説明

ローカルストレージを用いて記録媒体からデータを再生するための方法及び再生装置

ローカルストレージを用いて記録媒体からデータを再生する方法及び装置が開示される。記録媒体と関連したデータを外部からダウンロードし、ダウンロードしたデータを再生する方法及び装置が開示される。ローカルストレージのダウンロードされたデータのうちから記録媒体と組み合わされたバインディングユニットが形成され、バインディング情報を用いて記録媒体のファイルと組み合わされて、仮想パッケージが形成される。記録媒体のデータ及び/またはローカルストレージのデータが仮想パッケージによって再生される。仮想パッケージが形成されるときバインディングユニットに含まれる特定ファイルが記録媒体に含まれる特定ファイルと同じである場合、優先順位がバインディングユニットのファイルに割り当てられ、仮想パッケージが形成される。それゆえ、記録媒体のデータ及びローカルストレージのデータを同時に效率的に再生することができ、結果としてユーザのより大きな便宜となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体からデータを再生する方法及び装置に関し、より詳しくは、光記録/再生器内のローカルストレージを用いて記録媒体からデータを再生する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、大容量のデータを記録できる記録媒体として働く光ディスクが広く使用されている。なかでも最近では高画質のビデオデータと高音質のオーディオデータを長時間記録し保存できる高密度記録媒体、例えば、ブルーレイディスク(Blu−ray Disc:BD)が開発されている。
【0003】
次世代記録媒体技術に基づくBDは、従来のDVDよりもはるかに多くのデータを格納できる次世代光記録ソリューションとみなされている。最近では、多くの開発者により、BDに関連する国際標準の技術仕様について、他のデジタル機器のそれと共に、集中的な研究が行われている。
【0004】
上述の状況に関連して、最近ではBD国際標準に基づく光記録/再生器が開発されたが、BD国際標準はまだ完了しておらず、多くの制限及び問題が光記録/再生器の開発に生じている。
【0005】
特に、上記の光記録/再生器は、BDのデータを記録/再生するための基本機能だけでなく、光記録/再生器が周辺の関連デジタル機器とやり取りできるようにするための付加的な機能も考慮しなければならない。換言すると、外部入力信号を受信しなければならず、受信信号を表示しなければならず、外部入力信号及びBDを用いて所望のデータを再生しなければならない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、外部入力信号およびBDのデータを同時に再生する記録媒体からデータを再生するための装置は、まだ確立されておらず、BDベースの光記録/再生器の開発に多くの制限及び問題が生じている。
【0007】
したがって、本発明は、関連技術の限界及び欠点による一つ以上の問題点を実質的に防止する、ローカルストレージを用いて記録媒体からデータを再生するための方法及び装置を対象とする。
【0008】
本発明の目的は、記録媒体に記録されたデータとローカルストレージに記録されたデータを効率的に再生するための方法及び装置を提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、ローカルストレージ内のバインディングユニットを用いて仮想パッケージを形成するための方法を提供することにある。
【0010】
本発明の付加的な利点、目的及び特徴は、ある程度は後続の説明で述べられ、ある程度は下記の検討により本技術分野における当業者にとって明らかとなり、あるいは本発明の実施により習得され得る。本発明の目的及び他の利点は、記載した説明及び特許請求の範囲並びに添付の図面で特に指摘した構造によって実現され、達成され得る。
【課題を解決するための手段】
【0011】
これらの目的及び他の利点を達成するため、および本発明の目的に従って、ここに具体化され、広く記載されるように、ローカルストレージを用いて記録媒体からデータを再生する方法は、a)前記ローカルストレージに格納されたデータからバインディングユニットを形成する段階と、b)バインディング情報を用いて前記バインディングユニットを前記記録媒体内のファイルとバインディングし、仮想パッケージを形成する段階であって、前記バインディングユニット内のファイルが前記記録媒体内のファイルと同一であるとき、前記バインディングユニットのファイルがバインディング優先順位を有する段階と、c)前記形成された仮想パッケージを用いて、前記記録媒体に記録されたデータと前記ローカルストレージに格納されたデータを再生する段階とを備える。
【0012】
本発明の別の態様では、仮想パッケージを形成するための方法であって、a)ローカルストレージに格納されたデータからバインディングユニットマニフェストファイルを用いてバインディングユニットを形成する段階と、b)前記バインディングユニットを記録媒体内のファイルとバインディングし、前記バインディングユニットマニフェストファイルを用いて仮想パッケージを形成する段階であって、前記バインディングユニットマニフェストファイルに基づき、前記バインディングユニット内のファイルが前記記録媒体内のファイルと同一であるとき、前記バインディングユニットのファイルがバインディング優先順位を有する段階とを備える方法が提供される。
【0013】
本発明のさらに別の態様では、ローカルストレージを用いて記録媒体からデータを再生するための装置であって、前記記録媒体からオリジナルデータを読み取るピックアップと、前記記録媒体内の前記オリジナルデータと関連した付加データを格納するローカルストレージと、前記オリジナルデータ及び/または前記付加データを再生する仮想ファイルシステムを形成し、仮想ファイルシステムを用いて前記オリジナルデータ及び/または前記付加データを再生する仮想パッケージを形成する制御器とを備え、前記付加データ内の特定ファイルが前記記録媒体内の特定ファイルと同一であるとき、前記付加データのファイルにより高い優先順位が割り当てられる装置が提供される。
【0014】
本発明の前述の一般的な説明及び後述の詳細な説明は共に、例示及び説明であり、請求される本発明のさらなる説明を提供するために意図されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明のさらなる理解を提供するために含められ、本願に組み込まれ、本願の部分を構成する添付の図面は、本発明の実施例を示し、説明と共に本願の原理を説明する役割を果す。
【0016】
添付の図面に例が示された本発明の好適な実施例について詳細に参照する。可能な場合には、同一の参照番号が同一または類似の部分を参照するために図面全体を通じて使用されるであろう。
【0017】
以下、ローカルストレージを用いて記録媒体からデータを再生する方法及び装置について、添付の図面を参照して説明する。
【0018】
本発明の説明に先立って、本発明で開示されるほとんどの用語は、本技術分野で周知の一般的な用語としたが、いくつかの用語については必要に応じて出願人によって選定され、本発明の下記の説明において開示されるであろうことに留意されたい。それゆえ、出願人によって定義された用語は、本発明におけるそれらの意味に基づいて理解されることが好ましい。
【0019】
本発明で使用する記録媒体は、例えば、光ディスク、磁気テープなど、様々な記録方式によるすべての記録可能な媒体を指す。
【0020】
説明の便宜及び本発明のより良い理解のため、以下、BDのような光ディスクを本発明の上述した記録媒体として例として使用するであろう。本発明の技術思想は、本発明の範囲及び趣旨から逸脱することなく、他の記録媒体にも適用することができることに留意されたい。
【0021】
用語「ローカルストレージ」は、図1に示す光記録/再生器に含まれるストレージユニットを指す。より詳細には、用語「ローカルストレージ」は、ユーザから必要な情報又はデータを受信し、受信した情報又はデータを格納できる構成要素を指す。例えば、一般的なローカルストレージは、ハードディスクドライブ(HDD)を指すかもしれないが、本願の用語「ローカルストレージ」は、HDDに限られず、必要に応じて他の例にも適用され得ることに留意されたい。
【0022】
特に、用語「ローカルストレージ」は、BDのような記録媒体に関連したデータを格納するストレージユニットを指す。記録媒体に関連したデータは、一般的に外部機器からダウンロードされる。
【0023】
上述の説明に関連して、ローカルストレージが記録媒体から何らかの許容データを直接読み取ることができ、記録媒体の記録/再生に関連したシステムデータ(例えば、メタデータ)を生成することができ、これによりシステムデータがローカルストレージに格納できることが当業者には自明である。
