説明

メモリーカード用コネクタ

【課題】 瞬断を防止可能なメモリーカード用コネクタの提供。
【解決手段】 表面MC1にコンタクト部MC2を露出したメモリーカードMCを挿入され、該コンタクト部MC2と対向する位置には付勢力を有する複数の接触片3を並設し、接触片3によってメモリーカードMCと電気的に接続されるメモリーカード用コネクタ1において、
並設される接触片3のメモリーカードMCを介した対向位置にメモリーカードMCのコンタクト部MC2とは反対面の位置を規制するカード押え部26を設ける。そして、カード押え部26には、メモリーカードMCを接触片3側へ付勢する押圧ばね部27を設け、コンタクト部MC2と接触片3との接触圧を接触片3および押圧ばね部27とにより得ると共に、衝撃等による接触片3或はメモリーカードMCの瞬断方向への瞬間的な移動に伴う移動時には接触片3および押圧ばね部27が同方向へ追従するように移動することで瞬断を防止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、メモリーカード用コネクタにかかる。詳細には、挿入されたメモリーカードを保持しメモリーカードのコンタクトと接続することで、電気的な接続状態を維持可能なメモリーカード用コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器等の発達に伴い、現在では、携帯電話等の小型電子機器にも記録媒体を用いることが可能となり、メモリーカード等の記録媒体も小型化され、SDメモリーカードやSIMカード等の各種メモリーカードが利用されている。
これに伴い、メモリーカードを利用する携帯電話等の電子機器では、該メモリーカードを確実に装着できると共に安定した電気的な接続状態を得られるように該メモリーカード用のコネクタが開発されている。
例えば、メモリーカード用コネクタが有った。
【0003】
以下に、図4および図5に基づき、従来のメモリーカード用コネクタを説明する。
MCは、SIMカードであるメモリーカードであり、メモリーカードMCは薄板状からなり、一方面には複数の接触部であるコンタクト部が露呈されており、メモリーカード用コネクタと電気的に接触してデータ交換可能である。
100は、従来のメモリカード用コネクタである。メモリーカード用コネクタ100は、SIMカード用のコネクタであり、SIMカードであるメモリーカードMCの形状に合わせた幅を持ったコンタクト面101を有する。また、SIMカードのコンタクト部と対向するコンタクト面101表面には、挿入されたメモリーカードMCのコンタクト部と接続可能な複数の接触片102を設けてなる。接触片102は、表面から突出して設けると共に、表面側に押圧されるとばね力により押圧力を発生するように付勢されている。
【0004】
また、コンタクト面101に挿入されたメモリーカードMCを挟むように、コンタクト面101の対向する両側部からは、メモリーカードMCの厚さをもった立設壁103を設け、更に立設壁103から夫々対向する立設壁側へ突出したカード押え部104とを設ける。このように立設壁103およびカード押え部104を設けることで、図4に表すように、メモリーカードMCはコンタクト部を接触片102に位置させてメモリーカード用コネクタ100に装着することが可能となる。そしてこの時、接触片102はメモリーカードMCのコンタクト部によって押圧されるので接触片102は付勢力によりメモリーカードMCのコンタクト部と接触する。このように、接触片102はメモリーカードMCのコンタクト部が接触片102に位置すると、カード押え部104とコンタクト面101との間で接触片102は押圧されてばね力によりメモリーカードMCのコンタクト部と押圧接触して電気的に接続されることとなる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように装着されたメモリーカードMCとメモリーカード用コネクタ100とは接触片102のばね力により、静止状態では良好な接続状態を得ることができる。
