき、上記無線資源は、セル別に構成される。すなわち、上記基地局が提供する無線資源は、上記基地局が管理する特定のセルに対する無線資源を意味する。上記UEは、上記基地局が管理する特定のセルに関する無線資源を用いて無線チャンネルを設定し、上記設定された無線チャンネルを用いてデータを送受信する。従って、上記UEは、各セル別で構成される物理チャンネルのみを認識するので、基地局とセルとの区別は無意味である。以下では、上記‘基地局’と‘セル’とを混用して使用する。
【0007】
マルチキャスティングマルチメディア通信を支援するために、1つのデータソースから複数のUEへサービスを提供するブロードキャスト/マルチキャストサービス(Broadcast/Multicast Service)がある。上記放送/マルチキャストサービスは、メッセージ中心のサービスであるセルブロードキャストサービス(Cell Broadcast Service:以下、‘CBSサービス’と称する)と、実時間映像、音声、静止映像、及び文字などのマルチメディア形態を支援するマルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービスとに区分することができる。
【0008】
図2は、移動通信システムにおいて、MBMSサービスを提供するためのネットワークの構成を概略的に示す。
【0009】
図2を参照すると、マルチキャスト/ブロードキャストサービスセンター(Broadcast/Multicast−Service Center:以下、‘BM−SC’と称する)210は、MBMSデータストリーム(stream)を提供するソース(source)であり、BM−SC210は、MBMSサービスに対するストリームをスケジューリング(scheduling)して送信ネットワーク(transit N/W)220へ伝達する。送信ネットワーク220は、BM−SC210とサービスパケット無線サービス支援ノード(Serving Gprs Support Node:以下、‘SGSN’と称する)230との間に存在するネットワーク(network)を意味し、BM−SC210から伝達されたMBMSサービスに対するストリームをSGSN230へ伝達する。ここで、SGSN230は、ゲートウェイパケット無線サービス支援ノード(Gateway Gprs Support Node:以下、‘GGSN’と称する)と外部ネットワークとから構成できる。送信ネットワーク220からMBMSサービスに対するストリームの伝達を受けたSGSN230は、MBMSサービスの受信を望むユーザ、すなわち、UEのMBMS関連サービスを制御する。例えば、加入者のそれぞれのMBMSサービス課金関連データを管理し、MBMSデータを特定の無線ネットワーク制御器(Radio Network Controller:RNC)240へ選別的に送信するためのサービスのようなMBMS関連サービスを制御する。また、SGSN230は、上記MBMSサービスXに関するSGSNサービスコンテキスト(SERVICE CONTEXT)を構成して管理し、上記MBMSサービスに対するデータストリームをさらにRNC240へ伝達する。
【0010】
RNC240は、複数のNode Bを制御し、自身が管理しているNode Bのうち、上記MBMSサービスを要求したUEが存在するNode Bに上記MBMSサービスデータを送信する。また、RNC40は、上記MBMSサービスを提供するために設定された無線チャンネル(radio channel)を制御し、また、SGSN230から伝達されたMBMSサービスに対するデータストリームを用いて、上記MBMSサービスXに関するRNCサービスコンテキストを構成して管理する。
【0011】
このとき、Node B1(すなわち、セル1)260は、UE1 261、UE2 262、UE3 263が位置したセルであり、Node B2(すなわち、セル2)270は、UE4 271、UE5 272が位置すると仮定し、Node B1 260とUE 261乃至263との間には、上記MBMSサービスを提供するために、1つの無線チャンネルが設定される。
【0012】
そして、図2に図示していないが、ホーム位置登録器(HLR;Home Location Register)は、SGSN230に接続され、上記MBMSサービスのためのユーザの認証を遂行する。
【0013】
以下、MBMSサービスを支援するノード間に遂行される動作について説明する。図3は、RNCとMBMSサービスの受信を望むUEとの間でMBMSサービスを遂行する手順を示すメッセージフロー図である。
【0014】
一般に、MBMSサービスを遂行する手順は、サービス案内(Announcement)、加入(Joining)、サービス通知(Notification)、及び無線ベアラー(Radio Bearer:RB)設定過程のような4つの過程が順次に行われる。以下、上記4つの過程について説明する。このとき、上記RNCは、基地局を通して上記MBMSサービスを要請した該当UEへ上記MBMSサービスを提供する。図3では、上記基地局を図示していないが、上記MBMSサービスが上記基地局を介して遂行されることは明らかである。上記MBMSサービスのために送信されるMBMS制御メッセージについても説明する。
【0015】
図3を参照すると、上記UE300は、上記当該MBMSサービスを受けようとするUEであり、上記RNC302は、上記MBMSサービスを伝送するRNCである。4つのステップは、案内(Announcement)、加入、通知(Notification)、及び無線ベアラー(Radio Bearer)設定過程で順次行われる。以下、上記4つのステップについて図3を参照して説明する。
【0016】
図3を参照すると、ステップ331で、SGSN304は、サービス案内過程を介して、特定のUE300へ特定のMBMSサービスに関する基本的な情報、例えば、上記MBMSサービス識別子(ID)、上記MBMSサービスの有効性に関する情報、すなわち、上記特定のMBMSサービスの開始時間情報及び持続時間を知らせる。上記MBMSサービスの案内過程を介して所望のMBMSサービスが存在すると、ステップ341で、UE300は、サービス加入(Joining)過程を遂行して、SGSN304へ上記MBMSサービスを要請する。
【0017】
ステップ341の加入過程において、UE300は、SGSN304へサービス加入要求メッセージ(Joining Request Message)を送信する。上記加入要求メッセージは、SGSN304が送信したMBMSサービスリストのうち、UE300がサービスの受信を望む特定のMBMSサービスに対する識別コードと、上記MBMSサービスを望むUEの識別子(UE ID)とを含む。これに従って、SGSN304は、MBMSサービスを要求したUE300に対して認証を遂行し、上記認証の結果として、UE300へ上記MBMSサービスの受信が可能であるか否かを通知する。また、SGSN304は、ステップ341で、上記特定のMBMSサービスの受信を望むUEのリスト及び上記UEの位置情報を記憶する。
【0018】
その後に、上記MBMSサービスの開始を示すメッセージがBM−SCから受信されると、ステップ351で、SGSN304は、UE300が位置したセルを制御するRNC302へセッションスタート(Session Start)メッセージを送信する。
【0019】
ステップ352で、RNC302は、通知メッセージを通して、上記MBMSサービスが存在することをUE300へ通知する。すなわち、RNC302は、上記通知メッセージをS−CCPCH(Secondary−Common Control Channel)のような共通チャンネル(Common Channel)に割り当て、UE300へ送信する。上記通知メッセージは、SGSN304がMBMSサービスを望む該当UE300に上記MBMSサービスの提供を開始することを通知するために、MBMS制御チャンネル(MBMS Control Channel)を介して送信される。また、上記通知メッセージは、複数のUEを呼び出すメッセージであって、グループページング(Group Paging)過程を遂行する。ステップ352でのグループページング過程は、個々のページング過程とは区別される。
【0020】
ステップ361で、UE300は、上記通知メッセージに応じて、SGSN304へ通知応答メッセージ(Notification Response Message)を送信する。RNC302は、上記通知応答メッセージを通して、各セル別に上記MBMSサービスの受信を望むUEの数を把握し、該当セルに対する無線チャンネルの種類を決定することができる。このとき、上記MBMSサービスの受信を望むUEの数が、あらかじめ定められた臨界値よりも大きいか、または同一である場合に、RNC302は、一対多(Point−To−Multipoint)送信、すなわち、共通チャンネルを介して上記MBMSサービスを提供する。一方、上記MBMSサービスの受信を望むUEの数が、あらかじめ定められた臨界値よりも小さい場合に、RNC302は、UE別に、一対一(Point−To−Point)送信、すなわち、専用チャンネルを介してUE別に上記MBMSサービスを提供することができる。
【0021】
ステップ371で、RNC302は、上記MBMSサービスを提供するために、無線ベアラーに関する情報をMBMS制御チャンネル(MBMS Control CHannel:以下、‘MCCH'と称する)を介してUE300へ送信する。上記MBMS RB情報に基づいて、RNC302とUE300との間に無線ベアラーを設定する。上記RB設定過程は、上記MBMSサービスを提供するために、無線チャンネルに関する情報を関連装置へ送信し、これによって、UE300は、上記MBMS RB情報を用いて、上記送信されたMBMSサービスをエラーなしに復元することができる。上記MBMS RB情報には、無線チャンネル情報、例えば、直交可変拡散符号(Orthogonal Variable Spreading Factor:OVSF)情報、送信フォーマット情報、無線リンク制御(Radio Link Control:RLC)情報、及びパケットデータ収束制御(Packet Data Convergence Protocol:PDCP)情報などが含まれる。
【0022】
このとき、上記MBMSチャンネルのタイプがPtP形態で決定されると、上記MBMS RB情報は、専用制御チャンネル(Dedicated Control Channel)を介してUE300へ送信される。しかしながら、上記MBMSチャンネルのタイプがPtM形態として決定されると、上記MBMS RB情報は、上記MCCHを介してUE300へ送信される。
また、上記MCCHは、上記MBMSサービスに関連した制御情報が提供されるチャンネルであり、上記MCCHの正確な特性に関しては、まだ検討中であり、確実に決定されたことはない。今までの検討によれば、MCCHは次のような特徴を有すると見込まれる。
