説明

リモコン装置およびそれを用いた給湯システム

【課題】利用者にシャワー給湯使用の省エネ使用を促せるリモコン装置を提供する。
【解決手段】シャワー給湯使用時にそのシャワー給湯使用流量の瞬時値を給湯流量センサ49の検出信号等に基づいてシャワー使用瞬時値検出手段51が検出し、比較判断部53が、このシャワー給湯使用流量の瞬時値の検出値を、入力設定操作手段52で予め入力設定したシャワー給湯流量の目標値または目標範囲と比較し、前記瞬時値が前記目標値以下の値であると判断されたときや、前記瞬時値が前記目標範囲内であると判断されたときには、省エネ使用報知手段58が、例えばエコマークを表示画面32に表示したり音声ガイダンスを出力したりすることにより、シャワー給湯使用流量が省エネ使用量であることを報知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば給湯器等の熱源装置に接続されて用いられ、熱源装置の省エネ使用状況を報知可能なリモコン装置と給湯システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、給湯機能、浴槽への自動湯張り機能、風呂の追い焚き機能、暖房機能等の様々な機能を有する燃焼システムが用いられており、燃焼システムは、通常、前記のような機能を有する熱源装置と、該熱源装置を遠隔操作するリモコン装置とが信号接続されて形成されている。リモコン装置は、浴室や台所に設置され、リモコン装置の表示画面には、給湯や湯張りの設定温度、浴槽水位等の情報を表示することが一般的に行なわれている。
【0003】
また、最近においては、環境に与える影響等を考慮して、エネルギー使用量をできるだけ小さくに抑えようとする動きが活発になってきており、給湯器等の熱源装置において、燃焼使用量や料金等をリモコン装置の表示画面に表示させ、利用者が、その表示を見て、燃料使用量や料金等を把握できるようにするリモコン装置が提案されるようになった(例えば、特許文献1、参照。)。
【0004】
また、例えば1ヶ月といった設定期間内の燃料使用量や水使用量の目標値を定め、実際の使用量が目標値に達したか否かをリモコン装置の表示画面に表示するリモコン装置も提案されるようになった。
【0005】
【特許文献1】特開2004―92951号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記のように、燃焼装置の燃料使用量や料金等をリモコン装置の表示画面に表示させても、その燃料使用量や料金等が、果たして環境に優しい省エネ使用量であるのかどうかを利用者が判断することは難しく、結果的に、前記表示に対して無関心となってしまうことが多かった。また、1ヶ月といった長い期間における燃料使用量や料金等が目標に達したか否かをリモコン装置に表示した場合も、利用者は、その期間毎に目標達成の合否を確認して熱源装置の利用状況を調整しなければならないので、面倒になりがちであり、結果的に、利用者に省エネ使用を促すことは難しかった。
【0007】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、熱源装置のエネルギー使用量を小さくして環境に与える影響の向上を図れるように、利用者の省エネ使用を促せるリモコン装置およびそれを用いた給湯システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記目的を達成するために、次の構成をもって課題を解決する手段としている。すなわち、第1の発明のリモコン装置は、給湯機能を備えた熱源装置に信号接続されて屋内に配置されるリモコン装置であって、前記熱源装置から給湯先のシャワーに導かれて該シャワーから給湯されるシャワー給湯流量の目標値の入力設定操作手段と、シャワー給湯使用時にそのシャワー給湯使用流量の瞬時値を前記熱源装置側に設けられている給湯流量検出手段の検出信号に基づいて検出するシャワー使用瞬時値検出手段と、該シャワー使用瞬時値検出手段により検出されるシャワー給湯使用流量の瞬時値を前記入力設定操作手段の操作により予め設定される目標値と比較して前記瞬時値が前記目標値以下の値であると判断されたときにはシャワー給湯使用流量の目標達成信号を出力する比較判断部と、該比較判断部から前記目標達成信号が出力されたときには前記シャワー給湯使用流量が省エネ使用量であることを表示と音声の少なくとも一方により報知する省エネ使用報知手段を有する構成をもって課題を解決する手段としている。
【0009】
また、第2の発明のリモコン装置は、給湯機能を備えた熱源装置に信号接続されて屋内に配置されるリモコン装置であって、前記熱源装置から給湯先のシャワーに導かれて該シャワーから給湯されるシャワー給湯流量の目標範囲の入力設定操作手段と、シャワー給湯使用時にそのシャワー給湯使用流量の瞬時値を前記熱源装置側に設けられている給湯流量検出手段の検出信号に基づいて検出するシャワー使用瞬時値検出手段と、該シャワー使用瞬時値検出手段により検出されるシャワー給湯使用流量の瞬時値を前記入力設定操作手段の操作により予め設定される目標範囲と比較して前記瞬時値が前記目標範囲内であると判断されたときにはシャワー給湯使用流量の目標達成信号を出力する比較判断部と、該比較判断部から前記目標達成信号が出力されたときには前記シャワー給湯使用流量が省エネ使用量であることを表示と音声の少なくとも一方により報知する省エネ使用報知手段を有する構成をもって課題を解決する手段としている。
【0010】
さらに、第3の発明のリモコン装置は、前記第1の発明の構成に加え、前記シャワー給湯流量の目標値の近傍で該目標値より大きい目標接近値を入力設定操作手段の操作または自動設定手段により設定する目標接近値設定手段を有し、比較判断部はシャワー給湯使用時にシャワー使用瞬時値検出手段により検出されるシャワー給湯使用流量の瞬時値を目標値および前記目標接近値設定手段により予め設定される目標接近値と比較して前記瞬時値が前記目標値より大きく前記目標接近値以下の値と判断されたときにはシャワー給湯使用流量の目標接近信号を出力する構成と成し、省エネ使用報知手段は前記比較判断部から前記目標接近信号が出力されたときには前記シャワー給湯使用流量が省エネ使用量に近い値であることを表示と音声の少なくとも一方により報知することを特徴とする。
【0011】
さらに、第4の発明のリモコン装置は、前記第2の発明の構成に加え、前記シャワー給湯流量の目標範囲の最大値より大きい値を用いた1つ以上の互いに異なる設定流量範囲を入力設定操作手段の操作または自動設定手段により設定する流量範囲設定手段を有し、比較判断部はシャワー給湯使用時にシャワー使用瞬時値検出手段により検出されるシャワー給湯使用流量の瞬時値を前記流量範囲設定手段により予め設定される設定流量範囲と比較して前記瞬時値が前記設定流量範囲内であると判断されたときには前記瞬時値がどの設定流量範囲内であるかを識別するための識別信号を出力する構成と成し、省エネ使用報知手段は前記比較判断部から前記識別信号が出力されたときには該識別信号に対応させて前記シャワー給湯使用量が省エネ使用量にどの程度近い値であるかを段階的に識別する表示と音声出力の少なくとも一方を行うことを特徴とする。