しかしながら、メモリーカードMCは、利用者が持ち歩く等して揺動や振動が与えられる場面でも利用されている。そして、メモリーカードMCを装着されているメモリーカード用コネクタ100とメモリーカードMCとの電気的な接触は、振動によって一時的に切断される瞬断が起こり得る。例えば、折畳み式の携帯電話では、折畳んだ際の振動で重力加速度の数百〜数千倍に相当する加速度が瞬間的に加わるが、これによりメモリーカード用コネクタ100の接触片102にも加速度が加わることとなる。そして、振動が終了した瞬間には、加速度が再び元に戻るが接触片102の付勢力はこの加速度の変化に抗して接触を保つだけの付勢力を有していないため、接触片102がメモリーカードMCのコンタクト部とほんの一瞬離れてしまう瞬断が起こってしまっていた。
【0006】
この瞬断は、携帯電話に限るものではなく、メモリーカードMCをメモリーカード用コネクタ100に装着した状態の携帯端末やノート型パソコン等においても、机等においた瞬間や、誤って落としてしまった瞬間に瞬断が起こってしまうという問題点を有した。
このように発生する瞬断によって、メモリーカードMCの情報が壊れたり、接続している電子機器のプログラムが壊れたりしてしまうという問題点を有した。
【0007】
この発明は、上記問題点に鑑み、瞬断を起き難くして安定した接続状態を維持可能なメモリーカード用コネクタを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そのため、この発明では、瞬断を避けるために、移動してしまう接触片或はメモリーカードの動きに対して、挿入されたメモリーカード或は接触片が追従するように構成させることで課題の解決をはかるように構成するため、
【0009】
表面にコンタクト部を露出したメモリーカードを挿入され、該コンタクト部と対向する位置には付勢力を有する複数の接触片を並設し、接触片によってメモリーカードと電気的に接続されるメモリーカード用コネクタにおいて、
並設される接触片のメモリーカードを介した対向位置にメモリーカードを接触片側へ付勢する押圧ばね部を設けることを特徴とするメモリーカード用コネクタ、
【0010】
を提供する。従って、この発明によれば、複数並設された接触片の対向側に位置する押圧ばね部がメモリーカードを接触片側へ押圧しメモリーカードが複数並設された接触片と接触している状態では、接触片の付勢力および押圧ばね部の付勢力によってメモリーカードは挟持状態で接触片がメモリーカードのコンタクト部と電気的に接触を保っている。この状態で、メモリーカードを装着されているメモリーカード用コネクタに瞬間的に加速度が加わりメモリーカード用コネクタの接触片が移動し、該接触片がメモリーカードのコンタクト部から離れる方向へ移動しても、該接触片とメモリーカードを介して対向側に位置する押圧ばね部がその付勢力によりメモリーカードを押圧しているので、メモリーカードは該接触片側へ追従するように移動し、メモリーカードのコンタクト部と該接触片との電気的接続は維持される。
また、この発明では、コネクタのメモリーカード幅方向となる対向端に、夫々対向するように押え部をL字状に屈曲して設け、該押え部に前記押圧ばね部を設けるメモリーカード用コネクタ、
を提供する。このメモリーカード用コネクタでは、押え部が挿入されるメモリーカードの幅方向を規定すると共に、押え部のメモリーカード表面と対向する位置に押圧ばね部が位置してメモリーカードを接触片側へ付勢する。
【発明の効果】
【0011】
従って、この発明によれば、メモリーカードのコンタクト部と付勢力により電気的に接続している接触片が、瞬間的に加わる加速度によって移動しても、メモリーカードを介して対向側から押圧ばね部がメモリーカードを接触片側へ付勢しているので、メモリーカードが該接触片の移動に追従するように移動して瞬断が起こることを防止可能である。即ち、瞬断が発生するような、メモリーカード、接触片、押圧ばね部の瞬間的な移動時には、接触片および押圧ばね部がメモリーカードを挟持した状態で追従するように移動できるので瞬断を防止可能である。
更に、コネクタのメモリーカード幅方向となる対向端に、夫々対向するようにL字状に屈曲させて押え部を設け、該押え部に押圧ばね部を設けるので、メモリーカード幅方向を規定可能な押え部を構成する部品に、切り込みを入れる等によって容易に押圧ばね部を設けることができ、押え部が押圧ばね部としての機能を兼ねるので、部品点数が増えることなく押圧ばね部を形成できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
