説明

リービング装置、クレーンおよびロープワイヤリング方法

【課題】メインロープや吊具等を痛める恐れがないリービング装置、クレーンおよびロープワイヤリング方法を提供する。
【解決手段】ブーム4の先端近傍に、リービングウインチ6からブーム4の下面に沿って引き回され、フックシーブ9aへ至るリービングロープ6aを案内するロープガイド20を設けるように構成した。これにより、リービング作業時に、リービングロープ6aおよびメインロープ5aがフック9の上方へ向かって引き出されるので、フック9を立てたままでリービング作業が行える。したがって、リービングロープ6aやメインロープ5a、フック9に無理な力が加わらないので、これらを痛めることを極力防止できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吊具のシーブにメインロープを引き回す技術に関する。
【背景技術】
【0002】
リービング作業とは、作業現場でクレーンを組み立てる際に、メインウインチ(主巻ウインチ)に巻かれているメインロープをブームの先端まで引き出し、ブーム先端およびフック等の吊具の双方に設けられるシーブに掛け回す作業のことをいう。以下、本明細書中ではブーム先端に設けられるシーブを「ポイントシーブ」と称し、吊具に設けられるシーブを「吊具シーブ」と称する。
【0003】
従来、リービング作業は人手で行われていたが、このとき多くの作業人員を必要としていた。これは、メインロープがある程度太くて重く、かつブームの長さがたとえば60〜70mにも達する場合もあるからである。つまり、重くて取り回しの難しいメインロープをブーム先端まで引き出すのがまず大変な作業であり、その後に太くて曲げ剛性の大きなワイヤロープをポイントシーブおよび吊具シーブに掛け回すためにはメインロープにある程度の張力を掛ける必要がある。この張力をかなり大きくしないと上述した両シーブへの掛け回しができず、したがって多くの作業人員を必要としていた。
【0004】
この問題を解決するため、以下で説明するようにリービング用のウインチ(以下、本明細書中ではこれを「リービングウインチ」と称する)をクレーン本体のブーム取付部近傍に設置する方法も知られている。
【0005】
メインロープよりも細く、取り回しの容易なリービング作業用のロープ(以下、本明細書中ではこれを「リービングロープ」と称する)が巻かれるリービングウインチは、クレーン本体のブーム取付部近傍に設置される。リービング作業にあたって作業者は、リービングウインチよりリービングロープをブームの下部に沿って引き出し、ポイントシーブおよび吊具シーブにメインロープの巻き掛け方向とは逆の方向からワイヤリングする。さらにリービングロープをブームの上部に沿って引き出し、リービングロープの先端と主巻ウインチに巻かれているメインロープの先端とを接続する。
【0006】
その後、リービングウインチを巻上側に駆動してリービングロープを巻き上げることによりメインロープは主巻ウインチ→ポイントシーブ→吊具シーブ→…と導かれ、これによりメインロープのワイヤリングすなわちリービング作業が完了する。このようにリービングウインチを用いることにより、人手を多くかけることなく比較的容易にリービング作業を行うことができる(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2000−053383号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、上述した特許文献に記載のリービング作業では、ブームの下部に沿って引き出されたリービングロープをリービングウインチで横方向に向かって巻き上げるため、図6に示すように、符号9で示した吊具をあらかじめ横に倒した状態でリービング作業を行う必要がある。なお、図6では、後述する実施の形態のクレーンと対応する部分には後述する実施の形態のクレーンと同じ番号の符号を付している。
【0009】
しかし、このように吊具9をあらかじめ横に倒した状態でリービング作業を行うと、符号14で示したポイントシーブから符号9aで示した吊具シーブへ至る吊具シーブ9aのとば口付近でメインロープが不自然に屈曲されるため、メインロープが傷む恐れがある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(1) 請求項1の発明によるリービング装置は、リービングロープを巻き取りおよび繰り出すリービングウインチと、ブーム先端に設けられて、リービングウインチからブーム下面に沿って引き回され、吊具のシーブへ至るリービングロープを案内するガイドとを備えることを特徴とする。
