説明

モータ駆動装置

【課題】 モータの明確な起動・停止信号がなく、検出したモータの回転速度を上位装置に送信し、その回転速度に応じて上位装置がモータに加速・減速指令に相当する信号を送信することでモータの回転速度を制御するモータ駆動装置において、モータが起動なのか停止なのかを明確に判断できる信号入力が存在しないため、従来技術では待機時の電力低減を行うことができない。
【解決手段】 モータ制御信号である加速・減速信号が非アクティブであり、モータ回転検出信号によりモータ停止が認識されれれば待機モードとして電流を削減する。これによりモータの起動停止信号がなく、モータ停止という明確な信号を得ることが出来ない仕様においても消費電流を低減することが可能なモータ駆動装置を実現することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば複写機、プリンタ等の事務機器に使用されるブラシレスDCモータなどの駆動装置に関し、特に待機時の省電力化を図ったモータ駆動装置を提供するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、環境問題への意識が高まり、事務機器などの電気製品などにおいては、省電力製品の需要が高まっている。なかでも機器を動作させない待機時の消費電力低減への要望が強まり、電気製品の主要部品であるモータの待機電力低減が課題となっている。
これら電気製品の多くは動作スイッチにより直ちに動作することが望まれている為、待機時においても常に電源が供給され続け、モータを含めた各部品が不要な電力消費しているのが現状である。この課題に対して待機時の電力消費を図ったモータの駆動装置が発明され、特許文献1などに示されている。
【0003】
図3は従来技術によるモータ駆動装置の回路構成図である。入力部(Vcc)301、入力部(GND)302、起動停止入力(ON/OFF)303、制御手段304、インバータ305、レギュレータ(REG)306、ホール素子307、モータ308、第1の半導体スイッチング素子(Q1a)309などを備えている。
第1の半導体スイッチング素子(Q1a)309はPNP型のバイポーラトランジスタを使用している。
【0004】
入力部(Vcc)301と入力部(GND)302には本体から主電源(Vcc)が供給される。入力部(Vcc)301には待機時省電力回路を構成する第1の半導体スイッチング素子(Q1a)309が接続され、第1の半導体スイッチング素子(Q1a)309にはレギュレータ(REG)306が接続されている。レギュレータ(REG)306は主電源(Vcc)を低電圧に変換し、制御用電源(Va)を制御手段304やホール素子307に供給する。
【0005】
起動停止入力(ON/OFF)303には本体からの「起動指令」および「停止指令」が供給される。起動停止入力(ON/OFF)303は制御手段304の起動停止入力にも接続される。起動停止入力(ON/OFF)303は「起動指令」で低インピーダンス状態(L)となり、「停止指令」で高インピーダンス状態(H)となる。
制御手段304は速度制御回路や位置検出回路・通電切替回路などモータの制御回路が構成されている。インバータ305は主電源(VCC)をモータ308に供給する手段であり、ホール素子307の位置検出信号に従って制御手段304から出力される信号に応じてモータ308を駆動する。
【0006】
待機時省電力回路の主要部は第1の半導体スイッチング素子(Q1a)309により構成され、本体からの「起動指令」により第1の半導体スイッチング素子(Q1a)309を導通状態にして、レギュレータ(REG)306への電力供給を行い、「停止指令」により第1の半導体スイッチング素子(Q1a)309を非導通状態にして、レギュレータ(REG)306への電力供給を停止するよう構成されている。
【0007】
これにより、「停止指令」により、第1の半導体スイッチング素子(Q1a)309が非導通状態になることで、レギュレータ(REG)306への電力供給が停止され、制御手段304や、ホール素子307に制御電源(Va)が供給されず、待機時の消費電力の低減が可能となっている。
【0008】
また、本体から「起動指令」が入力されると、第1の半導体スイッチング素子(Q1a)が導通状態となり、レギュレータ(REG)306に電力供給が行われ、制御手段304やホール素子307に制御電源(Va)が供給され、同時に制御手段304にも「起動指令」が入力されるのでモータ308が駆動される。