【0023】
1. MCCHは、セル当たり一つが構成される。
2. MCCHは、S−CCPCHのような共通物理チャンネルを介して伝送される。
3. UEは、セル毎に割当てられているMCCHに関する情報を、システム情報として取得することができる。
【0024】
ステップ381で、RNC302は、SGSN304から提供されたMBMSデータを上記MBMS RBを介して送信し、UE300は、上記MBMS RBを介して送信されたMBMSデータを受信する。
【0025】
図4は、1つの領域に複数の周波数割当領域(Frequency Area:FA)が重なる構成を示す図である。図4を参照すると、1つのRNCは、少なくとも1つ以上のFAを有し、上記FAを介してMBMSデータを提供する。図4に示すような参照符号401、402、403、404は、地理的に同一の地域であり、相互に異なるFAを使用して、MBMSサービスを支援するセルを示す。上記4個のFAに位置した少なくとも1つ以上のUEは、上記FAから送信されたMBMSデータの支援を受ける。すなわち、上記FAは、地理的な概念では1つの領域であるが、上記MBMSデータを支援する周波数の観点では、相互に異なる4個のサービスセルを示す。上述したように、従来では、1つの領域に対して複数のFAが重複して存在し、上記複数のFAの各々は、少なくとも1つ以上のUEへ同一のMBMSデータを提供する。
【0026】
このとき、送信されるMBMSデータは、同一のMBMSデータであり、上記MBMSデータの送信のために、上記複数のFAに別途に無線資源を割り当て、その結果、制限された無線資源の浪費をもたらす、という問題点があった。
【0027】
また、上記複数のFAのうちで、特定のFAで上記MBMSサービスが不可能である場合に、上記MBMSサービスが不可能なFAに含まれているUEは、上記MBMSサービスを受信することができない。例えば、FA2 402が上記MBMSサービスを支援することができるが、FA1 401、FA3 403、及びFA4 404が上記MBMSサービスを支援することができない場合には、FA1 401、FA3 403、及びFA4 404に含まれているUEは、上記MBMSサービスを受信することができない、という問題点があった。
【0028】
従って、上記MBMSサービスを支援することができないFAに含まれているUEに対して、上記MBMSサービスを提供するための方法が要求される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0029】
上記背景に鑑みて、本発明の目的は、移動通信システムにおいて、パケットデータサービスを支援しないセルに位置しているUEが、上記パケットデータサービスを受信する方法を提供することにある。
【0030】
本発明の他の目的は、同一の領域に位置し、相互に異なる周波数を有するセルのうちで、パケットデータサービスを提供するセルに関する情報を任意のセルに位置したUEへシステム情報として送信する方法を提供することにある。
【0031】
本発明のさらなる目的は、同一の領域に位置し、相互に異なる周波数を有するセルのうちで、パケットデータサービスを提供するセルに関する情報を任意のセルに位置したUEへ制御チャンネルを介して送信する方法を提供することにある。
【0032】
本発明のもう一つの目的は、同一の領域に位置し、相互に異なる周波数を有するセルのうちで、特定のセルに位置したUEへ隣接基地局に関する情報を送信する方法を提供することにある。
【0033】
本発明のさらに他の目的は、同一の領域に位置し、相互に異なる周波数を有するセルのうちで、特定のセルに位置したUEが上記MBMSサービスに対する所望の周波数帯域へのセル再選択を遂行する方法を提供することにある。
【0034】
本発明のそれ以上の他の目的は、移動通信システムにおいて、MBMSサービスを受信しているUEのための効率的な周波数間の測定及び上記周波数間のセル再選択を遂行する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0035】
このような目的を達成するために、本発明の第1の特徴によれば、同一の地域に相互に異なる周波数領域を有して、マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(MBMS)を支援する移動通信システムにおいて、上記MBMSサービスを受信するために、使用者端末機がセルを選択する方法は、無線網制御器が上記MBMSを支援するセルへのセル再選択を遂行するために、優先順位を調整するMBMSオフセットを含むMBMSを支援するセルに関する情報を使用者端末機へ送信するステップと、上記使用者端末が、上記MBMSを支援するセルに関する情報を用いてセル再選択を遂行し、上記再選択されたセルから上記MBMSサービスを受信するステップとを具備することを特徴とする。
【0036】
本発明の第2の特徴によれば、同一の地域に相互に異なる周波数領域を有して、マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(MBMS)を提供する移動通信システムにおいて、MBMSのためのセルを再選択する方法は、無線網制御器が、隣接セルがMBMSサービスを支援可能であるか否かを示す識別情報を含むシステム情報ブロック(SIB)を使用者端末機へ送信するステップと、上記使用者端末が、上記システム情報ブロックを用いて、MBMSを支援する上記セルへのセル再選択を遂行するステップとを具備することを特徴とする。
【0037】
本発明の第3の特徴によれば、同一の地域に相互に異なる周波数領域を有して、マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(MBMS)を提供する移動通信システムにおいて、上記MBMSサービスのためのセルを再選択する方法は、無線網制御器が、隣接セルがMBMSサービスを支援可能であるか否かを示す識別情報を制御メッセージを通じて使用者端末機へ周期的に送信するステップと、上記使用者端末が、上記制御メッセージを通じて受信された識別情報を用いて、MBMSを支援する上記セルへのセル再選択を遂行するステップとを具備することを特徴とする。
【0038】
本発明の第4の特徴によれば、同一の地域に相互に異なる周波数領域を有して、マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(MBMS)を提供する移動通信システムにおいて、使用者端末機が所望の周波数帯域へのセル再選択を遂行する方法は、無線網制御器から、MBMSサービスIDと、上記MBMSサービスに対する所望の周波数に関する情報と、上記セル再選択を調整するためのMBMSオフセットとを含むメッセージを受信するステップと、上記メッセージに含まれた情報を用いて周波数間の測定を遂行するステップと、上記MBMSサービスを支援するセルに対する所望の周波数帯域が現在のセルに対する周波数帯域よりも受信電力がさらに高い場合に、上記セル再選択を遂行するステップとを具備することを特徴とする。
【0039】
本発明の第5の特徴によれば、地理的に同一の地域に相互に異なる周波数領域を有して、マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(MBMS)を提供する移動通信システムにおいて、無線網制御器がMBMSを支援しない周波数領域(FA)に位置した使用者端末機へMBMSサービスを支援する方法は、上記無線網制御器が、上記MBMSを支援する周波数領域に関する情報を含むシステム情報ブロックを上記使用者端末機へ送信するステップと、上記MBMSを支援する周波数領域に関する情報を含むメッセージを上記使用者端末機へ周期的に送信するステップとを具備することを特徴とする。
【0040】
本発明の第6の特徴によれば、地理的に同一の地域に相互に異なる周波数領域を有して、マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(MBMS)を提供する移動通信システムにおいて、MBMSサービスを支援しない周波数領域に位置した使用者端末機がMBMSサービスを受信する方法は、無線網制御器から上記MBMSを支援する周波数領域に関する情報を含むシステム情報ブロック(SIB)を受信するステップと、上記システム情報ブロックの上記MBMSを支援する周波数領域に関する情報を確認するステップと、上記確認の結果に基づいて、上記MBMSを支援する周波数領域へのセル再選択を遂行するステップとを具備することを特徴とする。
【0041】
本発明の第7の特徴によれば、マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(MBMS)を提供しない少なくとも1つのMBMSセルと、上記セルと同一の領域に相互に異なる周波数領域を有して、上記MBMSサービスを提供する他のセルを含む移動通信システムにおいて、上記MBMSサービスを提供しない任意のセルの使用者端末機が上記MBMSサービスを受信する方法は、上記使用者端末機が、上記無線網制御器からMBMSサービスを支援するセルに関する情報を受信するステップと、上記使用者端末機が、特定のMBMSサービスを要求した後に、上記受信された情報を確認するステップと、上記確認された情報に基づいて、上記特定のMBMSサービスを支援することができるセルを再選択するステップとを具備することを特徴とする。
【0042】
本発明の第8の特徴によれば、マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(MBMS)を提供する移動通信システムにおいて、同一の地域に相互に異なる周波数領域を有して、上記MBMSサービスを支援することができない少なくとも1つのセルと上記MBMSサービスを支援する他のセルとを含む無線網制御器(RNC)が、任意のセルに位置した使用者端末機へ上記MBMSサービスを提供する方法は、上記無線網制御器が、上記MBMSサービスに対するシステム情報ブロック(SIB)を上記使用者端末機へ送信するステップと、上記使用者端末機が、特定のMBMSサービスに対する要求を受信すると、上記特定のMBMSサービスに対して支援可能なセルを再選択するステップと、上記使用者端末機へ上記特定のMBMSサービスを提供するための無線資源を割り当てるステップとを具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0043】
本発明は、同一の領域に対して、パケットデータサービスを支援しないセルと上記パケットデータサービスを支援するセルとが重複して位置する場合に、上記パケットデータサービスを支援しないセルに位置したUEに対して、上記パケットデータサービスを支援するセルに関する無線資源情報を送信し、これによって、上記パケットデータサービスをさらに効率的に支援することができる。また、上記UEへ隣接セルに関する情報及びサービングセルに関する情報を送信することによって、上記UEの移動性を保障し、セル選択をさらに効率的に遂行することができる、という効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
