説明

ラジオコントロールカーのシャーシ寸法変更機構

【課題】 従来における走行玩具にあっては、ボディの長さが異なる場合にホイールベースの間隔のみを変更できるものであり、気に入って購入し、あるいは、自分で作成したプラモデルカーのボディの車長が現在使用しているシャーシよりも長い、あるいは、短い場合には対応することができるが、ボディの車幅や車高が高い場合には購入済のシャーシには取付けることができないといった問題があった。
【解決手段】 シャーシ基体1の後部と後輪駆動装置3に一端が接続されたサスペンションプレート2とを接続するためのホイルベースアジャストプレート13を、前記シャーシ基体の長手方向と同じ方向の長さが異なる複数種類を用意し、ボディの長さに応じた前記ホイルベースアジャストプレートを選択交換することで異なる長さのボディに対応するシャーシとしたラジオコントロールカーのシャーシ寸法変更機構である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、1つのシャーシに対して、ボディの寸法、すなわち、ボディの幅やタイヤの径に基く車高、あるいはボディの長さの異なる種々のボディを搭載可能にする手段として、シャーシの一部を変更することによって寸法の調節ができるようにしたラジオコントロールカーのシャーシ寸法変更機構に関する。
【背景技術】
【0002】
ラジオコントロールカーは駆動機構や操舵機構が搭載されたシャーシと、該シャーシに対して着脱自在に取付けられるボディとから構成されている。本来、モデル玩具のボディはそのモデルの対象となる実際の自動車を同一縮尺度で縮尺したものが望ましい。しかしながら、モデル玩具のボディであっても、前記したように当該シャーシに取付け可能にするために、ボディの寸法を若干修正変形したボディにせざるを得ないという問題があった。
【0003】
一方、種々のボディの長さに合わせてシャーシの長さを変更する発明(例えば、特開2003−325993号公報(第1先行例)および特開2004−81689号公報(第2先行例))が開示されている。
【特許文献1】特開2003−325993号公報
【特許文献2】特開2004−81689号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前記した第1および第2先行例に開示されている発明はボディの長さが異なる場合にホイールベースの間隔のみを変更するものであり、当該ボディの車長が現在使用しているシャーシよりも長い、あるいは、短い場合には対応することができるが、ボディの車幅や車高が高い場合には当該シャーシには取付けることができないといった問題があった。
【0005】
また、モデルの対象となる実際の自動車の寸法バランスに近づけるために、タイヤの大きさ(直径方向の大きさ)を変えて走行玩具を走行させた場合、タイヤの大きさによって走行路面とシャーシとの間隔が変更され、すなわち、大きいタイヤを装着した場合には車高が高くなって走行が不安定になり、一方、小さいタイヤを装着した場合には車高が低くなってシャーシが路面と接触して操縦が不可能になるといった問題が発生する。
【0006】
本発明は前記した問題点を解決せんとするもので、その目的とするところは、モデル玩具のボディをそのモデルの対象となる実際の自動車とほぼ同一縮尺度で提供し、その大きさの異なるボディに対応してシャーシそのものは変更せずにホイールベースアジャストプレートを交換することで少なくも車長、ホイールベースの長さを変更するこができ、かつ、直径が異なるタイヤを取付けてもシャーシと走行路面との間隙を一定に保つことができるラジオコントロールカーのシャーシ寸法変更機構を提供せんとするにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のラジオコントロールカーのシャーシ寸法変更機構は前記した目的を達成せんとするもので、請求項1の手段は、シャーシ基体の後部と後輪駆動装置に一端が接続されたサスペンションプレートとを接続するためのホイールベースアジャストプレートを、前記シャーシ基体の長手方向と同じ方向の長さが異なる複数種類を用意し、ボディの長さに応じた前記ホイールベースアジャストプレートを選択交換することで異なる長さのボディに対応するシャーシとしたことを特徴とする。