(2) 請求項4の発明によるクレーンは、請求項1〜3のいずれか一項に記載のリービング装置と、ブームと、メインロープを巻き取りおよび繰り出す主巻きウインチと、メインロープが掛け回された吊具とを備えることを特徴とする。
(3) 請求項5の発明によるロープワイヤリング方法は、リービングウインチに巻き掛けられているロープであってメインロープよりも径の小さいリービングロープをブームの下面から、吊具およびブームの先端に設けられたトップシーブを経てメインウインチへ引き回し、リービングロープの先端をメインウインチに巻き取られているメインロープの先端に接続し、リービングウインチでリービングロープを巻き取ることでメインロープを吊具のシーブに掛け回すロープワイヤリング方法において、トップシーブとブームの基端との間のブーム先端に設けられたリービングロープガイドを経由して、リービングロープをリービングウインチから吊具のシーブへ引き回すことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、メインロープを痛める恐れがない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明によるリービング装置を搭載したクレーンの側面図である。
【図2】(a)はリービング作業中のクレーン100の側面図であり、(b)は(a)のA矢視断面図であり、ロープガイド20の構造を示している。
【図3】リービング作業について説明する図である。
【図4】リービング作業について説明する図である。
【図5】変形例を示す図である。
【図6】従来技術におけるリービング作業時の吊具およびメーンロープの状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1〜4を参照して、本発明によるリービング装置およびロープワイヤリング方法の一実施の形態を説明する。図1は、本発明によるリービング装置を搭載したクレーンの側面図である。このクレーン100は、走行体1と、旋回輪2を介して走行体上に旋回可能に搭載された旋回体3と、旋回体3のフレーム(旋回フレーム)に前後方向に起伏可能に軸支されたブーム4とを有する。旋回体3には主巻ウインチ(メインウインチ)5、リービングウインチ6、および起伏ウインチ7が配設され、旋回体3の後端部にはカウンタウエイト8が支持されている。メインウインチ5のメインドラムには主巻ロープ(メインロープ)5aが巻回され、リービングウインチ6のリービングドラムにはリービングロープ6aが巻回され、起伏ウインチ7の起伏ドラムには起伏ロープ7aが巻回されている。ブーム4の後方の旋回体3にはAフレーム30(ガントリとも呼ぶ)が立設されている。
【0014】
ブーム4の先端にはポイントシーブ14が設けられ、ブーム4先端近傍の上部にはガイドシーブ15が設けられている。ブーム4先端近傍の下部には、ロープソケット取付部16と、ロープガイド20とが設けられている。ブーム4の先端部と基端部の中間位置近傍の下部にはガイドローラ25が設けられている。ロープソケット取付部16は、メインロープ5aの先端に接続されたロープソケット17が取り付けられる部分である。ロープガイド20およびガイドローラ25は、後述するようにリービング作業時にリービングロープ6aを案内するローラである。
【0015】
メインロープ5aはブーム先端近傍のガイドシーブ15を経由して、吊具であるフック9のシーブ(フックシーブ)9aおよびポイントシーブ14に掛け回されており、その先端部分は上述のようにロープソケット17を介してロープソケット取付部16に取り付けられている。メインウインチ5が駆動されるとフック9が昇降する。ブーム先端部にはペンダントロープ11の一端が接続され、ペンダントロープ11の他端はブライドル12に接続されている。Aフレーム30の頂部には回動可能にハンガ13が取り付けられ、起伏ロープ7aはAフレーム頂部のシーブ32を経由してブライドル12とハンガ13の間に複数回掛け回されている。この状態で起伏ドラム7を駆動するとハンガ13とブライドル12の間隔が変化し、ペンダントロープ11を介してブーム4が起伏する。
【0016】
−−−ロープガイド20およびガイドローラ25について−−−
