説明

メディアキーの使用方法

【課題】デジタルメディアデータにアクセスして共有できる、改良されたインターフェイスやメカニズムを提供する。
【解決手段】メディアキー使用方法である。該方法は、前記メディアキーから機械読み取り可能情報を決定する段階と、前記機械読み取り可能情報からデータ識別子を決定する段階と、前記機械読み取り可能情報から復号鍵を決定する段階と、前記データ識別子を用いてメディアデータにアクセスする段階とを有する。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本発明は、情報処理方法に関し、特にメディアデータに対して生成されたメディアキーの使用方法に関する。
【0002】
デジタル情報をキャプチャ(capture)して処理するアプリケーションや装置が増大するにつれて、デジタルフォーマットで格納される情報量が増え続けている。それゆえ、デジタル情報のアクセス、配信、共有等のインターフェイスや方法を改良する必要性が高まっている。例えば、現在のデジタル時代においても、多くの人はデジタル画像を入れたディスクよりも写真プリントを扱うことを好む。写真プリントの「楽しい」側面は別として、多くの人はデジタル情報よりも物理的なオブジェクトを扱う方が便利だと感じている。写真プリントは、コンピュータを使用したり、写真を見るための特殊なリーダ(reader)アプリケーションを必要としないので、便利である。従って、改良されたインターフェイスやメカニズムは、デジタルメディアデータにアクセスして共有するものであることが望ましい。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の実施形態によりメディアデータの処理が容易になる。メディアデータに対して生成されるメディアキーを使用する方法を提供する。メディアキーを使用してメディアキーが生成されたメディアデータにアクセスする。メディアキーは、それに対応するメディアデータにアクセスするために使用できる、関連づけられた情報を有する。様々な操作をアクセスしたメディアデータを用いて実行してもよい。
【0004】
本発明の一実施形態によると、メディアキーを使用する方法が提供される。機械読み取り可能情報をメディアキーから決定する。データ識別子と復号鍵をその機械読み取り可能情報から決定する。メディアデータにデータ識別子を用いてアクセスする。
【0005】
機械読み取り可能情報は、メディアキーに印刷されたバーコードの形式であってもよく、データ識別子と復号鍵はそのバーコードから決定される。他の実施形態では、機械読み取り可能情報はそのメディアキーに取り付けられたタグから読み取られ、データ識別子はタグから読み取った機械読み取り可能情報から決定される。アクセスされるメディアデータは復号鍵を用いて復号されてもよい。
【0006】
追加情報を機械読み取り可能情報から決定して、メディアデータのアクセスに使用してもよい。
【0007】
メディアキーに対してアクセスされたメディアデータを用いて、1つ以上の操作を実行してもよい。一実施形態では、第2のメディアキーに対応するメディアデータにアクセスして、操作を特定することができる。 第1のメディアキーに対してアクセスされるメディアデータに指定された操作を実行してもよい。
【0008】
本発明の一実施形態では、メディアキーに対してアクセスされたメディアデータは複数タイプの情報を含む。メディアデータの順序を決定して、複数タイプの情報をその決定した順序に従って出力する。
【0009】
本発明の一実施形態によると、メディアキーの集合(collection)を使用する方法が提供される。
前記メディアキーの集合に含まれる各メディアキーから機械読み取り可能情報を決定する。前記メディアキーの集合に含まれる各メディアキーから決定された機械読み取り可能情報から、各メディアキーのデータ識別子が決定される。前記メディアキーの集まり中の少なくとも1つのメディアキーの復号鍵は、前記少なくとも1つのメディアキーについて決定した前記機械読み取り可能情報から決定される。前記メディアキーの集まり中の各メディアキーのメディアデータは、前記メディアキーについて決定された前記データ識別子を用いてアクセスされる。
【0010】
メディアキーの機械読み取り可能情報はいろいろな方法で決定できる。一実施形態では、メディアキーの集まり中の少なくとも1つのメディアキーについて、少なくとも1つのメディアキーに印刷されたバーコードを読み取る。他の実施形態では、前記メディアキーの集まり中の少なくとも1つのメディアキーに対して、前記少なくとも1つのメディアキーに取り付けられたタグから前記機械読み取り可能情報を読み出す。
【0011】
一実施形態では、メディアキーの集まり中のメディアキーに対してアクセスされるメディアデータの順序が決定される。前記決定された順序に従って、前記メディアキーの集まりに対してアクセスされる前記メディアデータ中の情報が出力される。
【0012】
前記少なくとも1つのメディアキーについて決定された前記復号鍵を用いて前記少なくとも1つのメディアキーについてアクセスされた前記メディアデータが復号される。前記メディアキーの集まり中のメディアキーについてアクセスされたメディアデータを用いて操作が実行される。
【0013】
本発明の上記の特徴、実施形態、利点は、以下の明細書、特許請求の範囲、添付した図面を読めば明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下の詳細な説明では、説明を目的として、本発明を完全に理解してもらうために、具体的な詳細事項を記載する。しかし、言うまでもなく、本発明はこれらの詳細事項がなくても実施することができる。
【0015】
本発明の実施形態によりメディアデータの処理が容易になる。本発明の一実施形態は、メディアキーを生成して使用する方法である。メディアキーは、メディアデータの配信、共有、アクセス、出力、生成、及び/またはその他の動作の実行を容易にする。メディアキーはメディアデータについて生成される。あるメディアデータに対して生成されたメディアキーにより、そのメディアデータへのアクセスが容易になる。生成されるメディアキーはデジタルオブジェクトでも、電子オブジェクトでも、物理的オブジェクトでもよい。メディアキーは、そのメディアキーが生成されたメディアデータへのアクセスに使用できるトークンとして機能する。ユーザは、メディアキーを使用してそのメディアキーに対応するメディアデータにアクセスし、そのメディアデータを操作できる。
【0016】
メディアキーが生成されたメディアデータは、異なるタイプの情報を有していてもよい。その情報には、例えばオーディオ情報、ビデオ情報、画像情報、スライド情報、テキスト情報等、またはこれらの任意の組み合わせが含まれるが、これらに限定はされない。メディアキーが生成されるメディアデータは、1つ以上のメディアアイテムを含む。メディアアイテムには、例えば、ビデオクリップ、オーディオクリップ、映画、写真、スライド、文書、コンテンツ情報、名刺情報、プレゼンテーション(例えば、マイクロソフト社のパワーポイントによるプレゼンテーション)等、またはこれらの組み合わせが含まれる。メディアアイテムは、他のメディアアイテムの集まりであってもよい(例えば、メディアアイテムは他のメディアアイテムを指す(pointing)情報を含んでもよい)。例えば、写真アルバムは画像の集まりを含み、スライドプレゼンテーションは一組のスライドとそれに伴う音楽を含む。
【0017】
図1Aは、本発明の一実施形態によるメディアキー100を示している。メディアキー100はいくつかのメディアデータに対して生成され得る。メディアデータはサーバ等の格納先に格納され得る。図1Aに示したメディアキー100は、サムネイル画像102と機械読み取り可能情報104を有する。一実施形態では、サムネイル画像102は、そのメディアキーが生成されたメディアデータのコンテンツを示す、人間が読むことができる一意的かつビジュアルな表示である。例えば、メディアキーがデジタル画像に対して生成される場合、サムネイル画像102はその画像を描写するものである。他の例として、メディアキーが歌のオーディオクリップに対して生成されている場合、サムネイル画像102はその歌のタイトル、歌手に関する情報、その歌が収録されているアルバムのアートワーク、その歌に関するその他の情報であってそのメディアキーが生成されたメディアデータのコンテンツを人が判断できる情報等を含み得る。他の例として、メディアキーが生成されたメディアデータが写真の集まりを含む場合、サムネイル画像102はその写真の集まりを示し得る。このように、サムネイル画像102は、メディアキーが生成されたメディアデータに含まれる1つ以上のメディアアイテムのビジュアル(visual)な表示である。このように、サムネイル画像102は、そのメディアキーが生成されたメディアデータのコンテンツに関する、ユーザに対するビジュアルな手がかりである。メディアキー100にサムネイル画像102を含めるか否かは任意的である。
【0018】
機械読み取り可能情報104は、機械により読み取れる情報を含んでいる。機械読み取り可能情報104は、テキスト、画像、シンボル、バーコード、グリフ(glyph)等、及びこれらの組み合わせを含む。本発明の一実施形態では、メディアキー100と関連する機械読み取り可能情報104は、メディアキーが生成されたメディアデータにアクセスするために使用できる情報を含む。
【0019】
異なる方法を用いて機械読み取り可能情報104をメディアキー100と関連づけてもよい。一実施形態では、機械読み取り可能情報をメディアキー上に印刷する。例えば、機械読み取り可能識別子(例えば、バーコード)を生成し、メディアキー上に印刷する。他の実施形態では、メディアキーは、メディアキーに取り付けたラジオ周波数識別子(RFID)タグを含む。例えば、RFIDタグは、メディアキーに貼り付けても、ステープルしても、ピン留めしても、埋め込んでもよい。かかる実施形態では、機械読み取り可能情報104をメディアキーに付加されたRFIDのメモリに格納することにより、メディアキーと関連付ける。異なる方法を用いて機械読み取り可能情報をメディアキーと関連づけてもよい。
【0020】
機械読み取り可能情報104は、メディアキーが生成されたメディアデータにアクセスするために使用できるデータ識別子106を含んでいてもよい。例えば、メディアキーに対応するメディアデータをファイルとしてサーバに格納し、データ識別子106を用いてそのサーバ上のそのファイルの位置を示す。
【0021】
異なる方法を用いてメディアキーのデータ識別子106を生成してもよい。一実施形態では、メディアキーのデータ識別子は、メディアキーが生成されたメディアデータに基づいて生成される。例えば、メディアキーを生成するメディアデータに暗号法のハッシュ(例えば、MD5ハッシュ、SHA1ハッシュ)を適用して、そのメディアキーのデータ識別子を生成する。暗号法のハッシュを用いると、データ識別子の衝突(重複)を防止することができる。メディアデータの他の属性を用いて、そのメディアデータのデータ識別子を生成してもよい。かかる属性には、例えば、メディアデータが生成された日時、ユーザ名等、及びこれらの組み合わせが含まれる。
【0022】
メディアデータのデータ識別子は、そのメディアデータに関係しない情報を用いて生成することもできる。例えば、一意的な値を生成できる方法を用いてデータ識別子を生成してもよい。場合によっては、メディアデータをキャプチャ(capture)または特定する前にデータ識別子を生成してもよい。例えば、所定のデータ識別子のリストを用意して、メディアデータのメディアキーを生成するときに、リスト中のデータ識別子をそのメディアデータに割り当てる。
【0023】
データ識別子は異なるシステムにより生成されてもよい。一実施形態では、データ識別子は、メディアデータが格納されているサーバにより生成される。他の実施形態では、識別子生成システム/サービスを用いてデータ識別子を生成する。他の実施形態では、データ識別子106は、メディアキーの生成に使用されるシステムまたは装置により生成される。上記の方法のどれを用いてもデータ識別子を生成することができる。例えば、メディアキーを生成するように構成されたシステムは、メディアキーが生成されるメディアデータに暗号法のハッシュ(例えば、MD5ハッシュ、SHA1ハッシュ)を適用することができる。データ識別子は、メディアキー100の生成中に、メディアキーと関連づけられた機械読み取り可能情報104としてフォーマットされてもよい。
【0024】
いくつかの実施形態では、機械読み取り可能情報104は任意的に復号鍵108を有する。復号鍵があるのは、メディアデータが暗号化形式で格納される実施形態の場合である。復号鍵108を用いて暗号化メディアデータを復号してもよい。メディアデータは秘密鍵暗号方式を用いて暗号化できる。この場合、復号鍵108はメディアデータを暗号化するのに用いた暗号化鍵と同じものである。かかる実施形態では、あるメディアキーに対して、そのメディアキーと関連する機械読み取り情報にエンコード(encode)されたデータ識別子106を用いて、そのメディアキーに対応する暗号化メディアデータにアクセスする。そして、そのメディアキーに関連する機械読み取り可能情報にエンコードされた復号鍵108を用いて、その暗号化メディアデータを復号する。
【0025】
機械読み取り可能情報104は、任意的に、追加情報110を有してもよい。追加情報110は、メタデータ等のメディアデータに関する情報とそのメディアデータのその他のコンテクスト情報(contextual information)を含む。例えば、追加情報110は、メディアキーに対応するメディアデータが格納された格納先を特定する(例えば、サーバを特定する)。かかる実施形態では、追加情報110を用いて、メディアキーに対応するメディアデータにアクセスすることができる。追加情報110はメディアデータのタイプ(例えば、オーディオデータ、ビデオデータ等)を特定するものでもよい。この情報は、アプリケーションまたはメディアデータを出力する出力装置を特定するのに有用である。追加情報110は、メディアデータ、ワークフロー情報等を用いて実行される動作/コマンドを特定する情報などの、その他のタイプの情報を含んでもよい。追加情報110は、メディアデータを操作するように構成されたアプリケーションに特有な情報も含んでいる。例えば、追加情報110は、メディアキーを生成するために使用されるアプリケーション、どのユーザがそのメディアキーを生成したか、そのメディアキーが生成された日付等を特定してもよい。
【0026】
その他の情報112をメディアキー100上に印刷することもできる。情報112には異なるタイプの情報が含まれ、人間が読めるものであってもよい。例えば、一実施形態では、その他の情報112は、そのメディアキーに対応するメディアデータのタイプ、またはそのメディアデータに含まれるメディアアイテムを特定するものであり得る。例えば、写真に対して生成されたメディアキーの場合、その他の情報112には「写真」と書かれている。こうすることにより、メディアキーのユーザはそのメディアキーに対応するメディアデータのコンテンツの種類(nature)に関する情報を得ることができる。上述の通り、メディアキーは、メディアアイテムの集まり(例えば、写真の集まり)を含むメディアデータに対して生成することができる。この場合、その他の情報112には「コレクション(集まり、collection)」と表示してもよい。集まり(collection)の場合、その他の情報112にはその集まり中のメディアアイテムの数を示すこともできる。その他の情報112にはその他のタイプの情報が含まれ得る。例えば、対応するメディアデータの格納先(例えば、ディレクトリの格納先)またはファイル名、そのメディアデータの特徴などが含まれ得る。その他の情報112は、そのメディアデータの一次マイムタイプ(primary mime-type)、そのメディアキー(または対応するメディアデータ)が生成または共有された日時等を特定するものであってもよい。
【0027】
図1Aに示したメディアキー100等のメディアキーは、物理的オブジェクトとしてもデジタル/電子的オブジェクトとしても生成し得る。例えば、物理的オブジェクトとして、メディアキーは一片のプラスチックや紙等(例えば、カード)であって、そのメディアキーに関連するサムネイル画像と機械読み取り可能情報とを有するものである。上述の通り、機械読み取り可能情報をメディアキーに関連づけるにはいくつかの異なる方法がある。機械読み取り可能情報をメディアキーに印刷してもよい(例えば、その情報をエンコードしたバーコードをメディアキー上に印刷してもよい)。別の実施形態では、その機械読み取り可能情報をメディアキーに付加(メディアキーに埋め込むことも含む)されたタグ(例えば、RFIDタグ)のメモリに格納してもよい。
【0028】
他の実施形態では、メディアキーはスクリーン上に表示できるデジタルまたは電子的なオブジェクトであってもよい。電子的メディアキーは1つの装置から他の装置に電子的に送信することもできる。
【0029】
メディアキーは他の形式であってもよい。異なるレイアウトを用いてメディアキー上に情報を印刷してもよい。図1Bは、本発明の一実施形態によるメディアキー120を示している。メディアキー120は、その1つの側にサムネイル画像122が印刷され、他の側に機械読み取り可能情報124とその他の情報126が印刷されている。このレイアウトだと、ユーザがサムネイル画像122を見ながら、メディアキーリーダがそのメディアキーの裏側をスキャンして機械読み取り可能情報124を読み取ることができる。
【0030】
図1Bにおいて、機械読み取り可能情報は機械読み取り可能識別子124にエンコード(encode)され、メディアキーの裏側に印刷されている。図1Bに示した識別子はQRコードである。メディアキーに印刷されたその他の情報126は「写真」であり、そのメディアキーに対応メディアデータが写真をメディアアイテムとして含むことを示している。こうすることにより、メディアキーのユーザはそのメディアキーに対応するメディアデータのコンテンツに関する有用な情報を得ることができる。
【0031】
メディアキーの形式と形状は様々である。例えば、図1Aに示したメディアキーでは、機械読み取り可能情報とサムネイル画像は両方ともメディアキーの同じ側にあるが、図1Bに示したメディアキーでは、機械読み取り可能情報とサムネイル画像はメディアキーの反対側にある。メディアキーに印刷される情報も実施形態によって変わり得る。一実施形態では、色、記号等の様々なマーキングをメディアキーに印刷して、メディアキーに対応するメディアデータのタイプを表示することができる。例えば、第1のメディアキーが写真に対して生成された場合、写真メディアを示す第1の色(例えば、赤)をそのメディアキー上に印刷して、メディアアイテムが写真であることを示す。第1の色の色つきストライプをメディアキー上に印刷してもよい。例えば、図1Cに示したように、色つきストライプ132をメディアキー130の縁に沿って印刷する。ビデオクリップに対して生成された第2のメディアキーは、ビデオメディアを示す異なる色(例えば、緑色)が印刷されており、そのメディアアイテムがビデオクリップであることを示している。このように、メディアアイテムやメディアデータのタイプに応じて異なる色を使ってもよい。メディアキーに対応するメディアデータは、異なる情報のタイプや異なるメディアアイテムを有してもよく、その場合、メディアアイテムタイプごとに、複数の色がメディアキーに印刷され得る。あるいは、主要なメディアタイプを示す色をメディアキー上に印刷してもよい。ユーザは、色により、異なるタイプのメディアデータに対応するメディアキーをソートしたり区別したりできる。
【0032】
他の実施形態では、異なる記号やマーキングをメディアキーに印刷して、そのメディアキーに対応するメディアデータに含まれるメディアアイテムのタイプや情報を表示することができる。こうしたマーキングの目的は、ユーザがメディアキーに印刷された記号、マーキング、色を見て、そのメディアキーに対応するメディアデータに含まれる情報のタイプを容易に判断できるようにすることである。
【0033】
メディアキーの形状とサイズが異なってもよい。一実施形態では、メディアキーの形状及び/またはサイズが、そのメディアキーに対応するメディアデータに含まれる情報やメディアアイテムのタイプを特定してもよい。メディアキーの形状は、ジグソーパズルの形状、三角形、円形、四角形、その他の不規則な形状等であってもよい。いくつかの実施形態では、メディアキーの形状及び/またはサイズが、そのメディアキーに対応するメディアデータのデータ識別子をエンコード(encode)したものであってもよい。
【0034】
