ラジオ・アクセス技術の選択を可能にするシステム、方法、およびデバイス
いくつかの実施形態では、アクセス端末は、第1のセットのシステム・リソースを選択し、かつ第1のセットのシステム・リソースへのアクセスを取得するためにメッセージを通信するように構成される、ここで、このメッセージは、アクセス端末が、第2のセットのシステム・リソースと通信できることを隠す。1つの実施形態では、第1のセットのシステム・リソースは、回線交換システム・リソースを含み、第2のセットのシステム・リソースは、パケット交換システム・リソースを含む。そして、アクセス端末は、回路交換システム・リソースへの接続モード・アクセスを獲得および/または維持するために、パケット交換システム・リソースを用いて動作可能であることをネットワークから隠す。このような実施形態によって、ネットワークが、CSフォールバックをサポートしないか、または、CSフォールバック要求を拒否した場合であっても、アクセス端末は、回路交換システム・リソースを利用することが可能となる。
【発明の詳細な説明】
【優先権主張】
【0001】
本特許出願は、2009年4月20日に出願され「接続モードにおいて好適なサービスをサポートするラジオ・アクセス技術の選択を可能にする方法および装置」(METHOD AND APPARATUS TO ENABLE SELECTION OF RADIO ACCESS TECHNOLOGY SUPPORTING PREFERRED SERVICE IN CONNECTED MODE)と題された米国仮出願61/170,997に対する優先権を主張する。上記参照される出願は、本明細書において参照によって明確に組み込まれている。
【技術分野】
【0002】
本特許出願は、無線通信に関し、さらに詳しくは、無線ネットワーク・リソースの管理を可能にするシステム、方法、およびデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
パケット交換技術を適用する無線通信システムは、例えば、音声サービス、データ・サービス、マルチメディア・サービス等のようなさまざまなタイプの通信を提供するために広く開発されている。高レートの無線データ・サービスを求める需要の成長が、パケット交換技術への移行を促進し続けている。高レートの無線データ・サービスを求める需要が伸びると、回路交換システム・リソースへアクセスを提供するチャレンジが存在する。これらは、音声サービスを求めるいくつかのユーザによって好まれる。
【0004】
パケット交換ネットワークとシステム・リソースは、無線ネットワークの次の世代になるように開発されたロング・ターム・イボリューション(「LTE」)規格または類似の技術に基づく。しかしながら、パケット交換ネットワークおよびシステム・リソースの展開は、断片的になされ、隔離された山間部では、しばしば、以前に利用されていた回路交換ネットワーク内でなされる。その結果、いくつかの無線ネットワークは、パケット交換システム・リソースと回路交換システム・リソースとの両方を含んでいる。いくつかのユーザは、同じ無線ネットワーク・キャリアによって提供されるパケット交換システム・リソースにおける音声サービスのサービス品質(QoS)よりも、回路交換システム・リソースにおける音声サービスのQoSを好む。その結果、いくつかの無線ネットワーク・キャリアは、回路交換(CS)フォールバックとして知られたスキームをサポートする。CSフォールバックによって、モバイル・デバイス、または、その他のタイプのユーザ機器は、音声サービスのために、回路交換システム・リソースへのアクセスを要求するメッセージを、ネットワーク・コントローラへ送信できるようになる。この要求がユーザ機器からあると、回路交換システム・リソースへのアクセスを提供する判断が、ネットワーク・コントローラの単独制御でなされる。したがって、CSフォールバック要求は、一般に、ネットワークによってサポートされている場合であっても、拒否されうる。回路交換システム・リソースが利用可能であっても、いくつかの無線ネットワーク・キャリアは、CSフォールバックをまったくサポートしない。言い換えれば、パケット交換システム・リソースで動作可能なユーザ機器は、利用可能な回路交換システム・リソースへのアクセスが、いくつかの無線ネットワーク・キャリアによって拒否される。好適なサービスに関連付けられたラジオ・アクセス技術の選択が可能となることが好ましい。
【発明の概要】
【0005】
特許請求の範囲のスコープ内のシステム、方法、およびデバイスのさまざまな実施形態は、おのおのいくつかの態様を有しており、これらのうちの何れも、本明細書に記載された好ましい属性の責任を負うものではない。特許請求の範囲のスコープを限定することなく、いくつかの顕著な特徴が、本明細書において記載される。この説明を考慮した後に、また、特に、「発明を実施するための形態」と題されたセクションを読んだ後に、さまざまな実施形態の特徴が、基地局および/またはフェムト・ノードにおいて、無線ネットワーク・リソースを管理するためにどのように使用されるかが理解されるであろう。
【0006】
本開示の1つの態様は、第1のセットのシステム・リソースを選択することと、第1のセットのシステム・リソースへのアクセスを取得するためメッセージを通信することと、ここで、このメッセージは、アクセス端末が、第2のセットのシステム・リソースと通信ができることを隠す、を含む、無線通信サービスを選択する方法である。1つの実施形態では、この方法はさらに、第2のセットのシステム・リソースに関連付けられた接続を自律的に解放することを含む。1つの実施形態では、この方法はさらに、特定のタイプの好適なサービスへのアクセスを求めて、第2のセットのシステム・リソースを介した第1のセットのシステム・リソースへの登録を要求することと、特定のタイプの好適なサービスを求めて、第2のセットのシステム・リソースを介した第1のセットのシステム・リソースへの登録に対する拒否を受信することとを含む。
【0007】
1つの実施形態では、第1のセットのシステム・リソースは主に、回線交換ネットワーク要素を含み、第2のセットのシステム・リソースは主に、パケット交換ネットワーク要素を含む。1つの実施形態では、第2のセットのシステム・リソースはキャリアである。1つの実施形態では、第1のセットのシステム・リソースは、第2のセットのシステム・リソースに関連付けられたキャリアとは異なるキャリアによって提供されるシステムの一部またはすべてを構成する。1つの実施形態では、第1のセットのシステム・リソースは、第2のセットのシステム・リソースとは異なるラジオ・アクセス技術を用いて、システムのキャリアによって提供される。1つの実施形態では、第1のセットのシステム・リソースは、UTRANおよびGERANのうちの少なくとも1つによって提供される回線交換ネットワーク要素を含み、第2のセットのシステム・リソースは、E−UTRANによって提供されるパケット交換ネットワーク要素を含む。1つの実施形態では、第2のセットのシステム・リソースへの転送の回避が、好適なサービスを提供できない第2のセットのシステム・リソースのネットワーク知識に基づく。
【0008】
本開示の1つの態様は、無線信号の送信および受信を行うように構成されたトランシーバと、コントローラと、コントローラによって実行された場合に、第1のセットのシステム・リソースへのアクセスを取得するため、トランシーバを用いて、メッセージを通信する、ここで、このメッセージは、アクセス端末が、第2のセットのシステム・リソースと通信できることを隠す、ように構成されたコードを格納する非一時的コンピュータ読取可能メモリと、を含むデバイスである。1つの実施形態では、非一時的コンピュータ読取可能メモリはさらに、コントローラによって実行された場合に、第2のセットのシステム・リソースに関連付けられた接続を自律的に解放するように構成されたコードを備える。1つの実施形態では、非一時的コンピュータ読取可能メモリはさらに、コントローラによって実行された場合に、特定のタイプの好適なサービスへのアクセスを求めて、第2のセットのシステム・リソースを介した第1のセットのシステム・リソースへの登録を要求し、特定のタイプの好適なサービスを求めて、第2のセットのシステム・リソースを介した第1のセットのシステム・リソースへの登録に対する拒否を受信するように構成されたコードを備える。
【0009】
1つの実施形態では、第1のセットのシステム・リソースは主に、回線交換ネットワーク要素を含み、第2のセットのシステム・リソースは主に、パケット交換ネットワーク要素を含む。1つの実施形態では、非一時的コンピュータ読取可能メモリはさらに、コントローラによって実行された場合に、第2のセットのシステム・リソースが、好適なサービスを提供しないと判定する、ここで、好適なサービスが利用不可であるとの判定は、好適なサービスが関連付けられているネットワーク領域への登録が失敗したことに基づき、ここで、第1のセットのシステム・リソースは、特定のタイプのネットワーク領域に関連付けられた好適なサービスを提供する、ように構成されたコードを備える。
【0010】
本開示の1つの態様は、コンピューティング・デバイスによって実行された場合に、第1のセットのシステム・リソースへのアクセスを取得するためにメッセージを通信する、ここで、このメッセージは、アクセス端末が、第2のセットのシステム・リソースと通信できることを隠す、ように構成された、格納された機械実行可能な命令群を有する機械読取可能媒体である。1つの実施形態では、機械読取可能媒体はさらに、コンピューティング・デバイスによって実行された場合に、第2のセットのシステム・リソースに関連付けられた接続を自律的に解放するように構成された、格納された機械実行可能な命令群を含む。1つの実施形態では、機械読取可能媒体は、コンピューティング・デバイスによって実行された場合に、第2のセットのシステム・リソースが、好適なサービスを提供しないと判定する、ここで、好適なサービスが利用不可であるとの判定は、好適なサービスが関連付けられているネットワーク領域への登録が失敗したことに基づき、ここで、第1のセットのシステム・リソースは、特定のタイプのネットワーク領域に関連付けられた好適なサービスを提供する、ように構成された、格納された機械実行可能な命令群を含む。
【0011】
本開示の1つの態様は、第1のセットのシステム・リソースを選択する手段と、第1のセットのシステム・リソースへのアクセスを取得するために登録メッセージを通信する手段と、ここで、この登録メッセージは、アクセス端末が、第2のセットのシステム・リソースと通信できることを隠す、を含むデバイスである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、パケット交換システム・リソースおよび回路交換システム・リソースを含む通信システムのいくつかのサンプル態様の簡略ブロック図である。
【図2】図2は、異なる動作スキームを利用する2つのネットワーク領域間のハンドオーバ動作を図示する簡略ブロック図である。
【図3】図3は、ユーザ機器によって、好適なサービスに関連付けられたラジオ・アクセス技術の選択を可能にする第1の方法を図示するフローチャートである。
【図4】図4は、ユーザ機器によって、好適なサービスに関連付けられたラジオ・アクセス技術の選択を可能にする第2の方法を図示するフローチャートである。
【図5】図5は、ユーザ機器によって、好適なサービスに関連付けられたラジオ・アクセス技術の選択を可能にする第3の方法を図示するフローチャートである。
【図6】図6は、ユーザ機器によって、好適なサービスに関連付けられたラジオ・アクセス技術の選択を可能にする第4の方法を図示するフローチャートである。
【図7】図7は、ユーザ機器によって、好適なサービスに関連付けられたラジオ・アクセス技術の選択を可能にする第5の方法を図示するフローチャートである。
【図8】図8は、ユーザ機器によって、好適なサービスに関連付けられたラジオ・アクセス技術の選択を可能にする第6の方法を図示するフローチャートである。
【図9】図9は、ユーザ機器によって、好適なサービスに関連付けられたラジオ・アクセス技術の選択を可能にする方法を図示する図1に例示されたシステムの構成要素間の簡略シグナリング図である。
【図10】図10は、無線通信システムの簡略ブロック図である。
【図11】図11は、フェムト・ノードを含む無線通信システムの簡略ブロック図である。
【図12】図12は、無線通信システムの有効通信範囲エリアを例示する簡略ブロック図である。
【図13】図13は、通信構成要素のいくつかのサンプル態様の簡略ブロック図である。
【図14】図14は、本明細書で教示されたプロビジョニングおよび/またはアクセス管理を提供するように構成された装置のいくつかのサンプル態様の簡略ブロック図である。
【図15】図15は、本明細書で教示されたプロビジョニングおよび/またはアクセス管理を提供するように構成された装置のいくつかのサンプル態様の簡略ブロック図である。
【図16】図16は、本明細書で教示されたプロビジョニングおよび/またはアクセス管理を提供するように構成された装置のいくつかのサンプル態様の簡略ブロック図である。
【図17】図17は、本明細書で教示されたプロビジョニングおよび/またはアクセス管理を提供するように構成された装置のいくつかのサンプル態様の簡略ブロック図である。
【図18】図18は、本明細書で教示されたプロビジョニングおよび/またはアクセス管理を提供するように構成された装置のいくつかのサンプル態様の簡略ブロック図である。
【図19】図19は、本明細書で教示されたプロビジョニングおよび/またはアクセス管理を提供するように構成された装置のいくつかのサンプル態様の簡略ブロック図である。
【図20】図20は、本明細書で教示されたプロビジョニングおよび/またはアクセス管理を提供するように構成された装置のいくつかのサンプル態様の簡略ブロック図である。
【図21】図21は、本明細書で教示されたプロビジョニングおよび/またはアクセス管理を提供するように構成された装置のいくつかのサンプル態様の簡略ブロック図である。
【図22】図22は、本明細書で教示されたプロビジョニングおよび/またはアクセス管理を提供するように構成された装置のいくつかのサンプル態様の簡略ブロック図である。
【図23】図23は、本明細書で教示されたプロビジョニングおよび/またはアクセス管理を提供するように構成された装置のいくつかのサンプル態様の簡略ブロック図である。
【図24】図24は、本明細書で教示されたプロビジョニングおよび/またはアクセス管理を提供するように構成された装置のいくつかのサンプル態様の簡略ブロック図である。
【0013】
一般的な実施にしたがって、これら図面に例示されたさまざまな機能は、スケールするように描かれていないことがありうる。したがって、これらさまざまな機能の寸法は、明瞭さのために任意に拡大または縮小されうる。さらに、これら図面のうちのいくつかは、所与のシステム、方法、またはデバイスからなる構成要素のすべてを図示している訳ではない。最後に、明細書および図面を通じて、同一符番は、同一機能を示すために使用されうる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
特許請求の範囲のスコープ内の実施形態のさまざまな態様が、以下に記載される。本明細書に記載された態様は、広範なさまざまな形態で具体化され、本明細書に記載されているあらゆる具体的な構成および/または機能は、単に例示的であることが明らかであるべきである。本開示に基づいて、当業者であれば、本明細書に記載された態様は、その他任意の態様と独立して実施され、これら態様のうちの複数は、さまざまな方式で組み合わされうることを認識すべきである。例えば、本明細書に記載された任意の数の態様を用いて装置が実施され、および/または、方法が実現されうる。さらに、本明細書に記載された態様のうちの1または複数に追加された、あるいは、本明細書に記載された態様のうちの1または複数とは異なる他の構成および/または機能を用いて、このような装置が実装され、および/または、このような方法が実現されうる。
【0015】
さらに、「典型的である」という用語は「例、事例、あるいは実例として役立つ」ことを意味するために本明細書で使用される。本明細書で「典型的である」と記載されたあらゆる実施形態は、他の実施形態によりも好適であるとか有利であるとか解釈される必要は必ずしもない。本明細書に記載された技術は、例えば符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングル・キャリアFDMA(SC−FDMA)ネットワーク等のようなさまざまな無線通信ネットワークのために使用される。「システム」、「ネットワーク」という用語は、しばしば置換可能に使用される。CDMAネットワークは、例えば、ユニバーサル地上ラジオ・アクセス(UTRA)、cdma2000等のようなラジオ技術を実現しうる。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)および低チップ・レート(LCR)を含んでいる。cdma2000は、IS−2000規格、IS−95規格、およびIS−856規格をカバーする。TDMAネットワークは、例えばグローバル・システム・フォー・モバイル通信(GSM(登録商標))のようなラジオ技術を実現しうる。OFDMAネットワークは、例えば、イボルブドUTRA(E−UTRA)、IEEE 802.11、IEEE 802.16、IEEE 802.20、フラッシュ−OFDMA等のようなラジオ技術を実施することができる。UTRA、E−UTRA、およびGSMは、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)の一部である。ロング・ターム・イボリューション(LTE)は、E−UTRAを使用するUMTSの最新のリリースである。UTRA、E−UTRA、GSM、UMTS、およびLTEは、「第3世代パートナシップ計画」(3GPP)と命名された組織からの文書に記載されている。同様に、cdma2000は、「第3世代パートナシップ計画2」(3GPP2)と命名された組織からの文書に記載されている。これらさまざまなラジオ技術および規格は、当該技術分野において知られている。
【0016】
シングル・キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)は、単一のキャリア変調および周波数領域等値化を利用する技術である。SC−FDMAは、OFDMAシステムと同じ性能、および実質的に同じ全体的な複雑さを有する。SC−FDMA信号は、固有の単一キャリア構造により、低いピーク対平均電力比(PAPR)を有する。SC−FDMAは、送信電力効率の観点において、低PAPRがモバイル端末に大いに有益となるアップリンク通信において、特に大きな注目を集めた。それは現在、3GPPロング・ターム・イボリューション(LTE)またはイボルブドUTRAにおけるアップリンク多元接続スキームのための動作前提である。
【0017】
いくつかの態様では、本明細書に記載された技術は、マクロ・スケールの有効通信範囲(例えば、一般にマクロ・セル・ネットワークと称される3Gネットワークのような大規模なセルラ・ネットワーク)、および、より小規模な有効通信範囲(例えば、住宅ベースまたはビルディング・ベースのネットワーク環境)を含むネットワーク内に適用されうる。アクセス端末(AT)またはユーザ機器(UE)がこのようなネットワーク内を移動すると、アクセス端末は、マクロ有効通信範囲を提供するアクセス・ノード(AN)によって、ある位置においてサービス提供される一方、アクセス端末は、小規模スケールの有効通信範囲を提供するアクセス・ノードによって、その他の位置においてサービス提供されうる。いくつかの態様では、増大する容量成長、ビルディング内有効通信範囲、および(例えば、よりロバストなユーザ経験のための)その他のサービスを提供するために、小規模な有効通信範囲ノードが使用されうる。本明細書における説明では、比較的大きなエリアにわたって有効通信範囲を提供するノードは、マクロ・ノードと称されうる。(例えば、住宅のように)比較的小さなエリアにわたって有効通信範囲を提供するノードは、フェムト・ノードと称されうる。マクロ・エリアよりも小さく、フェムト・エリアよりも大きなエリアにわたって有効通信範囲を提供するノードは、(例えば、商業ビルディング内に有効通信範囲を提供する)ピコ・ノードと称されうる。
【0018】
マクロ・ノード、フェムト・ノード、またはピコ・ノードに関連付けられたセルは、マクロ・セル、フェムト・セル、またはピコ・セルとそれぞれ称される。いくつかの実施では、おのおののセルがさらに、1または複数のセクタに関連付けられうる(分割されうる)。
【0019】
さまざまなアプリケーションでは、マクロ・ノード、フェムト・ノード、またはピコ・ノードを称するために、その他の用語が使用されうる。例えば、マクロ・ノードは、アクセス・ノード、基地局、アクセス・ポイント、eノードB、マクロ・セル等として構成されうるか、または、称されうる。さらに、フェムト・ノードは、ホーム・ノードB(HNB)、ホームeノードB(HeNB)、アクセス・ポイント基地局、フェムト・セル等として構成されうるか、称されうる。
【0020】
図1は、パケット交換ネットワーク・リソースおよび回路交換ネットワーク・リソースを含む(例えば、通信ネットワークの一部のような)通信システム100のいくつかのサンプル態様の簡略ブロック図である。当業者であれば、無線ネットワークが、図1に例示された簡略システム100よりもより複雑であることを認識するであろう。したがって、例示されたようなシステム100は、特許請求の範囲のスコープ内のいくつかの実施形態のうちの顕著ないくつかの機能を記載するために役立つ構成要素しか含んでいない。さらに、例示目的のみのために、これら実施形態のうちのさまざまな態様が、1または複数のネットワーク・ノード、アクセス・ポイント、および、互いに通信するアクセス端末のコンテキストで説明されるだろう。しかしながら、本明細書における記載は、その他の専門用語を用いて参照されるその他のタイプの装置またはその他の類似の装置に適用可能でありうることが認識されるべきである。
【0021】
システム100は、回路交換(CS)領域110、パケット交換(PS)領域120、およびサービス提供GPRS(汎用パケット無線サービス)サポート・ノード(SGSN)130を含んでいる。SGSN130は、CS領域110とPS領域120との間の通信の管理をブリッジする。システム100はさらに、ユーザ機器(UE)101を含んでいる。図1では、1つのUE101しか例示されていないが、当業者であれば、LTEシステムが、任意の数のアクセス端末、モバイル・デバイス、UE等を含みうることを認識するだろう。
【0022】
当業者であれば、無線ネットワークのCS領域は、図1に例示された簡略CS領域110よりもより複雑であることをも認識するであろう。したがって、図1に例示されるCS領域110は、特許請求の範囲のスコープ内のいくつかの実施形態のうちの顕著ないくつかの機能を記載するために役立つ構成要素しか含んでいない。CS領域110は、ラジオ・ネットワーク・コントローラ(RNC)115、GSM EDGEラジオ・アクセス・ネットワーク(GERAN)ノード111、およびUMTS地上ラジオ・アクセス・ネットワーク(UTRAN)ノード113を含んでいる。
【0023】
動作中、RNC115は、GERANノード111およびUTRANノード113と通信している。RNC115は、無線ネットワーク100内で確立されたルールにしたがって、回路交換システム・リソースを管理するようにサービス提供する。以下により詳細に説明するように、従来システムにおけるRNC115は、UEがPS領域120内で動作可能である限り、システム・ルールにしたがって、SGSN130を介してシグナリングすることによって、動作中のユーザ機器(UE)をCS領域110からPS領域120へと移動させるように強制される。すなわち、従来システムのCS領域110は、PS領域120内で動作するように装備されたUE101へのアクセスを拒否するだろう。
【0024】