【0008】
請求項2の手段は、シャーシ基体の後部と後輪駆動装置に一端が接続されたサスペンションプレートとを接続するためのホイールベースアジャストプレートを、前記シャーシ基体の幅方向と同じ方向の幅が異なる複数種類を用意し、ボディの幅に応じた前記ホイールベースアジャストプレートと交換し、また、前記後輪駆動装置の駆動軸と後輪とを接続するリアホイールハブの長さの異なる複数種類を用意し、ボディの幅に応じたリアホイールハブを選択交換し、さらに前輪に取付けられたナックルアームを回動自在に支持する下プレートと上プレートの長さの異なる複数種類を用意すると共にナックルアームの操舵を行なうタイロッドの長さの異なる複数種類を用意し、ボディの幅に応じた前記上下プレートおよびタイロッドを選択交換することで異なる幅のボディに対応するシャーシとしたことを特徴とする。
【0009】
請求項3の手段は、シャーシ基体の後部と後輪駆動装置に一端が接続されたサスペンションプレートとを接続するためのホイールベースアジャストプレートのシャーシ基体と取付ける部分の厚みが異なる複数種類を用意し、後輪の径の大きさによって厚みの異なるホイールベースアジャストプレートに交換することによって、後輪駆動装置の駆動軸の位置を走行路面よりの高さを変えることでシャーシ基体の後方側と走行路面との間隙を一定となし、またシャーシ基体に取付けられ前輪が取付けられているナックルアームを回転自在に支持する上プレートと下プレートの内の下プレートとシャーシ基体との間に介在されている下スペーサの厚みが異なる複数種類を用意し、前輪の径の大きさによって厚みの異なる下スペーサを交換してナックルアームの前輪軸の位置を走行路面よりの高さを変えることでシャーシ基体の前方側と走行路面との間隙を一定になるようにしたことを特徴とする。
【0010】
請求項4の手段は、前記した請求項2において、前記ホイールベースアジャストプレートの起立部分にボディの内側に形成されているボディの後方をシャーシ基体に固定するための突起と係合される係合孔を形成したことを特徴とする。
【0011】
請求項5の手段は、前記した請求項3において、前記シャーシ基体の上下面に取付けられる上プレートと下プレートと、前記シャーシ基体との間に同じ厚みをもった下スペーサと上スペーサとを介在し、いずれかのスペーサの厚みを変更するときに、一方のスペーサを抜き取り、他方のスペーサに重ね合わすことにより前記上プレートと下プレートとの間隔が一定となるようにしてシャーシ基体の前方側と走行路面との間隙を一定なるようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明は前記したように、ホイールベースアジャストプレートのシャーシ基体の長手方向と同じ方向の長さが異なるホイールベースアジャストプレートを交換することで、ボディの長短に対応することができるので、ボディの交換が容易に行なえる。
【0013】
また、ホイールベースアジャストプレートのシャーシ基体の幅方向と同じ方向の幅が異なるホイールベースアジャストプレートを交換すると共に長さの異なるリアホイールハブを交換して後輪間の幅を変え、かつ、ナックルアームを支持する長さの異なる下上プレートを交換して前輪間の幅を変えることで、ボディの幅が違っても対応することができるので、ボディの交換が容易に行なえる。
【0014】
さらに、厚みの異なるホイールベースアジャストプレートを交換することで、装着する後輪の径が異なる後輪を装着してもシャーシ基体と走行路面との間隙を一定にでき、また、ナックルアームを支持する上下プレートにおける少なくとも下プレートとシャーシ基体との間に介在する下スペーサの厚みの異なるものを介在することで、前輪の径が異なる後輪を装着してもシャーシ基体と走行路面との間隙を一定にでき、従って、車高が一定となり安定した走行を行なわせることができる。
【0015】