図2(a)は、後に詳述するリービング作業中のクレーン100の側面図である。図2(b)は、図2(a)のA矢視断面図であり、ロープガイド20の構造を示している。ロープガイド20は、ブーム4の左右のフレームに設けられた穴4aに挿通されるシャフト21と、ブーム4の左右のフレームの間で、シャフト21によって回動可能に軸支される中空シャフト22とを有する。シャフト21には抜け止め23が施され、シャフト21および中空シャフト22がブーム4から脱落しないように構成されている。シャフト21は、ブーム4の先端近傍に取り付けられるため、軽量であることが望ましい。そこで、シャフト21を中空の軸状部材で構成してもよい。また、ブーム4の左右のフレームと中空シャフト22の端面との間でリービングロープ6aが挟まらないように、中空シャフト22の長さは適宜設定されている。
【0017】
ロープガイド20は、上述のようにブーム4の先端近傍の下部で、ロープソケット取付部16の近傍に設けられている。これは、後述するようにリービング作業において、リービングロープ6aでメインロープ5aを引き込む際に、リービングロープ6aおよびメインロープ5aをフック9の上方へ向かって引き出すことで、リービングロープ6aやメインロープ5aがフックシーブ9aのとば口へ当たってリービングロープ6aやメインロープ5a、フック9を痛めてしまうことを防止するためである。また、ロープガイド20は、クレーン作業に支障がないようにするため、およびロープガイド20の破損を防止するために、たとえば略80度程度の傾斜角度にまでブーム4を起立させてもフック9を吊っているメインロープ5aが当たらないような位置に設けられている。
【0018】
ガイドローラ25は、上述のようにブーム4の先端部と基端部の中間位置近傍の下部に設けられており、リービング作業中にリービングロープ6aがブーム4に接触するのを防止する。ガイドローラ25もロープガイド20と同様の構造である。
【0019】
−−−リービング作業について−−−
このように構成されるクレーン100では、クレーン100を作業現場で組み立てる際に、リービング作業を次のように行う。図3および図4を参照して、以下にリービング作業について説明する。リービング作業の開始直前には、図3(a)に示すように、メインロープ5aおよびリービングロープ6aは、メインウインチ5およびリービングウインチ6に巻き取られた状態となっている。リービング作業では、最初にクレーン100のブーム4を前傾させて、ブーム4の先端を地面に近づけた状態にしておく。このとき、フック9は地面に起立させた状態で置いておく。そして、ポイントシーブ14がフック9の略直上に位置するようにクレーン100またはフック9の位置を調節する。
【0020】
次いで、図3(b)に示すように、リービングウインチ6を駆動させてリービングロープ6aを巻き出して、ブーム4の下部に沿って前方へ引き出し、ガイドローラ25の下部からロープガイド20の上方を通し、ロープガイド20から下方へ向けてフックシーブ9aおよびポイントシーブ14へ掛け回す。リービングロープ6aを各部に通す順番、方向は、メインロープ5aを各部に通す順番、方向とは逆である。これは、リービングロープ6aでメインロープ5aを導いたときに、メインロープ5aが各部を正しい順番、方向で導かれるようにするためである。
【0021】
さらにリービングウインチ6を駆動させて、ポイントシーブ14へ掛け回したリービングロープ6aをガイドシーブ15を経由してメインウインチ5の近傍まで引き出し、図3(c)に示すように、その先端をメインロープ5aの先端と接続する。そして、メインウインチ5を駆動してメインロープ5aを所定の速度で繰り出すとともに、リービングウインチ6を駆動してリービングロープ6aを巻き取る。これにより、メインロープ5aがリービングロープ6aによって導かれて、ガイドシーブ15を経由して、フックシーブ9aおよびポイントシーブ14に掛け回される。
【0022】
このようにロープガイド20の上方を通したリービングロープ6aでメインロープ5aを導くことで、リービングロープ6aおよびメインロープ5aがフック9の上方へ向かって引き出されるので、リービングロープ6aおよびメインロープ5aがフックシーブ9aのとば口へ当たることを防止できる。また、リービングロープ6aおよびメインロープ5aが起立しているフック9の上方に向かって引き出されるので、フック9を倒そうとする力がほとんど作用せず、フック9を安定的に起立させたままとすることができる。
【0023】