当業者であれば、無線ネットワークのPS領域は、図1に例示された簡略PS領域120よりもより複雑であることをも認識するであろう。したがって、図1に例示されるPS領域120は、特許請求の範囲のスコープ内のいくつかの実施形態のうちの顕著ないくつかの機能を記載するために役立つ構成要素しか含んでいない。PS領域120は、LTEまたは類似の技術にしたがって構成されたイボルブドUTRAN(E−UTRAN)ノード121を含んでいる。PS領域120はさらに、モビリティ管理エンティティ(MME)123、ホーム加入者サーバ(HSS)125、およびモバイル交換局(MSC)127を含んでいる。
【0025】
HSS125は、PS領域120を、広域ネットワーク140(例えば、インターネットおよび/またはプライベート・ネットワーク)に接続する。HSS125また、MME123と通信している。一方、MME123は、E−UTRANノード121と通信している。MSC127もまた、MME123と通信している。図1では、1つのMME123しか図示されていないが、当業者であれば、LTEシステムは、任意の数のMMEノードを含みうることを認識するだろう。同様に、当業者であれば、LTEシステムが、任意の数のE−UTRANノードを含みうることも認識するだろう。
【0026】
広域ネットワーク140は、例えば、以下のネットワークを含む任意のタイプの電気的に接続されたコンピュータおよび/またはデバイスのグループを含みうる。インターネット、イントラネット、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、または広域ネットワーク(WAN)。さらに、ネットワークへの接続は、例えば、遠隔モデム、イーサネット(登録商標)(IEEE 802.3)、トークン・リング(IEEE 802.5)、ファイバ・ディストリビューティド・データリンク・インタフェース(FDDI)非同期転送モード(ATM)、無線イーサネット(IEEE 802.11)、またはブルートゥース(登録商標)(IEEE 802.15.1)でありうる。コンピューティング・デバイスは、デスクトップ、サーバ、ポータブル、ハンド・ヘルド、セット・トップ、またはその他の所望のタイプの構成でありうることに注目されたい。本明細書で使用されるように、広域ネットワーク140は、例えば、公衆インターネット、インターネット内のプライベート・ネットワーク、インターネット内のセキュア・ネットワーク、プライベート・ネットワーク、公衆ネットワーク、付加価値ネットワーク、イントラネット等のようなネットワーク・バリエーションを含む。ある実施形態では、広域ネットワーク140はさらに仮想プライベート・ネットワーク(VPN)を含みうる。
【0027】
動作中、MSC127は、MME123の動作を管理する。一方、MME123は、E−UTRANノード(例えば、E−UTRAN121)を管理する。具体的には、MSC127は、CSフォールバックをサポートするか否かを含む、システム100のルールの設定および施行を行うために使用される。
【0028】
UE101は、PS領域120のみ、CS領域110のみ、あるいはこれら両方におけるシステム・リソースへのアクセスおよび動作を行うように装備されうる。UE101が、CS領域110とPS領域120との両方におけるシステム・リソースへのアクセスおよび動作をするように装備されている場合、システム100は、PS領域120内での通信を促進するように構成されうる。MSC127は、もしもユーザ機器(例えばUE101)がそのように装備されていないのであれば、PS領域120を使用するように強制することによって、この促進を強化する。すなわち、従来のシステムでは、PS領域120で動作するUEは、最初にCS領域110内のシステム・リソースに接続されていても、PS領域120へと移される。例えば、UE101が、PS領域120への通信リンクを確立する前に、GERANノード111またはUTRANノード113への通信リンク104、106をそれぞれ確立した場合、システムは、UE101をPS領域120へ移動させるように動作するだろう。システム100は、効果的に、UE101に対して、E−UTRANノード121との通信リンク102を確立することを強制するだろう。
【0029】
しかしながら、何人かのユーザは、同じシステム100内で提供されるPS領域120内の音声サービスのサービス品質(QoS)よりも、CS領域110内の音声サービスのQoSを好む。その結果、いくつかの無線ネットワーク・キャリアは、CSフォールバックをサポートする。CSフォールバックによって、モバイル・デバイスまたはその他のユーザ機器は、ネットワーク・コントローラへ(例えば、E−UTRAN121を介してMSC127へ)メッセージを送信し、音声サービスのために、回路交換システムへのアクセスを要求する。要求に応じて、回路交換システム・リソースへのアクセスを提供する判断は、キャリアのネットワーク・コントローラ(例えばMSC127)の単独制御によりなされる。
【0030】
例えば、システム100がCSフォールバックをサポートしない場合、UE101は、通信およびデータ転送のために、PS領域120システム・リソースを使用することを強制されるだろう。言い換えれば、UE101は、利用可能かつ動作中であっても、CS領域110へのアクセスを拒否されるだろう。しかしながら、システム100が、CSフォールバックをサポートする場合、UE101は、音声サービスのために、CS領域110システム・リソースを使用することを要求することができる。したがって、UE101は、GERANノード111またはUTRANノード113それぞれとの通信リンク104、106のうちの少なくとも1つを確立することを許可されるだろう。しかしながら、CSフォールバックが、一般に、システム100によってサポートされている場合であっても、CSフォールバック要求は拒否されうる。
【0031】
モバイル・デバイスが、第1のネットワーク領域の有効通信範囲エリアから、第1のネットワーク領域と同じ機能を提供しない第2のネットワーク領域へと移動する場合にもまた、回路交換システム・リソースへアクセスするチャレンジが生まれる。図2は、異なる動作スキームを利用する第1および第2のネットワーク領域210、220間のハンドオーバ動作を図示する簡略ブロック図である。
【0032】
第1のネットワーク領域210は、PS領域211およびCS領域213を含んでいる。同様に、第2のネットワーク領域220は、PS領域221およびCS領域223を含んでいる。この例におけるように、第1のネットワーク領域210は、CSフォールバックをサポートするが、第2のネットワーク領域220は、CSフォールバックをサポートしない。言い換えれば、第2のネットワーク領域220は、UE201が、CS領域223のシステム・リソースにアクセスすることを許可しないだろう。このような状況の場合、従来のシステムでは、ユーザが、音声サービスのためにCS領域223のシステム・リソースを使用することを好んでいたとしても、UE201は、音声サービスのために、PS領域221のシステム・リソースのみを使用することを強制されるだろう。従来構成されたUEは、第2のネットワーク220との通信リンクを確立するために、UEがどのラジオ・アクセス技術を使用しなければならないかに関して、ネットワークの制御を無視することができなかった。
【0033】
UEによる好適なサービスに関連付けられたラジオ・アクセス技術の選択を可能にすることは好ましい。したがって、いくつかの実施形態では、UE(アクセス端末または類似物)は、第1のセットのシステム・リソースを選択し、第1のセットのシステム・リソースへのアクセスを取得するために登録メッセージを通信する、ここで、この登録メッセージは、アクセス端末が、第2のセットのシステム・リソースと通信できることを隠す、ように構成される。1つの実施形態では、第1のセットのシステム・リソースは、回線交換システム・リソースを含み、第2のセットのシステム・リソースは、パケット交換システム・リソースを含み、UEは、回路交換システム・リソースへの接続モード・アクセスを獲得および/または維持するために、パケット交換システム・リソースを用いて動作可能であることをネットワークから隠す。このような実施形態によって、UEは、ネットワークがCSフォールバックをサポートしないか、あるいは、CSフォールバック要求を拒否した場合でさえも、回路交換システム・リソースを使用できるようになる。
【0034】
1つの実施形態では、第1のセットのシステム・リソースは、パケット交換システム・リソースを含み、第2のセットのシステム・リソースは、回線交換システム・リソースを含み、UEは、パケット交換システム・リソースへのアクセスを獲得および/または維持するために、回路交換システム・リソースを用いて動作可能であることをネットワークから隠す。
【0035】
図3は、ユーザ機器によって、好適なサービスに関連付けられたラジオ・アクセス技術の選択を可能にする第1の方法を図示するフローチャートである。ブロック3−1によって示されるように、方法は、UEが、LTEあるいは類似の技術を利用するネットワークの物理レイヤへのラジオ・リンクを受け取ることを含んでいる。すなわち、UEは、無線ネットワークのPS領域内のシステム・リソースとの通信リンクを有する。ブロック3−3によって示されるように、方法は、UEが、CS領域サービス(例えば、音声サービスのためのCSフォールバック)を要求することを含んでいる。ブロック3−5によって示されるように、方法は、CS領域サービスへのアクセスに関する拒否を受信するUEを含んでいる。ブロック3−7によって示されるように、方法は、UEが、アイドル・モードに自律的に切り換わり、これによって、ネットワークからの許可無しで、PS領域のシステム・リソースから切断されることを含んでいる。ブロック3−9によって示されるように、方法は、UEが、CS領域に登録することを含んでおり、登録メッセージでは、UEがLTEをサポートしていないことが示される。言い換えれば、UEは、ネットワークが、UEに対して、PS領域のシステム・リソースを使用するように強制することを回避するために、PS領域のシステム・リソースを用いて動作できる能力を隠す。
【0036】
図4は、ユーザ機器によって、好適なサービスに関連付けられたラジオ・アクセス技術の選択を可能にする第2の方法を図示するフローチャートである。ブロック4−1によって示されるように、方法は、UEが、音声サービスのためにCS領域のシステム・リソースにアクセスするために、ネットワークへCSフォールバック要求を送信することを含んでいる。ブロック4−3によって示されるように、方法は、UEが、CSフォールバックがネットワークによってサポートされていないというメッセージを受信することを含んでいる。ブロック4−5によって示されるように、方法は、UEが、CS領域機器が利用可能であるか否かを判定することを含んでいる。言い換えれば、UEは、UEが接続されているものと同じネットワーク内のCS領域に属するシステム・リソースを識別することを試みる。CS領域機器が利用可能ではない場合(4−5からのnoパス)、ブロック4−7によって示されるように、方法は、UEが、ネットワークのPS領域に接続され続けることを含んでいる。一方、CS領域機器が利用可能である場合(4−5からのyesパス)、ブロック4−9によって示されるように、方法は、UEが、アイドル・モードに自律的に切り換わり、これによって、ネットワークからの許可無しで、PS領域のシステム・リソースから切断されることを含んでいる。ブロック4−11によって示されるように、方法は、UEが、CS領域に登録し、登録メッセージにおいて、UEがLTEをサポートしない(すなわち、PS領域動作のためのサポートがない)ことを示すことを含んでいる。言い換えれば、UEは、ネットワークが、UEに対して、PS領域のシステム・リソースを使用することを強制することを回避するために、PS領域のシステム・リソースを用いて動作できる能力を隠す。
【0037】
図5は、第1のネットワークから第2のネットワークへとローミングするユーザ機器によって、好適なサービスに関連付けられたラジオ・アクセス技術の選択を可能にする第3の方法を図示するフローチャートである。ブロック5−1によって示されるように、方法は、UEが、CSフォールバックをサポートする第1のネットワークに接続することを含んでいる。ブロック5−3によって示されるように、方法は、UEが、CSフォールバックをサポートしない第2のネットワークへの通信リンクを確立するようにUEに指示するハンドオーバ・コマンドを受信することを含んでいる。例えば、ハンドオーバ・コマンドは、UEが第1のネットワークの有効通信範囲エリアから第2のネットワークの有効通信範囲エリアへと移動することに応じて受信されうる。ブロック5−5によって示されるように、方法は、UEが、ハンドオーバを受諾し、第2のネットワークにアクセスすることを含んでいる。
【0038】
しかしながら、UEは、第2のネットワークがCSフォールバックをサポートしないことを知らないことがありうる、および/または、UEは、この時点において、ハンドオーバ・コマンドを受諾するか拒否するかに関する選択をするように構成されていないことがありうる。ブロック5−7によって示されるように、方法は、UEが、音声サービスのためにCS領域のシステム・リソースにアクセスするために、ネットワークへCSフォールバック要求を送ることを含んでいる。ブロック5−9によって示されるように、方法は、UEが、拒否メッセージを受信することを含んでいる。ブロック5−11によって示されるように、方法は、UEが、アイドル・モードに自律的に切り換わり、これによって、ネットワークからの許可無しで、PS領域のシステム・リソースから切断されることを含んでいる。ブロック5−13によって示されるように、方法は、UEが、CS領域を自立的に選択し、登録することを含んでいる。ブロック5−14によって示されるように、方法は、UEが、登録メッセージにおいて、UEはLTEをサポートしないことを示すことを含んでいる。言い換えれば、UEは、ネットワークが、UEに対して、PS領域のシステム・リソースを使用することを強制することを回避するために、PS領域のシステム・リソースを用いて動作できる能力を隠す。
【0039】
図6は、ユーザ機器によって、好適なサービスに関連付けられたラジオ・アクセス技術の選択を可能にする第4の方法を図示するフローチャートである。ブロック6−1によって示されるように、方法は、UEが、無線ネットワーク内のCS領域へ最初に接続することを含んでいる。ブロック6−3によって示されるように、方法は、UEが、無線ネットワークのPS領域との通信リンクを確立するようにUEに指示するハンドオーバ・コマンドを受信することを含んでいる。ブロック6−5によって示されるように、方法は、UEが、ハンドオーバを受諾し、PS領域にアクセスすることを含んでいる。ブロック6−7によって示されるように、方法は、UEが、音声サービスのためにCS領域のシステム・リソースにアクセスするために、ネットワークへCSフォールバック要求を送ることを含んでいる。ブロック6−9によって示されるように、方法は、UEが、拒否メッセージを受信することを含んでいる。ブロック6−11によって示されるように、方法は、音声サービスが要求された場合に、UEが、ネットワークからの許可無しで、PS領域のシステム・リソースから自律的に切断することを含んでいる。ブロック6−13によって示されるように、方法は、UEが、CS領域を自律的に選択して登録し、UEがPS領域技術をサポートしないことを登録メッセージにおいて示すことを含む。言い換えれば、UEは、ネットワークが、UEに対して、PS領域のシステム・リソースを使用することを強制することを回避するために、PS領域のシステム・リソースを用いて動作できる能力を隠す。ブロック6−15によって示されるように、方法は、データ・サービスが要求される場合、UEが、PS領域を自律的に選択して登録することを含んでいる。
【0040】
図7は、ユーザ機器によるラジオ・アクセス技術の選択を可能にする第5の方法を図示するフローチャートである。ブロック7−1によって示されるように、方法は、UEが、第1のセットのシステム・リソースを求める選択を示すことを含んでいる。ブロック7−3によって示されるように、方法は、UEが、第1のセットのシステム・リソースがサポートされていないことを示すメッセージを受信することを含む。ブロック7−5によって示されるように、方法は、UEが、第1のセットのシステム・リソースが利用可能であるかを、独立して判定することを含んでいる。第1のセットのシステム・リソースが、利用可能でないか、あるいは存在しない場合(7−5からのnoパス)、ブロック7−7によって示されているように、方法は、UEが、第2のセットのシステム・リソースに接続され続けることを選択することを含んでいる。
【0041】
一方、第1のセットのシステム・リソースが利用可能である場合(7−5からのyesパス)、ブロック7−9によって示されているように、方法は、UEが、第2のセットのシステム・リソースから自律的に切断することを含んでいる。ブロック7−11によって示されているように、方法は、UEが、第1のセットのシステム・リソースとのアクセスを登録し、第2のセットのシステム・リソースを用いた動作をUEがサポートしないことを登録メッセージ内で示すことを含む。言い換えれば、UEは、ネットワークが、UEに対して、第2のセットのシステム・リソースを使用することを強制することを回避するために、第2のセットのシステム・リソースを用いて動作できる能力を隠す。
【0042】
図8は、ユーザ機器によって、好適なサービスに関連付けられたラジオ・アクセス技術の選択を可能にする第6の方法を図示するフローチャートである。ブロック8−1によって示されるように、方法は、UEが、第1のセットのシステム・リソースから第2のセットのシステム・リソースへ切り換わるようUEに指示するハンドオーバ・コマンドを受信することを含んでいる。ブロック8−3によって示されるように、方法は、UEが、ハンドオーバを受諾し、第2のセットのシステム・リソースにアクセスすることを含んでいる。ブロック8−5によって示されるように、方法は、UEが、特定のサービスのために第1のセットのシステム・リソースにアクセスするために、ネットワークへフォールバック要求を送ることを含んでいる。ブロック8−7によって示されるように、方法は、UEが、拒否メッセージを受信することを含んでいる。ブロック8−9によって示されるように、方法は、UEが、ネットワークからの許可無しで、第2のセットのシステム・リソースから自律的に切断することを含んでいる。ブロック8−11によって示されるように、方法は、UEが、第1のセットのシステム・リソースを自律的に選択して登録し、登録メッセージにおいて、UEが第2のセットのシステム・リソースを用いた動作をサポートしていないことを示すことを含んでいる。言い換えれば、UEは、ネットワークが、UEに対して、第2のセットのシステム・リソースを使用することを強制することを回避するために、第2のセットのシステム・リソースを用いて動作できる能力を隠す。
【0043】
図9は、ユーザ機器によって、好適なサービスに関連付けられたラジオ・アクセス技術の選択を可能にする方法を図示する図1に例示されたシステム100の構成要素間の簡略シグナリング図である。CS領域110からPS領域120へのUE101のハンドオーバに帰着するシグナルは、一般的に、910によって示される。シグナル911によって示されるように、UE101は、CS領域110のUTRANノード113と接続モードにある。シグナル913によって示されるように、UE101は、UE101がPS領域120で動作できることをUTRAN113にレポートする。シグナル915によって示されるように、UTRANノード113は、システム100を代表して、UE101にハンドオーバ・コマンドを送信する。ハンドオーバ・コマンドは、UE101に対して、PS領域120に切り換わり、E−UTRANノード121を介してシステム100にアクセスするように指示する。シグナル917によって示されるように、UEは、ハンドオーバが受諾され、完了したことをレポートする。
【0044】
ネットワークによるCSフォールバック要求拒否に至るシグナルが、一般に、920によって示される。シグナル921によって示されるように、UE101は、NAS(非アクセス階層)トラッキング・エリア更新要求を用いて、CSフォールバック・サービスを要求する。シグナル923によって示されるように、MME123は、E−UTRANノード121を介して、UE101によってなされたCSフォールバック要求を拒否する。
【0045】
シグナル930によって一般に示されるように、UE101は、自律的にPS領域120から切断し、CS領域に接続する。この目的のために、ブロック931によって示されるように、UE101は、E−UTRANノード121にシグナリングすることなく、PS領域120との接続を解放する。
【0046】
前述したように、UE101は、自律的にアイドル・モードに入ることによって接続を解放する。その結果、ブロック933によって示されるように、UE101は、UTRANノード113を選択する。
【0047】
CS領域110のUTRANノード103とネットワークUE101との間の接続の再確立に至るシグナリングが、一般に、シグナル940によって示される。この目的のために、シグナル941によって示されるように、UE101は、UTRANノード113に接続要求を送信する。シグナル943によって示されるように、UTRANノード113は、接続セットアップ・メッセージおよびクエリを返信することによってUE101に応答する。従来、UE101は、UE101がパケット交換通信をサポートできることを示すことによって応答するだろう。しかしながら、UE101がパケット交換通信をサポートできることをシステム100が知っている場合、UE101は、システム100がUE101をPS領域120へ移動させることを知っている。PS領域120へ切り換えられることを回避するために、シグナル945によって示されるように、UE101は、いくつかの実施形態にしたがって、UE101がPS領域120内で動作できることを隠す。一方、UTRANノード113は、一般に910によって示されるシグナルを参照して上述したように、UE101をE−UTRANノード121にハンドオーバさせる処理を開始しないだろう。よって、シグナル947によって示されるように、UE101は、CS領域110内のUTRANノード113との接続モードで動作することができる。
【0048】
図10は、多くのユーザをサポートするように構成され、本明細書に記載された教示が実施される無線通信システム1000の簡略図である。このシステム1000は、例えばマクロ・セル1002A−1002Gのような複数のセル1002のための通信を提供する。ここで、各セルは、対応するアクセス・ポイント1004(例えば、アクセス・ポイント1004A−1004G)によってサービス提供される。アクセス端末1006(例えば、アクセス端末1006A−1006L)は、時間とともに、システム中のさまざまな位置に分布しうる。アクセス端末1006はおのおのの、例えば、アクセス端末1006がアクティブであるか、および、ソフト・ハンドオフにあるかに依存して、所与の時間において、順方向リンク(FL)および/または逆方向リンク(RL)で、1または複数のアクセス・ポイント1004と通信しうる。無線通信システム1000は、広い地理的領域にわたってサービスを提供しうる。例えば、マクロ・セル1002A−1002Gは、人口が密集した都会近傍の数ブロック、または過疎環境における数マイルをカバーしうる。
【0049】
図11は、ネットワーク環境において、1または複数のフェムト・ノードが展開されている典型的な通信システム1100の簡略図である。具体的には、システム1100は、(例えば、1または複数のユーザの住宅1130におけるような)比較的小規模なネットワーク環境に搭載された複数のフェムト・ノード1110(例えば、フェムト・ノード1110A、1110B)を含む。おのおののフェムト・ノード1110は、DSLルータ、ケーブル・モデム、無線リンク、あるいは(図示しない)その他の接続手段を介して、広域ネットワーク1140(例えば、インターネット)およびモバイル・オペレータ・コア・ネットワーク1150へ接続されうる。以下に説明するように、おのおののフェムト・ノード1110は、関連付けられたアクセス端末1120(例えば、アクセス端末1120A)と、オプションとして、外部アクセス端末1120(例えば、アクセス端末1120B)にサービス提供するように構成されうる。言い換えると、フェムト・ノード1110へのアクセスが制限され、これによって、所与のアクセス端末1120が、指定された(例えば、住宅)フェムト・ノード(単数または複数)1110のセットによってサービス提供されるが、指定されていない何れのフェムト・ノード1110(例えば、近隣のフェムト・ノード1110)によってもサービス提供されない。
