説明

メタロプロテアーゼの選択的診断剤

本発明は、以下の式(I)を有する、メタロプロテアーゼMMPに対して親和性のある化合物である、アリール−スルホンアミド化合物に関連する(ここで、R、R1、R2、R3、G及びnは、診断イメージング残基、又はさらに放射線治療残基により明細書中に示した意味を有し適切にラベルされている)。また本発明は、それらの調製方法、それらを含む医薬組成物、及びそれらのイメージング剤又は放射線治療剤としての用途にも関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上の:
i) イメージング部分;
ii) 放射線治療のための部分;
iii) ビオチン又はビオチン化部分又は脂質、リン脂質又はポリマー部分;
【化1】

[ここで:
Rは、式-Ar-X-Ar’(II)であり、ここで、Arは、アリーレン、ヘテロアリーレン、アリール又はヘテロアリール基であり、Ar’は、同一又は異なっていてもよいが、Arと独立して、アリール又はヘテロアリール基又はHである;該Ar及びAr’は、任意に以下からなる群から選択される1つ以上の基によって置換されていてもよく:
(i) 直鎖又は分岐のアルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノ、アミノアルキル、アルキルアミノ、アミノアシル、アシルアミノ、カルボキシ又は過フッ素化アルキル、ここで各アルキル鎖は1ないし4炭素原子を有し;
(ii) 直鎖又は分岐のC2-C6アルケニル又はアルキニル基;
(iii) ハロゲン又はシアノ(-CN)基;
Xは、単結合、又は直鎖又は分岐のC1-C4アルキレン鎖、-O-、-S-、-S(O)2-、-CO-、-NR’-、-NR’CO-及び-CONR’-から選択される二価のリンカーであり、ここで、R’は、H又は直鎖又は分岐を有するC1-C4アルキル基であり;
R1は、水素、ヒドロキシ又は-Ra又は-ORaであり、ここで、Raは、C1-C4アルキル及びC2-C4アルケニル基からなる群から選択される直鎖又は分岐鎖であり;又はRaは、式(III)
-(CH2)p-Z-(CH2)r-W (III)
(ここで、pは、ゼロ又は1ないし4の整数であり;Zは、単結合、又は-O-、-NR’-、-NR’CO-及び-CONR’-からなる群から選択される二価のリンカーであり、ここで、R’は、上述に定義されるものであり;rは、ゼロ又は1ないし4の整数であり;及び、Wはフェニル又は、5又は6員のヘテロ環であり、それぞれ任意に、-NH2、-COR’、-CONHR’、-COOR’及び-SO2NHR’、ここで、R’は、上述したとおりであり、アリール、及びヘテロアリール及び1つ以上の上述の(i)ないし(ii)の基から選択される群から選択される1つ以上の基によって置換されていてもよい。)であり;
R2及びR3は、同一でも異なっていてもよいが、それぞれ独立して、水素、任意にヒドロキシル又はC1-C4アルコキシ基により置換されていてもよい直鎖又は分岐のC1-C4アルキル基、及び-COOH、-COORb、-CONHOH、-CONHORb、-CONRbOH、-CONHS(O)2Rb、-CONH2、-CONHRb及び-P(O)(OH)2からなる群から選択される亜鉛結合基であり、ここで、Rbは、直鎖又は分岐を有するアルキル、アリールアルキル又はヘテロアリールアルキル基であり、ここでアルキル鎖においては、1ないし4の炭素原子を有し;又は上述のR2又はR3基のいずれかがR1に結合して、5ないし7員のヘテロ環を形成し、任意に1つ以上のオキソ基(=O)により置換されていてもよく;
Gは、直鎖又は分岐のC1-C6アルキル、アリール、ヘテロアリール又はアリールアルキル、及び-(CH2)m-N(R4)(R5)からなる群から選択される基であり;
R4は、H又は-CORc、 -COORc、-S(O)2Rc、-CONHRc及び-S(O)2NHRcからなる群から選択され、ここで、Rcは、C3-C6 シクロアルキル、直鎖又は分岐を有するアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、5又は6員のヘテロサイクリル、アルキルヘテロサイクリル及びヘテロシクロアルキルからなる群から選択され、ここで、アルキル鎖は1ないし4の炭素原子を有し;
R5は、H、又はそれらが結合するN原子と一緒になって、R4及びR5が、任意に4ないし6員ベンゾ縮合ヘテロ環であってもよく、任意に上述のRa基及び/又は1つ以上のオキソ基(=O)により置換されていてもよく;
nは、1又は2であり;
mは、1ないし6の整数である。);
により標識された式(I)のメタロプロテアーゼ阻害剤の1つ以上の残基を含む化合物及びそれらの医薬的に許容される塩。
【請求項2】
メタロプロテアーゼ阻害剤又は式(I)の阻害剤が
【化2】