【0012】
さらに、第5の発明のリモコン装置は、前記第1乃至第4のいずれか一つの発明の構成に加え、前記省エネ使用報知手段は、シャワー給湯使用流量が省エネ使用量であることの報知動作とシャワー給湯使用流量が省エネ使用量に近い値であることの報知動作との切り替えを、比較判断部から出力される目標達成信号または目標接近信号または識別信号の出力直後に行う代わりに、これらの信号の連続出力回数または連続出力時間が各信号毎に予め定められた設定値に達したときに行うことを特徴とする。
【0013】
さらに、第6の発明のリモコン装置は、前記第1乃至第5のいずれか一つの発明の構成に加え、マークの表示機能を備えた表示部を有し、省エネ使用報知手段は比較判断部から目標達成信号が出力されたときにはシャワー給湯使用流量が省エネ使用量であることを示すエコマークを前記表示部に表示させ、前記目標達成信号の出力が停止されたときには前記エコマークの表示を停止するエコマーク表示制御手段を有することを特徴とする。
【0014】
さらに、第7の発明のリモコン装置は、前記第3または第5または第6の発明の構成に加え、表示機能を備えた表示部を有し、省エネ使用報知手段は比較判断部から目標接近信号が出力されたときには前記表示部にシャワー給湯使用流量が省エネ使用量に近い値であることを示すエコ接近表示を行い、前記目標接近信号の出力が停止されたときには前記エコ接近表示を停止するエコ接近表示制御手段を有することを特徴とする。
【0015】
さらに、第8の発明のリモコン装置は、前記第4または第5または第6の発明の構成に加え、表示機能を備えた表示部を有し、省エネ使用報知手段は比較判断部から識別信号が出力されたときには、前記表示部に前記識別信号に対応させてシャワー給湯使用量が省エネ使用量にどの程度近い値であるかを段階的に識別するエコ接近表示を行い、前記識別信号の出力が停止されたときには前記エコ接近表示を停止するエコ接近表示制御手段を有することを特徴とする。
【0016】
さらに、第9の発明のリモコン装置は、前記第3または第5乃至第7のいずれか一つの発明の構成に加え、音声を出力する音声出力部を有し、省エネ使用報知手段は、比較判断部から目標接近信号が出力されたときにはシャワー給湯使用流量が省エネ使用量に近い値であることを表す音声ガイダンスを前記音声出力部から出力する音声出力制御手段を有することを特徴とする。
【0017】
さらに、第10の発明のリモコン装置は、前記第4乃至第6のいずれか一つまたは第8の発明の構成に加え、音声を出力する音声出力部を有し、省エネ使用報知手段は、比較判断部から識別信号が出力されたときには該識別信号に対応させてシャワー給湯使用量が省エネ使用量にどの程度近い値であるかを段階的に識別表現する音声ガイダンスを前記音声出力部から出力する音声出力制御手段を有することを特徴とする。
【0018】
さらに、第11の発明のリモコン装置は、前記第1乃至第10のいずれか一つの発明の構成に加え、音声を出力する音声出力部を有し、省エネ使用報知手段は、比較判断部から目標達成信号が出力されたときにはシャワー給湯使用流量が省エネ使用量であることを表す音声ガイダンスを前記音声出力部から出力する音声出力制御手段を有することを特徴とする。
【0019】
さらに、第12の発明の給湯システムは、給湯機能を備えた熱源装置に複数のリモコン装置が信号接続されて屋内に配置されており、これら複数のリモコン装置のうち、リモコン装置で設定される給湯設定温度が他のリモコン装置で設定される給湯設定温度よりも優先される給湯温度設定優先機能と、該給湯温度設定優先機能の動作時に優先マークを表示する優先表示機能とを有するリモコン装置が請求項1乃至請求項11のいずれか一つに記載のリモコン装置により形成され、該リモコン装置に前記優先マークの表示が行われているときに省エネ使用報知手段による報知動作を行う構成としたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明のリモコン装置は、熱源装置に信号接続されて屋内に配置されており、このリモコン装置が、シャワー給湯使用時に、そのシャワー給湯使用流量の瞬時値を前記熱源装置側に設けられている給湯流量検出手段の検出信号に基づいて検出し、この検出値を入力設定操作手段により予め設定される目標値や目標範囲と比較して、前記瞬時値が前記目標値以下の値であると判断されたときや目標範囲内であると判断されたときには、シャワー給湯使用流量が省エネ使用量であることを表示と音声の少なくとも一方により報知するので、利用者のシャワー給湯使用時に、その使用量が省エネ使用量かどうかを利用者に知らせることができる。
【0021】
そのため、本発明によれば、利用者によるシャワーの省エネ使用を促すことができる。つまり、利用者は、シャワー給湯使用流量が省エネ使用量であることの報知が行われると、省エネ使用の実感がわいて、その使用量を維持しようと心がけ、一方、前記報知が行われない場合には、今のシャワー給湯使用量が省エネ使用量ではないので、もう少し流量を小さくして省エネ使用量となるようにしようと心がけるようになると考えられ、省エネ使用の意識と実行力とが高まる。
【0022】
また、シャワー給湯流量の目標値を設定する構成を備えた本発明のリモコン装置において、前記目標値の近傍で該目標値より大きい目標接近値を入力設定操作手段または自動設定手段により設定する目標接近値設定手段を有し、比較判断部はシャワー給湯使用時に、シャワー給湯使用流量の瞬時値を目標値および前記目標接近値設定手段により予め設定される目標接近値と比較して前記瞬時値が前記目標値より大きく前記目標接近値以下の値と判断されたときには、前記シャワー給湯使用流量が省エネ使用量に近い値であることを、表示と音声の少なくとも一方により報知する構成によれば、シャワー給湯使用量が目標値に達しないまでも、その近傍の値であるときに、そのことを利用者に知らせることができる。
【0023】
そのため、この発明のリモコン装置によれば、今のシャワー給湯使用量は、省エネ使用量に近い値であるから、もう少し流量を小さくすれば省エネ使用量となる旨を利用者に伝えて、利用者によるシャワーの省エネ使用をより一層促すことができる。
【0024】
さらに、シャワー給湯流量の目標範囲を設定する構成を備えた本発明のリモコン装置において、前記目標範囲の最大値より大きい値を用いた1つ以上の互いに異なる設定流量範囲を入力設定操作手段または自動設定手段により設定する流量範囲設定手段を有し、比較判断部はシャワー給湯使用時に、シャワー給湯使用流量の瞬時値を前記設定流量範囲と比較して、前記瞬時値が前記設定流量範囲内であると判断されたときには、シャワー給湯使用量が省エネ使用量にどの程度近い値であるかを段階的に識別する表示と音声出力の少なくとも一方を行う構成によれば、シャワー給湯使用量が目標値に達しないまでも、その近傍範囲内の値であるときに、そのことを利用者に知らせることができる。
【0025】
