説明

メーキャップ組成物

【課題】皮膚用のメーキャップ組成物、その調製方法及びメーキャップ方法の提供。
【解決手段】75〜98重量%の粉末又は粉末の混合物、及び少なくとも1種の化粧品として許容される脂肪相、それ自体が少なくとも1種の油を含む、を含み、少なくとも1種のスチレンポリマー及びスチレン以外の少なくとも1種のオレフィンポリマーのブロックコポリマー、又はこれらのブロックコポリマーの混合物を追加的に含むことを特徴とする、皮膚をメーキャップすることを意図した化粧品組成物。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、皮膚用のメーキャップ組成物、その調製方法及びメーキャップ方法に関する。
【従来技術】
【0002】
粉末組成物の形態での皮膚のメーキャップがよく知られていることは明らかである。粉末を形成する粒子が互いに結合していない組成物であるルースパウダーに加えて、粉末を形成する粒子が互いに結合して微粉末塊を形成している他の粉末組成物が知られている。
【0003】
本特許出願において、用語「結合粉末」は、この第2のタイプの粉末組成物を定義するのに使用される。
【0004】
この粉末粒子を互いに結合させる一手段は、結合剤の役目を果たす、適した賦形剤の使用、及び/又は圧縮成形などの方法の使用から構成され得る。
【0005】
本発明の主題は、結合粉末の形態の組成物である。
【0006】
これらの市販の組成物の主な欠点は、脆性が非常に高いことに起因する。この脆性は、一般に、粉末の不十分な凝集性によるものであり、例えば、落下した後、1つ又は複数の裂片、亀裂又はその他の目に見える損傷に見られる。このような1回又は複数回の落下で傷がつく組成物は、品質的な観点から満足できない。
【発明の目的】
【0007】
本発明の主な目的は、皮膚用のメーキャップ組成物、その調製方法及びメーキャップ方法の提供から構成される技術的な問題を解決することである。
【0008】
良質な組成物を調製するために、本出願人らは、成形してしまえば、前記組成物が複数回の落下に耐えることを望んでいる。したがって、この組成物は、30cmの高さから1回又は複数回落下した後に、裂片、亀裂又はその他の目に見える損傷を示すべきではない。
【0009】
粉末組成物はまた、皮膚のメーキャップを施すために前記粉末を取り出す間の心地よい感覚、並びに塗布後の良好な持続性及び満足のいく視覚効果、さらには満足のいく耐久性を示すべきである。
【0010】
加えて、本発明の組成物は、既存の工業設備で、及び特に化粧品における工業的観点から許容できる出発原料を用いて調製されるべきである。さらに、この調製方法及び組成物自体が、経済的及び工業的に実行可能で満足できる必要がある。最後に、このことは、皮膚に塗布するためのメーキャップ粉末として使用することができる組成物を提供することによって、解決されなければならない。
【0011】
したがって、これらの技術的な問題を解決しようとする試みによって、本発明がもたらされた。
【発明の説明】
【0012】
本発明は、75〜98重量%の粉末又は粉末の混合物、及び少なくとも1種の化粧品として許容される脂肪相、それ自体が少なくとも1種の油を含む、を含み、少なくとも1種のスチレンポリマー及びスチレン以外の少なくとも1種のオレフィンポリマーのブロックコポリマー、又はこれらのブロックコポリマーの混合物を追加的に含むことを特徴とする、皮膚をメーキャップすることを意図した化粧品組成物に関する。
【0013】
用語「含む(comprising)」は、制限することを意味するものではないと理解されるべきであり、用語「構成する(consisting)」とは対照的に、その他の化合物の存在の可能性を残す。
【0014】
好ましくは、ブロックコポリマーは、ジブロックコポリマー又はトリブロックコポリマーである。
【0015】
特定の実施形態によれば、コポリマーのオレフィンポリマーは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ブタジエン及びイソプレンから選択されるオレフィンをモノマーとして含む。
【0016】
エチレン/プロピレン/スチレンコポリマー、エチレン/ブチレン/スチレンコポリマー、スチレン/ブタジエンコポリマー、イソプレン/スチレンコポリマー、スチレン/ブタジエン/スチレンコポリマー、スチレン/イソプレン/スチレンコポリマー、スチレン/エチレン/ブチレン/スチレンコポリマー、又は前述のコポリマーの任意の混合物、例えばエチレン/プロピレン/スチレンコポリマー及びブチレン/エチレン/スチレンコポリマーの混合物からなる群から、スチレンポリマー及びスチレン以外のオレフィンポリマーのブロックコポリマーを選択することが好ましい。
【0017】
コポリマーは、部分的又は完全に水素添加された又は非水素添加のコポリマーとすることができる。
【0018】
本発明によれば、エチレン/プロピレン/スチレンコポリマー若しくはブチレン/エチレン/スチレンコポリマー又はこれらの混合物が好ましく、有利には、前記コポリマーは水素添加されている。
【0019】
コポリマーは、50,000〜150,000g/molの重量平均分子量を示すことが好ましい。
【0020】
組成物は、有利には、前記ブロックコポリマー又は前記ブロックコポリマーの混合物を最大で5重量%、好ましくは0.1〜2重量%含む。
【0021】
本発明による組成物の脂肪相は、少なくとも1種の化粧品として許容できる油を含む。
【0022】
本発明の意味の範囲内で、用語「油」は、室温(25℃)及び大気圧(1013.25hPa)で液体であり、水に不溶性であるか、25℃で水に導入した油の重量に対して10重量%未満まで可溶である化合物を意味することが理解される。
