リッド開閉装置
【課題】リッドの開閉時にリッドと開口部との間に生じる隙間を狭くさせる。
【解決手段】リッド8の矢印X2方向への開閉動作に伴い、ストッパー14がカム26をリッド8の出し入れされる側に押し上げることによって、軸15がスリット13に沿って斜め上方のパネル開口部10の側に移動しながら軸支持ユニット19の軸ばね33を蓄勢させ、リッド8がパネル開口部10の側に押し上げられ、リッド8とパネル開口部10におけるリッド8の出し入れされる側の縁との間に生じる隙間G1が小さくなり、また、軸15がスリット13に沿って斜め上方に移動しながら軸支持ユニット19の軸ばね33を蓄勢させているので、隙間G1が一定に確保される。
【解決手段】リッド8の矢印X2方向への開閉動作に伴い、ストッパー14がカム26をリッド8の出し入れされる側に押し上げることによって、軸15がスリット13に沿って斜め上方のパネル開口部10の側に移動しながら軸支持ユニット19の軸ばね33を蓄勢させ、リッド8がパネル開口部10の側に押し上げられ、リッド8とパネル開口部10におけるリッド8の出し入れされる側の縁との間に生じる隙間G1が小さくなり、また、軸15がスリット13に沿って斜め上方に移動しながら軸支持ユニット19の軸ばね33を蓄勢させているので、隙間G1が一定に確保される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リッドの開閉時にリッドと開口部との間に生じる隙間を狭くすることができるリッド開閉装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図13は、従来のリッド開閉装置6を示す。図13において、リッド開閉装置6は、リッド8が軸61を回転中心として開閉するようになっている。しかしながら、軸61が定位置に設置されているので、リッド8の軸61がリッド8から離れるほど、リッド8の開閉時にリッド8とパネル開口部10との間に生じる隙間G2が大きくなり、物が隙間G2からリッド開閉装置6の内部に落下する可能性が高い。なお、図13おいて、47はリッド8のブラケット22に設けられたギヤー、48はボックス3に設けられたギヤー付オイルダンパー48であって、ギヤー付オイルダンパー48のギヤーとギヤー47とが互いに噛み合わせられる。そして、リッド8の開閉動作に伴いギヤー付オイルダンパー48のオイルの中に浸されている羽根がギヤー付オイルダンパー48のギヤーと一緒に回転してオイルから粘性による抵抗を受けて、リッド8の開閉速度が規制される。また、62はリッドばねであって、捻じりばねにより構成される。リッドばね62の一端部がボックス3に装着され、リッドばね62の他端部がブラケット22に装着される。そして、リッド8が閉じる際にリッドばね62が蓄勢され、リッド8が開く際にリッドばね62が蓄勢を放出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−331875号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
発明が解決しようとする問題点は、リッドの開閉時にリッドとパネル開口部との間に生じる隙間が大きくなるという点である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るリッド開閉装置は、リッドの開閉動作によるカムとストッパーとの接触に伴いリッドの回転中心を構成する軸がリッドの出し入れされる側に移動されることを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明に係るリッド開閉装置は、リッドが開閉する場合に、リッドと開口部との間に生じる隙間が狭くなるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】実施の形態1のリッド開閉装置を示す側面図的な模式図。
【図2】実施の形態1のリッド開閉装置を示す分解図。
【図3】実施の形態1の軸支持ユニットを示す分解図。
【図4】実施の形態1の軸支持ユニット及びリッド支持体を示す分解図。
【図5】実施の形態1の軸支持ユニットがリッド支持体に取り付けられた態様を示す斜視図。
【図6】実施の形態1のリッドの開閉動作を説明する側面図的な模式図模式図。
【図7】実施の形態1のリッドの開閉動作を説明する側面図的な模式図模式図。
【図8】実施の形態1のリッドの開閉動作を説明する側面図的な模式図模式図。
【図9】実施の形態1のリッドの開閉動作を説明する側面図的な模式図模式図。
【図10】実施の形態1のリッドの全開されたコンソールの態様を示す斜視図。
【図11】実施の形態2のリッド開閉装置を示す側面図的な模式図。
【図12】実施の形態3のリッド開閉装置を示す側面図的な模式図。
【図13】対比例の側面図的な模式図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書における「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」の方向は、図1の状態にリッド開閉装置6を置いて図1の紙面の前側から見た場合に特定される方向である。
