ロック式エーロゾル・ディスペンサ
ドーム、ドーム開口部を覆って成形される頂部熱可塑性エラストマー製ボタン部材、および、基底ロック部材を有するロック式エーロゾル・ディスペンサ。回転可能な基底ロックが、本質的に回転不可能なドームに対してロック位置からロック解除位置に回転する。ドーム内の製品チャネル部材はエラストマー製ボタンによって保持され、その他の点ではドームに取着されない。基底ロックはロック解除スロット付きの起立したブリッジを有し、ディスペンサがロック解除され作動される場合、このスロット内に製品チャネル部材上の指状部が延在する。基底ロックはエーロゾル弁取付けカップに取着されない。ドームは基底ロック部材およびエーロゾル弁取付けカップに取着され、ドームは、ドームとエーロゾル容器との間に基底ロック部材を捕捉する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、しばしばスプレー・ドーム・ディスペンサ(spray dome dispenser)またはアクチュエータと称されるタイプのエーロゾル・ディスペンサ(aerosol dispenser)に関する。さらに詳細には、本発明は、底部部分上に取り付けられた頂部部分を有し、この底部部分が、弁作動のための第1の作動位置と弁が作動できない第2の非作動位置との間で頂部部分に対して回転可能であるディスペンサに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術のロック式エーロゾル・ディスペンサ(locking aerosol dispenser)は長年にわたり存在し、多数の様々な、相互に関係する部品の構造設計を有している。これらの設計には、成形するためには複雑過ぎるものもあれば、使用者が非作動位置と作動位置との間で操作するために、望ましくないほど力を必要とするものもある。さらに他の設計は、エーロゾル弁を作動するために、望ましくないほど力を必要とする。また他の設計は漏洩問題を引き起こした。また他の設計は充分に頑丈ではなく、誤用、取扱い、出荷などによる過剰な頂部荷重のために、それらの部品および作動に損傷を受けやすい。
【発明の要約】
【0003】
本発明は、構造において頑丈で、容易に成形および組立され、その非作動位置と作動位置との間での操作が容易であり、作動が容易であり、確実かつ効率的に機能するロック式エーロゾル・ディスペンサを提供することを目的とする。
【0004】
本発明のロック式エーロゾル・ディスペンサは、製品容器の頂部に取付けカップおよび弁棒付きのエーロゾル弁を有するこの製品容器上への取付けを意図している。ディスペンサは、取付けカップから独立している回転可能な基底ロック部材を含み、オン−ロック解除位置(on−unlocked position)とオフ−ロック位置(off−locked position)との間の回転を容易にする。さらに、この基底ロック部材(base lock member)は、その基底ロック部材の中央開口部の上でそれを横切って上向きに延在するブリッジを有する。ブリッジ部材は、中央開口部およびそれに隣接するロック解除スロット(unlocking slot)を有する。
【0005】
操作中に回転可能であることを意図しないドーム部材は、基底ロック部材の上方に延在し、取付けカップに取着し、基底ロック部材に取着し、ドームと製品容器との間に基底ロック部材を捕捉する。さらにドーム部材は製品チャネル部材を含み、この製品チャネル部材は、ドームの頂部における開口部、その開口部に隣接するドーム表面、および、製品チャネルを覆って成形される熱可塑性エラストマー製ボタン部材(thermoplastic elastomeric button member)によって、ドーム部材に接続される。製品チャネルはその反対端において弁棒と接続される。製品チャネルは、ボタン部材の弾力性のために容易に上下に動作する。
【0006】
さらに製品チャネル部材は、側部指状拡張部またはフィン(side finger extensions or fins)を含み、基底ロック部材がオン−ロック解除位置にある状態で、側部指状拡張部またはフィンはブリッジ・ロック・スロット(bridge locking slot)内に延在して、製品チャネル部材の下降および弁棒の作動を可能にする。側部指状拡張部またはフィンは、基底ロック部材がオフ−ロック位置にある状態で、ブリッジ・ロック・スロット内に延在できず、それによって、製品チャネル部材が下降してエーロゾル弁棒を作動させるのを防止する。
【0007】
取付けカップは、ブリッジ部材に直接隣接し、アクチュエータがそのオフ−ロック位置にある場合、頂部ボタン上の頂部荷重による過剰な下向きの圧力に対してブリッジ部材を支持する。それによってディスペンサへの損傷が回避される。
【0008】
また、ディスペンサのオフ作動位置およびオン作動位置を視覚的に表示するための手段が提供され、これは基底ロック部材上のフランジおよびドーム部材内の凹部を含む。
【0009】
本発明の他の特徴および利点は、以下の説明、図面および特許請求の範囲から明らかになろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1、図3および図6を参照すると、本発明のロック式エーロゾル・ディスペンサ10が組み立てられた状態で示され、図3および図6ではエーロゾル製品容器11の頂部上に取り付けられたディスペンサ10が示されている。図2はロック式エーロゾル・ディスペンサ10の分解図であり、頂部ボタン部材12、ドーム部材13、基底ロック部材14およびノズル挿入部材(nozzle insert member)15を示す。組み立てられたエーロゾル・ディスペンサ10がエーロゾル容器11に取り付けられた場合、以下に説明されるように、回転可能な基底ロック部材14は、回転不可能なドーム部材13に対して、ロックする位置とロック解除する位置(unlocking position)との間で回転可能である。ディスペンサ10がロック解除された場合のみ、製品は容器11から分与可能である。
【0011】
ドーム部材13は、以下に説明するように、頂部ボタン部材12が施される前に頂部開口部16を含み、さらに製品チャネル部材17を含み、この製品チャネル部材17はドーム部材13内部でその頂部に向かって上向きに、次いで、ノズル18までドーム部材13内で外側方向に延在する。製品チャネル部材17(図13も参照)は頂部表面19、ノズル18および正面プレート20を含む。製品チャネル部材17の底端部はエーロゾル容器11のエーロゾル弁棒上に取り付けられる。初めに、製品チャネル部材17はドーム13とともに成形され、脆いタブ22および23によってドーム13に取着されてよく、この脆いタブ22および23は、エーロゾル・ディスペンサが最初に組み立てられるとき、または、最初に消費者に使用されるときに破断する。
【0012】
