説明

モリンダ・シトリフォリアおよびイリドイドをベースとする処方物

本発明の実施形態は、望ましい生理学的改善をもたらすように投与し得る強化食品および栄養補助食品に関する。詳細には、本発明の実施形態は、モリンダ・シトリフォリアおよびイリドイドで強化された製品の投与に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、望ましい生理学的改善をもたらすために投与することができる強化食品および栄養補助食品に関する。詳細には、本発明の実施形態は、モリンダ・シトリフォリア(Morinda citrifolia)およびイリドイドで強化された製品の投与に関する。
【背景技術】
【0002】
栄養補助剤は一般に、疾患の予防および治療などの健康および医学的利益をもたらすように強化された食用製品として定義され得る。栄養補助製品には、単離された栄養素、栄養補助食品、ハーブ製品、加工食品および飲料などの広範囲の物品が含まれる。細胞レベルの栄養補助薬における最近の画期的な進歩に伴い、研究者および医師は、補完医療を、信頼のおける医療行為および良好な健康を維持するものへと発展させつつある。一般に、栄養補助剤は、食品から単離または精製された製品を含み、一般に、生理学的利益を示すか、または慢性疾患に対して保護をもたらす形態で販売されている。
【0003】
栄養補助剤のカテゴリーに該当する多数の種類の製品が存在する。栄養補助剤は、栄養補助食品、機能性食品または医薬製品として製造され得る。栄養補助食品は、液体、粉末またはカプセル剤の形態で濃縮された食品に由来する栄養素を含有する製品である。栄養補助食品は、食事を補完することが意図されている食事性成分を含有する経口摂取される製品である。これらの製品における食事性成分としては、ビタミン、ミネラル、ハーブまたは他の植物および酵素および代謝産物などの物質が挙げられる。栄養補助食品はまた、抽出物または濃縮物であってもよく、錠剤、カプセル剤、ソフトゲル剤、ゲルキャップ剤、液剤または散剤などの多くの形態で見出すことができる。
【0004】
機能性食品には、構成成分または成分が、純粋に栄養上の効果に加えて、特異的な医学的または生理学的利益を与えるために加えられている通常の食品が含まれる。機能性食品は、消費者が液剤またはカプセル剤の形態で製造された栄養補助食品を摂取するよりも、その自然な状態に近い補強食品を食べることができるように設計され得る。機能性食品は、カプセル剤、錠剤または散剤ではなくその天然形態で製造し、多くの場合に毎日の食事のなかで消費されて、疾患を予防または制御することを期待して生物学的プロセスを調節するために使用され得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
ある実施形態は、特異的な生理学的利益をもたらす処方物に関する。ある実施形態は、疾患を予防または制御するように設計された処方物に関する。ある実施形態は、加工モリンダ・シトリフォリア製品およびイリドイド供給源およびそれらを製造する方法を含む。
【0006】
ある実施形態は、モリンダ・シトリフォリアの葉からの抽出物、葉の熱水抽出物、加工モリンダ・シトリフォリア葉のエタノール抽出物、加工モリンダ・シトリフォリア葉の蒸気蒸留抽出物、モリンダ・シトリフォリア果汁、モリンダ・シトリフォリア抽出物、モリンダ・シトリフォリア食物繊維、モリンダ・シトリフォリアピューレジュース、モリンダ・シトリフォリアピューレ、モリンダ・シトリフォリア果汁濃縮物、モリンダ・シトリフォリアピューレジュース濃縮物、凍結濃縮モリンダ・シトリフォリア果汁、モリンダ・シトリフォリア種子、モリンダ・シトリフォリア種子抽出物、脱脂モリンダ・シトリフォリア種子からの抽出物およびモリンダ・シトリフォリア果汁の蒸発濃縮物からなる群から選択される加工モリンダ・シトリフォリア製品を、様々な植物の少なくとも1種を供給源とするイリドイドの一定量と組み合わせて提供する。
【0007】
好ましい実施形態は、生理学的利益をもたらすように処方される。例えばある実施形態は、COX−1/COX−2を選択的に阻害し、TNFαおよび酸化窒素および5−LOXを調節し、IFN−γ分泌を増大させ、ヒスタミン放出を阻害し、ヒト好中球を阻害し、エラスターゼ酵素活性を調節し、相補的経路を阻害し、グラム陰性菌およびグラム陽性菌などの微生物の成長を阻害し、DNA修復系を阻害し、癌細胞増殖を阻害し、癌細胞に対して細胞毒性であり、血小板凝集を阻害し、DPPH捕捉効果をもたらし、抗HSV、抗RSVおよび抗VSV活性などの抗ウイルス活性をもたらし、抗痙攣性活性をもたらし、創傷治癒および神経保護薬活性をもたらし得る。
【0008】
本発明の上記に列挙された特徴および他の特徴および利点が得られるように、添付の図に図示されている具体的な実施形態を参照することによって、上記で簡単に説明された本発明のより詳しい説明を提供する。これらの図は本発明の代表的な実施形態を示すに過ぎず、したがって、本発明の範囲を制限すると考えられるものではないという理解の下で、添付の図を使用することによりさらに具体的かつ詳細に本発明を記載および説明する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、本発明のある実施形態にしたがう一般的イリドイドについての構造式を示す。
【図2】図2は、本発明のある実施形態にしたがう一般的イリドイドについての構造式を示す。
【図3】図3は、本発明のある実施形態によるイリドイド含有植物製品のDNA保護活性を証明する研究結果を示す。
【図4】図4は、デアセチルアスペルロシド酸およびアスペルロシド酸の化学構造を示す。
【図5】図5は、ノニ植物の種々の部分におけるイリドイド分析のHPLCクロマトグラムを示す。
【図6】図6は、世界中の異なる熱帯地域から採集されたノニ果実のメタノール抽出物におけるイリドイド含有率の比較を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書に一般に記載されているとおり、本発明の構成成分は、幅広い種類の異なる構成で適合および設計し得ることは容易に理解されるであろう。したがって、本発明の組成物および方法の実施形態についての以下のより詳細な説明は、特許請求される本発明の範囲を制限することを意図したものではなく、単に本発明の現在好ましい実施形態を代表するものである。したがって、本発明の範囲は、上述の記載ではなく添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲と同等の意味および範囲内に該当する変化は全て、本発明の範囲内に包含される。
【0011】
本発明の実施形態は、加工モリンダ・シトリフォリア製品およびイリドイド供給源の組み合わせを含む、生理学的利益が得られるように設計された方法および組成物を特徴とする。生理学的利益は、ヤエヤマアオキまたはモリンダ・シトリフォリアL.植物およびイリドイド供給源に由来する構成成分の相乗的組み合わせから生じる。
【0012】
本発明の実施形態は、1種または複数の加工モリンダ・シトリフォリアL.製品をそれぞれ含むモリンダ・シトリフォリア組成物を含む。モリンダ・シトリフォリア製品は好ましくは、モリンダ・シトリフォリア果汁を含み、この果汁は好ましくは、組成物を哺乳動物に投与した場合に負の副作用を引き起こさずに所望の生理学的利益を最大にし得る量で存在する。モリンダ・シトリフォリアに由来する製品は、これらに限られないが、果実(果汁および果肉およびその濃縮物を含む)、葉(葉抽出物を含む)、種子(種子油を含む)、花、根部、樹皮および木部を含む、モリンダ・シトリフォリアL.植物の1種以上の部分を含有し得る。
【0013】
本発明のある組成物は、全組成物重量に対して約1から5パーセントの間で存在するモリンダ・シトリフォリア抽出物を含む。他のそのようなパーセンテージの範囲としては、約1から50パーセント、約85から99パーセント、約5から10パーセント、約10から15パーセント、約15から20パーセント、約20から50パーセントおよび約50から100パーセントが挙げられる。
【0014】
本発明のあるモリンダ・シトリフォリア組成物には、モリンダ・シトリフォリア果汁蒸発濃縮物が存在し、ここで、その蒸発濃縮物の濃縮度(本明細書においてさらに説明される)は約8から12パーセントの間である。他のそのようなパーセンテージの範囲としては、約4から12パーセントおよび約0.5から12パーセントが挙げられる。
【0015】
本発明のあるモリンダ・シトリフォリア組成物には、モリンダ・シトリフォリア果汁凍結濃縮物が存在し、ここで、その凍結濃縮物の濃縮度(本明細書においてさらに説明される)は約4から6パーセントの間である。他のそのようなパーセンテージの範囲としては、約0.5から2パーセント;および約0.5から6パーセントが挙げられる。
【0016】
1種または複数のモリンダ・シトリフォリア抽出物を他の成分または担体(本明細書においてさらに説明する)とさらに組み合わせて、医薬モリンダ・シトリフォリア製品または組成物(本明細書において「医薬」とは、ヒトまたは哺乳動物などの生体の健康を改善するように設計された任意の薬物または製品を指し、栄養補助製品を含む)を製造することができ、これもまた本発明のモリンダ・シトリフォリアである。医薬モリンダ・シトリフォリア製品の例には、これらに限られないが、経口投与型液剤および静脈注射用液剤が含まれる。
【0017】
本発明の方法はまた、モリンダ・シトリフォリア果汁およびその濃縮物を含むモリンダ・シトリフォリア組成物および抽出物を得ることを含む。本発明の実施形態の一部はモリンダ・シトリフォリア果汁プレメイドを得ることを企図していることがわかるであろう。本発明の様々な方法を本明細書においてさらにより詳細に記載する。
【0018】
本発明の以下の開示は副題で分類されている。副題の利用は、単に読者の利便性のためであって、いかなる意味においても制限と解釈されるべきではない。
【0019】
モリンダ・シトリフォリアL.植物の一般的な説明
ヤエヤマアオキまたはモリンダ・シトリフォリア植物は、科学的にはモリンダ・シトリフォリアLとして知られている。その植物は、南東アジア原産であり、遠い昔にインドから東ポリネシアまでの広い範囲に広がった。野生でばらばらに生育しており、かつ大農場や小さな個人の栽培地で栽培されてきた。果実は、いくつかの国の人々には食品として食されてきたが、モリンダ・シトリフォリア植物に最も共通する用途は従来、赤色と黄色の染料の供給源としてであった。
【0020】
モリンダ・シトリフォリア植物は天然成分が豊富であり、例えば、(葉に由来する):アラニン、アントラキノン、アルギニン、アスコルビン酸、アスパラギン酸、カルシウム、βカロチン、システイン、シスチン、グリシン、グルタミン酸、グリコシド、ヒスチジン、鉄、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、ナイアシン、フェニルアラニン、リン、プロリン、レジン、リボフラビン、セリン、βシトステロール、チアミン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、ウルソル酸,およびバリン;(花に由来する):アカセチン(acacetin)−7−o−β−d(+)−グルコピラノシド、5,7−ジメチル−アギペニン(agipenin)−4’−o−β−d(+)−ガラクトピラノシドおよび6,8−ジメトキシ−3−メチルアントラキノン−1−o−β−ラムノシル−グルコピラノシド;(果実に由来する):酢酸、アスペルロシド、ブタン酸、安息香酸、ベンジルアルコール、1−ブタノール、カプリル酸、デカン酸、(E)−6−ドデセノ−γ−ラクトン、(Z,Z,Z)−8,11,14−エイコサトリエン酸、エライジン酸、デカン酸エチル、ヘキサン酸エチル、オクタン酸エチル、パルミチン酸エチル、(Z)−6−(エチルチオメチル)ベンゼン、オイゲノール、グルコース、ヘプタン酸、2−ヘプタノン、ヘキサナル、ヘキサンアミド、ヘキサン二酸、ヘキサン酸(hexanoic acid、hexoic acid)、1−ヘキサノール、3−ヒドロキシ−2−ブタノン、ラウリン酸、リモネン、リノール酸、2−メチルブタン酸、3−メチル−2−ブテン−1−オール、3−メチル−3−ブテン−1−オール、デカン酸メチル、エライジン酸メチル、ヘキサン酸メチル、メチル3−メチルチオ−プロパノエート、オクタン酸メチル、オレイン酸メチル、パルミチン酸メチル、2−メチルプロパン酸、3−メチルチオプロパン酸、ミリスチン酸、ノナン酸、オクタン酸(octanoic acid、octoic acid)、オレイン酸、パルミチン酸、カリウム、スコポレチン、ウンデカン酸、(Z,Z)−2,5−ウンデカジエン−1−オールおよびボミフォル(vomifol);(根に由来する):アントラキノン、アスペルロシド(ルビクロル酸(rubichloric acid))、ダムナカンサル、グリコシド、モリンダジオール、モリンジン、モリンドン、粘着性物質、ノル−ダムナカンサル、ルビアジン、ルビアジンモノメチルエーテル、樹脂、ソランジジオール、ステロールおよびトリヒドロキシメチルアントラキノン−モノメチルエーテル;(根皮に由来する):アリザリン、クロロルビン、グリコシド(ペントース、ヘキソース)、モリンダジオール、モリンダニグリン、モリンジン、モリンドン、樹脂性物質、ルビアジンモノメチルエーテルおよびソランジジオール;(木部に由来する):アントラガロール−2,3−ジメチルエーテル;(組織培養物に由来する):ダムナカンサル、ルシジン、ルシジン−3−プリメベロシドおよびモリンドン−6β−プリメベロシド;(苗に由来する):アリザリン、アリザリン−α−メチルエーテル、アントラキノン、アスペルロシド、ヘキサン酸、モリンダジオール、モリンドン、モリンドゲニン(morindogenin)、オクタン酸およびウルソル酸が含まれる。
【0021】
モリンダ・シトリフォリア葉の加工
モリンダ・シトリフォリア植物の葉は、本発明の組成物中に存在し得るモリンダ・シトリフォリア植物の考え得る一構成成分である。例えば、ある組成物は、本明細書においてさらに記載される葉抽出物および/または葉汁を含む。ある組成物は、モリンダ・シトリフォリア植物から得られる葉抽出物および果汁の両方からなるリーフセラム(leaf serum)を含む。本発明のいくつかの組成物は、栄養補助製品に組み込まれるようなリーフセラムおよび/または様々な葉抽出物を含む(本明細書において「栄養補助剤」とは、ヒトまたは哺乳動物などの生物の健康を改善するように設計された任意の製品を指す)。
【0022】
本発明のある実施形態では、モリンダ・シトリフォリア葉抽出物は、以下のプロセスを使用して得る。初めに、モリンダ・シトリフォリアL.植物から比較的乾燥した葉を採集し、小片に裁断し、破砕装置、好ましくは、液圧プレスに入れ、ここで葉小片を破砕する。ある実施形態では次いで、当技術分野で公知の方法を使用して、破砕された葉小片にエタノール、メタノール、酢酸エチルまたは他のアルコールベースの誘導体などのアルコールを浸透させる。次に、ある実施形態では、破砕した葉小片からアルコールおよび全てのアルコール可溶性成分を抽出し、葉抽出物を残し、次いで、これを熱で減少させ、全ての液体を除去する。生じた乾燥葉抽出物を、本明細書においては「一次葉抽出物」と称する。
【0023】
ある実施形態では、一次葉抽出物を続いて低温殺菌する。一次葉抽出物を好ましくは70から80摂氏温度の範囲の温度で、抽出物の大きな化学変化を伴わずに、任意の好ましくない生物を破壊するのに十分な時間低温殺菌することができる。低温殺菌はまた、様々な照射技術または方法に従って行うことができる。
【0024】
本発明のある実施形態では、低温殺菌された一次葉抽出物を遠心分離デカンターに入れ、遠心分離して、残っている葉汁を、クロロフィルなどの他の物質から除去または分離する。遠心分離サイクルが完了すると、葉抽出物は比較的精製された状態である。次いで、この精製された葉抽出物を上記で説明したものと同様に再度低温殺菌して、精製一次葉抽出物を得る。
【0025】
低温殺菌されているか、かつ/または精製されているかに関わらず、好ましくは、一次葉抽出物を2つの個別のフラクション:乾燥ヘキサンフラクションおよび水性メタノールフラクションにさらに分画する。これは好ましくは、二酸化ケイ素およびCH2Cl2−MeOH成分を含有するガスクロマトグラフによって、当技術分野で周知の方法を使用して達成される。本発明のある実施形態では、メタノールフラクションをさらに分画して、二次メタノールフラクションを得る。ある実施形態では、ヘキサンフラクションをさらに分画して、二次ヘキサンフラクションを得る。
【0026】
一次葉抽出物、ヘキサンフラクション、メタノールフラクションまたは任意の二次ヘキサンもしくはメタノールフラクションなどの1種または複数の葉抽出物を、モリンダ・シトリフォリア植物の果実の果汁と組み合わせてリーフセラムを得ることができる(果汁を得るプロセスは、本明細書においてさらに記載される)。ある実施形態では、リーフセラムを出荷に備えてパッケージングし凍結する。他には、本明細書において説明されるとおりの栄養補助製品にさらに組み込む。
【0027】
モリンダ・シトリフォリア果実の加工
本発明のある実施形態は、モリンダ・シトリフォリア植物の果汁を含む組成物を含む。ある実施形態では、ヒトが消費するためにおいしくなるように果実を加工し、本発明の組成物に含有させることができる。加工モリンダ・シトリフォリア果汁は、熟したモリンダ・シトリフォリア果実の種子および皮をジュースおよび果肉から分離し、ジュースから果肉を濾過し、ジュースをパッケージングすることによって調製することができる。別法では、ジュースをパッケージングするのではなく、ジュースを凍結されたまたは低温殺菌された別の製品中の成分として直ちに含有させることもできる。本発明のある実施形態では、ジュースと果肉を裏ごしして均質な混合物にし、他の成分と混合することができる。他のプロセスには、果実およびジュースを凍結乾燥させることが含まれる。果実およびジュースは、最終ジュース製品を製造する際に再構成することができる。さらに他のプロセスには、果実およびジュースを素練りする前に風乾することが含まれる。
【0028】