【0009】
「実施形態1」
図1乃至図10を参照し、実施の形態1に係るリッド開閉装置6について説明する。先ず、図1に示すように、実施の形態1は、リッド8の開閉動作に伴ってリッド8の回転中心を構成する軸15がリッド8の出し入れされる側に移動されることによって、リッド8とパネル開口部10との間に生じる隙間G1が小さくなる特徴を有する。つまり、図1に示す実施の形態1のようにリッド8の軸15がリッド8の出し入れされる側に移動する構造であれば、隙間G1が隙間G2(図13参照)よりも小さくなり、物が隙間G1からリッド開閉装置6の内部に落下する可能性が低減する。リッド8は、軸15を回転中心として矢印X2方向に開閉する(矢印X2は、リッド8の開閉方向である)。
【0010】
図2を参照し、リッド開閉装置6の構造についてコンソールに用いられた場合を例として説明する。コンソール1は、コンソールカバー2及びボックス3を備える。コンソールカバー2は、図外の車体構成体に設置され、コンソールの基盤を構成する。ボックス3は、コンソールカバー2の上壁部に設けられたカバー開口部4からコンソールカバー2の内部に設置され、物入れを構成する。カバー開口部4は、リッド8で開閉される開口部を構成する。
【0011】
リッド開閉装置6は、トップパネル7、リッド8、リッドばね9を備える。トップパネル7は、リッド開閉装置6の基盤を構成し、コンソールカバー2の上壁部に取り付けられてカバー開口部4を塞ぐ。トップパネル7は、コンソールカバー2と別体に形成されたが、コンソールカバー2と同体に構成されてもよい。トップパネル7には、パネル開口部10、リッド支持体11が設けられる。トップパネル7がコンソールカバー2と同体に構成された場合、パネル開口部10及びリッド支持体11はコンソールカバー2に設けられる。
【0012】
パネル開口部10は、トップパネル7に上下方向に貫通する平面視角形な孔であって、リッド8で開閉される開口部を構成する。リッド支持体11は、パネル開口部10の前後方向に相対峙した一対であって、トップパネル7の裏面から下方に突出した板状として、トップパネル7に固定される。以下、リッド支持体11がパネル開口部10の前後方向に相対峙する場合を例示して説明するが、リッド支持体11はパネル開口部10の左右方向に相対峙する態様であってよい。
【0013】
リッド支持体11には、スリット13、ストッパー14、軸15、ばね係留部16、ラッチ17、棚18、軸支持ユニット19が設けられる。スリット13は、開閉するリッド8の出し入れされる側に配置され、後方から見て左から右に下り勾配を有し、軸15をリッド8の開閉方向(図1の矢印X2方向)と交差する斜め方向に誘導するように斜め方向に長くかつ前後方向に貫通する縦長孔である。ストッパー14は、スリット13よりも斜め下方の先に配置され、リッド支持体11の相対峙する側の内面から内側に突出し、リッド支持体11に固定される。軸15は、スリット13に1個ずつ斜め方向に移動可能に挿入され、開閉するリッド8の回転中心を構成する。ばね係留部16は、開閉するリッド8の出し入れされる側に設けられる。
【0014】
ラッチ17は、2本の腕20の根元部が1回押されると2本の腕20が閉じてリッド8の側のストライカー25を掴み、その状態において2本の腕20の根元部がもう1回押されると2本の腕20が開いてストライカー25を解放することができる構造であって、2本の腕20を支持するラッチ17の筐体がリッド支持体11の内面に固定される。軸支持ユニット19は、スリット13に移動可能に挿入された軸15に下方に向かう弾性的な荷重を与えるものであって、軸支持ユニット19の筐体がリッド支持体11の外面に固定される。軸支持ユニット19及びその取り付けについては、図3乃至図5で詳述する。
【0015】
図2において、リッド8は、トップパネル7に取り付けられ、トップパネル7のパネル開口部10を開閉する。リッド8には、ブラケット22が設けられる。ブラケット22は、パネル開口部10を経由してリッド支持体11の内側に挿入されるように、前後方向に相対峙し、リッド8の裏面から下方に突出した板状として、リッド8に固定される。ブラケット22には、軸用孔23、ばね係留部24、ストライカー25、カム26が設けられる。軸用孔23は、軸15を回転可能に挿入させる前後方向に貫通する丸孔である。ばね係留部24は、リッド8の側に設けられる。
【0016】
ストライカー25は、ブラケット22の外面から前方又は後方に突出するように、ブラケット22に固定される。カム26は、リッド8がパネル開口部10を塞いだ全閉状態においてストッパー14から離れており、リッド8が開閉すると、その開閉角度によってトップパネル7の側のストッパー14に接触する。このカム26がストッパー14に接触すると、ブラケット22がリッド8の開閉に伴いリッド8の出し入れされる側に押し上げられ、リッド8の軸15が軸支持ユニット19の弾性に抗してスリット13に沿って斜め上方に移動させられ、リッド8とパネル開口部10との間に生じる隙間G1(図1参照)が小さくなる。
【0017】
図2において、リッドばね9は、コイルスプリングにより構成される。リッドばね9の上端部がリッド8の側のばね係留部24に装着され、リッドばね9の下端部がトップパネル7の側のばね係留部16に装着されることによって、リッドばね9がリッド8に開く方向の弾性的な荷重を与える。