【0024】
用語「バインディングユニット」は、ローカルストレージに格納されたファイルの集合を指す。特に、バインディングユニットは、特定の記録媒体に関連する情報の集合(情報セット)を指す。この場合、情報セットは、記録媒体内のファイルと組み合わされるか、付加され、記録媒体のデータとローカルストレージのデータを同時に再生することができる。
【0025】
説明の便宜上、記録媒体に記録されたデータは、「オリジナルデータ」と称され、ローカルストレージに格納された複数のデータユニットのうちから記録媒体に関連したデータは、「付加データ」と称される。
【0026】
図1は、本発明によるデータを再生する方法及び装置を示す概念図である。光記録/再生器10と周辺機器の統合的使用例が図1に示されている。
【0027】
光記録/再生器10は、異なるフォーマットを有する様々な光ディスクとの間でデータを記録/再生することができる。必要であれば、光記録/再生器10は、BDのような特定の光ディスクのみとの間で特定のデータを記録/再生することができ、あるいは、データを記録することなく、光ディスクからデータを再生することができる。本発明は、説明の便宜上、BDと周辺機器との間の関係を考慮して、BDからデータを再生できるBDプレーヤーまたはBDにデータを記録できるBDレコーダを例として使用する。周知の如く、光記録/再生器10はコンピュータなどの特定の機器に組み込まれるドライブにも適用可能である。
【0028】
光記録/再生器10は、光ディスク30との間でデータを記録するか、再生し、外部入力信号を受信し、受信信号に関して信号処理を行い、信号処理結果を外部ディスプレイ20に送信し、これによりユーザがディスプレイ20上で信号処理結果を閲覧できる。この場合、受信可能な外部信号において、制限はない。例えば、代表となる外部入力信号は、DTV関連信号及びインターネット関連信号などである決定することができる。具体的には、インターネットは、ユーザが簡単にアクセスを得る通信ネットワークを指し、これによりユーザが光記録/再生器10を使用して特定のインターネットデータをダウンロードすることができ、ダウンロードされたデータを使用することができる。
【0029】
上述した説明に関連して、外部ソースとして使用されるコンテンツデータを提供する者は、一般的にコンテンツ提供者(CP)と称される。
【0030】
オリジナルデータが光記録/再生器10に位置する光ディスク30に記録されており、オリジナルデータに関連する付加データが他のストレージ場所(例えば、インターネット)に存在するとき、本発明はオリジナルデータと付加データを同時に再生することを目指す。
【0031】
例えば、多重化されたAV(オーディオ/ビデオ)ストリームが光ディスクに記録されたオリジナルデータとして記録され、インターネット上での使用のための付加データが、オリジナルデータのオーディオストリーム(例えば、韓国語)とは異なるオーディオストリームであると仮定する。この場合、ユーザによっては、付加データとして働く特定のオーディオストリーム(例えば、英語)をインターネットからダウンロードし、オリジナルデータとして働くAVストリームと共にダウンロードしたオーディオストリームを再生したいか、または付加データのみを再生したいことがある。上記の欲求を実施するために、オリジナルデータと付加データ間の連関性を確立しなければならず、上記のデータをユーザの要求に応じて管理/再生する体系化した方法が必要である。
【0032】
説明の便宜上、ディスクに記録された信号をオリジナルデータと呼び、ディスクの外に存在する信号を付加データと呼ぶが、オリジナルデータと付加データは特定のデータのみに限定されないことに留意されたい。
【0033】
一般的に、付加データは、オーディオデータ、プレゼンテーショングラフィック(PG)データ、インタラクティブグラフィック(IG)データ、またはテキストサブタイトル等を指すが、付加データは、上記のデータおよびビデオを含む多重化されたAVストリームを指すこともある。すなわち、光ディスクの外に存在すると同時にオリジナルデータに関連したデータは、付加データとして働き得る。
【0034】
上記のユーザの要求を満足するために、オリジナルデータと付加データの間で予め決められたファイル構造を確立しなければならない。したがって、BDで使用するためのファイル構造およびデータ記録構造について、図2及び図3を参照して、以下に説明する。
【0035】
図2は、ディスクに記録されたオリジナルデータを再生/管理するためのファイル構造及びファイル構造に従って特定のタイトルを再生する方法を例示する概念図である。
【0036】
上記のファイル構造の例が図2に示されている。本発明によるファイル構造は、単一ルートディレクトリの下に1つ以上のBDディレクトリ(BDMV)を含む。このBDディレクトリ(BDMV)は、ユーザとのインタラクティビティを保証できる一般ファイル(上位ファイル)として働くインデックスファイル「index)だけでなく、上記のオブジェクトを含む。このファイル構造は、ディスクに記録された実際のデータの情報、及びデータを再生する方法に関連したその他の情報、例えば、プレイリストディレクトリ(PLAYLIST)、クリップインフォメーションディレクトリ(CLIPINF)、ストリームディレクトリ(STREAM)、補助ディレクトリ(AUXDATA)、及びバックアップディレクトリ(BACKUP)を格納する各種のディレクトリを含む。上記のディレクトリ及びディレクトリに含まれる各種のファイルについて、以下に説明する。
【0037】
AUXDATAディレクトリは、ディスクのデータを再生するための付加的なデータファイルを含む。例えば、AUXDATAディレクトリは、インタラクティブグラフィック機能が実行されるときユーザにサウンドデータを提供するための「Sound.bdmv」ファイルと、ディスクのデータが再生されるときユーザにフォント情報を提供するための「11111.otf」ファイルを含む。
【0038】
ストリームディレクトリ(STREAM)は、特定のフォーマットに従ってディスクに記録された複数のAVストリームファイルを含む。一般的に、個々のストリームは、MPEG−2ベースのトランスポートパケットを用いて記録され、ストリームディレクトリ(STREAM)は、特定の拡張名「*.m2ts」としてストリームファイル(01000.m2tsおよび02000.m2ts)の拡張名を使用する。特に、上記のストリームのうちビデオ/オーディオ/グラフィック情報が多重化され、単一タイトルは少なくとも一つのAVストリームファイルで構成される。
【0039】
クリップインフォメーション(Clip−info)ディレクトリ(CLIPINF)は、上記のストリームファイルと一対一で接続される複数のクリップインフォファイル(01000.clpiおよび02000.clpi)で構成される。特に、このクリップインフォファイル(*.clpi)は、そこに記録されたストリームファイル(*.m2ts)の属性情報及びタイミング情報を記録する。ストリームファイル(*.m2ts)と一対一で接続されたクリップインフォファイル(*.clpi)は、総称的に「クリップ」と名付けられる。すなわち、これは、単一クリップがストリームファイル(*.m2ts)及びクリップインフォファイル(*.clpi)で構成されたデータを指すことを意味する。ディスクに記録されたクリップは、オリジナルクリップと称される。ダウンロードされ、ローカルストレージに格納されるクリップは、付加クリップと称される。
【0040】
プレイリストディレクトリ(PLAYLIST)は、複数のプレイリストファイル(*.mpls)を含む。各プレイリストファイル(*.mpls)は、1つ以上のプレイアイテム(PlayItem)及び1つ以上のサブプレイアイテム(SubPlayItem)を含む。各プレイアイテム(PlayItem)及び各サブプレイアイテム(SubPlayItem)は、特定のクリップが再生されるプレイ区間を指定するように適合される。このプレイアイテム(PlayItem)及びサブプレイアイテム(SubPlayItem)は、再生される特定のクリップに関連する情報、すなわち、特定のクリップの再生開始時間(IN−Time)に関連する情報と、再生終了時間(OUT−Time)に関連するその他の情報を含む。
【0041】
上記の説明に関連して、プレイリストファイルの少なくとも1つのプレイアイテム(PlayItem)を用いてデータを再生するプロセスをメインパスと称し、個々のサブプレイアイテム(SubPlayItem)を用いてデータを再生するプロセスをサブパスと称する。プレイリストファイルは、単一のメインパスを含まなければならない。プレイリストは、必要に応じてサブプレイアイテム(SubPlayItem)の有無によって少なくとも1つのサブパスを含むことがある。