【特許文献1】特開2000−069791号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら上記の従来技術による待機時の電力低減方法は、起動停止入力(ON/OFF)303のようなモータが起動なのか停止なのかが明確にわかる信号入力が必要となる。
【0010】
このため明確な起動・停止信号がなく、検出したモータの回転速度を上位装置に送信し、その回転速度に応じて上位装置がモータに加速・減速指令に相当する信号を送信することでモータの回転速度を制御するモータ駆動装置においてはモータが起動なのか停止なのかを明確に判断できる信号入力が存在しないため、上記従来技術では待機時の電力低減を行うことができない。
【0011】
また、待機時から起動する場合において、制御電源(Va)の立上げと同時に「起動信号」も制御手段304に入力されモータ308の駆動が始まる為、制御電源(Va)立上げ時の過渡状態においてチャタリングなどノイズが発生した場合、制御電源(Va)が安定する前にモータ308の駆動が開始される為、インバータ305の短絡電流など不安全状態に陥ることが考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明では上記課題を解決する為に、
ブラシレスモータのロータマグネットと駆動コイルの位置関係を検出する位置検出器からの信号を処理する位置検出回路と、前記位置検出回路の検出結果に基づいて前記駆動コイルの通電切替タイミングを出力する制御手段と、前記ブラシレスモータの回転速度を検出する速度検出器より得られた回転速度を上位装置に送信する手段と、前記上記装置から得られる加速・減速入力信号と前記位置検出回路の信号により駆動状態を判定する判定回路と、主電源から制御用電源を作成する電源回路とを備えた集積回路を用いたモータ駆動装置であって、前記上位装置からの加速・減速入力信号のみから前記ブラシレスモータの回転速度を制御するモータ駆動装置において、前記上位装置からの加速・減速入力信号が非加速状態であり、かつ前記ブラシレスモータが停止したことを判定回路が検出したならば、集積回路の消費電力を低減することで、モータ駆動装置の待機電力を低減することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、検出したモータの回転速度を上位装置に送信し、その回転速度に応じて上位装置から出力される加速・減速に相当する信号のみによりモータの回転速度を制御するようなモータが起動なのか停止なのかを明確に判断できる信号入力が存在しないモータ駆動装置において、待機時の電力低減を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】実施例1におけるモータ駆動装置の回路構成図
【図2】実施例1における動作波形図
【図3】従来技術のモータ駆動装置の回路構成図
【図4】従来技術のモータの動作波形図
【図5】実施例1におけるモータの加速・減速の状態図
【図6】実施例2におけるモータ駆動装置の回路構成図
【図7】実施例2におけるトルク指令入力電圧に対するモータ出力電圧の関係図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて実施例として説明する。
【実施例1】
【0016】
図1は本発明の実施例1における回路構成図である。
図1に示すように制御手段9、レギュレータ6、判定回路8、位置検出回路7、速度検出回路10を備えた集積回路15、位置検出器11、速度検出器14、インバータ12、モータ13、入力部(Vcc)1、入力部(GND)2、加速指令(ACC)3、減速指令(DEC)4、出力部(FG)5、にて構成される。
【0017】
入力部(Vcc)1は電源電圧として集積回路15に入力され、レギュレータ6により制御電源(Va)が生成される。また電源電圧(Vcc)はインバータ12に入力されモータ13を駆動する為の電源として使用される。位置検出器11はモータ13のロータ位置に応じた出力をする手段であって、前記位置検出器11の出力は位置検出回路7に入力され、前記モータ13のロータ位置を検出する。速度検出器14は前記モータ13の回転速度を検出する手段であって、速度検出回路10で信号処理が行われ出力部(FG)5に出力される。ここで速度検出器14は位置検出器11が、速度検出回路10は位置検出回路11が兼ねても良い。