そのため、この発明のリモコン装置によれば、今のシャワー給湯使用量は、省エネ使用量に近い値であるから、もう少し流量を小さくすれば省エネ使用量となる旨を利用者に伝えて、利用者によるシャワーの省エネ使用をより一層促すことができる。また、この発明のリモコン装置は、シャワー給湯使用量が省エネ使用量にどの程度近い値であるかを段階的に識別する表示と音声出力の少なくとも一方を行うことにより、利用者にシャワー給湯使用流量の瞬時値と目標範囲とのずれの程度を、より詳しく知らせることができるので、利用者が、シャワー給湯の省エネ使用に近づける操作を行い易くなり、省エネ使用をより効果的に促すことができる。
【0026】
さらに、本発明のリモコン装置において、省エネ使用報知手段は、シャワー給湯使用流量が省エネ使用量であることの報知動作とシャワー給湯使用流量が省エネ使用量に近い値であることの報知動作との切り替えを、比較判断部から出力される目標達成信号または目標接近信号または識別信号の出力直後に行う代わりに、これらの信号の連続出力回数または連続出力時間が各信号毎に予め定められた設定値に達したときに行う構成によれば、シャワー給湯使用量が目標値の近傍または目標範囲の最大値の近傍で微妙に変化する際に、シャワー給湯使用量が省エネ使用量であることと、その近傍の値であることの報知を、交互に頻繁に繰り返して、利用者が分かりにくくなるといったことを抑制できる。
【0027】
さらに、本発明のリモコン装置において、マークの表示機能を備えた表示部を有し、省エネ使用報知手段は比較判断部から目標達成信号が出力されたときにはシャワー給湯使用流量が省エネ使用量であることを示すエコマークを前記表示部に表示させ、前記目標達成信号の出力が停止されたときには前記エコマークの表示を停止するエコマーク表示制御手段を有する構成によれば、エコマーク表示によって、利用者に、シャワー給湯使用量が省エネ使用量であることを、明瞭で分かりやすく知らせることができる。
【0028】
さらに、シャワー給湯流量の目標接近値を設定する構成を備えた本発明のリモコン装置において、表示機能を備えた表示部を有し、省エネ使用報知手段は比較判断部から目標接近信号が出力されたときには前記表示部にシャワー給湯使用流量が省エネ使用量に近い値であることを示すエコ接近表示を行い、前記目標接近信号の出力が停止されたときには前記エコ接近表示を停止するエコ接近表示制御手段を有するものにおいては、エコ接近表示によって、利用者に、シャワー給湯使用量が省エネ使用量に近い値であることを、明瞭で分かりやすく知らせることができる。
【0029】
さらに、シャワー給湯流量の設定流量範囲を設定する構成を備えた本発明のリモコン装置において、表示機能を備えた表示部を有し、省エネ使用報知手段は比較判断部から識別信号が出力されたときには、前記表示部に前記識別信号に対応させてシャワー給湯使用量が省エネ使用量にどの程度近い値であるかを段階的に識別するエコ接近表示を行い、前記識別信号の出力が停止されたときには前記エコ接近表示を停止するエコ接近表示制御手段を有するものにおいては、エコ近接表示によって、利用者に、シャワー給湯使用量が省エネ使用量に近い値であることを、明瞭で分かりやすく知らせることができる。
【0030】
また、この発明のリモコン装置において、前記シャワー給湯流量の設定流量範囲を複数設定するものにおいては、シャワー給湯使用量が省エネ使用量にどの程度近い値であるかを、エコ接近表示によって段階的に識別できるようにするので、利用者にシャワーの省エネ使用を促すことができる。
【0031】
さらに、シャワー給湯流量の目標接近値を設定する構成を備えた本発明のリモコン装置において、音声を出力する音声出力部を有し、省エネ使用報知手段は、比較判断部から目標接近信号が出力されたときにはシャワー給湯使用流量が省エネ使用量に近い値であることを表す音声ガイダンスを前記音声出力部から出力する音声出力制御手段を有するものにおいては、音声ガイダンスによって、利用者に、シャワー給湯使用量が省エネ使用量に近い値であることを分かりやすく知らせることができる。
【0032】
さらに、シャワー給湯流量の設定流量範囲を設定する構成を備えた本発明のリモコン装置において、音声を出力する音声出力部を有し、省エネ使用報知手段は、比較判断部から識別信号が出力されたときには該識別信号に対応させてシャワー給湯使用量が省エネ使用量にどの程度近い値であるかを段階的に識別表現する音声ガイダンスを前記音声出力部から出力する音声出力制御手段を有するものにおいては、利用者に、シャワー給湯使用量が省エネ使用量にどの程度近い値であるかを、明瞭で分かりやすく知らせることができる。
【0033】
さらに、本発明のリモコン装置において、音声を出力する音声出力部を有し、省エネ使用報知手段は、比較判断部から目標達成信号が出力されたときにはシャワー給湯使用流量が省エネ使用量であることを表す音声ガイダンスを前記音声出力部から出力する音声出力制御手段を有するものにおいては、利用者に、シャワー給湯使用量が省エネ使用量であることを、明瞭で分かりやすく知らせることができる。
【0034】
さらに、熱源装置に複数のリモコン装置が信号接続される給湯システムにおいて、リモコン装置で設定される給湯設定温度が他のリモコン装置で設定される給湯設定温度よりも優先される給湯温度設定優先機能を有するリモコン装置がある場合は、通常、シャワーを利用しようとして給湯設定温度を設定するリモコン装置が前記給湯温度設定優先機能の動作を行うものである。本発明の給湯システムは、このような給湯システムにおいて前記給湯温度設定優先機能の動作時に省エネ使用報知手段による報知動作を行うものであるから、シャワー給湯使用の利用者に、その近傍に設けられているリモコン装置によって前記報知動作を行うことができ、利用者のシャワー給湯使用時に的確に省エネ使用を促すことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図6には、本発明に係る一実施形態例のリモコン装置である風呂リモコン装置1と、熱源装置としての給湯器27の配置例が示されている。風呂リモコン装置1は、給湯器27の制御装置3に信号接続されて給湯器27の遠隔操作を行うものであり、屋内の浴室に設置されている。なお、制御装置3には、屋内の台所に設置された台所リモコン装置2も信号接続されており、給湯器27の遠隔操作は、台所リモコン装置2によっても行われる。
【0036】
給湯器27は、建物の外に配置されており、給湯機能と、浴槽26への自動湯張り機能と、追い焚き機能と、足し湯機能と、ぬる湯機能とを具備する。本実施形態においては、風呂リモコン装置1と台所リモコン装置2は、2芯の信号線を用いて、給湯器27の回路、つまり、給湯器27の制御装置3の燃焼制御回路に接続されている。室内には浴槽26が設置され、給湯器27と浴槽26とは、追い焚き循環路25の戻り管23と往管24によって配管接続されている。
【0037】
風呂リモコン装置1は浴槽26の近くの浴室側壁に設置されるが、その設置位置は、シャワー利用者から風呂リモコン装置1の表示画面が見易く、かつ、音声ガイダンスが聞きやすい位置となっている。また、台所リモコン装置2も、台所での作業中でも、その表示画面が見やすく、かつ、音声ガイダンスが聞きやすい位置に設定されている。
【0038】