【0042】
まとめとして、プレイリストファイルは、1つ以上のプレイアイテム(PlayItem)の組み合わせによって所望のクリップを再生する全体の再生/管理ファイル構造に含まれる基本的再生/管理ファイルユニットとして働く。
【0043】
バックアップディレクトリ(BACKUP)は、複数の複製ファイル、すなわち、ディスク再生に関連する情報を格納するインデックスファイル「index」の複製ファイル(「コピーされたファイル」とも呼ばれる)、オブジェクトファイル「MovieObject」の複製ファイル、プレイリストディレクトリ(PLAYLIST)に含まれる全てのプレイリストファイル(*.mpls)の複製ファイル、及びクリップインフォディレクトリ(CLIPINF)に含まれる全てのクリップインフォファイル(*.clpi)の複製ファイルを格納する。上記のファイル(「index」、「MovieObject」、「*.mpls」、「*.clpi」)がダメージを受けると、ディスク再生プロセスも致命的にダメージを受け、バックアップディレクトリ(backup)はバックアップファイルとして上記のファイルの複製ファイルを事前格納するように設計される。
【0044】
上記の説明に関連して、上記のディスクファイル構造を用いて特定のタイトルを再生する方法が図2に示されている。
【0045】
ユーザがインデックスファイル(「インデックステーブル」とも呼ばれる)として使用されるタイトルに関連してタイトル再生コマンドを入力すると、タイトルの再生が始まる。この詳細について、以下に説明する。
【0046】
インデックスファイル(index.bdmv)は、対応するディスクがロードされると、最初の再生画像に関連する情報を指す最初の再生情報「First Playback」と、メニュー画像を提供するトップメニュー情報「Top Menu」と、少なくとも1つのタイトル情報「Title #1〜Title #n」を含む。
【0047】
光ディスク30が光記録/再生器10にロードされると、インデックステーブルに関連するタイトルメニュー情報がディスプレイ20を介してユーザに提供される。ユーザがメニュー画像に含まれる特定のタイトルまたは特定のメニューを選択すると、データ再生がディスク製作者によって予め定義されたシナリオに従って始まる。すなわち、ユーザが特定のタイトル(例えば、タイトル#1)を再生するコマンドを入力すると、特定のプレイリストファイルが再生/管理ファイル構造のオブジェクトファイル(MovieObject)に含まれるコマンドに従って実行される。以降、タイトル#1を構築する1つ以上のクリップ(例えば、Clip #1〜#3)がプレイリストファイル情報に従ってプレイリストファイルに含まれる特定のプレイアイテム及び/またはサブプレイアイテムによって再生される。
【0048】
図3は、本発明による記録媒体に記録されたデータ記録構造を示す構造図である。より詳細には、図3は、ファイル構造に関連する情報のディスク記録フォーマットを示している。図3に示すように、ディスクの内側領域の観点から、上記ディスク構造は、順に、全体のファイルを管理するシステム情報として機能するファイルシステム情報領域と、記録されたAVストリーム(*.m2ts)を再生するためにプレイリストファイル及びクリップインフォファイルを記録するデータベース領域と、オーディオデータ、ビデオデータ、グラフィックデータなどで構成される複数のストリームを記録するAVストリーム領域とを含む。特に、AVストリーム領域に記録されたデータが前述の通りオリジナルデータであると判定され得ることに留意されたい。
【0049】
本発明は、ディスクに記録されたオリジナルデータ(例えば、図2に示すファイル構造)とローカルストレージに記録された付加データを同時に再生するための方法及び装置を提供し、本発明に係る各種の実施例について、以下に説明する。
【0050】
図4Aは、本発明による光記録/再生器10を示すブロック図である。
【0051】
図4Aを参照すると、光記録/再生器10は、ピックアップ部11、サーボ部14、信号処理部13、及びマイコン16を含む。ピックアップ部11は、光ディスクに記録されたオリジナルデータ及び再生/管理ファイル情報を含む管理情報を再生する。サーボ部14は、ピックアップ部11の動作を制御する。信号処理部13は、ピックアップ部11からの再生信号を受信し、受信した再生信号を所望の信号値に復元するか、または記録されるべき信号を光ディスクに記録される信号に変調する。マイコン16は、上記の構成要素の相互動作を制御する。
【0052】
制御器12は、ユーザからのコマンドを受信すると、光ディスクの外部に存在する付加データをダウンロードし、ダウンロードした付加データをローカルストレージ15に格納し、光ディスクに記録されたオリジナルデータと、ローカルストレージに格納された付加データを再生する仮想ファイルシステム(VFS)を構成する。制御器12は、VFSを用いてオリジナルデータと関連する付加データを含む仮想パッケージを形成し、ユーザからの要求を受信すると、形成された仮想パッケージを用いてオリジナルデータ及び/または付加データを再生する。
【0053】
上記の説明に関連して、ローカルストレージは、オリジナルデータに関連する付加データがディスクユニット、タイトルユニットまたはコンテンツユニットに構成されるバインディングユニットを含む。
【0054】
制御器12によって形成される仮想パッケージは、複数のクリップを再生可能な少なくとも1つのプレイアイテムを含む少なくとも1つの仮想プレイリストを含む。
【0055】
上記の説明に関連して、VFS及び仮想パッケージの詳細な説明は、図5の図面を参照して以下で説明される。
【0056】
デコーダ17は、制御器12から制御信号を受信すると出力データ(オリジナルデータ及び/または付加データ)を最終的に復号し、復号した結果をユーザに提供する。
【0057】
エンコーダ18は、制御器12から制御信号を受信すると入力信号を特定フォーマットの信号(例えば、MPEG2トランスポートストリーム)に変換し、変換した結果を信号処理部13に提供する。
【0058】
この新しい仮想パッケージは、将来、再使用できるようにローカルストレージ15に格納することができる。また、この新しい仮想パッケージは、追加のダイナミックメモリに一時的に格納し、その後に使用することができる。
【0059】
図4Bは、本発明による光記録/再生器10に含まれる全体の構成要素のうちからローカルストレージを用いて光ディスクのデータを再生する装置を示すブロック図である。
【0060】
ローカルストレージ15に格納された情報について、以下に説明する。本発明によるローカルストレージ15は、個々のディスク識別(ID)情報毎のディレクトリ及びファイルを含むファイル情報(Disc_ID #nのディレクトリファイルツリー情報)と、外部からダウンロードされる複数の付加クリップを格納する。ローカルストレージ15のバインディングユニットが形成され、ローカルストレージ15は、ディスクファイル構造(すなわち、ディスクパッケージ)に関連するバインディング動作のためのバインディングユニットマニフェスト情報を格納することができる。
【0061】
具体的に、ローカルストレージ15は、異なるディスクに対応するために複数のファイル情報ユニット(Disc_id #n依存のディレクトリファイル)を含むことができる。したがって、ローカルストレージ15は、上記のファイル情報ユニットを管理するためのファイルシステムを追加的に必要とする。具体的に、このファイルシステムは、ローカルストレージファイルシステム41と称され、ローカルストレージファイルシステム41は、ローカルストレージ15に格納される全てのファイルを管理するシステムを指す。
【0062】
したがって、特定のディスクID(disc_ID)の光ディスク(例えば、disc_ID #1)が光記録/再生器10にロードされると、光記録/再生器10に含まれる制御器12は、ピックアップ部11及び信号処理部13を用いてこのディスクのID情報を認識する。ローカルストレージ15がファイル情報を格納する場合、制御器はローカルストレージ15に格納されたすべてのファイル情報うニットのうちからロードされたディスクID情報と一致するバインディングユニットファイル情報を読み取り、読み取られた情報とディスクパッケージをバインディングする(または、組み合わせる)ことによって仮想パッケージを形成し、形成された仮想パッケージを用いてディスクのオリジナルデータとローカルストレージの付加データの両方を再生する。
【0063】
図5は、本発明によって記録媒体のデータとローカルストレージのデータを同時に再生する上記の仮想パッケージを形成する方法を示す概念図である。
【0064】