以下、本発明の好適な一実施例を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。下記の説明において、本発明の要旨のみを明瞭にする目的で、関連した公知の機能又は構成に関する具体的な説明は省略する。
【0045】
本発明は、地理的に同一の領域をサービスする少なくとも1つ以上の相互に異なる周波数領域(FA)に位置した複数のUEにMBMSサービスを支援する方法を提案する。また、上記MBMSサービスを支援しないFAに位置したUEが、MBMSサービスを受信する方法を提案する。以下、図5では、同一の地域に重畳されているFAのうちで、MBMSサービスのためのFAが1つである場合に、MBMSサービスを支援しないFAに位置したUEが、上記MBMSサービスを受信する方法について説明する。
【0046】
図5は、本発明の実施例に従って、MBMSサービスを支援するFAに関する情報をUEへ提供する手順を示すメッセージフロー図である。図5を参照すると、参照符号501は、MBMSサービスを提供するFA(以下、説明の便宜上、‘MBMS FA’と称する)を示し、参照符号502及び503は、MBMSサービスを提供しないFA(以下、説明の便宜上、‘non−MBMS FA’と称する)を示す。参照符号501、502、503は、同一の地理的な領域に重畳されているFAを示し、相互に異なる周波数を使用する。上記各FAは、少なくとも1つ以上のセルから構成できる。本発明では、説明の便宜上、各FAが1つのセルを有すると仮定する。下記の説明において、‘FA’及び‘セル’は、同一の意味で使用される。参照符号511は、MBMSサービスの支援のためのRNCを示し、参照符号521は、SGSNを示す。以下、UEは、アイドルモードにあると仮定する。
【0047】
ステップ531で、RNC511は、上記MBMSサービスを支援するFAに関する情報を含むシステム情報ブロック(System Information Block:以下、SIBと称する)を上記各FAへ送信する。このとき、RNC511は、上記FA501、502、503へ相互に異なるシステム情報を送信する。従って、ステップ531で、FA501、502、503に位置したUEは、相互に異なるSIB情報を有することができる。RNC511は、上記SIBにMBMS FA501に関する情報を新たに付加し、FA501、502、503のセルにすべて送信する。
【0048】
これに関連して、本発明は、上記FAに関する情報を送信するためのSIBを定義する次の3つの方法を提案する。
【0049】
一番目に、3GPP(Third Generation Partnership Project)標準で現在使用されているSIBを使用しつつ、上記MBMS FAに関する情報を部分的に付加する方法である。
【0050】
二番目に、上記MBMSサービスを支援するための専用SIBを使用する方法である。
【0051】
三番目に、MBMS FAに関するオフセット情報を付加する方法である。上記第3の方法は、上記第1の方法に従って、現在3GPP標準で使用しているSIBに適用することができ、又は、上記第2の方法に従ってMBMS専用SIBに適用することができる。本発明の実施例では、上記第3の方法は、上記第1の方法に上記オフセット情報を付加する。
【0052】
・第1の方法
表(1)は、本発明の実施例に従って、現在3GPP標準で使用されているSIBに、上記MBMS FAに関する情報を付加するSIBを示す。以下、説明の便宜上、‘SIB 11/12’と称する。上記SIB 11/12は、アイドルモードのUEのための情報SIB 11及び接続モードのUEのための情報SIB 12を含む情報を示す。
【0053】
【表1】

【0054】
上記SIB 11/12は、セルで使用された測定制御情報(Measurement control information)を含み、周波数内の測定制御情報(intra−frequency Measurement control information)、周波数間の測定制御情報(inter−frequency Measurement control information)、無線接続技術間の測定制御情報(inter−RAT Measurement control information)を含む。
【0055】
上記測定制御情報は、上記セル内で測定対象となる隣接セルに対するリストであり、周波数内のセル情報リスト(Intra−frequency cell info list)、周波数間のセル情報リスト(inter−frequency cell info list)、及びinter−RATセル情報リスト(inter−RAT cell info list)を含む。
【0056】
ここで、上記隣接セルに対するリストは、上記MBMS FAに関する情報を含む。すなわち、上記隣接セルのリストは、上記MBMS FAの周波数情報、セル識別子、及びセル情報を含む。
【0057】
上記FAの周波数情報は、上りリンク無線周波数チャンネル番号(Up−link UTRAN Absolute Radio Frequency Channel Number:以下、‘UARFCN'と称する)と、下りリンク無線周波数チャンネル番号(Down−link UARFCN)とから構成される。
【0058】
上記セル識別子(Cell Identification:以下、‘セルID'と称する)は、セルごとに固有に割り当てられた識別情報である。すなわち、上記セルIDは、1つのFAに存在する複数のセルを識別するために、セルごとに割り当てられた固有の値である。本発明では、上記それぞれのFAが1つのセルを有すると仮定したので、上記セルIDは、上記FAを識別するためのIDとしても使用できる。
【0059】
上記セル情報は、上記MBMS FAに該当するセルの第1の共通パイロットチャンネル(Primary Common Pilot Channel:以下、‘P−CPICH'と称する)の第1のスクランブリングコードを示す。
【0060】
従って、RNC511は、上記SIB 11/12情報に、上記MBMSサービスが支援されるセルに関する情報、すなわち、表(1)の‘MBMSサービス可能セル指示(以下、‘MBMS Enabled Cell indication'と称する)フィールドを付加して、上記UEへ送信する。
【0061】
このとき、上記MBMS Enabled Cell indicationフィールドは、整数値で設定が可能である。このとき、上記MBMS Enabled Cell indicationが‘0’に設定されると、ターゲットセル、すなわち、FA501が、上記MBMSサービスを提供しないセル(‘non−MBMS cell’)であることを示す。一方、上記MBMS Enabled Cell indicationが、‘1’に設定されると、上記ターゲットセル、すなわち、FA501がMBMSを提供するセルであり、現在の自身のセルが位置した基地局とは異なる他の基地局に属しているセルであることを示す。また、上記MBMS Enabled Cell indicationが‘2’に設定されると、上記ターゲットセル、すなわち、FA501が、MBMSを提供するセルであり、現在UEが位置した自身のセル(FA502またはFA503)に該当する基地局に属しているセルであることを示す。
【0062】
また、上記‘MBMS Enabled Cell indication’は、表(1)に示すような3ビットの長さを有する代わりに、2ビットの長さで最適化することもできる。この場合に、上記UEが位置した上記自身のセルと、セル再選択を遂行するためのターゲットセルとは、同一の基地局に属するセルであるか否かを区分せず、1つの整数値で示される。
【0063】
すなわち、上記MBMSを提供するセルが、同一の基地局に属しているか否かを区分して、上記MBMS Enabled Cell indicationを整数1及び整数2で示す代わりに、上記MBMSサービスを提供するセルであれば、上記MBMS Enabled Cell indicationを整数1に設定し、上記MBMSサービスを提供しないセルであれば、整数0に設定する。このとき、上記UEが、上記MBMSサービスを提供するセルのうちで、いずれのセルへのセル再選択を遂行するかを判定することは、基地局に無関係に周波数測定結果に基づく。すなわち、UEは、上記周波数測定の結果として、もっとも高いランクに位置したセルのうちで、上記MBMS Enabled Cell indicationが‘1’に設定されているセルを選択する。
【0064】
さらに図5を参照して、ステップ531で、FA502又はFA503に位置したUEは、該当各セル別に送信された上記MBMS Enabled Cell indicationフィールドを含む上記SIB 11/12を確認して、隣接セルが上記MBMSサービスの提供が可能であるか否かを確認する。すなわち、FA502又はFA503に位置した該当UEは、上記SIB 11/12のMBMS Enabled Cell indicationフィールドに基づいて、隣接したFA501がMBMSサービスの支援が可能であるか否か、及び、FA501、すなわち、セルが現在の自身のセルに該当する基地局と同一の基地局に属しているか否かを確認する。
【0065】
しかしながら、FA501のセルに位置したUEは、セル501から送信された上記SIB 11/12に基づいて、自身が位置したセルがMBMSサービスを支援するセルであるか否かを把握することができない。これは、上記SIB 11/12が隣接セルに対するFA情報を含むためである。
【0066】
従って、上記FA501に位置したUEは、上記セル内に送信された他のSIBを介してMCCHに関する情報を確認して、FA501がMBMSサービスを支援するセルであるか否かを確認する。又は、UEは、SIB 11/12で使用された上記‘MBMS Enabled Cell indication’情報を上記セル内でMBMSを支援するSIB3/4に適用して、現在のセル501がMBMSサービスを支援するセルであるか否かを確認する。
【0067】
ここで、SIB3/4は、アイドルモードのUE及び接続モードのUEのためのセル選択(cell selection)及びセル再選択(cell reselection)に関する情報を含む。すなわち、上記SIB3/4は、上記MBMS Enabled Cell indicationフィールドを備えて、現在のセルがMBMSサービスを支援するセルであるか否かを示す。また、上記MBMS Enabled Cell indicationフィールドは、他のSIBに含まれることができる。
【0068】