【0018】
ボックス3は、パネル開口部10を経由してリッド8の側のブラケット22の内側に挿入されるような箱形の容器である。ボックス3の上部にはボックス開口部28が設けられる。ボックス開口部28には、フランジ29がボックス開口部28から横方向外側に突出する。ボックス開口部28が上に向けられ、ボックス3がパネル開口部10を経由してブラケット22の内側に挿入された場合、フランジ29がリッド支持体11の棚18で支持される。フランジ29には、逃避溝30がリッド8の出し入れされる側に位置して設けられる。逃避溝30は、上下方向及びリッド8の出し入れされる側に開口する。
【0019】
次に、図3を参照し、軸支持ユニット19の構造について説明する。軸支持ユニット19は、ユニット容器32、軸ばね33、軸支持体34を備える。ユニット容器32には、内部収容部36、収容開口部37、逃避部38、取付足39が設けられる。内部収容部36は、軸ばね33及び軸支持体34の一部を収容する空間として、ユニット容器32の内部に配置される。収容開口部37は、ユニット容器32の一部が除去された態様である。逃避部38は、ユニット容器32の別の一部が除去された態様である。取付足39は、複数設けられ、ユニット容器32の外面から外側に突出した部材の先端にフック40を有する。軸ばね33は、コイルばねにより構成される。軸ばね33は、スリット13に挿入された軸15をリッド8(図1参照)から離れる方向に付勢する。図3において、軸支持体34は、一端部と他端部とが互いに直角に交差するように曲げられた板状からなる態様である。軸支持体34の一端部には、軸用孔41が設けられる。軸支持体34の他端部には、突起42が設けられる。
【0020】
軸支持ユニット19は、次のように組み立てられる。軸ばね33と軸支持体34の一部としての他端部とが収容開口部37から内部収容部36に収容されることによって、軸支持体34の軸用孔41を有する一端部が逃避部38を経由してユニット容器32よりも外側に突出し、軸ばね33が軸支持体34の他端部を逃避部38の設けられたユニット容器32の一側壁に押し付ける。軸ばね33と軸支持体34の他端部とが内部収容部36に収容される場合、軸ばね33の一端部が突起42で支持されて、軸ばね33の内部収容部36からの脱落を防止することができる。
【0021】
また、図4及び図5を参照し、軸支持ユニット19がリッド支持体11に取り付けられる構造について説明する。図4に示すように、リッド支持体11には、ユニット取付孔43が取付足39の個数と同じ個数設けられる。そして、軸支持ユニット19の取付足39がユニット取付孔43に挿入されることによって、取付足39のフック40がユニット取付孔43から突出してユニット取付孔43の周りのリッド支持体11に装着される。これによって、図5に示すように、軸支持ユニット19がリッド支持体11に固定される。
【0022】
図5において、軸支持体34の軸用孔41を有する一端部はスリット13の下り勾配と平行する方向に移動可能であって、軸支持体34の一端部がスリット13の下り勾配と平行する方向に移動してユニット容器32からの突出量が変化する。軸用孔41には、スリット13に移動可能に装着された軸15の一部が回転可能に装着される。そして、軸支持体34の一端部がユニット容器32の内部に引き込まれる場合、軸15が逃避部38を通過する。
【0023】
次に、図6乃至図9を参照し、リッド8の開閉動作について説明する。先ず、図6は、リッド8の全閉状態を示す。図6では、カム26がストッパー14から離れており、リッド8の軸15が軸支持ユニット19の軸ばね33の弾性的な荷重で下方に押されてスリット13の最下部に受け止められている。そして、ストライカー25がラッチ17に掴まれているので、リッドばね9の弾性によってリッド8が開くことはない。このようにリッド8が全閉した状態において、人がリッド8の自由端部の側を矢印X1で示すように下方に押すと、ラッチ17がストライカー25を解放し、リッド8がリッドばね9の収縮する弾性的な荷重で軸15を回転中心として矢印X2方向に開き始める。このリッド8の開放が進行するのに伴って、図7に示すように、カム26がストッパー14に接触する。
【0024】
引き続き、リッド8の開放がリッドばね9の収縮する弾性的な荷重で進行するのに伴って、図8に示すように、ストッパー14がカム26をリッド8の出し入れされる側に押し上げる。これによって、軸15がスリット13に沿って斜め上方に移動しながら軸支持ユニット19の軸ばね33を蓄勢させ、リッド8がパネル開口部10の側に押し上げられ、リッド8とパネル開口部10におけるリッド8の出し入れされる側の縁との間に生じる隙間G1が小さくなる。また、軸15がスリット13に沿って斜め上方に移動しながら軸支持ユニット19の軸ばね33を蓄勢させているので、隙間G1が一定に確保される。
【0025】