メモリーカード用コネクタは、メモリーカードが対向して位置されるハウジングを有する。該ハウジングは、メモリーカードの幅を有する平面形状の表面を有する。ハウジングの端部には表面に突出して付勢力を有する接触片がメモリーカードの幅方向に複数並設される。この複数の接触片が並設される位置は、メモリーカードが装着された際にメモリーカードのコンタクト部と対向する位置である。従って接触片は、ハウジングにメモリーカードが装着されるとメモリーカードのコンタクト部と接触されて、付勢力に抗して表面側へ移動されるので、付勢力によって押圧力を得て接触圧を生ずる。
ハウジングは、メモリーカード幅方向の端部からカードガイド壁が立設される。更に、立設壁からは、L字状に屈曲してカード押え部が設けられる。このように設けるカードガイド壁およびカード押え部を設けることで、ハウジングの接触片を設けた端部と対向する端部側からカードガイド壁に沿って、カード押え部とハウジング表面との間にメモリーカードを挿入可能である。このカード押え部は、ばね力を得ることができる金属板から形成する。
【0013】
また、ハウジングの接触片を設けた端部側の端縁にはストッパ壁を立設する。このストッパ壁は、挿入されたメモリーカードの先端がストッパ壁に当接し挿入が終了した位置で、接触片がメモリーカードのコンタクト部と対向して接触するような位置となるように設ける。
更に、カード押え部の接触片と対向する位置には、押圧ばね部を設ける。押圧ばね部はカードガイド壁に案内されて挿入されたメモリーカードをハウジング表面側へ押圧する板ばね状に設ける。即ち、カード押え部の接触片と対向する位置で、カード押え部にコ字状の切り込みを入れ、切り込まれることで切片を形成した部分の一部を、カード押え部と対向するハウジング表面側へ突出するように湾曲して形成する。このように切片を形成することで該切片が押圧ばね部を形成する。この押圧ばね部は、メモリーカード用コネクタに挿入されたメモリーカードをハウジング表面側へ押圧するので、メモリーカードのコンタクト部と接触片は接触した状態を維持する。
そして瞬断が発生するような、メモリーカード、接触片、押圧ばね部の瞬間的な移動時には、接触片および押圧ばね部がメモリーカードを挟持した状態で瞬断を防止するように追従するように移動する。
【実施例1】
【0014】
以下に、この発明の実施例を図面に基づき説明する。図1はこの発明の実施例を表す斜視説明図であり、図2は同メモリーカードが挿入された状態を表す斜視説明図であり、図3は図2の中央断面説明図である。
【0015】
1はメモリーカード用コネクタである。メモリーカード用コネクタ1は、この実施例ではSIMカード用のコネクタであるが、SDカードやスマートメディアカード等他のメモリーカードに対応するコネクタでも良く、カード表面にコンタクト部を形成したメモリーカードであれば、どの様なカードに実施してもよい。
【0016】
ここで、メモリーカード用コネクタ1に挿入して用いるメモリーカードMCについて説明する。
メモリーカードMCは、表面を絶縁材料である高分子樹脂材料によって平板状に形成される本体表面MC1の端部に、内部の電子回路への電気的な接触を可能とさせるコンタクト部MC2を露出してなる。そして、コンタクト部MC2は、1列3箇所のコンタクト部が2列並んで計6箇所設けられている。勿論、メモリーカードMCがSIMカードでなければ、コンタクト部MC2は他の形状に並列されて複数設けられることとなる。
【0017】
メモリーカード用コネクタ1は、このように形成されるメモリーカードMCを挿入されることで、メモリーカードMCを保持すると共に、該カードMCのコンタクト部MC2と接触して電気的な接続を実現するものである。
【0018】
以下にメモリーカード用コネクタ1を詳説する。
メモリーカード用コネクタ1は、図1に表すように、絶縁材料である樹脂材料から形成するハウジング2の表面21から、電気的な接触が可能な接触片3を複数突設してなる。接触片3は、メモリーカード用コネクタ1がSIMカード用のコネクタであるので、SIMカードであるメモリーカードMCのコンタクト部MC2に対応するようにメモリーカードMC幅方向に3箇所並設した列が挿入方向に2列に並んで設けられる。即ち3(幅方向)×2(挿入方向)の配列で設ける。
【0019】
