説明

ロケーションサービスの処理方法

本発明は利用者装置から位置情報要求を開始する処理方法を開示し、当該方法は、ターゲットUEは位置情報要求をLCSシステムに対して送信し、当該位置情報要求にはLCSクライアントの識別子とサービスの識別子が乗せられているステップと、LCSシステムは位置情報要求を受信し、ターゲットUEに対して位置決めを行い、ターゲットUEの位置決め結果と前記サービスの識別子を前記LCSクライアントの識別子に対応するLCSクライアントに対して送信するステップと、LCSクライアントはターゲットUEの位置決め結果とサービスの識別子を受信し、サービスの識別子に基づいてターゲットUEの位置決め結果に対して処理するステップ、を含む。本発明に基づいて、LCSクライアントは、サービスの識別子に基づいて、ターゲットUEから使用を要求した具体的なMO−LRサービスに対して正確に判断でき、ターゲットUEの位置情報に対して採用された処理方式を知ることができる。これで、ターゲットUEの位置情報に対しての正しい処理を実現し、ロケーションサービスの局限性を無くし、ロケーションサービス応用の普及に一層有利になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク装置の位置決め(positioning)技術に関し、特に利用者装置から位置情報要求を開始する処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信ネットワークのロケーションサービス(LCS,Location Service)は、位置決め技術によってターゲット利用者装置(UE)の位置情報を獲得するものである。ターゲットUEとは移動通信ネットワーク内で位置決めされる装置端末を指すものであり、位置情報は地理上の経緯度情報又は現地ブロック(local street)の位置情報であっていい。移動通信ネットワークが取った位置情報はターゲットUEに与えて、ターゲットUEの自体位置決めに使われることができ、通信ネットワーク自体に与えて、区間分け(area-specific)の課金やオペレーションメンテナンス(operational maintenance)に使われることもでき、ターゲットUE位置情報の獲得を要求する他の応用クライアント(client)、例えば、機関と個人に与えて、付加価値サービスに使われることもできる。従って、ロケーションサービスは、緊急救援、車のナビゲーションと智能交通システム、作業調整と団体管理、モバイルイェローページの検索、ネットワーク性能の強化などにおいて広い役割を果たしている。第三世代協力パートナープロジェクト(3GPP)には、LCS規範及びLCSを実現するための全体の機能モード、構造、状態描写とメッセージの流れなどに対して全て述べられている。
【0003】
図1はLCSを実現する論理構造を示す図である。図1に示すように、リクエスター101はLCSシステムを含んだネットワーク102を経由してターゲットUE103の位置情報を要求する。LCSシステムを含んだネットワーク102はリクエスター101に対して合法性の(validity)認証(Authentication)を行い、リクエスター101にその位置情報を提供することをターゲットUE103が許容するかどうかチェックする。もしリクエスター101がLCSシステムを含んだネットワーク102の合法性の認証にパスしたら、LCSシステムを含んだネットワーク102はリクエスター101のターゲットUE103に対しての位置情報要求を受信し、ターゲットUE103に対して位置決めをし、リクエスター101にターゲットUE103の位置決め結果を提供し、他の場合には、LCSシステムを含んだネットワーク102は、リクエスター101の、ターゲットUE103に対しての位置情報要求を拒否する。簡単な説明のため、以下LCSシステムを含んだネットワークをLCSシステムと略称する。
【0004】
LCSシステムにおいて、ロケーションサービスが実現できる機能論理エンティティ(entity)には、ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)、利用者データ記憶サーバ、例えばホーム位置レジスタ・ホームサブスクライバーサーバ(HLR/HSS)、コアネットワーク(CN)と無線アクセスネットワーク(RAN)が含まれている。GMLCには、リクエスティングゲートウェイモバイルロケーションセンター(R−GMLC、Requesting GMLC)、ホームゲートウェイモバイルロケーションセンター(H−GMLC、Home GMLC)と訪問ゲートウェイモバイルロケーションセンター(V-GMLC、Visited GMLC)が更に含まれられる。R−GMLCとは、リクエスターのターゲットUEに対して開始された位置情報要求を受信するGMLCを指すものであり、H−GMLCとは、ターゲットUEのホームGMLCを指すものであり、V−GMLCとは現在ターゲットUEに対してサービスを提供するGMLC、即ち、ターゲットUEの現在のサービスノード(node)に関連するGMLCを指すものである。R-GMLC、H−GMLCとV−GMLCは同一の物理エンティティに集積される(integrated)こともでき、お互いに独立な異なる物理エンティティにあることもできる。
【0005】
目前、3GPP規範はモバイル発位置情報リクエスト(MO−LR、Mobile Originated Location Request)の処理手順に対して定義している。MO−LRロケーションサービス要求(MO−LR location service invoke)とは、ターゲットUEから開始された、LCSシステムに対して自体の位置情報を要求する要求である。LCSシステムはターゲットUEに対して位置決めを行った後、位置決め結果をターゲットUEに対して返信する。さらに、LCSシステムはターゲットUEの要求に基づいて、ターゲットUEの位置決め結果を外部のあるLCSクライアントに対して提供することができ、この場合、LCSクライアントとは、ターゲットUEの位置情報に対して処理することができるLCSクライアント又は他の任意な応用クライアントを指すものであり、通常概念での、ターゲットUEの位置情報を要求するLCSクライアントを指すのではない。
【0006】
図2は従来技術におけるMO−LRロケーションサービスの処理手順を示すものである。図2に示すように、MO−LRロケーションサービスの処理手続きは下記のステップを含む。