更に、リッド8の開放がリッドばね9の収縮する弾性的な荷重で進行するのに伴って、図9に示すように、リッド8の裏面側の部分が例えばリッド支持体11のリッド8の出し入れされる側の部分で受け止められ、リッド8が垂直な最も開放された全開の状態になる。リッド8が全閉状態から全開状態になるまでの間においては、軸支持ユニット19の軸ばね33による弾性的な荷重(上記蓄勢を放出する弾性)で軸15をスリット13に沿って斜め下方に押し下げる。そして、リッド8が全開状態になると、図9に示すように、カム26がストッパー14に接触したまま、軸15がスリット13の最下部に受け止められ、リッド8とパネル開口部10との間の隙間G3が最も小さくなる(G1>G3)。リッド8が全開された状態は、図10に示される。
【0026】
「実施の形態2」
図11は、実施の形態2に係るリッド開閉装置6を示す。図11において、リッド8のブラケット22にはギヤー47が設けられ、トップパネル7のリッド支持体11にはギヤー付オイルダンパー48が設けられ、ギヤー付オイルダンパー48のギヤーとギヤー47とが互いに噛み合わせられる。そして、リッド8が開閉動作すると、ギヤー付オイルダンパー48のオイルの中に浸されている羽根がギヤー付オイルダンパー48のギヤーと一緒に回転してオイルから粘性による抵抗を受けて、リッド8の開閉速度が規制される構造である。つまり、ギヤー付オイルダンパー48はリッド8の開閉速度を制御する制動部材である。ギヤー47は図1のカム26に代わって設けられた部材であり、ギヤー付オイルダンパー48は図1のストッパー14に代わって設けられた部材である。
【0027】
図11に示したギヤー47及びギヤー付オイルダンパー48を図2に示したカム26を廃止したブラケット22の一方とストッパー14を廃止したリッド支持体11の一方とに設けることによって、図2に示したブラケット22の他方のカム26とリッド支持体11の他方のストッパー14との共同作業が行えるようにしてもよい。
【0028】
「実施の形態3」
図12は、実施の形態3に係るリッド開閉装置6を示す。図12では、軸用孔23
に挿入された軸51がブラケット22に固定された点が図1の軸15と異なり、リッドばね52が捻じりばねによって構成される点が図1のリッドばね9と異なり、軸ばね53が引張ばねによって構成される点が図1の軸ばね33と異なる。
【0029】
具体的には、軸51はリッド支持体11のスリット13に移動可能に挿入される。リッドばね52のコイル部は、軸51を離れて囲むように軸51に外嵌装着される。リッドばね52の一端部は、軸51に固定される。リッドばね52の他端部は、ブラケット22に固定される。これによって、リッド8が閉じられるのに伴いリッドばね52が蓄勢し、蓄勢したリッドばね52がリッド8に開く方向への弾性を与える。軸ばね53の一端部は、軸51に装着される。軸ばね53の他端部は、リッド支持体11に設けられたばね係留部54に装着される。これによって、カム26がストッパー14で押されてブラケット22が矢印X3方向に移動するのに伴い軸ばね53が蓄勢し、蓄勢した軸ばね53がブラケット22に矢印4方向への弾性を与える。
【0030】
蓄勢したリッドばね52の反力を利用して、軸51に矢印X4方向の弾性的な荷重を与えることによって、軸ばね53を廃止してもよい。
【0031】
図1に示したリッド開閉装置6は、自動車のコンソール1以外の灰皿のリッド又は小物入れリッドにも使用可能である。
【符号の説明】
【0032】
1はコンソール、2はコンソールカバー、3はボックス、4はカバー開口部、5は欠番、6はリッド開閉装置、7はトップパネル、8はリッド、9はリッドばね、10はパネル開口部、11はリッド支持体、12は欠番、13はスリット、14はストッパー、15は軸、16はばね係留部、17はラッチ、18は棚、19は軸支持ユニット、20は腕、21は欠番、22はブラケット、23は軸用孔、24はばね係留部、25はストライカー、26はカム、27は欠番、28はボックス開口部、29はフランジ、30は逃避溝、31は欠番、32はユニット容器、33は軸ばね、34は軸支持体、35は欠番、36は内部収容部、37は収容開口部、38は逃避部、39は取付足、40はフック、41は軸用孔、42は突起、43はユニット取付孔、44乃至46は欠番、47はギヤー、48はギヤー付オイルダンパー、49;50は欠番、51は軸、52はリッドばね、53は軸ばね、54はばね係留部、55乃至60は欠番、61は回転中心、G1;G2は隙間。
【技術分野】
【0001】
本発明は、リッドの開閉時にリッドと開口部との間に生じる隙間を狭くすることができるリッド開閉装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図13は、従来のリッド開閉装置6を示す。図13において、リッド開閉装置6は、リッド8が軸61を回転中心として開閉するようになっている。しかしながら、軸61が定位置に設置されているので、リッド8の軸61がリッド8から離れるほど、リッド8の開閉時にリッド8とパネル開口部10との間に生じる隙間G2が大きくなり、物が隙間G2からリッド開閉装置6の内部に落下する可能性が高い。なお、図13おいて、47はリッド8のブラケット22に設けられたギヤー、48はボックス3に設けられたギヤー付オイルダンパー48であって、ギヤー付オイルダンパー48のギヤーとギヤー47とが互いに噛み合わせられる。