図1Dと図1Fは、本発明の実施形態によるメディアキーのさらに別の例を示している。図1Dに示したメディアキー140には穴142が設けられており、メディアキーをひもやキーチェーンで(図1Eに示すように)束ねられるようになっている。キーチェーン(keychain)は、例えば、アルバムの写真に対応するメディアキーの場合等、かかるメディアキーを複数保持するのに便利な機構である。一実施形態では、キーチェーンスタック中の第1のメディアキーはアルバム全体のメディアデータに対応し、それに続くメディアキーはそのアルバム中の個々の写真に対応する。第1のメディアキー上のサムネイル画像は写真の集まり(collection)を示している。図1Fに示したメディアキー150は、ブレッドタブ(bread tab)のような特殊な形状のV字型の切り込みが入った穴152を有する。ブレッドタブにより、キーチェーン、ローロデックス(商標)等にメディアキーを追加したり取り除いたりすることが容易になる。
【0035】
図1A乃至図1Fに示したメディアキーは、本発明を組み込んだ実施形態を例示しているものに過ぎず、特許請求の範囲に記載した本発明の範囲を限定するものではない。本発明の技術分野の当業者には、他の変形、修正、変更が分かるであろう。
【0036】
図2は、本発明の一実施形態によるメディアキーの生成に使用できるシステム200の簡略化したブロック図である。図2に示したシステム200は、本発明を組み込んだ実施形態を例示しているものに過ぎず、特許請求の範囲に記載した本発明の範囲を限定するものではない。本発明の技術分野の当業者には、他の変形、修正、変更が分かるであろう。
【0037】
図2に示したように、処理システム202はメディアキーの生成処理を実行する。処理システム202は、プロセッサ、メモリサブシステム、及びその他のサブシステムを含む。プロセッサはアプリケーションを実行する。ユーザは、処理システム202で実行されるアプリケーション204により、メディアキーの生成を開始する。ユーザは、処理システム202の入力装置(例えば、マウス、キーボード)を介してアプリケーション204と対話(interact)する。例えば、ユーザは、処理システム202に接続されたマウスを用いて、メディアキーを生成するメディアデータを選択する。アプリケーション204は、ユーザが入力した情報を用いて、メディアキーを生成する。処理システム202の出力装置を介して情報がユーザに出力される。
【0038】
メディアキー生成のために選択されたメディアデータは、ローカルに格納されるか、処理システム202に対してリモートに格納される。例えば、メディアデータは、処理システム202と通信ネットワーク208を介して結合した記憶装置206に格納されてもよい。記憶装置206はデータを格納したサーバを含んでいてもよい。
【0039】
通信ネットワーク208は、例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、イントラネット、インターネット、プライベートネットワーク、パブリックネットワーク、スイッチド(switched)ネットワーク、その他の好適な通信ネットワークである。通信ネットワーク208は、相互接続された多数の(メディアデータの格納もできる)コンピュータシステム、及びハードウェアリンク、光リンク、衛星その他のワイヤレス通信リンク、波動(wave propagation)リンク、その他の情報通信メカニズム等の通信リンクを含む。通信ネットワーク208を介した情報通信を容易にするため、様々な通信プロトコルを使用する。その通信プロトコルには、TCP/IP、HTTP、XML、ワイヤレスアプリケーションプロトコル(WAP)、その他の標準化組織が制定するプロトコル、ベンダー固有のプロトコル、カスタム化されたプロトコル等が含まれる。
【0040】
メディアキー生成のために選択されたメディアデータは、処理システム202に格納されてもよい。メディアデータは、メモリカード、ディスク、ドライブ、CD、DVD等のリムーバブルメモリメディア等の記憶メディアに格納することもできる。かかる記憶メディアからメディアデータを読み出せる装置を処理システム202に結合してもよい。例えば、図2に示したように、メモリメディアリーダ210を処理システム202に結合してもよい。メモリメディアリーダ210は、メモリカード212等のメモリメディアを受けて、そのメモリカード上に格納されたデータを読み出す。カードに格納されたデータがアプリケーション204によりユーザに表示され、ユーザがメディアキーを生成するデータを選択する。一実施形態では、選択されたデータはリムーバブルメモリメディアからサーバにアップロードされる。
【0041】
処理システム202は、メディアキーを生成するメディアデータの一意的なデータ識別子を生成または決定する。データ識別子は、それを使用してメディアキーが生成されるメディアデータにアクセスできるように決定される。データ識別子の長さは任意である。一実施形態では、データ識別子は128ビットである。
【0042】
一実施形態では、メディアデータのデータ識別子は処理システム202により生成される。処理システム202は、選択されたメディアデータに基づいてデータ識別子を生成するように構成されていてもよい。例えば、一実施形態では、処理システム202はメディアデータに暗号法のハッシュアルゴリズム(例えば、MD5ハッシュ)を適用して、そのメディアデータの一意的なデータ識別子を生成する。このように、メディアデータのコンテンツを用いてデータ識別子を生成する。前述の通り、異なる方法を用いてメディアキーのデータ識別子を決定してもよい。
【0043】
他の実施形態では、メディアデータのデータ識別子は、そのメディアデータを記憶しているサーバにより生成され、処理システム202に提供される。さらに別の実施形態では、識別子生成システム/サービスを用いて、ユーザが選択したメディアデータのデータ識別子を生成する。生成されたデータ識別子が処理システム202に供給される。
【0044】
いくつかの場合に、選択されたメディアデータは暗号化されて記憶される。かかる場合には、処理システム202は、その暗号化されたデータの復号に使用できる復号鍵を決定するように構成される。いくつかの実施形態では、処理システム202はメディアデータを暗号化するように構成されている。かかる実施形態では、処理システム202がメディアデータを暗号化して暗号化されたメディアデータを形成し、その暗号化メディアデータが格納先にアップロード/格納される。暗号化メディアデータはその後その格納先からアクセスされる。データの復号に使用できる復号鍵は、処理システム202により生成されても、ユーザにより処理システム202に供給されてもよい。秘密鍵暗号アルゴリズムを用いてメディアデータを暗号化してもよい。この場合、復号鍵は暗号化鍵と同一である。
【0045】
処理システム202は、メディアキーの機械読み取り可能情報に含めるべき追加情報があれば、それを決定してもよい。前述の通り、追加情報はそのメディアデータに関するメタデータ、コンテクスト情報(contextual information)等を含む様々なタイプの情報を含む。
【0046】
処理システム202は、生成するメディアキー上に印刷するサムネイル画像を生成するように構成されていてもよい。前述のように、サムネイル画像は、そのメディアキーが生成されたメディアデータのコンテンツを示す、人間が読むことができるビジュアルな表示を提供するように生成される。このように、サムネイル画像は、そのメディアキーが生成されたメディアデータのコンテンツに関する、ユーザに対するビジュアルな手がかりである。
【0047】
処理システム202は、メディアキーと関連する機械読み取り可能情報を生成するように構成されていてもよい。機械読み取り可能情報は、データ識別子、復号鍵、及び追加情報を含む。一実施形態では、処理システム202は、データ識別子、復号鍵、追加情報をエンコードした、バーコード等の機械読み取り可能識別子を生成する。他の実施形態では、データ識別子、復号鍵、追加情報を含む機械読み取り可能情報は、新しいメディアキーに関連付けられたRFID等のタグに書き込まれる。
【0048】
処理システム202は、サムネイル画像と機械読み取り可能情報とを用いてメディアキーを生成する。処理システム202は、電子的メディアキーを生成しても物理的メディアキーを生成してもよい。一実施形態では、処理システム202は、サムネイル画像と機械読み取り可能情報をメディアキージェネレータ214に転送する。メディアキージェネレータ214は、物理的メディアキー216を生成するように構成されている。この場合、そのメディアキーには、サムネイル画像が印刷され、機械的読み取り可能情報が関連づけられている(例えば、そのメディアキーに印刷されるか、そのメディアキーに取り付けられたタグに格納される)。
【0049】
機械読み取り可能情報はいろいろな方法でメディアキーと関連づけられる。例えば、データ識別子、及び任意的な復号キーと追加情報をエンコードしたバーコードを生成してもよい。バーコードがそのメディアキー上に印刷される。RFIDを使用する実施形態では、データ識別子、復号鍵、及び追加情報を含む機械読み取り可能情報を、生成されるメディアキーに取り付けられたRFIDタグに書き込む。
【0050】
メディアキーは、物理的オブジェクトでも、あるいはデジタル/電子的オブジェクトでもよい。デジタルメディアキーは、処理システム202の出力装置(例えば、スクリーン、モニター等)を介してユーザに表示されても、送り先装置に送信されてもよい。
【0051】
図3は、本発明の一実施形態によるメディアキーの生成処理を示す簡略化された高レベルのフローチャート300である。処理はソフトウェアモジュール(コード、命令)、ハードウェアモジュール、またはこれらの組み合わせにより実行される。図3に示した処理は、図2に示したシステム200等のシステムにより実行される。図3に示したフローチャート300は、本発明の一実施形態の単なる例示であり、本発明の範囲を限定することを意図したものではない。その他の変形、修正、変更も本発明の範囲内にある。
【0052】
図3に示したように、処理はメディアキーの生成信号を受信すると開始される(ステップ301)。メディアキーの生成信号は様々なイベントによりトリガーされる。その信号は、ユーザから受け取ったメディアキーの生成要求に応答して生成される。その信号は、様々なイベントに応答して自動的にトリガー(triggered)されてもよい。例えば、電子メールの受信、ボイスメールの検出、画像のキャプチャ等をした時にメディアキーの生成がトリガーされてもよい。例えば、ボイスメールが残っている時はいつも、そのボイスメールのメディアキーの生成信号がトリガーされる。メディアキーの生成信号は、デバイス、装置、プロセス、プログラム、アプリケーション等により生成されてもよい。
【0053】
メディアキーが生成されるメディアデータを決定する(ステップ302)。一実施形態では、メディアキーを生成するメディアデータをユーザが特定してもよい。他の実施形態では、メディアデータは、ユーザが関知してもしなくても、デバイス、システム、プロセス等により特定される。例えば、メディアデータが電話システム上のボイスメールを表す場合、そのシステムはメディアキーを生成するボイスメールを自動的に選択するように構成されてもよい。
【0054】
ステップ302で決定されたメディアデータが暗号化されているか判断する(ステップ304)。そのデータが暗号化されている場合、そのデータを復号するのに使用できる復号鍵を決定する(ステップ306)。処理はステップ314に進む。
【0055】
メディアデータが暗号化されていないとステップ304において判断された場合、ステップ302で決定されたメディアデータが暗号化されるべきかチェックする(ステップ308)。メディアデータを暗号化すべきであると判断した場合、データを暗号化する(ステップ310)。暗号化に使用される鍵は、ランダムに生成されても入力されてもよい。その暗号化されたデータの復号に使用できる復号鍵を決定する(ステップ312)。ステップ310でデータを秘密鍵暗号方式を使用して暗号化する。データの復号に使用できる復号鍵はそのデータの暗号化に使用される暗号化鍵と同じものである。
【0056】
そのメディアデータのデータ識別子を決定する(ステップ314)。データ識別子は、それを使用してメディアキーが生成されるメディアデータにアクセスできるように生成される。例えば、データ識別子は、メディアデータが格納された格納先をポイント(point)するものである。例えば、メディアキーに対応するメディアデータをサーバ上のファイルに格納した場合、データ識別子314を用いてそのサーバ上のそのファイルの位置を示す。
【0057】
前述の通り、いろいろな方法を用いてデータ識別子を生成することができる。データ識別子は、メディアキーを生成するように構成されたシステム、メディアデータが格納される記憶サーバ等のサーバ、集中型の識別子ジェネレータシステム/サービス、その他のシステム等のいろいろなシステムにより生成されてもよい。一実施形態では、メディアキーを生成するメディアデータを用いてデータ識別子を生成してもよい。例えば、データ識別子は、メディアデータの暗号ハッシュ(例えば、MD5またはSHA1ハッシュ等)を計算することにより生成される。暗号ハッシュ関数は一意的なデータ識別子を生成する。メディアデータが暗号化されている場合、データ識別子は暗号化されたメディアデータを用いて生成される。メディアデータ自体を使用しないその他の方法を用いてデータ識別子を決定してもよい。
【0058】
暗号ハッシュ法を用いてデータ識別子を生成すると、いくつかの点で有利である。メディアデータが暗号化されてなく、特定のハッシュ法(SHA1またはMD5)が使用されている場合、そのメディアデータに対して生成されたハッシュを用いて、そのメディアデータを明らかにしなくても、そのメディアデータをポイントできる。例えば、二人のユーザが同じメディアデータにアクセスし、ハッシュが暗号化されていないメディアデータに基づく場合、一方のユーザはそのデータを明らかにすることなくその特定のメディアデータへのポインタとしてそのハッシュを使用することができる。例えば、ユーザAは写真を撮った場所に関する情報をユーザBに送り、写真自体を送る替わりにその写真に基づいて生成されたハッシュを送ることにより、ユーザAがどの写真を参照しているかを示すことができる。ユーザBは、ローカルで記憶されている写真のハッシュを見て、ユーザAがどの写真を参照しているか判断するか、そのハッシュを用いてその写真にアクセスすることができる。
【0059】
メディアデータ自体を使用してデータ識別子として使用されるハッシュを生成することにより、ほとんどすべての場合に、そのデータ識別子がそのメディアデータに対して一意的であることが保証される。これにより、衝突や識別子の再使用を避けるために中央サーバから識別子を取得する必要がなくなる。留意すべきこととして、一意的な値を生成する他の方法を用いてデータ識別子を生成してもよい。これらの方法は、メディアデータ、それに関する属性、その他の情報を用いて、データ識別子として使用される一意的な値を生成する。例えば、日時、一意的なユーザ名、電子メールアドレス、その他の情報、またはこれらの組み合わせを用いることができる。その情報に対して暗号化ハッシュを計算して、メディアデータを一意的にポイント(point)する一意的識別子を生成する。
【0060】
メディアキーを生成するメディアデータ(暗号化されていてもいなくても)は、任意的に、格納先にアップロードされてもよい(ステップ316)。例えば、一実施形態では、メディアキーが生成されるメディアデータがサーバ(例えば、インターネットに接続されたサーバ)にアップロードされる。一実施形態では、ステップ314で決定されたデータ識別子を用いて、メディアデータの格納先を決定して、そのデータ識別子を用いてメディアデータにアクセス可能になるようにしてもよい。
【0061】
別の実施形態では、データ識別子はメディアデータをアップロードした後に決定される(すなわち、ステップ316はステップ314の前に実行されてもよい)。例えば、メディアデータはメモリ格納先にアップロードされ、その後にデータ識別子が生成される。そのデータ識別子を使用して、メモリ格納先のメディアデータにアクセスすることができる。
【0062】
いくつかの実施形態では、記憶サービスを使用してメディアデータを記憶する。記憶されるメディアデータは、記憶サービスに提供される。その記憶サービスは、そのデータを記憶して、その記憶されたメディアデータへのアクセスに使用できるデータ識別子を生成する。
【0063】
メディアキーの機械読み取り可能情報に含めるべき追加的情報がもしあれば、ここで決定する(ステップ318)。その追加的情報は様々な情報を含み得る。一実施形態では、その追加的情報は、メディアデータに関するメタデータ、またはメディアキーを生成するメディアデータに関するその他のコンテクスト情報を含む。他の実施形態では、追加的情報はメディアデータを格納している格納先及び/またはファイル名を特定してもよい(例えば、サーバを特定してもよい)。追加的情報はメディアデータを用いて実行すべき動作またはコマンドを特定してもよい。追加情報は、メディアデータを操作するように構成されたアプリケーションに特有な情報も含んでいる。追加的情報はワークフロー情報等のその他の情報を有してもよい。追加的情報は、メディアデータのバージョン情報を含む、またはポイントしていてもよい。バージョン情報は、そのメディアデータが変更されたか、またはそのメディアデータのバージョンを示す。
【0064】
ステップ302で決定されたメディアデータに対してサムネイル画像が生成される(ステップ320)。前述のように、サムネイル画像は、そのメディアキーが生成されたメディアデータのコンテンツを示す、人間が読むことができるビジュアルな表示を提供するように生成される。このように、サムネイル画像は、ステップ302においてユーザが選択したメディアデータのコンテンツに関する、ユーザに対するビジュアルな手がかりである。
【0065】
機械読み取り可能情報が、ステップ304で決定されたデータ識別子に基づいて、及び任意的にステップ306または312で決定/生成された復号鍵とステップ318で決定された追加情報に基づいて生成される(ステップ322)。一実施形態では、データ識別子をエンコードし、任意的に復号鍵と追加情報をエンコードする機械読み取り可能識別子が生成される。例えば、バーコード(例えば、2次元バーコードであるQRコード)が生成される。バーコードは、データ識別子、復号鍵、及び追加情報をエンコード(encode)したものである。
【0066】
RFIDタグを使用する実施形態では、データ識別子と任意的な復号鍵と任意的な追加情報は、機械読み取り可能情報に変換され、メディアデータに取り付けられるRFIDタグに書き込まれる。
【0067】
メディアキーはステップ320で生成されたサムネイルとステップ322で生成された機械読み取り可能情報を用いて生成される(ステップ324)。メディアキーは、物理的オブジェクトでも、あるいは電子的オブジェクトとして生成されてもよい。ステップ324の一部として、サムネイル画像をメディアキーに印刷する。機械読み取り可能情報をメディアキーと関連づける。一実施形態では、機械読み取り可能情報は、そのメディアキーにその機械読み取り可能情報を印刷することにより、そのメディアキーと関連づけられる。例えば、機械読み取り可能情報をエンコードしたバーコードをメディアキーに印刷する。RFIDタグを使用する実施形態では、機械読み取り可能情報はメディアキーに取り付けられるタグに書き込まれてもよい。
【0068】
メディアデータに含まれる情報のタイプやメディアデータに含まれるメディアアイテムのタイプを特定する情報等のその他の情報(図1Aの参照符号112を参照して前述した)をメディアキーに印刷してもよい。色や記号をメディアキーに印刷して、そのメディアキーに対応するメディアデータのコンテンツに関する情報を示す。
【0069】
異なるレイアウトを用いてメディアキー上に情報を印刷してもよい。例えば、一実施形態では、サムネイル画像と機械読み取り可能情報を同じ側に印刷するが、他の実施形態では、サムネイル画像を1つの側に印刷し、機械読み取り可能情報はメディアキーの第2の側に印刷する。物理的には、メディアキーは一片の紙、プラスチック等であってもよい。
【0070】
図4は、本発明の一実施形態によるメディアキー生成に使用できるモジュールの簡略化したブロック図である。図4に示したモジュールは、ソフトウェア、ハードウェア、またはこれらの組み合わせで実施してもよい。図4に示したモジュールは、アプリケーションモジュール402、通信モジュール404、データ識別子モジュール406、復号/暗号化モジュール408、追加情報モジュール409、サムネイルジェネレータモジュール410、機械読み取り可能情報モジュール412、及びメディアキージェネレータモジュール414を含む。図4に示したモジュールは、本発明の一実施形態を例示するものに過ぎない。他の実施形態では、モジュールは多くても少なくてもよい。