ステップ201で、ターゲットUEはRANを経由して、LCSシステムを含んだネットワークと無線シグナル接続を確立することを要求するサービス要求(Service Request)をCNに対して送信する。そのあと、当該LCSシステムはターゲットUEに対しての認証と暗号化(ciphering)手順を開始する可能性がある。もしターゲットUEがLCSシステムを含んだネットワークの認証にパスしたら、続いてステップ202に進み、他の場合には、ターゲットUEから開始された無線シグナル接続のためのサービス要求(Service Request)を拒否し、現在のMO-LRロケーションサービスの処理手順を終了する。
【0007】
ステップ202〜ステップ204で、ターゲットUEはRANを経由して、ロケーションサービスMO−LR要求(Invoke)、即ちMO−LRロケーションサービス要求(Invoke)をCNに対して送信して、位置決めをターゲットUEに対して行い、そして位置決め結果をターゲットUEに対して返信することをCNに要求する。獲得されたターゲットUEの位置情報を当該LCSクライアントに対して提供することをLCSシステムに要求するため、当該ロケーションサービスMO−LR要求(Invoke)には外部のLCSクライアントの情報が更に乗せられる。CNはロケーションサービスMO-LR要求を受信した後、記憶された情報に基づいてターゲットUEから開始されたMO-LRロケーションサービスにターゲットUEが加入(subscribe)しているかどうかを判断でき、もし、ターゲットUEがMO-LRロケーションサービスに加入していないと、CNからターゲットUEに対してエラー原因が乗せられているMO-LR要求応答(acknowledgement)を返信して、ターゲットUEから開始されたMO−LR要求を拒否する。もし、ターゲットUEがMO-LRロケーションサービスに既に加入していれば、CNからターゲットUEの識別子が乗せられているターゲットUEに対しての位置決め要求をRANに対して送信する。RANはターゲットUEに対しての位置決め要求を受信した後、当該ターゲットUEに対して位置決めを行う。簡単な説明のため、MO−LRロケーションサービス要求(invoke)はMO−LR要求(invoke)と言うこともできる。
【0008】
ステップ205で、RANはターゲットUEに対しての位置決めを終了した後、CNに対してターゲットUEの位置報告を返信する。もし、RANがターゲットUEに対しての位置決めで成功したら、換言すると、ターゲットUEの位置情報が獲得されたら、当該ターゲットUE位置報告にはターゲットUEの位置情報が乗せられている。もしターゲットUEが、獲得されたターゲットUEの位置情報を対応するLCSクライアントに提供することをLCSシステムに要求したら、CNはターゲットUEの位置情報を受信した後、続いてステップ206〜ステップ210に進む。他の場合には、CNからRANを経由して位置情報が乗せられているロケーションサービスMO-LR応答をターゲットUEに対して直接的に返信する。もし、RANがターゲットUEの位置情報の獲得で成功しなかったら、当該ターゲットUEの位置報告にはエラー原因値が乗せられ、CNからRANを経由してエラー原因値が乗せられているロケーションサービスMO-LR応答をターゲットUEに対して返信する。
【0009】
ステップ206〜ステップ207で、CNから指定されたGMLCに対してターゲットUEの位置報告を送信し、当該ターゲットUEの位置報告にはLCSクライアントの識別子とターゲットUE位置情報が乗せられている。GMLCはターゲットUEの位置報告を受信した後、LCSクライアントの識別子に基づいてターゲットUEの位置情報が乗せられているターゲットUEの位置情報報告を対応するLCSクライアントに対して送信する。
【0010】
ステップ208〜ステップ209で、LCSクライアントはターゲットUEの位置情報報告を受信した後、ターゲットUEの位置情報に対して処理できるかどうかを判断し、もしできれば、成功の識別子が乗せられているターゲットUEの位置情報報告応答をGMLCに対して返信し、他の場合には、エラー原因値が乗せられているターゲットUEの位置情報報告応答をGMLCに対して返信する。GMLCはターゲットUEの位置情報報告応答を受信した後、ターゲットUEの位置情報報告応答に乗せられている内容に基づいて、対応する内容が乗せられているターゲットUEの位置報告応答をCNに対して返信する。即ち、GMLCは成功の識別子が乗せられているターゲットUEの位置情報報告応答を受信したら、成功の識別子が乗せられているターゲットUEの位置報告応答をCNに対して返信し、エラー原因値が乗せられているターゲットUEの位置情報報告応答を受信しなかったら、エラー原因値が乗せられているターゲットUEの位置報告応答をCNに対して返信する。
【0011】
ステップ210で、CNはターゲットUEの位置報告応答を受信した後、ターゲットUEの位置報告応答に乗せられている内容に基づいて、対応する内容が乗せられているロケーションサービスMO−LR応答をターゲットUEに対して返信する。即ち、CNは成功の識別子が乗せられているターゲットUEの位置報告応答を受信したら、位置情報が乗せられているロケーションサービスMO−LR応答をターゲットUEに対して返信し、位置情報を対応するLCSクライアントに既に提供したことをターゲットUEに対して通知し、エラー原因値が乗せられているターゲットUEの位置報告応答を受信しなかったら、位置情報が乗せられているロケーションサービスMO−LR応答をターゲットUEに対して返信し、エラー原因値をターゲットUEに対して返信し、位置情報を対応するLCSクライアントに既に提供したが、対応するLCSクライアントがその位置情報に対して正確に処理することができないことをターゲットUEに対して通知する。
【0012】
上記3GPP規範に定義されているMO-LR要求の処理手順から見れば、ターゲットUEからLCSシステムを含んだネットワークに対して自体の位置情報を要求し、LCSシステムを含んだネットワークに対して外部のLCSクライアントにターゲットUEの位置情報を提供することを要求する場合、LCSシステムを含んだネットワークはターゲットUEに対して位置決めを行った後、ターゲットUEの位置情報をLCSクライアントに提供する。実際的なオペレーションにおいて、LCSクライアントはターゲットUEの位置情報を受信した後、ターゲットUEの位置情報に対して一部処理を実行する必要がある。例えば、ターゲットUEの位置情報をより直観的な表現方法に転換すること、例えばターゲットUEの位置情報をマップ形式に転換したり、又はターゲットUEの位置情報を文字描写に転換することである。次いでターゲットUEに対して転換後の位置情報を提供する。