図4(a)に示すように、リービングロープ6aとメインロープ5aとの接続部分がロープガイド20の近傍まで導かれたら、メインウインチ5およびリービングウインチ6を停止させて、図4(b)に示すように、リービングロープ6aとメインロープ5aとの接続を解く。そして、図4(c)に示すように、メインロープ5aの先端をロープソケット17に接続し、ロープソケット17をロープソケット取付部16に取り付ける。そして、繰り出されているリービングロープ6aをリービングウインチ6で巻き取る。以上でリービング作業が終了する。
【0024】
上述したクレーン100では、次の作用効果を奏する。
(1) ブーム4の先端近傍に、リービングウインチ6からブーム4の下面に沿って引き回され、フックシーブ9aへ至るリービングロープ6aを案内するロープガイド20を設けるように構成した。これにより、リービング作業時に、リービングロープ6aおよびメインロープ5aがフック9の上方へ向かって引き出されるので、フック9を立てたままでリービング作業が行える。したがって、リービングロープ6aおよびメインロープ5aがフックシーブ9aのとば口へ当たることを防止できるとともに、リービングロープ6aやメインロープ5a、フック9に無理な力がほとんど加わらないので、これらを痛めることを防止できる。
【0025】
また、リービングロープ6aおよびメインロープ5aが起立しているフック9の上方に向かって引き出されるので、フック9を倒そうとする力がほとんど作用せず、フック9を安定的に起立させたまま安全にリービング作業を行える。さらに、リービングロープ6aおよびメインロープ5aの通し方に無理がないので、リービング作業時にリービングロープ6aおよびメインロープ5aを通す速度を必要以上に落とさなくてもよく、リービング作業を効率的に実施できる。また、フック9を立てたままでリービング作業が行えるので、リービング作業後に横倒しにしてあるフック9を立てる必要がない。これにより、横倒しにしてあるフック9を立てることで発生する恐れのあるフック9やメインロープ5aの損傷を防止できる。
【0026】
(2) ロープガイド20をロープソケット取付部16の近傍に設けるように構成した。これにより、クレーン作業時におけるフック9とロープソケット取付部16との位置関係と略同じ位置関係となるようなロープガイド20に向かって、リービング作業時にリービングロープ6aやメインロープ5aがフックシーブ9aから引き出されるので、リービングロープ6aやメインロープ5a、フック9に無理な力が加わらず、これらを痛めることを極力防止できる。また、リービング作業によって、メインロープ5aの先端が、これをロープソケット17を介して取り付けるロープソケット取付部16の近傍に引き出されるので、ロープソケット取付部16への取り付け作業が容易となり効率的である。
【0027】
(3) ロープガイド20を、たとえば略80度程度の傾斜角度にまでブーム4を起立させてもフック9を吊っているメインロープ5aが当たらないような位置に設けるように構成した。これにより、クレーン作業において、ロープガイド20とメインロープ5aとの接触、干渉を防止でき、クレーン作業に支障がなく、ロープガイド20の破損を防止できる。
【0028】
−−−変形例−−−
(1) 上述の説明では、リービングウインチ6を旋回体3上に設けているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、図5に示すように、リービングウインチ6をブーム4側に設けるように構成してもよく、上述した作用効果と同様の作用効果を奏する。なお、ブーム4の先端側の重量増を避けること、およびリービングウインチ6への圧油を旋回体3側から供給することを考慮して、リービングウインチ6はブーム4の基端側に近いところに設けることが望ましい。
【0029】
(2) 上述の説明では、ロープガイド20をロープソケット取付部16の近傍に設けるように構成したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、リービング作業において、リービングロープ6aでメインロープ5aを引き込む際に、リービングロープ6aやメインロープ5aがフックシーブ9aのとば口などに当たらないように、リービングロープ6aおよびメインロープ5aをフック9の上方へ向かって引き出すことができれば、ブーム4の先端近傍の任意の位置に設けることができる。なお、フック9を立てた状態で安定的にリービング作業が行えるように、リービングロープ6aでメインロープ5aを引き込む際に、リービングロープ6aの牽引力に起因してフック9を転倒させようとするモーメントが、ある程度の安全率をも加味した上で、起立しているフック9が転倒を開始するモーメントよりも小さくなるように、ロープガイド20の設置位置を決める必要がある。また、ロープガイド20は、クレーン作業に支障がなく、ロープガイド20の破損を防止するために、たとえば略80度程度の傾斜角度にまでブーム4を起立させてもフック9を吊っているメインロープ5aが当たらないような位置に設けられることが望ましい。
