説明

モータ制御装置及び方法

【課題】ロータの位置を検出するホールICが故障した場合においても、ブラシレスモータに対して位相のずれが小さい、適切な正弦波状のPWM波形を印加することができるモータ制御装置を提供する。
【解決手段】ロータの位置を検出するホールICを複数有するブラシレスモータに対して正弦波状のPWM波形を印加するモータ制御装置であって、ホールICの各出力信号に基づき、1又は複数のホールICの故障を検出する手段(ステップS1)と、故障が検出された場合に、故障が検出されなかった1又は複数のホールICの出力信号が変化した時刻に応じて、PWM波形の電気角を所定の設定値に補正する手段(ステップS4、S6) を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロータの位置を検出するホールIC(集積回路)等の位置検出手段を複数有するブラシレスモータに対して正弦波状のPWM(パルス幅変調)波形を印加するモータ制御装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ブラシレスモータ(DC(直流)ブラシレスモータとも呼ばれる)の制御装置には、ホールIC等の位置検出手段からの信号に応じて、正弦波状のPWM波形をステータコイルに印加するようにしたものがある(例えば特許文献1参照)。特許文献1には、3相ステータコイルを有するブラシレスモータに1個のホールICを設け、ホールICの出力信号の立ち上がりに同期させてPWMの電気角を0度に補正する構成(第1実施形態)や、3個のホールICを設け、各ホールICの出力信号の立ち上がり及び立ち下がりに同期させて、PWMの電気角を60度単位で補正する構成(第2実施形態)が示されている。
【0003】
なお、本願において、ホールICとは、ホール素子と信号変換回路とを1つのパッケージに組み込んだ磁気センサであり、磁気を検知して「1」(High)又は「0」(Low)のデジタル信号を出力するものであるとする。また、ホール素子とは、ホール効果を利用して磁界を検出し、その大きさに比例したアナログ信号を出力する磁気センサであるとする。また、電気角とは、正弦波の1周期を360度とした場合の正弦波の位相を意味する。
【0004】
一方、特許文献2には、ブラシレスモータのホールICに不具合が生じた場合でもモータを回転駆動するためのモータ制御装置が示されている。この特許文献2に記載されているモータ制御装置では、ホールICの出力信号に基づいてホールICの異常を検出するとともに、異常と検出されたホールICを除く残りのホールICの出力信号の少なくとも1つを用いてモータに印加される駆動電圧が生成されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−272163号公報
【特許文献2】特開2010−22196号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した特許文献1には、ホールICが故障した場合にどのように対応するのかが記載されていない。
【0007】
他方、特許文献2に記載されているモータの駆動方式は、矩形波状の交流電圧を電気角で120度分モータに印加する(すなわち半周期(180度)毎に60度分の休止期間を有する交流波形を印加する)120度通電方式が用いられている。この120度通電方式では、正弦波状のPWM波形をモータに印加する場合に比べ、交流波形の高調波成分が多く、また、モータの振動や騒音が大きくなりやすいという課題がある。
【0008】
本発明は、上記の事情を考慮してなされたものであり、ロータの位置を検出するホールIC等の位置検出手段が故障した場合においても、ブラシレスモータに対して位相のずれが小さい等、適切な正弦波状のPWM波形を印加することができるモータ制御装置及び方法を提供すること目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、ロータの位置を検出する位置検出手段を複数有するブラシレスモータに対して正弦波状のPWM波形を印加するモータ制御装置であって、前記位置検出手段の各出力信号に基づき、1又は複数の前記位置検出手段の故障を検出する故障検出手段と、前記故障検出手段によって1又は複数の前記位置検出手段に故障が検出された場合に、故障が検出されなかった1又は複数の前記位置検出手段の出力信号が変化した時刻に応じて、前記PWM波形の電気角を所定の設定値に補正するPWM波形制御手段とを備えることを特徴とするモータ制御装置である。
【0010】
請求項2に記載の発明は、前記位置検出手段がホール素子又はホールICであることを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置である。
【0011】