また、ホイールベースアジャストプレートの起立部分に、ボディの内側に形成されているボディの後方をシャーシ基体に固定するための突起と係合される係合孔を形成したことにより、ボディの側面の幅を一定幅に維持することができると共にボディ側の突起を受ける係合孔が形成されているので、ボディとシャーシ基体との一体化を強固にできる。
【0016】
さらに、シャーシ基体の上下面に取付けられる上プレートと下プレートと、シャーシ基体との間に下スペーサと上スペーサを介在し、下スペーサの厚みを変更するときに上プレートと下プレートとの間隔が一定となるように上下スペーサの厚みを考慮して交換してシャーシ基体の前方側と走行路面との間隙を一定なるようにすることで、ナックルアームの長さを変更する必要がなくなり、部品数の減少によりコストの低減を図ることができ、異なる大きさの前輪交換作業が簡単に行なえる等の効果を有するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明は、ホイールベースアジャストプレートのシャーシ基体の長手方向と同じ方向の長さが異なるホイールベースアジャストプレートを交換することで、ボディの長短に対応することができる。
【実施例】
【0018】
以下、本発明に係るラジオコントロールカーのシャーシ寸法変更機構を図面と共に説明する。
図1,2においてAはシャーシ全景を示し、1はシャーシ基体にして、後方にはサスペンションプレート2を介して後輪3aを駆動するための駆動モータを含む後輪駆動装置3が取付けられ、また、シャーシ基体1の前方には下プレート4が取付けられると共にその上に下スペーサ5を介してケース6が取付けられ、該ケース6の上面には上スペーサ7を介して上プレート8が取付けられている。なお、前記ケース6内には送信機よりの操舵信号を受信する受信機と、該受信機よりの操舵信号により回転し前輪9の操舵角を制御するモータおよび操舵角を抵抗値に変化させ送信機よりの操舵信号に対応する操舵角で前輪9の回動を停止させるポテンションメータとを具備する駆動部とから構成された前輪操舵装置が収納されている。
【0019】
そして、前記下プレート4と上プレート8の両端に形成された孔に前記前輪9が取付けられたナックルアーム10の回転軸10aが軸支されている。また、ナックルアーム10の操舵軸10bは前記前輪操舵装置の動力によって水平方向に変位するタイロッド11の両端に形成された孔に係合されている。従って、タイロッド11が変位することで、ナックルアーム10は回転軸10aを支点として左右方向に回動される。
【0020】
12は前記前輪操舵装置の受信機や前記後輪駆動装置3のモータに対して電力を供給するための電池を収納する電池ボックスにして、前記前輪操舵装置の上面を覆うと共にシャーシ基体1に固定されている。13は前記後輪駆動装置3に一端が固定されたサスペンションプレート2の他端が取付けられ、かつ、ボディ(図示せず)の裏側内面に設けられている突起が嵌入される係合孔13aが形成されたホイールベースアジャストプレートにして、前記電池ボックス12の前記シャーシ基体1における後方の裏面にネジ止めによって固定されている。
【0021】
先ず、長さの異なるボディをシャーシに装着するためにシャーシ側の長さを調節する場合の構造を図3,4と共に説明する。
シャーシAの長さを変更する手段としてサスペンションプレート2の長さを変更することでシャーシAの長さを変更することが考えられるが、サスペンションプレート2の長さを変えて実質的にシャーシAの長さを調整した場合には、サスペンションプレート2を介してシャーシ基体1に取付けられている後輪駆動装置3に対するサスペンション効果がボディの長さによって変わってしまうという問題が発生する。
【0022】
そこで、本発明にあっては、幅方向の長さを変えた複数のホイールベースアジャストプレート13を用意し、そのホイールベースアジャストプレート13の中からボディの長さに適応した長さのものを選択し、シャーシ基体1(実施例では電池ボックス12の裏面)に取付け、このホイールベースアジャストプレート13の裏面に形成されている段部13bにサスペンションプレート2を取付けることで、シャーシ全体の長さをボディの長さに合わせることができる。なお、図4(a)における13cはホイールベースアジャストプレート13をシャーシ側にネジ止めして取付けるためのネジ挿入孔である。