モリンダ・シトリフォリア果汁の目下好ましい製造プロセスでは、果実を手作業で摘み取るか、または機械設備で摘み取るかのいずれかである。果実は好ましくは、直径が少なくとも1インチ(2〜3cm)から最大12インチ(24〜36cm)で収穫できる。果実の色は好ましくは、濃緑色から黄緑色、白色まで、およびその間の色のグラデーションの範囲である。収穫後、果実を十分に洗浄し、その後何らかの加工を行う。
【0029】
果実は0から14日間、しかし好ましくは2から3日間、完熟させるか熟成させることができる。果実を、果実が地面と接触しないよう設備上に置くことによって完熟または熟成させる。熟成の間、果実を好ましくは布または網素材で覆うが、覆わなくても、果実を熟成させることができる。さらなる加工に向けて準備が整うと、果実の色が、薄緑、薄黄色、白色または透明感のある色などに明るくなる。果実を損傷について、または過度の緑色および硬度について調べる。損傷した果実および硬く緑色の果実は、許容できる果実とは別にする。
【0030】
完熟し、熟成した果実を好ましくは、さらなる加工および輸送のためにプラスチックの内張りをした容器に入れる。熟成した果実の容器は0から30日間は保管することができるが、好ましくは、果実の容器を7から14日間保管し、その後、加工する。容器を冷蔵条件下で貯蔵し、その後さらに加工することもできる。果実を貯蔵容器から取り出し、手作業によって、または機械式分離器で加工する。種子および皮をジュースおよび果肉から分離する。
【0031】
ジュースおよび果肉を貯蔵および輸送用容器にパッケージングすることができる。別法では、ジュースおよび果肉を直ちに加工して、完成ジュース製品にすることができる。容器は、冷蔵、凍結または室温条件で貯蔵することができる。モリンダ・シトリフォリアジュースおよび果肉を好ましくはブレンドして、均質な混合物にし、その後、着香料、甘味料、栄養成分、植物成分および着色料などの他の成分と混合してもよい。完成ジュース製品を好ましくは加熱し、181°F(83℃)の最低温度またはより高温の最高212°F(100℃)で低温殺菌する。別の加工製品は、濃縮物または希釈された形態のいずれかのモリンダ・シトリフォリアピューレおよびピューレジュースである。ピューレは本質的には、種子から分離された果肉であり、本明細書において記載される果汁製品とは異なる。
【0032】
製品をプラスチック製、ガラス製または加工温度に耐え得る他の適した材料からなる最終容器に充填し、密閉する。その容器を充填温度で維持するか、または迅速に冷却し、次いで、運送用容器に入れてもよい。運送用容器を好ましくは、最終容器中の製品の温度を維持または制御する材料および方法で包む。
【0033】
ジュースおよび果肉を、濾過設備で果肉をジュースから分離することによってさらに加工することができる。濾過設備は好ましくは、これに限られないが、遠心デカンター、サイズが1ミクロンから最大2000ミクロン、より好ましくは500ミクロン未満のスクリーンフィルター、フィルタープレス、逆浸透濾過装置および任意の他の標準的な市販の濾過装置からなる。作動フィルター圧は好ましくは、0.1psigから最大約1000psigの範囲である。流速は好ましくは、0.1g.p.m.から最大1000g.p.m.の範囲であり、より好ましくは5から50g.p.m.の間である。湿潤果肉を洗浄し、少なくとも1回、最大10回濾過し、ジュースを果肉からいずれも除去する。生じた果肉抽出物は典型的には、10から40重量パーセントの繊維含有率を有する。生じた果肉抽出物を好ましくは、最低181°F(83℃)の温度で低温殺菌し、次いで、さらなる加工のためにドラムにつめるか、高繊維製品にする。
【0034】
濾過したジュースと、湿潤果肉の洗浄からの水とを好ましくは、一緒に混合する。濾過したジュースを、40〜70ブリックスおよび0.1から80パーセント、より好ましくは、25〜75パーセントの水分まで真空蒸発させる。生じた濃縮モリンダ・シトリフォリアジュースは低温殺菌してもしなくてもよい。例えば、糖含有率または水分活性が微生物の増殖を防ぐのに十分なほど低いという状況では、ジュースは低温殺菌されないであろう。
【0035】
モリンダ・シトリフォリア種子の加工
本発明のあるモリンダ・シトリフォリア組成物は、モリンダ・シトリフォリア植物由来の種子を含む。本発明のある実施形態では、実験室用ミルで種子粉末に粉砕することによって、モリンダ・シトリフォリア種子を加工する。ある実施形態では、種子粉末を処理しないままにする。ある実施形態では、種子粉末をヘキサンに好ましくは室温で1時間浸し、撹拌することによって、種子粉末をさらに脱脂する(薬物:ヘキサン−比1:10)。ある実施形態では、次いで、残渣を真空下で濾過し、再度脱脂し(好ましくは、同条件下で30分間)、再度、真空下で濾過する。粉末は、残存するヘキサンを除去するために換気フード内で一晩維持してもよい。
【0036】
さらに、本発明のある実施形態では、脱脂された、および/または未処理の粉末を、好ましくは薬物溶媒比1:2でエタノール50%(m/m)を用いて室温で24時間抽出する。
【0037】
モリンダ・シトリフォリア油の加工
本発明のある実施形態は、モリンダ・シトリフォリア植物から抽出された油を含むことができる。油を抽出および加工する方法は、参照によって本明細書に組み込まれる1999年8月27日に出願され、2001年4月10日に米国特許第6,214,351号として発行された、米国特許出願公開第09/384,785号に記載されている。モリンダ・シトリフォリア油は典型的には、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸およびリノレン脂肪酸などのトリグリセリドとしての数種の異なる脂肪酸と、より少量で存在する他の脂肪酸との混合物を含む。加えて、油は好ましくは、油の腐敗を阻害する抗酸化剤を含む。好ましくは慣用の食品用抗酸化剤を使用する。
【0038】
イリドイド
本発明の実施形態は、イリドイド組成物の供給源を含み、これはそれぞれ1種または複数の加工したまたは天然に生ずる植物を含む。イリドイドは、幅広い種類の植物において、かつ一部の動物において見出される一群の二次代謝産物である。イリドイドは、苦味強壮薬、鎮静薬、降圧薬、解熱薬、鎮咳薬、創傷および皮膚障害用治療薬として使用されるいくつかの民間薬用植物に見出されるシクロペンタ[c]ピランモノテルペノイドの広範かつなお増えつつある一群を示す。一般的なイリドイドの典型的な構造式を図1および2に示す。少なくとも3種の異なる種類のイリドイドが存在する:モノテルペン環が糖分子に結合しているグリコシドイリドイド;モノテルペン環に糖分子が結合していない非グリコシドイリドイド;およびその苦味および草食動物に対する忌避物質としての機能について知られており、デオキシロガニン酸に由来し、酸化を介してC11でカルボキシルになっている単純に一群のイリドイドであるセコイリドイドイリドイド。
【0039】
イリドイド供給源は、様々な植物の科および種から選択することができ、例えば下記が挙げられる(下記の本出願の処方物部分では「リストA」と称される):ゴマノハグサ科、アカネ科、リンドウ科、キョウチクトウ科、レンプクソウ科、シソ科、ノウゼンカズラ科、モクセイ科、クマツヅラ科、アジサイ科、ハマウツボ科、トチュウ科、ゴマノハグサ科、キツネノマゴ科、Galium verum、Morinda officinalis、Galium melanantherum、Pyrola calliatha、Radix Morindae、Pyrola xinjiangensis、Pyrola elliptica、Coussarea platyphylla、Craibiodendron henryi、Crotalaria emarginella、Cranberry、Saprosma scortechinii、Galium rivale、Arbutus andrachne、G.humifusum、G.paschale、G.mirum、G.macedonicum、G.rhodopeum、G.aegeum、Galium aparine、Vaccinium myrtillus、Vaccinium bracteatum、ビルベリー、ブルーベリー、オリーブ、Morinda lucida、コケモモ、Morinda parvifolia、Saprosma scortechinii、Arbutus andrachne、Cornus Canadensis、Cornus suecica、Galium種、Liquidambar formasans、Arbutus andrachne、Rhododendron luteum、Arbutus unedo、アカネ亜科、S.sagittatum、S.convolvulifolium、Arctostaphylos uva−ursi、Andromeda polifolia、Tripetaleia paniculata、Asperula adorata、Randia canthioides、Tecomella undulate、Thunbergia alata、Thunbergia fragrans、Mentzelia albescens、Deutzia scabra、Verbascum lychnitis、Mentzelia linleyi、Mentzelia lindleyi、Mentzelia lindbeimerii、Mentzelia involucrate、Randia canthioides、Lamiastrum galeobdolon、Teucrium bircanicum、Teucrium arduini、Betonica officinalis、Barleria prionitis、Harpagophytum procumbens、Ajuga decumbens、Anarrhinum orientale、Linaria clementei、Kickxia spuria、Veronicastrum sibiricum、Physostegia virginiana、Betonica officinalis、Clerodendrum thomsonae、Rebmannia glutinosa、Ajuga reptans、Rebmannia glutinosa、Penstemon nemorosus、Capraria biflora、Rogeria adenophylla、Ajuga spectabilis、Avecennia officinalis、Plantago asiatica、Vitex negundo、Penstemon cardwellii、Tecoma cbrysantha、Odontites verna、Verbascum sinuatum、Verbascum nigrum、Verbascum laxum、Buddleja globosa、Vitex agnuscastus、Penstemon eriantberus、Vitex rotundifolia、Euphrasia rostkoviana、Tecoma beptaphylla、Plantago media、Castilleja wightii、Rebmannia glutinosa、Tecoma beptaphylla、Castilleja rbexifolia、Utricularia australis、Verbascum saccatum、Verbascum sinuatum、Verbascum georgicum、Premna odorata、Premana japonica、Verbascum pulverulentum、Scrophularia scopolii、Scropbularia ningpoensis、Veronica officinalis、Besseya plantaginea、Veronicastrum sibiricum、Catalpa speciosa、Tabebuia rosea、Picrorbiza kurrooa、Veronica bellidioides、Penstemon nemorosus、Globularia alypum、Pinguicula vulgaris、Globularia Arabica、Antirrbinum orontium、Retzia capensis、Pbaulopsis imbricate、Macfadyena cynancboides、Paulownia tomentosa、Asystasia bella、Rebmannia glutinosa、Erantbemum pulcbellum、Hygropbila difformis、Boscbniakia rossica、Linaria cymbalaria、Satureja vulgaris、Lamium amplexicaule、Viburnum betulifolium、Viburnum bupebense、Tecoma stans、Plantago arenaria、Campsidium valdivianum、Campsis chinensis、Tecoma capensis、Penstemon pinifolius、Eupbrasia salisburgensis、Clerodendrum incisum、Clerodendrum incisum、Clerodendrum ugandense、Lamourouxia multifida、Nepeta cataria、Argylia radiate、Linaria cymbalaria、Monocbasma savatieri、Veronica anagallis−aquatica、Avicennia offinalis、Avicennia marina、Gentian、pedicellata、Alangium platanifolium、Lonicera coerulea、Swertica japonica、Melampyrum cristatum、Monochasma savatieri、Vitex negundo、Avicennia marina、Tarenna graveolens、Argylia radiate、Veronica anagallis−aquatica、Castilleja integra、Galium verum、Arbutus unedo、Galium mollugo、Andromeda polifolia、Gelsemium sempervirens、Verbena brasiliensis、Gelsemium sempervirens、Randia dumetorum、Penstemon barbatus、Odontites verna、Gentiana verna、Erytbraea centaurium、Gentiana pyrenaica、Desfontainia spinosa、Lonicera periclymenum、Strycbnos roborans、Pedicularis palustris、Penstemon nitidus、Citbarexylum fruticosum、Fouquieria diguetii、Nyctantbes arbortristis、Mussaenda、Besseya plantaginea、Stacbytarpbeta jamaicensis、Cantbium subcordatum、Barleria lupulina、Barleria prionitis、Plectronia odorata、Salvia digitaloides、Stacbytarpbeta mutabilis、Penstemon strictus、Duranta plumeri、Sesamum angolense、Rebmannia glutinosa、Parentucellia viscose、Melampyrum arvense、Gardenia jasminoides、Randia Formosa、Oldenlandia diffusa、Castilleja integra、Eupbrasia rostkoviana、Fouquieria diguetii、Penstemon nitidus、Feretia apodantbera、Randia cantbioides、Asystasia bella、Viburnum urceolatum、Gentiana depressa、Syringa reticulate、Deutzia scabra、Eccremocarpus scaber、Cistanche salsa、Rebmannia glutinosa、Catalpa ovate、Myoporum deserti、Teucrium marum、Gelsemium sempervirens、Viburnum urceolatum、Argylia radiate、Morinda lucida、Thunbergia gandiflora、Thunbergia alata、Thunbergia laurifolia、Mentzelia cordifolia、Angelonia integerrima、Linaria genstifolia、Caryopteris mongholica、Linaria arcusangeli、Leonurus persicus、Tubebuia impetiginosa、Phyllarthron madagascariense、Phsostegia virginiana、Harpagophytum procumbens、Caryopteris clandonensis、Cymbalaria muralis、Scrophularia buergeriana、Caryopteris mongholica、Caryopteris clandonensis、Verbascum undulatum、Globularia dumulosa、Pedicularis artselaeri、Utricularia vulgaris、Pedicularis chinensis、Verbascum phlomoides、Plantago subulata、Clerodendrum inerme、Scrophularia lepidota、Globularia davisiana、Globularia cordifolia、Holmskioldia sanguine、Gmelina philippensis、Scrophularia nodosa、Picrorhiza kurroa、Gmelina arborea、Penstemon newberryi、Asystasia intrusa、Catalpa fructus、Scrophularia s