従って、FA501のセルに位置したUEは、上記SIB 11/12で使用された上記‘MBMS Enabled Cell indication’情報をSIB 3/4で使用されたMBMS Enabled Cell indication情報と比較して、SIB 3/4のMBMS Enabled Cell indicationが存在すると、FA501が上記MBMSサービスを支援するセルであるか否かを確認する。
【0069】
・第2の方法
表(2)は、本発明の実施例に従って、MBMSサービスを支援するための専用SIBを示す。
【0070】
【表2】

【0071】
表(2)に示すように、RNC511は、上記MBMS支援が遂行されるセルに関する情報を含むMBMS専用SIBを設定してセル別に送信する。
【0072】
上記MBMS専用SIBで、MBMSサービスが可能なセル情報(以下、‘MBMS enabled cell info’と称する)フィールドは、現在の自身のセルがMBMSを支援するセルであるか否かを示す。このとき、上記現在の自身のセルがMBMSを支援するFAに該当すると、上記MBMS enabled cell infoフィールドは、現在自身のセルがMBMSサービスを支援するセルであるか否かを示し、また、自身のセルに関する情報も含んでいる。
【0073】
上記MBMS専用SIB内の同一のサービス地域指示(Same service area indication)フィールドは、上記MBMSサービスを支援するセルが、現在の自身のセルと同一のサービス地域を有するセルであるか、すなわち、上記MBMSサービスを支援するセルが同一の基地局に含まれているセルであるか否かを示す。
【0074】
上記MBMS専用SIB内のセル識別子(Cell ID)フィールドは、MBMSを支援するセルの識別子を示す。
【0075】
上記MBMS専用SIB内の周波数情報フィールドは、上記MBMSを支援するFAの上りリンク無線周波数チャンネル番号(Uplink UTRAN Absolute Radio Frequency Channel Number:以下、‘UARFCN'と称する)及び下りリンク無線周波数チャンネル番号(Downlink UARFCN)を示す。
【0076】
上記MBMS専用SIB内のセル情報フィールドは、上記MBMSを支援するFAに該当するセルの第1の共通パイロットチャンネル(Primary Common Pilot Channel:以下、‘P−CPICH'と称する)の第1のスクランブリングコードを示す。
【0077】
従って、上記MBMS専用SIBを受信した任意のFA、すなわち、セルのUEは、上記同一のサービス領域指示(same service area indication)情報が、真の値(True value)を有するセルへMBMSサービス要請を送信した後に、優先的にセル再選択を遂行する。ステップ531で、表(2)に示すようなMBMS専用SIBを確認した後に、FA501、FA502、FA503に位置したそれぞれのUEは、現在自身が位置したセルがMBMSサービスの支援が可能であるか否かを確認する。
【0078】
・第3の方法
表(3)は、MBMS_Qoffset_s,n情報を用いて、UEがセルを再選択する方法を提案する。
【0079】
以下、説明の便宜上、上記第1の方法で使用されたSIBにMBMS_Qoffset_s,n情報を適用する。しかしながら、上記第3の方法は、上記第2の方法で使用された上記SIBに上記MBMS_Qoffset_s,n情報を適用することができる。上記第3の方法によるSIBは、表(3)に示すように、MBMS Enabled Cell indicationフィールドを使用する代わりに、MBMS_Qoffset_s,nフィールドを含むSIB 11/12を示す。
【0080】
【表3】

【0081】
上記MBMS_Qoffset_s,n値は、上記周波数測定の対象である隣接セルが、MBMSサービスを支援する場合にのみSIB 11/12に含まれたオプショナル値であり、アイドルモード又はCELL_FACH、CELL_PCH、URA_PCHの状態にあるUEが、セル選択及びセル再選択を遂行する場合に適用された値である。
【0082】
図5をさらに参照して、ステップ541で、FA501、FA502、及びFA503のUEは、参加手順(サービス要請手順)を遂行する。ステップ541の参加手順で、FA501、FA502、FA503のUEの各々は、所望の上記MBMSサービスに対する識別コードと、上記MBMSサービスを望むUE自身の識別子(UE ID)をSGSN521へ送信する。SGSN521は、FA501、FA502、FA503のUEに対して認証を遂行する。
【0083】
第1の方法によると、ステップ551で、上記MBMSを支援しないFA502、503のUEは、上記SIB 11/12のMBMS Enabled Cell indicationフィールドが‘2’に設定されたセルに、優先的にセル再選択を遂行する。このとき、上記MBMS Enabled Cell indicationフィールドが、2の値を有するセルではないと、UEは、整数1を有するMBMSを支援するセルに、セル再選択を遂行する。この場合に、上記MBMS Enabled Cell indicationフィールドは、3ビットの長さを有する。
【0084】
しかしながら、上記MBMS Enabled Cell indicationフィールドが、2ビットの長さを有する場合に、上記UEは、周波数測定の結果として、上記MBMSサービスを提供するセルのうちで、もっとも高いランクに位置しているセルに、セル再選択を遂行する。このとき、上記MBMSを支援しないFA502及びFA503のUEは、同一の地域をサービスし、他の地域をサービスする隣接した任意のFA(セル)よりもMBMS FA501に該当する上記セルを優先的に再選択するために、周波数間の測定制御情報(Inter−frequency)よりも、周波数内の測定制御情報(Intra−frequency)をまず遂行する。
【0085】
第2の方法によると、ステップ551で、MBMSサービスを支援しないFA502及び503にあるUEは、上記MBMS専用SIBのMBMS enabled cell infoフィールドを介してMBMSを支援するセルに関する情報を確認する。また、上記同一のサービス領域指示フィールドを確認し、上記MBMSを支援するセルが、自身が位置したセルと同一の基地局に属しているセルであるか否かを把握して、上記同一の基地局に属するセルにセルの選択を遂行する。このとき、上記MBMSを支援するFAに該当するセルへのセル再選択を遂行するためには、UEは、受信電力の測定結果を満足させなければならない。
【0086】
第3の方法によると、ステップ551で、MBMSサービスを支援しないFA502及び503にあるUEは、ステップ541で、MBMSサービスに参加した後に、MBMSサービスコンテキストを有している場合に、式(3)を用いてセルを再選択する。
【0087】
下記式(1)及び式(2)は、現在3GPP標準で定義しているUEのセル再選択のために適用される式である。
【0088】
すなわち、UEがセルを再選択する場合に、周波数測定の結果として、隣接セルがセル選択のためのS criteriaを満足すると、R criteriaによって順次にランクされる。現在の3GPP標準では、R criteriaのための式を次のように定義する。下記式で使用されたそれぞれのパラメータは、3GPP TS25.304に定義されているので、詳細な説明は省略する。
【0089】
【数1】

【0090】
【数2】

【0091】
ここで、Rsは、現在のサービングセルのR criterionを示し、Rnは、SIB 11/12に含まれた隣接セルを示す。上記Rnは、上述したように、S criterionを満足する隣接セルに対してのみ適用される。
【0092】
このとき、上記MBMSを支援するセルを再選択するために、表(3)のMBMS_Qoffset_s,n値が式(2)のR criteriaに適用されると、式(3)の通りである。
【0093】
【数3】

【0094】
すなわち、UEが上記MBMSサービスを受信するために、ステップ541で、MBMSサービスに参加した後に、上記MBMSサービスコンテキストを有する場合に、UEは、式(3)を使用してセルを再選択する。すなわち、上記MBMS_Qoffset_s,n値を含むSIB 11/12を送信するFA501は、上記MBMS_Qoffset_s,n値を含んでいないSIB 11/12を送信するFA502及びFA503よりも大きいRn値を有する。
【0095】
従って、ステップ551で、上記MBMSを支援しないFA502及びFA503にあるUEは、上記MBMS_Qoffset_s,n値を含むSIB 11/12を有するセルを再選択する。このような方式にて、UEがセルの資源に従ってセルを再選択する場合に、MBMS_Qoffset_s,n値を用いて、MBMSサービスが提供されるセルの選択確率を増加させ、これによって、上記UEが移動する間に、上記MBMSサービスの連続性を保障する。
【0096】
すなわち、MBMSサービスを提供するセルに対して、MBMSオフセット値をセル再選択のためのR criteria式に反映することによって、MBMSサービスを提供するセルは、上記MBMSサービスを提供しないセルよりも相対的にさらに高いランクに位置する。
【0097】
従って、上記MBMSサービスを要求したUEは、上記変更されたR criteria式により、MBMSサービスを提供するFAに該当するセルを再選択する可能性を増加させる。上記MBMS_Qoffset_s,n値は、MBMSサービスを支援するすべてのセルに同一の値で適用されるか、又は、現在のサービングセルの隣接セルごとに、相互に異なる値で適用される。
【0098】
また、ステップ551で、MBMSサービスの受信を要求したUEが、上記MBMSを支援するFAのセルへのセル再選択を遂行する時点は、アイドルモードのUE及び接続モードのUEに対して別に設定できる。すなわち、アイドルモードのUEがMBMSデータを現在送信していない状態、すなわち、特定の動作を遂行していない状態であるので、MBMSサービスを要求した直後に、MBMS FA501へ移動する。一方、上記接続モードのUEは、上記MBMSサービスを要求した後ではなく、実際のMBMSデータに対するセッション(Session)が開始される場合に、MBMS FA501へ移動する。
【0099】
ここで、UE動作の単純化のために、CELL_DCH状態にあるUEを除外した他の接続状態にあるUEは、上記アイドルモードのUEと同一に動作することができる。また、下記では、アイドルモードにあるUE及び接続モードにあるUEのMBMSセルの再選択時点を異なって適用して説明する。このとき、上記CELL_DCH状態を除外した他の接続状態にあるUEがMBMSセルを再選択する時点は、上記アイドルモードのセル再選択時点と同一に適用される。
【0100】