(ここで、R、n、R1、R2、R3、m、G、p、Z、r、及びWは、上述の請求項1に定義したものであり、

【化3】

は、残りの分子との結合点を表す。)
からなる群から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Rが式(II)であり、ここでArが、任意に置換されたフェニレン基であり、Xが、単結合又は-O-、-S-及び-NH-から選択される二価のリンカーを表し、Ar’がH又は任意に置換されたフェニル基であり;
R1は、水素又は-Ra又は-ORa基であり、ここで、Raは、アルキル又はアルケニル基、又はそれが式(IV)で表され、pは1又は2であり、Zは、単結合又は-O-及び-NH-から選択される二価の基であり、rは、0、1又は2であり、及びWは、任意に置換されたフェニル又はヘテロ環基であり;
R2又はR3は、水素であり、残りのR2又はR3のいずれかは、-COOH又は-CONHOHであり;
Gは、式-(CH2)m-N(R4)(R5)で示される基であり、mは2であり、R4及びR5は、いずれもHであるか、又はR4が-CORc、-COORc及び-S(O)2Rcから選択され、Rcは、アリール、1ないし4炭素原子のアルキル鎖を有する直鎖又は分岐を有するアルキル又はアリールアルキルであり、R5がHであり;及び
nが2である、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項4】
請求項1に定義される式(I)のメタロプロテアーゼ阻害剤の1つ以上の残基及び標識部分(i-iii)が、互いに直接又はリンカーを介して結合している請求項1ないし3のいずれかに記載の化合物。
【請求項5】
リンカーが、
【表1】


【表2】

【表3】

【表4】

【表5】

からなる群から選択される請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
式(I)のメタロプロテアーゼ阻害剤の1つ以上の残基が1つ以上のイメージング部分によって標識されている前述の請求項1ないし5のいずれかに記載の化合物。
【請求項7】
イメージング部分(moiety)又は部分(moieties)が、光学活性イメージング部分、MRI検出可能部分、放射性イメージング検出可能部分、又は超音波イメージング部分からなる群から選択される請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
光学活性イメージング部分が蛍光部分である請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
蛍光部分が、フルオレセイン、5-カルボキシフルオレセイン、インドシアニングリーン、Cy5、Cy5.5、及びCy5.5モノNHエステル又はCy5.5ビスNHSエステルを含むそれらの誘導体からなる群から選択される請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
MRI検出可能部分が、Fe(2+)、Fe(3+)、Cu(2+)、Ni(2+)、Rh(2+)、Co(2+)、Cr(3+)、Gd(3+)、Eu(3+)、Dy(3+)、Tb(3+)、Pm(3+)、Nd(3+)、Tm(3+)、Ce(3+)、Y(3+)、Ho(3+)、Er(3+)、La(3+)、Yb(3+)、Mn(3+)、及びMn(2+)からなる群から選択される常磁性金属イオンのキレート錯体である、請求項7に記載の化合物。
【請求項11】
MRI検出可能部分が、
【化4】