図4Bに示す情報及びコンテンツがローカルストレージ15に格納されている状態で光記録/再生器10に特定のディスクがロードされると、光記録/再生器10は、ローカルストレージ15に含まれるファイルシステム情報41を読み取り、同時にディスクに記録されたファイル構造を含むディスクファイルシステム情報42を読み取り、結果としてVFSを作成する。より詳細には、仮想ファイルシステム(VFS)は、ローカルストレージ15に含まれるファイルシステムとロードされたディスクの他のファイルシステムの両方を管理するために仮想的に形成された一種のファイルシステムを指す。
【0065】
光記録/再生器は、上記の仮想ファイルシステム(VFS)を用いて、ディスクに記録されたオリジナルデータとローカルストレージに記録された付加データを同時に再生する新しい仮想パッケージを形成する。この目的のため、光記録/再生器10は、ローカルストレージ15のファイルシステムからバインディングユニットマニフェスト情報を読み取り、このバインディングユニットマニフェスト情報に従ってバインディングユニットをまず形成する。光記録/再生器10は、バインディングユニットマニフェスト情報をロードされたディスク(disc_ID #1)のディスクパッケージと置き換え、バインディングユニットマニフェスト情報をディスクパッケージに追加し、またはバインディングユニットマニフェスト情報をディスクパッケージとマージするバインディング動作を行う。
【0066】
上記の説明に関連して、本発明によるバインディングユニットマニフェストファイルは、次のような様々な情報を含む。例えば、ファイルとタイトルとの関係を指す「ファイル及びタイトル関係リスト」情報、仮想パッケージにおけるバインディングユニットの全てのファイルのマッピング位置を指すネームマッピング情報、プログレッシブプレイリストのためのプログレッシブプレイリスト情報、及びクレデンシャル情報を含む。具体的には、上記のネームマッピング情報によって示されたファイルがバインディングユニットを形成する。
【0067】
本発明によるローカルストレージにダウンロードされたデータにおいてバインディングユニットを形成する方法について、以下に説明する。
【0068】
図6は、本発明による仮想パッケージを形成するためのローカルストレージのバインディングユニットを示す構造図である。
【0069】
上記の説明に関連して、図6に示す上記のローカルストレージファイル構造は、バインディングユニットデータ(BindingUnitData)ディレクトリにディスク作成者と同じコンテンツ提供者(CP)を指す組織ディレクトリ(例えば、org_ID #1)を含む。すなわち、コンテンツ提供者を指す組織ディレクトリ(例えば、org_ID #1)がBindingUnitDataディレクトリに含まれる。この組織ディレクトリ(org_ID #1)は、ディスクディレクトリ(disc_ID #1)と共有ディレクトリ(例えば、Shared)を含む。このディスクディレクトリ(disc_ID #1)は、対応するコンテンツ提供者(CP)によって製作された各ディスクの固有ディレクトリを指し、共有ディレクトリ(Shared)は、対応するコンテンツ提供者(CP)によって製作された全てのディスクによって共有されるディレクトリを指す。
【0070】
ディスクディレクトリ(disc_ID #1)は、バインディングユニットマニフェストファイル(disc_ID #1.bumf)とBDディレクトリ(BDMV)を含む。BDディレクトリ(BDMV)は、2つのプレイリストファイル(すなわち、May2005.mpls、Apr2005.mpls)と、2つのクリップインフォファイル(すなわち、May2005.clpi、Apr2005.clpi)と、2つのストリームファイル(すなわち、May2005.m2ts、Apr2005.m2ts)を含む。共有ディレクトリ(Shared)は、AUXDATA(補助データ)ファイル(例えば、Chinese.otf)を含む。
【0071】
上記のファイル構造によれば、ディスクディレクトリ(disc_ID #1)に含まれるバインディングユニットマニフェストファイル(disc_ID #1.bumf)は、バインディングユニットを形成するための情報を含む。図6に示すように、上記のバインディングユニットマニフェストファイル(disc_ID #1.bumf)は、BDディレクトリ(BDMV)に含まれる特定ファイル(例えば、May2005.mpls、May2005.clpi、及びMay2005.m2ts)を示すネームマッピング情報を含み、共有ディレクトリに含まれる特定ファイル「Chinese.otf」を示す他のネームマッピング情報を含む。まとめとして、ネームマッピング情報によって指定された上記のファイルがバインディングユニットを形成する。上記の説明に関連して、形成されたバインディングユニットに含まれる全てのファイルは、ネームマッピング情報を用いることなく、削除したり、追加したり、または編集したりすることはできない。
【0072】
図7は、本発明によるファイル構造に基づく仮想ファイルシステム(VFS)を用いて仮想パッケージを形成する方法を示す概念図である。
【0073】
図7を参照すると、特定のファイル構造(すなわち、図2のディスクパッケージ)がロードされたディスクに記録されている。ローカルストレージファイルシステム41は、ローカルストレージに含まれる。このローカルストレージファイルシステム41は、バインディングユニットとバインディング情報を含み、これらはロードされたディスク(例えば、Disc_ID #1)と組み合わされる。図6からわかるように、共有領域バインディングユニットとディスク特有領域バインディングユニットは、バインディングユニットマニフェストファイルによって形成される。
【0074】
上記の説明に関連して、用語「バインディングユニット」は、共有領域バインディングユニット及びディスク特有領域バインディングユニットを含む。
【0075】
ただし、バインディングユニットは、ディスクパッケージとは違い、それ自体では再生/管理ファイルとして動作することができない。もしバインディングユニットがそれ自体でデータ再生するように設計されると、このデータ再生はローカルストレージのデータ再生と類似し、そのため、バインディングユニットの上記の動作は、ディスクに記録されたオリジナルデータとローカルストレージに記録された付加データの両方を同時に再生するという本発明の目的に反することになる。
【0076】
この仮想ファイルシステム(VFS)40は、上記のバインディング情報を用いて、共有領域バインディングユニットとディスク特有領域バインディングユニットをロードされたディスクのディスクパッケージと組み合わせるバインディング動作を行い、新しい仮想パッケージを形成する。
【0077】
仮想パッケージを形成する方法について、以下に説明する。バインディング動作を用いて新しい仮想パッケージを形成するとき、バインディング動作は、ディスク特有領域バインディングユニット→共有領域バインディングユニット→ディスクパッケージの順に実行される。すなわち、バインディング動作の第1の優先順位は、ディスク特有領域バインディングユニットに対応し、第2の優先順位は、共有領域バインディングユニットに対応し、最後の優先順位は、ディスクパッケージに対応する。
【0078】
例えば、図7は、ロードされたディスク(例えば、disc_ID #1)に関連するバインディングユニットを示す。共有ディレクトリ(Shared)は、プレイリストファイル(00000.mpls)65、プレイリストファイル(00000.mpls)65によって管理されるクリップ(すなわち、クリップインフォファイル「02000.clpi」)、及びストリームファイル(02000.m2ts)を含む。ディスクディレクトリ(disc_ID #1)は、インデックステーブル情報を構成するインデックスファイル「Index.bdmv)及びオブジェクトファイル「MovieObject.bdmv)62からなるファイルグループ62と、特定プレイリストファイル「00001.mpls」66と、補助データ(AUXDATA)を格納するAUXDATAファイル「sound.bdmv」とを含む。
【0079】
仮想ファイルシステム40は、バインディング情報によるバインディング動作を行う。ディスクパッケージに含まれるインデックスファイル「index.bdmv」及びオブジェクトファイル「MovieObject.bdmv」からなるファイルグループ61は、ディスク特有領域バインディングユニットに含まれるインデックス/オブジェクトファイル「Index.bdmv」及び「MovieObject.bdmv」からなる上記のファイルグループ62で置き換えられ、仮想パッケージ51に含まれるインデックス/オブジェクトファイル「Index.bdmv」及び「MovieObject.bdmv」63が構成される。