【0071】
メディアデータ416のメディアキーの生成は、アプリケーションモジュール402を用いると容易になる。例えば、アプリケーションモジュール402は、ユーザがメディアデータを特定し、特定されたメディアデータのメディアキーの生成を要求できるインターフェイス(例えば、GUI)を提供する。メディアキー生成プロセスに関する状態情報が、アプリケーションモジュール402により提供されるGUIを介してユーザに出力される。
【0072】
他の実施形態では、メディアキーはユーザが介入することなく、自動的に生成される。一実施形態では、アプリケーションモジュール402は、メディアキーがいつ生成されるべきか自動的に決定するように構成されている。メディアキーが生成されるメディアデータ416は、自動的に選択されてもよい。例えば、アプリケーションモジュール402は、イベントに応答してメディアキーの生成を開始するように構成されていてもよい。例えば、メディアキーは、電話の呼等のイベントの結果として自動的に生成されてもよい。この場合、ボイスメールを残すとメディアキーの生成がトリガーされる。ボイスメールは自動的に選択され、メディアキーが生成される。
【0073】
アプリケーションモジュール402は、デバイス、装置、プロセス、アプリケーション、またはプログラム等からメディアキー生成の開始信号を受信するように構成されていてもよい。例えば、メディアキーの生成は、セキュリティカメラがイベントを検知し、アプリケーションモジュール402にメディアキーを生成する信号を送信するのに応答してトリガーされる。その他のイベントもメディアキーの自動生成をトリガーできる。
【0074】
通信モジュール404は、メディアキーの生成の際に実行される通信機能を処理するように構成されている。例えば、ネットワークを介するリモートサーバへの接続、記憶装置との間の情報のダウンロード/アップロード等のタスクは、通信モジュール404により容易になる。例えば、図2において、通信モジュール404は処理システム202上にあり、処理システム202との間のデータ通信を処理する。
【0075】
データ識別子モジュール406は、メディアキーが生成されるメディアデータ416のデータ識別子を決定するように構成されている。データ識別子がサーバまたは識別子生成システム/サービスにより生成される場合、データ識別子406はそのエンティティからデータ識別子を読み出す、または受信するように構成されている。データ識別子モジュール406は、データ識別子を生成してもよい。この生成は、メディアデータを生成するために特定されたメディアデータ416に基づいてなされる。例えば、データ識別子モジュール406は、メディアデータ416の暗号ハッシュ(例えば、MD5ハッシュ)を計算するように構成されている。暗号ハッシュをメディアデータのデータ識別子として使用する。データ識別子は機械読み取り可能情報モジュール412に伝達される。
【0076】
暗号化/復号モジュール408は、メディアキーの生成の際に暗号化及び/または復号を実行するように構成されている。例えば、モジュール408はメディアデータを暗号化するように構成されていてもよい。暗号化されたデータは、それに基づいてデータ識別子を生成するためにデータ識別子モジュール406に提供される。暗号化/復号モジュール408は、暗号化メディアデータの復号に使用できる復号キーを決定するように構成されている。秘密鍵暗号方式を使用してデータを暗号化する実施形態では、復号鍵は暗号化鍵と同じである。復号鍵は、機械読み取り可能情報に含めるために、機械読み取り可能情報モジュール412に伝達される。モジュール408は復号鍵を使用してデータを復号する。
【0077】
追加情報モジュール409は、機械読み取り可能情報に含めるべき追加情報があれば、それを決定するように構成されている。追加情報はメディアデータ416に基づき決定されてもよい。その追加情報は、機械読み取り可能情報に含めるために、機械読み取り可能情報モジュール412に伝達される。
【0078】
サムネイルジェネレータモジュール410は、メディアキーが生成されるメディアデータ416のサムネイル画像を生成するように構成されている。モジュール410は、メディアデータ416のコンテンツを表すサムネール画像を生成するように構成されていてもよい。サムネイル画像は、そのメディアキーが生成されたメディアデータのコンテンツを示す、人間が読むことができるビジュアルな表示である。モジュール410により生成されるサムネイル画像は、メディアキージェネレータモジュール414に伝達される。
【0079】
機械読み取り可能情報モジュール412は、データ識別子モジュール406から受信したデータ識別子と、任意的に、暗号化/復号モジュール408から受信した復号鍵と、追加情報モジュール409から受信した追加情報とを含む機械読み取り可能情報を生成するように構成されている。一実施形態では、機械読み取り可能識別子モジュール412は、データ識別子と、任意的に、復号鍵と追加情報とをエンコードしたバーコード(例えば、QRコード)等の機械読み取り可能識別子を生成するように構成されている。他の実施形態では、機械読み取り可能識別子モジュール412は、メディアキーに取り付けられたRFIDに書き込める機械読み取り可能情報を準備するように構成されていてもよい。
【0080】
メディアキージェネレータモジュール414は、物理的オブジェクト及び/または電子的オブジェクトとしてメディアキー418を生成するように構成されている。モジュール414は、サムネイルジェネレータモジュール410から受信したサムネイル画像をメディアキー418上に印刷するように構成されている。モジュール414は、機械読み取り可能情報をメディアキー418と関連づけるように構成されている。一実施形態では、この関連づけは、機械読み取り可能情報をメディアキー418上に印刷することによりなされる。RFIDタグを使用する実施形態では、機械読み取り可能情報はメディアキー418に取り付けられるRFIDタグに書き込まれてもよい。様々な方法でRFIDタグをメディアキーに取り付けることができる。一実施形態では、RFIDタグはメディアキーに埋め込まれる(embedded)。RFIDタグはクリップ、接着剤等を用いてメディアキーに取り付けてもよい。
【0081】
上記の通り、メディアキーは自動的またはユーザ要求に応答して生成される。メディアキー生成の一部として、メディアキーが生成されるメディアデータはユーザにより特定されるか、例えば、イベント(例えば、ボイスメールの記録や電子メールの受信)の発生時にユーザの介入なしに自動的に特定される別の実施形態では、メディアデータは事前に生成されたメディアキーを用いて特定されてもよい。従って、新しいメディアキーを、事前に生成したメディアキーを用いて生成してもよい。
【0082】
図5は、本発明の一実施形態によるメディアキーの生成に使用できるシステム500を示す簡略化したブロック図である。図5に示したシステム500は、本発明を組み込んだ実施形態を例示しているものに過ぎず、特許請求の範囲に記載した本発明の範囲を限定するものではない。本発明の技術分野の当業者には、他の変形、修正、変更が分かるであろう。
【0083】
図5のシステム500は、図2のシステム200と非常に類似しており、同じ構成要素には同じ参照符号を付してある。図2に示した構成要素に加えて、システム500は、処理システム202に結合したメディアキーリーダ502を有する。
【0084】
メディアキーリーダ502は、メディアキーから機械読み取り可能情報を読み取ることができる。いろいろな方法をメディアキーからの機械読み取り可能情報の読み取りに使用でき、その方法には、例えば、スキャン法、光学的文字認識(OCR)法、反射エネルギー読み取り(例えば、RFIDタグの場合)等がある。例えば、機械読み取り可能情報がメディアキーに印刷されたバーコードとしてエンコード(encoded)されている場合、メディアキーリーダ502はバーコードをスキャンまたは読み取りする。メディアキーリーダ502は、バーコードを分析して、そのバーコードにエンコードされているデータ識別子と、任意的な復号鍵と、追加情報とを決定するように構成されている。機械読み取り可能情報がメディアキーに取り付けられたRFIDに格納されている場合、メディアキーリーダ502はRFIDタグから情報を読み出す。その情報は、そのメディアキーに対応するメディアデータのデータ識別子と、場合により復号鍵と、場合により追加情報とを含む。メディアキーリーダ502は、RFIDに質問信号を送信して、タグからの応答に含まれる機械読み取り可能情報を受信する。
【0085】
メディアキーリーダ502は、いろいろな種類があり、バーコードリーダ、RFIDリーダ、カメラ(ビデオカメラ、ウェブカメラ、デジタルカメラ等)、スキャナ、タブレットリーダ、磁気ストライプリーダ、その他のメディアキーから機械読み取り可能情報をキャプチャできる同様の装置が含まれるが、これらに限定はされない。
【0086】
事前に生成されたメディアキーの集まり(例えば、メディアキーのスタック)をメディアキーリーダ502に提示し、その提示されたメディアキーの集まりに基づいてメディアキーを生成するように、アプリケーション204に要求する。この場合、事前に生成されたメディアキーをメディアキーリーダ502に提示すると、提示されたメディアキーに対応するメディアデータを新しいメディアキーを生成するメディアデータに含めるべきことをアプリケーション204に示すことになる。このように、メディアキーの集まり(collection)をメディアキーリーダ502に提示すると、そのメディアキーの集まりの中の各メディアキーに対応するメディアデータを含むメディアデータの集まりを含むメディアデータに対して、新しいメディアキーを生成することを示す。
【0087】
事前に生成された一組のメディアキーに基づいてメディアキーを生成する要求に応じて、処理エンジン204は、メディアキーリーダ502に、そのリーダに提示されたメディアキーの集まり中の各メディアキーから機械読み取り可能情報を読み出させる。メディアキーリーダ502は、その集まり中の各メディアキーから読み取った機械読み取り可能情報を処理システム202に転送し、さらに処理させる。その集まり中の各メディアキーに対して、処理システム202は、メディアキーリーダ502から受信した機械読み取り可能情報を分析して、そのメディアキーの機械読み取り可能情報に含まれるデータ識別子と、場合により復号鍵と、追加情報とを決定する。処理エンジン204は、各メディアキーに対して、決定されたデータ識別子を用いて、そのメディアキーに対応するメディアデータにアクセスする。メディアキーから読み出した復号鍵がもしあれば、それを用いてメディアキーに対応するデータを復号する。
【0088】
生成すべき新しいメディアキーのメディアデータは、メディアキーの集まり中の各メディアキーに対応するメディアデータを含む。従って、その新しいメディアキーのメディアデータは、ユーザが提示したメディアキーの集まり中のメディアキーに対応するメディアデータの集まりを表す。例えば、その集まりが2つのメディアキーを含み、第1のメディアキーが第1のメディアアイテムに対応し、第2のメディアキーが第2のメディアアイテムに対応する場合、第1と第2のメディアキーを用いて生成される新しいメディアキーに対応するメディアデータは、第1のメディアアイテムと第2のメディアアイテムを含む。第1と第2のメディアアイテムは、異なる格納先に格納され、連続している必要はない。
【0089】
処理エンジン202は、メディアデータの集まりのデータ識別子を決定するように構成されている。そのデータ識別子を用いて、生成される新しいメディアキーに対するメディアデータの集まりに含まれるメディアアイテムにアクセスすることができる。一実施形態では、データ識別子は、メディアキーの集まりからの機械読み取り可能情報から読み出したデータ識別子のリストをポイントする。その集まり中のメディアキーに対応する各データ識別子について、そのリストは、そのメディアキーの機械読み取り可能上方から読み取った復号鍵を特定する情報も含む。一実施形態では、新しいメディアキーのデータ識別子として使用されるリスト情報の暗号ハッシュを計算する。このように生成されたデータ識別子をリストへのアクセスに使用してもよい。リスト中のデータ識別子は、新しいメディアキーに対するメディアデータの集まり中の個々のメディアアイテムを位置特定しアクセスするために後で使用できる。リスト中のデータ識別子は他のリストをポイント(point)してもよく、さらに続いてもよい。
【0090】
処理エンジン202は、メディアデータの集まりの復号鍵と追加情報を決定してもよい。一実施形態では、リスト情報は暗号化され、復号鍵はその暗号化されたリスト情報の復号に使用できる鍵を表す。データ識別子、復号鍵、及び追加情報は、機械読み取り可能情報に変換される。
【0091】
その集まりを代表するサムネイル画像を生成してもよい。例えば、リーダに提示されたメディアキーの集まり中の各メディアキーが写真に対応する場合、新しいメディアキーのメディアデータは写真の集まりを含む。サムネイル画像が写真の集まりからこのように生成される。このメディアキーのサムネイル画像は写真の集まり(collection)であってもよい。
【0092】
新しいメディアキー(物理的オブジェクトでも電子的オブジェクトでもよい)は、機械読み取り可能情報とサムネイル画像とを用いて生成される。サムネイル画像は新しいメディアキー上に印刷され、機械読み取り可能情報はそのメディアキーに関連づけられる。新しいメディアキーに対応するメディアデータは、メディアデータの集まりに対応し、いくつかのメディアアイテムを含み得る。新しく生成されたメディアキーを使用してメディアデータの集まりを位置特定(locate)しアクセスすることができる。これについては以下に詳述する。
【0093】
上記の通り、ユーザは、事前に生成された1つ以上のメディアキーを用いてメディアキーを生成すべきメディア情報を特定することができる。上記の方法を組み合わせてメディアキーを生成することもできる。例えば、ユーザは、具体的にいくつかのメディアアイテムを特定して、あるいはキーの集まりを提示して、新しいメディアキーの生成を要求できる。留意すべきこととして、ユーザが提示したキーの集まりは、それ自体がメディアアイテムの集まりに対応するメディアキーを含んでいてもよい。従って、集まりを他の集まりを用いて生成することができる。
【0094】
図6は、本発明の一実施形態による事前に生成したメディアキーを使用したメディアキーの生成処理を示す簡略化した高レベルのフローチャート600である。処理はソフトウェアモジュール(コード、命令)、ハードウェアモジュール、またはこれらの組み合わせにより実行される。図6に示したフローチャート600は、本発明の一実施形態の単なる例示であり、本発明の範囲を限定することを意図したものではない。その他の変形、修正、変更も本発明の範囲内にある。
【0095】
図6に示したように、事前に生成した1つ以上のメディアキーの集まりを提示する(ステップ602)。メディアキーは1つ以上のメディアキーリーダに提示される。ステップ602で提示された各メディアキーの機械読み取り可能情報を読み取る(ステップ604)。異なるタイプのメディアキーリーダを使用して機械読み取り可能情報を読み取ってもよいし、機械読み取り可能情報を異なる方法で読み取ってもよい。一実施形態では、メディアキーリーダは、一度に1つのメディアキーの機械読み取り可能識別子情報を読み取ることができる。かかる実施形態では、ユーザは、集まり中の各メディアキーをメディアキーリーダに順番に提示する。他の実施形態では、メディアキーリーダは、一度に複数のメディアキーを処理することができる。例えば、タブレットリーダ(tablet reader)を使用して、ユーザはメディアキーの集まりをタブレットリーダのガラスプラテン(glass platen)上に置く。リーダはプラテン上に置かれたすべてのメディアキーの機械読み取り可能情報をスキャンすることができる。
【0096】
図7は、本発明の一実施形態による複数のメディアキーを処理するように構成されたタブレットリーダ700の例を示す。図7に示したように、ユーザは、タブレットリーダのスキャン表面またはガラスプラテン上に、物理的メディアキー702の集まりを置く。メディアキー702は、各メディアキーのサムネイル画像がその上側に印刷され(それゆえ、図7に示したように見える)、各メディアキーの機械読み取り可能情報はスキャナに面したそのメディアキーの下側に印刷されている(それゆえ、図7では見ることができる)。別の実施形態では、機械読み取り可能情報とサムネイルはメディアキーの同じ側に印刷されている。さらに他の実施形態では、集まり中のメディアキーのいくつかはサムネイルと機械読み取り可能情報を同じ側に有しているが、その他のメディアキーはサムネイルと機械読み取り可能情報を異なる側に有していてもよい。
【0097】
タブレットリーダ700は、メディアキー702をスキャンし、リーダ上に置かれた各メディアキーから機械読み取り可能情報を読み取るように構成されている。一実施形態では、リーダ700は異なるメディアキーを特定の順序(例えば、上から下に、または左から右に)でスキャンして読み取る。このように、メディアキーはタブレットリーダのスキャン表面に置かれたメディアキーの位置に基づき特定の順序でスキャンされてもよい。このスキャン順序を、その集まり中のメディアキーの順序に関連させてもよい。以下に説明するように、この順序を後の処理に使用してもよい。他の実施形態では、タブレットリーダ700は、メディアキーの画像をキャプチャするように構成され得る。その画像は個々のメディアキーの機械読み取り可能情報を決定するために分析される。
【0098】
別の実施形態では、他の基準を使用して、メディアキーの集まりの順序を決定する。例えば、一実施形態では、順序は、その集まりのメディアキーがメディアキーリーダに提示された時間的順序に基づき決定される。順序は、その集まり中のメディアキーに対応するメディアデータまたはアイテムのタイプ(例えば、オーディオ、写真、ビデオ等)及び/またはコンテンツに基づき決定されてもよい。例えば、写真に対応するメディアキーはオーディオデータに対応するメディアキーよりも順序を先にする。順序に関する情報は後で使用できるように保存される。例えば、一実施形態では、順序情報は新しく生成されるメディアキーの追加情報に格納される。
【0099】
ステップ602で提示された各メディアキーのデータ識別子は、ステップ604でメディアキーから読み出した機械読み取り可能識別子情報から決定される。該当する場合は、ステップ602で提示された各メディアキーの復号鍵も機械読み取り可能情報から決定される。ステップ602で提示された各メディアキーの追加情報も、任意的に、機械読み取り可能情報から決定される。
【0100】
ステップ602で提示されたメディアキーの集まり中の各メディアキーに対応するメディアデータは、ステップ606で決定されるメディアキーのデータ識別子を用いて位置特定される(ステップ608)。ステップ608の一部として、メディアキーのメディアデータが暗号化されている場合、そのメディアキーの決定された復号鍵を使用してそのデータを復号する。
【0101】
生成される新しいメディアキーのメディアデータは、ステップ602で提示された各メディアキーのステップ608で決定されたメディアデータに基づいて決定される。新しいメディアキーのメディアデータは、そのメディアキーの集まり中の個々のメディアキーのメディアデータの集まりである。このメディアデータの集まりは1つ以上のメディアアイテムを含む。その集まり中のメディアアイテムは異なる格納先に格納されてもよく、連続して格納される必要はない。
【0102】
前述のように、メディアキーの集まり中のメディアキーの順序を決定してもよい。例えば、前述のように、決定される順序は、メディアキーが読み取られた順序、メディアキーの位置、メディアキーに対応するデータのタイプ等に対応していてもよい。この決定されるメディアキーの集まりの順序を使用して、生成される新しいメディアキーのメディアデータの集まり中のメディアデータアイテムに順序を割り当てる。この順序は、生成される新しいメディアキーを用いてメディアデータの集まり中のメディアアイテムを処理または出力する順序を決定するために後で使用され得る。順序情報は、新しいメディアキーの追加情報中に格納され得る。
【0103】