corodonia、Premna subscandens、Catalpa ovate、Verbascum spinosum、Scrophularia auriculata、Scrophularia lepidota、Veronica hederifolia、Tabebuia impetiginosa、Veronica pectinata var.glandulosa、Baleria strigosa、Pedicularis procera、Crescentia cujete、Thunbergia grandiflora、Thunbergia laurifolia、Viburnum suspensum、Pedicularis kansuensis、Nepeta Cilicia、Euphrasia pectinata、Penstemon parryi、Penstemon barrettiae、Tecoma capensis、Pedicularis plicata、Vitex altissima、Veronica anagallis−aquatica、Clerodendrum inerme、Vitex agnus−castus、Dipsacus asperoides、Chioccoca alba、Alangium lamarckii、Cornus capitata、Strychnos nux−vomica、Alangium platanifolia var.trilobum、Gentiana linearis、Swertia franchetiana、Picconia excels、Clerodendrum inerme、Verbenoxylum reitzii、Leonurus persicus、Avicennia germinans、Canthium berberidifolium、Clerodendrum inerme、Avicennia officinalis、Lippia graveolens、Ajuga pseudoiva、Barleria lupulina、Calycophyllum spruceanum、Phlomis capitata、Phlomis nissolii、Premna barbata、Plantago alpine、Avicennia marina、Galium humifusum、Morinda coreia、Saprosma scortechinii、Plantago atrata、P.maritime、P.subulata、Erinus alpines、Paederia scandens、Tocoyena Formosa、Fagraea blumei、Hedyotis chrysotricha、Paederia scandens、Jasmium hemsleyi、Eucnide bartonioides、Rauwolfia serpentine、Picconi、excels、Gentiana kurroo、Nepeta cadmea、Gmelina philippensis、Penstemon mucronatus、Citharexylum caudatum、Phlomis aurea、Eremostachys glabra、Phlomis rigida、P.tuberose、Pedicularis plicata、Duranta erecta、Bouchea fluminensis、Phlomis brunneogaleata、Barleria lupulina、Zaluzianskya capensis、Thevetia peruviana、Plantago lagopus、Gardenoside(およびその酸加水分解産物)、Asperuloside(およびその酸加水分解産物)、Canthium schimperianum、Plantago arborescens、P.ovate、P.webbii、Plantago cornuti、Plantago hookeriana、Plantago altissima、Penstemon secudiflorus、Viburnum luzonicum、Galium lovcense、Nyetanthes arbor−tristis、Rothmania macrophylla、Myxopyrun smilacifolium、Nepeta racemosa、Linaria japonica、Viburnum ayavacense、Viburnum tinus、Viburnum rhytidophyllum、Viburnum lantana var.discolor、Viburnum prunifolium、Centranthus longiflorus、Viburnum sargenti、Plumeria obtuse、Dunnia sinensis、Morinda morindoides、Caryopteris clandonensis、Vitex rotundifolia、Globularia dumulosa、Pedicularis artselaeri、Cymbaria mongolica、Pedicularis kansuensis f.albiflora、Phlomis umbrosa、Dunnia sinensis、Gelsemium sempervirens、Verbena littoralis、Syringia afghanica、Tabebuia impetiginosa、Patrinia scabra、Catalpa fructus、Scrophularia lepidota、Lasianthus wallichii、Crescentia cujete、Kickxia elatine、K.spuria、K.commutate、Linaria arcusangeli、L.flava、Coelospermum billardieri、Randia spinosa、Asperula maximowiczii、Wulfenia carinthiaca、Fagraea blumei、Daphniphyllum calycinum、Penstemon ricbardsonii、Nardostachys chinensis、Sambucus ebulus、Penstemon confertus、Sambucus ebulus、Penstemon serrulatus、Penstemon birsutus、Viburnum furcatum、Viburnum betulifolium、Viburnum japonicum、Allamanda neriifolia、Plumeria acutifolia、Allamanda catbartica、Alstonia boonei、Actinidia polygama、Patrinia villosa、Patrinia gibbosa、Posoqueria latifolia、Strycbnos spinosa、Kigelia pinnata、Centrantbus ruber、Cerbera mangbas、Mentzelia spp.、Teucrium marum、Eucommia ulmoides、Aucuba japonica、Gelsemium sempervirens、Syringa amurensis、Strychnos spinosa、Lonicera alpigena、Nauclea diderrichii、Olea europaea、Ligustrum japonicum、Swertia japonica、Swertia mileensis、Crucksbanksia verticillata、Gentiana asclepiadea、Jasminum multiflorum、Menyantbes trifoliate、Jasminum mesnyi、Jasminum azoricum、Jasminum sambac、Centaurium erythraea、Centaurium littorale、Gentiana gelida、Gentiana scabra、Jasmium bumile var.revolutum、Syringa vulgaris、Osmantbus ilicifolius、Ligustrum ovalifolium、Ligustrum obtusifolium、Gentiana pyrenaica、Isertia baenkeana、Olea europaea、Osmantbus fragrans、Exacum tetragonum、Hydrangea macrophylla、Hydrangea scandens、Abelia grandiflora、Dipsacus laciniatus、Scaevola racemigera、Erytbraea centaurium、Lisiantbus jefensis、Alyxia reinwardtii、Desfontainia spinosa、Patrinia saniculaefolia、Plantago asiatica、Plantago種、Gentiana種、Hapagophytum種、Pterocephalus perennis subsp.Perennis、Morinda citrifolia、Campsis grandiflora、Heracleum rapula、Syringa dilatata、Bartsia alpine、Hedyotis diffusa、Sickingia williamsii、Buddleja cordobensis、Borreria Verticillataならびにそれらの組み合わせ。
【0040】
ある実施形態は、列挙した植物の任意の部分に由来するイリドイド供給源を、植物のみで相互に組み合わせて、または他の成分と組み合わせて利用することができる。例えば、葉(葉抽出物を含む)、果実、樹皮、種子(種子油を含む)、根部、油、ジュース(果汁および果肉ならびにそれらの濃縮物を含む)、または植物のリストからの他の製品を、イリドイド供給源として利用することができる。したがって、植物の一部の部分は上記で述べられていないが、ある実施形態は、植物の全ての部分から選択される1つまたは複数の部分を使用することができる。
【0041】
本発明のある組成物は、全組成物重量に対して約1から5パーセントの間で存在するイリドイド供給源を含む。他のそのようなパーセンテージ範囲としては、約0.01から0.1パーセント;約0.1から50パーセント;約85から99パーセント;約5から10パーセント;約10から15パーセント;約15から20パーセント;約20から50パーセント;および約50から100パーセントが挙げられる。
【0042】
ある実施形態では、イリドイド供給源を他の成分または担体(本明細書においてさらに説明する)と組み合わせて、イリドイドの医薬用のイリドイド供給源(本明細書において「医薬」とは、ヒトまたは哺乳動物などの生体の健康を改善するように設計された任意の薬物または製品を指し、栄養補助製品を含む)を製造することができる。
【0043】
ある実施形態では、上記で列挙された植物のうちの1種または複数から様々な抽出物を利用することができる。ある実施形態では、抽出物は、7b−アセトキシ−10−O−アセチル−8a−ヒドロキシデカペタロシド(化合物2)、10−アセトキシマジョロシド、7−O−アセチル−10−O−アセトキシロガニン、6−O−アセチルアジュゴール、6−O−(2_−O−アセチル−3_−O−シンナモイル−4_−O−p−メトキシシンナモイル−a−Lラムノピラノシル)カタルポール、6−O−(3_−O−アセチル−2_−O−トランス−シンナモイル)−a−L−ラムノピラノシルカタルポール、8−O−アセチルクランドノシド、8−O−アセチル−6_−O−(p−クマロイル)ハルパギド、8−O−アセチル−6−O−トランス−p−クマロイルシャンジシド、6−アセチルデアセチルアスペルロシド、8−O−アセチル−1−エピ−シャンチゲニン(shanzhigenin)メチルエステル、アセチルガエルトネロシド、10−O−アセチルゲニポシド酸、10−O−アセチル−8a−ヒドロキシデカペタロシド、8−O−アセチル−6b−ヒドロキシイポラミイド、2−O−アセチルラミリドシド(lamiridoside)、3−O−アセチルロガン酸、4−O−アセチルロガン酸、6−O−アセチルロガン酸、6b−アセチル−7b−(E)−p−メトキシシンナモイル−ミキソピロシド(myxopyroside)、6b−アセチル−7b−(Z)−p−メトキシシンナモイル−ミキソピロシド、10−O−アセチルモノトロペイン、8−O−アセチルムサエノシド、10−O−アセチルパトリノシド、3−O−アセチルパトリノシド、6−O−アセチルプルミエリド−p−E−クマレート、6−O−アセチルプルミエリド−p−Z−クマレート、6−O−アセチルスカンドシド、8−O−アセチルシャンチゲニンメチルエステル、8−O−アセチルシャンジシド、アクミナツシド、アグヌカストシドA(6−O−フォリアメントイルムサエノシド酸(Foliamenthoylmussaenosidic acid))、アグヌカストシドB(6−O−(6,7−ジヒドロフォリアメントイル)−ムサエノシド酸)、アグヌカストシドC(7−O−トランス−p−クマロイル−6−O−トランス−カフェオイル−8−エピ−ロガン酸)、アラトシド、アルボシドI、アルボシドII、アルボシドIII、アルピノシド、アンゲロシド、6−O−b−D−アピノプラノシルムサエノシド酸、2−O−アピオシルガルドシド、アクアチコシドA(6−O−ベンゾイル−8−エピ−ロガン酸)、アクアチコシドB(6−O−p−ヒドロキシベンゾイル−8−エピ−ロガン酸)、アクアチコシドC(6−O−ベンゾイルガルドシド)、アルボレスコシド、アルボレスコシド酸、アルボルシドD、アルクスアンゲロシド(Arcusangeloside)、アルツェラエニンA、アルツェラエニンC、アルツェラエニンB、アスペルロシドA、アスペルロシドB、アスペルロシドC、アスペルロシド酸エチルエステル、6−O−a−L−(2−O−ベンゾイル,3−O−トランス−p−クマロイル)ラムノピラノシルカタルポール、10−O−ベンゾイルデアセチルアスペルロシド酸、6−O−ベンゾイル−8−エピ−ロガン酸、6−O−ベンゾイルガルドシド、10−O−ベンゾイルグロブラリゲニン(globularigenin)、10−ビスフォリアメントイルカタルポール、ブルメオシドA、ブルメオシドB、ブルメオシドC、ブルメオシドD、ボウケオシド、ブルネオガレアトシド(Brunneogaleatoside)、3b−ブトキシ−3,4−ジヒドロアウクビン、6−O−ブチルアウクビン、6−O−ブチル−エピ−アウクビン、6−O−カフェオイルアジュゴール、10−O−カフェオイルアウクビン、6−O−トランス−カフェオイルカリオプトシド酸、10−O−トランス−p−カフェオイルカタルポール、10−O−E−カフェオイルゲニポシド酸、2−カフェオイルムサエノシド酸、6−O−トランス−カフェオイルネグンドシド、カリオプトシド酸、カウダトシドA、カウダトシドB、カウダトシドC、カウダトシドD、カウダトシドE、カウダトシドF、クロロツベロシド、10−O−(シンナモイル)−6−(デスアセチル−アルピノシジル(alpinosidyl))カタルポール、10−O−E−シンナモイルゲニポシド酸、8−O−シンナモイルムサエノシド酸、8−シンナモイルミオポロシド、7b−シンナモイルオキシウガンドシド(ugandoside(セラトシド(Serratoside)A)、7−O−トランス−p−クマロイル−6−O−トランス−カフェオイル−8−エピ−ロガン酸、6−O−a−L−(2−O−トランス−シンナモイル)−ラムノピラノシルカタルポール、6−O−a−L−(3−O−トランス−シンナモイル)−ラムノピラノシルカタルポール、6−O−a−L−(4−O−トランス−シンナモイル)−ラムノピラノシルカタルポール、シトリフォリニンA、シトリフォリノシドA、クランドネンシン、クランドノシド、クランドノシドII、コエロビラルジン、6−O−トランス−p−クマロイル−8−O−アセチルシャンジシドメチルエステル、6−O−cis−p−クマロイル−8−O−アセチルシャンジシドメチルエステル、6−O−(p−クマロイル)アンチリノシド、10−O−cis−p−クマロイルアシスタシオシドE、10−O−トランス−p−クマロイルアシスタシオシドE、6−O−p−クマロイルアウクビン、6−O−p−トランス−クマロイルカリオプトシド酸、6−O−cis−p−クマロイルカタルポール、10−O−cis−p−クマロイルカタルポール、6−O−トランス−p−クマロイル−7−デオキシレマグルチンA、6−O−cis−p−クマロイル−7−デオキシレマグルチンA、2−トランス−p−クマロイルジヒドロペンステミド、2−O−クマロイル−8−エピ−テコモシド、10−O−トランス−クマロイルエランテモシド(eranthemoside)、10−O−E−p−クマロイルゲニポシド酸、7−O−クマロイルロガン酸、クレセンチンI、クレセンチンII、クレセンチンIII、クレセンチンIV、クレセンチンV、6−O−トランス−p−クマロイルロガニン、6−O−cis−p−クマロイルロガニン、7−O−p−クマロイルパトリノシド、2−O−クマロイルプラタレナロシド、6−O−(4−O−p−クマロイル−b−D−キシロピラノシル)−アウクビン、7b−クマロイルオキシウガンドシド、クレセントシドA、クレセントシドB、クレセントシドC、ゲニポシド酸のシアン発生性配糖体、ダフカリシノシジンA、ダフカリシノシジンB、ダビシオシド、デアセチルアルピノシド(アルボレスコシド酸)、デヒドロガエルトネロシド、デヒドロメトキシガエルトネロシド、5−デオキシアンチリノシド、4−デオキシカノコシドA、4−デオキシカノコシドC、6−デオキシメリトシド、5−デオキシセサモシド、デスアセチルホオケリオシド、デス−p−ヒドロキシベンゾイルキササゲノールB、2,3−ジアセチルイソバレロシダート、2,3−ジアセチルバレロシダート、6−O−a−L−(2−O−,3−O−ジベンゾイル、4−O−cis−p−クマロイル)ラムノピラノシルカタルポール、6−O−a−L−(2−O−,3−O−ジベンゾイル、4−O−トランス−p−クマロイル)ラムノピラノシルカタルポール、6−O−a−L−(2−O−,3−O−ジベンゾイル)ラムノピラノシルカタルポール、6a−ジヒドロコルン酸(dihydrocornic acid)、6b−ジヒドロコルン酸、6−O−(6,7−ジヒドロフォリアメントイル)−ムサエノシド酸、3,4−ジヒドロ−3a−メトキシパエデロシド、3,4−ジヒドロ−3b−メトキシパエデロシド、3,4−ジヒドロ−6−O−メチルカタルポール、5,6b−ジヒドロキシアドキソシド、2−(2,3−ジヒドロキシベンゾイルオキシ)−7−ケトロガニン、5b,6b−ジヒドロキシボシュナロシド、ペデロシド酸のダイマー、ペデロシド酸およびパエデロシドのダイマー、ペデロシド酸およびペデロシド酸メチルエステルのダイマー、6−O−(3,4−ジメトキシベンゾイル)クレセンチンIV3−O−b−D−グルコピラノシド、10−O−(3,4−ジメトキシ−(E)−シンナモイル)−アウクビン、10−O−(3,4−ジメトキシ−(Z)−シンナモイル)−カタルポール、10−O−(3,4−ジメトキシ−(E)−シンナモイル)−カタルポール、6−O−[3−O−(トランス−3,4−ジメトキシシンナモイル)−a−L−ラムノピラノシル]−アウクビン、ズムロシド(Dumuloside)、ズンニシニン、ズンニシイノシド、ズランテレクトシドA、ズランテレクトシドB、ズランテレクトシドC、ズランテレクトシドD、6−エピ−8−O−アセチルハルパギド、6−O−エピ−アセチルスカンドシド、6,9−エピ−8−O−アセチルシャンジシドメチルエステル、8−エピ−アポダンテロシド、1,5,9−エピ−デオキシロガン酸グルコシルエステル、5,9−エピ−7,8−ジデヒドロペンステモシド、(5a−H)−6a−8−エピ−ジヒドロコルニン、8−エピ−グランジフロル酸、7−エピ−ロガニン、8−エピ−ムラリオシド、5,9−エピ−ペンステモシド、3−エピ−フロムリン、1−エピ−シャンチゲニンメチルエステル、8−エピ−テコモシド(7b−ヒドロキシプラタレナロシド)、7b,8b−エポキシ−8a−ジヒドロゲニポシド、7,8−エポキシ−8−エピ−ロガン酸、6b,7b−エポキシ−8−エピ−スプレンドシド、エポキシガエルトネロシド、エポキシメトキシガエルトネロシド、エリノシド、8−O−フェルロイルハルパギド、7−O−E−フェルロイルロガン酸、7−O−Z−フェルロイルロガン酸、6−O−E−フェルロイルモノトロペイン、10−O−E−フェルロイルモノトロペイン、6−O−トランス−フェルロイルネグンドシド、6−O−a−L−(4−O−cis−フェルロイル)−ラムノピラノシルカタルポール、6−O−フォリアメントイルムサエノシド酸、2−O−フォリアメントイルプラタレナロシド、ホルモシノシド、10−O−b−D−フルクトフラノシルテビリドシド、ガエルトネリン酸、ガエルトネロシド、6−O−a−D−ガラクトピラノシルハルパゴシド(Galctopyranosylharpagoside)、6−O−a−D−ガラクトピラノシルシリンゴピクロシド、ゲルセミオール−6−トランス−カフェオイル−1−グルコシド、グロブロシドA、グロブロシドB、グロブロシドC、3−O−b−D−グルコピラノシルカタルポール、6−O−(4−O−b−グルコピラノシル)−トランス−p−クマロイル−8−O−アセチルシャンジシドメチルエステル、6−O−a−D−グルコピラノシルロガン酸、3−O−b−グルコピラノシルスチルベリコシド、6−O−a−D−グルコピラノシルシリンゴピクロシド、3−O−b−D−グルコピラノシルシリンゴピクロシド、4−O−b−D−グルコピラノシルシリンゴピクロシド、3−O−b−D−グルコピラノシルテビリドシド、6−O−b−D−グルコピラノシルテビリドシド、10−O−b−D−グルコピラノシルテビリドシド、リネアロシド(7−O−(4−O−グルコシル)−クマロイルロガン酸)の4−O−グルコシド、グルコシルメンツェホリオール、グメリノシドA、グメリノシドB、グメリノシドC、グメリノシドD、グメリノシドE、グメリノシドF、グメリノシドG、グメリノシドH、グメリノシドI、グメリノシドJ、グメリノシドK、グメリノシドL、グメフィロシド(1−O−(8−エピ−ロガノイル(Loganoyl))−b−D−グルコピラノース)、グランジフロル酸、GSIR−1、ホオケリオシド、6a−ヒドロキシアドキソシド、6−O−p−ヒドロキシベンゾイルアシスタシオシド、2−O−p−ヒドロキシベンゾイル−6−O−トランス−カフェオイル−8−エピ−ロガン酸、2−O−p−ヒドロキシベンゾイル−6−O−トランス−カフェオイルガルドシド、6−O−p−ヒドロキシベンゾイルカタルポシド、3−