そして、リッド8の開閉動作に伴いギヤー付オイルダンパー48のオイルの中に浸されている羽根がギヤー付オイルダンパー48のギヤーと一緒に回転してオイルから粘性による抵抗を受けて、リッド8の開閉速度が規制される。また、62はリッドばねであって、捻じりばねにより構成される。リッドばね62の一端部がボックス3に装着され、リッドばね62の他端部がブラケット22に装着される。そして、リッド8が閉じる際にリッドばね62が蓄勢され、リッド8が開く際にリッドばね62が蓄勢を放出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−331875号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
発明が解決しようとする問題点は、リッドの開閉時にリッドとパネル開口部との間に生じる隙間が大きくなるという点である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るリッド開閉装置は、リッドの開閉動作によるカムとストッパーとの接触に伴いリッドの回転中心を構成する軸がリッドの出し入れされる側に移動されることを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明に係るリッド開閉装置は、リッドが開閉する場合に、リッドと開口部との間に生じる隙間が狭くなるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】実施の形態1のリッド開閉装置を示す側面図的な模式図。
【図2】実施の形態1のリッド開閉装置を示す分解図。
【図3】実施の形態1の軸支持ユニットを示す分解図。
【図4】実施の形態1の軸支持ユニット及びリッド支持体を示す分解図。
【図5】実施の形態1の軸支持ユニットがリッド支持体に取り付けられた態様を示す斜視図。
【図6】実施の形態1のリッドの開閉動作を説明する側面図的な模式図模式図。
【図7】実施の形態1のリッドの開閉動作を説明する側面図的な模式図模式図。
【図8】実施の形態1のリッドの開閉動作を説明する側面図的な模式図模式図。
【図9】実施の形態1のリッドの開閉動作を説明する側面図的な模式図模式図。
【図10】実施の形態1のリッドの全開されたコンソールの態様を示す斜視図。
【図11】実施の形態2のリッド開閉装置を示す側面図的な模式図。
【図12】実施の形態3のリッド開閉装置を示す側面図的な模式図。
【図13】対比例の側面図的な模式図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書における「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」の方向は、図1の状態にリッド開閉装置6を置いて図1の紙面の前側から見た場合に特定される方向である。
【0009】
「実施形態1」
図1乃至図10を参照し、実施の形態1に係るリッド開閉装置6について説明する。先ず、図1に示すように、実施の形態1は、リッド8の開閉動作に伴ってリッド8の回転中心を構成する軸15がリッド8の出し入れされる側に移動されることによって、リッド8とパネル開口部10との間に生じる隙間G1が小さくなる特徴を有する。つまり、図1に示す実施の形態1のようにリッド8の軸15がリッド8の出し入れされる側に移動する構造であれば、隙間G1が隙間G2(図13参照)よりも小さくなり、物が隙間G1からリッド開閉装置6の内部に落下する可能性が低減する。リッド8は、軸15を回転中心として矢印X2方向に開閉する(矢印X2は、リッド8の開閉方向である)。
【0010】
図2を参照し、リッド開閉装置6の構造についてコンソールに用いられた場合を例として説明する。コンソール1は、コンソールカバー2及びボックス3を備える。コンソールカバー2は、図外の車体構成体に設置され、コンソールの基盤を構成する。ボックス3は、コンソールカバー2の上壁部に設けられたカバー開口部4からコンソールカバー2の内部に設置され、物入れを構成する。カバー開口部4は、リッド8で開閉される開口部を構成する。
【0011】
リッド開閉装置6は、トップパネル7、リッド8、リッドばね9を備える。トップパネル7は、リッド開閉装置6の基盤を構成し、コンソールカバー2の上壁部に取り付けられてカバー開口部4を塞ぐ。トップパネル7は、コンソールカバー2と別体に形成されたが、コンソールカバー2と同体に構成されてもよい。トップパネル7には、パネル開口部10、リッド支持体11が設けられる。トップパネル7がコンソールカバー2と同体に構成された場合、パネル開口部10及びリッド支持体11はコンソールカバー2に設けられる。
【0012】
パネル開口部10は、トップパネル7に上下方向に貫通する平面視角形な孔であって、リッド8で開閉される開口部を構成する。リッド支持体11は、パネル開口部10の前後方向に相対峙した一対であって、トップパネル7の裏面から下方に突出した板状として、トップパネル7に固定される。以下、リッド支持体11がパネル開口部10の前後方向に相対峙する場合を例示して説明するが、リッド支持体11はパネル開口部10の左右方向に相対峙する態様であってよい。
【0013】