【0023】
油は、有利には、不揮発性の油である。
【0024】
用語「不揮発性の油」は、大気圧及び室温で0.13Pa未満の蒸気圧を示す油を意味することが理解される。
【0025】
油は、化粧品に一般に使用される油から、特に動物、植物又は鉱物由来の油、直鎖又は分岐の炭化水素、分岐及び/又は不飽和であってもよい脂肪酸、分岐及び/又は不飽和であってもよい脂肪アルコール、脂肪酸及び/又は脂肪アルコールのモノエステル及び/又はポリエステル、全フッ素置換された及び/又は有機フッ素化油、揮発性又は非揮発性のシリコーン油、フルオロシリコーン油並びにこれらの混合物から選択することができる。
【0026】
動物、植物又は鉱物由来の油の例として、ラノリン、スクアレン、魚油、ペルヒドロスクアレン、ミンク油、亀油、大豆油、ブドウ種子油、ゴマ油、トウモロコシ油、菜種油、ヒマワリ油、綿実油、アボカド油、オリーブ油、ヒマシ種子油、ホホバ種子油、落花生油、甘扁桃油、パーム油、キュウリ油、ヘーゼルナッツ油、杏仁油、小麦胚芽油、カロフィラム油、マカダミア油、ココナツ油、穀物胚芽油、ククイナッツ油、アザミ油、キャンデリラ油、ベニバナ油、シアバター、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0027】
直鎖又は分岐の炭化水素の例として、液体パラフィン及びこれらの誘導体、ワセリン、鉱物油、(油由来の炭化水素油の混合物)などの鉱物又は合成由来の油、ポリブテン、水添ポリイソブテン、ポリイソプレン、水添ポリデセンなどのポリデセン、又は、さらに、例えばイソヘキサデカン、イソドデカン、イソデカン又はイソヘキサデカンなどの、揮発性であってもよい直鎖、分岐及び/又は環状のアルカン、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0028】
分岐及び/又は不飽和であってもよい脂肪酸の例として、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸又はイソステアリン酸、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0029】
分岐及び/又は不飽和であってもよい脂肪アルコールの例として、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、セチルアルコール、オクチルドデカノール、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0030】
エステルの例として、直鎖又は分岐脂肪鎖が6〜30個の炭素原子を含有する脂肪酸及び脂肪鎖が3〜30個の炭素原子を含有する脂肪アルコールのモノエステル又はポリエステル、特に、ヒドロキシ酸及び脂肪アルコールのモノエステル及びポリエステル、安息香酸及び脂肪アルコールのエステル、ポリオールのポリエステル、ジペンタエリスリチルC〜Cエステル、ポリグリセロールのポリエステル、トリメチロールプロパンポリエステル、プロピレングリコールポリエステル、水添ヒマシ油のポリエステル、より特定すると、イソノナン酸イソノニル、オクタン酸ステアリル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ラウリン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−オクチルデシル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、コハク酸ジ(2−エチルヘキシル)、リンゴ酸ジイソステアリル、乳酸2−オクチルドデシル、トリイソステアリン酸グリセリル又はトリイソステアリン酸ジグリセリル、ステアロイルステアリン酸オクチルドデシル(セラフィル(Ceraphyl))、イソノナン酸セテアリル、アジピン酸ジイソプロピル、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、トリカプリン酸/カプリル酸グリセリル、ステアロイルステアリン酸イソセチル、安息香酸C12〜C15アルキル、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、ペンタイソノナン酸ジペンタエリスリチル、ビス−ジグリセリルポリアシルアジペート−2、トリエチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、プロピレングリコールジベンゾエート、プロピレングリコールジオクタノエート、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0031】
揮発性シリコーン油の例として、ヘキサメチルジシロキサン、0.65と5mm/sの間の粘度を有するジメチコン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0032】
非揮発性シリコーン油の例として、非揮発性ポリジアルキルシロキサン;2〜24個の炭素原子を有するペンダントアルキル、アルコキシ若しくはフェニル基、又はシリコーン鎖の末端のアルキル、アルコキシ又はフェニル基を含むポリジメチルシロキサン;フェニルトリメチコンタイプ、フェニルプロピルジメチルシロキシシリケートタイプ又はトリメチルペンタフェニルトリシロキサンタイプのものなどのフェニル化シリコーン;脂肪酸、特にC〜C20脂肪酸、脂肪アルコール、特にC〜C20脂肪アルコール、又はポリオキシアルキレン(特にポリオキシエチレン及び/又はポリオキシプロピレン)によって修飾されたポリシロキサン;アミノ化ポリシロキサン;ヒドロキシル基を含むポリシロキサン;及びこれらの混合物が挙げられる。