請求項3に記載の発明は、ロータの位置を検出する位置検出手段を複数有するブラシレスモータに対して正弦波状のPWM波形を印加するモータ制御方法であって、前記位置検出手段の各出力信号に基づき、1又は複数の前記位置検出手段の故障を検出する故障検出過程と、前記故障検出過程で1又は複数の前記位置検出手段に故障が検出された場合に、故障が検出されなかった1又は複数の前記位置検出手段の出力信号が変化した時刻に応じて、前記PWM波形の電気角を所定の設定値に補正するPWM波形制御過程とを含むことを特徴とするモータ制御方法である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、故障検出手段によって(あるいは故障検出過程で)1又は複数の位置検出手段に故障が検出された場合に、故障が検出されなかった1又は複数の位置検出手段の出力信号が変化した時刻に応じて、PWM波形の電気角が所定の設定値に補正される。したがって、ロータの位置を検出するホールIC等の位置検出手段が故障した場合においても、ブラシレスモータに対して位相のずれが小さい等、適切な正弦波状のPWM波形を印加することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明によるモータ制御装置の一実施形態の構成例を説明するためのブロック図である。
【図2】図1のモータ制御装置1の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】図1のモータ制御装置1の動作(ホールIC正常時)を説明するためのタイミングチャートである。
【図4】図1のモータ制御装置1の動作(ホールICが1個故障時)を説明するためのタイミングチャートである。
【図5】図1のモータ制御装置1の動作(ホールICが2個故障時)を説明するためのタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明によるモータ制御装置の一実施の形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態としてのモータ制御装置1の構成を説明するためのブロック図である。モータ制御装置1は、内部に3相ステータコイルと磁石ロータとを備えるブラシレスモータ2に正弦波状の3相PWM波形を印加することで、ブラシレスモータ2を駆動制御する装置である。なお、ブラシレスモータ2には、磁石ロータの磁極位置を検出するための3個のホールIC31、32、および33が例えば120度の電気角に対応する間隔(あるいは互いに異なる極性を検出する構成の場合には60度の電気角に対応する間隔)で取り付けられている。なお、ホールIC31、32、および33の出力信号がそれぞれ信号H1、H2、H3であるとする。
【0015】
図1に示すモータ制御装置1は、インバータ回路11、インバータ制御回路12、故障検出・電気角補正部13、およびセンサレス位置検出部14を備えて構成されている。モータ制御装置1内の各部の構成は、その一部又は全部をIC化して構成したり、さらにマイクロコンピュータ等を用いて所定のプログラムを実行することで動作するように構成したりすることができる。なお、図1では、モータ制御装置1内に本発明の特徴に係る部分のみを示しており、例えばモータの速度制御に係る構成等、他の構成が含まれていてもよい。
【0016】
インバータ回路11は、3相交流を発生するための6個のトランジスタからなるトランジスタブリッジ回路等からなり、図示してない直流電源の出力をPWM制御によってスイッチング制御(すなわちオン・オフ制御)することで、ブラシレスモータ2に対して正弦波状の(すなわち正弦波状に変化するパルス幅を有する)3相PWM波形を印加する。
【0017】
インバータ制御回路12は、故障検出・電気角補正部13から出力される電気角を表す信号(あるいは数値データ)に基づいて3相PWM波形の各相のパルス幅を逐次算出し、インバータ回路11をスイッチング制御することで、インバータ回路11から正弦波状の3相PWM波形を出力させる。インバータ制御回路12は、また、3個のホールIC31〜33のすべてが故障した場合等に、センサレス位置検出部14の出力に応じて、120度通電方式による矩形波状の3相交流波形をインバータ回路11から出力させる制御を行うことができるようにもなっている。
【0018】
故障検出・電気角補正部13は、ホールIC31〜33が故障しているか否かの検出と、ホールIC31〜33のうちで故障が検出されなかったものの出力信号の変化に応じてブラシレスモータ2のステータコイルに印加される交流波形の電気角を補正する処理と、電気角の瞬時値を算出する処理とを行う。ただし、電気角の瞬時値を算出する処理については、インバータ制御回路12内で行うようにしてもよい。
【0019】
センサレス位置検出部14は、ブラシレスモータ2の3相ステータコイルに発生する逆起電力の零クロス点を検出することでロータの磁極位置を検出する。
上記以外のセンサレス方式を用いて、ロータの磁極位置を検出しても良い。
【0020】
次に、図2〜図5を参照して、図1の故障検出・電気角補正部13が、PWM波形の電気角を所定の設定値に補正する際の動作について説明する。図2に示す処理は、例えば、3個のホールIC31〜33のいずれかの出力信号H1、H2またはH3が立ち上がるか(すなわち「0」から「1」に変化するか)、もしくは、立ち下がるか(すなわち「1」から「0」に変化するか)、または3個のホールIC31〜33のいずれにも所定時間変化が発生しない場合に、実行される。なお、図3は3つの信号H1、H2およびH3が正常に動作している場合のタイミングチャートであり、図4は1つの信号H1が故障している場合のタイミングチャートであり、そして、図5は2つの信号H1およびH3が故障している場合のタイミングチャートである。
