説明

メガリン活性の調節を介した眼科的状態を処置するための方法および組成物

可逆性夜盲症の原因となる化合物は、視覚サイクルの過程で蓄積する廃棄物の過剰生産に関連した眼科的状態を治療するために利用することができる。例えば黄斑変性およびジストロフィーを治療するためにまたはそのような眼科的状態に関連した症状を緩和するために、そのような化合物およびそれらの誘導体を使用する方法および組成物を提供する。そのような化合物およびそれらの誘導体は、単剤療法として使用することができ、または他の作用因子もしくは療法と併用することができる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
哺乳動物の眼における眼科的状態を治療するための方法であって、該方法は、該哺乳動物の眼内の網膜および/または網膜色素上皮細胞におけるLDL受容体遺伝子ファミリーのメンバーの活性を調節する作用因子の有効量を該哺乳動物に投与することを含む、方法。
【請求項2】
前記LDL受容体遺伝子ファミリーのメンバーが、メガリンまたはメガリン関連タンパク質である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記LDL受容体遺伝子ファミリーのメンバーが、レチノイド結合タンパク質受容体である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記LDL受容体遺伝子ファミリーのメンバーの活性が、ビタミン結合タンパク質、リポタンパク質、免疫およびストレス関連タンパク質、ステロイドホルモン結合タンパク質、ホルモンおよび前駆体、ペプチド、酵素および酵素阻害剤、アルブミン、ラクトフェリン、ヘモグロビン、臭気物質結合タンパク質、トランスサイレチン;多塩基性薬物および毒素、RAP、カルシウム(Ca2+)、ならびにシトクロムcから成る群より選択される第二の作用因子への該LDL受容体遺伝子ファミリーのメンバーの結合である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記LDL受容体遺伝子ファミリーのメンバーの活性が、レチノール、レチノール−RBP複合体、レチノール−RBP−TTR複合体、光受容体間レチノイド結合タンパク質(IRBP)、レチノール−IRBP複合体、トランスコバラミン−ビタミンB12、トランスコバラミン−ビタミンB12結合タンパク質、ビタミン−D−結合タンパク質、アポリポタンパク質B、アポリポタンパク質E、アポリポタンパク質J/クラステリン、アポリポタンパク質H;免疫グロブリン軽鎖、PAP−1、β2−ミクログロブリン;性ホルモン結合タンパク質−エストロゲン、アンドロゲン結合タンパク質−アンドロゲン;副甲状腺ホルモン、インスリン、上皮増殖因子、プロラクチン、サイログロブリン;プラスミノゲンアクチベーターインヒビター−1(PAI−1)、ウロキナーゼ−PAI−1、tPA−PAI−1、プロ−ウロキナーゼ、リポタンパク質リパーゼ、プラスミノゲン、β−アミラーゼ、β1−ミクログロブリン、リゾチーム;アルブミン、ラクトフェリン、ヘモグロビン、臭気物質結合タンパク質、トランスサイレチン;アミノグリコシド、ポリミキシンB、アプロチニン、トリコサンチン;ゲンタマイシン;RAP、Ca2+、ならびにシトクロムcから成る群より選択される第二の作用因子への該LDL受容体遺伝子ファミリーのメンバーの結合である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記LDL受容体遺伝子ファミリーのメンバーの活性が、レチノール、レチノール−RBP複合体、またはレチノール−RBP−TTR複合体への該LDL受容体遺伝子ファミリーのメンバーの結合である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記LDL受容体遺伝子ファミリーのメンバーの活性が、レチノイド結合タンパク質への該LDL受容体遺伝子ファミリーのメンバーの結合である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記LDL受容体遺伝子ファミリーのメンバーの活性が、ビタミン結合タンパク質、リポタンパク質、免疫およびストレス関連タンパク質、ステロイドホルモン結合タンパク質、ホルモンおよび前駆体、ペプチド、酵素および酵素阻害剤、アルブミン、ラクトフェリン、ヘモグロビン、臭気物質結合タンパク質、トランスサイレチン;多塩基性薬物および毒素、RAP、カルシウム(Ca2+)、ならびにシトクロムcから成る群より選択される第二の作用因子のトランスサイトーシスである、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記LDL受容体遺伝子ファミリーのメンバーの活性が、レチノール、レチノール−RBP複合体、レチノール−RBP−TTR複合体、光受容体間レチノイド結合タンパク質(IRBP)、レチノール−IRBP複合体、トランスコバラミン−ビタミンB12、トランスコバラミン−ビタミンB12結合タンパク質、ビタミン−D−結合タンパク質、アポリポタンパク質B、アポリポタンパク質E、アポリポタンパク質J/クラステリン、アポリポタンパク質H;免疫グロブリン軽鎖、PAP−1、β2−ミクログロブリン;性ホルモン結合タンパク質−エストロゲン、アンドロゲン結合タンパク質−アンドロゲン;副甲状腺ホルモン、インスリン、上皮増殖因子、プロラクチン、サイログロブリン;プラスミノゲンアクチベーターインヒビター−1(PAI−1)、ウロキナーゼ−PAI−1、tPA−PAI−1、プロ−ウロキナーゼ、リポタンパク質リパーゼ、プラスミノゲン、β−アミラーゼ、β1−ミクログロブリン、リゾチーム;アルブミン、ラクトフェリン、ヘモグロビン、臭気物質結合タンパク質、トランスサイレチン;アミノグリコシド、ポリミキシンB、アプロチニン、トリコサンチン;ゲンタマイシン;RAP、Ca2+、ならびにシトクロムcから成る群より選択される第二の作用因子のトランスサイトーシスである、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記作用因子が、レチノール結合タンパク質に結合する、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記作用因子が、トランスサイレチンに結合する、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記作用因子が、光受容体間レチノイド結合タンパク質(IRBP)に結合する、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記作用因子が、前記網膜および/または網膜色素上皮細胞におけるLDL受容体遺伝子ファミリーのメンバーの発現を調節する、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記作用因子が、抗体、ポリペプチド、核酸、ポリ核酸、ポリマー、受容体関連タンパク質(RAP)またはそのフラグメント、低分子量有機化合物、ビタミン結合タンパク質、リポタンパク質、免疫およびストレス関連タンパク質、ステロイドホルモン結合タンパク質、ホルモンおよび前駆体、ペプチド、酵素および酵素阻害剤、アルブミン、ラクトフェリン、ヘモグロビン、臭気物質結合タンパク質、トランスサイレチン;多塩基性薬物および毒素、RAP、カルシウム(Ca2+)、カルシウムスカベンジャー、還元剤およびシトクロムcから成る群より選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記作用因子が、抗体、ポリペプチド、核酸、ポリ核酸、ポリマー、受容体関連タンパク質(RAP)またはそのフラグメント、低分子量有機化合物、レチノール、レチノール−RBP複合体、レチノール−RBP−TTR複合体、光受容体間レチノイド結合タンパク質(IRBP)、レチノール−IRBP複合体、トランスコバラミン−ビタミンB12、トランスコバラミン−ビタミンB12結合タンパク質、ビタミン−D−結合タンパク質、アポリポタンパク質B、アポリポタンパク質E、アポリポタンパク質J/クラステリン、アポリポタンパク質H;免疫グロブリン軽鎖、PAP−1、β2−ミクログロブリン;性ホルモン結合タンパク質−エストロゲン、アンドロゲン結合タンパク質−アンドロゲン;副甲状腺ホルモン、インスリン、上皮増殖因子、プロラクチン、サイログロブリン;プラスミノゲンアクチベーターインヒビター−1(PAI−1)、ウロキナーゼ−PAI−1、tPA−PAI−1、プロ−ウロキナーゼ、リポタンパク質リパーゼ、プラスミノゲン、β−アミラーゼ、β1−ミクログロブリン、リゾチーム;アルブミン、ラクトフェリン、ヘモグロビン、臭気物質結合タンパク質、トランスサイレチン;アミノグリコシド、ポリミキシンB、アプロチニン、トリコサンチン、ゲンタマイシン;RAP、RAPフラグメント、Ca2+、カルシウムスカベンジャー、還元剤およびシトクロムcから成る群より選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記作用因子の有効量の反復投与をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
投与間隔の少なくとも1期間が、少なくとも1週間である、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
投与間隔の少なくとも1期間が、少なくとも1日である、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
酸化窒素生産の誘導物質、抗炎症剤、生理的に許容される抗酸化物質、生理的に許容される無機質、負電荷を有するリン脂質、カロチノイド、スタチン、血管新生阻害剤、マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤、13−シス−レチノイン酸、または式(A)の構造を有する化合物:
【化28】