【0023】
ところで、ボディをシャーシ基体1に固定するための取付け構造としては、例えば、本出願人が出願している特開2004−73444号公報の図3に開示されているように、ボディのフロント前面の裏側に形成されている溝にシャーシの先端に形成されている突片を係合してボディの先端側をシャーシに固定し、また、ボディの後ろ側とシャーシとの固定は、図示しないボディの裏側側面に形成されている突起を前記ホイールベースアジャストプレート13の係合孔13aに係合して固定する。
【0024】
なお、ボディの長さが長くなると走行時の振動や衝突した場合にシャーシからボディが外れ安くなるので、外れ難くなるように突起の位置を後方にずらした位置とするために、ホイールベースアジャストプレート13の係合孔13aの形成位置を、ホイールベースアジャストプレート13の前後方向の長さに応じて変化させることで、ボディ側に形成された突起の位置変化にも対応することが可能となる。
【0025】
次に、幅の異なるボディをシャーシに装着するためにシャーシ側の幅を調節する場合の構造を図5〜9と共に説明する。
先ず、後輪3a側の幅を変更する場合について説明するに、図7に示すようにモータの回転によって回転する駆動軸(図示せず)にネジ止めによって固定され、かつ、後輪3aをネジ止めして駆動軸に連結するためのリアホイールハブ14の長さを変えることで対応することができる。つまり、長さの異なるリアホイールハブ14を複数個用意することで幅が異なる多数のボディに対応することが可能となる。
【0026】
また、ボディの幅が異なることで、該ボディの裏側側面に形成されている突起をホイールベースアジャストプレート13に形成されている係合孔13aに係合することができなくなるので、図8に示すようにシャーシ側に取付けた状態においてシャーシの幅方向に対して長さが異なるホイールベースアジャストプレート13を複数個用意することで、突起が係合孔13aに確実に係合することができる幅のホイールベースアジャストプレート13を選択することができ、シャーシ基体1に対してボディを確実に取付けることができる。
【0027】
また、前輪9側の幅を変更する場合について図9(a)(b)と共に説明するに、ナックルアーム10の回転軸10aを軸支するための下プレート4と上プレート8の幅が異なる複数のものを用意して異なる幅のボディに用意することで前輪9の幅をボディの幅に対応することが可能となる。また、前輪9の幅を変更するとナックルアーム10の操舵軸10bに係合され前輪9を操舵するためのタイロッド11との係合ができなくなるので、前記上下プレートと同様に、長さの異なる複数のタイロッド11を用意することで前輪9の操舵も行える。すなわち、長さの異なる上下プレート4,8およびタイロッド11を複数用意することで、異なる幅のボディと前輪側の幅とを対応させることができる。
【0028】
次に、タイヤの直径を変更してもシャーシと走行路面との間隔を一定に保つための構造を図10〜14と共に説明する。
先ず、後輪3aの大きさを変更してもシャーシ基体1と走行路面との間隙が一定とする場合について説明するに、図10(a)と図11(a)は標準の大きさ(購入した時に装着されているタイヤ)の場合であって、ホイールベースアジャストプレート13の裏面に形成された段部13bの厚みは標準のタイヤ3aを装着して走行させた状態でシャーシ基体1が走行路面と接触することなく、かつ、重心位置が走行に適しているものとする。すなわち、シャーシ基体1と走行路面との間隙が最も適した状態に設定されているものとする。
【0029】
そして、前記した標準のタイヤよりも小さなタイヤを装着する場合には、図10(b)と図11(b)に示すようにホイールベースアジャストプレート13における段部13bの厚みを大きくしてサスペンションプレート2の位置を低くして駆動軸を下げ、この駆動軸に小さなタイヤを取付けることでシャーシ1と走行路面との間隙を一定に保てる。