【化5】

からなる群から選択される常磁性金属イオンのキレート錯体である、請求項7に記載の化合物。
【請求項12】
MRI検出可能部分が、DOTA、AAZTA、EDTA、TETA、DTPA、DTPA-Glu、DTPA-Lys及びそれらの誘導体のガドリニウム(Gd3+)錯体である請求項7に記載の化合物。
【請求項13】
式(I)のメタロプロテアーゼ阻害剤の1つ以上の残基が、請求項7ないし12に定義される1つ以上のイメージング部分で標識されている前述の請求項1ないし5のいずれかの化合物を含むイメージング剤。
【請求項14】
式(I)のメタロプロテアーゼ阻害剤の1つ以上の残基が、1つ以上の放射線治療のための部分により標識されている前述の請求項1ないし5のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項15】
放射線治療部分が、64Cu、90Y、105Rh、111In、117mSn、149Pm、153Sm、161Tb、166Dy、166Ho、175Yb、177Lu、186/188Re、及び199Auからなる群から選択される放射性核種のキレート錯体を含む請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
式(I)のメタロプロテアーゼ阻害剤の1つ以上の残基が、請求項15において定義された1つ以上の放射線治療のための部分で標識された前述の請求項1ないし5のいずれか1つに記載の化合物を含む放射線治療剤。
【請求項17】
式(I)のメタロプロテアーゼ阻害剤の1つ以上の残基が、1つ以上のビオチン又はビオチン化部分又はそれらの脂質、リン脂質又はポリマー部分を有する部分で標識された、前述の請求項1ないし5のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項18】
該薬剤が、1つ以上のイメージング部分又は放射線治療のための部分で標識され、請求項1ないし5のいずれか1つに定義された、式(I)のメタロプロテアーゼ阻害剤の残基又はそれらの生理学的に許容される塩の1つ以上を含み、医薬的に許容される担体、希釈剤又は賦形剤とともに、イメージング剤又は放射線治療剤の有効量を活性成分として含む医薬組成物。
【請求項19】
1つ以上のイメージング部分又は放射線治療のための部分で標識され、請求項1ないし5のいずれか1つに定義された式(I)のメタロプロテアーゼ阻害剤の1つ以上の残基又はそれらの生理学的に許容される塩の診断剤又は治療剤としての使用のための化合物。
【請求項20】
該方法が、1つ以上のイメージング部分又は放射線治療のための部分で標識され、請求項1ないし5のいずれかに定義された、式(I)のメタロプロテアーゼ阻害剤の1つ以上の残基を含む化合物又はそれらの生理学的に許容される塩の有効量を該ホ乳類に投与することを含む、ホ乳類におけるメタロプロテアーゼの対応しない遺伝子発現に関連する病態のインビボ検出及び診断方法。
【請求項21】
該方法が、該生物学的試料を、1つ以上のイメージング部分又は放射線治療のための部分で標識され、請求項1ないし5のいずれか1つに定義された、式(I)のメタロプロテアーゼ阻害剤の1つ以上の残基を含む化合物又はそれらの生理学的に許容される塩の有効量と接触させることを含む、臓器及び組織の細胞、生物学的液体、及びビボ外試料を含む、生物学的試料におけるメタロプロテアーゼの対応しない遺伝子発現のインビトロの検出及び測定方法。
【請求項22】
該方法が、1つ以上のイメージング部分又は放射線治療のための部分で標識され、請求項1ないし5のいずれかに定義された、式(I)のメタロプロテアーゼ阻害剤の1つ以上の残基を含む化合物又はそれらの生理学的に許容される塩の有効量を、該ホ乳類に投与することを含む、ホ乳類におけるメタロプロテアーゼの対応しない遺伝子発現に関連する病態の治療方法。
【請求項23】
ホ乳類におけるメタロプロテアーゼの対応しない遺伝子発現に関連する病態が、関節炎及び膠原病;神経変性障害、例えば多発性硬化症、アルツハイマー病、脳卒中、及びALS(筋萎縮性側索硬化症);心血管疾患、例えばアテローム性動脈硬化症、動脈瘤、心不全、拡張型心筋症;肺疾患、例えば肺気腫又は嚢胞性線維症;胃潰瘍;敗血症及び自己免疫疾患;及び腫瘍を含む変性疾患からなる群から選択される、請求項20ないし22のいずれかに記載の方法。

【公表番号】特表2011−528688(P2011−528688A)
【公表日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−519144(P2011−519144)
【出願日】平成21年7月21日(2009.7.21)
【国際出願番号】PCT/EP2009/059338
【国際公開番号】WO2010/010079
【国際公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【出願人】(504448162)ブラッコ・イメージング・ソシエタ・ペル・アチオニ (34)
【氏名又は名称原語表記】BRACCO IMAGING S.P.A.
【Fターム(参考)】