(式中、
は、NR、O、S、CHRから成る群より選択され、
は、(CHR−L−Rであり、ここで、
xは、0、1、2または3であり、Lは、単結合または−C(O)−であり、
は、H、(C〜C)アルキル、F、(C〜C)フルオロアルキル、(C〜C)アルコキシ、−C(O)OH、−C(O)−NH、−(C〜C)アルキルアミン、−C(O)−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)フルオロアルキル、−C(O)−(C〜C)アルキルアミン、および−C(O)−(C〜C)アルコキシから成る群より選択される部分であり、ならびに
は、Hであるか、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、アリール、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルケニル、および複素環から成る群より選択される、1〜3個の独立して選択された置換基で随意に置換されている、部分である)
から成る群より選択される少なくとも1つの追加の作用因子の投与をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記式(A)の構造を有する化合物が、
【化29】

あるいはその活性代謝産物、または医薬的に許容されるプロドラッグもしくは溶媒和物である、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記化合物が、4−ヒドロキシフェニルレチナミド、4−メトキシフェニルレチナミド、あるいはその代謝産物または医薬的に許容されるプロドラッグもしくは溶媒和物である、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
体外レオフェレーシス、限定網膜移動術、光ダイナミック療法、ドルーゼンレーザー処置、黄斑円孔手術、黄斑移動手術、ファイ運動、プロトンビーム療法、網膜剥離および硝子体手術、強膜折込み術、黄斑下手術、経瞳孔温熱療法、光化学系I療法、微弱電流刺激、RNA干渉、眼科薬、例えばヨウ化ホスホリンまたはエコチオフェートまたは炭酸脱水酵素阻害剤、の投与、マイクロチップ移植、幹細胞療法、遺伝子置換療法、リボザイム遺伝子療法、光受容体/網膜細胞移植、レーザー光凝固術、ならびに鍼術から成る群より選択される療法を哺乳動物に施すことをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
網膜変性のための追加の治療をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
前記哺乳動物が、ヒトである、請求項1に記載の方法。
【請求項25】
前記ヒトが、シュタルガルト病、劣性網膜色素変性症、劣性錐体−杆体ジストロフィー、乾燥型加齢性黄斑変性、滲出性加齢性黄斑変性、錐体−杆体ジストロフィー、網膜色素変性症、リポフスチンに基づく網膜変性、光受容体変性、および地図状萎縮から成る群より選択される眼科的状態または素質を有する、請求項24に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公表番号】特表2009−541357(P2009−541357A)
【公表日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−516751(P2009−516751)
【出願日】平成19年6月22日(2007.6.22)
【国際出願番号】PCT/US2007/071937
【国際公開番号】WO2007/150046
【国際公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【出願人】(508373291)シリオン セラピューティクス, インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】