O−(4−ヒドロキシベンゾイル)−10−デオキシオイコンミオール−6−O−b−D−グルコピラノシド、2−O−p−ヒドロキシベンゾイル−8−エピ−ロガン酸、6−O−p−ヒドロキシベンゾイル−8−エピ−ロガン酸、2−O−p−ヒドロキシベンゾイルガルドシド、6−O−p−ヒドロキシベンゾイルグルンチノシド(glntinoside)、7−O−p−ヒドロキシベンゾイルオヴァトール(ovatol)−1−O−(6_−O−p−ヒドロキシベンゾイル)−b−D−グルコピラノシド、8−O(−2−ヒドロキシシンナモイル)ハルパギド、5−ヒドロキシダビシオシド、10−ヒドロキシ−(5a−H)−6−エピ−ジヒドロコルニン、1b−ヒドロキシ−4−エピ−ガルデンジオール、6b−ヒドロキシ−7−エピ−ロガニン、(5a−H)−6a−ヒドロキシ−8−エピ−ロガニン、7b−ヒドロキシ−11−メチルホルシチド、6b−ヒドロキシガルドシドメチルエステル、6a−ヒドロキシゲニポシド、4−ヒドロキシ−E−グロブラリニン、7b−ヒドロキシハルパギド、5−ヒドロキシロガニン、7b−ヒドロキシプラタレナロシド、フミフシン(Humifusin)A、フミフシンB、イネルミノシドA、イネルミノシドA1、イネルミノシドB、イネルミノシドC、イネルミノシドD、イポラミイド酸、アスペルロシドおよびアスペルロシド酸のイリドイドダイマー、イリドラクトン、イリドリナリンA、イリドリナリンB、イリドリナリンC、イリドリナロシドA、6−O−イソフェルロイルアジュゴール、10−O−トランス−イソフェルロイルカタルポール、イソススペンソリドE、イソススペンソリドF、イソウネドシド、イソヴィブルシノシド(Isovibursinoside)II、イソヴィブルシノシドIII、ジャシェムスロシドA、ジャシェムスロシドB、ジャシェムスロシドC、ジャシェムスロシドD、ジャシェムスロシドE(6S−7−O−{6−O−[b−D−アピノプラノシル−(1→6)−b−Dグルコピラノシル]メンチアホリオイル(menthiafolioyl)}−ロガニン、カンスエニン(Kansuenin)、カンスエノシド(Kansuenoside)、7−ケトロガン酸、キックキシン(Kickxin)、ラミイド酸、ランタノシド、リネアロシド(7−O−クマロイルロガン酸)、リッピオシドI(6−O−p−トランス−クマロイルカリオプトシド酸)、リッピオシドII(6−O−トランス−カフェオイルカリオプトシド酸)、ロガン酸−6−O−b−D−グルコシド、ルプリノシド(Lupulinoside)、ルゾノイドA、ルゾノイドB、ルゾノイドC、ルゾノイドD、ルゾノイドE、ルゾノイドF、ルゾノイドG、ルゾノシドA、ルゾノシドB、ルゾノシドC、ルゾノシドD、マセドニン、マクロフィロシド、7−O−(6−O−マロニル)−カシネシド酸(cachinesidic acid)(8−ヒドロキシ−8−エピロガン酸のマロン酸エステル)、メリトシド3−O−b−グルコピラノシド、5−O−メンチアホロイルキックキシオシド(Menthiafoloylkickxioside)、6−O−メンチアホロイルムサエノシド酸、メンツェホリオール、6−O−(4−メトキシベンゾイル)−5,7−ビスデオキシシナンコシド、6−m−メトキシベンゾイルカタルポール、6−O−(4−メトキシベンゾイル)クレセンチンIV(3−O−b−D−グルコピラノシド)、10−O−(4−メトキシベンゾイル)イムペチギノシド(impetiginoside)A、7−O−(p−メトキシベンゾイル)−テコモシド、6−O−p−メトキシ−トランス−シンナモイル−8−O−アセチルシャンジシドメチルエステル、6−O−p−メトキシ−cis−シンナモイル−8−O−アセチルシャンジシドメチルエステル、10−O−トランス−p−メトキシシンナモイルアシスタシオシドE、10−O−cis−p−メトキシシンナモイルアシスタシオシドE、10−O−cis−p−メトキシシンナモイルカタルポール、10−O−トランス−p−メトキシシンナモイルカタルポール、8−O−Z−p−メトキシシンナモイルハルパギド、6−O−Z−p−メトキシシンナモイルハルパギド、8−O−E−p−メトキシシンナモイルハルパギド、6−O−E−p−メトキシシンナモイルハルパギド、1b−メトキシ−4−エピ−ガルデンジオール、1b−メトキシ−4−エピ−ムッサエニンA、1a−メトキシ−4−エピ−ムッサエニンA、メトキシガエルトネロシド、1b−メトキシガルデンジオール、4−メトキシ−Z−グロブラリミン、4−メトキシ−Z−グロブラリニン、4−メトキシ−E−グロブラリミン、4−メトキシ−E−グロブラリニン、6−O−[3−O−(トランス−p−メトキシシンナモイル)−a−L−ラムノピラノシル]−アウクビン、1b−メトキシルムッサエニンA、6−O−メチル−エピ−アウクビン、ムラリオシド(7b−ヒドロキシハルパギド)、ミキソピロシド、ネペタシリシオシド、ネペタヌドシド、ネペタヌドシドB、ネペタヌドシドC、ネペタヌドシドD、ネペタラセモシドA、ネペタラセモシドB、ニングポゲニン(1−デヒドロキシ−3,4−ジヒドロアウクビンゲニンの改訳)、オフィシノシド酸(5−ヒドロキシ−10−O−(p−メトキシシンナモイル)−アドキソシド酸)、オバト酸(Ovatic acid)メチルエステル−7−O−(6−O−p−ヒドロキシベンゾイル)−b−D−グルコピラノシド、オバトラクトン(Ovatolactone)−7−O−(6−O−p−ヒドロキシベンゾイル)−b−D−グルコピラノシド、7−オキソカルペンシオシド(carpensioside)、パエデロ(Paedero)スカンドシド、ペデロシド酸メチルエステル、パトリニオシド(Patrinioside)、ペディキュラリスラクトン、フロミシド(Phlomiside)、フロモイドシド(6−O−(4−O−p−クマロイル−b−D−キシロピラノシル)−アウクビン)、フロムリン、フロリギドシドA(2−O−アセチルラミリドシド)、フロリギドシドB(8−O−アセチル−6b−ヒドロキシイポラミイド)、フロリギドシドC(5−デオキシセサモシド)、ピッコニオシド1、ピクロシドIV、ピクロシドV(6−m−メトキシベンゾイルカタルポール)、ピクロシド(Pikuroside)、プリカトシドA、プリカトシドB、プレムナオドロシドD、プレムナオドロシドE、プレムナオドロシドF[比(1:1)でのAおよびBの異性体混合物]、プレムナオドロシドG((C)および(D)の異性体混合物)、プレムノシド酸(Premnosidic acid)、プロセロシド(7−オキソカルペンシオシド(carpensioside))、ランジノシド、サレトパングポノシドA[6−O−(4−O−b−グルコピラノシル)−トランス−p−クマロイル−8−O−アセチルシャンジシドメチルエステル]、サレトパングポノシドB、サレトパングポノシドC、サンマンガオシドC(メリトシド3−O−b−グルコピラノシド)、サプロスモシドA、サプロスモシドB、サプロスモシドC、サプロスモシドD、サプロスモシドE、サプロスモシドF、サプロスモシドG、サプロスモシドH、スコロジオシド(6−O−(3−O−アセチル−2_−O−トランス−シンナモイル)−a−L−ラムノピラノシルカタルポール)、スクロレピドシド(Scrolepidoside)、スクロフロシドA1、スクロフロシドA2、スクロフロシドA3、スクロフロシドA4、スクロフロシドA5、スクロフロシドA6、スクロフロシドA7、スクロフロシドA8、スクロフロシドB4[6−O−(2_−O−アセチル−3_−O−シンナモイル−4_−O−p−メトキシシンナモイル−a−Lラムノピラノシル)カタルポール]、スクロバレンチノシド、センブリシドIII、センブリシドIV、セラトシド(Serratoside)A、セラトシドB、シャンチゲニンメチルエステル、6−O−シナポイルスカンドシドメチルエステル、シンテノシド、ステギオシドI、ステギオシドII、ステギオシドIII、シリンガフガノシド、7,10,2,6−テトラ−O−アセチルイソススペンソリドF、7,10,2,3−テトラ−O−アセチルイソススペンソリドF、7,10,2_,3_−テトラ−O−アセチルススペンソリド(suspensolide)F、ツナロシド、7,10,2−トリ−O−アセチルパトリノシド、7,10、2_−トリ−O−アセチルススペンソリドF、6−O−a−L−(2−O−,3−O−,4−O−トリベンゾイル)−ラムノピラノシルカタルポール、6−O−(3_,4_,5_−トリメトキシベンゾイル)アジュゴール、ウンブロシド(Unbuloside)(6−O−[(2−O−トランス−フェルロイル)−a−L−ラムノピラノシル]−アウクビン)、ウルホシドA、ウルホシドB、ベルバスピノシド(6−O−[(2_−O−トランス−シンナモイル)−a−L−ラムノピラノシル]−カタルポール)、ビブルチノシドI、ビブルチノシドII、ビブルチノシドIII、ビブルチノシドIV、ビブルチノシドV、ビテオイドI、ビテオイドII、ブルフェノシド(Wulfenoside)[(10−O−(シンナモイルアルピノシジル)−6−(デスアセチル−アルピノシジル)−カタルポール)]、ヨパアオシドA、ヨパアオシドB、ヨパアオシドC、ザルジオシド(6b−ヒドロキシガルドシドメチルエステル)、アベリオシドA、アベリオシドAジメチルアセタール、アベリオシドB、10−アセトキシオロイロペイン、2’−O−アセチルジヒドロペンステルニド(pensternide)、2’−O−アセチルパトリノシド、13−0−アセチルプルルニエリド(plurnieride)、7−0−アセチルセコロガノール、2’−O−アセチルスウェルチアマリン1、1 0−0−アセチルビブルナロシド(viburnalloside)、アクチニジアラクトン、アラルナンシン(Allarnancin)I、アラルンシジン(Allarncidin)A、アラルンシジンB、アラムシジン(Allamcidin)B P−c−グルコース、アラルンシン(Allarncin)、アラネロシド、アロドリコラクトン、3−0−アロシルセルベリドI(AllosylcerberidoI)、3−O−アロシルシクロセルベリドール、3−0−アロシルエポキシセルベリドール(cerbeeridol)、アルピゲノシド、アルナロゲンチン(Arnarogentin)、アマロスウェリン、6’−O−アピオシルエブロシドm、アゾリシン(Azoricin)、3,IO−ビス−O−アロシルセルベリドール、ブーネイン(Boonein)、13−0−カフェオイルプルルニエリド、センタウロシド、セルベル酸、セルベリドール、セルベリン酸、セルビナール、コンフェルトシド(Confertoside)、4’−O−cis−p−クマロイル−7a−ルノロニシ(rnorronisi)、4’−O−truns−p−クマロイル−7a−ルノロニシ、4’−O−cis−p−クマロイル−7P−ルノロニシ、4’−O−truns−p−クマロイル−7−モロニシ(morronisi)、13−0−クマロイルプルルニエリド(plurnieride)、シクロセルベリドール、デセンタピクリン(Decentapicrin)A、ケンタピクリン(kentapicrin)B、デセンタピクリン(Decentapicrin)C、デグルコセルルラトシド(Deglucoserrulatoside)、デグルコシルプルミエリド、デヒドロイリドジアロ(iridodialo)−P−D−ゲンチオビオシド、デヒドロイリドミルネシン(iridomyrrnecin)、5,6−デヒドロジャスルニニン(jasrninin)、デメチルオロイロペイン、1−デオキシエウコムルニオール(eucomrniol)、9’−ヒキシジャスルニニゲニン(hxyjasrninigenin)、10−デオキシプトリノシド(ptrinoside)、10−デオキシプトリノシドアグリコン、10−デオキシペンステルニド(pensternide)、13−デオキシプ