【0030】
また、ロープガイド20をロープソケット取付部16に取り付けてリービング作業を行い、リービング作業終了後には、ロープガイド20をロープソケット取付部16から取り外し、メインロープ5aの先端をロープソケット17を介してロープソケット取付部16に取り付けるようにしてもよい。
(3) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
【0031】
なお、本発明は、上述した実施の形態のものに何ら限定されず、リービングロープを巻き取りおよび繰り出すリービングウインチと、ブーム先端に設けられて、リービングウインチからブーム下面に沿って引き回され、吊具のシーブへ至るリービングロープを案内するガイドとを備えることを特徴とする各種構造のリービング装置、および、このリービング装置を備える各種構造のクレーンを含むものである。また、本発明は、上述した実施の形態のものに何ら限定されず、リービングウインチに巻き掛けられているロープであってメインロープよりも径の小さいリービングロープをブームの下面から、吊具およびブームの先端に設けられたトップシーブを経てメインウインチへ引き回し、リービングロープの先端をメインウインチに巻き取られているメインロープの先端に接続し、リービングウインチでリービングロープを巻き取ることでメインロープを吊具のシーブに掛け回すロープワイヤリング方法において、トップシーブとブームの基端との間のブーム先端に設けられたリービングロープガイドを経由して、リービングロープをリービングウインチから吊具のシーブへ引き回すことを特徴とする各種のロープワイヤリング方法を含むものである。
【符号の説明】
【0032】
1 走行体 2 旋回輪
3 旋回体 4 ブーム
5 主巻ウインチ(メインウインチ) 5a 主巻ロープ(メインロープ)
6 リービングウインチ 6a リービングロープ
9 フック 9a フックシーブ
14 ポイントシーブ 15 ガイドシーブ
16 ロープソケット取付部 17 ロープソケット
20 ロープガイド 25 ガイドローラ
100 クレーン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リービングロープを巻き取りおよび繰り出すリービングウインチと、
ブーム先端に設けられて、前記リービングウインチから前記ブーム下面に沿って引き回され、吊具のシーブへ至る前記リービングロープを案内するガイドとを備えることを特徴とするリービング装置。
【請求項2】
請求項1に記載のリービング装置において、
前記ガイドは、主巻きウインチによって巻き取られおよび繰り出されるメインロープの端部の取付位置近傍に設けられていることを特徴とするリービング装置。
【請求項3】
請求項2に記載のリービング装置において、
前記ガイドは、前記ブームを起立させても前記メインロープと干渉しない位置に設けられていることを特徴とするリービング装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載のリービング装置と、
ブームと、
メインロープを巻き取りおよび繰り出す主巻きウインチと、
前記メインロープが掛け回された吊具とを備えることを特徴とするクレーン。
【請求項5】
リービングウインチに巻き掛けられているロープであってメインロープよりも径の小さいリービングロープをブームの下面から、吊具および前記ブームの先端に設けられたトップシーブを経てメインウインチへ引き回し、前記リービングロープの先端を前記メインウインチに巻き取られている前記メインロープの先端に接続し、前記リービングウインチで前記リービングロープを巻き取ることで前記メインロープを前記吊具のシーブに掛け回すロープワイヤリング方法において、
前記トップシーブと前記ブームの基端との間の前記ブーム先端に設けられたリービングロープガイドを経由して、前記リービングロープを前記リービングウインチから前記吊具のシーブへ引き回すことを特徴とするロープワイヤリング方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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