ステップ561で、MBMS FA501へのセル再選択を遂行したアイドルモードのUEは、ユーザ音声呼の要求に応じて、専用無線資源を要求し、上記UEは、CELL_DCH状態へ進行しようとする。このとき、上記MBMS FA501に属するセルに、上記MBMSサービスを提供するためのあらかじめ予約された資源を除外し、使用可能な専用無線資源の不足によって、上記UEは、他のセルへのセル再選択を遂行しようとする。
【0101】
従って、ステップ561でのセル再選択は、RRC接続を設定する過程で、RNCからUEへ送信されたRRC接続拒絶メッセージ(Radio Resource Controller Connection Reject message)の再指示情報(redirection info)フィールドを用いて遂行される。すなわち、ステップ561で、MBMS FA501ではない他のセルへ移動して、CELL_DCH状態の動作を終了したUEは、上記再指示情報(redirection info)フィールドを用いて、さらにMBMSサービスを受信するために、MBMS FA501に該当するセルへの再選択を遂行する。
【0102】
ステップ571で、MBMS FA501に位置した後に他のセルへ移動したUEは、MBMSサービスを受けることができるセル再選択を遂行する。上記UEは、表(1)又は表(2)に示すSIBを介して、隣接したMBMSセルに関する‘MBMS Enabled Cell indication’または‘MBMS enabled cell info’情報を確認し、該当MBMSを支援するセルへのセル再選択を遂行する。
【0103】
図6は、同一の地域に重畳されているFAのうちで、MBMSサービスのためのFAの数が少なくとも2つである場合にMBMSサービスの支援が可能なセルを再選択するための手順を示すメッセージフロー図である。
【0104】
図6を参照すると、参照符号601及び602は、MBMSを提供するFAを示し、参照符号603及び604は、MBMSを提供しないFAを示す。参照符号601、602、603、604は、地理的に同一の地域に重畳され、相互に異なる周波数を有するFAを示す。上記それぞれのFAは、少なくとも1つ以上のセルから構成できる。本発明では、説明の便宜上、1つのFAが1つのセルを有すると仮定する。従って、下記の説明では、上記FAは、相互に異なるセルを示し、‘FA’と‘セル’とを混用して説明する。参照符号611は、MBMSサービスを提供するためのRNCを示し、参照符号621は、SGSNを示す。参照符号631は、RNC611から送信されたシステム情報ブロック(SIB)を示す。SIB631は、FA601、602、603、604で、相互に異なる情報を有する。上記SIBを用いて、FA601、602、603、604に位置した該当UEにMBMSを支援するFAに関する情報を提供する方法は、図5で提案した第1の方法、第2の方法、及び第3の方法を使用する。
【0105】
従って、上記第1の方法に従って、MBMS FA601へ送信されたSIBは、隣接セルに関する情報としてMBMS FA602に関する情報を含み、MBMS FA602へ送信されたSIBは、隣接セルに関する情報としてMBMS FA601に関する情報を含む。また、MBMSを提供しないFA603及び604へ送信されたSIBは、隣接セルに関する情報としてMBMS FA601及び602に関する情報を含む。
【0106】
図5に関連して示すように、上記MBMSを支援する隣接セルに関する情報の以外に、自身のセルがMBMSサービスを支援するか否かを示す情報は、MCCH構成情報が他のSIBに含まれているか否かを検査するか、または、SIB 3/4との比較を通して、UEのセルがMBMSサービスを支援するか否かを示す情報を検査することによって確認することができる。
【0107】
また、第2の方法に従って、MBMSサービスのための新たなMBMS専用SIBを使用する場合に、UEは、上記隣接セルに関する情報と現在の自身のセルに関する情報とを同時に確認することができる。
【0108】
さらに、第3の方法に従って、上記MBMS_Qoffset_s,n値を含むSIB 11/12を送信するMBMS FA601及びFA602を確認することによって、MBMSを支援するセルを確認する。
【0109】
ステップ641の加入手順で、MBMSサービスを要求する。
【0110】
ステップ651で、MBMSを支援しないFA603又はFA604に該当するセルで、アイドルモードのUEは、ステップ641で、MBMSサービス要求を遂行した後に、MBMSを支援するFAに該当するセルへのセル再選択を遂行する。この場合に、アイドルモードのUEは、ステップ631を介して、同一の地域にMBMSサービスを支援するFA601及びFA602に対するセルに関する情報をすべて有している。図5では、1つのFA(すなわち、セル)のみが上記MBMSサービスを支援するので、UEが同一の地域でMBMS FAへ移動すると、上記UEは、所望のMBMSサービスを受信することができる。しかしながら、図6では、MBMSサービスを支援する2つのFAが存在しているので、ステップ631で、UEは、セル別に送信されたSIBのみで、上記UEが受信することを望むMBMSサービスが上記2つのFAのうちで、どんなFAでサービスされるかを確認することができない。
【0111】
従って、FA601及びFA602が同一のMBMSサービスを提供する場合に、ステップ651で、UEの受信電力の測定結果に従って、FA601又はFA602を選択する。すなわち、UEの所望の周波数に従ってセル再選択を遂行する。しかしながら、FA601及びFA602が相互に異なるMBMSサービスを提供すると、ステップ651で、上記UEは、所望の特定のMBMSサービスに従うFAを再選択する代わりに、上記要求されたMBMSサービスが支援可能であるか否かに従ってFAを再選択する。
【0112】
ステップ661で、上記MBMSサービスの開始を認識したSGSN621は、上記MBMSサービスがすぐ開始されることを示すセッションスタート(session start)メッセージをRNC611へ送信する。ステップ662で、上記セッションスタートメッセージを受信するRNC611は、FA601及びFA602のうちで、上記セッションスタートメッセージに該当するMBMS FAへ上記MBMSサービス通知メッセージを送信する。このとき、上記通知メッセージは、FA603及びFA604のMBMSサービスが支援されないセルには送信されない。また、上記通知メッセージは、該当MBMSサービス識別子と、RRC接続が必要であることをアイドルモードのUEへ通知するカウンティング識別情報(counting indication)と、上記RRC接続動作に必要な確率因子と、上記MBMSサービスを提供するMBMS FAに関する情報と、を含む。上記MBMS FA情報は、該当FAの周波数情報、セルID、セル情報、及びMBMSオフセットを含む。
【0113】
例えば、ステップ662で、上記通知メッセージに該当するMBMSサービスが、MBMS FA601及びMBMS FA602のうちで、FA601に該当するMBMSサービスである場合に、FA602に位置して、上記通知メッセージを受信したUEは、FA601に対するセルを再選択して、上記MBMSサービスのデータを受信する。すなわち、ステップ651で、上記UEは、MBMSサービスを支援するか否かに従ってMBMS FAを選択し、ステップ662で、上記UEは、所望の特定のMBMSサービスに従ってMBMS FAを再選択する。
【0114】
ステップ671で、FA602に位置したアイドルモードのUEは、上記通知メッセージを受信した後に、FA601に対するセルを再選択する。この場合に、FA602に位置したアイドルモードのUEは、FA601に対するセルと関連して、受信電力の測定結果を満足させなければならない。すなわち、FA602に位置したUEは、FA601に対するセルと関連して、受信電力を測定した結果として、FA601が提供したMBMSサービスを受信することができると、FA601に対するセルを再選択する。
【0115】
ステップ662及びステップ671の場合には、上記UEは、上記MBMSサービスに対するセッションが開始される前に、所望の特定のMBMSサービスに従ってFAを選択する。ステップ681では、上記MBMSサービスが進行中である場合に、上記UEは、所望の特定のMBMSサービスに従ってFAを選択する。ステップ681で、ステップ631で受信されたシステム情報を用いて、隣接セルのうちで、MBMSを支援するセルを優先的に再選択する。上記セル再選択は、上記UEの受信電力の測定を介してなされ、上記UEは、上記選択されたセルからMCCHを介して受信されたMBMS有効性情報を確認する。
【0116】
このとき、上記MBMS有効性情報は、上記UEが受信することを望む特定のMBMSサービスが支援可能であるか否かを示す情報である。従って、上記UEは、上記MBMS有効性情報を確認することによって、上記再選択されたセルに特定のMBMSサービスが存在するか否かを確認する。このとき、上記再選択されたセルが上記UEの要求した特定のMBMSサービスを支援しないセルであれば、上記UEは、上記システム情報を用いて、同一の地域をサービスしている他のMBMS FAへ移動する。すなわち、上記UEは、上記システム情報を用いて、他のMBMS FAに対するセルを再選択する。
【0117】
ここで、上記MBMS有効性情報は、MBMSサービスが現在UEを含むセルに対して存在するか否かに関する情報だけではなく、上記UEが要求した特定のMBMSサービスが支援される実際のMBMS FAに関する情報をさらに含むこともできる。すなわち、上記UEが要求したMBMSサービスが進行中である実際のFAに関する情報を含む。
【0118】
すなわち、上記MBMS有効性情報は、上記再選択されたセルで、MBMSサービスが進行中であるMBMSサービスID、上記セルの周波数情報、セルID、P−CPICH情報、及びMBMSオフセット情報を含む。従って、MCCHを介して上記MBMS有効性情報を受信した上記UEは、現在自身が位置したセルで上記特定のMBMSサービスが存在するか否かを確認し、上記特定のMBMSサービスが存在しなければ、上記MBMS有効性情報を通じて、上記特定のMBMSサービスが存在するセルに再選択を遂行する。
【0119】
以下、図7は、図6に示した手順と関連して、少なくとも2つのFAでMBMSサービスを提供する手順を示すメッセージフロー図である。この場合に、本発明の実施例に従って、MBMSオフセット値を使用し、MCCH有効性メッセージを通して、他のFAで提供されるサービス及び該当FAに関する情報を送信する方法と、セッションを開始した後に、UEへ各サービスに対する所望の周波数帯域に関する情報を送信する過程を示す。このとき、少なくとも2つ以上のFAが、相互に異なるMBMSサービス、例えば、サービス1及びサービス2を提供すると仮定する。
【0120】