図1から図4を参照すると、頂部ボタン部材12は柔軟な熱可塑性エラストマー(例えばサントプレン(Santoprene))であり、これは硬質プラスチック(例えばポリプロピレン)のドーム部材13上にオーバーモールドされて(overmolded)、ボタン部材12を作成する。従来のオーバーモールドによって形成された場合、ボタン部材12はドーム13の頂部孔16を覆い、オーバーモールド(overmolding)により製品チャネル部材17の頂部表面19にしっかり固着し、頂部孔16を囲むドーム13の頂部表面上に延出して、しっかり固着する。図示のように、ドーム13表面上に張り出してオーバーモールドされたボタン部材12の側部は装飾用フレア21として例示されているが、このような装飾の任意の特定の形状は本発明の一部ではない。製品チャネル部材17は、脆いタブ22、23が破断された後、ボタン部材12の上記の固着によってのみドーム13内に配置および支持され、その他の点ではドームに取着されない。製品チャネル部材17を覆うボタン部材12の頂部は、形成されると、ドーム頂部孔16上に重なる範囲において、熱可塑性エラストマーの特有の弾力性のために、ディスペンサの使用者によって下向きに押圧可能である。以下に説明するように、ディスペンサがロック解除する位置にある場合、ボタン部材12の下向きの押圧は、ドーム内の製品チャネル部材17を、その正面プレート20およびノズル18を含めて、下降させて、エーロゾル弁を作動する。弁の作動の結果、容器11内の製品が上向きおよび外側方向に製品チャネル部材17を通過して、そのノズル18から出る。製品チャネル部材17は、本質的に垂直方向にのみ動作し、したがって、エーロゾル弁を作動させるためにあまり力を必要とせず、弁棒への過度の圧力を回避する。
【0013】
回転可能な基底ロック部材14は、ロック式エーロゾル・ディスペンサ10が組み立てられ、容器に取り付けられた場合、ドーム部材13と容器11との間に捕捉される。基底ロック部材14は、その他の点では、容器11または容器のエーロゾル弁取付けカップに取着されない。また、基底ロック部材14の側壁は、取付けカップから半径方向外側に間隔を隔てて配置され、それによって基底ロック部材14は容易に回転する。図2および図10に具体的に示すように、基底ロック部材14は中央開口部30、側壁31、頂部周縁表面32およびブリッジ部材33を有する。ブリッジ部材33は、周縁表面32から上向きに、かつ、中央開口部30の上で横切って延在する。さらにブリッジ33は、エーロゾル弁棒および製品チャネル部材のための中央開口部34、ならびに、中央開口部34に隣接して配置されるロック解除スロット35および36を有する。中央開口部34に隣接する起立した円弧状フランジ(upstanding arcuate flange)37および38が、ドーム13内で製品チャネル部材17の底部を安定させ、案内するように機能する。基底ロック部材の頂部周縁表面32上の円弧状頂部開口(arcuate open−topped channel)チャネル39および40は、エーロゾル・ディスペンサ10が製品充填者または製品販売者によって容器11上に取り付けられる前に、取扱いおよび輸送のために基底ロック部材14にドーム部材13を組み立てたとき、それらを取着するのに役立つ。
【0014】
図5および図8を参照すると、ドーム部材13は、複数の内側の下向きに延在する突条50を含み、突条50は基底ロック部材14の頂部開口チャネル39および40内に延在する。特定の一実施形態では、このような円周方向に間隔を隔てて配置された3つの突条50が、チャネル39内に延在し、このような円周方向に間隔を隔てて配置された他の3つの突条50がチャネル40内に延在する。各チャネル39および40内のこのような突条のうち少なくとも1つが、その端部に、チャネル39および40内に沿って延在する壁面突起(wall protrusion)41および42を通過して、スナップ嵌めされる尖端部52を有する。それによって、容器11上へのロック式エーロゾル・ディスペンサ10の取付けに先立って、取扱いおよび輸送のために、ドーム部材13は基底ロック部材14に組み立ておよび固定される。また、基底ロック部材の円弧状チャネル(arcuate channels)39および40内に延在する、複数の円周方向に間隔を隔てて配置された、ドームの突条50は、基底ロック14上にドーム13を適切に位置合わせし、配置するのを補助する。基底ロック部材14が、その中央垂直軸の周りを、上方に重なるドーム部材13に対して回転したとき、複数の突条50はチャネル39および40内で沿って摺動する。また、組み立てたとき、ドーム部材13の底部60が基底ロック部材14の頂部周縁表面32上に着座してよい。
【0015】
ここで図5、図7、図8および図9を参照すると、ドーム部材13は内側フランジ65を有し、図8および図9に示すように、この内側フランジ65は、弁棒74を有する従来のエーロゾル弁72の従来の取付けカップ71の端部70の下にスナップ嵌めされるように機能する。図示を簡単にするために、図8および図9は、実際に行われるような容器11のビード73上への通常の密封ガスケットによる取付けおよび圧着が、完全になされていない取付けカップ71を示す。したがって、本発明のロック式エーロゾル・ディスペンサが使用のために容器11上に取り付けられた場合、ドーム部材13は取付けカップ71に取着され、ドーム13と容器11との間に基底ロック部材14を捕捉する。上記のように、ドーム部材13は、取付けカップの端部の下にしっかりとスナップ嵌めされ、アクチュエータをロックおよびロック解除する際、使用者によって回転させることを意図していないという意味で、組立体においては本質的に回転不可能である。ディスペンサがロックする位置とロックされない位置との間で操作される場合、使用者の手によって容易に回転できるのは基底ロック部材14である。
【0016】
さらに図8、図9および図13を参照すると、ドーム13の製品チャネル部材17は、エーロゾル弁棒74を覆って嵌合する底部部分80を含む。ノズル18まで通じる、上向きに延在する製品導管81および外側方向に延在する製品導管82が製品チャネル部材17内に収容される。図2、図7、図9、図11、図12、および図13で最もよく分かるように、製品チャネル部材17はその側壁に、その起立した部分83に沿って側方指状拡張部(フィン)84および85を有する。側方指状拡張部84および85は、基底ロック部材14がロック解除位置まで回転したとき、基底ロック部材14上のブリッジ33のスロット36および35内に延在できる(図11参照)。基底ロック部材14が回転してロック解除位置から外れた場合、側方指状拡張部84および85は、スロット36、35内にもはや延在できない(図12参照)。
【0017】
表示手段がロック式エーロゾル・ディスペンサ10に設けられて、ディスペンサのオン−ロック解除位置およびオフ−ロック位置を使用者に表示する。図2、図6および図7を参照すると、基底ロック部材14は起立したフランジ90を有し、ドーム部材13は表面凹部91を有し、この表面凹部91内にフランジ90が延在する。表面凹部91は、その上に刷り込まれた単語「オン(ON)」および「オフ(OFF)」(または他の表示)を有する。基底ロック部材14が回転したとき、そのフランジ90は単語「オン」または単語「オフ」のいずれかを覆い隠して、使用者にエーロゾル・ディスペンサ10の操作可能な状態を表示する。「オフ」位置まで回転したとき、フランジ90の端部92が、凹部91の端部93に当突して、基底ロック部材14のさらなる回転を停止させ、単語「オフ」を示す。反対方向に「オン」位置まで回転したとき、フランジ90の端部94が、凹部91の端部95に当突して、基底ロック部材14のさらなる回転を停止させ、単語「オン」を示す。
【0018】