【0018】
本発明のモータ駆動装置は、モータ13の回転速度を速度検出器14により検出し、速度検出回路10で処理された後、出力部(FG)5により上位装置にモータ13の回転速度を送信するものであり、前記上位装置は前記出力部(FG)5の信号と、前記上位装置で設定された目標速度とを比較し、モータの回転速度が目標速度より遅ければ、加速指令(ACC)3にL信号を、モータの回転速度が目標速度より速ければ、減速指令(DEC)4にL信号を送信する。この加速指令(ACC)3、減速指令(DEC)4と、位置検出器11から検出されたモータ13の回転位置に応じて、制御手段9がモータ13に印加する電圧が決定し、インバータ12を介してモータ13に電圧を印加することで、モータ13を目標回転数で回転制御するものである。
【0019】
上記のような構成にて、モータ停止時には減速指令(DEC)4をLにすることで安定して停止させておき、モータ起動時には減速指令(DEC)4をHにし、加速指令(ACC)3をLにすることでモータ13を起動しモータ駆動装置はモータ速度に応じて出力部(FG)5よりモータ速度を上位装置に送信しつつ目標速度までモータ13を加速させる。その後出力部(FG)5信号により上位装置はモータ13が目標速度を超えたことを検出すると、加速指令(ACC)3をHにし、減速指令(DEC)4と加速指令(ACC)3をモータ速度を表す出力部(FG)5の信号に応じてそれぞれどちらか一方をLにすることでモータ速度を制御する。またモータを停止したいときは上位装置から減速指令(DEC)4が出力され、モータ13を停止するまで減速、モータ13が停止した後も上位装置は減速指令(DEC)4を出力したままモータを止めるのが一般的である。
【0020】
つまり、このような構成のモータ駆動装置においては上位装置からの明確なモータの駆動・停止指令を得られないため、モータ駆動装置にて上位装置からの信号等より上位装置がモータを停止したいのか駆動したいのかを判別する必要がある。
【0021】
ここで本発明では上位装置からの明確な停止・起動信号がなくても、加速指令(ACC)3と減速指令(DEC)4に加えてモータ13の回転速度から上位装置がモータ13を
停止させたいモードを判定し、消費電力低減のモードとすることに特徴がある。
【0022】
本構成のモータ駆動装置における加速指令(ACC)3と減速指令(DEC)4の組合せによるモータ13の加速・減速の状態は図5に示すとおりである。つまり、加速指令(ACC)3/減速指令(DEC)4がL/Hであればモータ13は加速し、加速指令(ACC)3/減速指令(DEC)4がH/Lであればモータ13は減速し、加速指令(ACC)3/減速指令(DEC)4がL/Lであればモータ13はショートブレーキモードで停止し、加速指令(ACC)3/減速指令(DEC)4がH/Hであればモータ13は加速も減速もせず現状を維持する。このような入力条件から上位装置がモータ13を停止し、モータ駆動装置の消費電力を低減させたいモードは加速指令(ACC)3/減速指令(DEC)4がH/L、およびH/Hの状態と言える。ただしそのような入力条件は現状の速度よりも低い速度への減速動作においても発生する為、そのまま加速指令(ACC)3と減速指令(DEC)4の組み合わせのみで待機状態にするわけにはいかない。そこで位置検出器11から検出されるモータ13の回転状態を条件に加えて、モータ13が停止し、かつ加速指令(ACC)3/減速指令(DEC)4がH/Hの現状維持の状態で、モータ駆動装置を待機状態に入れるようにする。上位装置がモータ13を駆動し続けたい場合はモータ13が停止すれば加速指令(ACC)3をかならず出力することになる。つまりモータ13が停止したにもかかわらず上位装置が加速指令(ACC)3を出力しない状態は、上位装置がモータ13停止しておきたい状態ということになる。よってこのタイミングで集積回路15をはじめとするモータ駆動装置の消費電力を低減する待機モードにいれることで安定した消費電力の低減が実現できる。このとき、レギュレータ6の出力を停止するなどし、位置検出器11などへの電力供給も停止しても良い。
【0023】
また、この待機モードの解除は、加速指令(ACC)3/減速指令(DEC)4がH/H以外の条件になった場合に瞬時に解除され、制御電源(Va)などが確立し、集積回路15が安定してモータを起動できるための一定時間(数百μs程度)の待ち時間の後、モータ駆動装置がモータ13を通常駆動できる状態に復帰するものとする。