図4は、本実施形態例の風呂リモコン装置1の外観構成を示すもので、風呂リモコン装置1の筐体ケースの表面側には、表示部としての表示画面32が設けられている。また、表示画面32の側部には、リモコンの電源をオン、オフする運転スイッチ35と、給湯器27の追い焚き運転を指示する追い焚きスイッチ33と、給湯器27の自動運転を指示する自動スイッチ36と、ラジオ放送や文字放送の視聴用の放送スイッチ37と、通話スイッチ38と、スピーカ34とが設けられている。
【0039】
さらに、表示画面32の下側には、給湯や湯張りの温度と浴槽水位を設定する設定スイッチ28a、28bと、給湯温度、湯張り温度、浴槽水位等の各設定モードとを切り替える選択スイッチ29と、足し湯スイッチ30と、ぬる湯スイッチ31とが設けられている。
【0040】
スイッチ35、33、36、37、38には、例えばLED(発光ダイオード)等により形成されたランプ39が設けられており、そのスイッチごとに、スイッチの動作が指示されたとき(オン動作されたとき)にはランプ39の点灯(又は点滅)表示が行われ、スイッチ動作の解除指示がされたとき(オフ動作されたとき)にはランプ39は消灯されるように構成されている。また、風呂リモコン装置1の筐体ケースの内部には図示されていないマイクが内蔵されている。
【0041】
この風呂リモコン装置1は、風呂リモコン装置1で設定される給湯設定温度が、他のリモコン装置である台所リモコン装置2で設定される給湯設定温度よりも優先される給湯温度設定優先機能と、該給湯温度設定優先機能の動作時に優先マークを表示する優先表示機能とを有している。前記給湯設定温度優先機能の動作時には、図4に示すように、表示画面32の優先表示領域に、「優先」の文字が示され、風呂リモコン装置1で設定した給湯の温度が台所リモコン装置2で設定される給湯温度よりも優先される旨の表示が成される。
【0042】
また、この例では、給湯温度表示領域に、風呂リモコン装置1で設定された給湯設定温度が、41℃という文字表示により示されている。さらに、燃焼表示領域に、炎48のマークを用いて給湯装置27が燃焼運転している旨の表示が示されている。浴槽水位の表示領域には、浴槽を示す絵に設定水位の表示が示され、湯張り温度の表示領域には浴槽を示す絵の中に41℃の湯張り設定温度の表示がそれぞれ示されている。なお、表示画面32には時刻表示領域が設けられており、その表示領域に現在の時刻(図6ではAM10:00)が示される構成と成している。
【0043】
前記給湯設定温度の設定や湯張り温度の設定は、選択スイッチ29によって給湯温度設定モードまたは湯張り温度の設定モードを選択し、設定スイッチ28a、28bを用いて温度を上下調整することにより達成される。また、湯張りの水位(浴槽水位)を設定する場合も、選択スイッチ29によって浴槽水位設定モードを選択し、設定スイッチ28a、28bを用いて水位(又は水量)を単位水位(単位水量)ずつ下降させる操作を行って行われる。
【0044】
運転スイッチ35は、スイッチオンとすることにより、風呂リモコン装置1の電源がオンされて回路を動作可能な状態にし、スイッチオフとすることにより、回路動作を停止状態とするものである。給湯器27の給湯機能の動作はこの運転スイッチ35がオンの状態で行われる。
【0045】
自動スイッチ36は、湯張り動作から保温動作にかけての一連の動作の開始と停止を指令するものであり、スイッチオンによりその動作が開始し、スイッチオフの状態で動作停止状態となる。
【0046】
内蔵のマイクとスピーカ34は、通常は、他のリモコン装置との間で会話を行うときに使用されるもので、例えば、入浴中に風呂リモコン装置1と台所に設置されている台所リモコン装置2との間で、入浴している者が台所にいる者に浴室にタオルを持ってきてもらう等の要請を行うときの会話に使用される。このような会話を行うときに通話スイッチ38を押すことにより、通話先の台所リモコン装置2に呼び出し音が発せられ、居間や、台所にいる者に浴室からの会話の要求を知らせることができるものである。
【0047】
また、スピーカ34は、音声出力部として機能するものであり、自動スイッチ36がオンとされて自動湯張り動作が終了したときに、「お風呂が沸きました」といった予め設定された音声ガイダンスを発信したり、音声ガイダンスと共に、確認音や予め設定されている短い音楽を発信したりすることも行う。
【0048】
放送スイッチ37はラジオの音声放送(FMラジオ放送)および文字放送(文字情報)の視聴と視聴停止を指令するものであり、スイッチオンにより、ラジオ放送開始となり、このとき、表示画面32は、給湯関連情報の表示から放送番組用の表示に切り替わる。また、放送スイッチ37をスイッチオフすると、放送停止となり、表示画面32は放送用番組の表示から給湯関連情報の表示に切り替わる。
【0049】
図5には台所リモコン装置2の外観構成が示されている。この台所リモコン装置2において、風呂リモコン装置1と共通の構成部分には同一符号を付してある。台所リモコン装置2は、前記した風呂リモコン装置1から、足し湯スイッチ30、ぬる湯スイッチ31、追い焚きスイッチ33を除いた以外は風呂リモコン装置1と同様であるので、その重複説明は省略する。
【0050】
前記風呂リモコン装置1又は台所リモコン装置2を用いて、図6に示したような給湯器27の各運転機能の遠隔操作を行うことができる。つまり、いずれかのリモコン装置1,2の運転スイッチ35をオンし、この状態で給湯管路11の給湯先に設けられている給湯栓(図示せず)を開くことにより、給湯機能の動作が開始される。この動作は、入水温度センサ6による入水温と、流量センサ4による給湯量に基づき、給湯温度センサ8による給湯温(出湯温)が給湯設定温度となるように、給湯バーナ10を燃焼し、給湯熱交換器7を通る水を加熱して湯を作成して、給湯管路11を通して台所や浴室等の給湯先へ湯を供給する。
【0051】
給湯器27の自動運転は、湯張り機能の動作、追い焚き機能の動作、保温機能の動作を連続的に行うもので、運転スイッチ35がオンされている状態で、前記自動スイッチ36をオンすることにより開始するものであり、注湯電磁弁13が開かれ、前記給湯機能の動作と同様に給湯熱交換器7を通って加熱された湯が、給湯管路11から注湯路14に入り、戻り管23と往管24を有して構成される追い焚き循環路25を通して浴槽26へ落とし込まれる。
【0052】
湯張りが完了したときに注湯電磁弁13が閉じられ、風呂温度センサ18によって検出される検出温度が湯張り設定温度(風呂設定温度)よりも低いときには追い焚き機能の動作が行われる。なお、追い焚きスイッチ33が押されたときにも追い焚き機能の動作は行われるものである。この追い焚き機能の動作は、循環ポンプ21が駆動されて浴槽26の湯水が追い焚き循環路25を通して循環されるものである。自動運転の動作においては、引き続き、予め設定された設定時間だけ、浴槽湯水の温度が風呂の設定温度よりも許容範囲を越えて低くならないように、保温機能の動作が行なわれる。
【0053】