ここでロック式エーロゾル・ディスペンサ10の操作に目を向けると、基底ロック部材14がオン−ロック解除位置までその垂直軸の周りを回転したとき、製品チャネル部材17の側部指状拡張部84、85はブリッジ33内のスロット36、35の上に重なる(図11参照)。この位置で、ディスペンサの頂部ボタン部材12は使用者によって押圧され、取着された製品チャネル部材17を下降させることができる。頂部ボタン・エラストマーはこの過程で延伸される。次いで、指状拡張部84、85はスロット36、35内に下向きに延出し、製品チャネル部材17の底部部分80はブリッジ33の頂部において開口部34内に下向きに延出する。したがって、従来の方式で、弁棒74は、製品チャネル部材17によって同時に同様に下降されて、エーロゾル弁72を作動し、それによって容器11内の製品を製品チャネル部材17の導管81および82を通して上向きに送り、ディスペンサのノズル18から出す。頂部ボタン部材12が利用者によって解放された場合、エーロゾル弁72の従来の弁バネ(図示せず)は、頂部ボタン部材エラストマーの収縮とともに、非作動位置(unactuated position)まで弁棒74を押し上げ、またそれによって製品チャネル部材の下部80および指状拡張部84、85をそれぞれブリッジの中央開口部34およびブリッジ・スロット36、35から上向きに外側へ戻す。ここで基底ロック部材14はディスペンサのオフ−ロック位置まで回転できる。この位置で、図12に示すように、指状拡張部84および85はスロット36、35に、もはや重なっていない。頂部ボタン部材12上への押圧によってディスペンサを作動しようと試みても、指状拡張部84および85がブリッジ33の頂部表面45に接し、エーロゾル弁の前述の作動を引き起こす何らかのさらなる下降を防止することになるだけである。エーロゾル弁は、指状拡張部84、85がブリッジ・スロット(bridge slot)36、35内に降りて通過できる場合のみ、作動可能である。
【0019】
通常よりも高く移動する弁棒を有するエーロゾル弁に本発明を使用する場合、ディスペンサがロック解除位置からロック位置に配置されるとき、製品チャネル部材を弁棒の頂部に対して僅かに上昇させることが望ましい。そうすることによって、製品チャネル受け口(product channel socket)が、弁棒の頂部に対して完全に着座して、弁棒の頂部を下降させる前に、さらなる下向きの移動距離を有するので、ロック位置での頂部ボタン部材12に対する押圧は、弁を動作させる任意の可能性を不注意に提供しない。この僅かな上昇を達成する一手段は、好都合であると考えられるなら、図10に点線で示すように傾斜100、101を配置することである。傾斜100は、スロット36に隣接するブリッジ33の頂部表面45と同面に始まり、延出するに従い僅かに上向きに隆起し、フランジ38に接する。同様に傾斜101は、スロット35に隣接するブリッジ33の頂部表面45と同面に始まり、延出するに従い僅かに上向きに隆起して、フランジ37に接する。したがって、弁の作動が終了した後、基底ロック部材14がロック解除位置からロック位置に回転したとき、指状部(finger)84、85は傾斜100、101に乗り上げ、したがって製品チャネル部材17を弁棒の頂部に対して僅かに上昇させる。
【0020】
ブリッジ部材33の頂部は、ディスペンサが組み立てられた状態では、台座部分75を含む取付けカップ71の頂部の上方に僅かだけ間隔を隔てて配置される。したがって、ディスペンサがオフ−ロック位置にある場合、任意の理由(取扱い、誤操作、輸送など)による過剰な押圧が頂部ボタン部材12上に掛かるとき、ブリッジ33は潰れず、ディスペンサへの損傷は防止される。それによって、とても頑丈なディスペンサの構造が提供される。
【0021】
本発明の追加の特徴は、従来の可聴クリック音用の形状(audible click feature)(図示せず)を含んでよく、それによって、回転可能な基底ロック部材14上の突条が、固定されたドーム部材13上の突条に対してクリック音を発生して、ディスペンサの相対的な作動位置を使用者に可聴的に示す。さらに、ブリッジ33内の円弧状頂部開口チャネル39、40の1つまたは両方は、ディスペンサがだれかのハンドバッグまたは鞄の中にある場合、誤ってディスペンサがオフ位置からオン位置に容易に切り替わることを防止するように、基底ロック部材14がそのオフ位置からオン位置に回転するときに、ドームの下向きに延在する突条50に僅かに干渉する小さいくぼみ(図示せず)を含むことができる。
【0022】
上記に説明された本発明の多くの形状は全体として、容易に製造および組立され、消費者にとって確実に、効率的に、容易に機能する、独特な、簡単な、頑丈なロック式エーロゾル・ディスペンサを規定する。
【0023】
本発明の精神および範囲から逸脱せずに、変更および/または修正を本発明に加えることができることは、当業者には理解されるであろう。したがって、本実施形態は例示的なものであり、制限的なものではないとみなすべきである。また、本明細書内で使用される位置の用語は、図面に示されている配置に関連して使用および意図されており、その他の点では制限的であることを意図されていないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明のロック式エーロゾル・ディスペンサの斜視図である。
【図2】本発明のドーム部材、熱可塑性エラストマー製ボタン部材および基底ロック部材(base locking member)を示す図1の分解図である。
【図3】エーロゾル容器の頂部上に取付けられた本発明のロック式エーロゾル・ディスペンサの側面図である。
【図4】本発明のロック式エーロゾル・ディスペンサの頂部平面図である。
【図5】図4の線5−5に沿った断面図である。
【図6】エーロゾル容器の頂部上に取付けられた本発明のロック式エーロゾル・ディスペンサの背面図である。
【図7】図4の線7−7に沿った断面図である。
【図8】エーロゾル容器の頂部に従来の方式で取り付けられたエーロゾル弁の取付けカップおよび弁棒を断面で追加的に示す、図5にちょうど相当する図面である。
【図9】エーロゾル容器の頂部に従来の方式で取り付けられたエーロゾル弁の取付けカップおよび弁棒を断面で追加的に示す、図6の線9−9に沿った断面図である。
【図10】本発明の基底ロック部材の頭上からの平面図である。
【図11】オン−ロック解除位置にあるロック式エーロゾル・ディスペンサを示す、図6の線11−11に沿った断面図である。
【図12】オフ−ロック位置にあるロック式エーロゾル・ディスペンサを示す、図6の線12―12に沿った断面図である。
【図13】本発明の製品チャネル部材の側面図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、しばしばスプレー・ドーム・ディスペンサ(spray dome dispenser)またはアクチュエータと称されるタイプのエーロゾル・ディスペンサ(aerosol dispenser)に関する。さらに詳細には、本発明は、底部部分上に取り付けられた頂部部分を有し、この底部部分が、弁作動のための第1の作動位置と弁が作動できない第2の非作動位置との間で頂部部分に対して回転可能であるディスペンサに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術のロック式エーロゾル・ディスペンサ(locking aerosol dispenser)は長年にわたり存在し、多数の様々な、相互に関係する部品の構造設計を有している。これらの設計には、成形するためには複雑過ぎるものもあれば、使用者が非作動位置と作動位置との間で操作するために、望ましくないほど力を必要とするものもある。さらに他の設計は、エーロゾル弁を作動するために、望ましくないほど力を必要とする。また他の設計は漏洩問題を引き起こした。また他の設計は充分に頑丈ではなく、誤用、取扱い、出荷などによる過剰な頂部荷重のために、それらの部品および作動に損傷を受けやすい。
【発明の要約】
【0003】
本発明は、構造において頑丈で、容易に成形および組立され、その非作動位置と作動位置との間での操作が容易であり、作動が容易であり、確実かつ効率的に機能するロック式エーロゾル・ディスペンサを提供することを目的とする。