ルミエリド、デスアセチルセンタピクリン、デスホンタイン酸、デスホンタイノシド、2’,3‘−O−ジアセチルフルカトシドC、8,9−ジデヒドロ−7−ヒドロキシドリコジアール、ジデロシド、7,7−O−ジヒドロエブロシド、ジヒドルセピネペタラクトン(Dihydrcepinepetalactone)、ジヒドロホリアメンチン、8.9−ジヒドロジャスルニニン(jasrninin)、ジヒドロペンステルニド(pensternide)、P−ジヒドロプルルネリシン酸(plurnericinic acid)グルコシルエステル、ジヒドロセルロシド、ドリコジアール、ドリコラクトン、エブロシド、8−エピ−ジヒドロペンステルニド、7−エピ−ヒドランゲノシド(Hydrangenoside)A、7−エピ−ヒドランゲノシドC、7−エピ−ヒドランゲノシドE、8−エピ−キンギシド(Kingiside)、8−エピ−バレロシダート、7−rpt−ボゲロシド、エポキシセルベリドール、I 1−エトキシビブルチナール(viburtinal)、オイコムミオシド1、オイコムミオシドII、フリーデロシドI、2‘−O−フォリアルネントイル(Foliarnenthoyl)ジヒドロペンステルニド、フルカトシドA、フルカトシドB、フルカトシドC、ゲリドシドI、ゲルセルニオール(Gelserniol)、ゲルセミオール−I−グルコシド、ゲルセミオール−3−グルコシド、ゲンチオゲナール(Gentiogenal)、ゲンチオピクラル(Gentiopicral)、ゲンチオピクロシド(Gentiopicroside)、7−0−ゲンチロイル(Gentiroyl)セコロガノール、ギボシド(Gibboside)、G’−O−〜−〜−グルコシルゲンチオピクロシド、(7iR)−ハエンケアノシド(Haenkeanoside)I、(7S)−ハエンケアノシドI、ヒイラギリド(Hiiragilide)、ヒドランゲノシドA、ヒドランゲノシドB、ヒドランゲノシドC、ヒドランゲノシドD、ヒドランゲノシドE、ヒドランゲノシドF、ヒドランゲノシドG、9”−ヒドロキシ〜アスルネソシド(asrnesoside)、9“−ヒドロキシジャスルネソシド酸(jasrnesos1dic acid)、(7R)−IO−ヒドロキシルノルロニシド(rnorroniside)、(7s)−IO−ヒドロキシモロニシド、10−ヒドロキシオレオシドジメチルエステル、10−ヒドロキシオロイロペイン、イボタラクトンA、イボタラクトンB、イリドジアロ(Iridodialo)−P−D−ゲンチオビオシド、イソアクチニジアラクトン、イソアラルナンジシン(lsoallarnandicin)、イソデヒドロイリドルニルメシン(iridornyrmecin)、イソジヒドロエピネペタラクトン(epinepetalacton)、イソドリコジアール、イソエイイリドミルメシン(Isoepiiridomyrmecin)、(7R)−イソハエンケアノシド(haenkeanoside)、(7S)−イソハエンケアノシド、イソリングストロシド(ligustroside)、イソネオネペタラクトン(neonepetalactone)、イソヌエズヘニド、イソオロイロペイン、8−イソプルミエリド、イソスウェロシド(Isosweroside)、ジャスルネソシド(Jasrnesoside)、ジャスミニン(Jasminin)−lO”−O−グルコシド、ジャスミノシド、ジャスミスニロシド(Jasmisnyiroside)、ジャスモラクトン(Jasmolactone)A、ジャスモラクトンB、ジャスモラクトンBジメチレート、ジャスモラクトンC、ジャスモラクトンD、ジャスモラクトンDテトラメチレート、ジャスモシド(Jasmoside)、ジオフラン(Jiofuran)、ジオグルトリド、キンギシドアグリコン、ラシニアトシド(Laciniatoside)V、ラチホニン、リグスタロシド(Ligustaloside)A、リグスタロシドB、リグスタロシドBジメチルアセタール、リグストロシド酸(Ligustrosidic acid)、リグストロシド酸メチルエステル、リラコシド、リシアントシド、メンチアホリン(Menthiafolin)、メントゼルリオール(Mentzerriol)、7a−メトキシスウェロシド、3−0−メチルアラマンシン(allamancin)、3−0−ムルチララムシン(Mrthylallamcin)、メチルグルコオレオシド、メチルグランジフロロシド(grandifloroside)、(7R)−O−メチルハエンケアノシド、(7S)−O−ムクチル(Mcthyl)ハエンケアノシド、(7R)−O−メチルイソハエンケアノシド1、(7S)−O−ムルチルイソハエンクラノシド(Mrthylisohaenkranoside)、(7R)−O−メチルモロニシドル(morronisidr)、(7S)−O−メチルモロニシド、メチルシラムルアルデヒダート(syramuraldehydate)、6’−O−[(2R)−メチル−3−ベラトロイル(veratroyl)オキシプロパノイル、6’−0−[(2R)−メチ(Methy)I−3−ベラトロイルオキシプロパノイル、7a−モロニシド、7P−モロニシド、ナルドスラシン(Nardosrachin)、ネオヌエズヘニド、ネオオロイロペイン、4aa,7a,7aa−ネペタラクトン、4aa,7a,7aP−ネペタラクトン、4ap,70,7aP−ネペタラクトン、ネペタリアシド(Nepetariasidc)、ネペタシド、ノルビブルチナール(Norviburtinal)、オレオアクトシドル(Oleoactcosidr)、7a−モロニシド、7P−モロニシドル(morronisidr)、オレベキナコシド(Olebechinacoside)、オルムヌエズヘニド(Olmnuezhenide)、オレオシドジメチルエステル、オロイロペイン酸、オロイロペイン酸メチルエステル、オロイロシド、オルワシン、オキシスポロン、パトリナロシド(Patrinalloside)、ペンステビオシド(Penstebioside)、ペンステミドアグリコン、プルメノシド(Plumenoside)、プルミエポキシド、la−プルミエリド、プルミエリドクマレート、プルミエリドクマレートグルコシド、プルミエリジン、ポソクエニン(Posoquenin)、la−プロトプルメリシンA、プロトプルメリシンA、プロトプルメリシンB、プロラリオシド(Pulorarioside)、レーマグルチン、サムバシン(Sambacin)、サムバコリグノシド、サンバコシドA、サンバコシドE、サンバコシドF、スカブラシド、スケボロシド、セコロガニンジメチルアセタール、セコロガノール、セコロガノシド、セコロガノシドジメチルエステル、セコキシロガニン、セルラトロシド、セルラトロシドアグリコン、セルラトシド、セルロシド、ストリスピノラクトン、ススペンソリドA、ススペンソリドAアグリコン、ススペンソリドB、ススペンソリドC、スウェルチアマリン、シリンガラクトン(Syringalactonr)A、シリンガラクトンB、6’−0−バニロイル−8−ept−キンギシド、ビブルナロシド(Viburnalloside)、ビロソール(Villosol)、ビロソロシド(Villosoloside)、アドキソシド、アグヌシド(Agnuside)、アラルンンジン(Allarnnndin)、アラムジン(Allamdin)、アマロペンチン(Amaropentin)、アンチリド(Antirride)、アンチリノシド、アスペルロシド、アスペルロシド酸、アウクビン、酢酸アウクビン、アウクボシド、アウクビエエニン(Aucubieenin)−l−P−i〜オニアルトピド(onialtopidc)、ハルドリナール(Haldrinal)、ダルレリン(Darlerin)、ダルトシオエイド(Dartsioeide)、イロシュナロシイレ(Iloschnalosiile)、カントレヨシド、カリョプトエイド(Caryoptoeide)、カタルポール、カタルポールヨノアセテート(Yonoacetate)、カタルポシド、センタピクリン、7−クロロドイツィオール、コルニン、ウアフィロシド(Uaphylloslde)、デアセチル−アスペルロシド、デカロシド、デカペタロシド、5−9デヒドロ−ネペタラクトン、デオキシ−アマロペンチン、10−デオキシアウクビン、デオキシロエアニン(loeanin)、ドイツィオール、ジドロバルトラート、ジヒドロホリアメンチン、ジヒドロペンステミド、ジヒドロプルメリシン、8−ジヒドロプルメリシン酸、デュラントリド(Durantoride)−I、エレノリド、エポキシデキュロシド(deculoside)、エリスロセンタウリン(Erythroccntaurine)、IO−エチルアポダントシド、オイコンミオール、オイストモルシド(Eustomoruside)、オイストモシド、オイストシド、フェレトシド、ホリアメンチン、ホルシチド、ホルシチドメチルエステル、メチル(lletliyl)グランジイロロシド(Grandiiloroside)、11−メチルイソシド(Isoside)、ルネロシド(Lllneroeide)、ジュリオポロエイド(Jlioporoeide)、3ロノニエリトエイル(lononielittoeirle)、316ノトロペイン(notropein)、モノトロネイン(Monotronein)、ジュロロニシド(Jlorroniside)、3ルエサエノシド(luesaenoside)、サウクレッド(Saucledd)、セオマタタビオール(Seomatatabiol)、セペタラクトン(Sepetalactcne)、スズヘニド(Suzhenide)、ジュドントリド(Jdontoride)、オドントシドアレテート(Odontosidc Aretate)、Iジュロイロペイン(Jleuropein)、オプルスイリドイド(Opulus Iridoid)、オプルイイリドイド(Opului lridoid)、オニンアリン(Onin−arin)、7−クルキソロガニン(Clxologanin)、I’アエデロエルデ(aederoelde)、I’ネデロアイディック(nederoaidic)、I’アトリノシド(atrinoside)、I’ルメリシン(lumericin)、リエプトシド(Lieptoside)、サラセニン(Sarracenin)、スカブロシド(Scabroside)、スカンドシド、スカンドリド(Scandoride)、スロフラリオリド(Srrophularioride)、キュテラリオシド(Cutellariosid)、エコエアリオシド(ecoealioside)、セコロガニル(Secologanir)、セコロパニン(Secolopanin)、エコイブロエアニン(Ecoivloeanin)、シャンジシドメチル(llethvl)エステル、スペシオシド、スチルベリエクシド(Stilberiecside)、ストリクトシド(Strictoside)、Sn−エロシド(eroside)1、スウェルチアマリン(Swertiamnrin)、S−ルベストロシド(lvestroside)−I、イル−エストロシド(estroside)−II、Svl−エストロシド−III、スブリネオシド(Svrineoside)、TLレトノエイド(retnoeide)、テコモシド、テコシド、テウクリウム(Teucrium)、テウクリウニ(Teucriuni)ラクトンB、テウクリウムラクトン(I.actone)C、テウクリウニラクトンD、バッキニオシド(Vaccinioside)、バレクロリン(Valechlorine)、バレリジン(Valeridine)、バレロシダートおよびタルトレート(Taltrate)、ハクンルポール(Haqnlpol)を含み得る。
【0044】
本発明の方法は、加工モリンダ・シトリフォリア製品およびイリドイド供給源の組み合わせを望ましい生理学的応答をもたらすように設計された量で投与および/または消費することを含む。任意の特定の患者に投与される任意の組成物の具体的な投薬レベルは、患者の年齢、体重、全身健康、性別、食事、投与時間、投与経路、排出速度、薬物の組み合わせおよび治療を受ける特定の疾患の重症度などの様々な因子によって、またはインキュベーションプロセスに左右されるであろうことは理解されるはずである。
【0045】
研究を行ったところ、加工モリンダ・シトリフォリア製品と組み合わせたイリドイドは、神経保護、抗腫瘍、抗炎症、抗酸化、心臓血管、抗肝毒、胆汁分泌促進、血糖降下、脂質低下、抗痙攣、抗ウイルス、抗微生物、免疫調節、抗アレルギー、抗リーシュマニアおよび軟体動物駆除の効果などの予期せぬ相乗的生体活性を示すことが判明した。
【0046】
好ましい実施形態は、生理学的利益が得られるように処方される。例えば、ある実施形態は、COX−1/COX−2を選択的に阻害し、かつ/またはTNFα、酸化窒素および5−LOXを調節する抗炎症性活性をもたらし;IFN−γ分泌を増大させることによって免疫調節を調節し;ヒスタミン放出を阻害することによって抗アレルギー性活性をもたらし;ヒト好中球を阻害し、エラスターゼ酵素活性を調節し、相補的経路を阻害することによって、抗関節炎活性をもたらし;グラム陰性菌およびクラム陽性菌などの様々な微生物の増殖を阻害することによって、抗微生物活性をもたらし;DNA修復系を阻害することによって抗真菌活性をもたらし;癌細胞の増殖を阻害し、癌細胞に対して細胞毒性であることによって、抗癌活性をもたらし;血小板凝集を阻害することによって、抗凝固活性をもたらし;DPPH捕捉効果をもたらすことによって、抗酸化活性をもたらし;抗HSV、抗RSVおよび抗VSV活性などの抗ウイルス活性をもたらし;抗痙攣活性をもたらし;ヒト皮膚線維芽細胞の増殖を刺激することによって、創傷治癒活性をもたらし;乳酸デヒドロキナーゼ(LDH)の放出をブロックし、神経成長因子強化(NGF)活性を増大させることによって、神経保護活性をもたらし得る。
【0047】
本発明の方法はまた、イリドイド供給源および/または抽出物を含む組成物の製造を含む。モリンダ・シトリフォリア植物製品の加工に関連して上で説明した方法をそれぞれ同様に、イリドイド供給源として利用される植物の構成要素を加工するために利用することができる。
【0048】
例えば、上記で列挙された植物の1種または複数の葉を加工することができる。例えば、ある組成物は、葉抽出物および/または葉汁を含む。ある組成物は、1種または複数の植物から得られた葉抽出物および果汁の両方から構成されるリーフセラムを含む。本発明のある組成物は、栄養補助製品に組み込まれるようなリーフセラムおよび/または様々な葉抽出物を含む(本明細書において「栄養補助剤」とは、ヒトまたは哺乳動物などの生体の健康を改善するように設計された任意の製品を指す)。
【0049】
本発明のある実施形態では、葉抽出物を以下のプロセスを使用して得る。初めに、選択された植物(複数可)から比較的乾燥した葉を採集し、小片に裁断し、破砕装置、好ましくは、液圧プレスに入れ、ここで葉小片を破砕する。ある実施形態では、次いで、当技術分野で公知の方法を使用して、破砕された葉小片にエタノール、メタノール、酢酸エチルまたは他のアルコールベースの誘導体などのアルコールを浸透させる。次に、ある実施形態では、破砕した葉小片からアルコールおよび全てのアルコール可溶性成分を抽出し、葉抽出物を残し、次いで、それを熱で減少させて、それから全ての液体を除去する。生じた乾燥葉抽出物を本明細書においては「一次葉抽出物」と称する。
【0050】
ある実施形態では、続いて一次葉抽出物を低温殺菌する。一次葉抽出物を好ましくは70から80摂氏温度の範囲の温度で、抽出物の大きな化学変化を伴わずに、任意の好ましくない生物を破壊するのに十分な時間低温殺菌することができる。低温殺菌はまた、様々な照射技術または方法に従って達成することができる。
【0051】
本発明のある実施形態では、低温殺菌された一次葉抽出物を遠心分離デカンターに入れ、遠心分離して、残っている葉汁を、クロロフィルなどの他の物質から除去または分離する。遠心分離サイクルが完了すると、葉抽出物は比較的精製された状態である。次いで、この精製された葉抽出物を上記で説明したものと同様に再度低温殺菌して、精製一次葉抽出物を得る。
【0052】
低温殺菌されているか、かつ/または精製されているかに関わらず、好ましくは一次葉抽出物を2つの個別のフラクション:乾燥ヘキサンフラクションおよび水性メタノールフラクションにさらに分画する。これは好ましくは、二酸化ケイ素およびCH2Cl2−MeOH成分を含有するガスクロマトグラフにおいて、当技術分野で周知の方法を使用して達成される。本発明のある実施形態では、メタノールフラクションをさらに分画して、二次メタノールフラクションを得る。ある実施形態では、ヘキサンフラクションをさらに分画して、二次ヘキサンフラクションを得る。
【0053】
一次葉抽出物、ヘキサンフラクション、メタノールフラクションまたは任意の二次ヘキサンもしくはメタノールフラクションなどの1種または複数の葉抽出物を、加工モリンダ・シトリフォリア製品と組み合わせてリーフセラムを得ることができる。ある実施形態では、リーフセラムを出荷に備えてパッケージングし凍結する。他には、本明細書において説明されるとおりの栄養補助製品にさらに組み込む。
【0054】
本発明のある実施形態は、列挙された植物のうちの1種または複数からの果汁を含む組成物を含む。モリンダ・シトリフォリアジュース製品の加工に関連して上で説明した方法をそれぞれ同様に、イリドイド供給源として利用される植物の果実を加工するために利用することができる。
【0055】
ある実施形態は、示されている植物のリストからの種子の使用を含む。モリンダ・シトリフォリア植物からの種子の加工に関連して上で説明した方法をそれぞれ同様に、イリドイド供給源として利用される植物の種子を加工するために利用することができる。
【0056】
本発明のある実施形態は、イリドイド供給源として選択された植物(複数可)から抽出された油を含むことができる。モリンダ・シトリフォリア植物を加工して油抽出物を得ることに関連して上で説明した方法をそれぞれ同様に、イリドイド供給源として利用される植物の構成要素を加工するために利用することができる。
【0057】
組成物およびその使用
本発明は、望ましい生理学的効果をもたらす組成物および方法を特徴とする。モリンダ・シトリフォリアおよびイリドイド組成物のいくつかの実施形態は、様々な異なる成分を含み、各実施形態は、本明細書において説明されているとおり、1種または複数の形態の加工モリンダ・シトリフォリアおよびイリドイド供給源を含む。
【0058】
本発明の組成物は、モリンダ・シトリフォリアの葉からの抽出物、葉の熱水抽出物、加工モリンダ・シトリフォリア葉のエタノール抽出物、加工モリンダ・シトリフォリア葉の蒸気蒸留抽出物、モリンダ・シトリフォリア果汁、モリンダ・シトリフォリア抽出物、モリンダ・シトリフォリア食物繊維、モリンダ・シトリフォリアピューレジュース、モリンダ・シトリフォリアピューレ、モリンダ・シトリフォリア果汁濃縮物、モリンダ・シトリフォリアピューレジュース濃縮物、凍結濃縮モリンダ・シトリフォリア果汁、モリンダ・シトリフォリア種子、モリンダ・シトリフォリア種子抽出物、脱脂モリンダ・シトリフォリア種子から取れる抽出物およびモリンダ・シトリフォリア果汁の蒸発濃縮物などの任意の数のモリンダ・シトリフォリア構成成分を、イリドイド供給源と組み合わせて含むことができる。本発明の組成物はまた、様々な他の成分を含むことができる。他の成分の例としては、これらに限られないが:人工着香料、天然ブドウジュース濃縮物または天然ブルーベリージュース濃縮物などの他の天然ジュースまたはジュース濃縮物;担体成分;および本明細書においてさらに説明される他のものが挙げられる。
【0059】
イリドイド供給源として利用される植物(複数可)およびモリンダ・シトリフォリア葉に由来する葉抽出物を有する任意の組成物は、以下のうちの1種または複数を含むことができる:一次葉抽出物、ヘキサンフラクション、メタノールフラクション、二次ヘキサンおよびメタノールフラクション、リーフセラムまたは栄養補助葉製品。
【0060】
本発明のある実施形態では、イリドイド供給源として利用される植物(複数可)およびモリンダ・シトリフォリア植物の活性成分を、様々な手順およびプロセスを使用して抽出することができる。例えば、メタノール、エタノールおよび酢酸エチルなどのアルコールまたはアルコールベースの溶液ならびに他のアルコールベースの誘導体を使用し、当技術分野で公知の方法を使用して、活性成分を単離および抽出することができる。これらの活性成分または化合物を単離し、それぞれその構成部分にさらに分画または互いに分離することができる。好ましくは、化合物を分離または分画して、疾患を防ぐために、健康を増強するために、または他の同様の機能を果たすために役立ち得る任意の活性成分を同定および単離する。加えて、化合物をその構成部分に分画または分離して、上述と同様の健康上の利益をもたらし得る任意の決定的か、または依存的な相互作用を同定および単離することができる。
【0061】
モリンダ・シトリフォリアの任意の構成成分および組成物および/またはイリドイド供給源として利用される植物(複数可)に由来する成分はさらに、栄養補助製品に組み込むことができる(この場合も、本明細書において「栄養補助剤」とは、生体の健康を改善するように設計された任意の製品を指す)。栄養補助製品の例には、これらに限られないが、局所製品、経口組成物および本明細書においてさらに説明するような様々な他の製品が挙げられる。
【0062】
経口組成物は、例えば、錠剤、ロゼンジ剤、水性もしくは油性懸濁剤、分散性散剤もしくは顆粒剤、乳剤、シロップ剤またはエリキシル剤の形態をとることができる。そのような組成物は、甘味料、着香料、着色料および保存料などの1種または複数の薬剤を含有することができる。それらはまた、ビタミンおよびミネラルなどの1種または複数の追加的な成分を含有してもよい。錠剤は、1種または複数のモリンダ・シトリフォリア構成成分およびイリドイド供給源として利用される植物(複数可)に由来する成分(複数可)を、錠剤の製造に適した非毒性の薬学的に許容される賦形剤との混合物として含有するように製造することができる。これらの賦形剤は、例えば不活性希釈剤、造粒剤および崩壊剤、結合剤および滑沢剤であることができる。錠剤はコーティングしなくてもよいか、または胃腸管における崩壊および吸収を遅延させ、それによって長期間にわたる持続作用を提供するために、公知の技術によってコーティングしてもよい。例えば、モノステアリン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリルなどの時間遅延物質を使用することができる。
【0063】
水性懸濁剤は、モリンダ・シトリフォリア構成成分およびイリドイド供給源として利用される植物(複数可)に由来する成分(複数可)を、水性懸濁剤の製造に適した賦形剤との混合物として含有するよう製造することができる。そのような賦形剤の例としては、これらに限られないが、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントガムおよびアラビアガムなどの懸濁化剤、レシチンなどの天然リン脂質または、ステアリン酸ポリオキシエチレンなどのアルキレンオキシドと脂肪酸との縮合生成物もしくはヘプタデカエチレンオキシセタノールなどのエチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物もしくはモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビトールなどのエチレンオキシドと脂肪酸由来の部分エステルとヘキシトールとの縮合生成物もしくはモノオレイン酸ポリエチレンソルビタンなどのエチレンオキシドと脂肪酸由来の部分エステルと無水ヘキシトールとの縮合生成物などの分散剤または湿潤剤が挙げられる。
【0064】
典型的な甘味料としては、これらに限られないが、結晶性の塊、粉末、および/またはシロップに化学的または酵素的に変換し得るトウモロコシ、テンサイ、サトウキビ、ジャガイモ、タピオカまたは他のデンプン含有供給源に由来する天然糖が挙げられる。また、甘味料は人工または高強度甘味料を含んでよく、その一部には、アスパルテーム、スクラロース、ステビア、サッカリンなどが含まれる。甘味料の濃度は、組成物の0から50重量パーセントの間、より好ましくは、約1から5重量パーセントの間であってよい。
【0065】
典型的な着香料としては、これらに限られないが、嗜好性に寄与する人工および/または天然着香成分が挙げられる。フレーバーの濃度は、組成物の0から15重量パーセントの範囲であってよい。着色料としては、組成物の0から10重量パーセントの範囲の濃度である食品用の人工または天然着色料が挙げられる。
【0066】
典型的な栄養成分には、組成物の0から10重量パーセントの濃度のビタミン、ミネラル、微量元素、ハーブ、植物抽出物、生物活性化学物質および化合物が含まれる。ビタミンの例としては、これらに限られないが、ビタミンA、B1からB12、C、D、E、葉酸、パントテン酸、ビオチンなどが挙げられる。ミネラルおよび微量元素の例としては、これらに限られないが、カルシウム、クロム、銅、コバルト、ホウ素、マグネシウム、鉄、セレン、マンガン、モリブデン、カリウム、ヨウ素、亜鉛、リンなどが挙げられる。ハーブおよび植物抽出物としては、これらに限られないが、アルファルファ草、蜂花粉、クロレラ粉末、ドンクアイ粉末、エキナセア根、イチョウ抽出物、ホーステイルハーブ、ヤエヤマアオキ、シイタケ、スピルリナ海藻、ブドウ種子抽出物などが挙げられる。典型的な生理活性化学物質としては、これらに限られないが、カフェイン、エフェドリン、L−カルニチン、クレアチン、リコピンなどが挙げられる。
【0067】
局所皮膚用製品において利用される成分には、哺乳動物の身体に内部移行するのに安全である任意のものが含まれ、これは、ゲル、ローション、クリーム、軟膏などの様々な形態で存在してよく、それぞれ1種または複数の担体剤を含む。
【0068】
例示的な一実施形態では、本発明の組成物は、約0.01から100重量%の間、好ましくは、0.01から95重量%の間の重量で存在する1種または複数の加工モリンダ・シトリフォリア構成成分を、約0.01から100重量パーセント、好ましくは0.01から95重量パーセントの間の重量で存在する加工イリドイド供給源との組み合わせで含む。処方物のある実施形態は、参照によって本明細書に組み込まれる2001年4月10日に発行された特許第6,214,351号に含まれる。しかし、当業者ならば、加工モリンダ・シトリフォリア製品を含む他の処方物または組成物を認めるように、これらの組成物は、例示であるにすぎないことが意図されている。
【0069】
別の例示的な実施形態では、内服用組成物は、下記の成分を含む:約0.1〜80パーセントの間の重量で存在する加工モリンダ・シトリフォリア果汁またはピューレジュース;約0.1〜20パーセントの間の重量で存在する加工イリドイド供給源;および約20〜90パーセントの間の重量で存在する担体媒体。
【0070】
加工モリンダ・シトリフォリア製品および/または加工イリドイド供給源は、活性成分であるか、またはケルセチン、ルチン、スコポレチン、オクトアン酸(octoanoic acid)、カリウム、ビタミンC、テルペノイド、アルカロイド、アントラキノン(ノルダムナカンタールなど)、モリンドン、ルビアンジン、B−シトステロール、カロチン、ビタミンA、フラボングリコシド、リノール酸、アリザリン、アミノ酸、アキュビン、L−アスペルロシド、カプロン酸、カプリル酸、ウルソル酸および推定プロゼロニンなどの1種または複数の活性成分を含有する。活性成分は、メタノール、エタノールおよび酢酸エチルなどの様々なアルコールもしくはアルコールベースの溶液ならびに他のアルコールベースの誘導体を含有する水性または有機溶媒を利用して、当分野で公知の任意の方法を使用して抽出することができる。活性なイリドイド成分および/またはケルセチンおよびルチンは、全処方物または組成物の0.01〜10パーセントの範囲の重量で存在することができる。これらの量はさらに、10〜100パーセントの範囲の量で存在するより強力な濃度に濃縮してもよい。
【0071】
モリンダ・シトリフォリアおよびイリドイド供給源を含む組成物は、経口消費用に製造することができる。これは、甘味料、着香料、着色料、保存料および指示されているとおりの他の薬剤からなる群から選択される1種または複数の薬剤を含有することができる。
【0072】
下記の組成物または処方物は、本発明によって企図される好ましい実施形態の一部を表す。
【0073】
【表1】