生成されるキーのメディアデータを暗号化すべきか判断する(ステップ612)。データを暗号化すべき場合はそのデータを暗号化する(ステップ614)。ステップ614の一部として、暗号化されたデータを格納先にアップロードして格納してもよい。いくつかの実施形態では、データ識別子をメディアデータのアクセスに使用できるように、メディアデータはデータ識別子の決定後にアップロードされる。暗号化データの復号を可能にする復号鍵を決定する(ステップ616)。データの暗号化に秘密鍵暗号方式(symmetric encryption technique)を使用する場合、復号鍵はデータの暗号化に使用する暗号化鍵と同一である。
【0104】
そステップ610で決定されたメディアデータのデータ識別子を決定する(ステップ618)。異なる方法を用いてデータ識別子を生成してもよい。メディアデータが暗号化されている場合、データ識別子は暗号化されたデータに基づいて決定される。
【0105】
前述のように、いくつかの実施形態では、提示されたメディアキーの集まりのステップ606で決定されたデータ識別子を含むリストが格納される。かかるリストは、メディアキーの集まりのデータ識別子を読み取った後に、ステップ618その前のステップで生成されてもよい。リスト中のデータ識別子は、次に、データ識別子の他のリストを参照するものであってもよい。リスト中のデータ識別子に対応する(ステップ608で決定された)メディアデータが暗号化されている場合、ステップ606で決定されたデータ復号用の復号鍵をデータ識別子と関連づけて、そのリストの一部としても格納する。
【0106】
一実施形態では、ステップ618で決定されたデータ識別子は、リスト情報をポイントする。ステップ618のデータ識別子は、そのリストのために計算された暗号ハッシュであってもよい。
【0107】
従って、新しいメディアキーのステップ618で生成されたデータ識別子は、メディアキーの集まり中のメディアキーから読み出したデータ識別子の集まりと関連復号鍵(該当する場合)とを含むリストをポイントする。このリストは、後で、新しいメディアキーに対応するメディアデータの集まりを位置特定してアクセスするために使用できる。
【0108】
メディアキーの機械読み取り可能情報に含めるべき追加的情報がもしあれば、ここで決定する(ステップ620)。一実施形態では、メディアキーの集まりの決定された順序情報は、生成される新しいメディアキーの追加情報に含まれてもよい。いくつかの実施形態では、リスト情報は、生成されるメディアキーの追加情報の一つとして格納されてもよい。
【0109】
新しいメディアキーのメディアデータのコンテンツを代表するサムネイル画像を生成する(ステップ622)。サムネイル画像は、メディアキーの集まりのコンテンツを人間が読めるようにビジュアルに示すように生成される。その集まりは複数のメディアアイテムを含んでいてもよく、サムネイル画像はこれらのメディアアイテムを代表する。このように、サムネイル画像は、生成されたそのメディアキーに対応するメディアデータのコンテンツに関する、ユーザに対するビジュアルな手がかりである。
【0110】
生成されるメディアキーの機械読み取り可能情報が生成される(ステップ624)。機械読み取り可能情報は、ステップ618で生成されたデータ識別子と、任意的に、ステップ616で決定/生成された復号鍵と、ステップ620で決定された追加情報とを含んでもよい。
【0111】
ステップ622で生成されたサムネイルとステップ624で生成された機械読み取り可能情報とを用いて新しいメディアキー(物理的オブジェクトでも電子的オブジェクトでもよい)を生成する(ステップ626)。サムネイル画像は新しいメディアキー上に印刷され、機械読み取り可能情報はそのメディアキーに関連づけられる。新しく生成されたメディアキーは、ステップ602で提示されたメディアキーに対応するメディアデータの集まりを含むメディアデータに対応する。新しく生成されたメディアキーに対応するメディアデータは、いくつかのメディアアイテムを含んでいてもよい。新しく生成されたメディアキーは、対応するメディアデータにアクセスするために使用され得る。

メディアキーの使用
メディアキーは様々な方法で使用することができる。一実施形態では、ユーザはメディアキーを使用してそのメディアキーに対応するメディアデータにアクセスできる。図8は、本発明の一実施形態による、ユーザがメディアキーを使用してそのメディアキーに対応するメディアデータにアクセスできるようにするシステム800を示す簡略化したブロック図である。図8に示したシステム800は、本発明を組み込んだ実施形態を例示しているものに過ぎず、特許請求の範囲に記載した本発明の範囲を限定するものではない。本発明の技術分野の当業者には、他の変形、修正、変更が分かるであろう。
【0112】
図8に示したように、ユーザはメディアキー802をメディアキーリーダ804に提示する。メディアキーリーダ804は、メディアキー802から機械読み取り可能情報を読み取るように構成されている。前述のように、様々なタイプのメディアキーリーダを使用できる。例えば、バーコードリーダ、RFIDリーダ、磁気ストライプリーダ、カメラ(ビデオカメラ、ウェブカメラ等)、スキャナ、タブレットリーダ、その他のメディアキーから機械読み取り可能情報をキャプチャできる同様の装置が挙げられるが、これらに限定はされない。例えば、メディアキー上の機械読み取り可能情報がバーコード等の機械読み取り可能識別子にエンコードされている場合、メディアキーリーダ804はバーコードをスキャンまたは読み取りするように構成される。RFIDタグを使用する場合、メディアキーリーダ802は、RFIDタグから機械読み取り可能情報を読み取るように構成される。
【0113】
メディアキーリーダ804が読み取る情報は、処理システム806に伝達される。処理システム806は、プロセッサとメモリサブシステムを含むデータプロセッサである。処理システム806は、メディアキーリーダ804から受信した機械読み取り可能情報を分析して、その情報からデータ識別子を決定するように構成されている。処理システム806は、任意的に、メディアキーリーダ804から受信した情報から復号鍵と追加情報を決定してもよい。
【0114】
処理システム806は、データ識別子を用いて、そのデータ識別子に対応するメディアデータにアクセスするように構成されている。メディアデータは、処理システム806に(locally)、または処理システム806とは別の装置に(remotely)記憶されてもよい。例えば、データ識別子に対応するメディアデータは、処理システム806と通信ネットワーク810を介して結合された記憶装置808に、サーバにより格納されてもよい。処理システム806は、メディアキーから決定されるデータ識別子を用いて、メディアデータを格納しているサーバを見つけて、そのサーバ上のメディアデータを位置特定するように構成されている。いくつかの実施形態では、デフォルトの格納先が指定され、そのデフォルト格納先にある具体的なファイルを特定するデータ識別子が使用される。
【0115】
いくつかの実施形態では、データ識別子に加えて、機械読み取り可能情報から決定される追加情報もメディアキーに対応するメディアデータを位置特定するために使用される。例えば、追加情報はメディアデータの格納先を特定し、データ識別子を使用してそのメディアデータを格納している特定のファイルを見つける。留意すべきこととして、メディアキーに対応するメディアデータはすべてが1つの格納先に格納される必要はない。メディアデータは連続して格納される必要はなく、複数の格納先に分散していてもよい。処理システム806はこれらの格納先を決定するように構成されている。
【0116】
データ識別子に対応するメディアデータは処理システム806により格納されてもよい。あるいは、そのデータは、メモリカード、ディスク等のリムーバブルメモリメディア812上に格納される。処理システム806に結合されたメモリメディアリーダ814を設けて、メモリメディアを受けてそのメモリメディアからデータ識別子に対応するデータを読み取る。
【0117】
いくつかの場合には、データ識別子を用いてアクセスするメディアデータは暗号化されている。かかる場合には、処理システム806は、メディアキーの機械読み取り可能情報から決定した復号鍵を使用してそのメディアデータを復号する。
【0118】
メディアキーのアクセスされるメディアデータに様々な動作または操作を実行してもよい。処理システム806は、メディアキーの決定された復号された情報を1つ以上の出力装置816を介して出力させる。出力装置816は、1つ以上のオーディオ出力装置818(例えば、スピーカ)、ビデオ出力装置820(例えば、モニター、スクリーン、プロジェクタ)、テキスト/画像出力装置(例えば、スクリーン、モニター、プロジェクタ)、プリンタ824、その他の情報出力に使用できる装置を含む。例えば、メディアキーの決定されたメディアデータがオーディオ情報を含む場合、その情報はオーディオ出力装置818を用いて出力され得る。メディアキーに対して決定されたメディアデータがビデオ情報(例えば、ムービークリップ)を含む場合、その情報はビデオ出力装置820を用いて出力され得る。メディアキーに対して決定されたメディアデータがテキストまたは画像を含む場合、その情報は装置822または824を用いて出力され得る。
【0119】
プリンタ824は、メディアキーに対して決定されたメディアデータに含まれる情報のプリントアウトを提供する。例えば、メディアデータがデジタル写真を含む場合、その写真はプリンタ824を用いて印刷できる。プリンタ824は、他のタイプのメディア情報の印刷可能表示(例えば、オーディオ情報のトランスクリプト、ビデオ情報の印刷キーフレーム等)を印刷するように構成されている。
メディアキーに対して決定されたメディアデータは、異なるタイプの情報を含み(すなわち、マルチチャンネルデータ)、異なる出力システムを使用してそのデータを出力する。例えば、メディアキーのメディアデータは、一組の写真とオーディオ情報を含んでもよい。この例では、写真はスクリーン上に表示され、オーディオ情報はスピーカを介して出力される。
【0120】
一実施形態では、メディアキーに対して決定されたメディアデータが複数のメディアアイテムを含む場合、そのメディアアイテムは特定の順序で処理または出力される。出力順序はメディアキーから決定される追加情報で指定されてもよい。あるいは、処理システム806がメディアアイテムのタイプに基づいて順序を決定してもよい。さらに他の実施形態では、(前述の通り)メディアキーが生成された時に順序を設定してもよい。例えば、メディアキーに対して決定されたメディアデータが一組の写真またはスライドとオーディオクリップとを含む場合、そのスライドをスクリーン上に所定順序で順々に出力し、オーディオクリップをスピーカを介して同時に出力すると、音楽付きの写真/スライドショー(show)となる。
【0121】
メディアキーに対して決定されたメディアデータを用いて、様々な操作を実行してもよい。一実施形態では、実行される動作または操作は、メディアキーに対して決定される追加情報で指定されてもよい。追加情報は、その操作を実行するために呼び出すべきアプリケーションを指定してもよい。他の実施形態では、デフォルト動作はユーザが指定してもよい。処理システム806はこれらの動作を実行させる。
【0122】
好ましい実施形態では、実行すべき動作を指定するために特殊なクラスのメディアキーが生成される。これらのメディアキーは、実行すべき動作を特定するために使用されるので、「動作メディアキー(action media key)」と呼ばれる。一実施形態では、動作メディアキーから読み出されたデータ識別子を使用して、実行される動作を特定する情報にアクセスする。他の実施形態では、実行されるべき動作が動作メディアキーの機械読み取り可能情報中に格納された追加情報に格納されている。
【0123】
動作メディアキーは、メディアデータに対応する一組のメディアキーのとともに、メディアカードリーダに提示される。それに応じて、その動作メディアキーに対応する動作がその一組のメディアキーに対応する読み出されたメディアデータに実行される。
【0124】
様々な動作の動作メディアキーが生成される。様々な動作には、例えば、受信者へのメディアデータ(またはその一部)の伝達、メディアデータのファックス、メディアデータの印刷、メディアデータの変換、メディアデータのフォーマット変更等が含まれる。例えば、動作メディアキーは電子メールに対応してもよい。この動作メディアキーがメディアデータに対応するメディアキーとともに提示されると、そのメディアデータが受信者宛に電子メールで送信される。受信者は動作メディアキー中の追加情報で特定される。あるいは、受信者やユーザを特定するために、別のメディアキーを生成してもよい。例えば、メディアキーから読み出したデータ識別子が受信者を特定するデータにアクセスするために使用できるメディアキーを生成してもよい。別の実施形態では、受信者はメディアキーの機械読み取り可能情報中に格納された追加情報により特定されてもよい。
【0125】
ユーザはメディアキーに対してアクセスされたメディアデータに実行すべき動作を特定してもよい。例えば、メディアキーを処理するように構成されたシステムは、メディアキーに対してアクセスされたメディアデータに実行すべき動作をユーザに特定させる、様々なユーザ選択可能なオプション(例えば、ボタン、メニュー等)を提供してもよい。デフォルト動作を指定してもよい。異なるタイプのデータに対して異なるデフォルト動作を指定してもよい。
【0126】
図9は、本発明の一実施形態によるメディアキーの使用するために実行される処理を示す簡略化した高レベルのフローチャート900である。処理はソフトウェアモジュール(コード、命令)、ハードウェアモジュール、またはこれらの組み合わせにより実行される。図9に示したフローチャート900は、本発明の一実施形態の単なる例示であり、本発明の範囲を限定することを意図したものではない。その他の変形、修正、変更も本発明の範囲内にある。
【0127】
処理の開始において、メディアキーがメディアキーリーダに提示される(ステップ902)。メディアキーリーダは、ステップ902で提示されたメディアキーから機械読み取り可能情報を読み取る(ステップ904)。機械読み取り可能情報は、さらに処理するために、データ処理システムに伝達されてもよい。
【0128】
ステップ904で読み出した機械読み取り可能情報から、データ識別子と、任意的に、復号鍵と、追加情報とが決定される(ステップ906)。データ識別子を使用して、そのデータ識別子に対応するメディアデータを位置特定し、アクセスする(ステップ908)。データ識別子は、そのデータの格納先を特定する。いくつかの実施形態では、メディアキーの追加情報も使用してそのメディアキーに対応するメディアデータを位置特定してもよい。データ識別子を用いてメディアデータ(暗号化されていてもされていなくてもよい)にアクセスする様々な方法がある。メディアキーに対して生成されたデータ識別子は好ましくは一意的である。一実施形態では、特定のデータ識別子を供給されると、メディアデータを読み出して応答するように構成されたウェブサーバが設けられる。かかるウェブサーバの例として、画像識別子(ID)を指定すると、個々の画像にアクセスできるFlickrウェブサイト(http://www.flickr.com/)がある。例えば、「http://static.flickr.com/23/41302953_d1aa3c791d.jpg」等の識別子は画像をポイント(point)している。ここで、「23/41302953_d1aa3c791d.jpg」は画像の名称すなわちメディア識別子である。従って、画像メディアデータをFlickrサーバにアップロードすると、そのサーバが識別子(例えば、23/41302953_d1aa3c791d.jpg)を生成する。この識別子は画像をポイントし、Flickr名と同じである。次に、これらのメディアキーを読むすべてのアプリケーションは、ウェブを通じてその画像にアクセスするために、そのデータ識別子の先頭に「http://static.flickr.com/」を付ける。他の方法を使用してデータ識別子に基づいてメディアデータにアクセスしてもよい。
【0129】
ステップ906でアクセスしたデータが暗号化されているかチェックする(ステップ910)。一実施形態では、このチェックは、ステップ904で読み出した機械読み取り可能情報が復号鍵を含むかどうか判断することにより行われる。復号鍵があるということは、アクセスしたデータが暗号化されていることを示すからである。そのデータが暗号化されている場合、ステップ906で決定された復号鍵を使用してそのメディアデータを復号する(ステップ912)。
【0130】
復号されたメディアデータまたはその一部を用いて1つ以上の操作または動作を実行する(ステップ914)。操作には1つ以上の出力装置を介するメディアデータの出力、メディアデータの伝達等が含まれる。
【0131】
メディアキーに対して読み出したメディアデータは1つ以上のタイプのデータまたは1つ以上のメディアアイテムを含んでいる。読み出したメディアデータが複数タイプのデータまたは複数のメディアアイテムを含む場合、その情報を出力する順序が決定される。出力の順序の決定には、様々な方法を使用できる。一実施形態では、情報はランダムに出力できる。他の実施形態では、様々なタイプの情報を一度に出力する。さらに他の実施形態では、そのメディアキーの機械読み取り可能情報から決定した追加情報が順序を指定してもよい。さらに他の実施形態では、メディアデータまたはメディアアイテムのタイプ、またはメディアデータのチャネルを使用して出力の順序を決定する。例えば、写真及びオーディオ情報を同時に出力し、ビデオ情報を最後に出力することが考えられる。さらに他の実施形態では、ユーザは情報を出力する順序を選択できる。
【0132】
ユーザは複数のキーをメディアキーリーダに提示してもよい。例えば、図7に示したように、複数のキーをタブレットリーダに提示できる。図9に示して上述した処理は、メディアキーリーダに提示された各メディアキーに適用できる。例えば、メディアキーの集まりが提示された場合、その集まり中の各メディアキーのメディアデータが位置特定(locate)され、その集まりに対して読み出されたメディアデータに1つ以上の操作または動作が実行される。
【0133】
メディアキーリーダに複数のキーを提示した場合、各メディアキーのメディアデータが処理または出力される順序が様々な方法で決定される。一実施形態では、キーのメディアデータはランダムに出力される。他の実施形態では、様々なタイプの情報を一度に出力する。他の実施形態では、メディアキーを読み取った順序によりメディアデータを出力する順序を決定する。例えば、第1のメディアキーが第2のメディアキーの前に読み取られた場合、第1のメディアキーに対応するメディアデータは第2のメディアキーに対応するメディアデータの前に出力される。メディアデータのタイプまたはメディアデータのチャネルを使用して出力の順序を決定してもよい。例えば、写真及びオーディオ情報を同時に出力し、ビデオ情報を最後に出力することが考えられる。
【0134】
さらに別の実施形態では、ユーザは、複数のメディアキーに対してアクセスされたメディアデータを出力すべき順序を指定できる。例えば、タブレットリーダがそのスキャナ上に置かれたメディアキーを特定の順序(例えば、左から右、または上から下)で読み取るように構成されている実施形態では、ユーザはメディアキーを特定のレイアウトで置いて、情報を出力するのに使用する順序を指定できる。
【0135】
様々な方法を使用して、メディアキーに対して位置特定されたメディアデータに実行する動作または操作を示すことができる。一実施形態では、ユーザは、ユーザインターフェイスを介して実行すべき動作を指定できる。他の実施形態では、実行すべき動作をメディアキーに対応するメディアデータのタイプに基づいて決定できる。他の実施形態では、デフォルトの動作(例えば、出力動作)が設定されている。さらに他の実施形態では、動作メディアキーがあることを検知し、その動作メディアキーに対応する動作を実行する。
【0136】
前述のように、メディアキーはメディアデータの集まりに対応してもよい。例えば、前述の通り、事前に生成された他のメディアキーを用いて生成されたメディアキーは、その事前に生成されたメディアキーに対応するメディアデータの集まりに対応する。図10は、本発明の一実施形態によるメディアデータの集まりに対応するメディアキーを使用するための処理を示す簡略化した高レベルのフローチャート1000である。処理はソフトウェアモジュール(コード、命令)、ハードウェアモジュール、またはこれらの組み合わせにより実行される。図10に示したフローチャート1000は、本発明の一実施形態の単なる例示であり、本発明の範囲を限定することを意図したものではない。その他の変形、修正、変更も本発明の範囲内にある。
