説明

リッド開閉装置

【課題】リッドの閉まり終わりの速度をそれよりも前の時点における閉まり速度よりも遅くして、リッドを最後まで確実に閉じる。
【解決手段】リッド8が矢印X1方向に閉じ始められると、回転体22が案内部27から上向きに力を受けてリッド軸14の方向に近づくように、揺動アーム10がアームばね11を蓄勢させつつ閉まり速度を落とし、アーム軸21を回転中心してリッド軸14の方向に移動し、リッド8が全閉となる直前においては、回転体22が案内部27の終端部の縦壁部に衝突し、リッド8の閉じ動作が一旦停止し、揺動アーム10がアームばね11の弾性でリッド軸14から離れる方向に移動し、回転体22が緩衝部材13を圧縮しつつ、揺動アーム10をリッド軸14から離れる方向に移動して、引込部28と接触した回転体22が作用点となって揺動アーム10のリッド軸14の側を下方に引き込み、リッド8がゆっくりと閉め込められた全閉の状態になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リッドの閉まり終わりの速度をそれよりも前の時点における閉まり速度よりも遅くして、リッドが最後まで確実に閉じられるリッド開閉装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図9は、特許文献1で開示されたリッド開閉装置を示す。図9において、リッド開閉装置61は、リッド62が軸63を回転中心として開閉する構造であって、リッド62にはギヤー64が設けられ、収容部本体65にはギヤー付オイルダンパー66が設けられ、ギヤー付オイルダンパー66のギヤーとギヤー64とが互いに噛み合わせられる。そして、リッド62が開閉動作すると、ギヤー付オイルダンパー66のオイルの中に浸されている羽根がギヤー付オイルダンパー66のギヤーと一緒に回転してオイルから粘性による抵抗を受けて、リッド62の開閉速度が規制されるようになっている。しかしながら、近年、リッド62に設けられる部品が増加し、リッド62の重さが重くなってきているため、ギヤー付オイルダンパー66による抵抗を調整しても、リッドの閉まり始めの速度と閉まり終わりの速度との速度差が大きくなっているという欠点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−331875号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
発明が解決しようとする課題は、リッドの閉まり始めの速度と閉まり終わりの速度との速度差が大きいという点である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るリッド開閉装置は、リッドが閉じられる場合において、リッドが閉まるほど、リッドに設けた揺動アームの自由端部がリッド側の根元部を中心として捻じられ、アームばねの弾性が上がりってリッドの閉まり速度を遅くする。さらに、揺動アームの自由端部が壁に接触することで、一旦静止し、揺動アームの自由端部が引込部に引っ込まれながら緩衝部材による抵抗で、リッドがゆっくりと閉まり方向に引き込まれることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によるリッド開閉装置は、リッドの閉まり終わりの速度をそれよりも前の時点における閉まり速度よりも遅くして、リッドを最後まで確実に閉じることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】A図は実施の形態1のリッドの全開状態を示す側面図、B図はリッドの開閉途中状態を示す側面図、C図はリッドの全閉状態を示す側面図。
【図2】実施の形態1のリッド開閉装置を示す分解図。
【図3】実施の形態1のリッド開閉装置のリッドの全閉状態を示す側面図。
【図4】実施の形態1のリッド開閉装置のリッドの全開状態を示す斜視図。
【図5】実施の形態2のオイルダンパーの取付構造を示す斜視図。
【図6】実施の形態3のエアーダンパーを示す模式図。
【図7】実施の形態4のリッド開閉装置を示す斜視図。
【図8】実施の形態4のリッド開閉装置の開閉動作を示す側面図的な模式図。
【図9】従来のリッド開閉装置を示す側面図的な模式図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本明細書における「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」の方向は、図4の状態にリッド開閉装置7を置いて矢印Sで示す前側から見た場合に特定される方向である。