【0074】
【表2】

【0075】
【表3】

【0076】
【表4】

【0077】
【表5】

【0078】
【表6】

【0079】
【表7】

【0080】
【表8】

【0081】
【表9】

【0082】
【表10】

【0083】
【表11】

【0084】
【表12】

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【表13】

【0086】
【表14】

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【表15−1】

【0088】
【表15−2】

【0089】
【表16−1】

【0090】
【表16−2】

【0091】
【表17−1】

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【表17−2】

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【表18】

【0094】
【表19】

【0095】
【表20】

【0096】
【表21】

【0097】
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【0098】
【表23】

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【表24】

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【表28】

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【表29】

【0105】
【表30】

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【表31】

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【表33】

【0109】
【表34】

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【表35】

【0111】
【表36】

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【表38】

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【表40】

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【表41】

【0117】
【表42−1】

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【表42−2】

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【表44】

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【表45】

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【表48】

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【表49】

【0126】
【表50】

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【0128】
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【表62】

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【表63】

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【表64】

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【表65】

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【表69】

【0146】
【表70−1】

【0147】
【表70−2】

【0148】
【表71−1】

【0149】
【表71−2】

【0150】
【表72】

【0151】
【表73−1】

【0152】
【表73−2】

【0153】
【表74−1】

【0154】
【表74−2】

【0155】
【表75】

【0156】
【表76】

【0157】
【表77】

【0158】
【表78−1】

【0159】
【表78−2】

【0160】
【表79−1】

【0161】
【表79−2】

【0162】
【表80】

【0163】
【表81】

【0164】
【表82】

【0165】
【表83】

【0166】
【表84】

【0167】
【表85】

【0168】
【表86】

【0169】
【表87】

【0170】
【表88−1】

【0171】
【表88−2】

【0172】
【表89】

【0173】
【表90】

【0174】
【表91】

【0175】
【表92】

【0176】
【表93】

【0177】
【表94】

【0178】
【表95】

【0179】
【表96】

【0180】
【表97】

【0181】
【表98】

【0182】
【表99】

【0183】
【表100】

【0184】
【表101】

【0185】
【表102】

【0186】
【表103】

【0187】
【表104】

【0188】
【表105】

【0189】
【表106】

【0190】
【表107】

【0191】
【表108】

【0192】
【表109】

【0193】
【表110】

【0194】
【表111】

【0195】
【表112】

【0196】
【表113−1】

【0197】
【表113−2】

【0198】
【表114】

【0199】
【表115】

【0200】
【表116】

【0201】
【表117】

【0202】
【表118−1】

【0203】
【表118−2】

【0204】
【表119−1】

【0205】
【表119−2】

【0206】
実施例
下記の実施例において、ヤエヤマアオキまたはモリンダ・シトリフォリアL.植物の構成成分を含む組成物の投与を含む本発明の実施形態の一部を説明する。これらの実施例は何ら制限を意図したものではなく、単に、本発明のモリンダ・シトリフォリア組成物のいくつかの実施形態の利益、利点および治療効果を示すものである。
【0207】
下記の実施例によって示されているとおり、本発明の実施形態を試験した。具体的には、実施例は、加工モリンダ・シトリフォリア製品の濃縮物(「TNJ」は蒸発濃縮物)およびイリドイド供給源として選択された加工植物が予期せぬ有益な生理学的効果を有することを確認するインビトロ研究の結果を示す。濃度のパーセンテージは、試験された個々の濃縮物の濃縮濃度、すなわち、濃縮物を得た加工製品に対しての濃縮濃度を指す。
【実施例1】
【0208】
大量喫煙者におけるTAHITIAN NONI(登録商標)ジュースのヒト臨床試験によって、ノニジュースの服用は、DNA保護活性を有することが判明した。TAHIITIAN NONI(登録商標)ジュースの植物化学的分析によって、イリドイド、特にデアセチルアスペルロシド酸(DAA)およびアスペルロシド酸(AA)が、ノニ果実の主要な植物化学的構成物であることが判明した。DAAおよびAAを仏領ポリネシア産のノニ果実ピューレから単離して、そのDNA保護潜在能力をインビトロで評定し、臨床試験で観察された結果においてその役割を評価した。
【0209】
E.coli PQ37におけるSOS−クロモテストを使用して、仏領ポリネシア産のノニ果実中のイリドイドが一次DNA損傷を防ぐ潜在能力を決定した。E coli PQ37を37℃、デアセチルアスペルロシド酸およびアスペルロシド酸の存在下、250μg/mL-1の濃度で、96ウェルプレート中でインキュベートした。反復試験試料を評定した。また、試料を1.25μg/mL-1の4−ニトロキノリン1−オキシド(4NQO)と共にインキュベートした。ブランク反復試験も調製したが、その際、細胞をイリドイドまたは4NQOと共にはインキュベートしなかった。加えて、1.25μg/mL-1の4NQO陽性対照をこのアッセイに含めた。試料と共にインキュベートした後に、5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリル−β−D−ガラクトピラノシドをウェルに加えて、損傷DNAのSOS修復の間に誘発されるβ−ガラクトシダーゼ酵素の活性を検出した。試料を再び、90分間インキュベートし、試料、ブランクおよび陽性対照の吸光度を620nmで、マイクロプレートリーダーを用いて測定した。それぞれの材料のβ−ガラクトシダーゼ酵素活性誘発係数を、620nmでの試料の吸光度をブランクの吸光度によって割ることによって算出し、細胞生存率についても修正した。定義上で1であるブランク、陽性対照ならびにDAA+4NQOおよびAA+4NQOを含有する試料ウェルの誘発係数を比較した。
【0210】
1.25μg/mL-1の4NQOのβ−ガラクトシダーゼ酵素活性誘発係数は6.09であり、細胞におけるDNA損傷では6倍の上昇を示した。それぞれ1.25μg/mL-1の4NQOを含有するDAAおよびAA試料の誘発係数(平均±標準偏差)は、それぞれ0.98±0.02および1.04±0.01であった。結果を図6でグラフによって比較する。この結果によって、4NQOのDNA損傷能は、イリドイドの添加によって打ち消されることが判る。
【0211】
ノニ果実中のイリドイド、DAAおよびAAは、周知の遺伝毒性物質である4NQOに対してDNAを保護する潜在能力を有する。TAHITIAN NONI(登録商標)ジュースもまた、これも周知の遺伝毒性物質であるタバコの煙に対してヒトにおいて多少のレベルのDNA保護をもたらすことが示されている。さらに、化学的分析によって、ノニ果実およびTAHITIAN NONI(登録商標)ジュース中の主要な植物性化学物質はイリドイド、特にDAAおよびAAであることが判明している。したがって、これらのイリドイドが、大量喫煙者が関わるヒト臨床試験において観察されたノニジュースのDNA保護効果における原因であるか、または少なくとも顕著な役割を有すると結論づけることができる。
【実施例2】
【0212】
ノニ植物、さらに他の果実およびそれらのジュース中のイリドイドの量を決定するための分析方法を開発した。主要なイリドイドをモリンダ・シトリフォリア植物から次のとおり単離した。
【0213】
薬品および標準
HPLC用のアセトニトリル(MeCN)、メタノール(MeOH)および水(H2O)をSigma−Aldrich(St.Louis、MO、USA)から入手した。分析用のギ酸をSpectrum Chemical Mfg.Corp.(New Brunswick、NJ、USA)から購入した。化学的標準のデアセチルアスペルロシド酸(DAA、1)およびアスペルロシド酸(AA、2)を、我々の実験室でノニ果実から単離した。その純度は、99%超であることがHPLCおよびNMRによって決定された。DAAおよびAAの化学構造を図1に示す。これらを正確に秤量し、次いで、適切な容量のMeCNに溶かして、対応するストック溶液を生じさせた。較正曲線のための1および2の処理用標準溶液を、ストック溶液をMeOHで、それぞれ0.00174〜1.74および0.0016〜0.80mg/mLの範囲の7つの濃度増進で希釈することによって調製した。全てのストックおよび処理用溶液を冷蔵庫中、0℃に維持した。標準の較正曲線を、ピーク面積対濃度の線形回帰に従ってプロットした。
【0214】
材料および試料調製
この実施例で使用されるタヒチ産ノニ果実ピューレは、種子および果皮を除いてマッシュされた果実全体である。果実を元々は、タヒチ島で採集した。ピューレ1グラムをH2O−MeOH(1:1)5mLで希釈し、十分に混合した。次いで、溶液をナイロンマイクロフィルター(空孔サイズ0.45μm)で濾過し;溶液をHPLC分析用の5mLメスフラスコに集めた。4つのバッチのノニピューレを実験で分析した。ノニ果実ピューレの証拠標本は我々の実験室で預かっている。イリドイド安定性を試験するために、0.5mg/mLのDAA溶液をMeOHで調製した。この溶液を水浴中で90℃に1分間加熱し、室温に冷却し、HPLCによって分析した。
【0215】
クロマトグラフィーの条件および計装
クロマトグラフィーによる分離は、水996PDA検出器に連結され、Atlantis C18カラム(4.6mm×250mm;5μm、Waters Corporation、Milford、MA、USA)を備えているWaters2690分離モジュールで行った。ポンプを2つの移動相:A;MeCNおよびB;H2O中0.1%ギ酸(v/v)に接続し、流速0.8mL/分で溶離した。移動相を連続して次のとおりの線状勾配にプログラムした:0〜5分はA0%;そして40分はA30%。PDA検出器を210〜400nmの範囲で監視した(235nmを定量分析のために選択した)。注入容量は、試料溶液のそれぞれで10μLであった。カラム温度を25℃に維持した。データ収集および積分は、Waters Millenniumソフトウェアのリビジョン32を使用して行った。
【0216】
方法の確認
検出限界(LOD)および定量限界(LOQ)を、検出および定量化され得る試料中の分析物の最低濃度として定義した。これらのLODおよびLOQ限界を、それぞれ3:1および10:1の信号対雑音比(S/N)を基に決定した。LODおよびLOQのための標準1および2の処理溶液を、それらを順次希釈することによって調製した。日内および日間精度アッセイ、さらに、安定性試験を試料分析に適用される方法に従うことによって、連続3日間で行った。方法(回収)の確度を、スパイクした試料におけるイリドイド1および2の回収パーセンテージによって推定した。ノニ果実ピューレ試料を、標準を用いて3つの異なる濃度(試料中の1および2の50%、100%および150%濃度に相当)でスパイクした。スパイク濃度(理論)に対する検出濃度(実際)の比を使用して、回収パーセンテージを算出した。HPLC実験における3回の注入の相対標準偏差(RSD)によって、変化を評定した。
【0217】
分析試料
ピューレなどのいくつかの果実および果汁製品を調製し、上記の方法に従って分析した。様々な市販の商標名の果汁の試料も分析した。ノニ葉および種子の試料も分析した。分析結果を次の表に示す。
【0218】
【表120】