【0050】
図12は、おのおのがいくつかのマクロ有効通信範囲エリア1204を含むいくつかのトラッキング・エリア1202(または、ルーティング・エリアまたは位置エリア)が定義されている有効通信範囲マップ1200の例を例示する簡略図である。ここでは、トラッキング・エリア1202A、1202B、1202Cに関連付けられた有効通信範囲のエリアが、太線で示され、マクロ有効通信範囲エリア1204が、六角形によって示されている。トラッキング・エリア1202は、フェムト有効通信範囲エリア1206をも含んでいる。この例において、フェムト有効通信範囲領域1206(例えば、フェムト有効通信範囲領域1206C)のおのおのは、マクロ有効通信範囲領域1204(例えば、マクロ有効通信範囲領域1204B)内に図示される。しかしながら、フェムト有効通信範囲エリア1206は、マクロ有効通信範囲エリア1204内に全体的に位置していなくても良いことが認識されるべきである。実際、所与のトラッキング・エリア1202またはマクロ有効通信範囲エリア1204を用いて、極めて多くのフェムト有効通信範囲エリア1206が定義される。さらに、1または複数のピコ有効通信範囲エリア(図示せず)が、所与のトラッキング・エリア1202あるいはマクロ有効通信範囲エリア1204内で定義されうる。
【0051】
図11に再び示すように、フェムト・ノード1110の所有者は、モバイル・オペレータ・コア・ネットワーク1150を通じて提供された、例えば3Gモバイル・サービスのようなモバイル・サービスに加入しうる。さらに、アクセス端末1120は、マクロ環境と、(例えば、住宅のような)小規模なネットワーク環境との両方において、動作可能でありうる。言い換えれば、アクセス端末1120は、アクセス端末1120の現在位置に依存して、モバイル・オペレータ・コア・ネットワーク1150に関連付けられたマクロ・セル・モバイル・アクセス・ポイント1160によって、あるいは、(例えば、対応するユーザ住宅1130内に存在するフェムト・ノード1110A、1110Bのような)フェムト・ノード1110のセットのうちの何れか1つによってサービス提供されうる。例えば、加入者が、自宅の外にいる場合、標準的なマクロ・アクセス・ポイント(例えば、アクセス・ポイント1160)によってサービス提供され、加入者が、自宅にいる場合、フェムト・ノード(例えば、ノード1110A)によってサービス提供される。ここでは、フェムト・ノード1110は、既存のアクセス端末1120との下位互換性を持ちうることが認識されるべきである。
【0052】
フェムト・ノード1110は、単一の周波数で、代替例では、複数の周波数で展開されうる。特定の構成に依存して、単一の周波数、または、複数の周波数のうちの1または複数が、(例えば、アクセス・ポイント1160のような)マクロ・アクセス・ポイントによって使用される1または複数の周波数とオーバラップしうる。
【0053】
いくつかの態様では、アクセス端末1120は、(例えば、アクセス端末1120のホーム・フェムト・ノードのような)好適なフェムト・ノードとの接続が可能である場合には常に接続するように構成されうる。例えば、アクセス端末1120がユーザの住宅1130内にある場合には常に、アクセス端末1120はホーム・フェムト・ノード1110とのみ通信することが望まれうる。
【0054】
いくつかの態様では、アクセス端末1120が、マクロ・セルラ・ネットワーク1150内で動作するものの、(例えば、好適なローミング・リストで定義されたような)最も好適なネットワークに存在しない場合、アクセス端末1120は、良好なシステム再選択(“BSR”)を用いて、(例えば、好適なフェムト・ノード1110のような)最も好適なネットワークを探索し続ける。これは、良好なシステムが現在利用可能であるかを判定するために利用可能なシステムの定期的な探索と、その後の、好適なシステムとの関連付けのための努力とを含みうる。アクセス端末1120は、獲得エントリを用いて、具体的な帯域およびチャネルを求める探索を制限しうる。例えば、最も好適なシステムの探索は、定期的に反復されうる。アクセス端末1120は、好適なフェムト・ノード1110を発見すると、有効通信範囲エリア内でキャンプするためのフェムト・ノード1110を選択する。
【0055】
フェムト・ノードは、いくつかの態様において、制限されうる。例えば、所与のフェムト・ノードは、あるアクセス端末に対して一定のサービスしか提供しない。いわゆる制限された(すなわち、クローズされた)関連性を持つ構成では、所与のアクセス端末は、マクロ・セル・モバイル・ネットワーク、および、(例えば、対応するユーザの住宅1130内に存在するフェムト・セル1110のように)定義されたフェムト・ノードのセットによってのみサービス提供されうる。いくつかの実施では、ノードは、少なくとも1つのノードのために、シグナリング、データ・アクセス、登録、ページング、またはサービスのうちの少なくとも1つを提供しないように制限されうる。
【0056】
いくつかの態様では、(クローズド加入者グループ・ホーム・ノードBとも称されうる)制限されたフェムト・ノードは、制限されたアクセス端末のプロビジョンされたセットへサービスを提供するノードである。必要な場合、このセットは、一時的または永久に拡張されうる。いくつかの態様では、クローズド加入者グループ(CSG)は、アクセス端末の共通アクセス制御リストを共有するアクセス・ポイント(例えば、フェムト・ノード)のセットとして定義されうる。制限されたアクセス・ポイントは、複数のアクセス端末の接続を許可するCSGを含みうる。単一のアクセス端末は、複数の制限されたアクセス・ポイントへ接続する能力を有しうる。領域内のすべてのフェムト・ノード(または制限されたすべてのフェムト・ノード)が動作するチャネルは、フェムト・チャネルと称されうる。
【0057】
所与のフェムト・ノードと、所与のアクセス端末との間に、さまざまな関係が存在しうる。例えば、オープン・フェムト・ノードは、アクセス端末の観点から、制限された関連付けを持たないフェムト・ノード(例えば、フェムト・ノードは、任意のアクセス端末へのアクセスを可能とする)を称しうる。制限されたフェムト・ノードは、(例えば、関連付けおよび/または登録について制限されたような)ある方式で制限されたフェムト・ノードを称しうる。ホーム・フェムト・ノードは、アクセス端末がアクセスし動作することを許可されたフェムト・ノードを称しうる(例えば、定義された1または複数のアクセス端末のために永久的なアクセスが提供される)。ゲスト・フェムト・ノードは、アクセス端末がアクセスし動作することを一時的に許可されたフェムト・ノードを称しうる。外部フェムト・ノードは、恐らく緊急事態(例えば、911コール)を除いて、アクセス端末がアクセスして動作することが許可されないフェムト・ノードを称しうる。
【0058】
制限されたフェムト・ノードの観点から、ホーム・アクセス端末は、制限されたフェムト・ノードにアクセスすることを許可されたアクセス端末(例えば、アクセス端末は、フェムト・ノードに対して永久的なアクセスを有する)を称しうる。ゲスト・アクセス端末は、制限された(例えば、期限、使用時間、バイト、接続回数、または、その他いくつかの1または複数の基準に基づいて制限された)フェムト・ノードへの一時的なアクセスを備えたアクセス端末を称しうる。外部アクセス端末は、恐らくは、例えば911コールのような緊急事態を除いて、制限されたフェムト・ノードへアクセスする許可を持たないアクセス端末(例えば、制限されたフェムト・ノードに登録する証明書または許可を持たないアクセス端末)を称しうる。
【0059】
便宜上、本明細書における開示は、フェムト・ノードのコンテキストで、さまざまな機能を説明している。しかしながら、大規模な有効通信範囲エリアのために、ピコ・ノードが、同じまたは同様の機能を提供しうることが認識されるべきである。例えば、ピコ・ノードが制限され、所与のアクセス端末のためにホーム・ピコ・ノードが定義される等である。
【0060】
無線多元接続通信システムは、複数の無線アクセス端末のための通信を同時にサポートすることができる。前述したように、おのおのの端末は、順方向リンクおよび逆方向リンクによる送信によって1または複数の基地局と通信することができる。順方向リンク(すなわちダウンリンク)は、基地局から端末への通信リンクを称し、逆方向リンク(すなわちアップリンク)は、端末から基地局への通信リンクを称する。この通信リンクは、単一入力単一出力システム、複数入力複数出力(MIMO)システム、あるいは、その他いくつかのタイプのシステムによって確立されうる。
【0061】
MIMOシステムはデータ送信のために、複数(NT個)の送信アンテナと複数(NR個)の受信アンテナとを適用する。NT個の送信アンテナおよびNR個の受信アンテナによって形成されるMIMOチャネルは、空間チャネルとも称されるNS個の独立チャネルへ分解されうる。ここで、NS≦min{NT,NR}である。NS個の独立チャネルのおのおのは、ディメンションに相当する。MIMOシステムは、複数の送信アンテナおよび受信アンテナによって形成された追加のディメンションが利用される場合、向上された性能(例えば、より高いスループット、および/または、より高い信頼性)を提供しうる。
【0062】
MIMOシステムは、時分割デュプレクス(TDD)および周波数分割デュプレクス(FDD)をサポートしうる。TDDシステムでは、相互原理によって、逆方向リンク・チャネルから順方向リンク・チャネルを推定できるように、順方向リンク送信および逆方向リンク送信が、同じ周波数領域にある。これによって、アクセス・ポイントは、アクセス・ポイントにおいて複数のアンテナが利用可能である場合、順方向リンクで、送信ビームフォーミング利得を得ることができるようになる。
【0063】
本明細書における教示は、少なくとも1つの他のノードと通信するためにさまざまな構成要素を適用するノード(例えば、デバイス)へ組み込まれうる。図13は、ノード間の通信を容易にするために適用されうるいくつかのサンプル構成要素を図示する。特に、図13は、MIMOシステム1300の第1の無線デバイス1310(例えば、アクセス・ポイント)と第2の無線デバイス1350(例えば、アクセス端末)との簡略ブロック図である。第1のデバイス1310では、多くのデータ・ストリームのためのトラフィック・データが、データ・ソース1312から送信(TX)データ・プロセッサ1314へ提供される。
【0064】
いくつかの態様では、各データ・ストリームが、それぞれの送信アンテナを介して送信される。TXデータ・プロセッサ1314は、符号化されたデータを提供するために、データ・ストリームについて選択された特定の符号化スキームに基づいて、各データ・ストリームのためのトラフィック・データをフォーマットし、符号化し、インタリーブする。
【0065】
おのおののデータ・ストリームの符号化されたデータは、OFDM技術を用いてパイロット・データと多重化されうる。パイロット・データは一般に、既知の手法で処理される既知のデータ・パターンであり、チャネル応答を推定するために受信機システムにおいて使用されうる。おのおののデータ・ストリームについて多重化されたパイロットおよび符号化されたデータは、データ・ストリームのために選択された特定の変調スキーム(例えば、BPSK、QPSK、M−PSK、あるいはM−QAM等)に基づいて変調(例えば、シンボル・マップ)され、変調シンボルが提供される。おのおののデータ・ストリームのデータ・レート、符号化、および変調は、プロセッサ1330によって実行される命令群によって決定される。データ・メモリ1332は、デバイス1310のプロセッサ1330またはその他の構成要素によって使用されるプログラム・コード、データ、またはその他の情報を格納しうる。
【0066】
すべてのデータ・ストリームの変調シンボルはその後、TX MIMOプロセッサ1320へ提供される。TX MIMOプロセッサ1320はさらに、(例えばOFDMのための)変調シンボルを処理する。TX MIMOプロセッサ1320はその後、NT個の変調シンボル・ストリームを、NT個のトランシーバ(XCVR)1322A乃至1322Tへ提供する。いくつかの態様では、TX MIMOプロセッサ1320は、データ・ストリームのシンボルへ、および、このシンボルの送信がなされるアンテナへビーム・フォーミング重みを適用する。
【0067】
おのおののトランシーバ1322は、それぞれのシンボル・ストリームを受信し、1または複数のアナログ信号を提供するために、これらシンボル・ストリームを処理する。さらに、これらアナログ信号を調整(例えば、増幅、フィルタ、およびアップコンバート)し、MIMOチャネルを介した送信のために適切な変調信号を提供する。その後、トランシーバ1322A乃至1322TからのNT個の変調信号が、NT個のアンテナ1324A乃至1324Tからそれぞれ送信される。
【0068】
第2のデバイス1350では、送信された変調信号が、NR個のアンテナ1352A乃至1352Rによって受信され、おのおののアンテナ1352からの受信信号が、それぞれのトランシーバ(XCVR)1354A乃至1354Rへ提供される。各トランシーバ1354は、受信したそれぞれの信号を調整(例えば、フィルタ、増幅、およびダウンコンバート)し、調整された信号をデジタル化してサンプルを取得し、これらサンプルをさらに処理することにより、対応する「受信された」シンボル・ストリームが提供される。
【0069】
その後、受信(RX)データ・プロセッサ1360は、NR個のシンボル・ストリームをNR個のトランシーバ1354から受信し、受信したこれらシンボル・ストリームを、特定の受信機処理技術に基づいて処理することによって、NT個の「検出された」シンボル・ストリームが提供される。RXデータ・プロセッサ1360は、さらに、検出された各シンボル・ストリームを復調、デインタリーブ、および復号し、データ・ストリームのトラフィック・データを復元する。RXデータ・プロセッサ1360による処理は、デバイス1310におけるTXデータ・プロセッサ1314およびTX MIMOプロセッサ1320によって実行されるものに対して相補的である。
【0070】
プロセッサ1370は、上述したように、どの事前符合化行列を使用するのかを定期的に決定する。プロセッサ1370は、行列インデクス部およびランク値部を備えた逆方向リンク・メッセージを規定することができる。データ・メモリ1372は、第2のデバイス1350のプロセッサ1370またはその他の構成要素によって使用されるプログラム・コード、データ、およびその他の情報を格納しうる。
【0071】
逆方向リンク・メッセージは、通信リンクおよび/または受信されたデータ・ストリームに関するさまざまなタイプの情報を備えうる。その後、逆方向リンク・メッセージは、TXデータ・プロセッサ1338によって処理され、変調器1380によって変調され、トランシーバ1354A乃至1354Rによって調整され、デバイス1310へ送り戻される。TXデータ・プロセッサ1338はまた、データ・ソース1336から、多くのデータ・ストリームのトラフィック・データを受信する。
【0072】
デバイス1310では、第2のデバイス1350からの変調信号が、アンテナ1324によって受信され、トランシーバ1322によって調整され、復調器(DEMOD)1340によって復調され、RXデータ・プロセッサ1342によって処理されて、第2のデバイス1350によって送信された逆方向リンク・メッセージが抽出される。その後、プロセッサ1330が、ビーム・フォーミング重みを決定するためにどの事前符号化行列を使用するのかを決定し、抽出されたメッセージを処理する。
【0073】
図13はまた、本明細書で教示されたようなアクセス制御動作を実行する1または複数の構成要素を含みうる通信構成要素を例示する。例えば、本明細書で教示されたように、他のデバイス(例えば、デバイス1350)と信号を送信/受信するために、アクセス制御構成要素1390が、デバイス1310のプロセッサ1330および/またはその他の構成要素と連携しうる。同様に、アクセス制御構成要素1392は、プロセッサ1370、および/または、デバイス1350のその他の構成要素と連携し、(例えば、デバイス1310のような)他のデバイスとの間と信号を送信/受信する。おのおののデバイス1310、1350について、記述された構成要素のうちの1または複数の機能が、単一の構成要素によって提供されうることが認識されるべきである。例えば、単一の処理構成要素が、アクセス制御構成要素1390およびプロセッサ1330の機能を提供し、単一の処理構成要素が、アクセス制御構成要素1392およびプロセッサ1370の機能を提供しうる。
【0074】
本明細書に記載された教示は、さまざまなアプローチ(例えば、ノード)へ組み込まれうる(例えば、これらアプローチによって実行されるか、これらアプローチ内で実施される)。いくつかの態様では、本明細書における教示したがって実施されるノード(例えば、無線ノード)は、アクセス・ポイントまたはアクセス端末を備えうる。
【0075】
例えば、アクセス端末は、ユーザ機器、加入者局、加入者ユニット、移動局、モバイル、モバイル・ノード、遠隔局、遠隔端末、ユーザ端末、ユーザ・エージェント、ユーザ・デバイス、または、その他いくつかの用語を備えているか、これらとして実施されるか、これらとして知られている。いくつかの実施において、アクセス端末は、セルラ電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカル・ループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、無線接続機能を有するハンドヘルド・デバイス、あるいは無線モデムに接続されたその他いくつかの適切な処理デバイスを備えうる。したがって、本明細書で教示された1または複数の態様は、電話(例えば、セルラ電話またはスマート・フォン)、コンピュータ(例えば、ラップトップ)、ポータブル通信デバイス、ポータブル・コンピューティング・デバイス(例えば、情報携帯端末)、エンタテイメント・デバイス(例えば、音楽デバイス、ビデオ・デバイス、または衛星ラジオ)、全地球測位システム・デバイス、あるいは無線媒体によって通信するように構成されたその他任意の適切なデバイスに組み入れられうる。
【0076】
アクセス・ポイントは、ノードB、eノードB、ラジオ・ネットワーク・コントローラ(RNC)、基地局(BS)、ラジオ基地局(RBS)、基地局コントローラ(BSC)、基地トランシーバ局(BTS)、トランシーバ機能(TF)、トランシーバ、ラジオ・ルータ、基本サービス・セット(BSS)、拡張サービス・セット(ESS)、その他いくつかの用語を備えているか、これらとして実施されるか、これらとして知られている。
【0077】
いくつかの態様では、ノード(例えば、アクセス・ポイント)は、通信システムのためにアクセス・ノードを備えうる。このようなアクセス・ノードは、例えば、インターネットへの有線または無線による通信リンクによる(例えば、インターネットまたはセルラ・ネットワークのような広域ネットワークのような)ネットワークへの、または、ネットワーへのための接続を提供しうる。したがって、アクセス・ノードは、(例えば、アクセス端末のような)他のノードが、ネットワークまたはその他いくつかの機能へアクセスすることを可能にしうる。さらに、これらノードのうちの1つまたは両方が、ポータブルでありうるか、あるいは、いくつかの場合においては、比較的非ポータブルでありうることが認識されるべきである。
【0078】
さらに、無線ノードは、非無線方式で(例えば、有線接続によって)情報を送信および/または受信することができうることが認識されるべきである。よって、本明細書で議論されるような受信機および送信機は、非無線媒体を介して通信するのに適切な通信インタフェース構成要素(例えば、電気的または光学的なインタフェース構成要素)を含みうる。
【0079】
無線ノードは、任意の適切な無線通信技術に基づくか、あるいはサポートする1または複数の無線通信リンクによって通信しうる。例えば、いくつかの態様では、無線ノードは、ネットワークに関連付けられうる。いくつかの態様では、ネットワークは、ローカル・エリア・ネットワークまたは広域ネットワークを備えうる。無線デバイスは、(例えば、CDMA、TDMA、OFDM、OFDMA、Wi−Fi、WiMAX等のように)本明細書で記述されたようなさまざまな無線通信技術、プロトコル、または規格のうちの1または複数のサポートあるいは使用しうる。同様に、無線ノードは、対応するさまざまな変調スキームまたは多重化スキームのうちの1または複数のサポートあるいは使用しうる。無線ノードは、上述した、あるいは、その他の無線通信技術を用いる1または複数の無線通信リンクを確立し、通信するための適切な構成要素(例えば、エア・インタフェース)を含みうる。例えば、無線ノードは、無線媒体による通信を容易にするさまざまな構成要素(例えば、信号生成器および信号プロセッサ)を含みうる送信機構成要素および受信機構成要素に関連付けられた無線トランシーバを備えうる。
【0080】
本明細書に記載されたこれら構成要素は、さまざまな方式で実現されうる。図14乃至図24を参照して、装置1400、1500、1600、1700、1800、1900、2000、2100、2200、2300、および2400は、一連の相互関連する機能ブロックとして示される。いくつかの態様では、これらブロックの機能は、1または複数のプロセッサ構成要素を含む処理システムとして実現されうる。いくつかの態様では、これらブロックの機能は、例えば、1または複数の集積回路(例えば、ASIC)の少なくとも一部を用いて実現されうる。本明細書で議論されるように、集積回路は、プロセッサ、ソフトウェア、その他関連する構成要素、あるいはこれらのある組み合わせを含みうる。これらブロックの機能は、本明細書で教示されるようなその他いくつかの方式でも実施されうる。いくつかの態様では、図14乃至図24における破線ブロックのうちの1または複数はオプションである。
【0081】