【0013】
しかしながら、既存の3GPP規範に定義されているMO−LRロケーションサービスの処理手順に基づいて、LCSシステムを含んだネットワークは、LCSクライアントに対してターゲットUEの位置情報のみ提供し、LCSクライアントに対して対応する指示情報を提供して、ターゲットUEの位置情報に対して何に処理するかをLCSクライアントに指示するのはしていない。このように、LCSクライアントがターゲットUEの位置情報に対しての種々の処理方式を提供できるとき、もしLCSクライアントがターゲットUEの位置情報だけ受信していないと、ターゲットUEの位置情報に対し採用すべきな処理方式が確定できない。特にターゲットUEがLCSクライアントに提供される種々のMO−LRサービスに加入している場合、例えば、ターゲットUEが電子マップと友達探しという二種のサービスに加入しているとき、LCSクライアントはターゲットUEの位置情報を受信した後、ターゲットUEの位置情報を電子マップのフォーマットに転換して、マルチメディアショートメッセージ(MMS、Multiply Message Service)をターゲットUEに対して送信するか、それとも友達探しのサービスに従って、ターゲットUEの位置情報に基づいてターゲットUEに一番近い良友をサーチしてから、ターゲットUEに対応する良友リスト及び良友の位置情報を送信するか、をまったく確定できない。このように、現在の処理手順内のターゲットUEが使用を要求するMO−LRサービスの不確定性のため、ロケーションサービスは応用上で極大な局限性が有する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
上記に鑑み、本発明は、ロケーションサービスの局限性を無くし、ロケーションサービスの応用の普及に有利になる、利用者装置から位置情報要求を開始する処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記の目的に達するために、本発明は利用者装置から位置情報要求を開始する処理方法を提供し、この方法は、
ターゲットUEはモバイル発位置情報リクエスト(MO−LR)ロケーションサービス要求をLCSシステムに対して送信し、当該ロケーションサービス要求にはLCSクライアントの識別子とサービスの識別子が乗せられているステップと、
LCSシステムはMO−LRロケーションサービス要求を受信し、ターゲットUEに対して位置決めを行い、ターゲットUEの位置決め結果と受信されたサービスの識別子を前記LCSクライアントの識別子に対応するLCSクライアントに対して送信するステップと、
LCSクライアントはターゲットUEの位置決め結果とサービスの識別子を受信し、サービスの識別子に基づいてターゲットUEの位置決め結果に対して処理するステップと、
を含む。
【0016】
当該方法は、
LCSクライアントからLCSシステムを経由して、処理後のターゲットUEの位置決め結果をターゲットUEに対して送信するステップ、
を更に含む。
【0017】
当該方法は、
LCSクライアントはショートメッセージ(SMS)、又はマルチメディアショートメッセージ(MMS)を通じて処理後のターゲットUEの位置決め結果をターゲットUEに対して送信するステップ、
を更に含む。
【0018】
当該方法は、
LCSクライアントはサービスの識別子に基づいて、ターゲットUEの位置決め結果に対して成功的に処理したかどうかを判断し、もしそうであれば、ステップD2に進み、他の場合には、ステップD3に進む、ステップD1と、
LCSクライアントは成功の識別子が乗せられているターゲットUEの位置決め結果応答をLCSシステムに対して返信するステップD2と、
LCSクライアントはエラー原因値が乗せられているターゲットUEの位置決め結果応答をLCSシステムに対して返信するステップD3と、
を更に含む。
【0019】
ステップD2の次に、当該方法は、
LCSシステムは成功の識別子が乗せられているターゲットUEの位置決め結果応答を受信し、次にLCSクライアントが位置きめ結果に対して成功的に処理したことをターゲットUEに対して通知するステップ、
を更に含む。
【0020】
ステップD3の次に、当該方法は,
LCSシステムはエラー原因値が乗せられているターゲットUEの位置決め結果応答を受信し、次にLCSクライアントが位置決め結果に対しての処理で成功しなかったことをターゲットUEに対して通知するステップ、
を更に含む。
【0021】
サービスの識別子に基づいてターゲットUEの位置決め結果に対して処理する前に、当該方法は,
LCSクライアントはサービスの識別子に基づいて、サービスの識別子に対応するサービスを提供できるかどうかを判断し、もし提供できれば、サービスの識別子に基づいて、ターゲットUE位置決め結果に対して処理するステップ、
を更に含む。
【0022】
サービスの識別子に基づいて、ターゲットUEの位置決め結果に対して処理する前に、当該方法は、
LCSクライアントはサービスの識別子とターゲットUEの識別子に基づいて、ターゲットUEの識別子に対応するターゲットUEが前記サービスに加入しているかどうかを判断し、もし加入していれば、サービスの識別子に基づいて、ターゲットUEの位置決め結果に対して処理するステップ、
を更に含む。
【0023】
サービスの識別子に基づいて、ターゲットUEの位置決め結果に対して処理する前に、当該方法は、
LCSクライアントはサービスの識別子とターゲットUEの識別子に基づいて、ターゲットUEの識別子に対応するターゲットUEが前記サービスに加入しているかどうかを判断し、もし加入していれば、ターゲットUEの識別子に基づいて、ターゲットUEのアカウントの残額が充分であるかどうかを判断し、もしターゲットUEのアカウントの残額が充分であれば、
サービスの識別子に基づいて、ターゲットUEの位置決め結果に対して処理するステップ、
を更に含む。
【0024】
ターゲットUEの位置決めを行った後、当該方法は、
LCSシステムはターゲットUEの位置決め結果をターゲットUEに対して送信するステップ、
を更に含む。
【発明の効果】
【0025】
本発明の方法に基いて、ターゲットUEが、自身の位置情報をLCSシステムを含んだネットワークに対して要求し、ターゲットUEの位置情報を外部のLCSクライアントに提供することをLCSシステムを含んだネットワークに対して要求するとき、ターゲットUEがLCSシステムに対して送信したMO−LR要求にはサービスの識別子が乗せられ、LCSシステムはターゲットUEの位置情報を獲得した後、ターゲットUEの位置情報をLCSクライアントに提供すると共に、サービスの識別子をターゲットUEに対して提供する。これにより、LCSクライアントは、サービスの識別子に基づいて、ターゲットUEから使用を要求した具体的なMO−LRサービスに対して正確に判断でき、ターゲットUEの位置情報に対して採用された処理方式を知ることがでる。これで、ターゲットUEの位置情報に対しての正しい処理を実現し、ターゲットUEが使用を要求するMO-LRサービスに確定性が有させ、ロケーションサービスの局限性を無くし、ロケーションサービス応用の普及に一層有利になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
次に、図面を結び付けて本発明を詳しく説明する。
本発明において、ターゲットUEから、LCSシステムを含んだネットワークに対して自体の位置情報を要求し、そしてターゲットUEの位置情報を外部のLCSクライアントに提供することを、LCSシステムを含んだネットワークに対して要求するとき、ターゲットUEからLCSシステムに対して送信したMO−LR要求にはサービスの識別子が乗せられている。LCSシステムはターゲットUEの位置情報を獲得した後、LCSクライアントに対してターゲットUEの位置情報を提供すると共に、ターゲットUEに対してサービスの識別子を提供して、LCSクライアントに、サービスの識別子に基づいて、ターゲットUEから使用を要求した具体的なMO−LRサービスに対して正確に判断でき、ターゲットUEの位置情報に対し採用された処理方式を知られ、これにより、ターゲットUEの位置情報に対しての正しい処理を実現する。
【0027】
図3は本発明におけるMO−LRロケーションサービスの処理流れ図であり、図3に示すように、MO−LRロケーションサービスの処理手続きは下記のステップを含む。
ステップ301で、ターゲットUEはRANを経由して、LCSシステムを含んだネットワークと無線シグナル接続を確立することを要求するサービス要求(Service Request)をCNに対して送信する。この場合、LCSシステムを含んだネットワークからターゲットUEに対しての認証と暗号化手順を開始する可能性があり、もしターゲットUEがLCSシステムを含んだネットワークの認証にパスしたら、続いてステップ302に進み、他の場合には、ターゲットUEから開始された無線シグナル接続のためのサービス要求(Service Request)を拒否し、現在のMO-LRロケーションサービスの処理手順を終了する。
【0028】
ステップ302〜ステップ304で、ターゲットUEはRANを経由して、位置決めをターゲットUEに対して行うことをCNに要求するロケーションサービスMO−LR要求(Invoke)をCNに対して送信する。当該ロケーションサービスMO−LR要求にはLCSクライアントの識別子とサービスの識別子が乗せられ、外部のLCSクライアントに対してターゲットUEの位置情報を提供することをLCSシステムを含んだネットワークに要求し、そしてサービスの識別子に基づいて、ターゲットUEの位置情報に対して処理することを外部のLCSクライアントに要求する。CNはLCS MO-LR要求を受信した後、記憶された情報に基づいて、ターゲットUEから開始されたMO-LRロケーションサービスにターゲットUEが加入しているかどうかを判断でき、もしターゲットUEがMO-LRロケーションサービスに加入していないと、CNからエラー原因値が乗せられているロケーションサービスMO-LR要求応答をターゲットUEに対して返信して、ターゲットUEから開始されたMO−LR要求(Invoke)を拒否する。もしターゲットUEがMO-LRサービスに既に加入していたら、CNからターゲットUE位置決めの要求をRANに対して送信する。RANはターゲットUE位置決めの要求を受信した後、ターゲットUEに対して位置決めを行う。
【0029】
ステップ305で、RANはターゲットUEに対しての位置決めを終了した後、ターゲットUEの位置報告をCNに対して返信する。もしRANがターゲットUEに対しての位置決めで成功したら、換言すると、ターゲットUEの位置情報が獲得できたら、当該ターゲットUEの位置報告にはターゲットUEの位置情報が乗せられている。もしRANがターゲットUEの位置情報の獲得で成功しなかったら、当該ターゲットUEの位置報告にはエラー原因値が乗せられている。CNはターゲットUEの位置報告を受信した後、もしターゲットUEの位置報告にターゲットUEの位置情報が乗せられていれば、ステップ306に進み、もしターゲットUEの位置報告にエラー原因値が乗せられていれば、CNからエラー原因値が乗せられているロケーションサービスMO-LR応答をターゲットUEに対して直接的に返信し、現在のMO−LRロケーションサービスの処理手順を終了する。
【0030】
ステップ306〜ステップ307で、CNはターゲットUEの位置報告をGMLCに対して送信する。当該ターゲットUEの位置報告にはターゲットUEの識別子、ターゲットUEの位置情報、LCSクライアントの識別子とサービスの識別子などが乗せられている。GMLCはターゲットUEの位置報告を受信した後、LCSクライアントの識別子に基づいて、ターゲットUEの位置情報報告をLCSクライアントに対して送信し、当該ターゲットUEの位置情報報告にはターゲットUEの識別子、ターゲットUEの位置情報とサービスの識別子などが乗せられている。
【0031】
ステップ308で、LCSクライアントはターゲットUEの位置情報報告を受信した後、サービスの識別子とターゲットUEの識別子に基づいて、自身がこのサービスを提供できるかどうかを判断し、もし提供できるなら、ターゲットUEの識別子に基づいてターゲットUEが当該サービスに加入しているかどうかを更に判断することができ、もし当該ターゲットUEが当該サービスに加入していると確定したら、さらに、ターゲットUEのアカウントの残額が充分であるかどうかを判断することもできる。上記判断に基づいて、LCSクライアントは、サービスの識別子に対応するサービス需要によってターゲットUEの位置決め結果、即ちターゲットUEの位置情報に対して処理するかどうかを選択することができる。もし上記判断の結果が全てそうであると、当該LCSクライアントはターゲットUEの位置情報に対して処理する。即ち、もしLCSクライアントが当該サービスを提供できるなら、LCSクライアントは当該ターゲットUEの位置情報に対して処理し、もしLCSクライアントが当該サービスを提供でき、同時にターゲットUEが当該サービスに加入しているなら、LCSクライアントは当該ターゲットUEの位置情報に対して処理し、もしLCSクライアントが当該サービスを提供でき、ターゲットUEが当該サービスに加入していると同時に、ターゲットUEのアカウントの残額も充分であるなら、LCSクライアントは当該ターゲットUEの位置情報に対して処理する。位置情報に対しての処理を完了した後、LCSクライアントは成功の識別子が乗せられているターゲットUEの位置情報報告応答をGMLCに対して送信することができる。しかし、もし上記判断の結果はそうでないと、エラー原因値が乗せられているターゲットUEの位置情報報告応答をターゲットUEに対して送信する。
【0032】
ステップ309〜ステップ310で、GMLCはターゲットUEの位置情報報告応答を受信した後、ターゲットUEの位置情報報告応答に乗せられている内容に基づいて、対応する内容が乗せられているターゲットUEの位置報告応答をCNに対して送信する。即ち、もし、GMLCが成功の識別子が乗せられているターゲットUEの位置情報報告応答を受信したら、GMLCは成功の識別子が乗せられているターゲットUEの位置報告応答をCNに対して送信し、もし、GMLCがエラー原因値が乗せられているターゲットUEの位置情報報告応答を受信したら、GMLC は失敗原因値が乗せられているターゲットUEの位置報告応答をCNに対して送信する。CNはターゲットUEの位置報告応答を受信した後、ターゲットUEの位置報告応答に乗せられている内容に基づいて、対応する内容が乗せられているロケーションサービスMO−LR応答をターゲットUEに対して返信する。即ち、もし、CNが成功の識別子が乗せられているターゲットUEの位置報告応答を受信したら、CNは位置情報が乗せられているロケーションサービスMO−LR応答をターゲットUEに対して返信し、且つ、位置情報を対応するLCSクライアントに対して既に提供し、対応するLCSクライアントがその位置情報に対して成功的に処理したことを、ターゲットUEに対して通知する。もし、CNがエラー原因値が乗せられているターゲットUEの位置報告応答を受信したら、CNは位置情報が乗せられているロケーションサービスMO−LR応答をターゲットUEに対して返信し、エラー原因値をターゲットUEに対して返信し、位置情報を対応するLCSクライアントに対して既に提供したが、対応するLCSクライアントがその位置情報に対して正確に処理できないことを、ターゲットUEに対して通知する。
【0033】
LCSクライアントがターゲットUEの位置情報に対しての処理結果は、上記の手順によって、GMLCとCNからターゲットUEに対して提供することができる。即ち、LCSクライアントはターゲットUEの位置情報の処理結果が乗せられているターゲットUEの位置情報報告応答をGMLCに対して送信し、GMLCはターゲットUEの位置情報の処理結果が乗せられているターゲットUEの位置報告応答をCNに対して送信し、最後に、CNはターゲットUEの位置情報の処理結果が乗せられているロケーションサービスMO−LR応答をターゲットUEに対して送信する。LCSクライアントは他のルートを経由してターゲットUEに対して提供することもできる。例えば、LCSクライアントはショートメッセージサービスセンター(SMSC)を経由して処理後の位置情報をターゲットUEに対して送信する。
【0034】
図4は本発明における一実施例を示す図である。図4に示すように、本実施例で、外部のLCSクライアントの識別子が乗せられている回線交換ドメイン(Circuit Switched Domain)MO−LR要求の処理手続きは下記のステップを含む。
ステップ401〜ステップ403で、ターゲットUEは、ネットワークと無線シグナル接続を確立することを要求する呼出管理サービス要求(CM Service Request)をRANに対して送信する。RANはCM Service Requestを受信した後、移動交換センター(MSC)/移動交換センターサーバ(MSC Server)に対して当該CM Service Requestを転送する。MSC/ MSC ServerはCM Service Requestを受信した後、記憶された情報に基づいてターゲットUEから開始されたMO-LRサービスにターゲットUEが加入しているかどうかを判断でき、もしターゲットUEがMO−LRサービスに加入していないと、MSC/ MSC Serverはエラー原因値が乗せられている回線交換ロケーションサービスMO−LR応答(LCS CS−MO−LR Result)をターゲットUEに対して返信し、ターゲットUEから開始されたMO−LRロケーションサービスを拒否する。もしターゲットUEがMO-LRサービスに既に加入していれば、MSC/ MSC ServerはターゲットUEとインタラクションを行い、ターゲットUEに対しての認証と暗号化を完了する。もし、ターゲットUEが認証にパスしたら、MSC/ MSC ServerはターゲットUEから開始された呼出管理サービス要求を既に受信したことをターゲットUEに対して通知し、続いてステップ404に進み、他の場合に、MSC/ MSC ServerはターゲットUEから開始された呼出管理サービス要求(CM Service Request)を拒否することをターゲットUEに対して通知する。
【0035】
ステップ404〜ステップ406で、ターゲットUEはMSC/ MSC Serverの認証にパスした後、位置決めを当該ターゲットUEに対して行うことをLCSシステムを含んだネットワークに要求する回線交換ロケーションサービスMO−LR要求(LCS CS−MO−LR Invoke)をMSC/ MSC Serverに対して送信する。当該LCS CS−MO−LR InvokeにはLCSクライアントの識別子とサービスの識別子が乗せられ、ターゲットUEの位置情報を外部のLCSクライアントに提供することをLCSシステムを含んだネットワークに対して要求して、外部のLCSクライアントに、サービスの識別子に基づいてターゲットUEの位置情報に対して処理させる。MSC/ MSC ServerはLCS CS−MO−LR Invokeを受信した後、ターゲットUEに対しての位置決め要求(Location Request)をRANに対して送信し、RANはLocation Requestを受信した後、ターゲットUEに対して位置決めを行う。
【0036】
ステップ407で、RANはターゲットUEに対しての位置決めを終了した後、ターゲットUEの位置決め結果が乗せられているターゲットUEの位置報告(Location Report)をMSC/ MSC Serverに対して返信する。もしRANがターゲットUEに対しての位置決めで成功したら、換言すると、ターゲットUEの位置情報が獲得できたら、当該Location ReportにはターゲットUEの位置情報が乗せられている。もしRANがターゲットUEの位置情報の獲得で成功しなかったら、当該Location Reportにはエラー原因値が乗せられている。CNがLocation Reportを受信した後、もしLocation ReportにターゲットUEの位置情報が乗せられていれば、ステップ408に進み、もしLocation Reportにエラー原因値が乗せられていれば、CNはエラー原因値が乗せられている回線交換ロケーションサービスMO-LR応答(LCS CS−MO−LR Result)をターゲットUEに対して直接的に返信し、現在のMO−LRロケーションサービスの処理手順を終了する。
【0037】
ステップ408〜ステップ409で、MSC/ MSC ServerはターゲットUEの位置報告(MAP Subscriber Location Report)をGMLCに対して送信する。当該MAP Subscriber Location ReportにはターゲットUEの識別子、ターゲットUEの位置情報、LCSクライアントの識別子とサービスの識別子などが乗せられている。GMLCはMAP Subscriber Location Reportを受信した後、LCSクライアントの識別子に基づいて位置決め情報(Location Information)を対応するLCSクライアントに対して送信し、当該Location InformationにはターゲットUEの識別子、ターゲットUEの位置情報とサービスの識別子などが乗せられている。
【0038】
ステップ410で、LCSクライアントはLocation Informationを受信した後、サービスの識別子とターゲットUEの識別子に基づいて、自身がこのサービスを提供できるかどうかを判断し、もし提供できるなら、ターゲットUEの識別子に基づいてターゲットUEが当該サービスに加入しているかどうかを更に判断することができ、もし当該ターゲットUEが当該サービスに加入していると確定したら、さらに、ターゲットUEのアカウントの残額が充分であるかどうかを判断することもできる。上記判断に基づいて、LCSクライアントは、サービスの識別子に対応するサービス需要によってターゲットUEの位置決め結果、即ちターゲットUEの位置情報に対して処理するかどうかを選択することができる。もし上記判断の結果が全てそうであると、当該LCSクライアントはターゲットUEの位置情報に対して処理する。即ち、もしLCSクライアントが当該サービスを提供できるなら、LCSクライアントは当該ターゲットUEの位置情報に対して処理し、もしLCSクライアントが当該サービスを提供でき、同時にターゲットUEが当該サービスに加入しているなら、LCSクライアントは当該ターゲットUEの位置情報に対して処理し、もしLCSクライアントが当該サービスを提供でき、ターゲットUEが当該サービスに加入していると同時に、ターゲットUEのアカウントの残額も充分であるなら、LCSクライアントは当該ターゲットUEの位置情報に対して処理する。位置情報に対しての処理を完了した後、LCSクライアントは成功の識別子が乗せられている位置決め情報応答(Location Information Ack)をGMLCに対して送信することができる。しかし、もし上記判断の結果はそうでないと、エラー原因値が乗せられている位置決め情報応答(Location Information Ack)をターゲットUEに対して送信する。
【0039】
ステップ411〜ステップ412で、GMLCはLocation Information Ackを受信した後、Location Information Ackに乗せられている内容に基づいて、対応する内容が乗せられているターゲットUEの位置報告応答(MAP Subscriber Location Report Ack)をMSC/ MSC Serverに対して送信する。即ち、もしGMLCは成功の識別子が乗せられているLocation Information Ackを受信したら、成功の識別子が乗せられているMAP Subscriber Location Report AckをMSC/ MSC Serverに対して送信し、もしGMLCは失敗原因値が乗せられているLocation Information Ackを受信したら、失敗原因値が乗せられているMAP Subscriber Location Report AckをMSC/ MSC Serverに対して送信する。MSC/ MSC ServerはMAP Subscriber Location Report Ackを受信した後、MAP Subscriber Location Report Ackに乗せられている内容に基づいて、対応する内容が乗せられているLCS CS−MO−LR ResultをターゲットUEに対して送信する。即ち、もしMSC/ MSC Serverは成功の識別子が乗せられているMAP Subscriber Location Report Ackを受信したら、成功の識別子が乗せられているLCS CS−MO−LR ResultをターゲットUEに対して送信し、もしMSC/ MSC Serverは失敗原因値が乗せられているMAP Subscriber Location Report Ackを受信したら、失敗原因値が乗せられているLCS CS−MO−LR ResultをターゲットUEに対して送信する。
【0040】
ステップ413で、ターゲットUEは占有しているLCSシステムリソースを解放し、現在回線交換ドメインのMO−LRロケーションサービスの処理手順を終了する。
【0041】
図5は本発明におけるもう一つの実施例を示す図である。図5に示すように、本実施例で、外部のLCSクライアントの識別子が乗せられているパケット交換ドメイン(Packet Switched Domain)MO−LRロケーションサービス要求の処理手続きは下記のステップを含む。
ステップ501で、ターゲットUEは、ネットワークと無線シグナル接続を確立することを要求するサービス要求(Service Request)をサービングGPRSサポートノード(SGSN)に対して送信し、SGSNはService Requestを受信した後、ターゲットUEとパケットドメインのシグナル接続を確立する。
【0042】
ステップ502〜ステップ504で、ターゲットUEは、位置決めをターゲットUEに対して行うことをLCSシステムを含んだネットワークに対して要求するパケットドメインロケーションサービスMO-LR要求(LCS PS−MO−LR Invoke)をSGSNに対して送信する。当該LCS PS−MO−LR InvokeにはLCSクライアントの識別子とサービスの識別子が乗せられ、ターゲットUEの位置情報を外部のLCSクライアントに提供することをLCSシステムを含んだネットワークに要求して、外部のLCSクライアントに、サービスの識別子に基づいてターゲットUEの位置情報に対して処理させる。SGSNはLCS PS−MO−LR Invokeを受信した後、Location RequestをRANに対して送信し、RANはLocation Requestを受信した後、ターゲットUEに対して位置決めを行う。
【0043】
ステップ505で、RANはターゲットUEに対しての位置決めを終了した後、ターゲットUEの位置決め結果が乗せられているLocation ReportをSGSNに対して返信する。もしRANがターゲットUEに対しての位置決めで成功したら、換言すると、ターゲットUEの位置情報が獲得できたら、当該Location ReportにはターゲットUEの位置情報が乗せられている。もしRANがターゲットUEの位置情報の獲得で成功しなかたったら、当該Location Reportにはエラー原因値が乗せられている。SGSNがLocation Reportを受信した後、もしLocation ReportにターゲットUEの位置情報が乗せられていれば、ステップ506に進み、もしLocation Reportにエラー原因値が乗せられていれば、SGSNはエラー原因値が乗せられているパケットドメインロケーションサービスMO-LR応答(LCS PS−MO−LR Result)をターゲットUEに対して直接的に返信し、現在のMO-LRロケーションサービスの処理手順を終了する。
【0044】
ステップ506〜ステップ507で、SGSNはターゲットUEの位置報告(Subscriber Location Report)をGMLCに対して送信する。当該Subscriber Location ReportにはターゲットUEの識別子、ターゲットUEの位置情報、LCSクライアントの識別子とサービスの識別子などが乗せられている。GMLCはSubscriber Location Reportを受信した後、LCSクライアントの識別子に基づいてLocation Informationを対応するLCSクライアントに対して送信し、当該Location InformationにはターゲットUEの識別子、ターゲットUEの位置情報とサービスの識別子などが乗せられている。
【0045】
ステップ508で、LCSクライアントはLocation Informationを受信した後、サービスの識別子とターゲットUEの識別子に基づいて、自身がこのサービスを提供できるかどうかを判断し、もし提供できるなら、ターゲットUEの識別子に基づいてターゲットUEが当該サービスに加入しているかどうかを更に判断することができ、もし当該ターゲットUEが当該サービスに加入していると確定したら、さらに、ターゲットUEのアカウントの残額が充分であるかどうかを判断することもできる。上記判断に基づいて、LCSクライアントは、サービスの識別子に対応するサービス需要によってターゲットUEの位置決め結果、即ちターゲットUEの位置情報に対して処理するかどうかを選択することができる。もし上記判断の結果が全てそうであると、当該LCSクライアントはターゲットUEの位置情報に対して処理する。即ち、もしLCSクライアントが当該サービスを提供できるなら、LCSクライアントは当該ターゲットUEの位置情報に対して処理し、もしLCSクライアントが当該サービスを提供でき、同時にターゲットUEが当該サービスに加入しているなら、LCSクライアントは当該ターゲットUEの位置情報に対して処理し、もしLCSクライアントが当該サービスを提供でき、ターゲットUEが当該サービスに加入していると同時に、ターゲットUEのアカウントの残額も充分であるなら、LCSクライアントは当該ターゲットUEの位置情報に対して処理する。位置情報に対しての処理を完了した後、LCSクライアントは成功の識別子が乗せられている位置決め情報応答(Location Information Ack)をGMLCに対して送信することができる。しかし、もし上記判断の結果はそうでないと、エラー原因値が乗せられている位置決め情報応答(Location Information Ack)をターゲットUEに対して送信する。
【0046】
ステップ509〜ステップ510で、GMLCはLocation Information Ackを受信した後、Location Information Ackに乗せられている内容に基づいて、対応する内容が乗せられているターゲットUEの位置報告応答(Subscriber Location Report Ack)をSGSNに対して送信する。即ち、もしGMLCは成功の識別子が乗せられているLocation Information Ackを受信したら、成功の識別子が乗せられているSubscriber Location Report AckをSGSNに対して送信し、もしGMLCは失敗原因値が乗せられているLocation Information Ackを受信したら、失敗原因値が乗せられているSubscriber Location Report AckをSGSNに対して送信する。SGSNはSubscriber Location Report Ackを受信した後、Subscriber Location Report Ackに乗せられている内容に基づいて、対応する内容が乗せられているLCS CS−MO−LR ResultをターゲットUEに対して送信する。即ち、もしSGSNは成功の識別子が乗せられているSubscriber Location Report Ackを受信したら、成功の識別子が乗せられているLCS PS−MO−LR ResultをターゲットUEに対して送信し、もしSGSNは失敗原因値が乗せられているSubscriber Location Report Ackを受信したら、失敗原因値が乗せられているLCS PS−MO−LR ResultをターゲットUEに対して送信する。