【0030】
また、標準のタイヤよりも大きなタイヤを装着する場合には、図示していないがホイールベースアジャストプレート13における段部13bの厚みを薄くしてサスペンションプレート2の位置を高くして駆動軸を上げ、この駆動軸に大きなタイヤを取付けることでシャーシ基体1と走行路面との間隙を一定に保てる。なお、前記した説明では大きさの異なる3つのタイヤの場合について説明したが、ホイールベースアジャストプレート13における段部13bの厚みを種々に変更することで大きさの異なる何種類のタイヤにも対応することができる。
【0031】
次に、前輪9側に異なる大きさのタイヤを装着しシャーシ基体1と走行路面との間隙を一定とする場合を図12〜図14と共について説明する。
図12,13は標準のタイヤを装着した場合を示し、ケース6と下プレート4との間には下スペーサ5が挟まれており、また、ケース6と上プレート8との間には上スペーサ7が挟まれ、この状態において下プレート4と上プレート8とによってナックルアーム10の回転軸10aが回動自在に軸支されている。そして、このナックルアーム10の長手方向の略中心位置に形成された前輪取付部(図示せず)に前輪9が回転自在に取付けられ、この高さ位置において標準のタイヤ3aを装着して走行させた状態でシャーシ基体1が走行路面と接触することなく、かつ、重心位置が走行に適しているものとする。
【0032】
そして、前記した標準のタイヤよりも大きなタイヤを装着する場合には、図14に示すように、上スペーサ7を取外し下スペーサ5の厚みを上スペーサ7の厚みと同じ分だけ厚くすることで、下プレート4と上プレート8との間隔は同じとなりナックルアーム10の取付けに問題はない。一方、下スペーサ7の厚みが厚くなることでナックルアーム10の前輪取付部が高い位置となるので大きなタイヤを装着してもシャーシ基体1と走行路面との間隙を一定に保てる。
【0033】
また、標準のタイヤよりも小さいタイヤを装着する場合には、下スペーサ5を取外し下スペーサ5の厚みと同じ分だけ上スペーサ7の厚みを厚くすることで、下プレート4と上プレート8との間隔は同じであり、かつ、上スペーサ7の厚みが厚くなることでナックルアーム10の前輪取付部が低い位置となるので小さなタイヤを装着してもシャーシ基体1と走行路面との間隙を一定に保てる。なお、前記した説明では大きさの異なる3つのタイヤの場合について説明したが、下プレート4と上プレート8の合計した厚みが一定となるように下スペーサ5と上スペーサ7の厚みを種々に変更することで大きさの異なる何種類のタイヤにも対応することができる。
【0034】
なお、前記した実施例では上下スペーサ5,7の交換時に上下プレート4,8間の間隔が一定となるようにしてナックルアーム10の交換を不要としたが、シャーシ基体1と走行路面との間隙を一定にすることのみを考えた場合には、下スペーサの厚みだけを交換してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明に係るラジオコントロールカーのシャーシ変更機構を搭載したシャーシ側を前方上側から見た斜視図である。
【図2】図1の下側から見た斜視図である。
【図3】車長の長いボディを装着する場合のシャーシ側の側面図である。
【図4】(a)はホイールベースアジャストプレートの幅を長くした状態の平面図、(b)は(a)の側面図である。
【図5】車幅の広いボディを装着する場合のシャーシ側の平面図である。
【図6】図5の底面図である。
【図7】(a)は後輪側のホイールハブを短くした状態の平面図、(b)は長くした状態の平面図である。
【図8】(a)はホイールベースアジャストプレートの長さを長くした状態の平面図、(b)は(a)の側面図である。
【図9】(a)前輪側の車輪間隔を長くした状態を示す平面図、(b)車輪間隔を短くした状態を示す平面図である。
【図10】(a)は後輪が大きさが標準の状態の側面図、(b)は後輪が小さい状態の側面図である。