【0137】
ステップ1002、1004、1006で実行される処理は、図9に示したフローチャート900のステップ902、904、906とそれぞれ同様である。ステップ1006で決定されたデータ識別子を使用して情報のリストを位置特定する(ステップ1008)。リストが暗号化されている場合、ステップ1006で決定された復号鍵を使用してそのリストを復号する(ステップ1010)。
【0138】
リストはデータ識別子の集まりを含んでいてもよい。リスト中の各データ識別子は、該当する場合、それに関連する復号鍵を有してもよい。リスト中の各データ識別子について、そのデータ識別子を使用してそのデータ識別子に対応するメディアデータにアクセスする(ステップ1012)。そのデータ識別子に対して位置特定されたメディアデータが暗号化されている場合、リスト中のそのデータ識別子と関連する復号鍵を使用してそのメディアデータを復号する(ステップ1012)。このように、リスト中の各データ識別子のメディアデータが位置特定され、必要に応じて復号される。留意すべきこととして、リスト中のデータ識別子は他のリストをポイント(point)してもよく、さらに続いてもよい。従って、メディアデータを位置特定するために、1つ以上のリストを横断することもある。
【0139】
リスト中のデータ識別子に対してアクセスされたメディアデータを用いて1つ以上の操作を実行してもよい(ステップ1014)。例えば、メディアデータの集まりを出力してもよい。情報は特定の順序で出力されてもよい。
【0140】
図11は、本発明の一実施形態によるメディアキーのメディアデータにアクセスして1つ以上の操作を実行するために使用できるモジュールを示す簡略化したブロック図である。図11に示したモジュールは、ソフトウェア、ハードウェア、またはこれらの組み合わせで実施してもよい。図11に示したモジュールは、メディアキーリーダモジュール1104、機械読み取り可能情報分析モジュール1106、データアクセスモジュール1108、復号モジュール1110、出力モジュール1112、及びメディアデータを用いて操作を実行するように構成されたその他のモジュール1114を含む。図11に示したモジュールは、本発明の一実施形態を例示するものに過ぎない。他の実施形態では、モジュールは多くても少なくてもよい。
【0141】
メディアキーリーダモジュール1104は、メディアキー1102から機械読み取り可能情報を読み取るように構成されている。機械読み取り可能情報は、機械読み取り可能情報分析モジュール1106に伝達される。
【0142】
機械読み取り可能情報分析モジュール1106は、その機械読み取り可能情報を分析してそれからデータ識別子を決定するように構成されていてる。機械読み取り可能情報分析モジュール1106は、その機械読み取り可能情報から復号鍵と追加情報を決定してもよい。データ識別子と追加情報はデータアクセスモジュール1108に伝達される。復号鍵は復号モジュール1110に伝達される。
【0143】
データアクセスモジュール1108は、データ識別子に対応するメディアデータにアクセスするように構成されている。一実施形態では、モジュール1108は、データ識別子に対して、そのデータ識別子に対応するメディアデータの位置を決定してそのメディアデータを読み出すように構成されている。アクセスされたデータは出力モジュール1110及び/またはモジュール1112に伝達される。アクセスされたデータが暗号化されている場合、暗号化されたメディアデータを復号モジュール1110に伝達する。
【0144】
復号モジュール1110は、機械読み取り可能情報分析モジュール1106から受け取った復号鍵を用いて暗号化されたメディアデータを復号するように構成されている。復号されたデータは出力モジュール1112及び/または他のモジュール1114に伝達される。
【0145】
出力モジュール1110は、1つ以上の出力装置を用いてメディアデータを出力するように構成されている。出力モジュール1110は、情報を出力する順序を決定してもよい。モジュール1112は、メディアキーに対して決定されたメディアデータを用いて1つ以上の操作を実行するように構成されていてもよい。モジュール1112は、その操作の実行にあたり様々なアプリケーションを呼び出してもよい。
【0146】
上述の通り、メディアキーは、メディアキーが生成されるメディアデータにアクセスして操作を実行するために、ユーザが使用するトークンとして機能する。メディアキーは1人のユーザから他のユーザに受け渡され、メディアデータを配信し共有する機構となる。
【0147】
物理的オブジェクトとして生成されると、メディアキーは、メディアデータにアクセスする便利で簡単なインターフェイスを提供する有形なツール(tangible artifact and tool)となる。このようにメディアキーはかさばるDVDとCDの代替物として使用でき、オリジナルのメディアを格納して保護する一方、メディアデータのアクセス、配信、及び共有の簡単かつコンパクトな機構を提供する。メディアキーは安価な材料で作れるので、メディアデータへのアクセスを提供する安価な機構となる。メディアキーはロバスト(robust)かつ耐久力があり、等価な写真、ビデオテープ、DVD、CD等よりもスペースをとらない。多くの場合、メディアキーは、踏んだり洗ったりしても影響を受けない。
【0148】
様々な装置とアプリケーションをメディアキーを生成して使用するように構成できる。これらのアプリケーションと装置は、ユーザの制御下で、または自動的に、メディアキーを生成するように構成できる。例えば、メディア情報のアクセスまたは格納ができる装置は、そのメディア情報の1つ以上のメディアキーを生成するように構成されていてもよい。その装置及び/またはアプリケーションは、メディアキーを読んで、そのメディアキーに対して読み出されたメディアデータに1つ以上の操作を実行する。
【0149】
かかる装置の例として、デジタルビデオレコーダ(DVR)が挙げられる。近年、DVRの使用が急増しており、特にテレビ番組の録画が増えている。かかるシステムの例はTiVoTMである。DVRは録画された番組のメディアキーを自動的に生成するように構成されていてもよい。例えば、TiVoTMDVRは、録画されたテレビ番組のメディアキーを生成するように構成されていてもよい。ユーザはそのメディアキーを使用してその番組を視聴できる。
【0150】
DVRは、メディアキーを読んで、そのメディアキーに対応するメディアデータを読み出し、その読み出したメディアデータを出力またはそれに他の操作を実行するように構成されていてもよい。例えば、DVRはRFIDリーダを含んでもよい。RFIDリーダは、メディアキーがリーダの読み取り距離範囲内にあるとき、メディアキーに取り付けられたRFIDから機械読み取り可能情報を読むように構成されている。DVRは、タグから読み出したデータ識別子を使用して、メディアデータにアクセスして、そのメディアデータを出力装置を介して出力する。ユーザは、見たい番組に対応したメディアキーをDVRの近くに置くと、DVRはその番組の再生を自動的に開始する。これにより、DVRを情報再生に使用するインターフェイスが簡単になる。別の実施形態では、DVRはメディアキーからバーコードを読み取るように構成されたバーコードリーダを有してもよい。DVRは、メディアデータの受信者への伝達(例えば、電子メール)、メディアデータの格納先へのアップロード等の操作をメディアデータに実行するように構成されていてもよい。
【0151】
DVRについて上述したように、他の情報出力装置(例えば、オーディオ出力装置)は、メディアキーを読んで処理し、そのメディアキーに対応する情報を出力するように構成されていてもよい。例えば、MP3プレーヤは、RFIDリーダ(またはバーコードリーダ)を備え、そのMP3プレーヤの近くにあるメディアキーに取り付けられたRFIDタグから機械読み取り可能情報を読むように構成されていてもよい。MP3プレーヤは、オーディオ情報を含むメディアキーのメディアデータを読み出し、そのオーディオ情報を出力する。かかるMP3プレーヤを使用すると、ユーザは、聴きたい歌に対応するメディアキーをそのMP3プレーヤの近くに持ってくるだけで、その歌がMP3プレーヤにより自動的に再生される。
【0152】
他の例として、カメラ等(デジタルカメラ、ビデオカメラ、ウェブカメラ等)の情報キャプチャ装置は、キャプチャした情報のメディアキーを生成するように構成されていてもよい。例えば、デジタルカメラが、それを用いてキャプチャした一組の写真または個々の写真のメディアキーを生成するように構成されていてもよい。例えば、そのカメラは、メディアキーを印刷できる印刷モジュールを有していてもよい。
【0153】
カメラ、バーコードリーダ、RFIDリーダ等を備えた装置は、メディアキーを処理するように構成されていてもよい。例えば、ユーザは携帯電話を使用してメディアキーに印刷されたバーコードをキャプチャできる。その携帯電話はそのバーコードにエンコードされた情報を用いて、メディアキーのメディアデータを読み出すように構成されていてもよい。読み出されたメディアデータはその電話を用いて出力される。別の実施形態では、その電話は、機械読み取り可能情報を処理するように構成された他の装置やアプリケーションに、機械読み取り可能情報を伝達できる。一実施形態では、メディアキーに対応するメディアデータの格納先へのポインタ(例えば、URL)を生成し、そのポインタを伝達するように構成される。
【0154】
他の例では、プリンタ、コピー機、ファクシミリ等の装置がメディアキーを生成及び/または処理するように構成されていてもよい。例えば、コピー機は、メディアキーを生成するメディアデータをユーザに選択させるインターフェイスを提供してもよい。コピー機は、そのメディアデータの1つ以上のメディアキーを生成する。コピー機は、メディアキーから機械読み取り可能情報を読み、読み出したメディアデータを用いて操作を実行するように構成されていてもよい。例えば、コピー機はメディアキーのコピーを作る。コピー機は、コピーすべきメディアキーの機械読み取り可能情報を読み、そのメディアキーのメディアデータを読み出し、そのメディアデータを用いて新しいメディアキー(のコピー)を生成する。コピー機は、文書をスキャンして、そのスキャンした文書を表すメディアキーを生成してもよい。
【0155】
プリンタの場合、1つ以上のメディアキーを読み、そのメディアキーに対応するメディアデータを読み出し、その読み出したメディアデータのプリントアウトを生成するように構成されていてもよい。例えば、プリンタは、メディアキーに対して読み出されたデジタル写真データに対応する写真を印刷する。プリンタは、他のタイプのメディアデータのプリントアウトを生成するように構成されていてもよい。例えば、オーディオデータの場合、プリンタはそのオーディオ情報のトランスクリプト(transcription)を印刷するように構成されていてもよい。ビデオ情報の場合、プリンタはそのビデオ情報の選ばれたキーフレームを印刷するように構成されていてもよい。メディアデータが異なるタイプのメディアデータの組み合わせを含む場合、生成されるプリントアウトは、各タイプの情報の印刷表示を含み、その印刷表示は時間的に同期して印刷されてもよい。
【0156】
メディアキーの生成及び/または処理をするように構成されたキオスク端末を設けてもよい。かかるキオスク端末は、メディアデータを格納したメモリメディアを受け入れて、ユーザが選択したメディアデータのメディアキーを生成する。キオスク端末は、ネットワークされた記憶装置にアクセスして、そのネットワーク記憶装置に格納されたメディアデータのメディアキーを生成することもできる。キオスク端末は、他のメディアキーを用いてメディアキーを生成することがきてもよい。例えば、ユーザがキオスク端末のガラスプラテン上にメディアキーの集まりを置くと、キオスク端末がそのメディアキーの集まりのメディアキーを生成する。
【0157】
キオスク端末は、メディアキーを読んで処理するように構成されていてもよい。例えば、キオスク端末は、そのガラスプラテン上にメディアキーの集まりが置かれると、その集まり中のメディアキーのメディアデータを読み出して、その読み出したメディアデータに操作を実行するように構成されていてもよい。例えば、読み出されたメディアデータが一組のスライドと音楽を含む場合、キオスク端末は音楽を伴うスライドショーを表示する。キオスク端末は、読み出したメディアデータを用いてその他の様々な操作を実行するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、キオスク端末を使用するには料金が課金されてもよい。
【0158】
図16は、本発明の一実施形態によるキオスク端末1600を示す簡略化したブロック図である。図16に示したように、キオスク端末1600は、キオスクコンピュータすなわち処理エンジン1602、ディスプレイ1604、スキャナ1606、補助スキャナ1608、プリンタ1610、入力装置1612、出力装置1614、通信インターフェイス1616、及びカメラ1618を含む。図16に示したキオスク1600は、本発明の一実施形態を例示するものに過ぎない。キオスク1600は、移動を容易にするため車輪をつけてもよい。
【0159】
コンピュータ1602は、キオスク1600の処理エンジンである。コンピュータ1602は、ユーザにキオスク1600の機能をインターラクト(interact)して制御させるキオスクアプリケーション1622を実行する。例えば、ユーザは、キオスクアプリケーション1622を使用してメディアキーを生成するメディアデータを特定する。メディアキーに対応するメディアデータもキオスクアプリケーション1622を用いてアクセスできる。コンピュータ1602は、データ格納用のメモリ1620を含む。一実施形態では、コンピュータ1602として、デル(登録商標)OptiplexGX620、3.8GHzデュアルPentium(登録商標)4プロセッサ、256Mb、ATI RadeonX600グラフィクスカード、ウィンドウズ(登録商標)XP Proオペレーティングシステムが使用された。一実施形態では、キオスクアプリケーション1622はJava(登録商標)プログラムである。コンピュータ1602は、FireWireポート、USBポート、その他の様々な通信ポートを設けている。これらのポートをキオスク端末1600との間の通信に使用する。
【0160】
ディスプレイ1604は、キオスク端末1600からの情報を出力するように構成され、モニター、スクリーン等を含む。一実施形態では、ディスプレイ1604はタッチスクリーンであり、入力装置としても使用できる。例えば、解像度1280×1024のピクセルPlanarPT191mu19インチLCDパネル等を使用してもよい。モニターは容量性のタッチパネル面を有し、これはUSBケーブルを用いてコンピュータ1602に接続されている。
【0161】
入力装置1612を使用してキオスク端末1600に情報を入力する。入力装置はキーボード、マウス、ポインタ等を含む。
【0162】
スキャナ1606は、プラテンとデジタルカメラを含むキャプチャ装置である。スキャナ1606は、キャノンLiDEスキャナ等のリニアアレイスキャナであってもよい。スキャナ1606は、そのプラテン上に置かれたメディアキーを読むように構成されている。一実施形態では、スキャナ1606は、メディアキーから機械読み取り可能情報の画像を読む、またはキャプチャするように構成されている。メディアキーは、左から右、または上から下等の特定の順序で読まれてもよい。あるいは、すべてのメディアキーの画像を捉えて、各メディアキーの機械読み取り可能情報をその画像から決定する。スキャナ1606に含まれるデジタルカメラは、キャノンのパワーショットG2カメラその他のカメラか、デジタル画像をキャプチャする装置であってもよい。カメラは、スキャナ1606の透明なアクリルまたはガラスのプラテンに向けられており、プラテン上に置かれたメディアキーの画像をキャプチャするように構成されている。キャプチャされた情報は、さらに処理するため、コンピュータ1602に伝達される。
【0163】
キオスク端末1600は、メディアキーを読み取る補助スキャナ1608を有してもよい。一実施形態では、補助スキャナ1608として、ロジテックブランドの「QuickCam for Notebooks Deluxe」USBビデオカメラを使用する。このカメラの解像度は640×480である。一実施形態では、320×240の画像解像度を使用してメディアキーからバーコードを読む。補助スキャナ1608でキャプチャした情報は、USBケーブル等の通信リンクを介してコンピュータ1602に伝達される。一実施形態では、ビデオカメラはオンの状態であり、キャプチャ画像にQRコードが見えると、そのQRコードをコンピュータ1602が実行しているキオスクアプリケーション1622にレポートする。
【0164】
キオスク端末1600は、プリンタ1610を含んでいてもよい。一実施形態では、ヒューレットパッカード社のPhotosmart8250プリンタを使用する。プリンタはUSBケーブルを介してコンピュータ1602に接続されている。HPプリンタは高品質のカラー印刷(例えば、4×6プリント)とレターサイズページの印刷が可能である。いくつかの実施形態では、キオスク端末1600は、異なるタイプのメディアキーを印刷する複数のプリンタを含む。例えば、24または30mil厚のクレジットカードサイズのカードに印刷できるDatacardブランドSP60プリンタ等の第2のプリンタを設けてもよい。SP60は片面にフルカラー、裏面に黒で印刷できる。また、印刷後にカードに保護層を形成する。例えば、そのプリンタを使用して、折り線が入ったキーフォブカード(key fob card)に印刷して、印刷後に3枚のカードに分割できる。SP60はネットワークプリンタであり、イーサネット(登録商標)ハブを介してコンピュータ1602に接続できる。
【0165】
いくつかの実施形態では、キオスク端末1600は、メディアキーの印刷に使用される外部プリンタに結合されてもよい。キオスク端末1600は、通信インターフェイス1616を用いて外部プリンタと通信できる。
【0166】
出力装置1614は、メディアキーに対応するメディアデータの出力に使用できる。例えば、出力装置1614は、オーディオ情報等を出力するスピーカを含んでもよい。様々なタイプの出力装置を設けることができる。
【0167】
通信インターフェイス1616により、キオスク端末1600との間の通信が可能となる。通信は異なる形式で実行できる。例えば、通信インターフェイス1616は、WiFiアクセスポイント(例えば、802.11gWifiアクセスポイント)、USBポート等の様々な通信ポート等を提供する。通信インターフェイス1616は、外部装置1624との情報通信を容易にする。外部装置1624は、プリンタ、カメラ、出力装置、PDA、電話、その他のキオスク端末等である。
【0168】
カメラ1618は写真のキャプチャ用にキオスク端末1600に設けられている。キオスク端末1600は、キャプチャした画像のメディアキーを印刷する。例えば、ニコンP3ワイヤレスカメラを備えてもよい。ワイヤレスカメラは、例えば、WiFiアクセスポイント等の通信インターフェイス1616を介して、キオスク端末1600と接続されている。
【0169】
メディアキーは商業活動で使用することもできる。例えば、メディアキーをメディアデータに対して生成し、消費者に販売する。消費者はそのキーを使用して、そのメディアキーに対応するメディアデータにアクセスする。例えば、音楽会社は、歌(またはアルバム)のメディアキーを生成して、CDやDVDではなくそのメディアキーを消費者に販売する。消費者は、メディアキーを使用して、そのメディアキーに対応する歌(または歌のアルバム)にアクセスする。一実施形態では、メディアキーを使用すると、消費者が所望するフォーマットで、対応する歌(またはアルバム)が格納先から消費者の音楽プレーヤ(例えば、MP3プレーヤ、アップルiPod)に自動的にダウンロードされる。
【0170】
上記の例(例えば、DVR、コピー機、電話、キオスク端末、MP3プレーヤ)は、本発明の実施形態の例示に過ぎない。他の装置やアプリケーションもメディアキーの生成と処理をするように構成できる。

アプリケーション例
このセクションでは、メディアキーのアプリケーション例を説明する。ここに説明するアプリケーションは、請求項に記載した本発明の範囲を限定することを意図したものではない。
【0171】
(1)写真の集まりすなわちアルバムの作成