装置1400、1500、1600、1700、1800、1900、2000、2100、2200、2300、および2400は、さまざまな図に関して上述された機能のうちの1または複数を実行しうる1または複数のモジュールを含みうる。例えば、受信/送信手段1402は、例えば、本明細書で議論されたような通信コントローラに対応しうる。識別子判定手段1404は、例えば、本明細書で議論されたようなアクセス・コントローラに対応しうる。許可サービス判定手段1406は、例えば、本明細書で議論されたようなアクセス・コントローラに対応しうる。受信手段1502は、例えば、本明細書で議論されたような通信コントローラに対応しうる。送信手段1504は、例えば、本明細書で議論されたようなアクセス・コントローラに対応しうる。識別子判定手段1506は、例えば、本明細書で議論されたようなアクセス・コントローラに対応しうる。送信手段1602は、例えば、本明細書で議論されたようなアクセス・コントローラに対応しうる。受信手段1604は、例えば、本明細書で議論されたような通信コントローラに対応しうる。許可サービス判定手段1606は、例えば、本明細書で議論されたようなアクセス・コントローラに対応しうる。設定手段1702は、例えば、本明細書で議論されたようなプロビジョニング・コントローラに対応しうる。取得手段1704は、例えば、本明細書で議論されたようなアクセス・コントローラに対応しうる。受信手段1706は、例えば、本明細書で議論されたような通信コントローラに対応しうる。判定手段1708は、例えば、本明細書で議論されたようなアクセス・コントローラに対応しうる。識別子判定手段1802は、例えば、本明細書で議論されたようなプロビジョニング・コントローラに対応しうる。送信手段1804は、例えば、本明細書で議論されたような通信コントローラに対応しうる。割当手段1806は、例えば、本明細書で議論されたようなプロビジョニング・コントローラに対応しうる。受信手段1902は、例えば、本明細書で議論されたようなプロビジョニング・コントローラに対応しうる。送信手段1904は、例えば、本明細書で議論されたような通信コントローラに対応しうる。識別子判定手段2002は、例えば、本明細書で議論されたようなプロビジョニング・コントローラに対応しうる。送信手段2004は、例えば、本明細書で議論されたような通信コントローラに対応しうる。受信手段2102は、例えば、本明細書で議論されたような通信コントローラに対応しうる。アクセス可能性判定手段2104は、例えば、本明細書で議論されたようなアクセス・コントローラに対応しうる。設定ベース判定手段2106は、例えば、本明細書で議論されたようなアクセス・コントローラに対応しうる。リスト保持手段2108は、例えば、本明細書で議論されたようなアクセス・コントローラに対応しうる。設定手段2202は、例えば、本明細書で議論されたようなプロビジョニング・コントローラに対応しうる。送信手段2204は、例えば、本明細書で議論されたような通信コントローラに対応しうる。受信手段2206は、例えば、本明細書で議論されたような通信コントローラに対応しうる。送信手段2208は、例えば、本明細書で議論されたようなプロビジョニング・コントローラに対応しうる。定義手段2210は、例えば、本明細書で議論されたようなプロビジョニング・コントローラに対応しうる。モニタリング手段2302は、例えば、本明細書で議論されたような受信機に対応しうる。ビーコン受信手段2304は、例えば、本明細書で議論されたような受信機に対応しうる。送信手段2306は、例えば、本明細書で議論されたような通信コントローラに対応しうる。ローミング・リスト受信手段2308は、例えば、本明細書で議論されたようなプロビジョニング・コントローラに対応しうる。設定手段2402は、例えば、本明細書で議論されたようなプロビジョニング・コントローラに対応しうる。ビーコン受信手段2404は、例えば、本明細書で議論されたような受信機に対応しうる。送信手段2406は、例えば、本明細書で議論されたような通信コントローラに対応しうる。許可受信手段2408は、例えば、本明細書で議論されたようなアクセス・コントローラに対応しうる。促進手段2410は、例えば、本明細書で議論されたようなアクセス・コントローラに対応しうる。表示手段2412は、例えば、本明細書で議論されたようなアクセス・コントローラに対応しうる。
【0082】
本明細書において、例えば、「第1の」、「第2の」等のような要素に対するいずれの参照も、一般に、これら要素の数も順序も限定しないことが理解されるべきである。むしろ、これら指定は、本明細書において、複数の要素または要素の事例を区別する従来の方法として使用されうる。よって、同様に、第1の要素および第2の要素への参照は、2つのみの要素しか適用されていないことも、第1の要素が第2の要素に勝ることも意味していない。また、特に述べられていないのであれば、これら要素のセットは、1または複数の要素を備えうる。
【0083】
当業者であれば、情報および信号は、さまざまな異なる技術および技法のうちの何れかを用いて表されうることを理解するであろう。例えば、上記説明を通じて参照されうるデータ、命令群、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場または磁性粒子、光学場または光学粒子、あるいはこれらの任意の組み合わせによって表現されうる。
【0084】
当業者であれば、さらに、本明細書で開示された態様に関連して記述されたさまざまな論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、およびアルゴリズム・ステップのうちの何れも、電子ハードウェア(例えば、デジタル実施、アナログ実施、あるいは、ソース・コーディングまたはその他いくつかの技術を用いて設定されうるこれら2つの組み合わせ)、命令群を組み込んだプログラムまたは設計コードからなるさまざまな形態(本明細書では、便宜上、「ソフトウェア」または「ソフトウェア・モジュール」として称されうる)、あるいはこれら両方の組み合わせとして実現されうることを認識するであろう。ハードウェアとソフトウェアとの相互置換性を明確に説明するために、さまざまな例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、それらの機能の観点から一般的に記載された。それら機能がハードウェアとしてまたはソフトウェアとして実現されるかは、特定のアプリケーションおよびシステム全体に課せられている設計制約に依存する。当業者であれば、特定のアプリケーションおのおのに応じて変化する方式で、上述した機能を実現することができる。しかしながら、この適用判断は、本発明の範囲からの逸脱をもたらすものと解釈されるべきではない。
【0085】
本明細書に開示された態様に関して記載されたさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、回路は、集積回路(IC)、アクセス端末、またはアクセス・ポイント内に実装されるか、あるいは、これらによって実行されうる。ICは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向けIC(ASIC)、フィールド・プログラム可能ゲート・アレイ(FPGA)またはその他のプログラム可能な論理デバイス、ディスクリート・ゲートまたはトランジスタ・ロジック、ディスクリート・ハードウェア構成要素、電子構成要素、光学構成要素、機械的構成要素、あるいは、本明細書に記載された機能を実行するように設計されたこれらの任意の組み合わせを備え、ICの内部、ICの外部、またはその両方に存在するコードまたは命令群を実行しうる。汎用プロセッサは、マイクロ・プロセッサでありうるが、代わりに、従来技術によるプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、あるいは順序回路を用いることも可能である。プロセッサは、例えばDSPとマイクロ・プロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロ・プロセッサ、DSPコアと連携する1または複数のマイクロ・プロセッサ、またはその他任意のこのような構成であるコンピューティング・デバイスの組み合わせとして実現されうる。
【0086】
開示された任意の処理におけるステップの具体的な順序または階層は、サンプル・アプローチの例であることが理解される。設計選択に基づいて、これら処理におけるステップの具体的な順序または階層は、本開示のスコープ内であることを保ちながら、再構成されうることが理解される。方法請求項は、さまざまなステップの要素を、サンプル順で示しており、示された具体的な順序または階層に限定されないことが意味される。
【0087】
説明された機能を、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはその任意の組合せで実施することができる。ソフトウェアで実現される場合、これら機能は、コンピュータ読取可能媒体上に格納されるか、あるいは、コンピュータ読取可能媒体上の1または複数の命令群またはコードとして送信されうる。コンピュータ読取可能媒体は、コンピュータ記憶媒体と通信媒体との両方を含む。これらは、コンピュータ・プログラムのある場所から別の場所への転送を容易にする任意の媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされうる利用可能な任意の媒体である。例として、限定することなく、このようなコンピュータ読取可能媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたはその他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置またはその他の磁気記憶デバイス、あるいは、所望のプログラム・コード手段を命令群またはデータ構造の形式で搬送または格納するために使用され、しかも、コンピュータによってアクセスされうるその他任意の媒体を備えうる。さらに、いかなる接続も、コンピュータ読取可能媒体と適切に称される。同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイスト・ペア、デジタル加入者線(DSL)、あるいは、例えば赤外線、無線およびマイクロ波のような無線技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、あるいはその他の遠隔ソースからソフトウェアが送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイスト・ペア、DSL、あるいは、例えば赤外線、無線およびマイクロ波のような無線技術が、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(diskおよびdisc)は、コンパクト・ディスク(CD)、レーザ・ディスク、光ディスク、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、およびブルー・レイ・ディスクを含む。これらdiscは、レーザを用いてデータを光学的に再生する。それに対して、diskは、通常、データを磁気的に再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ読取可能媒体の範囲内に含まれるべきである。要約すると、コンピュータ読取可能媒体は、任意の適切なコンピュータ・プログラム製品内に実装されうることが認識されるべきである。
【0088】
上記記載は、当業者をして、特許請求の範囲のスコープ内で、実施形態を製造または利用できるように提供されている。これらの態様へのさまざまな変形は、当業者に容易に明らかであって、本明細書で定義された一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の態様に適用されうる。このように、本開示は、本明細書で示された態様に限定されるものではなく、本明細書で開示された原理および新規な特徴に一致した最も広い範囲に相当することが意図されている。
【優先権主張】
【0001】
本特許出願は、2009年4月20日に出願され「接続モードにおいて好適なサービスをサポートするラジオ・アクセス技術の選択を可能にする方法および装置」(METHOD AND APPARATUS TO ENABLE SELECTION OF RADIO ACCESS TECHNOLOGY SUPPORTING PREFERRED SERVICE IN CONNECTED MODE)と題された米国仮出願61/170,997に対する優先権を主張する。上記参照される出願は、本明細書において参照によって明確に組み込まれている。
【技術分野】
【0002】
本特許出願は、無線通信に関し、さらに詳しくは、無線ネットワーク・リソースの管理を可能にするシステム、方法、およびデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
パケット交換技術を適用する無線通信システムは、例えば、音声サービス、データ・サービス、マルチメディア・サービス等のようなさまざまなタイプの通信を提供するために広く開発されている。高レートの無線データ・サービスを求める需要の成長が、パケット交換技術への移行を促進し続けている。高レートの無線データ・サービスを求める需要が伸びると、回路交換システム・リソースへアクセスを提供するチャレンジが存在する。これらは、音声サービスを求めるいくつかのユーザによって好まれる。
【0004】
パケット交換ネットワークとシステム・リソースは、無線ネットワークの次の世代になるように開発されたロング・ターム・イボリューション(「LTE」)規格または類似の技術に基づく。しかしながら、パケット交換ネットワークおよびシステム・リソースの展開は、断片的になされ、隔離された山間部では、しばしば、以前に利用されていた回路交換ネットワーク内でなされる。その結果、いくつかの無線ネットワークは、パケット交換システム・リソースと回路交換システム・リソースとの両方を含んでいる。いくつかのユーザは、同じ無線ネットワーク・キャリアによって提供されるパケット交換システム・リソースにおける音声サービスのサービス品質(QoS)よりも、回路交換システム・リソースにおける音声サービスのQoSを好む。その結果、いくつかの無線ネットワーク・キャリアは、回路交換(CS)フォールバックとして知られたスキームをサポートする。CSフォールバックによって、モバイル・デバイス、または、その他のタイプのユーザ機器は、音声サービスのために、回路交換システム・リソースへのアクセスを要求するメッセージを、ネットワーク・コントローラへ送信できるようになる。この要求がユーザ機器からあると、回路交換システム・リソースへのアクセスを提供する判断が、ネットワーク・コントローラの単独制御でなされる。したがって、CSフォールバック要求は、一般に、ネットワークによってサポートされている場合であっても、拒否されうる。回路交換システム・リソースが利用可能であっても、いくつかの無線ネットワーク・キャリアは、CSフォールバックをまったくサポートしない。言い換えれば、パケット交換システム・リソースで動作可能なユーザ機器は、利用可能な回路交換システム・リソースへのアクセスが、いくつかの無線ネットワーク・キャリアによって拒否される。好適なサービスに関連付けられたラジオ・アクセス技術の選択が可能となることが好ましい。
【発明の概要】
【0005】
特許請求の範囲のスコープ内のシステム、方法、およびデバイスのさまざまな実施形態は、おのおのいくつかの態様を有しており、これらのうちの何れも、本明細書に記載された好ましい属性の責任を負うものではない。特許請求の範囲のスコープを限定することなく、いくつかの顕著な特徴が、本明細書において記載される。この説明を考慮した後に、また、特に、「発明を実施するための形態」と題されたセクションを読んだ後に、さまざまな実施形態の特徴が、基地局および/またはフェムト・ノードにおいて、無線ネットワーク・リソースを管理するためにどのように使用されるかが理解されるであろう。
【0006】
本開示の1つの態様は、第1のセットのシステム・リソースを選択することと、第1のセットのシステム・リソースへのアクセスを取得するためメッセージを通信することと、ここで、このメッセージは、アクセス端末が、第2のセットのシステム・リソースと通信ができることを隠す、を含む、無線通信サービスを選択する方法である。1つの実施形態では、この方法はさらに、第2のセットのシステム・リソースに関連付けられた接続を自律的に解放することを含む。1つの実施形態では、この方法はさらに、特定のタイプの好適なサービスへのアクセスを求めて、第2のセットのシステム・リソースを介した第1のセットのシステム・リソースへの登録を要求することと、特定のタイプの好適なサービスを求めて、第2のセットのシステム・リソースを介した第1のセットのシステム・リソースへの登録に対する拒否を受信することとを含む。
【0007】
1つの実施形態では、第1のセットのシステム・リソースは主に、回線交換ネットワーク要素を含み、第2のセットのシステム・リソースは主に、パケット交換ネットワーク要素を含む。1つの実施形態では、第2のセットのシステム・リソースはキャリアである。1つの実施形態では、第1のセットのシステム・リソースは、第2のセットのシステム・リソースに関連付けられたキャリアとは異なるキャリアによって提供されるシステムの一部またはすべてを構成する。1つの実施形態では、第1のセットのシステム・リソースは、第2のセットのシステム・リソースとは異なるラジオ・アクセス技術を用いて、システムのキャリアによって提供される。1つの実施形態では、第1のセットのシステム・リソースは、UTRANおよびGERANのうちの少なくとも1つによって提供される回線交換ネットワーク要素を含み、第2のセットのシステム・リソースは、E−UTRANによって提供されるパケット交換ネットワーク要素を含む。1つの実施形態では、第2のセットのシステム・リソースへの転送の回避が、好適なサービスを提供できない第2のセットのシステム・リソースのネットワーク知識に基づく。
【0008】
本開示の1つの態様は、無線信号の送信および受信を行うように構成されたトランシーバと、コントローラと、コントローラによって実行された場合に、第1のセットのシステム・リソースへのアクセスを取得するため、トランシーバを用いて、メッセージを通信する、ここで、このメッセージは、アクセス端末が、第2のセットのシステム・リソースと通信できることを隠す、ように構成されたコードを格納する非一時的コンピュータ読取可能メモリと、を含むデバイスである。1つの実施形態では、非一時的コンピュータ読取可能メモリはさらに、コントローラによって実行された場合に、第2のセットのシステム・リソースに関連付けられた接続を自律的に解放するように構成されたコードを備える。1つの実施形態では、非一時的コンピュータ読取可能メモリはさらに、コントローラによって実行された場合に、特定のタイプの好適なサービスへのアクセスを求めて、第2のセットのシステム・リソースを介した第1のセットのシステム・リソースへの登録を要求し、特定のタイプの好適なサービスを求めて、第2のセットのシステム・リソースを介した第1のセットのシステム・リソースへの登録に対する拒否を受信するように構成されたコードを備える。
【0009】
1つの実施形態では、第1のセットのシステム・リソースは主に、回線交換ネットワーク要素を含み、第2のセットのシステム・リソースは主に、パケット交換ネットワーク要素を含む。1つの実施形態では、非一時的コンピュータ読取可能メモリはさらに、コントローラによって実行された場合に、第2のセットのシステム・リソースが、好適なサービスを提供しないと判定する、ここで、好適なサービスが利用不可であるとの判定は、好適なサービスが関連付けられているネットワーク領域への登録が失敗したことに基づき、ここで、第1のセットのシステム・リソースは、特定のタイプのネットワーク領域に関連付けられた好適なサービスを提供する、ように構成されたコードを備える。
【0010】
本開示の1つの態様は、コンピューティング・デバイスによって実行された場合に、第1のセットのシステム・リソースへのアクセスを取得するためにメッセージを通信する、ここで、このメッセージは、アクセス端末が、第2のセットのシステム・リソースと通信できることを隠す、ように構成された、格納された機械実行可能な命令群を有する機械読取可能媒体である。1つの実施形態では、機械読取可能媒体はさらに、コンピューティング・デバイスによって実行された場合に、第2のセットのシステム・リソースに関連付けられた接続を自律的に解放するように構成された、格納された機械実行可能な命令群を含む。1つの実施形態では、機械読取可能媒体は、コンピューティング・デバイスによって実行された場合に、第2のセットのシステム・リソースが、好適なサービスを提供しないと判定する、ここで、好適なサービスが利用不可であるとの判定は、好適なサービスが関連付けられているネットワーク領域への登録が失敗したことに基づき、ここで、第1のセットのシステム・リソースは、特定のタイプのネットワーク領域に関連付けられた好適なサービスを提供する、ように構成された、格納された機械実行可能な命令群を含む。
【0011】
本開示の1つの態様は、第1のセットのシステム・リソースを選択する手段と、第1のセットのシステム・リソースへのアクセスを取得するために登録メッセージを通信する手段と、ここで、この登録メッセージは、アクセス端末が、第2のセットのシステム・リソースと通信できることを隠す、を含むデバイスである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、パケット交換システム・リソースおよび回路交換システム・リソースを含む通信システムのいくつかのサンプル態様の簡略ブロック図である。
【図2】図2は、異なる動作スキームを利用する2つのネットワーク領域間のハンドオーバ動作を図示する簡略ブロック図である。
【図3】図3は、ユーザ機器によって、好適なサービスに関連付けられたラジオ・アクセス技術の選択を可能にする第1の方法を図示するフローチャートである。
【図4】図4は、ユーザ機器によって、好適なサービスに関連付けられたラジオ・アクセス技術の選択を可能にする第2の方法を図示するフローチャートである。
【図5】図5は、ユーザ機器によって、好適なサービスに関連付けられたラジオ・アクセス技術の選択を可能にする第3の方法を図示するフローチャートである。
【図6】図6は、ユーザ機器によって、好適なサービスに関連付けられたラジオ・アクセス技術の選択を可能にする第4の方法を図示するフローチャートである。
【図7】図7は、ユーザ機器によって、好適なサービスに関連付けられたラジオ・アクセス技術の選択を可能にする第5の方法を図示するフローチャートである。
【図8】図8は、ユーザ機器によって、好適なサービスに関連付けられたラジオ・アクセス技術の選択を可能にする第6の方法を図示するフローチャートである。
【図9】図9は、ユーザ機器によって、好適なサービスに関連付けられたラジオ・アクセス技術の選択を可能にする方法を図示する図1に例示されたシステムの構成要素間の簡略シグナリング図である。
【図10】図10は、無線通信システムの簡略ブロック図である。
【図11】図11は、フェムト・ノードを含む無線通信システムの簡略ブロック図である。
【図12】図12は、無線通信システムの有効通信範囲エリアを例示する簡略ブロック図である。
【図13】図13は、通信構成要素のいくつかのサンプル態様の簡略ブロック図である。
【図14】図14は、本明細書で教示されたプロビジョニングおよび/またはアクセス管理を提供するように構成された装置のいくつかのサンプル態様の簡略ブロック図である。
【図15】図15は、本明細書で教示されたプロビジョニングおよび/またはアクセス管理を提供するように構成された装置のいくつかのサンプル態様の簡略ブロック図である。
【図16】図16は、本明細書で教示されたプロビジョニングおよび/またはアクセス管理を提供するように構成された装置のいくつかのサンプル態様の簡略ブロック図である。
【図17】図17は、本明細書で教示されたプロビジョニングおよび/またはアクセス管理を提供するように構成された装置のいくつかのサンプル態様の簡略ブロック図である。
【図18】図18は、本明細書で教示されたプロビジョニングおよび/またはアクセス管理を提供するように構成された装置のいくつかのサンプル態様の簡略ブロック図である。
【図19】図19は、本明細書で教示されたプロビジョニングおよび/またはアクセス管理を提供するように構成された装置のいくつかのサンプル態様の簡略ブロック図である。
【図20】図20は、本明細書で教示されたプロビジョニングおよび/またはアクセス管理を提供するように構成された装置のいくつかのサンプル態様の簡略ブロック図である。
【図21】図21は、本明細書で教示されたプロビジョニングおよび/またはアクセス管理を提供するように構成された装置のいくつかのサンプル態様の簡略ブロック図である。
【図22】図22は、本明細書で教示されたプロビジョニングおよび/またはアクセス管理を提供するように構成された装置のいくつかのサンプル態様の簡略ブロック図である。
【図23】図23は、本明細書で教示されたプロビジョニングおよび/またはアクセス管理を提供するように構成された装置のいくつかのサンプル態様の簡略ブロック図である。
【図24】図24は、本明細書で教示されたプロビジョニングおよび/またはアクセス管理を提供するように構成された装置のいくつかのサンプル態様の簡略ブロック図である。
【0013】
一般的な実施にしたがって、これら図面に例示されたさまざまな機能は、スケールするように描かれていないことがありうる。したがって、これらさまざまな機能の寸法は、明瞭さのために任意に拡大または縮小されうる。さらに、これら図面のうちのいくつかは、所与のシステム、方法、またはデバイスからなる構成要素のすべてを図示している訳ではない。最後に、明細書および図面を通じて、同一符番は、同一機能を示すために使用されうる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