【0021】
信号H1〜H3のいずれかに立ち上がりまたは立ち下がり変化が発生した場合、故障検出・電気角補正部13は、まず、信号H1〜H3の過去の信号の状態に基づいて、ホールIC31〜33のいずれかに故障が発生しているか否かを判定する(ステップS1)。具体的には、信号H1〜H3における変化(すなわちエッジ変化)の時間間隔を電気角に対応させて求めることで、ホールIC31〜33の故障の有無と、ホールIC31〜33のどれに故障が発生しているかを検出する。
また、各信号のレベルの変位を確認することでも、ホールICの異常を検出することが可能である。
【0022】
図3に示すように、3つの信号H1、H2およびH3が正常に動作している場合、信号H1〜H3における変化の時間間隔は電気角で60度間隔一定となる。図3に示す例では、時刻t10で信号H3が「0」から「1」に変化し、時刻t11で信号H2が「1」から「0」に変化し、時刻t12で信号H1が「0」から「1」に変化し、…というように、例えば時刻t10、t11、…、t16で信号H1〜H3のいずれかが変化している。この場合、例えば信号H3の変化の1周期(電気角360度分)は時刻t10から時刻t16までであり、その間に5回の変化(時刻t11〜t15の変化)が等時間間隔で発生しているので、3つの信号H1、H2およびH3の変化の時間間隔は電気角で60度一定となる。各変化間の時間から電気角への換算は、例えば信号H1〜H3の少なくとも1つの信号の1周期の時間(360度)に対する割合(例えば信号H3については時刻t10〜t16の時間に対する時刻t10〜t11の時間の割合=6分の1=60度)を算出することで行うことができる。
【0023】
他方、図4に示すように、例えば信号H1が正常に動作していない場合(この例では「0」に固定されている。)、信号H1〜H3における変化の時間間隔は電気角で60度または120度となる。図4に示す例では、例えば、時刻t20から時刻t21あるいは時刻t22から時刻t23で60度間隔の変化が発生し、時刻t21から時刻t22あるいは時刻t23から時刻t24で120度間隔の変化が発生している。
【0024】
また、図5に示すように、例えば信号H1およびH3が正常に動作していない場合(この例では「0」に固定されている。)、信号H1〜H3における変化の時間間隔は電気角で180度一定となる。図5に示す例では、例えば、時刻t30、t31、t32、t33、およびt34の各時刻で180度間隔の変化が発生している。
【0025】
ステップS1の判定では、信号H1〜H3における変化の時間間隔が電気角で60度間隔一定の場合には、ホールIC31〜33が正常であると判定され(ステップS1で「N」)、そうでない場合にはホールIC31〜33の少なくとも1つに異常があると判定される(ステップS1で「Y」)。
【0026】
ホールIC31〜33が正常であると判定された場合(ステップS1で「N」の場合)には、3個のホールIC31〜33の出力信号に基づいて、3相PWM波形の電気角の補正値が算出される(ステップS2)。図3に示す例で、例えば信号H2の立ち下がりの時刻(例えばt11)が、3相のうちの1相(ここではU相とする。)の正弦波の電気角0度に対応しているとすると、時刻t11でU相の電気角が0度に補正される。次いで、時刻t12では電気角が60度に補正され、時刻t13では電気角が120度に補正され、…というようにPWM波形の電気角が60度毎の設定値に補正される。他の相の電気角の補正値はU相の電気角を120度および240度遅らせた値となる。
【0027】
一方、ホールIC31〜33が正常でないと判定された場合(ステップS1で「Y」の場合)には、まず、ホールIC31〜33の故障が1個であるか否かが判定される(ステップS3)。例えば、図4に示すように、1つの信号H1に故障が発生した場合には、信号H1〜H3における変化の時間間隔が電気角で60度または120度となるので、このような場合にはホールIC31〜33の故障が1個であると判定される(ステップS3で「Y」)。
【0028】
ホールIC31〜33の故障が1個であると判定された場合(ステップS3で「Y」の場合)には、3個のホールIC31〜33のうち、異常でない(変化が正常な)残りの2つの出力信号に基づいて、3相PWM波形の電気角の補正値が算出される(ステップS4)。図4に示す例で、上記と同様に、信号H2の立ち下がりの時刻(図4ではt25等)が、U相の正弦波の電気角0度に対応しているとすると、例えば時刻t25でU相の電気角が0度に補正される。さらに、時刻t26でU相の電気角が120度に補正され、時刻t27で180度に補正され、そして、時刻t28で300度に補正される。
【0029】