【0080】
すなわち、ディスク特有領域バインディングユニットに含まれるインデックス/オブジェクトファイル「Index.bdmv」及び「MovieObject.bdmv」62は、外部入力ソースとして働くコンテンツ提供者(CP)からダウンロードされる。これは、コンテンツ提供者(CP)が、バインディング動作が完了した後に形成されたバインディング構造に合うインデックス/オブジェクトファイルを予め伝送するということを意味する。
【0081】
また、共有領域バインディングユニットに含まれるプレイリストファイル(00000.mpls)65をディスクパッケージに含まれる他のプレイリストファイル(00000.mpls)64と組み合わせるとき、プレイリストファイル64を早い優先順位を持つ共有領域バインディングユニットの他のプレイリストファイル65で置き換えることによりプレイリストファイル(00001.mpls)67が仮想パッケージに構成される。
【0082】
ディスク特有領域バインディングユニットに含まれるプレイリストファイル(00001.mpls)66は、共有領域バインディングユニットのプレイリストファイル(00000.mpls)65及びディスクパッケージのプレイリストファイル(00000.mpls)64とは異なるファイル名を有する。そのため、プレイリストファイル(00001.mpls)66が追加的に付加されるか、新しく形成された仮想パッケージに追加され、結果としてプレイリストファイル(00001.mpls)68を構成する。
【0083】
仮想パッケージが形成されるとき、ディスクユニットで構成された最初のファイル構造(すなわち、デイスクごと)、バインディング動作によって仮想パッケージが形成されるとき、タイトルユニットで構成された第2のファイル構造(すなわち、タイトルごと)、バインディングユニットによって仮想パッケージが形成されるとき、コンテンツユニットで構成された第3のファイル構造(すなわち、コンテンツごと)について、図8A乃至図10Bを参照して以下に説明する。
【0084】
図8A及び図8Bは、本発明による第1の好ましい実施例に従って仮想パッケージを形成/再生する方法を示す概念図であり、具体的には、ディスクユニットで構成されたバインディングユニット(すなわち、ディスクごとのバインディングユニット)を記録媒体ファイル構造(すなわち、ディスクパッケージ)と組み合わせるバインディング動作を行って仮想パッケージを形成/再生する方法を示している。
【0085】
図8A及び図8Bを参照すると、ディスクが光記録/再生器にロードされると、光記録/再生器は、ディスクID(disc_ID)情報を認識する。例えば、認識されたディスクと同じBD−ROMディスクは、インデックス/オブジェクトファイル「Index.bdmv」及び「MovieObject.bdmv」71と、「00000.mpls」75及び「00001.mpls」から構成されるプレイリストファイルと、「01000.clpi」及び「01001.clpi」から構成されるクリップインフォファイルと、「01000.m2ts)及び「01001.m2ts」から構成されるストリームファイルと、AUXDATAファイルとを含む。
【0086】
上記のディスクID情報を認識した後、光記録/再生器は、ディスクユニットで構成されたバインディングユニットがローカルストレージの同じディスクIDファイル構造に含まれるかをステップS10で確認する。ローカルストレージのファイル構造は、ディスク特有領域バインディングユニットを備えたディスクディレクトリ(disc_ID)及び/またはコンテンツ提供者(CP)の共有領域バインディングユニットを備えた共有ディレクトリ(Shared)を含む。インデックス/オブジェクトファイル「Index.bdmv」及び「MovieObject.bdmv」72、「00000.mpls」76及び「00002.mpls」から構成されるプレイリストファイル、クリップインフォファイル「01002.clpi」、ストリームファイル「01002.m2ts」及びAUXDATAファイルが、ディスクディレクトリ(disc_ID)及び/または共有ディレクトリ(Shared)に含まれる。すなわち、ローカルストレージファイル構造はディスクと同じディレクトリ及びファイル構造を有する。
【0087】
上記の説明に関連して、単一のバインディングユニットがディスクディレクトリ(disc_ID)または共有ディレクトリ(Shared)に含まれることが好ましい。好ましくは、コンテンツ提供者(CP)を指すスタジオは、バインディング動作の後に形成された仮想パッケージに合う(インデックステーブル、ムービーオブジェクト及び/またはプレイリストを含む)データベースファイルのデータを用意し、ロードされたディスクがコンテンツ提供者によって製作されたディスクであると判定されると、上記のデータを伝送する。
【0088】
ステップS10で、同じディスクID(disc_ID)のディスクユニットで構成されたバインディングユニットがローカルディスクに含まれていない場合、光記録/再生器は、ディスクパッケージを再生する(S11)。
【0089】
ステップS10で、同じディスクID(disc_ID)のディスクユニットで構成されたバインディングユニットがローカルディスクに含まれている場合、光記録/再生器は、仮想ファイルシステムがバインディング情報を考慮してバインディング動作を行うかをステップS12で判定する。ステップS12で、バインディング動作が行われない場合、光記録/再生器は、ディスクパッケージをステップS13で再生する。ステップS12で、バインディング動作が行われる場合、光記録/再生器は、ステップS14で仮想パッケージを形成し、仮想パッケージを再生する。
【0090】
ディスクユニットで構成されたバインディングユニットがローカルストレージに含まれる場合、仮想パッケージを形成する方法と、形成された仮想パッケージについて、以下に説明する。
【0091】
仮想ファイルシステム(VFS)は、バインディング情報に従ってディスクパッケージに基づいてバインディング動作を行う。この場合、ディスクパッケージに含まれるインデックス/オブジェクトファイル(「Index.bdmv」及び「MovieObject.bdmv」)71は、ディスクディレクトリ(disc_ID)及び/または共有ディレクトリ(Shared)のインデックス/オブジェクトファイル72で置き換えられ、仮想パッケージのインデックス/オブジェクトファイル(「Index.bdmv」及び「MovieObject.bdmv」)73が構成される。
【0092】
図7で前に説明したように、インデックス/オブジェクトファイル(「Index.bdmv」及び「MovieObject.bdmv」)72は、コンテンツ提供者(CP)からダウンロードしたデータに含まれている。コンテンツ提供者(CP)は、上記バインディング動作後のファイル構造に合うインデックス/オブジェクトファイルを伝送するので、バインディングユニットのインデックス/オブジェクトファイル(「Index.bdmv」及び「MovieObject.bdmv」)72は、仮想パッケージのインデックス/オブジェクトファイル(「Index.bdmv」及び「MovieObject.bdmv」)73と同じデータを有する。
【0093】
バインディング動作は、バインディングユニットに含まれるプレイリストファイル(00000.mpls)76をディスクパッケージに含まれるプレイリストファイル(00000.mpls)75と組み合わせる。上記のバインディングユニットと同じファイル名を有するバインディングユニットに含まれるプレイリストファイル(00000.mpls)76とディスクパッケージに含まれるプレイリストファイル(00000.mpls)75は、早い優先順位を有するバインディングユニットのプレイリストファイル(00000.mpls)75と置き換えられる。上記のバインディングユニットと異なるファイル名を有するバインディングユニットに含まれるプレイリストファイル(00002.mpls)は、付加又は追加され、新しく形成された仮想パッケージの複数のプレイリストファイル(「00000.mpls」77、「00001.mpls」及び「00002.mpls」)が構成される。
【0094】
図9A乃至図9Cは、本発明の第2の好ましい実施例に従って仮想パッケージを形成/再生する方法を示す概念図であり、具体的には、タイトルユニットで構成されたバインディングユニット(すなわち、タイトルごとのバインディングユニット)を記録媒体ファイル構造(すなわち、ディスクパッケージ)と組み合わせるバインディング動作を行って仮想パッケージを形成/再生する方法を示している。
【0095】