リッド支持体11には、スリット13、ストッパー14、軸15、ばね係留部16、ラッチ17、棚18、軸支持ユニット19が設けられる。スリット13は、開閉するリッド8の出し入れされる側に配置され、後方から見て左から右に下り勾配を有し、軸15をリッド8の開閉方向(図1の矢印X2方向)と交差する斜め方向に誘導するように斜め方向に長くかつ前後方向に貫通する縦長孔である。ストッパー14は、スリット13よりも斜め下方の先に配置され、リッド支持体11の相対峙する側の内面から内側に突出し、リッド支持体11に固定される。軸15は、スリット13に1個ずつ斜め方向に移動可能に挿入され、開閉するリッド8の回転中心を構成する。ばね係留部16は、開閉するリッド8の出し入れされる側に設けられる。
【0014】
ラッチ17は、2本の腕20の根元部が1回押されると2本の腕20が閉じてリッド8の側のストライカー25を掴み、その状態において2本の腕20の根元部がもう1回押されると2本の腕20が開いてストライカー25を解放することができる構造であって、2本の腕20を支持するラッチ17の筐体がリッド支持体11の内面に固定される。軸支持ユニット19は、スリット13に移動可能に挿入された軸15に下方に向かう弾性的な荷重を与えるものであって、軸支持ユニット19の筐体がリッド支持体11の外面に固定される。軸支持ユニット19及びその取り付けについては、図3乃至図5で詳述する。
【0015】
図2において、リッド8は、トップパネル7に取り付けられ、トップパネル7のパネル開口部10を開閉する。リッド8には、ブラケット22が設けられる。ブラケット22は、パネル開口部10を経由してリッド支持体11の内側に挿入されるように、前後方向に相対峙し、リッド8の裏面から下方に突出した板状として、リッド8に固定される。ブラケット22には、軸用孔23、ばね係留部24、ストライカー25、カム26が設けられる。軸用孔23は、軸15を回転可能に挿入させる前後方向に貫通する丸孔である。ばね係留部24は、リッド8の側に設けられる。
【0016】
ストライカー25は、ブラケット22の外面から前方又は後方に突出するように、ブラケット22に固定される。カム26は、リッド8がパネル開口部10を塞いだ全閉状態においてストッパー14から離れており、リッド8が開閉すると、その開閉角度によってトップパネル7の側のストッパー14に接触する。このカム26がストッパー14に接触すると、ブラケット22がリッド8の開閉に伴いリッド8の出し入れされる側に押し上げられ、リッド8の軸15が軸支持ユニット19の弾性に抗してスリット13に沿って斜め上方に移動させられ、リッド8とパネル開口部10との間に生じる隙間G1(図1参照)が小さくなる。
【0017】
図2において、リッドばね9は、コイルスプリングにより構成される。リッドばね9の上端部がリッド8の側のばね係留部24に装着され、リッドばね9の下端部がトップパネル7の側のばね係留部16に装着されることによって、リッドばね9がリッド8に開く方向の弾性的な荷重を与える。
【0018】
ボックス3は、パネル開口部10を経由してリッド8の側のブラケット22の内側に挿入されるような箱形の容器である。ボックス3の上部にはボックス開口部28が設けられる。ボックス開口部28には、フランジ29がボックス開口部28から横方向外側に突出する。ボックス開口部28が上に向けられ、ボックス3がパネル開口部10を経由してブラケット22の内側に挿入された場合、フランジ29がリッド支持体11の棚18で支持される。フランジ29には、逃避溝30がリッド8の出し入れされる側に位置して設けられる。逃避溝30は、上下方向及びリッド8の出し入れされる側に開口する。
【0019】
次に、図3を参照し、軸支持ユニット19の構造について説明する。軸支持ユニット19は、ユニット容器32、軸ばね33、軸支持体34を備える。ユニット容器32には、内部収容部36、収容開口部37、逃避部38、取付足39が設けられる。内部収容部36は、軸ばね33及び軸支持体34の一部を収容する空間として、ユニット容器32の内部に配置される。収容開口部37は、ユニット容器32の一部が除去された態様である。逃避部38は、ユニット容器32の別の一部が除去された態様である。取付足39は、複数設けられ、ユニット容器32の外面から外側に突出した部材の先端にフック40を有する。軸ばね33は、コイルばねにより構成される。軸ばね33は、スリット13に挿入された軸15をリッド8(図1参照)から離れる方向に付勢する。図3において、軸支持体34は、一端部と他端部とが互いに直角に交差するように曲げられた板状からなる態様である。軸支持体34の一端部には、軸用孔41が設けられる。軸支持体34の他端部には、突起42が設けられる。
【0020】
軸支持ユニット19は、次のように組み立てられる。軸ばね33と軸支持体34の一部としての他端部とが収容開口部37から内部収容部36に収容されることによって、軸支持体34の軸用孔41を有する一端部が逃避部38を経由してユニット容器32よりも外側に突出し、軸ばね33が軸支持体34の他端部を逃避部38の設けられたユニット容器32の一側壁に押し付ける。軸ばね33と軸支持体34の他端部とが内部収容部36に収容される場合、軸ばね33の一端部が突起42で支持されて、軸ばね33の内部収容部36からの脱落を防止することができる。