【0033】
フルオロシリコーン油として、1〜12個の炭素原子を有するペンダントフッ素化基又はシリコーン鎖の末端のフッ素化基を含み、その水素の全て又は一部がフッ素原子で置き換えられるフッ素化ポリシロキサン、例えばペルフルオロノニルジメチコン、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0034】
本発明の意味の範囲内で、上記のファミリーの1つに属する油、若しくは上で列挙したものからの油、又はこれらの油の少なくとも2種の混合物を選択できることが理解される。
【0035】
また、有利には、光沢油、即ち、1.45より高い、好ましくは1.47より高い屈折率を示す油を選択することが可能である。
【0036】
本発明の好ましい実施形態によれば、水添ポリイソブテン、イソノナン酸イソノニル又はホホバ種子油から少なくとも1種の油が選択される。
【0037】
油は、脂肪相の最大で100%、有利には脂肪相の85重量%超を構成することができる。
【0038】
本発明による組成物の脂肪相は、少なくとも1種の油に加えて、最終組成物に所望の特性、例えば稠性及び/又は質感を与えるために、当業者の一般知識に基づいて、当業者によって選択される1種又は複数のその他の脂肪性物質を含むことができる。
【0039】
これらの追加の脂肪性物質は、有利には、ワックス又はペースト状の脂肪性物質から選択することができる。
【0040】
これらの追加の脂肪性物質は、動物、植物、鉱物又は合成由来とすることができる。
【0041】
用語「ワックス」は、液体/固体の可逆的な状態変化を示し、30℃を超え、一般には90℃未満の融点を有し、固体の状態で、異方性の結晶配置を示す脂肪性物質を意味することが理解される。
【0042】
本発明に従って使用されるワックスは、極性若しくは非極性のワックス、又は両方の混合物からなることができる。用語「非極性」は、炭素、水素及び/又はリン原子、特に炭化水素のみを含有するワックスを意味することが理解される。
【0043】
ワックスの例として、マイクロクリスタリンワックス、オゾケライト、蜜蝋(白蝋(Cera alba))、キャンデリラ、カルナウバ若しくは木蝋、パラフィン、ポリメチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン又はエチレン/プロピレンコポリマーワックス、並びにこれらの混合物、極性基を含有する動物ワックス、植物ワックス、及び合成又はシリコーンワックス、例えばエステル、オウリキュリーワックス、イボタ蝋(Ericerus pela);ハゼ又はモンタンワックス、ココアバター、コルク繊維ワックス、C〜C20の酸及びグリセロールのトリエステル、例えばトリベヘン酸グリセリル、アセチル化ステアリン酸グリコール、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0044】
これらのワックスは、特に、キャンデリラワックス及びホホバ種子油の混合物と同様に、油に前分散した形態で使用することができる。
【0045】
脂肪相は、有利には、最大で組成物の7重量%のワックス、好ましくは最大で5重量%のワックスを含む。
【0046】
本発明の組成物の脂肪相はまた、動物、植物、鉱物若しくは合成由来の1種又は複数のペースト状の脂肪性物質(若しくはペースト剤)、及びこれらの混合物を含むことができる。
【0047】
用語「ペースト状の脂肪性物質」又は「ペースト剤」は、本発明の意味の範囲内で、固体/液体の可逆的な状態変化を示し、固体の状態で、異方性の結晶配置を示し、23℃の温度で液体画分及び固体画分を含む、親油性の脂質化合物を意味することが理解される。
【0048】
言い換えれば、ペースト状の化合物の融解開始点は、23℃未満とすることができる。23℃で測定されたペースト状の化合物の液体画分は、化合物の最大で95重量%、好ましくは15と85重量%の間とすることができる。
【0049】
ペースト状の脂肪性物質は、有利には、ポリマー又は非ポリマーのシリコーン化合物、ポリマー又は非ポリマーのフッ素化化合物、ビニルポリマー、オレフィンホモポリマー又はコポリマー、水添ジエンホモポリマー及びコポリマー、好ましくはC〜C30アルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートの、直鎖又は分岐の、及びホモポリマーの又はコポリマーのオリゴマー、C〜C30アルキル基を有するビニルエステルのホモポリマー及びコポリマーのオリゴマー、C〜C30アルキル基を有するビニルエーテルのホモポリマー及びコポリマーのオリゴマー、1種又は複数のC〜C100ジオール、好ましくはC〜C50ジオールの間のポリエーテル化により得られる脂溶性ポリエーテル、エステル、及びこれらの混合物から選択することができる。
【0050】
エステルの中で、オリゴマーグリセロールのエステル、特にジグリセロールのエステル、とりわけ、ヒドロキシル基の一部が、ステアリン酸、カプリン酸、イソステアリン酸及び12−ヒドロキシステアリン酸などの脂肪酸の混合物と反応している、アジピン酸及びグリセロールの縮合物、フィトステロールエステル、プロピオン酸アラキル、脂肪酸のトリグリセリド及びこれらの誘導体、ペンタエリスリトールエステル、直鎖又は分岐のC〜C50ジカルボン酸又はポリカルボン酸とC〜C50ジオール又はポリオールの間の重縮合から得られる非架橋ポリエステル、脂肪族カルボン酸による脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルのエステル化から得られる脂肪族エステル、ポリカルボン酸による脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルのエステル化から得られるポリエステル(前記エステルは少なくとも2つのヒドロキシ基を含んでいる)、酸又はアルコール基によって、その遊離アルコール又は酸官能基(複数可)で適切にエステル化された場合のダイマージオール及びダイマー二酸のエステル、並びにこれらの混合物を挙げることができる。