図7を参照すると、参照符号701及び702は、MBMSサービスを受信するUEを示し、参照符号703は、MBMSサービスを提供するためのRNCを示す。このとき、UE701及び702は、上記MBMSサービスのための所望の周波数帯域ではない他の周波数帯域に該当するセルに位置している。
【0121】
ステップ711で、SGSN704からセッションスタートメッセージ705を受信したRNC703は、上記MBMSサービスと関連して上記セッションを開始する前に、UE701及び702へ上記MBMSサービスに対する所望の周波数帯域への移動に必要な情報を含む通知メッセージ711を送信する。このような通知過程において、RNC703は、現在定義されているセッションスタートメッセージを用いるか、又は、別途の他のメッセージを用いることができる。ステップ711で、RNC703は、セッションを開始しようとする上記MBMSサービスID、上記MBMSサービスに対する所望の周波数に関する情報、及び他の周波数を使用してセル再選択を遂行する時に使用されるMBMSオフセット値を含む。
【0122】
ステップ712で、上記通知メッセージを受信したUE701は、上記MBMSサービスに対する所望の周波数に関する情報を用いて周波数間の測定を遂行する。これは、上記MBMSサービスと関連して所望の周波数帯域へのセル再選択を遂行するためである。
【0123】
ステップ713及びステップ714で、RNC703は、上記UEの移動性を支援するために、上記MBMSサービスID、所望の周波数情報、及び上記MBMSオフセット情報を含むメッセージをUE701及び702へ周期的に送信する。このとき、上記メッセージは、上記MCCHを介して送信されることができる。
【0124】
上記と関連して、上記MBMSサービスを受信するUE701及び702は、下記の場合に、周波数間の測定を即時遂行する。
【0125】
1) セッションを開始する前に、加入したMBMSサービスに対する所望の周波数帯域が現在のセルに対する周波数帯域ではないことを通知メッセージを通して確認する場合に、UEは、周波数間の測定を即時遂行する。
【0126】
2) セッションを進行する中に、UEは、セル再選択を遂行し、上記再選択されたセルの周波数が、該当MBMSサービスに対する所望の周波数帯域ではないことを周期的に送信された制御メッセージを通して確認する場合に、周波数間の測定を即時遂行する。
【0127】
すなわち、上記MBMSサービスを要求したUEは、上記MBMSセッションを開始する前に送信されたMBMSサービスに対する所望の周波数帯域に関する情報を含む通知メッセージ711を受信する場合に、周波数間の測定を遂行する。または、MBMSサービスに対するMBMSセッションが進行中であり、上記MBMSサービスを受信しているUEが、UEの移動性により他のセルを再選択する場合に、周期的に送信された制御メッセージ713及び714を介して、上記MBMSサービスに対する所望の周波数帯域が上記選択されたセルの周波数ではない他の周波数帯域であることを確認する場合には、UEは、周波数間の測定を遂行しなければならない。
【0128】
UE701又はUE702がセッションを開始する前に送信された通知メッセージ又はセッションが進行している間に送信された制御メッセージを受信して、上記MBMSサービスに対する所望の周波数帯域へのセル再選択を試みる場合に、上記送信された周波数帯域の無線状態が良くないので、上記MBMSサービスを支援する周波数帯域ではない他の周波数帯域へのセル再選択を遂行する場合には、UEは、上記他の周波数帯域へのセル再選択を遂行する代わりに、現在のセルにそのまま滞在する。これは、上記所望の周波数帯域ではない他の周波数帯域へのセル再選択が、現在のセルに滞在するものと同一であり、他の測定及びセル再選択のみを誘発するためである。このとき、上記現在のセルに滞在しているUEは、上記MBMSサービスを要求して、上記現在のセルでもMBMSサービスを受信することができる。
【0129】
このとき、上記現在のセルに滞在しつつMBMSサービスを受信しているUEは、上記周波数間の測定(inter−frequency Measurement)区間の間に、Sx(任意のMBMSサービスXに対する現在のセル内の周波数測定を遂行した値)が、Sinter(周波数間の測定を遂行するために設定された臨界値)より大きいとしても、周波数間の測定を遂行しなければならない。これは、上記所望の周波数帯域へのセル再選択を失敗したUEが、Sxが上記設定された基準値Sinterよりも小さいか、又は、同一の値を有しない限り、上記MBMSサービスに対する所望の周波数帯域へのセル再選択のための周波数間の測定を遂行しないことによって、上記所望の周波数へのセル再選択を行わないためである。
【0130】
例えば、上記周波数間の測定を遂行するための区間である圧縮モード(compressed Mode)の測定区間またはFACH測定区間、すなわち、上記UEの状態及びモードに従って割り当てられた周波数間の測定区間には、UEは、上記Sx値に関係なしに、周波数間の測定を遂行する。
【0131】
上記Sx>Sinterであるとしても、UEは、上記所望の周波数帯域へのセル再選択のために、上記所望の周波数帯域に対する測定を周期的に遂行しなければならない。UEは、上記測定区間だけではなく、あらかじめ決定されたタイマー値又は期間に基づいて、上記測定を周期的に遂行する。このとき、上記タイマー値は、システム情報を通じてあらかじめ送信される。
【0132】
従って、上記所望の周波数帯域へのセル再選択を失敗したUEは、現在のセルに滞在しつつ、周期的な周波数間の測定を遂行し、上記周波数間の測定結果が上記セル再選択条件を満足すると、上記MBMSサービスに対する所望の周波数帯域へのセル再選択を遂行する。
【0133】
このとき、MBMSサービスに対する所望の周波数帯域へのセル再選択を遂行するUEは、ステップ711、ステップ713、及びステップ714で、RNC703からMBMSオフセット値を用いる。すなわち、ステップ711、ステップ713、及びステップ714で送信されたメッセージに含まれている上記MBMSオフセット情報は、他の周波数帯域よりも上記MBMSを支援する上記所望の周波数帯域を優先するために提供される。従って、上記MBMSオフセット値を上記所望の周波数帯域に適用することによって、他の周波数よりもさらに高い確率でセル再選択を行う。
【0134】
式(3)に関連して説明したように、特定のMBMSサービスに対する所望の周波数帯域に該当するセルのRn値は、他の周波数に該当するセルに対するRn値よりもMBMSオフセット値だけ大きい値を有する。結果的に、上記所望の周波数帯域に該当するセルが他の周波数に該当するセルに比べて、さらに高い優先度(すなわち、ランク)を有する確率が大きい。また、上記MBMSサービスの受信を望むUEが上記所望の周波数帯域へのセル再選択を遂行する確率が大きい。上記MBMSオフセット値を適用したとしても、他の周波数帯域のセルが再選択されると、UEは、セル再選択を遂行せず、現在のセルに滞在する。
【0135】
図8は、本発明の実施例による第1及び第2の方法に基づくUEの動作を示すフローチャートである。図8を参照すると、ステップ801で、上記アイドルモードのUEは、現在自身が位置したセルからシステム情報を受信する。上記システム情報は、地理的に同一の地域に重畳されてMBMSサービスを支援するFAに関する情報と、同一の地域ではないが、MBMSサービスを支援する隣接セルに関する情報とを含む。
【0136】
すなわち、上記UEは、本発明の第1の方法に従って、MBMS enabled cell infoフィールドを含むシステム情報を受信するか、第2の方法に従って、新たに定義されたMBMS専用SIBを受信する。又は、第3の方法に従って、上記MBMS_Qoffset_s,n値を含むSIBを受信する。
【0137】
ステップ802で、上記UEは、所望の特定のMBMSサービスが現在のセルで存在するか否かを確認する。このとき、上記UEは、上記所望の特定のMBMSサービスが現在のセルに存在すると、ステップ821へ進行する。しかしながら、上記所望の特定のMBMSサービスが現在のセルに存在しないと、UEは、ステップ811へ進行して、正常の動作を遂行する。
【0138】
ステップ821で、UEは、現在自身が位置したセルから送信された上記システム情報にMCCH構成情報が含まれているか否かを確認する。すなわち、第1の方法に従って、UEは、MBMS Enabled Cell indicationを含むSIBを確認して、上記MBMSサービスが現在のセルで有効であるか否か及び上記MBMSサービスが隣接セルで有効であるか否かを確認する。第2の方法に従って、UEは、MBMS専用SIBのMBMS enabled cell infoフィールド及び同一のサービス地域指示フィールドに基づいて、上記MBMSサービスが現在のセルで有効であるか否かを確認する。第3の方法に従って、UEは、上記MBMS_Qoffset_s,n値に基づいて、現在のセルで上記MBMSサービスが有効であるか否かを確認する。
【0139】
ステップ821で、上記MBMSサービスに対するMCCH構成情報が現在のセルからのシステム情報に含まれていない場合、又は、上記現在のセルが上記特定のMBMSサービスの支援が可能なセルではない場合、上記UEは、ステップ841へ進行する。しかしながら、ステップ821で、上記MCCH構成情報が現在のセルからのシステム情報に含まれるか、又は、上記現在のセルが上記特定のMBMSサービスの支援が可能なセルであれば、ステップ831へ進行する。
【0140】
このとき、ステップ831で、上記UEは、周期的に送信された上記MCCHを受信し、上記MCCHを介して送信された制御メッセージに従って動作する。ステップ841で、上記UEは、上記MBMSを支援する隣接セルに関する情報を含むSIB 11/12を受信するか、又は、隣接セルに関する情報を示すMBMS enabled cell infoフィールドと、自身のセルに関する情報を含む新たに定義されたMBMS専用SIBとを受信する。また、上記UEは、他のセルを通して、上記MBMSを支援するための優先度を有するセルを示すMBMS_Qoffset_s,nを含むSIBを受信する。
【0141】
また、上記UEの移動性を考慮して、上記MBMSを支援するFAに関する情報を含むMCCHを周期的に受信する。このとき、上記MCCHは、上記MBMSサービスIDと所望の周波数情報とを含む。
【0142】
ステップ842で、上記UEは、上記受信されたMBMS FAに関する情報に基づいて、MBMSを支援するFA、すなわち、MBMSセルへのセル再選択を遂行する。ステップ842で、上記UEは、MBMS enabled cell infoを確認して、自身が属したセルと同一の基地局に属している、すなわち、同一の地域を制御するセルを優先的に選択する。このとき、上記同一の地域を含むMBMSを支援するセルに関する情報がなければ、他の隣接したセルへのセル再選択を遂行する。上記同一の地域を含むMBMSを支援するセルが存在するが、MBMSサービスを受信するための受信電力を測定した結果として、上記受信電力が臨界値よりも小さいと、上記UEは、他の隣接したMBMSサービスを支援するセルへのセル再選択を遂行する。すなわち、上記すべてのセルに関する再選択は、上記受信電力の測定結果を満足しなければならない。