特許請求の範囲のスコープ内の実施形態のさまざまな態様が、以下に記載される。本明細書に記載された態様は、広範なさまざまな形態で具体化され、本明細書に記載されているあらゆる具体的な構成および/または機能は、単に例示的であることが明らかであるべきである。本開示に基づいて、当業者であれば、本明細書に記載された態様は、その他任意の態様と独立して実施され、これら態様のうちの複数は、さまざまな方式で組み合わされうることを認識すべきである。例えば、本明細書に記載された任意の数の態様を用いて装置が実施され、および/または、方法が実現されうる。さらに、本明細書に記載された態様のうちの1または複数に追加された、あるいは、本明細書に記載された態様のうちの1または複数とは異なる他の構成および/または機能を用いて、このような装置が実装され、および/または、このような方法が実現されうる。
【0015】
さらに、「典型的である」という用語は「例、事例、あるいは実例として役立つ」ことを意味するために本明細書で使用される。本明細書で「典型的である」と記載されたあらゆる実施形態は、他の実施形態によりも好適であるとか有利であるとか解釈される必要は必ずしもない。本明細書に記載された技術は、例えば符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングル・キャリアFDMA(SC−FDMA)ネットワーク等のようなさまざまな無線通信ネットワークのために使用される。「システム」、「ネットワーク」という用語は、しばしば置換可能に使用される。CDMAネットワークは、例えば、ユニバーサル地上ラジオ・アクセス(UTRA)、cdma2000等のようなラジオ技術を実現しうる。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)および低チップ・レート(LCR)を含んでいる。cdma2000は、IS−2000規格、IS−95規格、およびIS−856規格をカバーする。TDMAネットワークは、例えばグローバル・システム・フォー・モバイル通信(GSM(登録商標))のようなラジオ技術を実現しうる。OFDMAネットワークは、例えば、イボルブドUTRA(E−UTRA)、IEEE 802.11、IEEE 802.16、IEEE 802.20、フラッシュ−OFDMA等のようなラジオ技術を実施することができる。UTRA、E−UTRA、およびGSMは、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)の一部である。ロング・ターム・イボリューション(LTE)は、E−UTRAを使用するUMTSの最新のリリースである。UTRA、E−UTRA、GSM、UMTS、およびLTEは、「第3世代パートナシップ計画」(3GPP)と命名された組織からの文書に記載されている。同様に、cdma2000は、「第3世代パートナシップ計画2」(3GPP2)と命名された組織からの文書に記載されている。これらさまざまなラジオ技術および規格は、当該技術分野において知られている。
【0016】
シングル・キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)は、単一のキャリア変調および周波数領域等値化を利用する技術である。SC−FDMAは、OFDMAシステムと同じ性能、および実質的に同じ全体的な複雑さを有する。SC−FDMA信号は、固有の単一キャリア構造により、低いピーク対平均電力比(PAPR)を有する。SC−FDMAは、送信電力効率の観点において、低PAPRがモバイル端末に大いに有益となるアップリンク通信において、特に大きな注目を集めた。それは現在、3GPPロング・ターム・イボリューション(LTE)またはイボルブドUTRAにおけるアップリンク多元接続スキームのための動作前提である。
【0017】
いくつかの態様では、本明細書に記載された技術は、マクロ・スケールの有効通信範囲(例えば、一般にマクロ・セル・ネットワークと称される3Gネットワークのような大規模なセルラ・ネットワーク)、および、より小規模な有効通信範囲(例えば、住宅ベースまたはビルディング・ベースのネットワーク環境)を含むネットワーク内に適用されうる。アクセス端末(AT)またはユーザ機器(UE)がこのようなネットワーク内を移動すると、アクセス端末は、マクロ有効通信範囲を提供するアクセス・ノード(AN)によって、ある位置においてサービス提供される一方、アクセス端末は、小規模スケールの有効通信範囲を提供するアクセス・ノードによって、その他の位置においてサービス提供されうる。いくつかの態様では、増大する容量成長、ビルディング内有効通信範囲、および(例えば、よりロバストなユーザ経験のための)その他のサービスを提供するために、小規模な有効通信範囲ノードが使用されうる。本明細書における説明では、比較的大きなエリアにわたって有効通信範囲を提供するノードは、マクロ・ノードと称されうる。(例えば、住宅のように)比較的小さなエリアにわたって有効通信範囲を提供するノードは、フェムト・ノードと称されうる。マクロ・エリアよりも小さく、フェムト・エリアよりも大きなエリアにわたって有効通信範囲を提供するノードは、(例えば、商業ビルディング内に有効通信範囲を提供する)ピコ・ノードと称されうる。
【0018】
マクロ・ノード、フェムト・ノード、またはピコ・ノードに関連付けられたセルは、マクロ・セル、フェムト・セル、またはピコ・セルとそれぞれ称される。いくつかの実施では、おのおののセルがさらに、1または複数のセクタに関連付けられうる(分割されうる)。
【0019】
さまざまなアプリケーションでは、マクロ・ノード、フェムト・ノード、またはピコ・ノードを称するために、その他の用語が使用されうる。例えば、マクロ・ノードは、アクセス・ノード、基地局、アクセス・ポイント、eノードB、マクロ・セル等として構成されうるか、または、称されうる。さらに、フェムト・ノードは、ホーム・ノードB(HNB)、ホームeノードB(HeNB)、アクセス・ポイント基地局、フェムト・セル等として構成されうるか、称されうる。
【0020】
図1は、パケット交換ネットワーク・リソースおよび回路交換ネットワーク・リソースを含む(例えば、通信ネットワークの一部のような)通信システム100のいくつかのサンプル態様の簡略ブロック図である。当業者であれば、無線ネットワークが、図1に例示された簡略システム100よりもより複雑であることを認識するであろう。したがって、例示されたようなシステム100は、特許請求の範囲のスコープ内のいくつかの実施形態のうちの顕著ないくつかの機能を記載するために役立つ構成要素しか含んでいない。さらに、例示目的のみのために、これら実施形態のうちのさまざまな態様が、1または複数のネットワーク・ノード、アクセス・ポイント、および、互いに通信するアクセス端末のコンテキストで説明されるだろう。しかしながら、本明細書における記載は、その他の専門用語を用いて参照されるその他のタイプの装置またはその他の類似の装置に適用可能でありうることが認識されるべきである。
【0021】
システム100は、回路交換(CS)領域110、パケット交換(PS)領域120、およびサービス提供GPRS(汎用パケット無線サービス)サポート・ノード(SGSN)130を含んでいる。SGSN130は、CS領域110とPS領域120との間の通信の管理をブリッジする。システム100はさらに、ユーザ機器(UE)101を含んでいる。図1では、1つのUE101しか例示されていないが、当業者であれば、LTEシステムが、任意の数のアクセス端末、モバイル・デバイス、UE等を含みうることを認識するだろう。
【0022】
当業者であれば、無線ネットワークのCS領域は、図1に例示された簡略CS領域110よりもより複雑であることをも認識するであろう。したがって、図1に例示されるCS領域110は、特許請求の範囲のスコープ内のいくつかの実施形態のうちの顕著ないくつかの機能を記載するために役立つ構成要素しか含んでいない。CS領域110は、ラジオ・ネットワーク・コントローラ(RNC)115、GSM EDGEラジオ・アクセス・ネットワーク(GERAN)ノード111、およびUMTS地上ラジオ・アクセス・ネットワーク(UTRAN)ノード113を含んでいる。
【0023】
動作中、RNC115は、GERANノード111およびUTRANノード113と通信している。RNC115は、無線ネットワーク100内で確立されたルールにしたがって、回路交換システム・リソースを管理するようにサービス提供する。以下により詳細に説明するように、従来システムにおけるRNC115は、UEがPS領域120内で動作可能である限り、システム・ルールにしたがって、SGSN130を介してシグナリングすることによって、動作中のユーザ機器(UE)をCS領域110からPS領域120へと移動させるように強制される。すなわち、従来システムのCS領域110は、PS領域120内で動作するように装備されたUE101へのアクセスを拒否するだろう。
【0024】
当業者であれば、無線ネットワークのPS領域は、図1に例示された簡略PS領域120よりもより複雑であることをも認識するであろう。したがって、図1に例示されるPS領域120は、特許請求の範囲のスコープ内のいくつかの実施形態のうちの顕著ないくつかの機能を記載するために役立つ構成要素しか含んでいない。PS領域120は、LTEまたは類似の技術にしたがって構成されたイボルブドUTRAN(E−UTRAN)ノード121を含んでいる。PS領域120はさらに、モビリティ管理エンティティ(MME)123、ホーム加入者サーバ(HSS)125、およびモバイル交換局(MSC)127を含んでいる。
【0025】
HSS125は、PS領域120を、広域ネットワーク140(例えば、インターネットおよび/またはプライベート・ネットワーク)に接続する。HSS125また、MME123と通信している。一方、MME123は、E−UTRANノード121と通信している。MSC127もまた、MME123と通信している。図1では、1つのMME123しか図示されていないが、当業者であれば、LTEシステムは、任意の数のMMEノードを含みうることを認識するだろう。同様に、当業者であれば、LTEシステムが、任意の数のE−UTRANノードを含みうることも認識するだろう。
【0026】
広域ネットワーク140は、例えば、以下のネットワークを含む任意のタイプの電気的に接続されたコンピュータおよび/またはデバイスのグループを含みうる。インターネット、イントラネット、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、または広域ネットワーク(WAN)。さらに、ネットワークへの接続は、例えば、遠隔モデム、イーサネット(登録商標)(IEEE 802.3)、トークン・リング(IEEE 802.5)、ファイバ・ディストリビューティド・データリンク・インタフェース(FDDI)非同期転送モード(ATM)、無線イーサネット(IEEE 802.11)、またはブルートゥース(登録商標)(IEEE 802.15.1)でありうる。コンピューティング・デバイスは、デスクトップ、サーバ、ポータブル、ハンド・ヘルド、セット・トップ、またはその他の所望のタイプの構成でありうることに注目されたい。本明細書で使用されるように、広域ネットワーク140は、例えば、公衆インターネット、インターネット内のプライベート・ネットワーク、インターネット内のセキュア・ネットワーク、プライベート・ネットワーク、公衆ネットワーク、付加価値ネットワーク、イントラネット等のようなネットワーク・バリエーションを含む。ある実施形態では、広域ネットワーク140はさらに仮想プライベート・ネットワーク(VPN)を含みうる。
【0027】
動作中、MSC127は、MME123の動作を管理する。一方、MME123は、E−UTRANノード(例えば、E−UTRAN121)を管理する。具体的には、MSC127は、CSフォールバックをサポートするか否かを含む、システム100のルールの設定および施行を行うために使用される。
【0028】
UE101は、PS領域120のみ、CS領域110のみ、あるいはこれら両方におけるシステム・リソースへのアクセスおよび動作を行うように装備されうる。UE101が、CS領域110とPS領域120との両方におけるシステム・リソースへのアクセスおよび動作をするように装備されている場合、システム100は、PS領域120内での通信を促進するように構成されうる。MSC127は、もしもユーザ機器(例えばUE101)がそのように装備されていないのであれば、PS領域120を使用するように強制することによって、この促進を強化する。すなわち、従来のシステムでは、PS領域120で動作するUEは、最初にCS領域110内のシステム・リソースに接続されていても、PS領域120へと移される。例えば、UE101が、PS領域120への通信リンクを確立する前に、GERANノード111またはUTRANノード113への通信リンク104、106をそれぞれ確立した場合、システムは、UE101をPS領域120へ移動させるように動作するだろう。システム100は、効果的に、UE101に対して、E−UTRANノード121との通信リンク102を確立することを強制するだろう。
【0029】
しかしながら、何人かのユーザは、同じシステム100内で提供されるPS領域120内の音声サービスのサービス品質(QoS)よりも、CS領域110内の音声サービスのQoSを好む。その結果、いくつかの無線ネットワーク・キャリアは、CSフォールバックをサポートする。CSフォールバックによって、モバイル・デバイスまたはその他のユーザ機器は、ネットワーク・コントローラへ(例えば、E−UTRAN121を介してMSC127へ)メッセージを送信し、音声サービスのために、回路交換システムへのアクセスを要求する。要求に応じて、回路交換システム・リソースへのアクセスを提供する判断は、キャリアのネットワーク・コントローラ(例えばMSC127)の単独制御によりなされる。
【0030】
例えば、システム100がCSフォールバックをサポートしない場合、UE101は、通信およびデータ転送のために、PS領域120システム・リソースを使用することを強制されるだろう。言い換えれば、UE101は、利用可能かつ動作中であっても、CS領域110へのアクセスを拒否されるだろう。しかしながら、システム100が、CSフォールバックをサポートする場合、UE101は、音声サービスのために、CS領域110システム・リソースを使用することを要求することができる。したがって、UE101は、GERANノード111またはUTRANノード113それぞれとの通信リンク104、106のうちの少なくとも1つを確立することを許可されるだろう。しかしながら、CSフォールバックが、一般に、システム100によってサポートされている場合であっても、CSフォールバック要求は拒否されうる。
【0031】
モバイル・デバイスが、第1のネットワーク領域の有効通信範囲エリアから、第1のネットワーク領域と同じ機能を提供しない第2のネットワーク領域へと移動する場合にもまた、回路交換システム・リソースへアクセスするチャレンジが生まれる。図2は、異なる動作スキームを利用する第1および第2のネットワーク領域210、220間のハンドオーバ動作を図示する簡略ブロック図である。
【0032】
第1のネットワーク領域210は、PS領域211およびCS領域213を含んでいる。同様に、第2のネットワーク領域220は、PS領域221およびCS領域223を含んでいる。この例におけるように、第1のネットワーク領域210は、CSフォールバックをサポートするが、第2のネットワーク領域220は、CSフォールバックをサポートしない。言い換えれば、第2のネットワーク領域220は、UE201が、CS領域223のシステム・リソースにアクセスすることを許可しないだろう。このような状況の場合、従来のシステムでは、ユーザが、音声サービスのためにCS領域223のシステム・リソースを使用することを好んでいたとしても、UE201は、音声サービスのために、PS領域221のシステム・リソースのみを使用することを強制されるだろう。従来構成されたUEは、第2のネットワーク220との通信リンクを確立するために、UEがどのラジオ・アクセス技術を使用しなければならないかに関して、ネットワークの制御を無視することができなかった。
【0033】
UEによる好適なサービスに関連付けられたラジオ・アクセス技術の選択を可能にすることは好ましい。したがって、いくつかの実施形態では、UE(アクセス端末または類似物)は、第1のセットのシステム・リソースを選択し、第1のセットのシステム・リソースへのアクセスを取得するために登録メッセージを通信する、ここで、この登録メッセージは、アクセス端末が、第2のセットのシステム・リソースと通信できることを隠す、ように構成される。1つの実施形態では、第1のセットのシステム・リソースは、回線交換システム・リソースを含み、第2のセットのシステム・リソースは、パケット交換システム・リソースを含み、UEは、回路交換システム・リソースへの接続モード・アクセスを獲得および/または維持するために、パケット交換システム・リソースを用いて動作可能であることをネットワークから隠す。このような実施形態によって、UEは、ネットワークがCSフォールバックをサポートしないか、あるいは、CSフォールバック要求を拒否した場合でさえも、回路交換システム・リソースを使用できるようになる。
【0034】
1つの実施形態では、第1のセットのシステム・リソースは、パケット交換システム・リソースを含み、第2のセットのシステム・リソースは、回線交換システム・リソースを含み、UEは、パケット交換システム・リソースへのアクセスを獲得および/または維持するために、回路交換システム・リソースを用いて動作可能であることをネットワークから隠す。
【0035】
図3は、ユーザ機器によって、好適なサービスに関連付けられたラジオ・アクセス技術の選択を可能にする第1の方法を図示するフローチャートである。ブロック3−1によって示されるように、方法は、UEが、LTEあるいは類似の技術を利用するネットワークの物理レイヤへのラジオ・リンクを受け取ることを含んでいる。すなわち、UEは、無線ネットワークのPS領域内のシステム・リソースとの通信リンクを有する。ブロック3−3によって示されるように、方法は、UEが、CS領域サービス(例えば、音声サービスのためのCSフォールバック)を要求することを含んでいる。ブロック3−5によって示されるように、方法は、CS領域サービスへのアクセスに関する拒否を受信するUEを含んでいる。ブロック3−7によって示されるように、方法は、UEが、アイドル・モードに自律的に切り換わり、これによって、ネットワークからの許可無しで、PS領域のシステム・リソースから切断されることを含んでいる。ブロック3−9によって示されるように、方法は、UEが、CS領域に登録することを含んでおり、登録メッセージでは、UEがLTEをサポートしていないことが示される。言い換えれば、UEは、ネットワークが、UEに対して、PS領域のシステム・リソースを使用するように強制することを回避するために、PS領域のシステム・リソースを用いて動作できる能力を隠す。
【0036】
図4は、ユーザ機器によって、好適なサービスに関連付けられたラジオ・アクセス技術の選択を可能にする第2の方法を図示するフローチャートである。ブロック4−1によって示されるように、方法は、UEが、音声サービスのためにCS領域のシステム・リソースにアクセスするために、ネットワークへCSフォールバック要求を送信することを含んでいる。ブロック4−3によって示されるように、方法は、UEが、CSフォールバックがネットワークによってサポートされていないというメッセージを受信することを含んでいる。ブロック4−5によって示されるように、方法は、UEが、CS領域機器が利用可能であるか否かを判定することを含んでいる。言い換えれば、UEは、UEが接続されているものと同じネットワーク内のCS領域に属するシステム・リソースを識別することを試みる。CS領域機器が利用可能ではない場合(4−5からのnoパス)、ブロック4−7によって示されるように、方法は、UEが、ネットワークのPS領域に接続され続けることを含んでいる。一方、CS領域機器が利用可能である場合(4−5からのyesパス)、ブロック4−9によって示されるように、方法は、UEが、アイドル・モードに自律的に切り換わり、これによって、ネットワークからの許可無しで、PS領域のシステム・リソースから切断されることを含んでいる。ブロック4−11によって示されるように、方法は、UEが、CS領域に登録し、登録メッセージにおいて、UEがLTEをサポートしない(すなわち、PS領域動作のためのサポートがない)ことを示すことを含んでいる。言い換えれば、UEは、ネットワークが、UEに対して、PS領域のシステム・リソースを使用することを強制することを回避するために、PS領域のシステム・リソースを用いて動作できる能力を隠す。
【0037】
図5は、第1のネットワークから第2のネットワークへとローミングするユーザ機器によって、好適なサービスに関連付けられたラジオ・アクセス技術の選択を可能にする第3の方法を図示するフローチャートである。ブロック5−1によって示されるように、方法は、UEが、CSフォールバックをサポートする第1のネットワークに接続することを含んでいる。ブロック5−3によって示されるように、方法は、UEが、CSフォールバックをサポートしない第2のネットワークへの通信リンクを確立するようにUEに指示するハンドオーバ・コマンドを受信することを含んでいる。例えば、ハンドオーバ・コマンドは、UEが第1のネットワークの有効通信範囲エリアから第2のネットワークの有効通信範囲エリアへと移動することに応じて受信されうる。ブロック5−5によって示されるように、方法は、UEが、ハンドオーバを受諾し、第2のネットワークにアクセスすることを含んでいる。
【0038】
しかしながら、UEは、第2のネットワークがCSフォールバックをサポートしないことを知らないことがありうる、および/または、UEは、この時点において、ハンドオーバ・コマンドを受諾するか拒否するかに関する選択をするように構成されていないことがありうる。ブロック5−7によって示されるように、方法は、UEが、音声サービスのためにCS領域のシステム・リソースにアクセスするために、ネットワークへCSフォールバック要求を送ることを含んでいる。ブロック5−9によって示されるように、方法は、UEが、拒否メッセージを受信することを含んでいる。ブロック5−11によって示されるように、方法は、UEが、アイドル・モードに自律的に切り換わり、これによって、ネットワークからの許可無しで、PS領域のシステム・リソースから切断されることを含んでいる。ブロック5−13によって示されるように、方法は、UEが、CS領域を自立的に選択し、登録することを含んでいる。ブロック5−14によって示されるように、方法は、UEが、登録メッセージにおいて、UEはLTEをサポートしないことを示すことを含んでいる。言い換えれば、UEは、ネットワークが、UEに対して、PS領域のシステム・リソースを使用することを強制することを回避するために、PS領域のシステム・リソースを用いて動作できる能力を隠す。
【0039】
図6は、ユーザ機器によって、好適なサービスに関連付けられたラジオ・アクセス技術の選択を可能にする第4の方法を図示するフローチャートである。ブロック6−1によって示されるように、方法は、UEが、無線ネットワーク内のCS領域へ最初に接続することを含んでいる。ブロック6−3によって示されるように、方法は、UEが、無線ネットワークのPS領域との通信リンクを確立するようにUEに指示するハンドオーバ・コマンドを受信することを含んでいる。ブロック6−5によって示されるように、方法は、UEが、ハンドオーバを受諾し、PS領域にアクセスすることを含んでいる。ブロック6−7によって示されるように、方法は、UEが、音声サービスのためにCS領域のシステム・リソースにアクセスするために、ネットワークへCSフォールバック要求を送ることを含んでいる。ブロック6−9によって示されるように、方法は、UEが、拒否メッセージを受信することを含んでいる。ブロック6−11によって示されるように、方法は、音声サービスが要求された場合に、UEが、ネットワークからの許可無しで、PS領域のシステム・リソースから自律的に切断することを含んでいる。ブロック6−13によって示されるように、方法は、UEが、CS領域を自律的に選択して登録し、UEがPS領域技術をサポートしないことを登録メッセージにおいて示すことを含む。言い換えれば、UEは、ネットワークが、UEに対して、PS領域のシステム・リソースを使用することを強制することを回避するために、PS領域のシステム・リソースを用いて動作できる能力を隠す。ブロック6−15によって示されるように、方法は、データ・サービスが要求される場合、UEが、PS領域を自律的に選択して登録することを含んでいる。