ユーザは一組の写真を選択して、その選択した一組の写真のメディアキーの生成を要求する。一実施形態では、ユーザはその写真を具体的に特定してもよい。他の実施形態では、個々の写真に対してメディアキーが事前に生成されていれば、事前に生成されたメディアキーに基づいて新しいメディアキーを生成してもよい。生成される新しいメディアキーに対応するメディアデータは、その一組の写真を含む。一実施形態では、新しいメディアキーのデータ識別子は、事前に生成されたメディアキーのデータ識別子とそれに関連する復号鍵を含むリストをポイント(point)する。そのリスト中の各データ識別子は、対応するメディアデータ(この場合写真である)を位置特定するために使用できる。写真が暗号化されている場合、リスト中のデータ識別子と関連する復号鍵を使用してそのメディアデータを復号する。このように、新しいキーのデータ識別子を使用して写真の集まりを見つけることができる。このように、生成されるメディアキーは、写真の集まりすなわちアルバムを表し、その一組の写真の出力に使用できる。その写真は、決定された一定の順序に従って出力されてもよい。
【0172】
(2)音楽を伴うスライドショー
ユーザは一組のスライドとオーディオクリップを選択して、その選択したもののメディアキーの生成を要求する。選択は、スライドとオーディオクリップを具体的に特定して行ってもよいし、及び/または事前に生成されたメディアキーを使用して行ってもよい。よって、新しいメディアキーに対応するメディアデータは、スライドとオーディオクリップを両方とも含む。新しいメディアキーを使用して、スライドとオーディオを出力する。一実施形態では、スライドは同時にオーディオが再生されている間に出力されるので、音楽付きのスライドショーとなる。よって、新しいメディアキーは音楽付きのスライドショーを表す。
【0173】
(3)いくつかのビデオクリップからの映画の作成
ユーザは一組のビデオクリップを選択して、その選択した一組のビデオクリップのメディアキーの生成を要求する。選択はビデオクリップを具体的に特定することにより行われても、及び/または個々のビデオクリップに対して事前に生成されたメディアキーを用いて行われてもよい。よって、新しいメディアキーに対応するメディアデータは、ビデオクリップの集まりを含んでいる。一連のビデオクリップに特定の順序をつけることもできる。順序はユーザが指定してもよい。メディアキーを使用して、そのビデオクリップの集まりを特定の順序で出力して、映画を形成することができる。よって、メディアキーは映画を表している。

カメラ
ポラロイド等のインスタントカメラは、カメラを持っていない他の人に物理的な写真をすぐに渡せるので、人気がある。デジタルカメラの普及により、他人にデジタル写真をすぐに渡せることが好ましい。メディアキーは他人にデジタル写真を渡せるトークン(token)となる。写真に対応するメディアキーを他人に渡し、その人はそのメディアキーを使用してその写真にアクセスすることができる。
【0174】
図12は、本発明の一実施形態によるメディアキーを生成するように構成されたポータブルデジタルカメラ1200を示す簡略化したブロック図である。図12に示したカメラ1200は、本発明を組み込んだ実施形態を例示しているものに過ぎず、特許請求の範囲に記載した本発明の範囲を限定するものではない。本発明の技術分野の当業者には、他の変形、修正、変更が分かるであろう。
【0175】
図12に示したように、カメラ1200は、画像センサ1204と結合したプロセッサ1202と、入力サブシステム1206と、出力サブシステム1208と、プリンタ及び付随する印刷媒体1210と、通信インターフェイス1212と、メモリ1214とを含む。プロセッサ1202は、カメラ1200の処理を実行するように構成されている。メモリ1214は、カメラ1200が実行する処理に使用する情報を格納するリポジトリ(repository)である。
【0176】
画像センサ1204は、デジタル画像を検知してキャプチャするように構成されている。入力サブシステム1206は、カメラ1200とインターラクトして入力するために使用される。例えば、入力サブシステム1206はシャッターリリースボタンを含む。このボタンを押した時にカメラが画像をキャプチャする。入力サブシステム1206は、カメラに入力するために選択されるボタンやメニュー等を含む。カメラ1200は、出力サブシステム1208を介して情報を出力する。一実施形態では、出力サブシステム1208は情報を表示できるディスプレイを含む。例えば、ディスプレイ1208はLCDスクリーンである。
【0177】
本発明の一実施形態によると、カメラ1200はプリンタ1210と付随する印刷媒体を有する。印刷媒体は紙、プラスチック、フィルム等である。プリンタ1210は、その媒体を用いて写真のメディアキーを生成するように構成されている。そのメディアキーは機械読み取り可能情報と、場合によってはそのメディアキーが生成された写真を表すサムネイルとを含む。一実施形態では、プリンタ1210は、デジタルカメラで使用できる小型でコンパクトなローパワー白黒(またはカラー)プリンタである。カメラに組み込めるコンパクトプリンタの例としては、Advanced Printing Systems (APS)社(イタリア、ミラノ)(www.aps−printers.com)のMP105プリンタ(http://www.aps−printers.com/m_aps/prodotti/MPseries.pdf)等がある。プリンタはバッテリーで動くものであってもよい。プリンタ媒体(フィルム、紙等)はプリンタと一緒にカメラに格納される。デジタル印刷カメラの例としては、ポラロイドフィルムに直接印刷できるオリンパスとポラロイドのデジタル印刷カメラ(オリンパスC−211Zoom)がある。これらのプリンタ及び印刷カメラは、本発明の教示に従ってメディアキーを生成するように構成することもできる。
【0178】
一実施形態では、プリンタ1210は、メディアキーに取り付けられたタグに機械読み取り可能情報を書き込むように構成される。例えば、RFIDタグはカメラに含まれるメディアに取り付けられてもよい。プリンタ1210は、RFIDタグた取り付けられたメディアを用いてメディアキーを生成し、機械読み取り可能情報をそのメディアキーに取り付けられたRFIDタグのメモリに書き込む。従って、プリンタ1210は、機械読み取り可能情報をメディアに印刷するか、機械読み取り可能情報をメディアに取り付けられたタグに格納することにより、機械読み取り可能情報をメディアキーと関連させる。
【0179】
一実施形態では、写真を撮った後、カメラ1200はそのキャプチャされた画像に一意的なデータ識別子を割り当てる。カメラ1200は、上記の様々な方法を使用して、キャプチャされた画像のデータ識別子を決定する。一実施形態では、データ識別子は、キャプチャされた画像に基づいて決定される。別の実施形態では、他の情報を使用してキャプチャした画像のデータ識別子を決定する。電子的または物理的メディアキーがカメラ1200により生成される。メディアキーは、キャプチャされた画像に割り当てられたデータ識別子を含む機械読み取り可能情報を含む。キャプチャされた画像が暗号化されて格納される実施形態では、カメラ1200は、暗号化された情報を復号する復号鍵を決定する。復号鍵はメディアキーに関連する機械読み取り可能情報に含まれてもよい。
【0180】
カメラ1200は、キャプチャされた画像のコンテンツを代表するサムネイルも生成する。一実施形態では、サムネイル画像はキャプチャされた画像を小さくしたものである。サムネイル画像はキャプチャされた画像に対して生成されるメディアキー上に印刷されてもよい。プリンタ1210は、プリンタ1210を用いて印刷媒体上にメディアキーを印刷することにより、物理的メディアキー1220を生成する。複数のメディアキーを単一の画像に対して印刷してもよい。
【0181】
カメラ1200は、カメラ1200を用いてキャプチャした複数の画像に対して単一のメディアキー(電子的でも物理的でもよい)を生成するように構成されていてもよい。例えば、写真アルバムのように画像の集まりの一部になる複数の画像を選択する。カメラ1200は、その集まりに対して単一のデータ識別子を生成し、その集まり中の写真を代表するその集まりのサムネイルも生成する。一実施形態では、その集まりに対して生成された単一のデータ識別子は、その集まり中の個々の写真のデータ識別子と、もしあれば、そのデータ識別子と関連する復号鍵とのリストを参照してもよい。リストは暗号化されていてもよく、暗号化されたリストを復号する復号鍵がその集まりに対して生成されたメディアキーに関連する機械読み取り可能情報に含まれてもよい。その集まりのデータ識別子と、場合によって、その集まりの復号鍵をエンコードした機械読み取り可能情報を含む電子的及び/または物理的メディアキーを生成してもよい。その集まりのコンテンツを代表するサムネイル画像をメディアキーに印刷してもよい。プリンタ1210は、印刷媒体を用いて物理的メディアキー1220を生成してもよい。
【0182】
通信インターフェイス1212は、カメラ1200との間の情報の通信を容易にする。通信インターフェイス1212は、情報の有線または無線(例えば、WiFi、IR)の通信を容易にする。例えば、カメラがネットワークに接続されたとき、カメラ1200からの写真が通信インターフェイス1212を用いて格納先にアップロードされる。一実施形態では、カメラは、画像を格納するサービスに接続される。そのサービスは、写真にそれに対応するデータ識別子を用いてアクセスできるように写真を格納する。そのサービスは、データ識別子を用いて格納されたメディアをブラウズするインターフェイス(例えば、ウェブインターフェイス)を提供してもよい。
【0183】
通信インターフェイス1212は、外部装置とシステムへのインターフェイスも提供する。例えば、通信インターフェイス1212は、外部プリンタにデータを伝達するインターフェイスを提供する。例えば、データ識別子と任意的な復号鍵を含む機械読み取り可能情報は、物理的メディアキーを生成しそのメディアキーに機械読み取り可能情報を関連づける外部プリンタに伝達される。通信インターフェイス1212は、カメラからその他の装置に電子的メディアキーを送信するために使用してもよい。
【0184】
デジタルカメラ1200は、携帯電話、PDA等のその他の装置に組み込まれてもよい。これらの装置はデジタルカメラを用いてメディアキーを生成する。
【0185】
図13は、本発明の一実施形態によるメディアキーを生成するように構成された他のポータブルデジタルカメラを示す図である。このカメラはポータブルなので、外部との面倒な接続なしに持ち運びができる。また、このカメラはコンパクトで軽量なので、ポータビリティが強化されている。
【0186】
デジタルカメラを用いてメディアキーを共有する方法はいくつかある。一実施形態では、そのカメラは、写真を撮った後、データ識別子と、任意的にそのキャプチャされた画像の復号鍵とを決定するように構成されていてもよい。そのカメラは、データ識別子と、もしあれば関連する復号鍵とを表示する。一実施形態では、カメラは、データ識別子とキャプチャされた画像に対して決定された復号鍵とを含む機械読み取り可能情報を生成する。そのカメラは、図14に示したように、そのカメラのディスプレイを用いて機械読み取り可能情報を表示する。
【0187】
第2のカメラを使用して、第1のカメラのディスプレイに表示された機械読み取り可能情報の画像をキャプチャしてもよい。このように、第2のカメラは、第1のカメラが表示した、第1のカメラがキャプチャした画像のデータ識別子と任意的な復号鍵をエンコードした機械読み取り可能情報をキャプチャする。第2のカメラは、第2のカメラがキャプチャした画像から、データ識別子と復号鍵を抽出して、後で使用するために、抽出した情報を格納する。
【0188】
第1のカメラによりキャプチャされた画像は、記憶先にアップロードされる。例えば、第1のカメラがネットワークに接続されたときに、画像がアップロードされる。第2のカメラのユーザは、第2のカメラでキャプチャした機械読み取り可能情報の画像から抽出したデータ識別子を用いて、アップロードした画像にアクセスできる。例えば、第2のカメラがコンピュータに接続され、そのコンピュータが抽出されたデータ識別子を用いてアップロードされた画像にアクセスする。画像が暗号化されている場合、機械読み取り可能情報の画像から抽出した復号鍵を使用してその画像を復号する。第2のカメラは任意のカメラであり、ハンドヘルドのデジタルカメラ、コンピュータその他の装置に接続されたカメラ、または画像をキャプチャできるその他の装置であってもよい。このように、機械読み取り可能情報を表示することにより、第1のカメラは、他の装置との画像の共有を可能としている。
【0189】
上述のように、カメラはキャプチャした写真に対してデータ識別子を決定し割り当てて、他の装置と写真の共有を可能にする。別の方法を使用して、データ識別子(と任意的な復号鍵)を画像(または暗号化された画像)と関連付け、カメラがネットワークまたは記憶サーバと接続された時に、画像データまたは暗号化された画像データがデータ識別子に基づいて正しい格納先にアップロードされるようにしてもよい。一実施形態では、カメラは、キャプチャされた画像と関連する、そのカメラのメモリ中のテーブルにデータ識別子を格納する。別の実施形態では、データ識別子(及び復号鍵)は、画像ファイルのIPTC(国際新聞通信委員会)メタデータまたはEXIF部分等の画像ファイルのセクションに格納される。IPTCは、画像を新聞社等に送信する場合に、撮影者がキャプションその他のメタデータを画像に追加する方法を規定している。画像をカメラから格納先にアップロードするとき、その画像に関連するデータ識別子を読み、その画像をそのデータ識別子に対応する正しい格納先にアップロードして、他の人や装置がそのデータ識別子を用いて後でその画像にアクセスできる。
【0190】
写真を共有する他の方法はメディアキーを使用する。プリンタがカメラに組み込まれるか、通信インターフェイス1212を介してカメラと接続され、メディアキーの生成に使用される。写真を撮った後、カメラがその写真のデータ識別子と任意的な復号鍵を選択してもよい。メディアキー(電子的でも物理的でもよい)を生成して、データ識別子と復号鍵を含む機械読み取り可能情報がそのメディアキーと関連付けられる。メディアキーを、レシートのように、後でその写真を見たいと考えている人に渡す。そのカメラは、キャプチャした写真を格納先にアップロードし、その写真に対して選択されたデータ識別子を使用してその格納先の写真にアクセスできるようにする。セキュリティを目的として、アップロードされる写真は暗号化される。メディアキーを使用してアップロードされた画像にアクセスする。この共有方法はメディアキーを受け取る電子的ハードウェアを何ら必要としない。受け取る人は、カメラもPDAもその他の電子機器も必要としない。メディアキーの受取人は、前述の通り、メディアキーをキーリーダを有する自宅のコンピュータまたはキオスク端末に持ってきて、格納先の写真にアクセスする。写真が暗号化されている場合、メディアキーから読み出した復号鍵を使用して写真を復号する。例えば、写真を印刷する等の操作を写真に実行する。
【0191】
いくつかの実施形態では、写真またはその集まりのデータ識別子と任意的な復号鍵とが、写真を撮る前に事前に生成されていてもよい。従って、所定のデータ識別子と場合による復号鍵のリストを提供してもよい。これにより、データ識別子と復号鍵を、写真をキャプチャする前に他の人と共有することができる。この実施形態では、データ識別子は一意的であることが保証される方法で選択される。写真をキャプチャした後、複数の所定のデータ識別子のうちの1つのデータ識別子をその写真に割り当てる。その写真を暗号化する場合、事前設定した復号鍵のうちの1つの復号鍵をその写真と関連づける。その写真に割り当てられたデータ識別子と復号鍵を含むメディアキーが、その写真に対して生成される。
【0192】
データ識別子の所定のリストのうちの1つのデータ識別子を写真の集まりに割り当ててもよい。その集まりに割り当てられたデータ識別子は、その集まり中の写真に割り当てられたデータ識別子のリストをポイントするものであってもよい。割り当てられたデータ識別子により参照されるデータ識別子のリストは暗号化され、暗号化されたリストを復号可能な復号鍵が、その集まりに割り当てられたデータ識別子と関連付けられる。
【0193】
写真の集まりを特定した後、その集まりを格納先にアップロードしてもよい。アップロードプロセスを容易にするサービスを使用してもよい。そのサービスは、その集まりのデータ識別子を用いて集まりにアクセスできるように、その集まりの記憶サービスを提供してもよい。その集まりのデータ識別子と復号鍵(またはその集まりのメディアキー)を受け取ったユーザは、その格納先のその集まりにアクセスできる。その集まりに割り当てられたデータ識別子を使用して、その集まりの格納先を決定する。暗号化されている場合、その集まりの復号鍵を使用してその集まりを復号する。一実施形態では、ユーザは、その集まりを格納したサービスに接続される。そのサービスは、ユーザがデータ識別子を入力して対応するメディアデータにアクセスできるユーザインターフェイス(例えば、ウェブページ)を提供する。
【0194】
いくつかの実施形態では、メディアデータに対して生成されたメディアキーを、そのメディアデータを共有する人にさえ渡す必要はない。例えば、メディアキーはいくつかのメディアデータに対して生成される。メディアキーは、関連付けられた機械読み取り可能情報を有し、その情報はデータ識別子と任意的な復号鍵及び追加情報を含む。メディアデータを共有する人は、そのメディアキーの機械読み取り可能情報をキャプチャする。例えば、その人はカメラを使用して、メディアキー上に印刷された機械読み取り可能情報の画像をキャプチャする。他の実施形態では、その人は、メディアキーと関連付けられて機械読み取り可能情報を格納したRFIDタグから機械読み取り可能情報を読み取ることができる装置を使用する。その人がキャプチャした機械読み取り可能情報の画像を分析して、対応するメディアデータにアクセスするのに使用できるデータ識別子を決定する。カメラをデータ処理システム(例えば、PC)またはインターネット等のネットワークに接続するとき、カメラによってキャプチャされた機械読み取り可能情報はカメラからPCに伝達される。その情報は、PCにその機械読み取り可能情報を分析してそれに対応するメディアデータにアクセスするように要求する要求として伝達されてもよい。PCは、機械読み取り可能情報の画像を分析する処理を実行して、その機械読み取り可能情報からデータ識別子(及び任意的な復号鍵または追加情報)を決定する。データ識別子は、メディアキーに対応するメディアデータにアクセスするために使用される。いくつかの実施形態では、データ識別子を決定するための画像の分析はカメラにより実行され、そのデータ識別子によりポイントされるメディアデータにアクセスすために、そのデータ識別子がPCに伝達される。従って、上述の通り、メディアデータを共有する人は、メディアキーに対応するメディアデータにアクセスするために、そのメディアキーを持っている必要はない。そのメディアキーに関連付けられた機械読み取り可能情報をキャプチャすることにより、対応するメディアデータにアクセスすることができる。
【0195】
上記の通り、カメラは様々なシナリオで使用することができる。例えば、あるグループがデジタル写真を取るシナリオを考える。そのグループの1人が上記のデジタルカメラを有している。数枚の写真を撮った後、撮影者はデジタルカメラのLCDスクリーンを使用してキャプチャした画像を見て、最も良い写真を見つける。撮影者はデジタルカメラを使用してグループの人にメディアキーを印刷する。メディアキーは、選択された画像に対してカメラが決定した一意的なデータ識別子を含む機械読み取り可能情報(例えば、QRコード)を含む。撮影者が家に帰ってカメラをパーソナルコンピュータ(PC)に接続した時、選択された画像がそのデータ識別子を用いてアクセスできる格納先にアップロードされる。メディアキーを受け取ったグループのメンバーは、装置(例えば、USBウェブカメラ)を使用してメディアキーの機械読み取り可能情報を読み取り、その機械読み取り可能情報からデータ識別子を決定する。データ識別子を使用して、格納された画像に自動的にアクセスする。その画像はそのメンバーのPC上に表示される。
【0196】
他の例として、新郎新婦の友人がレセプション中に写真を撮るシナリオを考える。その晩、その友人はいい写真をすべて1つのアルバムにして、そのアルバムのメディアキーを印刷し、新郎新婦にそれをプレゼントする。家に着くと、その撮影者はそのアルバムを格納したメモリカードをPCに挿入すると、画像は暗号化されてサーバにアップロードされる。翌日、太平洋の島で、新郎新婦は撮影者の友人がくれたメディアキーを使ってオンラインでそのアルバムをブラウズして楽しむ。メディアキーは、そのアルバムにアクセスを可能とするデータ識別子を含み、また、暗号化されたアルバムの復号を可能にする復号鍵を含む。