このようにすることで、モータ13が起動なのか停止なのか明確に判断できる入力信号が存在しないモータ駆動装置においても、待機モード中にはモータ駆動装置の消費電力の低減が可能であり、モータ13が外力で回転させられた場合も待機モードを解除することなく、上位装置の意志で待機モードの解除が可能となり、また、待機モードの解除からモータ13を起動するまでに制御電源(Va)や集積回路15が安定するまでの待ち時間を設けてあることから、安全にモータ13を起動することが可能となる。
【実施例2】
【0024】
図6は本発明の実施例2における回路構成図である。
【0025】
図6に示すように制御手段609、レギュレータ606、判定回路608、位置検出回路607、速度検出回路610を備えた集積回路615、位置検出器611、速度検出器614、インバータ612、モータ613、入力部(Vcc)601、入力部(GND)602、トルク入力指令(VSP)603、出力部(FG)605、にて構成される。
【0026】
入力部(Vcc)601は電源電圧として集積回路615に入力され、レギュレータ606により制御電源(Va)が生成される。また電源電圧(Vcc)はインバータ612に入力されモータ613を駆動する為の電源として使用される。位置検出器611はモータ613のロータ位置応じた出力をする手段であって、前記位置検出器611の出力は位置検出回路607に入力され、前記モータ613のロータ位置を検出する。速度検出器614は前記モータ613の回転速度を検出する手段であって、速度検出回路610で信号処理が行われ出力部(FG)605に出力される。ここで速度検出器614は位置検出器611が、速度検出回路610は位置検出回路611が兼ねても良い。またトルク入力指
令(VSP)603はトルク指令値であり、トルク入力指令(VSP)603の値に応じてモータ613への印加電圧を決定し、インバータ612を介してモータ613に電圧を印加することでモータ613を目標回転数で回転制御するものである。ここでトルク入力指令(VSP)603が大きければモータ613の出力は大きくなり、トルク入力指令(VSP)603が小さければモータ613の出力は小さくなるように制御する。
【0027】
本発明のモータ駆動装置は、モータ613の回転速度を速度検出器614により検出し、速度検出回路610で処理された後、出力部(FG)605により上位装置にモータ613の回転速度を送信するものであり、前記上位装置は前記出力部(FG)605の信号と、前記上位装置で設定された目標速度とを比較し、モータの回転速度が目標速度より遅ければ、トルク入力指令(VSP)603を増加させ、モータ回転速度が目標速度より速ければ、トルク入力指令(VSP)603を減少させる。このトルク入力指令(VSP)603に応じて制御手段609はモータ613への印加電圧を決定し、インバータ12を介してモータ13に電圧を印加することで、モータ13を目標回転数で制御するものである。
【0028】
上記のような構成にて、モータ停止時にはトルク入力指令(VSP)603は0%トルクしきい値以下にしてモータ613を停止させ、モータ起動時にはトルク入力指令(VSP)603を増加させ0%しきい値以上の値にすることでモータ613へ電圧印加を開始することでモータ613を起動し、目標速度まで加速させる。通常は安定して0%出力を実現するために0%しきい値は0Vではなく数Vのオフセット与えた設定となる。その後出力部(FG)605信号により上位装置はモータ613が目標速度を超えたことを検出すると、トルク入力指令(VSP)603操作し、目標速度と出力部(FG)605が釣り合うようにトルク入力指令(VSP)603を操作することでモータ613を目標速度で安定して制御する。
【0029】
また、モータ613を停止したいときは、トルク入力指令(VSP)603を0%しきい値以下にすることでモータ613への印加電圧を低下させ、モータ613を停止させる。モータ613が停止した後も上位装置はトルク入力指令(VSP)603を0%しきい値以下に保つことでモータ613を停止させておく。
【0030】
つまり、このような構成のモータ駆動装置においては上位装置からの明確なモータの駆動・停止指令を得られないため、モータ駆動装置にて上位装置からの信号等より上位装置がモータ613を停止したいのか駆動したいのかを判別する必要がある。
【0031】