なお、図6において、12は注湯流量センサ、22は流水スイッチ、19は循環ポンプ21の吐出口と追い焚き熱交換器15の入水口を連通接続する管路、17は風呂バーナ16へのガス通路、50は分岐路をそれぞれ示しており、49は給湯流量検出手段としての給湯流量センサを示している。
【0054】
本実施形態例の風呂リモコン装置1は、図1に示す制御構成を有している。つまり、風呂リモコン装置1は、シャワー使用瞬時値検出手段51、入力設定操作手段52、比較判断部53、流量範囲設定手段54、省エネ使用報知手段58、表示画面32、スピーカ34を有しており、省エネ使用報知手段58は、エコマーク表示制御手段55、エコ接近表示制御手段56、音声出力制御手段57を有している。表示画面32は、マークの表示機能を備えている。
【0055】
シャワー使用瞬時値検出手段51は、シャワー給湯使用時にそのシャワー給湯使用流量の瞬時値を、給湯器27側に設けられている給湯流量センサ49の検出信号に基づいて検出する。そして、この検出値を、比較判断部53に加える。
【0056】
なお、台所や洗面所において給湯が行われるときにも、給湯流量センサ49により、その給湯流量が検出されることになるが、この場合、その流量は、例えば6リットル/分未満の小さな値であるので、シャワー使用瞬時値検出手段51は、このように、給湯流量センサ49により検出される検出流量が小さい場合は、シャワー給湯が行われているのではないと判断し、比較判断部53に対してのシャワー給湯使用流量瞬時値のデータ送信を行わないようにしている。
【0057】
入力設定操作手段52は、給湯器27から給湯先のシャワーに導かれて該シャワーから給湯されるシャワー給湯流量の目標範囲を入力操作する手段である。本実施形態例では、風呂リモコン装置1の前記選択スイッチ29は、前述の給湯温度等の各設定モードを切り替えることに加え、シャワー給湯流量の目標範囲入力操作モードの切り替えも行うように構成されており、利用者は、選択スイッチ29によって目標範囲入力操作モードを選択し、設定スイッチ28a,28bを押しながら、表示画面32で確認することにより、シャワー給湯流量の目標範囲の入力操作が行われる。
【0058】
例えば、目標範囲入力操作モードにおいて、始めに、目標範囲の下限値を設定する項目が表示画面32に現れる構成とする。このとき、設定スイッチ28bを押すごとに、流量を1リットル/分ずつ増加し、設定スイッチ28aを押すごとに、流量を1リットル/分ずつ減少するようにする。そして、利用者が、所望の流量を目標範囲の下限値として決定した後、選択スイッチ29を押すと、次に、目標範囲の上限値を設定する項目が表示画面32に現れる構成とする。このとき、設定スイッチ28b、28aによって、目標範囲の上限値の設定を、前記目標範囲の下限値を設定する操作と同様の操作を行い、再び選択スイッチ29を押すと、目標範囲の設定が終了するようにする。
【0059】
なお、目標範囲の設定操作方法は、このような方法に限定されるものではなく、適宜設定されるものである。また、目標範囲の初期値を予め風呂リモコン装置1に入力しておき、その値を、利用者が好みに応じて例えば前記入力設定動作によって変更できる態様としてもよい。目標範囲の値は特に限定されるものでなく、適宜設定されるものであるが、例として、6〜12リットル/分の値があげられる。
【0060】
流量範囲設定手段54は、シャワー給湯流量の前記目標範囲の最大値より大きい値を用いた、目標範囲に隣接した設定流量範囲を設定するものであり、本実施形態例では、前記入力設定操作手段52の操作によって設定流量範囲を設定する構成と成し、この設定値を流量範囲設定手段54を介して比較判断部53に加える。なお、設定流量範囲の設定操作方法は、特に限定されるものではないが、本実施形態例では、選択スイッチ29によって設定流量範囲入力操作モードを選択できるように構成しており、目標範囲入力操作モードでの目標範囲設定と同様に、設定スイッチ28a,28bを押しながら、表示画面32で確認することにより行われる。
【0061】
なお、設定流量範囲の設定に関し、設定流量範囲の初期値を予め風呂リモコン装置1に入力しておき、その値を、利用者が好みに応じて例えば前記入力設定動作によって変更できる態様としてもよい。また、設定流量範囲の値は特に限定されるものでなく、適宜設定されるものであるが、例として、12〜15リットル/分の値があげられる。
【0062】
また、風呂リモコン装置1に設定流量範囲の自動設定手段を設け、前記のような入力設定操作手段52の操作によって設定流量範囲を設定する代わりに、前記の如く、入力設定操作手段52の操作によって目標範囲の入力設定が行われると、目標範囲の最大値より大きい領域で、目標範囲に隣接する領域に、設定流量範囲が自動設定される構成としてもよい。
【0063】
比較判断部53は、前記シャワー使用瞬時値検出手段51により検出されるシャワー給湯使用流量の瞬時値を予め定められた設定時間(例えば10秒)毎に取り込み、前記瞬時値を、前記入力設定操作手段52の操作により予め設定される目標範囲および、前記流量範囲設定手段54により予め設定される設定流量範囲と比較する。そして、前記瞬時値が前記目標範囲内であると判断されたときには、シャワー給湯使用流量の目標達成信号を出力し、前記瞬時値が前記設定流量範囲内であると判断されたときには、前記瞬時値が設定流量範囲内であることを識別するための識別信号を出力する。これらの信号は、省エネ使用報知手段58に加えられる。
【0064】
省エネ使用報知手段58は、比較判断部53から前記目標達成信号が出力されたときには、前記シャワー給湯使用流量が省エネ使用量であることを、表示と音声の少なくとも一方により報知するものである。また、省エネ使用報知手段58は、比較判断部53から前記識別信号が出力されたときには、該識別信号に対応させて、前記シャワー給湯使用量が省エネ使用量に近い値であることを、表示と音声出力の少なくとも一方により報知する。
【0065】
本実施形態例において、省エネ使用報知手段58は、エコマーク表示制御手段55を有しており、該エコマーク表示制御手段55は、比較判断部53から目標達成信号が出力されたときには、図2に示すように、シャワー給湯使用流量が省エネ使用量であることを示すエコマーク40を、表示画面32の右下部位に表示させ、前記目標達成信号の出力が停止されたときにはエコマーク40の表示を停止する。
【0066】
なお、エコマーク40は、特に限定されるものではないが、例えば図2、図3に示すような、一目で分かりやすいマークとすることが好ましい。本実施形態例では、表示画面32がカラー表示機能を有しており、エコマーク40の色を緑とし、エコマーク40は点灯表示するようにしている。
【0067】
また、省エネ使用報知手段58は、エコ接近表示制御手段56を有し、比較判断部53から前記識別信号が出力されたときには、該識別信号に対応させて、シャワー給湯使用量が省エネ使用量に近い値であることを識別表示するエコ接近表示(本実施形態例では、エコ接近マークの表示)を表示画面32に行い、前記識別信号の出力が停止されたときには前記エコ接近マークの表示を停止する。
【0068】