図9A乃至図9Cに示す第2の好ましい実施例は、タイトルユニットで構成されるバインディングユニット(すなわち、「Title #1 BU」及び「Title #2 BU」)を例示的に示している。図9A及び図9Bは、異なるディレクトリ構造を有する例を示している。説明の便宜上、図9A及び図9Bに示す記録媒体ファイル構造は、図8Aの記録媒体ファイル構造と等しく、記録媒体ファイル構造の詳細な説明はここでは省略される。
【0096】
図9Aは、ローカルストレージファイル構造のバインディングユニットがタイトルユニットで構成される一例である第1の好ましい実施例を示している。ディスクディレクトリ(disc_ID)及び共有ディレクトリ(Shared)には、タイトルごとにディレクトリが含まれる。すなわち、タイトル#1のバインディングユニットディレクトリ(Title#1バインディングユニットを以下では「Title#1 BD」と称する)及びタイトル#2のバインディングユニットディレクトリ(Title#2バインディングユニットを以下では「Title#2 BD」と称する)がそれぞれ別個に構成される。
【0097】
したがって、記録媒体ディレクトリ及びファイルで構成された特定構造を指す記録媒体ファイル構造が、ローカルストレージバインディングユニットのディレクトリ及びファイルを指すローカルストレージバインディングユニットファイル構造と異なる。ただし、ローカルストレージバインディングユニットに含まれるファイルの優先順位が、記録媒体のファイルの優先順位よりも高い。したがって、ローカルストレージバインディングユニットに含まれる特定ファイルが、バインディング動作がディスクユニットで行われる図8A及び8Bと同じ仕方で記録媒体ファイルと同じファイル名を有する場合、バインディング動作を行うバインディングメカニズムは、ファイル間の置き換え動作を行う。そうではなく、ローカルストレージバインディングユニットに含まれる特定ファイルが、記録媒体ファイルと異なるファイル名を有する場合、バインディングメカニズムは、ファイル間の付加動作を行う。
【0098】
図9Bは、ローカルストレージファイル構造のバインディングユニットがタイトルユニットで構成される第2の好ましい実施例を示している。ディスクディレクトリ(disc_ID)及び/又は共有ディレクトリ(Shared)は、記録媒体と同じディレクトリ及びファイル構造を有する。ただし、タイトル#1のバインディングユニット(Title#1バインディングユニットを以下では「Title#1 BD」と称する)およびタイトル#2のバインディングユニット(Title#2バインディングユニットを以下では「“Title#2 BD」と称する)は、個々のタイトルの付加的な情報によって互いに区別される。
【0099】
例えば、図9Bに示すように、タイトル#1のバインディングユニット情報(Title#1バインディングユニットの情報)は、プレイリストファイル(00000.mpls)81、クリップインフォファイル(01002.clpi)83、及びストリームファイル(01002.m2ts)84を示す。タイトル#2のバインディングユニット情報(Title#2バインディングユニットの情報)は、プレイリストファイル(00002.mpls)82を示す。
【0100】
したがって、図9Bに示す好ましい実施例は、個々のタイトルが異なるディレクトリを有する図9Aに示す好ましい実施例と異なる。ただし、ローカルストレージバインディングユニットに含まれるファイルの優先順位は、図9Bに示す好ましい実施例における記録媒体のそれよりも高い。したがって、バインディング動作を行うバインディングメカニズムは、バインディング動作がディスクユニットで行われた図8A及び図8Bの上記のバインディングメカニズムに等しい。
【0101】
上記の説明に関連して、図9A及び図9Bに示したバインディング動作の後に形成された仮想パッケージは、図8Aのそれと等しく、その詳細な説明は、説明の便宜上、ここでは省略される。
【0102】
図9Cは、本発明に従って記録媒体のデータとローカルストレージのデータを再生するように、タイトルユニットで構成されたバインディングユニットを記録媒体ファイル構造と組み合わせることによって仮想パッケージを形成する方法を示す流れ図である。
【0103】
図9Cを参照すると、ディスクが光記録/再生器にロードされると、この光記録/再生器は、ディスクID(disc_ID)情報を認識する。上記のディスクID情報(disc_ID)を認識した後、光記録/再生器は、同じディスクID情報のタイトルユニットで構成されたバインディングユニットがローカルストレージに含まれるかをステップ20で判定する。バインディングユニットがローカルストレージのディスクディレクトリ(disc_ID)及び/または共有ディレクトリ(Shared)に含まれる。具体的には、コンテンツ提供者(CP)は、個々のタイトルのデータを再生するために、個々のタイトルのファイルを光記録/再生器のローカルストレージに伝送する。個々のタイトルの上記ファイルは、それぞれバインディングユニットを形成する。
【0104】
ステップS20で、同じディスクID(disc_ID)のタイトルユニットで構成されたバインディングユニットがローカルストレージに含まれない場合、光記録/再生器は、ディスクパッケージを再生する(S21)。ステップS20で、同じディスクID(disc_ID)のタイトルユニットで構成されたバインディングユニットがローカルストレージに含まれる場合、光記録/再生器は、仮想ファイルシステムがバインディング情報を考慮してバインディング動作を行うかをステップ22で判定する。この場合、ローカルストレージに含まれるバインディングユニットは、図9Aに示すように個々のタイトルユニットに従ってより小さなバインディングユニット分割されるか、図9Bに示すようにそのディレクトリ/ファイル構造が記録媒体のそれに等しく、付加情報を用いて個々のファイルのファイルを表すことができる。
【0105】
ステップS22で、バインディング動作の実行が要求されない場合、光記録/再生器は、ステップS23でディスクパッケージのみを用いて記録媒体のデータを再生する。
【0106】
そうではなく、ステップS22で、バインディング動作の実行が要求される場合、光記録/再生器は、ステップS24で仮想パッケージを形成し、形成された仮想パッケージを用いて記録媒体のデータ及びローカルストレージのデータを再生する。
【0107】
記録媒体ファイル構造は、とローカルストレージファイル構造のそれと同じファイル名を有する場合、ディレクトリ優先順位は、仮想パッケージを形成するプロセスに適用され、ファイル置換が実行される。ディレクトリ優先順位は、ディスクディレクトリ(disc_ID)→共有ディレクトリ(Shared)→BD−ROMディレクトリの順である。記録媒体ファイル構造がローカルストレージファイル構造のそれと異なるファイル名を有する場合、ファイル間の付加動作が行われて仮想パッケージが形成される。好ましくは、仮想パッケージは、タイトルが他のタイトルに変更されるときに再形成されることができる。
【0108】
図10A及び図10Bは、本発明の第3の好ましい実施例に従って仮想パッケージを形成/再生する方法を示す概念図であり、具体的には、コンテンツユニットで構成されたバインディングユニット(すなわち、コンテンツごとのバインディングユニット)を記録媒体ファイル構造(すなわち、ディスクパッケージ)と組み合わせるバインディング動作を行って仮想パッケージを形成/再生する方法を示している。
【0109】
上記の説明に関連して、図10Aの記録媒体ファイル構造は、図8Aのそれと同じであり、その詳細な説明は、説明の便宜上、ここでは省略される。
【0110】
図10Aは、ローカルストレージファイル構造のバインディングユニットがコンテンツユニットで構成される好ましい実施例(すなわち、コンテンツごと)を示している。図10Aを参照すると、インデックスファイル「Index.bdmv」およびオブジェクトファイル「MovieObject.bdmv」がディスクディレクトリ(disc_ID)及び共有ディレクトリ(Shared)のそれぞれに含まれる。プレイリストファイル(00000.00.mpls(91)、00000.01.mpls(92)及び00002.mpls)がプレイリストディレクトリ(PLAYLIST)に含まれる。プレイリストファイル(00000.00.mpls)91は、第1コンテンツ(Content 1)のプレイリストファイルを指し、プレイリストファイル(00000.01.mpls)92は、第2コンテンツ(Content 2)のプレイリストファイルを指す。
【0111】
ローカルストレージファイル構造のバインディングユニットは、クリップインフォディレクトリ(CLIPINF)に含まれるクリップインフォファイル(01002.clpi、01003.clpi)、ストリームディレクトリ(STREAM)に含まれるストリームファイル(01002.m2ts、01003.m2ts)、及びAUXDATAディレクトリを含む。