【0051】
植物由来のペースト状の化合物として、ダイズのステロール、及びポリオキシエチレン化(5EO)/ポリオキシプロピレン化(5PO)ペンタエリスリトールのステロールの混合物が挙げられる。
【0052】
好ましいペースト状の物質は、ダイマージオール及びダイマー二酸のエステル、より詳細には、INCI名がダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス−ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル、又は植物物質から合成され、商標名プランドール(Plandool)(登録商標)Gで販売されているフィトステロールエステルである。
【0053】
脂肪相は、有利には、最大で組成物の7重量%、有利には最大で5重量%ペースト剤を含む。
【0054】
粉末及び粉末の混合物は、既知であり、化粧品組成物の調製、特にメーキャップ化粧品組成物の調製で通常使用されるものを含む。
【0055】
前記粉末又は前記粉末の混合物は、着色剤を含む又は着色剤からなる。
【0056】
したがって、前記着色剤は、最大で組成物の98重量%とすることができる。
【0057】
前記着色剤自体は、少なくとも1種の顔料及び有利には少なくとも1種の充填剤を含み、前記着色剤は、有利には、少なくとも1種の顔料及び少なくとも1種の充填剤の混合物からなる。
【0058】
顔料は、無機顔料、有機顔料及び真珠光沢顔料から選択することができる。
【0059】
無機顔料の中で、例として、表面処理されてもよい二酸化チタン(ルチル又はアナターゼ);黒、黄、赤及び茶色の酸化鉄、マンガンバイオレット;群青、酸化クロム、含水酸化クロム及びフェリックブルーを挙げることができる。
【0060】
有機顔料の中で、例えば、顔料のD&CレッドNo.19、D&CレッドNo.9、D&CレッドNo.21、D&CオレンジNo.4、D&CオレンジNo.5、D&CレッドNo.27、D&CレッドNo.13、D&CレッドNo.7、D&CレッドNo.6、D&CイエローNo.5、D&CレッドNo.36、D&CオレンジNo.10、D&CイエローNo.6、D&CレッドNo.30、D&CレッドNo.3、カーボンブラック及びコチニールカルミンに基づくレーキが挙げられる。
【0061】
真珠光沢顔料は、特に、酸化チタン又はオキシ塩化ビスマスで被覆されたマイカなどの白色真珠光沢顔料、及び酸化鉄を有する酸化チタンコーティングされたマイカ、フェリックブルー又は酸化クロムを有する酸化チタンコーティングされたマイカ、前述のタイプの有機顔料を有する酸化チタンコーティングされたマイカなどの着色真珠光沢顔料、並びにオキシ塩化ビスマスに基づく顔料から選択することができる。
【0062】
顔料は、有利には、着色剤の最大で90重量%、好ましくは着色剤の75〜85重量%を構成することができ、残部は充填剤からなる。
【0063】
充填剤は、特に、含水ケイ酸マグネシウムであり、有利には、一般に寸法が40μm未満の粒子の形態で提供されるタルク;様々な組成を有するアルミノケイ酸塩であり、有利には、寸法が2〜200μm、好ましくは5〜70μm、及び厚さが0.1〜5μm、好ましくは0.2〜3μmのフレークの形態で提供されるマイカ;天然由来(例えば、白雲母、真珠雲母、バナジン雲母、レピドライト、黒雲母)又は合成由来のマイカ;含水ケイ酸アルミニウムであり、有利には、寸法が一般に30μm未満の層状粒子の形態で提供されるカオリン;酸化亜鉛及び酸化チタン;有利には、寸法が10μm未満の粒子の形態の沈降炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム及び塩基性炭酸マグネシウム;シリカ;又は8〜22個の炭素原子、好ましくは12〜18個の炭素原子を有する有機カルボン酸から誘導される金属石鹸、例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸リチウム、ラウリン酸亜鉛又はミリスチン酸マグネシウムから選択され、これらの石鹸は、有利には、寸法が10μm未満の粒子の形態である。
【0064】
また、ポリエチレン、ポリエステル(例えば、ポリエチレンイソフタレート又はテレフタレート)及びポリアミド(例えば、ナイロン(商標))などの非発泡合成ポリマーから形成される粉末;球状シリカなどの無機粉末;球状二酸化チタン;ガラスビーズ及びセラミックビーズ;架橋又は非架橋の、トウモロコシ、コムギ又はコメのデンプンなどの天然由来の有機物質から形成される粉末;例えばポリ(β−アラニン)粉末及びナイロン粉末といったポリアミド粉末など、架橋又は非架橋の、球状化されてもよい合成ポリマーから形成される粉末、ポリアクリル酸又はポリメタクリル酸から形成される粉末、ジビニルベンゼンで架橋されたポリスチレン粉末、シリコーン樹脂粉末又はテフロン(商標)粉末から形成される粉末を使用することができる。
【0065】
上の列挙からの結果として、充填剤は、特に以下を含み得る「非圧縮成形の」充填剤を含むことができる:
皮膚での使用に対応できる、即ち非刺激性で無毒の、任意の有機又は無機材料から作製される固体微小球。この微小球は、微小孔性とすることができ、その場合、比表面積が少なくとも0.5m/gであり、特に化粧品としての有効成分又は賦形剤を含浸させてもよい、
熱可塑性材料から作製され、既知の方法によって調製される、特に、エチレン誘導体のポリマー又はコポリマー、ポリアミド、ポリエステル、尿素ホルムアルデヒドポリマー又はビニリデンクロリドコポリマーから作製される中空微小球、
皮膚での使用に対応できる無機又は有機材料から作製され、化粧品としての有効成分又は賦形剤を含有することができるマイクロカプセル。高分子マイクロカプセルは、特に、エチレン性不飽和を有するモノマー酸、アミン、又はエステルから誘導されるポリマー又はコポリマー、尿素ホルムアルデヒドポリマー、又はビニリデンクロリドのポリマー又はコポリマーから作製することができる、
いくつかの層状充填剤、特に酸化チタンコーティングされたマイカ、いくつかのセリサイト及びいくつかのタルク。
【0066】
本発明の一代替実施形態によれば、粉末を構成する粒子の形状及び/又は表面状態を改良するため、及び/又はその視覚及び/又は感覚特性を改良するため、及び/又は特に、これらの処理された粉末が使用される化粧品組成物の調製中のその性質を改良するために、予め処理しておいた粉末を使用することができる。この処理は、より詳細には、本発明の調製で使用することができる顔料及び充填剤に適用され、組成物は、区別なく、処理済みの粉末又は未処理の粉末を含むことができることが理解される。
【0067】
これらの粉末の処理は、アミノ酸、ジメチコンなどのシリコーン、金属塩又はコラーゲンなどの物質を使用するこれらの粉末の粒子の部分的又は完全なコーティングから構成され得る。
【0068】
粉末を形成する固体粒子は、有利には、平均直径が100nm超、及び最大200μm、より特定すると直径が10と100μmの間である。
【0069】
また、本発明に使用できる粉末混合物において、粒子の平均直径が1nmと100nmの間である粉末画分を含むことができる。
【0070】
本発明による組成物は、特にUV−A又はUV−B日焼け止め剤、保存料、抗酸化剤、香料及び1種又は複数の化粧品としての有効成分から選択することができる補助剤を追加的に含むことができる。
【0071】
これらの有効成分は天然又は合成由来とすることができ、特に、植物若しくは植物部位の抽出物、又は抽出溶液、又はこれらの抽出物の1つから合成若しくは単離される分子の形態で提供される。
【0072】
植物抽出物は、化粧品として許容される任意の抽出方法、特に、水、1〜6個の炭素原子を含むアルコール、又は代替としてグリコールから選択できる極性溶媒又は極性溶媒の混合物を使用する抽出方法、から得ることができる。
【0073】
本発明によるメーキャップ組成物は、有利には、頬紅、アイシャドウ、ファンデーション、化粧下地、グロス又は無水リップ製品の形態で提示される。
【0074】
本発明は、本発明が含む化合物に特に限定されない。しかし、これらの化合物は、局所的に許容される、即ち、容認できる質的及び/又は量的な許容範囲を超える毒性、不適合性、アレルギー反応又はそれらに相当するものなく、ヒトの皮膚と接触させるのに適していることが必要とされる。この皮膚の表面と接触させることは、直接的又は間接的に、一般的には単純な局所塗布によって実行される。
【0075】
上で説明した通り、メーキャップに使用できる本発明の組成物は、裂片又は

亀裂若しくはその他の目に見える損傷を完全に示すことなく、30cmの高さからの少なくとも3回の落下に耐える十分な耐久性がある。
【0076】
本発明はまた、全微粉末塊の重量に対して75〜98重量%の粉末又は粉末の混合物、及び少なくとも1種の化粧品として許容される脂肪相を含み、前記脂肪相は、少なくとも1種の油を有し、前記組成物が、少なくとも1種のスチレンポリマー及びスチレン以外の少なくとも1種のオレフィンポリマーのブロックポリマー、又はこれらのブロックコポリマーの混合物を追加的に含むことを特徴とする、微粉末塊に関する。この微粉末塊は、特に本発明の化粧品組成物の調製を可能にする。したがって、この組成物に関する実施形態及び代替の形態の全てを、調製に適用できる。
【0077】
スチレン及びスチレン以外のオレフィンのブロックコポリマー並びに少なくとも1種の油を含む脂肪相は、有利には、親油性ゲルを形成する。
【0078】
本発明の特に好ましい実施形態によれば、上で定義したブロックコポリマー又はこれらのブロックコポリマーの混合物は、有利には、脂肪相に分散され、親油性ゲルを形成する。
【0079】
この親油性ゲルは、有利には、粉末用の結合剤として使用される。
【0080】
好ましい実施形態によれば、親油性ゲルは、有利には、上で定義したブロックコポリマー又はこれらのブロックコポリマーの混合物を最大で20重量%、好ましくは1〜10重量%含む。
【0081】
親油性ゲル自体は、有利には、組成物の2〜25重量%、好ましくは10と20重量%の間である。
【0082】
本発明の別の主題は、本発明による組成物の調製方法に関する。
【0083】
この方法は、特に、以下のステップを含むことを特徴とする:
粉末又は粉末の混合物を調製するステップ、
油を含む少なくとも1種の脂肪相に前述のブロックコポリマー又はこれらのブロックコポリマーの混合物を分散することによって形成される親油性ゲルを調製するステップ、
粉末を前記親油性ゲルと接触させて、前記粉末の粒子を結合させ、均質な微粉末塊を形成させるステップ、
上で得られた微粉末塊を成形するステップ。
【0084】
微粉末塊は、成形ステップを除く上述の製造ステップによって得られる。
【0085】