【0197】
キャプチャした画像のデータ識別子と任意的な復号鍵を生成するカメラの実施形態を説明した。さらに、他の人とキャプチャした画像を共有する方法を説明する。他の実施形態では、上記の処理は、オーディオデータ、ビデオデータ、画像データ等、またはこれらの組み合わせ等の他のメディアタイプにも適用できる。カメラの機能性は他のタイプの装置でも実施できる。

メディアキーの伝達
上記の通り、メディアキーは物理的オブジェクトとしてもデジタルオブジェクトとしても生成できる。電子的オブジェクトの場合、メディアキーは様々な方法で伝達または送信することができる。電子的メディアキーは、有線または無線、またはこれらの組み合わせのネットワークを介して送信できる。例えば、メディアキーは、IEEE802.11WiFiネットワーク、IEEE802.15ブルートゥースネットワーク等の無線ネットワークシステムを介して送信できる。USBやスキン送信(skin transmitting)ネットワーク等の有線すなわちコンタクトベースのネットワークを使用してメディアキーを送信できる。メディアキーの送信に基づき様々なアプリケーションを提供することができる。
【0198】
メディアキーに対応するメディアデータではなく、メディアキーの送信により、送信する必要があるデータ量が減少する。電子的メディアキーのサイズはそのメディアキーに対応するメディアデータのサイズと比較して非常に小さいからである。結果として、メディアキーは低速のネットワークで短い時間にセキュアに送信できる。さらに、メディアキーは、それに対応するメディアデータを明らかにせずに、装置間で交換できる。
【0199】
物理的メディアキーの交換と異なり、伝送ネットワークの場合、一般的にデジタルまたは電子的メディアキーの送信の有形な証拠が残らない。結果として、何らかのユーザフィードバックをして、電子メディアキーが正しく送信されたことを知らせることが望ましい。図15は、本発明の一実施形態によるデジタルメディアキーの送信システム1500を示す簡略化された図である。図15に示したように、メディアキーが送信元装置1502から送信先装置1504に送信される。送信元装置には、メディアキーの送信を開始する機構が備えられている。例えば、図15に示したように、送信元装置1502は、メディアキーの送信を開始する送信ボタン1508を有する。ユーザはボタン1508を押して、送信先装置に選択したメディアキーを送信開始する。電子的メディアキーは通信ネットワーク1506を介して送信先装置1504に送信される。
【0200】
通信ネットワーク1506は、有線または無線の通信ネットワークまたはこれらの組み合わせである。異なる通信プロトコルを使用してメディアキーを送信してもよい。
【0201】
送信先装置1504は、メディアキーの転送が進行中であることを示すインジケータと、送信が正しく完了した事を示すインジケータとを有する。図15に示したように、送信先装置1504は、送信が進行中に点灯するLEDランプ1510を有する。送信先装置1504は、また、メディアキーの送信が正しく完了した時に点灯する第2のランプ1512を有する。別の実施形態では、他の視覚的インジケータ、聴覚的トーンまたはクリック音、触覚的インジケータその他の機構を使用してもよい。送信先装置1504は、送信される電子的メディアキーまたはその送信されるメディアキーに対応するメディアデータを送信先装置1504のディスプレイ1514にすぐに表示だけで、正しく送信されたことを示してもよい。
【0202】
電子的メディアキーを受信した時に送信先装置では様々な動作を実行できる。送信先装置1504は、メディアキーからデータ識別子を決定して、データ識別子を使用してメディアキーに対応するメディアデータにアクセスする。送信先装置1504は、電子的メディアキーから復号鍵を決定してもよい。メディアキーに対してアクセスされたメディアデータが暗号化されている場合、送信先装置はその復号鍵を使用してそのメディアデータを復号する。 メディアキーに対してアクセスされたメディアデータを用いて、様々な動作を実行してもよい。
【0203】
一実施形態では、メディアキーに対応するメディアデータは送信先装置1504により自動的に出力される。メディアキーの電子的送信が正しく行われるといくつかのアプリケーションが可能となる。メディアキーの送信時に為される応答と動作は、送信されるメディアキーとそのメディアキーを受信する送信先装置に依存する。例えば、送信先装置がプリンタ装置または複合機(MFP)である場合、メディアキーは印刷されて物理的メディアキーが生成される。別の実施形態では、電子的メディアキーに対応するメディアデータがアクセスされ、プリンタ装置により印刷される。異なる方法を用いてメディアデータを印刷してもよい。 他の例として、送信先装置がデジタルプロジェクタである場合、送信されたメディアキーに対応するメディアデータは自動的にそのプロジェクタに表示される。コンピュータモニターまたはデジタルディスプレイ(例えば、テレビ、壁掛けスクリーン)に送信されたメディアキーは、送信されたメディアキーに対応するメディアデータをディスプレイ上に表示させるか、あるいは、メディアキーに対応するメディアデータを表示するウィンドウが開く。デジタルブリテンボード(digital bulletin board)の場合、送信されたメディアキーに対応するメディアデータが順次表示されるメディアのリストに加えられる。PDAまたは携帯電話にメディアキーを送信すると、送信先装置はメディアキーとそれに対応するメディアデータとを格納する(例えば、メディアキーに対応する文書がフェッチされ、電話に格納される)。ネットワークに接続された記憶システムや文書管理システム等の記憶装置(例えば、ディスクドライブ)にメディアキーを送信すると、そのシステムは、そのメディアキーと、場合によりそれに対応するメディアデータとを記憶する。記憶装置はPDA、スマートホン、ポータブルホン等の装置に組み込まれていてもよい。
【0204】
一実施形態では、一種の装置であるデジタルインボックス(digital inbox)が設けられ、補助装置へのメディアキーの送信することができる。かかる送信は、メディアキーを受信したときにすぐに行われ、またはその装置が後で送信するためにメディアキーを格納する。受信装置は、1つ以上の条件が満たされると、そのメディアキー及び/またはメディアキーに対応するメディアデータを他の装置に伝達または転送する。例えば、一実施形態では、メディアキーは、スケジュールに従って、または他の装置が利用可能である機会を捉えて、または一定のイベントの発生で、他の装置に送信される。例えば、デジタルインボックスは、送信されたメディアキーはすべて第2の装置に送信してもよい(例えば、ある人のデジタルインボックスは第2の人のコンピュータにメディアキーを送信してもよい)。あるいは、デジタルインボックスは、送信されたメディアキーまたはそれに対応するメディアデータを他の離れた場所(例えば、海外の中央オフィス)のプリンタに送信する。プリンタは、メディアキーまたはそれに対応するメディアデータを印刷するように構成されている。
【0205】
一実施形態では、電話のハンドセットがデジタルインボックスとして機能し、文書に対応するメディアキーを単に転送するだけで、その文書を通話の相手の電話に送信できる。会議室のテーブルはデジタルインボックスとして機能し、ミーティングで議論する文書に対応するメディアキーを、テーブル上にあるかテーブルの近くにあるすべてのラップトップコンピュータまたは近くのデジタルプロジェクタに経路指定(routing)する。メディアキーを使用してその文書にアクセスする。ある人のオフィスのデジタルインボックスは、その人がオフィスに戻ると、格納されたメディアキーをその人のラップトップに送信する。一実施形態では、セキュアな環境においては、送信先の装置が一定の認証要件またはテスト(例えば、デジタルアクセスキーの所持等)を満たした場合にのみ、デジタルインボックスがメディアキーをその装置に送信する。認証要件が満たされなければ、送信は停止される(または開始されない)。デジタルインボックスは、それ自体のディスプレイを有し、または上記のように、より簡単な視覚的及び聴覚的フィードバックを使用する。
【0206】
本発明の具体的な実施形態を説明したが、様々な修正、変更、代替的構成、均等物が本発明の範囲に含まれる。ここで説明した発明は、具体的なデータ処理環境における動作に限定されず、複数のデータ処理環境において動作させることができる。また、本発明を具体的な一連のトランザクションやステップを用いて説明したが、当業者には、本発明の範囲はここに説明した一連のトランザクションやステップに限定されないことは明らかであろう。
【0207】
さらに、本発明をハードウェアとソフトウェアの具体的な組み合わせを用いて説明したが、ハードウェアとソフトウェアの他の組み合わせも本発明の範囲に入ることが分かるであろう。本発明はハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはハードウェアとソフトウェアの組み合わせにより実現することができる。
【0208】
したがって、明細書と図面は例示であって限定ではないと考えるべきである。しかし、特許請求の範囲に記載した本発明の精神と範囲から逸脱することなく、追加、削除、その他の修正、変更をすることができることは明らかであろう。
【0209】
なお、本開示にあたり以下の付記を記す。
(付記1) メディアキー生成方法であって、
暗号化されたメディアデータのデータ識別子を決定する段階と、
前記暗号化されたメディアデータを復号する復号鍵を決定する段階と、
前記データ識別子と前記復号鍵とを含む機械読み取り可能情報を生成する段階と、
前記機械読み取り可能情報が関連づけられたメディアキーを生成する段階とを有する方法。
(付記2) 前記メディアキーを生成する段階は前記メディアキーに前記機械読み取り可能情報を印刷する段階を含む、付記1に記載の方法。
(付記3) 前記機械読み取り可能情報を生成する段階は前記データ識別子と前記復号鍵とをエンコードしたバーコードを生成する段階を含み、
前記機械読み取り可能情報を前記メディアキーに印刷する段階は前記バーコードを前記メディアキーに印刷する段階を含む、付記2に記載の方法。
(付記4) 前記メディアキーを生成する段階は、
前記機械読み取り可能情報を前記メディアキーに取り付けられたタグに格納する段階を含む、付記1に記載の方法。
(付記5) 前記メディアデータのコンテンツを示す情報を前記メディアキーに印刷する段階をさらに有する、付記1に記載の方法。
(付記6) 前記メディアデータのコンテンツに基づいて、前記メディアデータのコンテンツを表すサムネイル画像を生成する段階をさらに有し、
前記情報を印刷する段階は前記メディアキーに前記サムネイル画像を印刷する段階を有する、付記5に記載の方法。
(付記7) 前記サムネイル画像は前記メディアキーの第1の側に印刷され、前記機械読み取り可能情報は前記メディアキーの第2の側に印刷される、付記6に記載の方法。
(付記8) 前記情報を印刷する段階は、
前記メディアデータに含まれる情報のタイプを示すマーキングを前記メディアキーに印刷する段階を有する、付記5に記載の方法。
(付記9) 前記メディアキーは穴またはノッチを有する、付記1に記載の方法。
(付記10) 前記メディアデータの追加情報を決定する段階をさらに有し、
前記メディアキーに関連づけられた前記機械読み取り可能情報は前記追加情報を含む、付記1に記載の方法。
(付記11) 前記暗号化されたメディアデータはメディアキーの集まりから読んだデータ識別子のリストを含む、付記1に記載の方法。
(付記12) メディアデータと暗号化されたメディアデータを復号するための復号鍵とを含む機械読み取り可能情報を有する第1の部分と、
前記メディアデータのコンテンツを示す情報を有する第2の部分とを有する、メディアキー。
(付記13) 前記第1の部分は前記機械読み取り可能情報を格納するタグを有する、付記12に記載のメディアキー。
(付記14) 前記機械読み取り可能情報は前記第1の部分に印刷されている、付記12に記載のメディアキー。
(付記15) 前記機械読み取り可能情報は前記メディアデータに関する追加情報を含む、付記12に記載のメディアキー。
(付記16) 前記第2の部分は前記メディアデータのコンテンツを表すサムネイル画像を有する、付記12に記載のメディアキー。
(付記17) 前記第2の部分は前記メディアデータに含まれた情報のタイプを示す色またはマーキングを有する、付記12に記載のメディアキー。
(付記18) 穴またはノッチをさらに有する、付記12に記載のメディアキー。
(付記19) メディアキー生成システムであって、
暗号化されたメディアデータのデータ識別子を生成する第1のモジュールと、
前記データ識別子と前記暗号化されたメディアデータを復号するための復号鍵とを含む機械読み取り可能情報を生成する第2のモジュールと、
前記機械読み取り可能情報が関連づけられたメディアキーを生成する第3のモジュールとを有するシステム。
(付記20) 前記第3のモジュールは前記メディアキーに前記機械読み取り可能情報を印刷するように構成されている、付記19に記載のシステム。
(付記21) 前記第2のモジュールは前記データ識別子と前記復号鍵とをエンコードしたバーコードを生成し、
前記第3のモジュールは前記メディアキーに前記機械読み取り可能情報を印刷するように構成されている、付記20に記載のシステム。
(付記22) 前記第3のモジュールは前記メディアキーに取り付けられたタグに前記機械読み取り可能情報を書き込むように構成されている、付記19に記載のシステム。
(付記23) 前記メディアデータのコンテンツを表す情報を生成するように構成された第4のモジュールをさらに有し、
前記第3のモジュールは前記メディアデータのコンテンツを表す情報を前記メディアキーに印刷するように構成された、付記19に記載のシステム。
(付記24) 前記メディアデータのコンテンツを表す情報は前記メディアデータのコンテンツに基づいて生成されたサムネイル画像を含む、付記23に記載のシステム。
(付記25) 前記メディアデータのコンテンツを表す情報は前記メディアデータに含まれる情報のタイプを示すマーキングまたは色を有する、付記23に記載のシステム。
(付記26) 前記メディアキーに関連づけられた前記機械読み取り可能情報は追加情報を含む、付記19に記載のシステム。
(付記27) 前記暗号化されたメディアデータはメディアキーの集まりから読んだデータ識別子のリストを含む、付記19に記載のシステム。
(付記28) デジタルカメラであって、
第1の画像をキャプチャするように構成された画像キャプチャモジュールと、
前記第1の画像のデータ識別子を決定するように構成されたプロセッサと、
媒体を用いてメディアキーを生成するように構成されたプリンタモジュールとを有し、 前記データ識別子を含む機械読み取り可能情報が前記メディアキーに関連づけられる、デジタルカメラ。
(付記29) 前記プリンタモジュールは前記媒体に前記機械読み取り可能情報を印刷するように構成されている、付記28に記載のデジタルカメラ。
(付記30) 前記プリンタモジュールは前記媒体に取り付けられたタグに前記機械読み取り可能情報を書き込むように構成されている、付記28に記載のデジタルカメラ。
(付記31) 前記プロセッサは前記第1の画像の復号鍵を決定するように構成され、
前記メディアキーに関連づけられた前記機械読み取り可能情報は前記復号鍵を含む、付記28に記載のデジタルカメラ。
(付記32) 前記デジタルカメラの外部において前記第1の画像の格納を容易にするために、前記デジタルカメラから前記第1の画像を伝達するように構成されてた通信モジュールをさらに有し、前記格納された第1の画像は前記データ識別子を用いてアクセス可能である、付記28に記載のデジタルカメラ。
(付記33) 前記機械読み取り可能情報を表示するように構成された出力モジュールをさらに有する、付記28に記載のデジタルカメラ。
(付記34) データ識別子のリストを格納するメモリをさらに有し、前記プロセッサはデータ識別子の前記リストから前記第1の画像のデータ識別子を決定するように構成された、付記28に記載のデジタルカメラ。
(付記35) 前記プロセッサは前記第1の画像に基づいて前記データ識別子を決定するように構成された、付記28に記載のデジタルカメラ。
(付記36) デジタルカメラにより実行される方法であって、
第1のデジタルカメラを用いて第1の画像をキャプチャする段階と、
前記第1の画像のデータ識別子を決定する段階と、
媒体を用いてメディアキーを生成する段階とを有し、 前記データ識別子を含む機械読み取り可能情報が前記メディアキーに関連づけられる、方法。
(付記37) 前記メディアキーを生成する段階は前記媒体に前記機械読み取り可能情報を印刷する段階を含む、付記36に記載の方法。
(付記38)
前記メディアキーを生成する段階は前記媒体に取り付けられたタグに前記機械読み取り可能情報を書き込む段階を有する、付記36に記載の方法。
(付記39) 前記デジタルカメラにおいて、前記第1の画像の復号鍵を決定する段階をさらに有し、
前記メディアキーに関連づけられた前記機械読み取り可能情報は前記復号鍵を含む、付記36に記載の方法。
(付記40) データ識別子のリストを格納する段階をさらに有し、
前記第1の画像のデータ識別子を決定する段階はデータ識別子の前記リストからデータ識別子を選択する段階を有する、付記36に記載の方法。
(付記41) 前記第1の画像のデータ識別子を決定する段階は前記第1の画像に基づいて前記データ識別子を決定する段階を有する、付記36に記載の方法。
(付記42) 前記デジタルカメラのディスプレイを介して前記機械読み取り可能情報を表示する段階をさらに有する、付記36に記載の方法。
(付記43)
前記デジタルカメラの外部の格納先に前記デジタルカメラから前記第1の画像をアップロードする段階と、
第2のデジタルカメラを用いて、前記第1のデジタルカメラにより表示された前記機械読み取り可能情報の第2の画像をキャプチャする段階と、
前記第2の画像から前記データ識別子を決定する段階と、
前記格納先の前記第1の画像にアクセスするために前記第2の画像から決定した前記データ識別子を使用する段階とをさらに有する、付記42に記載の方法。
(付記44) 前記メディアキーに関連づけられた前記機械読み取り可能情報から前記データ識別子を決定する段階と
前記メディアキーと関連づけられた前記機械読み取り可能情報から決定された前記データ識別子を用いて前記格納先の前記第1の画像にアクセスする段階とをさらに有する、付記36に記載の方法。
(付記45) メディアデータにアクセスする方法であって、
デジタルカメラを用いて、ディスプレイに表示されている機械読み取り可能情報の画像をキャプチャする段階と、
前記画像からデータ識別子を決定する段階と、
前記データ識別子を用いてメディアデータにアクセスする段階とを有する、方法。
(付記46) 前記画像から復号鍵を決定する段階と、
前記復号鍵を用いて前記メディアデータを復号する段階をさらに有する、付記45に記載の方法。
(付記47)
前記ディスプレイは他のデジタルカメラのディスプレイである、付記45に記載の方法。
(付記48) デジタルカメラであって、
ディスプレイに表示された機械読み取り可能情報の画像をキャプチャするように構成された画像キャプチャモジュールと、
プロセッサであって、
前記画像からデータ識別子を決定し、
前記データ識別子を用いてメディアデータにアクセスするように構成されたプロセッサとを有する、デジタルカメラ。
(付記49) 前記プロセッサは、
前記画像から復号鍵を決定し、
前記復号鍵を用いて前記メディアデータを復号するように構成された、付記48に記載のデジタルカメラ。
(付記50) 前記機械読み取り可能情報は他のデジタルカメラのディスプレイに表示される、付記48に記載のデジタルカメラ。
(付記51) データ識別子を含む機械読み取り可能情報が関連づけられたメディアキーを用いてメディアデータにアクセスする方法であって、
デジタルカメラを用いて、前記機械読み取り可能情報の画像をキャプチャする段階と、
前記機械読み取り可能情報の画像から前記データ識別子を決定する段階と、
前記データ識別子を用いて前記メディアキーに対応するメディアデータにアクセスする段階とを有する、方法。
(付記52) 前記決定する段階とアクセスする段階は前記デジタルカメラにより実行される、付記51に記載の方法。
(付記53) 前記機械読み取り可能情報を前記デジタルカメラからデータ処理システムに伝達する段階をさらに有し、前記決定する段階とアクセスする段階は前記データ処理システムにおいて実行される、付記51に記載の方法。