【0009】
「実施の形態1」
図1乃至図4を参照し、実施の形態1に係るリッド開閉装置7について説明する。先ず、図1のC図に示すように、実施の形態1は、リッド8が閉じられる場合において、揺動アーム10の自由端部の側の誘導体22が案内部27を滑り降りる毎にアームばね11の弾性で閉まり方向への抵抗となり、引込部28に引込まれることによって、閉まり方向への抵抗が閉まる方向への荷重に変化し、低反発部材13がアームばね11の弾性の復元に抵抗を与えることによって、リッド8の閉まり終わりの速度をそれよりも前の時点における閉まり速度よりも遅くして、リッド8を最後まで確実に閉じる特徴を有する。この特徴の動作は、リッド開閉装置7の開閉動作として図1のA図乃至C図を参照しつつ後述する。
【0010】
次に、図2を参照し、リッド開閉装置7の構造についてコンソール1に用いられた場合を例として説明する。図2では、可動ヒンジ9、揺動アーム10、アームばね11、固定ヒンジ12、リッド軸14は、コンソールカバー2やボックス3に比べて形が小さいので、コンソールカバー2やボックス3よりも拡大して図示してある。
【0011】
コンソール1は、コンソールカバー2及びボックス3を備える。コンソールカバー2は、図外の車体構成体に設置され、コンソール1の基盤としての収容部本体を構成する。ボックス3は、コンソールカバー2の上壁部に設けられたカバー開口部4からコンソールカバー2の内部に設置される箱形の容器であって、物入れを構成する。ボックス3の上部には、ボックス開口部5が設けられる。カバー開口部4及びボックス開口部5は、リッド8で開閉される開口部を構成する。ボックス3は、コンソールカバー2と別体に形成されたが、コンソールカバー2と同体に構成されてもよい。ボックス3がコンソールカバー2と同体に構成された場合、固定ヒンジ12はコンソールカバー2に設けられてもよい。
【0012】
リッド開閉装置7は、コンソールカバー2以外に、リッド8、可動ヒンジ9、揺動アーム10、アームばね11、固定ヒンジ12、低反発部材13、リッド軸14を備える。リッド8は、コンソールカバー2に取り付けられ、カバー開口部4を開閉する。可動ヒンジ9は、リッド8の一端部に固定され、リッド8のカバー開口部4の側に向けられる内側に突出する。可動ヒンジ9には、突片16がリッド8の開閉方向と直交す左右方向に相対峙した一対として設けられる。突片16には、軸用孔17、アーム用孔18、ばね係留部19が設けられる。軸用孔17とアーム用孔18及びばね係留部19は、左右方向に貫通する。
【0013】
揺動アーム10は、左右方向に相対峙した一対として設けられる。揺動アーム10の基端部(根元部と同義語)には、アーム軸21が揺動アーム10から左右方向の外側に突出して設けられる。揺動アーム10の自由端部には、誘導体22が揺動アーム10から左右方向の外側に突出して回転可能に設けられる。誘導体22は、リッド8が閉じられる場合に、案内部27から受ける作用によって、揺動アームの自由端部の側がリッド側の根元部を中心としてームばね11の弾力に抗して捻じられるようにするものである。そして、アーム軸21が突片16の相対峙する内側からアーム用孔18に装着されることによって、揺動アーム10がアーム軸21を回転中心として可動ヒンジ9にリッド8の開閉方向と平行する方向に回転可能に取り付けられる。
【0014】
アームばね11は、捻じりばねにより構成される。アームばね11のコイル部は、アーム軸21を離れて囲むようにアーム軸21に外嵌装着される。アームばね11の一端部は、可動ヒンジ9のばね係留部19に装着される。アームばね11の他端部は、揺動アーム10に固定される。つまり、アームばね11が可動ヒンジ9と可動ヒンジ9に設けられた揺動アーム10との双方に連結されて揺動アーム10の自由端部をリッド軸14から離れる方向に付勢する。アームばね11は、捻じりばね以外のコイルばねでもよい。
【0015】
固定ヒンジ12は、コンソールカバー2のカバー開口部4の前後方向の一端部に固定される。固定ヒンジ12には、支持片24が左右方向に相対峙した一対として設けられる。支持片24には、凹部25、軸用孔26、案内部27、引込部28が設けられる。凹部25は、支持片24の左右方向中央部に配置され、上及び左右に開口する。軸用孔26は左右方向に貫通する。案内部27は、リッド8が閉じられる場合に揺動アーム10の誘導体22の側の自由端部をリッド軸14の側に誘導する。具体的には、案内部27の誘導体22を接触させる側の面の軸用孔17からの曲率半径が、リッド8の全開側で誘導体22が接触する始端部からリッド8の全閉側で誘導体22が接触する終端部に行くにしたがって徐々に小さくなる弧を呈する。
【0016】
つまり、図1のA図に示すように、案内部27の軸用孔17と終端部との間の距離(半径)R1が案内部27の軸用孔17と始端部との間の距離(半径)R2よりも小さいので、リッド8が閉じられる場合に、案内部27が揺動アーム10の自由端部をリッド軸14の側に誘導する。引込部28は、リッド8が閉じられる方向の案内部27の終端部に設けられる。
【0017】
図2に戻り、低反発部材13は、緩衝部材として、低反発ウレタンのような部材により構成され、引込部28に装着され、リッド8が閉じられる場合においてアームばね11の弾性で揺動アーム10の自由端部の誘導体22が引込部28に引込まれることによって、緩衝部材が誘導体22で圧縮されてアームばね11の弾性の復元に抵抗を与える。
【0018】
リッド軸14は、軸心を左右方向に延長した態様である。そして、リッド8がコンソールカバー2に組み付けられる場合、可動ヒンジ9の一対の突片16と固定ヒンジ12の一対の凹部25とが互いに1個ずつ嵌め合わされ、一対のリッド軸14が可動ヒンジ9の軸用孔17と固定ヒンジ12の軸用孔26との双方に1個ずつ装着されることによって、可動ヒンジ9と固定ヒンジ12とが互いにリッド軸14を回転中心としてリッド8の開閉方向と平行する方向に回転可能に連結され、リッド8がコンソールカバー2にリッド軸14を回転中心として前後方向にと平行な方向に開閉可能に装着される。
【0019】
また、ボックス3がコンソールカバー2に装着されることによって、リッド開閉装置7の用いられたコンソール1が図3及び図4に示すような態様に組み立てられる。図3は、リッド8が全閉になった態様を示す。図4は、リッド8が開いた態様を示す。
【0020】
次に、図1を参照し、リッド開閉装置7の開閉動作について説明する。先ず、図1のA図は、リッド8の全開状態を示す。図1のA図では、揺動アーム10の誘導体22がアームばね11の弾性でリッド軸14から最も離れる位置に移動して案内部27の始端部に接触している。そして、リッド8が矢印X1方向に閉じ始められるに伴って、誘導体22が案内部27から上向きに力を受ける。これによって、誘導体22がリッド軸14の方向に近づくように、揺動アーム10がアームばね11を蓄勢させつつ、揺動アーム10の自由端部がアーム軸21を回転中心してリッド軸14の方向に移動する。
【0021】
引き続き、リッド8の閉じ動作が進行し、リッド8が全閉となる直前においては、アームばね11が揺動アーム10の自由端部をリッド軸14から離れる方向に戻す弾性的な荷重(上記蓄勢を放出する弾性)よりもリッド8の閉まる速度が速いため、図1のB図に示すように、誘導体22が案内部27の終端部の縦壁部に衝突し、リッド8の閉じ動作が一旦停止する。
【0022】
そして、リッド8の閉じ動作が一旦停止すると、図1のC図に示すように、揺動アーム10の自由端部がアームばね11の弾性的な荷重でリッド軸14から離れる方向に移動し、誘導体22が低反発部材13を圧縮しつつ、アームばね11の弾性的な荷重の一部が吸収され、そのアームばね11の残りの弾性的な荷重が揺動アーム10の自由端部をリッド軸14から離れる方向に移動する。これによって、引込部28と接触した誘導体22が作用点となって揺動アーム10のリッド軸14の側を下方に引き込み、リッド8がゆっくりと閉め込められた全閉の状態になる。つまり、リッド8が閉じられる場合においてアームばね11の弾性で揺動アーム10の自由端部が引込部28に引込まれることによってアームばね11の弾性の復元に抵抗を与えることによって、リッド8が全閉となる時点でゆっくりと確実に閉まる。
【0023】
「実施の形態2」
図5を参照し、実施の形態2に係る可動ヒンジ9に設けられる緩衝部材としてのオイルダンパー30の構造について説明する。図4において、オイルダンパー30は、オイルダンパー30のダンパー容器31に注入されたオイルの中に浸されている図外の羽根がオイルダンパー30の出力軸32と一緒に回転してオイルから粘性による抵抗を受けて、リッド8の開閉速度を規制する構造である。ダンパー容器31の外面には、ストッパー33が設けられる。出力軸32の端部には連結部34が設けられる。
【0024】
可動ヒンジ9には、ブラケット36が固定される。ブラケット36には、ダンパー用孔37が左右方向に貫通して設けられる。ダンパー用孔37には、ストッパー38が設けられる。そして、ダンパー容器31がダンパー用孔37に挿入されると、ストッパー33とストッパー38とが互いに嵌め合わされ、ダンパー容器31が円周方向に回転しないようにブラケット38に装着される。また、揺動アーム10には、連結部39がアーム軸21と同軸状に設けられる。
【0025】
そして、アーム軸21がアーム用孔18に装着された場合、オイルダンパー30の連結部34と揺動アーム10の連結部39とが互いに嵌め合わされ、オイルダンパー30の出力軸32と揺動アーム10とが結合される。よって、図1の低反発部材13に代わり、オイルダンパー30が設けられることによって、リッド8が閉じられる場合において、揺動アーム10の自由端部の側の誘導体22がアームばね11の弾性で引込部28に引込まれることによって、オイルダンパー30がアームばね11の弾性の復元に抵抗を与えることによって、リッド8が全閉となる時点でゆっくりと確実に閉まる。
【0026】
「実施の形態3」
図6を参照し、実施の形態3に係る引込部28に設けられる緩衝部材としてのエアーダンパー41の構造について説明する。図6において、エアーダンパー41は、中空球体42及び弁43を備える。中空球体42はゴム又は構成樹脂から構成される。弁43は、中空球体42の周壁の一部に設けられる。
【0027】
そして、誘導体22から受ける衝撃が大きい場合は、中空球体42の内部の空気が弁43の内側リップを押さえつけ、内部の空気が弁43から逃げにくくなり、衝撃を吸収し終わったら、弁43の内側リップにかかる圧力が少なくなり、ゆっくりと中空球体42が誘導体22で押し潰されるだけである。再び、リッド8を開くと、誘導体22が上に逃げる為、誘導体22から中空球体42への荷重がなくなるのに伴い、弁43が外部の空気を中空球体42の内部に吸い込みながら中空球体42の復元力によって中空球体42が膨らんで元の球体の形に復元する。
【0028】
よって、図1の低反発部材13に代わり、エアーダンパー41が引込部28に設けられることによって、揺動アーム10の自由端部の側の誘導体22がアームばね11の弾性で引込部28に引込まれることによって、エアーダンパー41がアームばね11の弾性の復元に抵抗を与えることによって、リッド8が全閉となる時点でゆっくりと確実に閉まる。
【0029】
「実施の形態4」
図7を参照し、実施の形態4に係るリッド開閉装置7の構造について説明する。図7において、リッド開閉装置7には、取手45、第1リンク部材46、戻しばね47、第2リンク部材48が付設される。取手45、第1リンク部材46、戻しばね47はリッド8に設けられ、第2リンク部材48は揺動アーム10に設けられる。
【0030】
取手45は、第1リンク部材46の前部に固定され、リッド8の自由端部の側でリッド8の外側から前後方向に引出可能に配置される。第1リンク部材46は、取手45の固定される側の前部から後方に左右に二股に分かれた後部を有する。第1リンク部材46の前部及び後部は、リッド8に固定されたガイド49で前後方向に移動可能に支持される。第1リンク部材46の後端部には、リンク動作部50が設けられる。リンク動作部50の下部は、前方から後方に行くに従って徐々に下り勾配となる斜面を構成した楔形状になっている。戻しばね47は、前側のガイド48と第1リンク部材46の二股に分かれた肩部との間に配置される。戻しばね47の前部が前側のガイド48に接触され、戻しばね47の後部が第1リンク部材46の肩部に接触されて、戻しばね47が第1リンク部材46を後方に付勢する。
【0031】
図8において、第2リンク部材48は、揺動アーム10に固定されたガイド51で前方から後方に徐々に行くに従って上り勾配となる斜め方向に移動可能に支持される。第2リンク部材48のガイド51よりも上に突出する上部にはリンク用孔52が前後方向への貫通孔として設けられる。リンク用孔52の直径は、リンク動作部50よりも小さい。そして、リンク用孔52が第1リンク部材46の後側のガイド49とリンク動作部50との間の部分に嵌め込まれることによって、第2リンク部材48のガイド51よりも上に突出する上部が第1リンク部材46のリンク動作部50よりも前側に配置される。そして、第1リンク部材46が前方に移動すると、リンク動作部50がリンク用孔52の孔壁を押し下げ、第2リンク部材48が下降する。
【0032】
揺動アーム10のアーム軸21の側には、レバー部53が設けられる。揺動アーム10の自由端部には、誘導体22が固定して設けられる。よって、誘導体22が案内部27に対してポリアセタール等の滑り易い材料で構成されれば、好適である。誘導体22には、フック54が設けられる。また、引込部28には、フック55が設けられる。リッド8が全閉され、アームばね11の弾性的な荷重によって揺動アーム10の自由端部がリッド軸14から離れる方向に付勢され、誘導体22が引込部28に取り込まれている場合、フック54とフック55とが互いに嵌り合っている。
【0033】
図7及び図8を参照し、実施の形態4に係るリッド開閉装置7の開閉動作について説明する。先ず、図7において、リッド8が全閉された状態において、人がリッド8を開ける場合、人が取手45を前側に引くと、第1リンク部材46が戻しばね47を蓄勢させつつ前側に移動する。次に、図8において、上記第1リンク部材46の前側への移動に伴って、リンク動作部50が第2リンク部材48を下方に押し、第2リンク部材48が下降してレバー部53を下方に押す。これによって、揺動アーム10の自由端部がアームばね11の弾性的な荷重に抗してリッド軸14に近づく方向に移動し、フック54とフック55との相互の嵌り合が解放される。そして、人が取手45を前側に引いたまま、リッド8の自由端部を持ち上げると、リッド8がリッド軸14を回転中心として開かれる。
【0034】
図1に示したリッド開閉装置7は、自動車のコンソール1以外の灰皿のリッド又は小物入れリッドにも使用可能である。
【符号の説明】
【0035】
1はコンソール、2はコンソールカバー、3はボックス、4はカバー開口部、5はボックス開口部、6は欠番、7はリッド開閉装置、8はリッド、9は可動ヒンジ、10は揺動アーム、11はアームばね、12は固定ヒンジ、13は低反発部材、14はリッド軸、15は欠番、16は突片、17は軸用孔、18はアーム用孔、19はばね係留部、20は欠番、21はアーム軸、22は誘導体、23は欠番、24は支持片、25は凹部、26は軸用孔、27は案内部、28は引込部、29は欠番、30はオイルダンパー、31はダンパー容器、32は出力軸、33はストッパー、34は連結部、35は欠番、36はブラケット、37はダンパー用孔、38はストッパー、39は連結部、40は欠番、41はエアーダンパー、42は中空球体、43は弁、44は欠番、45は取手、46は第1リンク部材、47は戻しばね、48は第2リンク部材、49はガイド、50はリンク動作部、51はガイド、52はリンク用孔、53はレバー部、54;55はフック、56乃至60は欠番、61はリッド開閉装置、62はリッド、63は軸、64はギヤー、65は収容部本体、66はギヤー付オイルダンパー。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容部本体と、収容部本体の開口部を開閉可能に塞ぐリッドと、収容部本体に固定された固定ヒンジと、リッドに固定された可動ヒンジと、固定ヒンジと可動ヒンジとを回転可能に連結してリッドの開閉中心を構成するリッド軸と、可動ヒンジに回転可能に取り付けられた揺動アームと、リッドが閉じられる場合に揺動アームの自由端部をリッド軸の側に誘導する案内部と、揺動アームと可動ヒンジとの双方に連結されて揺動アームの自由端部をリッド軸から離れる方向に付勢するアームばねと、リッドが閉じられる方向の案内部の終端部に設けられた引込部と、リッドが閉じられる場合においてアームばねの弾性で揺動アームの自由端部が引込部に引込まれることによってアームばねの弾性の復元に抵抗を与える緩衝部材とを備えたことを特徴とするリッド開閉装置。
【請求項2】
緩衝部材が引込部に設けられた底反発部材またはエアーダンパーにより構成されことを特徴とする請求項1記載のリッド開閉装置。
【請求項3】
緩衝部材が揺動アームに設けられたオイルダンパーにより構成されことを特徴とする請求項1記載のリッド開閉装置。
【請求項4】
揺動アームの自由端部及び引込部にはフックが別々に設けられたことを特徴とする請求項1記載のリッド開閉装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−216158(P2010−216158A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−64846(P2009−64846)
【出願日】平成21年3月17日(2009.3.17)
【出願人】(000138244)株式会社モルテン (105)
【Fターム(参考)】