成形は、有利には、圧縮成形、押出し成形又はキャスティング、続いて吸引によって実行される。
【0086】
本発明の方法で使用される粉末の調製は、特に、使用される様々な粉末又は微粉末材料を混合して均質な混合物を得るステップ、及び前記粉末を粉砕及び/又は微粒子化して、粒子の平均サイズを減少させ、粉末混合物の様々な成分間のサイズの差異を減少させるステップを含むことができる。
【0087】
親油性ゲルを形成するステップは、ポリマーを、前記ポリマーのための分散剤として使用される、上で定義した脂肪相と接触させ、次いで、前記分散物を均質にするための混合ステップを含む。
【0088】
本発明の方法の特に好ましい実施によれば、コポリマー又はコポリマー混合物が予め油に分散されている市販のゲルを使用する。
【0089】
市販のゲルを使用する場合、有利には、その粘度を減少させるために、市販の製品の分散剤と同じ油、又は異なるが適合性のある油でゲルを希釈することができる。
【0090】
ゲルを形成するステップは、そのゲルの粘度を減少させるために、ゲルを油で、好ましくはコポリマー用の分散剤と同じ油で希釈することを含むことができる。
【0091】
このステップ中、ワックス又はペースト剤若しくは、更に補助剤などのその他の化合物を、前記分散物に含有させることができる。
【0092】
成形ステップは、当業者に知られている任意のタイプの方法によって実行することができる。
【0093】
成形は、特に、圧縮成形又はキャスティング、次いで吸引によって実行することができる。
【0094】
圧縮成形の前に、微粉末塊を予めふるいにかける。
【0095】
微粉末塊は、ポットで圧縮成形する。このポットは組成物に適合する材料及び任意の形状からなる。
【0096】
圧縮形成力は、圧縮成形された組成物が、メーキャップに使用することができ、裂片又は

亀裂若しくはその他の目に見える損傷を完全に示すことなく、30cmの高さからの少なくとも3回の落下に耐える十分な耐久性があるように、組成物に適している。
【0097】
本発明の代替の形態によれば、組成物は、シート上又はポット内で微粉末塊をキャスティングすることによって成形できる。
【0098】
このシートは、例えば、微小孔性のセラミックシートとすることができる。
【0099】
キャスティングは、有利には、微粉末塊中の残気を抜き出し、混合物の凝集性を向上させるため、微粉末塊中に存在する空気を吸い出すステップによって補完される。
【0100】
キャスティングによる成形の場合、粉末を調製するステップ中、又は粉末を前述の親油性ゲルと接触させるステップ中に、湿潤剤を使用してもよい。
【0101】
湿潤剤によって、キャスティングステップ中に、微粉末塊の凝集性を向上させることができる。
【0102】
湿潤剤は、粉末を成形するステップの条件下で揮発性の湿潤剤であるため、組成物から完全に除去される。湿潤剤は、室温で、又は加熱によって除去することができる。
【0103】
この方法は、微粉末塊を成形するステップに続いて、痕跡量の揮発性化合物を除去するための乾燥ステップ及び/又は加熱ステップを特に含むことができる。調製方法が加熱ステップを必要とする場合、微粉末塊は、有利には、加熱温度に耐えるセラミックシート上でキャスティングされる。
【0104】
成形は、また、低温条件下又は高温条件下で、押出し成形によって実行することもできる。
【0105】
本発明の別の主題は、組成物の75〜98重量%の粉末又は粉末混合物を含む組成物自体を調製するための、上記のコポリマーを含む親油性ゲルの使用を対象とする。
【0106】
本発明の別の主題は、本発明の組成物の皮膚への塗布を含むメーキャップ方法に関する。特に、本発明の方法は、好ましくは、微細ブラシを含めたブラシ、パウダーパフ、フォームアプリケーター又はスポンジなどの粉末を取り出すのに適した用具又は器具を用いて取り出すことによる、顔の皮膚の少なくとも一部への本発明の組成物の塗布を含む。
【0107】
本発明のその他の目的、特徴及び利点は、単に例示の目的で示される実施例に関し、本発明の範囲を決して限定することのない説明のための記述を読めば、当業者にはっきりと明白になるであろう。
【0108】
実施例は、本発明の不可欠な部分を形成し、実施例を含む記述全体を始め、任意の特性が任意の従来技術に関して新規性を表し、その機能及びその一般的性質において、本発明の不可欠な部分を形成する。
【0109】
したがって、各実施例は、一般的な範囲を有する。
【0110】
さらに、実施例において、別段の指示がない限り、全てのパーセンテージは重量で示し、別段の指示がない限り、温度は摂氏で表し、別段の指示がない限り、圧力は大気圧である。

【実施例】
【0111】
本発明によるメーキャップ組成物
実施例1:コンパクトパウダー−艶消し配合物
組成物1A(組成物の重量での%)
相A(粉末)
ジメチコン処理したタルク 19.5
ジメチコン処理したマイカ 50
ステアリン酸マグネシウム 2
ホウケイ酸カルシウムナトリウム 0.5
ソルビン酸 0.1
顔料 12.2
相B
1,2−ペンタンジオール 1
1,2−オクタンジオール 0.2
プランドール(登録商標)G 0.5
イソノナン酸イソノニル 12.6
水添エチレン/プロピレン/スチレンコポリマー 0.4
水添ブチレン/エチレン/スチレンコポリマー 1.0
保存料 <0.1
プランドール(登録商標)G、INCI=ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス−ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル
【0112】