【0004】
本発明のロック式エーロゾル・ディスペンサは、製品容器の頂部に取付けカップおよび弁棒付きのエーロゾル弁を有するこの製品容器上への取付けを意図している。ディスペンサは、取付けカップから独立している回転可能な基底ロック部材を含み、オン−ロック解除位置(on−unlocked position)とオフ−ロック位置(off−locked position)との間の回転を容易にする。さらに、この基底ロック部材(base lock member)は、その基底ロック部材の中央開口部の上でそれを横切って上向きに延在するブリッジを有する。ブリッジ部材は、中央開口部およびそれに隣接するロック解除スロット(unlocking slot)を有する。
【0005】
操作中に回転可能であることを意図しないドーム部材は、基底ロック部材の上方に延在し、取付けカップに取着し、基底ロック部材に取着し、ドームと製品容器との間に基底ロック部材を捕捉する。さらにドーム部材は製品チャネル部材を含み、この製品チャネル部材は、ドームの頂部における開口部、その開口部に隣接するドーム表面、および、製品チャネルを覆って成形される熱可塑性エラストマー製ボタン部材(thermoplastic elastomeric button member)によって、ドーム部材に接続される。製品チャネルはその反対端において弁棒と接続される。製品チャネルは、ボタン部材の弾力性のために容易に上下に動作する。
【0006】
さらに製品チャネル部材は、側部指状拡張部またはフィン(side finger extensions or fins)を含み、基底ロック部材がオン−ロック解除位置にある状態で、側部指状拡張部またはフィンはブリッジ・ロック・スロット(bridge locking slot)内に延在して、製品チャネル部材の下降および弁棒の作動を可能にする。側部指状拡張部またはフィンは、基底ロック部材がオフ−ロック位置にある状態で、ブリッジ・ロック・スロット内に延在できず、それによって、製品チャネル部材が下降してエーロゾル弁棒を作動させるのを防止する。
【0007】
取付けカップは、ブリッジ部材に直接隣接し、アクチュエータがそのオフ−ロック位置にある場合、頂部ボタン上の頂部荷重による過剰な下向きの圧力に対してブリッジ部材を支持する。それによってディスペンサへの損傷が回避される。
【0008】
また、ディスペンサのオフ作動位置およびオン作動位置を視覚的に表示するための手段が提供され、これは基底ロック部材上のフランジおよびドーム部材内の凹部を含む。
【0009】
本発明の他の特徴および利点は、以下の説明、図面および特許請求の範囲から明らかになろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1、図3および図6を参照すると、本発明のロック式エーロゾル・ディスペンサ10が組み立てられた状態で示され、図3および図6ではエーロゾル製品容器11の頂部上に取り付けられたディスペンサ10が示されている。図2はロック式エーロゾル・ディスペンサ10の分解図であり、頂部ボタン部材12、ドーム部材13、基底ロック部材14およびノズル挿入部材(nozzle insert member)15を示す。組み立てられたエーロゾル・ディスペンサ10がエーロゾル容器11に取り付けられた場合、以下に説明されるように、回転可能な基底ロック部材14は、回転不可能なドーム部材13に対して、ロックする位置とロック解除する位置(unlocking position)との間で回転可能である。ディスペンサ10がロック解除された場合のみ、製品は容器11から分与可能である。
【0011】
ドーム部材13は、以下に説明するように、頂部ボタン部材12が施される前に頂部開口部16を含み、さらに製品チャネル部材17を含み、この製品チャネル部材17はドーム部材13内部でその頂部に向かって上向きに、次いで、ノズル18までドーム部材13内で外側方向に延在する。製品チャネル部材17(図13も参照)は頂部表面19、ノズル18および正面プレート20を含む。製品チャネル部材17の底端部はエーロゾル容器11のエーロゾル弁棒上に取り付けられる。初めに、製品チャネル部材17はドーム13とともに成形され、脆いタブ22および23によってドーム13に取着されてよく、この脆いタブ22および23は、エーロゾル・ディスペンサが最初に組み立てられるとき、または、最初に消費者に使用されるときに破断する。
【0012】
図1から図4を参照すると、頂部ボタン部材12は柔軟な熱可塑性エラストマー(例えばサントプレン(Santoprene))であり、これは硬質プラスチック(例えばポリプロピレン)のドーム部材13上にオーバーモールドされて(overmolded)、ボタン部材12を作成する。従来のオーバーモールドによって形成された場合、ボタン部材12はドーム13の頂部孔16を覆い、オーバーモールド(overmolding)により製品チャネル部材17の頂部表面19にしっかり固着し、頂部孔16を囲むドーム13の頂部表面上に延出して、しっかり固着する。図示のように、ドーム13表面上に張り出してオーバーモールドされたボタン部材12の側部は装飾用フレア21として例示されているが、このような装飾の任意の特定の形状は本発明の一部ではない。製品チャネル部材17は、脆いタブ22、23が破断された後、ボタン部材12の上記の固着によってのみドーム13内に配置および支持され、その他の点ではドームに取着されない。製品チャネル部材17を覆うボタン部材12の頂部は、形成されると、ドーム頂部孔16上に重なる範囲において、熱可塑性エラストマーの特有の弾力性のために、ディスペンサの使用者によって下向きに押圧可能である。以下に説明するように、ディスペンサがロック解除する位置にある場合、ボタン部材12の下向きの押圧は、ドーム内の製品チャネル部材17を、その正面プレート20およびノズル18を含めて、下降させて、エーロゾル弁を作動する。弁の作動の結果、容器11内の製品が上向きおよび外側方向に製品チャネル部材17を通過して、そのノズル18から出る。製品チャネル部材17は、本質的に垂直方向にのみ動作し、したがって、エーロゾル弁を作動させるためにあまり力を必要とせず、弁棒への過度の圧力を回避する。
【0013】
回転可能な基底ロック部材14は、ロック式エーロゾル・ディスペンサ10が組み立てられ、容器に取り付けられた場合、ドーム部材13と容器11との間に捕捉される。基底ロック部材14は、その他の点では、容器11または容器のエーロゾル弁取付けカップに取着されない。また、基底ロック部材14の側壁は、取付けカップから半径方向外側に間隔を隔てて配置され、それによって基底ロック部材14は容易に回転する。図2および図10に具体的に示すように、基底ロック部材14は中央開口部30、側壁31、頂部周縁表面32およびブリッジ部材33を有する。ブリッジ部材33は、周縁表面32から上向きに、かつ、中央開口部30の上で横切って延在する。さらにブリッジ33は、エーロゾル弁棒および製品チャネル部材のための中央開口部34、ならびに、中央開口部34に隣接して配置されるロック解除スロット35および36を有する。中央開口部34に隣接する起立した円弧状フランジ(upstanding arcuate flange)37および38が、ドーム13内で製品チャネル部材17の底部を安定させ、案内するように機能する。基底ロック部材の頂部周縁表面32上の円弧状頂部開口(arcuate open−topped channel)チャネル39および40は、エーロゾル・ディスペンサ10が製品充填者または製品販売者によって容器11上に取り付けられる前に、取扱いおよび輸送のために基底ロック部材14にドーム部材13を組み立てたとき、それらを取着するのに役立つ。
【0014】
図5および図8を参照すると、ドーム部材13は、複数の内側の下向きに延在する突条50を含み、突条50は基底ロック部材14の頂部開口チャネル39および40内に延在する。特定の一実施形態では、このような円周方向に間隔を隔てて配置された3つの突条50が、チャネル39内に延在し、このような円周方向に間隔を隔てて配置された他の3つの突条50がチャネル40内に延在する。各チャネル39および40内のこのような突条のうち少なくとも1つが、その端部に、チャネル39および40内に沿って延在する壁面突起(wall protrusion)41および42を通過して、スナップ嵌めされる尖端部52を有する。それによって、容器11上へのロック式エーロゾル・ディスペンサ10の取付けに先立って、取扱いおよび輸送のために、ドーム部材13は基底ロック部材14に組み立ておよび固定される。また、基底ロック部材の円弧状チャネル(arcuate channels)39および40内に延在する、複数の円周方向に間隔を隔てて配置された、ドームの突条50は、基底ロック14上にドーム13を適切に位置合わせし、配置するのを補助する。基底ロック部材14が、その中央垂直軸の周りを、上方に重なるドーム部材13に対して回転したとき、複数の突条50はチャネル39および40内で沿って摺動する。また、組み立てたとき、ドーム部材13の底部60が基底ロック部材14の頂部周縁表面32上に着座してよい。
【0015】
ここで図5、図7、図8および図9を参照すると、ドーム部材13は内側フランジ65を有し、図8および図9に示すように、この内側フランジ65は、弁棒74を有する従来のエーロゾル弁72の従来の取付けカップ71の端部70の下にスナップ嵌めされるように機能する。図示を簡単にするために、図8および図9は、実際に行われるような容器11のビード73上への通常の密封ガスケットによる取付けおよび圧着が、完全になされていない取付けカップ71を示す。したがって、本発明のロック式エーロゾル・ディスペンサが使用のために容器11上に取り付けられた場合、ドーム部材13は取付けカップ71に取着され、ドーム13と容器11との間に基底ロック部材14を捕捉する。上記のように、ドーム部材13は、取付けカップの端部の下にしっかりとスナップ嵌めされ、アクチュエータをロックおよびロック解除する際、使用者によって回転させることを意図していないという意味で、組立体においては本質的に回転不可能である。ディスペンサがロックする位置とロックされない位置との間で操作される場合、使用者の手によって容易に回転できるのは基底ロック部材14である。
【0016】
さらに図8、図9および図13を参照すると、ドーム13の製品チャネル部材17は、エーロゾル弁棒74を覆って嵌合する底部部分80を含む。ノズル18まで通じる、上向きに延在する製品導管81および外側方向に延在する製品導管82が製品チャネル部材17内に収容される。図2、図7、図9、図11、図12、および図13で最もよく分かるように、製品チャネル部材17はその側壁に、その起立した部分83に沿って側方指状拡張部(フィン)84および85を有する。側方指状拡張部84および85は、基底ロック部材14がロック解除位置まで回転したとき、基底ロック部材14上のブリッジ33のスロット36および35内に延在できる(図11参照)。基底ロック部材14が回転してロック解除位置から外れた場合、側方指状拡張部84および85は、スロット36、35内にもはや延在できない(図12参照)。
【0017】
表示手段がロック式エーロゾル・ディスペンサ10に設けられて、ディスペンサのオン−ロック解除位置およびオフ−ロック位置を使用者に表示する。図2、図6および図7を参照すると、基底ロック部材14は起立したフランジ90を有し、ドーム部材13は表面凹部91を有し、この表面凹部91内にフランジ90が延在する。表面凹部91は、その上に刷り込まれた単語「オン(ON)」および「オフ(OFF)」(または他の表示)を有する。基底ロック部材14が回転したとき、そのフランジ90は単語「オン」または単語「オフ」のいずれかを覆い隠して、使用者にエーロゾル・ディスペンサ10の操作可能な状態を表示する。「オフ」位置まで回転したとき、フランジ90の端部92が、凹部91の端部93に当突して、基底ロック部材14のさらなる回転を停止させ、単語「オフ」を示す。反対方向に「オン」位置まで回転したとき、フランジ90の端部94が、凹部91の端部95に当突して、基底ロック部材14のさらなる回転を停止させ、単語「オン」を示す。
【0018】
ここでロック式エーロゾル・ディスペンサ10の操作に目を向けると、基底ロック部材14がオン−ロック解除位置までその垂直軸の周りを回転したとき、製品チャネル部材17の側部指状拡張部84、85はブリッジ33内のスロット36、35の上に重なる(図11参照)。この位置で、ディスペンサの頂部ボタン部材12は使用者によって押圧され、取着された製品チャネル部材17を下降させることができる。頂部ボタン・エラストマーはこの過程で延伸される。次いで、指状拡張部84、85はスロット36、35内に下向きに延出し、製品チャネル部材17の底部部分80はブリッジ33の頂部において開口部34内に下向きに延出する。したがって、従来の方式で、弁棒74は、製品チャネル部材17によって同時に同様に下降されて、エーロゾル弁72を作動し、それによって容器11内の製品を製品チャネル部材17の導管81および82を通して上向きに送り、ディスペンサのノズル18から出す。頂部ボタン部材12が利用者によって解放された場合、エーロゾル弁72の従来の弁バネ(図示せず)は、頂部ボタン部材エラストマーの収縮とともに、非作動位置(unactuated position)まで弁棒74を押し上げ、またそれによって製品チャネル部材の下部80および指状拡張部84、85をそれぞれブリッジの中央開口部34およびブリッジ・スロット36、35から上向きに外側へ戻す。ここで基底ロック部材14はディスペンサのオフ−ロック位置まで回転できる。この位置で、図12に示すように、指状拡張部84および85はスロット36、35に、もはや重なっていない。頂部ボタン部材12上への押圧によってディスペンサを作動しようと試みても、指状拡張部84および85がブリッジ33の頂部表面45に接し、エーロゾル弁の前述の作動を引き起こす何らかのさらなる下降を防止することになるだけである。エーロゾル弁は、指状拡張部84、85がブリッジ・スロット(bridge slot)36、35内に降りて通過できる場合のみ、作動可能である。
【0019】
通常よりも高く移動する弁棒を有するエーロゾル弁に本発明を使用する場合、ディスペンサがロック解除位置からロック位置に配置されるとき、製品チャネル部材を弁棒の頂部に対して僅かに上昇させることが望ましい。そうすることによって、製品チャネル受け口(product channel socket)が、弁棒の頂部に対して完全に着座して、弁棒の頂部を下降させる前に、さらなる下向きの移動距離を有するので、ロック位置での頂部ボタン部材12に対する押圧は、弁を動作させる任意の可能性を不注意に提供しない。この僅かな上昇を達成する一手段は、好都合であると考えられるなら、図10に点線で示すように傾斜100、101を配置することである。傾斜100は、スロット36に隣接するブリッジ33の頂部表面45と同面に始まり、延出するに従い僅かに上向きに隆起し、フランジ38に接する。同様に傾斜101は、スロット35に隣接するブリッジ33の頂部表面45と同面に始まり、延出するに従い僅かに上向きに隆起して、フランジ37に接する。したがって、弁の作動が終了した後、基底ロック部材14がロック解除位置からロック位置に回転したとき、指状部(finger)84、85は傾斜100、101に乗り上げ、したがって製品チャネル部材17を弁棒の頂部に対して僅かに上昇させる。
