説明

リフトピンユニット及びそれを具備したXYステージ装置

【課題】ワークの大型化に対応させ易くしたリフトピンユニット及びそれを具備したXYステージ装置を提供する。
【解決手段】本発明に係るリフトピンユニット50は、ワークを搭載させるための吸着盤10の裏面に固定可能な取付けプレート51と、取付けプレート51に固定されるモータ54と、吸着盤10を貫通して上下方向に延在するピン穴70内に挿入される複数のリフトピン67と、モータ54の回転をリフトピン67の上下運動に変換する運動変換手段Sと、を備え、運動変換手段Sは、モータ54の出力軸54aとして延在するネジ軸57と、ネジ軸57に螺合されたナット部58と、ナット部58に連結されたカム板63と、カム板63に形成されたカム溝63aに沿って移動すると共に、リフトピン67を支持するリフトピンベース66に連結された従動ローラ64と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に、液晶パネル、プラズマディスプレイパネルなどのフラットパネルディスプレイ(FPD)の製造や検査に利用されるXYステージ装置に関するものである。さらに、本発明は、特に、液晶パネル、プラズマディスプレイパネルなどのフラットパネルディスプレイ(FPD)の製造や検査用として利用されるXYステージ装置に設けられた吸着盤に装着して利用されるリフトピンユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から一般的に利用されているXYステージ装置の一例として特開2003−28974号公報がある。この公報に記載されたXYステージ装置には、ワークを持ち上げるために3本のリフトピンが採用されている。各リフトピンは、θ軸テーブルに固定され、ワークテーブルを貫通して、このワークテーブルから出没自在である。従って、ワークテーブル上に載置されたワークをハンドリングロボット等で把持する際、Z軸可動部の下降により、リフトピンの上端がワークテーブルから突出し、リフトピンの先端でワークを持ち上げ、その結果として、ワークテーブルからワークがリリースされる。
【0003】
【特許文献1】特開2003−28974号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前述した従来のリフトピンは、XYステージ装置の構造の一部として組み込まれているので、ワークの大型化すなわちワークテーブルが大型化すると、リフトピンやその駆動装置の大幅な設計変更を余儀なくされ、ワークの大型化に対応させ難いといった問題点があった。
【0005】
本発明は、ワークの大型化に対応させ易くしたリフトピンユニット及びそれを具備したXYステージ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るリフトピンユニットは、ワークを搭載させるためのワークテーブルの裏面に配置可能な取付けプレートと、取付けプレートに固定されるモータと、ワークテーブルを貫通して上下方向に延在するピン穴内に挿入される複数のリフトピンと、モータの回転をリフトピンの上下運動に変換する運動変換手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
このリフトピンユニットは、ワークテーブルに固定可能な取付けプレートを備えているので、取付けプレートを、ボルトなどによりワークテーブルの裏面に密着させるように固定させることができる。よって、リフトピンユニットをワークテーブルに確実に固定させることができる。また、ワークがフラットパネルディスプレイ用のガラス基板である場合、このガラス基板は、非常に壊れ易く、極めてデリケートであり、ワークテーブル上に貼り付いた状態で載置される場合がある。このようなガラス基板をリフトピンによってワークテーブルから持ち上げる際、初期上昇速度を遅くする必要があり、ワークテーブルからガラス基板が離間した後は、上昇速度を早くする必要がある。また、ガラス基板をリフトピンの降下により吸着盤上に載置させる場合は、最終降下速度を遅くする必要がある。このようにリフトピンの昇降速度を精密に制御可能するために、本発明では、モータが採用されている。さらに、大型のワークに対応させるようにワークテーブルが大型化した場合でも、本発明に係るリフトピンユニットの個数を増やすだけでよく、従って、本発明は、大型のワークテーブルに対応させ易いといった優れた効果を有する。なお、ガラス基板は、ワークの一例であり、ワークとしては、半導体ウエハなどの利用も可能である。
【0008】
また、運動変換手段は、モータの出力軸として延在するネジ軸と、ネジ軸に螺合されたナット部と、ナット部に連結されたカム板と、カム板に形成されたカム溝に沿って移動すると共に、リフトピンを支持するリフトピンベースと、を有すると好適である。
このような構成を採用すると、運動変換手段をコンパクトにすることができ、リフトピンの昇降機構の小型が可能になる。
【0009】
また、複数のリフトピンの下端は、複数本のフレームによって略格子状に形成されたリフトピンベースに固定され、リフトピンベースは、取付けプレートに対して固定されたガイドレールに沿って上下動すると好適である。
このように、リフトピンベースを格子状にすることで、軽量化が可能になり、このような軽量化に伴って、モータの出力を小さくすることができるので、モータの小型化を可能にし、リフトピンユニットの軽量化及び小型化が達成される。
【0010】
本発明に係るXYステージ装置は、上面でワークを吸着保持する吸着盤と、吸着盤の裏面に固定された複数のリフトピンユニットと、を有し、リフトピンユニットは、ワークを吸着させるための吸着盤の裏面に固定可能な取付けプレートと、取付けプレートに固定されたモータと、吸着盤を貫通可能で上下方向に延在するピン穴内に挿入される複数のリフトピンと、モータの回転をリフトピンの上下運動に変換する運動変換手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
このXYステージ装置においては、真空引きによってワークの吸着保持を可能にする吸着盤を備えているので、ワークがフラットパネルディスプレイ用のガラス基板である場合、このガラス基板は、非常に壊れ易く、極めてデリケートであり、吸着盤上に密着するように貼り付いた状態で載置される。このようなガラス基板をリフトピンによって吸着盤から持ち上げる際、初期上昇速度を遅くする必要があり、吸着盤からガラス基板が離間した後は、早くする必要がある。また、ガラス基板をリフトピンの降下により吸着盤上に載置させる場合は、最終降下速度を遅くする必要がある。このようにリフトピンの昇降速度を精密に制御可能にするために、本発明に適用されるリフトピンユニットでは、モータが採用されている。また、本発明に適用されるリフトピンユニットは、吸着盤に固定可能な取付けプレートを備えているので、取付けプレートを、ボルトなどにより吸着盤の裏面に密着させるように固定させることができる。よって、リフトピンユニットを吸着盤に確実に固定させることができる。さらに、大型のワークに対応させるように吸着盤が大型化した場合でも、リフトピンユニットの個数を増やすだけでよく、従って、本発明に適用されるリフトピンユニットは、大型の吸着盤に対応させ易いといった優れた効果を有する。なお、ガラス基板は、ワークの一例であり、ワークとしては、半導体ウエハなどの利用も可能である。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、ワークの大型化に対応させ易いとった効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面を参照しつつ本発明に係るリフトピンユニット及びそれを具備したXYステージ装置の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、X軸及びY軸は水平面上で互いに90度をなし、鉛直方向をZ軸方向と定め、以下必要な場合にX軸、Y軸、Z軸を用いる。
【0014】
図1及び図2に示すように、XYステージ装置1は、ベース2上に並設されてY軸方向に延在する一対の石定盤3,4と、石定盤3,4に沿ってY軸方向へ移動するY軸ステージ6と、Y軸ステージ6の駆動部として機能する一対のY軸リニアモータ7,8と、Y軸ステージ6上でX軸方向へ移動するX軸ステージ9と、X軸ステージ9の駆動部として機能するX軸リニアモータ(図示せず)と、石定盤3,4上でエアベアリング5によって支持されると共に、X軸ステージ9の上方に配置されて、多数の吸引孔が設けられた吸着盤10とを備えている。
【0015】
一方の石定盤3は、角柱状の石材からなり、その上面には平面加工が施されることによって、Y軸ステージ6のY軸リフトエアベアリング14が滑走するための上面側滑走面3aが形成されている。また、Y軸方向に沿って延在する石定盤3の両側面にも、上面側滑走面3aと同様に平面加工が施されることによって、Y軸ステージ6のY軸ヨーエアベアリング17が滑走するための側面側滑走面3b,3cが形成されている。同様に、他方の石定盤4の上面及び両側面にも、平面加工が施されることによって上面側滑走面4a及び側面側滑走面4b,4cが形成されている。
【0016】
石定盤3,4上を滑走するY軸ステージ6は、石定盤3,4にガイドされながらそれぞれY軸方向へ移動する一対のY軸スライダ12,13と、Y軸スライダ12,13を石定盤3,4の上面側滑走面3a,4aに対して非接触状態でそれぞれZ軸方向に支持するためのY軸リフトエアベアリング14と、Y軸スライダ12,13を石定盤3,4の側面側滑走面3b,3c,4b,4cに対して非接触状態でそれぞれ水平方向に支持するためのY軸ヨーエアベアリング17と、Y軸スライダ12,13に固定されて、Y軸スライダ12,13を架け渡すようにX軸方向へ延在するガイド部材19とを備えている。
【0017】
Yスライダ12,13上に配置されたX軸ステージ9は、ガイド部材19に沿ってX軸方向へ移動するX軸スライダ33と、X軸スライダ33を石定盤3,4の上面側滑走面3a,4aに対して非接触状態でそれぞれZ軸方向に支持するためのX軸リフトエアベアリング(図示せず)と、X軸スライダ33を水平方向に支持するためのX軸ヨーエアベアリング(図示せず)と、X軸スライダ33と吸着盤10との間に配置されて、吸着盤10をZ軸周りに回動させるθテーブル37とを備えている。なお、Xスライダ33を石定盤3,4上で滑走させるために、前述したX軸リフトエアベアリング(図示せず)は、Y軸スライダ12,13に設けられた長穴21,22を上下に貫通している。
【0018】
次に、吸着盤10の裏面10aに固定されて、ワーク(例えば大型のガラス基板)を昇降させるために利用されるリフトピンユニット50について詳細に説明する。
【0019】
図3〜図9に示すように、リフトピンユニット50は、ワークテーブルとして機能する吸着盤10の裏面10aにボルト(図示せず)で固定される取付けプレート51を備えている。取付けプレート51には、吸着盤10にボルトで固定するための複数の取付穴51aが設けられ、取付けプレート51の四隅には、各支柱52の上端が固定され、各支柱52は、取付けプレート51から垂下するように延在している。
【0020】
さらに、取付けプレート51の裏面には、ブラケット53を介してモータ54が固定され、モータ54の出力軸54a(図7参照)には、カップリング56を介してネジ軸57が取り付けられている。このネジ軸57は、取付けプレート51の下方で水平方向に延在し、ネジ軸57にはナット部58が螺合されている。そして、ナット部58のスムーズな水平移動を達成させるために、ネジ軸57とネット部58とでボールネジが構成されている。
【0021】
さらに、取付けプレート51の裏面には、水平方向に延在する2本のガイドレール60がボルトによって固定され、各ガイドレール60には、摺動自在なスライダ61がそれぞれ装着されている。左右一対のスライダ61の間に配置されたナット部58と各スライダ61とは、ボルトによって連結プレート62(図7参照)に固定されている。従って、ネジ軸57の回転によりナット部58が直線的に進退すると、このナット部58の移動に追従して、連結プレート62を、ガイドレール60の案内によって水平方向に直線的に進退させることができる。
【0022】
また、この連結プレート62の両端には、左右一対のカム板63がボルトによって固定され、鉛直方向に延在する各カム板63は、連結プレート62の移動に追従して水平方向に直線的に進退する(図7参照)。各カム板63には、斜めに直線的又は曲線的に延在するカム溝63aが形成され、各カム溝63aには、従動ローラ(従動部)64がそれぞれ装着されている。(図8参照)
【0023】
なお、モータ54の回転をリフトピン67の上下動に変換する運動変換機構Sは、モータ54の出力軸54aとして延在するネジ軸57と、ネジ軸57に螺合されたナット部58と、ナット部58に連結されたカム板63と、カム板63に形成されたカム溝63aに沿って移動すると共に、リフトピン67を支持するリフトピンベース66に連結された従動ローラ64とからなっている。このような構成を採用すると、運動変換手段Sをコンパクトにすることができ、リフトピン67の昇降機構の小型が可能になる。
【0024】
さらに、各従動ローラ64の支軸には、長さの異なる複数のフレームFによって略格子状に組立てられたリフトピンベース66が固定され、リフトピンベース66の所定位置には、リフトピン67の下端が固定されている。さらに、取付けプレート51から垂下するように延在している各支柱52には、上下方向に延在するガイドレール68がボルトによってそれぞれ固定されている。各ガイドレール68には、摺動自在なスライダ69がそれぞれ装着され、各スライダ69は、リフトピンベース66に固定されている。
【0025】
なお、図示しないが、リフトピンベース66には、リフトピン67と略同じ長さのパイプ状の吸着ピンの基端が複数本固定されている。各吸着ピンの基端は、真空源にチューブを介して連結され、ワークをリフトピン67によって昇降させる際に、吸着ピンの先端がワークの裏面に吸着されることで、ワークの横滑りを防止している。各吸着ピンは、ワークがガラス基板のように滑りやすい材質で形成されている場合に特に有効である。そして、各吸着ピンも、リフトピン67と同様に、リフトピンベース66の昇降に伴って吸着盤10から出没可能になっている。
【0026】
従って、カム板63が水平方向に進退すると、カム溝63aの移動に伴って従動ローラ64が上下動し、ガイドレール68の案内によってリフトピンベース66及びリフトピン67をスムーズに上下動させることができる(図8及び図9参照)。そして、リフトピンベース66を略格子状にすることで、軽量化が可能になり、このような軽量化に伴って、モータ54の出力を小さくすることができるので、モータ54の小型化を可能にし、リフトピンユニット50の軽量化及び小型化が達成される。
【0027】
さらに、吸着盤10には、貫通して上下方向に延在するピン穴70(図1、図8及び図9参照)が形成され、各ピン穴70内に挿入させたリフトピン67は、リフトピンベース66の上下動によって吸着盤10から出没させることができる。更に、図1に示すように、各リフトピンユニット50は、吸着盤10の裏面10aの4カ所(二点鎖線で囲まれた領域)にボルトによって固定されている。
【0028】
このように、XYステージ装置1においては、真空引きによってワークの吸着保持を可能にする吸着盤10を備えているので、ワークがフラットパネルディスプレイ用のガラス基板である場合、このガラス基板は、非常に壊れ易く、極めてデリケートであり、吸着盤10上に密着するように貼り付いた状態で載置される。このようなガラス基板をリフトピン67によって吸着盤10から持ち上げる際、初期上昇速度を遅くする必要があり、吸着盤10からガラス基板が離間した後は、上昇速度を早くする必要がある。また、ガラス基板をリフトピン67の降下により吸着盤10上に載置させる場合は、最終降下速度を遅くする必要がある。このようにリフトピン67の昇降速度を精密に制御可能するために、リフトピンユニット50では、モータ54が採用されている。
【0029】
また、リフトピンユニット50は、吸着盤10に固定可能な取付けプレート51を備えているので、取付けプレート51を、ボルトなどにより吸着盤10の裏面に密着させるように固定させることができる。従って、リフトピンユニット50を吸着盤10に確実に固定させることができる。さらに、大型のワーク例えばガラス基板に対応させるように吸着盤10が大型化した場合でも、吸着盤10に装着されるリフトピンユニット50の個数を増やすだけでよく、従って、前述したリフトピンユニット50は、大型の吸着盤10に対応させ易いといった優れた効果を有する。
【0030】
図1及び図2に示すように、吸着盤10の下方には、移動ステージ(X軸ステージ9、Y軸ステージ6、θテーブル37など)が配置され、リフトピンユニット50のそれぞれも吸着盤10の下方に配置されることになるので、リフトピンユニット50の配置に工夫が必要になる。まず、θテーブル37がXYステージ1上に配置されるため、各リフトピンユニット50は、θテーブル37の周囲に配置されることになる。リフトピンユニット50自体の重心又はモータ54の重心をθテーブル37の回動軸線を中心に線対称の位置に各リフトピンユニット50を配置させると、吸着盤10上に配置されるワーク(例えば大型のガラス基板)をバランス良く持ち上げることができる。また、メンテナンス時には、吸着盤10の下へ潜ってアクセスする必要があるので、各リフトピンユニット50が吸着盤10の周縁近傍に配置されると、各リフトピンユニット50にアクセスし易く、メンテナンスがしやすい。また、各リフトピンユニット50は、取り付けプレートを利用して吸着盤10の裏面にぶら下がるように取り付けられるので、前述した移動ステージの機械類と干渉させずに済む。従って、移動ステージ上又はその付近にリフトピンの配置用のスペースを別途設ける必要がなく、移動ステージの形状や配置に制約を生じることがない。