ここで本発明では上位装置からのトルク入力指令(VSP)603に加えてモータ613の回転速度とを併せて上位装置がモータ613を停止させたいモードを判定し、消費電力低減のモードとすることに特徴がある。本構成のモータ駆動装置において、トルク指令(VSP)が0%しきい値以下の場合でもモータ613を停止させたいのか、減速させたいだけなのか判断できない為、トルク指令(VSP)603だけで待機状態にするわけにはいかない。そこでトルク指令(VSP)603が0%しきい値以下という条件に加えて、位置検出器611から検出されるモータ613の回転状態からモータ613が停止した状態においてもトルク指令値(VSP)603が0%しきい値以下であれば、集積回路615をはじめとするモータ駆動装置の消費電力を低減する待機モードにいれることで安定した消費電力の低減が実現できる。このとき、レギュレータ606の出力を停止するなどし、位置検出器611などへの電力供給も停止しても良い。
【0032】
また、この待機モードの解除は、トルク指令値(VSP)603が0%しきい値以上なると瞬時に解除され、制御電源(Va)などが確立し、集積回路615が安定してモータを起動できるための一定時間(数百μs程度)の待ち時間の後、モータ駆動装置がモータ
613を通常駆動できる状態に復帰するものとする。
【0033】
このようにすることで、モータ613が起動なのか停止なのか明確に判断できる入力信号が存在しないモータ駆動装置においても、待機モード中にはモータ駆動装置の消費電力の低減が可能であり、モータ613が外力で回転させられた場合も待機モードを解除することなく、上位装置の意志で待機モードの解除が可能となり、また、待機モードの解除からモータ13を起動するまでに制御電源(Va)や集積回路615が安定するまでの待ち時間を設けてあることから、安全にモータ613を起動することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明により、モータの停止起動信号がなく、モータ停止という明確な信号を得ることが出来ない仕様においても消費電力を低減することが可能なモータ駆動装置を提供することが可能となる。
【符号の説明】
【0035】
1 入力部(Vcc)
2 入力部(GND)
3 加速指令(ACC)
4 減速指令(DEC)
5 出力部(FG)
6 レギュレータ
7 位置検出回路
8 判定回路
9 制御手段
10 速度検出回路
11 位置検出器
12 インバータ
13 モータ
14 速度検出器
15 集積回路


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブラシレスモータのロータマグネットと駆動コイルの位置関係を検出する位置検出器からの信号を処理する位置検出回路と、前記位置検出回路の検出結果に基づいて前記駆動コイルの通電切替えタイミングを出力する制御手段と、前記ブラシレスモータの回転速度を検出する速度検出器より得られた回転速度を上位装置に送信する手段と、前記上位装置から得られる加速・減速入力信号と前記位置検出回路の信号により駆動状態を判定する判定回路とを備えた集積回路を用いたモータ駆動装置であって、前記上位装置からの加速・減速入力信号のみから前記ブラシレスモータの起動・停止を含む回転速度を制御するモータ駆動装置において、前記上位装置からの加速・減速入力信号が加速指令ではなく、かつ前記ブラシレスモータが停止したことを判定回路が検出したならば、集積回路の消費電力を低減することを特徴とするモータ駆動装置。
【請求項2】
ブラシレスモータのロータマグネットと駆動コイルの位置関係を検出する位置検出器からの信号を処理する位置検出回路と、前記位置検出回路の検出結果に基づいて前記駆動コイルの通電切替えタイミングを出力する制御手段と、前記ブラシレスモータの回転速度を検出する速度検出器より得られた回転速度を上位装置に送信する手段と、前記上位装置から得られる速度指令信号と前記位置検出回路の信号により駆動状態を判定する判定回路とを備えた集積回路を用いたモータ駆動装置であって、前記上位装置からのトルク指令信号のみから前記ブラシレスモータの起動・停止を含む回転速度を制御するモータ駆動装置において、前記上位装置からのトルク指令が0%指令であり、かつ前記ブラシレスモータが停止したことを判定回路が検出したならば、集積回路の消費電力を低減することを特徴とするモータ駆動装置。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate