説明

ルーバー構造

【課題】羽根板の表面温度の上昇を防止でき、羽根板の周辺の温度上昇を抑制できるルーバー構造を提供すること。
【解決手段】長手方向に沿った回動軸23を有して互いに平行に配置される複数の羽根板20と、この羽根板20を回動軸23周りに回動自在に支持する枠体40と、羽根板20を回動させる操作手段とを備える。羽根板20の表面には、水分を保持する多孔質体22が設けられ、羽根板20は、多孔質体22が外側を向く外側回動位置から内側を向く内側回動位置までを回動自在に構成されている。従って、多孔質体22に保持された水分が日射などで蒸発し、この気化熱によって日射などによる羽根板20の表面温度の上昇を防止することができ、羽根板20の周辺の温度上昇を抑制することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ルーバー構造に関し、詳しくは、互いに平行に配置される複数の羽根板を備えるルーバー構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建物の窓開口部の面格子として使用される複数のスラット(羽根板)を備えた可動ルーバー装置が知られている。(例えば、特許文献1参照)。この可動ルーバー装置では、支柱にスラット支持アームが長さ方向に一定間隔おきに複数設けられ、これらのルーバー支持アームごとにスラットが軸支されている。
【0003】
【特許文献1】特開2001−311367号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1で示される従来の可動ルーバー装置では、羽根板自体が日射で熱くなってしまい、さらに羽根板からの輻射熱によって羽根板の周辺の温度も上がってしまうという問題がある。
【0005】
本発明の目的は、羽根板の表面温度の上昇を防止でき、羽根板の周辺の温度上昇を抑制できるルーバー構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために本発明のルーバー構造は、以下の構成を備える。
すなわち、図面を参照して説明すると、本発明のルーバー構造10は、互いに平行に配置される複数の羽根板20を備え、これらの羽根板20は、表面が外側を向く外側回動位置から内側を向く内側回動位置までを回動自在に支持され、前記羽根板の表面には、水分を保持する保水手段が設けられていることを特徴とする。
【0007】
ここで、羽根板は、例えば、立設された柱に回動自在に支持されてもよく、または四周枠組みされた枠体に支持されてもよい。また、羽根板の両端が回動自在に支持されていてもよく、または、羽根板の片端が片持ちで支持されていてもよい。
この発明によれば、保水手段に保持された水分が日射などで蒸発し、この気化熱によって日射などによる羽根板の表面温度の上昇を防止することができ、羽根板の周辺の温度上昇を抑制することができる。
さらに、羽根板の隙間を通過する空気が保水手段によって冷却されるので、例えば、バルコニの手摺壁に設けられた場合には、バルコニの外側から内側に涼風が導かれ、特に夏季における涼風効果を発揮することができる。従って、化石燃料による冷房負荷が減少され、省エネルギーに寄与して地球温暖化を抑止する効果がある。
また、羽根板の保水手段を外側に向ければ、日差しを防止できるとともに、保水手段を内側に向ければ、内側から保水手段に水分を容易に供給することができる。例えば、バルコニの内側に羽根板を向けた状態にすれば、バルコニの内側から容易に水分を補給することができる。
【0008】
この際、本発明のルーバー構造10では、前記保水手段は、前記羽根板20の表面に形成される凹部211と、この凹部211の内部に取り付けられる多孔質体22とを備えて構成されることが好ましい。
ここで、多孔質体としては、例えば、SiCのような発泡剤が混入され焼成により発泡する坏土であってもよく、焼成により焼失する焼失性の粒子や多孔質樹脂を混在させた坏土であってもよい。または、発泡セメントや軽石であってもよい。
この発明によれば、凹部に多孔質体が取り付けられ、多孔質体の多数の孔に毛細管現象によって水分が保持されるので、羽根板を回動させて羽根板の表面を傾斜させた場合でも、水分が羽根板から下方に流出しにくくでき、保水効果を高めることができる。また、孔内に水分が収納されるので、水分の蒸発が抑制されることによっても、保水効果をさらに高めることができる。
【0009】
また、本発明のルーバー構造10では、前記保水手段の表面には、群生する背の低い植物30が植え付けられていることが好ましい。
このような構成によれば、保水手段の表面を群生する背の低い植物として、例えば、コケ類などの植物によって緑化させることによって、夏場における涼感効果を一層与えることができ、さらに、保水手段を内側に向けた状態にすれば、内側から植物を視認することができ、内側の人をリラックスさせる効果などが得られる。
【0010】
この際、本発明のルーバー構造10では、前記複数の羽根板20を連結する連結部と、当該複数の羽根板20のいずれかの羽根板20に取り付けられる操作レバー53とを備える操作手段50が設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、操作レバーを介していずれかの羽根板を回動させることで、連結部で連結された他の羽根板を回動させることができるので、全ての羽根板を同時に容易に回動させることができる。
さらに操作レバーを羽根板に脱着可能に構成すれば、人が立った状態や、座った状態で手が容易に届く高さ位置に操作レバーを取り付けることができ、ユーザーの操作状況に応じた操作レバーの高さに取り付けることができ、操作性をさらに高めることができる。
【0011】
また、本発明のルーバー構造10では、上枠44、下枠45および左右の縦枠41,42を四周枠組みした枠体40を備え、前記左右の縦枠41,42の間に前記羽根板20が配置されて当該羽根板20が当該左右の縦枠41,42に回動自在に支持されていること
が好ましい。
このような構成によれば、左右の縦枠の間に羽根板が配置されかつ軸支されるので、枠体の間に全ての羽根板が収納されたユニットとして取り扱うことができ、容易に運搬したり、取り付け作業を実施したりすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係るルーバー装置(ルーバー構造)10を有するバルコニ2を備えた建物1を示す斜視図である。図2および図3は、ルーバー装置10を示す正面図および縦断面図である。図4は、ルーバー装置10の操作手段50の要部を示す縦断面図である。図5は、ルーバー装置10の羽根板20を示す平面図である。
【0013】
図1において、建物1は、2階建て建物であり、2階部分の外壁にはバルコニ2が設けられている。また、2階部分の外壁にはサッシ窓3がバルコニ2に面して設けられており、このサッシ窓3を通してバルコニ2および建物内を行き来できるようになっている。なお、建物1の外壁には、図示しない他のサッシ窓や玄関ドア等が適宜設けられている。バルコニ2は、建物の2階の床面と略同じ高さ位置のバルコニ床4と、このバルコニ床4の外側端縁に沿って立設される手摺壁5と、この手摺壁5の上端に沿って設けられる手摺6とを備えて構成されている。手摺壁5の中央部には、本発明に係るルーバー装置10が設けられ、ルーバー装置10の両側には、手摺壁11が設けられている。
【0014】
次に、図2ないし図5をも参照し、ルーバー装置10について詳しく説明する。
ルーバー装置10は、長尺状の複数の羽根板20と、この羽根板20の表面に植え付けられるコケ類などの群生する背の低い植物30と、羽根板20を軸支する枠体40と、羽根板20を回動させる操作手段50とを備えて構成されている。
複数の羽根板20は、図3に示すように、それぞれ金属製または合成樹脂製の羽根板本体21と、羽根板本体21の表面に取り付けられた多孔質体22と、羽根板本体21の長手方向の両端部に設けられた回動軸23とを備えている。複数の羽根板20は、長手方向が水平方向となるように配置され、かつ互いに平行に配置されている。
【0015】
羽根板本体21の表面には、図3および図5に示すように、多孔質体22を収納する凹部211が長手方向に沿って形成されている。羽根板本体21の裏面の長手方向の両端には、回動軸23を接続する接続部212が厚さ方向の裏面側に突出するように形成されている。接続部212には、羽根板本体21の長手方向に沿って貫通する雌ねじ213が形成されている。
【0016】
多孔質体22は、凹部211内に収納され、多孔質体22の多数の孔には、毛細管現象によって水分が保持されている。多孔質体22の表面には、コケ類などの植物30が植え付けられている。この多孔質体22および前記凹部211によって本実施形態の保水手段が構成されている。
回動軸23の一端は、図5に示すように、羽根板本体21の雌ねじ213に螺合されている。また、回動軸23の他端は、羽根板本体21の長手方向の外側に向かって突出していて、後述する枠体40の係止部46に軸支されている。この回動軸23によって、羽根板20は、多孔質体22がバルコニ2の外側を向く外側回動位置(図3中の実線で示す位置)からバルコニ2の内側を向く内側回動位置(図中の2点鎖線で示す位置)までを回動自在に構成されている。
群生する背の低い植物30としては、コケ類の他に、例えば、セダム類のような貯水機能をもつベンケイソウ科の多肉植物でもよく、多孔質体22の孔内に植物30の根が絡まることで、多孔質体22の表面に定着され、植物30の根によって水分を保持している。
【0017】
枠体40は、図2に示すように、左右の縦枠41,42と、中央の縦枠43と、2本の上枠44と、2本の下枠45とを備えて構成されている。左側の縦枠41と中央の縦枠43と間には、それぞれの長手方向に所定間隔おきに複数の凹状の係止部46が形成され、これらの係止部46には、羽根板20の回動軸23の他端が軸支されている。また、右側の縦枠42と中央の縦枠43と間にも、同様に複数の係止部46が形成され、これらの係止部46にも羽根板20の回動軸23の他端が軸支されている。このようにして、枠体40は、羽根板20を回動軸23周りに回動自在に軸支できるように構成されている。
【0018】
操作手段50は、図4に示すように、複数の羽根板20を連結する連結アーム51と、この連結アーム51に係合される複数の係合部材52と、羽根板20に固定された操作レバー53とを備えて構成されている。
連結アーム51は、上端に配置された羽根板20から、下端に配置された羽根板20まで延設された長尺状に形成されており、羽根板20の配置されるピッチ毎に、複数の孔511を有する。係合部材52の一端は、雌ねじが形成され、係合部材52の他端は、一端よりも外径寸法が大きく形成されている。そして、係合部材52の一端は、図5に示すように、連結アーム51の孔511に挿通された状態で、羽根板本体21の長手方向の片側の端面において短手方向の端部寄りの位置(図中の羽根板本体21の左下の位置)に螺合されている。この係合部材52および連結アーム51によって本実施形態の連結部が構成されている。
操作レバー53は、複数の羽根板20のうち、高さ方向の中間位置に配置された羽根板20に固定されている。操作レバー53は、図5に示すように、平面視で略コ字形に形成され、両端部が羽根板20の長手方向の中央部にねじ止めされている。
【0019】
次に、羽根板20の動作について説明する。
まず、使用者が、バルコニ2の内側から操作レバー53を下方に引き下げると、図4に示すように、操作レバー53が取り付けられた羽根板20は、バルコニ2の外側を向く外側回動位置(図中の実線の位置)からバルコニ2の内側を向く内側回動位置(図中の2点鎖線の位置)まで回動される。この際、全ての羽根板20が連結アーム51で連結されているので、全ての羽根板20が同時に回動される。このように、操作レバー53を操作することで、全ての羽根板20を同時にバルコニ2の外側および内側を向くように回動させることができる。羽根板20をバルコニ2の外側に向けることによって、日差しが内側に入ることを防止できる。また、羽根板20を内側に向けることによって、使用者が内側から多孔質体22に水分を容易に供給することできる。
【0020】
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)多孔質体22に保持された水分が日射などで蒸発し、この気化熱によって日射などによる羽根板20の表面温度の上昇を防止することができ、羽根板20の周辺の温度上昇を抑制することができる。
【0021】
(2)上下の羽根板20の隙間を通過する空気が多孔質体22およびコケ類などの植物30によって保持される水分によって冷却されるので、バルコニ2の外側から内側に涼風が導かれ、特に夏季における涼風効果を発揮することができる。従って、夏季における快適性の向上の効果と、化石燃料による冷房負荷が減少されることで省エネルギーに寄与して地球温暖化を抑止する効果とがある。
【0022】
(3)羽根板20を回動させる操作手段50によって、羽根板20の多孔質体22を外側に向けた状態にすれば、日差しを防止できるとともに、多孔質体22をバルコニ2の内側に向けた状態にすれば、バルコニ2の内側から多孔質体22に水分を容易に供給することができる。
【0023】
(4)凹部211に多孔質体22が取り付けられ、多孔質体22の多数の孔に毛細管現象によって水分が保持されるので、羽根板20を回動させて羽根板20の表面を傾斜させた場合でも、水分が羽根板20から下方に流出しにくくでき、保水効果を高めることができる。
【0024】
(5)多孔質体22の孔内に水分が収納されるので、水分の蒸発が抑制されることによって、保水効果をさらに高めることができる。
【0025】
(6)多孔質体22の表面をコケ類などの群生する背の低い植物30によって緑化させることによって、夏場における涼感効果を与えることができ、さらに、多孔質体22を内側に向けた状態にすれば、内側から植物30を視認することができ、内側の人をリラックスさせる効果などが得られる。
【0026】
(7)操作レバー53を介していずれかの羽根板20を回動させることで、連結アーム51および係合部材52によって連結された他の羽根板20を回動させることができるので、全ての羽根板20を同時に容易に回動させることができる。
【0027】
(8)左右の縦枠41,42の間に羽根板20が配置されかつ軸支されるので、枠体40の間に全ての羽根板20が収納されたユニットとして取り扱うことができ、容易に運搬したり、取り付け作業を実施したりすることができる。
【0028】
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、本発明のルーバー構造としては、図6に示すような構成を採用してもよい。図6は、本発明の変形例に係るルーバー装置10Aを示す縦断面図である。ルーバー装置10Aにおける複数の羽根板20は、前記実施形態における羽根板20の上下方向のピッチよりも大きなピッチで配置され、枠体40Aに軸支されている。すなわち、複数の羽根板20は、当該複数の羽根板20の表面が水平方向を向く状態になるまで回動可能に設けられ、複数の羽根板20の表面によって垂直な面を形成することができるように構成されている。
このような構成において、複数の羽根板20を回動させて垂直な面が形成された状態にすれば、羽根板20の表面に向けて容易に散水することができる。その際、羽根板20同士の隙間を通り抜けてしまう水量を少なくすることができるので、節水の効果も得られる。また、複数の羽根板20の表面によって垂直な面が形成された状態にすることで、ルーバー装置10Aの外側から内側を完全に目隠しすることもできる。
また、前記実施形態では、左右の縦枠41,42と、中央の縦枠43と、上枠44と、下枠45とから形成された枠体40に羽根板20を軸支させたが、これに限らず、上枠、下枠および左右の縦枠を四周枠組みした枠体に羽根板を軸支させてもよい。この場合には、羽根板は、左右の縦枠の間に配置されて、羽根板の両端が左右の縦枠に軸支される。
また、前記実施形態では、操作レバー53を略中間の高さ位置に取り付けたが、これに限らず、操作レバーを羽根板に脱着可能に構成してもよい。これによって、人が立った状態や、座った状態で手が容易に届く高さ位置に合わせて、操作レバーを取り付けることができ、ユーザーの操作状況に応じた操作レバーの高さに取り付けることができ、操作性をさらに高めることができる。
【0029】
また、前記実施形態では、多孔質体22の表面には、群生する背の低い植物30が植え付けられていたが、植物が植え付けられていなくてもよく、少なくとも羽根板に保水手段が設けられていればよい。
また、前記実施形態では、保水手段としては、羽根板本体21の凹部211と、多孔質体22とから構成されていたが、これに限らず、保水手段としては羽根板本体21の表面に取り付けられた多孔質体で構成されてもよく、凹部が形成されていなくてもよい。また、保水手段としては、羽根板本体が多孔質の材質で形成されたものでもよく、または、羽根板本体の表面に複数の微細な凹部が形成されたものでもよく、このように保水手段が羽根板本体と一体に形成されていてもよい。
【0030】
また、前記実施形態では、バルコニ2の手摺壁5にルーバー装置10を設けたが、これに限らず、建物の外壁に設置されるサッシ窓などの外側に本発明のルーバー装置を設けてもよく、あるいは、敷地境界等に設置されるフェンスや垣根などの塀に本発明のルーバー装置を設けてもよい。
また、前記実施形態では、垂直な手摺壁5にルーバー装置10を設けたが、これに限らず、傾斜する手摺壁や傾斜する塀などに本発明のルーバー装置を設けてもよい。
【0031】
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質等を限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質等の限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明は、住宅や店舗等の建物におけるバルコニ、敷地境界に設けられるフェンスや垣根の塀などに利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施形態に係るバルコニを有する建物を示す斜視図である。
【図2】前記バルコニに設けられるルーバー構造を示す正面図である。
【図3】前記ルーバー構造を示す縦断面図である。
【図4】図2におけるIV−IV線断面図であり、前記ルーバー構造の操作手段の要部を示す縦断面図である。
【図5】図4におけるV−V線断面図であり、前記ルーバー構造の羽根板を示す平面図である。
【図6】本発明の変形例に係るルーバー構造を示す縦断面図である。
【符号の説明】
【0034】
10,10A…ルーバー装置(ルーバー構造)
20…羽根板
22…多孔質体
30…群生する背の低い植物
40…枠体
41,42…左右の縦枠
44…上枠
45…下枠
50…操作手段
53…操作レバー
211…凹部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに平行に配置される複数の羽根板を備え、
これらの羽根板は、表面が外側を向く外側回動位置から内側を向く内側回動位置までを回動自在に支持され、
前記羽根板の表面には、水分を保持する保水手段が設けられていることを特徴とするルーバー構造。
【請求項2】
請求項1に記載のルーバー構造において、
前記保水手段は、前記羽根板の表面に形成される凹部と、この凹部の内部に取り付けられる多孔質体とを備えて構成されることを特徴とするルーバー構造。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のルーバー構造において、
前記保水手段の表面には、群生する背の低い植物が植え付けられていることを特徴とするルーバー構造。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のルーバー構造において、
前記複数の羽根板を連結する連結部と、
当該複数の羽根板のいずれかの羽根板に取り付けられる操作レバーとを備える操作手段が設けられていることを特徴とするルーバー構造。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のルーバー構造において、
上枠、下枠および左右の縦枠を四周枠組みした枠体を備え、
前記左右の縦枠の間に前記羽根板が配置されて当該羽根板が当該左右の縦枠に回動自在に支持されていることを特徴とするルーバー構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−127746(P2008−127746A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−310123(P2006−310123)
【出願日】平成18年11月16日(2006.11.16)
【出願人】(307042385)ミサワホーム株式会社 (569)
【Fターム(参考)】