なお、エコ接近マークは、特に限定されるものではないが、エコマーク40と同様に、一目で分かりやすいマークとすることが好ましい。本実施形態例では、エコ接近マークの色を黄としてエコマーク40と区別し、また、エコ接近マークの表示は点滅表示とするようにしている。さらに、エコ接近表示を、エコ接近マーク以外の、文字表示等の表示により行ってもよい。
【0069】
さらに、省エネ使用報知手段58は、音声出力制御手段57を有しており、該音声出力制御手段57は、比較判断部53から目標達成信号が出力されたときには、シャワー給湯使用流量が省エネ使用量であることを表す、例えば「エコ運転中です」といった音声ガイダンスをスピーカ34から出力する。また、比較判断部53から前記識別信号が出力されたときには、該識別信号に対応させてシャワー給湯使用量が省エネ使用量に近い値であることを識別表現する、「もう少しで、エコ運転です」といった音声ガイダンスをスピーカ34から出力する。
【0070】
なお、本実施形態例において、省エネ使用報知手段58は、シャワー給湯使用流量が省エネ使用量であることの報知動作と、シャワー給湯使用流量が省エネ使用量に近い値であることの報知動作との切り替えを、比較判断部53から出力される目標達成信号または識別信号の出力直後に行う代わりに、これらの信号の連続出力回数が各信号毎に予め定められた設定値に達したときに行う。
【0071】
例えば、給水圧の関係等によって、シャワー給湯使用流量が前記目標範囲内の値から少し大きくなって、設定流量範囲内の値になっても、すぐに、また、シャワー給湯使用流量が小さくなって、目標範囲内の値となることがある。また、その逆に、シャワー給湯使用流量が設定流量範囲内の値から目標範囲内の値になった直後に、設定流量範囲内の値になることもある。このようなときに、エコマーク40の表示とエコ接近マークの表示の切り替えや音声ガイダンス出力の切り替えを、比較判断部53から出力される目標達成信号や識別信号に対応させて、これらの信号が出力された直後に行うと、前記切り替えが頻繁に行われることになり、風呂リモコン装置1の表示画面32が見づらくなったり、音声ガイダンスの出力を利用者がうるさく感じたりすることになる。
【0072】
そこで、本実施形態例では、エコマーク40の表示とエコ接近マークの表示の切り替えや音声ガイダンス出力の切り替えを行う基準となる設定回数を、目標達成信号と識別信号についてそれぞれ個別に設定し、比較判断部53から出力される目標達成信号と識別信号の連続出力回数が各信号毎に個別に設定した回数(設定回数)に達したときに、エコマーク40の表示とエコ接近マークの表示の切り替えや音声ガイダンス出力の切り替えを行うようにしている。なお、前記設定回数は互いに異なる値としてもよいし、等しい値としてもよい。
【0073】
また、目標達成信号や識別信号の連続出力回数に応じて、エコマーク40の表示とエコ接近マークの表示の切り替えや音声ガイダンス出力の切り替えを行う代わりに、連続出力時間が各信号毎に予め定められた設定値(例えば10秒)に達したときに、エコマーク40の表示とエコ接近マークの表示の切り替えや音声ガイダンス出力の切り替えを行うようにしてもよい。
【0074】
本実施形態例は以上のように構成されており、給湯システムにおいて、給湯温度設定優先機能と優先表示機能とを有する風呂リモコン装置1が、シャワー給湯使用流量の瞬時値を求めて、この瞬時値が、目標範囲内か設定流量範囲内かを判断し、前記優先マーク42の表示が行われているときに、前記判断結果をエコマーク40やエコ接近マークの表示および音声ガイダンスの出力により報知するので、利用者のシャワー給湯使用時に、その使用量が、省エネ使用量であることや省エネ使用量に近い値であることを、シャワー近傍領域に設けられた風呂リモコン装置1により、利用者に分かりやすく的確に知らせることができ、利用者によるシャワーの省エネ使用を促すことができる。
【0075】
なお、本発明は前記実施形態例に限定されることなく、様々な実施の形態を採り得る。例えば、前記実施形態例では、利用者のシャワー給湯使用時に、その使用量が、省エネ使用量であることや省エネ使用量に近い値であることを、マーク表示と音声ガイダンス出力の両方により報知したが、マーク表示と音声ガイダンス出力のいずれか一方により報知を行うようにしてもよい。
【0076】
また、前記実施形態例では、目標範囲と設定流量範囲を設定したが、目標範囲のみを設定する構成とし、シャワー給湯使用流量の瞬時値が目標範囲内の値の時に、エコマーク40の表示と音声ガイダンスの出力を行うだけとしてもよい。また、この際、エコマーク40の表示と音声ガイダンスの出力の両方を行わずに、いずれか一方のみを行うようにしてもよい。
【0077】
さらに、前記実施形態例では、1つの設定流量範囲を設定したが、例えば、目標範囲を6〜12リットル/分とした場合に、設定流量範囲を、12〜14リットル/分と14〜16リットル/分とするなど、複数の互いに異なる(隣接した)設定流量範囲を設定してもよい。
【0078】
この場合、例えば、比較判断部53は、シャワー給湯使用時にシャワー使用瞬時値検出手段により検出されるシャワー給湯使用流量の瞬時値を2つの前記設定流量範囲と比較し、前記瞬時値が前記設定流量範囲内であると判断されたときには、前記瞬時値がどの設定流量範囲内であるかを識別するための識別信号を出力する構成とする。そして、省エネ使用報知手段58は、比較判断部53から前記識別信号が出力されたときには、該識別信号に対応させて、前記シャワー給湯使用量が省エネ使用量にどの程度近い値であるかを段階的に識別する表示と音声出力の少なくとも一方を行うようにするとよい。
【0079】
例えば、マーク表示の例としては、前記シャワー給湯使用流量の瞬時値が12〜14リットル/分のときには、エコ接近表示手段56により、黄色のエコ接近マークを点滅表示させ、シャワー給湯使用流量の瞬時値が14〜16リットル/分のときには、エコ接近表示手段56により、橙色のエコ接近マークを点滅表示させるといったようにすれば、利用者は、表示画面32を一目見るだけで、どの程度、シャワー給湯使用流量が省エネ使用量に近いか(エコ運転に近いか)を知ることができ、便利である。
【0080】
また、音声ガイダンス出力の例としては、音声出力制御部57によりスピーカ34から出力する音声ガイダンスを、シャワー給湯使用流量の瞬時値が12〜14リットル/分のときには、「もう少しでエコ運転です」とし、シャワー給湯使用流量の瞬時値が14〜16リットル/分のときには、「シャワー流量を少なくするとエコ運転に近づきます」とする等、音声ガイダンスの内容を互いに少しずつ異なる内容とし、前記識別信号に対応させてシャワー給湯使用量が省エネ使用量にどの程度近い値であるかを段階的に識別表現する音声ガイダンスを前記音声出力部から出力することにより、利用者が音声ガイダンスを聞くことにより、どの程度、シャワー給湯使用流量が省エネ使用量に近いか(エコ運転に近いか)を知ることができ、便利である。
【0081】
さらに、前記実施形態例では、目標範囲を設定したが、目標範囲の代わりに、入力設定操作手段52により目標値を設定してもよい。この場合、比較判断部53は、シャワー使用瞬時値検出手段51により検出されるシャワー給湯使用流量の瞬時値を前記目標値と比較し、前記瞬時値が前記目標値以下の値であると判断されたときにはシャワー給湯使用流量の目標達成信号を出力して、シャワー給湯使用流量が省エネ使用量であることを報知するようにしてもよい。