【0031】
本発明は、前述した実施形態に限定されないことは言うまでもない。例えば、ワークとしては、ガラス基板に限らず半導体ウエハなどであってもよい。また、リフトピンベース66の格子形状は、リフトピン67の本数によって適宜設計変更され、リフトピンベース66は、格子形状でなくてもよい。また、リフトピンユニット50の個数や配列は、吸着盤10の大きさ、ワークの大きさ、ワークの重量に応じて適宜選択される。また、カム溝63aの両端を緩やかな傾斜にすることで、リフトピン67が昇降する際の初速及び終速を落とすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明に係るリフトピンユニットを適用したXYステージ装置の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】XYステージ装置から吸着盤を取り外した状態を示す斜視図である。
【図3】本発明に係るリフトピンユニットの一実施形態を示す斜視図である。
【図4】図3に示されたリフトピンユニットから取付けプレートを取り外した状態を示す斜視図である。
【図5】リフトピンが上昇した状態を示す斜視図である。
【図6】リフトピンユニットから取付けプレートが取り外された状態を示す平面図である。
【図7】リフトピンユニットの要部を拡大して示す底面図である。
【図8】リフトピンが下降した状態を示す側面図である。
【図9】リフトピンが上昇した状態を示す側面図である。
【符号の説明】
【0033】
1…XYステージ装置、10…吸着盤(ワークテーブル)、50…リフトピンユニット、51…取付けプレート、54…モータ、54a…モータの出力軸、57…ネジ軸、58…ナット部、63…カム板、63a…カム溝、64…従動ローラ(従動部)、66…リフトピンベース、67…リフトピン、68…ガイドレール、70…ピン穴、S…運動変換手段。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークを搭載させるためのワークテーブルの裏面に配置可能な取付けプレートと、
前記取付けプレートに固定されるモータと、
前記ワークテーブルを貫通して上下方向に延在するピン穴内に挿入可能な複数のリフトピンと、
前記モータの回転を前記リフトピンの上下運動に変換する運動変換手段と、を備えたことを特徴とするリフトピンユニット。
【請求項2】
前記運動変換手段は、
前記モータの出力軸として延在するネジ軸と、
前記ネジ軸に螺合されたナット部と、
前記ナット部に連結されたカム板と、
前記カム板に形成されたカム溝に沿って移動すると共に、前記リフトピンを支持するリフトピンベースと、を有することを特徴とする請求項1記載のリフトピンユニット。
【請求項3】
前記複数のリフトピンの下端は、複数本のフレームによって略格子状に形成された前記リフトピンベースに固定され、前記リフトピンベースは、前記取付けプレートに対して固定されたガイドレールに沿って上下動することを特徴とする請求項2記載のリフトピンユニット。
【請求項4】
上面でワークを吸着保持する吸着盤と、
前記吸着盤の裏面に固定された複数のリフトピンユニットと、を有し、
前記リフトピンユニットは、
前記ワークを吸着させるための前記吸着盤の裏面に固定可能な取付けプレートと、
前記取付けプレートに固定されたモータと、
前記吸着盤を貫通可能で上下方向に延在するピン穴内に挿入される複数のリフトピンと、
前記モータの回転を前記リフトピンの上下運動に変換する運動変換手段と、を備えたことを特徴とするXYステージ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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