実施例2:コンパクトパウダー−真珠光沢配合物
組成物2A(組成物の重量での%)
相A(粉末)
ジメチコン処理したタルク 16.5
ナイロン12 3
ステアリン酸マグネシウム 2
ホウケイ酸カルシウムナトリウム 0.5
ソルビン酸 0.1
顔料 12.2
真珠光沢剤 50
相B
水添エチレン/プロピレン/スチレンコポリマー 0.6
水添ブチレン/エチレン/スチレンコポリマー 0.1
フェノキシエタノール 0.7
プランドール(登録商標)G 0.5
ホホバ油 13.3
【0113】
組成物2B(組成物の重量での%)
相A(粉末)
ジメチコン処理したタルク 16.5
ナイロン12 3
ステアリン酸マグネシウム 2
ホウケイ酸カルシウムナトリウム 0.5
ソルビン酸 0.1
顔料 12.2
真珠光沢剤 50
相B
水添ポリイソブテン 13.2
フェノキシエタノール 0.7
プランドール(登録商標)G 0.5
エチレン/プロピレン/スチレンコポリマー 0.4
ブチレン/エチレン/スチレンコポリマー 0.4
【0114】
組成物2C(組成物の重量での%)
相A(粉末)
ジメチコン処理したタルク 16.5
ナイロン12 3
ステアリン酸マグネシウム 2
ホウケイ酸カルシウムナトリウム 0.5
ソルビン酸 0.1
顔料 12.2
真珠光沢剤 50
相B
ホホバ油 6.5
1,2−ペンタンジオール 1
1,2−オクタンジオール 0.2
プランドール(登録商標)G 0.5
エチレン/プロピレン/スチレンコポリマー 0.3
ブチレン/エチレン/スチレンコポリマー 0.2
ステアロイルステアリン酸オクチルドデシル 7
【0115】
実施例3:コンパクトパウダー−光彩配合物:
組成物3A(組成物の重量での%)
相A(粉末)
ジメチコン処理したタルク 19.5
ステアリン酸マグネシウム 2
ホウケイ酸カルシウムナトリウム 0.5
ソルビン酸 0.1
顔料 12.2
真珠光沢剤 50
相B
1,2−ペンタンジオール 1
1,2−オクタンジオール 0.2
プランドール(登録商標)G 0.5
イソノナン酸イソノニル 12.6
エチレン/プロピレン/スチレンコポリマー 1.1
ブチレン/エチレン/スチレンコポリマー 0.3
【0116】
配合物は、以下の方法によって得られる:
試験用ミキサー(Lodige)を使用して、配合物の様々な構成成分を均質化し、分散させる。
【0117】
相Aの賦形剤及び顔料を量り取り、次いでミキサーで分散させる。
【0118】
真珠光沢剤を先行の混合物に添加して、低速で分散を実行する。
【0119】
相Bの化合物を50℃に加熱し、その後、前ステップで得られた混合物にほんの少しずつ添加して、分散のステップを行い、次いで高速での均質化を行う。均質な微粉末塊の調製を容易にするために、粉末の一部、次いで相Bの一部を交互に添加することも可能である。
【0120】
均質な微粉末塊を回収し、次いで適した支持体中に置く。続いて、手動の圧縮成形装置を使用して圧縮成形ステップを適切に実行する前に、圧縮成形クロスで覆う。
【0121】
視覚的な観点から満足でき、その凝集性が、説明で記述した落下試験に耐えるのに十分である粉末圧縮成形品を得るために、圧縮成形力を手動で調節して50と150バールの間にする。
【0122】
実施例1〜3に示した組成物はアイシャドウであり、取り出して、メーキャップ効果を得るために皮膚に塗布される。
【0123】
特に、これらの組成物は、製品を取り出すときに、驚くべき非常に心地よい感触や質感を示す。
【0124】
これらの組成物を、皮膚のメーキャップ用の化粧品組成物として完全に使用することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
75〜98重量%の粉末又は粉末の混合物、及び少なくとも1種の油を含む脂肪相によって形成される化粧品として許容される少なくとも1種の親油性ゲルを含み、前記親油性ゲルが、少なくとも1種のスチレンポリマー及びスチレン以外の少なくとも1種のオレフィンポリマーのブロックコポリマー、又はこれらのブロックコポリマーの混合物を含む、皮膚をメーキャップするための化粧品組成物。
【請求項2】
前記ブロックコポリマーが、ジブロックコポリマー又はトリブロックコポリマーであることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記オレフィンポリマーが、エチレン、プロピレン、ブチレン、ブタジエン及びイソプレンから選択されるオレフィンをモノマーとして含むことを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記コポリマーが、エチレン/プロピレン/スチレンコポリマー、エチレン/ブチレン/スチレンコポリマー、スチレン/ブタジエンコポリマー、イソプレン/スチレンコポリマー、スチレン/ブタジエン/スチレンコポリマー、スチレン/イソプレン/スチレンコポリマー、スチレン/エチレン/ブチレン/スチレンコポリマー、エチレン/プロピレン/スチレンコポリマー及びブチレン/エチレン/スチレンコポリマーの混合物、及び前述のコポリマーの任意の混合物からなる群から選択される、スチレンポリマー及びスチレン以外のオレフィンポリマーのブロックコポリマーであることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記コポリマーが、部分的又は完全に水素添加された又は非水素添加のコポリマーであることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