【0020】
ブリッジ部材33の頂部は、ディスペンサが組み立てられた状態では、台座部分75を含む取付けカップ71の頂部の上方に僅かだけ間隔を隔てて配置される。したがって、ディスペンサがオフ−ロック位置にある場合、任意の理由(取扱い、誤操作、輸送など)による過剰な押圧が頂部ボタン部材12上に掛かるとき、ブリッジ33は潰れず、ディスペンサへの損傷は防止される。それによって、とても頑丈なディスペンサの構造が提供される。
【0021】
本発明の追加の特徴は、従来の可聴クリック音用の形状(audible click feature)(図示せず)を含んでよく、それによって、回転可能な基底ロック部材14上の突条が、固定されたドーム部材13上の突条に対してクリック音を発生して、ディスペンサの相対的な作動位置を使用者に可聴的に示す。さらに、ブリッジ33内の円弧状頂部開口チャネル39、40の1つまたは両方は、ディスペンサがだれかのハンドバッグまたは鞄の中にある場合、誤ってディスペンサがオフ位置からオン位置に容易に切り替わることを防止するように、基底ロック部材14がそのオフ位置からオン位置に回転するときに、ドームの下向きに延在する突条50に僅かに干渉する小さいくぼみ(図示せず)を含むことができる。
【0022】
上記に説明された本発明の多くの形状は全体として、容易に製造および組立され、消費者にとって確実に、効率的に、容易に機能する、独特な、簡単な、頑丈なロック式エーロゾル・ディスペンサを規定する。
【0023】
本発明の精神および範囲から逸脱せずに、変更および/または修正を本発明に加えることができることは、当業者には理解されるであろう。したがって、本実施形態は例示的なものであり、制限的なものではないとみなすべきである。また、本明細書内で使用される位置の用語は、図面に示されている配置に関連して使用および意図されており、その他の点では制限的であることを意図されていないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明のロック式エーロゾル・ディスペンサの斜視図である。
【図2】本発明のドーム部材、熱可塑性エラストマー製ボタン部材および基底ロック部材(base locking member)を示す図1の分解図である。
【図3】エーロゾル容器の頂部上に取付けられた本発明のロック式エーロゾル・ディスペンサの側面図である。
【図4】本発明のロック式エーロゾル・ディスペンサの頂部平面図である。
【図5】図4の線5−5に沿った断面図である。
【図6】エーロゾル容器の頂部上に取付けられた本発明のロック式エーロゾル・ディスペンサの背面図である。
【図7】図4の線7−7に沿った断面図である。
【図8】エーロゾル容器の頂部に従来の方式で取り付けられたエーロゾル弁の取付けカップおよび弁棒を断面で追加的に示す、図5にちょうど相当する図面である。
【図9】エーロゾル容器の頂部に従来の方式で取り付けられたエーロゾル弁の取付けカップおよび弁棒を断面で追加的に示す、図6の線9−9に沿った断面図である。
【図10】本発明の基底ロック部材の頭上からの平面図である。
【図11】オン−ロック解除位置にあるロック式エーロゾル・ディスペンサを示す、図6の線11−11に沿った断面図である。
【図12】オフ−ロック位置にあるロック式エーロゾル・ディスペンサを示す、図6の線12―12に沿った断面図である。
【図13】本発明の製品チャネル部材の側面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品容器の頂部に取り付けられた取付けカップおよび弁棒付きのエーロゾル弁を有する前記製品容器上に取り付けるためのロック式エーロゾル・ディスペンサにおいて、
オン−ロック解除位置とオフ−ロック位置との間で回転可能であり、中央開口部と、側壁と、頂部周縁表面と、上向きに、前記中央開口部の上で横切って延在し、中央弁棒開口部およびそれに隣接するロック解除スロットを含むブリッジ部材とを有し、回転を容易にするように前記取付けカップから独立している、回転可能な基底ロック部材と、
前記回転可能な基底ロック部材上に取り付けられ、上向きに延在する回転不可能なドーム部材であって、前記製品容器上にロック式エーロゾル・ディスペンサを取り付けたとき前記取付けカップにドーム部材を取着するためのフランジを有し、ロック式エーロゾル・ディスペンサを前記製品容器上に取り付けたときドーム部材と前記製品容器との間で前記回転可能な基底ロック部材を捕捉する、回転不可能なドーム部材と
を組み合わせて備え、
さらに前記ドーム部材が、製品を分与するための前方位置のノズルと、下部位置の弁棒係合部分と、それらの間の製品チャネルとを有する製品チャネル部材を含み、前記製品チャネルが、前記棒係合部分から上向きに延在する起立した導管と、前記ノズルに向かって通じる導管とを含み、前記製品チャネル部材はその側壁に、前記基底ロック部材が前記オン−ロック解除位置に回転し、前記製品チャネル部材が押し下げられた場合、前記ブリッジ・ロック解除スロット内に嵌合して、前記弁を作動する側方指状拡張部を有し、前記側方指状拡張部は、前記基底ロック部材が前記オフ−ロック位置に回転したとき、前記ブリッジ部材によって妨害されて、前記製品チャネル部材の下降を防止し、
前記ドームが、前記製品チャネルの頂部に、使用者が押し下げるためのボタン部材を含む、
ロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項2】
前記ドーム部材は、前記基底ロック部材に前記ドーム部材を組み立てたとき、前記回転可能な基底ロック部材に取着される、請求項1に記載のロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項3】
前記回転可能な基底ロック部材はその頂部周縁表面に複数の円弧状頂部開口チャネルを有し、前記ドーム部材は、前記製品容器上への前記ロック式エーロゾル・ディスペンサの取付け前に組み立てたとき、前記基底ロック部材および前記ドーム部材を共に保持し、一方、相対回転を可能にするように、前記頂部開口チャネル内にスナップ嵌めされる複数の下向きに延在する突条を有する、請求項1に記載のロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項4】
前記製品チャネルの頂部における前記ボタン部材は、前記製品チャネル部材の頂部上に、かつ前記ドームの頂部の開口部を覆って、かつ前記ドームの頂部の前記開口部に隣接するドーム表面上に成形される熱可塑性エラストマー製部材である、請求項1に記載のロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項5】
前記ブリッジ部材の前記中央弁棒開口部は、前記ドームの前記製品チャネル部材を安定させ、案内する、隣接する起立した円弧状フランジを有する、請求項1に記載のロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項6】
前記ドーム部材は外部壁を有し、その底部が前記基底ロック部材の前記頂部周縁表面上に着座し、前記頂部周縁表面によって支持される、請求項1に記載のロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項7】