【0082】
また、前記実施形態例では、目標範囲の近傍領域に、設定流量範囲を設定したが、設定流量範囲の代わりに、図1の破線に示す目標接近値設定手段59を設け、この目標接近値設定手段59により、前記目標値の近傍で該目標値より大きい目標接近値を、入力設定操作手段52または自動設定手段により設定する構成としてもよい。この場合、比較判断部53は、シャワー給湯使用時にシャワー使用瞬時値検出手段51により検出されるシャワー給湯使用流量の瞬時値を、目標値および前記目標接近値と比較し、前記瞬時値が前記目標値より大きく前記目標接近値以下の値と判断されたときには、シャワー給湯使用流量の目標接近信号を出力する構成とする。
【0083】
そして、この場合も、比較判断部53から前記目標接近信号が出力されたときに、省エネ使用報知手段58が、前記シャワー給湯使用流量が省エネ使用量に近い値であることを表示と音声の少なくとも一方により報知するようにすることで、前記実施形態例と同様の効果を奏することができる。
【0084】
なお、この報知の仕方としては、例えば、比較判断部53から前記目標接近信号が出力されたときには、エコ接近表示制御手段56によって、シャワー給湯使用流量が省エネ使用量に近い値であることを示すエコ接近マーク等の表示を表示画面32に行い、前記目標接近信号の出力が停止されたときには前記エコ接近マークの表示を停止することがあげられる。また、比較判断部53から目標接近信号が出力されたときに、音声出力制御手段57が、シャワー給湯使用流量が省エネ使用量に近い値であることを表す音声ガイダンスをスピーカ34から出力するようにしてもよい。
【0085】
さらに、前記実施形態例では、シャワー使用瞬時値検出手段51は、給湯流量センサ49の検出値に基づいて、シャワー給湯時のシャワー給湯使用流量の瞬時値を検出するようにしたが、シャワー使用瞬時値検出手段51は、給水流量センサ4の検出値と注湯流量センサ12の検出値とに基づいて、シャワー給湯時のシャワー給湯使用流量の瞬時値を検出するようにしてもよい。
【0086】
さらに、熱源装置が、前記実施形態例のような湯張り機能を備えた装置の場合に、この装置が設置された地域が低水圧地域であると、注湯(湯張り)中の流量が少なくてエコマークが出る流量となる場合があるので、このような場合を考慮し、注湯中は、エコマークを表示しない構成としてもよい。
【0087】
さらに、シャワー給湯流量が省エネ使用量である状態が、例えば5〜10分程度続くような場合には、例えばエコマークを5〜10分程度点灯し続けるのではなく、エコマーク表示を停止させて、連続使用に対する注意喚起を行うようにしてもよい。
【0088】
さらに、前記実施形態例のリモコン装置は、風呂リモコン装置1としたが、本発明のリモコン装置は、台所リモコン装置2としてもよい。また、制御装置3を介して風呂リモコン装置1や台所リモコン装置2と電気的に接続される増設リモコン装置を例えば洗面所等に設け、この増設リモコン装置を本発明のリモコン装置としてもよい。前記増設リモコン装置を本発明のリモコン装置とすると、例えば洗髪のために、洗面所でシャワーを用いる利用者等に対し、省エネ使用状況を知らせることができる。
【0089】
また、この場合、台所リモコン装置2や増設リモコンの比較判断部53で、シャワー給湯使用流量の瞬時値を、目標値や目標範囲、目標接近値、設定流量範囲と比較して、シャワー給湯使用流量の瞬時値が省エネ使用量であるときや、それに近い判断したときに、そのことを報知すると共に、通信機能を介して比較判断結果を風呂リモコン装置1に伝達し、風呂リモコン装置1でも同様の報知を行うようにすれば、浴室でシャワー利用を行っている利用者に、省エネ使用状況を知らせることができると共に、台所リモコン装置2等からも、その近傍にいる利用者に、省エネ使用状況を知らせることができる。
【0090】
さらに、本発明のリモコン装置は、シャワー給湯使用流量が省エネ使用量であるか、あるいはそれに近い値であるかを検出判断する機能と、その報知とを行えるものであれば、その他の機能の詳細は特に限定されるものではなく、適宜設定されるものであり、例えばラジオ放送や文字放送の受信および再生の機能を有していても、有していなくてもよいし、テレビ放送等の他の放送受信機能やインターホン機能等の付加機能付きのものでもよい。
【0091】
さらに、前記実施形態例ではリモコン装置が接続される給湯器27はガスを燃料とした給湯器としたが、給湯器等の熱源装置の熱源は、ガス、石油、電気を問わず、また、貯湯式のものでも構わない。また、前記実施形態例では、給湯器27は、給湯機能、湯張り機能、保温機能、追い焚き機能、足し湯機能、ぬる湯機能を具備していたが、これらの全ての機能を具備していなくてもよく、また、他の機能を具備していてもよい。
【0092】
さらに、前記実施形態例では、リモコン装置をマンション等の集合住宅の各住宅47に設ける例を挙げたが、リモコン装置は、オフィス等に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】本発明に係るリモコン装置の一実施形態例におけるシャワー給湯の省エネ使用状況報知のための制御構成を示すブロック構成図である。
【図2】前記実施形態例のリモコン装置(風呂リモコン装置)の表示画面に、給湯関連情報と共にエコマークが表示されている状態を示す図である。
【図3】エコマークの例を示す図である。
【図4】前記実施形態例のリモコン装置(風呂リモコン装置)の表示画面に給湯関連情報が表示されている状態を示す図である。
【図5】前記実施形態例の台所リモコン装置の表示画面に給湯関連情報が表示されている状態を示す図である。
【図6】モデル例の給湯器と風呂用および台所用のリモコン装置との接続使用状況を示す図である。
【符号の説明】
【0094】
1 風呂リモコン装置
2 台所リモコン装置
3 制御装置
27 給湯器
29 選択スイッチ
32 表示画面
40 エコマーク
51 シャワー使用瞬時値検出手段
52 入力設定操作手段
53 比較判断部
54 流量範囲設定手段
55 エコマーク表示制御手段
56 エコ接近表示制御手段
57 音声出力制御手段
58 省エネ使用報知手段
59 目標接近値設定手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
給湯機能を備えた熱源装置に信号接続されて屋内に配置されるリモコン装置であって、前記熱源装置から給湯先のシャワーに導かれて該シャワーから給湯されるシャワー給湯流量の目標値の入力設定操作手段と、シャワー給湯使用時にそのシャワー給湯使用流量の瞬時値を前記熱源装置側に設けられている給湯流量検出手段の検出信号に基づいて検出するシャワー使用瞬時値検出手段と、該シャワー使用瞬時値検出手段により検出されるシャワー給湯使用流量の瞬時値を前記入力設定操作手段の操作により予め設定される目標値と比較して前記瞬時値が前記目標値以下の値であると判断されたときにはシャワー給湯使用流量の目標達成信号を出力する比較判断部と、該比較判断部から前記目標達成信号が出力されたときには前記シャワー給湯使用流量が省エネ使用量であることを表示と音声の少なくとも一方により報知する省エネ使用報知手段を有することを特徴とするリモコン装置。