【図11】(a)はホイールベースアジャストプレートの段部を薄くした状態の断面図、(b)は段部の厚みを厚くした状態の断面図である。
【図12】前輪の大きさが標準の状態の拡大斜視図である。
【図13】(a)は図12の正面図、(b)は(a)の側面図である。
【図14】(a)は標準より大きいタイヤを装着した状態の正面図、(b)は(a)の側面図である。
【符号の説明】
【0036】
1 シャーシ基体
2 サスペンションプレート
3 後輪駆動装置
3a 後輪
4 下プレート
5 下スペーサ
7 上プレート
8 上スペーサ
9 前輪
10 ナックルアーム
11 タイロッド
13 ホイールベースアジャストプレート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャーシ基体の後部と後輪駆動装置に一端が接続されたサスペンションプレートとを接続するためのホイールベースアジャストプレートを、前記シャーシ基体の長手方向と同じ方向の長さが異なる複数種類を用意し、ボディの長さに応じた前記ホイールベースアジャストプレートを選択交換することで異なる長さのボディに対応するシャーシとしたことを特徴とするラジオコントロールカーのシャーシ寸法変更機構。
【請求項2】
シャーシ基体の後部と後輪駆動装置に一端が接続されたサスペンションプレートとを接続するためのホイールベースアジャストプレートを、前記シャーシ基体の幅方向と同じ方向の幅が異なる複数種類を用意し、ボディの幅に応じた前記ホイールベースアジャストプレートと交換し、また、前記後輪駆動装置の駆動軸と後輪とを接続するリアホイールハブの長さの異なる複数種類を用意し、ボディの幅に応じたリアホイールハブを選択交換し、さらに前輪に取付けられたナックルアームを回動自在に支持する下プレートと上プレートの長さの異なる複数種類を用意すると共にナックルアームの操舵を行なうタイロッドの長さの異なる複数種類を用意し、ボディの幅に応じた前記上下プレートおよびタイロッドを選択交換することで異なる幅のボディに対応するシャーシとしたことを特徴とするラジオコントロールカーのシャーシ寸法変更機構。
【請求項3】
シャーシ基体の後部と後輪駆動装置に一端が接続されたサスペンションプレートとを接続するためのホイールベースアジャストプレートのシャーシ基体と取付ける部分の厚みが異なる複数種類を用意し、後輪の径の大きさによって厚みの異なるホイールベースアジャストプレートに交換することによって、後輪駆動装置の駆動軸の位置を走行路面よりの高さを変えることでシャーシ基体と走行路面との間隙を一定となし、またシャーシ基体に取付けられ前輪が取付けられているナックルアームを回転自在に支持する上プレートと下プレートの内の下プレートとシャーシ基体との間に介在されている下スペーサの厚みが異なる複数種類を用意し、前輪の径の大きさによって厚みの異なる下スペーサを交換してナックルアームの前輪軸の位置を走行路面よりの高さを変えることでシャーシ基体と走行路面との間隙を一定になるようにしたことを特徴とするラジオコントロールカーのシャーシ寸法変更機構。
【請求項4】
前記ホイールベースアジャストプレートの起立部分にボディの内側に形成されているボディの後方をシャーシ基体に固定するための突起と係合される係合孔を形成したことを特徴とする請求項2記載のラジオコントロールカーのシャーシ寸法変更機構。
【請求項5】
前記シャーシ基体の上下面に取付けられる上プレートと下プレートと、前記シャーシ基体との間に同じ厚みをもった下スペーサと上スペーサとを介在し、いずれかのスペーサの厚みを変更するときに、一方のスペーサを抜き取り、他方のスペーサに重ね合わすことにより前記上プレートと下プレートとの間隔が一定となるようにしてシャーシ基体と走行路面との間隙を一定なるようにしたことを特徴とする請求項3記載のラジオコントロールカーのシャーシ寸法変更機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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