前記取付けカップは、前記ブリッジ部材に直接隣接し、そのオフ−ロック位置にある間、それに対して前記製品チャネル部材によって付勢される過剰な下向きの圧力に対して前記ブリッジ部材を支持する、請求項1に記載のロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項8】
前記基底ロック部材の前記側壁は、前記取付けカップから半径方向外側に間隔を隔てて配置される、請求項1に記載のロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項9】
製品容器の頂部に取り付けられた取付けカップおよび弁棒付きのエーロゾル弁を有する前記製品容器上に取り付けるためのロック式エーロゾル・ディスペンサにおいて、
オン−ロック解除位置とオフ−ロック位置との間で回転可能であり、中央開口部と、側壁と、頂部周縁表面と、前記中央開口部を横切って延在し、中央弁棒開口部およびそれに隣接するロック解除スロットを含むブリッジ部材とを有する、回転可能な基底ロック部材と、
前記回転可能な基底ロック部材上に取り付けられ、上向きに延在する回転不可能なドーム部材であって、前記製品容器上にロック式ディスペンサを取り付けたとき前記ドーム部材と前記製品容器との間で前記回転可能な基底ロック部材を捕捉する、回転不可能なドーム部材と
を組み合わせて備え、
さらに前記ドーム部材が、製品を分与するための一位置のノズルと、別の位置の棒係合部分と、それらの間の製品チャネルとを有する製品チャネル部材を含み、前記製品チャネルが、前記棒係合部分から上向きに延在する起立した導管と、前記ノズルに向かって通じる導管とを含み、前記製品チャネル部材はその側壁に、前記基底部材が前記オン−ロック解除位置に回転し、前記製品チャネル部材が押し下げられた場合、前記ブリッジ・ロック解除スロット内に嵌合して、前記弁を作動する側方指状拡張部を有し、前記側方指状拡張部は、前記基底ロック部材が前記オフ−ロック位置に回転したとき、前記ブリッジ部材によって妨害されて、前記製品チャネル部材の下降を防止し、
前記ドームが、前記製品チャネルの頂部に、使用者が押し下げるためのボタン部材を含み、前記ボタンが、前記製品チャネル部材の頂部上に、かつ前記ドームの頂部の開口部を覆って、かつ前記ドームの頂部の前記開口部に隣接するドーム表面上に成形される熱可塑性エラストマー製部材を含む、
ロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項10】
前記ドーム部材は、前記製品容器上への前記ロック式エーロゾル・ディスペンサの取付け前に、前記ドーム部材および前記基底ロック部材を組み立てたとき、前記回転可能な基底ロック部材に取着され、一方、それらの間の相対回転を可能にする、請求項9に記載のロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項11】
前記ディスペンサは、前記取付けカップの端部の下にスナップ嵌めされるようにフランジを有する、請求項10に記載のロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項12】
前記ブリッジ部材は前記中央開口部の上向きに横切って延在する、請求項9に記載のロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項13】
前記回転可能な基底ロック部材は、回転を容易にするように前記取付けカップから独立している、請求項9に記載のロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項14】
前記ドーム部材は、前記製品容器上への前記ディスペンサを取り付けたとき、前記取付けカップに前記ドーム部材を取着するためのフランジを有する、請求項11に記載のロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項15】
前記製品チャネル部材は、前記熱可塑性エラストマー製ボタン部材によることを除いて、前記ドーム部材に接続されない、請求項9に記載のロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項16】
前記基底ロック部材は、前記ディスペンサの前記オフ位置および前記オン位置を示すための、前記ドーム上の表面凹部内に延在し回転可能な起立した周縁フランジを有する、請求項1または請求項9に記載のロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項17】
傾斜が前記ブリッジ部材内で前記ロック解除スロットに隣接して隆起し、前記ディスペンサが前記ロック解除位置から前記ロック位置に移動するとき、前記製品チャネル部材を前記弁棒頂部に対して僅かに上昇させる、請求項1または請求項9に記載のロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項18】
前記製品チャネル部材の動作が本質的に垂直方向である、請求項1または請求項9に記載のロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項1】
製品容器の頂部に取り付けられた取付けカップおよび弁棒付きのエーロゾル弁を有する前記製品容器上に取り付けるためのロック式エーロゾル・ディスペンサにおいて、
オン−ロック解除位置とオフ−ロック位置との間で回転可能であり、中央開口部と、側壁と、頂部周縁表面と、上向きに、前記中央開口部の上で横切って延在し、中央弁棒開口部およびそれに隣接するロック解除スロットを含むブリッジ部材とを有し、回転を容易にするように前記取付けカップから独立している、回転可能な基底ロック部材と、
前記回転可能な基底ロック部材上に取り付けられ、上向きに延在する回転不可能なドーム部材であって、前記製品容器上にロック式エーロゾル・ディスペンサを取り付けたとき前記取付けカップにドーム部材を取着するためのフランジを有し、ロック式エーロゾル・ディスペンサを前記製品容器上に取り付けたときドーム部材と前記製品容器との間で前記回転可能な基底ロック部材を捕捉する、回転不可能なドーム部材と
を組み合わせて備え、
さらに前記ドーム部材が、製品を分与するための前方位置のノズルと、下部位置の弁棒係合部分と、それらの間の製品チャネルとを有する製品チャネル部材を含み、前記製品チャネルが、前記棒係合部分から上向きに延在する起立した導管と、前記ノズルに向かって通じる導管とを含み、前記製品チャネル部材はその側壁に、前記基底ロック部材が前記オン−ロック解除位置に回転し、前記製品チャネル部材が押し下げられた場合、前記ブリッジ・ロック解除スロット内に嵌合して、前記弁を作動する側方指状拡張部を有し、前記側方指状拡張部は、前記基底ロック部材が前記オフ−ロック位置に回転したとき、前記ブリッジ部材によって妨害されて、前記製品チャネル部材の下降を防止し、
前記ドームが、前記製品チャネルの頂部に、使用者が押し下げるためのボタン部材を含む、
ロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項2】
前記ドーム部材は、前記基底ロック部材に前記ドーム部材を組み立てたとき、前記回転可能な基底ロック部材に取着される、請求項1に記載のロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項3】
前記回転可能な基底ロック部材はその頂部周縁表面に複数の円弧状頂部開口チャネルを有し、前記ドーム部材は、前記製品容器上への前記ロック式エーロゾル・ディスペンサの取付け前に組み立てたとき、前記基底ロック部材および前記ドーム部材を共に保持し、一方、相対回転を可能にするように、前記頂部開口チャネル内にスナップ嵌めされる複数の下向きに延在する突条を有する、請求項1に記載のロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項4】