【請求項2】
給湯機能を備えた熱源装置に信号接続されて屋内に配置されるリモコン装置であって、前記熱源装置から給湯先のシャワーに導かれて該シャワーから給湯されるシャワー給湯流量の目標範囲の入力設定操作手段と、シャワー給湯使用時にそのシャワー給湯使用流量の瞬時値を前記熱源装置側に設けられている給湯流量検出手段の検出信号に基づいて検出するシャワー使用瞬時値検出手段と、該シャワー使用瞬時値検出手段により検出されるシャワー給湯使用流量の瞬時値を前記入力設定操作手段の操作により予め設定される目標範囲と比較して前記瞬時値が前記目標範囲内であると判断されたときにはシャワー給湯使用流量の目標達成信号を出力する比較判断部と、該比較判断部から前記目標達成信号が出力されたときには前記シャワー給湯使用流量が省エネ使用量であることを表示と音声の少なくとも一方により報知する省エネ使用報知手段を有することを特徴とするリモコン装置。
【請求項3】
シャワー給湯流量の目標値の近傍で該目標値より大きい目標接近値を入力設定操作手段の操作または自動設定手段により設定する目標接近値設定手段を有し、比較判断部はシャワー給湯使用時にシャワー使用瞬時値検出手段により検出されるシャワー給湯使用流量の瞬時値を目標値および前記目標接近値設定手段により予め設定される目標接近値と比較して前記瞬時値が前記目標値より大きく前記目標接近値以下の値と判断されたときにはシャワー給湯使用流量の目標接近信号を出力する構成と成し、省エネ使用報知手段は前記比較判断部から前記目標接近信号が出力されたときには前記シャワー給湯使用流量が省エネ使用量に近い値であることを表示と音声の少なくとも一方により報知することを特徴とする請求項1記載のリモコン装置。
【請求項4】
シャワー給湯流量の目標範囲の最大値より大きい値を用いた1つ以上の互いに異なる設定流量範囲を入力設定操作手段の操作または自動設定手段により設定する流量範囲設定手段を有し、比較判断部はシャワー給湯使用時にシャワー使用瞬時値検出手段により検出されるシャワー給湯使用流量の瞬時値を前記流量範囲設定手段により予め設定される設定流量範囲と比較して前記瞬時値が前記設定流量範囲内であると判断されたときには前記瞬時値がどの設定流量範囲内であるかを識別するための識別信号を出力する構成と成し、省エネ使用報知手段は前記比較判断部から前記識別信号が出力されたときには該識別信号に対応させて前記シャワー給湯使用量が省エネ使用量にどの程度近い値であるかを段階的に識別する表示と音声出力の少なくとも一方を行うことを特徴とする請求項2記載のリモコン装置。
【請求項5】
省エネ使用報知手段は、シャワー給湯使用流量が省エネ使用量であることの報知動作とシャワー給湯使用流量が省エネ使用量に近い値であることの報知動作との切り替えを、比較判断部から出力される目標達成信号または目標接近信号または識別信号の出力直後に行う代わりに、これらの信号の連続出力回数または連続出力時間が各信号毎に予め定められた設定値に達したときに行うことを特徴とする請求項3または請求項4記載のリモコン装置。
【請求項6】
マークの表示機能を備えた表示部を有し、省エネ使用報知手段は比較判断部から目標達成信号が出力されたときにはシャワー給湯使用流量が省エネ使用量であることを示すエコマークを前記表示部に表示させ、前記目標達成信号の出力が停止されたときには前記エコマークの表示を停止するエコマーク表示制御手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載のリモコン装置。
【請求項7】
表示機能を備えた表示部を有し、省エネ使用報知手段は比較判断部から目標接近信号が出力されたときには前記表示部にシャワー給湯使用流量が省エネ使用量に近い値であることを示すエコ接近表示を行い、前記目標接近信号の出力が停止されたときには前記エコ接近表示を停止するエコ接近表示制御手段を有することを特徴とする請求項3または請求項5または請求項6記載のリモコン装置。
【請求項8】
表示機能を備えた表示部を有し、省エネ使用報知手段は比較判断部から識別信号が出力されたときには、前記表示部に前記識別信号に対応させてシャワー給湯使用量が省エネ使用量にどの程度近い値であるかを段階的に識別するエコ接近表示を行い、前記識別信号の出力が停止されたときには前記エコ接近表示を停止するエコ接近表示制御手段を有することを特徴とする請求項4または請求項5または請求項6記載のリモコン装置。
【請求項9】
音声を出力する音声出力部を有し、省エネ使用報知手段は、比較判断部から目標接近信号が出力されたときにはシャワー給湯使用流量が省エネ使用量に近い値であることを表す音声ガイダンスを前記音声出力部から出力する音声出力制御手段を有することを特徴とする請求項3または請求項5乃至請求項7のいずれか一つに記載のリモコン装置。
【請求項10】
音声を出力する音声出力部を有し、省エネ使用報知手段は、比較判断部から識別信号が出力されたときには該識別信号に対応させてシャワー給湯使用量が省エネ使用量にどの程度近い値であるかを段階的に識別表現する音声ガイダンスを前記音声出力部から出力する音声出力制御手段を有することを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれか一つまたは請求項8記載のリモコン装置。
【請求項11】
音声を出力する音声出力部を有し、省エネ使用報知手段は、比較判断部から目標達成信号が出力されたときにはシャワー給湯使用流量が省エネ使用量であることを表す音声ガイダンスを前記音声出力部から出力する音声出力制御手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか一つに記載のリモコン装置。
【請求項12】
給湯機能を備えた熱源装置に複数のリモコン装置が信号接続されて屋内に配置されており、これら複数のリモコン装置のうち、リモコン装置で設定される給湯設定温度が他のリモコン装置で設定される給湯設定温度よりも優先される給湯温度設定優先機能と、該給湯温度設定優先機能の動作時に優先マークを表示する優先表示機能とを有するリモコン装置が請求項1乃至請求項11のいずれか一つに記載のリモコン装置により形成され、該リモコン装置に前記優先マークの表示が行われているときに省エネ使用報知手段による報知動作を行う構成としたことを特徴とする給湯システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−24913(P2009−24913A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−187227(P2007−187227)
【出願日】平成19年7月18日(2007.7.18)
【出願人】(000129231)株式会社ガスター (277)
【Fターム(参考)】