【0021】
また、図4及び図5を参照し、軸支持ユニット19がリッド支持体11に取り付けられる構造について説明する。図4に示すように、リッド支持体11には、ユニット取付孔43が取付足39の個数と同じ個数設けられる。そして、軸支持ユニット19の取付足39がユニット取付孔43に挿入されることによって、取付足39のフック40がユニット取付孔43から突出してユニット取付孔43の周りのリッド支持体11に装着される。これによって、図5に示すように、軸支持ユニット19がリッド支持体11に固定される。
【0022】
図5において、軸支持体34の軸用孔41を有する一端部はスリット13の下り勾配と平行する方向に移動可能であって、軸支持体34の一端部がスリット13の下り勾配と平行する方向に移動してユニット容器32からの突出量が変化する。軸用孔41には、スリット13に移動可能に装着された軸15の一部が回転可能に装着される。そして、軸支持体34の一端部がユニット容器32の内部に引き込まれる場合、軸15が逃避部38を通過する。
【0023】
次に、図6乃至図9を参照し、リッド8の開閉動作について説明する。先ず、図6は、リッド8の全閉状態を示す。図6では、カム26がストッパー14から離れており、リッド8の軸15が軸支持ユニット19の軸ばね33の弾性的な荷重で下方に押されてスリット13の最下部に受け止められている。そして、ストライカー25がラッチ17に掴まれているので、リッドばね9の弾性によってリッド8が開くことはない。このようにリッド8が全閉した状態において、人がリッド8の自由端部の側を矢印X1で示すように下方に押すと、ラッチ17がストライカー25を解放し、リッド8がリッドばね9の収縮する弾性的な荷重で軸15を回転中心として矢印X2方向に開き始める。このリッド8の開放が進行するのに伴って、図7に示すように、カム26がストッパー14に接触する。
【0024】
引き続き、リッド8の開放がリッドばね9の収縮する弾性的な荷重で進行するのに伴って、図8に示すように、ストッパー14がカム26をリッド8の出し入れされる側に押し上げる。これによって、軸15がスリット13に沿って斜め上方に移動しながら軸支持ユニット19の軸ばね33を蓄勢させ、リッド8がパネル開口部10の側に押し上げられ、リッド8とパネル開口部10におけるリッド8の出し入れされる側の縁との間に生じる隙間G1が小さくなる。また、軸15がスリット13に沿って斜め上方に移動しながら軸支持ユニット19の軸ばね33を蓄勢させているので、隙間G1が一定に確保される。
【0025】
更に、リッド8の開放がリッドばね9の収縮する弾性的な荷重で進行するのに伴って、図9に示すように、リッド8の裏面側の部分が例えばリッド支持体11のリッド8の出し入れされる側の部分で受け止められ、リッド8が垂直な最も開放された全開の状態になる。リッド8が全閉状態から全開状態になるまでの間においては、軸支持ユニット19の軸ばね33による弾性的な荷重(上記蓄勢を放出する弾性)で軸15をスリット13に沿って斜め下方に押し下げる。そして、リッド8が全開状態になると、図9に示すように、カム26がストッパー14に接触したまま、軸15がスリット13の最下部に受け止められ、リッド8とパネル開口部10との間の隙間G3が最も小さくなる(G1>G3)。リッド8が全開された状態は、図10に示される。
【0026】
「実施の形態2」
図11は、実施の形態2に係るリッド開閉装置6を示す。図11において、リッド8のブラケット22にはギヤー47が設けられ、トップパネル7のリッド支持体11にはギヤー付オイルダンパー48が設けられ、ギヤー付オイルダンパー48のギヤーとギヤー47とが互いに噛み合わせられる。そして、リッド8が開閉動作すると、ギヤー付オイルダンパー48のオイルの中に浸されている羽根がギヤー付オイルダンパー48のギヤーと一緒に回転してオイルから粘性による抵抗を受けて、リッド8の開閉速度が規制される構造である。つまり、ギヤー付オイルダンパー48はリッド8の開閉速度を制御する制動部材である。ギヤー47は図1のカム26に代わって設けられた部材であり、ギヤー付オイルダンパー48は図1のストッパー14に代わって設けられた部材である。
【0027】
図11に示したギヤー47及びギヤー付オイルダンパー48を図2に示したカム26を廃止したブラケット22の一方とストッパー14を廃止したリッド支持体11の一方とに設けることによって、図2に示したブラケット22の他方のカム26とリッド支持体11の他方のストッパー14との共同作業が行えるようにしてもよい。
【0028】
「実施の形態3」
図12は、実施の形態3に係るリッド開閉装置6を示す。図12では、軸用孔23
に挿入された軸51がブラケット22に固定された点が図1の軸15と異なり、リッドばね52が捻じりばねによって構成される点が図1のリッドばね9と異なり、軸ばね53が引張ばねによって構成される点が図1の軸ばね33と異なる。
【0029】