【0040】
図7は、ユーザ機器によるラジオ・アクセス技術の選択を可能にする第5の方法を図示するフローチャートである。ブロック7−1によって示されるように、方法は、UEが、第1のセットのシステム・リソースを求める選択を示すことを含んでいる。ブロック7−3によって示されるように、方法は、UEが、第1のセットのシステム・リソースがサポートされていないことを示すメッセージを受信することを含む。ブロック7−5によって示されるように、方法は、UEが、第1のセットのシステム・リソースが利用可能であるかを、独立して判定することを含んでいる。第1のセットのシステム・リソースが、利用可能でないか、あるいは存在しない場合(7−5からのnoパス)、ブロック7−7によって示されているように、方法は、UEが、第2のセットのシステム・リソースに接続され続けることを選択することを含んでいる。
【0041】
一方、第1のセットのシステム・リソースが利用可能である場合(7−5からのyesパス)、ブロック7−9によって示されているように、方法は、UEが、第2のセットのシステム・リソースから自律的に切断することを含んでいる。ブロック7−11によって示されているように、方法は、UEが、第1のセットのシステム・リソースとのアクセスを登録し、第2のセットのシステム・リソースを用いた動作をUEがサポートしないことを登録メッセージ内で示すことを含む。言い換えれば、UEは、ネットワークが、UEに対して、第2のセットのシステム・リソースを使用することを強制することを回避するために、第2のセットのシステム・リソースを用いて動作できる能力を隠す。
【0042】
図8は、ユーザ機器によって、好適なサービスに関連付けられたラジオ・アクセス技術の選択を可能にする第6の方法を図示するフローチャートである。ブロック8−1によって示されるように、方法は、UEが、第1のセットのシステム・リソースから第2のセットのシステム・リソースへ切り換わるようUEに指示するハンドオーバ・コマンドを受信することを含んでいる。ブロック8−3によって示されるように、方法は、UEが、ハンドオーバを受諾し、第2のセットのシステム・リソースにアクセスすることを含んでいる。ブロック8−5によって示されるように、方法は、UEが、特定のサービスのために第1のセットのシステム・リソースにアクセスするために、ネットワークへフォールバック要求を送ることを含んでいる。ブロック8−7によって示されるように、方法は、UEが、拒否メッセージを受信することを含んでいる。ブロック8−9によって示されるように、方法は、UEが、ネットワークからの許可無しで、第2のセットのシステム・リソースから自律的に切断することを含んでいる。ブロック8−11によって示されるように、方法は、UEが、第1のセットのシステム・リソースを自律的に選択して登録し、登録メッセージにおいて、UEが第2のセットのシステム・リソースを用いた動作をサポートしていないことを示すことを含んでいる。言い換えれば、UEは、ネットワークが、UEに対して、第2のセットのシステム・リソースを使用することを強制することを回避するために、第2のセットのシステム・リソースを用いて動作できる能力を隠す。
【0043】
図9は、ユーザ機器によって、好適なサービスに関連付けられたラジオ・アクセス技術の選択を可能にする方法を図示する図1に例示されたシステム100の構成要素間の簡略シグナリング図である。CS領域110からPS領域120へのUE101のハンドオーバに帰着するシグナルは、一般的に、910によって示される。シグナル911によって示されるように、UE101は、CS領域110のUTRANノード113と接続モードにある。シグナル913によって示されるように、UE101は、UE101がPS領域120で動作できることをUTRAN113にレポートする。シグナル915によって示されるように、UTRANノード113は、システム100を代表して、UE101にハンドオーバ・コマンドを送信する。ハンドオーバ・コマンドは、UE101に対して、PS領域120に切り換わり、E−UTRANノード121を介してシステム100にアクセスするように指示する。シグナル917によって示されるように、UEは、ハンドオーバが受諾され、完了したことをレポートする。
【0044】
ネットワークによるCSフォールバック要求拒否に至るシグナルが、一般に、920によって示される。シグナル921によって示されるように、UE101は、NAS(非アクセス階層)トラッキング・エリア更新要求を用いて、CSフォールバック・サービスを要求する。シグナル923によって示されるように、MME123は、E−UTRANノード121を介して、UE101によってなされたCSフォールバック要求を拒否する。
【0045】
シグナル930によって一般に示されるように、UE101は、自律的にPS領域120から切断し、CS領域に接続する。この目的のために、ブロック931によって示されるように、UE101は、E−UTRANノード121にシグナリングすることなく、PS領域120との接続を解放する。
【0046】
前述したように、UE101は、自律的にアイドル・モードに入ることによって接続を解放する。その結果、ブロック933によって示されるように、UE101は、UTRANノード113を選択する。
【0047】
CS領域110のUTRANノード103とネットワークUE101との間の接続の再確立に至るシグナリングが、一般に、シグナル940によって示される。この目的のために、シグナル941によって示されるように、UE101は、UTRANノード113に接続要求を送信する。シグナル943によって示されるように、UTRANノード113は、接続セットアップ・メッセージおよびクエリを返信することによってUE101に応答する。従来、UE101は、UE101がパケット交換通信をサポートできることを示すことによって応答するだろう。しかしながら、UE101がパケット交換通信をサポートできることをシステム100が知っている場合、UE101は、システム100がUE101をPS領域120へ移動させることを知っている。PS領域120へ切り換えられることを回避するために、シグナル945によって示されるように、UE101は、いくつかの実施形態にしたがって、UE101がPS領域120内で動作できることを隠す。一方、UTRANノード113は、一般に910によって示されるシグナルを参照して上述したように、UE101をE−UTRANノード121にハンドオーバさせる処理を開始しないだろう。よって、シグナル947によって示されるように、UE101は、CS領域110内のUTRANノード113との接続モードで動作することができる。
【0048】
図10は、多くのユーザをサポートするように構成され、本明細書に記載された教示が実施される無線通信システム1000の簡略図である。このシステム1000は、例えばマクロ・セル1002A−1002Gのような複数のセル1002のための通信を提供する。ここで、各セルは、対応するアクセス・ポイント1004(例えば、アクセス・ポイント1004A−1004G)によってサービス提供される。アクセス端末1006(例えば、アクセス端末1006A−1006L)は、時間とともに、システム中のさまざまな位置に分布しうる。アクセス端末1006はおのおのの、例えば、アクセス端末1006がアクティブであるか、および、ソフト・ハンドオフにあるかに依存して、所与の時間において、順方向リンク(FL)および/または逆方向リンク(RL)で、1または複数のアクセス・ポイント1004と通信しうる。無線通信システム1000は、広い地理的領域にわたってサービスを提供しうる。例えば、マクロ・セル1002A−1002Gは、人口が密集した都会近傍の数ブロック、または過疎環境における数マイルをカバーしうる。
【0049】
図11は、ネットワーク環境において、1または複数のフェムト・ノードが展開されている典型的な通信システム1100の簡略図である。具体的には、システム1100は、(例えば、1または複数のユーザの住宅1130におけるような)比較的小規模なネットワーク環境に搭載された複数のフェムト・ノード1110(例えば、フェムト・ノード1110A、1110B)を含む。おのおののフェムト・ノード1110は、DSLルータ、ケーブル・モデム、無線リンク、あるいは(図示しない)その他の接続手段を介して、広域ネットワーク1140(例えば、インターネット)およびモバイル・オペレータ・コア・ネットワーク1150へ接続されうる。以下に説明するように、おのおののフェムト・ノード1110は、関連付けられたアクセス端末1120(例えば、アクセス端末1120A)と、オプションとして、外部アクセス端末1120(例えば、アクセス端末1120B)にサービス提供するように構成されうる。言い換えると、フェムト・ノード1110へのアクセスが制限され、これによって、所与のアクセス端末1120が、指定された(例えば、住宅)フェムト・ノード(単数または複数)1110のセットによってサービス提供されるが、指定されていない何れのフェムト・ノード1110(例えば、近隣のフェムト・ノード1110)によってもサービス提供されない。
【0050】
図12は、おのおのがいくつかのマクロ有効通信範囲エリア1204を含むいくつかのトラッキング・エリア1202(または、ルーティング・エリアまたは位置エリア)が定義されている有効通信範囲マップ1200の例を例示する簡略図である。ここでは、トラッキング・エリア1202A、1202B、1202Cに関連付けられた有効通信範囲のエリアが、太線で示され、マクロ有効通信範囲エリア1204が、六角形によって示されている。トラッキング・エリア1202は、フェムト有効通信範囲エリア1206をも含んでいる。この例において、フェムト有効通信範囲領域1206(例えば、フェムト有効通信範囲領域1206C)のおのおのは、マクロ有効通信範囲領域1204(例えば、マクロ有効通信範囲領域1204B)内に図示される。しかしながら、フェムト有効通信範囲エリア1206は、マクロ有効通信範囲エリア1204内に全体的に位置していなくても良いことが認識されるべきである。実際、所与のトラッキング・エリア1202またはマクロ有効通信範囲エリア1204を用いて、極めて多くのフェムト有効通信範囲エリア1206が定義される。さらに、1または複数のピコ有効通信範囲エリア(図示せず)が、所与のトラッキング・エリア1202あるいはマクロ有効通信範囲エリア1204内で定義されうる。
【0051】
図11に再び示すように、フェムト・ノード1110の所有者は、モバイル・オペレータ・コア・ネットワーク1150を通じて提供された、例えば3Gモバイル・サービスのようなモバイル・サービスに加入しうる。さらに、アクセス端末1120は、マクロ環境と、(例えば、住宅のような)小規模なネットワーク環境との両方において、動作可能でありうる。言い換えれば、アクセス端末1120は、アクセス端末1120の現在位置に依存して、モバイル・オペレータ・コア・ネットワーク1150に関連付けられたマクロ・セル・モバイル・アクセス・ポイント1160によって、あるいは、(例えば、対応するユーザ住宅1130内に存在するフェムト・ノード1110A、1110Bのような)フェムト・ノード1110のセットのうちの何れか1つによってサービス提供されうる。例えば、加入者が、自宅の外にいる場合、標準的なマクロ・アクセス・ポイント(例えば、アクセス・ポイント1160)によってサービス提供され、加入者が、自宅にいる場合、フェムト・ノード(例えば、ノード1110A)によってサービス提供される。ここでは、フェムト・ノード1110は、既存のアクセス端末1120との下位互換性を持ちうることが認識されるべきである。
【0052】
フェムト・ノード1110は、単一の周波数で、代替例では、複数の周波数で展開されうる。特定の構成に依存して、単一の周波数、または、複数の周波数のうちの1または複数が、(例えば、アクセス・ポイント1160のような)マクロ・アクセス・ポイントによって使用される1または複数の周波数とオーバラップしうる。
【0053】
いくつかの態様では、アクセス端末1120は、(例えば、アクセス端末1120のホーム・フェムト・ノードのような)好適なフェムト・ノードとの接続が可能である場合には常に接続するように構成されうる。例えば、アクセス端末1120がユーザの住宅1130内にある場合には常に、アクセス端末1120はホーム・フェムト・ノード1110とのみ通信することが望まれうる。
【0054】
いくつかの態様では、アクセス端末1120が、マクロ・セルラ・ネットワーク1150内で動作するものの、(例えば、好適なローミング・リストで定義されたような)最も好適なネットワークに存在しない場合、アクセス端末1120は、良好なシステム再選択(“BSR”)を用いて、(例えば、好適なフェムト・ノード1110のような)最も好適なネットワークを探索し続ける。これは、良好なシステムが現在利用可能であるかを判定するために利用可能なシステムの定期的な探索と、その後の、好適なシステムとの関連付けのための努力とを含みうる。アクセス端末1120は、獲得エントリを用いて、具体的な帯域およびチャネルを求める探索を制限しうる。例えば、最も好適なシステムの探索は、定期的に反復されうる。アクセス端末1120は、好適なフェムト・ノード1110を発見すると、有効通信範囲エリア内でキャンプするためのフェムト・ノード1110を選択する。
【0055】
フェムト・ノードは、いくつかの態様において、制限されうる。例えば、所与のフェムト・ノードは、あるアクセス端末に対して一定のサービスしか提供しない。いわゆる制限された(すなわち、クローズされた)関連性を持つ構成では、所与のアクセス端末は、マクロ・セル・モバイル・ネットワーク、および、(例えば、対応するユーザの住宅1130内に存在するフェムト・セル1110のように)定義されたフェムト・ノードのセットによってのみサービス提供されうる。いくつかの実施では、ノードは、少なくとも1つのノードのために、シグナリング、データ・アクセス、登録、ページング、またはサービスのうちの少なくとも1つを提供しないように制限されうる。
【0056】
いくつかの態様では、(クローズド加入者グループ・ホーム・ノードBとも称されうる)制限されたフェムト・ノードは、制限されたアクセス端末のプロビジョンされたセットへサービスを提供するノードである。必要な場合、このセットは、一時的または永久に拡張されうる。いくつかの態様では、クローズド加入者グループ(CSG)は、アクセス端末の共通アクセス制御リストを共有するアクセス・ポイント(例えば、フェムト・ノード)のセットとして定義されうる。制限されたアクセス・ポイントは、複数のアクセス端末の接続を許可するCSGを含みうる。単一のアクセス端末は、複数の制限されたアクセス・ポイントへ接続する能力を有しうる。領域内のすべてのフェムト・ノード(または制限されたすべてのフェムト・ノード)が動作するチャネルは、フェムト・チャネルと称されうる。
【0057】
所与のフェムト・ノードと、所与のアクセス端末との間に、さまざまな関係が存在しうる。例えば、オープン・フェムト・ノードは、アクセス端末の観点から、制限された関連付けを持たないフェムト・ノード(例えば、フェムト・ノードは、任意のアクセス端末へのアクセスを可能とする)を称しうる。制限されたフェムト・ノードは、(例えば、関連付けおよび/または登録について制限されたような)ある方式で制限されたフェムト・ノードを称しうる。ホーム・フェムト・ノードは、アクセス端末がアクセスし動作することを許可されたフェムト・ノードを称しうる(例えば、定義された1または複数のアクセス端末のために永久的なアクセスが提供される)。ゲスト・フェムト・ノードは、アクセス端末がアクセスし動作することを一時的に許可されたフェムト・ノードを称しうる。外部フェムト・ノードは、恐らく緊急事態(例えば、911コール)を除いて、アクセス端末がアクセスして動作することが許可されないフェムト・ノードを称しうる。
【0058】
制限されたフェムト・ノードの観点から、ホーム・アクセス端末は、制限されたフェムト・ノードにアクセスすることを許可されたアクセス端末(例えば、アクセス端末は、フェムト・ノードに対して永久的なアクセスを有する)を称しうる。ゲスト・アクセス端末は、制限された(例えば、期限、使用時間、バイト、接続回数、または、その他いくつかの1または複数の基準に基づいて制限された)フェムト・ノードへの一時的なアクセスを備えたアクセス端末を称しうる。外部アクセス端末は、恐らくは、例えば911コールのような緊急事態を除いて、制限されたフェムト・ノードへアクセスする許可を持たないアクセス端末(例えば、制限されたフェムト・ノードに登録する証明書または許可を持たないアクセス端末)を称しうる。
【0059】
便宜上、本明細書における開示は、フェムト・ノードのコンテキストで、さまざまな機能を説明している。しかしながら、大規模な有効通信範囲エリアのために、ピコ・ノードが、同じまたは同様の機能を提供しうることが認識されるべきである。例えば、ピコ・ノードが制限され、所与のアクセス端末のためにホーム・ピコ・ノードが定義される等である。
【0060】
無線多元接続通信システムは、複数の無線アクセス端末のための通信を同時にサポートすることができる。前述したように、おのおのの端末は、順方向リンクおよび逆方向リンクによる送信によって1または複数の基地局と通信することができる。順方向リンク(すなわちダウンリンク)は、基地局から端末への通信リンクを称し、逆方向リンク(すなわちアップリンク)は、端末から基地局への通信リンクを称する。この通信リンクは、単一入力単一出力システム、複数入力複数出力(MIMO)システム、あるいは、その他いくつかのタイプのシステムによって確立されうる。
【0061】
MIMOシステムはデータ送信のために、複数(NT個)の送信アンテナと複数(NR個)の受信アンテナとを適用する。NT個の送信アンテナおよびNR個の受信アンテナによって形成されるMIMOチャネルは、空間チャネルとも称されるNS個の独立チャネルへ分解されうる。ここで、NS≦min{NT,NR}である。NS個の独立チャネルのおのおのは、ディメンションに相当する。MIMOシステムは、複数の送信アンテナおよび受信アンテナによって形成された追加のディメンションが利用される場合、向上された性能(例えば、より高いスループット、および/または、より高い信頼性)を提供しうる。
【0062】
MIMOシステムは、時分割デュプレクス(TDD)および周波数分割デュプレクス(FDD)をサポートしうる。TDDシステムでは、相互原理によって、逆方向リンク・チャネルから順方向リンク・チャネルを推定できるように、順方向リンク送信および逆方向リンク送信が、同じ周波数領域にある。これによって、アクセス・ポイントは、アクセス・ポイントにおいて複数のアンテナが利用可能である場合、順方向リンクで、送信ビームフォーミング利得を得ることができるようになる。
【0063】
本明細書における教示は、少なくとも1つの他のノードと通信するためにさまざまな構成要素を適用するノード(例えば、デバイス)へ組み込まれうる。図13は、ノード間の通信を容易にするために適用されうるいくつかのサンプル構成要素を図示する。特に、図13は、MIMOシステム1300の第1の無線デバイス1310(例えば、アクセス・ポイント)と第2の無線デバイス1350(例えば、アクセス端末)との簡略ブロック図である。第1のデバイス1310では、多くのデータ・ストリームのためのトラフィック・データが、データ・ソース1312から送信(TX)データ・プロセッサ1314へ提供される。
【0064】
いくつかの態様では、各データ・ストリームが、それぞれの送信アンテナを介して送信される。TXデータ・プロセッサ1314は、符号化されたデータを提供するために、データ・ストリームについて選択された特定の符号化スキームに基づいて、各データ・ストリームのためのトラフィック・データをフォーマットし、符号化し、インタリーブする。
【0065】
おのおののデータ・ストリームの符号化されたデータは、OFDM技術を用いてパイロット・データと多重化されうる。パイロット・データは一般に、既知の手法で処理される既知のデータ・パターンであり、チャネル応答を推定するために受信機システムにおいて使用されうる。おのおののデータ・ストリームについて多重化されたパイロットおよび符号化されたデータは、データ・ストリームのために選択された特定の変調スキーム(例えば、BPSK、QPSK、M−PSK、あるいはM−QAM等)に基づいて変調(例えば、シンボル・マップ)され、変調シンボルが提供される。おのおののデータ・ストリームのデータ・レート、符号化、および変調は、プロセッサ1330によって実行される命令群によって決定される。データ・メモリ1332は、デバイス1310のプロセッサ1330またはその他の構成要素によって使用されるプログラム・コード、データ、またはその他の情報を格納しうる。
【0066】
すべてのデータ・ストリームの変調シンボルはその後、TX MIMOプロセッサ1320へ提供される。TX MIMOプロセッサ1320はさらに、(例えばOFDMのための)変調シンボルを処理する。TX MIMOプロセッサ1320はその後、NT個の変調シンボル・ストリームを、NT個のトランシーバ(XCVR)1322A乃至1322Tへ提供する。いくつかの態様では、TX MIMOプロセッサ1320は、データ・ストリームのシンボルへ、および、このシンボルの送信がなされるアンテナへビーム・フォーミング重みを適用する。
【0067】
おのおののトランシーバ1322は、それぞれのシンボル・ストリームを受信し、1または複数のアナログ信号を提供するために、これらシンボル・ストリームを処理する。さらに、これらアナログ信号を調整(例えば、増幅、フィルタ、およびアップコンバート)し、MIMOチャネルを介した送信のために適切な変調信号を提供する。その後、トランシーバ1322A乃至1322TからのNT個の変調信号が、NT個のアンテナ1324A乃至1324Tからそれぞれ送信される。
【0068】
第2のデバイス1350では、送信された変調信号が、NR個のアンテナ1352A乃至1352Rによって受信され、おのおののアンテナ1352からの受信信号が、それぞれのトランシーバ(XCVR)1354A乃至1354Rへ提供される。各トランシーバ1354は、受信したそれぞれの信号を調整(例えば、フィルタ、増幅、およびダウンコンバート)し、調整された信号をデジタル化してサンプルを取得し、これらサンプルをさらに処理することにより、対応する「受信された」シンボル・ストリームが提供される。
【0069】
その後、受信(RX)データ・プロセッサ1360は、NR個のシンボル・ストリームをNR個のトランシーバ1354から受信し、受信したこれらシンボル・ストリームを、特定の受信機処理技術に基づいて処理することによって、NT個の「検出された」シンボル・ストリームが提供される。RXデータ・プロセッサ1360は、さらに、検出された各シンボル・ストリームを復調、デインタリーブ、および復号し、データ・ストリームのトラフィック・データを復元する。RXデータ・プロセッサ1360による処理は、デバイス1310におけるTXデータ・プロセッサ1314およびTX MIMOプロセッサ1320によって実行されるものに対して相補的である。
【0070】
プロセッサ1370は、上述したように、どの事前符合化行列を使用するのかを定期的に決定する。プロセッサ1370は、行列インデクス部およびランク値部を備えた逆方向リンク・メッセージを規定することができる。データ・メモリ1372は、第2のデバイス1350のプロセッサ1370またはその他の構成要素によって使用されるプログラム・コード、データ、およびその他の情報を格納しうる。
【0071】
逆方向リンク・メッセージは、通信リンクおよび/または受信されたデータ・ストリームに関するさまざまなタイプの情報を備えうる。その後、逆方向リンク・メッセージは、TXデータ・プロセッサ1338によって処理され、変調器1380によって変調され、トランシーバ1354A乃至1354Rによって調整され、デバイス1310へ送り戻される。TXデータ・プロセッサ1338はまた、データ・ソース1336から、多くのデータ・ストリームのトラフィック・データを受信する。