接触片3は、ばね力を有する導電材料から形成し、図1および図3に表すように、一端がハウジング2の裏面22側に露出してメモリーカード用コネクタ1を取付ける電子機器の基板等と接続可能に露出して基端部31を形成する。また、他端は基端部31から延設されU字状に折返して形成する他端が接触部32を形成する。そして、接触部32は、ハウジング2の表面21側に突出するように位置され、U字状に折返した中間部33等によって付勢力を得る。このように接触片3を構成することで、接触部32がハウジング2の表面21に設置されたメモリーカードMCのコンタクト部MC2と接触して押圧されるとばね力により接触圧を得ることができる。このように形成する接触片3は、一般的なメモリーカード用コネクタ1に設けるものと同様でよい。
【0020】
メモリーカード用コネクタ1へメモリーカードMCを挿入することで、このように設ける接触部32とメモリーカードMCのコンタクト部MC2とが良好な電気的接続状態を取れるように、ハウジング2のカード挿入側端部23と対向する端部には、挿入されたメモリーカードMCの先端が当接して挿入位置を規制するストッパ壁24を立設する。従って、ストッパ壁24は、メモリーカードMCのコンタクト部MC2と接触部32とは対向位置となるように立設するので、挿入側端23から挿入されるメモリーカードMCはストッパ壁24に当接することで挿入が完了されることとなる。
尚、この実施例では、ストッパ壁24はカード挿入側端23の対向辺全体に設けずに両端にのみ設けたが、辺の全体に設けても良く、また辺の中央部にのみ設ける等しても良い。
【0021】
更にハウジング2には、対向する残りの2辺から夫々カードガイド壁25を立設して形成する。カードガイド壁25は、挿入側端23とストッパ壁24を設けた端部との間に立設され、挿入側端23から挿入されるメモリーカードMCの幅方向両端をカードガイド壁25に沿って挿入されるように規制するガイドである。
また、ハウジング2のカードガイド壁25には、夫々対向するカードガイド壁25側へL字状に屈曲させてカード押え部26を設ける。このカード押え部26は、少なくとも接触片3が並設されたメモリーカードMC幅方向の位置に取付け固定される。そしてカード押え部26は、図1に表すように、L字状に屈曲した金属板の一方の板状面を取付け面26aとしてカードガイド壁25の外側面に固定し、他方の板状面を押えガイド面26bとして対向するカードガイド壁25側、即ち、挿入されるメモリーカードMCの幅方向へ張出すように設ける。このように構成するカード押え部26は、押えガイド面26bとハウジング表面21との間隙がメモリーカードMCの厚さより稍幅広となるように取付け固定される。
【0022】
そして、カード押え部26の押えガイド面26bには、カード押え部26とハウジング表面21との間に挿入されたメモリーカードMCをハウジング表面21側へ付勢する押圧ばね部27を設ける。押圧ばね部27は、押えガイド面26bにコ字状に切欠部を設けて形成される切片によって構成し、該切片とハウジング表面21との間隔がメモリーカードMCより稍幅狭になるよう該切片をハウジング表面21側へ折曲して設ける。このように押圧ばね部27は、金属板のもつばね力を有し、メモリーカードMCがカード押え部26およびハウジング表面21間に挿入された場合には、メモリーカードMCの本体表面MC1によって押圧変形されるので、メモリーカードMCをハウジング表面21側、即ち接触片3側へ押圧可能である。
【0023】
上記のように構成するメモリーカード用コネクタ1は、電子機器等に取付け固定されて用いられる。
以下に、メモリーカード用コネクタ1の作用を説明する。
メモリーカードMCをメモリーカード用コネクタ1の挿入側端23からカードガイド壁25に沿って挿入すると、やがてメモリーカードMCの挿入側先端はストッパ壁24に当接する。この状態がメモリーカードMCがメモリーカード用コネクタ1へ挿入された状態である。メモリーカードMC挿入状態では、メモリーカードMCのコンタクト部MC2は接触片3の接触部32と当接している状態である。この状態の接触片3は、初期状態がハウジング表面21から突出していたので、コンタクト部MC2によってハウジング2内部側へ変形された状態であり、中間部33その他の部位の変形によってばね力による付勢力を生じコンタクト部MC2との電気的に良好に接続するための接触圧を得ている。
【0024】
同時に、カード押え部26に設けた押圧ばね部27は、図3に表すように、メモリーカードMC挿入方向の位置では並設されている接触片3の対向側に位置されており、接触片3同様に、メモリーカードMCによって外側(図3中では上方)に変形されるのでばね力を生じメモリーカードMCを接触片3側へ押圧している。