具体的には、軸51はリッド支持体11のスリット13に移動可能に挿入される。リッドばね52のコイル部は、軸51を離れて囲むように軸51に外嵌装着される。リッドばね52の一端部は、軸51に固定される。リッドばね52の他端部は、ブラケット22に固定される。これによって、リッド8が閉じられるのに伴いリッドばね52が蓄勢し、蓄勢したリッドばね52がリッド8に開く方向への弾性を与える。軸ばね53の一端部は、軸51に装着される。軸ばね53の他端部は、リッド支持体11に設けられたばね係留部54に装着される。これによって、カム26がストッパー14で押されてブラケット22が矢印X3方向に移動するのに伴い軸ばね53が蓄勢し、蓄勢した軸ばね53がブラケット22に矢印4方向への弾性を与える。
【0030】
蓄勢したリッドばね52の反力を利用して、軸51に矢印X4方向の弾性的な荷重を与えることによって、軸ばね53を廃止してもよい。
【0031】
図1に示したリッド開閉装置6は、自動車のコンソール1以外の灰皿のリッド又は小物入れリッドにも使用可能である。
【符号の説明】
【0032】
1はコンソール、2はコンソールカバー、3はボックス、4はカバー開口部、5は欠番、6はリッド開閉装置、7はトップパネル、8はリッド、9はリッドばね、10はパネル開口部、11はリッド支持体、12は欠番、13はスリット、14はストッパー、15は軸、16はばね係留部、17はラッチ、18は棚、19は軸支持ユニット、20は腕、21は欠番、22はブラケット、23は軸用孔、24はばね係留部、25はストライカー、26はカム、27は欠番、28はボックス開口部、29はフランジ、30は逃避溝、31は欠番、32はユニット容器、33は軸ばね、34は軸支持体、35は欠番、36は内部収容部、37は収容開口部、38は逃避部、39は取付足、40はフック、41は軸用孔、42は突起、43はユニット取付孔、44乃至46は欠番、47はギヤー、48はギヤー付オイルダンパー、49;50は欠番、51は軸、52はリッドばね、53は軸ばね、54はばね係留部、55乃至60は欠番、61は回転中心、G1;G2は隙間。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リッドと、リッドで開閉される開口部と、開口部を形成した部材に設けられたリッド支持体と、リッドに設けられたブラケットと、リッドの回転中心を構成するブラケットに設けられた軸と、軸をリッドの開閉方向と交差する斜め方向に誘導するようにリッド支持体に設けられたスリットと、スリットに挿入された軸をリッドから離れる方向に付勢する軸ばねと、ブラケット設けられたカムと、リッドの開閉動作に伴ってカムに接触するストッパーとを備え、リッドの開閉動作によるカムとストッパーとの接触に伴いリッドの回転中心を構成する軸がリッドの出し入れされる側に移動されることを特徴とするリッド開閉装置。
【請求項2】
カムがギヤーとして構成され、ストッパーがギヤー付オイルダンパーとして構成されたことを特徴とする請求項1記載のリッド開閉装置。
【請求項3】
ブラケット及びリッド支持体のそれぞれ一対に構成され、一方のブラケットにはカムが設けられ、他方のブラケットにはギヤーが設けられ、一方のリッド支持体にはストッパーが設けられ、他方のリッド支持体にはギヤー付オイルダンパーが設けられことを特徴とする請求項1記載のリッド開閉装置。
【請求項1】
リッドと、リッドで開閉される開口部と、開口部を形成した部材に設けられたリッド支持体と、リッドに設けられたブラケットと、リッドの回転中心を構成するブラケットに設けられた軸と、軸をリッドの開閉方向と交差する斜め方向に誘導するようにリッド支持体に設けられたスリットと、スリットに挿入された軸をリッドから離れる方向に付勢する軸ばねと、ブラケット設けられたカムと、リッドの開閉動作に伴ってカムに接触するストッパーとを備え、リッドの開閉動作によるカムとストッパーとの接触に伴いリッドの回転中心を構成する軸がリッドの出し入れされる側に移動されることを特徴とするリッド開閉装置。
【請求項2】
カムがギヤーとして構成され、ストッパーがギヤー付オイルダンパーとして構成されたことを特徴とする請求項1記載のリッド開閉装置。
【請求項3】
ブラケット及びリッド支持体のそれぞれ一対に構成され、一方のブラケットにはカムが設けられ、他方のブラケットにはギヤーが設けられ、一方のリッド支持体にはストッパーが設けられ、他方のリッド支持体にはギヤー付オイルダンパーが設けられことを特徴とする請求項1記載のリッド開閉装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2010−215071(P2010−215071A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−63081(P2009−63081)
【出願日】平成21年3月16日(2009.3.16)
【出願人】(000138244)株式会社モルテン (105)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月16日(2009.3.16)
【出願人】(000138244)株式会社モルテン (105)
【Fターム(参考)】
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