【0072】
デバイス1310では、第2のデバイス1350からの変調信号が、アンテナ1324によって受信され、トランシーバ1322によって調整され、復調器(DEMOD)1340によって復調され、RXデータ・プロセッサ1342によって処理されて、第2のデバイス1350によって送信された逆方向リンク・メッセージが抽出される。その後、プロセッサ1330が、ビーム・フォーミング重みを決定するためにどの事前符号化行列を使用するのかを決定し、抽出されたメッセージを処理する。
【0073】
図13はまた、本明細書で教示されたようなアクセス制御動作を実行する1または複数の構成要素を含みうる通信構成要素を例示する。例えば、本明細書で教示されたように、他のデバイス(例えば、デバイス1350)と信号を送信/受信するために、アクセス制御構成要素1390が、デバイス1310のプロセッサ1330および/またはその他の構成要素と連携しうる。同様に、アクセス制御構成要素1392は、プロセッサ1370、および/または、デバイス1350のその他の構成要素と連携し、(例えば、デバイス1310のような)他のデバイスとの間と信号を送信/受信する。おのおののデバイス1310、1350について、記述された構成要素のうちの1または複数の機能が、単一の構成要素によって提供されうることが認識されるべきである。例えば、単一の処理構成要素が、アクセス制御構成要素1390およびプロセッサ1330の機能を提供し、単一の処理構成要素が、アクセス制御構成要素1392およびプロセッサ1370の機能を提供しうる。
【0074】
本明細書に記載された教示は、さまざまなアプローチ(例えば、ノード)へ組み込まれうる(例えば、これらアプローチによって実行されるか、これらアプローチ内で実施される)。いくつかの態様では、本明細書における教示したがって実施されるノード(例えば、無線ノード)は、アクセス・ポイントまたはアクセス端末を備えうる。
【0075】
例えば、アクセス端末は、ユーザ機器、加入者局、加入者ユニット、移動局、モバイル、モバイル・ノード、遠隔局、遠隔端末、ユーザ端末、ユーザ・エージェント、ユーザ・デバイス、または、その他いくつかの用語を備えているか、これらとして実施されるか、これらとして知られている。いくつかの実施において、アクセス端末は、セルラ電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカル・ループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、無線接続機能を有するハンドヘルド・デバイス、あるいは無線モデムに接続されたその他いくつかの適切な処理デバイスを備えうる。したがって、本明細書で教示された1または複数の態様は、電話(例えば、セルラ電話またはスマート・フォン)、コンピュータ(例えば、ラップトップ)、ポータブル通信デバイス、ポータブル・コンピューティング・デバイス(例えば、情報携帯端末)、エンタテイメント・デバイス(例えば、音楽デバイス、ビデオ・デバイス、または衛星ラジオ)、全地球測位システム・デバイス、あるいは無線媒体によって通信するように構成されたその他任意の適切なデバイスに組み入れられうる。
【0076】
アクセス・ポイントは、ノードB、eノードB、ラジオ・ネットワーク・コントローラ(RNC)、基地局(BS)、ラジオ基地局(RBS)、基地局コントローラ(BSC)、基地トランシーバ局(BTS)、トランシーバ機能(TF)、トランシーバ、ラジオ・ルータ、基本サービス・セット(BSS)、拡張サービス・セット(ESS)、その他いくつかの用語を備えているか、これらとして実施されるか、これらとして知られている。
【0077】
いくつかの態様では、ノード(例えば、アクセス・ポイント)は、通信システムのためにアクセス・ノードを備えうる。このようなアクセス・ノードは、例えば、インターネットへの有線または無線による通信リンクによる(例えば、インターネットまたはセルラ・ネットワークのような広域ネットワークのような)ネットワークへの、または、ネットワーへのための接続を提供しうる。したがって、アクセス・ノードは、(例えば、アクセス端末のような)他のノードが、ネットワークまたはその他いくつかの機能へアクセスすることを可能にしうる。さらに、これらノードのうちの1つまたは両方が、ポータブルでありうるか、あるいは、いくつかの場合においては、比較的非ポータブルでありうることが認識されるべきである。
【0078】
さらに、無線ノードは、非無線方式で(例えば、有線接続によって)情報を送信および/または受信することができうることが認識されるべきである。よって、本明細書で議論されるような受信機および送信機は、非無線媒体を介して通信するのに適切な通信インタフェース構成要素(例えば、電気的または光学的なインタフェース構成要素)を含みうる。
【0079】
無線ノードは、任意の適切な無線通信技術に基づくか、あるいはサポートする1または複数の無線通信リンクによって通信しうる。例えば、いくつかの態様では、無線ノードは、ネットワークに関連付けられうる。いくつかの態様では、ネットワークは、ローカル・エリア・ネットワークまたは広域ネットワークを備えうる。無線デバイスは、(例えば、CDMA、TDMA、OFDM、OFDMA、Wi−Fi、WiMAX等のように)本明細書で記述されたようなさまざまな無線通信技術、プロトコル、または規格のうちの1または複数のサポートあるいは使用しうる。同様に、無線ノードは、対応するさまざまな変調スキームまたは多重化スキームのうちの1または複数のサポートあるいは使用しうる。無線ノードは、上述した、あるいは、その他の無線通信技術を用いる1または複数の無線通信リンクを確立し、通信するための適切な構成要素(例えば、エア・インタフェース)を含みうる。例えば、無線ノードは、無線媒体による通信を容易にするさまざまな構成要素(例えば、信号生成器および信号プロセッサ)を含みうる送信機構成要素および受信機構成要素に関連付けられた無線トランシーバを備えうる。
【0080】
本明細書に記載されたこれら構成要素は、さまざまな方式で実現されうる。図14乃至図24を参照して、装置1400、1500、1600、1700、1800、1900、2000、2100、2200、2300、および2400は、一連の相互関連する機能ブロックとして示される。いくつかの態様では、これらブロックの機能は、1または複数のプロセッサ構成要素を含む処理システムとして実現されうる。いくつかの態様では、これらブロックの機能は、例えば、1または複数の集積回路(例えば、ASIC)の少なくとも一部を用いて実現されうる。本明細書で議論されるように、集積回路は、プロセッサ、ソフトウェア、その他関連する構成要素、あるいはこれらのある組み合わせを含みうる。これらブロックの機能は、本明細書で教示されるようなその他いくつかの方式でも実施されうる。いくつかの態様では、図14乃至図24における破線ブロックのうちの1または複数はオプションである。
【0081】
装置1400、1500、1600、1700、1800、1900、2000、2100、2200、2300、および2400は、さまざまな図に関して上述された機能のうちの1または複数を実行しうる1または複数のモジュールを含みうる。例えば、受信/送信手段1402は、例えば、本明細書で議論されたような通信コントローラに対応しうる。識別子判定手段1404は、例えば、本明細書で議論されたようなアクセス・コントローラに対応しうる。許可サービス判定手段1406は、例えば、本明細書で議論されたようなアクセス・コントローラに対応しうる。受信手段1502は、例えば、本明細書で議論されたような通信コントローラに対応しうる。送信手段1504は、例えば、本明細書で議論されたようなアクセス・コントローラに対応しうる。識別子判定手段1506は、例えば、本明細書で議論されたようなアクセス・コントローラに対応しうる。送信手段1602は、例えば、本明細書で議論されたようなアクセス・コントローラに対応しうる。受信手段1604は、例えば、本明細書で議論されたような通信コントローラに対応しうる。許可サービス判定手段1606は、例えば、本明細書で議論されたようなアクセス・コントローラに対応しうる。設定手段1702は、例えば、本明細書で議論されたようなプロビジョニング・コントローラに対応しうる。取得手段1704は、例えば、本明細書で議論されたようなアクセス・コントローラに対応しうる。受信手段1706は、例えば、本明細書で議論されたような通信コントローラに対応しうる。判定手段1708は、例えば、本明細書で議論されたようなアクセス・コントローラに対応しうる。識別子判定手段1802は、例えば、本明細書で議論されたようなプロビジョニング・コントローラに対応しうる。送信手段1804は、例えば、本明細書で議論されたような通信コントローラに対応しうる。割当手段1806は、例えば、本明細書で議論されたようなプロビジョニング・コントローラに対応しうる。受信手段1902は、例えば、本明細書で議論されたようなプロビジョニング・コントローラに対応しうる。送信手段1904は、例えば、本明細書で議論されたような通信コントローラに対応しうる。識別子判定手段2002は、例えば、本明細書で議論されたようなプロビジョニング・コントローラに対応しうる。送信手段2004は、例えば、本明細書で議論されたような通信コントローラに対応しうる。受信手段2102は、例えば、本明細書で議論されたような通信コントローラに対応しうる。アクセス可能性判定手段2104は、例えば、本明細書で議論されたようなアクセス・コントローラに対応しうる。設定ベース判定手段2106は、例えば、本明細書で議論されたようなアクセス・コントローラに対応しうる。リスト保持手段2108は、例えば、本明細書で議論されたようなアクセス・コントローラに対応しうる。設定手段2202は、例えば、本明細書で議論されたようなプロビジョニング・コントローラに対応しうる。送信手段2204は、例えば、本明細書で議論されたような通信コントローラに対応しうる。受信手段2206は、例えば、本明細書で議論されたような通信コントローラに対応しうる。送信手段2208は、例えば、本明細書で議論されたようなプロビジョニング・コントローラに対応しうる。定義手段2210は、例えば、本明細書で議論されたようなプロビジョニング・コントローラに対応しうる。モニタリング手段2302は、例えば、本明細書で議論されたような受信機に対応しうる。ビーコン受信手段2304は、例えば、本明細書で議論されたような受信機に対応しうる。送信手段2306は、例えば、本明細書で議論されたような通信コントローラに対応しうる。ローミング・リスト受信手段2308は、例えば、本明細書で議論されたようなプロビジョニング・コントローラに対応しうる。設定手段2402は、例えば、本明細書で議論されたようなプロビジョニング・コントローラに対応しうる。ビーコン受信手段2404は、例えば、本明細書で議論されたような受信機に対応しうる。送信手段2406は、例えば、本明細書で議論されたような通信コントローラに対応しうる。許可受信手段2408は、例えば、本明細書で議論されたようなアクセス・コントローラに対応しうる。促進手段2410は、例えば、本明細書で議論されたようなアクセス・コントローラに対応しうる。表示手段2412は、例えば、本明細書で議論されたようなアクセス・コントローラに対応しうる。
【0082】
本明細書において、例えば、「第1の」、「第2の」等のような要素に対するいずれの参照も、一般に、これら要素の数も順序も限定しないことが理解されるべきである。むしろ、これら指定は、本明細書において、複数の要素または要素の事例を区別する従来の方法として使用されうる。よって、同様に、第1の要素および第2の要素への参照は、2つのみの要素しか適用されていないことも、第1の要素が第2の要素に勝ることも意味していない。また、特に述べられていないのであれば、これら要素のセットは、1または複数の要素を備えうる。
【0083】
当業者であれば、情報および信号は、さまざまな異なる技術および技法のうちの何れかを用いて表されうることを理解するであろう。例えば、上記説明を通じて参照されうるデータ、命令群、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場または磁性粒子、光学場または光学粒子、あるいはこれらの任意の組み合わせによって表現されうる。
【0084】
当業者であれば、さらに、本明細書で開示された態様に関連して記述されたさまざまな論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、およびアルゴリズム・ステップのうちの何れも、電子ハードウェア(例えば、デジタル実施、アナログ実施、あるいは、ソース・コーディングまたはその他いくつかの技術を用いて設定されうるこれら2つの組み合わせ)、命令群を組み込んだプログラムまたは設計コードからなるさまざまな形態(本明細書では、便宜上、「ソフトウェア」または「ソフトウェア・モジュール」として称されうる)、あるいはこれら両方の組み合わせとして実現されうることを認識するであろう。ハードウェアとソフトウェアとの相互置換性を明確に説明するために、さまざまな例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、それらの機能の観点から一般的に記載された。それら機能がハードウェアとしてまたはソフトウェアとして実現されるかは、特定のアプリケーションおよびシステム全体に課せられている設計制約に依存する。当業者であれば、特定のアプリケーションおのおのに応じて変化する方式で、上述した機能を実現することができる。しかしながら、この適用判断は、本発明の範囲からの逸脱をもたらすものと解釈されるべきではない。
【0085】
本明細書に開示された態様に関して記載されたさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、回路は、集積回路(IC)、アクセス端末、またはアクセス・ポイント内に実装されるか、あるいは、これらによって実行されうる。ICは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向けIC(ASIC)、フィールド・プログラム可能ゲート・アレイ(FPGA)またはその他のプログラム可能な論理デバイス、ディスクリート・ゲートまたはトランジスタ・ロジック、ディスクリート・ハードウェア構成要素、電子構成要素、光学構成要素、機械的構成要素、あるいは、本明細書に記載された機能を実行するように設計されたこれらの任意の組み合わせを備え、ICの内部、ICの外部、またはその両方に存在するコードまたは命令群を実行しうる。汎用プロセッサは、マイクロ・プロセッサでありうるが、代わりに、従来技術によるプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、あるいは順序回路を用いることも可能である。プロセッサは、例えばDSPとマイクロ・プロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロ・プロセッサ、DSPコアと連携する1または複数のマイクロ・プロセッサ、またはその他任意のこのような構成であるコンピューティング・デバイスの組み合わせとして実現されうる。
【0086】
開示された任意の処理におけるステップの具体的な順序または階層は、サンプル・アプローチの例であることが理解される。設計選択に基づいて、これら処理におけるステップの具体的な順序または階層は、本開示のスコープ内であることを保ちながら、再構成されうることが理解される。方法請求項は、さまざまなステップの要素を、サンプル順で示しており、示された具体的な順序または階層に限定されないことが意味される。
【0087】
説明された機能を、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはその任意の組合せで実施することができる。ソフトウェアで実現される場合、これら機能は、コンピュータ読取可能媒体上に格納されるか、あるいは、コンピュータ読取可能媒体上の1または複数の命令群またはコードとして送信されうる。コンピュータ読取可能媒体は、コンピュータ記憶媒体と通信媒体との両方を含む。これらは、コンピュータ・プログラムのある場所から別の場所への転送を容易にする任意の媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされうる利用可能な任意の媒体である。例として、限定することなく、このようなコンピュータ読取可能媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたはその他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置またはその他の磁気記憶デバイス、あるいは、所望のプログラム・コード手段を命令群またはデータ構造の形式で搬送または格納するために使用され、しかも、コンピュータによってアクセスされうるその他任意の媒体を備えうる。さらに、いかなる接続も、コンピュータ読取可能媒体と適切に称される。同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイスト・ペア、デジタル加入者線(DSL)、あるいは、例えば赤外線、無線およびマイクロ波のような無線技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、あるいはその他の遠隔ソースからソフトウェアが送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイスト・ペア、DSL、あるいは、例えば赤外線、無線およびマイクロ波のような無線技術が、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(diskおよびdisc)は、コンパクト・ディスク(CD)、レーザ・ディスク、光ディスク、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、およびブルー・レイ・ディスクを含む。これらdiscは、レーザを用いてデータを光学的に再生する。それに対して、diskは、通常、データを磁気的に再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ読取可能媒体の範囲内に含まれるべきである。要約すると、コンピュータ読取可能媒体は、任意の適切なコンピュータ・プログラム製品内に実装されうることが認識されるべきである。
【0088】
上記記載は、当業者をして、特許請求の範囲のスコープ内で、実施形態を製造または利用できるように提供されている。これらの態様へのさまざまな変形は、当業者に容易に明らかであって、本明細書で定義された一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の態様に適用されうる。このように、本開示は、本明細書で示された態様に限定されるものではなく、本明細書で開示された原理および新規な特徴に一致した最も広い範囲に相当することが意図されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信サービスを選択する方法であって、
第1のセットのシステム・リソースを選択することと、
前記第1のセットのシステム・リソースへのアクセスを取得するためメッセージを通信することと、ここで、前記メッセージは、アクセス端末が、第2のセットのシステム・リソースと通信できることを隠す、
を備える方法。
【請求項2】
前記第2のセットのシステム・リソースから好適なサービスが利用可能ではないと判定すること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のセットのシステム・リソースから好適なサービスが利用可能であると判定すること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のセットのシステム・リソースに関連付けられた接続を自律的に解放すること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項5】
特定のタイプの好適なサービスへのアクセスを求めて、前記第2のセットのシステム・リソースを介した前記第1のセットのシステム・リソースへの登録を要求することと、
前記特定のタイプの好適なサービスを求めて、前記第2のセットのシステム・リソースを介した前記第1のセットのシステム・リソースへの登録に対する拒否を受信することと、
をさらに備える請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記第2のセットのシステム・リソースに関連付けられた接続を自律的に解放すること、をさらに備える請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のセットのシステム・リソースへのアクセスを確立することと、
前記第2のセットのシステム・リソースからのサービスを強いることを試みるハンドオーバ・コマンドを受信することと、
をさらに備える請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のセットのシステム・リソースは主に、回線交換ネットワーク要素を含み、前記第2のセットのシステム・リソースは主に、パケット交換ネットワーク要素を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第2のセットのシステム・リソースはキャリアである、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のセットのシステム・リソースは、前記第2のセットのシステム・リソースに関連付けられたキャリアとは異なるキャリアによって提供されるシステムの一部またはすべてを構成する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のセットのシステム・リソースは、前記第2のセットのシステム・リソースとは異なるラジオ・アクセス技術を用いて、システムのキャリアによって提供される、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のセットのシステム・リソースは、UTRANおよびGERANのうちの少なくとも1つによって提供される回線交換ネットワーク要素を含み、前記第2のセットのシステム・リソースは、E−UTRANによって提供されるパケット交換ネットワーク要素を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記第2のセットのシステム・リソースが前記好適なサービスを提供しないものと判定することをさらに備え、
前記好適なサービスが利用不可であるとの判定は、前記好適なサービスが関連付けられているネットワーク領域への登録が失敗したことに基づき、前記第1のセットのシステム・リソースは、特定のタイプのネットワーク領域に関連付けられた好適なサービスを提供する、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のセットのシステム・リソースは、前記第2のセットのシステム・リソースと同じラジオ・アクセス技術を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のセットのシステム・リソースは、前記第2のセットのシステム・リソースとは異なるラジオ・アクセス技術を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記好適なサービスは、前記第1のセットのシステム・リソースによって実質的に提供される回路交換領域サービスである、請求項2に記載の方法。
【請求項17】
前記好適なサービスは、回路交換領域における音声コール・サービスである、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第2のセットのシステム・リソースへの転送を回避することは、前記第2のセットのシステム・リソースが、前記好適なサービスを提供することができないというネットワーク知識に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
デバイスであって、