【0219】
【表121】

【0220】
【表122】

【0221】
ノニ果実およびTAHITIAN NONI(登録商標)ジュースの主要な植物化学的構成成分は、イリドイド、特にデアセチルアスペルロシドおよびアスペルロシド酸である。少量の他のイリドイドがブルーベリー果汁濃縮物で、ノニ果実ピューレの全イリドイド含有率の約3.8%で見出される。他の果実および非ノニ果実製品は、イリドイドを含有しなかった。
【0222】
本発明は、その基本的な特徴の意図から逸脱することなく、他の具体的な形態で実施され得る。記載されている実施形態は、あらゆる点で例示的なものに過ぎず、制限するものではないと考えられるべきである。したがって、本発明の範囲は、前述の記載によってではなく添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲と等価の意味およびその範囲内に該当する全ての変化は、その範囲内に包含されるものとする。
【実施例3】
【0223】
加工ノニ果実ピューレの栄養、ビタミン、ミネラルおよびアミノ酸の近似含有率を決定した。植物化学的特性を評定し、さらに、ピューレ中に存在する主要な植物化合物の安全性および潜在的効力について評価した。加工ノニ果実ピューレは、ビタミンC、ビタミンA、ナイアシン、マンガンおよびセレンの有望な食事性供給源である。ビタミンCは、濃度の点において存在する主要な栄養素である。ピューレ中の主要な植物化合物は、イリドイド、特に、ビタミンCよりも高い濃度で存在するデアセチルアスペルロシド酸である。ノニ中のイリドイドは、何ら経口毒性または遺伝毒性を示さなかったが、有望な抗遺伝毒性活性を有した。これらの発見は、デアセチルアスペルロシド酸が、インビトロ、インビボおよびヒト臨床試験において観察されているノニ果汁の生物学的活性において重要な役割を果たし得ることを示唆している。
【0224】
1.序論
ノニとして一般に知られているモリンダ・シトリフォリアは、幅広く分布している熱帯樹である。これは、南太平洋、東南アジア、中央アメリカ、インド亜大陸およびカリブ海の島で成長する。加工ノニ果実ピューレの植物化学的プロファイルの知識は、存在し得る生体活性を理解し、さらにヒト臨床試験において既に証明されている健康効果の原因となっている化合物を理解する際に重要である。イリドイドはノニ果実の主要な植物化学的構成成分を、かなり少ないが有意な量で生じているスコポレチン、ケルセチンおよびルチンなどの数種の他の化合物と共に構成している。先行する分析は、示されている栄養素データの量に限られている。さらに、加工条件は、果実および植物の栄養的および植物化学的プロファイルを変えてしまうので、これらは、市販の加工ノニ果実ピューレを代表していない。したがって、最新の化学分析を行って、より完全で正確な栄養データを得た。ノニ果実中の主要な植物化合物の分析も実施して、これらの原料の品質管理および識別試験に関する重要な参照を得た。
【0225】
イリドイドは、ノニ果実ピューレ中に有意な量で存在するので、その個々の安全性プロファイルをより良好に理解するために、遺伝毒性および急性毒性試験を行った。そのために、イリドイドの抗遺伝毒性活性をインビトロで評定して、この報告されているDNA保護において考え得るその役割を調査した。
【0226】
2. 材料および方法
2.1 実験材料
ノニ果実を仏領ポリネシアで収穫し、完全に熟成させた。次いで、種子の機械的除去および市販の果実パルパーでのマイクロメッシュスクリーンを介しての皮むきによって、果実を加工してピューレにし、続いて、タヒチのマタイエアにある製造許可されている優秀な果実加工設備で低温殺菌(87℃で3秒)した。低温殺菌されたピューレを無菌容器またはトートに充填して、それらにノニ果実ピューレ880kgを入れ、冷凍下で貯蔵する。研究での科学的分析のために、試料を10トートの異なるバッチから得た。
【0227】
急性経口毒性試験のために、イリドイド濃縮果実抽出物を調製した。これを種子および果皮を新鮮な果実から除去し、続いて、0.65mmふるいでサイズを小さくすることによって行った。残りの果肉を用いて周囲温度で水性抽出物を調製し、次いでこれを凍結乾燥させると、1690mg/抽出物100gの全体イリドイド濃度が生じた。
【0228】
凍結乾燥ノニ果実粉末(36g)を、パーコレーションによってメタノール1Lで抽出して、メタノール抽出物10gを生じさせた。水を加えた後に、メタノール抽出物を酢酸エチル(150mLで3回)で分配して、非極性不純物を除去した。水性抽出物をn−ブタノール(150mLで3回)でさらに分配して、n−ブタノール抽出物3gを得た。抽出物を、段階的にジクロロメタン:メタノール(20:1→1.5:1)勾配の溶媒系で溶離するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーに掛けて、62の一次フラクションを得た。これらのうち、2つの主要な化合物の存在が、先行するHPLC分析によって示された。イリドイド含有フラクションを合わせ、逆相分取HPLC(Symmetry PrepTM C18カラム、Waters Corp.)を使用し、MeCN−H2O(35:65)の定組成溶媒系で流速3mL/分で溶離することによってさらに精製して、DAAおよびAAを単離した。
【0229】
2.2 化学分析
ノニ果実ピューレの近似栄養分析を実施して、水分、脂質、タンパク質、灰分および炭水化物含有率を決定した。タンパク質含有率はKjedahl法(Association of Official Analytical Chemists(AOAC) Method 979.09(AOAC、2000 a))によって決定した。全水分は真空炉中100℃で乾燥させた場合の損失によって重量で決定した。脂質の決定は、Soxhlet装置(AOAC Method 960.39(AOAC、2000 b))中で石油エーテルによって連続抽出することを必要とした。灰分は、550℃で炉中で燃焼させた後に重量で決定した。次いで、炭水化物は、その差によって算出した。全食物繊維をAOAC Method 991.43(AOAC、2000 c)に従って決定した。フルクトース、グルコースおよびスクロース含有率は、AOAC Method 982.14(AOAC、2000 d)に従って決定した。
【0230】
ミネラルは、誘導結合高周波プラズマ(ICP)発光分光測定(AOAC、2000 e;AOAC、2000 f)によって決定した。βカロチンとしてのビタミンAは、HPLC系のための変更AOAC公認方法941.15(AOAC、2000 g)によって決定した。ビタミンCは、2,6−ジクロロインドフェノールでの滴定によって、ミクロ蛍光測定方法によって、または酸化アスコルビン酸のHPLCおよびUV検出によって決定した(AOAC、2000 h;AOAC、2000 i)。ナイアシン、チアミン、リボフラビン、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンE、葉酸、ビオチンおよびパントテン酸は、AOACおよび米国薬局方の方法(AOAC、2000 j;AOAC、2000 k;AOAC、2000 l;AOAC、2000 m;AOAC、2000 n;AOAC、2000 o;AOAC、2000 p;米国薬局方、2005;Scheiner & De Ritter、1975)によって決定した。ビタミンEは、既に報告されている方法(OmaleおよびOmajali、2010)と似ているが、直接的な有機溶媒抽出および2−プロパノール:H20(60:20、%:%)移動相の使用を伴うHPLCによって決定した。ビタミンKは、AOAC法992.27(AOAC、2000 p)に従って決定した。アミノ酸は、酸による加水分解の後に自動アミノ酸分析機で決定したが、但しトリプトファンについては、水酸化ナトリウムでの加水分解を伴った(AOAC、2000 q)。
【0231】
デアセチルアスペルロシド酸(DAA)およびアスペルロシド酸(AA)を含めたイリドイド含有率を、既に報告された方法(Dengら、2010 b)に従ってHPLCによって決定した。スコポレチン、ルチンおよびケルセチンなどの他の有意な二次代謝産物もまた、HPLC(Dengら、2010 a)によって決定した。
【0232】
2.4 イリドイドの急性毒性試験
20匹の健康なSprague Dawleyラット(雄10匹、雌10匹、体重181〜205g)を試験のために選択した。イリドイド濃縮果実抽出物を水に溶かし、全イリドイド濃度を8.5mg/mLとした。全イリドイド340mg/体重(bw)kgの用量を各動物に、胃挿管法(20mL/bw kg、1日2回)によって与えた。イリドイド溶液の投与後14日間、死亡ならびに痙攣、不規則呼吸、起毛および麻痺などの毒性症状の発生について、動物を毎日観察した。体重低下が典型的な毒性症状なので、体重を各動物で0日目および14日目に記録した。急性毒性試験をEC Directive 86/609/EEC(European Communities、1986)に従って実施した。
【0233】
2.5 E.coli PQ37における一次DNA損傷試験
E.coli PQ37におけるSOS−クロモテストを使用して、DAAおよびAAが一次DNA損傷を誘発する潜在能力を決定した。この試験を既に開発された方法(Fishら、1987)に従って実施した。DAAおよびAAをタヒチ産のノニ果実から単離し、>98%まで精製した。E.coli PQ37をLB培地中、96ウェルプレート内、37℃、DAAまたはAAの存在下で2時間インキュベートした。試験されたDAAおよびAA濃度は、7.81、15.6、31.2、62.5、125、250、500および1000μg/mL-1であった。試料を三重に評定した。試料と共にインキュベーションした後に、5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリル−β−D−ガラクトピラノシドをウェルに加えて、損傷DNAのSOS修復の間に誘発されるβ−ガラクトシダーゼ酵素活性を検出した。ニトロフェニルリン酸もウェルに加えて、細胞生存率の指標であるアルカリホスファターゼ活性を測定した。試料を再びインキュベートし、試料、ブランクおよび対照の吸光度を410および620nmでマイクロプレートリーダーを用いて測定した。ビヒクルブランクおよび陽性対照、1.25μg/mL-1の4−ニトロキノリン1−オキシド(4NQO)をこの試験でインキュベートした。各材料の誘発係数を、620nmでの試料の吸光度をブランクの吸光度で割ることによって算出したが、その際、細胞生存率についても修正した。2未満の誘発係数は、遺伝毒性活性がないことを示す。
【0234】
2.6 E.coli PQ37における抗遺伝毒性試験
一次DNA損傷試験を上記の方法と同様に再び行った。しかしながら、1.25μg/mL-1の4NQOおよび250μg/mL-1のDAAまたはAAの両方の存在下でE.coli PQ37をインキュベートすることを含むように、方法を変更した。誘発係数を上記と同じ方法で算出した。遺伝毒性の減少パーセントは、4NQOとブランク(1の誘発係数)との誘発係数の差を4NQO+DAAまたはAAとブランクとの誘発係数の差で割ることによって決定した。
【0235】
2.7 統計的分析
平均および標準偏差を、異なるバッチから得られた分析結果の各セットについて算出した。一次DNA損傷試験および抗遺伝毒性試験の両方で、スチューデントのt検定を用いてグループ間比較を行った。
【0236】
3. 結果および検討
加工ノニ果実ピューレの栄養素組成を表4にまとめる。近似栄養パラメーターは、一般に果実での典型的な範囲内である。加工ノニ果実ピューレは、2g 100g-1の食物繊維を含有する。ノニ果実は、有意な量のタンパク質または脂質を含有しない。しかしながら、トリプトファン1種を除く全ての必須アミノ酸、さらに乳児に必須のヒスチジンがピューレで検出された(表5)。アスパラギン酸が最も優勢なアミノ酸であった。
【0237】
【表123】

【0238】
【表124】

【0239】
ビタミンCは1.13mg-1/gの平均含有率で、ノニ果実ピューレ中で最も優勢なビタミンである。この濃度では、ピューレ100gは、成人に推奨される一日ビタミンC必要量(FAO/WHO、2001)の251%を提供する。ノニ果実ピューレはかなりの量のβカロチンを含有する。βカロチン濃度から算出すると、ピューレ100g当たりの平均ビタミンA含有量は、318.17レチノール当量(RE)である。成人での平均ビタミンA一日摂取量に関する合同FAO/WHO推奨量は、女性で270REおよび男性で300RE(FAO/WHO、1998)である。このように、ノニ果実ピューレは、ビタミンAの有意な食事性供給源であると思われる。加工ノニ果実のナイアシン含有率は、多少の栄養上の効果を得るには十分多いが、より多い量を消費した場合にのみ、有意であるにすぎない。ピューレは100gで、成人に推奨されるナイアシン摂取量(FAO/WHO、2001)の18から21%をもたらす。チアミン、リボフラビン、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、パントテン酸およびビタミンKは、検出限界未満であった。加工ノニ果実ピューレは、ビタミンEおよびビオチンを含有するが、それらの有意な供給源ではない。
【0240】
カリウムは、加工ノニ果実ピューレ中で最も豊富なミネラルであると思われる。これは、2番目に豊富なミネラルであるカルシウムの濃度の4倍超であるが、どちらも栄養上有意な量ではない。2種のミネラルのみが、栄養上の有意な量で存在する。ノニピューレ100g中で、マンガンおよびセレン含有率は、成人に推奨される一日許容量(Institute of Medicine、2000;Institute of Medicine、2001)の約18から26%に相当するであろう。
【0241】
植物化学的分析によって、イリドイドは、ノニ果実から生じる主要な二次代謝産物であり、加工の後に有意な量で存在することが判明している(表6)。スコポレチン、ルチンおよびケルセチンもまた、加工の後に存在した。全体イリドイド含有率は、他の3種の植物化合物を合わせた濃度の20倍超であった。デアセチルアスペルロシド酸は、全体イリドイド含有率の78%を占めた。ノニ果実中にそれらが多く存在することによって、両方のイリドイドを、本物のノニ成分を含有する含有する製品を識別するためのマーカーとして使用することができる。ノニ果汁およびノニ果実抽出物に由来するイリドイドの生体活性には、抗酸化、抗炎症、免疫調節、肝臓保護および脂質低下活性が含まれる。
【0242】
死亡または毒性症状は、急性毒性試験において観察されなかった。動物はまた、適切な体重を得た(表7)。ノニイリドイドのLD50は、>340mg/bw kgであると決定された。E.coli PQ37における一次DNA損傷試験において(表8)、DAAおよびAAでの平均誘発係数は1000μg/mL-1で、それぞれ1.07および1.09であった。試験された濃度の全てで、DAAおよびAAは、ブランクの場合を有意に上回る頻度では何らSOS修復を誘発しなかった。統計上、誘発係数はブランクの場合と違わず、結果は全て、遺伝毒性の2倍基準未満に留まった。SOS−クロモテスト結果は、復帰突然変異アッセイ(Legaultら、1994)からの結果と高レベルの一致(86%)を有する。したがって、SOS−クロモテストは、一次DNA損傷に加えて、変異原性の可能性を予測する際に多少の有用性を有する。これらの試験におけるDAAおよびAAの毒性の欠如は、ノニ果汁の毒性試験の結果と一致する(Westら、2009 a;Westら、2009 b;Westendorfら、2007)。
【0243】
【表125】