【0143】
このとき、上記MBMSサービスを支援する所望の周波数帯域へのセル再選択を遂行することができない場合には、現在のセルに滞在しつつ、周期的な周波数間の測定を遂行して、セル再選択の条件を満足すると、上記所望の周波数帯域へのセル再選択を遂行する。
【0144】
図9は、本発明の実施例による第3の方法に基づくUEの動作を示すフローチャートである。
【0145】
図9を参照すると、ステップ901で、UEは、セッションスタートメッセージを受信するか、又は、セッションが進行する間、FLC(Frequency Layer Convergence)のための情報、すなわち、MBMSサービス識別子、周波数/セル情報(frequency/cell info)、MBMSオフセット情報を、通知メッセージまたは周期的に送信されたメッセージを介して受信する。ステップ902で、上記UEは、上記FLCのための情報のうちで、上記MBMSサービス識別子を確認して、上記セル内でセッションが進行中である上記MBMSサービスについて自身が加入したMBMSサービスであるか否かを確認する。
【0146】
ステップ902で、上記セッションが進行中であるMBMSサービスについて、自身が加入したMBMSサービスであれば、上記UEは、上記周波数情報/セル情報が、上記現在のセルのセル情報と同一であるか否かを確認する。一方、ステップ902で、進行中である上記MBMSサービスについて自身が加入したMBMSサービスではない場合、又は、ステップ911で、周波数情報/セル情報が現在のセルのセル情報と同一である場合、上記UEは、ステップ912へ進行する。ステップ912で、上記UEは、上記MBMSサービスのためのセル再選択を遂行する必要なしに、現在のセルにそのまま滞在する。
【0147】
一方、ステップ911で、上記周波数情報/セル情報が現在のセル情報と同一でない場合には、ステップ921で、上記UEは、セル再選択のための測定をする対象セルがあるか否かを確認する。すなわち、ステップ921で、上記UEは、上記周波数情報/セル情報に従って、周波数間の測定を遂行する対象のセルがあるか否かを確認する。ステップ921で、周波数間の測定のための対象セルが存在すると、ステップ922で、UEは、該当セルに対して周波数間の測定を遂行する。
【0148】
ステップ931で、上記UEは、ステップ922の測定結果が、S criteriaを満足するか否かを確認する。上記測定結果が上記S criteriaを満足すると、ステップ932で、上記UEは、本発明で提案したMBMSオフセット値を用いる変更されたR criteria式を適用して、上記セルをセル再選択のための順位リストに位置させる。上記過程は、ステップ921へ戻る。
【0149】
一方、ステップ921で、上記周波数情報/セル情報に従って、周波数間の測定を遂行した対象セルが存在しないと、すなわち、ステップ921で、NOである場合に、ステップ941で、上記UEは、S criteriaを満足するセルが1つでもあるか否かを確認する。このとき、ステップ941で、上記S criteriaを満足するセルが1つでもある場合には、すなわち、ステップ941でYESである場合に、ステップ942へ進行して、UEは、セル再選択のための順位のリストからもっとも高い順位のセルを選択する。ステップ951で、上記UEは、上記もっとも高い順位のセルがステップ901で受信された周波数情報/セル情報に該当するセルであるか否かを検査する。
【0150】
このとき、上記もっとも高い順位のセルがステップ901で受信された周波数情報/セル情報に該当するセルである場合に、ステップ961で、上記UEは、上記セルがステップ942で受信されたシステム情報により、上記UEの滞在(キャンピング)が制限されるか否かを検査する。ステップ961で、上記セルが上記システム情報によって制限されないと、上記UEは、ステップ962で、もっとも高い順位のセルを再選択する。上記システム情報は、PLMN(Public Land Mobile Network)ID、forbidden LA(Location Area)、又は、セル状態になることができる。一方、ステップ961で、上記セルが上記システム情報によって制限される場合、ステップ951で、もっとも高い順位のセルが上記周波数情報/セル情報に該当しない場合、又は、ステップ941で、S criteriaを満足するセルがない場合に、上記UEは、上記MBMSサービスのためのセル再選択を遂行する必要なしに、上記現在のセルにそのまま滞在する。
【0151】
以上、本発明の詳細について具体的な実施の形態に基づき説明してきたが、本発明の範囲を逸脱しない限り、各種の変形が可能なのは明らかである。従って、本発明の範囲は、上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載及び該記載と同等なものにより定められるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0152】
【図1】一般的な移動通信システムの構成を概略的に示す図である。
【図2】MBMSシステムの構成を概略的に示す図である。
【図3】MBMSサービスを支援する移動通信システムにおける各ノード間の動作を示すメッセージフロー図である。
【図4】特定の領域に複数のセルが重畳されている構成を示す図である。
【図5】本発明の第1実施例に従って、MBMSサービスを支援するセルを再選択する手順を示すメッセージフロー図である。
【図6】本発明の第2実施例に従って、MBMSサービスを支援するセルを再選択する手順を示すメッセージフロー図である。
【図7】本発明の第3実施例に従って、MBMSサービスを支援する所望の周波数帯域にセルを再選択する手順を示すメッセージフロー図である。
【図8】本発明に従って、MBMSサービスを支援するUEの動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明に従って、MBMSサービスを支援するUEの他の動作を示すフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
同一の地域に相互に異なる周波数領域を有して、マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(MBMS)を支援する移動通信システムにおいて、前記MBMSサービスを受信するために、使用者端末機がセルを選択する方法であって、
無線網制御器が前記MBMSを支援するセルへのセル再選択を遂行するために、優先順位を調整するMBMSオフセットを含むMBMSを支援するセルに関する情報を使用者端末機へ送信するステップと、
前記使用者端末が、前記MBMSを支援するセルに関する情報を用いてセル再選択を遂行し、前記再選択されたセルから前記MBMSサービスを受信するステップと
を具備することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記MBMSを支援するセルに関する情報は、前記MBMSを支援するセルの周波数情報をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記MBMSを支援するセルに関する情報は、前記MBMSを支援するセル及びターゲットセルを識別するセル識別子をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記使用者端末機は、セル選択のためにあらかじめ定められた式に前記MBMSオフセットを適用して、セルを再選択することを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記MBMSを支援するセルに関する情報は、前記MBMSセル内にサービスされるMBMSサービス識別子をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記無線網制御器は、前記MBMSを支援するセルに関する情報をセル別に送信されるシステム情報ブロックに含んで送信することを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記無線網制御器は、前記MBMSを支援するセルに関する情報を前記MBMSを支援するための専用システム情報ブロックを介してセル別に送信することを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項8】
前記MBMSを支援するための専用システム情報ブロックは、前記使用者端末機が位置したセルのMBMSを支援するか否かを示す情報をさらに含むことを特徴とする請求項7記載の方法。
【請求項9】
前記使用者端末機は、前記MBMSオフセットを用いて、もっとも高い優先順位を有する隣接セルへのセル再選択を遂行することを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項10】
同一の地域に相互に異なる周波数領域を有して、マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(MBMS)を提供する移動通信システムにおいて、MBMSのためのセルを再選択する方法であって、
無線網制御器が、隣接セルがMBMSサービスを支援可能であるか否かを示す識別情報を含むシステム情報ブロック(SIB)を使用者端末機へ送信するステップと、
前記使用者端末が、前記システム情報ブロックを用いて、MBMSを支援する前記セルへのセル再選択を遂行するステップと
を具備することを特徴とする方法。
【請求項11】
前記識別情報は、前記MBMSを支援するセル識別子(ID)と、前記MBMSセルの周波数領域(FA)を示す周波数情報と、前記MBMSセルの第1の共通パイロットチャンネル(P−CPICH)に対する第1のスクランブリングコードを示すセル情報と、前記セル再選択のための優先順位を保証するオフセットとを含むことを特徴とする請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記識別情報は、ブロードキャスティング制御チャンネル(BCCH)を介してセル別に送信することを特徴とする請求項10記載の方法。
【請求項13】
前記使用者端末機は、前記MBMSサービスに加入した後に、前記MBMSを支援するセルへのセル再選択を遂行することを特徴とする請求項10記載の方法。
【請求項14】
同一の地域に相互に異なる周波数領域を有して、マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(MBMS)を提供する移動通信システムにおいて、前記MBMSサービスのためのセルを再選択する方法であって、