無線信号の送信および受信を行うように構成されたトランシーバと、
コントローラと、
前記コントローラによって実行された場合、前記トランシーバを用いて、第1のセットのシステム・リソースへのアクセスを獲得するためメッセージを通信するように構成されたコードを格納する非一時的コンピュータ読取可能メモリとを備え、
前記メッセージは、アクセス端末が、第2のセットのシステム・リソースと通信できることを隠す、デバイス。
【請求項20】
前記非一時的コンピュータ読取可能メモリはさらに、前記コントローラによって実行された場合、前記第2のセットのシステム・リソースから好適なサービスが利用可能ではないと判定するように構成されたコードを備える、請求項19に記載のデバイス。
【請求項21】
前記非一時的コンピュータ読取可能メモリはさらに、前記コントローラによって実行された場合、前記第1のセットのシステム・リソースから好適なサービスが利用可能であると判定するように構成されたコードを備える、請求項19に記載のデバイス。
【請求項22】
前記非一時的コンピュータ読取可能メモリはさらに、前記コントローラによって実行された場合、前記第2のセットのシステム・リソースに関連付けられた接続を自律的に解放するように構成されたコードを備える、請求項19に記載のデバイス。
【請求項23】
前記非一時的コンピュータ読取可能メモリはさらに、前記コントローラによって実行された場合、
特定のタイプの好適なサービスへのアクセスを求めて、前記第2のセットのシステム・リソースを介した前記第1のセットのシステム・リソースへの登録を要求し、
前記特定のタイプの好適なサービスを求めて、前記第2のセットのシステム・リソースを介した前記第1のセットのシステム・リソースへの登録に対する拒否を受信する、
ように構成されたコードを備える、請求項20に記載のデバイス。
【請求項24】
前記非一時的コンピュータ読取可能メモリはさらに、前記コントローラによって実行された場合、前記第2のセットのシステム・リソースに関連付けられた接続を自律的に解放する、ように構成されたコードを備える請求項23に記載のデバイス。
【請求項25】
前記非一時的コンピュータ読取可能メモリはさらに、前記コントローラによって実行された場合、
前記第1のセットのシステム・リソースへのアクセスを確立し、
前記第2のセットのシステム・リソースからのサービスを強いることを試みるハンドオーバ・コマンドを受信する、
ように構成されたコードを備える、請求項23に記載のデバイス。
【請求項26】
前記第1のセットのシステム・リソースは主に、回線交換ネットワーク要素を含み、前記第2のセットのシステム・リソースは主に、パケット交換ネットワーク要素を含む、請求項19に記載のデバイス。
【請求項27】
前記非一時的コンピュータ読取可能メモリはさらに、前記コントローラによって実行された場合、前記第2のセットのシステム・リソースが前記好適なサービスを提供しないものと判定するように構成されたコードをさらに備え、
前記好適なサービスが利用不可であるとの判定は、前記好適なサービスが関連付けられているネットワーク領域への登録が失敗したことに基づき、前記第1のセットのシステム・リソースは、特定のタイプのネットワーク領域に関連付けられた好適なサービスを提供する、請求項19に記載のデバイス。
【請求項28】
コンピューティング・デバイスによって実行された場合、第1のセットのシステム・リソースへのアクセスを取得するため、トランシーバを用いてメッセージを通信するように構成された、格納された機械実行可能な命令群を有する機械読取可能媒体を備え、
前記メッセージは、アクセス端末が、第2のセットのシステム・リソースと通信できることを隠す、コンピュータ・プログラム製品。
【請求項29】
コンピューティング・デバイスによって実行された場合、前記第2のセットのシステム・リソースから好適なサービスが利用可能ではないと判定するように構成された、格納された機械実行可能な命令群をさらに備える、請求項28に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項30】
コンピューティング・デバイスによって実行された場合、前記第1のセットのシステム・リソースから好適なサービスが利用可能であると判定するように構成された、格納された機械実行可能な命令群をさらに備える、請求項28に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項31】
コンピューティング・デバイスによって実行された場合、前記第2のセットのシステム・リソースに関連付けられた接続を自律的に解放するように構成された、格納された機械実行可能な命令群をさらに備える、請求項28に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項32】
コンピューティング・デバイスによって実行された場合、
特定のタイプの好適なサービスを求めて、前記第1のセットのシステム・リソースへのアクセスを要求し、
前記特定のタイプの好適なサービスを求めて、前記第1のセットのシステム・リソースへのアクセスに対する拒否を受信する、
ように構成された、格納された機械実行可能な命令群をさらに備えた、請求項28に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項33】
コンピューティング・デバイスによって実行された場合、
前記第1のセットのシステム・リソースへのアクセスを確立し、
前記第2のセットのシステム・リソースからのサービスを強いることを試みるハンドオーバ・コマンドを受信する、
ように構成された、格納された機械実行可能な命令群をさらに備えた、請求項32に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項34】
前記第1のセットのシステム・リソースは主に、回線交換ネットワーク要素を含み、前記第2のセットのシステム・リソースは主に、パケット交換ネットワーク要素を含む、請求項28に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項35】
コンピューティング・デバイスによって実行された場合、前記第2のセットのシステム・リソースが前記好適なサービスを提供しないものと判定するように構成された、格納された機械実行可能な命令群をさらに備え、
前記好適なサービスが利用不可であるとの判定は、前記好適なサービスが関連付けられているネットワーク領域への登録が失敗したことに基づき、前記第1のセットのシステム・リソースは、特定のタイプのネットワーク領域に関連付けられた好適なサービスを提供する、請求項28に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項36】
デバイスであって、
第1のセットのシステム・リソースを選択する手段と、
前記第1のセットのシステム・リソースへのアクセスを取得するためメッセージを通信する手段とを備え、
前記メッセージは、アクセス端末が、第2のセットのシステム・リソースと通信できることを隠す、デバイス。
【請求項37】
前記第2のセットのシステム・リソースから好適なサービスが利用可能ではないと判定する手段をさらに備える、請求項36に記載のデバイス。
【請求項38】
前記第1のセットのシステム・リソースから好適なサービスが利用可能であると判定する手段をさらに備える、請求項36に記載のデバイス。
【請求項39】
前記第2のセットのシステム・リソースに関連付けられた接続を自律的に解放する手段をさらに備える、請求項36に記載のデバイス。
【請求項40】
特定のタイプの好適なサービスを求めて、前記第1のセットのシステム・リソースへのアクセスを要求する手段と、
前記特定のタイプの好適なサービスを求めて、前記第1のセットのシステム・リソースへのアクセスに対する拒否を受信する手段と、
をさらに備える請求項36に記載のデバイス。
【請求項41】
前記第1のセットのシステム・リソースへのアクセスを確立する手段と、
前記第2のセットのシステム・リソースからのサービスを強いるハンドオーバ・コマンドを受信する手段と、
をさらに備える請求項36に記載のデバイス。
【請求項42】
前記第1のセットのシステム・リソースは主に、回線交換ネットワーク要素を含み、前記第2のセットのシステム・リソースは主に、パケット交換ネットワーク要素を含む、請求項36に記載のデバイス。
【請求項43】
前記第2のセットのシステム・リソースが前記好適なサービスを提供しないものと判定する手段をさらに備え、
前記好適なサービスが利用不可であるとの判定は、前記好適なサービスが関連付けられているネットワーク領域への登録が失敗したことに基づき、前記第1のセットのシステム・リソースは、特定のタイプのネットワーク領域に関連付けられた好適なサービスを提供する、請求項36に記載のデバイス。
【請求項44】
前記第2のセットのシステム・リソースへの転送を回避する手段は、前記第2のセットのシステム・リソースが、前記好適なサービスを提供することができないというネットワーク知識に基づく、請求項36に記載のデバイス。
【請求項1】
無線通信サービスを選択する方法であって、
第1のセットのシステム・リソースを選択することと、
前記第1のセットのシステム・リソースへのアクセスを取得するためメッセージを通信することと、ここで、前記メッセージは、アクセス端末が、第2のセットのシステム・リソースと通信できることを隠す、
を備える方法。
【請求項2】
前記第2のセットのシステム・リソースから好適なサービスが利用可能ではないと判定すること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のセットのシステム・リソースから好適なサービスが利用可能であると判定すること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のセットのシステム・リソースに関連付けられた接続を自律的に解放すること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項5】
特定のタイプの好適なサービスへのアクセスを求めて、前記第2のセットのシステム・リソースを介した前記第1のセットのシステム・リソースへの登録を要求することと、
前記特定のタイプの好適なサービスを求めて、前記第2のセットのシステム・リソースを介した前記第1のセットのシステム・リソースへの登録に対する拒否を受信することと、
をさらに備える請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記第2のセットのシステム・リソースに関連付けられた接続を自律的に解放すること、をさらに備える請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のセットのシステム・リソースへのアクセスを確立することと、
前記第2のセットのシステム・リソースからのサービスを強いることを試みるハンドオーバ・コマンドを受信することと、
をさらに備える請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のセットのシステム・リソースは主に、回線交換ネットワーク要素を含み、前記第2のセットのシステム・リソースは主に、パケット交換ネットワーク要素を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第2のセットのシステム・リソースはキャリアである、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のセットのシステム・リソースは、前記第2のセットのシステム・リソースに関連付けられたキャリアとは異なるキャリアによって提供されるシステムの一部またはすべてを構成する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のセットのシステム・リソースは、前記第2のセットのシステム・リソースとは異なるラジオ・アクセス技術を用いて、システムのキャリアによって提供される、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のセットのシステム・リソースは、UTRANおよびGERANのうちの少なくとも1つによって提供される回線交換ネットワーク要素を含み、前記第2のセットのシステム・リソースは、E−UTRANによって提供されるパケット交換ネットワーク要素を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記第2のセットのシステム・リソースが前記好適なサービスを提供しないものと判定することをさらに備え、
前記好適なサービスが利用不可であるとの判定は、前記好適なサービスが関連付けられているネットワーク領域への登録が失敗したことに基づき、前記第1のセットのシステム・リソースは、特定のタイプのネットワーク領域に関連付けられた好適なサービスを提供する、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のセットのシステム・リソースは、前記第2のセットのシステム・リソースと同じラジオ・アクセス技術を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のセットのシステム・リソースは、前記第2のセットのシステム・リソースとは異なるラジオ・アクセス技術を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記好適なサービスは、前記第1のセットのシステム・リソースによって実質的に提供される回路交換領域サービスである、請求項2に記載の方法。
【請求項17】
前記好適なサービスは、回路交換領域における音声コール・サービスである、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第2のセットのシステム・リソースへの転送を回避することは、前記第2のセットのシステム・リソースが、前記好適なサービスを提供することができないというネットワーク知識に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
デバイスであって、
無線信号の送信および受信を行うように構成されたトランシーバと、
コントローラと、
前記コントローラによって実行された場合、前記トランシーバを用いて、第1のセットのシステム・リソースへのアクセスを獲得するためメッセージを通信するように構成されたコードを格納する非一時的コンピュータ読取可能メモリとを備え、
前記メッセージは、アクセス端末が、第2のセットのシステム・リソースと通信できることを隠す、デバイス。
【請求項20】
前記非一時的コンピュータ読取可能メモリはさらに、前記コントローラによって実行された場合、前記第2のセットのシステム・リソースから好適なサービスが利用可能ではないと判定するように構成されたコードを備える、請求項19に記載のデバイス。
【請求項21】
前記非一時的コンピュータ読取可能メモリはさらに、前記コントローラによって実行された場合、前記第1のセットのシステム・リソースから好適なサービスが利用可能であると判定するように構成されたコードを備える、請求項19に記載のデバイス。
【請求項22】
前記非一時的コンピュータ読取可能メモリはさらに、前記コントローラによって実行された場合、前記第2のセットのシステム・リソースに関連付けられた接続を自律的に解放するように構成されたコードを備える、請求項19に記載のデバイス。
【請求項23】
前記非一時的コンピュータ読取可能メモリはさらに、前記コントローラによって実行された場合、
特定のタイプの好適なサービスへのアクセスを求めて、前記第2のセットのシステム・リソースを介した前記第1のセットのシステム・リソースへの登録を要求し、
前記特定のタイプの好適なサービスを求めて、前記第2のセットのシステム・リソースを介した前記第1のセットのシステム・リソースへの登録に対する拒否を受信する、
ように構成されたコードを備える、請求項20に記載のデバイス。
【請求項24】
前記非一時的コンピュータ読取可能メモリはさらに、前記コントローラによって実行された場合、前記第2のセットのシステム・リソースに関連付けられた接続を自律的に解放する、ように構成されたコードを備える請求項23に記載のデバイス。
【請求項25】
前記非一時的コンピュータ読取可能メモリはさらに、前記コントローラによって実行された場合、
前記第1のセットのシステム・リソースへのアクセスを確立し、
前記第2のセットのシステム・リソースからのサービスを強いることを試みるハンドオーバ・コマンドを受信する、
ように構成されたコードを備える、請求項23に記載のデバイス。
【請求項26】
前記第1のセットのシステム・リソースは主に、回線交換ネットワーク要素を含み、前記第2のセットのシステム・リソースは主に、パケット交換ネットワーク要素を含む、請求項19に記載のデバイス。
【請求項27】
前記非一時的コンピュータ読取可能メモリはさらに、前記コントローラによって実行された場合、前記第2のセットのシステム・リソースが前記好適なサービスを提供しないものと判定するように構成されたコードをさらに備え、
前記好適なサービスが利用不可であるとの判定は、前記好適なサービスが関連付けられているネットワーク領域への登録が失敗したことに基づき、前記第1のセットのシステム・リソースは、特定のタイプのネットワーク領域に関連付けられた好適なサービスを提供する、請求項19に記載のデバイス。
【請求項28】
コンピューティング・デバイスによって実行された場合、第1のセットのシステム・リソースへのアクセスを取得するため、トランシーバを用いてメッセージを通信するように構成された、格納された機械実行可能な命令群を有する機械読取可能媒体を備え、
前記メッセージは、アクセス端末が、第2のセットのシステム・リソースと通信できることを隠す、コンピュータ・プログラム製品。
【請求項29】
コンピューティング・デバイスによって実行された場合、前記第2のセットのシステム・リソースから好適なサービスが利用可能ではないと判定するように構成された、格納された機械実行可能な命令群をさらに備える、請求項28に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項30】
コンピューティング・デバイスによって実行された場合、前記第1のセットのシステム・リソースから好適なサービスが利用可能であると判定するように構成された、格納された機械実行可能な命令群をさらに備える、請求項28に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項31】
コンピューティング・デバイスによって実行された場合、前記第2のセットのシステム・リソースに関連付けられた接続を自律的に解放するように構成された、格納された機械実行可能な命令群をさらに備える、請求項28に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項32】
コンピューティング・デバイスによって実行された場合、
特定のタイプの好適なサービスを求めて、前記第1のセットのシステム・リソースへのアクセスを要求し、
前記特定のタイプの好適なサービスを求めて、前記第1のセットのシステム・リソースへのアクセスに対する拒否を受信する、
ように構成された、格納された機械実行可能な命令群をさらに備えた、請求項28に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項33】
コンピューティング・デバイスによって実行された場合、
前記第1のセットのシステム・リソースへのアクセスを確立し、
前記第2のセットのシステム・リソースからのサービスを強いることを試みるハンドオーバ・コマンドを受信する、
ように構成された、格納された機械実行可能な命令群をさらに備えた、請求項32に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項34】
前記第1のセットのシステム・リソースは主に、回線交換ネットワーク要素を含み、前記第2のセットのシステム・リソースは主に、パケット交換ネットワーク要素を含む、請求項28に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項35】
コンピューティング・デバイスによって実行された場合、前記第2のセットのシステム・リソースが前記好適なサービスを提供しないものと判定するように構成された、格納された機械実行可能な命令群をさらに備え、
前記好適なサービスが利用不可であるとの判定は、前記好適なサービスが関連付けられているネットワーク領域への登録が失敗したことに基づき、前記第1のセットのシステム・リソースは、特定のタイプのネットワーク領域に関連付けられた好適なサービスを提供する、請求項28に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項36】
デバイスであって、
第1のセットのシステム・リソースを選択する手段と、
前記第1のセットのシステム・リソースへのアクセスを取得するためメッセージを通信する手段とを備え、
前記メッセージは、アクセス端末が、第2のセットのシステム・リソースと通信できることを隠す、デバイス。
【請求項37】
前記第2のセットのシステム・リソースから好適なサービスが利用可能ではないと判定する手段をさらに備える、請求項36に記載のデバイス。
【請求項38】
前記第1のセットのシステム・リソースから好適なサービスが利用可能であると判定する手段をさらに備える、請求項36に記載のデバイス。
【請求項39】
前記第2のセットのシステム・リソースに関連付けられた接続を自律的に解放する手段をさらに備える、請求項36に記載のデバイス。
【請求項40】
特定のタイプの好適なサービスを求めて、前記第1のセットのシステム・リソースへのアクセスを要求する手段と、
前記特定のタイプの好適なサービスを求めて、前記第1のセットのシステム・リソースへのアクセスに対する拒否を受信する手段と、
をさらに備える請求項36に記載のデバイス。
【請求項41】
前記第1のセットのシステム・リソースへのアクセスを確立する手段と、
前記第2のセットのシステム・リソースからのサービスを強いるハンドオーバ・コマンドを受信する手段と、
をさらに備える請求項36に記載のデバイス。
【請求項42】
前記第1のセットのシステム・リソースは主に、回線交換ネットワーク要素を含み、前記第2のセットのシステム・リソースは主に、パケット交換ネットワーク要素を含む、請求項36に記載のデバイス。
【請求項43】
前記第2のセットのシステム・リソースが前記好適なサービスを提供しないものと判定する手段をさらに備え、
前記好適なサービスが利用不可であるとの判定は、前記好適なサービスが関連付けられているネットワーク領域への登録が失敗したことに基づき、前記第1のセットのシステム・リソースは、特定のタイプのネットワーク領域に関連付けられた好適なサービスを提供する、請求項36に記載のデバイス。
【請求項44】
前記第2のセットのシステム・リソースへの転送を回避する手段は、前記第2のセットのシステム・リソースが、前記好適なサービスを提供することができないというネットワーク知識に基づく、請求項36に記載のデバイス。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【公表番号】特表2012−524503(P2012−524503A)
【公表日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−507326(P2012−507326)
【出願日】平成22年4月20日(2010.4.20)
【国際出願番号】PCT/US2010/031784
【国際公開番号】WO2010/123924
【国際公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年4月20日(2010.4.20)
【国際出願番号】PCT/US2010/031784
【国際公開番号】WO2010/123924
【国際公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
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