【0244】
【表126】

【0245】
抗遺伝毒性試験において、4NQOは明白な遺伝毒性を示し、ビヒクルブランクの場合の8倍超のSOS修復を誘発した。しかし、4NQO+DAAまたはAAの誘発係数は、DAAまたはAA単独の場合と同じで(表9)、ビヒクルブランクの場合と統計的な差違はなかった。250μg/mL-1のDAAおよびAAでの遺伝毒性の低下は、それぞれ98.96および99.22%であった。したがって、4NQOの遺伝毒性活性はいずれかのイリドイドの添加によって、ほぼ完全に打ち消された。
【0246】
二重盲検ヒト臨床試験によって、ノニ果汁の服用は、現在タバコを大量に喫煙しているヒトのリンパ球における芳香族DNA−付加物の形成量を減らすことが判明した。4NQOは、4NQO−グアニンおよび4NQO−アデニン付加物の形成を介して、E.coliにおいて遺伝毒性活性を示す。これらのDNA病変は、SOS修復機構の誘発をもたらす。このように、DAAおよびAAによる4NQO遺伝毒性の低減は、DNA付加物形成の低減に等しい。したがって、この抗遺伝毒性試験の結果は、これらのイリドイドがノニジュースのDNA保護効果に関与している可能性を示唆している。
【0247】
4. 結論
加工ノニ果実ピューレは、ビタミンC、ビタミンA、ナイアシン、マンガンおよびセレンの有望な食事性供給源である。ビタミンCは、濃度に関して存在する主要な栄養素である。ピューレ中の主要な植物化合物は、イリドイド、特にDAAである。ノニ中のイリドイドは、何ら毒性を示さなかった。他方で、これらのイリドイドは、有望な抗遺伝毒性活性を示した。加工ノニ果実ピューレは、かなりの量のビタミンCを含有するが、平均DAA含有率は、ビタミンCの含有率よりも約22%高かった。これらの発見は、インビトロ、インビボおよびヒト臨床試験において観察されたノニ果汁の生物学的活性において、DAAが重要な役割を果たし得ることを示唆している。
【0248】
【表127】

【0249】
【表128】

【実施例4】
【0250】
ノニは、多くの熱帯において民間療法として使用されてきた長い歴史を有する薬用植物であり、世界中でさらなる注目を集めている。果実、葉、種子、根部および花などの異なるノニ植物部分における主要な植物化合物についての包括的な研究は、その多様な医薬的利益を十分に理解するために多大な価値を有する。さらに、地理的環境の多様性が、ノニの構成成分の変化の一因となり得る。
【0251】
目的
この研究で、ノニ植物の種々の部分における主要なイリドイド構成成分を定量的に決定し、世界の異なる熱帯地域から採集されたノニ果実中のイリドイドを比較する。
【0252】
方法論
最適なクロマトグラフィー条件は、C18カラムで0.1%ギ酸水溶液ギ酸およびアセトニトリルを使用する勾配溶離で235nmで達成された。選択的なHPLC方法を、精度、直線性、検出限界(LOD)、定量限界(LOQ)および確度について確認した。
【0253】
結果
デアセチルアスペルロシド酸(DAA)が、ノニ果実の主要なイリドイドであることが見出された。ノニ植物の異なる部分におけるDAA濃度は優勢な順に、乾燥ノニ果実>果汁>種子>花>葉>根部であった。アスペルロシド酸(AA)濃度での優勢の順序は、乾燥ノニ果実>葉>花>根部>果汁>種子であった。異なる熱帯地域から採集されたノニ果実のメタノール抽出物のDAAおよびAA含有率は、それぞれ13.8〜42.9mg/gおよび0.7〜8.9mg/gであり、仏領ポリネシアのものが、最も多い全体イリドイドを含有し、ドミニカ共和国のものが最も少なく含有した。
【0254】
結論
イリドイドは、ノニ植物の葉、根部、種子および花に存在することが見出され、ノニ果実における主要な構成成分として識別された。世界中の異なる熱帯地域において成長したノニ果実中のイリドイド含有率の多大な変化によって、地理的要因は、果実組成に有意な効果を有すると考えられる。ノニ果実中のイリドイドは、低温殺菌の間に使用される温度で安定であったので、市販のノニ製品の識別および量的試験に関して、有用なマーカー化合物であり得る。
【0255】
序文
ノニ(モリンダ・シトリフォリア Linn.)は、南アジア、カリブ海および太平洋信託統治諸島などの幅広い範囲の熱帯地域に固有の民間薬用植物である。この研究の目的は、有効なHPLC−PDA法を使用することによって、ノニの異なる部分(果実、葉、根部、種子および花)における主要なイリドイドを定量的に決定し、世界中で栽培および採集された異なるノニ果実におけるイリドイドを比較分析することである。
【0256】
薬品および標準
HPLC用のアセトニトリル(MeCN)、メタノール(MeOH)および水(H2O)をSigma−Aldrich(St.Louis、MO、USA)から入手した。分析用のギ酸をSpectrum Chemical Mfg. Corp.(New Brunswick、NJ、USA)から購入した。化学的標準のデアセチルアスペルロシド酸(DAA)およびアスペルロシド酸(AA)を、我々の実験室で本物のノニ果実から単離した。その識別および純度は、99%超であることがHPLC、質量分析法およびNMRによって決定された(データは示さない)。DAAおよびAAの化学構造を図4に示す。これらを正確に秤量し、次いで、適切な容量のMeOHに溶かして、対応するストック溶液を生じさせた。較正曲線のためのDAAおよびAAの処理用標準溶液を、ストック溶液をMeOHで、それぞれ0.00174〜1.74および0.0016〜0.80mg/mLの範囲の7つの濃度増進で希釈することによって調製した。全てのストックおよび処理用溶液を冷蔵庫中、0℃に維持した。標準の較正曲線をピーク面積対濃度の線形回帰に従ってプロットした。
【0257】
条件および計装
クロマトグラフィーによる分離は、996PDA検出器に連結され、C18カラム(4.6mm×250mm;5μm、Waters Corporation、Milford、MA、USA)を備えているWaters2690分離モジュールで行った。ポンプを2つの移動相:A;MeCNおよびB;H2O中0.1%ギ酸(v/v)に接続し、流速0.8mL/分で溶離した。移動相を連続して次のとおりの線状勾配にプログラムした:0〜5分はA0%;そして40分はA30%。PDA検出器を210〜400nmの範囲で監視した。注入容量は、試料溶液のそれぞれで10μLであった。カラム温度を25℃に維持した。データ収集および積分は、Waters Millenniumソフトウェアのリビジョン32を使用して行った。
【0258】
材料および試料の調製
新鮮なノニ果汁(試料A、図5)を仏領ポリネシア(タヒチ島)から元は採集されたノニ果実から絞り取った。新鮮な果汁1グラムをH2O−MeOH(1:1)5mLで希釈し、十分に混合し;溶液をHPLC分析用の5mLメスフラスコに集めた。乾燥果実、種子、根部、葉および花(試料B〜F、図5)をタヒチ島から採集した。これらを摩砕して粉末にし、MeOH−EtOH(1:1)で2回、それぞれ音波発生装置を30分間用いて抽出した。抽出物を合わせ、濾過し、次いで回転蒸発器中、真空下、50℃で乾燥させた。乾燥させた抽出物をHPLC分析のためにMeOHで再び溶かした。
【0259】
生のノニ果実試料(図6)を、タヒチ島、トンガ、ドミニカ共和国、沖縄、タイおよびハワイを含む異なる地域から採集した。使用前に、果実試料を0℃未満で貯蔵した。果実を溶かし、マッシュした。マッシュされた果実それぞれ2gをMeOH(125mL、それぞれ30分間)で音波発生装置を使用して2回抽出した。MeOH抽出物を真空下、回転蒸発器中で乾燥させた。乾燥させたMeOH抽出物をMeOH10mLで再び溶かした。ノニ試料の証拠標本は我々の実験室で預かっている。
【0260】
分析方法の確認
検出限界(LOD)および定量限界(LOQ)を、検出および定量化され得る試料中の分析物の最低濃度として定義した。これらのLODおよびLOQ限界を、それぞれ3:1および10:1の信号対雑音比(S/N)を基に決定した。LODおよびLOQを決定するためのDAAおよびAA標準の処理溶液を連続希釈することによって調製した。日内および日間精度アッセイ、さらに、安定性試験を試料分析に適用される方法に従うことによって、連続3日間で行った。繰り返し精度は、実験条件が可能な限り一定に維持されている場合の結果同士の一致程度であり、反復試験の相対標準偏差(RSD)として表される。
【0261】
研究において、HPLC法の日内および日間精度を連続3日間で、試料を3回注入することによって測定した。方法(回収)の確度を、スパイクされた試料におけるDAAおよびAAの回収パーセンテージによって推定した。ノニ果汁を、3つの異なる濃度の標準(試料中のDAAおよびAAの50%、100%および150%濃度に相当)でスパイクした。スパイク濃度(理論)に対する検出濃度(実際)の比を使用して、回収パーセンテージを算出した。変化をHPLC実験における3回の注入の相対標準偏差(RSD)によって評定した。
【0262】
結果および検討
分析方法の確認
開発したHPLCクロマトグラフィー法の確認を新鮮なノニジュースで行って、LOD、LOQ、直線性、日内および日間精度および確度(表10〜13)を決定した。選択されたMeCN−H2O勾配は、HPLCクロマトグラムにおいて標的分析物の良好な分離および対称ピーク形状を示した。DAAおよびAAでのLOD(S/N=3)およびLOQ(S/N=10)は、それぞれ10.6および9.7ngおよび34.8および32.0ngであった。DAAおよびAAでの線形回帰式は、y=1.443×107−17342.2およびy=1.537×107−40804.7としてそれぞれ算出され、式中、xは濃度であり、yはピーク面積である。結果は、調査された濃度範囲内で0.9994および0.9999の相関係数で、DAAおよびAAについて良好な直線性を示した。DAAおよびAAの日内および日間精度はRSDとして、それぞれ0.86%および3.0%未満であり、これは、DAAおよびAAが調査期間の間、安定であったことを示す。確立された実験条件下で、分析物DAAおよびAAの回収パーセントは、0.40〜2.66%の範囲のRSDで90.49%から105.32%までであった(表12)。実験結果は、Association of Analytical Communities(AOAC International、2002)によって発行された栄養補助食品のためのガイドラインで推奨されている許容範囲内である。ノニ試料におけるイリドイドDAAおよびAAの特性決定を、そのHPLC保持時間およびUV最大吸収を標準の場合と比較することによって行った(表10)。
【0263】
【表129】

【0264】
【表130】

【0265】
【表131】

【0266】
【表132】

【0267】
ノニの異なる植物部位におけるDAAおよびAAの特性決定および定量
先に、イリドイドをノニ果実、葉および根部において同定した。我々の先行実験では、DAAおよびAAは、ノニ植物の大部分の部分において主要なイリドイドであると考えられる。そのため、これら2種のイリドイドを、異なるノニ部位におけるイリドイド含有率を定量および比較するために使用した。ノニ果実、葉、根部、種子および花の典型的なHPLCクロマトグラムを図5に示す。実験結果(表13)によって、植物の様々な部位におけるDAA含有率は、優勢な順に、乾燥ノニ果実>果汁>種子>花>葉>根部であることが示された。AA含有率では、そのランキングは、乾燥ノニ果実>葉>花>根部>果汁>種子である。異なる植物部位のうちで、ノニ果実(果汁)が良好なイリドイド供給源であるようである。イリドイド、特にデアセチルアスペルロシド酸およびアスペルロシド酸は、ノニ果実の主要な二次代謝産物である。そのため、これらが、その多様な健康効果の一因であり得る。例えば、DAAおよびAAは、抗染色体異常誘発、抗関節炎、抗侵害受容、抗炎症、心臓血管、癌予防および抗腫瘍効果を含む多くの生物学的活性を有し得る。毒性試験によって、DAAおよびAAは、哺乳動物細胞において非遺伝毒性であることが示唆された。
【0268】
異なる地域に由来するノニ果実におけるイリドイド含有率の比較
ノニ果実中でのイリドイド含有率に対する地理的環境(土壌、日光、温度、降水量など)の影響を評定するために、世界中の異なる熱帯地域で栽培され採集されたノニ果実で分析を行った。熟したノニ果実試料を輸送の間、冷凍状態で保持した。さらに、MeOH抽出物を分析して、水分変化を制御した。図6は、異なるノニ果実におけるDAA、AAおよび全イリドイド(DAA+AA)の比較を示す。MeOH抽出物中でのDAAおよびAAの濃度範囲は、それぞれ13.8〜42.9mg/gおよび0.7〜8.9mg/gであった。さらに、仏領ポリネシアから採集されたノニ果実は、最も多い量の全イリドイドを有し、ドミニカ共和国産のノニ果実は、最も少ない量の全イリドイドを有した。結果は、地理的要因は、ノニ果実中でのイリドイド含有率に有意な効果を有することを示した。そのため、異なる薬理学的活性が、様々な地域から採集されたノニ果実に予期され得る。
【0269】
DAA含有率に対する低温殺菌の影響
ノニ果汁は通常、商業用加工の間に熱による低温殺菌に掛けられる。低温殺菌が通常はノニ工業で使用され、すなわち、87.7℃まで数秒間加熱される。この研究では、DAAの安定性を行った。DAAを90℃にpH3.3で1分間曝露して、酸性条件でのその熱安定性を決定した。結果は、加熱前後でDAA含有率に差違が無いことを示したが、このことは、DAAが低温殺菌条件下で安定であることを示す。
【0270】
結論
選択的分析HPLC方法を開発し、ノニ中のイリドイドの分析について確認した。イリドイド、特にデアセチルアスペルロシド酸およびアスペルロシド酸は、ノニ果実中の主要な構成成分であると識別され、また、ノニ植物の葉、根部、種子および花にも存在する。地理的要因は、果実のイリドイド含有率に影響を及ぼすようである。ノニイリドイドは低温殺菌の間、安定である。したがって、本明細書において報告されている方法は、ノニおよびその商品を定性および定量分析する際の正確で迅速なツールをもたらし得る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
加工モリンダ・シトリフォリア植物製品とイリドイド供給源とを含む処方物。
【請求項2】
前記モリンダ・シトリフォリア製品が、モリンダ・シトリフォリアの葉からの抽出物、約0.1から50パーセントの重量で存在する葉の熱水抽出物、約0.1から50パーセントの重量で存在する加工モリンダ・シトリフォリア葉のエタノール抽出物、約0.1から50パーセントの重量で存在する加工モリンダ・シトリフォリア葉の蒸気蒸留抽出物、モリンダ・シトリフォリア果汁、モリンダ・シトリフォリア抽出物、モリンダ・シトリフォリア食物繊維、モリンダ・シトリフォリアピューレジュース、モリンダ・シトリフォリアピューレ、モリンダ・シトリフォリア果汁濃縮物、モリンダ・シトリフォリアピューレジュース濃縮物、凍結濃縮モリンダ・シトリフォリア果汁、加工モリンダ・シトリフォリア種子、加工モリンダ・シトリフォリア根部、加工モリンダ・シトリフォリア花およびモリンダ・シトリフォリア果汁の蒸発濃縮物からなる群から選択される、請求項1に記載の処方物。
【請求項3】
精製水、ブドウジュース、ブルーベリージュース、オリーブ葉抽出物および少なくとも1種の追加のイリドイド供給源からなる群から選択される成分をさらに含む、請求項1に記載の処方物。
【請求項4】
リンゴジュース、マンゴージュース、パッションフルーツジュース、天然フレーバー、天然着色料、オリゴフルクトース、キサンタンガム、植物性タンパク質単離物および少なくとも1種の追加のイリドイド供給源からなる群から選択される成分をさらに含む、請求項1に記載の処方物。
【請求項5】
モリンダ・シトリフォリア果汁、モリンダ・シトリフォリア葉茶からなる群から選択される成分をさらに含む、請求項1に記載の処方物。
【請求項6】
少なくとも1種の追加のイリドイド供給源をさらに含む、請求項5に記載の処方物。
【請求項7】
精製水、ブドウジュース、コンコードブドウジュース、天然ブドウフレーバー、キサンタンガムおよび少なくとも1種の追加のイリドイド供給源からなる群から選択される成分をさらに含む、請求項1に記載の処方物。
【請求項8】
精製水、リンゴジュース濃縮物、マンゴージュース濃縮物、パッションフルーツジュース濃縮物、天然フレーバー、天然着色料、オリゴフルクトース、フルクトース、キサンタンガムおよび植物性タンパク質単離物からなる群から選択される成分をさらに含む、請求項1に記載の処方物。
【請求項9】
少なくとも1種の追加のイリドイド供給源からなる群から選択される成分をさらに含む、請求項8に記載の処方物。
【請求項10】
加工モリンダ・シトリフォリア製品、食品サプリメント、栄養補助食品、他の果汁、他の天然成分、天然着香料、人工着香料、天然甘味料、人工甘味料、天然着色料および人工着色料からなる群から選択される少なくとも1種の他の成分をさらに含む、請求項1に記載の処方物。
【請求項11】
約0.01から10重量パーセントの量で存在するデアセチルアスペルロシド酸およびアスペルロシド酸のうちの1種をさらに含む、請求項1に記載の処方物。
【請求項12】
約0.01から10重量パーセントの量で存在するケルセチンおよびルチンのうちの1種をさらに含む、請求項1に記載の処方物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2013−520515(P2013−520515A)
【公表日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−555113(P2012−555113)
【出願日】平成23年2月23日(2011.2.23)
【国際出願番号】PCT/US2011/025935
【国際公開番号】WO2011/106432
【国際公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【出願人】(504279337)モリンダ インコーポレーテッド (24)
【Fターム(参考)】