(付記54) 前記決定は前記デジタルカメラにより実行され、 前記方法は、前記データ識別子を前記デジタルカメラからデータ処理システムに伝達する段階をさらに有し、前記アクセスする段階は前記データ処理システムにより実行される、付記51に記載の方法。
(付記55) デジタルカメラであって、
前記デジタルカメラを用いてキャプチャされた一組の画像のデータ識別子を決定するように構成されたプロセッサと、
媒体を用いてメディアキーを生成するように構成されたモジュールとを有し、前記データ識別子を含む情報が前記メディアキーに関連づけられる、デジタルカメラ。
(付記56) 前記モジュールは前記データ識別子を含む前記情報を前記媒体に印刷するように構成されている、付記55に記載のデジタルカメラ。
(付記57) 前記モジュールは前記媒体に取り付けられたタグに前記データ識別子を含む前記情報を書き込むように構成されている、付記55に記載のデジタルカメラ。
(付記58) デジタルカメラにより実行される方法であって、
前記デジタルカメラを用いてキャプチャされた一組の画像のデータ識別子を決定する段階と、
媒体を用いてメディアキーを生成する段階とを有し、前記データ識別子を含む情報が前記メディアキーに関連づけられる、方法。
(付記59) 前記メディアキーを生成する段階は前記媒体に前記データ識別子を含む情報を印刷する段階を有する、付記58に記載の方法。
(付記60) 前記メディアキーを生成する段階は前記媒体に取り付けられたタグに前記データ識別子を含む情報を書き込む段階を有する、付記58に記載の方法。
(付記61) 電子的メディアキー転送方法であって、
第1の装置において、データ識別子と復号鍵を含む電子的メディアキーの第2の装置から前記第1の装置への転送の開始を示す段階と、
前記第1の装置において、前記電子的メディアキーの前記第2の装置から前記第1の装置への転送の完了を示す段階とを有する、方法。
(付記62) 前記第1の装置を用いて前記データ識別子に対応するメディアデータを印刷する段階をさらに有する、付記61に記載の方法。
(付記63) 前記第1の装置はデジタルディスプレイであり、前記方法は前記デジタルディスプレイに前記データ識別子に対応するメディアデータを表示する段階をさらに有する、付記61に記載の方法。
(付記64)
前記第1の装置はプロジェクタであり、前記方法は前記プロジェクタを用いて前記データ識別子に対応するメディアデータを出力する段階をさらに有する、付記61に記載の方法。
(付記65) 前記第1の装置は記憶装置であり、前記方法は前記記憶装置に前記データ識別子に対応するメディアデータを格納する段階をさらに有する、付記61に記載の方法。
(付記66) 前記電子的メディアキーを前記第1の装置から第3の装置に伝達する段階をさらに有する、付記61に記載の方法。
(付記67) 前記第1の装置において前記電子的メディアキーを格納する段階をさらに有し、
前記伝達は、一組の条件が満たされたときに、前記電子的メディアキーを前記第3の装置に伝達する段階を有する、付記66に記載の方法。
(付記68) 前記第1の装置において前記電子的メディアキーを格納する段階をさらに有し、
前記伝達はスケジュールに従って前記電子的メディアキーを前記第3の装置に伝達する段階を有する、付記66に記載の方法。
(付記69) 前記送信の完了を示す段階は前記第1の装置に前記データ識別子に対応するメディアデータを表示する段階を有する、付記61に記載の方法。
(付記70) データ識別子と復号鍵を含む電子的メディアキーの第2の装置から前記装置への転送の開始を示すように構成された第1のインジケータと、
前記電子的メディアキーの前記第2の装置から前記装置への転送の完了を示すように構成された第2のインジケータとを有する、装置。
(付記71)前記データ識別子に対応するメディアデータを印刷するようにさらに構成された、付記70に記載の装置。
(付記72) 前記データ識別子に対応するメディアデータを表示するように構成されたディスプレイをさらに有する、付記70に記載の装置。
(付記73) 前記装置は前記データ識別子に対応するメディアデータを出力するように構成されたプロジェクタである、付記70に記載の装置。
(付記74) 前記データ識別子に対応するメディアデータを格納するように構成されたメモリをさらに有する、付記70に記載の装置。
(付記75) 前記電子的メディアキーを前記装置から第3の装置に伝達するように構成されたモジュールをさらに有する、付記70に記載の装置。
(付記76) 前記電子的メディアキーを格納するように構成されたメモリをさらに有し、
前記モジュールは、一組の条件が満たされたときに、前記電子的メディアキーを前記第3の装置に伝達するように構成されている、付記75に記載の装置。
(付記77) 前記電子的メディアキーを格納するように構成されたメモリをさらに有し、
前記モジュールはスケジュールに従って前記電子的メディアキーを前記第3の装置に伝達するように構成されている、付記75に記載の装置。
(付記78) メディアキー伝達方法であって、
第1の装置において、メディアデータのデータ識別子を決定する段階と、
第1の装置において、復号鍵を決定する段階と、
前記第1の装置において、前記データ識別子と前記復号鍵を含む電子的メディアキーを生成する段階と、
前記第1の装置において、前記電子的メディアキーを前記第1の装置から第2の装置に伝達する信号を受け取る段階と、
前記信号に応答して、前記電子的メディアキーを前記第1の装置から前記第2の装置に伝達する段階を有する、方法。
【図面の簡単な説明】
【0210】
【図1A】本発明の一実施形態によるメディアキーを示す図である。
【図1B】本発明の他の実施形態によるメディアキーを示す図である。
【図1C】本発明のさらに他の実施形態によるメディアキーを示す図である。
【図1D】本発明のさらに他の実施形態によるメディアキーを示す図である。
【図1E】本発明のさらに他の実施形態によるメディアキーを示す図である。
【図1F】本発明のさらに他の実施形態によるメディアキーを示す図である。
【図2】本発明の一実施形態によるメディアキーの生成に使用できるシステムを示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態によるメディアキーの生成処理を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態によるメディアキーの生成に使用できるモジュールを示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態によるメディアキーの生成に使用できるシステムを示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態による事前に生成したメディアキーを使用したメディアキーの生成処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態による複数のメディアキーを処理するように構成されたタブレットリーダの例を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態によるメディアキーに対応するメディアデータにアクセスするためにユーザにメディアキーを使用させるシステムを示すブロック図である。
【図9】本発明の一実施形態によるメディアキーの使用するための処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の一実施形態によるメディアデータの集まりに対応するメディアキーをしようするための処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の一実施形態によるメディアキーの出力メディアデータを生成するために使用できるモジュールを示すブロック図である。
【図12】本発明の一実施形態によるメディアキーを生成するように構成されたポータブルデジタルカメラを示すブロック図である。
【図13】本発明の一実施形態によるメディアキーを生成するように構成されたポータブルデジタルカメラを示す図である。
【図14】本発明の一実施形態による、ディスプレイに機械読み取り可能情報を表示するカメラを示す図である。
【図15】本発明の一実施形態によるデジタルメディアキーの送信システムを示す図である。
【図16】本発明の一実施形態によるキオスク端末を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0211】
100 メディアキー
102 サムネイル画像
104 機械読み取り可能情報
106 データID
108 復号鍵
110 追加情報
112 その他の情報
120 メディアキー
122 サムネイル画像
126 写真
130 メディアキー
140 メディアキー
202 処理システム
204 アプリケーション
206 記憶装置
208 通信ネットワーク
210 メモリ媒体リーダ
212 メモリカード
214 メディアキージェネレータ
216 メディアキー
402 アプリケーションモジュール
404 通信モジュール
406 データIDモジュール
408 暗号化/復号モジュール
409 追加データモジュール
410 サムネイルジェネレータモジュール
412 機械読み取り可能情報モジュール
414 メディアキージェネレータモジュール
416 選択されたメディアデータ
418 メディアキー
502 メディアキーリーダ
700 タブレットスキャナ
702 サムネイル画像
802 メディアキー
804 メディアキーリーダ
806 処理システム
808 記憶装置
810 通信ネットワーク
812 メモリカード
814 メモリメディアリーダ
816 出力装置
818 オーディオ出力装置
820 ビデオ出力装置
822 テキスト/画像出力装置
824 プリンタ
1102 メディアキー
1104 メディアキーリーダモジュール
1106 機械読み取り可能情報分析モジュール
1108 データアクセスモジュール
1110 復号モジュール
1112 出力モジュール
1114 その他のモジュール
1200 カメラ
1202 画像センサ
1204 プロセッサ
1206 入力サブシステム
1208 出力サブシステム
1210 プリンタと印刷媒体
1212 通信インターフェイス
1220 サムネイル画像
1502 送信元装置
1504 送信先装置
1506 通信ネットワーク
1508 送信ボタン
1510 送信中インジケータ
1512 送信完了インジケータ
1514 ディスプレイ
1600 キオスク端末
1602 キオスクコンピュータ
1604 ディスプレイ
1606 スキャナ
1608 補助スキャナ
1610 プリンタ
1612 入力装置
1616 通信インターフェイス
1618 カメラ
1620 メモリ
1618 キオスクアプリケーション
1624 外部装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メディアキー使用方法であって、
前記メディアキーから機械読み取り可能情報を決定する段階と、
前記機械読み取り可能情報からデータ識別子を決定する段階と、
前記機械読み取り可能情報から復号鍵を決定する段階と、
前記データ識別子を用いてメディアデータにアクセスする段階とを有する、方法。
【請求項2】
前記機械読み取り可能情報を決定する段階は、前記メディアキーに印刷されたバーコードを読み取る段階を有し、
前記データ識別子を決定する段階は前記バーコードから前記データ識別子を決定する段階を有し、
前記復号鍵を決定する段階は前記バーコードから前記復号鍵を決定する段階を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記機械読み取り可能情報を決定する段階は、前記メディアキーに取り付けられたタグから前記機械読み取り可能情報を読み取る段階を有し、
前記データ識別子を決定する段階は、前記タグから読み取った前記機械読み取り可能情報から前記データ識別子を決定する段階を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記復号鍵を用いて前記メディアデータを復号する段階をさらに有する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記機械読み取り可能情報から追加情報を決定する段階をさらに有し、
前記メディアデータにアクセスする段階は、前記追加情報を用いて前記メディアデータにアクセスする段階を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記メディアデータを用いて操作を実行する段階をさらに有する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
第2のメディアキーに対応する、操作を特定するメディアデータにアクセスする段階をさらに有し、
前記操作を実行する段階は、前記第2のメディアキーの場合にアクセスした前記メディアデータにより特定される操作を実行する段階を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記アクセスされたメディアデータは複数のタイプの情報を有し、
前記方法は、
前記メディアデータの順序を決定する段階と、
前記決定された順序に従って前記複数のタイプの情報を出力する段階とをさらに有する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
メディアキーの集まりの使用方法であって、
前記メディアキーの集まり中の各メディアキーから機械読み取り可能情報を決定する段階と、
前記メディアキーの集まり中の各メディアキーのデータ識別子をそのメディアキーに対して決定した前記機械読み取り可能情報から決定する段階と、
前記メディアキーの集まり中の各メディアキーの復号鍵を少なくとも1つのメディアキーに対して決定した前記機械読み取り可能情報から決定する段階と、
前記メディアキーの集まり中の各メディアキーのメディアデータに前記メディアキーに対して決定した前記データ識別子を用いてアクセスする段階とを有する、方法。
【請求項10】
各メディアキーから機械読み取り可能情報を決定する段階は、
前記メディアキーの集まり中の少なくとも1つのメディアキーに対して、前記少なくとも1つのメディアキー上に印刷された前記機械読み取り可能情報を読み出す段階を有する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
各メディアキーから機械読み取り可能情報を決定する段階は、
前記メディアキーの集まり中の少なくとも1つのメディアキーに対して、前記少なくとも1つのメディアキーに取り付けられたタグから前記機械読み取り可能情報を読み出す段階を有する、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記メディアキーの集まり中のメディアキーに対して、アクセスするメディアデータの順序を決定する段階と、
前記決定された順序に従って前記メディアキーの集まりに対して、アクセスする前記メディアデータ中の情報を出力する段階とを有する、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記少なくとも1つのメディアキーについて決定された前記復号鍵を用いて前記少なくとも1つのメディアキーについてアクセスされた前記メディアデータを復号する段階をさらに有する、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記メディアキーの集まり中のメディアキーについてアクセスされたメディアデータを用いて操作を実行する段階をさらに有する、請求項9に記載の方法。
【請求項15】
メディアキー処理システムであって、
メディアキーから機械読み取り可能情報を読み取るように構成されたリーダと、
プロセッサであって、
前記機械読み取り可能情報からデータ識別子を決定し、
前記機械読み取り可能情報から復号鍵を決定し、
前記データ識別子を用いてメディアデータにアクセスするように構成されたプロセッサとを有する、システム。
【請求項16】
前記リーダは前記メディアキー上に印刷されたバーコードを読み取るように構成され、
前記プロセッサは前記バーコードから前記データ識別子と前記復号鍵を決定するように構成された、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記リーダは前記メディアキーに取り付けられたタグから前記機械読み取り可能情報を読み取り、
前記プロセッサは前記タグから読み取った前記機械読み取り可能情報から前記データ識別子を決定する、請求項15に記載のシステム。
【請求項18】
前記プロセッサは前記復号鍵を用いて前記メディアデータを復号するように構成された、請求項15に記載のシステム。
【請求項19】
前記プロセッサは、
前記機械読み取り可能情報から追加情報を決定し、
前記追加情報を用いて前記メディアデータにアクセスする、請求項15に記載のシステム。
【請求項20】
前記プロセッサは前記メディアデータを用いて操作を開始するように構成された、請求項15に記載のシステム。
【請求項21】
前記プロセッサは、
第2のメディアキーに対応する、操作を特定するメディアデータにアクセスし、
前記第2のメディアキーについてアクセスされた前記メディアデータにより特定された前記操作を実行するように構成された、請求項20に記載のシステム。
【請求項22】
一組の出力装置をさらに有し、
前記アクセスされるメディアデータは複数タイプの情報を有し、
前記プロセッサは、
前記メディアデータ中の前記複数タイプの情報の順序を決定し、
前記メディアデータ中の情報を前記一組の出力装置を用いて前記決定された順序に従って出力させる、請求項15に記載のシステム。
【請求項23】
メディアキーの集まりの処理システムであって、
前記メディアキーの集まり中の各メディアキーから機械読み取り可能情報を決定するように構成されたリーダと、
プロセッサであって、
前記メディアキーの集まり中の各メディアキーのデータ識別子をそのメディアキーに対して決定した前記機械読み取り可能情報から決定し、
前記メディアキーの集まり中の少なくとも1つのメディアキーの復号鍵を前記少なくとも1つのメディアキーについて決定した前記機械読み取り可能情報から決定し、
前記メディアキーの集まり中の各メディアキーのメディアデータに前記メディアキーについて決定した前記データ識別子を用いてアクセスするように構成されたプロセッサとを有する、システム。
【請求項24】
前記メディアキーの集まり中の少なくとも1つのメディアキーについて、前記リーダは前記少なくとも1つのメディアキー上に印刷された前記機械読み取り可能情報を読み取る、請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
前記メディアキーの集まり中の少なくとも1つのメディアキーについて、前記リーダは前記少なくとも1つのメディアキーに取り付けられたタグから前記機械読み取り可能情報を読み取る、請求項23に記載のシステム。
【請求項26】
前記プロセッサは、
前記メディアキーの集まり中の前記メディアキーについて、アクセスするメディアデータの順序を決定し、
前記メディアキーの集まりについてアクセスする前記メディアデータ中の前記情報を前記決定された順序に従って出力させる、請求項23に記載のシステム。
【請求項27】
前記プロセッサは、前記少なくとも1つのメディアキーについて決定された前記復号鍵を用いて前記少なくとも1つのメディアキーについてアクセスされた前記メディアデータを復号するように構成された、請求項23に記載のシステム。
【請求項28】
前記プロセッサは前記メディアキーの集まり中のメディアキーについてアクセスされた前記メディアデータを用いて、操作の実行を開始するように構成された、請求項23に記載のシステム。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図1E】
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【図1F】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2007−280391(P2007−280391A)
【公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−95183(P2007−95183)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ポラロイド
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】