以上に述べられたのは、本発明の好ましい実施例のみであり、本発明の保護範囲を限定するためのものではない。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】ロケーションサービスを実現する論理構造を示す図である。
【図2】従来技術におけるMO−LRロケーションサービスの処理流れ図である。
【図3】本発明におけるMO−LRロケーションサービスの処理流れ図である。
【図4】本発明における一実施例を示す図である。
【図5】本発明におけるもう一つの実施例を示す図である。
【符号の説明】
【0048】
101 リクエスター
102 ネットワーク
103 ターゲットUE

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者装置から位置情報要求を開始する処理方法であって、
ターゲットUEはモバイル発位置情報リクエスト(MO−LR)ロケーションサービス要求をLCSシステムに対して送信し、当該ロケーションサービス要求にはLCSクライアントの識別子とサービスの識別子が乗せられているステップと、
LCSシステムはMO−LRロケーションサービス要求を受信し、ターゲットUEに対して位置決めを行い、ターゲットUEの位置決め結果と受信されたサービスの識別子を前記LCSクライアントの識別子に対応するLCSクライアントに対して送信するステップと、
LCSクライアントはターゲットUEの位置決め結果とサービスの識別子を受信し、サービスの識別子に基づいてターゲットUEの位置決め結果に対して処理するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
当該方法は、
LCSクライアントからLCSシステムを経由して、処理後のターゲットUEの位置決め結果をターゲットUEに対して送信するステップ、
を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
当該方法は、
LCSクライアントはショートメッセージ(SMS)、又はマルチメディアショートメッセージ(MMS)を通じて処理後のターゲットUEの位置決め結果をターゲットUEに対して送信するステップ、
を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
当該方法は、
LCSクライアントはサービスの識別子に基づいて、ターゲットUEの位置決め結果に対して成功的に処理したかどうかを判断し、もしそうであれば、ステップD2に進み、他の場合には、ステップD3に進む、ステップD1と、
LCSクライアントは成功の識別子が乗せられているターゲットUEの位置決め結果応答をLCSシステムに対して返信するステップD2と、
LCSクライアントはエラー原因値が乗せられているターゲットUEの位置決め結果応答をLCSシステムに対して返信するステップD3と、
を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
ステップD2の次に、当該方法は、
LCSシステムは成功の識別子が乗せられているターゲットUEの位置決め結果応答を受信した後、次にLCSクライアントが位置きめ結果に対して成功的に処理したことをターゲットUEに対して通知するステップ、
を更に含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
ステップD3の次に、当該方法は、
LCSシステムはエラー原因値が乗せられているターゲットUEの位置決め結果応答を受信した後、次にLCSクライアントが位置決め結果に対しての処理で成功しなかったことをターゲットUEに対して通知するステップ、
を更に含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項7】
サービスの識別子に基づいてターゲットUEの位置決め結果に対して処理する前に、当該方法は、
LCSクライアントはサービスの識別子に基づいて、サービスの識別子に対応するサービスを提供できるかどうかを判断し、もし提供できれば、サービスの識別子に基づいて、ターゲットUEの位置決め結果に対して処理するステップ、
を更に含むことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか記載の方法。
【請求項8】
サービスの識別子に基づいて、ターゲットUEの位置決め結果に対して処理する前に、当該方法は、
LCSクライアントはサービスの識別子とターゲットUEの識別子に基づいて、ターゲットUEの識別子に対応するターゲットUEが前記サービスに加入しているかどうかを判断し、もし加入していれば、サービスの識別子に基づいて、ターゲットUEの位置決め結果に対して処理するステップ、
を更に含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
サービスの識別子に基づいて、ターゲットUEの位置決め結果に対して処理する前に、当該方法は、
LCSクライアントはサービスの識別子とターゲットUEの識別子に基づいて、ターゲットUEの識別子に対応するターゲットUEが前記サービスに加入しているかどうかを判断し、もし加入していれば、ターゲットUEの識別子に基づいて、ターゲットUEのアカウントの残額が充分であるかどうかを判断し、もしターゲットUEのアカウントの残額が充分であればサービスの識別子に基づいてターゲットUEの位置決め結果に対して処理するステップ、
を更に含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項10】
ターゲットUEの位置決めを行った後、当該方法は、
LCSシステムはターゲットUEの位置決め結果をターゲットUEに対して送信するステップ、
を更に含むことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公表番号】特表2007−521778(P2007−521778A)
【公表日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−548079(P2006−548079)
【出願日】平成17年1月10日(2005.1.10)
【国際出願番号】PCT/CN2005/000030
【国際公開番号】WO2005/069647
【国際公開日】平成17年7月28日(2005.7.28)
【出願人】(504277388)▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 (220)
【Fターム(参考)】