前記製品チャネルの頂部における前記ボタン部材は、前記製品チャネル部材の頂部上に、かつ前記ドームの頂部の開口部を覆って、かつ前記ドームの頂部の前記開口部に隣接するドーム表面上に成形される熱可塑性エラストマー製部材である、請求項1に記載のロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項5】
前記ブリッジ部材の前記中央弁棒開口部は、前記ドームの前記製品チャネル部材を安定させ、案内する、隣接する起立した円弧状フランジを有する、請求項1に記載のロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項6】
前記ドーム部材は外部壁を有し、その底部が前記基底ロック部材の前記頂部周縁表面上に着座し、前記頂部周縁表面によって支持される、請求項1に記載のロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項7】
前記取付けカップは、前記ブリッジ部材に直接隣接し、そのオフ−ロック位置にある間、それに対して前記製品チャネル部材によって付勢される過剰な下向きの圧力に対して前記ブリッジ部材を支持する、請求項1に記載のロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項8】
前記基底ロック部材の前記側壁は、前記取付けカップから半径方向外側に間隔を隔てて配置される、請求項1に記載のロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項9】
製品容器の頂部に取り付けられた取付けカップおよび弁棒付きのエーロゾル弁を有する前記製品容器上に取り付けるためのロック式エーロゾル・ディスペンサにおいて、
オン−ロック解除位置とオフ−ロック位置との間で回転可能であり、中央開口部と、側壁と、頂部周縁表面と、前記中央開口部を横切って延在し、中央弁棒開口部およびそれに隣接するロック解除スロットを含むブリッジ部材とを有する、回転可能な基底ロック部材と、
前記回転可能な基底ロック部材上に取り付けられ、上向きに延在する回転不可能なドーム部材であって、前記製品容器上にロック式ディスペンサを取り付けたとき前記ドーム部材と前記製品容器との間で前記回転可能な基底ロック部材を捕捉する、回転不可能なドーム部材と
を組み合わせて備え、
さらに前記ドーム部材が、製品を分与するための一位置のノズルと、別の位置の棒係合部分と、それらの間の製品チャネルとを有する製品チャネル部材を含み、前記製品チャネルが、前記棒係合部分から上向きに延在する起立した導管と、前記ノズルに向かって通じる導管とを含み、前記製品チャネル部材はその側壁に、前記基底部材が前記オン−ロック解除位置に回転し、前記製品チャネル部材が押し下げられた場合、前記ブリッジ・ロック解除スロット内に嵌合して、前記弁を作動する側方指状拡張部を有し、前記側方指状拡張部は、前記基底ロック部材が前記オフ−ロック位置に回転したとき、前記ブリッジ部材によって妨害されて、前記製品チャネル部材の下降を防止し、
前記ドームが、前記製品チャネルの頂部に、使用者が押し下げるためのボタン部材を含み、前記ボタンが、前記製品チャネル部材の頂部上に、かつ前記ドームの頂部の開口部を覆って、かつ前記ドームの頂部の前記開口部に隣接するドーム表面上に成形される熱可塑性エラストマー製部材を含む、
ロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項10】
前記ドーム部材は、前記製品容器上への前記ロック式エーロゾル・ディスペンサの取付け前に、前記ドーム部材および前記基底ロック部材を組み立てたとき、前記回転可能な基底ロック部材に取着され、一方、それらの間の相対回転を可能にする、請求項9に記載のロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項11】
前記ディスペンサは、前記取付けカップの端部の下にスナップ嵌めされるようにフランジを有する、請求項10に記載のロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項12】
前記ブリッジ部材は前記中央開口部の上向きに横切って延在する、請求項9に記載のロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項13】
前記回転可能な基底ロック部材は、回転を容易にするように前記取付けカップから独立している、請求項9に記載のロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項14】
前記ドーム部材は、前記製品容器上への前記ディスペンサを取り付けたとき、前記取付けカップに前記ドーム部材を取着するためのフランジを有する、請求項11に記載のロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項15】
前記製品チャネル部材は、前記熱可塑性エラストマー製ボタン部材によることを除いて、前記ドーム部材に接続されない、請求項9に記載のロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項16】
前記基底ロック部材は、前記ディスペンサの前記オフ位置および前記オン位置を示すための、前記ドーム上の表面凹部内に延在し回転可能な起立した周縁フランジを有する、請求項1または請求項9に記載のロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項17】
傾斜が前記ブリッジ部材内で前記ロック解除スロットに隣接して隆起し、前記ディスペンサが前記ロック解除位置から前記ロック位置に移動するとき、前記製品チャネル部材を前記弁棒頂部に対して僅かに上昇させる、請求項1または請求項9に記載のロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【請求項18】
前記製品チャネル部材の動作が本質的に垂直方向である、請求項1または請求項9に記載のロック式エーロゾル・ディスペンサ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2009−533289(P2009−533289A)
【公表日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−505397(P2009−505397)
【出願日】平成19年4月6日(2007.4.6)
【国際出願番号】PCT/US2007/008551
【国際公開番号】WO2007/120570
【国際公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【出願人】(500039795)プレシジョン、ヴァルヴ、コーパレイシャン (6)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年4月6日(2007.4.6)
【国際出願番号】PCT/US2007/008551
【国際公開番号】WO2007/120570
【国際公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【出願人】(500039795)プレシジョン、ヴァルヴ、コーパレイシャン (6)
【Fターム(参考)】
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