無線網制御器が、隣接セルがMBMSサービスを支援可能であるか否かを示す識別情報を制御メッセージを通じて使用者端末機へ周期的に送信するステップと、
前記使用者端末が、前記制御メッセージを通じて受信された識別情報を用いて、MBMSを支援する前記セルへのセル再選択を遂行するステップと
を具備することを特徴とする方法。
【請求項15】
前記識別情報は、前記MBMSを支援するセル識別子(ID)と、前記MBMSセルの周波数領域(FA)を示す周波数情報と、前記MBMSセルの第1の共通パイロットチャンネル(P−CPICH)に対する第1のスクランブリングコードを示すセル情報と、前記セル再選択のための優先順位を調整するオフセットとを含むことを特徴とする請求項14記載の方法。
【請求項16】
前記識別情報は、MBMS制御チャンネル(MCCH)を介してMBMSサービス別に送信することを特徴とする請求項14記載の方法。
【請求項17】
同一の地域に相互に異なる周波数領域を有して、マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(MBMS)を提供する移動通信システムにおいて、使用者端末機が所望の周波数帯域へのセル再選択を遂行する方法であって、
無線網制御器から、MBMSサービスIDと、前記MBMSサービスに対する所望の周波数に関する情報と、前記セル再選択を調整するためのMBMSオフセットとを含むメッセージを受信するステップと、
前記メッセージに含まれた情報を用いて周波数間の測定を遂行するステップと、
前記MBMSサービスを支援するセルに対する所望の周波数帯域が現在のセルに対する周波数帯域よりも受信電力がさらに高い場合に、前記セル再選択を遂行するステップと
を具備することを特徴とする方法。
【請求項18】
前記使用者端末機は、MBMSセッションが開始される前に送信された情報を含む通知メッセージを受信して、前記通知メッセージに基づいて周波数間の測定を遂行し、前記MBMSサービスを支援するセルに対する所望の周波数帯域が現在のセルに対する周波数帯域よりも受信電力がさらに高い場合に、前記所望の周波数帯域へのセル再選択を遂行することを特徴とする請求項17記載の方法。
【請求項19】
前記使用者端末機は、前記MBMSセッションを開始した後に、情報を含む制御メッセージを周期的に受信して、前記制御メッセージに基づいて周波数間の測定を遂行し、前記MBMSサービスを支援するセルに対する所望の周波数帯域が現在のセルに対する周波数帯域よりも受信電力がさらに高い場合に、前記所望の周波数帯域へのセル再選択を遂行することを特徴とする請求項17記載の方法。
【請求項20】
前記使用者端末機は、前記MBMSサービスに対する前記MBMSセッションが進行中であり、新たなセルを選択した場合に、周期的に送信された通知メッセージを受信し、前記通知メッセージに基づいて周波数間の測定を遂行することを特徴とする請求項17記載の方法。
【請求項21】
前記使用者端末機は、前記通知メッセージから前記再選択されたセルの周波数帯域が所望の周波数帯域に該当すると判断されると、前記セル再選択を遂行することを特徴とする請求項20記載の方法。
【請求項22】
前記使用者端末機は、前記通知メッセージから前記再選択されたセルの周波数帯域が所望の周波数帯域に該当しないと判断されると、前記現在のセルに滞在し、前記現在のセルから前記MBMSサービスを受信することを特徴とする請求項20記載の方法。
【請求項23】
地理的に同一の地域に相互に異なる周波数領域を有して、マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(MBMS)を提供する移動通信システムにおいて、無線網制御器がMBMSを支援しない周波数領域(FA)に位置した使用者端末機へMBMSサービスを支援する方法であって、
前記無線網制御器が、前記MBMSを支援する周波数領域に関する情報を含むシステム情報ブロックを前記使用者端末機へ送信するステップと、
前記MBMSを支援する周波数領域に関する情報を含むメッセージを前記使用者端末機へ周期的に送信するステップと
を具備することを特徴とする方法。
【請求項24】
前記MBMSを支援する周波数領域に関する情報は、前記MBMSサービスに対するMBMSサービス識別子(ID)と、前記MBMSを支援する周波数領域の周波数情報と、前記周波数領域のセル識別子と、前記セル再選択を調整するためのMBMSオフセットとを含むことを特徴とする請求項23記載の方法。
【請求項25】
地理的に同一の地域に相互に異なる周波数領域を有して、マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(MBMS)を提供する移動通信システムにおいて、MBMSサービスを支援しない周波数領域に位置した使用者端末機がMBMSサービスを受信する方法であって、
無線網制御器から前記MBMSを支援する周波数領域に関する情報を含むシステム情報ブロック(SIB)を受信するステップと、
前記システム情報ブロックの前記MBMSを支援する周波数領域に関する情報を確認するステップと、
前記確認の結果に基づいて、前記MBMSを支援する周波数領域へのセル再選択を遂行するステップと
を具備することを特徴とする方法。
【請求項26】
前記システム情報ブロックは、前記使用者端末機が位置した周波数領域が前記MBMSサービスを支援可能であるか否かに関する情報をさらに含むことを特徴とする請求項25記載の方法。
【請求項27】
マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(MBMS)を提供しない少なくとも1つのMBMSセルと、前記セルと同一の領域に相互に異なる周波数領域を有して、前記MBMSサービスを提供する他のセルを含む移動通信システムにおいて、前記MBMSサービスを提供しない任意のセルの使用者端末機が前記MBMSサービスを受信する方法であって、
前記使用者端末機が、前記無線網制御器からMBMSサービスを支援するセルに関する情報を受信するステップと、
前記使用者端末機が、特定のMBMSサービスを要求した後に、前記受信された情報を確認するステップと、
前記確認された情報に基づいて、前記特定のMBMSサービスを支援することができるセルを再選択するステップと
を具備することを特徴とする方法。
【請求項28】
前記受信された情報は、前記特定のMBMSサービスを支援することができない前記特定のセルに対するシステム情報及び前記MBMSサービスを支援することができる隣接セルに関する情報を含むことを特徴とする請求項27記載の方法。
【請求項29】
前記受信された情報は、前記使用者端末機が位置したセルがMBMSサービスを支援可能であるか否かを示す情報と、前記MBMSサービスを支援可能な隣接セルで使用された周波数情報と、セル識別子と、セル情報と、オフセットとを含むことを特徴とする請求項27記載の方法。
【請求項30】
前記受信された情報は、システム情報ブロックを介してセル別に送信されることを特徴とする請求項27記載の方法。
【請求項31】
前記受信された情報は、前記MBMSサービスと関連して、周期的に送信された制御メッセージを介してMBMSサービス別に送信されることを特徴とする請求項27記載の方法。
【請求項32】
前記受信された情報は、前記使用者端末機が位置したセルが特定のMBMSサービスに対して支援可能であるか否かを示す情報と、前記MBMSサービスに対して支援可能な隣接セルが前記特定のMBMSサービスに対して支援可能であるか否かを示す情報とを含むことを特徴とする請求項27記載の方法。
【請求項33】
前記特定のMBMSサービスに対して支援可能な隣接セルが少なくとも1つ以上である場合に、前記使用者端末機は、前記確認の結果に基づいて、前記隣接セルの受信電力を測定して、要求されたMBMSサービスに対して支援可能な隣接セルを選択することを特徴とする請求項28記載の方法。
【請求項34】
マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(MBMS)を提供する移動通信システムにおいて、同一の地域に相互に異なる周波数領域を有して、前記MBMSサービスを支援することができない少なくとも1つのセルと前記MBMSサービスを支援する他のセルとを含む無線網制御器(RNC)が、任意のセルに位置した使用者端末機へ前記MBMSサービスを提供する方法であって、
前記無線網制御器が、前記MBMSサービスに対するシステム情報ブロック(SIB)を前記使用者端末機へ送信するステップと、
前記使用者端末機が、特定のMBMSサービスに対する要求を受信すると、前記特定のMBMSサービスに対して支援可能なセルを再選択するステップと、
前記使用者端末機へ前記特定のMBMSサービスを提供するための無線資源を割り当てるステップと
を具備することを特徴とする方法。
【請求項35】
前記システム情報ブロックは、前記特定のMBMSサービスを支援することができない前記任意のセルに対するシステム情報及び前記MBMSサービスを支援することができる隣接セルに関する情報を含むことを特徴とする請求項34記載の方法。
【請求項36】
前記隣接セルに関する情報は、前記隣接セルで使用された周波数情報と、セル識別子(ID)と、セル情報と、オフセットとを含むことを特徴とする請求項35記載の方法。
【請求項37】
前記セル情報は、前記MBMSサービスを支援することができる隣接セルが前記特定のMBMSサービスを支援可能であるか否かを示す情報を含むことを特徴とする請求項36記載の方法。
【請求項38】
前記セル情報は、前記使用者端末機が位置したセルが、前記特定のMBMSサービスを支援することができるか否かを示す情報をさらに含むことを特徴とする請求項35記載の方法。
【請求項39】
前記隣接セルが前記特定のMBMSサービスを支援することができるか否かを示す情報は、前記MBMSサービスが可能なセル情報フィールドを介して送信されることを特徴とする請求項37記載の方法。
【請求項40】
前記隣接セルが前記特定のMBMSサービスを支援することができるか否かを示す情報は、MBMSオフセットフィールドを介して送信されることを特徴とする請求項37記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2007−502573(P2007−502573A)
【公表日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−523140(P2006−523140)
【出願日】平成16年8月20日(2004.8.20)
【国際出願番号】PCT/KR2004/002109
【国際公開番号】WO2005/020474
【国際公開日】平成17年3月3日(2005.3.3)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】