前記コポリマーが、エチレン/プロピレン/スチレンコポリマー若しくはブチレン/エチレン/スチレンコポリマー又はこれらの混合物であり、前記コポリマーが水素添加されていてもよい、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
前記ブロックコポリマー又は前記ブロックコポリマーの混合物が、組成物の最大重量5%を占めることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
前記油が、動物、植物又は鉱物由来の油、直鎖又は分岐の炭化水素、分岐又は不飽和であってもよい脂肪酸、分岐又は不飽和であってもよい脂肪アルコール、脂肪酸又は脂肪アルコールのモノエステル又はポリエステル、全フッ素置換された又は有機フッ素化油、揮発性又は非揮発性のシリコーン油、フルオロシリコーン油並びにこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
水添ポリイソブテン、イソノナン酸イソノニル又はホホバ種子油から少なくとも1種の油が選択されることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
前記油が、脂肪相の最大100%、及び脂肪相の85重量%超を構成することを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
本発明による前記組成物の脂肪相が、有利には、ワックス又はペースト状の脂肪性物質から選択される1種又は複数の他の脂肪性物質を含むことを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
前記粉末又は前記粉末の混合物が、着色剤を含む、又は着色剤からなることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
前記着色剤自体が、少なくとも1種の顔料を含み、かつ少なくとも1種の充填剤を含んでいてもよい、又は少なくとも1種の顔料及び少なくとも1種の充填剤の混合物からなることを特徴とする、請求項11に記載の組成物。
【請求項14】
前記組成物が、補助剤、保存料、抗酸化剤、香料及び1種又は複数の化粧品としての有効成分を含むことを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項15】
頬紅、アイシャドウ、ファンデーション、化粧下地、グロス又は無水リップ製品の形態で提示されることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項16】
以下のステップ
粉末又は粉末の混合物を調製するステップ、
油を含む少なくとも1種の脂肪相に前述のブロックコポリマー又はこれらのブロックコポリマーの混合物を分散することによって形成される親油性ゲルを調製するステップ、
前記粉末の粒子を結合させ、均質な微粉末塊を形成させるため、前記粉末を前記親油性ゲルと接触させるステップ、
上で得られた微粉末塊を成形するステップ
を含むことを特徴とする、請求項1〜15のいずれか一項に記載の組成物を調製するための方法。
【請求項17】
前記ゲルを形成する前記ステップが、前記コポリマーを、前記ポリマーのための分散剤として使用される油と接触させ、次いで、前記分散物を均質にするための混合ステップを含むことを特徴とする、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記ゲルを形成する前記ステップが、前記ゲルの粘度を減少させるために、前記ゲルを油で希釈することを含むことを特徴とする、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記ゲルを希釈するための前記油が、前記コポリマーのための前記分散剤と同じ油であることを特徴とする、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記微粉末塊を成形する前記ステップに続いて、痕跡量の揮発性化合物を除去するための乾燥ステップ、又は加熱ステップを含むことを特徴とする、請求項16に記載の方法。
【請求項21】
全組成物の重量に対して75〜98重量%の粉末又は粉末の混合物を含む組成物を調製するための方法であって、前記方法は、少なくとも1種の化粧品として許容される脂肪相を含む親油性ゲルを、前記組成物を調整するために使用することを含み、前記脂肪相は、少なくとも1種の油を含み、前記親油性ゲルは、少なくとも1種のスチレンポリマー及びスチレン以外の少なくとも1種のオレフィンポリマーのブロックコポリマー、又はこれらのブロックコポリマーの混合物を追加的に含むことを特徴とする、方法。
【請求項22】
全微粉末塊の重量に対して75〜98重量%の粉末又は粉末の混合物、及び脂肪相を含む少なくとも1種の化粧品として許容される親油性ゲルを含む微粉末塊であって、前記脂肪相は、少なくとも1種の油を有し、前記親油性ゲルは、少なくとも1種のスチレンポリマー及びスチレン以外の少なくとも1種のオレフィンポリマーのブロックコポリマー、又はこれらのブロックコポリマーの混合物を追加的に含むことを特徴とする、微粉末塊。
【請求項23】
請求項1に記載の又は請求項16に記載の方法によって得られる組成物の皮膚への塗布を含むことを特徴とする、メーキャップ方法。

【公開番号】特開2011−207880(P2011−207880A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−72415(P2011−72415)
【出願日】平成23年3月29日(2011.3.29)
【出願人】(502189579)エルブイエムエイチ レシェルシェ (68)
【Fターム(参考)】