【0112】
したがって、ローカルストレージのファイル構造は、概念的には記録媒体ファイル構造(BD−ROM disc)と同じである。ただし、ローカルストレージファイル構造にダウンロードされたいくつかのファイルは、コンテンツデータのための部分的なまたは訂正された情報を含む。この部分的なまたは訂正された情報は、マージプロセスを行って仮想パッケージを形成する。
【0113】
したがって、コンテンツユニットで構成されたバインディングユニットが記録媒体ファイル構造(BD−ROM disc)と組み合わされた後に形成された仮想パッケージは、次の通りである。インデックスファイル「index.bdmv」及びオブジェクトファイル「MovieObject.bdmv」がこの仮想パッケージに含まれ、プレイリストファイル(00000.mpls(93)、00001.mpls、00002.mpls)がプレイリストディレクトリ(PLAYLIST)に含まれる。上記のプレイリストファイル(00000.mpls)93は、記録媒体プレイリストファイル(00000.mpls)75がローカルストレージバインディングユニットの第1コンテンツ(Content 1)のプレイリストファイル(00000.00.mpls)91だけでなく、ローカルストレージバインディングユニットの第2プレイリストファイル(Content 2)のプレイリストファイル(00000.01.mpls)92とマージされるときに形成されたプレイリストファイルを指す。
【0114】
仮想パッケージが形成されるように、クリップインフォファイル(01000.clpi、01002.clpi、及び01003.clpi)は、クリップインフォディレクトリ(CLIPINF)に含まれ、ストリームファイル(01000.m2ts、01002.m2ts、及び01003.m2ts)は、ストリームディレクトリ(STREAM)に含まれる。より詳細には、上記の仮想パッケージが形成されるように、BD−ROMディスクに含まれるクリップインフォファイル(01001.clpi)及びストリームファイル(01001.m2ts)が削除され、バインディングユニットのクリップインフォファイル(01002.clpi及び01003.clpi)及びストリームファイル(01002.m2ts及び01003.m2ts)が追加又は付加される。
【0115】
図10Bは、本発明に従って記録媒体のデータ及びローカルストレージのデータを再生するように、コンテンツユニットで構成されたバインディングユニットを記録媒体ファイル構造と組み合わせることによって仮想パッケージを形成する方法を示す流れ図である。
【0116】
図10Bを参照すると、ディスクが光記録/再生器にロードされると、光記録/再生器は、ディスクID(disc_ID)情報を認識する。上記のディスクID情報を認識した後、光記録/再生器は、同じディスクID情報のコンテンツユニットで構成されたバインディングユニットがローカルストレージに含まれるかをステップS30で判定する。バインディングユニットは、ローカルストレージのディスクディレクトリ(disc_ID)及び/または共有ディレクトリ(Shared)に含まれる。
【0117】
ステップS30で、同じディスクIDのコンテンツユニットで構成されたバインディングユニットがローカルストレージに含まれない場合、光記録/再生器は、ディスクパッケージを再生する(S31)。
【0118】
ステップS30で、同じディスクIDのコンテンツユニットで構成されたバインディングユニットがローカルストレージに含まれる場合、光記録/再生器は、仮想ファイルシステムがバインディング情報を考慮して、コンテンツユニットで構成されたバインディングユニットを記録媒体ファイル構造と組み合わせるバインディング動作を行うかをステップS32で判定する。
【0119】
ステップS32で、バインディング動作の実行が要求されない場合、光記録/再生器は、ステップS33でディスクパッケージのデータを再生する。
【0120】
そうではなく、ステップS32で、バインディング動作の実行が要求される場合、光記録/再生器は、ステップS34で仮想パッケージを形成し、形成された仮想パッケージのデータを再生する。
【0121】
記録媒体ファイル構造がローカルストレージファイル構造と同じファイル名を有する場合、ディレクトリ優先順位は、仮想パッケージを形成するプロセスに適用され、ファイル置換が実行される。このディレクトリ優先順位は、ディスクディレクトリ(disc_ID)→共有ディレクトリ(Shared)→BD−ROMディレクトリの順である。記録媒体ファイル構造がローカルストレージファイル構造と異なるファイル名を有する場合、ファイル間の付加動作が行われて、仮想パッケージが形成される。好ましくは、仮想パッケージは、タイトルが他のタイトルに変更されるときに再形成される。
【0122】
上記の説明から明らかなように、本発明に従ってローカルストレージを用いて記録媒体からデータを再生する方法及び装置は、記録媒体に記録されたオリジナルデータ及びローカルストレージに記録された付加データを効率的に再生することができ、結果としてユーザにとってより便利な機能の作成を実現する。
【産業上の利用可能性】
【0123】
当業者には、本発明の趣旨又は範囲を逸脱することなく、本発明において様々な修正及び変更がなされ得ることは明らかであろう。それゆえ、本発明は、添付の請求の範囲およびその均等の範囲内に入ることを条件として本発明の修正及び変更を網羅することが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0124】
【図1】本発明による記録媒体からデータを再生する方法及び装置を示す概念図である。
【図2】記録媒体として働く光ディスクに記録されたファイル構造及びこのファイル構造を用いて特定タイトルを再生する方法を示す概念図である。
【図3】本発明による記録媒体として働く光ディスクのデータ記録構造を示す構造図である。
【図4A】本発明による光記録/再生器を示すブロック図である。
【図4B】本発明による光記録/再生器内の全体の構成要素からローカルストレージを用いてデータを再生する装置を示すブロック図である。
【図5】本発明による記録媒体に記録されたデータとローカルストレージに記録されたデータを同時に再生できる仮想パッケージを形成する方法を示す概念図である。
【図6】本発明による仮想パッケージを形成するためのローカルストレージのバインディングユニットを示す構造図である。
【図7】本発明によるファイル構造に基づいて仮想ファイルシステム(VFS)を用いて仮想パッケージを形成する方法を示す概念図である。
【図8A】本発明の第1の好ましい実施例に従って仮想パッケージを形成/再生する方法を示す概念図であり、ディスク単位で構成されたバインディングユニット(すなわち、ディスクごとのバインディングユニット)を記録媒体ファイル構造(すなわち、ディスクパッケージ)と組み合わせるバインディング動作を行う方法であって、仮想パッケージを形成/再生する方法を示す概念図である。
【図8B】本発明の第1の好ましい実施例に従って仮想パッケージを形成/再生する方法を示す概念図であり、ディスク単位に構成されたバインディングユニット(すなわち、ディスクごとのバインディングユニット)を記録媒体ファイル構造(すなわち、ディスクパッケージ)と組み合わせるバインディング動作を行う方法であって、仮想パッケージを形成/再生する方法を示す概念図である。
【図9A】本発明の第2の好ましい実施例に従って仮想パッケージを形成/再生する方法を示す概念図であり、具体的には、タイトル単位で構成されたバインディングユニット(すなわち、タイトルごとのバインディングユニット)を記録媒体ファイル構造(すなわち、ディスクパッケージ)と組み合わせるバインディング動作を行う方法であって、仮想パッケージを形成/再生する方法を示す概念図である。
【図9B】本発明の第2の好ましい実施例に従って仮想パッケージを形成/再生する方法を示す概念図であり、具体的には、タイトル単位で構成されたバインディングユニット(すなわち、タイトルごとのバインディングユニット)を記録媒体ファイル構造(すなわち、ディスクパッケージ)と組み合わせるバインディング動作を行う方法であって、仮想パッケージを形成/再生する方法を示す概念図である。
【図9C】本発明の第2の好ましい実施例に従って仮想パッケージを形成/再生する方法を示す概念図であり、具体的には、タイトル単位で構成されたバインディングユニット(すなわち、タイトルごとのバインディングユニット)を記録媒体ファイル構造(すなわち、ディスクパッケージ)と組み合わせるバインディング動作を行う方法であって、仮想パッケージを形成/再生する方法を示す概念図である。