従って、挿入されたメモリーカードMCのコンタクト部MC2と接触片3との接触圧は、接触片3および押圧ばね部27のばね力により生じている。
【0025】
この状態で、メモリーカードMCおよびメモリーカード用コネクタ1が取付けられている携帯電話等の電子機器に瞬間的な衝撃等が加わると、メモリーカード用コネクタ1の接触片3が瞬間的な衝撃等により、瞬間的に且つ極微細な距離ではあるがハウジング裏面22側へ移動してしまう状態が生ずる。
この時、メモリーカードMC自身は、その位置を変化させられないので、従来例に表すようなメモリーカードMCのコンタクト部MC2と接触片3との接触圧を接触片3のばね力のみにより得ている場合には、移動してしまう接触片がコンタクト部MC2と瞬間的に離れて電気的に良好でない接続状態となる或は絶縁状態となる瞬断が起きてしまうこととなる。
しかしながら、メモリーカード用コネクタ1では、接触片3の対向位置にある押圧ばね部27が、衝撃等による接触片3の移動に追従するようにやはり接触片3の移動方向と同方向へ移動するので、メモリーカードMCを接触片3側へ更に押圧することとなり、メモリーカードMCのコンタクト部MC2と接触片3との電気的な接続状態を維持させる。
【0026】
尚、上記例では、瞬断に対抗する移動がメモリーカードMCのコンタクト部MC2と接触片3との当接押圧方向に作用するが、上記押圧ばね部27に加え押圧ばね部27同様のばね力を有する押圧ばね部を、例えばメモリーカードMC幅方向の側縁を対向側へ押圧するようにカードガイド壁25の側面に設けてもよい。このように更に押圧ばね部を設けることで、接触片3とコンタクト部MC2との当接押圧方向に加え横方向の衝撃に対しても瞬断を押える作用を行える。そして更にメモリーカードMC挿入方向に対しても同様に押圧ばね部に相当する機構を設けることで、メモリーカードMCが挿入されたメモリーカード用コネクタ1が、どの方向に作用する衝撃等が有っても瞬断を防止することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0027】
上記のように構成するメモリーカード用コネクタは、電子機器にメモリーカードを取付ける際に必要となるどの様なメモリーカード用のコネクタにも実施可能であるので、携帯電話に取付けるメモリーカード用コネクタや、携帯用電子端末、ノート型パソコン等あらゆる電子機器で利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】この発明の実施例を表す斜視説明図
【図2】メモリーカードが挿入された状態の実施例を表す斜視説明図
【図3】図2の中央断面説明図
【図4】カードを挿入された状態の従来例を表す斜視説明図
【図5】従来例を表す斜視説明図
【符号の説明】
【0029】
MC メモリーカード
MC1 本体表面
MC2 コンタクト部
1 メモリーカード用コネクタ
2 ハウジング
21 ハウジング表面
22 ハウジング裏面
23 カード挿入側端
24 ストッパ壁
25 カードガイド壁
26 カード押え部
26a 取付け面
26b 押えガイド面
27 押圧ばね部
3 接触片
31 基端部
32 接触部
33 中間部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面にコンタクト部を露出したメモリーカードを挿入され、該コンタクト部と対向する位置には付勢力を有する複数の接触片を並設し、接触片によってメモリーカードと電気的に接続されるメモリーカード用コネクタにおいて、
並設される接触片のメモリーカードを介した対向位置にメモリーカードを接触片側へ付勢する押圧ばね部を設けることを特徴とするメモリーカード用コネクタ。
【請求項2】
前記コネクタには、挿入されるメモリーカードの幅方向となる対向端に夫々対向するよう押え部をL字状に屈曲して設け、該押え部に前記押圧ばね部を設ける請求項1に記載のメモリーカード用コネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−210276(P2006−210276A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−24107(P2005−24107)
【出願日】平成17年1月31日(2005.1.31)
【出願人】(000102500)SMK株式会社 (528)
【Fターム(参考)】