なお、3相PWM波形における電気角の各時刻における値(すなわち瞬時値)は、故障検出・電気角補正部13(あるいはインバータ制御回路12)において、ステップS2、ステップS4等で補正された電気角を基準として、ロータの回転速度と経過時間とに応じて算出することができる。すなわち、補正された電気角と、補正時刻からの経過時間と、電気角の単位時間当たりの変化量とに基づいて、各時刻における電気角を求めることができる。例えば、図4に示す例では、時刻t25で0度に補正された電気角に対して、直前のホールIC32および33の出力信号H2およびH3における変化の時刻t24およびt25の時間と電気角60度から、単位時間当たりの電気角の変化量を求め、その変化量に時刻t25からの経過時間を掛け合わせることで電気角の瞬時値を算出することができる。
【0030】
また、ステップS3の判定で、ホールIC31〜33の故障が1個ではないと判定された場合(ステップS3で「N」の場合)、ホールIC31〜33の故障が2個であるか否かが判定される(ステップS5)。例えば、図5に示すように、信号H1およびH3に故障が発生した場合には、信号H1〜H3における変化の時間間隔が電気角で180度となるので、このような場合にはホールIC31〜33の故障が2個であると判定される(ステップS5で「Y」)。
【0031】
ホールIC31〜33の故障が2個であると判定された場合(ステップS5で「Y」の場合)には、3個のホールIC31〜33のうち、異常でない(変化が正常な)残りの1つの出力信号に基づいて、3相PWM波形の電気角の補正値が算出される(ステップS6)。図5に示す例で、上記と同様に、信号H2の立ち下がりの時刻(図5ではt32等)が、U相の正弦波の電気角0度に対応しているとすると、例えば時刻t32でU相の電気角が0度に補正される。さらに、時刻t33でU相の電気角が180度に補正される。
【0032】
また、ステップS5の判定で、ホールIC31〜33の故障が2個ではないと判定された場合(ステップS5で「N」の場合)、ホールIC31〜33の故障は3個すべてとなるので、センサレス位置検出部14の出力に基づいて、通電方式の変更と電気角の制御とを行うセンサレス動作が開始される(ステップS7)。
【0033】
以上述べたように、本実施形態によれば、故障検出・電気角補正部13(故障検出手段)によって、1または複数のホールIC31〜33(位置検出手段)に故障が検出された場合に、故障が検出されなかった1または複数のホールIC31〜33の出力信号H1〜H3が変化した時刻(時刻t25〜t28、t32、34等)に応じて、PWM波形の電気角が所定の設定値に補正される(ステップS4またはS6)。したがって、ブラシレスモータ2のロータの位置を検出するホールIC31〜33が故障した場合においても、ブラシレスモータ2に対して位相のずれが小さい等、適切な正弦波状のPWM波形を印加することができる。
【0034】
なお、本発明の実施形態は上記のものに限定されず、例えば、ホールICに代えてホール素子とその信号処理回路とを設けるようにしたり、ロータの回転速度を算出する際の基準とする時間を1組のエッジ間ではなく、ホールIC出力の複数のエッジ(立ち下がりまたは立ち下がり変化)間としたり、センサレス位置検出部14を省略して3個のホールICが故障した場合にはブラシレスモータ2を停止させるようにしたりといった変更を適宜行うことができる。また、上記の説明は、ホールIC31〜33の出力信号H1〜H3の異常を、ホールIC31〜33の故障として表現しているが、ホールIC31〜33の故障という表現には、ホールIC31〜33そのもののほか、信号線等の断線などの故障も含まれるものとする。
【符号の説明】
【0035】
1 モータ制御装置
2 ブラシレスモータ
31、32、33 ホールIC
11 インバータ回路
12 インバータ制御回路
13 故障検出・電気角補正部
14 センサレス位置検出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロータの位置を検出する位置検出手段を複数有するブラシレスモータに対して正弦波状のPWM波形を印加するモータ制御装置であって、
前記位置検出手段の各出力信号に基づき、1又は複数の前記位置検出手段の故障を検出する故障検出手段と、
前記故障検出手段によって1又は複数の前記位置検出手段に故障が検出された場合に、故障が検出されなかった1又は複数の前記位置検出手段の出力信号が変化した時刻に応じて、前記PWM波形の電気角を所定の設定値に補正するPWM波形制御手段と
を備えることを特徴とするモータ制御装置。
【請求項2】
前記位置検出手段がホール素子又はホールICである
ことを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
【請求項3】
ロータの位置を検出する位置検出手段を複数有するブラシレスモータに対して正弦波状のPWM波形を印加するモータ制御方法であって、
前記位置検出手段の各出力信号に基づき、1又は複数の前記位置検出手段の故障を検出する故障検出過程と、
前記故障検出過程で1又は複数の前記位置検出手段に故障が検出された場合に、故障が検出されなかった1又は複数の前記位置検出手段の出力信号が変化した時刻に応じて、前記PWM波形の電気角を所定の設定値に補正するPWM波形制御過程と
を含むことを特徴とするモータ制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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