【図10A】本発明の第3の好ましい実施例に従って仮想パッケージを形成/再生する方法を示す概念図であり、具体的には、コンテンツ単位で構成されたバインディングユニット(すなわち、コンテンツごとのバインディングユニット)を記録媒体ファイル構造(すなわち、ディスクパッケージ)と組み合わせるバインディング動作を行う方法であって、仮想パッケージを形成/再生する方法を示す概念図である。
【図10B】本発明の第3の好ましい実施例に従って仮想パッケージを形成/再生する方法を示す概念図であり、具体的には、コンテンツ単位で構成されたバインディングユニット(すなわち、コンテンツごとのバインディングユニット)を記録媒体ファイル構造(すなわち、ディスクパッケージ)と組み合わせるバインディング動作を行う方法であって、仮想パッケージを形成/再生する方法を示す概念図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ローカルストレージを用いて記録媒体からデータを再生する方法であって、
a)ローカルストレージに格納されたデータからバインディングユニットを形成するステップと、
b)バインディング情報を用いて、前記バインディングユニットを記録媒体に含まれるファイルとバインディングし、仮想パッケージを形成するステップであって、前記バインディングユニットに含まれるファイルが前記記録媒体に含まれるファイルと同一であるとき、前記バインディングユニットのファイルがバインディングの優先順位を有するステップと、
c)前記形成された仮想パッケージを用いて、前記記録媒体に記録されたデータと前記ローカルストレージに格納されたデータを再生するステップと
を備えることを特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記バインディングユニットは、ディスク特有領域バインディングユニット及び共有領域バインディングユニットを含むことを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、
前記バインディング情報は、バインディングユニットマニフェストファイルを指すことを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法であって、
前記バインディングユニットマニフェストファイルは、バインディングユニットに含まれる全てのファイルに関連するネームマッピング情報を含むことを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項2に記載の方法であって、
前記ディスク特有領域バインディングユニットのファイルのバインディング優先順位は、前記共有領域バインディング領域バインディングユニットよりも高いことを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法であって、
前記記録媒体及び前記バインディングユニットに同じファイル名が含まれる場合、バインディング優先順位の高いファイルを用いて仮想パッケージを形成するステップ
を備えることを特徴とする方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法であって、
前記仮想パッケージは、前記バインディング優先順位に従って前記記録媒体に含まれるファイルを前記バインディングユニットに含まれるファイルと置き換えることによって形成されることを特徴とする方法。
【請求項8】
請求項5に記載の方法であって、
前記記録媒体及び前記バインディングユニットに異なるファイル名が含まれる場合、前記バインディング優先順位にかかわらず、全てのファイルを用いて仮想パッケージを形成するステップ
を備えることを特徴とする方法。
【請求項9】
請求項1に記載の方法であって、前記ステップb)は、
仮想パッケージが形成されるように、前記記録媒体の「インデックスファイル「Index」とオブジェクトファイル「MovieObject」を前記バインディングユニットに含まれるインデックスファイル「Index」とオブジェクトファイル「MovieObject」を置き換えるステップ
を含むことを特徴とする方法。
【請求項10】
請求項1に記載の方法であって、前記ステップb)は、
仮想パッケージが形成されるように、ディスクユニットでバインディング動作(ディスクごと)を行うステップ
を含むことを特徴とする方法。
【請求項11】
請求項1に記載の方法であって、前記ステップb)は、
仮想パッケージが形成されるように、タイトルユニットでバインディング動作(タイトルごと)を行うステップ
を含むことを特徴とする方法。
【請求項12】
請求項1に記載の方法であって、前記ステップb)は、
仮想パッケージが形成されるように、コンテンツユニットでバインディング動作(コンテンツごと)を行うステップ
を含むことを特徴とする方法。
【請求項13】
請求項1に記載の方法であって、前記仮想パッケージを形成するステップb)及び前記形成された仮想パッケージを用いてデータを再生するステップc)は、仮想ファイルシステムによって実行されることを特徴とする方法。
【請求項14】
仮想パッケージを形成する方法であって、
a)ローカルストレージに格納されたデータのうちからバインディングユニットマニフェストファイルを用いてバインディングユニットを形成するステップと、
b)前記バインディングユニットを記録媒体に含まれるファイルとバインディングし、前記バインディングユニットマニフェストファイルを用いて仮想パッケージを形成するステップであって、前記バインディングユニットマニフェストファイルに基づき、前記バインディングユニットに含まれるファイルが前記記録媒体に含まれるファイルと同じであるとき、前記バインディングユニットのファイルが優先順位を有するステップと
を備えることを特徴とする方法。
【請求項15】
請求項14に記載の方法であって、
前記バインディングユニットマニフェストファイルは、外部からダウンロードされることを特徴とする方法。
【請求項16】
請求項14に記載の方法であって、
前記バインディングユニットマニフェストファイルは、前記ローカルストレージに含まれるファイルのうちから前記仮想パッケージが形成されるべきファイルを示す情報を含むことを特徴とする方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法であって、
前記バインディングユニットマニフェストファイルは、前記ローカルストレージ内の特定ファイル名を有するファイルが前記仮想パッケージに含まれる新しいファイル名を示すネームマッピング情報を含むことを特徴とする方法。
【請求項18】
請求項17に記載の方法であって、
前記バインディングユニットマニフェストファイルに含まれるネームマッピング情報によって示された前記新しいファイル名が、前記記録媒体に含まれる特定ファイル名と同じである場合、前記バインディングユニットマニフェストファイルによって示されたファイルのみが前記仮想パッケージに含まれることを特徴とする方法。
【請求項19】
ローカルストレージを用いて記録媒体からデータを再生する装置であって、
記録媒体からオリジナルデータを読み取るピックアップと、
前記記録媒体に含まれる前記オリジナルデータに関連する付加データを格納するローカルストレージと、
前記オリジナルデータ及び/または前記付加データを再生するために仮想ファイルシステムを形成し、前記仮想ファイルシステムを用いて前記オリジナルデータ及び/または前記付加データを再生するために仮想パッケージを形成する制御器と
を備え、
前記付加データに含まれる特定ファイルが前記記録媒体に含まれる特定ファイルと同じである場合、より高い優先順位が前記付加データのファイルに割り当てられることを特徴とする装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図10A】
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【図10B】
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【公表番号】特表2008−522343(P2008−522343A)
【公表日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−544272(P2007−544272)
【出願日】平成17年12月2日(2005.12.2)
【国際出願番号】PCT/KR2005/004103
【国際公開番号】WO2006/059888
【国際公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【出願人】(596066770)エルジー エレクトロニクス インコーポレーテッド (384)
【Fターム(参考)】